JPH11333208A - 泥水処理装置 - Google Patents

泥水処理装置

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JPH11333208A
JPH11333208A JP10144498A JP14449898A JPH11333208A JP H11333208 A JPH11333208 A JP H11333208A JP 10144498 A JP10144498 A JP 10144498A JP 14449898 A JP14449898 A JP 14449898A JP H11333208 A JPH11333208 A JP H11333208A
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muddy water
cylindrical
mesh
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Yukimi Ogawara
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 泥水を自動的に固液分離して処理し、その際
に分離された固形物が水分を含んでも容易に溶けて流れ
出すことがなく、そのため、前記固形物を廃棄場所へ運
搬するまでの間、野外に放置しておいて雨が降るなどし
ても、溶けて流れ出して運搬を困難にしたり、周辺の環
境を汚染したりすることがない泥水処理装置を提供す
る。 【解決手段】 泥水に凝集剤を混入して泥の固形物すな
わちフロックを形成させた後、固液分離して処理する泥
水処理装置1において、撹拌槽2と、凝集ドラム3と、
前記フロックと水を分離する固液分離ドラム4と、前記
フロックと石粉を混合させる石粉混合ドラム5とを具備
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄泥水を処理す
る装置に係り、特に処理後に取り出した泥の固形物が雨
などにより再び水分を含んでも溶けて流れ出さないよう
にする泥水処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリート用骨材として用いられる砕
砂の製造においては、砂利、砕石等の原砂を適度に破砕
することによって得られる砕砂を水洗し、その後に砕砂
を取り出すということが行われる。この工程において砕
砂を取り出した後の水槽には多量の泥水が残る。このよ
うにして発生した泥水は然るべき場所に廃棄しなければ
ならないが、周辺環境に与える影響を考慮すると適当な
廃棄場所を見つけることが困難であり、その廃棄場所が
遠方になる場合、大量の泥水をトラック等により運搬し
なければならず、運搬費用が膨大なものとなる。そこ
で、このような泥水を固形物と水とに分離し、水は取り
出して再利用し、固形物のみを運搬すれば泥水の廃棄処
理に要する費用を軽減することができる。
【0003】このような泥水の処理は、従来においては
以下のような方法によって行われている。例えば、特開
昭56-62510に開示された泥水処理装置は、回転するドラ
ム形の分離機2台及び脱水機を直線状に連結して構成さ
れる。第1分離機の始端からその内部に泥水を供給する
と共に、各分離機及び脱水機にそれぞれ凝集剤を供給し
て、ドラムの回転に従って泥水を移動させながら固形物
を沈殿させ、その移動の過程において水抜き穴等により
水分を徐々に排出して固形物を分離して処理するもので
ある。
【0004】また、特開昭50-85137に開示された泥水処
理方法は、混合筒内において泥水と凝集剤を混同させた
後、撹拌筒内において撹拌して凝集分離を促進し、その
泥水を円筒形の網等でなる回転スクリーンにおいて固液
分離し、更に円形ローラにより加圧脱水することにより
含水率の低い固形物を分離して処理するものである。
【0005】また、特公昭58-1640に開示された廃棄泥
水処理装置は、凝集反応タンクにおて廃棄泥水に凝集剤
を混合し、スラッジストックタンクにおいて泥水を暫時
静置することにより上澄液と固形物であるスラッジに分
離し、次いでスラッジストックタンクの下部に設けたス
ラッジ定量フィーダにより一定量のスラッジを圧搾装置
に供給し、メッシュコンベアと圧搾ベルトからなる圧搾
装置においてスラッジを加圧脱水することにより含水率
