JPH11327814A - 画像出力装置及びその方法、及び画像出力システム - Google Patents

画像出力装置及びその方法、及び画像出力システム

Info

Publication number
JPH11327814A
JPH11327814A JP10133985A JP13398598A JPH11327814A JP H11327814 A JPH11327814 A JP H11327814A JP 10133985 A JP10133985 A JP 10133985A JP 13398598 A JP13398598 A JP 13398598A JP H11327814 A JPH11327814 A JP H11327814A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
serial bus
transfer
image data
image output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10133985A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiharu Ikegawa
嘉治 池川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP10133985A priority Critical patent/JPH11327814A/ja
Priority to US09/309,495 priority patent/US6538758B1/en
Publication of JPH11327814A publication Critical patent/JPH11327814A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリアルバスによる同期データ転送中にバス
リセットが発生した場合、データ転送が中断されるため
に、印刷ミスが生じた用紙が混在したまま排出される。 【解決手段】 1394シリアルバスにより他のデバイスと
接続された画像出力装置において、ステップS7で画像デ
ータ受信中にシリアルバスにおけるバスリセットを検出
した場合、ステップS11で該画像データの転送を中断
し、ステップS12で印刷中の用紙を不具合専用ビンに出
力し、ステップS13で再度画像データの転送を要求す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像出力装置及びそ
の方法、及び画像出力システムに関し、例えば、シリア
ルバスにより他のデバイスと接続された画像出力装置及
びその方法、及び画像出力システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、汎用型デジタルI/Fを用いて、パ
ーソナルコンピュータ(PC)やプリンタ、その他周辺装
置、またデジタルカメラやデジタルVTRの記録再生装
置、スキャナー等をネットワーク構成として接続し、プ
リンタへの出力要求を各装置が直接行なう、所謂ダイレ
クトプリントが実現されている。これにより、ネットワ
ークを構成する各機器間において、PCを介さずにデータ
の転送を行なうことができるため、バスの転送効率の向
上を図る事が可能である。
【0003】また、上記デジタルI/Fとして、IEEE1394
により規定されるインタフェース(以下、「1394シリアル
バス」と称する)を適用した場合、データ転送を同期転送
で行なうことにより、転送速度が保証できるといった特
徴がある。この同期転送によるデータ転送を行い、該デ
ータ転送に同期してプリント動作を行うことにより、プ
リンタ側において画像1枚分のメモリ容量を確保する必
要が無くなるため、プリンタにおけるコストの削減を図
ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記13
94シリアルバスはプラグ&プレイの機能を備えており、
新しい機器が接続されたり、機器が取り外されたりする
とバスリセットが発生し、データ転送が中断してしまう
という特徴がある。従って、1394シリアルバスに接続さ
れた、画像1枚分のメモリ容量を持たないプリンタに対
して、同期転送でデータ転送をしながらプリントアウト
処理を行っている最中にバスリセットが発生した場合、
データ転送が中断されるために印刷画像に不具合が生
じ、印刷ミスが発生してしまう。そして、プリンタ側に
おいて印刷ミスの発生した用紙をそのまま他の正常な用
紙と一緒に出力されると、ユーザが印刷ミスした原稿を
取り除かねばならないという繁雑な作業が発生してしま
う。
【0005】本発明は上記問題を解決するために成され
たものであり、1394シリアルバス上に接続された画像出
力装置において、画像データ転送中にバスリセットが発
生した場合でも、正常な印刷がなされた出力用紙中に不
具合の発生した出力用紙が混在することを回避できる画
像出力装置及びその方法、及画像出力システムを提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の一手段として、本発明は以下の構成を備える。
【0007】本発明に係る画像出力装置は、シリアルバ
スにより他のデバイスと接続された画像出力装置であっ
て、該シリアルバスを介して前記他のデバイスとの通信
を行ない、該デバイスから転送された画像データを受信
する通信手段と、前記通信手段により受信した画像デー
タに基づいて画像形成手段により記録媒体上に画像形成
させる画像形成制御手段と、前記画像形成手段により画
像形成された記録媒体を排出させる排出手段と、前記通
信手段による画像データ受信中に前記シリアルバスの初
期化状態を検出する検出手段と、を有し、前記排出手段
は、前記検出手段により前記シリアルバスの初期化状態
が検出されたときに画像画像形成された記録媒体を他の
画像形成された記録媒体と混在しないように排出するこ
とを特徴とする。
【0008】例えば、前記排出手段は、前記検出手段に
より前記シリアルバスの初期化状態が検出されないとき
に画像形成された記録媒体を第1の排出口に排出し、初
期化状態が検出されたときに画像形成された記録媒体を
前記第1の排出口とは異なる第2の排出口に排出させるこ
とを特徴とする。
【0009】更に、前記検出手段により前記シリアルバ
スの初期化状態が検出された場合、前記通信手段は画像
データの受信を中断し、該画像データの転送を要求する
ことを特徴とする。
【0010】また、本発明に係る画像出力方法は、シリ
アルバスにより他のデバイスと接続された画像出力装置
における画像出力方法であって、該シリアルバスを介し
て前記他のデバイスとの通信を行ない、該デバイスから
転送された画像データを受信する受信工程と、前記受信
工程において受信した画像データに基づいて記録媒体上
に画像形成する画像形成工程と、前記受信工程中に前記
シリアルバスの初期化状態の発生を監視する監視工程
と、前記監視工程において前記シリアルバスの初期化状
態が検出されたときに画像形成された記録媒体を他の画
像形成された記録媒体と混在しないように排出する排出
工程と、を有することを特徴とする。
【0011】更に、前記監視工程において前記シリアル
バスの初期化状態が検出された場合に、前記受信工程を
中断し、再度該画像データの転送要求を行なう転送要求
工程を有することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る一実施形態に
ついて、図面を参照して詳細に説明する。
【0013】<第1実施形態>本実施形態においては、各
機器間を接続するデジタルI/Fとして、IEEE1394により
規定されるインタフェース(以下、「1394シリアルバス」
と称する)を用いる。ここで、予め1394シリアルバスの
概要について説明する。
【0014】●IEEE1394の概要 家庭用デジタルVTRやデジタルビデオディスク(DVD)の登
場に伴ない、ビデオデータやオーディオデータ(以下、
まとめて「AVデータ」と称する)など、リアルタイムかつ
情報量の多いデータを転送する必要が生じている。AVデ
ータをリアルタイムに、PCへ転送したり、その他のデジ
タル機器に転送するには、高速のデータ転送能力をもつ
インタフェースが必要になる。そういった観点から開発
されたインタフェースが、1394シリアルバスである。
【0015】図5に1394シリアルバスを用いて構成され
るネットワークシステムの例を示す。このシステムは機
器A〜Hを備え、A-B間、A-C間、B-D間、D-E間、C-F間、C
-G間、及びC-H間がそれぞれ1394シリアルバスのツイス
トペアケーブルで接続されている。これらの機器A〜Hの
例としては、パソコンなどのホストコンピュータ装置、
及び、コンピュータ周辺機器である。コンピュータ周辺
機器としては、デジタルVTR、DVDプレーヤ、デジタルス
チルカメラ、ハードディスクや光ディスクなどのメディ
アを用いる記憶装置、CRTやLCDのモニタ、チューナ、イ
メージスキャナ、フィルムスキャナ、プリンタ、MODE
M、ターミナルアダプタ(TA)等、コンピュータ周辺機器
の全てが対象になる。なお、プリンタの記録方式は、レ
ーザビームやLEDを用いた電子写真方式、インクジェッ
ト方式、インク溶融型や昇華型の熱転写方式、感熱記録
方式など、どんな方式でも構わない。
【0016】各機器間の接続方式は、ディジーチェーン
方式とノード分岐方式との混在が可能であり、自由度の
高い接続を行なうことができる。また、各機器はそれぞ
れIDを有し、互いにIDを認識し合うことによって、1394
シリアルバスで接続された範囲において、1つのネット
