JPH11328702A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JPH11328702A
JPH11328702A JP12887798A JP12887798A JPH11328702A JP H11328702 A JPH11328702 A JP H11328702A JP 12887798 A JP12887798 A JP 12887798A JP 12887798 A JP12887798 A JP 12887798A JP H11328702 A JPH11328702 A JP H11328702A
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JP
Japan
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signal
data
output
header
optical disk
Prior art date
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JP12887798A
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English (en)
Inventor
Akihiko Doi
昭彦 土肥
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、トラッキングサーボ、フォーカ
シングサーボに対して、安定な点でのサンプル/ホール
ド動作が可能となり、ヘッダ部が存在しても安定なトラ
ッキング、フォーカシングを行うことができる。 【解決手段】 この発明は、ヘッダ部を検知する信号と
して、ヘッダ部へ差し掛かったときの検知は高速に行
い、ヘッダ部が終了したことの検知には十分な時間遅れ
を追加して検知し、このヘッダ部検知信号を用いてヘッ
ダ部の前後のトラッキング信号、フォーカシング信号の
安定しているところで、トラッキング信号、フォーカシ
ング信号に対するサンプル/ホールドのオン、オフの切
換えを行うようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、DVD−RAM
等の光ディスクに対してトラッキングサーボやフォーカ
スサーボが行われる光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、光ディスクとしてDVD−RAM
が開発されている。このようなDVD−RAMの場合、
1周のトラックごと(交互)にランドとグルーブが切り
替わるようになっており、この1トラックに複数存在す
るセクタ単位にヘッダ部がプリフォーマットされてい
る。このヘッダ部は、トラックの方向に対して交差する
方向にずれて千鳥状に複数設けられている。
【0003】たとえば、4つの部分からなり、前半2つ
の部分と、後半2つの部分とからなり、前半2つの部分
が続くトラックとしてのランドに対応している内容が記
録され、後半2つの部分はそのトラックに隣接するトラ
ックとしてのグルーブに対応している内容が記録されて
いる。
【0004】トラッキング信号、フォーカス信号からヘ
ッダ部による影響を除去する際に、従来は、正確に除去
されず、トラッキング信号、フォーカス信号にヘッダ部
による影響で変動が加わってしまう場合がある。
【0005】この場合、安定なトラッキング、フォーカ
シングを行うことができないという欠点がある。すなわ
ち、ヘッダ部の検知の際にヘッダ部の信号との相対的な
時間関係を考えずにそれぞれの処理を行っている。
【0006】このため、トラッキング信号あるいはフォ
ーカス信号のサンプル/ホールドを用いてヘッダ部の信
号を除去する際に、ヘッダ部検知信号を用いてサンプル
/ホールドの切換えを行っていたが、ヘッダ部検知信号
と実際のヘッダ部による信号との時間関係を適合させて
いなかったため、ヘッダ部に差し掛かった後にホールド
したり、ヘッダ部を通過する前にサンプル動作したり
等、サーボに対してヘッダ部での変動が加わってしまっ
ていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、トラッキ
ング信号、フォーカス信号にヘッダ部による影響で変動
が加わってしまい、安定なトラッキング、フォーカシン
グを行うことができないという欠点を除去し、トラッキ
ング信号、フォーカス信号からヘッダ部による影響、つ
まり信号の変動を確実に無くすことができ、安定なトラ
ッキング、フォーカシングを行うことができる光ディス
ク装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の光ディスク装
置は、うずまき状又は同心円状のデータを記録するグル
ーブおよびランドの記録トラックを有し、一定長のグル
ーブおよびランドからなりアドレスデータからなるヘッ
ダ部とデータが記録されるデータ領域とからなる複数の
記録領域を有し、上記ヘッダ部のアドレスがグルーブ用
とランド用とに交互に形成されている光ディスクに対し
てデータを記録し、あるいは光ディスクに記録されてい
るデータを再生するものにおいて、上記光ディスク上に
光を集光させる集光手段と、上記光ディスクからの光が
検出される検出手段と、上記集光手段をその光軸と直交
する方向へ移動する移動手段と、上記検出手段からの検
出信号に基づく上記光ディスクのトラックに対するトラ
ッキング信号を用いて、上記ヘッダ部を含む前後に対応
するヘッダ部検知信号を出力する第1の出力手段と、上
記第1の出力手段によりヘッダ部検知信号が供給される
期間を除いて、上記検出手段からの検出信号に基づく上
記光ディスクのトラックに対するトラッキング信号をサ
ンプル/ホールドすることにより、上記ヘッダ部とその
前後が対応する部分を除去したトラッキング信号を出力
する第2の出力手段と、この第2の出力手段により出力
されるトラッキング信号により上記移動手段で上記集光
手段の移動制御を行う制御手段とからなる。
【0009】この発明の光ディスク装置は、うずまき状
又は同心円状のデータを記録するグルーブおよびランド
の記録トラックを有し、一定長のグルーブおよびランド
からなりアドレスデータからなるヘッダ部とデータが記
録されるデータ領域とからなる複数の記録領域を有し、