の低い固形物を分離して処理するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
泥水処理装置及び泥水処理方法によると、以下のような
問題が生じる。すなわち、泥水から分離した固形物は加
圧等により脱水してあるだけでなので、廃棄場所へ運搬
するまでの間屋外に放置しておくと、雨が降るなどして
水分を含むと再度溶けて流れてしまい運搬が困難になる
上、周辺の環境を汚染し、公害問題を発生させる。そこ
で、固化剤で固めるなどの対策も考えられるが、手間と
費用がかかるという問題がある。
【0007】本発明は、前記課題に鑑みてなされたもの
であり、泥水を自動的に固液分離して処理し、その際に
分離された固形物が水分を含んでも容易に溶けて流れ出
すことがなく、そのため、前記固形物を廃棄場所へ運搬
するまでの間、野外に放置しておいて雨が降るなどして
も、溶けて流れ出して運搬を困難にしたり、周辺の環境
を汚染したりすることがない泥水処理装置を提供するこ
とを技術課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記技術課題を解決する
ための具体的手段は、次のようなものである。すなわ
ち、請求項1に記載する泥水処理装置は、泥水に凝集剤
を混入して泥の固形物であるフロックを形成させた後、
固液分離して処理する泥水処理装置において、処理対象
である泥水に凝集剤を注入して撹拌混合する撹拌槽と、
前記撹拌槽から排出される泥水と凝集剤を撹拌混合した
混合液を一端側から内部に入れて他端側から排出するま
での間に更に凝集反応を促進させて水とフロックとを生
成させる円筒形のドラムである凝集ドラムと、前記凝集
ドラムを通過する間に生成された水とフロックを分離す
る分離用スクリーンでなる円筒形の網目ドラムと、該網
目ドラムの外周側に所定間隔を空けて配置されて前記網
目ドラムを通過した水を回収して排出する円筒形の外側
ドラムとからなる二重構造の固液分離ドラムと、前記固
液分離ドラムで分離されたフロックをその一端側から内
部へ注入し他端側から排出する円筒形の外側ドラムと、
該外側ドラムの内部に配置され別途供給された石粉を篩
いにかけて前記注入されたフロック上に供給する分別用
スクリーンでなる円筒形の網目ドラムとからなる二重構
造の石粉混合ドラムと、前記凝集ドラム、固液分離ドラ
ム及び石粉混合ドラムを回転させる駆動装置とを具備す
ることを特徴とする。
【0009】請求項2に記載する泥水処理装置は、請求
項1の構成において、内部が撹拌室とされた筒状ドラム
と、前記筒状ドラムを回転駆動せしめる駆動装置と、前
記筒状ドラムに原石を供給する供給口と、前記筒状ドラ
ム内に収納された押圧体とを有し、前記筒状ドラムを回
転させて内部で原石を押圧体によって徐々に摩砕して石
粉を製造する石粉製造装置により、前記石粉混合ドラム
の網目ドラムに供給する前記石粉を製造することを特徴
とする。
【0010】請求項3に記載する泥水処理装置は、請求
項2の構成において、送風機を具備し、該送風機の送風
口を前記石粉製造装置の筒状ドラムに原石を供給する供
給口に、前記筒状ドラムの内部へ向けて設けたことを特
徴とし、前記送風口から前記筒状ドラム内部へ向けて空
気を送り込み、泥水処理装置内に石粉製造装置側から凝
集ドラム側への空気の流れを作ることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の態様】以下、本発明の実施形態に係る泥
水処理装置1を図1から図5に基づいて説明する。ま
ず、図1、図2及び図3に基づき、本発明の実施形態に
係る泥水処理装置1の全体構成について処理対象である
泥水7を処理する過程に沿って説明する。
【0012】本発明の実施形態に係る泥水処理装置1
は、図1に示すように、撹拌槽2、凝集ドラム3、固液
分離ドラム4、石粉混合ドラム5及び石粉製造装置6に
より構成される。図2に示すように、砕砂等を洗浄した
際に発生する処理対象である泥水7はまず撹拌槽2に入
り、そこに注入された凝集剤8と撹拌混合される。次に
凝集ドラム3へ注入され、凝集ドラム3内において凝集
反応が促進されて水9と泥の固形物であるフロック10
とが生成される。次に固液分離ドラム4の分離用スクリ
ーンからなる網目ドラム11内へ送られ、水9とフロッ
ク10が分離され、分離されたフロック10は石粉混合
ドラム5へ送られ、取り出された水9は外側ドラム12
