JPH11332994A - カテーテル操作部およびカテーテル - Google Patents

カテーテル操作部およびカテーテル

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JPH11332994A
JPH11332994A JP10147871A JP14787198A JPH11332994A JP H11332994 A JPH11332994 A JP H11332994A JP 10147871 A JP10147871 A JP 10147871A JP 14787198 A JP14787198 A JP 14787198A JP H11332994 A JPH11332994 A JP H11332994A
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JP
Japan
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catheter
tube
hub
port
balloon
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JP10147871A
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English (en)
Inventor
Akira Sekido
章 関戸
Shinichi Miyata
伸一 宮田
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Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量であり、しかも操作し易く、さらに製造
が容易で、部品の共用化を図り、カテーテルの識別機能
を持たせることが可能なカテーテル用操作部およびカテ
ーテルを提供すること。 【解決手段】 体内に挿入されるカテーテルチューブ2
の近位端部に具備してあり、しかもカテーテルチューブ
2と略同一軸芯の第1ポート16が少なくとも形成して
ある操作管52と、操作管52の軸方向一部の外周に両
側から装着され、縁部相互が接合することにより中空部
が内部に形成される一対のカップ状半割体66,67で
構成され、操作管52の第1ポート16の軸芯に対して
略直角な第1方向Xに突出する第1隆起部74と、第1
方向Xに沿って操作管52を挟んで反対方向に突出する
第2隆起部76とが具備してある操作ハブ64とを有す
るカテーテル用操作部50。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カテーテル操作部
およびカテーテルに係り、さらに詳しくは、軽量であ
り、しかも操作し易く、さらに製造が容易で、部品の共
用化を図り、カテーテルの識別機能を持たせることが可
能なカテーテル操作部およびカテーテルに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、医療技術は、低侵襲治療に向かう
傾向にある。たとえば冠状動脈の狭窄は、以前の冠状動
脈バイパス手術に代わって、血管拡張用バルーンカテー
テルによって処置されることが多くなってきている。こ
の治療方法は、経済的な利点と共に、患者の負担を大き
く軽減するために、ますます適用範囲を拡大している。
【0003】また、血管拡張用バルーンカテーテル以外
にも、たとえばIABP(大動脈内バルーンポンピン
グ)用バルーンカテーテル、TD(熱稀釈法)用バルー
ンカテーテル、TPN(完全静脈栄養法用輸液注入ライ
ン)用バルーンカテーテル、TPC(一時ペーシングカ
テーテル)用バルーンカテーテルなど、各種の治療また
は検査において、各種のカテーテルが使用されている。
【0004】このようなカテーテルでは、カテーテルチ
ューブの近位端部に、カテーテルチューブと略同一軸芯
の第1ポートが少なくとも形成してある操作管が具備し
てある。カテーテルチューブは、患者の血管内などに挿
入されることから、その外径は、必要最小限に小さく構
成してあり、患者の負担を軽減している。このカテーテ
ルチューブの近位端部に具備してある操作管は、患者の
体外に配置され、操作者は、この操作管を操作して、カ
テーテルによる治療または検査を行う。なお、操作管に
は、第1ポートとは別の第2ポートが形成してある分岐
管が一体成形してあることが多い。
【0005】操作管の外径は、カテーテルチューブに比
較すれば大きいものの、操作者の手で持つには、小さす
ぎるため、従来では、この操作管の外周に、取っ手とな
る操作ハブを一体成形することが行われている。このよ
うな操作ハブは、操作管を金型内に設置し、トランスフ
ァ成形を行うことにより、操作管と一体にインサート成
形される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来例に係る操作ハブの形状は、操作管の形状を単
に大きくした形状であり、操作者の持ち易さなどを考慮
した形状ではなかった。
【0007】また、従来例に係る操作ハブを持つカテー
テルでは、操作ハブをインサート成形により形成するた
めに、カテーテルの近位端側に位置する操作ハブの部分
が、カテーテルの遠位端に比較して重くなり、操作しに
くいと言う課題がある。また、操作ハブの部分が重い
と、カテーテルを包装して運搬または保管する際に、包
装部材の内部で、操作ハブに偏荷重が作用し、細長いカ
テーテルがばらけやすい。さらに、検査や治療前に、包
装部材から取り出した後のカテーテルを机や台の上に置
き、操作ハブの部分が机や台からはみ出した場合に、操
作ハブの重みに引きづられて、カテーテル全体が床に落
ちやすいと言う課題もある。
