JPH11333005A - エネルギー照射装置 - Google Patents
エネルギー照射装置Info
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- JPH11333005A JPH11333005A JP10148023A JP14802398A JPH11333005A JP H11333005 A JPH11333005 A JP H11333005A JP 10148023 A JP10148023 A JP 10148023A JP 14802398 A JP14802398 A JP 14802398A JP H11333005 A JPH11333005 A JP H11333005A
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Abstract
つ、深部に位置する病変部にエネルギー光を効果的に照
射し得る側射式のエネルギー照射装置を提供する。 【解決手段】エネルギー照射装置1は、生体深達性を有
するエネルギーを生体組織に照射する側射式のエネルギ
ー照射装置であり、長尺状の本体2の先端部におけるハ
ウジング4内に設けられた出射部3が光ファイバ7によ
って導かれたレーザ光を反射し、その際、駆動部6によ
って出射部3がピストン運動すると同時に出射角度を変
化させるため、レーザ光が深部の一点に集中し、目的部
位のみにエネルギーを効果的に照射することが出来る。
Description
等の生体内管腔に挿入し、生体深達性を有するレーザ光
や超音波等のエネルギーを生体組織に照射する側射式の
エネルギー照射装置に関する。
体内管腔に長尺状のエネルギー照射装置を挿入して、種
々のエネルギー密度のエネルギーを病変部へ照射するこ
とで変性、壊死、凝固、焼灼、切開または蒸散させて治
療する技術が知られている。
またはその近傍に位置する病変部に直接エネルギーを照
射するものであるが、生体組織の深部に位置する病変部
(病変深部)の治療を目的としてその病変深部へエネル
ギーを照射する技術も知られている。
熱するためには、比較的高い出力のエネルギーを照射す
る必要があるので、表層部を損傷させてしまうことがあ
る。
るには、例えば、エネルギー照射装置の先端部に、各出
射部からのエネルギーの照射範囲が病変深部で重なるよ
うにエネルギーを出射する複数の出射部を設けることが
考えられる(多点集光法)。この方法によれば、異なる
位置に設けられた各出射部からのエネルギーが病変深部
に集まるので、ある程度は、表層部の損傷を低減しつ
つ、病変深部を十分な温度に加熱することが可能であ
る。
ー照射装置では、表層部損傷の低減に限界がある。集光
点付近の温度は、レーザ光単体が照射された部分に比べ
て、複数のレーザ光分の熱量が加算されて現れる為、高
くなる。しかし、各レーザ光の光軸に沿った加温も行わ
れるため、表層付近の(重ならない)各レーザ光軸上に
も若干の高温部が形成されることとなる。この現象は、
表層温存に不利に働き、多点集光法の限界となる。
であり、その目的は、容易かつ確実に、正常組織(特に
表層部の正常組織)の損傷を防止しつつ、照射目的部
(特に深部に位置する照射目的部)にエネルギーを効果
的に照射し得る側射式のエネルギー照射装置を提供する
ことにある。
(1)〜(15)の本発明により達成される。
生体組織に照射する側射式のエネルギー照射装置であっ
て、長尺状の本体と、前記本体に設置され前記エネルギ
ーを側方または斜方に向けて出射する出射部と、前記出
射部の位置を前記本体の軸方向へ移動させる移動手段と
を有し、前記出射部の軸方向への移動に伴い前記出射部
の出射角度を変化させる連動手段を更に有することを特
徴とするエネルギー照射装置。
を更に有し、前記出射部を軸方向へ繰り返し往復運動さ
せることを特徴とする上記(1)に記載のエネルギー照
射装置。
した相関関係を調節可能な調節手段を更に有することを
特徴とする上記(1)または(2)に記載のエネルギー
照射装置。
