JP2018071024A - 機能シート - Google Patents

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Abstract

【課題】床上のほこり、髪の毛、固形ゴミ、しみ汚れ、付着液体等の異物の清掃除去、床の保護、つや出し等の床材管理に用いられる。【解決手段】不織布シートまたは織布シートからなる長方形状の基準シート2と、基準シート2の対向する長辺に対して直角な仮想基準線を表裏に描き、描かれた仮想基準線に対して基準シート2の表裏に不織布繊維の集合によって−45度と+45度の傾斜角度で交差しないように形成した線条La,Lb,Lc,Ldと、前記−45度の同一太さ及び同一長さの線条及び前記+45度の同一太さ及び同一長さの線条Ra,Rb,Rc,Rdを、同一線条太さ及び同一線条長さ及び同一線条間隔、同一線条数で形成した複数の独立線条群R,Lとで構成される。【選択図】図2

Description

本発明は、清掃部と前記清掃部に連結された棒状の把手を具備する掃除具の前記清掃部に装着された床材等をクリーニングするクリーニングシート等の機能シートに関するものである。床の保護、つや出し等の床の清掃や、手入れに用いられる床材に対するワックス掛けをする場合の機能シートとして使用する場合もある。また、この機能シートは、クリーニングシートに限らず、ウエットティッシュ、お手拭き、体拭き、化粧落とし等としても使用できる。
従来のモップ状の掃除具として、例えば、床上のほこり、髪の毛、固形ゴミ、しみ汚れ、付着液体等の異物の除去を行う清掃や、床の保護、つや出し等の床の手入れに用いられるクリーニングシートが機能シートとして周知である。
例えば、特許文献1に記載されているように、洗浄剤を含浸させて手で直接拭くタイプのクリーニングシートが知られている。しかし、これをモップ状の掃除具に装着して清掃する場合、床のシミ汚れと清掃性と、片手で軽く拭ける操作性とを両立させることは困難である。
特許文献2には、洗浄剤を含浸させて手で拭くクリーニングシートが記載されている。このクリーニングシートは、モップ状の掃除具に装着すると、長繊維が床の突起等に引っかかってシートが破れることがある。また、モップ状の掃除具に装着して使用すると、拭き始めに洗浄剤が出過ぎて広い面積を清掃したくても持続性がない。
そこで、使い捨てのクリーニングシートでは、特許文献3、特許文献4、特許文献5に記載のように、クリーニングシートまたは床に洗浄剤や水等を供給しながら清掃を行う方法が一般的である。
このような清掃方法は、クリーニングシートを装備した掃除具以外に、洗浄剤を手に持ち、清掃途中でシートを掃除具から外して水に濡らすなど、非常に手間の掛かるものである。また、水に濡らした後のしぼり加減が弱い場合には、清掃初期に水が床に出過ぎて逆に汚れを塗り広げることがある。また、乾式清掃用のモップのように柄の強度が弱いと、その操作性が悪くなることもある。更に、一部の木質系の床に対してはクラック等の亀裂損傷を与えることもある。その上、前記公報においては表面にスパンレース不織布を有するクリーニングシートが用いられているものの、クリーニングシートは含水状態での髪の毛や綿ボコリの異物の絡み取り性が充分でなかった。
実開平4−89251号公報 特表平11−508256号公報 特開平10−262883号公報 特開平10−286206号公報 特開平9−131288号公報 特表2005−507271号公報 特表2005−42290号公報
特に、特許文献1はクリーニングシートを開示しているものの、表面に形成された格子模様には基材に物質を格納するという技術思想は存在していない。また、特許文献2には支持体の粘り強さを持たせたものであるが、擦り動作の結果、支持体の表面から毛髪等の突出する技術を開示しており、特許文献1と同様、物質を格納するという技術思想は存在していない。
特許文献3には、滑り性がよく、吸水性及び保水性にも優れ、乾拭き及び水拭きの両方に使用できる構成が開示されている。この接合線の部分では3層のシートが加圧されて没状となっているため、接合線と非接合線との境界部でシートに盛り上がりが形成され、この盛り上がりの部分で汚れの掻き取り効果を発揮するとの記載(段落[0034])があるものの、クリーニングシートに物質を格納するという考え方は存在していない。
更に、特許文献4のエンボス処理されたクリーニングシートは、複数の凸部を有しており、各凸部は線条の凹部により区切られている。そして、本形態においては、該凹部により菱形の網目状の連続したパターンが形成されるようになされているから、ここには、クリーニングシートに物質を格納するという考え方は存在していない。
特許文献5は、液透過性のクリーニングシートからなる拭取部と、前記拭取部で拭取った液を吸収する液吸収体とを具備し、前記クリーニングシートは、多数の凸部を有し、清掃時において被清掃面に接触する前記凸部の面積がクリーニングシート全体の面積に対して5〜60%とした技術である。しかし、発明者らの実験により、清掃時において被清掃面に接触する前記凸部の面積がクリーニングシート全体面積に対して5〜60%から得られる特徴よりも、床上のほこり、髪の毛、固形ゴミ、しみ汚れ、付着液体等の除去や、床の保護、つや出し等の手入れに用いられるクリーニングシートは、床上のほこり、髪の毛、固形ゴミ、しみ汚れ、付着液体等との衝突及びその後の流れに機能が左右されることが判明した。
更に、特許文献6では、家庭内または職場内で見られる合成樹脂シートの表面上に、成分及び配合のような物質と組み合わせて使用される拭き取り基材を配設し、その基材に物質を格納するという概念を用いている。特許文献6に掲載の剪断力感応性マイクロポケットは、基材表面内の微細な規模の3次元区画であり、前記基材が前記標的表面に接触している時に前記基材の表面に沿って剪断力が加わると、前記剪断力が前記マイクロポケットの壁面を実質的に変形し、前記物質を前記標的表面に放出させるものである。しかし、基材が複数のマイクロポケットを有していても、特許文献6に掲載の図19乃至図27の記載例のように、清掃具の清掃部を手前から奥に往復道させたとき、左右に往復動作させたとき、特定方向に移動させると、床上のほこり、髪の毛、固形ゴミ、しみ汚れ、付着液体等を案内し、清掃具の清掃部の一辺から他の対向辺に直接移動して、異物の確保効率が上がらない。
加えて、特許文献7では、2つのカードウェブ層の間にパルプ繊維層を位置させ、これを目の粗い平織り構造の支持体に載置して高圧水流を噴射し、繊維同士を絡合させるとともに、複数の低集積領域と、厚さが低集積領域の厚さよりも大きい複数の高集積領域とを形成して、キッチン用タオルを得るキッチン用タオルを開示している。
しかし、低集積領域と高集積領域と区別されているものの、現実に低集積領域と高集積領域の最高・最低のピーク値、その境界が明確に分かれているものでないから、如何になるかが明示されるものでなく不明である。また、特に、最高のピーク値、最低のピーク値が特許文献7に掲載する図1の上下に連結されているが、床上のほこり、髪の毛、固形ゴミ、しみ汚れ、付着液体等の異物の上にキッチン用タオルが載っても、異物として確保することができない。
そこで、本発明は、かかる従来の問題点を解消し、床上のほこり、髪の毛、固形ゴミ、しみ汚れ、付着液体等の異物の除去、床の保護、つや出し等の床管理に用いられ、効率の良い異物の確保を行うクリーニングシート及びウエットティッシュ、お手拭き、体拭き、化粧落とし等としても使用できる機能シートの提供を課題とするものである。
請求項1の発明にかかる機能シートは、不織布シートまたは織布シートからなる長方形状の基準シートの対向する2辺に対して直角な仮想基準線を描き、描かれた前記仮想基準線に対して、前記基準シート面に不織布繊維の集合によって−45度と+45度の傾斜で、同一線条太さ、同一線条長さ、同一線条間隔、同一線条数で形成した複数の独立線条群を形成したものである。因みに、本発明の全体は概略四崩し縞(四崩し)を45度傾かせた全体概念的形状に似ている。
しかも、隣接する前記独立線条群にある前記線条の最下端を結ぶ仮想直線は、隣接する前記独立線条群から最短距離にある前記線条の最上端を結ぶ仮想直線が重なり合う重複位置に形成したものであるから、線条間隔を移動する異物は、前記独立線条群の線条に衝突または案内されるから、清掃部の下部面、即ち、清掃部本体面をストレートに通過することがない。
ここで、上記基準シートは、不織布シートまたは織布シートからなる長方形状のシート(人工的な紙)である。この基準シートは、網状であっても、無地であってもよい。若干のエンボス加工がなされている材料でもよい。
また、上記−45度と+45度の傾斜角度で形成した同一太さ、同一長さの線条は、前記基準シートの対向する長辺に対して直角な仮想基準線を描き、該描かれた前記仮想基準線に対して、前記基準シート面に不織布繊維の集合によって形成したもので、長繊維の不織布繊維が短繊維の不織布繊維に高圧水流で繊維を絡み合わせる処理となるから、基準シートよりも線条の密度が密で、質量的にも大きくなっておればよい。
上記線条(独立線条群)の繊維の密度が密、質量が大とは、当該不織布シートまたは当該織布シートの繊維密度が高く形成でき、毛細管現象により、液体の吸収及び保持能力が大きくすることを意図するものである。
そして、上記複数の独立線条群は、前記基準シートの対抗する2辺(1辺でも可)に対して直角な仮想基準線を表面または裏面に描き、該描かれた前記仮想基準線に対して前記基準シート面に不織布繊維の集合によって−45度の傾斜で、同一線条長さ、同一線条間隔で形成し、+45度の傾斜で、同一線条太さ、同一線条長さ、同一線条間隔で形成した線条群で互いに独立したものである。ここで、前記複数の独立線条群の前記−45度及び前記+45度の線条は、同一線条太さ及び同一線条長さ及び同一線条間隔、同一線条数で形成したものである。これらは、当然、誤差が小さければ問題にならないが、10〜30%の誤差を有していても、実施できないものではなく、その実施は可能である。この本実施の形態では、見栄えの良さから特定しているに過ぎないので、誤差の介入を否定するものではない。
更に、隣接する前記独立線条群にある前記線条の最下端を結ぶ仮想直線は、隣接する前記独立線条群から最短距離にある前記線条の最上端を結ぶ仮想直線と重なり合う重複位置に形成したものである。ここで、前記独立線条群にある前記線条の最下端を結ぶ仮想直線と、前記独立線条群から最短距離にある前記線条の最上端を結ぶ仮想直線とが重なり合う重複位置とは、その重なりは最下端を結ぶ仮想直線と最上端を結ぶ仮想直線とが、重なり合う重複幅を有する仮想直線となってもよい。
請求項2の発明にかかる機能シートの前記複数の独立線条群は、前記基準シートを透過させたとき、線条群のシルエットラインが同一位置に重なるものである。
ここで、上記複数の独立線条群は、前記基準シートを透過させたとき、表裏の線条群が同一位置(表裏同一)となって重なるものであるから、前記基準シートは表裏の線条群によって浮き上がらせている。
請求項3の発明にかかる機能シートは、更に、清掃具の清掃部本体面の長辺に前記基準シートの長辺を、前記清掃具の清掃部本体面の短辺に前記基準シートの短辺を対応付けて取付けたものである。
ここで、上記清掃具の清掃部本体面は、その長辺に前記基準シートの長辺を、その短辺に前記基準シートの短辺を対応付けて取付けて清掃具としたものである。
請求項1の発明の機能シートは、不織布シートまたは織布シートからなる長方形状の基準シートの対向する長辺に対して直角な仮想基準線を描き、該描かれた前記仮想基準線に対して前記基準シート面に不織布繊維の集合によって−45度と+45度の傾斜角度が交差しないように形成した線条と、前記−45度の線条及び前記+45度の線条を、同一線条太さ及び同一線条長さ及び同一線条間隔及び同一線条数で形成した複数の独立線条群を形成したものである。
しかも、隣接する前記独立線条群にある前記線条の最下端を結ぶ仮想直線は、隣接する前記独立線条群から最短距離にある前記線条の最上端を結ぶ仮想直線が重なり合う重複位置に形成したから、仮に、線条間隔を移動する異物でも、前記独立線条群の線条に衝突し、反射した異物が次々と前記独立線条群にある前記線条に衝突するから、清掃部の下部面、即ち、清掃部本体面を衝突しないでストレートに通過するという清掃漏れがなくなるばかりか、前記独立線条群にある前記線条によって、床上のほこり、髪の毛、固形ゴミ、しみ汚れ、付着液体等の異物を潜り込ませ、繰り返し保持し、または床の保護、つや出し等の床管理を行うことができる。
したがって、−45度と+45度の傾斜角度で交差しないように形成した線条は、清掃具の清掃部を手前から奥に繰り返し直線往復動させたり、清掃部を左右に振ったりすると、例えば、床上のほこり、髪の毛、固形ゴミ等の異物は、清掃具の清掃部を手前から奥に繰り返し往復させたときの、+45度と−45度の傾斜角度の線条に対して45度の衝突角度で衝突し、同様に45度の反射によって隣接する+45度と−45度の傾斜角度の線条に衝突する。このとき、+45度と−45度の傾斜角度を有する線条の反発係数が小さいから、何れかの線条で確保され、この確保に線条の密度、線条の質量が関与する。
また、不織布シートまたは織布シートからなる長方形状の基準シートは、その厚み方向の床面より上に位置し、床上のほこり、髪の毛、固形ゴミの上にあっても、弾性によってそれらを保持し、45度の反射によって隣接する+45度と−45度の傾斜角度の線条に衝突し、不織布シートまたは織布シートからなる長方形状の基準シートから離れ難くなる。
そして、前記複数の独立線条群は、前記線条からなるものであり、清掃具の清掃部に加えた力が線条の各糸の弾性として現れるから、機能シートの単位面積当たりの押圧力を大きくすることができ、清掃または床の保護、管理に的確に対応することができる。そして、前記独立線条群の線条間隔には、その製造工程により密度の変化が生じるので、何れかの位置に異物を潜り込ませ、それを保持することができる。
