JPH11328679A - 光ディスク再生装置 - Google Patents

光ディスク再生装置

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JPH11328679A
JPH11328679A JP13513598A JP13513598A JPH11328679A JP H11328679 A JPH11328679 A JP H11328679A JP 13513598 A JP13513598 A JP 13513598A JP 13513598 A JP13513598 A JP 13513598A JP H11328679 A JPH11328679 A JP H11328679A
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optical
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dvd
optical disk
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Tetsujiro Kondo
哲二郎 近藤
Junichi Ishibashi
淳一 石橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる基板厚さの二種類の光ディスクを再生
する光ディスク再生装置では、光の利用効率が悪化し、
低消費電力とレーザの長寿命化がはかれず、かつ小型化
とコスト削減の実現が困難であった。 【解決手段】 光ディスク再生装置10は、DVD用に
設計された光ピックアップ11と、DVD又はCDに応
じて上記光ピックアップ11からのピックアップ信号に
異なった波形等化処理を施すRFアンプ12とを備え、
CDから情報を再生するときには、RFアンプ12にC
D用の情報を推定演算する波形等化処理を行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板の厚さが異な
る二つの光ディスクを再生する光ディスク再生装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、マルチメディアへの関心が高まる
につれて、光ディスクにも動画など大容量のデータを記
録したいという要求が高まっている。その結果、光ディ
スクは、より大容量化・より高速化の方向へと開発が進
められてきた。
【0003】しかし、コンパクトディスク(CD)に代
表される様に光ディスクは、ハンドリングの容易さが大
切であるので、容量アップのためにディスクの直径を大
きくする、すなわち記録部分の面積を広くする対応はあ
まり歓迎されない状況にある。よって光ディスクの大容
量化を実現するには、記録密度を更に高める方向へ関心
が向いている。
【0004】この様な背景のもと従来のCDよりも記録
容量を7倍程度に高めたシステムとしてDVD(Digita
l Versatile Disc)が実用化された。そのシステムで
は、レーザダイオードの発振波長を780nmから650nmへと
短くし、開口数NAをCDの0.45から0.6に高めること
により記録容量を高めている。ディスク上に集光される
スポットの径は(波長/NA)に比例するので、これに
よりスポットをより小さく絞れるようになり記録密度を
高めることが実現できた。
【0005】DVDとCDは、それぞれ記録密度及び基
板厚の異なるフォーマットのシステムであるが、両者を
同一の再生装置で再生できるという機能はDVDの市場
導入を推進することになる。
【0006】しかし、DVD用のピックアップはDVD
の基板厚さ0.6mmに対して最適に設計されているため、
何の対応も行わない場合にはCDフォーマットと等しい
1.2mmの基板を透過した後のスポットは球面収差と呼ば
れる一種の光学的な歪みが加わるため、ディスク上に集
光したスポットはその影響によりぼけた状態となる。そ
のためDVD用のピックアップでCDの良好な信号再生
をすることが難しかった。
【0007】そこで、例えば対物レンズにホログラム処
理を施すことによりCD用とDVD用の2点に焦点を結
ぶことにより、DVDとCDの互換再生を実現したシス
テムが特開平7−311945号公報で提案されてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記特開平
7−31195号公報で提案された方式では、常に二つ
の焦点を結びながらディスクの信号を再生する構成とな
っているため、仮にDVDを再生する場合でも不必要な
CD用のスポットが作られるし、またCDを再生する場
