JPH11328386A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH11328386A
JPH11328386A JP10136355A JP13635598A JPH11328386A JP H11328386 A JPH11328386 A JP H11328386A JP 10136355 A JP10136355 A JP 10136355A JP 13635598 A JP13635598 A JP 13635598A JP H11328386 A JPH11328386 A JP H11328386A
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JP
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pixel
reduced
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JP10136355A
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English (en)
Inventor
Teruhiko Matsuoka
輝彦 松岡
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】多階調画像を縮小する場合に、ジャギー、エイ
リアシング及びぼけ等の発生による画質の劣化を防止す
る。 【構成】多階調画像データから縮小率に基づいて決定さ
れたn×mの大きさのブロックを抽出するブロック抽出
部11、抽出されたブロック内に高周波成分が多数存在
するか否かを判別するブロック判別部12、ブロック内
に高周波成分が多数存在しない場合の縮小画素値を算出
する縮小画素値算出部13、ブロック内に高周波成分が
多数存在する場合にブロック内の最大値、最小値及び平
均値を算出する最大値算出部14、最小値算出部15及
び平均値算出部16、算出された最大値、最小値及び平
均値からそれぞれの対応関係を数値化して算出する対応
関係数値化部17、数値化された各対応関係の数値と予
め設定された条件によって出力すべき縮小画素を決定す
る縮小画素決定部18を、設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、外部装置から入力さ
れた画像に対して所定の画像処理を施す画像処理装置に
関し、特に、処理対象の多階調画像を縮小処理する画像
処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像処理装置において外部装置から入力
された画像に対して施される画像処理として、入力され
た画像の大きさを縮小する縮小処理がある。この縮小処
理として、一般に、画像を構成する画素を所定の規則に
基づいて間引く処理、又は、周辺画素間における簡単な
フィルタ演算によって複数の画素の特徴を反映した新た
な画素を作成する処理が知られている。
【0003】しかし、入力された画像が各画素の濃度を
多値データによって表した多階調画像である場合には、
所定の規則に基づいて画素を間引く処理、又は、簡単な
演算によるフィルタ処理では、縮小された画像において
画質の劣化を生じる可能性がある。例えば、図4に示す
3×4画素の画像データを2×2画素の画像データに縮
小する処理を考えると、左上の画素を基準として1行及
び1列毎に画素を間引くことによって図7(A)に示す
状態に縮小した場合には、エッジ部分に所謂ジャギーや
縞模様が歪む所謂エイリアシングを発生する問題があ
る。また、2×2画素の画素データの平均値を算出する
ことによって図7(B)に示す状態に縮小した場合に
は、画像のエッジ部分がぼける問題がある。
【0004】即ち、n×m画素の画像を(1/n)×
(1/m)画素に縮小する処理は、n×m画素のブロッ
クの特徴を表す代表値を決定する処理であると言える
が、所定の規則に基づいて画素を間引く処理では周囲の
画素の画素データを考慮することなく選択された画素デ
ータを代表値とするものであるため、選択された画素デ
ータが周囲の画素データと全く異なる場合があり、この
場合には選択された画素データによってブロックの特徴
を表すことができない。また、複数の画素データの平均
値を代表値とするフィルタ処理でも、必ずしも平均値が
複数の画素の特徴を表すとは限らない。
【0005】また、特開平6−333034号公報に
は、ブロック内の平均値と描画可能な画素値とを比較
し、ブロックを代表するものとして最も適した画素値が
1つか否かを判別し、画素値が1つでない場合にはフラ
グを用いて交互に代表値として作用する方法を提案して
