JP6853836B2 - 中空糸膜モジュールおよびろ過方法 - Google Patents

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Description

本発明は、中空糸膜モジュールおよびろ過方法に関するものであり、特に、純水製造装置で清澄化された水からエンドトキシン除去を行うろ過装置に好適に用いられる中空糸膜モジュールおよびろ過方法に関するものである。
近年、製薬会社において使用する用水の製造として、超ろ過法が普及してきている。超ろ過法とは、逆浸透膜、分子量6000以上の物質を除去できる限外ろ過膜、又はこれらの膜を組み合わせた製造システムにより水を精製する方法である。そして、その結果、リークする危険性が低く、より信頼性が高い、かつ設計ろ過流量を高く設定でき、ランニングコストを安くすることができる限外ろ過膜モジュールが求められている。
一般に、本用途に使用される中空糸状限外ろ過膜モジュールは、外径0.1mm〜2mm、分画分子量6000以下の中空糸膜を数百〜数千本束ねて長さ200〜1200mmの筒状のハウジングに収納し、その両端部を樹脂でハウジング内壁に接着固定している。中空糸膜の両端部は開口しており、原水を中空糸膜の中空部に導き、中空糸膜の外表面に導かれたろ過液はハウジング側面に設けられたノズルから排出される。これは内圧クロスフローろ過方式又は内圧全ろ過方式であり、定期的にシステム全体を熱水殺菌することでシステム内の菌の繁殖を防ぎ、中空糸膜のろ過流量の低下を抑えている。
通常、中空糸膜モジュールは、比較的ろ過流量を大きく設定することが可能だが、ろ過流量を大きく設定すればするほど内圧式中空糸膜モジュールの構造上、ろ過液がハウジング側面の排出用ノズルに集中し、排出用ノズル付近の中空糸膜に吸引力が働いて破断傾向が高まり、中空糸膜が破断しやすくなるという問題があった。
中空糸膜モジュールのろ過流量を上げるため、中空糸膜そのものをより細く成形して、ハウジング内への充填本数を増やしたり、中空糸膜の肉厚をより薄くすることでろ過抵抗を下げてろ過能力を向上させようとすると、中空糸膜の破断強度も低下するためより破断しやすくなる。従って、内圧クロスフローろ過方式又は内圧全ろ過方式を用いてろ過流量を上げるのは限界があった。
また、中空糸膜モジュールのろ過流量を上げるため、特許文献1に記載のような外圧式中空糸膜モジュールを用いることが考えられる。
特許第4536008号公報
しかしながら、特許文献1に記載のような外圧式の中空糸膜モジュールを用いた場合、高いろ過流量で運転を試みると、ハウジング内への被処理水の流入によって中空糸膜の両端部近傍が振動し、これにより中空糸膜が破断するという問題がある。特に、特許文献1に記載の中空糸膜モジュールの場合、中空糸膜を端部において接着固定する接着固定部に形成された貫通孔から被処理水が供給されるが、中空糸膜束の外周よりも内側のみに貫通孔が設けられているため、その貫通孔に供給された被処理水の流れによって貫通孔近傍の中空糸膜が振動し、破断し易いという問題がある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、中空糸膜の破断を抑えつつ、ろ過流量の増能力化を可能とする中空糸膜モジュール及びろ過方法を提供することを目的とするものである。
本発明の中空糸膜モジュールは、一方の端部の中空部が閉塞され、他方の端部の中空部が開口された複数の中空糸膜を束ねた中空糸膜束と、中空糸膜束が収容される筒状体のハウジングと、中空糸膜の開口された端部側において、中空糸膜同士および中空糸膜束とハウジング内壁とを接着固定する第1の接着固定部と、中空糸膜の閉塞された端部側において、中空糸膜同士および中空糸膜束とハウジング内壁とを接着固定する第2の接着固定部とを備え、第2の接着固定部および第2の接着固定部の周りのハウジングのうちの少なくとも一方に、第2の接着固定部の外側から供給された液体を、第1の接着固定部と第2の接着固定部との間のハウジング内の空間に導入する少なくとも1つの貫通孔を有し、中空糸膜束の外周よりも外側に設けられた貫通孔の開口の総面積が、全ての貫通孔の開口の総面積の80%以上であることを特徴とする。
また、上記本発明の中空糸膜モジュールにおいては、中空糸膜束と中空糸膜束の外周よりも外側に設けられた貫通孔との間に保護部材を設けることができる。
また、上記本発明の中空糸膜モジュールにおいて、保護部材は、中空糸膜束の外周を包み込むものであることが好ましい。
また、上記本発明の中空糸膜モジュールにおいて、保護部材は、第1の接着固定部および第2の接着固定部の少なくとも一方で固定することが好ましい。
また、上記本発明の中空糸膜モジュールにおいて、保護部材は、第1の接着固定部で固定することができる。
また、上記本発明の中空糸膜モジュールにおいて、保護部材は、第2の接着固定部で固定することができる。
また、上記本発明の中空糸膜モジュールにおいて、貫通孔は、中空糸膜束の外周よりも外側のみに設けることができる。
また、上記本発明の中空糸膜モジュールにおいて、貫通孔は、中空糸膜束の外周よりも外側と、中空糸膜束の中心部分であって中空糸膜が配されていない部分とに設けることができる。
また、上記本発明の中空糸膜モジュールにおいては、中空糸膜束の中心部分に設けられた貫通孔の周囲に中心保護部材を設けることが好ましい。
また、上記本発明の中空糸膜モジュールにおいて、中心保護部材は、第2の接着固定部から第1の接着固定部まで延設することが好ましい。
また、上記本発明の中空糸膜モジュールにおいて、複数の貫通孔は、中空糸膜束の外周に沿って等間隔に設けることができる。