ることを特徴とする上記(1)ないし(3)に記載のエ
ネルギー照射装置。
く導光部材を有することを特徴とする上記(4)に記載
のエネルギー照射装置。
との間に前記レーザ光を収束させる光学素子を具備し、
前記光学素子が、前記レーザ光を平行光に収束させるも
のであることすることを特徴とする上記(5)に記載の
エネルギー照射装置。
させる反射面を有することを特徴とする上記(4)ない
し(6)に記載のエネルギー照射装置。
徴とする上記(7)に記載のエネルギー照射装置。
作部材を有している上記(1)に記載のエネルギー照射
装置。
ーメンを有する上記(1)ないし(9)のいずれかに記
載のエネルギー照射装置。
ルーンを有する上記(1)ないし(10)のいずれかに記
載のエネルギー照射装置。
動流体を供給および排出する流路を有する上記(11)に
記載のレーザ照射装置。
記(12)に記載のレーザ照射装置。
料を含む表面層を有する上記(1)ないし(13)のいず
れかに記載のエネルギー照射装置。
1300nm又は1600〜1800nmである上記
(4)ないし(14)のいずれかに記載のエネルギー照射
装置。
置を添付図面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明す
る。
1実施例として、生体深達性を有するレーザ光を生体組
織に照射する側射式のレーザ照射装置を示す断面図であ
る。図1において、レーザ照射装置1は、長尺状の本体
2を有している。この本体2の先端部には、レーザの出
射部3を内包するハウジング4が連接されている。ハウ
ジング4は、レーザ光出射用の窓41を有する硬質の管
状体からなり、その表面は、光透過性のカバー部材42
によって覆われている。ハウジング4の先端部は、先端
キャップ43により密封されている。
3を本体2の軸方向へ摺動可能に指示する移動手段とし
て、アーム5a、5bが設けられており、アーム5a、
5bは、出射部3の本体軸方向の位置と連動して角度を
変化させるように、基端側の連動手段である駆動部6に
連結されている。7はレーザ光を導くための導エネルギ
ー手段(導光手段)としての光ファイバであり、光ファ
イバ7の先端にはレーザ光を平行光に収束させるための
光学素子としてレンズ8が設けられている。光ファイバ
7は、駆動部6に設けられたレーザ端子9まで延びてお
り、図示しないレーザ光発生装置を接続可能に構成され
ている。
ある。図2において、2a、2bはそれぞれアーム5
a、5bが摺動可能に挿通するワーキングルーメンであ
る。この場合、ワーキングルーメン2aおよび2bは、
それぞれ、本体2の軸線と平行に形成されている。ま
た、2cは光ファイバ7のための導光ルーメンであり、
2d、2eはそれぞれ、レーザによるハウジング4内の
発熱を抑え、かつハウジング4に接触する生体組織表層
を冷却するための、冷却水の流入用ルーメンと流出用ル
ーメンである。これらのルーメン2d、2eは、それぞ
れ図1における接続部10a、10bに通じており、図
示しない冷却水循環装置を接続可能に構成されている。
この際、各ルーメン2a、2b及び2c、2f中に図示
しない逆止弁を設けることによって、冷却水の駆動部側
への逆流を防ぐことが望ましい。ワーキングルーメン2
a、2bを冷却水の流入、流出に兼用することも可能で
ある。
ない内視鏡は、照明光(ガイド光)の照射を兼ねた光フ
ァイバを用いた斜方視型であり、レーザ光が照射される
生体表層部を観察できるように構成されている。内視鏡
はレーザ光照射装置1の基端部から出し入れ自在に設置
されている。内視鏡観察により、ハウジングの位置決め
を行うことができる。またガイド光機能付きにした場
合、視覚的にレーザ照射位置を確認できる。更にレーザ
照射中に連続して照射表面を観察できるため、状態を観
察しながら照射条件を最適化することが可能となる。
造を説明するための斜視図(図3a)および側面図(図
3b)である。出射部3は、レーザ光を反射する反射面
31を有し、反射面31の裏面には、アーム5a、5b
