JPH11331067A - ディジタル・フェーズロックド・ループ発振器 - Google Patents

ディジタル・フェーズロックド・ループ発振器

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JPH11331067A
JPH11331067A JP10155219A JP15521998A JPH11331067A JP H11331067 A JPH11331067 A JP H11331067A JP 10155219 A JP10155219 A JP 10155219A JP 15521998 A JP15521998 A JP 15521998A JP H11331067 A JPH11331067 A JP H11331067A
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JP
Japan
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signal
clock signal
phase difference
received
rssi
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JP10155219A
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English (en)
Inventor
Junji Nakai
淳二 中井
Yoshio Masuda
義夫 増田
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 UW検出部41が、外部から受け入れた
UWビット列と、自己が内部で生成したUWビット列が
同一であると判断し、RSSI判定部42が、外部から
受け入れたRSSI信号のレベルが、閾値レベルを越え
ていると判断し、位相比較部11が外部から受け入れた
基準クロック信号と、再生クロック信号の位相差が規定
値以内であると判断した時に、同期モード切替信号生成
部43が同期モードを切り替える。 【効果】 基準クロック信号と再生クロック信号が同期
状態に至るまでは、位相修正感度を大きくして短時間で
ロック状態に至らせ、一旦同期状態に至った後は、位相
修正感度を小さくして安定した再生クロック信号を得る
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体通信機器に
おける、クロック信号再生等に用いられる、ディジタル
・フェーズロックド・ループ(以後D−PLLと記す)
発振器に関する。
【0002】
【従来の技術】移動体通信システムでは、基地局と複数
の移動局が、同時に、無線を介して交信している。従っ
て、正確な交信を行うためには、基地局と複数の移動局
間での、フレーム同期が不可欠である。従来のフレーム
同期は、以下のように行われていた。即ち、基地局は、
フレームの先端に、基準クロック信号として、2進数、
0、1繰り返し、16ビットのプリアンブルを付加して
送信する。移動局は、このプリアンブルを受け入れて、
基準クロック信号を抽出する。この基準クロック信号
に、自己の再生クロック信号を、自己が所持するD−P
LL発振器を用いて同期(以後ロックと記す)させる。
【0003】次に、基地局は、プリアンブルに続いて、
特定のビット列8ビットで構成される、ユニークワード
(以後UWと記す)を送信する。ここでUWとは、通信
システムによって決められたフレームの同期をとるため
の特定ビット列である。移動局は、自己の再生クロック
信号が、上記基準クロック信号にロックした状態で、こ
のUWを受け入れる。このUWに基づいて、移動局内部
に備える制御部がD−PLL発振器の位相修正量や感度
を制御する。続いて、基地局は、メッセージ、CRC
(誤り検出信号)を送信する。移動局が、これらの信号
を受け入れて交信が開始される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の技術には、以下に記すような、解決すべき課題
が残されていた。即ち、プリアンブルから抽出した基準
クロック信号に再生クロック信号をロックさせる際に、
両信号間の位相差量の大小によって、位相修正速度を変
化させることができなかった。従って、緻密な感度制御
ができなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の点を解
決するために、次の構成を採用する。 〈構成1〉外部から受け入れた基準クロック信号と、自
己が再生した再生クロック信号の位相差を検出して、そ
