JP2001079015A - 前立腺加熱治療装置 - Google Patents

前立腺加熱治療装置

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JP2001079015A
JP2001079015A JP2000212998A JP2000212998A JP2001079015A JP 2001079015 A JP2001079015 A JP 2001079015A JP 2000212998 A JP2000212998 A JP 2000212998A JP 2000212998 A JP2000212998 A JP 2000212998A JP 2001079015 A JP2001079015 A JP 2001079015A
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heat treatment
energy
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JP2000212998A
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Shigeki Ariura
茂樹 有浦
Haruo Ishiyama
晴生 石山
Michihiro Sugawara
理裕 菅原
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 患者個々の前立腺病態に応じて、前立腺組織
周辺の正常組織への損傷を防止しつつ、前立腺組織のみ
を効果的に加熱するための治療条件の設定を、正確かつ
容易に行うことができる前立腺加熱治療装置を提供す
る。 【解決手段】 コントローラ6は、操作部8に入力され
た前立腺の3軸方向それぞれについての直径L1 ,L2
,L3 に基づいて、加熱治療を行うための治療条件で
あるレーザ光の出力Pと本体110に送られる冷却液の
流量Qとを自動的に演算する。そして、コントローラ6
は、求められた治療条件に応じて、レーザ光発生装置2
と冷却液循環装置4とに制御信号を出力する。また、設
定された治療条件は、操作部8に入力された入力情報と
共に、モニタ7に表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、尿道等の生体内に
長尺状の挿入部を挿入し、挿入部に設置された出射部か
ら、レーザ光を生体組織に向けて照射するもの、あるい
は外科手術的に前立腺自体または前立腺近傍の生体組織
に押し当てる部分を押し当て、または体表に押し当てる
部分を体表に押し当て、該押し当てる部分に設置された
出射部から、レーザ光、マイクロ波、ラジオ波、超音波
等のエネルギーを前立腺組織に照射して、前立腺の加熱
治療を行う前立腺加熱治療装置に関する。
【0002】
【従来の技術】尿道等の生体内に挿入される長尺状の挿
入部を用い、前立腺組織にエネルギーを照射して、前立
腺組織を、変性、壊死、凝固、焼灼あるいは蒸散させて
消滅させることにより加熱治療する前立腺加熱治療装置
が、知られている。
【0003】この前立腺加熱治療装置には、前立腺内部
に熱源出射端を含む挿入部を穿刺して、前立腺組織にエ
ネルギーを照射する方式のものと、尿道内に熱源出射端
を含む挿入部を挿入して、生体組織の深部に位置する前
立腺組織へエネルギーを照射する方式のものとがある。
また、挿入部の先端側に設置された熱源の出射部近傍が
冷却液により冷却されるように構成された、前立腺加熱
治療装置が知られている。冷却液を利用すれば、挿入部
の出射端近傍に接触する生体組織の表層近傍は冷却され
て熱傷害から保護され、生体組織の深部が集中的に加熱
される。
【0004】従来の前立腺加熱治療装置は、治療条件が
一定で変更できないものと、治療条件を設定できるもの
とがある。後者における治療条件の設定は、以下の方法
で行われている。すなわち、術者自身が経験により判断
して、レーザ等の熱源の出力、熱源照射時間、さらに、
冷却液を利用する場合の冷却液温度、冷却液を循環させ
る場合の冷却液流量などの治療条件を個々に入力する方
法が採られている。また、前立腺を貫通している尿道の
目標温度を入力することにより、熱源の出力などの治療
条件を設定する方法が知られている(特開平7−959
87号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、治療条件が
一定である上記した前立腺加熱治療装置にあっては、前
立腺の大きさに関係なく一定の加熱エネルギーが供給さ
れるため、前立腺の大きさによって、加熱エネルギーが
過剰で直腸、尿道、膀胱、尿道括約筋などの前立腺近傍
の正常組織に損傷を与えたり、加熱エネルギーが不十分
で治療効果が満足に得られなかったりする虞れがあり、
患者個々の病態に対応できないという問題があった。
【0006】また、治療条件を設定できる上記した前立
腺加熱治療装置にあっては、個々の治療条件をどの程度
に設定すればどのくらいの加熱範囲が得られるかが把握
しにくく、治療条件設定項目が多くなれば多くなるほ
ど、より加熱範囲の把握が困難になる。このため、術者
の判断によって治療条件を設定する方法は、入力操作が
煩雑であるだけでなく、誤った治療条件を設定してしま
う虞れがある。結果的に、加熱エネルギーが過剰で直
腸、尿道、膀胱、尿道括約筋などの前立腺近傍の正常組
織に損傷を与えたり、加熱エネルギーが不十分で治療効
果が満足に得られなかったりする虞れがあった。
【0007】また、尿道の目標温度を入力することによ
り治療条件を設定する方法は、前立腺の加熱範囲が、設
定された治療条件に反映されていないという問題があ
る。このため、例えば加熱エネルギーと冷却とがともに
過剰な場合、尿道は目標温度になったとしても、加熱範
囲が広すぎて直腸などの前立腺外周近傍の正常組織に損
傷を与えたり、加熱エネルギーと冷却とがともに不十分
な場合、尿道は目標温度になったとしても、加熱範囲が
狭すぎて治療効果が満足に得られなかったりする虞れが
あった。
【0008】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、患者個
々の前立腺病態に応じて、前立腺組織周辺の正常組織へ
の損傷を防止しつつ、前立腺組織のみを効果的に加熱す
るための治療条件の設定を、正確かつ容易に行うことが
できる前立腺加熱治療装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記す
る手段により達成される。