また、上記本発明の中空糸膜モジュールにおいて、貫通孔の開口は、中空糸膜束の外周に沿って延びる形状とすることができる。
また、上記本発明の中空糸膜モジュールにおいて、保護部材は、ネット状の部材を筒状に形成したものであることが好ましい。
本発明の第1のろ過方法は、上記本発明の中空糸膜モジュールを用い、貫通孔を通じて、第1の接着固定部と第2の接着固定部との間のハウジング内の空間に液体を供給し、中空糸膜によってろ過されたろ過液を中空糸膜の開口された側の中空部から流出させることを特徴とする。
本発明の第2のろ過方法は、複数の中空糸膜を束ねた中空糸膜束をハウジングに収容した中空糸膜モジュールを用いたろ過方法であって、各中空糸膜の外側から被処理液が供給され、各中空糸膜の中空部からろ過液が得られるろ過方法において、中空糸膜束の外周よりも外側において、中空糸膜束の長さ方向に沿った方向に被処理液が供給されることを特徴とする。
また、上記本発明の第2のろ過方法においては、中空糸膜束の外周よりも外側の複数箇所から被処理液を供給することができる。
また、上記本発明の第2のろ過方法において、被処理液は、中空糸膜束の外周よりも外側に設けられた保護部材を透過した後、各中空糸膜を透過するようにできる。
また、上記本発明の第2のろ過方法において、被処理液は、中空糸膜束の端部において中空糸膜同士および中空糸膜束とハウジング内壁とを接着固定する接着固定部に形成された貫通孔を通過した後に、保護部材を透過するようにできる。
また、上記本発明の第2のろ過方法において、被処理液は、接着固定部の外側に形成された管路から供給することができる。
本発明の中空糸膜モジュールおよび第1のろ過方法によれば、中空糸膜の開口された端部側において、中空糸膜同士および中空糸膜束とハウジング内壁とを接着固定する第1の接着固定部と、中空糸膜の閉塞された端部側において、中空糸膜同士および中空糸膜束とハウジング内壁とを接着固定する第2の接着固定部とを備えた中空糸膜モジュールにおいて、第2の接着固定部および第2の接着固定部の周りのハウジングのうちの少なくとも一方に、第2の接着固定部の外側から供給された液体をハウジング内の空間に導入する少なくとも1つの貫通孔を設ける。そして、中空糸膜束の外周よりも外側に設けられた貫通孔の開口の総面積が、全ての貫通孔の開口の総面積の80%以上となるように構成するようにしたので、中空糸膜の破断を抑えつつ、かつろ過流量の増能力化を図ることができる。
また、本発明の第2のろ過方法によれば、複数の中空糸膜を束ねた中空糸膜束をハウジングに収容した中空糸膜モジュールを用いたろ過方法であって、各中空糸膜の外側から被処理液が供給され、各中空糸膜の中空部からろ過液が得られるろ過方法において、中空糸膜束の外周よりも外側において、中空糸膜束の長さ方向に沿った方向に被処理液を供給するようにしたので、中空糸膜の破断を抑えつつ、かつろ過流量の増能力化を図ることができる。
本発明の中空糸膜モジュールの一実施形態の概略構成を示す図 図1に示す中空糸膜モジュールのC−D線断面図 本発明の中空糸膜モジュールの一実施形態における保護部材の概略構成を示す図 図1に示す中空糸膜モジュールのA−B線断面図 貫通孔のその他の実施形態を示す図 貫通孔のその他の実施形態を示す図 貫通孔のその他の実施形態を示す図 貫通孔のその他の実施形態を示す図 貫通孔のその他の実施形態を示す図 貫通孔のその他の実施形態を示す図 貫通孔のその他の実施形態を示す図 貫通孔のその他の実施形態を示す図 ハウジングに貫通孔を設けた実施形態を示す図 図13のX−X線断面図
以下、本発明の中空糸膜モジュールの一実施形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態の中空糸膜モジュールは、上下水道、食品工業、一般工業、医療、および理化学といった様々な分野で利用されるものであり、特に、医薬食品業界の無菌水製造装置における最終ろ過膜モジュールとして好適に利用されるものである。図1は、本実施形態の中空糸膜モジュールの概略構成を示す図である。なお、図1においては、その上下方向を矢印で示している。また、以下、図1に示す上下方向を中空糸膜モジュール1の上下方向として説明する。
図1に示されるように、本実施形態の中空糸膜モジュール1は、複数の中空糸膜2が束ねられた中空糸膜束3と、中空糸膜束3を収容する筒状のハウジング5とを備えるものである。なお、図1においては、ハウジング5および後述するキャップ10,11については、手前半分を取り除いた断面図を示している。
中空糸膜2としては、逆浸透膜、ナノろ過膜、限外ろ過膜、及び精密ろ過膜を用いることが出来る。中空糸膜の素材は特に限定されず、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリアクリロニトリル、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリアミド、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ(4−メチルペンテン)、エチレン−ビニルアルコール共重合体、セルロース、酢酸セルロース、ポリフッ化ビニリデン、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体、およびポリテトラフルオロエチレン等が挙げられ、また、これらの複合素材も使用できる。
また、中空糸膜の形状としては、内径が50μm〜3000μmであることが好ましく、より好ましくは500〜2000μmである。また、内径/外径比が0.3〜0.8のものが好適に使用される。