と回動可能に連結する連結部32a、32bが設けられ
ている。
射角度の変化と軸方向の移動が、駆動部6によって連動
する様子を示す概略図である。駆動部6内には、直動従
節式の溝カム11aと、溝カム11aより径の小さい溝
カム11bが設けられ、溝カム11a、11bの回転軸
12は、電気的な駆動手段であるモータ61の軸に接続
されている。
タ61の構造を説明するための斜視図である。図4およ
び図5に示されるように、溝カム11a、11bには、
それぞれ溝13a、13bが設けられており、溝13
a、13bにはそれぞれ延長アーム51a、51bが直
動するようにはめ込まれている。モータ61の回転によ
り、溝カム11a、11bは回転軸12を中心に回転す
る。回転軸12は溝13a、13bに対して偏心してい
るので、回転により、延長アーム51a、51bおよび
アーム5a、5bは直動運動(ピストン運動)を繰り返
すこととなる。その際、アーム5aと延長アーム51a
の直動範囲は、アーム5bと延長アーム51bの直動範
囲よりも大きいので、図4(b)に示す如く、出射部3
の角度は溝カム側に近づくほど水平方向に傾くこととな
る。
a、5bは、アーム接続部52a、52bにより回動可
能に接続されている。これにより、アーム5a、5bが
出射部3の角度変化により、図の上下方向に近づくこと
を許容している。図4における、53a、53bは、そ
れぞれ延長アーム51a、51bの長さを調整するため
の調整部である。
射部3に設けられた連結部32aの直動範囲Aは、連結
部32bの直動範囲Bより長く、よって出射部3は、そ
の位置によって角度が変化し、基端側(駆動部6側)に
位置する程水平に近づき、先端側に位置する程垂直に近
づく事となる。このため、光ファイバ7を介して出射さ
れるレーザ光は、出射部3のいずれの位置においても、
目的部位121に向けて出射される。ここで、調整部5
3a、53bにより延長アーム51a、51bの長さを
調節することにより、出射部3の直動範囲を変えること
が出来、また延長アーム51a、51bの相対的な長さ
を調節することにより、出射部3の角度変化範囲を変え
ることが出来る。
な使用状況と作用を説明する。
から体腔110内に挿入し、先端部に設けられたハウジ
ング4を照射目的部120の近傍に位置させる。この
際、図示しない内視鏡で直接ハウジング4の位置を確認
することが望ましい。
120の中の所望の位置に位置するように調整部53
a、53bで延長アーム51a、51bそれぞれの長さ
を調節(設定)する。調節は、体腔110への挿入前
に、超音波映像やMRI映像によって目的位置を確認
し、予め行っておくことが望ましい。
51aを短くする(または、調整部53bにより延長ア
ーム51bを長くする)と、目的位置5は、ハウジング
4から離間する方向(図7中下側)に移動する。
aを長くする(または、調整部53bにより延長アーム
51bを短くする)と、目的位置5は、ハウジング4に
接近する方向(図7中上側)に移動する。
121の位置の調節においては、レーザ照射装置1全体
を所定方向(本体2の長手方向)に移動させる。
21の位置の調節においては、レーザ照射装置1全体を
手動で回転させる。
な方向、本体2の長手方向および本体2の周方向におけ
る目的位置121の位置の調節は、それぞれ、必要に応
じて行えばよい。
動させ、同時にモータ61を回転駆動させ、レーザ光を
ハウジング4内の出射部3より出射させる。
ザ光は、光ファイバ7により基端部から先端部へ導か
れ、レンズ8にて平行光に収束された後、出射部3の反
射面31で反射し、その反射光は、目的位置121に照
射される。その際、出射部3は軸方向に摺動しながら出
射角度を変化させるため、レーザ光は、連続的に経路を
変更しながら目的位置121に集まる(集光する)。
位置121およびその近傍の部位(領域)は、照射され
たレーザ光により、所望の温度に加熱される。一方、照
射目的部120の図7中上側の部位(例えば、生体組織
100の表層部)および下側の部位では、レーザ光の照
射時間が短い(少ない)ので、その温度は、それぞれ、