上記ヘッダ部のアドレスがグルーブ用とランド用とに交
互に形成されている光ディスクに対してデータを記録
し、あるいは光ディスクに記録されているデータを再生
するものにおいて、上記光ディスク上に光を集光させる
集光手段と、上記光ディスクからの光が検出される検出
手段と、上記集光手段をその光軸と直交する方向へ移動
する移動手段と、上記検出手段からの検出信号に基づく
上記光ディスクのトラックに対するトラッキング信号の
高域信号を除去するローパスフィルタと、上記検出手段
からの検出信号に基づく上記光ディスクのトラックに対
するトラッキング信号を2値化する2値化回路と、この
2値化回路からの2値化出力を遅延する遅延回路と、こ
の遅延回路からの出力が供給されている際を除いて、上
記ローパスフィルタからの出力信号をサンプル/ホール
ドするサンプル/ホールド回路と、このサンプル/ホー
ルド回路からの出力により上記移動手段で上記集光手段
の移動制御を行う制御手段とからなる。
【0010】この発明の光ディスク装置は、うずまき状
又は同心円状のデータを記録するグルーブおよびランド
の記録トラックを有し、一定長のグルーブおよびランド
からなりアドレスデータからなるヘッダ部とデータが記
録されるデータ領域とからなる複数の記録領域を有し、
上記ヘッダ部のアドレスがグルーブ用とランド用とに交
互に形成されている光ディスクに対してデータを記録
し、あるいは光ディスクに記録されているデータを再生
するものにおいて、上記光ディスク上に光を集光させる
集光手段と、上記光ディスクからの光が検出される検出
手段と、上記集光手段をその光軸方向へ移動する移動手
段と、上記検出手段からの検出信号に基づく上記光ディ
スクに対するフォーカシング信号を用いて、上記ヘッダ
部を含む前後に対応するヘッダ部検知信号を出力する第
1の出力手段と、上記第1の出力手段によりヘッダ部検
知信号が供給される期間を除いて、上記検出手段からの
検出信号に基づく上記光ディスクに対するフォーカシン
グ信号をサンプル/ホールドすることにより、上記ヘッ
ダ部とその前後が対応する部分を除去したフォーカシン
グ信号を出力する第2の出力手段と、この第2の出力手
段により出力されるフォーカシング信号により上記移動
手段で上記集光手段の移動制御を行う制御手段とからな
る。
【0011】この発明の光ディスク装置は、うずまき状
又は同心円状のデータを記録するグルーブおよびランド
の記録トラックを有し、一定長のグルーブおよびランド
からなりアドレスデータからなるヘッダ部とデータが記
録されるデータ領域とからなる複数の記録領域を有し、
上記ヘッダ部のアドレスがグルーブ用とランド用とに交
互に形成されている光ディスクに対してデータを記録
し、あるいは光ディスクに記録されているデータを再生
するものにおいて、上記光ディスク上に光を集光させる
集光手段と、上記光ディスクからの光が検出される検出
手段と、上記集光手段をその光軸方向へ移動する移動手
段と、上記検出手段からの検出信号に基づく上記光ディ
スクに対するフォーカシング信号の高域信号を除去する
ローパスフィルタと、上記検出手段からの検出信号に基
づく上記光ディスクに対するフォーカシング信号を2値
化する2値化回路と、この2値化回路からの2値化出力
を遅延する遅延回路と、この遅延回路からの出力が供給
されている際を除いて、上記ローパスフィルタからの出
力信号をサンプル/ホールドするサンプル/ホールド回
路と、このサンプル/ホールド回路からの出力により上
記移動手段で上記集光手段の移動制御を行う制御手段と
からなる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施形態の光ディスク装置を説明する。図1は、光ディ
スク装置を示すものである。この光ディスク装置は、光
ディスク(DVD−RAM)1へのデータの記録及びこ
の光ディスク1からデータを再生するものである。
【0013】この光ディスク装置は、DVD−RAMの
みならず他のDVDディスクやCDディスクからもデー
タの読み出しが可能で、書換可能なDVDディスクに対
してデータの書き込みが可能な装置として構成されてい
る。
【0014】したがって、光ピック・アップ2は、DV
D用の対物レンズ3及びCD用の対物レンズ4を有して
いる。光ピック・アップ2内には、DVD用の対物レン
ズ3及びCD用の対物レンズ4に対応してDVD用及び
CD用の半導体レーザ・ユニット(図示せず)が設けら
れ、装填された光ディスク1がDVDディスク或いはC
Dディスクかに応じてこの半導体レーザ・ユニットの一
方が選択され、レーザ制御ユニット5によって付勢さ
れ、それぞれ対応する波長のレーザ・ビームを発生す
る。DVD用及びCD用の半導体レーザ・ユニットのい
ずれかが選択されて付勢されると、光ディスク1に対応
するレーザ・ビームが対応する対物レンズ3、4に向け
られ、この対物レンズ3、4によって光ディスク1に収
束される。この収束されたレーザ・ビームで光ディスク
1にデータが書き込まれ、或いは、再生される。
【0015】レーザ制御ユニット5は、DVDデータ処
理ユニット6によってその設定がセットされるが、その
設定は、再生信号を得る再生モード、データを記録する
記録モード及びデータを消去する消去モード並びにDV
Dディスクに対するデータ処理を実行するDVDモード
及びCDディスクに対するデータ処理を実行するCDモ
ードで異なっている。即ち、DVDモードでは、DVD
用の半導体レーザ・ユニットが選択されて付勢され、ま
た、CDモードでは、CD用の半導体レーザ・ユニット
が選択されて付勢される。DVD用或いはCD用のレー
ザ・ビームは、再生モード、記録モード及び消去モード
の3つのモードでそれぞれ異なるレベルのパワーを有
し、そのモードに対応したパワーのレーザビームが発生
されるように半導体レーザ・ユニットがレーザ制御ユニ
ット5によって付勢される。
【0016】DVD用の対物レンズ3及びCD用の対物
レンズ4に対向してDVDディスク1或いはCDディス
クが配置されるように、このDVDディスク或いはCD
ディスクは、直接或いはディスク・カートリッジ1aに
収納されてトレー7によって装置内に搬送される。この
トレー7を駆動する為のトレーモータ8が装置内に設け
られている。また、装填されたDVDディスク1或いは
CDディスクは、スタンパ9によって回転可能にスピン
ドル・モータ10上に保持され、このスピンドル・モー