ハウジング5の両端開口には、配管が接続される管路10a,11aが形成された配管接続用のキャップ10,11がそれぞれ設けられており、配管接続用のキャップ10,11はクランプ13によってハウジング5に固定装着されている。キャップ10,11のハウジング5側の端面とハウジング5のキャップ10,11側の端面には環状の溝が形成されており、この溝によってサニタリーガスケット12が挟まれている。このサニタリーガスケット12によりハウジング両端とキャップ10,11の間がシールされる。
ハウジング5は、第1筒状部材51と、ノズル52aと一体成型された第2筒状部材52と、第1筒状部材51と第2筒状部材52との間に配される直管状の第3筒状部材53とが互いに接合されて構成されている。ノズル52aは、ハウジング5の端部の側部に設けられ、ハウジング5の長手方向に直交する方向に突き出すように設けられている。ノズル52aは、外圧ろ過処理の過程において濃縮水が排出されるノズルである。
本実施形態の中空糸膜モジュール1は、その長手方向が鉛直方向となるように立設され、ノズル52aが鉛直方向上側に配置されるように設置される。
また、中空糸膜束3の上側(ノズル52a側)の端部には、図1に示すように、整流筒7が装着されている。整流筒7は筒状に形成されたものであり、ノズル52aのハウジング5の内壁側の開口と中空糸膜束3との間に設けられ、中空糸膜束3の外周を囲むように設けられている。整流筒7は、ノズル52aの近傍において、中空糸膜束3とハウジング5の内壁との間隔を確保するために設けられたものである。これにより、ノズル52aから濃縮水が排出される際、中空糸膜2がノズル52a側に揺れ動くのを抑制することができ、中空糸膜2の破断を抑制することができる。
整流筒7には、図1に示すように、複数の貫通穴30が設けられている。整流筒7の貫通穴30は、ノズル52aのハウジング5の内側面側の開口に対向する領域以外の領域に形成し、開口に対向する領域には形成しないようにすることが望ましい。
整流筒7はフランジ7aを備えており、そのフランジ7aを第2筒状部材52と第3筒状部材53の接合部分で挟むことによって、整流筒7が位置決めされる。整流筒7の上側端部は、後述する接着固定部21(本発明の第1の接着固定部に相当する)内で接着固定される。
中空糸膜束3の両端部には、各中空糸膜2同士および中空糸膜束3とハウジング5の内壁とをポッティング材によって接着固定する接着固定部20,21が形成されている。ハウジング5の両端部の内壁には環状凹凸部5aが形成されており、この環状凹凸部5aの溝にポッティング材が流れ込むことによって、接着固定部20,21の側面に環状凹凸構造が形成される。このようにハウジング5の内壁に環状凹凸部5aを形成することによって、ハウジング5と接着固定部20,21との接着面積を広くすることができ、より高い接着力を得ることができる。
ポッティング材としては、エポキシ樹脂、ビニルエステル樹脂、ウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、オレフィン系ポリマー、シリコン樹脂、およびフッ素含有樹脂等の高分子材料が好ましく、これらの高分子材料のいずれかでもよいし、複数の高分子材料を組み合わせて用いるようにしてもよい。また、これらのポッティング材で構成された接着固定部20,21は、ろ過時に加圧によって生ずる一次側と二次側の差圧に耐え得る耐圧性を有することが必要であり、そのためには適度な硬さを有していることが望ましい。一方、物理洗浄時の流体の流れによる中空糸膜2の破断をより長期間確実に防止するために、適度な柔らかさを有したポッティング材を使用することが望ましい。
中空糸膜束3の両端部に形成された接着固定部20と接着固定部21との間の中空糸膜2の外側には被処理水が流れ込む領域5b(以下、外側領域という)が形成される。
また、図1に示すように、中空糸膜モジュール1を鉛直方向に立設した場合に下側に位置する接着固定部20には、複数の貫通孔20aが形成されている。図2は、図1に示す中空糸膜モジュール1のC−D線断面図である。
貫通孔20aは、ハウジング5の長手方向に平行に形成されており、上述した外側領域5bと接着固定部20を挟んで反対側の外部領域5cとを連通させる孔である。本実施形態においては、複数の貫通孔20aは、図2に示すように、中空糸膜束3の外周よりも外側であって、後述する保護部材8とハウジング5の内壁との間の接着固定部20内に形成されている。なお、中空糸膜束3の外周とは、中空糸膜束3の最外側に位置する中空糸膜2であって、かつ隣接する中空糸膜2の最外周部同士を繋いだ仮想線によって示される。また、貫通孔20aは、図2に示すように、中空糸膜束3の外周に沿って等間隔で配置することが望ましい。
そして、貫通孔20aが設けられた側における各中空糸膜2の中空部は閉塞されており、貫通孔20aが形成された側とは反対側における各中空糸膜2の中空部は開口されている。ろ過処理が行われる際には、接着固定部20の外側に設けられたキャップ11の管路11aから被処理水(被処理液)が流入し、その被処理水が貫通孔20aを通過して外側領域5bに供給される。すなわち、管路11aから流入した被処理水は、中空糸膜束3の外周よりも外側において、中空糸膜束3の長さ方向に沿った方向に供給される。