により回収されて排出される。次に、図3に示すよう
に、石粉混合ドラム5へ送られた前記フロック10は外
側ドラム13へ注入され、別途供給される石粉14は分
別用スクリーンからなる網目ドラム15へ注入され、網
目ドラム15により篩いにかけられて外側ドラム13へ
供給され、外側ドラム13の回転により前記フロック1
0と混合されてその表面に石粉14がほぼ均一に付着す
る。ここで、前記石粉混合ドラム5へ供給される石粉1
4は石粉製造装置6により自動的に必要量を製造して供
給される。
【0013】凝集ドラム3、固液分離ドラム4、石粉混
合ドラム5及び石粉製造装置6には、それぞれドラムを
回転させるための駆動装置16が設けられる。本実施形
態においては、図4及び図5に示すように、ドラム本体
17の側方あるいは下方に設置されたモーター18と、
前記モーター18の回転軸に固着された駆動歯車19
と、ドラム本体17の外周壁に固着された従動歯車20
と、前記駆動歯車19及び従動歯車20に巻き掛けられ
たチェーン21と、ドラム本体17を回動自在に支持す
る4個の支持ローラー22とからなる。そして、前記モ
ーター18の回転力がチェーン21を介してドラム本体
17に伝達されることにより、前記4個の支持ローラー
22の上方でドラム本体17が回転駆動される構成であ
る。なお、前記両歯車19、20は、歯付プーリーやV
形プーリーで構成しても良く、前記チェーン21は、タ
イミングベルトやVベルトで構成しても良い。また、前
記駆動装置16は、本実施形態に示す構成に限定される
ものではなく、その他の構成についても適宜設計変更し
て改良することが可能である。
【0014】次に各構成部分について図2及び図3に基
づいて詳細に説明する。図2に示すように、撹拌槽2
は、泥水7と凝集剤8とを撹拌するための撹拌装置とし
て撹拌スクリュー24とそれを回転させるためのモータ
ー25を備えている。上方には泥水流入口26と凝集剤
タンク27とを備え、それぞれ泥水7及び凝集剤8を適
量ずつ前記撹拌槽2に注入するための開閉弁28、29
が設けられている。また、前記撹拌槽2の側部には、撹
拌後の前記泥水7と前記凝集剤8の混合液23を凝集ド
ラム3へ排出するための排出口30が設けられている。
砕砂等を洗浄した際に発生した泥水7は、前記泥水流入
口26から前記撹拌槽2に入り、前記撹拌スクリュー2
4によって前記凝集剤タンク27から注入された凝集剤
8と撹拌混合された後、排出口30から凝集ドラム3へ
排出される。
【0015】図2に示すように、凝集ドラム3は、前記
のような駆動装置16を有し、回転する円筒形のドラム
であって、内壁は凹凸がなくなめらかに形成される。回
転する速度はインバーター等により任意の速度に設定す
ることができ、泥水中の水の割合や泥の成分等を考慮し
てそのつど最適な速度に設定する。前記撹拌槽2から凝
集ドラム3の一端側に注入された混合液23は、前記凝
集ドラム3内を移動する間に凝集反応が促進されて水9
と泥の固形物であるフロック10とが生成される。前記
水9とフロック10とは、撹拌槽2から入ってくる混合
液23に押し出されて他端側から固液分離ドラム3へ排
出される。
【0016】図2に示すように、固液分離ドラム4は、
前述のような駆動装置16を有し、前記凝集ドラム3を
通過する間に生成された水9とフロック10を分離する
分離用スクリーンからなる円筒形の網目ドラム11と、
前記網目ドラム11の外周側に所定間隔を空けて配置さ
れて前記網目ドラム11を通過した水を回収して排出す
る円筒形のドラムである外側ドラム12とからなる二重
構造の円筒形ドラムである。前記外側ドラム12は、前
記網目ドラム11よりも大径であって、その外側全周を
囲むように所定間隔を空けて配置される。前記網目ドラ
ム11は円筒形の分離用スクリーンからなり、スクリー
ンの網の目の大きさは前記フロック10を通過させず前
記水9のみを通過させるものであることが必要である。
具体的には、網の目の一辺の大きさは2〜4mmとするの
が適当である。なお、前記網目ドラム11は多数の細孔
を有する多孔板等により形成しても良い。その場合にあ
っても、細孔の孔径は2〜4mmとするのが適当である。
【0017】また、前記網目ドラム11の内周面には、
直径方向に一定幅を有する螺旋状の送り板45が固設さ
れる。この螺旋状の送り板45は、前記網目ドラム11
の回転によって前記フロック10と水9の混合物を石粉