ワークを構成している。例えば、各機器間をそれぞれ1
本の1394シリアルバス用ケーブルでディジーチェーン接
続するだけで、それぞれの機器が中継の役割を担うの
で、全体として1つのネットワークを構成することがで
きる。
【0017】また、1394シリアルバスはPlug and Play
機能に対応し、1394シリアルバス用ケーブルを機器に接
続するだけで自動的に機器を認識し、接続状況を認識す
る機能を有している。また、図5に示すようなシステム
において、ネットワークからある機器が外されたり、ま
たは新たに加えられたときなど、自動的にバスをリセッ
ト(それまでのネットワークの構成情報をリセット)し
て、新たなネットワークを再構築する。この機能によっ
て、その時々のネットワークの構成を常時設定、認識す
ることができる。
【0018】また、1394シリアルバスのデータ転送速度
は、100/200/400Mbpsが定義されており、上位の転送速
度を持つ機器が下位の転送速度をサポートすることで、
互換性が保たれている。データ転送モードとしては、コ
ントロール信号などの非同期データを転送する非同期
(Asynchronous)転送モード(ATM)と、リアルタイムなAV
データ等の同期データを転送する同期(Isochronous)転
送モード(ITM)がある。この非同期データと同期データ
は、各サイクル(通常125μs/サイクル)の中で、サイク
ル開始を示すサイクルスタートパケット(CSP)の転送に
続き、同期データの転送を優先しつつ、サイクル内で混
在して転送される。
【0019】図6は1394シリアルバスの構成例を示す図
である。1394シリアルバスはレイヤ構造で構成されてい
る。図6に示すように、コネクタポート1710には、1394
シリアルバス用のケーブル1713の先端のコネクタが接続
される。コネクタポート1710の上位には、ハードウェア
部1700で構成されるフィジカルレイヤ1711とリンクレイ
ヤ1712がある。ハードウェア部1700はインタフェース用
チップで構成され、そのうちフィジカルレイヤ1711は符
号化やコネクション関連の制御等を行ない、リンクレイ
ヤ1712はパケット転送やサイクルタイムの制御等を行な
う。
【0020】ファームウェア部1701のトランザクション
レイヤ1714は、転送(トランザクション)すべきデータの
管理を行ない、Read、Write、Lockの命令を出す。ファ
ームウェア部1701のマネージメントレイヤ1715は、1394
シリアルバスに接続されている各機器の接続状況やIDの
管理を行ない、ネットワークの構成を管理する。上記の
ハードウェアとファームウェアまでが、1394シリアルバ
スの実質的な構成である。
【0021】また、ソフトウェア部1702のアプリケーシ
ョンレイヤ1716は、利用されるソフトによって異なり、
インタフェース上でどのようにしてデータを転送するか
は、プリンタやAV/Cプロトコルなどのプロトコルによっ
て定義される。
【0022】図7は1394シリアルバスにおけるアドレス
空間の一例を示す図である。1394シリアルバスに接続さ
れた各機器(ノード)には必ず各ノード固有の64ビット
アドレスを持たせる。そして、このアドレスは機器のメ
モリに格納されていて、自分や相手のノードアドレスを
常時認識することで、通信相手を指定したデータ通信を
行なうことができる。
【0023】1394シリアルバスのアドレッシングは、IE
EE1212規格に準じた方式であり、アドレス設定は、最初
の10ビットがバスの番号の指定用に、次の6ビットがノ
ードIDの指定用に使われる。残りの48ビットが機器に与
えられたアドレス幅になり、それぞれ固有のアドレス空
間として使用できる。例えば、最後の28ビットを各機器
の識別や使用条件指定の情報等を格納する固有データ領
域として使用する。
【0024】以上が、1394シリアルバスの概要である。
次に、1394シリアルバスの特徴のうち、本発明に大きく
関る部分についてより詳細に説明する。
【0025】●1394シリアルバスの詳細 《バスリセットのシーケンス》1394シリアルバスに接続
されている各機器(ノード)にはノードIDが与えられ、
ネットワークを構成するノードとして認識される。例え
ば、ネットワーク機器の接続分離や電源のオン/オフな
どによるノード数の増減、つまりネットワーク構成に変
化があり、新たなネットワーク構成を認識する必要があ
るとき、その変化を検知した各ノードはバス上にバスリ
セット信号を送信して、新たなネットワーク構成を認識
するモードに入る。このネットワーク構成の変化の検知
は、コネクタポート1710においてバイアス電圧の変化を
検知することによって行われる。
【0026】あるノードからバスリセット信号が送信さ
れると、各ノードのフィジカルレイヤ1711はこのバスリ
セット信号を受けると同時にリンクレイヤ1712にバスリ
セットの発生を伝達し、かつ他のノードにバスリセット
信号を伝達する。最終的にすべてのノードがバスリセッ
ト信号を受信した後、バスリセットのシーケンスが起動
される。なお、バスリセットのシーケンスは、ケーブル
が抜き挿しされた場合や、ネットワーク異常等をハード
ウェアが検出した場合に起動されると共に、プロトコル
によるホスト制御などフィジカルレイヤ1711に直接命令
を与えることによっても起動される。また、バスリセッ
トのシーケンスが起動されると、データ転送は一時中断
され、バスリセットの間は待たされ、バスリセット終了
後、新しいネットワーク構成のもとで再開される。
【0027】《ノードID決定のシーケンス》次に、図8
に示すネットワーク例を用いてノードID決定のシーケン
スの具体的な手順を説明する。
【0028】図8に示すネットワークは、ルートである
ノードBの下位にはノードAとノードCが直結され、ノー
ドCの下位にはノードDが直結され、ノードDの下位には
ノードEとノードFが直結された階層構造を有する。こ
の、階層構造やルートノード、ノードIDを決定する手順
は以下のようになる。
【0029】バスリセットが発生した後、各ノードの接
続状況を認識するために、各ノードの直結されているポ
ート間において、親子関係の宣言がなされる。ここでい
う親子とは、階層構造の上位が「親」、下位が「子」という
意味である。図8では、バスリセットの後、最初に親子
関係を宣言したのはノードAである。1394シリアルバス
においては、1つのポートだけが接続されたノード(リ
ーフ)から親子関係の宣言を開始することができる。こ
れは、ポート数が「1」であればネットワークツリーの末
端、つまりリーフノードであることが認識され、それら
リーフノードの中で最も早く動作を行なったノードから
親子関係が決定されていくことになる。こうして親子関
係の宣言を行なったノードのポートが、互いに接続され
た2つのノードの「子」と設定され、相手ノードのポート
が「親」と設定される。こうして、ノードA-B間、ノードE
-D間、ノードF-D間で「子-親」の関係が設定される。
【0030】さらに階層が1つ上がって、複数のポート
を持つノード、つまりブランチノードのうち他ノードか
ら親子関係の宣言を受けたノードから順次、上位のノー
ドに対して親子関係を宣言する。図8ではまずノードD-E
間、D-F間の親子関係が決定された後、ノードDがノード
Cに対して親子関係を宣言し、その結果、ノードD-C間で
「子-親」の関係が設定される。ノードDからの親子関係の
宣言を受けたノードCは、もう一つのポートに接続され
ているノードBに対して親子関係を宣言し、これによっ
てノードC-B間で「子-親」の関係が設定される。
【0031】このようにして、図8に示すような階層構
造がトポロジーマップとしてリンクレイヤ1712により構
成され、最終的に接続されているすべてのポートにおい
て親となったノードBが、ルートノードと決定される。
尚、ルートノードは1つのネットワーク構成中に1つし
か存在しない。また、ノードAから親子関係を宣言され
たノードBが、速やかに、他のノードに対して親子関係
を宣言した場合は、例えばノードCなどの他のノードが
ルートノードになる可能性もあり得る。すなわち、親子
関係の伝達されるタイミングによっては、どのノードも
ルートノードとなる可能性があり、ネットワーク構成が
同一であっても、特定のノードがルートノードになると
は限らない。
【0032】ルートノードが決定されると、各ノードID
の決定モードに入る。すべてのノードは、決定した自分
のID情報を、他のすべてのノードに通知するブロードキ
ャスト機能を持っている。尚、ID情報は、ノード番号、
接続されている位置の情報、持っているポートの数、接
続のあるポートの数、各ポートの親子関係の情報などを
含むID情報としてブロードキャストされる。
【0033】ノード番号の割当てはリーフノードから開
始され、順に、ノード番号=0,1,2,…が割り当てられ
る。そしてID情報のブロードキャストによって、そのノ
ード番号は割り当て済みであることが認識される。
【0034】すべてのリーフノードがノード番号を取得
し終わると、次はブランチノードへ移りリーフノードに
続くノード番号が割当てられる。リーフノードと同様
に、ノード番号が割当てられたブランチノードから順に
ID情報がブロードキャストされ、最後にルートノードが
自己のID情報をブロードキャストする。従って、ルート
ノードは常に最大のノード番号を所有することになる。
【0035】以上のようにして、階層構造全体のID設
定が終わり、ネットワーク構成が構築され、バスの初期
化作業が完了する。
【0036】《アービトレーション》次に、フィジカル
レイヤ1711におけるバスアービトレーションを説明す
る。
【0037】1394シリアルバスは、データ転送に先立っ
て、必ず、バス使用権のアービトレーション(調停)を行