従来の中空糸膜モジュールを用いた外圧式ろ過方法においては、ハウジングの側面に設けられたノズルから被処理水を供給するため、すなわち中空糸膜束の長さ方向に対して垂直な方向から被処理水を供給するため、被処理水を供給する際の水圧によって中空糸膜が揺れ、これにより中空糸膜が破断するおそれがあった。これに対し、本実施形態の中空糸膜モジュール1を用いた外圧式ろ過方法においては、上述したように中空糸膜束3の外周よりも外側において、中空糸膜束3の長さ方向に沿った方向に被処理水が供給されるので、被処理水の供給による中空糸膜2の揺れを抑制することができ、中空糸膜2の破断を抑制することができる。
そして、外側領域5bに供給された被処理水は、保護部材8を透過した後、各中空糸膜2の外表面から染み込み、各中空糸膜2の中空部を通過したろ過水が、キャップ10の管路10aから流出され、濃縮水がノズル52aから流出される。
また、中空糸膜モジュール1は、中空糸膜束3の外周面を包みこむように設けられた筒状の保護部材8を備えている。図3は、ハウジング5内に設けられた保護部材8の外観を示すものである。なお、図3においては、図1に示す中空糸膜束3および整流筒7は図示省略している。また、図1においては、保護部材8を図示省略している。
図3に示すように、本実施形態においては、中空糸膜束3の外周面の略全体を包み込むように保護部材8が設けられている。本実施形態で用いられる保護部材8は、図3に示すようなネット状の部材を筒状に形成したものであり、可撓性を有するものである。ネット状の保護部材8の材質としては、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、FEP(テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(4.6フッ化))、ETFE(テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン(4フッ化))、ポリスルホン等の耐熱性を有する材質を用いることが望ましい。
保護部材8の両端は、それぞれ接着固定部20,21内に位置し、接着固定部20,21によって固定されている。図4は、図1に示す中空糸膜モジュール1のA−B線断面図を示すものである。保護部材8は、中空糸膜束3の少なくとも両端部において、中空糸膜束3の外周面に密着した状態で設けられることが好ましい。
次に、上記実施形態の中空糸膜モジュール1の製造方法について、詳細に説明する。
まず、所定の本数の中空糸膜2を束として整え、中空糸膜束3を作製する。続いて、中空糸膜束3の各中空糸膜2の一端部の開口を封止物で目止めして封止する。封止物としては、たとえば石膏が用いられるが、その他の材料を用いてもよい。
次に、第3筒状部材53の両端に対して、第1筒状部材51および第2筒状部材52が接合されてハウジング5が形成されるとともに、整流筒7が取り付けられてモジュールケース本体が形成される。そして、一端部の開口が封止された中空糸膜束3の外周を保護部材8で包み、その保護部材8で包んだ中空糸膜束3をハウジング5内に挿入する。なお、この際、中空糸膜束3の中空部が封止された側が、第2筒状部材52側に位置するように挿入される。
そして、その後、保護部材8とハウジング5の内壁との間であって、貫通孔20aを形成予定の位置に柱状部材が挿入される。
次いで、ハウジング5の両端に接着固定部形成用容器を取り付け、ハウジング5の両端部にポッティング材を注入することによって接着固定部20,21を形成する。そして、接着固定部20,21が形成された後、接着固定部20側の柱状部材を取り除くことによって複数の貫通孔20aを形成する。なお、第1筒状部材51側の中空糸膜束3の中空部は、ポッティング材によって閉塞される。
中空糸膜束3とハウジング5とを接着固定するには、中空糸膜束3が収容されたハウジング5を水平方向に回転させながら接着する遠心接着、またはハウジング5の長手方向を鉛直方向に配置し、ポッティング材をハウジング5の下端から注入する静置接着にて行うことができる。遠心接着は、中空糸膜束3の両端を同時に接着することができる反面、多額の設備投資や高速で回転させるための電力が必要となる。一方、静置接着は、片側ずつ接着する必要があるため接着に必要な時間は増加するものの、大型の設備投資の必要がなく、簡素な治具で実施できる。なお、ポッティング材が硬化した後、必要に応じて高温での完全硬化を実施しても良い。
次に、ハウジング5内のポッティング材が硬化したことを確認した後、接着固定部形成用容器が取り除かれ、第2筒状部材52側の接着固定部21の端部を切断することによって、中空糸膜束3の中空部を開口させる。
最後に、中空糸膜束3が接着固定されたハウジング5の両端部のそれぞれに、配管接続用のキャップ10,11がサニタリーガスケット12を介して装着され、クランプ13によって締結固定された後、リーク検査、試運転等を実施し、規定通りに製造できていることを確認して中空糸膜モジュール1が完成する。
なお、接着固定部20内に設置される柱状部材については、上述したように接着完了後に抜き取り、貫通孔20aを形成するため、接着固定部20の厚み以上の長さであることが望ましい。
また、柱状部材の先端部分は、たとえば錐状にするなどして長さ方向についてテーパー形状に形成することが望ましい。このように柱状部材の先端部分をテーパー形状にすることによって、貫通孔20a形成時の抜取性を良くすることができる。
柱状部材の断面形状は特に限定されるものではなく、円形、楕円形、四角形、六角形、扇形等の多角形や板状が例として挙げられるが、柱状部材が保護部材8に接触したときに保護部材8に損傷を与える恐れのない円形または楕円形であることが好ましい。
また、柱状部材は、ハウジング5内への挿入時に保護部材8を傷つけず、かつ接着固定部20からの抜き取り時の作業性を考慮して太さを決定すればよく、具体的には3mm〜保護部材8の内径の範囲から任意に決定される。なお、柱状部材の「太さ」とは、長さ方向においてその断面積が最も大きい部分の円相当直径を意味する。
