JPH07173Y2 - 中空糸膜モジュール - Google Patents

中空糸膜モジュール

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JPH07173Y2
JPH07173Y2 JP1110691U JP1110691U JPH07173Y2 JP H07173 Y2 JPH07173 Y2 JP H07173Y2 JP 1110691 U JP1110691 U JP 1110691U JP 1110691 U JP1110691 U JP 1110691U JP H07173 Y2 JPH07173 Y2 JP H07173Y2
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JP
Japan
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module
hollow fiber
fiber membrane
partition plate
adhesive
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1110691U
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English (en)
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JPH04102628U (ja
Inventor
高幸 横山
敏明 菊地
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Asahi Kasei Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Corp
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Publication date
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  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、中空糸膜モジュールの
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】中空糸膜モジュールは、単位容積当たり
の膜面積を大きくとれることから、逆浸透膜、限外濾過
膜、精密濾過膜等に使用されている。近年では、外圧で
大口径のモジュールが半導体用の超純水モジュールある
いは原子力発電所の復水処理モジュールに使われるよう
になってきた。しかし、外圧で外径が3インチ以上の大
口径のモジュールとなると、糸束内に原液が十分に入り
込まないために、実公昭63−30482では糸束を分
割することが提案されている。また、特開昭60−23
2207では、接着部に仕切板を埋め込んで、糸束を分
割し、接着部の収縮率を低下させ、接着部の強度をアッ
プさせることが提案されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】仕切板で糸束を分割す
る場合、なるべくモジュールケースにいっぱいになるよ
うに糸束を拡げた方が糸束内に原液が入りやすいが、反
面モジュール端面では、モジュールケースと接着剤との
境界面を0−リングやガスケットでシールする必要があ
り、糸束を拡げすぎると、0−リングやガスケットで外
周の中空糸膜が隠れてしまい、実質的に膜面積が小さく
なってしまうという問題点があった。とくに、原子力発
電所の復水処理モジュールのように、仕切板に空気導入
用の穴を設ける場合には仕切板の厚みが厚くなるために
大きな問題となっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記問題点を
解決するために、中空糸膜モジュールの糸束を分割する
仕切板の肉厚を、モジュール内側の中空糸膜と接着剤と
の境界面では、端面での厚みよりも厚くして、モジュー
ルと接着面のシール性を良くすると共に、固定されてい
ない中空糸膜をケースに分散することによって、モジュ
ールの外径が大きくなっても糸束内に均一に原液を供給
することができるようにした。
【0005】すなわち、本考案は中空糸膜モジュールの
接着固定部に埋め込まれた仕切板によって、糸束が分割
された中空糸膜モジュールにおいて、該仕切板の肉厚
が、モジュールの内側の中空糸膜と接着剤との境界面付
近では、モジュール端面での肉厚の1.3倍以上、4倍
以下となっていることを特徴とする中空糸膜モジュール
である。
【0006】肉厚が1.3倍未満では、糸束を拡げて、
糸束内に原液を均一に供給する効果がすくない。また、
4倍を超えると、挿入できる中空糸膜の本数が少なくな
ってしまう。好ましくは、肉厚が1.5倍以上、3倍以
下である。
【0007】
【実施例1】内径123.4mmの5インチのポリプロ
ピレン製モジュールケース1に、図1に示すような、モ
ジュール両端の端面での肉厚が6mm、モジュール内側
の中空糸膜と接着剤との境界面での肉厚が11mmの仕
切板2をモジュール上端に、モジュール下端にはモジュ
ール上端と同様な形状で、肉厚が11mmの部分にモジ
ュールケースより連通する8mmの空気導入管3を有す
る仕切板4を、図2に示すように該仕切板の空気導入管
3がモジュールケース1の空気導入穴5と一致するよう
にセットする。
【0008】次いで、外径5.5mm、内径4mmのポ
リエチレン製の中空糸膜6を80本と、外径1.25m
m、内径0.68mmのポリエチレン製中空糸膜7の4
400本とを仕切板で4分割して、図2のようにセット
し、両端に接着治具8を取りつけ、接着剤9を注入ホー