更に、前記線条の延びる方向に隣接する独立線条群の両端部は、延長線を描けば90度の角度で交差する隣接した前記独立線条群の前記線条があり、前記線条間隔の面を異物がストレートに通過することがないから、異物は何れかの位置で機能シートに潜り込み、絡み合っている。そして、清掃具の清掃部に上から下方向の力を加えた場合にも、上下方向の弾性力及び隙間間の弾性力によって異物は機能シートに絡み合うので、異物保持力が向上する。
加えて、前記独立線条群及び前記線条における前記不織布シートまたは前記織布シートは、繊維の密度が密であり、質量が大であるから、当該不織布シートまたは当該織布シートの繊維密度が高く形成できるから、毛細管現象により、液体の吸収及び保持能力が大きくなる。
したがって、床上のほこり、髪の毛、固形ゴミ、しみ汚れ、付着液体等の異物の除去、床の保護、つや出し等の床管理に用いられ、効率の良い異物の確保を行うクリーニングシートに使用でき、また、基準シートと独立線条群とが独自に移動し、ウエットティッシュ、お手拭き、体拭き、化粧落とし等としても機能するから機能シートの提供を課題とするものである。
請求項2の発明の機能シートにおいて、前記複数の独立線条群は、前記基準シートを透過させたとき、表裏の線条群が同一位置に重なるものであるから、請求項1に記載の効果に加えて、前記機能シートの複数の独立線条群に対して外力が加わっても、線条間隔の上面位置が線条の厚みの約1/2の位置にあり、しかも、その線条間隔に弾性を有することから、異物の格納エリアとして作用する。また、45度の反射によって隣接する+45度と−45度の傾斜角度の線条に衝突し、不織布シートまたは織布シートからなる長方形状の基準シートから離れ難くなる。
請求項3の発明の機能シートは、更に、清掃具の清掃部本体面の長辺に前記基準シートの長辺を、前記清掃具の清掃部本体面の短辺に前記基準シートの短辺を対応付けて取付けたものであるから、請求項1または請求項2に記載の効果に加えて、清掃具の清掃部本体面に前記基準シートの長辺を取付けるものであるから、清掃具の清掃部本体面への取付けが間違いなく行うことができる。
また、−45度と+45度の傾斜角度で交差しないように形成した線条は、90度回転させても、図形が同じであるから、前記基準シートの長辺、短辺は直接的には関係がないが、作業者が理解する前に取付けを行うように使いやすくしている。
図1は従来の清掃用具の要部斜視図である。 図2は本発明にかかる実施の形態1の機能シートの平面図である。 図3は本発明にかかる実施の形態1の機能シートの裏面図で、図1の平面図と対称に現れている。 図4は本発明にかかる実施の形態1の機能シートの部分拡大正面図である。 図5は本発明にかかる実施の形態1の機能シートの切断線A−Aによる要部拡大断面図である。 図6は本発明にかかる実施の形態1の機能シートの切断線B−Bによる要部拡大断面図である。 図7は本発明にかかる実施の形態1の機能シート製造装置の概略構成図である。 図8は本発明にかかる実施の形態2の機能シート製造装置の概略構成図である。 図9は本発明にかかる実施の形態3の機能シートの平面図である。 図10は本発明にかかる実施の形態4の機能シートの平面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。なお、実施の形態において、図示の同一記号及び同一符号は、同一または相当する機能部分であるから、ここではその重複する説明を省略する。
[実施の形態1]
まず、本発明の実施の形態1の機能シートがクリーニングシート1の場合について図を用いて説明する。
従来からの清掃用具10は、図1に示すように、床面に並行する長方形状の清掃部11と、その清掃部11に回動自在に連結された2軸接続部12と、その2軸接続部12に接続されて起倒自在であり、かつ、延長自在な棒状の把手13とを具備し、更に、清掃部10にはクリーニングシート1の4隅または6隅を係止させて保持する4個または6個の係止穴からなるシート保持部14を有している。
回動する2軸接続部12を接続した清掃部11は、2軸接続部12が接続された反対側の清掃部11の面を清掃部本体面15としている。
機能シートとしてのクリーニングシート1は、清掃部11の下面の清掃部本体面15を覆って、かつ、左右両側の4隅のシート保持部14に係合させて装着されている。したがって、水に濡らして余剰水を絞った後に、そのまま清掃用として使用できる。即ち、クリーニングシート1は、通常のモップ掛けと同様に、床面等の清掃を行うことができる。
この種の本実施の形態のクリーニングシート1は、基準シート2がパルプ繊維と熱可塑性繊維から形成されているので、清掃時における摩擦抵抗値が低く、軽い力でスムーズに水拭きを行うことができる。
また、長方形状の基準シート2と線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdとが一体化されており、水で濡らしても、ワックスを含侵させても、それらのクリーニングシート1を強く絞っても繊維が分離することがない。なお、ここで線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdとは、平面図において長円で形成した直線の線条を意味する。例えば、4隅を面取りしたものもこれに含まれるとする。
ここで、不織布とは、化学繊維、ガラス繊維、金属繊維、天然繊維等を織らずに、化学的或いは物理的方法によって結合する布地のことである。その製造工程が短期間であり、低コストである。なお、基準シート2は長繊維で、線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdは短繊維を絡み合わせる処理で形成している。
次に、本実施の形態の機能シートとしてのクリーニングシート1について説明する。
この基準シート2は不織布シートまたは織布シートから構成されている。基準シート2は、平面に図示しない複数の丸穴からなる孔部が設けられている。本実施の形態では、不織布シートで基準シート2を構成しており、後の工程での絡み合わせが可能なように特定のシートパターンを用いて鑽孔シートを作成している。複数の孔部は完全な中空孔ではなく、後の工程で短繊維との絡み合わせが可能なように不織布の長繊維によって形成され、所謂、蜘蛛の巣状に薄く形成されている。
また、本発明を実施する場合には、基準シート2はジェットスプレーと協働する図示しない孔部を形成し、絡み合わせ可能な鑽孔シートを形成してもよい。そして、基準シート2を織布とする場合には、複数の丸穴からなる孔部を縦糸と横糸からなる角孔とするのが好適である。
基準シート2は不織布シートまたは織布シートから構成されているが、図示しない孔部の周囲を除き、基準シート2の全般にエンボス加工を施してもよい。即ち、不織布シートからなる基準シート2はエンボス加工により、孔部及びその周囲以外の面を面一としてもよい。または、最終工程で、長繊維の基準シート2に、短繊維の線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdを固定化するのにエンボス加工を行ってもよい。特に、線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdの個々の形状を定めるのに好適である。
長方形の基準シート2の対向する長辺2A,2Bに対して直角な仮想基準線X−Xを描き、該描かれた仮想基準線X−Xに対して基準シート2面に不織布繊維の集合によってθ=−45度の傾斜角度で形成した線条La,Lb,Lc,Ldと、θ=+45度の傾斜角度で線条Ra,Rb,Rc,Rdが互いに交差しないように線条を形成している。
ここで、θ=−45度の傾斜角度の線条La,Lb,Lc,Ldと、θ=+45度の傾斜角度の線条Ra,Rb,Rc,Rdが交差しないように形成した線条とは、基準シート2の面に形成した線条La,Lb,Lc,Ldと線条Ra,Rb,Rc,Rdの実際の長さにおいて交差しないものであり、交差する長さを有していないものである。
更に、隣接する同一独立線条群(線条Ra,Rb,Rc,Rdからなる独立線条群R)にある線条Ra,Rb,Rc,Rdの最下端を結ぶ仮想直線M−Mは、隣接する同一前記独立線条群から最短距離にある前記線条の最上端を結ぶ仮想直線N−Nが重なり合う重複幅δに形成したものである。図示しないが、独立線条群(線条La,Lb,Lc,Ldからなる独立線条群L)も同様。このとき、線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdの間隔を移動する異物は、独立線条群R,Lの線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdに繰り返し衝突し、潜り込み、その後、独立線条群R,Lに保持されるから、清掃部本体面15、即ち、清掃部本体面15を異物が衝突、反射を経ないでストレートに通過することはない。即ち、長方形の基準シート2の対向する長辺2Aと長辺2B、短辺2Cと短辺2Dを直接異物が抜け出ることがない。
また、同一線条太さ及び同一線条長さ及び同一線条間隔、同一線条数で形成したθ=−45度の線条La,Lb,Lc,Ld及びθ=+45度の線条Ra,Rb,Rc,Rdで形成した複数の独立線条群R,Lは、本実施の形態においては、線条数は4本、線条太さ1mm及び線条長さ20mm、線条間隔20mm、線条間隔2.5mm、独立線条群R,Lの1回の繰り返し距離36.4で線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdにより独立線条群R,Lを形成している。
特に、線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdは、異物の通り抜けを防止し、かつ、長繊維と短繊維との絡み合わせにより、線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdで形成された堤に潜り込ませたり、引っ掛かったりして異物を保持する。
この独立線条群R,Lのサイズは、従来のクリーニングシートの図形に比較して、3〜10倍の大きさの寸法になるが、独立線条群R,Lは、個々に従来の図形程度のしなやかさを維持でき、ウエットティッシュ、お手拭き、体拭き、化粧落とし等としても使用できることが確認された。
次に、図2乃至図7を用いて、本実施の形態のクリーニングシート1の製造について説明する。
図7において、基準シート2は外部から供給されている。搬送ローラ及び搬送ローラからなるワイヤネットコンベア等のコンベア21は、基準シート2を図面の左から右に搬送自在になっている。スパンレース処理部23は基準シート2に短繊維の集合体を絡み合わせるスパンレースノズル(不織布用ノズル)31が配設され、本実施の形態では、加工性の良さ、用途に応じた設計変更が容易なことから、クリーニングシート1の製造には高圧水流で繊維を絡み合わせるスパンレース法を用いている。スパンレース処理部23の入口には、他に、空気の流れを整流する図示しないバッフル板及び空気ノズル24が配設されている。
収集タンク25は、線条La,Lb,Lc,Ldまたは線条Ra,Rb,Rc,Rdに使用しなかった余剰短繊維の入った余剰液体を集める容器で、収集タンク25で収集された短繊維の入った液体は、それを攪拌すると共に、埃等の異物の混入を除去し、目的物の短繊維のみ通過させる攪拌濾過機26に供給される。攪拌濾過機26で、必要量の短繊維及び液体が混合され供給される。
流体を循環させる独立して配設したポンプ27Aとポンプ27Bによって短繊維及び液体からなる流体を供給する。流体を供給するために所定の圧力を生成したポンプ27Aとポンプ27Bによって管路28と管路29を通過し、マニホルド30またはマニホルド47に短繊維を攪拌させた流体を送給する。
マニホルド30には、コンベア21の長さ方向(進行方向)に対して−45度の角度及び+45度の角度で複数のスパンレースノズル31が配設されている。即ち、スパンレース処理部23のコンベア21の進行方向に対してスパンレースノズル31が−45度(コンベア21の進行方向を軸とすると、左に45度の角度傾いた移置)となっている。
即ち、コンベア21の中央仮想線X−Xに対して、進行方向に−45度(左に45度の角度傾いた移置)と進行方向に+45度(右に45度の角度傾いた移置)に複数個配列したスパンレースノズル31を配設している。したがって、複数個配列したスパンレースノズル31からは各々ジェットスプレー31aが噴射される。これにより、基準シート2の特定の面、例えば、表面等に線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdが形成される。
このとき、圧力レギュレータ32はマニホルド30の管路28に配置され、スパンレースノズル31の圧力を調整し、基準シート2との間の高圧水流で繊維を絡み合わせるスパンレース法のエネルギーを調整し、高圧水流で基準シート2に繊維を絡み合わせる処理を行う。これにより、基準シート2に対する線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdの位置、断面形状が特定される。
即ち、基準シート2は平面に複数の丸穴からなる孔部が設けられ、図3に示す例では、複数個の孔部によって線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdを形成している。
本実施の形態のように、基準シート2は設けられた複数個の孔部を使用しているのは、線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdの1本が堅固に基準シート2に絡み合わせ、かつ、最終工程でエンボス加工を行うと、基準シート2と線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdの一体化が強くなる。また、複数個の孔部は3個乃至5個としてもよいし、孔部を設けないで、長円形状の線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdを最初から形成してもよい。