の位相差が予め定められている規定値以内であるときに
ロック信号を送出する位相差比較部と、外部から受け入
れたUW(ユニークワード)ビット列と、自己が内部で
生成したUWビット列を比較して、両者を同一と判断し
た時にUW一致信号を送出するUW検出部と、外部から
受け入れたRSSI(受信信号強度表示)信号のレベル
と、受信精度を維持するために必要とされる上記RSS
I信号の最低レベルとして、予め内部に保持されている
閾値レベルを比較して、上記RSSI信号のレベルが、
上記閾値レベルを越えているときにレベル適合信号を送
出するRSSI判定部と、UW一致信号とレベル適合信
号とロック信号とを受け入れた時に、位相差修正感度を
小さくし、UW一致信号とレベル適合信号とロック信号
のうちいずれかの信号が欠落した時に上記位相差修正感
度を大きくするように制御する同期モード切替信号生成
部を備えたことを特徴とするディジタル・フェーズロッ
クド・ループ発振器。
【0006】〈構成2〉構成1に記載されたディジタル
・フェーズロックド・ループ発振器において、同期モー
ド切替信号生成部は、外部信号により、任意のタイミン
グで、位相差修正感度を切り替えられることを特徴とす
るディジタル・フェーズロックド・ループ発振器。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
について詳細に説明する。本発明では、基準クロック信
号に再生クロック信号をロックさせる際に、その位相差
を検出した後、位相差修正を開始するまでの時間と位相
差修正速度を変更可能にする。基準クロック信号に再生
クロック信号をロックさせるまでの間は、位相差修正を
開始するまでの時間を短かく、かつ、位相修正速度を大
きくして、早急にロックさせる。一旦ロックしたあと
は、位相差修正を開始するまでの時間を長く、かつ、位
相修正速度を小さくして感度を小さくする。その結果、
受信信号中に含まれてくる、微弱なスプリアス信号の影
響を避ける等、緻密な制御ができる。かかる変更を可能
にするために、本発明は、以下の構成をとる。
【0008】〈具体例の構成〉図1は、同期モード切替
回路のブロック図である。この同期モード切替回路が本
発明によるD−PLL発振器に備えられている。この同
期モード切替回路の説明をする前にD−PLL発振器の
全体構成について図を用いて説明する。本発明適合の1
例として移動体通信機器に用いられた場合について説明
する。図2は、D−PLL発振器の全体構成図である。
【0009】図より、D−PLL発振器は、D−PLL
発振回路1と、第1ローパスフィルタ2と、第2ローパ
スフィルタ3と、同期モード自動切替回路4を備える。
D−PLL発振器1は、第1ローパスフィルタ2を介し
て外部から基準クロック信号を受け入れる。この基準ク
ロック信号にロックした、再生クロック信号を生成する
部分である。この構成については後に詳細に説明する。
【0010】第1ローパスフィルタ2は、外部から受け
入れた1Mbpsマンチェスタ符号ベースバンド信号か
らクロック信号を抽出する部分である。通常シフトレジ
スタとアップダウンカウンタの組み合わせによって構成
されている。
【0011】第2ローパスフィルタ3は、外部から受け
入れた1Mbpsマンチェスタ符号ベースバンド信号か
らマンチェスタ符号化されたデータを抽出する部分であ
る。通常シフトレジスタとアップダウンカウンタの組み
合わせによって構成されている。ここでマンチェスタ符
号とは、2進数0、1の信号に対して1周期の矩形波を
割り当てるもので0と1の矩形波に180度位相差を持
たせた符号である。従ってビットの中央で必ず極性が反
転するため直流分と零連続が抑圧される。
【0012】同期モード自動切替回路4は、D−PLL
発振器の感度制御を自動切り替えする部分である。即
ち、基準クロック信号に再生クロック信号がロックされ
るまでの間は、感度が大きく設定される。一旦ロックし
た後は、感度が小さく設定される。その結果、受信信号
中に含まれてくる、微弱なスプリアス信号の影響を避け
る等、緻密な制御が実現される。この構成については後
に詳細に説明する。次に、このD−PLL発振器が受け
入れる信号のフレーム構成について図を用いて説明す
る。
【0013】図3は、信号のフレーム構成図である。具
体例において用いられる信号のフレーム構成は以下の通
りである。先頭から、プリアンブルパターン(以後Pr
e−Aと記す)16ビット、ユニークワード(以後UW
と記す)8ビットと、メッセージNビットと、CRC1
6ビットによって構成されている。
【0014】Pre−A16ビットは、16ビットの
0、1の繰り返しビットであり、受信側で基準クロック
信号として用いられる部分である。UW8ビットは、受
