JPH11330429A - 半導体メモリ - Google Patents

半導体メモリ

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JPH11330429A
JPH11330429A JP13372298A JP13372298A JPH11330429A JP H11330429 A JPH11330429 A JP H11330429A JP 13372298 A JP13372298 A JP 13372298A JP 13372298 A JP13372298 A JP 13372298A JP H11330429 A JPH11330429 A JP H11330429A
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JP
Japan
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memory cell
gate electrode
floating gate
source
drain region
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JP13372298A
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English (en)
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Yoshiyuki Ishizuka
良行 石塚
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】書き込み特性にばらつきが少なく、動作速度が
速く微細化及び高集積化が可能で、過剰消去をおこすこ
とがない半導体メモリを提供する。 【解決手段】メモリセル1は、ソース・ドレイン領域3
A,3B、チャネル領域4、浮遊ゲート電極5,6、制
御ゲート電極7からなる。制御ゲート電極7の一部はチ
ャネル領域4上で選択ゲート11を構成し、各領域3
A,3Bと選択ゲート11とにより、選択トランジスタ
12が構成される。制御ゲート電極7を、対となる各浮
遊ゲート電極5,6の配置方向と交差する方向に接続し
てワード線が構成されている。メモリセル1における一
方のソース・ドレイン領域3Bはワード線の延設方向と
同一方向に延びて第1のビット線を構成し、他方のソー
ス・ドレイン領域3Aは第1のビット線と直交する第2
のビット線15に接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体メモリに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、不揮発性半導体メモリとして、例
えば、EEPROM(Electrically Erasable and Prog
rammable Read Only Memory )が注目されている。この
EEPROMでは、浮遊ゲートに電荷を蓄積し、電荷の
有無による閾値電圧の変化を制御ゲートによって検出す
ることで、データの記憶を行わせるようになっている。
また、EEPROMには、メモリチップ全体でデータの
消去を行うか、あるいは、メモリセルアレイを任意のブ
ロックに分けてその各ブロック単位でデータの消去を行
うフラッシュEEPROMがある。
【0003】フラッシュEEPROMを構成するメモリ
セルには、スプリットゲート型やスタックトゲート型な
どがある。スタックトゲート型メモリセルを用いたフラ
ッシュEEPROMは、データ消去時に浮遊ゲート電極
から電荷を引き抜く際、電荷を過剰に抜き過ぎると、メ
モリセルをオフ状態にするための所定の電圧(例えば、
0V)を制御ゲート電極に印加したときでも、チャネル
領域がオン状態になる。その結果、そのメモリセルが常
にオン状態になり、記憶されたデータの読み出しが不能
になるという問題、いわゆる過剰消去の問題が起こる。
過剰消去を防止するには、消去手順に工夫が必要で、メ
モリデバイスの周辺回路で消去手順を制御するか、又は
メモリデバイスの外部回路で消去手順を制御する必要が
ある。
【0004】このようなスタックトゲート型メモリセル
における過剰消去の問題を回避するために開発されたの
が、スプリットゲート型メモリセルである。スプリット
ゲート型メモリセルを用いるフラッシュEEPROM
は、WO92/18980(G11C 13/00)に開示されて
いる。
【0005】図14は、従来のスプリットゲート型メモ
リセル201を用いたフラッシュEEPROMのメモリ
セルアレイ302を示す。図14(b)は、メモリセル
アレイ302の一部平面図であり、図14(a)は、図
14(b)におけるX−X線断面図である。
【0006】スプリットゲート型メモリセル201は、
ソース領域203、ドレイン領域204、チャネル領域
205、浮遊ゲート電極206、及び制御ゲート電極2
07から構成されている。
【0007】P型単結晶シリコン基板202上にN型の
ソース領域203及びN型のドレイン領域204が形成
されている。ソース領域203とドレイン領域204と
に挟まれたチャネル領域205上に、ゲート絶縁膜20
8を介して浮遊ゲート電極206が形成されている。浮
遊ゲート電極206上にLOCOS(Local Oxidation
of Silicon)法によって絶縁膜209及びトンネル絶縁
膜210が形成され、トンネル絶縁膜210上に制御ゲ
ート電極207が形成されている。
【0008】ここで、制御ゲート電極207の一部は、
各絶縁膜208,210を介してチャネル領域205上
に配置され、選択ゲート211を構成している。その選
択ゲート211とソース領域203及びドレイン領域2
04とにより、選択トランジスタ212が構成される。
すなわち、スプリットゲート型メモリセル201は、各
ゲート電極206,207と各領域203,204から
構成されるトランジスタと、選択トランジスタ212と
が直列に接続された構成をとる。
【0009】メモリセルアレイ302は、基板202上
に形成された複数のメモリセル201によって構成され
ている。基板202上の占有面積を小さく抑えることを
目的に、2つのメモリセル201(以下、2つを区別す
るため「201a」「201b」と表記する)は、ソー
ス領域203を共通にし、その共通のソース領域203
を中心にして浮遊ゲート電極206及び制御ゲート電極
207が線対称となるように配置されている。
【0010】基板202上にはフィールド絶縁膜213
が形成され、そのフィールド絶縁膜213によって各メ
モリセル201間の素子分離が行われている。図14
(b)において縦方向に配置された各メモリセル201
のソース領域203は共通になっている。また、図14
(b)において縦方向に配置された各メモリセル201
の制御ゲート電極207は共通になっており、その制御
ゲート電極207によってワード線が形成されている。
さらに、図14(b)において横方向に配置されている
各ドレイン領域204は、ビット線コンタクト214を
介してビット線(図示略)に接続されている。
【0011】次に、フラッシュEEPROMの各動作モ
ード(書き込み動作、読み出し動作、消去動作)につい
て、図15を参照して説明する。 (a)書き込み動作(図15(a)参照) 選択されたメモリセル201のドレイン領域204は、
センスアンプ310内に設けられた定電流源310aに
接続され、その電位は約1.2Vにされる。また、選択
されたメモリセル201以外の各メモリセル201のド
レイン領域204の電位は3Vにされる。
【0012】選択されたメモリセル201の制御ゲート
電極207の電位は2Vにされる。また、選択されたメ
モリセル201以外の各メモリセル201の制御ゲート
電極207の電位は0Vにされる。
【0013】全てのメモリセル201のソース領域20
3の電位は12Vにされる。メモリセル201におい
て、選択トランジスタ212の閾値電圧Vthは約0.