なう。1394シリアルバスに接続された各機器は、ネット
ワーク上を転送される信号をそれぞれ中継することによ
って、ネットワーク内のすべての機器に同信号を伝える
論理的なバス型ネットワークを構成するので、パケット
の衝突を防ぐ意味でバスアービトレーションが必要であ
る。これによって、ある時間には、一つのノードだけが
転送を行なうことができる。
【0038】図9(a)はバス使用権の要求を説明する図、
図9(b)はバス使用の許可を説明する図である。バスアー
ビトレーションが始まると、1つもしくは複数のノード
が親ノードに向かって、それぞれバスの使用権を要求す
る。図9(a)においては、ノードCとノードFがバス使用
権を要求している。この要求を受けた親ノード(図9(a)
ではノードA)は、さらに親ノードに向かってバスの使
用権を要求することで、ノードFによるバスの使用権の
要求を中継する。この要求は最終的に、アービトレーシ
ョンを行なうルートノードに届けられる。
【0039】バスの使用権の要求を受けたルートノード
は、どのノードにバスの使用権を与えるかを決める。こ
のアービトレーション作業はルートノードのみが行なえ
るものであり、アービトレーションに勝ったノードには
バスの使用許可が与えられる。図9(b)は、ノードCにバ
スの使用許可が与えられ、ノードFのバスの使用権の要
求は拒否された状態を示している。
【0040】ルートノードは、バスアービトレーション
に負けたノードに対してはDP(dataprefix)パケットを送
り、そのバスの使用権の要求が拒否されたことを知らせ
る。バスアービトレーションに負けたノードのバスの使
用権の要求は、次回のバスアービトレーションまで待た
されることになる。
【0041】以上のようにして、アービトレーションに
勝ってバスの使用の許可を得たノードは、以降、データ
転送を開始することができる。ここで、バスアービトレ
ーションの一連の流れを図15に示すフローチャートによ
り説明する。
【0042】ノードがデータ転送を開始できる為には、
バスがアイドル状態であることが必要である。先に開始
されたデータ転送が終了し、現在、バスがアイドル状態
にあることを認識するためには、各転送モードで個別に
設定されている所定のアイドル時間ギャップ(例えば、
サブアクションギャップ)の経過を検出し、所定のギャ
ップ長が検出された場合、各ノードはバスがアイドル状
態になったと判断する。各ノードは、ステップS401で、
非同期データ、同期データなどそれぞれ転送するデータ
に応じた所定のギャップ長が検出されたか否かを判断す
る。所定のギャップ長が検出されない限り、転送を開始
するために必要なバス使用権を要求することはできな
い。
【0043】各ノードは、ステップS401で所定のギャッ
プ長が検出されると、ステップS402で転送すべきデータ
があるか判断し、ある場合はステップS403でバスの使用
権を要求する信号をルートに対して発振する。このバス
の使用権を要求を表す信号は、ネットワーク内の各機器
に中継されながら最終的にルートノードに届けられる。
ステップS402で転送するデータがないと判断した場合
は、ステップS401に戻る。
【0044】ルートノードは、ステップS404でバスの使
用権を要求する信号を1つ以上受信したら、ステップS4
05で使用権を要求したノードの数を調べる。ステップS4
05の判定により、使用権を要求したノードが1つだった
ら、そのノードに、直後のバス使用許可が与えられるこ
ととなる。また、使用権を要求したノードが複数だった
ら、ステップS406で直後のバス使用許可を与えるノード
を1つに絞るアービトレーション作業が行われる。この
アービトレーション作業は、毎回同じノードばかりにバ
スの使用許可を与えるようなことはなく、平等にバスの
使用許可を与えてるようになっている(フェアアービト
レーション)。
【0045】ルートノードの処理は、ステップS407で、
ステップS406のアービトレーションに勝った1つのノー
ドと、敗れたその他のノードとに応じて分岐する。アー
ビトレーションに勝った1つのノード、またはバスの使
用権を要求したノードが1つの場合は、ステップS408で
そのノードに対してバスの使用許可を示す許可信号が送
られる。この許可信号を受信したノードは、直後に転送
すべきデータ(パケット)の転送を開始する(ステップS
410)。また、アービトレーションに敗れたノードにはス
テップS409で、バス使用権の要求が拒否されたことを示
すDP(data prefix)パケットが送られる。DPパケットを
受け取ったノードの処理は、再度、バスの使用権を要求
するためにステップS401まで戻る。ステップS410におけ
るデータの転送が完了したノードの処理もステップS401
へ戻る。
【0046】《非同期転送》以下、1934シリアルバスに
おけるデータ転送モードの1つである非同期(Asynchro
nous)転送モード(ATM)について説明する。図10は非同期
転送における時間的な遷移を示す図である。図10に示す
最初のサブアクションギャップは、バスのアイドル状態
を示すものである。このアイドル時間が所定値になった
時点で、データ転送を希望するノードがバス使用権を要
求し、バスアービトレーションが実行される。
【0047】バスアービトレーションによりバスの使用
が許可されると、次に、データがパケット形式で転送さ
れ、このデータを受信したノードは、ACKギャップとい
う短いギャップの後、受信確認用返送コードACKを返し
てレスポンスするか、レスポンスパケットを返送するこ
とでデータ転送が完了する。ACKは4ビットの情報と4ビ
ットのチェックサムからなり、成功、ビジー状態または
ペンディング状態であることを示す情報を含み、すぐに
データの送信元のノードに返される。
【0048】図11は非同期転送用パケットのフォーマッ
ト例を示す図である。パケットには、データ部及び誤り
訂正用のデータCRCの他にヘッダ部があり、そのヘッダ
部には目的ノードID、ソースノードID、転送データ長や
各種コードなどが書き込まれている。
【0049】また、非同期転送は送信ノードから受信ノ
ードへの1対1の通信である。送信元ノードから送り出
されたパケットは、ネットワーク中の各ノードに行き渡
るが、各ノードは自分宛てのパケット以外は無視するの
で、宛先に指定されたノードだけがそのパケットを受け
取ることになる。
【0050】《同期転送》次に、1934シリアルバスにお
けるデータ転送のもう1つのモードである同期(Isochro
nous)転送モード(ITM)について説明する。1394シリアル
バスの最大の特徴であるともいえるこの同期転送は、特
にAVデータなどのリアルタイム転送を必要とするデータ
の転送に適している。また、非同期転送が1対1の転送
であるのに対し、この同期転送はブロードキャスト機能
によって、1つの送信元ノードから他のすべてのノード
へ一様にデータを転送することができる。
【0051】図12は同期転送における時間的な遷移を示
す図で、同期転送はバス上で一定時間毎に実行され、こ
の時間間隔を同期サイクルと呼ぶ。同期サイクル時間は
125μSである。この同期サイクルの開始を示し、各ノー
ドの動作を同期させる役割を担っているのがサイクルス
タートパケット(CSP)2000である。CSP2000を送信するの
は、サイクルマスタと呼ばれるノードであり、1つ前の
サイクル内の転送が終了し、所定のアイドル期間(サブ
アクションギャップ2001)を経た後、本サイクルの開始
を告げるCSP2000を送信する。つまり、このCSP2000が送
信される時間間隔が125μSになる。
【0052】また、図12にチャネルA、チャネルB、及び
チャネルCと示すように、1つの同期サイクル内におい
て複数種のパケットにチャネルIDをそれぞれ与えらるこ
とにより、それらのパケットを区別して転送することが
できる。これにより、複数ノード間で、ほぼ同時に、リ
アルタイム転送が可能であり、また、受信ノードは所望
するチャネルIDのデータのみを受信すれば良い。このチ
ャネルIDは、受信ノードのアドレスなどを表すものでは
なく、データに対する論理的な番号に過きない。従っ
て、送信されたあるパケットは、1つの送信元ノードか
ら他のすべてのノードに行き渡る、つまりブロードキャ
ストされることになる。
【0053】同期転送によるパケット送信に先立ち、非
同期転送と同様に、バスアービトレーションが行われ
る。しかし、非同期転送のように1対1の通信ではない
ので、同期転送には受信確認用の返送コードは存在しな
い。
【0054】また、図12に示したisoギャップ(同期ギャ
ップ)は、同期転送を行なう前にバスがアイドル状態で
あることを確認するために必要なアイドル期間を表して
いる。この所定のアイドル期間を検出したノードは、バ
スがアイドル状態にあると判断し、同期転送を行ないた
い場合はバス使用権を要求するのでバスアービトレーシ
ョンが行われることになる。
【0055】図13は同期転送用のパケットフォーマット
例を示す図である。各チャネルに分けられた各種のパケ
ットには、それぞれデータ部及び誤り訂正用のデータCR
Cの他にヘッダ部があり、そのヘッダ部には図13に示す
ような、転送データ長、チャネル番号、その他各種コー
ド及び誤り訂正用のヘッダCRCなどが書き込まれてい
る。
【0056】《バス・サイクル》実際に、1394シリアル
バスにおいては、同期転送と非同期転送が混在できる。
図14は同期転送と非同期転送が混在するときの転送状態
の時間的遷移を示す図である。
【0057】ここで、前述したように同期転送は非同期
転送より優先して実行される。その理由は、CSPの後、
非同期転送を起動するために必要なアイドル期間のギャ