混合ドラム5側に移動させるような方向に設けられてい
る。従って、前記網目ドラム11は、前記フロック10
と水9の混合物を一定速度で送りながら前記水9のみを
通過させて取り出し、前記フロック10を分離する。そ
して、分離されたフロック10は石粉混合ドラム5へ排
出される。一方、前記網目ドラム11を通過した水9
は、前記外側ドラム12により回収され、フロック注入
側開口部32から下方に流出する。従って、前記フロッ
ク注入側開口部32の下方に排出管33を設けておけ
ば、前記回収された水9を容易に排出することができ
る。このようにして排出された水9は、砕砂の洗浄等に
再利用することができる。
【0018】なお、前記外側ドラム12の内周面には、
直径方向に一定幅を有する螺旋状の送り板51が固設さ
れる。この螺旋状の送り板51は前記網目ドラム11の
分離用スクリーンの網の目よりも若干小さい網目を有
し、前記水9は通過させるが、フロック10は通過させ
ない。従って、前記水9と共に前記網目ドラム11を通
過した小粒のフロック10があったとしても、前記送り
板51により前記外側ドラム12の回転に従って石粉混
合ドラム5側へ送られるので、前記水9と一緒にフロッ
ク注入側開口部32から流出することがない。このよう
にして石粉混合ドラム5側へ送られた前記フロック10
は、図2及び図2のA−A断面図である図6に示すよう
に、前記外側ドラム12の石粉混合ドラム5側端部に設
けられた掻上げ板31により前記外側ドラム12の回転
に従って掻上げられ、前記掻上げ板31の前記網目ドラ
ム11側端部と前記網目ドラム11との接続部分に設け
られた開口部34から前記網目ドラム11内に戻され
て、前記石粉混合ドラム5へ排出される。なお、前記掻
上げ板31は水9を通過させ、フロック10のみを掻上
げるようするために前記送り板51と同様の網目を有す
る。
【0019】図3に示すように、石粉混合ドラム5は、
前記のような駆動装置16を有し、前記固液分離ドラム
4で分離されたフロック10をその一端側から内部へ注
入し他端側から排出する円筒形のドラムである外側ドラ
ム13と、前記外側ドラム13の内部に配置され別途供
給された石粉14を篩いにかけて前記フロック10上に
供給する分別用スクリーンからなる円筒形の網目ドラム
15とで構成される二重構造の円筒形ドラムである。前
記外側ドラム13は、前記網目ドラム15よりも大径で
あって、その外側全周を囲むように所定間隔を空けて配
置される。
【0020】前記固液分離ドラム4において分離された
前記フロック10は、前記外側ドラム13に注入され、
後述する石粉製造装置6において製造された前記石粉1
4は前記石粉製造装置側47から前記網目ドラム15に
注入される。ここで、前記網目ドラム15の内周面に
は、一定幅を有する螺旋状の送り板46が固設されてお
り、この螺旋状の送り板46は、前記網目ドラム15の
回転によって前記石粉14を固液分離ドラム側49に移
動させるような方向に設けられているので、前記注入さ
れた石粉14は一定速度で移動しながら篩いにかけられ
て前記外側ドラム13に供給される。そして前記外側ド
ラム13の内周面にも同様の一定幅を有する螺旋状の送
り板52が、前記送り板46とは逆向きに固設される。
従って、前記供給された石粉14と前記フロック10
は、前記外側ドラム13の回転によって前記石粉製造装
置6側に移動しながら混合され、前記フロック10の表
面を前記石粉14が覆うように均一に付着する。それに
よって、前記フロック10の表面全体に石粉14の層が
形成されることとなり、泥の微細粒子が表面に表われな
いので、雨等の水分によっても容易に溶け出すことがな
くなる。
【0021】分別用スクリーンからなる円筒形の網目ド
ラム15は、スクリーンの網の目の大きさを石粉14の
進行方向に沿って何段階かに分けて異なるものにすると
良い。本実施形態においては三段階に形成しており、そ
の場合、網の目の大きさは石粉製造装置側47の網の目
の一辺の大きさを1〜2mm、中央部48の網の目の一辺
の大きさを2〜3mm、固液分離ドラム側49の網の目の
一辺の大きさを3〜5mmとするのが適当であるが、これ
らに限定されるものではない。また、前記網目ドラム1
5は多数の細孔を有する多孔板等により形成しても良
い。
【0022】上述のように、前記網目ドラム15のスク
リーンの網の目の大きさを三段階に形成し、徐々に網の