タ10によって回転される。光ピック・アップ2は、送
りモータ11によって駆動される送り機構(図示せず)
上に載置され、この送り機構によって光ディスク1の半
径方向に移動される。
【0017】光ピックアップ2は、その内にレーザビー
ムを検出する光検出器(図示せず)を有している。この
光検出器は、光ディスク1で反射されて対物レンズ3、
4を介して戻されたレーザ・ビームを検出している。光
検出器からの検出信号(電流信号)は、電流/電圧変換
器(I/V)12で電圧信号に変換され、この信号は、
リファレンス・アンプ13及びサーボ・アンプ14に供
給される。リファレンス・アンプ13からは、加算信号
としての再生信号がDVDデータ処理ユニット6に出力
される。サーボ・アンプ14からのサーボ信号は、DV
Dモードでは、DVDサーボ・シーク制御ユニット15
に出力され、CDモードでは、CDサーボ・シーク制御
並びにCDデータ処理ユニット16に出力される。
【0018】フォーカスずれ量を光学的に検出する方法
としては、たとえば次のようなものがある。 [非点収差法] 光ディスク1の光反射膜または光反射
性記録膜で反射されたレーザ光の検出光路に非点収差を
発生させる光学素子(図示せず)を配置し、光検出器上
に照射されるレーザ光の形状変化を検出する方法であ
る。光検出領域は対角線状に4分割されている。各検出
領域から得られる検出信号に対し、DVDサーボ・シー
ク制御ユニット15内で対角和間の差を取ってフォーカ
スエラー検出信号(フォーカス信号)を得る。
【0019】[ナイフエッジ法] 光ディスク1で反射
されたレーザ光に対して非対称に一部を遮光するナイフ
エッジを配置する方法である。光検出領域は2分割さ
れ、各検出領域から得られる検出信号間の差を取ってフ
ォーカスエラー検出信号を得る。
【0020】通常、上記非点収差法あるいはナイフエッ
ジ法のいずれかがが採用される。光ディスク1はスパイ
ラル状または同心円状のトラックを有し、トラック上に
情報が記録される。このトラックに沿って集光スポット
をトレースさせて情報の再生または記録/消去を行う。
安定して集光スポットをトラックに沿ってトレースさせ
るため、トラックと集光スポットの相対的位置ずれを光
学的に検出する必要がある。
【0021】トラックずれ検出方法としては一般に、次
の方法が用いられている。 [位相差検出(Differential Phase Detection)法]
光ディスク201の光反射膜または光反射性記録膜で反
射されたレーザ光の光検出器上での強度分布変化を検出
する。光検出領域は対角線上に4分割されている。各検
出領域から得られる検出信号に対し、DVDサーボ・シ
ーク制御ユニット15内で対角和間の差を取ってトラッ
クエラー検出信号(トラッキング信号)を得る。
【0022】[プッシュプル(Push-Pull )法] 光デ
ィスク1で反射されたレーザ光の光検出器上での強度分
布変化を検出する。光検出領域は2分割され、各検出領
域から得られる検出信号間の差を取ってトラックエラー
検出信号を得る。
【0023】[ツインスポット(Twin-Spot )法] 半
導体レーザ素子と光ディスク1間の送光系に回折素子な
どを配置して光を複数に波面分割し、光ディスク1上に
照射する±1次回折光の反射光量変化を検出する。再生
信号検出用の光検出領域とは別に+1次回折光の反射光
量と−1次回折光の反射光量を個々に検出する光検出領
域を配置し、それぞれの検出信号の差を取ってトラック
エラー検出信号を得る。
【0024】DVDモードでは、DVDサーボ・シーク
制御ユニット15からフォーカス信号、トラッキング信
号及び送り信号がフォーカス及びトラッキング・アクチ
ュエータ・ドライバ並びに送りモータドライバ17に送
られ、このドライバ17によって対物レンズ3、4がフ
ォーカス・サーボ制御され、また、トラッキング・サー
ボ制御される。更に、アクセス信号に応じてドライバ1
7から付勢信号が送りモータ11に供給され光ピック・
アップ2が搬送制御される。このDVDサーボ・シーク
制御ユニット15は、DVDデータ処理ユニット6によ
って制御される。例えば、DVDデータ処理ユニット6
からアクセス信号がDVDサーボ・シーク制御ユニット
15に供給されて送り信号が生成される。また、DVD
データ処理ユニット6からの制御信号でスピンドル・モ
ータ・ドライバ18及びトレー・モータ・ドライバ19
が制御され、スピンドルモータ10及びトレー・モータ
8が付勢され、スピンドル・モータ10が所定回転数で
回転され、トレーモータ8がトレーを適切に制御するこ
ととなる。DVDデータ処理ユニット6に供給された再
生信号は、RAM20に必要なデータが格納され、再生
信号がこのDVDデータ処理ユニット6で処理されてバ
ッファとしてのRAM21を有するSCSIインタフェ
ース制御部並びにCD−ROMデコーダ22に供給さ
れ、SCSIを介して他の装置、例えば、パーソナル・
コンピュータに再生処理信号が供給される。
【0025】CDモードでは、CDサーボ・シーク制御
並びにCDデータ処理ユニット16からフォーカス信
号、トラッキング信号及び送り信号がフォーカス及びト
ラッキング・アクチュエータ・ドライバ並びに送りモー
タドライバ17に送られ、このドライバ17によって対
物レンズ3、4がフォーカス・サーボ制御され、また、
トラッキング・サーボ制御される。更に、アクセス信号
に応じてドライバ17から付勢信号が送りモータ11に
供給され光ピック・アップ2が搬送制御される。このC
Dサーボ・シーク制御並びにCDデータ処理ユニット1
6からの制御信号でスピンドル・モータ・ドライバ18
及びトレー・モータ・ドライバ19が制御され、スピン
ドルモータ10が付勢され、スピンドル・モータ10が
所定回転数で回転されることとなる。CDデータ処理ユ
ニット16に供給された再生信号は、この処理ユニット
16で処理されてCDデータ出力アンプ23を介して出
力される。
【0026】図1に示す各部は、ROM24に格納され
た手順に従って、CPU25によって制御される。RA
M26はCPU25のメモリとして用いられる。次に、
上記作成されたDVD−RAMの光ディスク1の構造に
ついて説明する。
【0027】上記光ディスク1は、例えば厚さ0.6m
mのポリカーボネイトあるいはアクリル等の透明樹脂か
らなる円盤状基板、相変化形の記録膜、反射膜、保護膜