ップ(サブアクションギャップ)よりも短いギャップ
(同期ギャップ)で、同期転送を起動できるからであ
る。従って、非同期転送より同期転送は優先して実行さ
れることとなる。
【0058】図14に示す一般的なバスサイクルにおい
て、サイクル#mのスタート時にCSPがサイクルマスタか
ら各ノードに転送される。CSPによって、各ノードの動
作が同期され、所定のアイドル期間(同期ギャップ)を
待ってから同期転送を行なおうとするノードはバスアー
ビトレーションに参加し、パケット転送に入る。図14で
はチャネルe、チャネルs、及びチャネルkが順に同期転
送されている。
【0059】このバスアービトレーションからパケット
転送までの動作を、与えられているチャネル分繰り返し
行なった後、サイクル#mにおける同期転送がすべて終
了すると、非同期転送を行うことができるようになる。
つまり、アイドル時間が、非同期転送が可能なサブアク
ションギャップに達することによって、非同期転送を行
いたいノードはバスアービトレーションに参加する。た
だし、非同期転送が行えるのは、同期転送の終了後か
ら、次のCSPを転送すべき時間(cycle synch)までの間
に、非同期転送を起動するためのサブアクションギャッ
プが検出された場合に限られる。
【0060】図14に示すサイクル#mでは、3つのチャ
ネル分の同期転送の後、非同期転送によりACKを含む2
パケット(パケット1、パケット2)が転送されている。
この非同期パケット2の後、サイクルm+1をスタートすべ
き時間(cycle synch)に至るので、サイクル#mにおける
転送はこれで終わる。ただし、非同期または同期転送中
に次のCSPを送信すべき時間(cycl esynch)に至ったら、
転送を無理に中断せず、その転送が終了した後にアイド
ル期間を経て次の同期サイクルのCSPを送信する。すな
わち、1つの同期サイクルが125μS以上続いたときは、
その延長分、次の同期サイクルは基準の125μSより短縮
される。このように同期サイクルは125μSを基準に超
過、短縮し得るものである。
【0061】しかし、同期転送はリアルタイム転送を維
持するために、必要であれば毎サイクル実行され、非同
期転送は同期サイクル時間が短縮されたことによって次
以降の同期サイクルに延期されることもある。サイクル
マスタは、こういった遅延情報も管理する。
【0062】●プリントシステム 以下、本実施形態におけるプリントシステムについて説
明する。
【0063】<<システム概要構成>>図1は、1394シリア
ルバスケーブルにより複数の機器が接続されたプリント
システムの概要構成を示す図である。図1においては実
線で描かれた1394シリアルバスによって、PC101、外
部記憶装置102、モニタ103、記録再生装置104、プリン
タ105、スキャナ106が接続されており、各機器はそれぞ
れ1394シリアルバスの仕様に基づいたデータ転送を行う
ことができる。ここで、記録再生装置101とは、動画又
は静止画を記録再生するデジタルカメラやカメラ一体型
デジタルVTR等である。また、記録再生装置104で出
力する映像データをプリンタ105に直接転送することに
より、ダイレクトプリントが可能である。尚、1394シリ
アルバスの接続方法は図1の例に限られるものではな
く、任意の機器間における接続によりバスを構成するこ
とが可能である。例えば、図1に示した機器群はあくま
で一例であり、該機器群以外にも、例えばデータ通信機
器を1394シリアルバスで接続することも可能であるし、
また、ハードディスクなどの外部記憶装置や、CDR、DVD
等、1394シリアルバスによるネットワークを構成するこ
とができる機器であれば、何でも接続できる。
【0064】次に、図1に示すバス構成を例として、本
実施形態における動作について図2を参照して説明す
る。図2は、PC101、記録再生装置104、プリンタ105の詳
細ブロック構成を示し、これらは互いに1394シリアルバ
スによって接続されている。
【0065】記録再生装置104において、204は撮像系、
205はA/Dコンバータ、206は映像信号処理回路、207
は所定のアルゴリズムで記録時に圧縮、再生時に伸張を
行なう圧縮/伸張回路、208は磁気テープや固体メモリ等
とその記録再生ヘッド等も含めた記録再生系、209はシ
ステムコントローラ、210は指示入力を行なう操作部、2
11はD/Aコンバータ、212は表示部であるEVF、213は非圧
縮で転送する映像データを記憶するフレームメモリ、21
4はフレームメモリ213の読み出し等を制御するメモリ制
御部、215は圧縮されて転送する映像データを記憶する
ためのフレームメモリ、216はフレームメモリ215の読み
出し等を制御するメモリ制御部、217はデータセレク
タ、218は1394シリアルバスのI/F部である。
【0066】プリンタ105において、219は1394シリアル
バスのI/F部、220はデータセレクタ、221は所定のアル
ゴリズムで圧縮された映像データを復号化するための復
号化回路、222はプリント画像の画像処理回路、223はプ
リント画像を形成する為のメモリ、224は用紙上に実際
のプリント動作を行なうプリンタ部、225はプリンタ部2
24の紙送り等を行なうドライバ、226はプリンタ105全体
の制御部であるプリンタコントローラ、227はプリンタ
操作部である。
【0067】PC101において、261はPC101に搭載された1
394シリアルバスのI/FF部、262はPCIバス、263はMPU、
264は所定のアルゴリズムで圧縮された映像データを復
号化するための復号化回路、266はHDD、267はメモリ、2
68はキーボードやマウス等の操作部である。
【0068】図2に示すPC101、記録再生装置104、プリ
ンタ105は、それぞれ内部の1394I/F261、218、219によ
って、1394シリアルバスを介して互いに接続されている
ことが分かる。
【0069】<<データ転送処理>>次に、図2に示すブロ
ック図におけるデータ転送処理について説明する。
【0070】まず、記録再生装置104の記録時における
動作について詳細に説明する。撮像系204で撮影した映
像信号はA/Dコンバータ205でデジタル化された後、映像
信号処理回路206で映像処理がなされる。映像信号処理
回路206の出力の一方は撮影中の映像としてD/Aコンバー
タ211でアナログ信号に戻され、EVF212で表示される。
その他の出力は、圧縮回路207で所定のアルゴリズムで
圧縮処理された後、記録再生系208で記録媒体に記録さ
れる。ここで所定の圧縮処理とは、デジタルカメラでは
代表的なものとしてJPEG方式、家庭用デジタルVTRでは
帯域圧縮方法としてのDCT(離散コサイン変換)及びVLC
(可変長符号化)に基づいた圧縮方式、その他としてMPEG
方式などである。
【0071】再生時には、記録再生系208が記録媒体か
ら所望の映像を再生する。尚、所望の映像の選択は、操
作部210から入力された指示入力を元に選択され、シス
テムコントローラ209が制御して再生する。記録媒体か
ら再生された映像データのうち、圧縮状態のまま転送さ
れるデータはフレームメモリ215に出力される。また、
映像データを非圧縮のデータとして転送するために再生
データを伸張する際には、伸張回路207で伸張したデー
タをフレームメモリ213に出力する。また、再生した映
像データをEVF212で表示する際には、伸張回路207で伸
張し、D/Aコンバータ211でアナログ信号に戻された後EV
F212に出力され、表示される。
【0072】フレームメモリ213、およびフレームメモ
リ215は、それぞれシステムコントローラ209にて制御さ
れるメモリ制御部214、216によって書き込み/読み出し
の制御がなされ、読み出された映像データはデータセレ
クタ217へと出力される。このとき、フレームメモリ21
3、及び215の出力は、同時間にはどちらか一方がデータ
セレクタ217に出力されるように制御される。
【0073】システムコントローラ209は、記録再生装
置104内の各部の動作を制御するものであるが、PC101や
プリンタ105といった外部に接続された機器に対する制
御コマンドデータを出力し、データセレクタ217を介し
て1394シリアルバス上を転送して外部装置にコマンド送
信することもできる。また、PC101やプリンタ105から記
録再生装置104に転送されてきた各種データコマンド
は、データセレクタ217を介してシステムコントローラ2
09に入力され、記録再生装置104の各部の制御に用いる
ことができる。
【0074】例えば、プリンタ105やPC101から転送され
た、デコーダの有無、またはデコーダの種類等を示すコ
マンドデータは、要求コマンドとしてシステムコントロ
ーラ209に入力された後、記録再生装置104より映像デー
タを転送する際に、圧縮、非圧縮のいずれの映像データ
を転送するかが該コマンドに基づいて判断される。そし
て該判断結果に応じて、システムコントローラ209はメ
モリ制御部204,205にコマンドを伝達し、フレームメモ
リ203,205のいずれか適した一方の映像データを読み出
して転送するように制御する。
【0075】このように、圧縮、非圧縮の映像データの
いずれを転送するかという判断は、プリンタ105またはP
C101よりコマンド転送されてきた、それぞれの機器が具
備するデコーダの情報に基づいて行われる。即ち、記録
再生装置104での映像データ圧縮方式が転送先の機器に
おいてデコード可能であると判断される場合には、圧縮
された映像データを転送するようにフレームメモリ215
から読み出したデータを出力する。一方、デコードでき
ないと判断された場合には非圧縮の映像データを転送す
るために、フレームメモリ213から読み出したデータを