【0010】(1) 生体組織に向けてエネルギーを照
射し、前立腺の加熱治療を行う前立腺加熱治療装置にお
いて、前立腺の診断データを含む入力情報に基づいて、
前立腺の加熱治療を行うための治療条件を設定すること
を特徴とする前立腺加熱治療装置。
【0011】(2) 生体組織に向けてエネルギーを照
射し、前立腺の加熱治療を行う前立腺加熱治療装置にお
いて、前立腺の大きさを特定するデータを含む入力情報
に基づいて、前立腺の加熱治療を行うための治療条件を
設定することを特徴とする前立腺加熱治療装置。
【0012】(3) 生体組織に向けてエネルギーを照
射し、前立腺の加熱治療を行う前立腺加熱治療装置にお
いて、前立腺の大きさを特定するデータを含む入力情報
を入力するための入力手段と、前記入力手段に入力され
た入力情報に基づいて、前立腺の加熱治療を行うための
治療条件を設定する制御手段と、を有することを特徴と
する前立腺加熱治療装置。
【0013】(4) 生体内に挿入される長尺状の挿入
部を備え、前記挿入部に設置された出射部から、エネル
ギーを生体組織に向けて照射することを特徴とする上記
(1)〜(3)のいずれかに記載の前立腺加熱治療装
置。
【0014】(5) 前記入力手段は、前記前立腺加熱
治療装置以外の装置に記憶されたデータを電子回路を用
いて取得することを特徴とする上記(3)に記載の前立
腺加熱治療装置。
【0015】(6) 前記入力情報は、空間を規定する
3軸方向それぞれについての前立腺の直径を含むことを
特徴とする上記(1)〜(5)のいずれかに記載の前立
腺加熱治療装置。
【0016】(7) 前記エネルギーは、レーザ光であ
ることを特徴とする上記(1)〜(6)のいずれかに記
載の前立腺加熱治療装置。
【0017】(8) 前記生体組織に向けてエネルギー
を照射する出射部の位置を前記生体組織のエネルギー照
射面に沿う方向へ移動させる移動手段と、前記出射部の
移動に伴い前記出射部の出射角度を変化させる連動手段
と、を有することを特徴とする上記(7)に記載の前立
腺加熱治療装置。
【0018】(9) 前記治療条件は、前記エネルギー
の出力、前記エネルギーの照射時間、冷却液を利用する
場合の冷却液の温度、および冷却液を循環させる場合の
冷却液の流量からなる群の中より選択された1つ又は2
つ以上の治療条件であることを特徴とする上記(1)〜
(8)のいずれかに記載の前立腺加熱治療装置。
【0019】(10) 前記データが予め設定された最
小特性値よりも小さい場合に、加熱治療を中止させるこ
とを特徴とする上記(1)〜(9)のいずれかに記載の
前立腺加熱治療装置。
【0020】(11) 前記データが予め設定された最
大特性値よりも大きい場合に、該データを前記最大特性
値におきかえて治療条件を設定することを特徴とする上
記(1)〜(10)のいずれかに記載の前立腺加熱治療
装置。
【0021】(12) 前記データが同種で2つ以上あ
る場合に、該同種データのうちの最小値に基づいて治療
条件を設定することを特徴とする上記(1)〜(11)
のいずれかに記載の前立腺加熱治療装置。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面
を参照して説明する。
【0023】図1は、本発明の一実施形態である前立腺
加熱治療装置のシステム構成図、図2は、レーザ光照射
装置の斜視図、図3は、レーザ光照射装置の先端部の断
面図である。
【0024】図1に示される前立腺加熱治療装置10
は、レーザ光を、生体組織に照射する側射式のレーザ光
照射装置1を有している。この前立腺加熱治療装置10
は、生体内にレーザ光照射装置1の長尺状の挿入部とし
ての本体110を挿入し、本体110に設置された出射
部111から、レーザ光を生体組織20に向けて照射し
て、前立腺の加熱治療を行うものである。
【0025】図2および図3に示すように、レーザ光照
射装置1は、長尺状の本体110と、レーザ光を照射す
るための出射部111と、出射部111を内包しかつ本
体110の先端部に連接されるハウジング112とを有
している。出射部111には、一本のアーム116が接
続されている。アーム116は、ハウジング112内の
出射部111を支持する。アーム116を本体110の
軸方向に移動させることにより、出射部111は軸方向
に移動される。なお、出射部111は、片面に形成さ
れ、レーザ光を反射する平滑な反射面127を、有して
いる。
【0026】ハウジング112は、レーザ光照射用の窓
部115を有する硬質の管状体からなり、レーザ光透過
性のカバー部材113によって覆われている。ハウジン
グ112は、出射部111の照射角度を変更するための
一対の溝132が設けられた内壁を有する。出射部11
1のガイドとして機能する溝132は、出射部111を
はさんで両側に配置され、本体110の軸方向と非平
行、つまり本体110の軸方向に対し傾斜している。な
お、ハウジング112の先端部は、キャップ114によ
り密封されている。
【0027】レーザ光を導くため、光ファイバ118
が、本体110の内部に配置されている。光ファイバ1
18はエネルギー伝達部材である。光ファイバ118の
先端に、先端レンズ(不図示)を設けてもよい。この先
端レンズは、レーザ光をコリメート光とするための光学
素子である。光ファイバ118は、レーザ光発生装置2
で発生させられたレーザ光を伝達する。緩衝装置181
は、ループを形成している光ファイバを収容しており、
光ファイバの運動を、吸収する。
【0028】レーザ光照射装置1は、さらに、脱着自在
の斜方視型の内視鏡180を有している。内視鏡180
は、レーザ光照射装置1の基端部から先端部に向かい、
挿入されている。したがって、レーザ光が照射される表
層の観察、内視鏡観察に基づくハウジングの位置決め、
およびレーザ光照射位置の視覚的な確認を、実行するこ
とができる。
【0029】図4は、レーザ光照射装置の出射部および
アームの構造を説明するための斜視図である。
【0030】アーム116は、ハウジング112内で左
右に分岐して出射部111を支持しているため、出射部
111の表面にレーザ光が当たるのを妨げない。出射部
111は、一辺に、支持部128が設けられ、他辺に、
一対の突起133が設けられている。支持部128は、
アーム116に回動自在に取付けられており、出射部1
11の照射角度の変更に対応可能とされている。突起1
33は、ハウジング112の内壁に配置される溝132
と嵌合する。アーム116は、レーザ光照射装置1の基
端部に配置される駆動ユニット150に連結されてい
る。駆動ユニット150には、ケーブル189によって