および張り合わせのためのシートや接着剤から構成され
る。透明基板に凹凸形状で溝やヘッダ情報を記録し、凹
凸面に記録膜などを成膜したのち凹凸面どうしを張り合
わせ、両面において記録再生が可能な構成とする。
【0028】上記光ディスク1は、図2、図3に示すよ
うに、あらかじめトラッキング用のウォブルされている
グルーブとトラックアドレス等を示すプリピット(エン
ボスピット)列からなるヘッダ部51から構成されてい
る。
【0029】すなわち、データ記録時の基準となる信号
を得るため、トラッキング用のグルーブを一定周期でウ
ォブルさせている。この時、ヘッダ部51とトラッキン
グ用のグルーブを一定周期でウォブルさせる信号の位相
は概略合うようにする。
【0030】ヘッダ部51はまず外側にウォブルし、次
に内側にウォブルし、トラッキング用のグルーブのウォ
ブルもまず外側にウォブルし、次に内側にウォブルする
ようになっている。
【0031】上記光ディスク1は、図4、図5に示すよ
うに、内側から順に、リードインエリア42のエンボス
データゾーン45と書換え可能なデータゾーン46、デ
ータエリア43のゾーン43a、…43x、およびリー
ドアウトエリア44のデータゾーンからなり、それぞれ
のゾーンに対するクロック信号は同一であり、各ゾーン
に対する光ディスク1の回転数(速度)と1トラックず
つのセクタ数とがそれぞれ異なったものとなっている。
【0032】リードインエリア42は、複数(189
6)のトラックからなるエンボスデータゾーン45と複
数のトラックからなる書換え可能なデータゾーン46と
からなる。エンボスデータゾーン45は、ブランクゾー
ン、リファレンスシグナルゾーン、ブランクゾーン、コ
ントロールデータゾーン、ブランクゾーンからなる。エ
ンボスデータゾーン45には、リファレンスシグナルや
コントロールデータが製造時に記録されている。書換え
可能なデータゾーン46は、ガードトラック用のゾー
ン、ディスクテスト用のゾーン、ドライブテスト用のゾ
ーン、ディスク識別データ用のゾーン、および交替管理
エリアとしての交替管理ゾーンにより構成されている。
【0033】データエリア43は、半径方向に複数(1
888)のトラックからなる複数たとえば24のゾーン
43a、…43xにより構成されている。ただし、ゾー
ン43aだけは書換え可能なデータゾーン46を含めて
1888トラックとなっている。
【0034】リードアウトエリア44は、複数(144
6)のトラックからなり、上記書換え可能なデータゾー
ン46と同様に、書換え可能なデータゾーンであり、デ
ータゾーン46の記録内容と同じものが記録できるよう
になっている。
【0035】データエリア43のゾーン43a、…43
xでは、光ディスク1の内周側から外周側に向かうのに
したがって、回転数(速度39.78〜16.91H
z)が遅くなり、1トラックずつのセクタ数(17〜4
0)が増加するようになっている。
【0036】上記データエリア43のゾーン43a、…
43xのトラックには、図4、図5に示すように、デー
タの記録の単位としてのECC(error correction cod
e )ブロックデータ単位(たとえば38688バイト)
ごとに、データが記録されるようになっている。
【0037】ECCブロックは、2Kバイトのデータが
記録される16個のセクタからなり、各セクタごとにア
ドレスデータとしての4バイト(32ビット)構成のセ
クタID(識別データ)1〜ID16が2バイト構成の
エラー検知コード(IED:IDエラーディテクション
コード)とともにメインデータ(セクタデータ)に付与
され、ECCブロックに記録されるデータを再生するた
めのエラー訂正コードとしての横方向のECC(error
correction code )1と縦方向のECC2が記録される
ようになっている。このECC1、2は、光ディスク1
の欠陥によりデータが再生できなくなることを防止する
ために冗長語としてデータに付与されるエラー訂正コー
ドである。
【0038】各セクタは、172バイトで12行のデー
タにより構成され、各行(ライン)ごとに10バイト構
成の横方向のECC1が付与されているとともに、18
2バイト構成の1行分の縦方向のECC2が付与されて
いる。これにより、後述するエラー訂正回路92は、横
方向のECC1を用いて各ラインごとのエラー訂正処理
を行うとともに、縦方向のECC2を用いて各列ごとの
エラー訂正処理を行うようになっている。
【0039】上記ECCブロックが光ディスク1に記録
される際には、各セクタの所定のデータ量ごと(所定デ
ータ長さ間隔ごとたとえば91バイト:1456チャネ
ルビットごと)にデータを再生する際にバイト同期を取
るための同期コード(2バイト:32チャネルビット)
が付与されている。
【0040】各セクタは、第0フレームから第25フレ
ームの26個のフレームから構成され、各フレームごと
に付与されている同期コード(フレーム同期信号)が、
フレーム番号を特定するための特定コード(1バイト:
16チャネルビット)と、各フレーム共通の共通コード
(1バイト:16チャネルビット)とから構成されてい
る。
【0041】上記データエリア43のゾーン43a、…
43xのトラックには、図3、図4に示すように、各セ
クタごとに、それぞれアドレス等が記録されているヘッ
ダ部51、…があらかじめプリフォーマッティングされ
ている。
【0042】上記ヘッダ部51は、グルーブの形成時
に、形成されるようになっている。このヘッダ部51
は、図6、図7に示すように、複数のピットからなる複
数のヘッダ領域52により構成されており、グルーブ5
3に対して図のようにプリフォーマットされており、ピ
ットの中心はグルーブ53とランド54の境界線の振幅
の中心の同一線上の位置に存在する。図6は、各トラッ
クの先頭のセクタに付与されるヘッダ部51であり、図
7は、各トラックの途中のセクタに付与されるヘッダ部
51である。
【0043】この場合、グルーブ用のヘッダ部とランド
用のヘッダ部とが交互(千鳥状)に形成されている。上
記1セクタごとのフォーマットが、図8に示されてい
る。
【0044】図8において、1セクタは、2697バイ
ト(bytes)で構成され、128バイトのヘッダ領域(ヘ
ッダ部51に対応)51、2バイトのミラー領域57、
2567バイトの記録領域58から構成されている。
【0045】上記セクタに記録されるチャネルビット
