JPH038350Y2 - - Google Patents

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JPH038350Y2
JPH038350Y2 JP1987178931U JP17893187U JPH038350Y2 JP H038350 Y2 JPH038350 Y2 JP H038350Y2 JP 1987178931 U JP1987178931 U JP 1987178931U JP 17893187 U JP17893187 U JP 17893187U JP H038350 Y2 JPH038350 Y2 JP H038350Y2
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hollow fiber
supply liquid
fixed
fiber membrane
flow plate
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【考案の詳細な説明】 本考案は、過運転起動時における中空糸膜の
破損を防止した、外圧過型中空糸過膜モジユ
ールに関するものである。
〔従来技術〕
中空糸過膜モジユールは膜の充填密度が高
く、過装置の小型軽量化を図ることができるた
め、純水製造、食品加工、その他の分野で広く用
いられている。
通常、中空糸過膜モジユールは、複数本の中
空糸を束ね、その両端を樹脂などで固着封止した
後、少なくともその一端を切断し、中空糸の端部
を開口した形が一般的であり、過原液となる供
給液を中空糸の開口部より圧入し、過液をその
外側へ取出す内圧過型が多い。しかし、極めて
清澄な供給液から微量の微粒子等を除去する場合
には、中空糸の外側から供給液を圧入し、中空糸
の内側へ過液を取出す外圧過型の膜モジユー
ルが使われる事が多く、この場合、中空糸膜モジ
ユールの構造は、通常、中空糸の一端が封止され
他端が開口された形が一般的である。
このようなモジユールにおいては、供給液の入
口の位置が開口端の上方、封止端の下方、または
中空糸膜の横方向の三通りが考えられるが、開口
端の上方に入口を設ける場合は、供給液入口と
過液出口とが同方向となり、両液の液密性をもた
せるため、モジユール構造が複雑となり製造上の
コストアツプは避け得ない。また、中空糸膜の横
方向に入口を設けた場合は、供給液が中空糸膜の
横方向から入るため、膜の破損が生じやすい。こ
れに対して、封止端の下方に入口を設けた場合
は、構造的には簡単なものとなり、膜の破損も生
じ難いという有利さがあり、通常は、供給液入口
を封止端の下方に位置させた構造が一般的と云え
る しかしながら、過運転の起動時においては、
封止端が供給液の流れにより、瞬間的に持ち上げ
られ、またすぐに戻るという動きを示すため、膜
の破損が生じやすいという問題があつた。このた
め、封止端の上下動を防ぐ意味で、開口端と封止
端との間に剛性を有する有孔円筒体や支柱を設け
た構造も提案されてはいるが、強度的に不十分だ
つたり、モジユール製造工程が煩雑になるなど、
十分なものとは云い難かつた。
〔考案の目的〕
本考案は、従来の中空糸膜モジユールのこのよ
うな問題点を解消するため種々検討を加えた結
果、極めて簡単な構造のフロープレートをモジユ
ール内に取付けることにより、起動時の供給液に
よる衝撃を抑えられるとの知見を得て、本考案を
完成するに至つたものである。
〔考案の構成〕
本考案は、中空糸膜の一端が封止された状態で
集束固着され、他端は開口された状態で集束固着
されており、該中空糸膜の束が、過液の出口、
供給液の入口及び出口を有するハウジング内に収
納されると共に、中空糸膜の開口端側の固着部で
ハウジングの内壁に固定されてなる過膜モジユ
ールであつて、中空糸膜の封止端側の固着部と供
給液入口との間に、供給液入口の外周より外側の
位置に供給液口を有し、該供給液口の面積の総和
が供給液入口の断面積より大きいフロープレート
を設けたことを特徴とする外圧過型中空糸膜モ
ジユールである。
以下、本考案のモジユールを、図面を参照し詳
細に説明する。
第1図は本考案のモジユールの一態様例を示す
断面図である。本考案におけるモジユールは、一
端が封止され他端が開口した多数の中空糸膜2
と、開口端固着部3、封止端固着部4、フロープ
レート5及びこれらを収納するハウジング1から
構成される。そして、ハウジング1は上方に過
液出口7、下方に供給液入口6、側壁に供給液出
口8を有し、フロープレート5は封止端固着部4
の下方かつ供給液入口6の上方に位置している。
ハウジング1は供給液入口6、過液出口7、