柱状部材の材質としては、高分子材料、無機材料、および金属材料等を用いることができ、特に限定されないが、ポッティング材との接着力が弱い材質で形成し、かつ、剥離可能な構造としておくことが好ましい。具体的には、柱状部材の長さ方向の断面形状が円形または楕円形状であることが好ましい。
また、上記実施形態の中空糸膜モジュール1においては、ネット状の保護部材8を用いて、中空糸膜束3の外周の略全体を包むようにしたが、ネット状の部材に限らず、シート状の部材を筒状に形成したものを保護部材として用いるようにしてもよい。ただし、このようにシート状の部材からなる保護部材を用いる場合には、ろ過効率の低下を招かないように、中空糸膜束3の外周の略全体ではなく、中空糸膜束3の両端部のみ、または中空糸膜束3の一端部のみに設けることが望ましい。
また、シート状の部材は、可撓性を有するものであり、その材質としては、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリイミド系樹脂、およびフッ素ゴム等の耐熱性を有する材質を用いることが望ましい。
また、上記実施形態の中空糸膜モジュール1においては、貫通孔20aを5つ設けるようにしたが、貫通孔20aの数としてこれに限らず、図5に示すように、貫通孔20aの太さを図2に示す貫通孔20aよりも細くし、貫通孔20aの数を増やすようにしてもよい。この場合においても、図5に示すように、貫通孔20aは、中空糸膜束3の外周面に沿って等間隔に配置することが好ましい。
また、上記実施形態の中空糸膜モジュール1においては、中空糸膜束3の外周の外側のみに貫通孔20aを設けるようにしたが、図6に示すように、中空糸膜束3の中心部分であって中空糸膜2が配されていない部分にも貫通孔20aを設けるようにしてもよい。このように中空糸膜束3の中心部分にも貫通孔20aを設けることによって、被処理水の供給量を増やすことができるので高フラックスを実現することができる。
ただし、中空糸膜束3の中心部分に形成された貫通孔20a内を被処理水が通過するので、これにより中空糸膜束3の中心部分の中空糸膜2が揺れて破断するおそれがある。そこで、中空糸膜束3の中心部分に貫通孔20aを設ける場合には、中空糸膜束3の外周よりも外側に設けられた貫通孔20aの開口の総面積が、全ての貫通孔20aの開口の総面積の80%以上となるようにする。図6に示す例の場合、全ての貫通孔20aの開口の総面積とは、中空糸膜束3の外周の外側に設けられた貫通孔20aの開口の総面積と、中空糸膜束3の中心部分に設けられた貫通孔20aの開口の面積との和である。
また、図6に示すように、中空糸膜束3の中央部分にも貫通孔20aを設ける場合には、その貫通孔20aの周囲に中心保護部材9を設けることが望ましい。そして、中心保護部材9については、下側の接着固定部20から上側の接着固定部21まで延設されていることが望ましい。このように中心保護部材9を設けることによって、中心部分の貫通孔20a内を被処理水が通過することによる中空糸膜2の揺れをより抑制することができる。
また、上記実施形態の中空糸膜モジュール1においては、図2に示すように、貫通孔20aの開口を円形で形成するようにしたが、これに限らず、図7に示すように、貫通孔20aの開口を、中空糸膜束3の外周に沿って延びる矩形状の形状としてもよい。また、貫通孔20aの開口を、このように矩形状の形状とした場合においても、図8に示すように、中空糸膜束3の中央部分に貫通孔20aを形成するようにしてもよい。
なお、図6に示した例では、中空糸膜束3の中央部分にも貫通孔20aを設ける場合、その貫通孔20aの周囲に中心保護部材9を設けるようにしたが、これに限らず、図8に示す例のように、中空糸膜束3を、その中心を通る線分によって、たとえば4つの分割束3aに分け、その各分割束3aの外周を保護部材8によってそれぞれ包み込むようにしてもよい。このように各分割束3aを保護部材8によって包み込むことによって、中心部分の貫通孔20a内を被処理水が通過することによる中空糸膜2の揺れをより抑制することができる。なお、図8に示す例においても、中空糸膜束3の外周よりも外側に設けられた貫通孔20aの開口の総面積が、全ての貫通孔20aの開口の総面積の80%以上となるようにする。
また、図9に示すように、貫通孔20aの開口を、中空糸膜束3の外周に沿って延びるスリット形状としてもよいし、図10に示すように、中空糸膜束3の外周に沿って延びる半円状の形状としてもよい。
また、図11に示すように、中空糸膜束3の外周に窪みを形成し、その窪み部分に貫通孔20aを形成するようにしてもよい。図11に示す例の貫通孔20aの形成方法としては、たとえば保護部材8で包んだ中空糸膜束3をハウジング5内に挿入した後、保護部材8で包まれた中空糸膜束3の外周面の外側の適所に、複数の柱状部材を挿入する。そして、この際、柱状部材を中空糸膜束3の中心方向に押し込み、窪み部分を形成しながら挿入する。これにより、簡易な方法によって中空糸膜束3の外周面と保護部材8とを密着させることができ、中空糸膜2の揺れをより抑制することができる。また、図11に示す例では、5つの貫通孔20aを形成するようにしたが、図12に示すように、2つの貫通孔20aを中空糸膜束3の外周の窪み部分に形成するようにしてもよい。