発明者らの実験によれば、基準シート2は設けられた孔部の数と、長円形状の線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdを最初から形成した場合とでは、大きな機械的強度の差は得られなかったが、両面に5個の孔部を設けたものは機械的に基準シート2と線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdの分離がし難くなっていた。
このとき、基準シート2の線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdの位置は、図示しないセンサによってスパンレースノズル31からジェットスプレー31aが噴射されるタイミングを得るべく、噴射制御している。本実施の形態では、スパンレースノズル31からのジェットスプレー31aの制御を行っているが、コンベア21を繰り返し微動移動させるか、ステッピング動作により移動または停止動作を行ってもよい。
また、絞りローラ34は、スパンレースノズル31が配設されたスパンレース処理部23の出口に配設され、基準シート2及び基準シート2の一方の面に配設した線条La,Lb,Lc,Ld及び線条Ra,Rb,Rc,Rdに含まれている水分を絞るもので、基準シート2及びその基準シート2の上面に配設した線条La,Lb,Lc,Ld及び線条Ra,Rb,Rc,Rdに含まれている水分を絞るものである。
コンベア21は基準シート2をその終端まで搬送するが、その間に内部が減圧されている大径プーリ40の外表面に吸引され、大径プーリ40に沿って回動し、反対面に線条La,Lb,Lc,Ld及び線条Ra,Rb,Rc,Rdを形成するコンベア41に受け渡すことができる。
コンベア21に載置した基準シート2は、線条La,Lb,Lc,Ld及び線条Ra,Rb,Rc,Rdがスパンレース処理部23で形成されているから、残りの面の線条La,Lb,Lc,Ldまたは線条Ra,Rb,Rc,Rdをスパンレース処理部43で形成することになる。
スパンレース処理部43にも、図示しないセンサによってスパンレースノズル44からジェットスプレー44aが噴射されるタイミングを得て噴射制御している。本実施の形態では、スパンレースノズル44からのジェットスプレー44aの制御を行っているが、コンベア41を繰り返し微動移動させ、また、停止動作を行ってもよい。
圧力レギュレータ45はマニホルド47の管路29に配置され、スパンレースノズル44の圧力を調整し、基準シート2との間の高圧水流で繊維を絡み合わせるスパンレース法のエネルギーを調整し、高圧水流で基準シート2に繊維を絡み合わせる処理の程度を調整する。これにより、基準シート2に対する線条La,Lb,Lc,Ld及び線条Ra,Rb,Rc,Rdの位置、断面形状が特定される。
即ち、基準シート2は平面に複数の丸穴からなる孔部が設けられ、図2に示す例では、負数個の孔部で相手材に絡み合わせ、全体として、線条La,Lb,Lc,Ldか、線条Ra,Rb,Rc,Rdの1本の長円が形成されている。
また、絞りローラ46は、スパンレースノズル44が配設されたスパンレース処理部43の出口に配設され、基準シート2及び基準シート2に配設した線条La,Lb,Lc,Ld及び線条Ra,Rb,Rc,Rdに含まれている水分を絞るものである。空気の流れを整流する図示しないバッフル板及び空気ノズル42が配設されている。
これによって、基準シート2は大径プーリ40でUターンし、基準シート2の反対面の線条La,Lb,Lc,Ld及び線条Ra,Rb,Rc,Rdの形成に入る。基本的には、大径プーリ40で基準シート2の面を反転しているから、基準シート2の線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdを先に絡み合わせ、反対面の形成はその後になる。
この場合、コンベア41の中央仮想線に対して、θ=+45度(右に45度の角度傾いた移置)及びθ=−45度(左に45度の角度傾いた移置)に複数個配列したスパンレースノズル44を配設している。したがって、複数個配列したスパンレースノズル44からはジェットスプレー44aが噴射される。
圧力レギュレータ45はマニホルド47の管路29に配置され、スパンレースノズル44の圧力を調整し、基準シート2との間の高圧水流で繊維を絡み合わせるスパンレース法のエネルギーをコンベア21のスパンレース処理部23とコンベア41のスパンレース処理部43を独立して調整している。
したがって、基準シート2は外部からスパンレース処理部23に導入されると、スパンレースノズル31からはジェットスプレー31aが噴射され、コンベア21の間のスパンレース処理部23で基準シート2に短繊維の不織布繊維との間の高圧水流で基準シート2に繊維を絡み合わせる処理となる。即ち、基準シート2の線条La,Lb,Lc,Ld及び線条Ra,Rb,Rc,Rdを絡み合わせる。次いで、スパンレースノズル44からはジェットスプレー44aが噴射され、コンベア41の間のスパンレース処理部43で基準シート2に短繊維の不織布繊維との間の高圧水流で基準シート2に繊維を絡み合わせ基準シート2の線条Ra,Rb,Rc,Rd及び線条La,Lb,Lc,Ldを絡み合わせる処理となる。
このように形成された本実施の形態の機能シートとしてのクリーニングシート1は、不織布シートまたは織布シートからなる長方形状の基準シート2の対向する長辺2A,2Bに対して直角である仮想基準線X−Xを表面に描き、その描かれた仮想基準線X−Xに対して基準シート2に不織布繊維の集合によってθ=−45度とθ=+45度の傾斜角度が交差しないように形成した線条La,Lb,Lc,Ld及び線条Ra,Rb,Rc,Rdと、前記−45度の線条La,Lb,Lc,Ld及び前記+45度の線条Ra,Rb,Rc,Rdを、同一線条太さ及び同一線条長さ及び同一線条間隔及び同一線条数で形成した複数の独立線条群R,Lを形成したものである。
更に、隣接する同一の独立線条群R,Lにある線条La,Lb,Lc,Ldと線条Ra,Rb,Rc,Rdの最下端を結ぶ仮想直線M−Mは、隣接する同一の独立線条群から最短距離にある線条La,Lb,Lc,Ld及び線条Ra,Rb,Rc,Rdの最上端を結ぶ仮想直線N−Nと重なり合う重複幅δに形成したものである。ここで、独立線条群R,Lにある線条La,Lb,Lc,Ldまたは線条Ra,Rb,Rc,Rdの最下端を結ぶ仮想直線M−Mと、独立線条群R,Lから最短距離にある線条La,Lb,Lc,Ldと線条Ra,Rb,Rc,Rdの最上端を結ぶ仮想直線N−Nが重なり合う重複幅δとは、その重なりは最下端を結ぶ仮想直線M−Mと最上端を結ぶ仮想直線N−Nとが単一の仮想直線(重複幅δ=0)となってもよいし、重複幅δを持ってもよい。
しかも、隣接する同一の独立線条群R,Lにある線条La,Lb,Lc,Ldと線条Ra,Rb,Rc,Rdの最下端を結ぶ仮想直線M−Mは、隣接する同一独立線条群R,Lから最短距離にある線条La,Lb,Lc,Ldと線条Ra,Rb,Rc,Rdの最上端を結ぶ仮想直線N−Nが重なり合う重複幅δに形成しているから、仮に、線条La,Lb,Lc,Ldと線条Ra,Rb,Rc,Rdの間隔(上部は基準シート2の一部)を移動する異物でも、独立線条群R,Lの線条La,Lb,Lc,Ld及び線条Ra,Rb,Rc,Rdに衝突し、次々と反射及び衝突するから、清掃部本体面15をストレートに通過し、清掃漏れがなくなる。即ち、重複幅δにより、基準シート2の対向する長辺2Aと長辺2Bの間、短辺2Cと短辺2Dの間を直接異物が通り抜けるものはない。
したがって、−45度と+45度の傾斜角度で交差しないように形成した線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdは、清掃具20の清掃部本体面15を手前から奥に繰り返し直線往復道させたり、清掃部本体面15を直線上を左右に振ったりすると、例えば、床上のほこり、髪の毛、固形ゴミ等の異物は、清掃具20の清掃部本体面15を手前から奥に繰り返し往復させたときの、θ=+45度とθ=−45度の傾斜角度の線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdに対して45度の衝突角度で衝突し、同様に45度の反射によって隣接する+45度と−45度の傾斜角度の線条に衝突する。このとき、重複幅δ=+45度と重複幅δ=−45度の傾斜角度を有する線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdの反発係数が小さく、個々の不織布繊維により保持されるから、何れかの線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdで異物が確保される。また、不織布シートまたは織布シートからなる長方形状の基準シートは、その厚み方向の中間に位置し、床上のほこり、髪の毛、固形ゴミの上にあっても、弾性によってそれらを保持し、45度の反射によって隣接する+45度と−45度の傾斜角度の線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdに衝突し、不織布シートまたは織布シートからなる長方形状の基準シート2から離れ難くなる。
また、線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdの延びる方向に隣接する独立線条群R,Lの両端部は、延長線を描けば90度の角度で交差する隣接した独立線条群R,Lの線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdがあり、清掃部本体面15の面を異物がストレートに通過することがないから、異物は何れかの位置でクリーニングシート1に潜り込み、絡み合っている。そして、清掃具20の清掃部本体面15に下方向の力を加えた場合にも、上下方向の弾性力及び隙間間の弾性力によって異物はクリーニングシート1に潜り込み、絡み合う。
本実施の形態のクリーニングシート1の複数の独立線条群R,Lは、基準シート2を透過させたとき、表裏の独立線条群R,Lが同一位置に重なるものであるから、クリーニングシート1の複数の独立線条群R,Lに対して外力が加わっても、線条La,Lb,Lc,Ldと線条Ra,Rb,Rc,Rdの厚みの約1/2の位置に基準シート2の位置があり、しかも、弾性を有することから、複数の独立線条群R,Lで囲まれた空間及び線条La,Lb,Lc,Ldと線条Ra,Rb,Rc,Rdは、異物の格納エリアとして作用する。また、45度の反射によって隣接する重複幅δ=+45度と重複幅δ=−45度の傾斜角度の線条に衝突し、不織布シートまたは織布シートからなる長方形状の基準シート2から離れ難くなる。
発明者らは基準シート2の表裏に線条La,Lb,Lc,Ldの厚みまたは線条Ra,Rb,Rc,Rdの厚みの中間位置に基準シート2の位置、線条間隔が定まり、それが功を奏し、基準シート2または線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdで囲まれた線条間隔に異物が潜り込み、不織布の糸の弾性力が作用し、その異物が弾性的に保持していると判断した。
しかし、例えば、本実施の形態の機能シートとしてのクリーニングシート1の製造装置において、コンベア21のみを生かしたスパンレース処理部23で、基準シート2に短繊維の不織布繊維との間の高圧水流で基準シート2に繊維を絡み合わせ、基準シート2の表面のみ(片面のみ)に線条La,Lb,Lc,Ldの厚み及び線条Ra,Rb,Rc,Rdの厚みを形成したクリーニングシート1を試験的に製造した。
ここで、基準シート2の表面のみ線条La,Lb,Lc,Ld及び線条Ra,Rb,Rc,Rdを形成したものと、基準シート2の表面及び裏面に線条La,Lb,Lc,Ld及び線条Ra,Rb,Rc,Rdを形成したものとを比較した。結果的に、両者間に大きな差異は生じなかった。独立線条群R及び独立線条群Lを約20mm×37mmの形状で実験を行い、約10mm×20mm〜約20mm×40mmの寸法では、クリーニングシート1の性状の変化は見られなかった。
即ち、線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdは、スパンレース法で処理を行うとき、線条La,Lb,Lc,Ld及び線条Ra,Rb,Rc,Rdの密度が高くなり、その質量も増加する。したがって、線条La,Lb,Lc,Ld及び線条Ra,Rb,Rc,Rdが、言い換えれば、それが橋桁となり、その間の線条間隔で保持するものであるから、何れかの線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdで異物が衝突すれば、線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdに潜り込み、確保されるという結果がでた。
簡単に説明すると、線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdは、基準シート2よりも密度が高く、その質量も増加するから、線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdは外力を加えても、変化量が少ない。基準シート2は線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdよりも密度が低く、その質量も少ないから、線条La,Lb,Lc,Ldと線条Ra,Rb,Rc,Rdの変化に追随する。しかし、その基準シート2の密度変化、質量変化は少ないから、基準シート2に異物等の集塵機能を持つ。したがって、線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdに異物が衝突すれば、或いは誘導されれば、そこに異物が潜り込み、確保されると推定される。
