JPH04145914A - カートリッジフィルター - Google Patents

カートリッジフィルター

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JPH04145914A
JPH04145914A JP2268178A JP26817890A JPH04145914A JP H04145914 A JPH04145914 A JP H04145914A JP 2268178 A JP2268178 A JP 2268178A JP 26817890 A JP26817890 A JP 26817890A JP H04145914 A JPH04145914 A JP H04145914A
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fiber
filtration
fibers
filtration layer
filter
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JP2268178A
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Kiichiro Suzuki
喜一郎 鈴木
Kentaro Matsumoto
健太郎 松本
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Daiwabo Create Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、繊維を構成成分に用いたカートリッジタイプ
のフィルターに関する。
[従来の技術] 繊維を構成成分に用いたカートリッジタイプのフィルタ
ーは、通常、繊維で構成された濾過層が中空円筒状に形
成され、目的とする濾過対象物が該中空円筒状の濾過層
の外側から濾過層を通過し、該中空円筒の中空部に集め
られて濾過されるか、又は、その逆方向の流れで中空部
より濾過対象物が導入され、濾過層を通過し中空円筒状
の濾過層の外側に流出される方式があり、主に液体の濾
過に有用なものである。特に製薬工業、電子工業等で使
用される精製水の濾過あるいは食品工業におけるアルコ
ール飲料の製造工程における濾過、さらには自動車工業
における塗装剤の濾過等様々な分野で使用されている。
従来このようなタイプのカートリッジフィルターとして
は、実開昭61−12 i−922号公報記載の多孔性
芯部に通常の紡績糸、紡毛糸またはジノ糸を巻きつけた
ものあるいは、特公平1−53565号公報記載のよう
に、広幅の不織布シートを単に巻きつけたものがある。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、通常の紡績糸や紡毛糸を巻きつけて濾過
層を形成したものは、製造コストが低廉であるが、一方
では濾過液が主として糸格子間の比較的大きな空隙路を
通るため、高精度な濾過用としては不向きであるという
課題がある。そのうえ初期濾過効率も良好でないという
課題がある。
また、不織布を広い幅のままのり巻状態に巻いたものは
、濾過精度は巻き密度を上げることによっである程度向
上させることができるものの限度があり、あまり巻き密
度を上げると濾過ライフが短くなるという課題がある。
また一般的に濾過精度と濾過ライフは相反する性質を有
し、一方を向上させると他方が低下することが避けられ
ないという課題もあった。
本発明は、前記従来例の課題を解決するため、濾過ライ
フをさほど低下させずに、濾過精度を向上させることが
できるカートリッジフィルターを提供することを目的と
するものである。
[課題を解決するための手段] 前記目的を達成するため、本発明は次の構成を有するも
のである。
(1)構成繊維の50重量%以上が0.5デニール以下
の極細繊維からなり、熱接着性繊維により接着された密
度0.20〜0.35g/cmの濾過層(F)と、 構成繊維が0.5デニールより太い繊維からなり、熱接
着性繊維により接着された不織布から成る濾過層(G)
とを含み、前記濾過層(G)の密度は濾過層(F)の密
度より小さく、且つ0. 1〜0. 25 g/cがで
あり、 これらの濾過層は積層されてほぼ中空円筒状の形状を有
してなるカートリッジフィルター。
(2)横断面における濾過層(G)と濾過層(F)の厚
さの比が1:1〜1:6である前記1項に記載のカート
リッジフ・□イルター。
以下本発明の構成について詳細に説明する。
本発明において濾過層(F)と濾過層(G)は直接積層
されていてもよいし必要に応じて本発明の目的を実質上
阻害しないような他の適宜の濾過層がその間に介在して
いてもよく、通常、濾過対象物と最初に先に接触する層
を太い繊維から構成される濾過層(G)とし、濾過対象