5Vである。従って、選択されたメモリセル201で
は、ドレイン領域204中の電子が反転状態のチャネル
領域205中へ移動する。そのため、ソース領域203
からドレイン領域204に向かってセル電流が流れる。
一方、ソース領域203の電位は12Vであるため、ソ
ース領域203と浮遊ゲート電極206との間の静電容
量を介したカップリングにより、浮遊ゲート電極206
の電位が持ち上げられて12Vに近くなる。そのため、
チャネル領域205と浮遊ゲート電極206の間には高
電界が生じる。従って、チャネル領域205中の電子は
加速されてホットエレクトロンとなり、図15(a)の
矢印Aに示すように、浮遊ゲート電極206へ注入され
る。その結果、選択されたメモリセル201の浮遊ゲー
ト電極206に電荷が蓄積され、1ビットのデータが書
き込まれて記憶される。
【0014】この書き込み動作は、選択されたメモリセ
ル201毎に行うことができる。 (b)読み出し動作(図15(b)参照) 選択されたメモリセル201のドレイン領域204の電
位は2Vにされる。また、選択されたメモリセル201
以外の各メモリセル201のドレイン領域204の電位
は0Vにされる。
【0015】選択されたメモリセル201の制御ゲート
電極207の電位は4Vにされる。また、選択されたメ
モリセル201以外の各メモリセル201の制御ゲート
電極207の電位は0Vにされる。
【0016】全てのメモリセル201のソース領域20
3の電位は0Vにされる。後記するように、消去状態に
あるメモリセル201の浮遊ゲート電極206には電荷
が蓄積されていない。それに対して、前記したように、
書き込み状態にあるメモリセル201の浮遊ゲート電極
206には電荷が蓄積されている。従って、消去状態に
あるメモリセル201の浮遊ゲート電極206直下のチ
ャネル領域205はオン状態になっており、書き込み状
態にあるメモリセル201の浮遊ゲート電極206直下
のチャネル領域205はオフ状態になっている。そのた
め、制御ゲート電極207に4Vが印加されて選択トラ
ンジスタ212がオンしたとき、ドレイン領域204か
らソース領域203に向かって流れるセル電流は、消去
状態のメモリセル201の方が書き込み状態のメモリセ
ル201よりも大きくなる。
【0017】この各メモリセル201間のセル電流の大
小をセンスアンプ310で判別することにより、メモリ
セル201に記憶されたデータの値を読み出すことがで
きる。例えば、消去状態のメモリセル201のデータの
値を「1」、書き込み状態のメモリセル201のデータ
の値を「0」として読み出しを行う。つまり、各メモリ
セル201に、消去状態のデータ値「1」と、書き込み
状態のデータ値「0」の2値を記憶させ、そのデータ値
を読み出すことができる。
【0018】(c)消去動作(図15(c)参照) 全てのメモリセル201のドレイン領域204の電位は
0Vにされる。選択されたメモリセル201の制御ゲー
ト電極207の電位は15Vにされる。また、選択され
たメモリセル201以外の各メモリセル201の制御ゲ
ート電極207の電位は0Vにされる。
【0019】全てのメモリセル201のソース領域20
3の電位は0Vにされる。ソース領域203及び基板2
02と浮遊ゲート電極206との間の静電容量と、制御
ゲート電極207と浮遊ゲート電極206の間の静電容
量とを比べると、前者の方が圧倒的に大きい。つまり、
浮遊ゲート電極206は、ソース領域203及び基板2
02と強くカップリングしている。そのため、制御ゲー
ト電極207が15V、ドレイン領域204が0Vにな
っても、浮遊ゲート電極206の電位は0V付近からあ
まり変化せず、制御ゲート電極207と浮遊ゲート電極
206の電位差が大きくなって各電極207,206間
に高電界が生じる。
【0020】その結果、ファウラー−ノルドハイム・ト
ンネル電流(Fowler-Nordheim Tunnel Current、以下、
FNトンネル電流という)が流れ、図15(c)の矢印
Bに示すように、浮遊ゲート電極206中の電子が制御
ゲート電極207側へ引き抜かれて、メモリセル201
に記憶されたデータの消去が行われる。
【0021】このとき、浮遊ゲート電極206には突起
部206aが形成されているため、浮遊ゲート電極20
6中の電子は突起部206aから飛び出して制御ゲート
電極207側へ移動する。従って、電子の移動が容易に
なり、浮遊ゲート電極206中の電子を効率的に引き抜
くことができる。
【0022】ここで、行方向に配列された各メモリセル
201の制御ゲート電極207により、共通のワード線
が形成されている。そのため、消去動作は、選択された
ワード線に接続されている全てのメモリセル201に対
して行われる。
【0023】尚、複数のワード線を同時に選択すること
により、その各ワード線に接続されている全てのメモリ
セル201に対して消去動作を行うこともできる。この
ように、メモリセルアレイ302を複数組のワード線毎
の任意のブロックに分けてその各ブロック単位でデータ
の消去を行う消去動作は、ブロック消去と呼ばれる。
【0024】このように構成されたスプリットゲート型
メモリセル201を用いたフラッシュEEPROMは、
選択トランジスタ212が設けられているため、個々の
メモリセル201にそれ自身を選択する機能がある。つ
まり、データ消去時に浮遊ゲート電極206から電荷を
引き抜く際に電荷を過剰に抜き過ぎても、選択ゲート2
11によってチャネル領域205をオフ状態にすること
ができる。従って、過剰消去が発生したとしても、選択
トランジスタ212によってメモリセル201のオン・
オフ状態を制御することができ、過剰消去が問題になら
ない。すなわち、メモリセル201の内部に設けられた
選択トランジスタ212によって、そのメモリセル自身
のオン・オフ状態を選択することができる。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
スプリットゲート型メモリセル201を用いるフラッシ
ュEEPROMには、以下の問題点がある。
【0026】(1)制御ゲート電極207を形成するた
めのエッチング用マスク219の位置ずれに起因して、
各メモリセル201の書き込み特性にバラツキが生じる
問題。
【0027】制御ゲート電極207を形成するには、図
16(a)に示すように、基板202上の全面に形成さ
れたトンネル絶縁膜210上にドープドポリシリコン膜
を形成し、通常のフォトリソグラフィー技術を用いてエ
ッチング用マスク219を形成する。このとき、エッチ
ング用マスク219の位置が各メモリセル201a,2
01bに対してずれた場合、制御ゲート電極207の形
状は、各メモリセル201a,201bで異なったもの
になる。
【0028】また、ドレイン領域204は制御ゲート電
極207の形成後において、イオン注入法を用いて形成
される。このドレイン領域204の位置は、制御ゲート
電極207の選択ゲート211側の端部によって規定さ
れる。
【0029】そのため、図16(a)に示すように、エ
ッチング用マスク219の位置がずれた場合、図16
(b)に示すように、各メモリセル201a,201b
のチャネル領域205の長さ(チャネル長)L1,L2
が異なったものになってしまう。例えば、エッチング用
