JPH10283308A - データ通信方法及び装置と該装置を含む通信システム - Google Patents

データ通信方法及び装置と該装置を含む通信システム

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JPH10283308A
JPH10283308A JP9088430A JP8843097A JPH10283308A JP H10283308 A JPH10283308 A JP H10283308A JP 9088430 A JP9088430 A JP 9088430A JP 8843097 A JP8843097 A JP 8843097A JP H10283308 A JPH10283308 A JP H10283308A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1のノードと第2のノードとを直接接続
し、これら第1のノードと第2のノードとの間で直接デ
ータのやり取りを行うことができるデータ通信方法及び
装置と該装置を含む通信システムを提供する。 【解決手段】 IEEE1394ケーブルを介してVT
R102とプリンタ装置101とを直接接続し、プリン
タ装置101からVTR102に対して画像データの送
信を要求すると、そのプリンタ装置101からの要求に
応答してVTR102から該当する画像データが送信さ
れる。この画像データの送信中、VTR102の操作部
10からの所定の指示情報の入力を禁止することによ
り、画像データの伝送に対する障害の発生を抑えること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制御信号とデータ
を混在させて通信することが可能な通信制御バスにより
複数の電子機器を接続して、各電子機器間でデータ通信
を行うデータ通信方法及びその装置と該装置を用いた通
信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータ(PC:パソコ
ン)の周辺機器の中で、最も利用頻度が高いのはハード
ディスクやプリンタであり、これらの周辺装置は、小型
コンピュータ用の汎用型インターフェースであり、代表
的なデジタルインターフェース(以下、デジタルI/
F)であるSCSI等によりPC本体に接続され、この
インターフェースを介してデータのやり取りが行われて
いる。
【0003】また、デジタルカメラやデジタル・ビデオ
カメラもPCへのデータ入力手段として機能する周辺装
置の1つであり、近年、これらデジタルカメラやビデオ
カメラで撮影した静止画や動画などの映像信号をPCへ
取り込み、ハードディスクに記憶したり、またはPCで
編集した後、カラープリンタでプリントすることなどが
行なわれている。このPCに取り込んだ映像信号(画像
データ)をPCからプリンタやハードディスクへ出力す
る際には、上記のSCSI等を経由してデータがやり取
りされている。そのため、この画像データ等のようにデ
ータ量の多い情報を伝送するためにも、このデジタルI
/Fにはデータ伝送レートの高い、かつ汎用性のあるも
のが要求とされる。
【0004】図3は、PCにおける一般的なインターフ
ェースの一例を示すブロック図で、ここではデジタルI
/Fを介してPCにデジタルカメラが、またSCSIを
介してプリンタが接続されている。
【0005】図3において、31はデジタルカメラ、3
2はパソコン(PC)、33はプリンタを示している。
34はデジタルカメラ31の記憶部であるメモリ、35
は画像データの復号化回路、36は画像処理部、37は
D/Aコンバータ、38は表示部であるEVF、39は
デジタルカメラのデジタルI/O部である。
【0006】またPC32において、40はPC32と
デジタルカメラ31とのインターフェースを行うデジタ
ルI/O部、41はキーボードやマウスなどの操作部、
42は画像データの復号化回路、43はディスプレイ、
44はハードディスク、45はRAM等のメモリ、46
は演算処理部のMPU、47はPCIバス、48はデジ
タルI/FのSCSIインタフェース(ボード)で、こ
のSCSII/F48を介してプリンタ33が接続され
ている。
【0007】またプリンタ33において、49はPC3
2とSCSIケーブルで繋がったプリンタ33のSCS
Iインターフェース(I/F)部、50はメモリ、51
はプリントヘッド、52はプリンタ制御部であるプリン
タコントローラ、53はドライバである。
【0008】以上の構成において、デジタルカメラ31
で撮像した映像信号(画像データ)をPC32に取り込
み、その画像データを編集してPC32からプリンタ3
3に出力される。デジタルカメラ31のメモリ34に記
憶されている画像データがメモリ34から読み出される
と、この読み出された画像データは復号化回路35で復
