JPH11333265A - 膜モジュール - Google Patents
膜モジュールInfo
- Publication number
- JPH11333265A JPH11333265A JP16295598A JP16295598A JPH11333265A JP H11333265 A JPH11333265 A JP H11333265A JP 16295598 A JP16295598 A JP 16295598A JP 16295598 A JP16295598 A JP 16295598A JP H11333265 A JPH11333265 A JP H11333265A
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- JP
- Japan
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- membrane
- network matter
- hollow fiber
- membrane module
- mesh
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 平行に収束した複数本の中空糸状膜また
は管状膜群、あるいは１本のスパイラル型膜を網状物で
覆い、これを少なくとも片側が注型されているケース内
に収納した膜モジュールにおいて、８０℃〜１２１℃の
殺菌において、膜を保護する網状物がクリープ変形せ
ず、また、膜の外表面に傷をつけることがない膜モジュ
ールを提供すること。 【解決手段】 中空糸状膜１１群を覆う網状物１２が、
熱変形温度１５０℃以上の熱可塑性合成樹脂の糸１２ａ
を用い筒状に織り込まれた構造である分離膜モジュー
ル。
は管状膜群、あるいは１本のスパイラル型膜を網状物で
覆い、これを少なくとも片側が注型されているケース内
に収納した膜モジュールにおいて、８０℃〜１２１℃の
殺菌において、膜を保護する網状物がクリープ変形せ
ず、また、膜の外表面に傷をつけることがない膜モジュ
ールを提供すること。 【解決手段】 中空糸状膜１１群を覆う網状物１２が、
熱変形温度１５０℃以上の熱可塑性合成樹脂の糸１２ａ
を用い筒状に織り込まれた構造である分離膜モジュー
ル。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、中空糸状、スパ
イラル、管状膜を用いた膜モジュール、特に８０℃以上
の高温で殺菌、分離精製に用いる分離膜モジュールにお
いて、膜群の保護のために用いられる網状物の構造に関
するものである。
イラル、管状膜を用いた膜モジュール、特に８０℃以上
の高温で殺菌、分離精製に用いる分離膜モジュールにお
いて、膜群の保護のために用いられる網状物の構造に関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】流体処理において、逆浸透、限外濾過、
精密濾過により、原液から溶媒又は溶質を分離する際、
あるいはガス分離の際に中空糸状膜群、または管状膜
群、あるいは１本のスパイラル型膜をケース内に収納し
た膜モジュールが使用されるが、これらの膜群は、流れ
抵抗や振動により損傷しやすいという性質がある。
精密濾過により、原液から溶媒又は溶質を分離する際、
あるいはガス分離の際に中空糸状膜群、または管状膜
群、あるいは１本のスパイラル型膜をケース内に収納し
た膜モジュールが使用されるが、これらの膜群は、流れ
抵抗や振動により損傷しやすいという性質がある。
【０００３】このため、上記のような膜モジュールにお
いては、上記膜群を網状物で覆い、膜群の損傷発生を防
止することが、行われている。
いては、上記膜群を網状物で覆い、膜群の損傷発生を防
止することが、行われている。
【０００４】ところで、上記流体分離装置の応用範囲が
広がるにつれ、微生物、細菌による、膜モジュールを組
み込んだ装置の汚染が問題となってきた。
広がるにつれ、微生物、細菌による、膜モジュールを組
み込んだ装置の汚染が問題となってきた。
【０００５】このため、８０℃以上での熱水殺菌、１２
１℃での蒸気滅菌が必須となってきたが、従来の膜モジ
ュールにおいては、網状物を例えば熱変形温度８０℃以
下のＰＰ，ＰＥ等の合成樹脂が広く用いられてきた。
１℃での蒸気滅菌が必須となってきたが、従来の膜モジ
ュールにおいては、網状物を例えば熱変形温度８０℃以
下のＰＰ，ＰＥ等の合成樹脂が広く用いられてきた。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の材質では、分離装置の殺菌温度である８０〜
１２１℃度の高温域で網状物がクリープ変形しやすく、
膜を保護するという本来の役割がはたせないという問題
がある。
うな従来の材質では、分離装置の殺菌温度である８０〜
１２１℃度の高温域で網状物がクリープ変形しやすく、
膜を保護するという本来の役割がはたせないという問題
がある。
【０００７】又、耐熱性を改善したＰＳＦの網状成型品
も使われているが、図３の如く、網状物１の断面形状
が、角張っており、中空糸状膜２の外表面に傷をつけや