即ち、不織布シートまたは織布シートからなる長方形状の基準シート2は、その厚み方向に位置し、床上のほこり、髪の毛、固形ゴミの上にあっても、弾性によってそれらを保持し、45度の反射によって隣接するθ=+45度とθ=−45度の傾斜角度の線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdに衝突し、不織布シートまたは織布シートからなる長方形状の基準シート2から離れ難くなり、通常は、線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rd内に収容され、異物保持特性は維持される。
これにより、基準シート2を線条La,Lb,Lc,Ldと線条Ra,Rb,Rc,Rdで1/2の高さに持ち上げなくても、線条La,Lb,Lc,Ldと線条Ra,Rb,Rc,Rdが芯となり、基準シート2が若干浮き上がり、異物の移動路が線条間隔で形成されることが確認された。
したがって、基準シート2の両面に線条La,Lb,Lc,Ldと線条Ra,Rb,Rc,Rdを形成しなくとも、片面のみに形成すればよいことが判明した。
また、上記実施の形態では、基準シート2に複数個の孔部を設けたものに、線条La,Lb,Lc,Ldと線条Ra,Rb,Rc,Rdに短繊維を平面的に絡み合わせる処理について説明したが、基準シート2に無地の1〜4mmの厚みの不織布シート(マット)を使用してクリーニングシート1を製造した。
図8の概略構成図に示す機能シートとしての他のクリーニングシート製造装置を用いて、その製造を説明する。
基準シート2は、端部の写真撮影で算出した2mmの厚みの不織布とした。なお、後日の実験によって、本発明を実施する場合には、不織布は織布でもよいことが確認された。
本実施の形態のクリーニングシート1のステンレス板で形成したマスクドラム70は、図2に示した線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdの図形が環状に形成した貫通孔として形成されており、線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdを形成するマスクである。
そのマスクドラム70の周囲には、均質の基準シート80(基準シート2)がマスクドラム70の周囲に沿って回転するように、ガイド筒体81及びガイド筒体82により、図8の左から右へ搬送している。マスクドラム70の周囲には、ガイド筒体81及びガイド筒体82により、200〜270度の角度範囲で基準シート80がマスクドラム70の外周と等速に回動するようになっている。
マスクドラム70は端部が閉じていて、そこに管路61に接続されたマニホルド62を配設している。管路61及び図示しないマニホルド62の管内圧力は、図示しない圧力レギュレータによってスパンレースノズル63の圧力を調整し、基準シート80との間の高圧水流で繊維を絡み合わせるスパンレース法のエネルギーを調整し、高圧水流で基準シート80に繊維を絡み合わせる処理をしている。これにより、基準シート80に対する線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdの位置、断面形状が特定される。
マスクドラム70の下方には、高圧水流で基準シート80に短繊維を絡み合わせた後の、余剰液を収集する収集タンク73が配設されている。収集タンク73には、攪拌濾過機74が接続されていて、必要量の短繊維及び液体が混合され、流体を循環させるポンプ76によってその短繊維及び液体からなる流体が供給される。
所定の圧力を生成するポンプ76によって、管路61を通過し、マニホルド62に必要量の短繊維及び液体が供給される。このスパンレースノズル63からはジェットスプレー63aが常時噴射され、所定の角度範囲内がマスクドラム70の貫通孔を通過した短繊維によって線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdが形成される。このとき、ジェットスプレー63aからの噴射により、線条Ra,Rb,Rc,Rd及び線条La,Lb,Lc,Ldの位置は密度が高くなり、その質量も増加し、比較的弾性の高い塊となる。結果として、独立線条群R,L及び線条Ra,Rb,Rc,Rd及び線条La,Lb,Lc,Ldにおける不織布シートまたは織布シートは、繊維の密度が密であり、質量が大であるから、当該不織布シートまたは当該織布シートの繊維密度が高く形成できるから、毛細管現象により、液体の吸収及び保持能力が大きくなる。
したがって、マスクドラム70には、線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdを形成する貫通孔が形成されているから、常時、スパンレースノズル63からジェットスプレー63aが噴射され、マスクドラム70内のスパンレース処理部75で基準シート80に短繊維の不織布繊維との間の高圧水流で基準シート80に繊維を絡み合わせ基準シート80の線条Ra,Rb,Rc,Rdまたは線条La,Lb,Lc,Ldを絡み合わせる。
図2に示した図形が環状のマスクドラム70に貫通孔として描かれており、そのマスクドラム70の周囲を基準シート80がマスクドラム70の周囲に沿ってマスクドラム70と等速に回転するように、ガイド筒体81及びガイド筒体82により等速運動している。即ち、マスクドラム70の周囲には、ガイド筒体81及びガイド筒体82により基準シート80がマスクドラム70の外周と等速になっているから、形状が基準シート80に転写される。
よって、マスクドラム70の貫通孔を通してスパンレースノズル63からジェットスプレー63aが噴射され、短繊維からなる不織布繊維との間の高圧水流で基準シート80に繊維が絡み合うから線条Ra,Rb,Rc,Rdまたは線条La,Lb,Lc,Ldの位置のみの密度が高くなり、その質量も増加する。このとき、線条Ra,Rb,Rc,Rdまたは線条La,Lb,Lc,Ldは塊となり、その間は、マスクドラム70からの剥離により、基準シート80の床側には密度の低い、質量の少ない異物通路が線条間隔によって形成される。
この実施の形態の機能シートとしてのクリーニングシート1についても、片側から高圧水流で基準シート80に短繊維が絡み合うようにして線条Ra,Rb,Rc,Rd及び線条La,Lb,Lc,Ldを形成している。加えて、独立線条群R,L及び線条Ra,Rb,Rc,Rd及び線条La,Lb,Lc,Ldにおける前記不織布シートまたは前記織布シートは、繊維の密度が密であり、質量が大であるから、当該不織布シートまたは当該織布シートの繊維密度が高く形成できるから、毛細管現象により、液体の吸収及び保持能力が大きくなる。
但し、隣接する同一の独立線条群R,Lにある線条Ra,Rb,Rc,Rdまたは線条La,Lb,Lc,Ldの最下端を結ぶ仮想直線M−Mは、隣接する同一の独立線条群N−Nから最短距離にある線条Ra,Rb,Rc,Rdまたは線条La,Lb,Lc,Ldの最上端を結ぶ仮想直線N−Nが重なり合う重複幅δに形成したものである。
よって、基準シート80を線条La,Lb,Lc,Ldと線条Ra,Rb,Rc,Rdで約1/2の高さに持ち上げなくても、線条La,Lb,Lc,Ldと線条Ra,Rb,Rc,Rdが芯となり、基準シート80の線条間隔が浮き上がり、床上のほこり、髪の毛、固形ゴミ、しみ汚れ、付着液体等の異物を潜り込ませ、繰り返し保持し、または床の保護、つや出し等の床管理を行うことが確認された。
また、上記実施の形態では、基準シート2に複数個の孔部を設けたものに、線条La,Lb,Lc,Ldと線条Ra,Rb,Rc,Rdに短繊維を平面的に絡み合わせる処理について説明したが、この実験により、無地の1〜3mmの厚みの基準シート80に不織布シート(マット)を使用しても、期待する特性が確保できることが確認された。
上記実施の形態の機能シートとしてのクリーニングシート1は、更に、清掃具10の清掃部本体面15の長辺に前記基準シート2,80の長辺2A,2Bを、清掃具10の清掃部本体面15の短辺に基準シート2,80の短辺2C,2Dを対応付けて取付けたものであるから、清掃具10の清掃部本体面15に基準シート2,80の長辺2A,2Bを取付けるものであり、清掃具10の清掃部本体面15への取付けを間違いなく行うことができる。
ここで、上記実施の形態にかかる機能シートとしてのクリーニングシート1は、不織布シートまたは織布シートからなる長方形状の基準シート2,80の対向する2辺2A,2Bに対して直角な仮想基準線X−Xを描き、描かれた仮想基準線X−Xに対して、基準シート2,80に不織布繊維の集合によって−45度と+45度の傾斜で、同一線条太さ、同一線条長さ、同一線条間隔、同一線条数で形成した複数の独立線条群R,Lを形成したものである。因みに、本発明の全体は概略四崩し縞(四崩し)を45度傾かせたかの如く全体概念的形状を呈している。
また、上記−45度と+45度の傾斜角度で形成した線条La,Lb,Lc,Ldまたは線条Ra,Rb,Rc,Rdは、基準シート2,80の対向する長辺2A,2Bに対して直角な仮想基準線X−Xを設定し、該設定された前記仮想基準線X−Xに対して基準シート2,80の両面に不織布繊維の集合によって形成したものである。
そして、上記複数の独立線条群R,Lは、基準シート2,80の対抗する2辺(1辺でも可)に対して直角な仮想基準線X−Xを設定し、該設定された仮想基準線X−Xに対して基準シート2,80に不織布繊維の集合によって−45度の傾斜で、+45度の傾斜で、同一線条太さ、同一線条長さ、同一線条間隔で形成した線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdで互いに独立したものである。
上記実施の形態にかかる機能シートとしてのクリーニングシート1の複数の独立線条群R,Lは、基準シート2,80を透過させたとき、表裏の線条群がシルエットラインが同一位置に重なるものである。
ここで、上記複数の独立線条群R,Lは、基準シート2,80を透過させたとき、表裏の線条群が同一位置(表裏同一)に重なるものであるから、基準シート2,80は表裏の線条群によって浮上させられ、線条間隔で異物を収集するのに好適となる。
上記実施の形態にかかる機能シートとしてのクリーニングシート1は、更に、清掃具10の清掃部本体面15の長辺に基準シート2,80の長辺2A,2Bを、清掃具10の清掃部本体面15の短辺に基準シート2の短辺2C,2Dを対応付けて取付けたものである。
ここで、上記清掃具10の清掃部本体面15は、その長辺に基準シート2の長辺2A,2Bを、その短辺に基準シート2の短辺2C,2Dを対応付けて取付けて清掃具10としたものであるが、作業者は何も考えないで取付けることができる。
上記実施の形態にかかる機能シートとしてのクリーニングシート1は、線条La,Lb,Lc,Ldと線条Ra,Rb,Rc,Rdの−45度と+45度の傾度は、互いに±15度の傾度の範囲内としたものである。即ち、線条La,Lb,Lc,Ldと線条Ra,Rb,Rc,Rdの−45度と+45度の傾度は、45度の傾度に意味があるが、互いに±15度の傾度の範囲内であれば、特性が維持されることが確認された。
更に、図9は基本的に本実施の形態の機能シートは『崩し縞』からみれば、図9の実施の形態3のクリーニングシートの『三崩し縞』の平面図、図10に示す実施の形態3のクリーニングシートの『五崩し縞』の平面図の構成を、発明の概念として表現できる。
本実施の形態の『崩し縞』は、独立線条群Rの最下端を結ぶ仮想直線M−Mと、隣接する独立線条群Rの最上端を結ぶ仮想直線N−Nとの間に重複幅δが存在するものである。また、同時に、独立線条群Lの最下端を結ぶ仮想直線M−Mと、隣接する独立線条群Lの最上端を結ぶ仮想直線N−Nとの間に重複幅δが存在するものである。
したがって、例えば、床上のほこり、髪の毛、固形ゴミ等の異物は、清掃具10の清掃部本体面15を手前から奥に繰り返し往復させたときに、線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdに対して45度の衝突角度で衝突し、同様に45度の反射によって隣接する+45度と−45度の傾斜角度の線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdに衝突する。よって、床上のほこり、髪の毛、固形ゴミ等の異物を残したまま掃除を終了することがない。
そして、+45度と−45度の傾斜角度の線条La,Lb,Lc,Ldと線条Ra,Rb,Rc,Rdが、+45度と−45度の傾斜角度で設けられているから、線条La,Lb,Lc,Ldと線条Ra,Rb,Rc,Rdが異物と衝突すると、反射角度が45度となって移動するから、本実施の形態のクリーニングシート1が迷路のようになり、異物がクリーニングシート1から容易に外に出られない。
また、基準シート2は、線条La,Lb,Lc,Ldと線条Ra,Rb,Rc,Rdの中間に位置しているから、線条La,Lb,Lc,Ldと線条Ra,Rb,Rc,Rdの中間が上下方向の弾性を維持し、線条La,Lb,Lc,Ldと線条Ra,Rb,Rc,Rdの間に保持されるから、清掃によって除去された異物が大きい場合には保持された状態で、小さい場合には、線条La,Lb,Lc,Ldまたは線条Ra,Rb,Rc,Rdに潜り込んで保持される。
加えて、独立線条群R,L及び線条La,Lb,Lc,Ldと線条Ra,Rb,Rc,Rdにおける不織布シートまたは織布シートは、繊維の密度が密で、質量が大な構成としているから、当該不織布シートまたは当該織布シートの繊維密度が高く形成でき、毛細管現象により、液体の吸収及び保持能力が大きくなる。この独立線条群R,L及び線条La,Lb,Lc,Ldと線条Ra,Rb,Rc,Rdの繊維の密度が密で、質量が大とは、基準シート2に比較して密であるか、質量が大であるかが判定できればよい。
上記実施の形態では、θ=−45度及びθ=+45度の線条の複数の独立線条群が、同一線条太さ及び同一線条長さ及び同一線条間隔、同一線条数で形成した。しかし、これらは10〜30%の誤差を有していても、実施できないものではない。本発明を実施するにあたっては、全体のバランスから見栄え等を考慮したものである。