【0008】さらに、従来では、操作ハブを成形するた
めに、カテーテル毎にインサート成形する必要があり、
カテーテルの種類やサイズに合わせて、異なる金型を必
要とし、その製造工程が繁雑であると共に、部品の共通
化を図ることが困難であった。
【0009】さらにまた、従来のカテーテルでは、その
包装部材には、カテーテルの種類やサイズなどが表示し
てあるが、カテーテル自体には、カテーテルの種類やサ
イズなどを表示する部分が小さく、包装部材から取り出
した後のカテーテルの種類やサイズを一目で判別するこ
とが困難であった。
【0010】本発明は、このような実状に鑑みてなさ
れ、軽量であり、しかも操作し易く、さらに製造が容易
で、部品の共用化を図り、カテーテルの識別機能を持た
せることが可能なカテーテル操作部およびカテーテルを
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るカテーテル操作部は、体内に挿入され
るカテーテルチューブの近位端部に具備してあり、しか
も前記カテーテルチューブと略同一軸芯の第1ポートが
少なくとも形成してある操作管と、前記操作管の軸方向
一部の外周に両側から装着され、縁部相互が接合するこ
とにより中空部が内部に形成される一対のカップ状半割
体で構成され、前記操作管の第1ポートの軸芯に対して
略直角な第1方向に突出する第1隆起部と、前記第1方
向に沿って前記操作管を挟んで反対方向に突出する第2
隆起部とが具備してある操作ハブとを有する。
【0012】本発明に係るカテーテルは、体内に挿入さ
れるカテーテルチューブと、前記カテーテルチューブの
近位端部に具備してあるカテーテル操作部とを有するカ
テーテルであって、前記カテーテル操作部が、前記カテ
ーテルチューブと略同一軸芯の第1ポートが少なくとも
形成してある操作管と、前記操作管の軸方向一部の外周
に両側から装着され、縁部相互が接合することにより中
空部が内部に形成される一対のカップ状半割体で構成さ
れ、前記操作管の第1ポートの軸芯に対して略直角な第
1方向に突出する第1隆起部と、前記第1方向に沿って
前記操作管を挟んで反対方向に突出する第2隆起部とが
具備してある操作ハブとを有する。
【0013】前記操作ハブは、前記操作管の第1ポート
の軸芯と略直角な方向で、且つ前記第1方向と略直角な
方向である第2方向に沿って、実質的に均一な幅を持
ち、前記第1隆起部の近位端側稜線部が、操作者の親指
を当てやすい形状であることが好ましい。
【0014】前記操作管には、前記第1ポートとは別の
第2ポートが形成してある分岐管が一体に成形してあっ
ても良い。その場合には、前記操作ハブを構成する一対
のカップ状半割体は、前記操作管および分岐管の分岐部
に、両側から装着される。
【0015】操作管および分岐管の分岐部には、操作管
の軸芯および分岐管の軸芯を含む平面と実質的に平行な
平板状リブがこれら管と一体に成形してあることが好ま
しい。これら平板状リブの両面には、リブの面に対し
て、略垂直方向に突出する係合凸部であって、前記カッ
プ状半割体の内面に形成してある係合凹所に係合する係
合凸部が形成してあることが好ましい。
【0016】前記操作ハブを構成するカップ状半割体
は、射出成形(トランスファ成形含む)により成形され
ることが好ましい。また、カップ状半割体は、異なる種
類および/またはサイズのカテーテルのための部品とし
て共用化されることが好ましい。
【0017】さらに、カップ状半割体の外表面には、カ
テーテルの種類および/またはサイズが表示してあるこ
とが好ましい。また、カップ状半割体は、カテーテルの
種類および/またはサイズ毎に異なる色に着色してある
ことが好ましい。
【0018】本発明に係るカテーテルの具体的用途は、
特に限定されず、血管拡張用バルーンカテーテル、IA
BP用バルーンカテーテル、TD用バルーンカテーテ
ル、TPN用バルーンカテーテル、TCP用バルーンカ
テーテルなど、各種の治療または検査のためのカテーテ
ルとして広く用いることができる。
【0019】
【作用】本発明に係るカテーテル操作部では、一対のカ
ップ状半割体で構成してある操作ハブの内部が中空にな
っているので、操作部が軽量となり、カテーテルの近位
端側が遠位端に比べて重くならなる。その結果、カテー
テルの保管および運搬時に包装部材内部で細長いカテー
テルが偏荷重によりばらけることがなくなる。また、包
装部材から取り出した後のカテーテルを机や台の上に置
いて、操作部の部分が机や台からはみ出した場合でも、
操作部の重みに引きづられることがなくなり、カテーテ
ル全体が床に落ちることがなくなる。
【0020】また、操作部の操作ハブには、操作管の第
1ポートの軸芯に対して略直角な第1方向に突出する第
1隆起部と、その反対方向に突出する第2隆起部とが具
備してあるので、操作者の片方の手の指で持ち易く、操
作しやすい。また、操作部が軽量であることからも、操
作性が向上する。
【0021】さらに、操作ハブを構成する一対のカップ
状半割体は、操作管とは別に成形され、その後の工程で
組み合わされることから、部品の共用化を図りやすいと
共に、カテーテルの製造が容易となる。
【0022】さらにまた、操作ハブを構成するカップ状
半割体の外面に、カテーテルの種類やサイズを大きく表
示することができるので、カテーテルの識別機能が向上
する。また、操作ハブを構成するカップ状半割体を、カ
テーテルの種類および/またはサイズ毎に異なる色に着
色することでも、カテーテルの識別機能が向上する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面に示す実施
形態に基づき説明する。第1実施形態 図1(A)、(B)および(C)は本発明の1実施形態