駆動部電源3から電力が供給されるモータ188が、連
結されている。駆動ユニット150は、出射部111
を、本体110の軸方向に、往復運動させる。したがっ
て、出射部111は、アーム116と溝132との連動
に基づき、軸方向の位置に伴って、傾斜角度が変化す
る。
【0031】図5は、出射部の動きとエネルギー照射方
向との関係を説明するための図である。
【0032】図5に示すように、位置P2における、ア
ーム116と非平行な溝132との間の距離は、位置P
1に比べ、短い。したがって、出射部111の支持部1
28が、位置P1から位置P2に、移動する場合、出射
部111の突起133が、溝132に沿ってスライド
し、出射部111の傾斜角度が、調整される。つまり、
出射部111の本体110の軸に対する傾斜角度が、小
さくなる。同様に、出射部111の支持部128が、位
置P2から位置P3に、移動する場合、出射部111の
本体110の軸に対する傾斜角度が、さらに、小さくな
る。一方、位置P1〜位置P3において、出射部111
によって反射されるレーザ光は、病変部位、つまり集光
点40に集中する。
【0033】つまり、レーザ光は、集光点40にのみ連
続的に照射され、表層等の他の生体組織には間欠的に照
射される。したがって、集光点40は、照射されたレー
ザ光により、加熱され、所望温度に達する。一方、表層
等の他の生体組織は、レーザ光の照射時間が短いため、
発生する熱量も少なく、ほとんど加熱されない。
【0034】なお、出射部111から照射されるレーザ
光は、発散光、好ましくはコリメート光あるいは収束光
を用いることができる。
【0035】出射部111から照射されるレーザ光が、
コリメート光または収束光の場合、収束性が良好であ
り、集光点40およびその近傍におけるレーザ光のエネ
ルギー密度を、強めることができる。換言すれば、コリ
メート光あるいは収束光からなるレーザ光のエネルギー
密度と、発散光からなるレーザ光のエネルギー密度と
が、集光点40において、同一となるように設定される
場合、前者のエネルギー密度は、表層においては、後者
のエネルギー密度より低くなる。したがって、コリメー
ト光あるいは収束光からなるレーザ光は、発散光からな
るレーザ光に比べ、表層の損傷をより確実に防止するこ
とができる。
【0036】出射部111から照射されるレーザ光が、
収束光の場合、集光点40と、レーザ光の焦点位置、つ
まり、レーザ光の軸に垂直な面が、最小面積を示す位置
とが、一致するよう構成されているのが好ましい。この
場合、レーザ光の焦点が、集光点40で、重なるため、
レーザ光のエネルギー密度を、集光点40およびその近
傍において、さらに高めることができる。
【0037】出射部111から照射されるレーザ光を収
束光とするためには、レーザ光の光路の途中に、レーザ
光を収束光にする光学系を設ける。レーザ光照射装置1
においては、光学系を構成するレンズ(不図示)が、光
ファイバ118の先端部に配置されている。なお、出射
部111の反射面127を、凹面鏡により構成すること
により、出射部111に、光学系の機能を兼ねさせるこ
とも可能である。
【0038】実際には、生体組織によるレーザ光の吸収
・散乱の影響があるので、最高温度となる部位は、集光
点40より表層側となる。最高温度となる部位の深さや
温度は、表層を冷却すること、レーザ光の出力等を適宜
調整することにより設定することができるので、集光点
40の位置を変えることなく、ターゲット部位30の深
さや大きさを制御することができる。
【0039】なお、レーザ光照射装置1は、本体110
の軸方向に平行なアーム116と非平行な溝132との
関係や、溝132の形状を、適当に設計することによ
り、複雑な形状を有する病変部位に対しても、適用可能
である。例えば、溝132は、直線状に限られず、曲線
状とすることも可能である。
【0040】図6は、図3の線VI−VIに関する断面図で
ある。
【0041】図6に示されるように、本体110には、
アーム116がスライド自在に挿入されているワーキン
グルーメン121が、設けられている。ワーキングルー
メン121は、本体110の軸線と平行に形成されてい
る。本体110には、さらに、光ファイバ118用のル
ーメン122と、内視鏡180用のルーメン123と、
冷却液の注入用のルーメン124と排出用のルーメン1
25とが、設けられている。冷却液は、レーザ光により
生じるハウジング112内の発熱を抑え、かつハウジン
グ112に接触する生体組織の表層を冷却するために利
用される。ルーメン124,125は、それぞれ、図示
しないコネクタを介し、冷却液循環装置4の冷却液の注
入用および排出用のチューブ185,186(図1およ
び図2参照)に、接続されている。また、冷却液循環装
置4には、冷却液温度調整器5が付設されており、冷却
液温度調整器5により、循環される冷却液の温度を調整
することが可能となっている。冷却液が、基端部に向か
い逆流することを防ぐために、ルーメン121,12
2,123に、それぞれ、逆止弁を設けることが好まし
い。ワーキングルーメン121,122を、冷却液の注
入用および排出用に兼用することも可能である。冷却液
は、滅菌された水、あるいは生理食塩水が好ましい。そ
れは、何らかの原因で冷却液が体内に漏出した場合、漏
出による生体に与える影響が低いためである。
【0042】図7は、レーザ光照射装置の駆動ユニット
の構造を説明するための斜視図である。
【0043】図7に示されるように、出射部111を往
復運動させる駆動ユニット150は、溝カム151を有
する。溝カム151は、楕円形の溝154が設けられて
いる。溝カム151の回転軸153は、モータ188の
軸に接続されている一方、溝154の中心と、不一致で
ある。駆動ユニット150は、さらに、アーム116の
基端に連接されたロッド156の基端に設けられるカム
フォロア162を有する。カムフォロア162は、溝1
54に、スライド自在に嵌め込まれている。
【0044】溝カム151は、モータ188によって駆
動され、回転軸153を中心に、回転させられる。一
方、カムフォロア162は、回転させられることなく、
溝154に沿って、スライド移動させられる。回転軸1
53は、溝154の中心に対して偏心しているため、ロ
ッド156とロッド156に連結されているアーム11
6とは、往復運動、つまり、直動運動を繰り返す。
【0045】図8は、アーム116に光ファイバ118
の先端近傍を固定させた例を示す図である。このように
すれば、光ファイバ118とアーム116とが、一体と
なって往復運動させられるため、レーザ光が照射される