出力するように制御する。
【0076】データセレクタ217に入力した映像データ
及びコマンドデータは、1394I/F218で1394シリアルバス
の仕様に基づいてケーブル上をデータ転送される。例え
ば、プリント用映像データならばプリンタ105が、PCに
取り込む映像データならばPC101が受信する。また、コ
マンドデータも適宜対象ノードに対して転送される。各
データの転送方式は、主にAVデータは同期データとして
同期転送方式で転送し、コマンドデータは非同期データ
として非同期転送方式で転送する。ただし、通常は同期
データで転送するデータであっても、転送状況等に応じ
ては非同期データとして転送した方が都合がいい場合も
あり、このような場合は非同期転送を行なっても良い。
【0077】次に、プリンタ102の動作について詳細に
説明する。1394I/F部219に入力したデータは、データセ
レクタ220において各データの種類毎に分類される。そ
して、映像データ等のプリントすべきデータは、圧縮さ
れていれば復号化回路221でデータの伸張がなされた
後、画像処理回路222に出力される。ここで本実施形態
においては上述したように、予め記録再生装置104に送
っておいたデコーダの有無または種類等の情報に基づい
た最適な圧縮または非圧縮のデータが転送されてくるた
め、プリンタ105が具備する復号化回路221においては、
入力される圧縮データを所定の伸張方式で適切に伸張す
ることができる。一方、転送されてきた映像データが非
圧縮であれば、すなわち復号化回路221が存在しない
か、または復号化回路221が記録再生装置104の圧縮方式
では対応不可能であるため、この場合は、映像データは
復号化回路221をスルーして直接プリント画像処理回路2
22に入力される。また、映像データでないプリント用デ
ータ等、伸張する必要がないデータがプリンタ105に入
力されてきた場合にも、復号化回路221はスルーされ
る。
【0078】画像処理回路222に入力されたプリント用
のデータは、ここでプリントに適した画像処理が施さ
れ、かつプリンタコントローラ226によって記憶、読み
出しの制御がなされるメモリ223上にプリント画像とし
て形成された後、該プリント画像がプリンタ部224に送
出されることにより、用紙上にプリントされる。ここ
で、プリンタ部104の駆動や紙送り等の駆動はドライバ2
25で行なうものであり、ドライバ225やプリンタ部224の
動作制御、およびその他各部の全体制御はプリンタコン
トローラ223によって行われる。プリンタ操作部227は紙
送りや、リセット、トナーチェック、プリンタ動作のス
タンバイ/開始/停止等の動作を指示入力するためのも
のであり、その指示入力に応じて、プリンタコントロー
ラ226は各部の制御を行なう。
【0079】1394I/F部219に入力したデータがプリンタ
105に対するコマンドデータであれば、データセレクタ2
20からプリンタコントローラ226に制御コマンドとして
伝達され、プリンタコントローラ226によって該制御コ
マンドの示す情報に対応したプリンタ105各部の制御が
なされる。また、上述したように、プリンタコントロー
ラ226はプリンタ105内の復号化回路221の具備するデコ
ーダの種類、または復号化回路221の有無等の情報を出
力して、記録再生装置104にコマンドデータとして転送
することができる。
【0080】ここで、復号化回路221の有するデコード
機能の一例として、JPEG方式が挙げられる。JPEG復号化
はソフトウェア的に可能であるので、復号化回路221で
は、内部に備えたROMに保持されたJPEG復号化プログラ
ム、あるいは他のノードから転送された復号化プログラ
ム等を用いて、復号化処理を行なうことができる。本実
施形態では、記録再生装置104においてJPEG方式で圧縮
された映像データ(画像データ)をプリンタ105に転送
し、プリンタ105内で復号化処理することにより、非圧
縮データを転送するよりも転送効率が良い。また、ソフ
トウェアによるデコード処理を行なうことで、プリンタ
105に専用デコーダを設けなくて済むためコスト的にも
有利である。もちろん、復号化回路221でハード的な復
号化処理を行なうために、JPEGデコード回路(ボード)
を設ける構成も可能であり、この場合復号化処理速度の
向上が望める。
【0081】またメモリ223が、印刷を行う画像データ1
ページ分の容量を有する場合には、1ページ分の画像デ
ータを全て受け取ってからプリント動作を行う。この時
のデータ転送方式としては、同期転送、非同期転送のど
ちらでも構わない。一方、メモリ223が画像1ページ分の
容量を持たない場合には、データ転送を転送速度の保証
できる同期転送で行い、プリンタ105ではデータ転送を
行いながらプリント動作を行うことになる。なお、この
時のデータ転送速度はプリント速度に合わせる必要があ
る。
【0082】このように、記録再生装置104からプリン
タ105に映像データが転送されてプリントされることに
より、所謂ダイレクトプリントが実現され、即ちPC101
での処理を用いずにプリント処理が可能である。
【0083】以上説明したように本実施形態において
は、記録再生装置104からプリンタ105またはPC101に映
像データを転送する前に、転送先であるプリンタ105か
らデコーダの情報を転送元である記録再生装置104へコ
マンド転送しておくことによって、記録再生装置104は
転送先装置がデコード可能であれば圧縮した映像データ
を転送し、デコード不可能であれば非圧縮の映像データ
を転送することができる。
【0084】<<プリンタ構成>>以下、プリンタ105のエ
ンジン部であるプリンタ部224の構成を図3に示し、説明
する。
【0085】図3において、110は感光ドラムであり、前
露光ランプ112によって画像形成に備えて除電される。1
13は1次帯電器であり、感光ドラム110を一様に帯電さ
せる。117は露光手段であり、例えば半導体レーザ等で
構成され、画像処理や装置全体の制御を行うコントロー
ラ部139で処理された画像データに基づいて感光ドラム1
10を露光し、静電潜像を形成する。118は現像器であ
り、黒色の現像剤(トナー)が収容されている。119は転
写前帯電器であり、感光ドラム110上に現像されたトナ
ー像を用紙に転写する前に高圧をかける。120,122,12
4は給紙ユニットであり、各給紙ローラ121,123,125の
駆動により、転写用紙が装置内へ給送され、レジストロ
ーラ126の配設位置で一旦停止し、感光ドラム110に形成
された画像との書き出しタイミングがとられ再給送され
る。127は転写帯電器であり、感光ドラム110に現像され
たトナー像を給送される転写用紙に転写する。128は分
離帯電器であり、転写動作の終了した転写用紙を感光ド
ラム110より分離する。転写されずに感光ドラム110上に
残ったトナーはクリーナ111によって回収される。
【0086】129は搬送ベルトで、転写プロセスの終了
した転写用紙を定着器130に搬送し、例えば熱により定
着される。131はフラッパであり、定着プロセスの終了
した転写用紙の搬送パスを、ステイプルソータ132また
は中間トレイ137の配置方向のいずれかに制御する。ス
テイプルソータ132に排紙された用紙は各ビンに仕分け
されるが、必要に応じてコントローラ部139からの指示
によりステイプル部141がステイプルを行う。133〜136
は給送ローラであり、一度定着プロセスの終了した転写
用紙を中間トレイ137に反転(多重)または非反転(両
面)して給送する。138は再給送ローラであり、中間ト
レイ137に載置された転写用紙を再度、レジストローラ1
26の配設位置まで搬送する。
【0087】コントローラ部139は、上述した図2に示す
プリンタコントローラ225、画像処理回路222等を備えて
おり、1394I/F219から送られてくるコマンドや、操作部
227からの指示に従って、画像形成動作を行う。
【0088】<<プリント動作>>次に、本実施形態におけ
るプリント動作について、図4のフローチャートを参照
して詳細に説明する。
【0089】図4は、記録再生装置104において、1394シ
リアルバスで接続された他の機器に映像データ(画像デ
ータ)を転送する処理を示すフローチャートである。ま
ずステップS1において、ユーザによって指定された転送
先の機器に基づいた転送設定を行う。ここでは、転送先
としてプリンタ105が指定されたとする。そしてステッ
プS2において、記録再生装置104はプリンタ105にこれか
ら転送を行うことを告げる所定の情報、及び転送先機器
(プリンタ105)内に具備するデコーダの有無、種類等の
情報を転送するように促す為の情報を含んだコマンド
を、1394シリアルバスを用いて送信する。するとプリン
タ105においては、送信されてきたコマンドを受けて、
デコーダ情報を含んだ所定のコマンドデータを記録再生
装置104に転送する。ここで、転送先であるプリンタ105
から転送元である記録再生装置104に転送されてきたコ
マンドデータのうち、デコーダ情報は、圧縮して記録し
た画像データの転送を行う際に、圧縮したまま転送する
か、または非圧縮に戻してから転送するかの判断材料と
なるデータである。また、該デコーダ情報は更に、転送
先の機器(プリンタ105)にとっては圧縮データの転送を
希望するか、または非圧縮データの転送を希望するかを
要求するデータとしての役割も担うことになる。このよ
うに、ステップS2において転送先の機器に応じた映像デ
ータ転送時の出力形式の設定を行うと、次にステップS3
において、ユーザがプリントまたはPC取り込み等のため
に転送したい画像データを、不図示の記録媒体に記録さ
れている映像中から選択すると、記録再生装置104はそ