に係るカテーテル操作部の側面図、平面図および背面
図、図2は図1(A)に示すII−II線に沿う断面図、図
3は同実施形態のカテーテル操作部の斜視図、図4は同
実施形態に係るカテーテル操作部の使用状態を示す斜視
図、図5は血管拡張用バルーンカテーテル全体の要部断
面図、図6はバルーンカテーテルの使用状態を示す概略
図、図7(A)〜(C)はバルーンカテーテルの使用状
態を示す要部断面図である。
【0024】図1〜4に示す本発明の1実施形態に係る
カテーテル操作部50について説明する前に、本実施形
態に係るバルーンカテーテルの全体構成について説明す
る。
【0025】図5に示すように、本実施形態のバルーン
カテーテル2は、たとえば経皮的冠動脈形成術(PTC
A)、四肢等の血管の拡張術、上部尿管の拡張術、腎血
管拡張術などの方法に用いられ、血管あるいはその他の
体腔に形成された狭窄部を拡張するために用いられるバ
ルーンカテーテルである。
【0026】このバルーンカテーテル2は、バルーン部
4と、カテーテルチューブ6と、操作部50とを有す
る。カテーテルチューブ6は、内チューブ10と外チュ
ーブ11とからなる二重チューブ構造となっており、内
チューブ10と外チューブ11との間の隙間に第1ルー
メン12が形成してあり、内チューブ10の内部に、バ
ルーン部4の内部およびカテーテルチューブ6の第1ル
ーメン12とは連通しない第2ルーメン14が形成して
ある。
【0027】カテーテルチューブ6の内部に形成された
第1ルーメン12を通じて、バルーン部4のバルーン膜
22内に、圧力流体が導入または導出され、バルーン膜
22が拡張または収縮するようになっている。バルーン
膜22の近位端部5と外チューブ11の遠位端部との接
合は熱融着あるいは紫外線硬化樹脂などの接着剤による
接着により行われる。
【0028】内チューブ10の遠位端は外チューブ11
の遠位端より遠方へ突き出ている。内チューブ10はバ
ルーン膜22および外チューブ11の内部を軸方向に挿
通してある。内チューブ10の近位端は後述する操作部
50の操作管52に形成してある第1ポート16に連通
するようになっている。内チューブ10の第2ルーメン
14内には、後述するガイドワイヤ42が挿通可能にな
っている。
【0029】内チューブ10は、たとえばポリウレタ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリアミド、ポリ
イミド等の合成樹脂チューブ、あるいは金属スプリング
補強チューブ、ステンレス細管等で構成される。なお補
強材として、ステンレス線、ニッケル・チタン合金線な
どが用いられることもある。内チューブ10の内径は、
ガイドワイヤを挿通できる径であれば特に限定されず、
たとえば0.15〜0.8mm、好ましくは0.3〜0.
5mmである。この内チューブ10の肉厚は、0.05〜
0.4mm、好ましくは0.01〜0.02mmである。内
チューブ10の全長は、血管内に挿入されるバルーンカ
テーテル2の軸方向長さなどに応じて決定され、特に限
定されないが、たとえば1000〜1800mm、好まし
くは1300〜1500mm程度である。
【0030】二重カテーテルチューブ6の外チューブ1
1は、ある程度の可撓性を有する材質で構成されること
が好ましく、たとえばポリエチレン、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共
重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニ
ル(PVC)、架橋型エチレン−酢酸ビニル共重合体、
ポリウレタン、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、
ポリイミド、ポリイミドエラストマー、シリコーンゴ
ム、天然ゴムなどが使用でき、好ましくは、ポリウレタ
ン、ポリエチレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリフッ
化ビニリデン(PVDF)、フッ化エチレン−プロピレ
ン共重合体(FEP)、パーフルオロアルコキシレジン
(PFA)、エチレン−四フッ化エチレン共重合体(E
TFE)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリエーテ
ルケトン(PEK)で構成される。
【0031】二重カテーテルチューブ6の外チューブ1
1の外径は、軸方向均一に0.6〜1.2mmでも良い
が、バルーン膜22との接続部近傍では、0.6〜1.
0mm程度とし、操作部50側では、0.8〜1.2mm程
度とし、外径を軸方向で断続的あるいは連続的に変化さ
せても良い。外チューブ11の長さは、好ましくは90
0〜1400mm程度である。
【0032】バルーン部4は、両端部が縮径されたテー
パ部24,26を持つ筒状のバルーン膜22で構成さ
れ、その膜厚は、特に限定されないが、5〜500μ
m、血管拡張用として用いる場合には、好ましくは10
〜60μmである。バルーン部4は、筒状であれば、特
に限定されず、円筒または多角筒形状でも良い。また、
膨張時のバルーン部4の外径は、血管の内径などの因子
によって決定され、通常1.5〜10.0mm程度、好
ましくは、1.5〜4mmが好ましい。このバルーン部
4の軸方向長さは、血管内狭窄部の大きさなどの因子に
よって決定され、特に限定されないが、10〜50m
m、好ましくは20〜40mmである。
【0033】バルーン部4のバルーン膜22を構成する
材質は、ある程度の可撓性を有する材質であることが好
ましく、たとえばポリエチレン、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合