合でも不必要なDVD用のスポットが作られてしまう。
そのため良好な信号検出を行えるレベルまで各スポット
の光量を得るためにはレーザダイオードの出力を高める
必要があり、光の利用効率の悪さから消費電力の面とレ
ーザダイオードの寿命の面で問題があった。
【0009】また、DVD用とCD用のレンズを同一ピ
ックアップに搭載し、再生されるディスクに合わせてレ
ンズを切り替える方式も考えられるが、対物レンズを二
つ用いる必要があることとレンズを切り替える機構が必
要であるため、小型化の面とコストの面で問題があっ
た。また、複数のレンズを可動部に搭載する構成となっ
ているので、可動部の重量増加によるサーボによる消費
電力が増加するという問題があった。
【0010】そこで、本発明は光の利用効率の悪化を防
いで低消費電力とレーザの長寿命化をはかり、かつ小型
化とコスト削減を実現して、異なる基板厚さの二種類の
光ディスクを再生する光ディスク再生装置の提供を目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】DVD用ピックアップを
用いてCDの信号再生を行おうとした場合、対物レンズ
には各フォーマットで規定された基板厚さを透過した時
点、すなわち記録面上で光学収差が小さくなるように設
計されているため、DVDフォーマットとCDフォーマ
ットとでは基板厚がそれぞれ0.6mm,1.2mmと異なること
から、光学的にはDVD用ピックアップを用いてCDの
信号再生を行う場合には、フォーマットで規定された基
板厚さの違いによって発生する波面収差(主な成分は球
面収差)の影響により、スポットを十分絞り込むことが
できない。
【0012】通常、収差がある場合にはディスク上集光
されるスポットはぼけ気味になるので、そのぼけたスポ
ットの一部が前後のピットに到達してしまうことにより
符号間干渉を引き起こしたり、隣のトラックまで到達し
てしまうことによりクロストークを引き起こしたりす
る。そのため収差の載った光学ピックアップを用いた再
生信号は波面収差がないものを用いた場合に比べてノイ
ズが混入した信号となる。
【0013】しかしCDとDVDとでは記録密度が異な
るため、同じ波面収差量であっても記録密度の低いCD
の場合には、DVD用のスポットはもともと小さいため
その影響が小さいと考えられる。そこで劣化により歪ん
だ再生信号をうまく信号処理することにより、DVD用
のピックアップを用いて、CDの信号を再生することが
可能になる。
【0014】そこで、本発明に係る光ディスク再生装置
は、上記課題を解決するために、厚さの異なる少なくと
も2種類の光ディスクに記録された情報を再生する光デ
ィスク再生装置において、上記少なくとも2種類の内の
いずれか一方の種類の光ディスク用に設計された光ピッ
クアップと、上記少なくとも2種類の光ディスクの一方
又は他方の種類に応じて上記光ピックアップからのピッ
クアップ信号に異なった波形等化処理を施す情報再生手
段とを備え、上記他方の種類の光ディスクから情報を再
生するときには、上記情報再生手段に他方の光ディスク
用の情報を推定演算する波形等化処理を行わせる。
【0015】ここで、上記情報再生手段は上記他方の光
ディスク用の情報を、クラス分類適応処理を用いた波形
等化処理により推定演算する。
【0016】上記クラス分類適応処理は、上記他方の種
類の光ディスクからのピックアップ信号を分割し、分割
された信号毎に信号のレベルパターンを検出し、この検
出されたパターンに基づいてクラスを分類し、クラス毎
に予め学習により獲得された予測係数値に基づいて、最
適な推定値を算出する処理である。
【0017】また、上記クラス分類適応処理は、適応型
ダイナミックレンジ符号化によりクラスを分類する。
【0018】また上記一方の種類の光ディスクの基板厚
さは、上記他方の種類の光ディスクの基板厚さより小さ
い。例えば、基板厚さ0.6mmのDVDと、基板厚さ1.2mm
の光ディスクを対象とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る光ディスク再
生装置の実施の形態について図面を参照しながら説明す
る。この実施の形態は、記録密度と基板厚の異なる複数
の光ディスクを、一つのピックアップを用いて再生する
図1に示す光ディスク再生装置である。この光ディスク
再生装置は、高記録密度で基板厚が0.6mmのDVDと、
通常記録密度で基板厚が1.2mmのCDを再生対象とする
が、特にDVD用に設計されたピックアップを用いてC
Dを信号を再生する。
【0020】DVD用ピックアップとしては開口数NA
が0.6の対物レンズを用いるが、CD用ピックアップと