信側のシステム毎に付与されている特定ビット8ビット
である。受信側のシステムは、まず上記Pre−A16
ビットによって自己の再生クロック信号を基準クロック
信号にロックさせる。次に、後に続くUW8ビットを受
け入れて、感度調整等を行う。
【0015】メッセージNビットは、送信側から受信側
へのメッセージを送信する部分である。CRC(Cyc
lic Redundancy Check)16ビッ
トは、誤り検出符号である。次に図を用いて上記D−P
LL発振器の詳細な構成について説明する。図4は、D
−PLL発振回路のブロック図である。図より、D−P
LL発振回路1は、位相比較部11と、修正開始制御部
12と、修正量制御部13と、制御分周部14と、固定
分周部15と、制御分周値制御部16を備える。
【0016】位相比較部11は、外部から受け入れた1
Mbpsの基準クロック信号aと自己が再生した再生ク
ロック信号bを比較して、その位相差検出信号(C0
F、C0R、C1F、C1R、C2F、C2R)の内、
いずれか1個を1にして(その際、他の位相差検出信号
は0を維持している)修正開始制御部12へ転送する部
分である。この位相比較部11は、位相差検出にデュア
ル方式を採用して、位相差を±90度、±45度、±2
2.5度、±11.5度の範囲で層別する。ここでデュ
アル方式とは、基準クロック信号として反転対称の2ク
ロック信号を用いるため、層別範囲を、基準クロック信
号1個で測定する場合の1/2にすることができる。
【0017】ここで図上、位相差検出信号C2F、C1
F、C0Fはそれぞれ、基準クロック信号が再生クロッ
ク信号bよりも進み、その位相差δが、それぞれ45度
<δ≦90度、22.5度<δ≦45度、11.25度
<δ≦22.5度、の時に1を出力する。同様に、位相
差検出信号C2R、C1R、C0Rはそれぞれ、基準ク
ロック信号が再生クロック信号bよりも遅れ、その位相
差δが、それぞれ45度<δ≦90度、22.5度<δ
≦45度、11.25度<δ≦22.5度、遅れている
時に1を出力する。
【0018】ここで、上記δの大きさを修正モードと定
義して図に示す。図5は、修正モード説明図である。4
5度<δ≦90度を超高速修正モード、22.5度<δ
≦45度を高速修正モード、11.25度<δ≦22.
5度を低速修正モード、δ≦11.25度を無修正モー
ドと定義する。
【0019】図4に戻って、修正開始制御部12は、位
相修正開始時期を制御する部分である。位相比較部11
が出力する位相差検出信号C2F、C1F、C0F及び
C2R、C1R、C0Rが1になった時の回数を計測す
る部分である。通常M2F、M2R、M1F、M1R、
M0F、M0R、がそれぞれ1個の可変カウンタによっ
て構成される。そのカウント数を図に示す。
【0020】図6は、同期モード・修正モード説明図で
ある。M2F、M2R(以降、合わせてM2F/Rと記
す)を高速同期の時3、低速同期の時6に、M1F/R
を高速同期の時2、低速同期の時5に、M0F/Rを高
速同期の時2、低速同期の時4にセットする。以上の値
をM値と定義して、M2F/Rを修正モードの超高速修
正、M1F/Rを高速修正、M2F/Rを低速修正に対
応付ける。尚、ここで高速同期、低速同期とは、位相修
正感度の大小を意味する。この意義については後に動作
の項で説明するのでここでは言及を避ける。
【0021】このM値が、位相修正感度の大小と逆比例
する。即ち、位相比較部11が位相差を検出して、位相
差信号を修正開始制御部12に転送しても、カウンタM
0F、M0R、M1F、M1R、M2F、M2Rが、個
々にM値をカウントアップするまでは、位相修正は開始
されない。
【0022】図4に戻って、修正量制御部13は、修正
開始制御部12が所持するカウンタM0F、M0R、M
1F、M1R、M2F、M2Rが個々にカウントアップ
した時に出力する修正開始信号D0F、D0R、D1
F、D1R、D2F、D2Rを受け入れる。その修正開
始信号毎に、予め定めてあるカウンタ値を自己が内部に
所持するJカウンタにセットする部分である。このカウ
ンタ値は、後に続く固定分周部15の分周回数を制御す
る数値であり、制御分周部14が1分周する毎に1減算
される。本具体例では、簡単なゲート回路の集合と、1
6進カウンタとの組み合わせによって構成した。
【0023】上記予め定めてあるカウンタ値をJ値とし
て図6に示す。J2F/Rを高速同期の時8、低速同期
の時8に、J1F/R、を高速同期の時4、低速同期の
時4に、J0F/R、を高速同期の時2、低速同期の時
1にセットする。J2F/R、を修正モードの超高速修
正、J1F/R、を高速修正、J0F/R、を低速修正
に対応させる。