は、8ビットのデータを16ビットのチャネルビットに
8−16コード変調された形式になっている。ヘッダ領
域51は、光ディスク1を製造する際に所定のデータが
記録されているエリアである。このヘッダ領域51は、
4つのヘッダ1領域、ヘッダ2領域、ヘッダ3領域、ヘ
ッダ4領域により構成されている。
【0046】ヘッダ1領域〜ヘッダ4領域は、46バイ
トあるいは18バイトで構成され、36バイトあるいは
8バイトの同期コード部VFO(Variable Frequency O
scillator )、3バイトのアドレスマークAM(Addres
s Mark)、4バイトのアドレス部PID(Position Ide
ntifier )、2バイトの誤り検知コードIED(ID Err
or Detection Code)、1バイトのポストアンブルPA
(Postambles)により構成されている。
【0047】ヘッダ1領域、ヘッダ3領域は、36バイ
トの同期コード部VFO1を有し、ヘッダ領域2、ヘッ
ダ4領域は、8バイトの同期コード部VFO2を有して
いる。
【0048】同期コード部VFO1、2は、PLLの引
き込みを行うための領域で、同期コード部VFO1はチ
ャネルビットで“010…”の連続を“36”バイト
(チャネルビットで576ビット)分記録(一定間隔の
パターンを記録)したものであり、同期コード部VFO
2はチャネルビットで“010…”の連続を“8”バイ
ト(チャネルビットで128ビット)分記録したもので
ある。
【0049】アドレスマークAMは、どこからセクタア
ドレスが始まるかを示す“3”バイトの同期コードであ
る。このアドレスマークAMの各バイトのパターンは
“0100100000000100”というデータ部分には現れない特
殊なパターンが用いられる。
【0050】アドレス部PID1〜4は、4バイトのア
ドレス情報としてのセクタアドレス(ID番号を含む)
が記録されている領域である。セクタアドレスは、トラ
ック上における物理的な位置を示す物理アドレスとして
の物理セクタ番号であり、この物理セクタ番号はマスタ
リング工程で記録されるため、書き換えることはできな
いようになっている。
【0051】ID番号は、例えばPID1の場合は
“1”で、1つのヘッダ部51で4回重ね書きしている
内の何番目かを表す番号である。誤り検知コードIED
は、セクタアドレス(ID番号含む)に対するエラー
(誤り)検知符号で、読み込まれたPID内のエラーの
有無を検知することができる。
【0052】ポストアンブルPAは、復調に必要なステ
ート情報を含んでおり、ヘッダ部51がスペースで終了
するよう極性調整の役割も持つ。ミラー領域57は、ト
ラッキングエラー信号のオフセット補正、ランド/グル
ーブ切り替え信号のタイミング発生等に利用される。
【0053】記録領域58は、10〜26バイトのギャ
ップ領域、20〜26のガード1領域、35バイトのV
FO3領域、3バイトのプレ−シンクロナスコード(P
S)領域、2418バイトのデータ領域、1バイトのポ
ストアンブル3(PA3)領域、48〜55バイトのガ
ード2領域、および9〜25バイトのバッファ領域によ
り構成されている。
【0054】この記録領域58は、先頭に設けられてい
るウォブルしない領域58aとこの領域に続いて設けら
れている所定の周波数に基づいて所定のウォブル振幅量
でウォブルする領域とから構成されている。
【0055】ギャップ領域は、何も書かない領域であ
る。ガード1領域は、相変化記録媒体特有の繰り返し記
録時の終端劣化がVFO3領域にまで及ばないようにす
るために設けられた領域である。
【0056】VFO3領域もPLLロック用の領域では
あるが、同一パターンの中に同期コードを挿入し、バイ
ト境界の同期をとることも目的とする領域である。PS
(pre-synchronous code)領域は、データ領域につなぐ
ための同調用の領域である。
【0057】データ領域は、データID、データIDエ
ラー訂正コードIED(Data ID Error Detection Cod
e)、同期コード、ECC(Error Correction Code
)、EDC(Error Detection Code)、ユーザデータ
等から構成される領域である。データIDは、各セクタ
の4バイト(32チャネルビット)構成のセクタID1
〜ID16である。データIDエラー訂正コードIED
は、データID用の2バイト(16ビット)構成のエラ
ー訂正コードである。
【0058】上記セクタID(1〜16)は、1バイト
(8ビット)のセクタ情報と、3バイトのセクタ番号
(トラック上における論理的な位置を示す論理アドレス
としての論理セクタ番号)から構成されている。セクタ
情報は、1ビットのセクタフォーマットタイプ領域、1
ビットのトラッキング方法領域、1ビットの反射率領
域、1ビットのリザーブ領域、2ビットのエリアタイプ
領域、1ビットのデータタイプ領域、1ビットのレイヤ
番号領域により構成されている。
【0059】論理セクタ番号は、初期欠陥によるスリッ
プ交替処理により、物理セクタ番号と異なったものとな
る。PA(postamble )3領域は、復調に必要なステー
ト情報を含んでおり、前のデータ領域の最終バイトの終
結を示す領域である。
【0060】ガード2領域は、相変化記録媒体特有の繰
り返し記録時の終端劣化がデータ領域にまで及ばないよ
うにするために設けられた領域である。バッファ領域
は、データ領域が次のヘッダ部51にかからないよう
に、光ディスク1を回転するモータの回転変動などを吸
収するために設けられた領域である。
【0061】ギャップ領域が、10+J/16バイトと
いう表現になっているのは、ランダムシフトを行うから
である。ランダムシフトとは相変化記録媒体の繰り返し
記録劣化を緩和するため、データの書き始めの位置をず
らすことである。ランダムシフトの長さはデータ領域の
最後尾に位置するバッファ領域の長さで調整され、1つ
のセクタ全体の長さは2697バイト一定である。
【0062】上記データエリア43のゾーン43a、…
43xには、それぞれ上述したようにスペアセクタが用
意されており、同一ゾーン内で、セクタ単位のスリップ
交替処理(スリッピング リプレースメント アルゴリ
ズム)を行った際の、最終的なスペアとして利用される
ものである。
【0063】次に、上記DVDサーボシーク制御ユニッ