の読み出し動作を行なう。次にステップS4において、ユ
ーザによる転送指令を待つ。この時、画像の種類、紙サ
イズ、部数等の項目と共に、プリンタ105に備えられた
ソータやステイプル機能についても設定される。
【0090】次にステップS5において、記録再生装置10
4からプリンタ105に画像データが転送される。ここで転
送される映像データとしては、記録再生装置104内の圧
縮/伸長回路207と、プリンタ105内の復号化回路221が同
じ圧縮方式で対応していれば圧縮された画像データが送
られ、異なる方式であれば非圧縮の画像データが転送さ
れる。
【0091】次にステップS6において、プリンタ105で
復号された画像データは、画像処理部222で変倍、フィ
ルタ処理、2値化等、プリンタ105の特性に合わせた処理
が施された後、プリンタ部224において用紙上への印刷
処理が行われる。ここで、画像データの転送は転送速度
の保証される同期転送によって行われ、プリンタ105で
は画像データの転送に合わせてリアルタイムでプリント
動作を行う。
【0092】ここで上述した様に、1394シリアルバスは
プラグ&プレイ機能を備えており、新たな機器の接続
や、機器の取り外しが随時可能である。このような新た
な機器の増設や機器の取り外しが行われると、1394シリ
アルバスにおいてバスリセットが発生し、実行中であっ
たデータ転送が中断し、新しいネットワーク構築が行わ
れる。しかしながら本実施形態では画像データの転送に
同期させてプリント動作を行っているため、画像データ
転送中にバスリセットが発生するとその間の画像データ
が保証できなくなり、結果として、印刷される画像に不
具合が生じてしまう。そこで本実施形態では、ステップ
S7で1394シリアルバスにおけるバスリセットの発生を監
視する。尚、ステップS7におけるバスリセットの検知
は、上述したようにプリンタ105の1394I/F218における
リンクレイヤによって行われる。
【0093】そして、画像転送中にバスリセットが発生
しなければステップS8に進み、画像データの転送、印刷
の終了が検出されるまで、ステップS4〜S7の処理を繰り
返す。1ページ分の転送及び印刷が終了すると、ステッ
プS9においてステップS3で選択された画像が全て印刷さ
れたかを判断する。印刷が終了していなければ再びステ
ップS5に戻り、画像データ転送及び印刷が行われる。
【0094】ステップS9で全ての画像データについて転
送・印刷が終了するとステップS10に進み、他の画像デ
ータの転送・印刷を続行するか否かの選択を行う。他の
画像を選択するのであればステップS3に戻って映像選択
処理を繰り返し、他の画像を選択しないのであれば、本
フローを終了する。尚、図4のフローチャートに示す処
理は、常時、画像データ転送モードの実行指示に伴なっ
てステップS1にリターンすることにより、繰り返し実行
される。
【0095】一方、ステップS7において画像データ転送
中にバスリセットが発生した場合にはステップS11に進
み、現在実行されている画像データの転送を中断する。
そしてステップS12において、ステイプルソータ132の特
定の1ビンに印刷中の用紙を出力する。ここで、ステイ
プルソータ132の特定ビンは予め不具合専用ビンとして
指定しておいても良いが、例えば操作部227等により、
ステイプルソータ132のいずれかのビンを不具合専用ビ
ンとしてユーザが任意に設定しても良い。また、バスリ
セット発生時に使われていない空いているビンを、不具
合専用ビンとして随時用いてもよい。
【0096】次にステップS13において、転送を中断し
た画像データの転送を記録再生装置104に再度要求し、
ステップS5に戻る。尚、この再転送要求は非同期転送に
より行われる。この再転送要求に応じて画像データの転
送、印刷が再開され、プリンタ105において適切な印刷
出力を得ることができる。
【0097】尚、ステップS9において全ての画像データ
の転送・印刷が終了した時点で、ステイプル部141によ
るステイプル処理を行なうことにより、常に適切な印刷
出力がなされた用紙をステイプルすることができる。
【0098】尚、本発明はプリンタ装置に限らず、プリ
ンタを動作させるコントローラのみにも適用することが
できる。
【0099】以上説明したように本実施形態によれば、
1394シリアルバスによる画像データ転送中にバスリセッ
トが発生した場合には転送、印刷を中断し、印刷が中断
された記録用紙を不具合専用ビンに出力し、画像データ
の転送・出力を再度行なうことにより、バスリセットの
ために不具合の生じた出力結果が同一ビン上に混在する
ことがなくなる。従って、ユーザが不具合出力を除去す
る作業を行なう必要がなくなる。
【0100】本発明において転送中にバスリセットが発
生した画像に対しては、再送してビンを変えることな
く、他の方法によってバスリセットのために不具合が生
じた出力結果を同一ビン乗に混在させないようにしても
良い。例えば、不具合が生じた出力結果の記録用紙を排
出しないようにし、シュレッダーしても良い。
【0101】尚、本実施形態では記録媒体に圧縮記録し
た画像データを転送する例について説明したが、本発明
はもちろん記録された画像データに限らず、例えば撮像
装置より入力した映像データであって、記録処理が行わ
なれていない圧縮画像データを用いることも可能であ
る。
【0102】また、本実施形態において画像データの転
送元として説明した記録再生装置は、主として動画及び
静止画の映像データに関し、カメラ一体型VTRやデジタ
ルカメラを意識したものであったが、他の記録または再
生装置であるDVDやMD、CD、PCなどのデジタル機器であ
ってもよく、また、スキャナ等の画像入力機器であって
も、もちろん画像データの転送元になりうる。
【0103】また、本実施形態においては、画像形成処
理を行なうプリンタ105としてレーザービームプリンタ
を例に説明したが、インクジェットプリンタ等、他の記
録方式による画像出力装置であっても構わない。
【0104】また、本実施形態で説明したプリンタ105
はステイプルソータ132を備えていたが、通常のソータ
であっても構わない。
【0105】また、本実施形態ではバスリセットが発生
した時点で画像データの再送要求を行なう例について説
明したが、本発明の再送要求のタイミングはこの例に限
定されない。例えばバスリセットが発生した時点で所定
のフラグを立てるようにしておき、任意のタイミングで
このフラグを参照して再送要求を行なうことも可能であ
る。
【0106】また、ステイプルソータ132の複数のビン
のうち、1つを不具合専用ビンとして設定する例につい
て説明したが、もちろん不具合専用ビンとして設定され
るビンは2つ以上であっても良い。即ち、不具合発生の
可能性がある出力用紙群と、再転送により適切な出力が
確実に行われた用紙群とが区別できれば良い。
【0107】また、上述した実施形態においてはIEEE13
94に規定されるシリアルインタフェースを用いて、ネッ
トワークを構成する例について説明したが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、Universal Serial Bus(U
SB)と呼ばれるシリアルインターフェイスなど、任意の
シリアルインタフェイスを用いて構成されるネットワー
クにも適用することができる。
【0108】
【他の実施形態】なお、本発明は、複数の機器(例えば
ホストコンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プ
リンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一
つの機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ
装置など)に適用してもよい。
【0109】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0110】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0111】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0112】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0113】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0114】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、13
94シリアルバス上に接続された画像出力装置において、
画像データ転送中にバスリセットが発生した場合でも、
正常な印刷がなされた出力用紙中に不具合の発生した出
力用紙が混在することを回避できる。
【0115】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態におけるネットワーク
プリントシステム構成を示す図である。
【図2】本実施形態におけるPC、記録再生装置、プリン
タの詳細構成を示すブロック図である。
【図3】本実施形態におけるプリンタの構成を示す側断
面図である。
【図4】本実施形態におけるステイプルプリント動作を
示すフローチャートである。
【図5】1394シリアルバスを用いて接続されたネットワ
ーク構成の一例を示す図である。
【図6】1394シリアルバスの構成要素を表す図である。
【図7】1394シリアルバスのアドレスマップを示す図で
ある。
【図8】1394シリアルバスにおいて各ノードIDを決定す
るためのトポロジーマップの例を示す図である。
【図9】1394シリアルバスにおけるアービトレーション