【0024】図4に戻って、制御分周部14は、64M
Hzの内部クロック信号を受け入れて分周する分周回路
である。位相修正を行わない時は4分周する。また位相
修正する場合は、上記修正量制御部13によってJカウ
ンタにセットされたJ値の回数だけ分周数を3または5
によって分周する部分である。即ち、分周数を3または
5によって1回分周する毎にJカウンタのカウント値を
1減算し、カウント値が0になった後は、分周数4で分
周する。
【0025】固定分周部15は、制御分周部14の出力
を受け入れて16分周する部分である。従って、上記、
制御分周部14が4分周している時は、64MHzの内
部クロック信号gを16×4=64分周した出力、1M
bpsの再生クロック信号を位相比較部11に転送する
ことになる。
【0026】制御分周値制御部16は、制御分周部14
の分周数を制御する部分である。その入力端が修正開始
制御部12の出力端と接続され、その出力端は、制御分
周部14に接続されている。D0F、D1F、D2Fの
いずれかから1を受け入れた時、制御分周部14の分周
数を3に制御し、D0R、D1R、D2Rのいずれかか
ら1を受け入れた時、制御分周部14の分周数を5に制
御する。
【0027】ここで留意すべき事項は以下の通りであ
る。即ち、64MHzの内部クロック信号を64分周し
た出力が再生クロック信号の1周期に相当するので1分
周の制御角度は360度/64=5.625度となる。
従って、今仮に、上記、Jカウンタを8、つまり超高速
修正のJ値に設定して、かつ制御分周部14を分周数3
で分周したとする。この場合は内部クロック信号8個
分、つまり8×5.625(度)=45度再生クロック
信号を進ませることになる。同様にしてJカウンタを
4、つまり高速修正のJ値に設定して、かつ制御分周部
14を分周数3で分周したとする。この場合は4個分、
つまり4×5.625(度)=22.5度再生クロック
信号を進ませることになる。以下同様にして図6のJ値
に対応付けて算出した値を図6の制御角度の項に示す。
【0028】次に、図1に戻って同期モード自動切替回
路4の構成の詳細について説明する。図より、同期モー
ド切替回路は、UW検出部41とRSSI(Recei
ved Signal Strength Indic
ator)判定部42と、同期モード切替信号生成部4
3と、フリップフロップ44を備える。
【0029】UW検出部41は、1Mbpsマンチェス
タ符号化データrを再生クロック信号bに同期させて受
け入れる。この受け入れた1Mbpsマンチェスタ符号
化データrと自己のUWビットを比較してその一致、不
一致を測定する部分である。かかる機能を果たすため
に、シフトレジスタ411と、UW設定部412と、U
W比較部413を備える。
【0030】シフトレジスタ411は、基地局から受け
入れた信号のフレーム(図3)からUW8ビットを抽出
する部分である。UW設定部412は、自己に特定され
ているUWビットを生成する部分である。このUWビッ
トは、予め特定されている場合と、後に外部からの制御
によって特定される場合とがある。UW比較部413
は、シフトレジスタ411から受け入れたUW8ビット
と、UW設定部412から受け入れたUWビットを比較
して、その一致を確認できた時はUW一致信号kを同期
モード切替信号生成部43へ転送する部分である。
【0031】RSSI判定部42は、無線受信部から受
信信号強度表示信号RSSIを受け入れて、予め定めら
れている閾値と比較する部分である。かかる機能を果た
すために、A/Dコンバータ421と、RSSI設定部
422と、RSSI比較部423を備える。ここで受信
信号強度表示信号RSSIとは、無線受信部で受け入れ
ている電波信号の電解強度のレベルを示す信号である。
【0032】A/Dコンバータ421は、受信信号強度
表示信号RSSIを8ビットのディジタル信号に変換す
る部分である。RSSI設定部422は、自己に特定さ
れた閾値を生成する部分である。この閾値は、予め特定
されている場合と、後に外部からの制御によって特定さ
れる場合とがある。通常、正常に交信するために必要と
される最低限の受信信号強度表示信号RSSIのレベル
によって定められている。
【0033】RSSI比較部423は、A/Dコンバー
タ421から受け入れた受信信号強度表示信号RSSI
と、RSSI設定部422から受け入れた閾値を比較す
る。受信信号強度表示信号RSSIが閾値よりも大きい
時は、レベル適合信号Iを同期モード切替信号生成部へ
転送する部分である。同期モード切替信号生成部43
は、UW検出部41からUW一致信号k、RSSI判定
部42からレベル適合信号I、位相比較部11(図4)
からロック信号h、外部からUW検出許可信号m、ロッ