いる。これによって、網点のような高周波成分が多く、
交互にドットがオン/オフするような部分に対して忠実
に縮小することができるとされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、縮小処
理の処理対象画像が画素毎に黒又は白を表す2値データ
によって構成された2値画像である場合には、選択すべ
き画素値が0又は1の2値であるためにフラグを用いて
交互に代表値として採用することができるが、処理対象
画像が多階調画像である場合には選択すべき画素値が例
えば0〜256の連続値であるために2値画像の場合の
ように簡単に代表値を決定することはできない。
【0007】この発明の目的は、多階調画像を縮小する
場合にも、ジャギー、エイリアシング及びぼけ等の発生
による画質の劣化を生じることのない画像処理装置を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した発明
は、多階調画像データの縮小時に、多階調画像データを
縮小率に基づいて決定されたサイズの複数のブロックに
分割する分割処理、分割したブロック毎に高周波成分の
画素データを多く含むか否かを判別する判別処理、及
び、この判別結果に基づいて予め設定された複数の算出
方法のいずれかを選択して縮小画素の画素データをブロ
ック毎に演算する演算処理を実行する制御部を設けたこ
とを特徴とする。
【0009】請求項1に記載した発明においては、縮小
率に応じたサイズの多階調画像データのブロックに高周
波成分の画素データが多く含まれるか否かに応じて複数
の演算方法のいずれかを選択的に実行して縮小画素の画
素データが演算される。したがって、複数の画素によっ
て構成されるブロックを1つの画素に縮小する場合の縮
小画素の画素データの算出方法が、ブロック内における
高周波成分の画素データの多少に応じて選択され、ブロ
ック内に含まれる画素データの特徴に応じた算出方法に
より、画質の劣化を生じることのない縮小画素の画素デ
ータが算出される。
【0010】請求項2に記載した発明は、前記判別処理
が各ブロックにおける特定の画素の画素データの周波数
変換値を予め設定された基準値と比較する処理であり、
特定の画素の周波数変換値が基準値より大きい場合の前
記演算処理がブロック内の画素データの最大値、最小値
及び平均値の対応関係を数値化する数値化処理、及び、
数値化処理結果と予め設定された条件とに基づいて複数
の算出方法のいずれかを選択する選択処理を含むことを
特徴とする。
【0011】請求項2に記載した発明においては、多階
調画像データから分割されたブロックに高周波成分の画
素データが多く含まれる場合に、ブロック内の画素デー
タの最大値、最小値及び平均値の対応関係を数値化した
値に応じて複数の算出方法のいずれかが選択的に実行さ
れる。したがって、高周波成分の画素データを多く含む
ブロックについては、そのブロックの特徴に応じた算出
方法により、画質の劣化を生じることのない縮小画素の
画素データが算出される。
【0012】請求項3に記載した発明は、前記数値化処
理がブロック内の画素データの最大値、最小値及び平均
値のそれぞれの差の程度を数値化する処理であり、前記
演算処理が数値化処理結果に適合する算出方法にしたが
って数値化処理結果と最大値、最小値又は平均値とから
縮小画素の画素データを演算する処理であることを特徴
とする。
【0013】請求項3に記載した発明においては、多階
調画像データから分割されたブロックに高周波成分の画
素データが多く含まれる場合に、ブロック内の画素デー
タの最大値、最小値及び平均値のそれぞれの差の程度を
数値化した値に応じた算出方法により、数値化した値と
最大値、最小値又は平均値とから縮小画素の画素データ
が演算される。したがって、高周波成分の画素データを
多く含むブロックについて、単純な平均化によって縮小
画素の画素データを演算した場合に生じる画像のぼけを
防止して画質を向上できる。
【0014】請求項4に記載した発明は、前記演算処理
が、各ブロックにおいて最大値と最小値との差が基準値
より大きい場合には平均値が最大値又は最小値のいずれ
により近いかに応じて数値化処理結果と最大値又は最小
値とに基づいて縮小画素の画素データを算出する算出方
法を選択し、最大値と最小値との差が小さい場合には平
均値に基づいて縮小画素の画素データを算出する算出方
法を選択する処理であることを特徴とする。
【0015】請求項4に記載した発明においては、多階
調画像データから分割されたブロックに高周波成分の画
素データが多く含まれる際に、ブロック内の画素データ
の最大値と最小値との差が大きく平均値が最大値に近い
場合には数値化処理結果と最大値とを用いて縮小画素の
画素データが算出され、最大値と最小値との差が大きく