上記実施の形態の機能シートは、床上のほこり、髪の毛、固形ゴミ、しみ汚れ、付着液体等の異物の除去、床の保護、つや出し等の床管理に用いられ、効率の良い異物の確保を行うクリーニングシートに使用できる機能シートの事例で説明したが、また、基準シートと独立線条群とが独自に移動することから、難水溶性の不織布にアルコールまたは次亜塩素酸ナトリウム等の水溶液を含ませ、おしぼりとしてのウエットティッシュ(濡れおしぼり)、ウエットティッシュを小型化して駅弁等に添付するお手拭き、病人或いは何らかの体に障害がある人の体拭きとしても使用できる。また、人体や器物を拭うことで汚れを取り除く、便器等の衛生用日用品及び便座を除菌、殺菌、拭き掃除に使用することもできる。更に、ペットの動物向け商品としても使用できる。人の使用する化粧面としても使用できる。
1 クリーニングシート
2,80 基準シート
La,Lb,Lc,Ld 線条
Ra,Rb,Rc,Rd 線条
R 独立線条群
L 独立線条群
δ 重複位置
10 清掃用具
11 清掃部
15 清掃部本体面
本発明は、清掃部と前記清掃部に連結された棒状の把手を具備する掃除具の前記清掃部に装着された床材等をクリーニングするクリーニングシート等の機能シートに関するものである。床の保護、つや出し等の床の清掃や、手入れに用いられる床材に対するワックス掛けをする場合の機能シートとして使用する場合もある。また、この機能シートは、クリーニングシートに限らず、ウエットティッシュ、お手拭き、体拭き、化粧落とし等としても使用できる。
従来のモップ状の掃除具として、例えば、床上のほこり、髪の毛、固形ゴミ、しみ汚れ、付着液体等の異物の除去を行う清掃や、床の保護、つや出し等の床の手入れに用いられるクリーニングシートが機能シートとして周知である。
例えば、特許文献1に記載されているように、洗浄剤を含浸させて手で直接拭くタイプのクリーニングシートが知られている。しかし、これをモップ状の掃除具に装着して清掃する場合、床のシミ汚れと清掃性と、片手で軽く拭ける操作性とを両立させることは困難である。
特許文献2には、洗浄剤を含浸させて手で拭くクリーニングシートが記載されている。このクリーニングシートは、モップ状の掃除具に装着すると、長繊維が床の突起等に引っかかってシートが破れることがある。また、モップ状の掃除具に装着して使用すると、拭き始めに洗浄剤が出過ぎて広い面積を清掃したくても持続性がない。
そこで、使い捨てのクリーニングシートでは、特許文献3、特許文献4、特許文献5に記載のように、クリーニングシートまたは床に洗浄剤や水等を供給しながら清掃を行う方法が一般的である。
このような清掃方法は、クリーニングシートを装備した掃除具以外に、洗浄剤を手に持ち、清掃途中でシートを掃除具から外して水に濡らすなど、非常に手間の掛かるものである。また、水に濡らした後のしぼり加減が弱い場合には、清掃初期に水が床に出過ぎて逆に汚れを塗り広げることがある。また、乾式清掃用のモップのように柄の強度が弱いと、その操作性が悪くなることもある。更に、一部の木質系の床に対してはクラック等の亀裂損傷を与えることもある。その上、前記公報においては表面にスパンレース不織布を有するクリーニングシートが用いられているものの、クリーニングシートは含水状態での髪の毛や綿ボコリの異物の絡み取り性が充分でなかった。
実開平4−89251号公報 特表平11−508256号公報 特開平10−262883号公報 特開平10−286206号公報 特開平9−131288号公報 特表2005−507271号公報 特表2005−42290号公報
特に、特許文献1はクリーニングシートを開示しているものの、表面に形成された格子模様には基材に物質を格納するという技術思想は存在していない。また、特許文献2には支持体の粘り強さを持たせたものであるが、擦り動作の結果、支持体の表面から毛髪等の突出する技術を開示しており、特許文献1と同様、物質を格納するという技術思想は存在していない。
特許文献3には、滑り性がよく、吸水性及び保水性にも優れ、乾拭き及び水拭きの両方に使用できる構成が開示されている。この接合線の部分では3層のシートが加圧されて没状となっているため、接合線と非接合線との境界部でシートに盛り上がりが形成され、この盛り上がりの部分で汚れの掻き取り効果を発揮するとの記載(段落[0034])があるものの、クリーニングシートに物質を格納するという考え方は存在していない。
更に、特許文献4のエンボス処理されたクリーニングシートは、複数の凸部を有しており、各凸部は線条の凹部により区切られている。そして、本形態においては、該凹部により菱形の網目状の連続したパターンが形成されるようになされているから、ここには、クリーニングシートに物質を格納するという考え方は存在していない。
特許文献5は、液透過性のクリーニングシートからなる拭取部と、前記拭取部で拭取った液を吸収する液吸収体とを具備し、前記クリーニングシートは、多数の凸部を有し、清掃時において被清掃面に接触する前記凸部の面積がクリーニングシート全体の面積に対して5〜60%とした技術である。しかし、発明者らの実験により、清掃時において被清掃面に接触する前記凸部の面積がクリーニングシート全体面積に対して5〜60%から得られる特徴よりも、床上のほこり、髪の毛、固形ゴミ、しみ汚れ、付着液体等の除去や、床の保護、つや出し等の手入れに用いられるクリーニングシートは、床上のほこり、髪の毛、固形ゴミ、しみ汚れ、付着液体等との衝突及びその後の流れに機能が左右されることが判明した。
更に、特許文献6では、家庭内または職場内で見られる合成樹脂シートの表面上に、成分及び配合のような物質と組み合わせて使用される拭き取り基材を配設し、その基材に物質を格納するという概念を用いている。特許文献6に掲載の剪断力感応性マイクロポケットは、基材表面内の微細な規模の3次元区画であり、前記基材が前記標的表面に接触している時に前記基材の表面に沿って剪断力が加わると、前記剪断力が前記マイクロポケットの壁面を実質的に変形し、前記物質を前記標的表面に放出させるものである。しかし、基材が複数のマイクロポケットを有していても、特許文献6に掲載の図19乃至図27の記載例のように、清掃具の清掃部を手前から奥に往復道させたとき、左右に往復動作させたとき、特定方向に移動させると、床上のほこり、髪の毛、固形ゴミ、しみ汚れ、付着液体等を案内し、清掃具の清掃部の一辺から他の対向辺に直接移動して、異物の確保効率が上がらない。
加えて、特許文献7では、2つのカードウェブ層の間にパルプ繊維層を位置させ、これを目の粗い平織り構造の支持体に載置して高圧水流を噴射し、繊維同士を絡合させるとともに、複数の低集積領域と、厚さが低集積領域の厚さよりも大きい複数の高集積領域とを形成して、キッチン用タオルを得るキッチン用タオルを開示している。
しかし、低集積領域と高集積領域と区別されているものの、現実に低集積領域と高集積領域の最高・最低のピーク値、その境界が明確に分かれているものでないから、如何になるかが明示されるものでなく不明である。また、特に、最高のピーク値、最低のピーク値が特許文献7に掲載する図1の上下に連結されているが、床上のほこり、髪の毛、固形ゴミ、しみ汚れ、付着液体等の異物の上にキッチン用タオルが載っても、異物として確保することができない。
そこで、本発明は、かかる従来の問題点を解消し、床上のほこり、髪の毛、固形ゴミ、しみ汚れ、付着液体等の異物の除去、床の保護、つや出し等の床管理に用いられ、効率の良い異物の確保を行うクリーニングシート及びウエットティッシュ、お手拭き、体拭き、化粧落とし等としても使用できる機能シートの提供を課題とするものである。
請求項1の発明にかかる機能シートは、不織布シートまたは織布シートからなる長方形状の基準シートの対向する2辺に対して直角な仮想基準線を描き、描かれた前記仮想基準線に対して、前記基準シート面に不織布繊維の集合によって−45度と+45度の傾斜で、同一線条太さ、同一線条長さ、同一線条間隔、同一線条数で形成した複数の独立線条群を形成したものである。因みに、本発明の全体は概略四崩し縞(四崩し)を45度傾かせた全体概念的形状に似ている。
しかも、隣接する前記独立線条群にある前記線条の最下端を結ぶ仮想直線は、隣接する前記独立線条群から最短距離にある前記線条の最上端を結ぶ仮想直線が重なり合う重複位置に形成したものであるから、線条間隔を移動する異物は、前記独立線条群の線条に衝突または案内されるから、清掃部の下部面、即ち、清掃部本体面をストレートに通過することがない。
ここで、上記基準シートは、不織布シートまたは織布シートからなる長方形状のシート(人工的な紙)である。この基準シートは、網状であっても、無地であってもよい。若干のエンボス加工がなされている材料でもよい。
また、上記−45度と+45度の傾斜角度で形成した同一太さ、同一長さの線条は、前記基準シートの対向する長辺に対して直角な仮想基準線を描き、該描かれた前記仮想基準線に対して、前記基準シート面に不織布繊維の集合によって形成したもので、長繊維の不織布繊維が短繊維の不織布繊維に高圧水流で繊維を絡み合わせる処理となるから、基準シートよりも線条の密度が密で、質量的にも大きくなっておればよい。
上記線条(独立線条群)の繊維の密度が密、質量が大とは、当該不織布シートまたは当該織布シートの繊維密度が高く形成でき、毛細管現象により、液体の吸収及び保持能力が大きくすることを意図するものである。
そして、上記複数の独立線条群は、前記基準シートの対抗する2辺(1辺でも可)に対して直角な仮想基準線を表面または裏面に描き、該描かれた前記仮想基準線に対して前記基準シート面に不織布繊維の集合によって−45度の傾斜で、同一線条長さ、同一線条間隔で形成し、+45度の傾斜で、同一線条太さ、同一線条長さ、同一線条間隔で形成した線条群で互いに独立したものである。ここで、前記複数の独立線条群の前記−45度及び前記+45度の線条は、同一線条太さ及び同一線条長さ及び同一線条間隔、同一線条数で形成したものである。これらは、当然、誤差が小さければ問題にならないが、10〜30%の誤差を有していても、実施できないものではなく、その実施は可能である。この本実施の形態では、見栄えの良さから特定しているに過ぎないので、誤差の介入を否定するものではない。
更に、隣接する前記独立線条群にある前記線条の最下端を結ぶ仮想直線は、隣接する前記独立線条群から最短距離にある前記線条の最上端を結ぶ仮想直線と重なり合う重複位置に形成したものである。ここで、前記独立線条群にある前記線条の最下端を結ぶ仮想直線と、前記独立線条群から最短距離にある前記線条の最上端を結ぶ仮想直線とが重なり合う重複位置とは、その重なりは最下端を結ぶ仮想直線と最上端を結ぶ仮想直線とが、重なり合う重複幅を有する仮想直線となってもよい。
請求項1の発明の機能シートは、不織布シートまたは織布シートからなる長方形状の基準シートの対向する長辺に対して直角な仮想基準線を描き、該描かれた前記仮想基準線に対して前記基準シート面に不織布繊維の集合によって−45度と+45度の傾斜角度が交差しないように形成した線条と、前記−45度の線条及び前記+45度の線条を、同一線条太さ及び同一線条長さ及び同一線条間隔及び同一線条数で形成した複数の独立線条群を形成したものである。
しかも、隣接する前記独立線条群にある前記線条の最下端を結ぶ仮想直線は、隣接する前記独立線条群から最短距離にある前記線条の最上端を結ぶ仮想直線が重なり合う重複位置に形成したから、仮に、線条間隔を移動する異物でも、前記独立線条群の線条に衝突し、反射した異物が次々と前記独立線条群にある前記線条に衝突するから、清掃部の下部面、即ち、清掃部本体面を衝突しないでストレートに通過するという清掃漏れがなくなるばかりか、前記独立線条群にある前記線条によって、床上のほこり、髪の毛、固形ゴミ、しみ汚れ、付着液体等の異物を潜り込ませ、繰り返し保持し、または床の保護、つや出し等の床管理を行うことができる。
したがって、−45度と+45度の傾斜角度で交差しないように形成した線条は、清掃具の清掃部を手前から奥に繰り返し直線往復動させたり、清掃部を左右に振ったりすると、例えば、床上のほこり、髪の毛、固形ゴミ等の異物は、清掃具の清掃部を手前から奥に繰り返し往復させたときの、+45度と−45度の傾斜角度の線条に対して45度の衝突角度で衝突し、同様に45度の反射によって隣接する+45度と−45度の傾斜角度の線条に衝突する。このとき、+45度と−45度の傾斜角度を有する線条の反発係数が小さいから、何れかの線条で確保され、この確保に線条の密度、線条の質量が関与する。
また、不織布シートまたは織布シートからなる長方形状の基準シートは、その厚み方向の床面より上に位置し、床上のほこり、髪の毛、固形ゴミの上にあっても、弾性によってそれらを保持し、45度の反射によって隣接する+45度と−45度の傾斜角度の線条に衝突し、不織布シートまたは織布シートからなる長方形状の基準シートから離れ難くなる。
そして、前記複数の独立線条群は、前記線条からなるものであり、清掃具の清掃部に加えた力が線条の各糸の弾性として現れるから、機能シートの単位面積当たりの押圧力を大きくすることができ、清掃または床の保護、管理に的確に対応することができる。そして、前記独立線条群の線条間隔には、その製造工程により密度の変化が生じるので、何れかの位置に異物を潜り込ませ、それを保持することができる。
更に、前記線条の延びる方向に隣接する独立線条群の両端部は、延長線を描けば90度の角度で交差する隣接した前記独立線条群の前記線条があり、前記線条間隔の面を異物がストレートに通過することがないから、異物は何れかの位置で機能シートに潜り込み、絡み合っている。そして、清掃具の清掃部に上から下方向の力を加えた場合にも、上下方向の弾性力及び隙間間の弾性力によって異物は機能シートに絡み合うので、異物保持力が向上する。
加えて、前記独立線条群及び前記線条における前記不織布シートまたは前記織布シートは、繊維の密度が密であり、質量が大であるから、当該不織布シートまたは当該織布シートの繊維密度が高く形成できるから、毛細管現象により、液体の吸収及び保持能力が大きくなる。
したがって、床上のほこり、髪の毛、固形ゴミ、しみ汚れ、付着液体等の異物の除去、床の保護、つや出し等の床管理に用いられ、効率の良い異物の確保を行うクリーニングシートに使用でき、また、基準シートと独立線条群とが独自に移動し、ウエットティッシュ、お手拭き、体拭き、化粧落とし等としても機能するから機能シートの提供を課題とするものである。