物が少な(とも前記濾過層(G)を通過した後接触する
層を前記濾過層(F)とする。
第1図は本発明のカートリッジフィルターの具体例の斜
視図を示したものである。
第1図のタイプのものは、1が濾過層(F)、2が濾過
層(G)で、1の濾過層(F)が内側に、2の濾過層(
G)が外側に積層されており、中空円筒状に成形されて
いる。3は中空部を示す。従ってこのタイプのフィルタ
ーは濾過対象物が本カートリッジフィルターの外側から
導入され、2の濾過層(G)を通り、更に1の濾過層(
F)を通過して濾液は内側の中空部3に集められる。
図示を省略しているが、必要に応じて中空部3の内側に
適宜の多孔性芯筒(図示せず)を設けてもよい。
多孔性芯筒はポリプロピレン製などのプラスチック、金
属、セラミックスなど任意のものを使用できるが、コス
トの点からポリプロピレン製などのプラスチック製成形
品が好ましい。大きさや形状は濾過装置のサイズや形式
に合わせて作ることができる。孔の大きさは一例として
3〜5mm角度の矩形とすることができる。
多孔性芯筒を用いた場合には、その上に前記繊維シート
を加熱しながら巻きつけて、濾過層(F)ならびに(G
)などをその形成の順序に従って形成し本発明のカート
リッジフィルターを成形することもできる。
前記多孔性芯筒を用いない場合には、前述の濾過層を中
空円筒状に成形するために、例えは中空部3の内径に相
当する径を有する円柱状の鉄心などの中芯を用い、その
上に前記順序にしたがって繊維シートを巻きつけて、濾
過層(F)ならびに(G)を形成し、次いでこの中芯を
抜きとる方法、ないしは濾過層(F)を形成して中芯を
抜き取った後、その上に他の層を巻きつける方法などに
よって本発明のカートリッジフィルターを成形すること
もできる。
本発明に於いて、θtit過層(渦部の骨格を構成する
繊維の50重量%以上は0. 5デニール以下の極細繊
維であることが必要であり、この要件を満たさない場合
には、粒子直径がミクロン(μm)オーダーの微細な異
物を含む濾液を精度よく濾過することか困難になる。
濾過層(F)の骨格を構成する繊維は通常ウェッブない
しは不織布の形にして用いられ、熱接着性繊維により繊
維相互の絡み合いかほぐれないように接着されている。
この熱接着性繊維としては、濾過層(F)の骨格を構成
する繊維成分よりも融点が20℃以上低い公知の各種の
素材から、濾過対象物などの性質に応じて適宜選定すれ
はよいか、好ましくは、濾過層(F)の骨格を構成する
繊維成分と前記熱接着性繊維成分とが剥離可能に接合さ
れた分割型の複合繊維を用いてその1成分を濾過層(F
)の骨格を構成する繊維成分とし、他の成分を熱接着性
繊維成分とした複合繊維を用いて各成分に剥離分割する
ことにより提供でき、かかる分割型複合繊維を用いるこ
とか両者の均一分散、接着部の不均一化の防止を達成し
やすい点からも好ましい。この分割型複合繊維を用いる
場合に濾過層(F)の骨格を構成する繊維成分となる成
分は、その分割後の繊維において、50重量%以上か0
.5デニール以下、好ましくは0.05〜0.5デニー
ル、とくに好ましくはO,1〜0. 3デニールになる
ように複合繊維を構成する。
かかる分割型複合繊維についてその少数の代表的2成分
系の複合繊維断面の一例を第2図〜第3図に示す。これ
らの図において、夫々、5が分割型複合繊維、6が濾過
層(F)の骨格となる繊維成分、7が熱接着性繊維成分
である。
これらの複合繊維の各構成成分への剥離分割は、すでに
公知の各種手法に従って行なえばよく、例えは、高圧水
などの物理的応力により複合している各成分の境界面か
ら剥離させてより細い繊維にさせることができる。かか
る極細化処理は通常ウェッブないしは不織布製造と同時
かあるいはウェッブないしは不織布にした後に行なわれ
ることが一般的であるが必ずしもこれに限定されるもの
ではない。
分割型複合繊維のうち特に好ましいのは第2図の如き複
合繊維である。分割型複合繊維を構成する各成分は例え
は前述したように1成分が濾過層(F)の骨格を構成す
る繊維に相当する重合体成分とし、他方を熱接着性繊維
成分に相当する重合体として、分割処理の時に分割しう
るような組合せが好ましいが、熱接着性繊維を別途用い
る場合には、各成分が濾過層(F)の骨格を構成する2
種類以上の成分から構成されてもよいことは勿論である
。また第2図〜第3図においては8分割型の複合繊維を
示したが、分割数は任意の数とすることができる。
また、分割型複合繊維の濾過層(F)の骨格を構成する
繊維となる第1成分としては例えばポリプロピレン、ポ
リ4−メチルペンテン−1等のポリオレフィン系重合体
もしくは共重合体や、ポリエチレンテレフタレートやポ
リブチレンテレフタレートなどで代表されるポリエステ
ル系重合体もしくは共重合体、あるいはナイロン−6や