平均値が最小値に近い場合には数値化処理結果と最小値
とを用いて縮小画素の画素データが算出され、最大値と
最小値との差が小さい場合には数値化処理結果と平均値
とを用いて縮小画素の画素データが算出される。したが
って、高周波成分の画素データを多く含むブロックにつ
いて、画素データの特徴に応じてきめ細かく縮小画素の
画素データが演算され、画質の劣化を防止できる。
【0016】請求項5に記載した発明は、前記制御部
が、前記演算処理時にブロック内の画素データの最大
値、最小値及び平均値の対応関係を予め設定されたメン
バシップ関数を用いてメンバシップ値に数値化し、得ら
れたメンバシップ値と予め設定されたファジィルールと
に基づいて縮小画素の画素データを演算するファジィ推
論を実行することを特徴とする。
【0017】請求項5に記載した発明においては、多階
調画像データから分割されたブロックに高周波成分の画
素データが多く含まれる際に、ブロック内の画素データ
の最大値、最小値及び平均値の対応関係を入力とするフ
ァジィ推論により縮小画素の画素データが演算される。
したがって、高周波成分の画素データを多く含むブロッ
クについて、画素データの特徴に応じてよりきめ細かく
縮小画素の画素データが演算される。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の実施形態に係
る画像処理装置の構成を示すブロック図である。画像処
理装置10は、多階調画像の入力を受け付ける多階調画
像入力部2、多階調画像入力部2を介して入力された多
階調画像を一時記憶する多階調画像記憶部3、多階調画
像記憶部3に記憶されている多階調画像に対して所定の
縮小処理を実行する制御部1、及び、制御部1において
縮小処理された多階調画像を出力する縮小画像出力部4
によって構成されている。
【0019】制御部1は、多階調画像記憶部3に記憶さ
れている多階調画像データから、予め設定された縮小率
に基づいて決定されているn×mの大きさのブロックを
抽出するブロック抽出部11と、ブロック抽出部11に
よって抽出されたブロック内に高周波成分が多数存在す
るか否かを判別するブロック判別部12と、ブロック内
の画像データに高周波成分が多数存在しない場合の縮小
画素値を算出する縮小画素値算出部13と、ブロック内
の画像データに高周波成分が多数存在する場合にブロッ
ク内の画像データから最大値、最小値及び平均値を算出
する最大値算出部14、最小値算出部15及び平均値算
出部16と、これら最大値算出部14、最小値算出部1
5及び平均値算出部16において算出された最大値、最
小値及び平均値からそれぞれの対応関係を数値化して算
出する対応関係数値化部17と、対応関係数値化部17
において数値化された各対応関係の数値と予め設定され
た条件とによって出力すべき縮小画素を決定する縮小画
素決定部18と、を備えている。
【0020】なお、縮小画素出力部4には、制御部1内
の縮小画素算出部13及び縮小画素決定部18から縮小
画素値及び出力すべき縮小画素の決定結果が入力され
る。
【0021】図2は、上記画像処理装置における処理手
順を示すフローチャートである。画像処理装置10の制
御部1は、CCD等の多階調画像入力部2を介して外部
から入力された例えば256階調の画像データを多階調
画像記憶部3に一時記憶した後(s1)、ブロック抽出
部11により所定の大きさのブロック毎に画像データを
多階調画像記憶部3から読み出す(s2)。ブロック抽
出部11により抽出するブロックの大きさは画像の縮小
率に応じて異なり、横方向の縮小率が1/n、縦方向の
縮小率が1/mである場合にはn×m画素の大きさにさ
れる。例えば、横方向の縮小率が1/3であり、縦方向
の縮小率が1/4である場合には、ブロック抽出部11
は3×4画素のブロックの画像データを順次抽出する。
但し、次の2次元DCTによる周波数変換処理では、2
の巾乗個のデータが必要となるため、横方向について1
画素を追加して4×4画素のブロックの画像データを抽
出する。
【0022】次いで、制御部1は、ブロック抽出部11
により抽出したブロックに含まれる画素データに対して
ブロック判別部12により周波数変換処理を行う(s
3)。この周波数変換処理は、例えば、2次元離散コサ
イン変換(以下、2次元DCTという。)により行うこ
とができる。画像処理における2次元DCTは、
【数1】 で表される。ただし、
【数2】 である。
【0023】ここに、x(m,n)はブロック内の座標
(m,n)に位置する画素の画素データ、auv(m,
n)は2次元DCTの基底、Nは基底の長さ、X(u,
v)はDCT係数である。なお、X(u,v)におい
て、X(0,0)をDC係数といい、その他をAC係数