目が大きくなるように形成したことで、前記石粉製造装
置側47においては粒径の小さい石粉14が前記外側ド
ラム13へ供給され、前記固液分離ドラム側49へ行く
に従い徐々に粒径の大きい石粉14が前記外側ドラム1
3へ供給されることとなる。そして、最も大きい網の目
をも通過せずに固液分離ドラム側端部50へ到達したも
のは、そこから落下し、前記外側ドラム13へ供給され
る。従って、前記フロック10は最初に粒径の大きい石
粉14と混合され、次いで徐々に粒径の小さい石粉14
と混合されることとなり、その結果、まず前記フロック
10の表面を粒径の大きい石粉14が付着して覆い、更
に粒径の小さい石粉14が粒径の大きい石粉14の隙間
を埋めるように付着することにより、強固な石粉14の
層を形成して確実に前記フロック10の表面を覆うこと
ができるので前記フロック10を容易に溶けないものと
することができる。そして、このようにして処理された
前記フロック10は、前記外側ドラム13のフロック排
出側開口部36から排出される。
【0023】図3に示すように、石粉製造装置6は、前
記フロック10の表面に付着させるための前記石粉14
を、自動的に必要量だけ製造する装置である。本実施形
態においては、すでに本出願人により開示されている特
公平6-71562のコンクリート用砕砂製造に用いる媒体石
の製造方法及び特公平7-75674又は特公平7-75675のコン
クリート用砕砂製造装置を若干改造して使用することが
できる。すなわち、図3に示すように、内部が撹拌室と
された筒状ドラム37と、前記筒状ドラム37を回転駆
動させる駆動装置16と、前記筒状ドラム37に原石3
8を供給し供給口40と、前記筒状ドラム37内に収納
された押圧体41と、前記筒状ドラム37内で製造され
た石粉14を排出する排出口42とを有する石粉製造装
置6であって、前記筒状ドラム37を回転させて内部で
前記原石38を押圧体41によって徐々に摩砕して石粉
14を製造する。
【0024】ここで前記押圧体41として、鉄球を使用
すればより早く石粉14を製造することができるととも
に、押圧体41自体の摩耗が少ないので適している。鉄
球の大きさは、直径60〜120mmのものを使用すると
良い。前記筒状ドラム37に供給される前記原石38
は、ホッパー43内に蓄積しておいて、必要なときに必
要な量だけフィーダ44を使って前記石粉製造装置6に
供給するようにする。そして、前記石粉製造装置6内に
おいて製造された前記石粉14は、排出側端部に設けら
れた網状体でなる前記排出口42を通過したものが前記
石粉混合ドラム5へ排出される。排出口42の網の目の
大きさは一辺を8〜15mm程度とするのが適当である。
【0025】図3に示すように、前記供給口40には送
風機53の送風口39を前記筒状ドラム37の内部へ向
けて設け、そこから泥水処理装置1の内部へ向けて空気
を送り込むことによって、泥水処理装置1内に石粉製造
装置6側から凝集ドラム3側への空気の流れ54を作
る。前記石粉製造装置6において石粉14を製造する際
に発生する埃55はこの空気の流れ54によって、前記
固液分離ドラム4へ運ばれ、網目ドラム11の内側に付
着する。付着した埃55はフロック10の表面に付着し
て一緒に後の工程に送られ処理される。その際、埃55
が網目ドラム11の内側に付着したことによって、フロ
ック10が網目ドラム11にこびり付くことを緩和する
ことができる。
【0026】大部分の埃55は、前述のように固液分離
ドラム4において処理されるが、処理されなかった埃5
5は前記凝集ドラム3へ運ばれる。しかし、この時には
既に空気の流れ54は相当弱くなっており、処理されな
かったわずかな埃55は前記凝集ドラム3内に降下し、
前記泥水と凝集剤の混合液23に溶け込み一緒に処理さ
れる。従って、前記石粉製造装置6において発生する埃
55は泥水処理装置1の外部に漏れることがないので、
周辺の空気を汚染することがない。
【0027】
【発明の効果】本発明は、上述のように構成されてお
り、以下のような効果を奏する。すなわち、請求項1記
載の泥水処理装置によれば、泥水を自動的に固液分離し
て泥の固形物であるフロックを取り出し、更に、取り出
した前記フロックの表面に石粉を付着させて覆うことに
より表面全体に石粉の層を形成するので、前記フロック
の泥の微細粒子が表面に表われない。このため、固化剤
等によって固めることをしなくても、雨等の水分によっ