を説明するための図である。
【図10】非同期転送における時間的な状態遷移を示す図
である。
【図11】非同期転送におけるパケットフォーマットの一
例を示す図である。
【図12】同期転送における時間的な状態遷移を示す図で
ある。
【図13】同期転送におけるパケットフォーマットの一例
を示す図である。
【図14】1394シリアルバス上において同期転送と非同期
転送が混在する場合の転送状態遷移を示す図である。
【図15】アービトレーションを説明するためのフローチ
ャートである。
【符号の説明】
101 PC 102 外部記憶媒体 103 モニタ 104 記録再生装置 105 プリンタ 106 スキャナ

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリアルバスにより他のデバイスと接続
    された画像出力装置であって、 該シリアルバスを介して前記他のデバイスとの通信を行
    ない、該デバイスから転送された画像データを受信する
    通信手段と、 前記通信手段により受信した画像データに基づいて画像
    形成手段により記録媒体上に画像形成させる画像形成制
    御手段と、 前記画像形成手段により画像形成された記録媒体を排出
    させる排出手段と、 前記通信手段による画像データ受信中に前記シリアルバ
    スの初期化状態を検出する検出手段と、を有し、 前記排出手段は、前記検出手段により前記シリアルバス
    の初期化状態が検出されたときに画像形成された記録媒
    体を他の画像形成された記録媒体と混在しないように排
    出させることを特徴とする画像出力装置。
  2. 【請求項2】 前記排出手段は、前記検出手段により前
    記シリアルバスの初期化状態が検出されないときに画像
    形成された記録媒体を第1の排出口に排出し、初期化状
    態が検出されたときに画像形成された記録媒体を前記第
    1の排出口とは異なる第2の排出口に排出させることを特
    徴とする請求項1記載の画像出力装置。
  3. 【請求項3】 前記検出手段により前記シリアルバスの
    初期化状態が検出された場合、前記通信手段は画像デー
    タの受信を中断し、該画像データの転送を要求すること
    を特徴とする請求項1または2記載の画像出力装置。
  4. 【請求項4】 前記通信手段は、同期転送されてきた画
    像データを受信することを特徴とする請求項1または2記
    載の画像出力装置。
  5. 【請求項5】 前記通信手段は、非同期転送により画像
    データの転送を要求することを特徴とする請求項3記載
    の画像出力装置。
  6. 【請求項6】 前記シリアルバスの初期化状態は、新た
    なネットワーク構築がなされている状態であることを特
    徴とする請求項1又は2記載の画像出力装置。
  7. 【請求項7】 前記排出手段に備えられた少なくとも2つ
    の排出口のいずれかを、前記第2の排出口として設定す
    る設定手段を備えることを特徴とする請求項2記載の画
    像出力装置。
  8. 【請求項8】 前記設定手段は、前記検出手段により前
    記シリアルバスの初期化状態が検出された際に使用され
    ていない排出口を、前記第2の排出口として設定するこ
    とを特徴とする請求項7記載の画像出力装置。
  9. 【請求項9】 更に、画像形成手段を含むことを特徴と
    する請求項1記載の画像出力装置。
  10. 【請求項10】 前記シリアルバスはIEEE1394規格に適合
    または準拠するバスであることを特徴とする請求項1乃
    至9のいずれかに記載の画像出力装置。
  11. 【請求項11】 前記シリアルバスはUSB規格に適合また
    は準拠するバスであることを特徴とする請求項1乃至9の
    いずれかに記載の画像出力装置。
  12. 【請求項12】 シリアルバスを介して他のデバイスとの
    通信を行ない、該デバイスから転送された画像データを
    受信する通信手段と、 前記通信手段により受信した画像データに基づいて画像
    形成手段により記録媒体上に画像を形成させる画像形成
    制御手段と、 前記画像形成手段により画像形成された記録媒体を排出
    する排出手段と、 前記通信手段による画像データ受信中に前記シリアルバ
    スの初期化状態を検出する検出手段と、 前記検出手段により前記シリアルバスの初期化状態が検
    出されたときに画像形成された記録媒体を他の画像形成
    された記録媒体と混在しないように前記排出手段により
    排出させ、前記通信手段により画像データの受信を中断
    して該画像データの転送要求を行なうように制御する制
    御手段と、を有することを特徴とする画像出力装置。
  13. 【請求項13】 前記制御手段は、前記検出手段により前
    記シリアルバスの初期化状態が検出されないときに画像
    形成された記録媒体を第1の排出口に排出させ、初期化
    状態が検出されたときに画像形成された記録媒体を前記
    第1の排出口とは異なる第2の排出口に排出させるように
    前記排出手段を制御することを特徴とする請求項12記載
    の画像出力装置。
  14. 【請求項14】 シリアルバスにより他のデバイスと接続
    された画像出力装置における画像出力方法であって、 該シリアルバスを介して前記他のデバイスとの通信を行
    ない、該デバイスから転送された画像データを受信する
    受信工程と、 前記受信工程において受信した画像データに基づいて記
    録媒体上に画像形成する画像形成工程と、 前記受信工程中に前記シリアルバスの初期化状態の発生
    を監視する監視工程と、 前記監視工程において前記シリアルバスの初期化状態が
    検出されたときに画像形成された記録媒体を他の画像形
    成された記録媒体と混在しないように排出する排出工程
    と、を有することを特徴とする画像出力方法。
  15. 【請求項15】 前記排出工程においては、前記検出手段
    により前記シリアルバスの初期化状態が検出されないと
    きに画像形成された記録媒体を第1の排出口に排出し、
    初期化状態が検出されたときに画像形成された記録媒体
    を前記第1の排出口とは異なる第2の排出口に排出させる
    ことを特徴とする請求項14記載の画像出力方法。
  16. 【請求項16】 更に、前記監視工程において前記シリア
    ルバスの初期化状態が検出された場合に、前記受信工程
    を中断し、再度該画像データの転送要求を行なう転送要
    求工程を有することを特徴とする請求項14または15記載
    の画像出力方法。
  17. 【請求項17】 前記受信工程においては、同期転送され
    てきた画像データを受信することを特徴とする請求項14
    または15記載の画像出力方法。
  18. 【請求項18】 前記転送要求工程においては、非同期転
    送により画像データの転送を要求することを特徴とする
    請求項16記載の画像出力方法。
  19. 【請求項19】 前記シリアルバスの初期化状態は、新た
    なネットワーク構築がなされている状態であることを特
    徴とする請求項14または15記載の画像出力方法。
  20. 【請求項20】 更に、少なくとも2つの排出口のうちの
    いずれかを前記第2の排出口として設定する設定工程を
    備えることを特徴とする請求項15記載の画像出力方法。
  21. 【請求項21】 前記設定工程においては、前記監視工程
    において前記シリアルバスの初期化状態が検出された際
    に使用されていない排出口を、前記第2の排出口として
    設定することを特徴とする請求項20記載の画像出力方
    法。
  22. 【請求項22】 前記シリアルバスはIEEE1394規格に適合
    または準拠するバスであることを特徴とする請求項14乃
    至21のいずれかに記載の画像出力方法。
  23. 【請求項23】 前記シリアルバスはUSB規格に適合また
    は準拠するバスであることを特徴とする請求項14乃至21
    のいずれかに記載の画像出力方法。
  24. 【請求項24】 画像入力装置と画像出力装置とがシリア
    ルバスにより接続された画像出力システムであって、 前記画像入力装置は、 前記シリアルバスを介して前記画像出力装置との通信を
    行ない、該画像出力装置に画像データを送信する第1の
    通信手段を有し、 前記画像出力装置は、 前記シリアルバスを介して前記画像入力装置との通信を
    行ない、該画像入力装置から転送された画像データを受
    信する第2の通信手段と、 該画像データに基づいて画像形成手段により記録媒体上
    に画像形成させる画像形成制御手段と、 前記画像形成された記録媒体を排出させる排出手段と、 前記第2の通信手段による画像データ受信中に前記シリ
    アルバスの初期化状態を検出する検出手段を有し、 前記検出手段により前記シリアルバスの初期化状態が検
    出された場合に、前記排出手段はその時に画像形成され
    た記録媒体を他の画像形成された記録媒体と混在しない
    ように排出し、前記第2の通信手段は前記画像データの
    受信を中断し、前記画像入力装置に対して該画像データ
    の転送要求を行なうことを特徴とする画像出力システ
    ム。
  25. 【請求項25】 前記排出手段は、前記検出手段により前
    記シリアルバスの初期化状態が検出されないときに画像
    形成された記録媒体を第1の排出口に排出し、初期化状