体等のエチレンと他のα−オレフィンとの共重合体、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル(PV
C)、架橋型エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリウレ
タン、ポリフッ化ビニリデン、ポリアミド、ポリアミド
エラストマー、ポリイミド、ポリイミドエラストマー、
シリコーンゴム、ラテックスゴムなどが使用でき、好ま
しくは、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、
ポリアミドである。
【0034】拡張する前のバルーン膜22は、カテーテ
ルチューブ6の内チューブ10の周囲に折り畳まれて巻
き付けられ、外チューブ11の外径と同等以下になって
いる。
【0035】二重カテーテルチューブ6の近位端には患
者の体外に設置される操作部50が連結してある。操作
部50はカテーテルチューブ6と別体に成形され、熱融
着あるいは接着などの手段で固着される。操作部50
は、カテーテルチューブ6と略同一軸芯の第1ポートが
16が形成してある操作管52を有する。操作管52に
は、第1ポートの軸芯に対して、所定角度θで交差する
軸芯を持つ第2ポート18が形成してある分岐管54が
一体成形してある。所定角度θは、特に限定されない
が、好ましくは10〜45度である。
【0036】カテーテルチューブ6の内チューブ10の
近位端は、操作管52の内部において、外チューブ11
の近位端よりもさらに近位端側に突出し、第2ルーメン
14のみが第1ポート16に連通するように操作管52
の内部に接続固定してある。また、外チューブ11の近
位端は、操作管52の内部において、内チューブ10の
近位端よりも遠位端側に引っ込んだ位置で操作管52の
内部に接続固定してあり、第1ルーメン12のみが第2
ポート18に連通するようになっている。
【0037】第1ポート16には、図4に示すように、
ガイドワイヤ42などが通されるようになっている。ま
た、第2ポート18には、バルーン部4の内部にバルー
ン膜拡張用の圧力流体を送り込むための装置が接続され
る。導入される圧力流体としては、特に限定されない
が、たとえば放射線不透過性色素と塩類との50/50
混合水溶液などが用いられる。放射線不透過性色素を含
ませるのは、バルーンカテーテル2の使用時に、放射線
を用いてバルーン4およびカテーテルチューブ6の位置
を造影するためである。バルーン4を膨らますための圧
力流体の圧力は、特に限定されないが、絶対圧で3〜2
5気圧が好ましい。
【0038】操作管52と分岐管54との分岐部には、
操作管16の軸芯および分岐管54の軸芯を含む平面と
実質的に平行な平板状リブ56〜58が、これら管52
および54と一体に成形してある。リブ56および57
は、操作管52と分岐管54との間を連絡するように一
体成形してあり、リブ58は、リブ56および57と操
作管52を挟んで反対側の位置に操作管52の外側に突
き出るように一体成形してある。
【0039】各平板状リブ56〜58の両面には、リブ
の面に対して、略垂直方向に突出する円筒状の係合凸部
60〜62が形成してある。これら係合凸部60〜62
は、図2に示すように、後述する操作ハブ64のカップ
状半割体66および67の内面に形成してある係合凹所
70に係合するようになっている。
【0040】図1〜4に示すように、カテーテル操作部
50における操作管52および分岐管54の分岐部外周
には、内部が中空の操作ハブ64が装着してある。操作
ハブ64は、操作管52および分岐管54の分岐部の外
周に両側から装着され、縁部68の相互が接合すること
により中空部が内部に形成される一対のカップ状半割体
66,67で構成してある。図2に示すように、カップ
状半割体66,67は、それらの縁部68が凹凸嵌合に
より組み合わされ、内部が中空の操作ハブ64を構成す
る。図1に示すように、各カップ状半割体66,67に
は、操作管52および分岐管54が位置する部分におい
て、切り欠き部72が形成してあり、そこを通して、操
作管52および分岐管54が伸びている。
【0041】図2に示すように、各カップ状半割体66
および67の内面には、前述したリブ56〜58に形成
してある係合凸部60〜62が係合して嵌合する係合凹
部70が一体成形してある。係合凸部60〜62が係合
凹部70に対して係合して嵌合することで、操作ハブ6
4と操作管52とが位置決めされて固定される。なお、
操作管52の外周に突出して形成してあるフランジ73
が操作ハブ64の中空部内で、操作ハブ64の内壁面に
係合することでも、操作ハブ64と操作管52とが位置
決めされる。
【0042】操作ハブ64を操作管52および分岐管5
4に対して強固に固定するために、カップ状半割体66
および67の縁部68には接着剤を塗布しても良い。ま
た、係合凸部60〜62と係合凹部70との嵌合部分に
も接着剤を塗布しても良い。
【0043】図1に示すように、操作ハブ64は、全体
としては円盤形状であるが、操作管52の第1ポート1
6の軸芯方向Zに対して略直角な第1方向Xに沿って分
岐管54と反対方向に突出する第1隆起部74と、第1
方向Xに沿って操作管52を挟んで分岐管方向に突出す
る第2隆起部76とを有する形状である。第1隆起部7
4の近位端側稜線部78には比較的くぼみが小さい曲線
状凹部が形成してあり、図4に示すように、操作者の左
手の親指79を当てて引っかかり易い形状となってい
る。この近位端側稜線部78の稜線方向長さは、左手の
親指79を当てて引っかかり易い程度の長さであり、特
に限定されないが、10〜30mmの長さであることが
好ましい。
【0044】また、図1(C)に示すように、操作ハブ