ナイロン−6,6で代表されるポリアミド系重合体もし
くは共重合体、その他、耐熱、耐薬品性にすぐれた成分
を用い、第2成分としてポリエチレン、エチレンビニル
アルコール共重合体、ポリプロピレン、低融点ポリエス
テル、低融点ナイロンなどの熱接着性成分とする組合な
どかあり、これらの重合体は、濾過される対象物や濾過
の目的あるいはフィルターの用途になどに応じて適宜選
択すればよく、必ずしも上述した重合体のみに限定され
るものではない。一般的にコスト、性能、複合繊維の製
造の容易なことなどから、第1成分としてはポリオレフ
ィン類ないしはポリエステル類が好ましく用いられる。
濾過層(F)となる繊維層は、溶融押出紡糸、延伸を行
ない、所望の長さにカットしステーブルファイバーとし
、これらをカード機にがけてカドウェブとする公知の手
法などで製造し得る。熱風加工機で加熱処理したり、熱
ロール機でシート状にしたり更にはウォーターニードル
、ニードルパンチングマシン等で交絡させて不織布とし
てもよい。
熱接着性繊維成分を用いて濾過層(F)を構成する繊維
ウェッブないしは不織布を構成する繊維の繊維間を熱融
着するには、熱風加工機などを用いて熱風で加熱し融着
させるが何らこの方法に限定されるわけではなく、他の
適宜の熱接着手法を採用してもよい。熱接着は通常濾過
層(F)を円筒状に巻きつけながら行なってもよいし、
熱接着した後に円筒状に巻きつけてもよい。熱接着させ
るための加熱温度や加熱時間は、用いた繊維の素材、太
さ、種類、量などによって異なるので、概に規定しがた
いが、熱融着ができる温度であって、濾過層の骨格を形
成する繊維に溶融が生じないような温度、時間を採用す
ればよく、簡単な実験により容易に決定することができ
る。
以上、分割型複合繊維を用いる場合について説明したが
、濾過層(F)を構成する繊維と熱接着性繊維とを分割
型複合繊維の形でなく、それぞれ別個の繊維として供給
してもよい。
次に濾過層(F)の繊維密度を0.2〜0.35 g 
/ crdの範囲にするのは、濾過精度と濾過ライフを
同時に満足させ、かつカートリッジフィルターの形態を
保持させるためである。すなわち、密度が0.2未満で
は濾過精度が低下するばかりでなくカートリッジフィル
ターの形態が不安定となりζまた、0.35を超えると
濾過速度および濾過ライフが低下する傾向となる。
濾過層(G)の構成成分の不織布を構成する骨格となる
0、5デニールより太い繊維に用いられる熱可塑性重合
体としては、例えばポリプロピレン、ポリ4−メチルペ
ンテン−1などのポリオレフィン系重合体もしくは共重
合体、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレ
フタレートなどで代表されるポリエステル系重合体もし
くは共重合体、ナイロン−6、ナイロン−6,6やナイ
ロン−12で代表されるポリアミド系重合体もしくは共
重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等その他
、濾過に要求される特性すなわち一般に、耐熱、耐薬品
性に優れている重合体などの例を載げることかできる。
これらの重合体は、濾過される対象物や濾過の目的ある
いはフィルターの用途になどに応じて適宜選択すればよ
く、必ずしも上述した重合体のみに限定されるものでは
ない。
この濾過層(G)は上述の様な繊維を用いて不織布の形
にして用いられるが、熱接着性繊維により不織布を構成
する骨格となる繊維相互の絡み合いがほぐれないように
熱接着される。
この熱接着性繊維としては、公知の各種の素材から、濾
過対象物などの性質に応じて適宜選定すればよいが、好
ましくは、濾過層(G)の不織布を構成する骨格となる
繊維と前記熱接着性繊維は芯鞘型複合繊維を用いてその
芯成分を不織布を構成する骨格となる繊維成分とし、鞘
成分を熱接着性繊維成分とした芯鞘型複合繊維、あるい
は、成分を不織布を構成する骨格となる繊維成分とし、
他の成分を熱接着性繊維成分とした並列型複合繊維を用
いる事によっても達成でき、かかる熱接着性複合繊維を
用いることが両者の均一分散、接着点の不均一化の防止
を達成しやすい点からも好ましい。この場合、不織布を
構成する骨格となる繊維に相当する成分は0.5デニー
ルより太い繊維となるように熱接着性複合繊維を構成し
ておく。
かかる熱接着性複合繊維としては、特に限定されるわけ
ではな(公知の各種のものが用いられるが、代表例とし
ては特に不織布を構成する骨格となる繊維成分がポリプ
ロピレン、ポリ−4−メチルペンテン−1コポリマーな
いしはポリエチレンテレフタレートで、熱接着成分がポ
リエチレン、ポリプロピレンないしはエチレン−ビニル
アルコール共重合体などが好ましく用いられる。
濾過層(G)の不織布を構成する骨格となる繊維は0.