ト15内には、図9に示すような、トラッキング制御回
路30が設けられている。上記トラッキング制御回路3
0は、上記サーボアンプ14からの信号により生成され
るトラッキング信号(トラックキングエラー信号)か
ら、ヘッダ部51に対する部分を除去したトラッキング
信号を出力するものである。
【0064】上記トラッキング制御回路30は、図9、
図10に示すように、ローパスフィルタ31、サンプル
/ホールド回路32、ウインドウコンパレータ33、デ
ィレイ回路34、アンド回路35によって構成されてい
る。
【0065】ローパスフィルタ31は、コンデンサC1
と抵抗R1とオペアンプ31aにより構成され、サンプ
ル/ホールド回路32は、切換えスイッチ32aとコン
デンサC2と抵抗R2とA/Dコンバータ32bにより
構成され、ウインドウコンパレータ33は、抵抗R3、
R4、R5とコンパレータ33a、33bにより構成さ
れ、ディレイ回路34は、モノマルチバイブレータ34
a、34bにより構成されている。
【0066】ローパスフィルタ31は、図11の(a)
に示すようなトラッキング信号から高調波を除去し遅延
した図11の(g)に示す出力するものである。ローパ
スフィルタ31によるトラッキング信号におけるヘッダ
部の信号が遅延されることにより、ヘッダ部の前端より
手前にサンプル/ホールドの切換え位置を持って行ける
ようになっている。
【0067】ウインドウコンパレータ33は、図11の
(a)に示すようなトラッキング信号からプラス側のス
ライスレベルで2値化した図11の(b)に示すような
2値化出力をコンパレータ33aから出力し、図11の
(a)に示すようなトラッキング信号からマイナス側の
スライスレベルで2値化した図11の(c)に示すよう
な2値化出力をコンパレータ33bから出力するもので
ある。
【0068】ディレイ回路34のモノマルチバイブレー
タ34aは、ウインドウコンパレータ33のコンパレー
タ33aからの2値化出力のハイレベルの後端を遅延し
た、図11の(d)に示す遅延出力を出力し、ディレイ
回路34のモノマルチバイブレータ34bは、ウインド
ウコンパレータ33のコンパレータ33bからの2値化
出力のハイレベルの後端を遅延した、図11の(e)に
示す遅延出力を出力するものである。
【0069】アンド回路35は、ディレイ回路34のモ
ノマルチバイブレータ34a、34bの出力のアンドを
取ることにより、上記トラッキング信号内のヘッダ部5
1に対する部分を包含する図11の(f)に示すヘッダ
部検知信号を出力するものである。
【0070】サンプル/ホールド回路32は、アンド回
路35からのヘッダ部検知信号がハイレベルの際に、切
換えスイッチ32aがオフしており、ローパスフィルタ
31からのトラッキング信号が遮断され、またアンド回
路35からのヘッダ部検知信号がローレベルの際に、切
換えスイッチ32aがオンしており、ローパスフィルタ
31からのトラッキング信号がA/Dコンバータ32b
に供給され、A/Dコンバータ32bからディジタル値
のトラッキング信号がドライバ17へ出力される。
【0071】次に、上記のような構成において、トラッ
キング動作について説明する。たとえば今、所定のトラ
ック(グルーブあるいはランド)をトラッキングしてい
る際に、サーボアンプ14からの出力によりDVDサー
ボシーク制御ユニット15で図11の(a)に示すよう
なトラッキング信号が生成され、トラッキング制御回路
30内のローパスフィルタ31、ウインドウコンパレー
タ33に供給される。
【0072】これにより、ローパスフィルタ31により
出力されるヘッダ部の部分の高調波を除去し遅延した図
11の(g)に示す信号がサンプル/ホールド回路32
に供給される。
【0073】また、ウインドウコンパレータ33は、図
11の(a)に示すようなトラッキング信号からプラス
側のスライスレベルで2値化した図11の(b)に示す
ような2値化出力をコンパレータ33aから出力し、モ
ノマルチバイブレータ34aに供給する。
【0074】また、ウインドウコンパレータ33は、図
11の(a)に示すようなトラッキング信号からマイナ
ス側のスライスレベルで2値化した図11の(c)に示
すような2値化出力をコンパレータ33bから出力し、
モノマルチバイブレータ34bに供給する。
【0075】これにより、モノマルチバイブレータ34
aは、コンパレータ33aからの2値化出力のハイレベ
ルの後端を遅延した、図11の(d)に示す遅延出力を
アンド回路35に出力し、モノマルチバイブレータ34
bは、コンパレータ33bからの2値化出力のハイレベ
ルの後端を遅延した、図11の(e)に示す遅延出力を
アンド回路35に出力する。
【0076】この結果、アンド回路35から上記トラッ
キング信号内のヘッダ部51に対する部分を包含する図
11の(f)に示すヘッダ部検知信号をサンプル/ホー
ルド回路32へ出力する。
【0077】つまり、この図11の(f)に示すヘッダ
部検知信号の立上がり部が、図11の(g)に示すロー
パスフィルタ31からのトラッキング信号のヘッダ部の
先頭部分より十分に手前であり、図11の(f)に示す
ヘッダ部検知信号の立下がり部が、図11の(g)に示
すローパスフィルタ31からのトラッキング信号のヘッ
ダ部の後端部分より十分、後である。
【0078】したがって、サンプル/ホールド回路32
は、供給されるヘッダ部検知信号により上記ローパスフ
ィルタ31からのトラッキング信号をマスクしてサンプ
ル/ホールドを行い、このサンプル/ホールド出力がA
/Dコンバータ32bによりディジタル値に変換され
て、ドライバ17へ出力される。
【0079】上記したように、DVD−RAMの光ディ
スク1の場合、トラッキング用のグルーブもしくはラン
ドに対して、ほぼ1/2トラック分、内周および外周方
向にシフトしたヘッダ部があらかじめ光ディスク1にあ
らかじめプリピット(凹凸)で記録されており、図11
の(a)に示すように、トラッキング信号にヘッダ信号
が乗り込んでいる。この際に、ヘッダ部を検知する信号
として、ヘッダ部へ差し掛かったときの検知は高速に行
い、ヘッダ部が終了したことの検知には十分な時間遅れ
を追加して検知するようにしたものである。
【0080】このヘッダ部検知信号を用いてヘッダ部の
前後のトラッキング信号の安定しているところで、トラ
ッキング信号に対するサンプル/ホールドのオン、オフ
の切換えを行うことができる。