という。また、C(u)及びC(v)は定数であり、
【数3】 においてpにu又はvを代入して決定される。
【0024】この発明における2次元DCTでは基底N
=4であるため、
【数4】 の高速演算アルゴリズムが適用できる。例えば、図3
(A)に示す4×4画素のブロックについて上述した2
次元DCTによる周波数変換を行うことにより、図3
(B)に示すように画素毎の周波数変換値が得られる。
【0025】さらに、制御部1は、ブロックサイズに応
じて予め決定されている比較位置の画素の周波数変換後
の変換値を、ブロックサイズに応じて予め決定されてい
る基準値と比較することにより、ブロック内における高
周波成分の多少を判断する(s4)。この基準値との比
較では、ブロック内の右下方側に高周波成分が多く現れ
ることを考慮して、例えば、4×4画素のブロックにつ
いては右下の1画素の変換値を基準値と比較し、8×8
画素のブロックについては右下側の4×4の画素の変換
値の合計を基準値と比較する。
【0026】制御部1は、比較位置の変換値が基準値未
満である場合には読み出されたブロックが高周波成分の
少ないブロックであると判断し、比較位置の変換値が基
準値以上である場合には読み出されたブロックが高周波
成分の多いブロックであると判断する。
【0027】制御部1は、ブロック内に高周波成分が少
ないと判断した場合には、縮小画素算出部13によりブ
ロック内に含まれる3×4画素の画素データの平均値を
算出し(s5)、算出した平均値をそのブロックを1画
素に縮小した際の画素データとして出力する(s6)。
【0028】一方、制御部1は、ブロック内に高周波成
分が多いと判断した場合には、最大値算出部14、最小
値算出部15及び平均値算出部16においてブロック内
に含まれる3×4画素の画素データの最大値、最小値及
び平均値を求める(s7)。即ち、最大値算出部14
は、2つの画素の画素データの比較において大きい方の
値を保存する処理をブロック内に含まれる全ての画素に
ついて順次実行し、最後に保存されている値をブロック
の最大値として出力する。また、最小値算出部15は、
2つの画素の画素データの比較において小さい方の値を
保存する処理をブロック内に含まれる全ての画素に付い
て順次実行し、最後に保存されている値を最小値として
出力する。平均値算出部16は、ブロック内に含まれる
全ての画素の画素データの値を順次加算し、加算結果を
ブロック内の画素数で除算した値を平均値として出力す
る。
【0029】例えば、多階調画像記憶部3から読み出し
たブロックを構成する各画素の画素データが図4に示す
状態である場合には、最大値算出部14は、先ず、“1
20”を保持し、次に“120”を“126”と比較し
て大きい方の“126”を保持する。さらに、“12
6”を“130”と比較して大きい方の“130”を保
持する。この処理を残る画素についても順次実行するこ
とにより、最大値算出部14は最終的に保持している
“130”をブロックの最大値として出力する。
【0030】また、最小値算出部15は、先ず、“12
0”を保持し、次に“120”を“126”と比較して
小さい方の“120”を保持する。さらに、“120”
を“130”と比較して小さい方の“120”を保持す
る。この処理を残る画素についても順次実行することに
より、最小値算出部15は最終的に保持している“2
0”をブロックの最小値として出力する。
【0031】さらに、平均値算出部16は、120+1
26+130+123+・・・+23の演算を行って合
計値“990”を求め、この合計値をブロックを構成す
る画素数12で除算した“83”をブロックの平均値と
して出力する。
【0032】この後、制御部1は、最大値算出部14、
最小値算出部15及び平均値算出部16から出力された
最大値、最小値及び平均値を用いて対応関係数値化部1
7において、最大値と最小値、最大値と平均値、及び、
最小値と平均値のそれぞれの対応関係を数値化し(s
8)、数値化した対応関係と予め設定されている条件と
に基づいて縮小画素算出部13において縮小画素の階調
値を決定し(s9)、決定した階調値を出力する(s
6)。
【0033】上記s8における対応関係の数値化処理、
及び、s9における縮小画素の階調値の決定処理は、例
えば、ファジィ推論を用いて行うことができる。ファジ
ィ推論を用いて対応関係の数値化、及び、縮小画素の階
調値の決定を行う場合の処理手順を図5に示す。制御部
1は、最大値、最小値及び平均値のそれぞれの対応関係
として、最大値と最小値との差、最大値と平均値との
差、及び、最小値と平均値との差の大きさの度合いを、
予め設定されているファジィ推論のメンバシップ関数を
用いて数値化する(s11)。
【0034】制御部1には、“0”〜“255”の差の