5デニールより太い繊維を用いることが必要であり、こ
れより細いと、濾過ライフが低下するので好ましくない
。好ましくは1〜30デニール、より好ましくは3〜1
0デニールである。
濾過層(G)の密度は濾過層(F)の密度より小さく、
かつ0.十〜0.25g/cutであることか必要であ
り、濾過層(G)の密度が濾過層(F)の密度より大き
い場合は、深層濾過作用、即ち、内外層における捕捉粒
子の役割分担かできず、濾過ライフの点で好ましくなく
、また、濾過層(G)の密度か0.1g/cnlより小
さいと酸層が乱れやすく、形態保持の点で好ましくない
。また、0゜25 g/ adより大きいと、濾過層(
F)との密度差か小さくなり、実質的に表層濾過となっ
て深層濾過能か低下する。
濾過層(G)の不織布を構成する繊維の熱接着は濾過層
(F)において説明したと同様の熱融着法か採用出来る
ので、説明を省略する。
濾過層(G)となる繊維層は溶融押出紡糸、延伸を行な
い、所望の長さにカットしステープルファイバーとし、
これらをカード機にかけてカードウェブとし、熱風加工
機で加熱処理したり、熱ロール機でシート状にしたりウ
ォーターニードル、ニードルパンチングマシン等で交絡
させて不織布とするなどの公知のいずれの手法でも不織
布とすることかできる。
濾過層(G)と濾過層(F)の使用割合はカートリッジ
の長さ方向に対して直角方向の横断面における濾過層(
G)と濾過層(F)の厚さの比が11〜1:6であるこ
とが、カートリッジフィルターの濾過精度と濾過ライフ
を良好に保つ点で好ましい。
濾過層(F)、(G)の合計の厚さは目的とするカート
リッジの大きさによって種々変り得るが、−例として1
5〜50mm程度のものがよ(用いられている。
[作用] 前記した本発明のカートリッジフィルターの構成によれ
は、構成繊維の50重量%以上が0.5デニール以下の
極細繊維からなり、熱接着性繊維成分により接着された
密度0.20〜0.35g/cI11の濾過層(F)と
、構成繊維が0.5デニールより太い繊維からなり、熱
接着性成分により接着された不織布から成る濾過層(G
)とを含み、前記濾過層(G)の密度は濾過層(F)の
密度より小さく、且つ0.1〜0.25g/cポである
組合せを濾過層として用いている為、液体中の粒子径の
細かな粒子を精度良く捕捉でき、濾過ライフをさほど低
下させずに、濾過精度を向上させることかできる。
また、横断面における濾過層(G)と濾過層(F)の厚
さの比が1.:千〜16とすることにより、より好適に
濾過ライフと濾過精度を向上させることかできる。
[実施例] 実施例1 第2図に示した繊維断面(ただし千6分割)を有し、図
中6の成分としてポリプロピレン、図中7の成分(熱接
着性繊維成分)としてエチレンビニルアルコール共重合
体(エチレン成分含有量38モル%)を配合した分割型
複合繊維を溶融紡糸し、延伸し、切断することにより得
た。得られた複合繊維は、繊維太さ3デニール、平均繊
維長さ45mmであった。この複合ステーブル繊維を1
00重量%用いて、カード機に通して開繊し、カドウェ
ブとし、ウォーターニードルで高圧液体流処理しく水圧
80kg/cr&、コンベア速度1. m /m1n)
、目イマ130g/m2のシート状不織布とし、900
Cの温度で乾燥した。このとき、ウォーターニードル処
理により分割されたポリプロピレン極細繊維の太さは0
.19デニールであった。
この不織布シートを熱風加工機で140°Cの熱風によ
り加熱処理し、エチレンビニルアルコール共重合体成分
を溶融しながら長さ35cm+、重M15kg、直径3
0mmの鉄芯に繊維密度が平均0. 30 g / c
rrlとなる様に加圧しなから巻径か55mmに達する
まで巻き取り、冷却し、鉄芯を抜き第1図に1として示
したような筒状濾過層(F)を形成した。次いで、該筒
状濾過層(F)の外周に芯成分がポリプロピレン(1,