【0081】すなわち、ヘッダ部に差し掛かったことを
検出し、トラッキング信号をサンプル/ホールドする際
に、トラッキング信号のヘッダ部以前にホールド切換え
を行い、ヘッダ部移行の十分時間が経過した時にサンプ
ルモードに切換えるようにしたものである。
【0082】これにより、トラッキングサーボに対し
て、安定な点でのサンプル/ホールド動作が可能とな
り、ヘッダ部が存在しても安定なトラッキングを行うこ
とができる。
【0083】上記実施形態では、トラッキング信号から
ヘッダ部の信号を除去する場合について説明したが、フ
ォーカシング信号からヘッダ部の信号を除去する場合に
ついて、上記図9から図11を用いて同様に実施でき
る。
【0084】したがって、上記ヘッダ部検知信号を用い
てヘッダ部の前後のフォーカシング信号の安定している
ところで、フォーカシング信号に対するサンプル/ホー
ルドのオン、オフの切換えを行うことができる。
【0085】これにより、フォーカシングサーボに対し
て、安定な点でのサンプル/ホールド動作が可能とな
り、ヘッダ部が存在しても安定なフォーカシングを行う
ことができる。この際、ヘッダ部のクロストーク等の影
響を除去できる。
【0086】上記実施形態で図10を用いて示すウイン
ドウコンパレータは、トラッキング信号に変動が少ない
場合の例であり、トラッキング信号に変動がある場合に
は、図12に示すように、ウインドウコンパレータ33
にトラッキング信号から高調波を除去するローパスフィ
ルタ36が付加され、このローパスフィルタ36の出力
が抵抗R3、R4、R5、R6により分圧されて各コン
パレータ33a、33bの基準電圧となることにより、
図13の(a)に示すように、トラッキング信号の変動
に追従したスライスレベルで2値化が行われるようにな
っている。これにより、図13の(b)から(g)に対
する処理も、上述した図11の(b)から(g)に対す
る処理と同様となっている。
【0087】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、トラッキング信号、フォーカス信号からヘッダ部に
よる影響、つまり信号の変動を確実に無くすことがで
き、安定なトラッキング、フォーカシングを行うことが
できる光ディスク装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態の光ディスク装置の概略構
成を示すブロック図。
【図2】光ディスクの概略構成を示す平面図。
【図3】光ディスクのヘッダ部とグルーブ部のウォブル
状況を示す図。
【図4】光ディスクの概略構成を示す平面図。
【図5】光ディスクの概略構成を示す平面図。
【図6】光ディスクのヘッダ部のプリフォーマットデー
タと周辺のグルーブとランドの状態を説明するための
図。
【図7】光ディスクのヘッダ部のプリフォーマットデー
タと周辺のグルーブとランドの状態を説明するための
図。
【図8】1セクタごとのセクタフォーマットを示す図。
【図9】トラッキング制御回路の概略構成を示すブロッ
ク図。
【図10】トラッキング制御回路の概略構成を示す回路
図。
【図11】トラッキング制御回路における要部の信号波
形図。
【図12】他の実施形態におけるトラッキング制御回路
の概略構成を示す回路図。
【図13】他の実施形態におけるトラッキング制御回路
のウインドウコンパレータにおける要部の信号波形図。
【符号の説明】
1…光ディスク 2…光ピック・アップ 3…対物レンズ 14…サーボ・アンプ 15…DVDサーボ・シーク制御ユニット 17…ドライバ 30…トラッキング制御回路 31…ローパスフィルタ 32…サンプル/ホールド回路 33…ウインドウコンパレータ 34…ディレイ回路 35…アンド回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 うずまき状又は同心円状のデータを記録
    するグルーブおよびランドの記録トラックを有し、一定
    長のグルーブおよびランドからなりアドレスデータから
    なるヘッダ部とデータが記録されるデータ領域とからな
    る複数の記録領域を有し、上記ヘッダ部のアドレスがグ
    ルーブ用とランド用とに交互に形成されている光ディス
    クに対してデータを記録し、あるいは光ディスクに記録
    されているデータを再生する光ディスク装置において、 上記光ディスク上に光を集光させる集光手段と、 上記光ディスクからの光が検出される検出手段と、 上記集光手段をその光軸と直交する方向へ移動する移動
    手段と、 上記検出手段からの検出信号に基づく上記光ディスクの
    トラックに対するトラッキング信号を用いて、上記ヘッ
    ダ部を含む前後に対応するヘッダ部検知信号を出力する
    第1の出力手段と、 上記第1の出力手段によりヘッダ部検知信号が供給され
    る期間を除いて、上記検出手段からの検出信号に基づく
    上記光ディスクのトラックに対するトラッキング信号を
    サンプル/ホールドすることにより、上記ヘッダ部とそ
    の前後が対応する部分を除去したトラッキング信号を出
    力する第2の出力手段と、 この第2の出力手段により出力されるトラッキング信号
    により上記移動手段で上記集光手段の移動制御を行う制
    御手段と、 を具備したことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 うずまき状又は同心円状のデータを記録
    するグルーブおよびランドの記録トラックを有し、一定
    長のグルーブおよびランドからなりアドレスデータから
    なるヘッダ部とデータが記録されるデータ領域とからな
    る複数の記録領域を有し、上記ヘッダ部のアドレスがグ
    ルーブ用とランド用とに交互に形成されている光ディス
    クに対してデータを記録し、あるいは光ディスクに記録
    されているデータを再生する光ディスク装置において、 上記光ディスク上に光を集光させる集光手段と、 上記光ディスクからの光が検出される検出手段と、 上記集光手段をその光軸と直交する方向へ移動する移動
    手段と、 上記検出手段からの検出信号に基づく上記光ディスクの
    トラックに対するトラッキング信号の高域信号を除去し
    遅延するローパスフィルタと、 上記検出手段からの検出信号に基づく上記光ディスクの
