JP2001079016A - 加熱治療装置 - Google Patents

加熱治療装置

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JP2001079016A
JP2001079016A JP2000212999A JP2000212999A JP2001079016A JP 2001079016 A JP2001079016 A JP 2001079016A JP 2000212999 A JP2000212999 A JP 2000212999A JP 2000212999 A JP2000212999 A JP 2000212999A JP 2001079016 A JP2001079016 A JP 2001079016A
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Japan
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heat treatment
temperature
living tissue
treatment apparatus
laser beam
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JP2000212999A
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English (en)
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Shigeki Ariura
茂樹 有浦
Haruo Ishiyama
晴生 石山
Michihiro Sugawara
理裕 菅原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 患者個々の病態に応じて、病変部位周辺の正
常組織への損傷を防止しつつ、病変部位のみを効果的に
加熱するための治療条件の設定を、正確かつ容易に行う
ことができる加熱治療装置を提供する。 【解決手段】 コントローラ6は、操作部8に入力され
た、レーザ光の出射端111aすなわち表層21の表面
からターゲット部位30までの最短距離d1と最長距離
d2 とに基づいて、加熱治療を行うための治療条件であ
るレーザ光の出力Pと本体110に送られる冷却液の流
量Qとを自動的に演算する。そして、コントローラ6
は、求められた治療条件に応じて、レーザ光発生装置2
と冷却液循環装置4とに制御信号を出力する。また、設
定された治療条件は、操作部8に入力された入力情報と
共に、モニタ7に表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血管、尿道、腹腔
等の生体内腔あるいは管腔に挿入部を挿入し、あるいは
外科手術的に生体組織に押し当てる部分を押し当て、ま
たは体表に押し当てる部分を体表に押し当て、レーザ
光、マイクロ波、ラジオ波、超音波等のエネルギーを生
体組織に照射して加熱治療を行う加熱治療装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】体腔を利用しまたは小切開を施すことに
よって生体内に挿入される長尺状の挿入部を用い、病変
部位にエネルギーを照射して、病変部位の組織を、変
性、壊死、凝固、焼灼あるいは蒸散させて消滅させるこ
とにより、病変部位を加熱治療する加熱治療装置が、知
られている。
【0003】この加熱治療装置は、一般に、生体組織の
表層またはその近傍に位置する病変部位に、エネルギー
を直接照射するものである。また、例えば前立腺の加熱
治療などのように、生体組織の深部に位置する病変部
位、つまり、深部病変部位の治療を目的として、生体組
織の深部へエネルギーを照射する技術も、知られてい
る。さらに、挿入部の先端側に設置された熱源の出射部
近傍が冷却液により冷却されるように構成された加熱治
療装置が知られている。これによれば、挿入部の出射端
近傍に接触する生体組織の表層近傍は冷却されて熱傷害
から保護され、生体組織の深部が集中的に加熱される。
【0004】従来の加熱治療装置では、治療条件の設定
は、以下の方法で行われている。すなわち、術者自身が
経験により判断して、レーザ等の熱源の出力、熱源照射
時間、冷却液温度、冷却液を循環させる場合の冷却液流
量などの治療条件を個々に入力する方法が採られてい
る。あるいは、長尺状の挿入部が挿入される病変部位
(あるいは病変部位近傍)の生体組織の目標温度を入力
することにより、熱源の出力などの治療条件を設定する
方法が知られている(特開平7−95987号公報参
照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した加
熱治療装置にあっては、一般に、個々の治療条件をどの
程度に設定すればどのくらいの加熱範囲が得られるかが
把握しにくく、治療条件設定項目が多くなれば多くなる
ほど、より加熱範囲の把握が困難になる。このため、術
者の判断によって治療条件を設定する方法は、入力操作
が煩雑であるだけでなく、誤った治療条件を設定してし
まう虞れがある。結果的に、加熱エネルギーが過剰で病
変部位周辺の正常組織に損傷を与えたり、加熱エネルギ
ーが不十分で治療効果が満足に得られなかったりする虞
れがあった。
【0006】一方、病変部位あるいは病変部位近傍の生
体組織の目標温度を入力する方法は、病変部位の位置や
長さといった情報が、設定された治療条件に反映されて
いないという問題がある。このため、加熱される部位が
病変部位のみにとどまらず、病変部位周辺の正常組織に
及んで損傷を与えたり、また、加熱される部位が病変部
位からずれることにより、治療効果が満足に得られなか
ったりする虞れがあった。
【0007】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、患者個
々の病態に応じて、病変部位周辺の正常組織への損傷を
防止しつつ、病変部位のみを効果的に加熱するための治
療条件の設定を、正確かつ容易に行うことができる加熱
治療装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記す
る手段により達成される。
【0009】(1) 生体組織に向けてエネルギーを照
射して加熱治療を行う加熱治療装置において、目標とす
る加熱部位についての位置情報を含む入力情報に基づい
て、加熱治療を行うための治療条件を設定することを特
徴とする加熱治療装置。
【0010】(2) 生体組織に向けてエネルギーを照
射して加熱治療を行う加熱治療装置において、目標とす
る加熱部位についての位置情報を含む入力情報を入力す
るための入力手段と、前記入力手段に入力された入力情
報に基づいて、加熱治療を行うための治療条件を設定す
る制御手段と、を有することを特徴とする加熱治療装
置。
【0011】(3) 生体内に挿入される長尺状の挿入
部を備え、前記挿入部に設置された出射部から、エネル
ギーを生体組織に向けて照射することを特徴とする上記
(1)又は(2)に記載の加熱治療装置。
【0012】(4) 前記入力手段は、前記加熱治療装
置以外の装置に記憶されたデータを電子回路を用いて取
得することを特徴とする上記(2)に記載の加熱治療装
置。
【0013】(5) 前記入力情報は、生体組織の所定
温度以上にする範囲を示す位置情報を含むことを特徴と
する上記(1)〜(4)のいずれかに記載の加熱治療装