4デニール)、熱接着性繊維成分として鞘成分がポリエ
チレンの芯鞘型複合繊維2デニール、平均繊維長51m
mをカード機で目付30g/mのカードウェッブとし、
熱風加工機を用いて150’Cの熱風にて加熱処理し、
ポリエチレン成分を溶融し、繊維間を融着させた後、−
旦冷却し、不織布シートとしたものを巻径が65mmに
なるまで巻き付け、巻き終り端を熱接着して繊維密度が
平均0.18g/cm(の第1図に2として示したよう
な濾過層(G)を形成した。
続いて両端を切断仕上げして長さ25側の2層構造の円
筒状カートリッジフィルターとした。濾過性能評価結果
を表−1に示す。
尚、この時濾過性能は、次のようにして評価した。
濾過ライフ:濃度200 ppmに調整された試験用ダ
スト(JI88種の関東ローム、平均粒径8μm  J
 IS  z8901−1974)の懸濁液を均一に撹
拌しながらカートリッジフィルターの外側から中空部に
向かって101/minの割合で強制通水を行い、通水
量10A+/minを維持するための通水圧力損失がそ
れぞれ1 、 0 kg / cnf、2.0kg /
 cr&となった時の総連水量(J’)をそれぞれ濾過
ライフ−1、濾過ライフ−2・とじた。
濾過精度:上記のようにして得られた通液開始1分後の
清浄水を採取し、超遠心式自動粒度分布測定装置(堀場
製作所製)で猥雑粒子の径を測定し、その最大粒子径(
μm)で評価する。
実施例2 実施例1で用いた分割型複合繊維と芯鞘型複合繊維を8
=2の割合で混綿したものをカード機によりカードウェ
ッブとし、水圧80kg/cf、コンベア速度1m/m
inで高圧液体流処理し、目付30g/rdの不織布シ
ートとした。この不織布シートを乾燥機で90℃、1分
間乾燥を行った後、熱風加工機を用いて140℃の熱風
にて加熱処理し、ポリエチレン成分を溶融しながら実施
例1と同様に濾過層(G)を形成し、両端を切断して円
筒状カートリッジフィルターとしたものの濾過性能評価
結果を表−1に示す。
実施例3 第2図に示した繊維断面(ただし16分割)を有し、図
中6の成分としてポリプロピレン、図中7の成分(熱接
着性繊維成分)としてポリエチレンを配した分割型複合
繊維を溶融紡糸し、延伸し、切断することにより得た。
得られた複合繊維は、繊維太さ3デニール、平均繊維長
45mmであった。
この複合ステープル繊維を100重量%用いて、カード
機に通して解繊し、カードウェブとし、ウォーターニー
ドルで高圧液体流処理しく水圧100 kg / ci
、コンベア速度1m/m1n)、目付30g/dのシー
ト状不織布とした。このとき、ウォーターニードル処理
により分割されたポリプロピレン極細繊維の太さは0,
19デニールであった。
この不織布シートを乾燥機で90℃、1分間乾燥を行っ
た後、実施例1と同様の条件で加熱処理し、筒状濾過層
(F)を形成し、次いで実施例1と同様の濾過層(G)
を形成した後、両端を切断し、円筒状カートリッジフィ
ルターとした。
濾過性能評価結果を表−1に示す。
比較例1 実施例1で用いた分割型複合繊維と芯鞘型複合繊維を5
:95の重量割合で混綿して濾過層(F)の原料繊維と
した以外は、実施例2と同様とした。
濾過性能評価結果を表−1に示す。
比較例2 実施例3で用いた分割型複合繊維と芯鞘型複合繊維を5
:95の重量割合で混綿して濾過層(F)とした以外は
、実施例3と同様とした。濾過性能評価結果を表−1に
示す。
比較例3 実施例1の芯鞘型複合繊維のみを用いて濾過層を形成し
、高圧液体流処理を除いた以外は、実施例1と同様とし
た。濾過性能評価結果を表−1に示す。
表 千 注)表−1中、PPはポリプロピレン、PEはポリエチ
レン、EvOHはエチレン−ビニルアルコール共重合体
を示す。
表 注)表−1中、PPはポリプロピレン、PEはポリエチ
レン、EvOHはエチレン−ビニルアルコール共重合体