また、上記説明では、下側の接着固定部20に貫通孔20aを設けた実施形態について説明したが、これに限らず、ハウジング5に対して貫通孔20aを設けるようにしてもよい。具体的には、たとえばハウジング5を構成する第1筒状部材51に貫通孔20aを設けるようにしてもよい。図13は、第1筒状部材51に対し、中空糸膜束3の外周に沿って延びる4つの矩形状の貫通孔20aを形成した例を示す図である。なお、図13における51aは、サニタリーガスケットが配置されるガスケット用の溝である。また、図14は、図13のX−X線断面図を示す図である。図14に示すように、貫通孔20aは、第1筒状部材51の長さ方向に沿って形成され、外側領域5bと接着固定部20を挟んで反対側の外部領域とを連通させる。なお、図13は、図14を矢印A方向から見た図である。また、本実施形態においては、第1筒状部材51、第2筒状部材52および第3筒状部材53の3つの部材からハウジング5を形成するようにしたが、たとえば第3筒状部材53と第1筒状部材51とを一体形成するようにしてもよく、その場合にも、第1筒状部材51に相当する部分に貫通孔20aを設けるようにしてもよい。
なお、図9〜図13に示す例においても、さらに中空糸膜束3の中央部分にも貫通孔20aを設けるようにしてもよい。この場合も、中空糸膜束3の外周よりも外側に設けられた貫通孔20aの開口の総面積が、全ての貫通孔20aの開口の総面積の80%以上となるようにする。
次に、本発明の外圧式中空糸膜モジュールの実施例および比較例について説明する。下表1および表2は、実施例1〜実施例6および比較例1〜比較例12の各中空糸膜モジュールの製造条件およびろ過耐久性試験の結果を示したものである。
(実施例1)
以下、実施例1の中空糸膜モジュールの製造工程を説明する。
片端の中空部を封止したPS製中空糸膜(旭化成製)2970本を束ねて中空糸膜束3を形成し、内径80mmの筒状に成型されたPFA製保護ネット(保護部材8に相当するものである)に挿入した。そして、その保護ネットに挿入された中空糸膜束3を、第1筒状部材51と内径83mmの整流筒7が内側に装着された第2筒状部材51,52とを有するハウジング5内に挿入した。第2筒状部材52は、内径23mmのノズル52aを有している。実施例1で用いた中空糸膜2は、分画分子量6000、内径0.75mm、外径1.35mmである。
そして、中空糸膜束3の中空部が開口した側の保護ネットとハウジング5の内壁の間に、外径11mmのポリエチレン製の円柱棒(柱状部材に相当するものである)を5本挿入して設置した。円柱棒は、保護ネットの外周面の周方向について、略均等な間隔で分布するように挿入して配置した。
次いで、ポッティング材導入用チューブを取り付けた接着固定部形成用容器をハウジング5の両端部に固定し、ノズル52aの中心軸を鉛直下方向に対して45°の向きにするとともに、ハウジング5を水平にして遠心用フレームに固定し、ハウジング5を水平方向に回転させることによって、ポッティング材をハウジング5の第1および第2筒状部材51,52内に注入した。ポッティング材としては、2液性硬化型エポキシ樹脂を用いた。ポッティング材の硬化反応が進行して流動化が停止した時点で遠心機の回転を停止して取り出し、オーブン中で90℃に加熱してキュアーした。
その後、ハウジング5の端部を切断することによって接着前の段階で封止した側の中空糸膜束3の中空部を開口させ、一方、反対側のポリエチレン製円柱棒を取り外して貫通孔20aを形成した。このとき、保護ネットが、ポッティング材からなる接着固定部20,21に埋没した状態であることを確認した。なお、実施例1の中空糸膜モジュールの貫通孔20aは、全て中空糸膜束3の外周よりも外側にあるため、外周部貫通孔開口率は、100%である。外周部貫通孔開口率は、{(中空糸膜束3の外周よりも外側に設けられた貫通孔20aの開口の総面積)/(全ての貫通孔20aの開口の総面積)}×100から算出される。
次いで、サニタリーガスケット12を介してキャップ10、10をクランプ13によって固定した後、中空部が開口した側を上側にして中空糸膜モジュールをろ過装置に取り付け、以下のろ過耐久性試験を行った。
下側の接着固定部20に設けられた5箇所の貫通孔20aから清浄水を合計2.0m/hの流量で供給し、上側の接着固定部21内の中空糸膜束3の中空部からろ過水を1.5m/h(設定ろ過流量)で排出し、上側側面のノズル52aから濃縮水を0.5m/hで排出させる運転を1日24時間5日間連続で行った。そして、その後、リークチェックしてリークした中空糸膜2の本数を確認した後、リークした中空糸膜2にはステンレス釘を打ち込んで修理した。そして、修理後の中空糸膜モジュールをろ過装置に再度設置した後、下側の接着固定部20に設けられた5箇所の貫通孔20aから清浄水を合計3.5m/hの流量で供給し、上側の接着固定部21内の中空糸膜束3の中空部からろ過水を3.1m/h(設定ろ過流量)で排出し、上側側面のノズル52aから濃縮水を0.4m/hで排出させる運転を更に1日24時間5日間連続行った。そして、その後、リークチェックを行って、リークした中空糸膜2の本数を確認した。
リークチェックは、ろ過装置から中空糸膜モジュールを取り外してキャップ10を取り外し、ノズル52aを封止して、管路11aにエアー配管をつなぎこんだ状態で、中空膜モジュールを横置きにしてモジュール全体を水槽に浸した。この状態でエアー配管からエアーを圧力0.05MPaになるまで徐々に注入すると、リークした中空糸膜2における中空部が開口した側の端面から連続気泡が生じ、リークした中空糸膜2の本数を計測できる。
設定ろ過流量1.5m/hおよび設定ろ過流量3.1m/hの両方の場合においてリークした中空糸膜2は確認されなかった。
(実施例2)