図1は従来の清掃用具の要部斜視図である。 図2は本発明にかかる実施の形態1の機能シートの平面図である。 図3は本発明にかかる実施の形態1の機能シートの裏面図で、図1の平面図と対称に現れている。 図4は本発明にかかる実施の形態1の機能シートの部分拡大正面図である。 図5は本発明にかかる実施の形態1の機能シートの切断線A−Aによる要部拡大断面図である。 図6は本発明にかかる実施の形態1の機能シートの切断線B−Bによる要部拡大断面図である。 図7は本発明にかかる実施の形態1の機能シート製造装置の概略構成図である。 図8は本発明にかかる実施の形態2の機能シート製造装置の概略構成図である。 図9は本発明にかかる実施の形態3の機能シートの平面図である。 図10は本発明にかかる実施の形態4の機能シートの平面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。なお、実施の形態において、図示の同一記号及び同一符号は、同一または相当する機能部分であるから、ここではその重複する説明を省略する。
[実施の形態1]
まず、本発明の実施の形態1の機能シートがクリーニングシート1の場合について図を用いて説明する。
従来からの清掃用具10は、図1及び図2に示すように、床面に並行する長方形状の清掃部11と、その清掃部11に回動自在に連結された2軸接続部12と、その2軸接続部12に接続されて起倒自在であり、かつ、延長自在な棒状の把手13とを具備し、更に、清掃用具10にはクリーニングシート1の4隅または6隅を係止させて保持する4個または6個の係止穴からなるシート保持部14を有している
回動する2軸接続部12を接続した清掃部11は、2軸接続部12が接続された反対側の清掃部11の面を清掃部本体面15としている。
機能シートとしてのクリーニングシート1は、清掃部11の下面の清掃部本体面15を覆って、かつ、左右両側の4隅のシート保持部14に係合させて装着されている。したがって、水に濡らして余剰水を絞った後に、そのまま清掃用として使用できる。即ち、クリーニングシート1は、通常のモップ掛けと同様に、床面等の清掃を行うことができる。
この種の本実施の形態のクリーニングシート1は、基準シート2がパルプ繊維と熱可塑性繊維から形成されているので、清掃時における摩擦抵抗値が低く、軽い力でスムーズに水拭きを行うことができる。
また、長方形状の基準シート2と線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdとが一体化されており、水で濡らしても、ワックスを含侵させても、それらのクリーニングシート1を強く絞っても繊維が分離することがない。なお、ここで線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdとは、平面図において長円で形成した直線の線条を意味する。例えば、4隅を面取りしたものもこれに含まれるとする。
ここで、不織布とは、化学繊維、ガラス繊維、金属繊維、天然繊維等を織らずに、化学的或いは物理的方法によって結合する布地のことである。その製造工程が短期間であり、低コストである。なお、基準シート2は長繊維で、線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdは短繊維を絡み合わせる処理で形成している。
次に、本実施の形態の機能シートとしてのクリーニングシート1について説明する。
この基準シート2は不織布シートまたは織布シートから構成されている。基準シート2は、平面に図示しない複数の丸穴からなる孔部が設けられている。本実施の形態では、不織布シートで基準シート2を構成しており、後の工程での絡み合わせが可能なように特定のシートパターンを用いて鑽孔シートを作成している。複数の孔部は完全な中空孔ではなく、後の工程で短繊維との絡み合わせが可能なように不織布の長繊維によって形成され、所謂、蜘蛛の巣状に薄く形成されている。
また、本発明を実施する場合には、基準シート2はジェットスプレーと協働する図示しない孔部を形成し、絡み合わせ可能な鑽孔シートを形成してもよい。そして、基準シート2を織布とする場合には、複数の丸穴からなる孔部を縦糸と横糸からなる角孔とするのが好適である。
基準シート2は不織布シートまたは織布シートから構成されているが、図示しない孔部の周囲を除き、基準シート2の全般にエンボス加工を施してもよい。即ち、不織布シートからなる基準シート2はエンボス加工により、孔部及びその周囲以外の面を面一としてもよい。または、最終工程で、長繊維の基準シート2に、短繊維の線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdを固定化するのにエンボス加工を行ってもよい。特に、線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdの個々の形状を定めるのに好適である。
長方形の基準シート2の対向する長辺2A,2Bに対して直角な仮想基準線X−Xを描き、該描かれた仮想基準線X−Xに対して基準シート2面に不織布繊維の集合によってθ=+45度の傾斜角度で形成した線条La,Lb,Lc,Ldと、θ=−45度の傾斜角度で線条Ra,Rb,Rc,Rdが互いに交差しないように線条を形成している。
ここで、θ=+45度の傾斜角度の線条La,Lb,Lc,Ldと、θ=−45度の傾斜角度の線条Ra,Rb,Rc,Rdが交差しないように形成した線条とは、基準シート2の面に形成した線条La,Lb,Lc,Ldと線条Ra,Rb,Rc,Rdの実際の長さにおいて交差しないものであり、交差する長さを有していないものである。
更に、隣接する同一独立線条群(線条Ra,Rb,Rc,Rdからなる独立線条群R)にある線条Ra,Rb,Rc,Rdの最下端を結ぶ仮想直線M−Mは、隣接する同一前記独立線条群から最短距離にある前記線条の最上端を結ぶ仮想直線N−Nが重なり合う重複幅δに形成したものである。図示しないが、独立線条群(線条La,Lb,Lc,Ldからなる独立線条群L)も同様。このとき、線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdの間隔を移動する異物は、独立線条群R,Lの線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdに繰り返し衝突し、潜り込み、その後、独立線条群R,Lに保持されるから、清掃部本体面15、即ち、清掃部本体面15を異物が衝突、反射を経ないでストレートに通過することはない。即ち、長方形の基準シート2の対向する長辺2Aと長辺2B、短辺2Cと短辺2Dを直接異物が抜け出ることがない。
また、同一線条太さ及び同一線条長さ及び同一線条間隔、同一線条数で形成したθ=+45度の線条La,Lb,Lc,Ld及びθ=−45度の線条Ra,Rb,Rc,Rdで形成した複数の独立線条群R,Lは、本実施の形態においては、線条数は4本、線条太さ1mm及び線条長さ20mm、線条間隔20mm、線条間隔2.5mm、独立線条群R,Lの1回の繰り返し距離36.4mmで線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdにより独立線条群R,Lを形成している。
特に、線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdは、異物の通り抜けを防止し、かつ、長繊維と短繊維との絡み合わせにより、線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdで形成された堤に潜り込ませたり、引っ掛かったりして異物を保持する。
この独立線条群R,Lのサイズは、従来のクリーニングシートの図形に比較して、3〜10倍の大きさの寸法になるが、独立線条群R,Lは、個々に従来の図形程度のしなやかさを維持でき、ウエットティッシュ、お手拭き、体拭き、化粧落とし等としても使用できることが確認された。
次に、図2乃至図7を用いて、本実施の形態のクリーニングシート1の製造について説明する。
図7において、基準シート2は外部から供給されている。搬送ローラ及び搬送ローラからなるワイヤネットコンベア等のコンベア21は、基準シート2を図面の左から右に搬送自在になっている。スパンレース処理部23は基準シート2に短繊維の集合体を絡み合わせるスパンレースノズル(不織布用ノズル)31が配設され、本実施の形態では、加工性の良さ、用途に応じた設計変更が容易なことから、クリーニングシート1の製造には高圧水流で繊維を絡み合わせるスパンレース法を用いている。スパンレース処理部23の入口には、他に、空気の流れを整流する図示しないバッフル板及び空気ノズル24が配設されている。
収集タンク25は、線条La,Lb,Lc,Ldまたは線条Ra,Rb,Rc,Rdに使用しなかった余剰短繊維の入った余剰液体を集める容器で、収集タンク25で収集された短繊維の入った液体は、それを攪拌すると共に、埃等の異物の混入を除去し、目的物の短繊維のみ通過させる攪拌濾過機26に供給される。攪拌濾過機26で、必要量の短繊維及び液体が混合され供給される。
流体を循環させる独立して配設したポンプ27Aとポンプ27Bによって短繊維及び液体からなる流体を供給する。流体を供給するために所定の圧力を生成したポンプ27Aとポンプ27Bによって管路28と管路29を通過し、マニホルド30またはマニホルド47に短繊維を攪拌させた流体を送給する。
マニホルド30には、コンベア21の長さ方向(進行方向)に対して−45度の角度及び+45度の角度で複数のスパンレースノズル31が配設されている。即ち、スパンレース処理部23のコンベア21の進行方向に対してスパンレースノズル31が−45度(コンベア21の進行方向を軸とすると、左に45度の角度傾いた移置)となっている。
即ち、コンベア21の中央仮想線X−Xに対して、進行方向に−45度(左に45度の角度傾いた移置)と進行方向に+45度(右に45度の角度傾いた移置)に複数個配列したスパンレースノズル31を配設している。したがって、複数個配列したスパンレースノズル31からは各々ジェットスプレー31aが噴射される。これにより、基準シート2の特定の面、例えば、表面等に線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdが形成される。
このとき、圧力レギュレータ32はマニホルド30の管路28に配置され、スパンレースノズル31の圧力を調整し、基準シート2との間の高圧水流で繊維を絡み合わせるスパンレース法のエネルギーを調整し、高圧水流で基準シート2に繊維を絡み合わせる処理を行う。これにより、基準シート2に対する線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdの位置、断面形状が特定される。
即ち、基準シート2は平面に複数の丸穴からなる孔部が設けられ、図3に示す例では、複数個の孔部によって線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdを形成している。
本実施の形態のように、基準シート2は設けられた複数個の孔部を使用しているのは、線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdの1本が堅固に基準シート2に絡み合わせ、かつ、最終工程でエンボス加工を行うと、基準シート2と線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdの一体化が強くなる。また、複数個の孔部は3個乃至5個としてもよいし、孔部を設けないで、長円形状の線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdを最初から形成してもよい。
発明者らの実験によれば、基準シート2は設けられた孔部の数と、長円形状の線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdを最初から形成した場合とでは、大きな機械的強度の差は得られなかったが、両面に5個の孔部を設けたものは機械的に基準シート2と線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdの分離がし難くなっていた。
このとき、基準シート2の線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdの位置は、図示しないセンサによってスパンレースノズル31からジェットスプレー31aが噴射されるタイミングを得るべく、噴射制御している。本実施の形態では、スパンレースノズル31からのジェットスプレー31aの制御を行っているが、コンベア21を繰り返し微動移動させるか、ステッピング動作により移動または停止動作を行ってもよい。
また、絞りローラ34は、スパンレースノズル31が配設されたスパンレース処理部23の出口に配設され、基準シート2及び基準シート2の一方の面に配設した線条La,Lb,Lc,Ld及び線条Ra,Rb,Rc,Rdに含まれている水分を絞るもので、基準シート2及びその基準シート2の上面に配設した線条La,Lb,Lc,Ld及び線条Ra,Rb,Rc,Rdに含まれている水分を絞るものである。
コンベア21は基準シート2をその終端まで搬送するが、その間に内部が減圧されている大径プーリ40の外表面に吸引され、大径プーリ40に沿って回動し、反対面に線条La,Lb,Lc,Ld及び線条Ra,Rb,Rc,Rdを形成するコンベア41に受け渡すことができる。
コンベア21に載置した基準シート2は、線条La,Lb,Lc,Ld及び線条Ra,Rb,Rc,Rdがスパンレース処理部23で形成されているから、残りの面の線条La,Lb,Lc,Ldまたは線条Ra,Rb,Rc,Rdをスパンレース処理部43で形成することになる。
スパンレース処理部43にも、図示しないセンサによってスパンレースノズル44からジェットスプレー44aが噴射されるタイミングを得て噴射制御している。本実施の形態では、スパンレースノズル44からのジェットスプレー44aの制御を行っているが、コンベア41を繰り返し微動移動させ、また、停止動作を行ってもよい。