マスク219の位置がメモリセル201b側にずれてい
る場合、メモリセル201bのチャネル長L2の方がメ
モリセル201aのチャネル長L1よりも短くなる。
【0030】チャネル長L1,L2が異なる場合にはチ
ャネル領域205の抵抗も異なったものになるため、書
き込み動作時に流れるセル電流値に差が生じる。つま
り、チャネル長が長いほどチャネル領域205の抵抗が
大きくなり、書き込み動作時に流れるセル電流は小さく
なる。書き込み動作時に流れるセル電流値に差が生じる
と、ホットエレクトロンの発生率にも差が生じる。その
結果、各メモリセル201a,201bの書き込み特性
が異なったものになる。
【0031】(2)上記(1)の問題点を回避するた
め、メモリセル201の微細化が阻害される問題。スプ
リットゲート型メモリセル201の設計に当っては、各
ゲート電極206、207の加工線幅寸法精度だけでな
く、各ゲート電極206,207の重ね合わせ寸法精度
をも考慮して、各ゲート電極206,207と各領域2
03,204の位置関係に予め余裕を持たせておく必要
がある。しかしながら、近年の半導体微細加工技術にお
いては、0. 5μm前後の線幅の細線を加工する場合、
加工線幅寸法精度は0. 05μm程度まで得られるのに
対し、重ね合わせ寸法精度は0. 1〜0. 2μm程度ま
でしか得られない。つまり、スプリットゲート型メモリ
セル201では、各ゲート電極206,207の重ね合
わせ寸法精度の低さが障害となって微細化が妨げられ
る。
【0032】(3)スプリットゲート型メモリセル20
1はスタックトゲート型メモリセルに比べて微細化が難
しいという問題。スタックトゲート型メモリセルにおけ
る浮遊ゲート電極と制御ゲート電極の幅は同一で、両ゲ
ート電極は相互にずれることなく積み重ねられた構造に
なっている。それに対して、スプリットゲート型メモリ
セル201では、制御ゲート電極207の一部がチャネ
ル領域205上に配置され、選択ゲート211を構成し
ている。そのため、スタックトゲート型メモリセルに比
べて、スプリットゲート型メモリセル201では、選択
ゲート211の分だけ基板202上における素子の専有
面積が大きくなる。つまり、スプリットゲート型メモリ
セルは過剰消去の問題はないものの、上記(2)により
高集積化が困難である。
【0033】また、1対のソース領域203間において
互いに隣接するメモリセル201は、共通のドレイン領
域204を必要とする。このドレイン領域204の分だ
け一対のメモリセル201の占有面積が大きくなり、高
集積化の障害となる。
【0034】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、書き込み特性にばらつ
きが少なく、動作速度が速く微細化及び高集積化が可能
で、過剰消去をおこすことがない半導体メモリを提供す
ることにある。
【0035】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明は、1つの制御ゲート電極を共有し
かつ半導体基板に形成された2つのソース・ドレイン領
域間のチャネル領域上に併置された2つの浮遊ゲート電
極を備えるメモリセルをマトリクス状に配置し、該マト
リクス内において前記各制御ゲート電極を前記対となる
各浮遊ゲート電極の配置方向と交差する方向に接続しワ
ード線とする半導体メモリを要旨とする。
【0036】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の半導体メモリにおいて、前記各ワード線に接続された
メモリセルにおける一方のソース・ドレイン領域は該ワ
ード線の延設方向と同一方向に延びる複数の第1のビッ
ト線に接続され、前記各ワード線に接続されたメモリセ
ルにおける各他方のソース・ドレイン領域は前記複数の
第1のビット線と交差する複数の第2のビット線に接続
されていることを要旨とする。
【0037】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の半導体メモリにおいて、前記複数のワード線
は、前記各浮遊ゲート電極上で当該半導体メモリの制御
ゲート電極を構成することを要旨とする。
【0038】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれか1項に記載の半導体メモリにおいて、前記第1
のビット線は、前記ワード線の延設方向と同一方向に延
びるように前記半導体基板内に形成され、かつ、前記各
浮遊ゲート電極下で当該半導体メモリのソース・ドレイ
ン領域を構成することを要旨とする。
【0039】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれか1項に記載の半導体メモリにおいて、前記浮遊
ゲート電極と半導体基板との間の静電容量が、前記浮遊
ゲート電極と制御ゲート電極との間の静電容量もより大
きく設定されたことを要旨とする。
【0040】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
具体化した第1実施形態を図1〜図12に従って説明す
る。
【0041】図1は、本実施形態のメモリセル1を用い
たフラッシュEEPROM101のメモリセルアレイ1
02の一部を示す。図1(b)は、メモリセルアレイ1
02の一部平面図であり、図1(a)は、図1(b)に
おけるY−Y線断面図である。
【0042】メモリセル1は、2つのソース・ドレイン
領域3A,3B、チャネル領域4、2つの浮遊ゲート電
極5,6、及び制御ゲート電極7から構成されている。
P型単結晶シリコン基板2上に対称構造をなすN型のソ
ース・ドレイン領域3A,3Bが形成されている。2つ
のソース・ドレイン領域3A,3Bに挟まれたチャネル
領域4上に、ゲート絶縁膜8を介して、同一寸法形状の
2つの浮遊ゲート電極5,6が並べられて形成されてい
る。各浮遊ゲート電極5,6上にLOCOS法によって
絶縁膜9が形成され、絶縁膜9上及びゲート絶縁膜8上
にはトンネル絶縁膜10が形成され、トンネル絶縁膜1
0上には制御ゲート電極7が形成されている。絶縁膜9
により、各浮遊ゲート電極5,6の上部には突起部5
a,6aが形成されている。
【0043】ここで、制御ゲート電極7の一部は、各絶
縁膜8,10を介してチャネル領域4上に配置され、選
択ゲート11を構成している。その選択ゲート11を挟
む各ソース・ドレイン領域3A,3Bと選択ゲート11
とにより、選択トランジスタ12が構成される。すなわ
ち、メモリセル1は、浮遊ゲート電極5,6および制御
ゲート電極7と各ソース・ドレイン領域3A,3Bとか
ら構成される2つのトランジスタと、当該各トランジス
タ間に形成された選択トランジスタ12とが直列に接続
された構成をとる。
【0044】メモリセルアレイ102は、基板2上に形
成された複数のメモリセル1によって構成されている。
基板2上の占有面積を小さく抑えることを目的に、隣合
う各メモリセル1は、ソース・ドレイン領域3A,3B
を共通にして配置されている。
【0045】基板2上にはフィールド絶縁膜13が形成
され、そのフィールド絶縁膜13によって各メモリセル
1間の素子分離が行われている。図1(b)において、
各浮遊ゲート電極5,6の配置方向と交差する方向(縦