置。
【0014】(6) 前記入力情報は、生体組織のうち
で最高温度にする点を示す位置情報と、該点における目
標温度を示す温度情報とを含むことを特徴とする上記
(1)〜(4)のいずれかに記載の加熱治療装置。
【0015】(7) 前記エネルギーは、レーザ光であ
ることを特徴とする上記(1)〜(6)のいずれかに記
載の加熱治療装置。
【0016】(8) 前記生体組織に向けてエネルギー
を照射する出射部の位置を前記生体組織のエネルギー照
射面に沿う方向へ移動させる移動手段と、前記出射部の
移動に伴い前記出射部の出射角度を変化させる連動手段
と、を有することを特徴とする上記(7)に記載の加熱
治療装置。
【0017】(9) 前記治療条件は、前記エネルギー
の出力、前記エネルギーの照射時間、冷却液を利用する
場合の冷却液の温度、および冷却液を循環させる場合の
冷却液の流量からなる群の中より選択された1つ又は2
つ以上の治療条件であることを特徴とする上記(1)〜
(8)のいずれかに記載の加熱治療装置。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面
を参照して説明する。
【0019】図1は、本発明の一実施形態である加熱治
療装置のシステム構成図、図2は、レーザ光照射装置の
斜視図、図3は、レーザ光照射装置の先端部の断面図で
ある。
【0020】図1に示される加熱治療装置10は、レー
ザ光を、生体組織に照射する側射式のレーザ光照射装置
1を有している。この加熱治療装置10は、生体内にレ
ーザ光照射装置1の長尺状の挿入部としての本体110
を挿入し、本体110に設置された出射部111から、
レーザ光を生体組織20に向けて照射して、加熱治療を
行うものであり、例えば、前立腺肥大症や、各種の癌等
の腫瘍の治療に用いられる。
【0021】図2および図3に示すように、レーザ光照
射装置1は、長尺状の本体110と、レーザ光を照射す
るための出射部111と、出射部111を内包しかつ本
体110の先端部に連接されるハウジング112とを有
している。出射部111には、一本のアーム116が接
続されている。アーム116は、ハウジング112内の
出射部111を支持する。アーム116を本体110の
軸方向に移動させることにより、出射部111は軸方向
に移動される。なお、出射部111は、片面に形成さ
れ、レーザ光を反射する平滑な反射面127を、有して
いる。
【0022】ハウジング112は、レーザ光照射用の窓
部115を有する硬質の管状体からなり、レーザ光透過
性のカバー部材113によって覆われている。ハウジン
グ112は、出射部111の照射角度を変更するための
一対の溝132が設けられた内壁を有する。出射部11
1のガイドとして機能する溝132は、出射部111を
はさんで両側に配置され、本体110の軸方向と非平
行、つまり本体110の軸方向に対し傾斜している。な
お、ハウジング112の先端部は、キャップ114によ
り密封されている。
【0023】レーザ光を導くため、光ファイバ118
が、本体110の内部に配置されている。光ファイバ1
18はエネルギー伝達部材である。光ファイバ118の
先端に、先端レンズ(不図示)を設けてもよい。この先
端レンズは、レーザ光をコリメート光とするための光学
素子である。光ファイバ118は、レーザ光発生装置2
で発生させられたレーザ光を伝達する。緩衝装置181
は、ループを形成している光ファイバを収容しており、
光ファイバの運動を、吸収する。
【0024】レーザ光照射装置1は、さらに、脱着自在
の斜方視型の内視鏡180を有している。内視鏡180
は、レーザ光照射装置1の基端部から先端部に向かい、
挿入されている。したがって、レーザ光が照射される表
層の観察、内視鏡観察に基づくハウジングの位置決め、
およびレーザ光照射位置の視覚的な確認を、実行するこ
とができる。
【0025】図4は、レーザ光照射装置の出射部および
アームの構造を説明するための斜視図である。
【0026】アーム116は、ハウジング112内で左
右に分岐して出射部111を支持しているため、出射部
111の表面にレーザ光が当たるのを妨げない。出射部
111は、一辺に、支持部128が設けられ、他辺に、
一対の突起133が設けられている。支持部128は、
アーム116に回動自在に取付けられており、出射部1
11の照射角度の変更に対応可能とされている。突起1
33は、ハウジング112の内壁に配置される溝132
と嵌合する。アーム116は、レーザ光照射装置1の基
端部に配置される駆動ユニット150に連結されてい
る。駆動ユニット150には、ケーブル189によって
駆動部電源3から電力が供給されるモータ188が、連
結されている。駆動ユニット150は、出射部111
を、本体110の軸方向に、往復運動させる。したがっ
て、出射部111は、アーム116と溝132との連動
に基づき、軸方向の位置に伴って、傾斜角度が変化す
る。
【0027】図5は、出射部の動きとエネルギー照射方
向との関係を説明するための図である。
【0028】図5に示すように、位置P2における、ア
ーム116と非平行な溝132との間の距離は、位置P
1に比べ、短い。したがって、出射部111の支持部1
28が、位置P1から位置P2に、移動する場合、出射
部111の突起133が、溝132に沿ってスライド
し、出射部111の傾斜角度が、調整される。つまり、
出射部111の本体110の軸に対する傾斜角度が、小
さくなる。同様に、出射部111の支持部128が、位
置P2から位置P3に、移動する場合、出射部111の
本体110の軸に対する傾斜角度が、さらに、小さくな
る。一方、位置P1〜位置P3において、出射部111
によって反射されるレーザ光は、病変部位、つまり集光
点40に集中する。
【0029】つまり、レーザ光は、集光点40にのみ連
続的に照射され、表層等の他の生体組織には間欠的に照
射される。したがって、集光点40は、照射されたレー
ザ光により、加熱される。一方、表層等の他の生体組織
は、レーザ光の照射時間が短いため、発生する熱量も少
なく、ほとんど加熱されない。
【0030】なお、出射部111から照射されるレーザ
光は、発散光、好ましくはコリメート光あるいは収束光
を用いることができる。
【0031】出射部111から照射されるレーザ光が、
コリメート光または収束光の場合、収束性が良好であ
り、集光点40およびその近傍におけるレーザ光のエネ
ルギー密度を、強めることができる。換言すれば、コリ
メート光あるいは収束光からなるレーザ光のエネルギー
密度と、発散光からなるレーザ光のエネルギー密度と
が、集光点40において、同一となるように設定される
場合、前者のエネルギー密度は、表層においては、後者
のエネルギー密度より低くなる。したがって、コリメー
ト光あるいは収束光からなるレーザ光は、発散光からな
るレーザ光に比べ、表層の損傷をより確実に防止するこ
とができる。
【0032】出射部111から照射されるレーザ光が、
収束光の場合、集光点40と、レーザ光の焦点位置、つ
まり、レーザ光の軸に垂直な面が、最小面積を示す位置
とが、一致するよう構成されているのが好ましい。この
場合、レーザ光の焦点が、集光点40で、重なるため、
レーザ光のエネルギー密度を、集光点40およびその近
傍において、さらに高めることができる。
【0033】出射部111から照射されるレーザ光を収
束光とするためには、レーザ光の光路の途中に、レーザ
光を収束光にする光学系を設ける。レーザ光照射装置1
においては、光学系を構成するレンズ(不図示)が、光