値に差が大きい度合い、及び、差が小さい度合いを表す
“0”〜“1”の連続値を割り当てるための図6(A)
及び図6(B)に示すメンバシップ関数が予め記憶され
ている。図6(A)では2つの値の差が大きくなるにし
たがって差が大きい度合いを表す値が大きくなり、図6
(B)では2つの値の差が小さくなるにしたがって差が
小さい度合いを表す値が大きくなる。
【0035】例えば、図4に示すブロックについては、
最大値が“130”、最小値が“20”、平均値が“8
3”であり、最大値と最小値との差“110”について
差の大きい度合いD11として“0.8”、差の小さい
度合いD12として“0”が決定される。また、最大値
と平均値との差“47”について差の大きい度合いD2
1として“0.2”、差の小さい度合いD22として
“0.6”が決定される。さらに、最小値と平均値との
差“63”について差の大きい度合いD31として
“0.3”、差の小さい度合いD32として“0.2”
が決定される。
【0036】制御部1は、上記のようにして最大値、最
小値及び平均値の対応関係を数値化した結果(メンバシ
ップ値)D11〜D32が、下記に示す条件1〜条件4
の4つのファジィルールに適合する度合いを求める(s
12)。 条件1:最大値と最小値との差が大きく、最大値と平均
値との差が小さい場合には、縮小画素の階調値を最大値
に近づける。 条件2:最大値と最小値との差が大きく、最小値と平均
値との差が小さい場合には、縮小画素の階調値を最小値
に近づける。 条件3:最大値と最小値との差が小さい場合には、縮小
画素の階調値を平均値に近づける。 条件4:最大値と最小値との差が大きく、最大値及び最
小値と平均値との差が大きい場合には、縮小画素の階調
値を、平均値に応じて最大値又は最小値に近づける。
【0037】具体的には、制御部1は、条件1〜条件4
のそれぞれにおけるメンバシップ値D11〜D32の小
さい方の値を条件1〜条件4の適合度とする論理積演算
を行う。例えば、上記の例では、D11=0.8とD2
2=0.6との小さい方の値“0.6”が条件1に対す
る適合度として選択され、D11=0.8とD21=
0.2との小さい方の値“0.2”が条件2に対する適
合度として選択され、D12=0とD22=0.6との
小さい方の値“0”が条件3に対する適合度として選択
され、D11=0.8とD21=0.2との小さい方の
値“0.2”が条件4に対する適合度として選択され
る。
【0038】制御部1は、条件1〜条件4のそれぞれの
うち適合度が最大である条件を判別し(s13〜s1
5)、判別した結果にしたがって縮小画素の階調値を算
出する(s16〜s19)。例えば、上記の例では、適
合度が“0.6”である条件1が選択され、ブロック内
の画素データの最大値“130”に適合度“0.6”を
掛け合わせて最大値寄りの縮小画素の階調値“78”を
算出する(s13→s16)。
【0039】なお、条件2が選択された場合にはブロッ
ク内の画素データの最小値に適合度を掛け合わせて最小
値寄りの階調値が算出され(s14→s17)、条件3
が選択された場合にはブロック内の画素データの平均値
に適合度を掛け合わせて平均値寄りの階調値が算出され
る(s15→s18)。また、条件4が選択された場合
には、例えば、平均値を画素データの最大値の1/2の
値で除した際の整数値(小数点以下切り捨て)が“1”
ならば最大値寄りの値を、“0”ならば最小値寄りの値
を算出する(s15→s19)。
【0040】制御部1は、上記s1〜s7及びs11〜
s19の処理を入力された多階調画像データにおいて順
に設定したn×m画素のブロックのそれぞれについて実
行し、多階調画像データを横方向を1/n、縦方向を1
/mに縮小した際の縮小画素の階調を順次決定する。
【0041】以上のようにして、この実施形態に係る画
像処理装置では、入力された多階調画像データに対して
縮小率1/n、1/mに応じて縮小処理後の1画素に対
応するn×m画素の大きさのブロックを設定し、各ブロ
ックに含まれる画素の画素データを周波数変換した変換
値に基づいて縮小画素が低周波成分の画像を構成する
か、高周波成分の画像を構成するかを判別する。この判
別結果に応じて、低周波成分の画像を構成する縮小画素
については対応するブロックに含まれる縮小前の画素の
画素データの平均値を階調値とし、高周波成分の画像を
構成する縮小画素については対応するブロックに含まれ
る縮小前の画素の画素データの最大値、最小値及び平均
値の対応関係に基づいてファジィ推論により階調値を決
定する。これによって、低周波成分の画像において縮小
時にエイリアシングを生じることがないとともに、高周
波成分の画像において縮小時に画像のぼけを生じること
がなく、縮小画像の画質の劣化を確実に防止することが
できる。