比較的低い温度に保持される。(照射目的部120以外
の部位を温存することができる)。これにより、照射目
的部120以外の部位の損傷を防止(低減)することが
でき、特に、照射目的部120が深部に位置する場合で
も表層部の損傷を防止することができるので、患者に対
する安全性が高い。
的位置121を連続的に変えて)、照射目的部120全
体を所望の温度に加熱する。
では、目的位置121を任意の方向に移動させることが
でき、特に、目的位置121を本体2の軸線に対して垂
直な方向に移動させることができるので、容易かつ確実
に、任意の位置に位置する照射目的部120や、任意の
形状、任意の寸法の照射目的部120に対して、その照
射目的部120全体を均一に所望の温度に加熱すること
ができる(局所的に加熱過剰や加熱不足が生じるのを防
止することができる)。
るレーザ光は、発散光、平行光および集束光のいずれで
あってもよいが、これらのうち、平行光または集束光等
の収束光が好ましい。
または集束光の場合には、目的位置121にレーザ光を
より集中させることができ、目的位置121およびその
近傍におけるレーザ光のエネルギー密度をより高めるこ
とができる。換言すれば、収束光の場合には、目的位置
121に照射されるレーザ光のエネルギー密度が同一の
ときは、発散光の場合に比べ、表層部に照射されるレー
ザ光のエネルギー密度を低くすることができるので、表
層部の損傷をより確実に防止することができる。
集束光の場合には、そのレーザ光が目的位置121に集
束、すなわち、レーザ光が集束する位置(レーザ光の光
軸に垂直な面へのスポット光の面積が最小となる位置)
と目的位置121とが一致するよう構成されているのが
好ましい。レーザ光を目的位置121に集束させること
により、目的位置5およびその近傍におけるレーザ光の
エネルギー密度をさらに高めることができる。
となるようにするには、レーザ光の光路の途中に、レー
ザ光を収束光にする光学系を設ける。この場合、出射部
3とは別に前記光学系(レンズ8)を設けてもよく、ま
た、反射面31を凹面鏡とすることにより前記光学系を
兼ねてもよい。
ーメン2a、2bの横断面形状は、特に限定されない
が、例えば、ワーキングルーメン2a、2bの横断面形
状を長方形にし、出射部3の傾き角度によるアーム5
a、5bの上下方向の位置変化に対応した形状にする。
を有するものであれば特に限定されないが、波長が75
0〜1300nm又は、1600〜1800nm程度の
ものが好ましい。波長が750〜1300nm又は、1
600〜1800nm程度のレーザ光は、特に生体深達
性に優れるので、レーザ光を生体組織に照射したとき
に、その表層部でのエネルギーの吸収が少なく、このた
め、より効果的に生体組織の深部に位置する照射目的部
(病変部)120にレーザ光を照射することができる。
ーザ光発生装置としては、例えば、He−Neレーザ等
の気体レーザ、Nd−YAGレーザ等の固体レーザ、G
aAlAsレーザ等の半導体レーザ等が挙げられる。
径)、すなわち、本体2の外径は、体腔110内に挿入
可能であれば特に限定されないが、例えば、2〜20mm
程度が好ましく、3〜8mm程度がより好ましい。
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリ塩
化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレン
テレフタレート等のポリエステル、ポリアミド、ポリウ
レタン、ポリスチレン、フッ素樹脂等、これらのうちの
1種を含むポリマーアロイ、またはこれらのうちの2以
上を組み合わせたものが挙げられる。
や、シリコン、フッ素樹脂等の潤滑性コーティングを施
しても良い。これにより本体表面の摩擦を低減し、体腔
への挿入をスムースなものとすることができる。また、
本体を覆う使い捨てのシースを別途用意し、このシース
の表面に潤滑性コーティングを施しても良い。使い捨て
のシースを用いることで、複数回の使用によるコーティ