方向)に配置されている各メモリセル1の制御ゲート電
極7は共通になっており、その制御ゲート電極7により
ワード線が形成されている。
【0046】また、図1(b)において、各浮遊ゲート
電極5,6の配置方向と交差する方向(縦方向)に配置
されている各メモリセル1のソース・ドレイン領域3B
は共通になっており、そのソース・ドレイン領域3Bに
よって前記ワード線の延設方向と同一方向に延びる第1
のビット線が形成されている。
【0047】前記制御ゲート電極7及びトンネル絶縁膜
10上には絶縁膜14が形成され、絶縁膜14上には前
記ワード線と直交する方向に延びる第2のビット線15
が設けられている。
【0048】そして、図1(b)において、各浮遊ゲー
ト電極5,6の配置方向(横方向)に配置されている各
メモリセル1のソース・ドレイン領域3Aは、ビット線
コンタクト16を介して前記ビット線15に接続されて
いる。
【0049】図2に、メモリセル1を用いたフラッシュ
EEPROM101の全体構成を示す。メモリセルアレ
イ102は、複数のメモリセル1がマトリックス状に配
置されて構成されている。行方向(メモリセル1の浮遊
ゲート電極5,6の配置方向と直交する方向)に配列さ
れた各メモリセル1の制御ゲート電極7を接続して共通
のワード線WL1 〜WL2nが形成されている。
【0050】奇数番のワード線(WL1 ,WL3 …)に
接続された各メモリセル1の浮遊ゲート電極6側のトラ
ンジスタと偶数番のワード線(WL2 …)に接続された
各メモリセル1の浮遊ゲート電極5側のトランジスタの
ソース・ドレイン領域3Bは共通であり、共通のビット
線BLA1 〜BLAn に接続されている。奇数番のワー
ド線(WL1 ,WL3 …)に接続された各メモリセル1
の浮遊ゲート電極5側のトランジスタと偶数番のワード
線(WL2 …)に接続された各メモリセル1の浮遊ゲー
ト電極6側のトランジスタとはソース・ドレイン領域3
Aが共通であり、共通のビット線BLB1 〜BLBn
(図1において符号15で示す)に接続されている。
【0051】各ワード線WL1 〜WL2nはロウデコーダ
103に接続され、各ビット線BLA1 〜BLAn はカ
ラムデコーダ104に接続され、各ビット線BLB1 〜
BLBn はカラムデコーダ113に接続されている。
【0052】外部から指定されたロウアドレスおよびカ
ラムアドレスは、アドレスピン105に入力される。そ
のロウアドレスおよびカラムアドレスは、アドレスピン
105からアドレスラッチ107へ転送される。アドレ
スラッチ107でラッチされた各アドレスのうち、ロウ
アドレスはアドレスバッファ106を介してロウデコー
ダ103へ転送され、カラムアドレスはアドレスバッフ
ァ106を介してカラムデコーダ104,113へ転送
される。
【0053】ロウデコーダ103は、アドレスラッチ1
07でラッチされたロウアドレスに対応した1本のワー
ド線WL1 〜WL2n(例えば、WL2 )を選択し、各ワ
ード線WL1 〜WL2nの電位を後記する各動作モードに
対応して制御する。つまり、各ワード線WL1 〜WL2n
の電位を制御することにより、各メモリセル1の制御ゲ
ート電極7の電位が制御される。
【0054】カラムデコーダ104は、アドレスラッチ
107でラッチされたカラムアドレスに対応した1本の
ビット線BLA1 〜BLAn (例えば、BLA1 )を選
択し、各ビット線BLA1 〜BLAn の電位を後記する
各動作モードに対応して制御する。つまり、各ビット線
BLA1 〜BLAn の電位を制御することにより、各メ
モリセル1のソース・ドレイン領域3Bの電位が制御さ
れる。
【0055】カラムデコーダ113は、アドレスラッチ
107でラッチされたカラムアドレスに対応した1本の
ビット線BLB1 〜BLBn (例えば、BLB2 )を選
択し、各ビット線BLB1 〜BLBn の電位を後記する
各動作モードに対応して制御する。つまり、各ビット線
BLB1 〜BLBn の電位を制御することにより、各メ
モリセル1のソース・ドレイン領域3Aの電位が制御さ
れる。
【0056】任意のメモリセル1から読み出されたデー
タは、ビット線BLA1 〜BLAnからカラムデコーダ
104を介してセンスアンプ110へ転送されるもの
と、ビット線BLB1 〜BLBn からカラムデコーダ1
13を介してセンスアンプ112へ転送されるものとが
ある。各センスアンプ110,112は電流センスアン
プである。カラムデコーダ104は、選択したビット線
BLA1 〜BLAn とセンスアンプ110とを接続す
る。カラムデコーダ113は、選択したビット線BLB
1 〜BLBn とセンスアンプ112とを接続する。
【0057】センスアンプ110,112で判別された
データは、出力バッファ111からデータピン108を
介して外部へ出力される。尚、上記した各回路(103
〜113)の動作は制御コア回路114によって制御さ
れる。
【0058】次に、フラッシュEEPROM101の各
動作モード(書き込み動作、読み出し動作、消去動作)
について、図3〜図12を参照して説明する。尚、図
3,図5,図7,図9,図11は図1(a)の一部だけ
を図示したものであり、図4,図6,図8,図10,図
12は図2の一部だけを図示したものである。
【0059】(a)書き込み動作(図3〜図6参照) ワード線WLm と各ビット線BLAm ,BLBm との交
点に接続されたメモリセル1(以下、「1m(m)」と表記
する)を選択し、そのメモリセル1m(m)にデータを書き
込む場合について説明する。
【0060】まず、選択されたメモリセル1m(m)の各浮
遊ゲート電極5,6のうち、浮遊ゲート電極6にデータ
を書き込む場合を図3及び図4について説明する。メモ
リセル1m(m)の浮遊ゲート電極5側のソース・ドレイン
領域3Aに対応するビット線BLBm は、センスアンプ
112内に設けられた定電流源112aに接続され、そ
の電位は約1.2Vにされる。また、選択されたメモリ
セル1m(m)以外の各メモリセル1のソース・ドレイン領
域3Aに対応する各ビット線(BLB1 …BLBm-1 ,
BLBm+2 …BLBn )の電位は3Vにされる。
【0061】メモリセル1m(m)の浮遊ゲート電極6側の
ソース・ドレイン領域3Bに対応するビット線BLAm
の電位は10Vにされる。また、選択されたメモリセル
1m(m)以外の各メモリセル1のソース・ドレイン領域3
Bに対応する各ビット線(BLA1 …BLAm-1 ,BL
Am+2 …BLAn )の電位は3Vにされる。
【0062】メモリセル1m(m)の制御ゲート電極7に対
応するワード線WLm の電位は2Vにされる。また、選
択されたメモリセル1m(m)以外の各メモリセル1の制御
ゲート電極7に対応する各ワード線(WL1 …WLm-1
,WLm+2 …WL2n)の電位は0Vにされる。
【0063】メモリセル1m(m)において、選択トランジ
スタ12の閾値電圧Vthは約0.5Vである。従っ
て、メモリセル1m(m)では、ソース・ドレイン領域3A
中の電子が反転状態のチャネル領域4中へ移動する。そ
のため、ソース・ドレイン領域3Bからソース・ドレイ
ン領域3Aに向かってセル電流Iwが流れる。ソース・
ドレイン領域3Bの電位は10Vであるため、ソース・