光ファイバ118の先端は、反射面127に対し、常に
一定距離に保たれる。この場合は、光ファイバ118の
先端に、光を収束あるいはコリメートするための光学素
子を用いなくてもよい。発散光を用いる場合は、開口数
0.4以下、好ましくは0.3以下である。
【0046】図9は、レーザ光照射装置の使用例を説明
するための断面図である。
【0047】まず、本体110の先端部が、体腔24内
に挿入され、出射部111が収容されているハウジング
112を、病変部位、つまり目標とする加熱部位である
ターゲット部位30の近傍の表層21に密着させる。こ
の際、内視鏡180によって、ハウジング112の位置
を、直接確認することが望ましい。なお、本体110の
長手方向に関する、集光点40の位置は、レーザ光照射
装置1全体を、本体110の長手方向に移動させること
によって、調整される。本体110の周方向に関する、
集光点40の位置は、レーザ光照射装置1全体を、手動
で回転させることによって、調整される。
【0048】次に、レーザ光発生装置2が作動され、同
時にモータ188が回転させられる。発生されたレーザ
光は、図示しないコネクタを経由し、レーザ光照射装置
1内部に導入される。
【0049】レーザ光は、さらに、光ファイバ118を
経由し、レーザ光照射装置1の基端部から先端部へ導か
れ、ハウジング112内の出射部111の反射面127
で反射され、集光点40に、照射される。出射部111
は、0.1〜10Hz好ましくは1〜6Hzの周期で、
照射角度を変化させながら、軸方向に往復運動させられ
る。レーザ光の光路は、連続的に変更されるが、全て、
集光点40で交差する。
【0050】これにより、生体組織20内部の集光点4
0およびその近傍は、照射されたレーザ光により、加熱
され、所望温度に達する。但し、生体組織20がレーザ
光を吸収したり散乱させたりすることにより、一般的に
集光点40よりも若干表層に近い部位が最高温度とな
る。一方、図9の上側に位置する、ターゲット部位30
の上方の領域、例えば、生体組織20の表層21に対す
るレーザ光の照射時間は、短く、発生する熱量も少な
い。同様に、図9の下側に位置する、ターゲット部位3
0の下方の領域に対するレーザ光の照射時間も、短く、
発生する熱量も少ない。つまり、連続的に移動する出射
位置からのレーザ光が集光点40に集中するので、ター
ゲット部位30以外の周辺部位(正常組織)は、比較的
低い温度で維持され、レーザ光による影響から保護され
る。ターゲット部位30以外の領域の損傷が、防止ある
いは低減されるため、レーザ光照射装置1は、患者に対
する高い安全性を有する。特に、ターゲット部位30
が、生体組織の深い位置に存在する場合においても、表
層の損傷が防止されるので、有利である。また、集光点
40の位置を変更してレーザ光を照射することによって
も、所望の領域の加熱を行うことができる。
【0051】使用されるレーザ光は、生体深達性を有す
るものであれば、特に限定されない。しかし、レーザ光
の波長は、750〜1300nmまたは1600〜18
00nm程度が好ましい。それは、これらの波長範囲に
おいて、レーザ光は、特に優れた生体深達性を有するた
めである。つまり、生体組織の表層は、照射されたレー
ザ光のエネルギーを少量しか吸収しないため、レーザ光
は、生体組織の深部に位置するターゲット部位30に対
し、より効果的に照射される。
【0052】例えば、He−Neレーザ等の気体レー
ザ、Nd−YAGレーザ等の固体レーザ、GaAlAs
レーザ等の半導体レーザが、前記波長範囲のレーザ光を
発生させるレーザ光発生装置2に対し、適用可能であ
る。
【0053】レーザ光照射装置1の挿入部の直径、すな
わち本体110の外径は、体腔24内に挿入可能であれ
ば、特に限定されない。しかし、本体110の外径は、
2〜20mm程度が好ましく、3〜8mm程度がより好まし
い。
【0054】本体110の構成材料として、ポリエチレ
ンやポリプロピレン等のポリオレフィン、エチレン−酢
酸ビニル共重合体(EVA)、ポリ塩化ビニル、ポリエ
チレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等
のポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン、ポリスチ
レン、ポリカーボネート、フッ素樹脂等の材料の何れか
一つを含むポリマーアロイ、または2以上の材料が組み
合わされた物質が、挙げられる。また、他の材料とし
て、ステンレス鋼、チタン(Ti)、チタン(Ti)合
金等の金属材料も挙げられる。
【0055】シリコンやフッ素樹脂等の低摩擦性を備え
た材料、あるいは親水性高分子材料を有する潤滑性被覆
層を、本体110の表面に、形成しても良い。この場
合、本体110の表面摩擦が、低減されるため、本体1
10は、体腔内へスムーズに挿入される。また、別途用
意されて本体110を覆う使い捨てシースの表面に、潤
滑性被覆層を形成しても良い。この場合、複数回の使用
に伴って生じる弊害、つまり、潤滑性被覆層が剥離され
て潤滑性が損なわれることを、防ぐことが出来る。
【0056】なお、潤滑性被覆層に用いられる親水性高
分子材料は、例えば、カルボキシメチルセルロース、多
糖類、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサイ
ド、ポリアクリル酸ソーダ、メチルビニルエーテル−無
水マレイン酸共重合体、水溶性ポリアミドが好ましく、
メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体が、特
に好ましい。
【0057】親水性高分子材料が被覆された本体を有す
るレーザ光照射装置が使用される場合、本体が、例え
ば、生理食塩水に、浸漬される。これにより、本体の表
面層が湿潤し、装置は、潤滑性を有することになる。つ
まり、装置が、親水性高分子材料を含む表面層を有して
いる場合、生体組織と装置との間の摩擦抵抗が、低下す
る。これにより、患者の負担が軽減されるとともに、安
全性が向上する。例えば、装置の体腔内への挿入あるい
は体腔内からの引き抜き、装置の体腔内での移動や回転
が、円滑に実行される。
【0058】ハウジング112は、石英ガラス、アクリ
ル、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエチレン、
ポリプロピレン、塩化ビニリデン、ポリエステル等の優
れたレーザ光透過性を有する材料から形成することが望
ましい。なお、ハウジング112全体を、レーザ光透過