ファイバ118の先端部に配置されている。なお、出射
部111の反射面127を、凹面鏡により構成すること
により、出射部111に、光学系の機能を兼ねさせるこ
とも可能である。
【0034】実際には、生体組織によるレーザ光の吸収
・散乱の影響があるので、最高温度となる部位は、集光
点40より表層側となる。最高温度となる部位の深さや
温度は、表層を冷却すること、レーザ光の出力等を適宜
調整することにより設定することができるので、集光点
40の位置を変えることなく、ターゲット部位30の深
さや大きさを制御することができる。
【0035】なお、レーザ光照射装置1は、本体110
の軸方向に平行なアーム116と非平行な溝132との
関係や、溝132の形状を、適当に設計することによ
り、複雑な形状を有する病変部位に対しても、適用可能
である。例えば、溝132は、直線状に限られず、曲線
状とすることも可能である。
【0036】図6は、図3の線VI−VIに関する断面図で
ある。
【0037】図6に示されるように、本体110には、
アーム116がスライド自在に挿入されているワーキン
グルーメン121が、設けられている。ワーキングルー
メン121は、本体110の軸線と平行に形成されてい
る。本体110には、さらに、光ファイバ118用のル
ーメン122と、内視鏡180用のルーメン123と、
冷却液の注入用のルーメン124と排出用のルーメン1
25とが、設けられている。冷却液は、レーザ光により
生じるハウジング112内の発熱を抑え、かつハウジン
グ112に接触する生体組織の表層を冷却するために利
用される。ルーメン124,125は、それぞれ、図示
しないコネクタを介し、冷却液循環装置4の冷却液の注
入用および排出用のチューブ185,186(図1およ
び図2参照)に、接続されている。また、冷却液循環装
置4には、冷却液温度調整器5が付設されており、冷却
液温度調整器5により、循環される冷却液の温度を調整
することが可能となっている。冷却液が、基端部に向か
い逆流することを防ぐために、ルーメン121,12
2,123に、それぞれ、逆止弁を設けることが好まし
い。ワーキングルーメン121,122を、冷却液の注
入用および排出用に兼用することも可能である。冷却液
は、滅菌された水、あるいは生理食塩水が好ましい。そ
れは、何らかの原因で冷却液が体内に漏出した場合、漏
出による生体に与える影響が低いためである。
【0038】図7は、レーザ光照射装置の駆動ユニット
の構造を説明するための斜視図である。
【0039】図7に示されるように、出射部111を往
復運動させる駆動ユニット150は、溝カム151を有
する。溝カム151は、楕円形の溝154が設けられて
いる。溝カム151の回転軸153は、モータ188の
軸に接続されている一方、溝154の中心と、不一致で
ある。駆動ユニット150は、さらに、アーム116の
基端に連接されたロッド156の基端に設けられるカム
フォロア162を有する。カムフォロア162は、溝1
54に、スライド自在に嵌め込まれている。
【0040】溝カム151は、モータ188によって駆
動され、回転軸153を中心に、回転させられる。一
方、カムフォロア162は、回転させられることなく、
溝154に沿って、スライド移動させられる。回転軸1
53は、溝154の中心に対して偏心しているため、ロ
ッド156とロッド156に連結されているアーム11
6とは、往復運動、つまり、直動運動を繰り返す。
【0041】図8は、アーム116に光ファイバ118
の先端近傍を固定させた例を示す図である。このように
すれば、光ファイバ118とアーム116とが、一体と
なって往復運動させられるため、レーザ光が照射される
光ファイバ118の先端は、反射面127に対し、常に
一定距離に保たれる。この場合は、光ファイバ118の
先端に、光を収束あるいはコリメートするための光学素
子を用いなくてもよい。発散光を用いる場合は、開口数
0.4以下、好ましくは0.3以下である。
【0042】図9は、レーザ光照射装置の使用例を説明
するための断面図である。
【0043】まず、本体110の先端部が、体腔24内
に挿入され、出射部111が収容されているハウジング
112を、病変部位、つまり目標とする加熱部位である
ターゲット部位30の近傍の表層21に密着させる。こ
の際、内視鏡180によって、ハウジング112の位置
を、直接確認することが望ましい。なお、本体110の
長手方向に関する、集光点40の位置は、レーザ光照射
装置1全体を、本体110の長手方向に移動させること
によって、調整される。本体110の周方向に関する、
集光点40の位置は、レーザ光照射装置1全体を、手動
で回転させることによって、調整される。
【0044】次に、レーザ光発生装置2が作動され、同
時にモータ188が回転させられる。発生されたレーザ
光は、図示しないコネクタを経由し、レーザ光照射装置
1内部に導入される。
【0045】レーザ光は、さらに、光ファイバ118を
経由し、レーザ光照射装置1の基端部から先端部へ導か
れ、ハウジング112内の出射部111の反射面127
で反射され、集光点40に、照射される。出射部111
は、0.1〜10Hz好ましくは1〜6Hzの周期で、
照射角度を変化させながら、軸方向に往復運動させられ
る。レーザ光の光路は、連続的に変更されるが、全て、
集光点40で交差する。
【0046】これにより、生体組織20内部の集光点4
0およびその近傍は、照射されたレーザ光により、加熱
される。但し、生体組織20がレーザ光を吸収したり散
乱させたりすることにより、一般的に集光点40よりも
若干表層に近い部位が最高温度となる。つまり、最高温
度となる点、すなわちターゲットポイント41は、集光
点40とは異なる。一方、図9の上側に位置する、ター
ゲット部位30の上方の領域、例えば、生体組織20の
表層21に対するレーザ光の照射時間は、短く、発生す
る熱量も少ない。同様に、図9の下側に位置する、ター
ゲット部位30の下方の領域に対するレーザ光の照射時
間も、短く、発生する熱量も少ない。つまり、連続的に
移動する出射位置からのレーザ光が集光点40に集中す
るので、ターゲット部位30以外の周辺部位(正常組
織)は、比較的低い温度で維持され、レーザ光による影
響から保護される。ターゲット部位30以外の領域の損
傷が、防止あるいは低減されるため、レーザ光照射装置
1は、患者に対する高い安全性を有する。特に、ターゲ
ット部位30が、生体組織の深い位置に存在する場合に
おいても、表層の損傷が防止されるので、有利である。
また、集光点40の位置を変更してレーザ光を照射する
ことによっても、所望の領域の加熱を行うことができ
る。
【0047】使用されるレーザ光は、生体深達性を有す
るものであれば、特に限定されない。しかし、レーザ光
の波長は、750〜1300nmまたは1600〜18
00nm程度が好ましい。それは、これらの波長範囲に
おいて、レーザ光は、特に優れた生体深達性を有するた
めである。つまり、生体組織の表層は、照射されたレー
ザ光のエネルギーを少量しか吸収しないため、レーザ光
は、生体組織の深部に位置するターゲット部位30に対
し、より効果的に照射される。
【0048】例えば、He−Neレーザ等の気体レー
ザ、Nd−YAGレーザ等の固体レーザ、GaAlAs
レーザ等の半導体レーザが、前記波長範囲のレーザ光を
発生させるレーザ光発生装置2に対し、適用可能であ
る。
【0049】レーザ光照射装置1の挿入部の直径、すな
わち本体110の外径は、体腔24内に挿入可能であれ