しては開口数NAが0.45の対物レンズが使われるのが一
般的であり、基板厚さの違いからも、光学的条件が異な
り、その結果、球面収差が発生してしまう。
【0021】しかしCDとDVDとでは記録密度が異な
るため、同じ波面収差量であっても記録密度の低いCD
の場合には、DVD用のスポットはもともと小さいため
その影響が小さいと考えられる。そこで劣化により歪ん
だ再生信号をうまく信号処理することにより、DVD用
のピックアップを用いて、CDの信号を再生することが
可能になる。
【0022】そこで、上記光ディスク再生装置10は、
DVD用に設計された光ピックアップ11と、DVD又
はCDに応じて上記光ピックアップ11からのピックア
ップ信号に異なった波形等化処理を施すRFアンプ12
とを備え、CDから情報を再生するときには、RFアン
プ12にCD用の情報を推定演算させる波形等化処理を
行わせる。
【0023】具体的に、図1に示すように光ディスク再
生装置10は、光ディスク(DVD又はCD)1に記録
された情報を読み出してピックアップ信号を出力する光
ピックアップ11と、この光ピックアップ11のピック
アップ信号からデータ再生信号であるRF信号,フォー
カスエラー信号(FE),トラッキングエラー信号(T
E)を求めるRFアンプ12と、このRFアンプ12か
らのRF信号に復調、誤り検出/訂正等の処理を施して
データを再生するディジタル信号処理回路13と、ディ
ジタル信号処理回路13からのデータをアナログ信号に
変換して出力端子15に供給するD/Aコンバータ14
と、RFアンプ12からのフォーカスエラー信号,トラ
ッキングエラー信号等を基にピックアップ11のフォー
カスサーボ,トラッキングサーボ及びスライドサーボを
行うと共に、光ディスク1の回転を制御するサーボ処理
回路16と、光ディスク1を回転するスピンドルモータ
17と、上記各部を制御すると共に、RFアンプ12内
部の後述する二つの波形等化器へのピックアップ信号の
供給を制御するシステムコントローラ18とを備えて成
る。
【0024】RFアンプ12は、ピックアップ11の例
えば4分割光検出器からの4つの検出信号を全て加算
し、RF信号を生成する演算器20と、演算器20から
のRF信号をシステムコントローラ18の制御によって
切り替えるスイッチ21と、スイッチ21の切り替えに
より供給されたDVD用RF信号の信号波形を修正して
波形干渉を少なくするDVD用波形等化器22と、スイ
ッチ21の切り替えにより供給されたCD用RF信号の
信号波形を後述するクラス分類適用処理により推定して
算出するCD用波形等化器23と、DVD用波形等化器
22又はCD用波形等化器23からのRF信号を整形し
て信号の有無を表すパルス信号に変換する整形器24
と、上記4分割光検出器からの所定の検出信号を用いて
フォーカスエラー信号FEを検出するフォーカスエラー
検出回路25と、同様に所定の検出信号を用いてトラッ
キングエラー信号TEを検出するトラッキングエラー検
出回路26とを備えている。
【0025】サーボ処理回路16は、フォーカス制御回
路30、トラッキング制御回路31、スライド制御回路
32を有して成り、RFアンプ12からのフォーカスエ
ラー信号、トラッキングエラー信号等に基づいて、ピッ
クアップ11のフォーカスサーボ、トラッキングサー
ボ、スライドサーボを行うためのサーボ信号をフォーカ
スドライバ34、トラッキングドライバ35及びスライ
ドドライバ36に送る。また、このサーボ処理回路16
は、スピンドル制御回路33も有し、スピンドルサーボ
信号をスピンドルドライバ37に送る。
【0026】フォーカスドライバ34及びトラッキング
ドライバ35は、サーボ処理回路16からの各サーボ信
号に応じてピックアップ11の対物レンズをフォーカス
方向及びトラッキング方向に動かす。また、スライドド
ライバ36はスライドサーボ信号に応じスライドモータ
38を介してピックアップ11をスライドする。また、
スピンドルドライバ37は、スピンドルサーボ信号に応
じてスピンドルモータの回転を制御する。
【0027】このような構成の光ディスク再生装置10
は、再生モードにされた後、装着された光ディスク1が
DVD又はCDであるか否かの判断をシステムコントロ
ーラ18で行うと、スイッチ21の可動片cを被選択端
子a又はbのいずれかに接続させ、演算器20からのD
VD用又はCD用RF信号をDVD用波形等化器22又
はCD用波形等化器23に送る。ここで、システムコン
トローラ18は、光ディスク1が装着された時点で、光
ディスクの基板厚を測定してCD又はDVDを判断して
もよいし、或いは端子19から入力される何らかの検出
信号によりCD又はDVDを判断してもよい。