実施例2では、保護ネットの全長を800mmにして、保護ネットが接着固定部に埋設しないようにした以外は実施例1と同様に製作した中空糸膜モジュールをろ過装置に取り付け、実施例1と同様の運転条件でろ過耐久性試験を行った。
設定ろ過流量1.5m/hではリークした中空糸膜2はなく、設定ろ過流量3.1m/hでもリークした中空糸膜2は1本しかなかった。
(実施例3)
実施例3では、保護ネットを省略した以外は実施例1と同様に製作した中空糸膜モジュールをろ過装置に取り付け、実施例1と同様の運転条件でろ過耐久性試験を行った。
設定ろ過流量1.5m/hではリークした中空糸膜2はなく、設定ろ過流量3.1m/hでもリークした中空糸膜2は3本しかなかった。
(実施例4)
実施例4では、中空糸膜束3の中空部が開口した側の保護ネットとハウジング5の内壁との間に、外径11mmのポリエチレン製の円柱棒(柱状部材に相当するものである)を4本挿入して設置した。円柱棒は、保護ネットの外周面の周方向について、略均等な間隔で分布するように挿入して設置した。さらに、中空糸膜束3の中心部分にも円柱棒を挿入して設置した以外は、実施例1と同様に製作した中空糸膜モジュールをろ過装置に取り付け、実施例1と同様の運転条件でろ過耐久性試験を行った。なお、実施例4の中空糸膜モジュールの外周部貫通孔開口率は、80%であった。
設定ろ過流量1.5m/hではリークした中空糸膜2はなく、設定ろ過流量3.1m/hでもリークした中空糸膜2は1本しかなかった。
(実施例5)
実施例5では、保護ネットの全長を800mmにして、保護ネットが接着固定部に埋設しないようにした以外は実施例4と同様に製作した中空糸膜モジュールをろ過装置に取り付け、実施例4と同様の運転条件でろ過耐久性試験を行った。
設定ろ過流量1.5m/hではリークした中空糸膜2はなく、設定ろ過流量3.1m/hでもリークした中空糸膜2は3本しかなかった。
(実施例6)
実施例6では、保護ネットを省略した以外は実施例4と同様に製作した中空糸膜モジュールをろ過装置に取り付け、実施例4と同様の運転条件でろ過耐久性試験を行った。
設定ろ過流量1.5m/hではリークした中空糸膜2は1本しかなく、設定ろ過流量3.1m/hでもリークした中空糸膜2は5本しかなかった。
(比較例1)
比較例1では、中空糸膜束の外周よりも外側に2個の貫通孔を設け、中空糸膜束の外周よりも内側に3個の貫通孔を設け、外周部貫通孔開口率を40%としたこと以外は実施例1と同様に製作した中空糸膜モジュールをろ過装置に取り付け、実施例1と同様の運転条件でろ過耐久性試験を行った。
設定ろ過流量1.5m/hではリークした中空糸膜2は確認されなかったが、設定ろ過流量3.1m/hではリークした中空糸膜2は12本であった。
(比較例2)
比較例2では、保護ネットの全長を800mmにして、保護ネットが接着固定部に埋設しないようにした以外は比較例1と同様に製作した中空糸膜モジュールをろ過装置に取り付け、実施例1と同様の運転条件でろ過耐久性試験を行った。
設定ろ過流量1.5m/hではリークした中空糸膜2は5本であり、設定ろ過流量3.1m/hではリークした中空糸膜2は22本であった。
(比較例3)
比較例3では、保護ネットを省略した以外は比較例1と同様に製作した中空糸膜モジュールをろ過装置に取り付け、実施例1と同様の運転条件でろ過耐久性試験を行った。
設定ろ過流量1.5m/hではリークした中空糸膜2は5本であり、設定ろ過流量3.1m/hではリークした中空糸膜2は29本であった。
(比較例4)
比較例4では、中空糸膜束の外周よりも内側のみに貫通孔を設け、外周部貫通孔開口率を0%としたこと以外は実施例1と同様に製作した中空糸膜モジュールをろ過装置に取り付け、実施例1と同様の運転条件でろ過耐久性試験を行った。
設定ろ過流量1.5m/hではリークした中空糸膜2は確認されなかったが、設定ろ過流量3.1m/hではリークした中空糸膜2は25本であった。
(比較例5)
比較例5では、保護ネットの全長を800mmにして、保護ネットが接着固定部に埋設しないようにした以外は比較例4と同様に製作した中空糸膜モジュールをろ過装置に取り付け、実施例1と同様の運転条件でろ過耐久性試験を行った。
設定ろ過流量1.5m/hではリークした中空糸膜2は6本であり、設定ろ過流量3.1m/hではリークした中空糸膜2は多数であった。
(比較例6)
比較例6では、保護ネットを省略した以外は比較例4と同様に製作した中空糸膜モジュールをろ過装置に取り付け、実施例1と同様の運転条件でろ過耐久性試験を行った。
設定ろ過流量1.5m/hではリークした中空糸膜2は4本であり、設定ろ過流量3.1m/hではリークした中空糸膜2は多数であった。
(比較例7)
比較例7では、実施例1〜実施例6のように、接着固定部に貫通孔が形成された中空糸膜モジュールを用いるのではなく、従来のハウジングの側面に形成されたノズルから被処理水が供給される中空糸膜モジュールを用いて、実施例1と同様の運転条件でろ過耐久性試験を行った。なお、比較例7の中空糸膜モジュールは、被処理水の供給箇所が異なること以外は、実施例1の中空糸膜モジュールと同様の構成である。
設定ろ過流量1.5m/hではリークした中空糸膜2は2本であったが、設定ろ過流量3.1m/hではリークした中空糸膜2は28本であった。
(比較例8)
比較例8では、保護ネットが接着固定部に埋設しないようにした以外は比較例7と同様に製作した中空糸膜モジュールを用いて、実施例1と同様の運転条件でろ過耐久性試験を行った。
設定ろ過流量1.5m/hではリークした中空糸膜2は12本であり、設定ろ過流量3.1m/hではリークした中空糸膜2は多数であった。
(比較例9)
比較例9では、保護ネットを省略したこと以外は比較例7と同様に製作した中空糸膜モジュールを用いて、実施例1と同様の運転条件でろ過耐久性試験を行った。