【0042】また、画素データを2次元DCTにより周
波数変換した変換値を基準値と比較することにより、処
理対象のブロックに高周波成分の画素データが多く含ま
れるか否かを正確に判別することができる。
【0043】さらに、ブロック内の画素データの最大値
と最小値との差、並びに、最大値及び最小値と平均値と
の差を、図6(A)及び(B)に示す非線形の単調増加
関数及び単調減少関数を用いて数値化した値によって縮
小画素の画素データを決定することにより、縮小画素の
画素データを連続的に変化させることができ、画像の階
調性を忠実に再現することができる。
【0044】加えて、処理対象のブロックが多階調画像
のエッジ部に位置し、ブロックに含まれる画素データの
最大値と最小値との差が大きく、平均値と最大値及び最
小値との差も大きい場合に、平均値に基づいて縮小画素
の画素データを最大値寄りの値、又は、最小値寄りの値
とすることにより、多階調画像のエッジ部を縮小画像に
おいて再現することができる。
【0045】また、この場合において、最大値と平均値
との差、及び、最小値と平均値との差を比較し、最大値
と最小値とのうちで平均値との差が小さい方の値寄りの
画素データを縮小画素の画素データとすることにより、
縮小画像におけるエッジ部の階調のばらつきの発生を防
止することができる。
【0046】
【発明の効果】請求項1に記載した発明によれば、縮小
率に応じたサイズの多階調画像データのブロックに高周
波成分の画素データが多く含まれるか否かに応じて複数
の演算方法のいずれかを選択的に実行して縮小画素の画
素データを演算することにより、複数の画素によって構
成されるブロックを1つの画素に縮小する場合の縮小画
素の画素データの算出方法を、ブロック内における高周
波成分の画素データの多少に応じて選択し、ブロック内
に含まれる画素データの特徴に応じた算出方法により、
画質の劣化を生じることのない縮小画素の画素データを
算出することができる。
【0047】請求項2に記載した発明によれば、多階調
画像データから分割されたブロックに高周波成分の画素
データが多く含まれる場合に、ブロック内の画素データ
の最大値、最小値及び平均値の対応関係を数値化した値
に応じて複数の算出方法のいずれかを選択的に実行する
ことにより、高周波成分の画素データを多く含むブロッ
クについては、そのブロックの特徴に応じた算出方法に
より、画質の劣化を生じることのない縮小画素の画素デ
ータを算出することができる。
【0048】請求項3に記載した発明によれば、多階調
画像データから分割されたブロックに高周波成分の画素
データが多く含まれる場合に、ブロック内の画素データ
の最大値、最小値及び平均値のそれぞれの差の程度を数
値化した値に応じた算出方法により、数値化した値と最
大値、最小値又は平均値とから縮小画素の画素データを
演算することにより、高周波成分の画素データを多く含
むブロックについて、単純な平均化によって縮小画素の
画素データを演算した場合に生じる画像のぼけを防止し
て画質を向上することができる。
【0049】請求項4に記載した発明によれば、多階調
画像データから分割されたブロックに高周波成分の画素
データが多く含まれる際に、ブロック内の画素データの
最大値と最小値との差が大きく平均値が最大値に近い場
合には数値化処理結果と最大値とを用いて縮小画素の画
素データを算出し、最大値と最小値との差が大きく平均
値が最小値に近い場合には数値化処理結果と最小値とを
用いて縮小画素の画素データを算出し、最大値と最小値
との差が小さい場合には数値化処理結果と平均値とを用
いて縮小画素の画素データを算出することにより、高周
波成分の画素データを多く含むブロックについて、画素
データの特徴に応じてきめ細かく縮小画素の画素データ
を演算することができ、画質の劣化を防止できる。
【0050】請求項5に記載した発明によれば、多階調
画像データから分割されたブロックに高周波成分の画素
データが多く含まれる際に、ブロック内の画素データの
最大値、最小値及び平均値の対応関係を入力とするファ
ジィ推論により縮小画素の画素データを演算することに
より、高周波成分の画素データを多く含むブロックにつ
いて、画素データの特徴に応じてよりきめ細かく縮小画
素の画素データを演算することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る画像処理装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】同画像処理装置の制御部における処理手順を示
すフローチャートである。
【図3】同画像処理装置の制御部に含まれるブロック判
定部における2次元DCTによる周波数変換処理結果の
一例を示す図である。
【図4】同画像処理装置における縮小処理対象のブロッ