    態が検出されたときに画像形成された記録媒体を前記第
    1の排出口とは異なる第2の排出口に排出させることを特
    徴とする請求項24記載の画像出力システム。
  26. 【請求項26】 前記第1の通信手段及び前記第2の通信手
    段は、同期転送により前記画像データを送受信すること
    を特徴とする請求項24または25記載の画像出力システ
    ム。
  27. 【請求項27】 前記第2の通信手段は、非同期転送によ
    り画像データの転送を要求することを特徴とする請求項
    24または25記載の画像出力システム。
  28. 【請求項28】 前記シリアルバスの初期化状態は、新た
    なネットワーク構築がなされている状態であることを特
    徴とする請求項24または25記載の画像出力システム。
  29. 【請求項29】 前記シリアルバスはIEEE1394規格に適合
    または準拠するバスであることを特徴とする請求項24乃
    至28のいずれかに記載の画像出力システム。
  30. 【請求項30】 前記シリアルバスはUSB規格に適合また
    は準拠するバスであることを特徴とする請求項24乃至28
    のいずれかに記載の画像出力システム。
  31. 【請求項31】 シリアルバスにより他のデバイスと接続
    された画像出力装置における画像出力方法のプログラム
    コードが格納されたコンピュータ可読メモリであって、 該シリアルバスを介して前記他のデバイスとの通信を行
    ない、該デバイスから転送された画像データを受信する
    受信工程のコードと、 前記受信工程において受信した画像データに基づいて記
    録媒体上に画像を形成する画像形成工程のコードと、 前記受信工程中に前記シリアルバスの初期化状態の発生
    を監視する監視工程のコードと、 前記監視工程において前記シリアルバスの初期化状態が
    検出されたときに画像形成された記録媒体を他の画像形
    成された記録媒体と混在しないように排出する排出工程
    のコードと、を有することを特徴とするコンピュータ可
    読メモリ。
  32. 【請求項32】 更に、前記監視工程において前記シリア
    ルバスの初期化状態が検出された場合に、前記受信工程
    を中断し、再度該画像データの転送要求を行なう転送要
    求工程のコードを有することを特徴とする請求項31記載
    のコンピュータ可読メモリ。
JP10133985A 1998-05-15 1998-05-15 画像出力装置及びその方法、及び画像出力システム Withdrawn JPH11327814A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10133985A JPH11327814A (ja) 1998-05-15 1998-05-15 画像出力装置及びその方法、及び画像出力システム
US09/309,495 US6538758B1 (en) 1998-05-15 1999-05-11 Image output apparatus and method thereof, and image output system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10133985A JPH11327814A (ja) 1998-05-15 1998-05-15 画像出力装置及びその方法、及び画像出力システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11327814A true JPH11327814A (ja) 1999-11-30

Family

ID=15117699

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10133985A Withdrawn JPH11327814A (ja) 1998-05-15 1998-05-15 画像出力装置及びその方法、及び画像出力システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11327814A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002009990A (ja) * 2000-06-16 2002-01-11 Canon Inc 画像処理装置
JP2009232006A (ja) * 2008-03-21 2009-10-08 Seiko Epson Corp 画像形成装置及び画像形成装置の制御方法
JP2009285852A (ja) * 2008-05-27 2009-12-10 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及びその制御方法
US7849235B2 (en) 2005-04-01 2010-12-07 Fujitsu Limited DMA controller, node, data transfer control method and storage medium

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002009990A (ja) * 2000-06-16 2002-01-11 Canon Inc 画像処理装置
US7292377B2 (en) 2000-06-16 2007-11-06 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus capable of reducing power consumption while connected to an external device
US7849235B2 (en) 2005-04-01 2010-12-07 Fujitsu Limited DMA controller, node, data transfer control method and storage medium
JP2009232006A (ja) * 2008-03-21 2009-10-08 Seiko Epson Corp 画像形成装置及び画像形成装置の制御方法
JP2009285852A (ja) * 2008-05-27 2009-12-10 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及びその制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7401213B2 (en) Data communication apparatus and method of a device that supports plural communication methods
US6273535B1 (en) Image forming system and images forming apparatus
US7050184B1 (en) Data transfer apparatus and method, and data transfer system and medium
US6717694B1 (en) Data transmission apparatus, system and method, and recording medium
KR100680661B1 (ko) 전자기기 및 데이터 통신방법
JPH11243651A (ja) 電力制御システム及び電力制御方法
US6538758B1 (en) Image output apparatus and method thereof, and image output system
US6636327B2 (en) Image processing apparatus and method
US6581118B2 (en) Apparatus and method for determining bus use right
JPH11327814A (ja) 画像出力装置及びその方法、及び画像出力システム
US7196713B1 (en) Image processing system, apparatus, method, and software
JPH10229544A (ja) 画像処理装置及びその制御方法、画像処理システム、出力装置、記憶媒体
JP3501613B2 (ja) データ通信システム、プリントシステム及びデータ通信装置
JPH11321033A (ja) 画像出力装置及びその方法、及び画像出力システム
JP2000196873A (ja) 情報処理装置及び情報処理システム及びそれらの方法と記憶媒体
JP2001147790A (ja) 情報処理装置および方法および記憶媒体
JP3943698B2 (ja) データ通信システム及びデータ通信装置
JP2002016750A (ja) 画像形成装置及びその制御方法と画像形成システム
JPH11341027A (ja) バス管理方法及び装置
JPH11282645A (ja) 画像形成システムと印刷制御装置及び方法
JP2002064511A (ja) データ通信システム、電子機器及びそれらの制御方法
JPH11282641A (ja) 電子機器とその制御方法及びマルチファンクションシステム
JPH10283308A (ja) データ通信方法及び装置と該装置を含む通信システム
JP2003345533A (ja) 画像データ処理システム
JPH11165453A (ja) 画像処理装置及びその動作タイミング制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050802