設定ろ過流量1.5m/hではリークした中空糸膜2は15本であり、設定ろ過流量3.1m/hではリークした中空糸膜2は多数であった。
(比較例10)
比較例10では、実施例1〜実施例6のように、接着固定部に貫通孔が形成された中空糸膜モジュールを用いるのではなく、従来の製品と同様に中空糸膜の両端の中空部が開口しており、被処理水が、下側の接着固定部20において開口している中空糸膜の中空部から供給され、処理水は上側側面のノズル52aから排出され、濃縮水は上側の接着固定部21において開口している中空糸膜の中空部から排出させる中空糸膜膜モジュールを用いて、実施例1と同様の運転条件でろ過耐久性試験を行った。なお、比較例10の中空糸膜モジュールは、被処理水の供給箇所が異なること以外は、実施例1の中空糸膜モジュールと同様の構成である。
設定ろ過流量1.5m/hではリークした中空糸膜2は確認されなかったが、設定ろ過流量3.1m/hではリークした中空糸膜2は21本であった。
(比較例11)
比較例11では、保護ネットが接着固定部に埋設しないようにした以外は比較例10と同様に製作した中空糸膜モジュールを用いて、実施例1と同様の運転条件でろ過耐久性試験を行った。
設定ろ過流量1.5m/hではリークした中空糸膜2は1本であり、設定ろ過流量3.1m/hではリークした中空糸膜2は多数であった。
(比較例12)
比較例12では、保護ネットを省略したこと以外は比較例10と同様に製作した中空糸膜モジュールを用いて、実施例1と同様の運転条件でろ過耐久性試験を行った。
設定ろ過流量1.5m/hではリークした中空糸膜2は確認されなかったが、設定ろ過流量3.1m/hではリークした中空糸膜2は多数であった。
Figure 0006853836
Figure 0006853836
Figure 0006853836
1 中空糸膜モジュール
2 中空糸膜
3 中空糸膜束
3a 分割束
5 ハウジング
5a 環状凹凸部
5b 外側領域
5c 外部領域
7 整流筒
7a フランジ
8 保護部材
9 中心保護部材
10,11 キャップ
10a,11a 管路
12 サニタリーガスケット
13 クランプ
20,21 接着固定部
20a 貫通孔
30 貫通穴
51 第1筒状部材
52 第2筒状部材
52a ノズル
53 第3筒状部材

Claims (12)

  1. 一方の端部の中空部が閉塞され、他方の端部の中空部が開口された複数の中空糸膜を束ねた中空糸膜束と、
    前記中空糸膜束が収容される筒状体のハウジングと、
    前記中空糸膜の開口された端部側において、前記中空糸膜同士および前記中空糸膜束と前記ハウジング内壁とを接着固定する第1の接着固定部と、
    前記中空糸膜の閉塞された端部側において、前記中空糸膜同士および前記中空糸膜束と前記ハウジング内壁とを接着固定する第2の接着固定部とを備え、
    前記第2の接着固定部および前記第2の接着固定部の周りの前記ハウジングのうちの少なくとも一方に、前記第2の接着固定部の外側から供給された液体を、前記第1の接着固定部と第2の接着固定部との間の前記ハウジング内の空間に導入する少なくとも1つの貫通孔を有し、
    前記貫通孔が、前記中空糸膜束の外周よりも外側と、前記中空糸膜束の中心部分であって前記中空糸膜が配されていない部分とに設けられており、
    前記中空糸膜束の外周よりも外側に設けられた貫通孔の開口の総面積が、全ての貫通孔の開口の総面積の80%以上であることを特徴とする中空糸膜モジュール。
  2. 前記中空糸膜束と該中空糸膜束の外周よりも外側に設けられた貫通孔との間に保護部材が設けられていることを特徴とする請求項1記載の中空糸膜モジュール。
  3. 前記保護部材が、前記中空糸膜束の外周を包み込むものであることを特徴とする請求項2記載の中空糸膜モジュール。
  4. 前記保護部材が、前記第1の接着固定部および前記第2の接着固定部の少なくとも一方で固定されていることを特徴とする請求項2または3記載の中空糸膜モジュール。
  5. 前記保護部材が、前記第1の接着固定部で固定されていることを特徴とする請求項4記載の中空糸膜モジュール。
  6. 前記保護部材が、前記第2の接着固定部で固定されていることを特徴とする請求項4または5記載の中空糸膜モジュール。
  7. 前記中空糸膜束の中心部分に設けられた貫通孔の周囲に中心保護部材が設けられていることを特徴とする請求項1から6いずれか1項記載の中空糸膜モジュール。
  8. 前記中心保護部材が、前記第2の接着固定部から前記第1の接着固定部まで延設されていることを特徴とする請求項記載の中空糸膜モジュール。
  9. 複数の前記貫通孔が、前記中空糸膜束の外周に沿って等間隔に設けられていることを特徴とする請求項1からいずれか1項記載の中空糸膜モジュール。
  10. 前記貫通孔の開口が、前記中空糸膜束の外周に沿って延びる形状であることを特徴とする請求項1からいずれか1項記載の中空糸膜モジュール。
  11. 前記保護部材が、ネット状の部材を筒状に形成したものであることを特徴とする請求項項記載の中空糸膜モジュール。
  12. 請求項1から1いずれか1項記載の中空糸膜モジュールを用い、
    前記貫通孔を通じて、前記第1の接着固定部と第2の接着固定部との間の前記ハウジング内の空間に液体を供給し、
    前記中空糸膜によってろ過されたろ過液を前記中空糸膜の開口された側の中空部から流出させることを特徴とするろ過方法。
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