ングの剥離により、潤滑性が損なわれる弊害を防ぐこと
が出来る。
高分子材料としては、例えば、カルボキシメチルセルロ
ース、多糖類、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオ
キサイド、ポリアクリル酸ソーダ、メチルビニルエーテ
ル−無水マレイン酸共重合体、水溶性ポリアミド等が好
ましく、これらのうち、特にメチルビニルエーテル−無
水マレイン酸共重合体が好ましい。
ーザ照射装置を使用する際は、例えば、生理食塩水等
に、レーザ照射装置1の表面層を浸す。これにより、表
面層が湿潤し、レーザ照射装置1の表面の潤滑性が生じ
る。このレーザ照射装置1では、親水性高分子材料を含
む表面層を有しているので、生体組織に対するレーザ照
射装置1の摩擦が減少し、これにより、患者の負担が軽
減されるとともに、安全性が向上する。例えば、レーザ
照射装置1の体腔内への挿入、体腔内からの引き抜き、
体腔内での移動や回転を円滑に行うことができる。
ス、アクリル、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、塩化ビニリデン、テフロ
ン、ポリエステル等の光透過性特性の優れたものを利用
することが望ましい。ここでハウジング4全体がこれら
の材質からなる必要はなくレーザ光出射窓のみであって
もよい。このような材質を用いることで、レーザ光を効
率よく照射することができる。
を導くことが可能なものであれば光ファイバーに限ら
ず、この他、例えば、ロッドレンズ等であってもよい。
施例のものに限らず、この他、例えば、プリズム、ウエ
ッジ板等であってもよい。
実施例を説明する。
施例を示す断面図である。なお、前述した第1実施例と
の共通点については、説明を省略し、主な相違点を説明
する。
は、レーザ光を反射する反射面を備えた出射部13が、
凹面形状の反射表面を有することにより、光ファイバ7
より導光されるレーザ光を収束する。そのため、第1実
施例にて設けられていたレンズが設けられていない。
部には、拡張・収縮するバルーン14が設けられてい
る。バルーン14の構成材料としては、例えば、ポリオ
レフィン、ポリエステル、ポリアミド、ラテックス、セ
ルロース等のレーザ光透過性に優れた材料が好ましい。
これにより、バルーン14でのレーザ光の吸収によるエ
ネルギーの損失や発熱を低減することができる。
供給は、第1実施例に示した冷却水の流入・流出用ルー
メン2d、2e(図2参照)によってなされる。これら
流入・流出用ルーメン2d、2eは、それぞれ、駆動部
6の基端側に形成されている作動流体の供給部10dお
よび排出部10eに開放し、かつ、その先端付近にてバ
ルーン14内へ連通するよう構成されている。
張・収縮し得るものであれば特に限定されないが、冷却
液が好ましい。作動流体として冷却液を用いることによ
り、レーザ照射の際、その冷却液により生体組織の表層
部を冷却することができ、これにより、表層部の損傷を
より確実に防止することができる。
照射目的部の温度が48〜55℃程度になり、かつ、照
射目的部の上側の部位および下側の部位の温度がそれぞ
れ44℃以下になるようにレーザ光を照射するのが好ま
しいが、このレーザ照射装置1では、そのようにレーザ
光を照射することができる。
冷却し得る程度であれば特に限定されないが、37℃以
下が好ましく、0〜25℃程度がより好ましく、0〜1
0℃程度がさらに好ましい。
ましい。作動流体として生理食塩水を用いることによ
り、何らかの原因で作動流体が体内に漏出した場合、そ
の漏出による影響を低減することができる。
には、冷却液を循環させるのが好ましく、レーザ照射前
からレーザ照射が終了するまで冷却液を循環させるのが
より好ましい。冷却液を循環させることにより、冷却能
率を向上させることができ、レーザ照射前からレーザ照
射が終了するまで冷却液を循環させることにより、表層
部をより一層冷却することができる。
圧力を超えると開放する圧力弁を設けるのが好ましい。