ドレイン領域3Bと浮遊ゲート電極6との間の静電容量
を介したカップリングにより、浮遊ゲート電極6の電位
が10Vに近くまで持ち上げられる。そのため、チャネ
ル領域4と浮遊ゲート電極6の間には高電界が生じる。
これにより、チャネル領域4中の電子は加速されてホッ
トエレクトロンとなり、図3の矢印Cに示すように、浮
遊ゲート電極6へ注入される。その結果、メモリセル1
m(m)の浮遊ゲート電極6に電荷が蓄積され、1ビットの
データが書き込まれて記憶される。
【0064】このとき、ソース・ドレイン領域3Aと浮
遊ゲート電極5との間の静電容量を介したカップリング
により、浮遊ゲート電極5の電位が持ち上げられて約
1.2Vに近くなる。しかし、この程度の低い電位で
は、浮遊ゲート電極5へ実質的にホットエレクトロンが
注入されることはない。つまり、メモリセル1m(m)にお
いては、浮遊ゲート電極6だけにホットエレクトロンが
注入される。
【0065】そして、ワード線WLm と各ビット線BL
Am ,BLBm-1 との交点に接続されたメモリセル1
(以下、「1m(m-1)」と表記する)については、ビット
線BLBm-1 に対応するソース・ドレイン領域3Aの電
位が3Vであり、制御ゲート電極7(ワード線WLm )
の電位(=2V)より高いため、各ソース・ドレイン領
域3B,3A間にセル電流が流れない。そのため、メモ
リセル1m(m-1)の各浮遊ゲート電極5,6へホットエレ
クトロンが注入されることはなく、メモリセル1m(m-1)
にデータが書き込まれることはない。
【0066】尚、ワード線WLm に接続されたメモリセ
ル1m(m),1m(m-1)以外の各メモリセル1についても、
メモリセル1m(m-1)と同様の理由により、データが書き
込まれることはない。
【0067】従って、前記した書き込み動作は、選択さ
れたメモリセル1m(m)の浮遊ゲート電極6だけに行われ
る。ここで、ソース・ドレイン領域3B,3A間に流れ
るセル電流Iwの値と、書き込み動作の時間(浮遊ゲー
ト電極6へのホットエレクトロンの注入時間)とを最適
化することにより、メモリセル1m(m)の浮遊ゲート電極
6に蓄積される電荷量を最適化する。
【0068】具体的には、メモリセル1m(m)の浮遊ゲー
ト電極6に蓄積される電荷量を、従来のメモリセル20
1の浮遊ゲート電極206に蓄積される電荷量に比べて
少なく設定し、過剰書き込み状態にならないようにす
る。書き込み動作において、従来のメモリセル201の
ソース領域203の電位が12Vに設定されているのに
対し、本実施形態のメモリセル1m(m)のソース・ドレイ
ン領域3B(ビット線BLAm )の電位が10Vと低く
設定されているのは、過剰書き込み状態にならないよう
にするためである。
【0069】ところで、メモリセル1m(m)の浮遊ゲート
電極6にデータを書き込む場合に、既に浮遊ゲート電極
5にデータが書き込まれている場合がある。この場合
に、浮遊ゲート電極5に多量の電荷が蓄積されて過剰書
き込み状態になっていると、浮遊ゲート電極5直下のチ
ャネル領域4が完全なオフ状態になり、ソース・ドレイ
ン領域3B,3A間にセル電流Iwが流れなくなる。そ
こで、浮遊ゲート電極5にデータを書き込む際にも、前
記した浮遊ゲート電極6の場合と同様に、浮遊ゲート電
極5に蓄積される電荷量を少なくし、過剰書き込み状態
にならないようにする。そうすれば、浮遊ゲート電極5
にデータが書き込まれている場合でも、浮遊ゲート電極
5直下のチャネル領域4が完全なオフ状態になることは
なく、ソース・ドレイン領域3B,3A間にセル電流I
wが流れる。
【0070】逆に言えば、浮遊ゲート電極6にデータを
書き込む際に必要な値のセル電流Iwが流れるように、
浮遊ゲート電極5に蓄積される電荷量を設定しておくわ
けである。つまり、前記した浮遊ゲート電極6に蓄積さ
れる電荷量を、浮遊ゲート電極5にデータを書き込む際
に必要な値のセル電流Iwが流れる程度に少なく設定し
ておくわけである。
【0071】次に、選択されたメモリセル1m(m)の各浮
遊ゲート電極5,6のうち、浮遊ゲート電極5にデータ
を書き込む場合を図5及び図6について説明する。メモ
リセル1m(m)の浮遊ゲート電極6側のソース・ドレイン
領域3Bに対応するビット線BLAm は、センスアンプ
110内に設けられた定電流源110aに接続され、そ
の電位は約1.2Vにされる。また、選択されたメモリ
セル1m(m)以外の各メモリセル1のソース・ドレイン領
域3Aに対応する各ビット線(BLA1 …BLAm-1 ,
BLAm+2 …BLAn )の電位は3Vにされる。
【0072】メモリセル1m(m)の浮遊ゲート電極5側の
ソース・ドレイン領域3Aに対応するビット線BLBm
の電位は10Vにされる。また、選択されたメモリセル
1m(m)以外の各メモリセル1のソース・ドレイン領域3
Aに対応する各ビット線(BLB1 …BLBm-1 ,BL
Bm+2 …BLBn )の電位は3Vにされる。
【0073】メモリセル1m(m)の制御ゲート電極7に対
応するワード線WLm の電位は2Vにされる。また、選
択されたメモリセル1m(m)以外の各メモリセル1の制御
ゲート電極7に対応する各ワード線(WL1 …WLm-1
,WLm+2 …WL2n)の電位は0Vにされる。
【0074】メモリセル1m(m)において、選択トランジ
スタ12の閾値電圧Vthは約0.5Vである。従っ
て、メモリセル1m(m)では、ソース・ドレイン領域3B
中の電子が反転状態のチャネル領域4中へ移動する。そ
のため、ソース・ドレイン領域3Aからソース・ドレイ
ン領域3Bに向かってセル電流Iwが流れる。ソース・
ドレイン領域3Aの電位は10Vであるため、ソース・
ドレイン領域3Aと浮遊ゲート電極5との間の静電容量
を介したカップリングにより、浮遊ゲート電極5の電位
が10Vに近くまで持ち上げられる。そのため、チャネ
ル領域4と浮遊ゲート電極5の間には高電界が生じる。
これにより、チャネル領域4中の電子は加速されてホッ
トエレクトロンとなり、図5の矢印Dに示すように、浮
遊ゲート電極5へ注入される。その結果、メモリセル1
m(m)の浮遊ゲート電極5に電荷が蓄積され、1ビットの
データが書き込まれて記憶される。
【0075】このとき、ソース・ドレイン領域3Bと浮
遊ゲート電極6との間の静電容量を介したカップリング
により、浮遊ゲート電極6の電位が持ち上げられて約
1.2Vに近くなる。しかし、この程度の低い電位で
は、浮遊ゲート電極6へ実質的にホットエレクトロンが
注入されることはない。つまり、メモリセル1m(m)にお
いては、浮遊ゲート電極5だけにホットエレクトロンが
注入される。
【0076】また、ワード線WLm と各ビット線BLA
m ,BLBm-1 との交点に接続されたメモリセル1m(m-
1)のソース・ドレイン領域3A,3B間にもセル電流I
wが流れる。しかし、メモリセル1m(m-1)において、ビ
ット線BLBm-1 に対応するソース・ドレイン領域3A
の電位は3Vであるため、各浮遊ゲート電極5,6の電
位が持ち上げられることはない。そのため、メモリセル
1m(m-1)の各浮遊ゲート電極5,6へホットエレクトロ
ンが注入されることはなく、メモリセル1m(m-1)にデー
タが書き込まれることはない。