性を有する材料から形成する必要はなく、レーザ光照射
用の窓部のみであってもよい。この場合、窓以外の部分
には、本体110と同じ材料を使用することができる。
レーザ光照射用の窓部が、レーザ光透過性を有する材料
から形成される場合、レーザ光を、効率よく照射するこ
とができる。また、レーザ光照射用の窓部を開口部によ
って形成し、ハウジング112を覆うカバー部材113
を、上記の材料を用いて形成することも、可能である。
【0059】エネルギー伝達部材は、光ファイバに限ら
ず、レーザ光を導くことが可能な部材、例えば、ロッド
レンズであってもかまわない。出射部は、平滑な反射面
を有する板に限らず、例えば、プリズム、ウエッジ板が
適用可能である。
【0060】図1に示したように、上述したレーザ光発
生装置2、駆動部電源3、冷却液循環装置4、および冷
却液温度調整器5は、それぞれ制御手段としてのコント
ローラ6に接続される。また、コントローラ6には、入
力手段としての操作部8、入力情報や演算結果等を表示
するモニタ7、およびその他の図示しない入出力装置が
接続されている。そして、コントローラ6は、前立腺加
熱治療装置10を全体的に統括する制御を司っている。
【0061】本実施形態の前立腺加熱治療装置10は、
前立腺の診断データからの入力情報、特に、前立腺の大
きさを特定するデータを含む入力情報に基づいて、前立
腺の加熱治療を行うための治療条件を設定する構成とさ
れている。
【0062】図10は、治療条件の設定方法を示すフロ
ーチャートである。
【0063】前立腺加熱治療装置を使用する場合にあっ
ては、まず、予め、患者の前立腺を診断しておく。前立
腺の形状および大きさは、(直腸に指を挿入する間接的
な)触診、超音波検査、磁気共鳴映像法(MRI;magn
etic resonance imaging)、X線あるいは磁気共鳴を利
用したコンピュータ連動断層撮影(CT;computed tom
ography )、生体組織検査などによって診断される。ま
た、前立腺の硬さあるいは組織密度は、(直腸に指を挿
入する間接的な)触診、磁気共鳴映像法、X線あるいは
磁気共鳴を利用したコンピュータ連動断層撮影、生体組
織検査などによって診断される。また、前立腺内の血液
流量は、経直腸超音波ドップラーなどによって診断され
る。
【0064】そして、診断によって把握された前立腺組
織から、術者は、前立腺の大きさを特定するデータを含
む入力情報を、操作部8を通して入力する(S11)。
ここで、前立腺の大きさを特定するデータとは、前立腺
の大きさを識別するのに役立つ診断データであって、例
えば前立腺の直径であり、前立腺の体積や、重量などが
含まれる。その他の入力情報は、例えば前立腺の組織密
度、前立腺内の血液流量である。なお、コントローラ6
が、前立腺の大きさを特定するデータを含む入力情報
を、図示しないメモリに記憶されている患者の診断デー
タから読み出すように構成することも可能である。ま
た、入力手段としては、操作部8に限定されるものでは
ない。例えば図示しない前立腺の診断装置、図示しない
患者情報を記憶したコンピュータなどの外部装置と接続
して、外部装置から前立腺の診断データを含む情報を入
力可能にするための接続部が、コントローラ6に設けら
れていてもよい。前記接続部を利用することにより、診
断時、あるいは術者の所望する時にコントローラ6に前
立腺の診断データを含む情報が転送されるため、自動的
に治療条件が設定され、操作部8を用いた入力の手間を
省くことができ、さらに操作部8での誤った入力も防止
できる。
【0065】コントローラ6は、操作部8に入力された
入力情報に基づいて、加熱治療を行うための治療条件を
演算する(S12)。前立腺加熱治療装置10の治療条
件は、レーザ光の出力、レーザ光の照射時間、本体11
0に送られる冷却液の温度、本体110に送られる冷却
液の流量、およびレーザ光の出射部の移動速度などが挙
げられる。そして、前立腺加熱治療装置10は、それら
の中の1つ又は2つ以上の治療条件を自動的に演算す
る。治療条件の演算方法は、操作部8に入力された入力
情報を、例えば実験的に予め求めた関係式に代入して治
療条件を求める方法が採用される。但し、実験的に予め
求めた関数表を利用する方法でもよい。なお、一般的な
傾向としては、前立腺の大きさが大きくなるにつれて、
あるいは前立腺内の血液流量が多くなるにつれて、レー
ザ光の出力は高い方向に、レーザ光の照射時間は長い方
向に、冷却液温度は低い方向に、冷却液流量は大きい方
向に、レーザ光の出射部の移動速度は速い方向に設定さ
れる。また、熱源がレーザ光である場合は、前立腺の組
織密度が高くなるにつれて、レーザ光の出力は高い方向
に、レーザ光の照射時間は長い方向に、冷却液温度は低
い方向に、冷却液流量は大きい方向に、レーザ光の出射
部の移動速度は速い方向に設定される。
【0066】次いで、コントローラ6は、自動的に演算
して求められた治療条件の出力を行う(S13)。すな
わち、コントローラ6は、求められた治療条件に応じ
て、レーザ光発生装置2、駆動部電源3、冷却液循環装
置4、および冷却液温度調整器5に制御信号を出力す
る。また、求められた治療条件は、操作部8に入力され
た入力情報と共に、モニタ7に表示される。このように
して、コントローラ6は、操作部8に入力された入力情
報に基づいて、加熱治療を行うための治療条件を自動的
に設定する。ここで、入力情報に基づいた自動設定がな
されない治療条件は、当該加熱治療における一般的な値
が採用される。
【0067】なお、自動的に演算して求められた治療条
件および/またはその他の治療条件をモニタ7にまず表
示して、術者が確認した後に、再度操作部8の所定のス
イッチを押すことで、コントローラ6がレーザ光発生装
置2等に制御信号を出力するようにしてもよい。また、
このとき、自動的に演算して求められた治療条件および
/またはその他の治療条件に、手動で若干の微調整を施
すことを可能としてもよい。
【0068】このように、この前立腺加熱治療装置10
によれば、前立腺の大きさを特定するデータを含む入力
情報を入力するだけで、自動的に適切な治療条件が設定
されるので、設定すべき治療条件の多数ある項目を、術
者自身が経験により判断して、個々に入力しなくても済
み、入力操作が容易となる。しかも、誤った治療条件の
設定を防止することができる。したがって、患者個々の
病態に応じて、病変部位周辺の正常組織への損傷を防止
しつつ、病変部位のみを正確かつ容易に加熱することが
できる。
【0069】図11(A)は、尿道に垂直な平面で切断
した前立腺周辺の生体組織の断面図、図11(B)は、