て容易に溶け出すことがない。従って、フロックを廃棄
場所へ運搬するまでの間、野外に放置しておいて雨が降
るなどしても、溶けて流れ出して運搬を困難にしたり、
周辺の環境を汚染したりすることがなく、廃棄場所へ廃
棄した後も、自然に風化して土に戻るので周辺の環境に
ほとんど影響を与えることがない。また、泥水から分離
された水は、汚濁成分が取り除かれているので、砕砂の
洗浄等に再利用することができる。
【0028】請求項2記載の泥水処理装置によれば、石
粉混合ドラムに注入する石粉を石粉製造装置により自動
的に製造し、フロックと混合し、付着させるために適当
な粒径の石粉を自動的に必要量だけ供給することができ
る。従って、適当な大きさの石粉をいずれかから購入し
てくる等の必要がなく、また、石粉を供給するための人
手を省くことができる。
【0029】請求項3記載の泥水処理装置によれば、該
泥水処理装置内に石粉製造装置側から凝集ドラム側への
空気の流れを作り、前記石粉製造装置において発生した
埃を前記固液分離ドラム又は凝集ドラムへ送ることによ
って、泥水と一緒に処理することができるので、周辺の
空気を汚染することがない。また、前記埃が前記固液分
離ドラムの網目ドラムに付着することによって前記フロ
ックの前記網目ドラムへのこびり付きを緩和することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る泥水処理装置の実施形態を示す概
略図
【図2】本発明に係る泥水処理装置の実施形態の前半部
分を示す概略図
【図3】本発明に係る泥水処理装置の実施形態の後半部
分を示す概略図
【図4】本発明に係る泥水処理装置の実施形態の駆動装
置を示す正面図
【図5】本発明に係る泥水処理装置の実施形態の駆動装
置を示す側面図
【図6】図2のA−A断面図
【符号の説明】
1 泥水処理装置 2 撹拌槽 3 凝集ドラム 4 固液分離ドラム 5 石粉混合ドラム 6 石粉製造装置 7 泥水 8 凝集剤 9 水 10 フロック 14 石粉

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 泥水に凝集剤を混入して泥の固形物であ
    るフロックを形成させた後、固液分離して処理する泥水
    処理装置において、 処理対象である泥水に凝集剤を注入して撹拌混合する撹
    拌槽と、 前記撹拌槽から排出される泥水と凝集剤を撹拌混合した
    混合液を一端側から内部に入れて他端側から排出するま
    での間に更に凝集反応を促進させて水とフロックとを生
    成させる円筒形のドラムである凝集ドラムと、 前記凝集ドラムを通過する間に生成された水とフロック
    を分離する分離用スクリーンでなる円筒形の網目ドラム
    と、該網目ドラムの外周側に所定間隔を空けて配置され
    て前記網目ドラムを通過した水を回収して排出する円筒
    形の外側ドラムとからなる二重構造の固液分離ドラム
    と、 前記固液分離ドラムで分離されたフロックをその一端側
    から内部へ注入し他端側から排出する円筒形の外側ドラ
    ムと、該外側ドラムの内部に配置され別途供給された石
    粉を篩いにかけて前記注入されたフロック上に供給する
    分別用スクリーンでなる円筒形の網目ドラムとからなる
    二重構造の石粉混合ドラムと、 前記凝集ドラム、固液分離ドラム及び石粉混合ドラムを
    回転させる駆動装置とを具備することを特徴とする泥水
    処理装置。
  2. 【請求項2】 内部が撹拌室とされた筒状ドラムと、前
    記筒状ドラムを回転駆動せしめる駆動装置と、前記筒状
    ドラムに原石を供給する供給口と、前記筒状ドラム内に
    収納された押圧体とを有し、前記筒状ドラムを回転させ
    て内部で原石を押圧体によって徐々に摩砕して石粉を製
    造する石粉製造装置により、前記石粉混合ドラムの網目
    ドラムに供給する前記石粉を製造することを特徴とする
    請求項1記載の泥水処理装置。
  3. 【請求項3】 送風機を具備し、該送風機の送風口を前
    記石粉製造装置の筒状ドラムに原石を供給する供給口
    に、前記筒状ドラムの内部へ向けて設けたことを特徴と
    する請求項2記載の泥水処理装置。
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