【0077】尚、ワード線WLm に接続されたメモリセ
ル1m(m),1m(m-1)以外の各メモリセル1についても、
メモリセル1m(m-1)と同様の理由により、データが書き
込まれることはない。
【0078】従って、前記した書き込み動作は、選択さ
れたメモリセル1m(m)の浮遊ゲート電極5だけに行われ
る。従って、この書き込み動作は、選択された1つのメ
モリセル1について、その各浮遊ゲート電極5,6毎に
行うことができる。
【0079】(b)読み出し動作(図7〜図10参照) メモリセル1m(m)を選択し、そのメモリセル1m(m)から
データを読み出す場合について説明する。
【0080】まず、選択されたメモリセル1m(m)の各浮
遊ゲート電極5,6のうち、浮遊ゲート電極6からデー
タを読み出す場合について説明する。メモリセル1m(m)
のソース・ドレイン領域3Aに対応するビット線BLB
m の電位は3Vにされる。また、選択されたメモリセル
1m(m)以外の各メモリセル1のソース・ドレイン領域3
Aに対応する各ビット線(BLB1 …BLBm-1 ,BL
Bm+2 …BLBn )の電位は0Vにされる。
【0081】メモリセル1m(m)のソース・ドレイン領域
3Bに対応するビット線BLAm の電位は0Vにされ
る。また、選択されたメモリセル1m(m)以外の各メモリ
セル1のソース・ドレイン領域3Bに対応する各ビット
線(BLA1 …BLAm-1 ,BLAm+2 …BLAn )の
電位は3Vにされる。
【0082】メモリセル1m(m)の制御ゲート電極7に対
応するワード線WLm の電位は4Vにされる。また、選
択されたメモリセル1m(m)以外の各メモリセル1の制御
ゲート電極7に対応する各ワード線(WL1 …WLm+1
,WLm+2 …WLn )の電位は0Vにされる。
【0083】メモリセル1m(m)において、ソース・ドレ
イン領域3Aが3Vにされると、ソース・ドレイン領域
3Aと浮遊ゲート電極5との間の静電容量を介したカッ
プリングにより、浮遊ゲート電極5の電位が持ち上げら
れて3Vに近くなる。その結果、浮遊ゲート電極5に蓄
積された電荷の有無に関係なく、浮遊ゲート電極5直下
のチャネル領域4はオン状態になる。
【0084】後記するように、消去状態にある浮遊ゲー
ト電極6には電荷が蓄積されていない。それに対して、
前記したように、書き込み状態にある浮遊ゲート電極6
には電荷が蓄積されている。従って、消去状態にある浮
遊ゲート電極6直下のチャネル領域4はオン状態になっ
ており、書き込み状態にある浮遊ゲート電極6直下のチ
ャネル領域4はオフ状態に近くなっている。
【0085】そのため、制御ゲート電極7に4Vが印加
されたとき、ソース・ドレイン領域3Aからソース・ド
レイン領域3Bに向かって流れるセル電流Irは、浮遊
ゲート電極6が消去状態にある場合の方が、書き込み状
態にある場合よりも大きくなる。このセル電流Irの値
をセンスアンプ112で検出することにより、メモリセ
ル1m(m)の浮遊ゲート電極6に記憶されたデータの値を
読み出すことができる。例えば、消去状態の浮遊ゲート
電極6のデータの値を「1」、書き込み状態の浮遊ゲー
ト電極6のデータの値を「0」として読み出しを行う。
尚、この場合、センスアンプ110をソース・ドレイン
領域3B側に接続して、セル電流Irを検出してもよ
い。
【0086】次に、選択されたメモリセル1m(m)の各浮
遊ゲート電極5,6のうち、浮遊ゲート電極5からデー
タを読み出す場合を図9及び図10について説明する。
メモリセル1m(m)のソース・ドレイン領域3Aに対応す
るビット線BLBm の電位は0Vにされる。また、選択
されたメモリセル1m(m)以外の各メモリセル1のソース
・ドレイン領域3Aに対応する各ビット線(BLB1 …
BLBm-1 ,BLBm+2 …BLBn )の電位は3Vにさ
れる。
【0087】メモリセル1m(m)のソース・ドレイン領域
3Bに対応するビット線BLAm の電位は3Vにされ
る。また、選択されたメモリセル1m(m)以外の各メモリ
セル1のソース・ドレイン領域3Bに対応する各ビット
線(BLA1 …BLAm-1 ,BLAm+2 …BLAn )の
電位は3Vにされる。
【0088】メモリセル1m(m)の制御ゲート電極7に対
応するワード線WLm の電位は4Vにされる。また、選
択されたメモリセル1m(m)以外の各メモリセル1の制御
ゲート電極7に対応する各ワード線(WL1 …WLm+1
,WLm+2 …WLn )の電位は0Vにされる。
【0089】メモリセル1m(m)において、ソース・ドレ
イン領域3Bが3Vにされると、ソース・ドレイン領域
3Bと浮遊ゲート電極6との間の静電容量を介したカッ
プリングにより、浮遊ゲート電極6の電位が持ち上げら
れて3Vに近くなる。その結果、浮遊ゲート電極6に蓄
積された電荷の有無に関係なく、浮遊ゲート電極6直下
のチャネル領域4はオン状態になる。
【0090】そのため、制御ゲート電極7に4Vが印加
されたとき、ソース・ドレイン領域3Bからソース・ド
レイン領域3Aに向かって流れるセル電流Irは、浮遊
ゲート電極5が消去状態にある場合の方が、書き込み状
態にある場合よりも大きくなる。
【0091】このセル電流Irの値をセンスアンプ11
0で検出することにより、メモリセル1m(m)の浮遊ゲー
ト電極5に記憶されたデータの値を読み出すことができ
る。尚、この場合、センスアンプ112をソース・ドレ
イン領域3A側に接続して、セル電流Irを検出しても
よい。
【0092】つまり、選択されたメモリセル1m(m)につ
いて、その各浮遊ゲート電極5,6のいずれか一方に、
消去状態のデータ値「1」と、書き込み状態のデータ値
「0」の2値(=1ビット)を記憶させ、そのデータ値
を読み出すことができる。
【0093】(c)消去動作(図11及び図12参照) ワード線WLm に接続された全てのメモリセル1の各浮
遊ゲート電極5,6に記憶されたデータが消去される場
合について説明する。
【0094】全てのビット線BLA1 〜BLAn ,BL
B1 〜BLBn の電位は0Vにされる。ワード線WLm
の電位は15Vにされる。また、ワード線WLm 以外の
各ワード線(WL1 …WLm+1 ,WLm+2 …WL2n)の
電位は0Vにされる。
【0095】各ソース・ドレイン領域3A,3B及び基
板2と各浮遊ゲート電極5,6との間の静電容量と、制
御ゲート電極7と各浮遊ゲート電極5,6の間の静電容
量とを比べると、前者の方が圧倒的に大きい。つまり、
各浮遊ゲート電極5,6は、各ソース・ドレイン領域3
A,3B及び基板2と強くカップリングしている。その
ため、制御ゲート電極7が15V、各ソース・ドレイン
領域3A,3Bが0Vになっても、各浮遊ゲート電極
5,6の電位は0V付近からあまり変化せず、制御ゲー
ト電極7と各浮遊ゲート電極5,6の電位差が大きくな
り、制御ゲート電極7と各浮遊ゲート電極5,6の間に
高電界が生じる。
【0096】その結果、FNトンネル電流が流れ、図1
1の矢印Eに示すように、各浮遊ゲート電極5,6中の
電子が制御ゲート電極7側へ引き抜かれて、各メモリセ
ル1に記憶されたデータの消去が行われる。
【0097】このとき、各浮遊ゲート電極5,6には突
起部5a,6aが形成されているため、各浮遊ゲート電
極5,6中の電子は突起部5a,6aから飛び出して制