図11(A)の側面から見た図、図12は、具体的な治
療条件の設定方法を示すフローチャートである。
【0070】図12に示される治療条件の設定方法は、
操作部8に入力される入力情報が、空間を規定する3軸
方向それぞれについての前立腺の直径である点で、図1
0に示した治療条件の設定方法をより具体的に規定した
ものである。したがって、上記した説明と重複する部分
は、その説明を一部省略する。
【0071】図11に示すように、前立腺31は、膀胱
51に通ずる尿道22を取り囲むように位置しており、
直腸52が前立腺31の近くを通っている。なお、図中
符号53は、尿道括約筋を示す。
【0072】空間を規定する3軸方向は、互いに直交し
ていることが望ましい。ここで、3軸方向それぞれにつ
いての前立腺の直径は、前立腺31を貫いている尿道2
2に対して垂直な平面上における直交する2軸方向の直
径L1 およびL2 と、尿道22に平行な軸方向の直径L
3 とである。なお、前立腺の大きさを特定するデータ
は、上記した3軸方向それぞれについての前立腺の直径
のうち、1つ又は2つを代表的に採用してもよい。
【0073】前立腺加熱治療装置を使用する場合にあっ
ては、まず、予め、患者の病変部位を診断しておく。診
断によって把握された前立腺組織から、術者は、空間を
規定する3軸方向それぞれについての前立腺の直径L1
(mm),L2 (mm),L3 (mm)を、操作部8を
通して入力する(S21,S22,S23)。
【0074】コントローラ6は、まず、操作部8に入力
された前立腺の直径L1 ,L2 ,L3 のうちの最小直径
Lmin を決定し(S24,S25,S29)、この最小
直径Lmin に基づいて、加熱治療を行うための治療条件
であるレーザ光の出力Pと、本体110に送られる冷却
液の流量Qとを自動的に演算する(S26,S28,S
30,S31)。治療条件の演算方法は、操作部8に入
力された前立腺の直径L1 ,L2 ,L3 を実験的に予め
求めた関係式に代入して、レーザ光の出力Pと本体11
0に送られる冷却液の流量Qとを求める方法が採用され
る。
【0075】次いで、コントローラ6は、自動的に演算
して求められた治療条件の出力を行う(S27)。すな
わち、コントローラ6は、求められた治療条件に応じ
て、レーザ光発生装置2と冷却液循環装置4とに制御信
号を出力する。また、求められた治療条件は、操作部8
に入力された入力情報と共に、モニタ7に表示される。
このようにして、コントローラ6は、操作部8に入力さ
れた前立腺の直径L1 ,L2 ,L3 に基づいて、加熱治
療を行うための治療条件を自動的に設定する。ここで、
入力情報に基づいた自動設定がなされない治療条件は、
当該加熱治療における一般的な値が採用され、コントロ
ーラ6は、その治療条件に応じて、駆動部電源3や冷却
液温度調整器5に制御信号を出力するようになってい
る。
【0076】このように、図12に示した治療条件の設
定方法によれば、前立腺の直径L1,L2 ,L3 を入力
するだけで、患者個々の病態に応じて、病変部位周辺の
正常組織への損傷を防止しつつ、病変部位のみを効果的
に加熱するための治療条件の設定を、誤ること無く正確
に、かつきわめて容易に行うことができる。また、前立
腺の直径L1 ,L2 ,L3 のうちの最小直径Lmin に基
づいて、加熱治療を行うための治療条件を設定するよう
にしたので、前立腺より外側の正常組織を誤って加熱す
る事態を防止することができ、信頼性の高い適切な加熱
治療を行うことができる。
【0077】なお、図12に示した治療条件の設定方法
では、自動的に設定される治療条件を、レーザ光の出力
Pと、本体110に送られる冷却液の流量としたが、本
発明は、これらに限られない。例えば、レーザ光の照射
時間、本体110に送られる冷却液の温度、およびレー
ザ光の出射部の移動速度も、前立腺の大きさを特定する
データを入力するだけで、自動的に設定することが可能
である。
【0078】また、操作部8に入力された前立腺の直径
が予め設定された最小特性値よりも小さい場合に、加熱
治療を中止させる制御を追加してもよい。このようにす
れば、正常な前立腺を誤って加熱する事態を防止するこ
とができる。さらに、操作部8に入力された前立腺の直
径がが予め設定された最大特性値よりも大きい場合に、
該入力された直径のデータを該最大特性値におきかえて
治療条件を設定する制御を追加してもよい。このように
すれば、加熱治療装置の能力を最大にして効率的で適切
な加熱治療を行うことができる。
【0079】図13は、前立腺の大きさに相当するファ
ントムを加熱した実験を説明するための図であって、図
13(A)は、本体の軸方向に垂直な平面で切断した断
面図、図13(B)は、本体の軸を含む平面で切断した
断面図である。
【0080】図13に示すように、ファントム32の3
軸方向の直径L1 ,L2 ,L3 が、図11に示した前立
腺31の3軸方向の直径L1 ,L2 ,L3 に相当する。
【0081】この実験は、図1に示した加熱治療装置1
0を用いて行った。但し、実験に用いたレーザ光照射装
置1は、アーム116と光ファイバ118が光ファイバ
の先端近傍で固定されて、アーム116と光ファイバ1
18が一体として移動するように構成されており、本体
110の先端部に、レーザ光が照射される組織の表面を
冷却することが可能なバルーン(図16のバルーン23
0を参照)を有している。このバルーンの膨張時の外径
は8mmである。
【0082】また、この実験は、以下の条件の下で行っ
た。 被加熱体:トリ肉ファントム レーザ光:波長810nm、連続波、組織表面における
ビーム径4mm、開口数NA=0.26 環境温度:室温22℃ 加熱時間(レーザ光照射時間):15分 冷却液温度:22℃ レーザ光の出射部の移動速度:3往復/秒 レーザ光の出射部の移動長:20mm レーザ光の出射端から集光点までの距離:15mm 加熱設定温度:尿道からの深さが4mmから(最小直径
Lmin /2−8)mmまでの範囲で、温度上昇が+8℃
以上 また、3軸方向の直径L1 (mm),L2 (mm),L
3 (mm)のうちの最小直径Lmin から、レーザ光の出
力P(W)と本体110に送られる冷却液の流量Q(m
l/min)とを求めるために使用される、実験的に予
め求めた関係式は、次の通りである。46≦Lmin ≦5
2のとき、 P=A1 ・Lmin 2 −B1 ・Lmin +C1 …(1−1) Q=A2 ・Lmin 2 −B2 ・Lmin +C2 …(1−2) ここで、A1 =0.0333、B1 =3、C1 =76.