64は、操作管52の第1ポート16の軸芯方向Zと略
直角な方向で、且つ前記第1方向Xと略直角な方向であ
る第2方向Yに沿って、実質的に均一な幅Wを有する。
幅Wは、特に限定されないが、片手での持ち易さを考慮
し、好ましくは3〜10mm、特に好ましくは5〜8m
mである。操作ハブ64の幅Wは、実質的に均一な幅の
範囲内で、第1隆起部74側で薄くなっている。なお、
実質的に均一な幅の範囲内とは、幅が±3〜10%の範
囲で変化することである。
【0045】分岐管54、リブ56〜58および係合凸
部60〜62が一体に成形された操作管52は、たとえ
ばポリカーボネート、ポリアミド、ポリサルホン、ポリ
アクリレート、メタクリレート−ブチレン−スチレン共
重合体などの熱可塑性樹脂で形成される。操作管52
は、カテーテルチューブ6の外チューブ11を構成する
樹脂よりは剛性のある材料で構成されるが、操作性を向
上させるために、そのテーパ状遠位端部53のみは、柔
軟性を付与することが好ましい。その材質としては、ポ
リアミドエラストマー、ポリエステルエラストマー、ポ
リウレタン、ポリウレタンエラストマー、ポリエチレ
ン、ポリエチレン−ビニルアルコール共重合体、シリコ
ーンゴム、天然ゴム、ポリ塩化ビニル、その他、各種エ
ラストマー、ゴム等である。操作管52のうち、テーパ
状遠位端部53のみに柔軟性を持たせるためには、その
遠位端部53のみを別部材で構成し、操作管52に対し
て接着または熱融着させても良い。
【0046】操作ハブ64を構成する一対のカップ状半
割体66および67は、それぞれ操作管52とは全く別
に射出成形などにより成形され、その材質としては、特
に限定されないが、たとえばポリプロピレン、ABS樹
脂、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリサルホン、ポ
リアクリレート、メタクリレート−ブチレン−スチレン
共重合体などの熱可塑性樹脂で形成される。カップ状半
割体66および67の肉厚は、軽量化の観点からは薄い
ほど好ましいが、所定の剛性を持たせるために、好まし
くは0.3〜2mm、特に好ましくは0.5〜1mmで
ある。
【0047】次に、図5に示す本実施形態のバルーンカ
テーテル2を体腔拡張用バルーンカテーテルとして用い
て、PTCA治療を行う方法について説明する。
【0048】まず、バルーンカテーテル2内の空気をで
きる限り除去する。そこで、操作部50の第1ポート1
6から第2ルーメン14に生理食塩水などの液体を入
れ、第1ルーメン14内の空気を置換する。また、操作
部50の第2ポート18にはシリンジなどの吸引・注入
手段を取り付け、シリンジ内に血液造影剤(たとえばヨ
ウ素含有)などの液体を入れ、吸引および注入を繰り返
し、第1ルーメン12およびバルーン膜22内の空気を
液体と置換する。
【0049】バルーンカテーテル2を動脈血管内に挿入
するには、まず、セルジンガー法などにより、血管内に
ガイドカテーテル用ガイドワイヤ(図示せず)をその先
端がたとえば図6に示す心臓38の近くまで届くように
挿入する。その後、ガイドカテーテル用ガイドワイヤに
沿ってガイドカテーテル32を動脈血管34内に挿入
し、その先端を狭窄部36を有する心臓の冠動脈入口4
0に位置させる。なお、狭窄部36は、たとえば血栓ま
たは動脈硬化などにより形成される。血管への挿入時に
は、バルーン膜22は、収縮されて内チューブ10の回
りに巻回してある。
【0050】次に、ガイドカテーテル用ガイドワイヤの
みを抜き取り、図6に示すように、ガイドカテーテル用
ガイドワイヤよりも細いバルーンカテーテル用ガイドワ
イヤ42をガイドカテーテル32に沿って挿入し、その
先端を狭窄部36を通過する位置まで差し込む。
【0051】その後、ガイドワイヤ42の近位端を図5
に示すバルーンカテーテル2の開口端20に差し込み、
内チューブ10の第2ルーメン14内に通し、バルーン
膜22が折り畳まれた状態で、バルーンカテーテル2を
ガイドカテーテル32内に通す。そして、バルーンカテ
ーテル2のバルーン膜22を、図6および図7(A)に
示すように、狭窄部36の手前まで差し込む。あるいは
ガイドカテーテル32からガイドカテーテル用ガイドワ
イヤを抜きとった後、操作部50の第1ポート16より
内チューブ10の第2ルーメン14内にガイドワイヤ4
2を挿通したバルーンカテーテル2をガイドカテーテル
32の近位端部より挿入して、バルーン膜22を冠動脈
内に導き、ガイドワイヤ42の先端を狭窄部36を通過
する位置まで差し込んでもよい。
【0052】本実施形態では、操作部50の第1ポート
16より内チューブ10の第2ルーメン14内にガイド
ワイヤ42を挿通する際に、図4に示すように、操作部
50の操作ハブ64が操作者の左手で持ちやすい形状を
有するため、その操作が容易である。
【0053】その後、図7(A)に示すように、バルー
ンカテーテル2の最先端に形成されたバルーン膜22の
遠位端をガイドワイヤ42に沿って、狭窄部36間に差
し込む。
【0054】次に、図7(B),(C)に示すように、
バルーン膜22の位置をX線透視装置などで観察しなが
ら、狭窄部36の中央部にバルーン膜22を正確に位置
させる。その位置でバルーン膜22を膨らますことによ
り血管34の狭窄部36を広げ、良好な治療を行うこと
ができる。なお、バルーン膜22を膨らますには、図5
に示す第2ポート18から第1ルーメン12を通して、
バルーン膜22に造影剤などの液体を注入することによ
り行う。バルーン膜22が最大限に拡張した状態を図7
(C)に示す。
【0055】この拡張時間は、特に限定されないが、た
とえば約1分間程度である。その後、迅速にバルーン膜
22から液体を抜いてバルーン膜22を収縮させ、拡張
された狭窄部36の末梢側の血流を確保する。バルーン