これにより、冷却液の流量によらず、一定の圧力でバル
ーン14を拡張することができる。
ザ照射と連動して制御するのが好ましい。これにより、
表層部の過剰冷却や過剰加熱を防止することができる。
を検出する温度センサを設けるのが好ましい。この場合
には、温度センサにより生体組織の表面温度を検出し、
その情報(検出値)を冷却制御に利用することができ
る。これにより、効率良く、必要かつ十分に冷却するこ
とができる。
に示されるように、ハウジング4のレーザ光出射窓部分
以外の全周を囲むように形成されても良い。この場合、
バルーン14の拡張により、本体2のレーザ光出射窓が
体腔壁に押し付けられるので、照射目的部と出射部13
との距離が安定し、照射時の安定性が良い。
する。
射装置1を先端部から体腔内に挿入し、その先端部を照
射目的部に位置させる。
等により、供給部10dから冷却液(作動流体)を注入
し、バルーン14を所定の大きさに拡張させる。
入ルーメン2dを経て、バルーン14の中空部内に流入
し、これによりバルーン14が拡張する。
ーザ照射装置1の位置および向きが固定される。これに
より、容易かつ確実に、照射目的部へレーザ光を照射す
ることができる。
をその表面から深部に向けて所定の圧力で加圧すること
により、生体組織が圧迫され、レーザ照射装置1から照
射目的部までのレーザ光の光路長が短縮され、これによ
り低エネルギーで所望の加熱を行うことが出来る。
その近傍、すなわち、生体組織の表層部が、冷却液によ
り冷却され、これにより、表層部の損傷をより確実に防
止することができる。
dから冷却液を注入しつつ、排出部10eから冷却液を
排出する。この場合、冷却液は、供給部10dから流入
ルーメン2dを経て、バルーン14の中に流入する。バ
ルーン14内に流入した冷却液は、バルーン14内を少
なくとも半周し(循環し)、その後、流出ルーメン2e
を経て、排出部10eから排出される。
ザ照射装置1を体腔内から引き抜く際は、供給部10d
からの冷却液の注入を行わず、排出部10eからの冷却
液の排出のみを行う。この場合、バルーン14内の冷却
液は、流出ルーメン2eを経て、排出部10eから排出
され、これによりバルーン14が収縮する。そして、バ
ルーン14が収縮した状態で、レーザ照射装置1全体を
体腔内から引き抜く。
に、バルーン14により、容易かつ確実に、レーザ照射
装置1の位置および向きを固定することができる。
ン14内の冷却液により、生体組織の表層部を冷却する
ことができる。
ザ照射装置1においても、この第2実施例のレーザ照射
装置1のように、本体2にバルーン14等を設けてもよ
い。
述べたものと同様の潤滑性のコーティングを設けても良
い。
実施例を説明する。
第3実施例として、超音波照射装置を示す断面図であ
る。なお、前述した第1実施例との共通点については、
説明を省略し、主な相違点を説明する。
長尺状の本体22と、超音波振動子23と、その超音波
振動子23を支持するアーム25a、25bと、内視鏡
27を有する。
は、絶縁被覆を有するクラッド構造の導電体からなり、
第1実施例の直動運動と同様の運動で超音波振動子23
を摺動させると同時に、超音波振動子23と図示しない
駆動源とを電気的に接続する信号線を兼ねている。信号
の供給は、超音波振動子23と溝カム(図4、図5の1
3a、13b)との間で、摺動接点を介して行われ、溝
カムとアーム25a、25bの導電体とは電気的に絶縁
されている。
器やその位置(深さ、範囲)によって異なるため一概に
規定できないが、深さ方向に1〜5cm程度の軟組織で
あれば、周波数1〜50MHz程度のものが好ましい。
ァイバを用いた斜方視型であり、超音波が照射される生
体表層部を観察できるように構成されている。内視鏡2
7は、超音波照射装置21の基端部から出し入れ自在で
あり、エネルギー(超音波)の照射位置、照射方向、照
射表面の状態などを観察する。内視鏡27により、照射
部位の正確な確認が出来、誤った部位への照射を防止す
ることが出来る。また、エネルギーの照射中も連続して