圧力レギュレータ45はマニホルド47の管路29に配置され、スパンレースノズル44の圧力を調整し、基準シート2との間の高圧水流で繊維を絡み合わせるスパンレース法のエネルギーを調整し、高圧水流で基準シート2に繊維を絡み合わせる処理の程度を調整する。これにより、基準シート2に対する線条La,Lb,Lc,Ld及び線条Ra,Rb,Rc,Rdの位置、断面形状が特定される。
即ち、基準シート2は平面に複数の丸穴からなる孔部が設けられ、図2に示す例では、複数個の孔部で相手材に絡み合わせ、全体として、線条La,Lb,Lc,Ldか、線条Ra,Rb,Rc,Rdの1本の長円が形成されている。
また、絞りローラ46は、スパンレースノズル44が配設されたスパンレース処理部43の出口に配設され、基準シート2及び基準シート2に配設した線条La,Lb,Lc,Ld及び線条Ra,Rb,Rc,Rdに含まれている水分を絞るものである。空気の流れを整流する図示しないバッフル板及び空気ノズル42が配設されている。
これによって、基準シート2は大径プーリ40でUターンし、基準シート2の反対面の線条La,Lb,Lc,Ld及び線条Ra,Rb,Rc,Rdの形成に入る。基本的には、大径プーリ40で基準シート2の面を反転しているから、基準シート2の線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdを先に絡み合わせ、反対面の形成はその後になる。
この場合、コンベア41の中央仮想線に対して、θ=+45度(右に45度の角度傾いた移置)及びθ=−45度(左に45度の角度傾いた移置)に複数個配列したスパンレースノズル44を配設している。したがって、複数個配列したスパンレースノズル44からはジェットスプレー44aが噴射される。
圧力レギュレータ45はマニホルド47の管路29に配置され、スパンレースノズル44の圧力を調整し、基準シート2との間の高圧水流で繊維を絡み合わせるスパンレース法のエネルギーをコンベア21のスパンレース処理部23とコンベア41のスパンレース処理部43を独立して調整している。
したがって、基準シート2は外部からスパンレース処理部23に導入されると、スパンレースノズル31からはジェットスプレー31aが噴射され、コンベア21の間のスパンレース処理部23で基準シート2に短繊維の不織布繊維との間の高圧水流で基準シート2に繊維を絡み合わせる処理となる。即ち、基準シート2の線条La,Lb,Lc,Ld及び線条Ra,Rb,Rc,Rdを絡み合わせる。次いで、スパンレースノズル44からはジェットスプレー44aが噴射され、コンベア41の間のスパンレース処理部43で基準シート2に短繊維の不織布繊維との間の高圧水流で基準シート2に繊維を絡み合わせ基準シート2の線条Ra,Rb,Rc,Rd及び線条La,Lb,Lc,Ldを絡み合わせる処理となる。
このように形成された本実施の形態の機能シートとしてのクリーニングシート1は、不織布シートまたは織布シートからなる長方形状の基準シート2の対向する長辺2A,2Bに対して直角である仮想基準線X−Xを表面に描き、その描かれた仮想基準線X−Xに対して基準シート2に不織布繊維の集合によってθ=−45度とθ=+45度の傾斜角度が交差しないように形成した線条La,Lb,Lc,Ld及び線条Ra,Rb,Rc,Rdと、前記+45度の線条La,Lb,Lc,Ld及び前記−45度の線条Ra,Rb,Rc,Rdを、同一線条太さ及び同一線条長さ及び同一線条間隔及び同一線条数で形成した複数の独立線条群R,Lを形成したものである。
更に、隣接する同一の独立線条群R,Lにある線条La,Lb,Lc,Ldと線条Ra,Rb,Rc,Rdの最下端を結ぶ仮想直線M−Mは、隣接する同一の独立線条群から最短距離にある線条La,Lb,Lc,Ld及び線条Ra,Rb,Rc,Rdの最上端を結ぶ仮想直線N−Nと重なり合う重複幅δに形成したものである。ここで、独立線条群R,Lにある線条La,Lb,Lc,Ldまたは線条Ra,Rb,Rc,Rdの最下端を結ぶ仮想直線M−Mと、独立線条群R,Lから最短距離にある線条La,Lb,Lc,Ldと線条Ra,Rb,Rc,Rdの最上端を結ぶ仮想直線N−Nが重なり合う重複幅δとは、その重なりは最下端を結ぶ仮想直線M−Mと最上端を結ぶ仮想直線N−Nとが単一の仮想直線(重複幅δ=0)となってもよいし、重複幅δを持ってもよい。
しかも、隣接する同一の独立線条群R,Lにある線条La,Lb,Lc,Ldと線条Ra,Rb,Rc,Rdの最下端を結ぶ仮想直線M−Mは、隣接する同一独立線条群R,Lから最短距離にある線条La,Lb,Lc,Ldと線条Ra,Rb,Rc,Rdの最上端を結ぶ仮想直線N−Nが重なり合う重複幅δに形成しているから、仮に、線条La,Lb,Lc,Ldと線条Ra,Rb,Rc,Rdの間隔(上部は基準シート2の一部)を移動する異物でも、独立線条群R,Lの線条La,Lb,Lc,Ld及び線条Ra,Rb,Rc,Rdに衝突し、次々と反射及び衝突するから、清掃部本体面15をストレートに通過し、清掃漏れがなくなる。即ち、重複幅δにより、基準シート2の対向する長辺2Aと長辺2Bの間、短辺2Cと短辺2Dの間を直接異物が通り抜けるものはない。
したがって、−45度と+45度の傾斜角度で交差しないように形成した線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdは、清掃具20の清掃部本体面15を手前から奥に繰り返し直線往復道させたり、清掃部本体面15を直線上を左右に振ったりすると、例えば、床上のほこり、髪の毛、固形ゴミ等の異物は、清掃具20の清掃部本体面15を手前から奥に繰り返し往復させたときの、θ=+45度とθ=−45度の傾斜角度の線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdに対して45度の衝突角度で衝突し、同様に45度の反射によって隣接する+45度と−45度の傾斜角度の線条に衝突する。このとき、重複幅δ=+45度と重複幅δ=−45度の傾斜角度を有する線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdの反発係数が小さく、個々の不織布繊維により保持されるから、何れかの線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdで異物が確保される。また、不織布シートまたは織布シートからなる長方形状の基準シートは、その厚み方向の中間に位置し、床上のほこり、髪の毛、固形ゴミの上にあっても、弾性によってそれらを保持し、45度の反射によって隣接する+45度と−45度の傾斜角度の線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdに衝突し、不織布シートまたは織布シートからなる長方形状の基準シート2から離れ難くなる。
また、線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdの延びる方向に隣接する独立線条群R,Lの両端部は、延長線を描けば90度の角度で交差する隣接した独立線条群R,Lの線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdがあり、清掃部本体面15の面を異物がストレートに通過することがないから、異物は何れかの位置でクリーニングシート1に潜り込み、絡み合っている。そして、清掃用具10の清掃部本体面15に下方向の力を加えた場合にも、上下方向の弾性力及び隙間間の弾性力によって異物はクリーニングシート1に潜り込み、絡み合う。
本実施の形態のクリーニングシート1の複数の独立線条群R,Lは、基準シート2を透過させたとき、表裏の独立線条群R,Lが同一位置に重なるものであるから、クリーニングシート1の複数の独立線条群R,Lに対して外力が加わっても、線条La,Lb,Lc,Ldと線条Ra,Rb,Rc,Rdの厚みの約1/2の位置に基準シート2の位置があり、しかも、弾性を有することから、複数の独立線条群R,Lで囲まれた空間及び線条La,Lb,Lc,Ldと線条Ra,Rb,Rc,Rdは、異物の格納エリアとして作用する。また、45度の反射によって隣接する重複幅δ=+45度と重複幅δ=−45度の傾斜角度の線条に衝突し、不織布シートまたは織布シートからなる長方形状の基準シート2から離れ難くなる。
発明者らは基準シート2の表裏に線条La,Lb,Lc,Ldの厚みまたは線条Ra,Rb,Rc,Rdの厚みの中間位置に基準シート2の位置、線条間隔が定まり、それが功を奏し、基準シート2または線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdで囲まれた線条間隔に異物が潜り込み、不織布の糸の弾性力が作用し、その異物が弾性的に保持していると判断した。
しかし、例えば、本実施の形態の機能シートとしてのクリーニングシート1の製造装置において、コンベア21のみを生かしたスパンレース処理部23で、基準シート2に短繊維の不織布繊維との間の高圧水流で基準シート2に繊維を絡み合わせ、基準シート2の表面のみ(片面のみ)に線条La,Lb,Lc,Ldの厚み及び線条Ra,Rb,Rc,Rdの厚みを形成したクリーニングシート1を試験的に製造した。
ここで、基準シート2の表面のみ線条La,Lb,Lc,Ld及び線条Ra,Rb,Rc,Rdを形成したものと、基準シート2の表面及び裏面に線条La,Lb,Lc,Ld及び線条Ra,Rb,Rc,Rdを形成したものとを比較した。結果的に、両者間に大きな差異は生じなかった。独立線条群R及び独立線条群Lを約20mm×37mmの形状で実験を行い、約10mm×20mm〜約20mm×40mmの寸法では、クリーニングシート1の性状の変化は見られなかった。
即ち、線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdは、スパンレース法で処理を行うとき、線条La,Lb,Lc,Ld及び線条Ra,Rb,Rc,Rdの密度が高くなり、その質量も増加する。したがって、線条La,Lb,Lc,Ld及び線条Ra,Rb,Rc,Rdが、言い換えれば、それが橋桁となり、その間の線条間隔で保持するものであるから、何れかの線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdで異物が衝突すれば、線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdに潜り込み、確保されるという結果がでた。
簡単に説明すると、線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdは、基準シート2よりも密度が高く、その質量も増加するから、線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdは外力を加えても、変化量が少ない。基準シート2は線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdよりも密度が低く、その質量も少ないから、線条La,Lb,Lc,Ldと線条Ra,Rb,Rc,Rdの変化に追随する。しかし、その基準シート2の密度変化、質量変化は少ないから、基準シート2に異物等の集塵機能を持つ。したがって、線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdに異物が衝突すれば、或いは誘導されれば、そこに異物が潜り込み、確保されると推定される。
即ち、不織布シートまたは織布シートからなる長方形状の基準シート2は、その厚み方向に位置し、床上のほこり、髪の毛、固形ゴミの上にあっても、弾性によってそれらを保持し、45度の反射によって隣接するθ=+45度とθ=−45度の傾斜角度の線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdに衝突し、不織布シートまたは織布シートからなる長方形状の基準シート2から離れ難くなり、通常は、線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rd内に収容され、異物保持特性は維持される。
これにより、基準シート2を線条La,Lb,Lc,Ldと線条Ra,Rb,Rc,Rdで1/2の高さに持ち上げなくても、線条La,Lb,Lc,Ldと線条Ra,Rb,Rc,Rdが芯となり、基準シート2が若干浮き上がり、異物の移動路が線条間隔で形成されることが確認された。
したがって、基準シート2の両面に線条La,Lb,Lc,Ldと線条Ra,Rb,Rc,Rdを形成しなくとも、片面のみに形成すればよいことが判明した。
また、上記実施の形態では、基準シート2に複数個の孔部を設けたものに、線条La,Lb,Lc,Ldと線条Ra,Rb,Rc,Rdに短繊維を平面的に絡み合わせる処理について説明したが、基準シート2に無地の1〜4mmの厚みの不織布シート(マット)を使用してクリーニングシート1を製造した。
[実施の形態2]
図8の概略構成図に示す機能シートとしての他のクリーニングシート製造装置を用いて、その製造を説明する。
基準シート2は、端部の写真撮影で算出した2mmの厚みの不織布とした。なお、後日の実験によって、本発明を実施する場合には、不織布は織布でもよいことが確認された。
本実施の形態のクリーニングシート1のステンレス板で形成したマスクドラム70は、図2に示した線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdの図形が環状に形成した貫通孔として形成されており、線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdを形成するマスクである。
そのマスクドラム70の周囲には、均質の基準シート80(基準シート2)がマスクドラム70の周囲に沿って回転するように、ガイド筒体81及びガイド筒体82により、図8の左から右へ搬送している。マスクドラム70の周囲には、ガイド筒体81及びガイド筒体82により、200〜270度の角度範囲で基準シート80がマスクドラム70の外周と等速に回動するようになっている。