ば、特に限定されない。しかし、本体110の外径は、
2〜20mm程度が好ましく、3〜8mm程度がより好まし
い。
【0050】本体110の構成材料として、ポリエチレ
ンやポリプロピレン等のポリオレフィン、エチレン−酢
酸ビニル共重合体(EVA)、ポリ塩化ビニル、ポリエ
チレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等
のポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン、ポリスチ
レン、ポリカーボネート、フッ素樹脂等の材料の何れか
一つを含むポリマーアロイ、または2以上の材料が組み
合わされた物質が、挙げられる。また、他の材料とし
て、ステンレス鋼、チタン(Ti)、チタン(Ti)合
金等の金属材料も挙げられる。
【0051】シリコンやフッ素樹脂等の低摩擦性を備え
た材料、あるいは親水性高分子材料を有する潤滑性被覆
層を、本体110の表面に、形成しても良い。この場
合、本体110の表面摩擦が、低減されるため、本体1
10は、体腔内へスムーズに挿入される。また、別途用
意されて本体110を覆う使い捨てシースの表面に、潤
滑性被覆層を形成しても良い。この場合、複数回の使用
に伴って生じる弊害、つまり、潤滑性被覆層が剥離され
て潤滑性が損なわれることを、防ぐことが出来る。
【0052】なお、潤滑性被覆層に用いられる親水性高
分子材料は、例えば、カルボキシメチルセルロース、多
糖類、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサイ
ド、ポリアクリル酸ソーダ、メチルビニルエーテル−無
水マレイン酸共重合体、水溶性ポリアミドが好ましく、
メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体が、特
に好ましい。
【0053】親水性高分子材料が被覆された本体を有す
るレーザ光照射装置が使用される場合、本体が、例え
ば、生理食塩水に、浸漬される。これにより、本体の表
面層が湿潤し、装置は、潤滑性を有することになる。つ
まり、装置が、親水性高分子材料を含む表面層を有して
いる場合、生体組織と装置との間の摩擦抵抗が、低下す
る。これにより、患者の負担が軽減されるとともに、安
全性が向上する。例えば、装置の体腔内への挿入あるい
は体腔内からの引き抜き、装置の体腔内での移動や回転
が、円滑に実行される。
【0054】ハウジング112は、石英ガラス、アクリ
ル、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエチレン、
ポリプロピレン、塩化ビニリデン、ポリエステル等の優
れたレーザ光透過性を有する材料から形成することが望
ましい。なお、ハウジング112全体を、レーザ光透過
性を有する材料から形成する必要はなく、レーザ光照射
用の窓部のみであってもよい。この場合、窓以外の部分
には、本体110と同じ材料を使用することができる。
レーザ光照射用の窓部が、レーザ光透過性を有する材料
から形成される場合、レーザ光を、効率よく照射するこ
とができる。また、レーザ光照射用の窓部を開口部によ
って形成し、ハウジング112を覆うカバー部材113
を、上記の材料を用いて形成することも、可能である。
【0055】エネルギー伝達部材は、光ファイバに限ら
ず、レーザ光を導くことが可能な部材、例えば、ロッド
レンズであってもかまわない。出射部は、平滑な反射面
を有する板に限らず、例えば、プリズム、ウエッジ板が
適用可能である。
【0056】図1に示したように、上述したレーザ光発
生装置2、駆動部電源3、冷却液循環装置4、および冷
却液温度調整器5は、それぞれ制御手段としてのコント
ローラ6に接続される。また、コントローラ6には、入
力手段としての操作部8、入力情報や演算結果等を表示
するモニタ7、およびその他の図示しない入出力装置が
接続されている。そして、コントローラ6は、加熱治療
装置10を全体的に統括する制御を司っている。
【0057】本実施形態の加熱治療装置10は、特に、
目標とする加熱部位であるターゲット部位についての位
置情報を含む入力情報に基づいて、加熱治療を行うため
の治療条件を設定する構成とされている。
【0058】図10は、治療条件の設定方法を示すフロ
ーチャートである。
【0059】加熱治療装置を使用する場合にあっては、
まず、予め、患者の病変部位を診断しておく。病変部位
の診断は、肉眼的観察による検査や、触診による検査、
打診と聴診による検査、光学内視鏡、超音波内視鏡、X
線造影、磁気共鳴映像法(MRI;magnetic resonance
imaging)、X線あるいは磁気共鳴を利用したコンピュ
ータ連動断層撮影(CT;computed tomography )、陽
電子射出断層撮影(PET;positron emission tomogr
aphy)、単一光子射出コンピュータ連動断層撮影(SP
ECT;single photon emission computed tomograph
y)による画像診断、生体組織検査(biopsy)などで行
われる。
【0060】そして、診断によって把握された病変部位
から、術者は、目標とする加熱部位であるターゲット部
位を決定し、その位置情報を含む入力情報を、操作部8
を通して入力する(S11)。ここで、ターゲット部位
の位置情報とは、ターゲット部位のレーザ光照射装置に
対する平面的あるいは空間的な位置の情報である。な
お、コントローラ6が、ターゲット部位の位置情報を含
む入力情報を、図示しないメモリに記憶されている患者
の診断データから読み出すように構成することも可能で
ある。また、入力手段としては、操作部8に限定される
ものではない。例えば図示しない病変部位の診断装置、
図示しない患者情報を記憶したコンピュータなどの外部
装置と接続して、外部装置から目標とする加熱部位であ
るターゲット部位の位置情報を入力可能にするための接
続部が、コントローラ6に設けられていてもよい。前記
接続部を利用することにより、診断時、あるいは術者の
所望する時にコントローラ6に目標とする加熱部位であ
るターゲット部位の位置情報が転送されるため、自動的
に治療条件が設定され、操作部8を用いた入力の手間を
省くことができ、さらに操作部8での誤った入力も防止
できる。
【0061】コントローラ6は、操作部8に入力された
入力情報に基づいて、加熱治療を行うための治療条件を
演算する(S12)。加熱治療装置10の治療条件は、
レーザ光の出力、レーザ光の照射時間、本体110に送
られる冷却液の温度、本体110に送られる冷却液の流
量、およびレーザ光の出射部の移動速度などが挙げられ
る。そして、加熱治療装置10は、それらの中の1つ又
は2つ以上の治療条件を自動的に演算する。治療条件の
演算方法は、操作部8に入力された入力情報を、例えば
実験的に予め求めた関係式に代入して治療条件を求める
方法が採用される。但し、実験的に予め求めた関数表を
利用する方法でもよい。
【0062】次いで、コントローラ6は、自動的に演算
して求められた治療条件の出力を行う(S13)。すな
わち、コントローラ6は、求められた治療条件に応じ
て、レーザ光発生装置2、駆動部電源3、冷却液循環装
置4、および冷却液温度調整器5に制御信号を出力す
る。また、求められた治療条件は、操作部8に入力され
た入力情報と共に、モニタ7に表示される。このように
して、コントローラ6は、操作部8に入力された入力情
報に基づいて、加熱治療を行うための治療条件を自動的