【0028】例えば、光ディスク1がDVD(以下、断
りの無い間、光ディスク1をDVDという)であった場
合、システムコントローラ18はスイッチ21の可動片
cを被選択端子aに接続する。その後、スピンドル制御
回路33、スピンドルドライバ37及びスピンドルモー
タ17によりDVDを回転駆動する。
【0029】ピックアップ11は、図示しない光源から
再生用のレーザ光を発生し、対物レンズをはじめとする
光学系によりDVDの記録面に集光する。記録面で反射
されたレーザ光は対物レンズをはじめとする光学系を介
して4分割光検出器に入射する。
【0030】ピックアップ11内部の4分割光検出器
は、入射した反射光の強度に応じたピックアップ信号を
RFアンプ12内部の演算器20,フォーカスエラー検
出回路25及びトラッキングエラー検出回路26に供給
する。
【0031】演算器20は、4分割光検出器からの4つ
の検出信号を全て加算してRF信号を生成し、スイッチ
21に供給する。スイッチ21は、システムコントロー
ラ18の制御により、可動片cを被選択端子aに接続し
ているので、上記DVD用のRF信号をDVD用波形等
化器22に供給する。
【0032】DVD用波形等化器22は、上記DVD用
RF信号の信号波形を修正して波形干渉を少なくし、整
形器24に供給する。整形器24は、DVD用波形等化
器22からのDVD用RF信号を整形してパルス信号に
変換し、信号処理回路13に供給する。
【0033】RFアンプ12からのRF信号は例えばE
FM変調されたままのEFM信号であるので、信号処理
回路13はこのEFM信号に対してクロック再生、同期
検出、データ復調、誤り検出/誤り訂正等の処理を施し
てデータを出力する。このデータはD/Aコンバータ1
4によりアナログ信号に変換され、出力端子15を介し
て出力される。
【0034】また、RFアンプ12のフォーカスエラー
検出回路25は、上記4分割光検出器からの所定の検出
信号を用いてフォーカスエラー信号FEを検出する。こ
のフォーカスエラー信号FEは、サーボ処理回路16に
供給される。また、RFアンプ12のトラッキングエラ
ー検出回路26は、上記4分割光検出器からの所定の検
出信号を用いてトラッキングエラー信号TEを検出す
る。上記フォーカスエラー信号FE及びトラッキングエ
ラー信号TEを用いてのサーボ処理回路16でのサーボ
処理については既に説明したのでここでは省略する。
【0035】次に、光ディスク1がCD(以下、断りの
ない間、光ディスク1をCDという)であった場合、シ
ステムコントローラ18はスイッチ21の可動片cを被
選択端子bに接続する。その後、スピンドル制御回路3
3、スピンドルドライバ37及びスピンドルモータ17
によりCDを回転駆動する。
【0036】ピックアップ11は、図示しない光源から
再生用のレーザ光を発生し、対物レンズをはじめとする
光学系によりCDの記録面に集光する。記録面で反射さ
れたレーザ光は対物レンズをはじめとする光学系を介し
て4分割光検出器に入射する。
【0037】ピックアップ11内部の4分割光検出器
は、入射した反射光の強度に応じたピックアップ信号を
RFアンプ12内部の演算器20,フォーカスエラー検
出回路25及びトラッキングエラー検出回路26に供給
する。
【0038】演算器20は、4分割光検出器からの4つ
の検出信号を全て加算してRF信号を生成し、スイッチ
21に供給する。スイッチ21は、システムコントロー
ラ18の制御により、可動片cを被選択端子bに接続し
ているので、上記CD用のRF信号をCD用波形等化器
23に供給する。
【0039】ピックアップ11は、DVD用に設計され
たものであり、光学的には、DVD用ピックアップを用
いてCDの信号再生を行う場合には、フォーマットで規
定された基板厚さの違いによって発生する波面収差の影
響により、スポットを十分絞り込むことができない。
【0040】通常、収差がある場合にはCD上に集光さ
れるスポットはぼけ気味になるので、そのぼけたスポッ
トの一部が前後のピットに到達してしまうことにより符
号間干渉を引き起こしたり、隣のトラックまで到達して
しまうことによりクロストークを引き起こしたりする。
そのため収差の載ったピックアップを用いた再生信号は
波面収差がないものを用いた場合に比べてノイズが混入
した信号となる。
【0041】しかしCDとDVDとでは記録密度が異な
るため、同じ波面収差量であっても記録密度の低いCD
の場合には、DVD用のスポットはもともと小さいため
その影響が小さいと考えられる。そこで劣化により歪ん
だ再生信号をうまくCD用波形等化器23により波形等
化処理することにより、DVD用のピックアップを用い