膜22の拡張は、通常は、同一狭窄部36に対して一回
であるが、狭窄部36の条件によっては複数回でも良
い。 本実施形態に係るバルーンカテーテル2のカテー
テル操作部50では、一対のカップ状半割体66および
67で構成してある操作ハブ64の内部が中空になって
いるので、操作部50が軽量となり、カテーテル2の近
位端側が遠位端に比べて重くならない。その結果、カテ
ーテル2の保管および運搬時に包装部材内部で細長いカ
テーテル2が偏荷重によりばらけることがなくなる。ま
た、包装部材から取り出した後のカテーテル2を机や台
の上に置いて、操作部50の部分が机や台からはみ出し
た場合でも、操作部50の重みに引きづられることがな
くなり、カテーテル全体が床に落ちることがなくなる。
【0056】また、この操作部50の操作ハブ64に
は、操作管52の第1ポート16の軸芯に対して略直角
な第1方向Xに沿って分岐管と反対方向に突出する第1
隆起部74と、その反対方向に突出する第2隆起部76
とが具備してあるので、操作者の片方の手の指で持ち易
く、操作しやすい。また、操作部50が軽量であること
からも、操作性が向上する。
【0057】さらに、操作ハブ64を構成する一対のカ
ップ状半割体66,67は、操作管52とは別に成形さ
れ、その後の工程で組み合わされることから、部品の共
用化を図りやすいと共に、カテーテル2の製造が容易と
なる。
【0058】さらにまた、操作ハブ50を構成するカッ
プ状半割体66,67の外面に、カテーテル2の種類や
バルーン容積サイズなどを大きく表示することができる
ので、カテーテル2の識別機能が向上する。また、操作
ハブ64を構成するカップ状半割体66,67を、カテ
ーテルの種類および/またはサイズ毎に異なる色に着色
することでも、カテーテル2の識別機能が向上する。
【0059】第2実施形態 図8(A)および(B)は本発明の他の実施形態に係る
カテーテル操作部の平面図および側面図、図9はカテー
テル操作部の斜視図である。
【0060】図8(A),(B)および図9に示す本実
施形態のカテーテル操作部50aは、図1に示す第1実
施形態の操作部50の変形例であり、操作ハブ64aの
外観形状のみが、第1実施形態の操作ハブ64と相違す
るのみであり、共通する部材には同様な符号を付し、そ
の説明は省略する。
【0061】本実施形態に係るカテーテル用操作ハブ6
4aは、前記第1実施形態に係る操作ハブ64と同様
に、操作管52および分岐管54の分岐部の外周に両側
から装着され、縁部の相互が接合することにより中空部
が内部に形成される一対のカップ状半割体66a,67
aで構成してある。ただし、その全体形状が、前記第1
実施形態の場合と異なり、第1隆起部74aの近位端側
稜線部78aには曲線状凸部が形成してある。
【0062】また、第2隆起部76aの遠位端側稜線部
85aには、単一の中間隆起部80aが形成してあり、
その両側には、なだらかな第1および第2曲線状凹部8
2aおよび84aが形成してある。
【0063】近位端側稜線部78aには、操作者の左手
の親指を当て、第1曲線状凹部82aには、左手の人差
し指または中指を当て、第2曲線状凹部84aには、左
手の中指または薬指を当てることにより、操作ハブ64
aを掴みやすい形状になっている。本実施形態に係るカ
テーテル操作部50aでも、前記第1実施形態に係る操
作部50と同様な作用を有する。
【0064】第3実施形態 図10(A)および(B)は本発明の他の実施形態に係
るカテーテル操作部の平面図および側面図である。
【0065】図10(A),(B)に示す本実施形態の
カテーテル操作部50bは、図1に示す第1実施形態の
操作部50の変形例であり、操作ハブ64bの外観形状
のみが、第1実施形態の操作ハブ64と相違するのみで
あり、共通する部材には同様な符号を付し、その説明は
省略する。
【0066】本実施形態に係るカテーテル用操作ハブ6
4bは、前記第1実施形態に係る操作ハブ64と同様
に、操作管52および分岐管54の分岐部の外周に両側
から装着され、縁部の相互が接合することにより中空部
が内部に形成される一対のカップ状半割体66b,67
bで構成してある。ただし、その全体形状が、前記第1
実施形態の場合と異なり、第1隆起部74bの近位端側
稜線部78bには、図1に示す近位端側稜線部78より
も深い曲線状凹部が形成してあり、第1隆起部の頂部の
形状がより鋭角な形状となっている。
【0067】また、第2隆起部76bの遠位端側稜線部
85bには、中間隆起部80bが形成してあり、その両
側には、それぞれ、なだらかな曲線状凹部82bと曲線
状凸部84bとが形成してある。
【0068】近位端側稜線部78bには、操作者の左手
の親指を当て、曲線状凹部82bには、左手の人差し指
または中指を当てることにより、操作ハブ64bを掴み
やすい形状になっている。本実施形態に係るカテーテル
操作部50bでも、前記第1実施形態に係る操作部50
と同様な作用を有する。
【0069】第4実施形態 図11(A)および(B)は本発明の他の実施形態に係
るカテーテル操作部の平面図および側面図である。
【0070】図11(A),(B)に示す本実施形態の
カテーテル操作部50cは、図1に示す第1実施形態の
操作部50の変形例であり、操作ハブ64cの外観形状
のみが、第1実施形態の操作ハブ64と相違するのみで
あり、共通する部材には同様な符号を付し、その説明は
省略する。
【0071】本実施形態に係るカテーテル用操作ハブ6
4cは、前記第1実施形態に係る操作ハブ64と同様
に、操作管52および分岐管54の分岐部の外周に両側
から装着され、縁部の相互が接合することにより中空部
が内部に形成される一対のカップ状半割体66c,67
cで構成してある。ただし、その全体形状が、前記第1