に設定する。ここで、入力情報に基づいた自動設定がな
されない治療条件は、当該加熱治療における一般的な値
が採用される。
【0063】なお、自動的に演算して求められた治療条
件および/またはその他の治療条件をモニタ7にまず表
示して、術者が確認した後に、再度操作部8の所定のス
イッチを押すことで、コントローラ6がレーザ光発生装
置2等に制御信号を出力するようにしてもよい。また、
このとき、自動的に演算して求められた治療条件および
/またはその他の治療条件に、手動で若干の微調整を施
すことを可能としてもよい。
【0064】このように、この加熱治療装置10によれ
ば、目標とする加熱部位であるターゲット部位の位置情
報を含む入力情報を入力するだけで、自動的に適切な治
療条件が設定されるので、設定すべき治療条件の多数あ
る項目を、術者自身が経験により判断して、個々に入力
しなくても済み、入力操作が容易となる。しかも、誤っ
た治療条件の設定を防止することができる。したがっ
て、患者個々の病態に応じて、病変部位周辺の正常組織
への損傷を防止しつつ、病変部位のみを正確かつ容易に
加熱することができる。
【0065】図11は、生体組織の断面図、図12は、
具体的な治療条件の設定方法を示すフローチャートであ
る。
【0066】図12に示される治療条件の設定方法は、
操作部8に入力される入力情報が、生体組織の所定温度
以上にする範囲を示す位置情報である点で、図10に示
した治療条件の設定方法をより具体的に規定したもので
ある。したがって、上記した説明と重複する部分は、そ
の説明を一部省略する。
【0067】生体組織の所定温度以上にする範囲を示す
位置情報は、レーザ光がレーザ光照射装置1から外方に
出射される出口部分に相当する出射端111aから、所
定温度以上にする範囲までの、最短距離d1 (mm)と
最長距離d2 (mm)とである。
【0068】図1に示されるレーザ光照射装置1の場
合、出射端111aは、生体組織20の表層21に接触
しているので、距離d1 ,d2 は、表層21の表面から
所定温度以上にする範囲までの、それぞれ最短距離、最
長距離と同じである。所定温度以上(前立腺の場合、例
えば45℃以上)にする範囲は、通常、目標とする加熱
部位であるターゲット部位30と一致させる。図11で
は、ターゲット部位30は、生体組織20の組織深部2
3に位置している。但し、例えばターゲット部位30よ
り若干狭い範囲を、所定温度以上にする範囲とすること
も可能である。
【0069】加熱治療装置を使用する場合にあっては、
まず、予め、患者の病変部位を診断しておく。診断によ
って把握された病変部位から、術者は、目標とする加熱
部位であるターゲット部位30を決定し、出射端111
aから、所定温度以上にする範囲、すなわちターゲット
部位30までの最短距離d1 と最長距離d2 とを、操作
部8を通して入力する(S21,22)。
【0070】コントローラ6は、操作部8に入力された
最短距離d1 と最長距離d2 とに基づいて、加熱治療を
行うための治療条件であるレーザ光の出力Pと、本体1
10に送られる冷却液の流量Qとを自動的に演算する
(S23)。治療条件の演算方法は、操作部8に入力さ
れた最短距離d1 と最長距離d2 とを実験的に予め求め
た関係式に代入して、レーザ光の出力Pと本体110に
送られる冷却液の流量Qとを求める方法が採用される。
なお、一般的な傾向としては、(d2 −d1 )が大きく
なるにつれて、あるいはd1 ,d2 がともに大きくなる
につれて、加熱因子であるレーザ光の出力は高い方向に
設定され、d1 ,d2 がともに大きくなるにつれて、表
層冷却因子である冷却液流量は大きい方向に設定され
る。
【0071】次いで、コントローラ6は、自動的に演算
して求められた治療条件の出力を行う(S24)。すな
わち、コントローラ6は、求められた治療条件に応じ
て、レーザ光発生装置2と冷却液循環装置4とに制御信
号を出力する。また、求められた治療条件は、操作部8
に入力された入力情報と共に、モニタ7に表示される。
このようにして、コントローラ6は、操作部8に入力さ
れた出射端111aからターゲット部位30までの最短
距離d1 と最長距離d2 とに基づいて、加熱治療を行う
ための治療条件を自動的に設定する。ここで、入力情報
に基づいた自動設定がなされない治療条件は、当該加熱
治療における一般的な値が採用され、コントローラ6
は、その治療条件に応じて、駆動部電源3や冷却液温度
調整器5に制御信号を出力するようになっている。
【0072】このように、図12に示した治療条件の設
定方法によれば、レーザ光の出射端111aからターゲ
ット部位30までの距離を入力するだけで、患者個々の
病態に応じて、病変部位周辺の正常組織への損傷を防止
しつつ、病変部位のみを効果的に加熱するための治療条
件の設定を、誤ること無く正確に、かつきわめて容易に
行うことができる。
【0073】なお、図12に示した治療条件の設定方法
では、自動的に設定される治療条件を、レーザ光の出力
Pと、本体110に送られる冷却液の流量としたが、本
発明は、これらに限られない。例えば、レーザ光の照射
時間、本体110に送られる冷却液の温度、およびレー
ザ光の出射部の移動速度も、レーザ光の出射端111a
からターゲット部位30までの距離(d1 ,d2 )を入
力するだけで、自動的に設定することが可能である。こ
の場合、(d2 −d1 )が大きくなるにつれて、あるい
はd1 ,d2 がともに大きくなるにつれて、加熱因子で
あるレーザ光の照射時間は長い方向に設定され、d1 ,
d2 がともに大きくなるにつれて、表層冷却因子である
冷却液温度は低い方向に、レーザ光の出射部の移動速度
は速い方向に設定される。
【0074】図13は、生体組織の断面図、図14は、
具体的な治療条件の他の設定方法を示すフローチャート
である。
【0075】図14に示される治療条件の設定方法は、
操作部8に入力される入力情報が、生体組織のうちで最
高温度にする点を示す位置情報と、該点における目標温
度を示す温度情報である点で、図12に示した治療条件
の設定方法と相違している。したがって、上記した説明
と重複する部分は、その説明を一部省略する。
【0076】生体組織のうちで最高温度にする点を示す
位置情報は、レーザ光の出射端111aから最高温度に
する点までの距離D(mm)である。図1に示されるレ
ーザ光照射装置1の場合、出射端111aは、生体組織
20の表層21に接触しているので、距離Dは、表層2
1の表面から生体組織のうちで最高温度にする点までの
距離と同じである。ターゲットポイント41は、集光点
40を超えない深さで設定できる。
【0077】加熱治療装置を使用する場合にあっては、
まず、予め、患者の病変部位を診断しておく。診断によ
って把握された病変部位から、術者は、目標とする加熱
部位であるターゲット部位30を決定し、出射端111
aから、生体組織のうちで最高温度にする点、すなわち
ターゲットポイント41までの距離D(mm)と、この
ターゲットポイント41における目標温度T(℃)を、
操作部8を通して入力する(S31,32)。
【0078】コントローラ6は、操作部8に入力された
距離Dと目標温度Tとに基づいて、加熱治療を行うため
の治療条件であるレーザ光の出力Pと、本体110に送
られる冷却液の流量Qとを自動的に演算する(S3
3)。治療条件の演算方法は、操作部8に入力された温
度Tと距離Dとを実験的に予め求めた関係式に代入し
て、レーザ光の出力Pと本体110に送られる冷却液の