すいという問題がある。
も使われているが、図３の如く、網状物１の断面形状
が、角張っており、中空糸状膜２の外表面に傷をつけや
すいという問題がある。
【０００８】この発明は、上記のような従来の問題点を
解決するためになされたものであり、８０℃以上の殺菌
においても網状物がクリープ変形せず、また、膜の外表
面の傷をつけることがない膜モジュールを提供すること
を課題とするものである。
解決するためになされたものであり、８０℃以上の殺菌
においても網状物がクリープ変形せず、また、膜の外表
面の傷をつけることがない膜モジュールを提供すること
を課題とするものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
め、この発明は、平行に収束した複数本の中空糸状膜ま
たは管状膜群、あるいは１本のスパイラル型膜を網状物
で覆い、これを少なくとも片側が注型されているケース
内に収納した膜モジュールにおいて、前記網状物が熱変
形温度１５０℃以上の熱可塑性合成樹脂の糸を用い筒状
に織り込まれた網状物である構成を採用したものであ
る。
め、この発明は、平行に収束した複数本の中空糸状膜ま
たは管状膜群、あるいは１本のスパイラル型膜を網状物
で覆い、これを少なくとも片側が注型されているケース
内に収納した膜モジュールにおいて、前記網状物が熱変
形温度１５０℃以上の熱可塑性合成樹脂の糸を用い筒状
に織り込まれた網状物である構成を採用したものであ
る。
【００１０】この発明では、筒状ケース内に収納した膜
群の外周を、１５０℃以上の熱可塑性樹脂を材料にこれ
を糸にして筒状に織り込んだ網状構造物で保護したた
め、網状物が１５０℃以上の耐熱性を備え、８０℃以上
での熱水殺菌や１２１℃での蒸気滅菌を行なっても、網
状物にクリープ変形の発生がなく、中空糸状膜群や管状
膜群、あるいはスパイラル型膜を確実に保護することが
できる。
群の外周を、１５０℃以上の熱可塑性樹脂を材料にこれ
を糸にして筒状に織り込んだ網状構造物で保護したた
め、網状物が１５０℃以上の耐熱性を備え、８０℃以上
での熱水殺菌や１２１℃での蒸気滅菌を行なっても、網
状物にクリープ変形の発生がなく、中空糸状膜群や管状
膜群、あるいはスパイラル型膜を確実に保護することが
できる。
【００１１】また、網状物は糸を原料として筒状に織り
込まれており、糸の断面が丸いため、当該網状物に接す
る膜を傷つけない。
込まれており、糸の断面が丸いため、当該網状物に接す
る膜を傷つけない。
【００１２】さらに、糸を格子状に編んだり、その一部
を融着することにより、モジュールに必要な強度と、保
護材としての柔軟性を適宜選択して自由に設計できるよ
うになった。
を融着することにより、モジュールに必要な強度と、保
護材としての柔軟性を適宜選択して自由に設計できるよ
うになった。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を添付
図面に基づいて説明する。
図面に基づいて説明する。
【００１４】図１のように膜モジュールは複数本の中空
糸状膜１１を平行に集束してその外周を網状物１２で覆
い、これを筒状ケース１３内に収納し、その両端部をエ
ポキシ等の耐熱性注型樹脂１４でケース１３の一端に原
液入口１５と他端に出口１６を設け外周の少なくとも１
ヶ所に透過流体出口１７を設けた構造になっている。
糸状膜１１を平行に集束してその外周を網状物１２で覆
い、これを筒状ケース１３内に収納し、その両端部をエ
ポキシ等の耐熱性注型樹脂１４でケース１３の一端に原
液入口１５と他端に出口１６を設け外周の少なくとも１
ヶ所に透過流体出口１７を設けた構造になっている。
【００１５】前記網状物１２は、中空糸状膜１１の流れ
抵抗や振動による損傷から保護するためのものであり、
１５０℃以上の熱変形温度を有する熱可塑性合成樹脂糸
を材料に使用している。
抵抗や振動による損傷から保護するためのものであり、
１５０℃以上の熱変形温度を有する熱可塑性合成樹脂糸
を材料に使用している。
【００１６】この網状物１２の合成樹脂材料としては、
熱変形温度１５０℃以上の熱可塑性合成樹脂、例えばポ
リサルホン、ポリエーテルサルホン、エチレン−テトラ
フルオロエチレン共重合体、ポリエーテルケトン等をあ
げることができる。また、中空糸状膜１１、ケース１３
等の構成部材も上記と同様の耐熱樹脂や熱硬化性耐熱樹
脂が用いられる。
熱変形温度１５０℃以上の熱可塑性合成樹脂、例えばポ
リサルホン、ポリエーテルサルホン、エチレン−テトラ
フルオロエチレン共重合体、ポリエーテルケトン等をあ
げることができる。また、中空糸状膜１１、ケース１３
等の構成部材も上記と同様の耐熱樹脂や熱硬化性耐熱樹
脂が用いられる。
【００１７】上記網状物１２は成形ではなく、図２で示
すように樹脂の糸１２ａを織り込み筒状に加工されてい
る。かかる網状物１２を得る方法は目的とする材料で例
えば１ｍｍの糸状に紡糸し、これを特殊な織物機にて編
み上げていく。編み方は必要に応じて、格子型やクロス
した筒状網を得ることができる。
すように樹脂の糸１２ａを織り込み筒状に加工されてい