御ゲート電極7側へ移動する。従って、電子の移動が容
易になり、各浮遊ゲート電極5,6中の電子を効率的に
引き抜くことができる。
【0098】尚、複数のワード線WL1 〜WL2nを同時
に選択することにより、その各ワード線に接続されてい
る全てのメモリセル1に対して消去動作を行うこともで
きる。このように、メモリセルアレイ102を複数組の
ワード線WL1 〜WL2n毎の任意のブロックに分けてそ
の各ブロック単位でデータの消去を行う消去動作は、ブ
ロック消去と呼ばれる。
【0099】以上詳述したように、本実施形態によれ
ば、以下の作用および効果を得ることができる。 〔1〕メモリセル1は2つの浮遊ゲート電極5,6を有
し、各浮遊ゲート電極5,6は2つのソース・ドレイン
領域3に挟まれたチャネル領域4上に併置されている。
また、各浮遊ゲート電極5,6は、1つの制御ゲート電
極7を共有している。そして、1つのメモリセル1は、
各浮遊ゲート電極5,6毎にそれぞれ1ビットのデータ
を記憶することが可能であり、合計2ビットのデータを
記憶することができる。
【0100】従って、同一デザインルールにおいて、メ
モリセル1によれば、従来のメモリセル201に比べ、
1ビット当たりの基板上の専有面積を約66%に縮小す
ることができる。すなわち、メモリセル1によれば、ス
タックトゲート型メモリセルに匹敵する高集積化が可能
になる。
【0101】〔2〕各メモリセル1の制御ゲート電極7
は2つの浮遊ゲート電極5,6間のチャネル領域4上で
分離されることなく連続している。従って、従来技術に
おける前記(1)の問題を完全に回避することができ
る。
【0102】〔3〕上記〔2〕により、各浮遊ゲート電
極5,6と制御ゲート電極7の重ね合わせ寸法精度につ
いて考慮する必要がなくなることから、従来技術におけ
る前記(2)の問題を完全に回避することができる。
【0103】〔4〕各メモリセル1のソース・ドレイン
領域3Aが接続されるビット線とソース・ドレイン領域
3Bが接続されるビット線とを直交するように構成して
いる。そのため、各メモリセル1からのデータの読み出
し時において、カラムデコーダ110,112は各ビッ
ト線に対してオープン状態を出力せずに済み、カラムデ
コーダ110,112の構成を簡略化することができ
る。
【0104】〔5〕各メモリセル1からのデータの読み
出し時において、カラムデコーダ110,112は選択
したメモリセル1のソース・ドレイン領域3B,3Aに
対応するビット線BLA,BLBに所定の電圧を印加
し、選択したメモリセル1以外のメモリセルのソース・
ドレイン領域3B,3Aに対応するビット線にはオープ
ン状態以外の同一の電圧を印加するようにしている。そ
のため、選択したメモリセル1にのみ読み出し電流Ir
が流れ、読み出し動作の高速化を図ることができる。
【0105】〔6〕メモリセル1を用いたフラッシュE
EPROM101は、選択トランジスタ12が設けられ
ているため、個々のメモリセル1にそれ自身を選択する
機能がある。つまり、消去動作時に浮遊ゲート電極5,
6から電荷を引き抜く際に電荷を過剰に抜き過ぎても、
選択ゲート11によってチャネル領域4をオフ状態にす
ることができる。従って、過剰消去が発生したとして
も、選択トランジスタ12によってメモリセル1のオン
・オフ状態を制御することができ、過剰消去が問題にな
らない。すなわち、メモリセル1の内部に設けられた選
択トランジスタ12によって、そのメモリセル自身のオ
ン・オフ状態を選択することができる。
【0106】〔7〕書き込み動作において、メモリセル
1の浮遊ゲート電極5,6に蓄積される電荷量を最適化
するには、メモリセル1に消去状態と書き込み状態の2
値(=1ビット)を記憶させるだけでなく、3値以上を
記憶させる技術(多値記憶技術)を応用すればよい。す
なわち、多値記憶技術では、書き込み動作時にメモリセ
ルの浮遊ゲート電極の電位を精密に制御することによっ
て書き込み状態を正確に制御することが必要不可欠であ
る。その浮遊ゲート電極の電位の制御技術を利用すれ
ば、書き込み動作時にメモリセル1の浮遊ゲート電極
5,6に蓄積される電荷量を最適化するのは容易であ
る。
【0107】〔8〕書き込み動作において、過剰書き込
み状態を防止するために、メモリセル1m(m)のソース・
ドレイン領域3A,3Bの電位が10Vと低く設定され
ている。そのため、フラッシュEEPROM101の電
源電圧が3.3Vに低電圧化された場合でも、チャージ
ポンプの負荷が軽くなって、低電圧化に容易に対応する
ことができる。
【0108】それに対して、従来のメモリセル201で
は、書き込み動作におけるソース領域203の電位が1
2Vに設定されている。そのため、フラッシュEEPR
OM301の電源電圧が3.3Vの場合には、チャージ
ポンプを用いてソース領域203へ供給する電圧(=1
2V)を生成するのが難しく、当該電圧の生成に特別な
回路が要求されるため、回路構成が複雑になる。
【0109】
〔9〕メモリセル1のチャネル領域4の長
さは、従来のメモリセル201のチャネル領域205に
比べて長くなっている。そのため、チャネル領域4の耐
圧は、チャネル領域205の耐圧に比べて高くなる。そ
の結果、書き込み動作において、選択されたメモリセル
1以外のメモリセル1の各浮遊ゲート電極5,6にはデ
ータが書き込まれ難くなり、前記した書き込み動作の作
用および効果をより確実に得ることができる。
【0110】〔10〕読み出し動作において、メモリセ
ル1のセル電流Irの値をセンスアンプ110,112
によって検出する際には、多値記憶技術を応用すればよ
い。すなわち、多値記憶技術では、読み出し動作時にセ
ル電流を精密に検出することが必要不可欠である。その
セル電流の検出技術を利用すれば、読み出し動作時にメ
モリセル1のセル電流Irの値を精密に検出することが
できる。
【0111】〔11〕書き込み動作において、メモリセ
ル1の浮遊ゲート電極5,6に蓄積される電荷量を少な
く設定し、過剰書き込み状態にならないようにしてあ
る。そのため、消去動作において、各浮遊ゲート電極
5,6から制御ゲート電極7側へ引き抜く電子の量が少
なくなる。
【0112】(第2実施形態)次に、本発明の第2実施
形態を図13に従って説明する。なお、本実施形態にあ
って、その各メモリセルには、第1実施形態に例示した
メモリセル構造が採用されている。また、本実施形態に
おいて、第1実施形態と同じ構成部材については符号を
等しくしてその詳細な説明を省略する。
【0113】図13に、本実施形態のフラッシュEEP
ROM120の構成の一部を示す。本実施形態におい
て、図2に示した第1実施形態のフラッシュEEPRO
M101と異なるのは以下の点だけである。
【0114】{1}メモリセルアレイ102において、
ワード線WL1 〜WL2nと直交する方向に配列された各
メモリセル1のソース・ドレイン領域3A,3Bが分離
されている。
【0115】{2}メモリセルアレイ102において、
ワード線WL1 〜WL2nと平行に配列された各メモリセ
ル1のソース・ドレイン領域3Aにより、各メモリセル
1毎に独立したビット線BLB1 〜BLBn が形成され
るとともに、各メモリセル1のソース・ドレイン領域3
Bにより、各メモリセル1毎に独立したビット線BLA