実施形態の場合と異なり、第1隆起部74cの近位端側
稜線部78cには、図1に示す近位端側稜線部78より
も深い曲線状凹部が形成してあり、第1隆起部74cの
頂部の形状がより鋭角な形状となっている。また、第1
隆起部74cの遠位端側稜線部88cには、直線状傾斜
部が形成してある。
【0072】さらに、第2隆起部76cの遠位端側稜線
部85cには、中間隆起部80cが形成してあり、その
両側には、それぞれ、なだらかな曲線状凹部82cおよ
び84cが形成してある。第2隆起部76cの近位端側
稜線部86cには、前記近位端側稜線部78cと同様な
曲線状凹部が形成してある。
【0073】近位端側稜線部78cには、操作者の左手
の親指を当て、曲線状凹部86cには、左手の人差し指
を当て、曲線状凹部82cには、左手の人差し指または
中指を当て、曲線状凹部84cには、左手の中指または
薬指を当てることにより、操作ハブ64cを掴みやすい
形状になっている。本実施形態に係るカテーテル操作部
50cでも、前記第1実施形態に係る操作部50と同様
な作用を有する。
【0074】第5実施形態 図12(A)および(B)は本発明の他の実施形態に係
るカテーテル操作部の平面図および側面図である。
【0075】図12(A),(B)に示す本実施形態の
カテーテル操作部50dは、図1に示す第1実施形態の
操作部50の変形例であり、操作ハブ64dの外観形状
のみが、第1実施形態の操作ハブ64と相違するのみで
あり、共通する部材には同様な符号を付し、その説明は
省略する。
【0076】本実施形態に係るカテーテル用操作ハブ6
4dは、前記第1実施形態に係る操作ハブ64と同様
に、操作管52および分岐管54の分岐部の外周に両側
から装着され、縁部の相互が接合することにより中空部
が内部に形成される一対のカップ状半割体66d,67
dで構成してある。ただし、その全体形状が、前記第1
実施形態の場合と異なり、第1隆起部74dの近位端側
稜線部78dには、ほぼ直線に近い曲線状凸部が形成し
てあり、第1隆起部74dの遠位端側稜線部88dに
は、ほぼ直線に近い曲線状凹部が形成してある。
【0077】さらに、第2隆起部76dの遠位端側稜線
部には、ほぼ直線に近いなだらかな曲線状凹部82dが
形成してある。第2隆起部76dの近位端側稜線部86
dには、第1隆起部74dの近位端側稜線部78dと連
続する直線に近い曲線状凸部が形成してある。
【0078】近位端側稜線部78dには、操作者の左手
の親指を当て、近位端側稜線部86dには、左手の人差
し指を当て、曲線状凹部82dには、左手の人差し指お
よび/または中指を当て、曲線状凹部88dには、左手
の小指を当てることにより、操作ハブ64dを掴みやす
い形状になっている。本実施形態に係るカテーテル操作
部50dでも、前記第1実施形態に係る操作部50と同
様な作用を有する。
【0079】第6実施形態 図13(A)および(B)は本発明の他の実施形態に係
るカテーテル操作部の平面図および側面図である。
【0080】図13(A),(B)に示す本実施形態の
カテーテル操作部50eは、図1に示す第1実施形態の
操作部50の変形例であり、操作ハブ64eの外観形状
のみが、第1実施形態の操作ハブ64と相違するのみで
あり、共通する部材には同様な符号を付し、その説明は
省略する。
【0081】本実施形態に係るカテーテル用操作ハブ6
4eは、前記第1実施形態に係る操作ハブ64と同様
に、操作管52および分岐管54の分岐部の外周に両側
から装着され、縁部の相互が接合することにより中空部
が内部に形成される一対のカップ状半割体66e,67
eで構成してある。ただし、その全体形状が、前記第1
実施形態の場合と異なり、第1隆起部74eの近位端側
稜線部78eには、なだらかで比較的長い曲線状凸部が
形成してあり、第1隆起部74eの遠位端側稜線部88
eには、直線状傾斜部が形成してある。
【0082】さらに、第2隆起部76eの遠位端側稜線
部は、前記第1実施形態の第2隆起部76の遠位端側稜
線部よりも長く形成してある。その遠位端側稜線部85
eには、単一の中間隆起部80eが形成してあり、その
両側には、第1および第2曲線状凹部82eおよび84
eが形成してある。また、第2隆起部76eの近位端側
稜線部86eには、比較的深い曲線状凹部が形成してあ
る。
【0083】第1隆起部74eの近位端側稜線部78e
には、操作者の左手の親指を当て、曲線状凹部86eに
は、左手の人差し指を当て、曲線状凹部82eには、左
手の人差し指または中指を当て、曲線状凹部84eに
は、左手の薬指を当て、直線状傾斜部88eには、左手
の小指を当てることにより、操作ハブ64eを掴みやす
い形状になっている。本実施形態に係るカテーテル操作
部50eでも、前記第1実施形態に係る操作部50と同
様な作用を有する。
【0084】その他の実施形態 なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるもので
はなく、本発明の範囲内で種々に改変することができ
る。
【0085】上述した実施形態では、本発明に係るカテ
ーテル操作部を有する血管拡張用バルーンカテーテルに
ついて説明したが、本発明に係るカテーテル操作部が用
いられるカテーテルの種類や用途は特に限定されない。
たとえば本発明に係るカテーテル操作部は、たとえばI
ABPバルーンカテーテル、TDバルーンカテーテル、
TPNバルーンカテーテル、TCPバルーンカテーテル
など、各種のカテーテルのための操作部として好適に用
いることができる。
【0086】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、軽量であり、しかも操作し易く、さらに製造が容易
で、部品の共用化を図り、カテーテルの識別機能を持た