号化され、画像処理回路36でEVF38に表示するた
めの画像処理がなされ、D/Aコンバータ37を経て、
EVF38において表示される。また、このメモリ34
からの画像データは、デジタルI/O部39からケーブ
ルを介してPC32のデジタルI/O部40に入力され
る。
【0009】PC32では、デジタルI/O部40から
入力した画像データを、相互伝送のバスであるPCIバ
ス47を介してハードディスク44に記憶したり、或は
復号化回路42で復号化した後、メモリ45に記憶して
ディスプレイ43に表示する。また、この画像データを
プリントする際は、PC32のSCSIインターフェー
スボード48を介してSCSIケーブルにのせてプリン
タ33に伝送する。プリンタ33は、SCSIインター
フェース49で、この送られてくる画像データを受信
し、メモリ50にプリント画像データとして格納する。
その後、プリンタコントローラ52の制御の下に、この
メモリ50から読み出されたプリント画像データがドラ
イバ53に出力され、プリンタヘッド51により、その
プリント画像データに基づく画像がプリントされる。
【0010】このように、従来はホストであるPC32
にそれぞれの周辺機器が接続され、PC32を介して、
周辺機器間でのデータのやり取りが行なわれている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例で挙げたS
CSIには、データの伝送レートの低いものや、パラレ
ル通信のためケーブルが太いもの、また接続される周辺
機器の種類や数、接続方式などにも制限があるため、多
くの面での不便利性も指摘されている。また、一般的な
PCの多くは、その背面にSCSIやその他のケーブル
を接続するためのコネクタを設けているものが多く、ま
たコネクタの形状も大きく、抜き差しに煩わしさがあ
る。従って、デジタルカメラやビデオカメラ等のよう
に、移動したり携帯するものは、その都度、PCの背面
コネクタに接続したり、着脱しなければなければなら
ず、その手間が非常に煩わしい。
【0012】また、通常PCには多くの周辺機器が接続
されており、今後は更に、これら周辺装置の種類も増え
ることが考えられる。さらに、I/Fの改良などによっ
て、PCの周辺装置に限らず多くのデジタル機器をネッ
トワーク接続した通信が可能になると非常に便利になる
反面、機器の種類によっては非常にデータ量の多い通信
も頻繁に行われるようになる可能性がある。このような
場合は、そのネットワークをより混雑させてしまい、ネ
ットワーク内での他の機器間における通信に影響をもた
らすことも考えられる。例えばユーザが、連続して画像
のプリントを行いたい場合や、また迅速にプリントを行
いたい場合などには、そのPCとプリンタ間でのネット
ワークを介したデータ通信に、ユーザが意識していない
他の機器間同士の通信が影響を及ぼし、画像のプリント
処理が正常に実行されなかったり、プリント出力までの
時間が遅れたりすることも考えられる。
【0013】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、第1のノードと第2のノードとを直接接続し、これ
ら第1のノードと第2のノードとの間で直接データのや
り取りを行うことができるデータ通信方法及び装置と該
装置を含む通信システムを提供することを目的とする。
【0014】また本発明の目的は、インターフェースバ
スを介して、第1のノードより第2のノードにデータを
伝送中、その第1のノードにおける所定の指示入力を禁
止することにより、データ伝送中における不具合の発生
を防止したデータ通信方法及び装置と該装置を含む通信
システムを提供することにある。
【0015】また本発明の目的は、第1のノードより第
2のノードにデータを伝送中、その第1のノードにおけ
る所定の指示入力を禁止し、その所定の入力がなされた
時に警告表示を行うことにより、ユーザへの注意を喚起
できるデータ通信方法及び装置と該装置を含む通信シス
テムを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のデータ通信方法は以下のような工程を備え
る。即ち、制御信号とデータとを混在させて通信可能な
通信制御バスを介して接続されたノード間での通信方法
であって、第1のノードから第2のノードへのデータ伝
送中、前記第1のノードの指示入力部からの所定の指示
入力を禁止するとともに前記第1のノードに、使用者に
所定の表示を提示することを特徴とする。
【0017】また上記目的を達成するために本発明のデ
ータ通信装置は以下のような構成を備える。即ち、制御
信号とデータとを混在させて通信可能な通信制御バスを
介してネットワークに接続されるデータ通信装置であっ
て、オペレータにより操作されて指示情報を入力する指
示情報入力手段と、前記通信制御バスを介して第1のノ
ードより伝送されるコマンドを受信する受信手段と、前