マスクドラム70は端部が閉じていて、そこに管路61に接続されたマニホルド62を配設している。管路61及び図示しないマニホルド62の管内圧力は、図示しない圧力レギュレータによってスパンレースノズル63の圧力を調整し、基準シート80との間の高圧水流で繊維を絡み合わせるスパンレース法のエネルギーを調整し、高圧水流で基準シート80に繊維を絡み合わせる処理をしている。これにより、基準シート80に対する線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdの位置、断面形状が特定される。
マスクドラム70の下方には、高圧水流で基準シート80に短繊維を絡み合わせた後の、余剰液を収集する収集タンク73が配設されている。収集タンク73には、攪拌濾過機74が接続されていて、必要量の短繊維及び液体が混合され、流体を循環させるポンプ76によってその短繊維及び液体からなる流体が供給される。
所定の圧力を生成するポンプ76によって、管路61を通過し、マニホルド62に必要量の短繊維及び液体が供給される。このスパンレースノズル63からはジェットスプレー63aが常時噴射され、所定の角度範囲内がマスクドラム70の貫通孔を通過した短繊維によって線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdが形成される。このとき、ジェットスプレー63aからの噴射により、線条Ra,Rb,Rc,Rd及び線条La,Lb,Lc,Ldの位置は密度が高くなり、その質量も増加し、比較的弾性の高い塊となる。結果として、独立線条群R,L及び線条Ra,Rb,Rc,Rd及び線条La,Lb,Lc,Ldにおける不織布シートまたは織布シートは、繊維の密度が密であり、質量が大であるから、当該不織布シートまたは当該織布シートの繊維密度が高く形成できるから、毛細管現象により、液体の吸収及び保持能力が大きくなる。
したがって、マスクドラム70には、線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdを形成する貫通孔が形成されているから、常時、スパンレースノズル63からジェットスプレー63aが噴射され、マスクドラム70内のスパンレース処理部75で基準シート80に短繊維の不織布繊維との間の高圧水流で基準シート80に繊維を絡み合わせ基準シート80の線条Ra,Rb,Rc,Rdまたは線条La,Lb,Lc,Ldを絡み合わせる。
図2に示した図形が環状のマスクドラム70に貫通孔として描かれており、そのマスクドラム70の周囲を基準シート80がマスクドラム70の周囲に沿ってマスクドラム70と等速に回転するように、ガイド筒体81及びガイド筒体82により等速運動している。即ち、マスクドラム70の周囲には、ガイド筒体81及びガイド筒体82により基準シート80がマスクドラム70の外周と等速になっているから、形状が基準シート80に転写される。
よって、マスクドラム70の貫通孔を通してスパンレースノズル63からジェットスプレー63aが噴射され、短繊維からなる不織布繊維との間の高圧水流で基準シート80に繊維が絡み合うから線条Ra,Rb,Rc,Rdまたは線条La,Lb,Lc,Ldの位置のみの密度が高くなり、その質量も増加する。このとき、線条Ra,Rb,Rc,Rdまたは線条La,Lb,Lc,Ldは塊となり、その間は、マスクドラム70からの剥離により、基準シート80の床側には密度の低い、質量の少ない異物通路が線条間隔によって形成される。
この実施の形態の機能シートとしてのクリーニングシート1についても、片側から高圧水流で基準シート80に短繊維が絡み合うようにして線条Ra,Rb,Rc,Rd及び線条La,Lb,Lc,Ldを形成している。加えて、独立線条群R,L及び線条Ra,Rb,Rc,Rd及び線条La,Lb,Lc,Ldにおける前記不織布シートまたは前記織布シートは、繊維の密度が密であり、質量が大であるから、当該不織布シートまたは当該織布シートの繊維密度が高く形成できるから、毛細管現象により、液体の吸収及び保持能力が大きくなる。
但し、隣接する同一の独立線条群R,Lにある線条Ra,Rb,Rc,Rdまたは線条La,Lb,Lc,Ldの最下端を結ぶ仮想直線M−Mは、隣接する同一の独立線条群N−Nから最短距離にある線条Ra,Rb,Rc,Rdまたは線条La,Lb,Lc,Ldの最上端を結ぶ仮想直線N−Nが重なり合う重複幅δに形成したものである。
よって、基準シート80を線条La,Lb,Lc,Ldと線条Ra,Rb,Rc,Rdで約1/2の高さに持ち上げなくても、線条La,Lb,Lc,Ldと線条Ra,Rb,Rc,Rdが芯となり、基準シート80の線条間隔が浮き上がり、床上のほこり、髪の毛、固形ゴミ、しみ汚れ、付着液体等の異物を潜り込ませ、繰り返し保持し、または床の保護、つや出し等の床管理を行うことが確認された。
また、上記実施の形態では、基準シート2に複数個の孔部を設けたものに、線条La,Lb,Lc,Ldと線条Ra,Rb,Rc,Rdに短繊維を平面的に絡み合わせる処理について説明したが、この実験により、無地の1〜3mmの厚みの基準シート80に不織布シート(マット)を使用しても、期待する特性が確保できることが確認された。
上記実施の形態の機能シートとしてのクリーニングシート1は、更に、清掃用具10の清掃部本体面15の長辺に前記基準シート2,80の長辺2A,2Bを、清掃用具10の清掃部本体面15の短辺に基準シート2,80の短辺2C,2Dを対応付けて取付けたものであるから、清掃用具10の清掃部本体面15に基準シート2,80の長辺2A,2Bを取付けるものであり、清掃用具10の清掃部本体面15への取付けを間違いなく行うことができる。
ここで、上記実施の形態にかかる機能シートとしてのクリーニングシート1は、不織布シートまたは織布シートからなる長方形状の基準シート2,80の対向する2辺2A,2Bに対して直角な仮想基準線X−Xを描き、描かれた仮想基準線X−Xに対して、基準シート2,80に不織布繊維の集合によって−45度と+45度の傾斜で、同一線条太さ、同一線条長さ、同一線条間隔、同一線条数で形成した複数の独立線条群R,Lを形成したものである。因みに、本発明の全体は概略四崩し縞(四崩し)を45度傾かせたかの如く全体概念的形状を呈している。
また、上記−45度と+45度の傾斜角度で形成した線条La,Lb,Lc,Ldまたは線条Ra,Rb,Rc,Rdは、基準シート2,80の対向する長辺2A,2Bに対して直角な仮想基準線X−Xを設定し、該設定された前記仮想基準線X−Xに対して基準シート2,80の両面に不織布繊維の集合によって形成したものである。
そして、上記複数の独立線条群R,Lは、基準シート2,80の対抗する2辺(1辺でも可)に対して直角な仮想基準線X−Xを設定し、該設定された仮想基準線X−Xに対して基準シート2,80に不織布繊維の集合によって−45度の傾斜で、+45度の傾斜で、同一線条太さ、同一線条長さ、同一線条間隔で形成した線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdで互いに独立したものである。
上記実施の形態にかかる機能シートとしてのクリーニングシート1の複数の独立線条群R,Lは、基準シート2,80を透過させたとき、表裏の線条群がシルエットラインが同一位置に重なるものである。
ここで、上記複数の独立線条群R,Lは、基準シート2,80を透過させたとき、表裏の線条群が同一位置(表裏同一)に重なるものであるから、基準シート2,80は表裏の線条群によって浮上させられ、線条間隔で異物を収集するのに好適となる。
上記実施の形態にかかる機能シートとしてのクリーニングシート1は、更に、清掃具10の清掃部本体面15の長辺に基準シート2,80の長辺2A,2Bを、清掃具10の清掃部本体面15の短辺に基準シート2の短辺2C,2Dを対応付けて取付けたものである。
ここで、上記清掃具10の清掃部本体面15は、その長辺に基準シート2の長辺2A,2Bを、その短辺に基準シート2の短辺2C,2Dを対応付けて取付けて清掃具10としたものであるが、作業者は何も考えないで取付けることができる。
上記実施の形態にかかる機能シートとしてのクリーニングシート1は、線条La,Lb,Lc,Ldと線条Ra,Rb,Rc,Rdの−45度と+45度の傾度は、互いに±15度の傾度の範囲内としたものである。即ち、線条La,Lb,Lc,Ldと線条Ra,Rb,Rc,Rdの−45度と+45度の傾度は、45度の傾度に意味があるが、互いに±15度の傾度の範囲内であれば、特性が維持されることが確認された。
[実施の形態3]
更に、図9は基本的に本実施の形態の機能シートは『崩し縞』からみれば、図9の実施の形態3のクリーニングシートの『三崩し縞』の平面図、図10に示す実施の形態3のクリーニングシートの『五崩し縞』の平面図の構成を、発明の概念として表現できる。
本実施の形態の『崩し縞』は、独立線条群Rの最下端を結ぶ仮想直線M−Mと、隣接する独立線条群Rの最上端を結ぶ仮想直線N−Nとの間に重複幅δが存在するものである。また、同時に、独立線条群Lの最下端を結ぶ仮想直線M−Mと、隣接する独立線条群Lの最上端を結ぶ仮想直線N−Nとの間に重複幅δが存在するものである。
したがって、例えば、床上のほこり、髪の毛、固形ゴミ等の異物は、清掃具10の清掃部本体面15を手前から奥に繰り返し往復させたときに、線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdに対して45度の衝突角度で衝突し、同様に45度の反射によって隣接する+45度と−45度の傾斜角度の線条La,Lb,Lc,Ld、線条Ra,Rb,Rc,Rdに衝突する。よって、床上のほこり、髪の毛、固形ゴミ等の異物を残したまま掃除を終了することがない。
そして、+45度と−45度の傾斜角度の線条La,Lb,Lc,Ldと線条Ra,Rb,Rc,Rdが、+45度と−45度の傾斜角度で設けられているから、線条La,Lb,Lc,Ldと線条Ra,Rb,Rc,Rdが異物と衝突すると、反射角度が45度となって移動するから、本実施の形態のクリーニングシート1が迷路のようになり、異物がクリーニングシート1から容易に外に出られない。
また、基準シート2は、線条La,Lb,Lc,Ldと線条Ra,Rb,Rc,Rdの中間に位置しているから、線条La,Lb,Lc,Ldと線条Ra,Rb,Rc,Rdの中間が上下方向の弾性を維持し、線条La,Lb,Lc,Ldと線条Ra,Rb,Rc,Rdの間に保持されるから、清掃によって除去された異物が大きい場合には保持された状態で、小さい場合には、線条La,Lb,Lc,Ldまたは線条Ra,Rb,Rc,Rdに潜り込んで保持される。
加えて、独立線条群R,L及び線条La,Lb,Lc,Ldと線条Ra,Rb,Rc,Rdにおける不織布シートまたは織布シートは、繊維の密度が密で、質量が大な構成としているから、当該不織布シートまたは当該織布シートの繊維密度が高く形成でき、毛細管現象により、液体の吸収及び保持能力が大きくなる。この独立線条群R,L及び線条La,Lb,Lc,Ldと線条Ra,Rb,Rc,Rdの繊維の密度が密で、質量が大とは、基準シート2に比較して密であるか、質量が大であるかが判定できればよい。
上記実施の形態では、θ=−45度及びθ=+45度の線条の複数の独立線条群が、同一線条太さ及び同一線条長さ及び同一線条間隔、同一線条数で形成した。しかし、これらは10〜30%の誤差を有していても、実施できないものではない。本発明を実施するにあたっては、全体のバランスから見栄え等を考慮したものである。
上記実施の形態の機能シートは、床上のほこり、髪の毛、固形ゴミ、しみ汚れ、付着液体等の異物の除去、床の保護、つや出し等の床管理に用いられ、効率の良い異物の確保を行うクリーニングシートに使用できる機能シートの事例で説明したが、また、基準シートと独立線条群とが独自に移動することから、難水溶性の不織布にアルコールまたは次亜塩素酸ナトリウム等の水溶液を含ませ、おしぼりとしてのウエットティッシュ(濡れおしぼり)、ウエットティッシュを小型化して駅弁等に添付するお手拭き、病人或いは何らかの体に障害がある人の体拭きとしても使用できる。また、人体や器物を拭うことで汚れを取り除く、便器等の衛生用日用品及び便座を除菌、殺菌、拭き掃除に使用することもできる。更に、ペットの動物向け商品としても使用できる。人の使用する化粧面としても使用できる。
1 クリーニングシート
2,80 基準シート
La,Lb,Lc,Ld 線条
Ra,Rb,Rc,Rd 線条
R 独立線条群
L 独立線条群
δ 重複位置
10 清掃用具
11 清掃部
15 清掃部本体面

Claims (3)

  1. 不織布シートまたは織布シートからなる長方形状の基準シートと、
    前記基準シートの対向する長辺に対して直角な仮想基準線を描き、該描かれた前記仮想基準線に対して前記基準シート面に不織布繊維の集合によって−45度と+45度の傾斜角度で、かつ、前記基準シートよりも密度が密で、質量の大なる交差しない直線を形成した線条と、
    前記−45度及び前記+45度の線条は、同一線条太さ及び同一線条長さ及び同一線条間隔、同一線条数で形成した複数の独立線条群を具備し、
    前記独立線条群にある隣接する前記線条の最下端を結ぶ仮想直線は、前記独立線条群から最短距離にある隣接する前記線条の最上端を結ぶ仮想直線が重なり合う重複幅に形成したことを特徴とする機能シート。
  2. 前記複数の独立線条群は、前記基準シートを透過させたとき、表裏の線条群が同一位置に重なることを特徴とする請求項1に記載の機能シート。
  3. 前記クリーニングシートは、更に、清掃具の清掃部本体面の長辺に前記基準シートの長辺を、前記清掃具の清掃部本体面の短辺に前記基準シートの短辺を対応付けて取付けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の機能シート。
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