て、CDの信号を再生することが可能になる。このた
め、CD用波形等化器23は、CD用RF信号をクラス
分類適用処理により推定して算出する。
【0042】CD用波形等化器23は、図2に示すよう
に、ブロック化回路40と、適応ダイナミックレンジ符
号化(Adaptive Dynamic Range Coding、以下ADRC
という)回路41と、クラスコード発生回路42と、予
測係数メモリ43と、予測演算回路44とを備えて成
る。
【0043】スイッチ21の被選択端子bを介して供給
されたCD用RF信号をブロック化回路40で一定サン
プル数毎に分割し、このブロック化回路40からのブロ
ック単位のデータにADRC回路41でADRCを施し
てクラスを決定し、このADRC回路41で決定された
クラスに対応するクラスコードをクラスコード発生回路
42で発生する。予測係数メモリ43は、クラスコード
発生回路42からのクラスコードをアドレスとし、この
クラスコードに応じたクラスの予測係数を記憶してい
る。そして、予測演算回路44は、ブロック化回路40
から供給されたブロック単位のデータと予測係数メモリ
44からの予測係数とを用いて予測式に基づいた演算を
行い、劣化したRF信号を劣化を取り除いたRF信号に
置き換えて出力端子45に供給する。
【0044】予測係数メモリ43には、正しい再生信号
を正確に予測する予測係数が予め算出されて記憶されて
いる。そこでは、DVD用光学ピックアップを用いてC
Dの信号再生を行ったときの再生信号及び本来の値であ
るCD用のピックアップを用いてCDの信号再生を行っ
たときの再生信号を一組の学習データとしている。
【0045】なお、このような学習データを形成する際
に一つのデータのみを用いるではなく、複数のディスク
を用いることにより、非常に多数の学習データを形成で
きることができ、より正確な予測係数を得るための学習
データを得ることができる。
【0046】そして、予測演算回路44では、ブロック
化回路40から供給されたブロック単位のデータと予測
係数メモリ44からの予測係数とを用いた線形一次結合
式による演算により、劣化を取り除いたCD用のRF信
号を予測して、出力端子45から整形器24に供給す
る。
【0047】ここで、クラスを決定するために、ADR
Cを用いた理由について説明する。クラス分類の最も簡
単な方法は、分割されたブロック内の学習データのビッ
ト系列をそのままクラス番号とする方法である。しか
し、この方法では膨大な容量のメモリが必要となる。こ
のため、入力信号をADRCを用いて圧縮し、この圧縮
したデータのパターンにより信号パターンの性質を保存
した効果的なクラス分割を行うようにした。この方法に
よりダイナミックレンジ方向の冗長度を適応的に除去し
ながら、クラス分類が可能となった。
【0048】図3には、1ビットADRCを行うADR
C回路41の詳細な構成を示す。図3において、入力端
子51からのブロックの順序に変換されたデータに関し
て、検出器52がブロック毎に最大値MAX、最小値M
INを検出する。減算器53に対してMAX及びMIN
が供給され、その出力にダイナミックレンジDRが発生
する。入力データ及びMINが減算器54に供給され、
減算器54から最小値MINが除去されることで、正規
化された画素データが発生する。
【0049】ダイナミックレンジDRが割算器55に供
給され、正規化されたデータがダイナミックレンジDR
で割り算され、割算器55の出力データが比較器56に
供給される。比較器56では所定のしきい値を基準とし
て、より大きいか、より小さいかが判断される。この結
果に応じて、“0”又は“1”のデータDTが発生す
る。この比較出力DTが出力端子57に取り出される。
この1ビットADRCを用いてクラス分割を行えばよ
い。
【0050】なお、図2の予測演算回路44では、線形
一次結合式に基づいた演算により、正しいRFの値を求
めているが、非線形結合式に基づいた演算により正しい
RFの値を求めてもよい。
【0051】図1に戻り、整形器24は、CD用波形等
化器23で推定されたCD用RF信号を整形してパルス
信号に変換し、信号処理回路13に供給する。信号処理
回路13は、CD用のRF信号(EFM信号)に対して
クロック再生、同期検出、データ復調、誤り検出/誤り
訂正等の処理を施してデータを出力する。このデータは
D/Aコンバータ14によりアナログ信号に変換され、
出力端子15を介して出力される。
【0052】このように光ディスク再生装置10は、D
VD用に設計されたピックアップを用いて、CDの信号
再生を可能とできることから、光学ピックアップの簡素
化、小型化、低コスト化が可能となる。