07 A2 =2.0833、B2 =187.5、C2 =426
7 図13に関する実験は、実験1:L1 =48、L2 =4
6、L3 =51、(Lmin =46)、実験2:L1 =5
0、L2 =52、L3 =54、(Lmin =50)、実験
3:L1 =55、L2 =53、L3 =52、(Lmin =
52)、の3種類である。これら実験1〜3において、
3軸方向の直径L1 (mm),L2 (mm),L3 (m
m)を、前立腺加熱治療装置10の操作部8に入力する
ことにより、上記式(1−1)、(1−2)を用いて、
治療条件であるレーザ光の出力P(W)と本体110に
送られる冷却液の流量Q(ml/min)とは、それぞ
れ次の通りに設定される。
【0083】すなわち、実験1:P=8.5、Q=5
0、実験2:P=9.3、Q=100、実験3:P=1
0.1、Q=150、となる。
【0084】このように設定された治療条件の下で、被
加熱体の加熱が行われ、加熱された被加熱体の温度分布
測定を、被加熱体の表面から深さ20mmまで行った。
【0085】図14は、被加熱体の温度分布を測定した
実験の結果を示す図、図15は、図14の実験結果をも
とに温度上昇が+8℃以上となった範囲を模式的に示し
た図である。なお、図14において、「Lmin =46の
とき」は実験1の温度分布測定結果、「Lmin =50の
とき」は実験2の温度分布測定結果、「Lmin =52の
とき」は実験3の温度分布測定結果を表している。ま
た、図15において、(A)は実験1に、(B)は実験
2に、(C)は実験3に対応している。
【0086】図14および図15を参照すれば、本前立
腺加熱治療装置により、尿道からの深さが4mmから
(最小直径Lmin /2−8)mmまでの範囲33で、温
度上昇が+8℃以上に、目標通りに正確かつ容易に加熱
することができることがわかった。つまり、尿道表層の
表面から深さ4mmまでと、最小直径Lmin の球面から
内側4mmまでとを、温度上昇が+8℃以下に保つこと
が可能であることがわかった。
【0087】本発明の前立腺加熱治療装置は、例えば、
前立腺肥大症、前立腺癌などの前立腺疾患のように、前
立腺の近傍に存在する尿道や直腸の正常組織を予め設定
された温度以上に加熱すること無く、前立腺内部のみを
予め設定された温度以上に加熱治療する場合に、適用し
て好ましい。
【0088】なお、以上説明した実施形態は、本発明を
限定するために記載されたものではなく、本発明の技術
的思想内において当業者により種々変更が可能である。
【0089】例えば、上述した実施形態の前立腺加熱治
療装置では、前立腺の大きさを特定するデータとして、
特に、前立腺31の3軸方向の直径L1 ,L2 ,L3 を
例示して説明したが、本発明はこれに限定されるもので
はない。前述したように、前立腺の大きさを特定するデ
ータとして、前立腺の体積や重量等を採用することも可
能である。また、入力情報に、前立腺の硬さあるいは組
織密度、あるいは前立腺内の血液流量等を使用すること
もできる。治療条件の設定のための上述した各種の入力
情報は、適宜組み合わせて使用することが可能である。
【0090】また、上記実験1〜3で使用した治療条件
の設定のための演算に用いる関係式(1−1)、(1−
2)は、当該実験条件においてのみ成立するものであっ
て、例示したものにすぎない。実際には、治療条件の設
定のための演算に用いる関係式は、適用される加熱治療
の種類や規模等に応じて、適宜実験的に求める必要があ
る。
【0091】また、前立腺加熱治療装置のレーザ光照射
装置は、図3に示した構造に限定されるものではなく、
生体内に長尺状の挿入部を挿入し、挿入部に設置された
出射部から、レーザ光を生体組織に向けて照射するも
の、あるいは外科手術的に前立腺自体または前立腺近傍
の生体組織に押し当てる部分を押し当て、または体表に
押し当てる部分を体表に押し当て、該押し当てる部分に
設置された出射部から、レーザ光を前立腺に向けて照射
するもの等各種のレーザ光照射装置を使用することがで
きる。
【0092】図16は、レーザ光照射装置の他の例の先
端部の断面図である。なお、図3に示したレーザ光照射
装置との共通点については、説明が省略され、主な相違
点が説明される。このレーザ光照射装置1aは、レーザ
光を反射する凹面形状の反射面227を有する出射部2
11を備えており、光ファイバ218によって伝達され
るレーザ光は、収束される。光ファイバ218およびア
ーム216は、チューブ237に挿入され、互いに固定
されている。したがって、光ファイバ218およびアー
ム216は、一体となって往復運動させられるため、レ
ーザ光が照射される光ファイバ218の先端は、反射面
227に対し、常に一定距離を保ち、また、レーザ光の
形状も、一定に保たれる。
【0093】レーザ光照射装置1aは、さらに、膨張あ
るいは収縮するバルーン230を有している。バルーン
230は、本体210の先端部に配置されるハウジング
212の周囲を取り囲んでいる。バルーン230は、ポ
リオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ラテック
ス、セルロース等のレーザ光透過性に優れた材料から構
成されることが、好ましい。それは、レーザ光がバルー
ン230を通過する際にバルーン230によって吸収さ
れるエネルギーおよび吸収されるエネルギーによって生
じる温度上昇が、低減できるためである。バルーン23
0を膨張させる作動流体は、冷却液の注入用および排出
用ルーメンを利用して、供給される。ルーメンの一端
は、図示しないコネクタを介し、冷却液循環装置4の冷
却液の注入用および排出用のチューブに接続されてお
り、他端は、バルーン230へ連通している。冷却液つ
まり作動流体の温度は、生体組織の表層を冷却し得る程
度であれば特に限定されないが、37℃以下が好まし
く、0〜25℃程度がより好ましく、0〜10℃程度が
さらに好ましい。作動流体が冷却液である場合、冷却能
率を向上させるために、作動流体を循環させるのが好ま
しい。但し、冷却液を循環させない構成とすることも可
能である。バルーン230の膨張によって、レーザ光照
射装置1aの位置および向きが固定される。また、バル
ーン230と接触する部分およびその近傍、すなわち、
生体組織の表層が、作動流体により一層冷却されるた
め、表層の損傷をより確実に防止できる。
【0094】なお、バルーン230を膨張させることに
より、尿道22が広げられるので、レーザ光の出射部
は、生体組織20の表層21の表面からの距離が変化す
ることになる。したがって、膨張時のバルーン径を考慮
して、予め患者を診断して得た前立腺の直径等を補正す
るとよい。但し、バルーン230は、図17に示される
ように、レーザ光照射用の窓部を除き、ハウジング21
2の全周を囲むように形成することも可能である。この
場合、バルーン230の膨張によって、本体210のレ
ーザ光照射用の窓部である出射端と、出射部との距離が
一定であり、予め患者を診断して得た前立腺の直径等を
補正する必要はない。
【0095】レーザ光照射装置は、上述した以外にも、
各種のレーザ光照射装置を使用することができる。例え
ば、図3及び図4に示した出射部111は、一辺に、支
持部128が設けられ、他辺に、一対の突起133が設
けられているが、図18に示すように、出射部311の
相対する両辺に支持部328,329を設け、各支持部
328,329をそれぞれ別個のアーム316,317
に回動自在に取付け、これら一対のアーム316,31
7を、それぞれ駆動ユニットにより異なるストロークで
軸方向に往復移動させることにより、出射部311の照
射角度を変更する構成とすることもできる。この場合、
出射部311に係合用の突起は設けないので、ハウジン
グの内壁に配置される溝は不要である。また、各アーム
316,317の相対的な長さを調整するための図示し
ないアジャスタを設けることにより、出射部311の角
度変化範囲が、変更可能である。
【0096】レーザ光照射装置は、さらに、装置の動作
中にレーザ光の出射部の位置が本体の軸方向へ移動せず
固定されるものであってもよい。出射部が固定されたレ
ーザ光照射装置には、複数の出射部を有し、各出射部か