流量Qとを求める方法が採用される。なお、一般的な傾
向としては、D,Tが大きくなるにつれて、加熱因子で
あるレーザ光の出力は高い方向に設定され、表層冷却因
子である冷却液流量は大きい方向に設定される。
【0079】次いで、コントローラ6は、自動的に演算
して求められた治療条件の出力を行う(S34)。すな
わち、コントローラ6は、求められた治療条件に応じ
て、レーザ光発生装置2と冷却液循環装置4とに制御信
号を出力する。また、求められた治療条件は、操作部8
に入力された入力情報と共に、モニタ7に表示される。
このようにして、コントローラ6は、操作部8に入力さ
れた出射端111aからターゲットポイント41までの
距離Dと、このターゲットポイント41における目標温
度Tとに基づいて、加熱治療を行うための治療条件を自
動的に設定する。ここで、入力情報に基づいた自動設定
がなされない治療条件は、当該加熱治療における一般的
な値が採用され、コントローラ6は、その治療条件に応
じて、駆動部電源3や冷却液温度調整器5に制御信号を
出力するようになっている。
【0080】このように、図14に示した治療条件の設
定方法によれば、レーザ光の出射端111aからターゲ
ットポイント41までの距離Dと、このターゲットポイ
ント41における目標温度Tを入力するだけで、患者個
々の病態に応じて、病変部位周辺の正常組織への損傷を
防止しつつ、病変部位のみを効果的に加熱するための治
療条件の設定を、誤ること無く正確に、かつきわめて容
易に行うことができる。
【0081】なお、図14に示した治療条件の設定方法
では、自動的に設定される治療条件を、レーザ光の出力
Pと、本体110に送られる冷却液の流量としたが、本
発明は、これらに限られない。例えば、レーザ光の照射
時間、本体110に送られる冷却液の温度、およびレー
ザ光の出射部の移動速度も、レーザ光の出射端111a
からターゲットポイント41までの距離Dと、このター
ゲットポイント41における目標温度Tを入力するだけ
で、自動的に設定することが可能である。
【0082】図15および図16は、図12に示される
治療条件の設定方法を使用して加熱した被加熱体の温度
分布を測定した実験の結果を示す図である。
【0083】図15および図16に関する実験は、図1
に示した加熱治療装置10を用いて行った。但し、実験
に用いたレーザ光照射装置1は、アーム116と光ファ
イバ118が光ファイバの先端近傍で固定されて、アー
ム116と光ファイバ118が一体として移動するよう
に構成されており、本体110の先端部に、レーザ光が
照射される組織の表面を冷却することが可能なバルーン
(図20のバルーン230を参照)を有している。この
バルーンの膨張時の外径は8mmである。
【0084】また、この実験は、以下の条件の下で行っ
た。 被加熱体:トリ肉ファントム レーザ光:波長810nm、連続波、組織表面における
ビーム径4mm、開口数NA=0.26 環境温度:室温22℃ 加熱時間(レーザ光照射時間):15分 冷却液温度:22℃ レーザ光の出射部の移動速度:3往復/秒 レーザ光の出射部の移動長:20mm レーザ光の出射端から集光点までの距離:15mm 加熱設定温度:室温+8℃ また、最短距離d1 (mm)と最長距離d2 (mm)と
から、レーザ光の出力P(W)と本体110に送られる
冷却液の流量Q(ml/min)とを求めるために使用
される、実験的に予め求めた関係式は、次の通りであ
る。d1 =4、15≦d2 ≦18のとき、 P=A1 ・(d2 −4)2 −B1 ・(d2 −4)+C1 …(1−1) Q=A2 ・(d2 −4)2 −B2 ・(d2 −4)+C2 …(1−2) ここで、A1 =0.1333、B1 =2.8、C1 =2
3.17 A2 =8.3333、B2 =175、C2 =967 4<d1 ≦6、d2 −d1 =11のとき、 P=D1 +E1 ・(d1 −4) …(1−3) Q=D2 +E2 ・(d1 −4) …(1−4) ここで、D1 =8.5、E1 =0.25 D2 =50、E2 =75 図15および図16に関する実験は、実験1a :d1 =
4、d2 =15、実験2a :d1 =4、d2 =17、実
験3a :d1 =4、d2 =18、実験4a :d1 =5、
d2 =16、実験5a :d1 =6、d2 =17、の5種
類である。これら実験1a 〜5a の組織表面からターゲ
ット部位30までの最短距離d1 (mm)と最長距離d
2 (mm)とを、加熱治療装置10の操作部8に入力す
ることにより、上記式(1−1)〜(1−4)を用い
て、治療条件であるレーザ光の出力P(W)と本体11
0に送られる冷却液の流量Q(ml/min)とは、そ
れぞれ次の通りに設定される。
【0085】すなわち、実験1a :P=8.5、Q=5
0、実験2a :P=9.3、Q=100、実験3a :P
=10.1、Q=150、実験4a :P=8.8、Q=
125、実験5a :P=9.0、Q=200、となる。
【0086】このように設定された治療条件の下で、被
加熱体の加熱が行われ、加熱された被加熱体の温度分布
測定を、被加熱体の表面から深さ20mmまで行った。
そして、実験1a 〜3a の結果を図15に示し、実験1
a ,4a ,5a の結果を図16に示してある。なお、図
15および図16において、例えば「4〜15mmのと
き」という記載は、「d1 =4(mm)、d2 =15
(mm)のとき」を表している。
【0087】図15および図16を参照すれば、本加熱
治療装置により、最短距離d1 (mm)から最長距離d
2 までの範囲にあるターゲット部位のみを、目標とする
加熱設定温度(温度上昇+8℃)以上に、正確かつ容易
に加熱することができることがわかった。
【0088】図17〜図19は、図14に示される治療
条件の設定方法を使用して加熱した被加熱体の温度分布
を測定した実験の結果を示す図である。
【0089】図17〜図19に関する実験は、図15お
よび図16に関する実験で用いた加熱治療装置と同じも
のを用いた。
【0090】また、この実験は、以下の条件の下で行っ
た。 被加熱体:トリ肉ファントム レーザ光:波長810nm、連続波、組織表面における
ビーム径4mm、開口数NA=0.26 環境温度:室温22℃ 加熱時間(レーザ光照射時間):15分 冷却液温度:22℃ レーザ光の出射部の移動速度:3往復/秒 レーザ光の出射部の移動長:20mm レーザ光の出射端から集光点までの距離:15mm また、組織表面からターゲットポイントまでの距離D
(mm)とターゲットポイントにおける目標温度T
(℃)とから、レーザ光の出力P(W)と本体110に
送られる冷却液の流量Q(ml/min)とを求めるた
めに使用される、実験的に予め求めた関係式は、次の通
りである。+8≦ΔT≦+12、9≦D≦11のとき、 P=F・ΔT+G+(H・ΔT−I)×(D−9) …(2−1) Q=J+K×(D−9) …(2−2) ここで、F=0.825、G=0.5、H=0.05、
I=0.2 J=50、K=75 なお、上記式では、目標温度上昇値ΔT(℃)を入力す
るようになっている。目標温度T(℃)を入力情報とす
る場合は、被治療組織の温度をT0 (℃)とすると、上
記式(2−1)は、次式(2−3)におきかえられる。
この場合、被治療組織の温度T0 は、例えば別途測定し
て操作部8を通して入力する。すなわち、+8≦T−T
0 ≦+12、9≦D≦11のとき、 P=F×(T−T0 )+G+(H×(T−T0 )−I)×(D−9) …(2−3) 図17〜図19に関する実験は、実験1b :ΔT=+