    トラックに対するトラッキング信号を2値化する2値化
    回路と、 この2値化回路からの2値化出力を遅延する遅延回路
    と、 この遅延回路からの出力が供給されている際を除いて、
    上記ローパスフィルタからの出力信号をサンプル/ホー
    ルドするサンプル/ホールド回路と、 このサンプル/ホールド回路からの出力により上記移動
    手段で上記集光手段の移動制御を行う制御手段と、 を具備したことを特徴とする光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 うずまき状又は同心円状のデータを記録
    するグルーブおよびランドの記録トラックを有し、一定
    長のグルーブおよびランドからなりアドレスデータから
    なるヘッダ部とデータが記録されるデータ領域とからな
    る複数の記録領域を有し、上記ヘッダ部のアドレスがグ
    ルーブ用とランド用とに交互に形成されている光ディス
    クに対してデータを記録し、あるいは光ディスクに記録
    されているデータを再生する光ディスク装置において、 上記光ディスク上に光を集光させる集光手段と、 上記光ディスクからの光が検出される検出手段と、 上記集光手段をその光軸方向へ移動する移動手段と、 上記検出手段からの検出信号に基づく上記光ディスクに
    対するフォーカシング信号を用いて、上記ヘッダ部を含
    む前後に対応するヘッダ部検知信号を出力する第1の出
    力手段と、 上記第1の出力手段によりヘッダ部検知信号が供給され
    る期間を除いて、上記検出手段からの検出信号に基づく
    上記光ディスクに対するフォーカシング信号をサンプル
    /ホールドすることにより、上記ヘッダ部とその前後が
    対応する部分を除去したフォーカシング信号を出力する
    第2の出力手段と、 この第2の出力手段により出力されるフォーカシング信
    号により上記移動手段で上記集光手段の移動制御を行う
    制御手段と、 を具備したことを特徴とする光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 うずまき状又は同心円状のデータを記録
    するグルーブおよびランドの記録トラックを有し、一定
    長のグルーブおよびランドからなりアドレスデータから
    なるヘッダ部とデータが記録されるデータ領域とからな
    る複数の記録領域を有し、上記ヘッダ部のアドレスがグ
    ルーブ用とランド用とに交互に形成されている光ディス
    クに対してデータを記録し、あるいは光ディスクに記録
    されているデータを再生する光ディスク装置において、 上記光ディスク上に光を集光させる集光手段と、 上記光ディスクからの光が検出される検出手段と、 上記集光手段をその光軸方向へ移動する移動手段と、 上記検出手段からの検出信号に基づく上記光ディスクに
    対するフォーカシング信号の高域信号を除去し遅延する
    ローパスフィルタと、 上記検出手段からの検出信号に基づく上記光ディスクに
    対するフォーカシング信号を2値化する2値化回路と、 この2値化回路からの2値化出力を遅延する遅延回路
    と、 この遅延回路からの出力が供給されている際を除いて、
    上記ローパスフィルタからの出力信号をサンプル/ホー
    ルドするサンプル/ホールド回路と、 このサンプル/ホールド回路からの出力により上記移動
    手段で上記集光手段の移動制御を行う制御手段と、 を具備したことを特徴とする光ディスク装置。
  5. 【請求項5】 うずまき状又は同心円状のデータを記録
    するグルーブおよびランドの記録トラックを有し、一定
    長のグルーブおよびランドからなりアドレスデータから
    なるヘッダ部とデータが記録されるデータ領域とからな
    る複数の記録領域を有し、上記ヘッダ部のアドレスがグ
    ルーブ用とランド用とに交互に形成されている光ディス
    クに対してデータを記録し、あるいは光ディスクに記録
    されているデータを再生するものにおいて、 上記光ディスク上に光を集光手段で集光し、 この集光により上記光ディスクからの光を検出し、 この検出信号に基づく上記光ディスクのトラックに対す
    るトラッキング信号を用いて、上記ヘッダ部を含む前後
    に対応するヘッダ部検知信号を出力し、 この出力によりヘッダ部検知信号が供給される期間を除
    いて、上記検出信号に基づく上記光ディスクのトラック
    に対するトラッキング信号をサンプル/ホールドするこ
    とにより、上記ヘッダ部とその前後が対応する部分を除
    去したトラッキング信号を出力し、 この出力されるトラッキング信号により上記集光手段を
    その光軸と直交する方向の移動制御する、 を具備したことを特徴とする光ディスク装置のトラッキ
    ング方法。
  6. 【請求項6】 うずまき状又は同心円状のデータを記録
    するグルーブおよびランドの記録トラックを有し、一定
    長のグルーブおよびランドからなりアドレスデータから
    なるヘッダ部とデータが記録されるデータ領域とからな
    る複数の記録領域を有し、上記ヘッダ部のアドレスがグ
    ルーブ用とランド用とに交互に形成されている光ディス
    クに対してデータを記録し、あるいは光ディスクに記録
    されているデータを再生するものにおいて、 上記光ディスク上に光を集光手段で集光し、 この集光により上記光ディスクからの光を検出し、 この検出信号に基づく上記光ディスクのトラックに対す
    るフォーカシング信号を用いて、上記ヘッダ部を含む前
    後に対応するヘッダ部検知信号を出力し、 この出力によりヘッダ部検知信号が供給される期間を除
    いて、上記検出信号に基づく上記光ディスクに対するフ
    ォーカシング信号をサンプル/ホールドすることによ
    り、上記ヘッダ部とその前後が対応する部分を除去した
    フォーカシング信号を出力し、 この出力されるフォーカシング信号により上記集光手段
    をその光軸と直交する方向の移動制御する、 を具備したことを特徴とする光ディスク装置のフォーカ
    シング方法。
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