JP6725238B2 - 外圧式中空糸膜モジュールおよびその製造方法 - Google Patents
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Description
以下、実施例1の中空糸膜モジュールの製造工程を説明する。
実施例2では、保護ネットの代わりに中空糸膜束3の両端部(第1端部領域R1および第2端部領域R2)のみを厚さ0.1mmのPVA製シートで包んで中空糸膜束3に密着させたこと以外は、実施例1と同様に製作した中空糸膜モジュールをろ過装置に取り付け、実施例1と同様の運転条件でろ過耐久性試験を行った。
実施例3では、ポッティング材による接着前において中空部が開口した側の保護ネットと第1整流筒6の間に外径5mmのポリエチレン製円柱棒5本を挿入して設置したこと以外は、実施例1と同様にしてモジュールを製作した。このモジュールのA/B=0.075であった。
実施例4では、ポッティング材による接着前に中空部が開口した側の保護ネットと第1整流筒6の間に外径5mmのポリエチレン製円柱棒5本を挿入し、ポリエチレン製円柱棒5本をランダムに配置することによって密着率を意図的に減じたこと以外は、実施例1と同様にしてモジュールを製作した。このモジュールのA/Bは0.075であった。
実施例5では、ポッティング材による接着前に中空部が開口した側の保護ネットと第1整流筒6の間に外径3mmのポリエチレン製円柱棒5本を挿入し、ポリエチレン製円柱棒5本をランダムに配置することによって密着率を意図的に減じ、A/Bが0.05未満となるようにしたこと以外は、実施例1と同様にしてモジュールを製作した。このモジュールのA/Bは0.027であった。
実施例6では、保護ネットの代わりに中空糸膜束3の両端部(第1端部領域R1および第2端部領域R2)のみを厚さ0.1mmのPVA製シートで包み、且つ第1端部領域R1における境界20bからの長さL1と第2端部領域R2における境界21bからの長さL2が5mm以下になるようにして中空糸膜束3に密着させたこと以外は、実施例2と同様にしてモジュールを製作した。
比較例1では、保護ネットを使わずに実施例1と同様にして中空糸膜モジュールを製作した。
比較例2では、ポッティング材による接着前に中空部が開口した側の保護ネットの内側の中空糸膜束3の端部に外径11mmのポリエチレン製円柱棒5本を均等に分布するように挿入して配置したこと以外は、実施例1と同様にしてモジュールを製作した。
中空糸膜2の本数を2380本に減じて、保護ネットと中空糸膜束3の最外周部の中空糸膜2との密着率を意図的に小さくなるようにしたこと以外は、実施例1と同様にしてモジュールを製作した。このモジュールのA/Bは0.45であった。
ヶ月の運転で中空糸膜2の破断によるリークが確認された。なお、比較例3では20%中空糸膜本数を減じたので、中空糸膜2への負荷を実施例1と同じにするため、下側の接着固定部20に設けられた5箇所の貫通孔20aから清浄水を合計2.8m3/hの流量で供給し、上側の接着固定部21内の中空糸膜束3の中空部からろ過水を2.5m3/hで排出し、上側側面の第2ノズル52aからは濃縮液を0.3m3/hで排出されるよう調整して運転を行った。
3 中空糸膜束
5 ハウジング
5a 環状凹凸部
5b 外側領域
5c 外部領域
6 第1整流筒
6a フランジ
7 第2整流筒
7a フランジ
8 保護部材
10,11 キャップ
10a,11a 管路
12 Oリング
13 クランプ
20,21 接着固定部
20a 貫通孔
21a 柱状部材
30 貫通穴
51 第1筒状部材
51a 第1ノズル
52 第2筒状部材
52a 第2ノズル
53 第3筒状部材
Claims (14)
- 一方の端部が閉塞され他方の端部が開口された複数の中空糸膜を束ねた中空糸膜束と、
側面に少なくとも1つのノズルを有した筒状体であり、前記中空糸膜の閉塞された端部
および前記中空糸膜の開口された端部がそれぞれ前記筒状体の長手方向の両端側に向くよ
うに、前記中空糸膜束を収容するハウジングと、
前記中空糸膜の開口された端部側において、前記中空糸膜同士、および前記中空糸膜束
と前記ハウジング内壁とを接着固定した第1の接着固定部と、
前記中空糸膜の閉塞された端部側において、前記中空糸膜同士、および前記中空糸膜束
と前記ハウジング内壁とを接着固定し、前記中空糸膜束の外周において前記ハウジングの
長手方向に平行な少なくとも1つの貫通孔を有する第2の接着固定部と、
前記第1の接着固定部から前記第2の接着固定部に向かって少なくとも所定の長さの端
部領域、および前記第2の接着固定部から前記第1の接着固定部に向かって少なくとも所
定の長さの端部領域の少なくとも一方において、前記中空糸膜束の外周面に密着した状態
で該外周面を全周囲に亘って覆う保護部材とを備え、
前記貫通孔が、前記中空糸膜束の外周面に隣接するように配置され、
前記保護部材が、前記中空糸膜束と前記貫通孔との間において、前記中空糸膜束と前記
貫通孔に接するように設けられている外圧式中空糸膜モジュール。 - 前記保護部材の内周の長さをL、前記中空糸膜の外径をd、前記保護部材に接触している前記中空糸膜の本数をmとしたとき、md/Lが0.95以上であることを特徴とする請求項1記載の外圧式中空糸膜モジュール。
- 前記貫通孔の開口面積の和をA、開口された側の前記中空糸膜の中空部の総開口面積の