8、D=9、実験2b :ΔT=+10、D=9、実験3
b :ΔT=+12、D=9、実験4b :ΔT=+8、D
=10、実験5b :ΔT=+8、D=11、実験6b :
ΔT=+12、D=10、実験7b :ΔT=+12、D
=11、の7種類である。これら実験1b〜7b の出射
端111aからターゲットポイントまでの距離D(m
m)と、ターゲットポイントにおける目標温度T(℃)
あるいは目標温度上昇値ΔT(℃)とを、加熱治療装置
10の操作部8に入力することにより、上記式(2−
1)〜(2−3)を用いて、治療条件であるレーザ光の
出力P(W)と本体110に送られる冷却液の流量Q
(ml/min)とは、それぞれ次の通りに設定され
る。
【0091】すなわち、実験1b :P=7.1、Q=5
0、実験2b :P=8.8、Q=50、実験3b :P=
10.4、Q=50、実験4b :P=7.3、Q=12
5、実験5b :P=7.5、Q=200、実験6b :P
=10.8、Q=125、実験7b :P=11.2、Q
=200、となる。
【0092】このように設定された治療条件の下で、被
加熱体の加熱が行われ、加熱された被加熱体の温度分布
測定を、被加熱体の表面から深さ20mmまで行った。
そして、実験1b 〜3b の結果を図17に、実験1b ,
4b ,5b の結果を図18に、実験3b ,6b ,7b の
結果を図19に示してある。なお、図17〜図19にお
いて、例えば「9mmに+8℃のとき」という記載は、
「D=9(mm)、ΔT=+8(℃)のとき」を表して
いる。
【0093】図17〜図19を参照すれば、本加熱治療
装置により、生体組織のうちで最高温度にする点、すな
わち組織表面から距離Dにあるターゲットポイントを、
目標温度上昇値ΔT(℃)の通りに、正確かつ容易に加
熱することができることがわかった。
【0094】本発明の加熱治療装置は、例えば、前立腺
肥大症、前立腺癌などの前立腺疾患のように、前立腺の
近傍に存在する尿道や直腸の正常組織を予め設定された
温度以上に加熱すること無く、前立腺内部のみを予め設
定された温度以上に加熱治療する場合に、適用して好ま
しい。
【0095】なお、以上説明した実施形態は、本発明を
限定するために記載されたものではなく、本発明の技術
的思想内において当業者により種々変更が可能である。
【0096】例えば、上述した実施形態の加熱治療装置
では、目標とする加熱部位であるターゲット部位につい
ての位置情報として、レーザ光の出射端からターゲット
部位までの最短距離および最長距離や、ターゲット部位
内部の最高温度にする点までの距離を例示したが、本発
明はこれに限定されるものではない。ターゲット部位に
ついての位置情報として、例えばレーザ光の出射端から
ターゲット部位の中央点までの距離および深さ方向の幅
等を採用することも可能である。
【0097】また、上記実験1a 〜5a 、2b 〜7b で
使用した治療条件の設定のための演算に用いる関係式
(1−1)〜(1−4)、(2−1)〜(2−3)は、
当該実験条件においてのみ成立するものであって、例示
したものにすぎない。実際には、治療条件の設定のため
の演算に用いる関係式は、適用される加熱治療の種類や
規模等に応じて、適宜実験的に求める必要がある。
【0098】また、加熱治療装置のレーザ光照射装置
は、図3に示した構造に限定されるものではなく、生体
内に長尺状の挿入部を挿入し、挿入部に設置された出射
部から、レーザ光を生体組織に向けて照射するもの、あ
るいは外科手術的に生体組織に押し当てる部分を押し当
て、または体表に押し当てる部分を体表に押し当て、該
押し当てる部分に設置された出射部から、レーザ光を生
体組織に向けて照射するもの等各種のレーザ光照射装置
を使用することができる。
【0099】図20は、レーザ光照射装置の他の例の先
端部の断面図である。なお、図3に示したレーザ光照射
装置との共通点については、説明が省略され、主な相違
点が説明される。このレーザ光照射装置1aは、レーザ
光を反射する凹面形状の反射面227を有する出射部2
11を備えており、光ファイバ218によって伝達され
るレーザ光は、収束される。光ファイバ218およびア
ーム216は、チューブ237に挿入され、互いに固定
されている。したがって、光ファイバ218およびアー
ム216は、一体となって往復運動させられるため、レ
ーザ光が照射される光ファイバ218の先端は、反射面
227に対し、常に一定距離を保ち、また、レーザ光の
形状も、一定に保たれる。
【0100】レーザ光照射装置1aは、さらに、膨張あ
るいは収縮するバルーン230を有している。バルーン
230は、本体210の先端部に配置されるハウジング
212の周囲を取り囲んでいる。バルーン230は、ポ
リオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ラテック
ス、セルロース等のレーザ光透過性に優れた材料から構
成されることが、好ましい。それは、レーザ光がバルー
ン230を通過する際にバルーン230によって吸収さ
れるエネルギーおよび吸収されるエネルギーによって生
じる温度上昇が、低減できるためである。バルーン23
0を膨張させる作動流体は、冷却液の注入用および排出
用ルーメンを利用して、供給される。ルーメンの一端
は、図示しないコネクタを介し、冷却液循環装置4の冷
却液の注入用および排出用のチューブに接続されてお
り、他端は、バルーン230へ連通している。冷却液つ
まり作動流体の温度は、生体組織の表層を冷却し得る程
度であれば特に限定されないが、37℃以下が好まし
く、0〜25℃程度がより好ましく、0〜10℃程度が
さらに好ましい。作動流体が冷却液である場合、冷却能
率を向上させるために、作動流体を循環させるのが好ま
しい。但し、冷却液を循環させない構成とすることも可
能である。バルーン230の膨張によって、レーザ光照
射装置1aの位置および向きが固定される。また、バル
ーン230と接触する部分およびその近傍、すなわち、
生体組織の表層が、作動流体により一層冷却されるた
め、表層の損傷をより確実に防止できる。
【0101】なお、バルーン230を膨張させることに
より、尿道等の体腔が押し広げられるので、レーザ光の
出射部は、生体組織20の表層21の表面からの距離が
変化することになる。したがって、膨張時のバルーン径
を考慮して、予め患者の病変部位を診断して得たターゲ
ット部位30の位置情報を補正するとよい。但し、バル
ーン230は、図21に示されるように、レーザ光照射
用の窓部を除き、ハウジング212の全周を囲むように
形成することも可能である。この場合、バルーン230
の膨張によって、本体210のレーザ光照射用の窓部で
ある出射端と、出射部との距離が一定であり、予め患者
の病変部位を診断して得たターゲット部位30の位置情
報を補正する必要はない。
【0102】レーザ光照射装置は、上述した以外にも、
各種のレーザ光照射装置を使用することができる。例え
ば、図3及び図4に示した出射部111は、一辺に、支
持部128が設けられ、他辺に、一対の突起133が設
けられているが、図22に示すように、出射部311の
相対する両辺に支持部328,329を設け、各支持部
328,329をそれぞれ別個のアーム316,317
に回動自在に取付け、これら一対のアーム316,31
7を、それぞれ駆動ユニットにより異なるストロークで
軸方向に往復移動させることにより、出射部311の照
射角度を変更する構成とすることもできる。この場合、