る。かかる網状物１２を得る方法は目的とする材料で例
えば１ｍｍの糸状に紡糸し、これを特殊な織物機にて編
み上げていく。編み方は必要に応じて、格子型やクロス
した筒状網を得ることができる。
【００１８】織り上がった筒はそのまま使用すれば、弾
性の高い保護網となり、網状物１２は糸１２ａの断面形
状を丸くすることができる。また、網状物の一部を融着
すれば、強度の高い保護網となる。この２つを組み合わ
せ、必要な部分のみ融着し、強度と弾性を持たせた保護
網も可能である。
性の高い保護網となり、網状物１２は糸１２ａの断面形
状を丸くすることができる。また、網状物の一部を融着
すれば、強度の高い保護網となる。この２つを組み合わ
せ、必要な部分のみ融着し、強度と弾性を持たせた保護
網も可能である。
【００１９】この発明の膜モジュールは上記のような構
成であり、入口１５から流入した原液は中空糸状膜１１
で透過され、網状物１２とケース１３間の間隙を通り、
透過流体出口１７から流出し、濃縮流体は出口１６から
取り出される。
成であり、入口１５から流入した原液は中空糸状膜１１
で透過され、網状物１２とケース１３間の間隙を通り、
透過流体出口１７から流出し、濃縮流体は出口１６から
取り出される。
【００２０】また、微生物細菌による分離装置の汚染時
には熱水殺菌や蒸気滅菌を行うが、網状物１２は滅菌温
度よりも高い耐熱性を有するように形成したため、クリ
ープ変形の発生がなく、滅菌処理後においても中空糸状
膜１１を保護できる。
には熱水殺菌や蒸気滅菌を行うが、網状物１２は滅菌温
度よりも高い耐熱性を有するように形成したため、クリ
ープ変形の発生がなく、滅菌処理後においても中空糸状
膜１１を保護できる。
【００２１】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、ケー
ス内の中空糸状膜群を覆う網状物を熱変形温度１５０度
以上の熱可塑性樹脂を材料にして糸状にして編み上げる
ことにより、膜モジュールを熱水や蒸気滅菌を行っても
網状物のクリープ変形がなく、かつ、網状物の断面形状
を丸くできることから膜束の外周部の膜も傷つけない。
ス内の中空糸状膜群を覆う網状物を熱変形温度１５０度
以上の熱可塑性樹脂を材料にして糸状にして編み上げる
ことにより、膜モジュールを熱水や蒸気滅菌を行っても
網状物のクリープ変形がなく、かつ、網状物の断面形状
を丸くできることから膜束の外周部の膜も傷つけない。
【００２２】さらに、網状物の一部を融着させること
で、強度と弾性を適宜選択して自由に設計することも可
能となる。
で、強度と弾性を適宜選択して自由に設計することも可
能となる。
【図１】この発明に係る膜モジュールの断面図である。
【図２】同上の要部拡大の断面図である。
【図３】従来の膜モジュールの要部を示す断面図であ
る。
る。
１１ 中空糸状膜 １２ 網状物 １２ａ 糸 １３ 筒状ケース １４ 耐熱性注型樹脂 １５ 原液入口 １６ 出口 １７ 透過流体出口
Claims (2)
- 【請求項１】 平行に収束した複数本の中空糸状膜また
は管状膜群、あるいは１本のスパイラル型膜を網状物で
覆い、これを少なくとも片側が注型されているケース内
に収納した膜モジュールにおいて、前記網状物が熱変形
温度１５０℃以上の熱可塑性合成樹脂の糸を用い筒状に
織り込まれた網状物であることを特徴とする膜モジュー
ル。 - 【請求項２】 上記網状物は一部が融着されている構造
を有していることを特徴とする請求項１記載の膜モジュ
ール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16295598A JPH11333265A (ja) | 1998-05-26 | 1998-05-26 | 膜モジュール |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16295598A JPH11333265A (ja) | 1998-05-26 | 1998-05-26 | 膜モジュール |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11333265A true JPH11333265A (ja) | 1999-12-07 |
Family
ID=15764459
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16295598A Pending JPH11333265A (ja) | 1998-05-26 | 1998-05-26 | 膜モジュール |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11333265A (ja) |
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-
1998
- 1998-05-26 JP JP16295598A patent/JPH11333265A/ja active Pending
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