和をBとしたとき、
A/Bが0.05以上1以下であることを特徴とする請求項1または2記載の外圧式中空糸膜モジュール。 - 前記少なくとも1つのノズルが、前記ハウジングの少なくとも一方の端の近傍に形成さ
れ、
前記保護部材が、前記ノズルが形成された一端部側の端部領域に設けられることを特徴
とする請求項1から3いずれか1項記載の外圧式中空糸膜モジュール。 - 前記保護部材が、前記ノズルの前記ハウジング内側面側の開口よりも前記ハウジングの
長手方向の中央位置側に延伸されて設けられていることを特徴とする請求項4記載の外圧
式中空糸膜モジュール。 - 前記保護部材が、ネット状の部材を筒状に形成したものであることを特徴とする請求項
1から5いずれか1項記載の外圧式中空糸膜モジュール。 - 前記保護部材が、シート状の部材を筒状に形成したものであることを特徴とする請求項
1から5いずれか1項記載の外圧式中空糸膜モジュール。 - 前記貫通孔と前記中空糸膜束とに接する前記保護部材の部分が、その他の部分よりも前
記中空糸膜束の中心軸に近い位置に配置されている請求項1から7いずれか1項記載の外圧式中空糸膜モジュ
ール。 - 一方の端部が閉塞され他方の端部が開口された複数の中空糸膜を束ねた中空糸膜束と、
側面に少なくとも1つのノズルを有した筒状体であり、前記中空糸膜の閉塞された端部
および前記中空糸膜の開口された端部がそれぞれ前記筒状体の長手方向の両端側に向くよ
うに、前記中空糸膜束を収容するハウジングと、
前記中空糸膜の開口された端部側において、前記中空糸膜同士、および前記中空糸膜束
と前記ハウジング内壁とを接着固定した第1の接着固定部と、
前記中空糸膜の閉塞された端部側において、前記中空糸膜同士、および前記中空糸膜束
と前記ハウジング内壁とを接着固定し、前記中空糸膜束の外周において前記ハウジングの
長手方向に平行な少なくとも1つの貫通孔を有する第2の接着固定部と、
前記第1の接着固定部から前記第2の接着固定部に向かって少なくとも所定の長さの端
部領域、および前記第2の接着固定部から前記第1の接着固定部に向かって少なくとも所
定の長さの端部領域の少なくとも一方において、前記中空糸膜束の外周面に密着した状態
で該外周面を全周囲に亘って覆う保護部材とを備え、
前記第1の接着固定部が、前記中空糸膜束の外周において前記ハウジングの長手方向に
平行な少なくとも1本の柱状部材を有し、
前記柱状部材が、前記中空糸膜束の外周面に隣接するように配置され、
前記保護部材が、前記中空糸膜束と前記柱状部材との間において、前記中空糸膜束と前
記柱状部材に接するように設けられていることを特徴とする外圧式中空糸膜モジュール。 - 前記柱状部材と前記中空糸膜束とに接する前記保護部材の部分が、その他の部分よりも
前記中空糸膜束の中心軸に近い位置に配置されている請求項9記載の外圧式中空糸膜モ
ジュール。 - 一方の端部が閉塞され他方の端部が開口された複数の中空糸膜を束ねた中空糸膜束と、
側面に少なくとも1つのノズルを有した筒状体であり、前記中空糸膜の閉塞された端部
および前記中空糸膜の開口された端部がそれぞれ前記筒状体の長手方向の両端側に向くよ
うに、前記中空糸膜束を収容するハウジングと、
前記中空糸膜の開口された端部側において、前記中空糸膜同士、および前記中空糸膜束
と前記ハウジング内壁とを接着固定した第1の接着固定部と、
前記中空糸膜の閉塞された端部側において、前記中空糸膜同士、および前記中空糸膜束
と前記ハウジング内壁とを接着固定し、前記中空糸膜束の外周において前記ハウジングの
長手方向に平行な少なくとも1つの貫通孔を有する第2の接着固定部と、
前記第1の接着固定部から前記第2の接着固定部に向かって少なくとも所定の長さの端
部領域、および前記第2の接着固定部から前記第1の接着固定部に向かって少なくとも所
定の長さの端部領域の少なくとも一方において、前記中空糸膜束の外周面に密着した状態
で該外周面を全周囲に亘って覆う保護部材とを備えた外圧式中空糸膜モジュールの製造方法であって、
前記保護部材で包んだ前記中空糸膜束を前記ハウジング内に挿入した後、前記保護部材
で包まれた中空糸膜束の外周面の外側に複数の柱状部材を挿入することによって前記中空
糸膜束の外周面と前記保護部材とを密着させた状態とし、
前記保護部材の内周の長さをL、前記中空糸膜の外径をd、前記保護部材に接触している前記中空糸膜の本数をmとしたとき、md/Lが0.95以上であることを特徴とする外圧式中空糸膜モジュールの製造方法。 - 前記中空糸膜束の外周面と前記保護部材とを密着させた状態とした後、前記ハウジング
内にポッティング材を注入することによって前記第2の接着固定部を形成し、該第2の接
着固定部が形成された後、前記柱状部材を取り除くことによって前記貫通孔を形成するこ
とを特徴とする請求項11記載の外圧式中空糸膜モジュールの製造方法。 - 前記柱状部材の長手方向に直交する方向の断面形状が、円形または楕円形であることを
特徴とする請求項11または12記載の外圧式中空糸膜モジュールの製造方法。 - 前記柱状部材の先端部分がテーパー形状であることを特徴とする請求項11から13い
ずれか1項記載の外圧式中空糸膜モジュールの製造方法。
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