ク信号許可信号n、RSSI許可信号pを受け入れて同
期モード切替信号q生成して後に続くフリップフロップ
44へ転送する部分である。フリップフロップ44は、
同期モード切替信号qを再生クロック信号bに同期させ
た状態で受け入れて保持する部分である。以上で具体例
の構成についての説明を終了して次に具体例の動作につ
いて説明する。
【0034】〈具体例の動作〉今仮に、本具体例を装備
した移動体端末が、動作を開始して、基地局から図3に
示すフレーム信号を受け入れたと仮定する。以下図4に
従って各構成部の動作を説明する。第1ローパスフィル
タ2によってPre−A16ビット(図3)から抽出さ
れた基準クロック信号aは、位相比較部11へ転送され
る。位相比較部11は、この基準クロック信号を受け入
れて再生クロック信号bと比較する。今仮に、基準クロ
ック信号aが再生クロック信号bよりも進み、その位相
差δが45度<δ≦90度の範囲であったと仮定する。
【0035】その時、位相比較部11は、位相差検出信
号C2Fを修正開始制御部12へ転送する。修正開始制
御部12は、この信号を自己が内部に所持するカウンタ
M2Fに受け入れる。このM値(図6)は、3または6
である。動作の初期は、同期モード自動切替回路4によ
って高速同期が選択されているので3が設定されてい
る。従って、このカウンタ値が3になるまで、即ち、位
相比較部11から、位相差検出信号C2Fを3回受け入
れるまで、修正開始信号を転送しない。
【0036】カウンタM2Fのカウンタ値が3になる
と、修正開始制御部12は、修正開始信号D2Fを修正
量制御部13へ転送する。この修正開始信号D2F受け
入れた修正量制御部13は、J値(図6)を8に設定す
る。即ちJカウンタに8をセットする。同時に、この修
正開始信号D2F受け入れた制御分周値制御部16は、
制御分周部14の分周数を3に切り替える。分周数3で
分周を開始した制御分周部14は、1分周する毎に上記
Jカウンタのカウンタ値を1ずつ減算する。制御分周部
14は、Jカウンタが0になるまで、8回、64MHz
の内部クロック信号gを分周数3で分周する。その結果
分周数4で分周した状態に比較して再生クロック信号b
は、内部クロック信号gを8個分、即ち8×5.625
(度)=45度、再生クロック信号bを進ませることに
なる。
【0037】この45度位相が進んだ再生クロック信号
bと基準クロック信号aを比較した位相比較部11は、
基準クロック信号aと再生クロック信号bの位相差が規
定値δ≦11.25度の範囲に入ったことを検出する。
この時位相比較部11は、ロック信号hを同期モード自
動切替回路4に備える同期モード切替信号生成部43
(図1)へ転送する。同時に、位相差検出信号が停止す
るので、修正開始制御部12、修正量制御部13、制御
分周値制御部16も停止するため、制御分周部14の分
周数は4の状態を維持する。次に図1に戻って動作モー
ド切替回路の動作について説明する。
【0038】シフトレジスタ411は、基地局から受け
入れた信号のフレーム(図3)からUW8ビットを抽出
する。UW設定部412は、自己に特定されているUW
ビットを生成する。UW比較部413は、シフトレジス
タ411から受け入れたUW8ビットと、UW設定部4
12から受け入れたUWビットを比較して、その一致を
確認できた時はUW一致信号kを同期モード切替信号生
成部に転送する。
【0039】同時に、A/Dコンバータ421は、無線
受信部から受信信号強度表示信号RSSIを受け入れ
て、8ビットのディジタル信号に変換する。この8ビッ
トのディジタル信号を受け入れたRSSI設定部422
は、RSSI設定部422から受け入れた閾値を比較す
る。受信信号強度表示信号RSSIが閾値よりも大きい
時は、レベル適合信号Iを同期モード切替信号生成部に
転送する。
【0040】同期モード切替信号生成部43は、上記ロ
ック信号h、UW一致信号k、レベル適合信号Iを受け
入れる。この時、同時に、外部からUW検出許可信号
m、ロック信号許可信号n、RSSI許可信号pを受け
入れているならば、同期モード切替信号qを生成して後
に続くフリップフロップ44へ転送する。フリップフロ
ップ44は、同期モード切替信号qを再生クロック信号
bに同期させて受け入れ、安定信号fを修正開始制御部
12(図4)と修正量制御部13(図4)へ転送する。
この安定信号fを受け入れた修正開始制御部12(図
4)と修正量制御部13(図4)は、同期モード(図
6)を高速同期から低速同期に切り替えられる。
【0041】その結果、基準クロック信号aへの再生ク
ロック信号bの位相修正感度が抑制される。以上説明し
たロック信号h、UW一致信号k、レベル適合信号I、