せることが可能なカテーテル操作部およびカテーテルを
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1(A)、(B)および(C)は本発明の
1実施形態に係るカテーテル操作部の側面図、平面図お
よび背面図である。
【図2】 図2は図1(A)に示すII−II線に沿う断面
図である。
【図3】 図3は同実施形態のカテーテル操作部の斜視
図である。
【図4】 図4は同実施形態に係るカテーテル操作部の
使用状態を示す斜視図である。
【図5】 図5は血管拡張用バルーンカテーテル全体の
要部断面図である。
【図6】 図6はバルーンカテーテルの使用状態を示す
概略図である。
【図7】 図7(A)〜(C)はバルーンカテーテルの
使用状態を示す要部断面図である。
【図8】 図8(A)および(B)は本発明の他の実施
形態に係るカテーテル操作部の平面図および側面図であ
る。
【図9】 図9はカテーテル操作部の斜視図である。
【図10】 図10(A)および(B)は本発明の他の
実施形態に係るカテーテル操作部の平面図および側面図
である。
【図11】 図11(A)および(B)は本発明の他の
実施形態に係るカテーテル操作部の平面図および側面図
である。
【図12】 図12(A)および(B)は本発明の他の
実施形態に係るカテーテル操作部の平面図および側面図
である。
【図13】 図13(A)および(B)は本発明の他の
実施形態に係るカテーテル操作部の平面図および側面図
である。
【符号の説明】
2… バルーンカテーテル 4… バルーン部 6… カテーテルチューブ 10… 内チューブ 11… 外チューブ 12… 第1ルーメン 14… 第2ルーメン 16… 第1ポート 18… 第2ポート 22… バルーン膜 50,50a〜50e… カテーテル操作部 52… 操作管 54… 分岐管 56〜58… リブ 60〜62… 係合凸部 64,64a〜64e… 操作ハブ 66,66a〜66e,67,67a〜67e… カッ
プ状半割体 70… 係合凹部 74,74a〜74e… 第1隆起部 76,76a〜76e… 第2隆起部 78,78a〜78e… 近位端側稜線部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体内に挿入されるカテーテルチューブ
    (6)の近位端部に具備してあり、しかも前記カテーテ
    ルチューブ(6)と略同一軸芯の第1ポート(16)が
    少なくとも形成してある操作管(52)と、 前記操作管(52)の軸方向一部の外周に両側から装着
    され、縁部相互が接合することにより中空部が内部に形
    成される一対のカップ状半割体(66,67)で構成さ
    れ、前記操作管(52)の第1ポート(16)の軸芯に
    対して略直角な第1方向(X)に突出する第1隆起部
    (74)と、前記第1方向(X)に沿って前記操作管
    (52)を挟んで反対方向に突出する第2隆起部(7
    6)とが具備してある操作ハブ(64)とを有するカテ
    ーテル操作部。
  2. 【請求項2】 前記操作ハブ(64)は、前記操作管
    (52)の第1ポート(16)の軸芯と略直角な方向
    で、且つ前記第1方向(X)と略直角な方向である第2
    方向(Y)に沿って、実質的に均一な幅(W)を持ち、
    前記第1隆起部(74)の近位端側稜線部(78)が、
    操作者の親指を当てやすい形状であることを特徴とする
    請求項1に記載のカテーテル操作部。
  3. 【請求項3】 体内に挿入されるカテーテルチューブ
    (6)と、 前記カテーテルチューブ(6)の近位端部に具備してあ
    るカテーテル操作部(50)とを有するカテーテル
    (2)であって、 前記カテーテル操作部(50)が、 前記カテーテルチューブ(6)と略同一軸芯の第1ポー
    ト(16)が少なくとも形成してある操作管(52)
    と、 前記操作管(52)の軸方向一部の外周に両側から装着
    され、縁部相互が接合することにより中空部が内部に形
    成される一対のカップ状半割体(66,67)で構成さ
    れ、前記操作管(52)の第1ポート(16)の軸芯に
    対して略直角な第1方向(X)に突出する第1隆起部
    (74)と、前記第1方向(X)に沿って前記操作管
    (52)を挟んで反対方向に突出する第2隆起部(7
    6)とが具備してある操作ハブ(64)とを有するカテ
    ーテル。
  4. 【請求項4】 前記操作ハブ(64)は、前記操作管
    (52)の第1ポート(16)の軸芯と略直角な方向
    で、且つ前記第1方向(X)と略直角な方向である第2
    方向(Y)に沿って、実質的に均一な幅を持ち、前記第
    1隆起部(74)の近位端側稜線部(78)が、操作者
    の親指を当てやすい形状であることを特徴とする請求項
    3に記載のカテーテル。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017529115A (ja) * 2014-07-10 2017-10-05 アッヴィ・インコーポレイテッド 配管の搬送のためのシステムおよび方法
JP2022088427A (ja) * 2018-12-10 2022-06-14 アッヴィ・インコーポレイテッド 配管の搬送のためのシステムおよび方法
JP2022133248A (ja) * 2021-03-01 2022-09-13 オリンパス ビンテル ウント イーベーエー ゲーエムベーハー 医療器具

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