ス17より導入して、接着剤が硬化後に、モジュールケ
ースの両端部をA−A′線より切断して、中空糸膜を開
口した。図3に示すように、モジュールの上部には固定
リング10を取りつけ、0−リング11によって原液と
濾過液とが混合しないようにモジュールケースと接着剤
の境界面でシールする。
【0009】また、モジュール下部には集水室12を0
−リング13によって、固定リングと同様にモジュール
ケースと接着剤の境界面でシールするように取りつけ、
集水室12の外側には、空気導入用で下部に開口し、上
部にモジュールケースとの間にスリット14を有し、モ
ジュールケースの空気導入穴5に連通するスカート15
を取りつけ、スカート15の上端部をモジュールケース
に溶着した。
【0010】該モジュールを固定リング10で濾過塔に
懸垂し、0−リング16でシールして、透水量を測定し
たところ、16.8m3 /Hr・kg/cm2 at33
℃であった。このモジュールを用いて、外圧全濾過で、
40℃で100ppbの鉄酸化物を含む比抵抗10MΩ
/cmの水を10日間濾過したところ、透水量は10.
8m3 /Hr・kg/cm2 at33℃に低下した。
【0011】次いで、運転を停止し、モジュール下部よ
り空気を6Nm3 /minで10分間導入して、中空糸
膜を振動させて、中空糸膜に付着した鉄酸化物を振るい
落として系外に排出したのち、透水量を測定したとこ
ろ、16.1m3 /Hr・kg/cm2 at33℃に回
復した。
【0012】
【比較例1】仕切板の肉厚が全て11mmである以外は
「実施例1」と同じモジュールを製作して、透水量を測
定したところ、15.9m3 /Hr・kg/cm2 at
33℃であった。これは、固定リング10、集水室12
の0−リングによって、中空糸膜が200本以上塞がれ
ているためと考えられる。
【0013】
【比較例2】仕切板の肉厚が全て6mmで、空気導入穴
が4mmである以外は「実施例1」と同じモジュールを
製作して、透水量を測定したところ、16.4m3 /H
r・kg/cm2 at33℃であった。このモジュール
を「実施例1」と同様に、鉄酸化物を含む水を濾過し、
透水量を測定し、次いで、空気により鉄酸化物を除去し
て、透水量を測定したところ、それぞれ10.2m3
Hr・kg/cm2 at33℃、13.8m3 /Hr・
kg/cm2 at33℃であった。空気導入によって透
水量の回復性が悪いのは、空気の導入穴が小さいために
中空糸膜全体が振動しないためと考えられる。
【0014】
【考案の効果】本考案によれば、モジュールの口径が大
きくなっても、糸束内に原液を均一に供給することがで
きるため、透水量を多くとることができる。また、仕切
板に空気導入用の穴を設けて、中空糸膜を振動して、洗
浄するような場合には洗浄性もよくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案で使用する仕切板の1例を示す説明図。
【図2】実施例1のモジュール端部の説明図。
【図3】実施例1のモジュール全体の説明図。
【符号の説明】 1 モジュールケース 2 上部仕切板 3 空気導入管 4 下部仕切板 5 空気導入穴 6 中空糸膜 7 中空糸膜 8 接着治具 9 接着剤 10 固定リング 11 0−リング 12 集水室 13 0−リング 14 スリット 15 スカート 16 0−リング 17 注入ホース 18 穴

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空糸膜モジュールの接着固定部に埋め
    込まれた仕切板によって、糸束が分割された中空糸膜モ
    ジュールにおいて、該仕切板の肉厚が、モジュール内側
    の中空糸膜と接着剤との境界面付近では、モジュール端
    面の肉厚の1.3倍以上、4倍以下となっていることを
    特徴とする中空糸膜モジュール。
JP1110691U 1991-02-08 1991-02-08 中空糸膜モジュール Expired - Lifetime JPH07173Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1110691U JPH07173Y2 (ja) 1991-02-08 1991-02-08 中空糸膜モジュール

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JP1110691U JPH07173Y2 (ja) 1991-02-08 1991-02-08 中空糸膜モジュール

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Publication Number Publication Date
JPH04102628U JPH04102628U (ja) 1992-09-04
JPH07173Y2 true JPH07173Y2 (ja) 1995-01-11

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006272336A (ja) * 1996-12-20 2006-10-12 Us Filter Wastewater Group Inc 洗浄方法

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JP4642974B2 (ja) * 2000-07-04 2011-03-02 旭化成ケミカルズ株式会社 中空糸膜モジュール

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JPH04102628U (ja) 1992-09-04

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