記受信手段で受信したコマンドに応じたデータを前記第
1のノードに伝送する伝送手段と、前記伝送手段による
データ伝送中、前記指示情報入力手段における所定の指
示情報の入力を禁止するとともに、所定の表示を使用者
に提示するように制御する制御手段とを有することを特
徴とする。
【0018】また上記目的を達成するために本発明のデ
ータ通信システムは以下のような構成を備える。即ち、
制御信号とデータとを混在させて通信可能な通信制御バ
スを介して接続された第1のノードと第2のノードとを
含み、前記第1と第2のノード間で直接データ伝送を行
うデータ通信システムであって、前記第1のノードは、
オペレータにより操作されて指示情報を入力するための
指示情報入力手段と、前記第2のノードからのデータ要
求に応答して該当するデータを送信する送信手段と、前
記送信手段によるデータ送信中、前記指示情報入力手段
における所定の指示情報の入力を禁止するとともに、所
定の表示を使用者に提示するように制御する制御手段と
を有し、前記第2のノードは、前記第1のノードに対し
てデータの供給を要求する要求手段と、前記要求手段の
要求に応答して前記第1のノードから送信されるデータ
を受信して出力する出力手段とを有することを特徴とす
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0020】<実施の形態1>図2は、本実施の形態の
ネットワーク構成の一例を示す図である。なお、本実施
の形態では、各機器を接続するデジタルI/FをIEE
E1394シリアルバスを用いたものとする。そこで、
まずIEEE1394シリアルバスについて説明する。
【0021】<IEEE1394の技術の概要>家庭用
デジタルVTRやDVDの登場に伴なって、ビデオデー
タやオーディオデータなどの、リアルタイムに要求さ
れ、かつ情報量の多いデータ伝送のサポートが必要にな
ってきている。こういったビデオデータやオーディオデ
ータをリアルタイムで伝送し、パソコン(PC)に取り
込んだり、またはその他のデジタル機器に伝送するには
高速データ伝送が可能なインタフェースが必要となる。
そういった観点から開発されたインタフェースがIEE
E1394−1995 (High Performance Serial Bu
s)(以下、1394シリアルバス)である。
【0022】図7は、この1394シリアルバスを用い
て構成されるネットワーク・システムの一例を示す図で
ある。
【0023】このシステムは機器A〜Hを備えており、
機器A−B間、機器A−C間、機器B−D間、機器D−
E間、機器C−F間、機器C−G間、及び機器C−H間
は、それぞれ1394シリアルバスのツイスト・ペア・
ケーブルで接続されている。これら機器A〜Hは、例え
ばPC,デジタルVTR,DVD、デジタルカメラ、ハ
ードディスク、ディスプレイモニタ等である。これら各
機器間の接続方式は、ディジーチェーン方式とノード分
岐方式とを混在可能としたものであり、自由度の高い接
続が可能である。
【0024】また、各機器は各自固有のIDを有し、そ
れぞれが互いのIDを認識し合うことにより、1394
シリアルバスで接続された範囲において、1つのネット
ワークを構成している。 このように、各デジタル機器
間をそれぞれ1本の1394シリアルバスケーブルで順
次接続するだけで、それぞれの機器が中継の役割を行
い、全体として1つのネットワークを構成することがで
きる。また、1394シリアルバスの特徴でもあるプラ
グ&プレイ(Plug & Play)機能により、1394シリ
アルバスケーブルが機器に接続された時点で、自動的に
その機器の認識や接続状況などを把握することができ
る。
【0025】また、図7に示したようなネットワーク・
システムにおいて、ネットワークからある機器が外され
たり、または新たに機器が追加されたときなどは、自動
的にバスリセットを行い、それまでのネットワーク構成
をリセットしてから、新たなネットワークの再構築を行
なう。この機能によって、その時々のネットワークの構
成を常時設定、認識することができる。
【0026】また、この1394シリアルバスにおける
データ伝送速度は、100/200/400Mbps
(メガビット/秒)であり、上位の伝送速度を持つ機器
が下位の伝送速度をサポートし、互換をとるようになっ
ている。データ伝送モードとしては、コントロール信号
などの非同期データ(Asynchronousデータ:以下Async
データ)を伝送する非同期(Asynchronous)伝送モー
ド、リアルタイムなビデオデータやオーディオデータ等
の同期データ(Isochronousデータ:以下Isoデータ)を
伝送するアイソクロナス(Isochronous)伝送モードが
ある。このAsyncデータとIsoデータは、各サイクル(通
常1サイクル125μs)において、そのサイクル開始