クに含まれる画素の画素データの一例を示す図である。
【図5】同画像処理装置の制御部における対応関係の数
値化処理、及び、縮小画素の画素データの算出処理の詳
細を示すフローチャートである。
【図6】同対応関係の数値化処理に用いられるメンバシ
ップ関数の一例を示す図である。
【図7】図4に示したブロックについての従来の縮小処
理結果を示す図である。
【符号の説明】
1−制御部 2−多階調画像入力部 3−多階調画像記憶部 4−縮小画像出力部 11−ブロック抽出部 12−ブロック判定部 13−縮小画素算出部 14−最大値算出部 15−最小値算出部 16−平均値算出部 17−対応関係数値化部 18−縮小画素決定部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多階調画像データの縮小時に、多階調画像
    データを縮小率に基づいて決定されたサイズの複数のブ
    ロックに分割する分割処理、分割したブロック毎に高周
    波成分の画素データを多く含むか否かを判別する判別処
    理、及び、この判別結果に基づいて予め設定された複数
    の算出方法のいずれかを選択して縮小画素の画素データ
    をブロック毎に演算する演算処理を実行する制御部を設
    けたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】前記判別処理が各ブロックにおける特定の
    画素の画素データの周波数変換値を予め設定された基準
    値と比較する処理であり、特定の画素の周波数変換値が
    基準値より大きい場合の前記演算処理がブロック内の画
    素データの最大値、最小値及び平均値の対応関係を数値
    化する数値化処理、及び、数値化処理結果に基づいて複
    数の算出方法のいずれかを選択する選択処理を含む請求
    項1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】前記数値化処理がブロック内の画素データ
    の最大値、最小値及び平均値のそれぞれの差の程度を数
    値化する処理であり、前記選択処理が数値化処理結果に
    適合する算出方法を選択する手段であり、前記演算処理
    が選択された算出方法にしたがって数値化処理結果と最
    大値、最小値又は平均値とから縮小画素の画素データを
    演算する処理である請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】前記選択処理が、各ブロックにおいて最大
    値と最小値との差が予め設定された基準値より大きい場
    合には平均値が最大値又は最小値のいずれにより近いか
    に応じて最大値又は最小値に基づいて縮小画素の画素デ
    ータを算出する算出方法を選択し、最大値と最小値との
    差が予め設定された基準値より小さい場合には平均値に
    基づいて縮小画素の画素データを算出する算出方法を選
    択する処理である請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】前記制御部が、前記演算処理時にブロック
    内の画素データの最大値、最小値及び平均値の対応関係
    を予め設定されたメンバシップ関数を用いてメンバシッ
    プ値に数値化し、得られたメンバシップ値と予め設定さ
    れたファジィルールとに基づいて縮小画素の画素データ
    を演算するファジィ推論を実行する請求項1乃至4のい
    ずれかに記載の画像処理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7432985B2 (en) 2003-03-26 2008-10-07 Canon Kabushiki Kaisha Image processing method
US8098960B2 (en) 2006-07-28 2012-01-17 Fuji Xerox Co., Ltd. Image processing apparatus, computer readable medium storing program, image processing method, and computer data signal

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US7432985B2 (en) 2003-03-26 2008-10-07 Canon Kabushiki Kaisha Image processing method
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