らのレーザ光の照射範囲が病変部位で重なるようにした
ものや、出射端を含む挿入部を前立腺内部に穿刺してレ
ーザ光を照射するものが含まれる。
【0097】また、生体組織に向けて照射されるエネル
ギーとして、これまでレーザ光を例示して説明したが、
本発明は、これに限定されるものではなく、例えばマイ
クロ波、ラジオ波、超音波等を含む。
【0098】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明によれば、前
立腺の診断データからの入力情報、特に、前立腺の大き
さを特定するデータを含む入力情報を入力するだけで、
自動的に適切な治療条件が設定されるので、設定すべき
治療条件の多数ある項目を、術者自身が経験により判断
して、個々に入力しなくても済み、入力操作が容易とな
る。しかも、誤った治療条件の設定を防止することがで
きる。したがって、患者個々の病態に応じて、病変部位
周辺の正常組織への損傷を防止しつつ、病変部位のみを
正確かつ容易に加熱することができる。
【0099】また、入力された前立腺のデータが予め設
定された最小特性値よりも小さい場合に、加熱治療を中
止させるようにすれば、正常な前立腺を誤って加熱する
事態を防止することができる。
【0100】また、入力された前立腺のデータが予め設
定された最大特性値よりも大きい場合に、入力されたデ
ータを該最大特性値におきかえて治療条件を設定するよ
うにすれば、加熱治療装置の能力を最大にして効率的で
適切な加熱治療を行うことができる。
【0101】また、入力された前立腺のデータが同種で
2つ以上ある場合に、該同種データのうちの最小値に基
づいて治療条件を設定するようにすれば、前立腺より外
側の正常組織を誤って加熱する事態を防止することがで
き、信頼性の高い適切な加熱治療を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態である前立腺加熱治療装
置のシステム構成図である。
【図2】 レーザ光照射装置の斜視図である。
【図3】 レーザ光照射装置の先端部の断面図である。
【図4】 レーザ光照射装置の出射部およびアームの構
造を説明するための斜視図である。
【図5】 出射部の動きとエネルギー照射方向との関係
を説明するための図である。
【図6】 図3の線VI−VIに関する断面図である。
【図7】 レーザ光照射装置の駆動ユニットの構造を説
明するための斜視図である。
【図8】 アームに光ファイバの先端近傍を固定させた
例を示す図である。
【図9】 レーザ光照射装置の使用例を説明するための
断面図である。
【図10】 治療条件の設定方法を示すフローチャート
である。
【図11】 (A)は、尿道に垂直な平面で切断した前
立腺周辺の生体組織の断面図、(B)は、(A)の側面
から見た図である。
【図12】 具体的な治療条件の設定方法を示すフロー
チャートである。
【図13】 前立腺の大きさに相当するファントムを加
熱した実験を説明するための図であって、(A)は、本
体の軸方向に垂直な平面で切断した断面図、(B)は、
本体の軸を含む平面で切断した断面図である。
【図14】 被加熱体の温度分布を測定した実験の結果
を示す図である。
【図15】 図14の実験結果をもとに温度上昇が+8
℃以上となった範囲を模式的に示した図である。
【図16】 レーザ光照射装置の他の例の先端部の断面
図である。
【図17】 バルーンを備えたレーザ光照射装置を先端
側から見た図である。
【図18】 レーザ光照射装置の出射部およびアームの
構造の他の例を説明するための斜視図である。
【符号の説明】
1,1a…レーザ光照射装置、 110,210…本体(挿入部)、 111,211,311…出射部、 116,216,316,317…アーム(連動手
段)、 132,232…溝(連動手段)、 150…駆動ユニット(連動手段)、 188…モータ(移動手段)、 3…駆動部電源、 4…冷却液循環装置、 5…冷却液温度調整器、 6…コントローラ(制御手段)、 7…モニタ、 8…操作部(入力手段)、 10…前立腺加熱治療装置、 20…生体組織、 30…ターゲット部位(加熱部位)、 31…前立腺、 40…集光点。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61N 5/06 A61B 17/36 340 350

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体組織に向けてエネルギーを照射し、
    前立腺の加熱治療を行う前立腺加熱治療装置において、 前立腺の診断データを含む入力情報に基づいて、前立腺
    の加熱治療を行うための治療条件を設定することを特徴
    とする前立腺加熱治療装置。
  2. 【請求項2】 生体組織に向けてエネルギーを照射し、
    前立腺の加熱治療を行う前立腺加熱治療装置において、 前立腺の大きさを特定するデータを含む入力情報に基づ
    いて、前立腺の加熱治療を行うための治療条件を設定す
    ることを特徴とする前立腺加熱治療装置。
  3. 【請求項3】 生体組織に向けてエネルギーを照射し、
    前立腺の加熱治療を行う前立腺加熱治療装置において、 前立腺の大きさを特定するデータを含む入力情報を入力
    するための入力手段と、 前記入力手段に入力された入力情報に基づいて、前立腺
    の加熱治療を行うための治療条件を設定する制御手段
    と、を有することを特徴とする前立腺加熱治療装置。
  4. 【請求項4】 生体内に挿入される長尺状の挿入部を備
    え、前記挿入部に設置された出射部から、エネルギーを
    生体組織に向けて照射することを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載の前立腺加熱治療装置。
  5. 【請求項5】 前記入力手段は、前記前立腺加熱治療装
    置以外の装置に記憶されたデータを電子回路を用いて取
    得することを特徴とする請求項3に記載の前立腺加熱治
    療装置。
  6. 【請求項6】 前記入力情報は、空間を規定する3軸方
    向それぞれについての前立腺の直径を含むことを特徴と
    する請求項1〜5のいずれかに記載の前立腺加熱治療装
    置。
  7. 【請求項7】 前記エネルギーは、レーザ光であること
    を特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の前立腺加
    熱治療装置。
  8. 【請求項8】 前記生体組織に向けてエネルギーを照射
    する出射部の位置を前記生体組織のエネルギー照射面に
    沿う方向へ移動させる移動手段と、前記出射部の移動に
    伴い前記出射部の出射角度を変化させる連動手段と、を
    有することを特徴とする請求項7に記載の前立腺加熱治
    療装置。
  9. 【請求項9】 前記治療条件は、前記エネルギーの出
    力、前記エネルギーの照射時間、冷却液を利用する場合
    の冷却液の温度、および冷却液を循環させる場合の冷却
    液の流量からなる群の中より選択された1つ又は2つ以
    上の治療条件であることを特徴とする請求項1〜8のい
    ずれかに記載の前立腺加熱治療装置。
  10. 【請求項10】 前記データが予め設定された最小特性
    値よりも小さい場合に、加熱治療を中止させることを特
    徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の前立腺加熱治
    療装置。
  11. 【請求項11】 前記データが予め設定された最大特性
    値よりも大きい場合に、該データを前記最大特性値にお
    きかえて治療条件を設定することを特徴とする請求項1
    〜10のいずれかに記載の前立腺加熱治療装置。
  12. 【請求項12】 前記データが同種で2つ以上ある場合
    に、該同種データのうちの最小値に基づいて治療条件を
    設定することを特徴とする請求項1〜11のいずれかに
    記載の前立腺加熱治療装置。
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