出射部311に係合用の突起は設けないので、ハウジン
グの内壁に配置される溝は不要である。また、各アーム
316,317の相対的な長さを調整するための図示し
ないアジャスタを設けることにより、出射部311の角
度変化範囲が、変更可能である。
【0103】レーザ光照射装置は、さらに、装置の動作
中にレーザ光の出射部の位置が本体の軸方向へ移動する
ことなく固定されるものであってもよい。出射部が固定
されたレーザ光照射装置には、複数の出射部を有し、各
出射部からのレーザ光の照射範囲が病変部位で重なるも
のや、出射部からのレーザ光が散乱されて生体組織に照
射されるものが含まれる。
【0104】また、生体組織に向けて照射されるエネル
ギーとして、これまでレーザ光を例示して説明したが、
本発明は、これに限定されるものではなく、例えばマイ
クロ波、ラジオ波、超音波等を含む。
【0105】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明によれば、目
標とする加熱部位であるターゲット部位の位置情報を含
む入力情報を入力するだけで、自動的に適切な治療条件
が設定されるので、設定すべき治療条件の多数ある項目
を、術者自身が経験により判断して、個々に入力しなく
ても済み、入力操作が容易となる。しかも、誤った治療
条件の設定を防止することができる。したがって、患者
個々の病態に応じて、病変部位周辺の正常組織への損傷
を防止しつつ、病変部位のみを正確かつ容易に加熱する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態である加熱治療装置のシ
ステム構成図である。
【図2】 レーザ光照射装置の斜視図である。
【図3】 レーザ光照射装置の先端部の断面図である。
【図4】 レーザ光照射装置の出射部およびアームの構
造を説明するための斜視図である。
【図5】 出射部の動きとエネルギー照射方向との関係
を説明するための図である。
【図6】 図3の線VI−VIに関する断面図である。
【図7】 レーザ光照射装置の駆動ユニットの構造を説
明するための斜視図である。
【図8】 アームに光ファイバの先端近傍を固定させた
例を示す図である。
【図9】 レーザ光照射装置の使用例を説明するための
断面図である。
【図10】 治療条件の設定方法を示すフローチャート
である。
【図11】 生体組織の断面図である。
【図12】 具体的な治療条件の設定方法を示すフロー
チャートである。
【図13】 生体組織の断面図である。
【図14】 具体的な治療条件の他の設定方法を示すフ
ローチャートである。
【図15】 図12に示される治療条件の設定方法を使
用して加熱した被加熱体の温度分布を測定した実験の結
果を示す図である。
【図16】 図12に示される治療条件の設定方法を使
用して加熱した被加熱体の温度分布を測定した実験の結
果を示す図である。
【図17】 図14に示される治療条件の設定方法を使
用して加熱した被加熱体の温度分布を測定した実験の結
果を示す図である。
【図18】 図14に示される治療条件の設定方法を使
用して加熱した被加熱体の温度分布を測定した実験の結
果を示す図である。
【図19】 図14に示される治療条件の設定方法を使
用して加熱した被加熱体の温度分布を測定した実験の結
果を示す図である。
【図20】 レーザ光照射装置の他の例の先端部の断面
図である。
【図21】 バルーンを備えたレーザ光照射装置を先端
側から見た図である。
【図22】 レーザ光照射装置の出射部およびアームの
構造の他の例を説明するための斜視図である。
【符号の説明】
1,1a…レーザ光照射装置、 110,210…本体(挿入部)、 111,211,311…出射部、 116,216,316,317…アーム(連動手
段)、 132,232…溝(連動手段)、 150…駆動ユニット(連動手段)、 188…モータ(移動手段)、 3…駆動部電源、 4…冷却液循環装置、 5…冷却液温度調整器、 6…コントローラ(制御手段)、 7…モニタ、 8…操作部(入力手段)、 10…加熱治療装置、 20…生体組織、 30…ターゲット部位(加熱部位)、 40…集光点、 41…ターゲットポイント。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61M 25/00 410Z

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体組織に向けてエネルギーを照射して
    加熱治療を行う加熱治療装置において、 目標とする加熱部位についての位置情報を含む入力情報
    に基づいて、加熱治療を行うための治療条件を設定する
    ことを特徴とする加熱治療装置。
  2. 【請求項2】 生体組織に向けてエネルギーを照射して
    加熱治療を行う加熱治療装置において、 目標とする加熱部位についての位置情報を含む入力情報
    を入力するための入力手段と、 前記入力手段に入力された入力情報に基づいて、加熱治
    療を行うための治療条件を設定する制御手段と、を有す
    ることを特徴とする加熱治療装置。
  3. 【請求項3】 生体内に挿入される長尺状の挿入部を備
    え、前記挿入部に設置された出射部から、エネルギーを
    生体組織に向けて照射することを特徴とする請求項1又
    は2に記載の加熱治療装置。
  4. 【請求項4】 前記入力手段は、前記加熱治療装置以外
    の装置に記憶されたデータを電子回路を用いて取得する
    ことを特徴とする請求項2に記載の加熱治療装置。
  5. 【請求項5】 前記入力情報は、生体組織の所定温度以
    上にする範囲を示す位置情報を含むことを特徴とする請
    求項1〜4のいずれかに記載の加熱治療装置。
  6. 【請求項6】 前記入力情報は、生体組織のうちで最高
    温度にする点を示す位置情報と、該点における目標温度
    を示す温度情報とを含むことを特徴とする請求項1〜4
    のいずれかに記載の加熱治療装置。
  7. 【請求項7】 前記エネルギーは、レーザ光であること
    を特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の加熱治療
    装置。
  8. 【請求項8】 前記生体組織に向けてエネルギーを照射
    する出射部の位置を前記生体組織のエネルギー照射面に
    沿う方向へ移動させる移動手段と、前記出射部の移動に
    伴い前記出射部の出射角度を変化させる連動手段と、を
    有することを特徴とする請求項7に記載の加熱治療装
    置。
  9. 【請求項9】 前記治療条件は、前記エネルギーの出
    力、前記エネルギーの照射時間、冷却液を利用する場合
    の冷却液の温度、および冷却液を循環させる場合の冷却
    液の流量からなる群の中より選択された1つ又は2つ以
    上の治療条件であることを特徴とする請求項1〜8のい
    ずれかに記載の加熱治療装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013157208A1 (ja) * 2012-04-20 2013-10-24 テルモ株式会社 血管挿入型治療デバイス
KR20190098723A (ko) * 2019-02-14 2019-08-22 한국광기술원 광열 치료용 광원 구성 장치

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