【0053】また、DVD用ピックアップを用いて、フ
ォーマット的にマージンの大きいCDの信号再生時にC
D用の波形等化処理を施す構成をとることにより、CD
とDVDの互換再生機能を付加してもフォーマット的に
厳しいDVDへの悪影響がない。
【0054】また、本実施の形態によれば、ディスク再
生時にビームの焦点を一つしか結ばないので光の利用効
率を高めることができ、低消費電力化を可能にするとと
もに、光源となる例えばレーザダイオードへの負荷も低
減できるのでレーザダイオードの寿命を長くすることが
できる。
【0055】また、複数のフォーマットの光ディスクを
互換再生するために必要な対物レンズの数を減らせ、レ
ンズ切り替えのための機構も必要がないため、可動部の
重量増加の問題を解決し無駄な消費電力を抑制でき、ま
たピックアップの部品点数も少なくできるのでコスト面
でも有利にできる。
【0056】また、CD用波形等化器23の予測演算回
路44では、一定時間毎の信号の性質に合わせて予測式
を切り替えることにより、従来の一つの波形等化器によ
る信号処理に比べて良好な処理波形を得ることができ
る。
【0057】なお、本発明は、DVDとCDの互換再生
のみに限定されるものではないことはいうまでもない。
【0058】
【発明の効果】本発明に係る光ディスク再生装置は、少
なくとも2種類の内のいずれか一方の種類の光ディスク
用に設計された光ピックアップと、上記少なくとも2種
類の光ディスクの一方又は他方の種類に応じて上記光ピ
ックアップからのピックアップ信号に異なった波形等化
処理を施す情報再生手段とを備え、上記他方の種類の光
ディスクから情報を再生するときには、上記情報再生手
段に他方の光ディスク用の情報を推定演算する波形等化
処理を行わせるので、異なる基板厚さの少なくとも二種
類の光ディスクを再生する際に、光の利用効率の悪化を
防いで低消費電力とレーザの長寿命化をはかり、かつ小
型化とコスト削減を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態となる光ディスク再生装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】上記光ディスク再生装置の要部の詳細な構成を
示すブロック図である。
【図3】ADRC回路の説明に用いるブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 光ディスク(DVD又はCD)、10 光ディスク
再生装置、11 ピックアップ、12 RFアンプ、1
8 システムコントローラ、22 DVD用波形等化
器、23 CD用波形等化器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚さの異なる少なくとも2種類の光ディ
    スクに記録された情報を再生する光ディスク再生装置に
    おいて、 上記少なくとも2種類の内のいずれか一方の種類の光デ
    ィスク用に設計された光ピックアップと、 上記少なくとも2種類の光ディスクの一方又は他方の種
    類に応じて上記光ピックアップからのピックアップ信号
    に異なった波形等化処理を施す情報再生手段とを備え、 上記他方の種類の光ディスクから情報を再生するときに
    は、上記情報再生手段に他方の光ディスク用の情報を推
    定演算させる波形等化処理を行わせることを特徴とする
    光ディスク再生装置。
  2. 【請求項2】 上記情報再生手段は上記他方の光ディス
    ク用の情報を、クラス分類適応処理を用いた波形等化処
    理により推定演算することを特徴とする請求項1記載の
    光ディスク再生装置。
  3. 【請求項3】 上記クラス分類適応処理は、上記他方の
    種類の光ディスクからのピックアップ信号を分割し、分
    割された信号毎に信号のレベルパターンを検出し、この
    検出されたパターンに基づいてクラスを分類し、クラス
    毎に予め学習により獲得された予測係数値に基づいて、
    最適な推定値を算出することを特徴とする請求項2記載
    の光ディスク再生装置。
  4. 【請求項4】 上記クラス分類適応処理は、適応型ダイ
    ナミックレンジ符号化によりクラスを分類することを特
    徴とする請求項3記載の光ディスク再生装置。
  5. 【請求項5】 上記一方の種類の光ディスクの基板厚さ
    は、上記他方の種類の光ディスクの基板厚さより小さい
    ことを特徴とする請求項1記載の光ディスク再生装置。
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