観察することが出来るので、照射表面の状態観察による
照射条件の変更等ができる。
エネルギー照射装置であり、例えば、前立腺肥大症や、
各種の腫瘍(例えば、癌)等の治療に用いられる。
示の各実施例に基づいて説明したが、本発明はこれらに
限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を
有する任意の構成のものに置換することができる。
宜組み合わせてもよい。例えば、第1、第3実施例の内
視鏡を第2実施例に適用することや、第2実施例のバル
ーンを第1、第3実施例に適用することができる。
ー照射装置によれば、連続的に移動する出射位置からの
エネルギーが目的位置のみに集中するので、照射目的部
以外の部位(正常組織)の温度は、低い温度のままに保
持される。これにより、照射目的部以外の部位の損傷を
防止(低減)することができ、特に、照射目的部が深部
に位置する場合でも表層部の損傷を防止することができ
るので、患者に対する安全性が高い。また、出射位置が
連続的に移動するため、出射端が固定される多点集光式
よりも表面温存性に優れた深部加熱が可能となる。
エネルギーが目的位置に集中するので、目的位置および
その近傍においてエネルギーの密度が高まり、これによ
り照射目的部を所望の温度に加熱することができる。
調節手段により出射部の角度変化範囲を変更すること
で、目的位置を本体の軸線に対して垂直な方向に移動さ
せることができるので、容易かつ確実に、照射目的部以
外の部位の温度を比較的低い温度に保持しつつ、照射目
的部全体を均一に所望の温度に加熱することができる。
このため、操作が容易であり、また、患者の負担を軽減
することができる。
す断面図である。
の断面図である。
とアームの構造を説明する斜視図および側面図である。
明する概略図である。
の構造を説明する斜視図である。
とエネルギー照射方向を説明する概略図である。
断面図である。
す側面図である。
形例を示す正面図である。
断面図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 生体深達性を有するエネルギーを生体組
織に照射する側射式のエネルギー照射装置であって、長
尺状の本体と、前記本体に設置され前記エネルギーを側
方または斜方に向けて出射する出射部と、前記出射部の
位置を前記本体の軸方向へ移動させる移動手段とを有
し、 前記出射部の軸方向への移動に伴い前記出射部の出射角
度を変化させる連動手段を更に有することを特徴とする
エネルギー照射装置。 - 【請求項2】 前記連動手段が電気的な駆動手段を更に
有し、前記出射部を軸方向へ繰り返し往復運動させるこ
とを特徴とする請求項1に記載のエネルギー照射装置。 - 【請求項3】 前記出射部の位置と角度との連動した相
関関係を調節可能な調節手段を更に有することを特徴と
する請求項1または2に記載のエネルギー照射装置。 - 【請求項4】 前記エネルギーが、レーザ光であること
を特徴とする請求項1ないし3に記載のエネルギー照射
装置。 - 【請求項5】 前記エネルギーを前記出射部へ導く導光
部材を有することを特徴とする請求項4に記載のエネル
ギー照射装置。 - 【請求項6】 前記導光部材の先端と前記出射部との間
に前記レーザ光を収束させる光学素子を具備することを
特徴とする請求項5に記載のエネルギー照射装置。 - 【請求項7】 前記出射部が前記レーザ光を反射させる
反射面を有することを特徴とする請求項4ないし6に記
載のエネルギー照射装置。 - 【請求項8】 前記反射面が凹面であることを特徴とす
る請求項7に記載のエネルギー照射装置。
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- 1998-05-28 JP JP14802398A patent/JP3754561B2/ja not_active Expired - Fee Related
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