及び供給液出口8を有していれば良く、供給液入
口6と供給液出口8を有する部材と過液出口7
を有する部材とを接着固定したものでも、O−リ
ングやゴムシートなどのシール部材を用いて液密
に組立て固定されていても良く、その構成方法は
特に限定されない。
本モジユールに用いられる中空糸膜2としては
種々のものが使用でき、例えばポリオレフイン
系、ポリスルホン系、ポリビニルアルコール系、
ポリアクリロニトリル系等の各種樹脂材料からな
るものが使用でき、また膜の内径、肉厚、長さ及
び本数は限定されない。
固着部3,4は、中空糸膜2がほゞ直線状にな
るように集束して固定されている。固着部の材質
としてはポリウレタン、エポキシ樹脂、不飽和ポ
リエステル樹脂、シリコーン樹脂等の液状樹脂を
用いるのが良く、これらの樹脂を用いて中空糸膜
の束と共に注型形成し、一体化する。このとき、
樹脂にクレー、タルク、シリカなどの無機物を加
えることもできる。また固着部の外枠として金属
或いは樹脂の成形品を用いることも可能である。
封止端固着部4は、通常ハウジング1とは接着固
定されない。またその形状は円板状の他、半球
形、円錘形、円柱形など様々な形とする事がで
き、導水口を固着部内の一部に設けても良い。一
方、開口端固着部3はハウジング1と接着固定さ
れていても、又、O−リングなどのシール部材を
用いて、ハウジング1に液密に固定されていても
良い。
フロープレート5はハウジング1内に固定され
るため、ハウジング1の内形状に合つた外形状を
有することが好ましく、ハウジング1に接着固定
して用いるか、また供給液入口6を有する部材と
の間に固定されて用いられる。フロープレート
は、過装置の起動時における供給液の衝撃を抑
えるためのものであるため、フロープレート5に
設けられる供給液口9は出来るだけ外周部に位置
することが好ましく、少なくとも供給液入口の最
小径よりも外側に位置させる必要がある。また穴
の数、大きさは特に限定されないが、供給液の流
量を確保するため供給液口9の断面積の総和が供
給液入口の断面積と同じか、或いはそれ以上にな
る様設ける必要がある。また、フロープレート5
の形状は第2図に示したような円板状の他、第3
図に示したように供給液入口6側に凸状に膨らん
だ形状であつてもよく、後者の場合は供給液入口
6から入つた供給液の流れがスムーズに周辺部へ
分流され好適である。
以上の様なフロープレートを設ける事により、
過運転起動時の供給液の衝撃は、一度フロプレ
ート5で受け止められる事になり、供給液はフロ
ープレート5の穴から、封止端固着部4とハウジ
ング1とのすき間に抜けるため、封止端固定部4
の下方から受ける衝撃は極めて小さいものとな
り、中空糸膜1の破損が防止される。
〔考案の効果〕
以上の様に本考案は、外圧過型中空糸膜モジ
ユールの過運転起動時の膜破損をフロープレー
トを用いることにより防止できる様になり、実用
上極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の中空糸膜モジユールの一態様
例を示す断面図で、第2図は本考案に用いられる
フロープレートの一例を示す外観図、第3図はフ
ロープレートの他の例を示す断面図である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 中空糸膜の一端が封止された状態で集束固着さ
    れ、他端は開口された状態で集束固着されてお
    り、該中空糸膜の束が、過液の出口、供給液の
    入口、及び出口を有するハウジング内に収納され
    ると共に、中空糸膜の開口端側の固着部でハウジ
    ングの内壁に固定されてなる過膜モジユールで
    あつて、中空糸膜の封止端側の固着部と供給液入
    口との間に、供給液入口の外周より外側の位置に
    供給液口を有し、該供給液口の面積の総和が供給
    液入口の断面積より大きいフロープレートを設け
    たことを特徴とする外圧過型中空糸膜モジユー
    ル。
JP1987178931U 1987-11-26 1987-11-26 Expired JPH038350Y2 (ja)

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JPH0184703U JPH0184703U (ja) 1989-06-06
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JPH0184703U (ja) 1989-06-06

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