1 〜BLAn が形成されている。
【0116】このように構成された本実施形態によれ
ば、第1実施形態の〔1〕,〔4〕〜〔11〕の作用及
び効果に加えて以下の作用及び効果を得ることができ
る。 ・カラムデコーダ104又は113のいずれか一方をソ
ースバイアス回路として、その回路に接続されたすべて
のビット線に共通のバイアス電圧を供給することによっ
て、データ書き込み、データ読み出し及びデータ消去を
行うことができる。また、この場合、ソースバイアス回
路としたカラムデコーダに対応するセンスアンプは省略
することができる。
【0117】・また、本実施形態では、行方向に配列さ
れた各メモリセル1毎に独立したビット線BLA1 〜B
LAn 及びビット線BLB1 〜BLBn が設けられてい
るため、選択されたメモリセル1毎に消去動作を行うこ
とができる。
【0118】尚、上記各実施形態は以下のように変更し
てもよく、その場合でも同様の作用及び効果を得ること
ができる。 ・上記第1及び第2実施形態において、メモリセルアレ
イ102を、複数のワード線を単位として複数のブロッ
クに分割すること。
【0119】・上記第1及び第2実施形態において、メ
モリセルアレイ102を、ワード線と直交する複数のビ
ット線BLB1 〜BLBn を単位として複数のブロック
に分割すること。
【0120】・第1実施形態及び第2実施形態の書き込
み動作において、メモリセル1の浮遊ゲート電極5,6
に蓄積される電荷量を多く設定し、過剰書き込み状態に
する。
【0121】・P型単結晶シリコン基板2をP型ウェル
に置き代える。 ・多値記憶技術を利用し、各メモリセル1の各浮遊ゲー
ト電極5,6毎にそれぞれ3値以上のデータを記憶させ
るようにする。
【0122】・各実施形態において、書き込み動作時に
ベリファイ書き込み方式を用いる。ところで、本明細書
において、発明の構成に係る部材は以下のように定義さ
れるものとする。
【0123】・半導体基板とは、単結晶シリコン半導体
基板だけでなく、ウェル、単結晶シリコン膜、多結晶シ
リコン膜、非晶質シリコン膜、化合物半導体基板、化合
物半導体膜をも含むものとする。
【0124】・浮遊ゲート電極と基板との間の静電容量
とは、浮遊ゲート電極と、基板に形成されているソース
・ドレイン領域及びチャネル領域の一方又は双方との間
の静電容量をも含むものとする。
【0125】・書き込み動作において、一方の浮遊ゲー
ト電極にデータを書き込む際に必要な値のセル電流が流
れるように、他方の浮遊ゲート電極に蓄積される電荷量
を設定しておくこととは、この場合、電荷量がゼロであ
ることも含むものとする。
【0126】
【発明の効果】本発明によれば、書き込み特性にばらつ
きが少なく、動作速度が速く微細化及び高集積化が可能
で、過剰消去をおこすことがない半導体メモリを提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(b)は第1実施形態の一部平面図、図1
(a)は図1(b)のY−Y線断面図。
【図2】第1実施形態のブロック回路図。
【図3】第1実施形態の作用を説明するための一部断面
図。
【図4】第1実施形態の作用を説明するための一部回路
図。
【図5】第1実施形態の作用を説明するための一部断面
図。
【図6】第1実施形態の作用を説明するための一部回路
図。
【図7】第1実施形態の作用を説明するための一部断面
図。
【図8】第1実施形態の作用を説明するための一部回路
図。
【図9】第1実施形態の製造工程を示す断面図。
【図10】第1実施形態の製造工程を示す断面図。
【図11】第1実施形態の製造工程を示す断面図。
【図12】第1実施形態の製造工程を示す断面図。
【図13】第2実施形態の一部回路図。
【図14】図14(b)は従来の形態の一部平面図、図
14(a)は図14(b)のX−X線断面図。
【図15】従来の形態の作用を説明するための一部断面
図。
【図16】従来の形態の作用を説明するための一部断面
図。
【符号の説明】
1…メモリセル 2…半導体基板としての単結晶シリコン基板 3A,3B…ソース・ドレイン領域 4…チャネル領域 5,6…浮遊ゲート電極 7…制御ゲート電極 8…ゲート絶縁膜 10…トンネル絶縁膜 101,120…不揮発性半導体メモリとしてのフラッ
シュEEPROM 102…メモリセルアレイ BLA1 〜BLAm 〜BLAn …第1のビット線 BLB1 〜BLBm 〜BLBn …第2のビット線 WL1 〜WLm 〜WL2n…ワード線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つの制御ゲート電極を共有しかつ半導
    体基板に形成された2つのソース・ドレイン領域間のチ
    ャネル領域上に併置された2つの浮遊ゲート電極を備え
    るメモリセルをマトリクス状に配置し、該マトリクス内
    において前記各制御ゲート電極を前記対となる各浮遊ゲ
    ート電極の配置方向と交差する方向に接続しワード線と
    する半導体メモリ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体メモリにおい
    て、 前記各ワード線に接続されたメモリセルにおける一方の
    ソース・ドレイン領域は該ワード線の延設方向と同一方
    向に延びる複数の第1のビット線に接続され、前記各ワ
    ード線に接続されたメモリセルにおける各他方のソース
    ・ドレイン領域は前記複数の第1のビット線と交差する
    複数の第2のビット線に接続されている半導体メモリ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の半導体メモリに
    おいて、 前記複数のワード線は、前記各浮遊ゲート電極上で当該
    半導体メモリの制御ゲート電極を構成する半導体メモ
    リ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の半
    導体メモリにおいて、 前記第1のビット線は、前記ワード線の延設方向と同一
    方向に延びるように前記半導体基板内に形成され、か
    つ、前記各浮遊ゲート電極下で当該半導体メモリのソー
    ス・ドレイン領域を構成する半導体メモリ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の半
    導体メモリにおいて、 前記浮遊ゲート電極と半導体基板との間の静電容量が、
    前記浮遊ゲート電極と制御ゲート電極との間の静電容量
    もより大きく設定された半導体メモリ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6795345B2 (en) 2002-08-26 2004-09-21 Renesas Technology Corp. Non-volatile semiconductor memory device having an increased access speed while maintaining the production yield

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