を示す。
以上の実施例、比較例から明らかな通り、本実施例のカ
ートリッジフィルターは、濾過ライフを低下させずに、
微小な異物まで濾過でき、濾過精度に優れるという顕著
な効果を奏する。
以上説明した本発明のカートリッジフィルターは、主に
液体の濾過に有用なものであり、たとえは製薬工業、電
子工業等で使用される精製水の濾過あるいは食品工業に
おけるアルコール飲料の製造工程における濾過、さらに
は自動車工業における塗装剤の濾過等様々な分野で使用
または応用することができる。
[発明の効果] 本発明のカートリッジフィルターによれば、構成繊維の
50重量%以上が0. 5デニール以下の極細繊維から
なり、熱接着性繊維により接着された密度0. 20〜
0. 35g/cm(の濾過層(F)と、構成繊維か0
,5デニールより太い繊維からなり、熱接着性繊維によ
り接着された不織布から成る濾過層(G)とを含み、前
記濾過層(G)の密度は濾過層(F)の密度より小さく
、且つO1〜0.25g/c++tである組合せを濾過
層として用いている為、液体中の粒子径の細かな粒子を
精度良く捕捉でき、濾過ライフをさほど低下させずに、
濾過精度を向上させることができるという優れた効果を
達成できる。
また、横断面における濾過層(G)と濾過層(F)の厚
さの比が1=1〜1.6とした本発明の前記好ましい構
成によれは、濾過ライフと濾過精度をより最適なものと
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のカートリッジフィルターの1例の斜
視図、第2図〜第3図は本発明で用いる分割型複合繊維
の断面図の一例を示したものである。 1・・濾過層(F)、2・・・濾過層(G)、3・・・
中空部、5・・・分割型複合繊維、6・・・濾過層(F
)の骨格となる繊維成分、7・・・熱接着性繊維成分。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)構成繊維の50重量%以上が0.5デニール以下
    の極細繊維からなり、熱接着性繊維により接着された密
    度0.20〜0.35g/cm^3の濾過層(F)と、 構成繊維が0.5デニールより太い繊維からなり、熱接
    着性繊維により接着された不織布から成る濾過層(G)
    とを含み、前記濾過層(G)の密度は濾過層(F)の密
    度より小さく、且つ0.1〜0.25g/cm^3であ
    り、 これらの濾過層は積層されてほぼ中空円筒状の形状を有
    してなるカートリッジフィルター。
  2. (2)横断面における濾過層(G)と濾過層(F)の厚
    さの比が1:1〜1:6である請求項1記載のカートリ
    ッジフィルター。
JP2268178A 1990-10-04 1990-10-04 カートリッジフィルター Pending JPH04145914A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996022145A1 (de) * 1995-01-18 1996-07-25 Basf Lacke Und Farben Aktiengesellschaft Material zur filtration von viskosen flüssigkeiten
US5728299A (en) * 1995-10-25 1998-03-17 Chisso Corporation Wound non-woven fabric filter having heat fusible fibers
JP2011183254A (ja) * 2010-03-04 2011-09-22 Daiwabo Holdings Co Ltd 濾過材及びその製造方法
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