UW検出許可信号m、ロック信号許可信号n、RSSI
許可信号pの一つでも欠落した時、安定信号fが停止す
る。その結果、修正開始制御部12(図4)と修正量制
御部(図4)は、同期モード(図6)を低速同期から高
速同期に切り替えられて、上記動作を再度繰り返す。
尚、この動作繰り返しは、フリップフロップ44に外部
からリセット信号を加えることによっても可能である。
また、このリセット信号は、上記フレーム構造の信号
(図3)を受け取った移動端末が、CRC16ビットに
よって誤りを検出した時、等に生成されるよう、構成す
ることもできる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したD−PLL発振器は、同期
モード切替回路を備えることにより以下の効果を得る。 1.基準クロック信号と再生クロック信号が同期状態に
至るまでは、位相修正感度を大きくして短時間でロック
状態に至らせ、一旦同期状態に至った後は、位相修正感
度を小さくする、等、緻密な感度制御ができるようにな
った。
【0043】2.従って、一旦同期状態に至った後は、
位相修正感度を小さくすることにより、受信信号中に含
まれてくる、微弱なスプリアス信号の影響を避けること
ができるため安定した再生クロック信号を得ることがで
きるようになった。
【0044】3.更に、通信環境の変化によって自由に
位相修正感度を変更することができるようになった。 4.以上の結果、安定度の高い良好な通信システムの構
築が可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】同期モード切替回路のブロック図である。
【図2】D−PLL発振器の全体構成図である。
【図3】信号のフレーム構成図である。
【図4】D−PLL発振回路のブロック図である。
【図5】修正モード説明図である。
【図6】同期モード・修正モード説明図である。
【符号の説明】
41 UW検出部 42 RSSI判定部 43 同期モード切替信号生成部 44 フリップフロップ 45 外部制御部 411 シフトレジスタ 412 UW設定部 413 UW比較部 421 A/Dコンバータ 422 RSSI設定部 423 RSSI比較部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部から受け入れた基準クロック信号
    と、自己が再生した再生クロック信号の位相差を検出し
    て、その位相差が予め定められている規定値以内である
    ときにロック信号を送出する位相差比較部と、 外部から受け入れたUW(ユニークワード)ビット列
    と、自己が内部で生成したUWビット列を比較して、両
    者を同一と判断した時にUW一致信号を送出するUW検
    出部と、 外部から受け入れたRSSI(受信信号強度表示)信号
    のレベルと、受信精度を維持するために必要とされる前
    記RSSI信号の最低レベルとして、予め内部に保持さ
    れている閾値レベルを比較して、前記RSSI信号のレ
    ベルが、前記閾値レベルを越えているときにレベル適合
    信号を送出するRSSI判定部と、 UW一致信号とレベル適合信号とロック信号とを受け入
    れた時に、位相差修正感度を小さくし、 UW一致信号とレベル適合信号とロック信号のうちいず
    れかの信号が欠落した時に前記位相差修正感度を大きく
    するように制御する同期モード切替信号生成部を備えた
    ことを特徴とするディジタル・フェーズロックド・ルー
    プ発振器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されたディジタル・フェ
    ーズロックド・ループ発振器において、 同期モード切替信号生成部は、外部信号により、任意の
    タイミングで、位相差修正感度を切り替えられることを
    特徴とするディジタル・フェーズロックド・ループ発振
    器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1022857A2 (en) * 1999-01-25 2000-07-26 Sun Microsystems, Inc. Phase locked loop and method that provide fail-over redundant clocking
KR100808952B1 (ko) 2006-04-18 2008-03-04 삼성전자주식회사 Vco의 주파수 튜닝 방법 및 이를 이용한 위상 동기루프

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