を示すサイクル・スタート・パケット(CSP)の伝送に
続いて、Isoデータの伝送を優先しながら混在して伝送
される。
【0027】図8は、1394シリアルバスの構成要素
を示す図である。
【0028】1394シリアルバスは全体としてレイヤ
(階層)構造で構成されている。図8に示したように、
最もハードウェアに関連しているのが1394シリアル
バスのケーブル813であり、そのケーブル813のコ
ネクタが接続されるコネクタポート810、その上にハ
ードウェアとして、フィジカル・レイヤ811とリンク
・レイヤ812とがある。
【0029】ハードウェア部800は、実質的なインタ
ーフェース・チップの部分であり、そのうちフィジカル
・レイヤ811は符号化やコネクタ関連の制御等を行
い、リンク・レイヤ812はパケット伝送やサイクルタ
イムの制御等を行なう。
【0030】ファームウェア部801のトランザクショ
ン・レイヤ814は、伝送(トランザクション)すべき
データの管理を行ない、読出し(Read)や書込み(Writ
e)といった命令を出力する。シリアルバスマネージメ
ント815は、接続されている各機器の接続状況やID
の管理を行ない、ネットワークの構成を管理する部分で
ある。図8におけるハードウェア部800とファームウ
ェア部801が、実質上の1394シリアルバスの構成
である。
【0031】また、ソフトウェア部802のアプリケー
ション・レイヤ816は、使用するソフトウェアによっ
て異なっており、インタフェース上にどのようにデータ
をのせるかを規定する部分である。このアプリケーショ
ン・レイヤ816は、例えばAVプロトコルなどのプロ
トコルによって規定されている。以上が1394シリア
ルバスの主な構成である。
【0032】図9は、この1394シリアルバスにおけ
るアドレス空間を示す図である。
【0033】1394シリアルバスに接続された各機器
(ノード)には、必ず各ノードに固有の64ビットアド
レスを持たせておく。そしてこのアドレスを、各機器の
ROMに格納しておくことで、自分や相手のノードアド
レスを常時認識でき、相手を指定した通信も行なえる。
1394シリアルバスのアドレッシングは、IEEE1
212規格に準じた方式であり、アドレス設定は、64
ビットアドレスの内、最初の10ビットがバスの番号の
指定用に、次の6ビットがノードID番号の指定用に使
われる。そして残りの48ビットが機器に与えられたア
ドレス幅になり、それぞれ固有のアドレス空間として使
用できる。なお、この48ビットの内の最後の28ビッ
トは、固有データの領域として、各機器の識別や使用条
件を指定するための情報などを格納するのに使用され
る。以上が1394シリアルバスの技術の概要である。
【0034】次に、1394シリアルバスの特徴といえ
る技術の部分を、より詳細に説明する。
【0035】<1394シリアルバスの電気的仕様>図
10は、1394シリアルバス・ケーブルの構造を示す
断面図である。
【0036】1394シリアルバス・ケーブルでは、接
続ケーブル内に2組のツイストペア信号線の他に2本の
電源ラインを設けている。これによって、電源を持たな
い機器や、故障により電源電圧が低下した機器等にも、
このケーブルを介して電力を供給することができる。こ
の電源線を流れる電源電圧は8〜40V、電流(直流)
は最大1.5A(アンペア)と規定されている。
【0037】<DS−Link符号化>図11は、13
94シリアルバスで採用されている、データ伝送フォー
マットのDS−Link符号化方式を説明するための図
である。
【0038】1394シリアルバスでは、DS−Lin
k(Data/Strobe Link)符号化方式が採用されてい
る。このDS−Link符号化方式は、シリアルデータ
の高速通信に適しており、その構成は2本の信号線を必
要とする。撚り対線のうち1本に主となるデータ(Dat
a)を送り、他方の撚り対線にはストローブ(Strobe)
信号を送る構成になっている。そして受信側では、この
通信されるデータとストローブ信号との排他的論理和を
とることによってクロック(Clock)を再現できる。
【0039】このDS−Link符号化方式を用いるメ
リットとして、他のシリアルデータ伝送方式に比べて伝
送効率が高いこと、PLL回路が不要となるのでコント
ローラLSIの回路規模を小さくできること、更には、
伝送すべきデータが無いときにアイドル状態であること
を示す情報を送る必要が無いので、各機器のトランシー
バ回路をスリープ状態にすることができ、これにより消
費電力の低減が図れる、などが挙げられる。
【0040】<バスリセットのシーケンス>1394シ
リアルバスでは、接続されている各機器(ノード)には
ノードIDが与えられ、ネットワーク構成として認識さ
れている。そして、このネットワーク構成に変化があっ
たとき、例えばノードの挿抜(ケーブルの着脱)や、各
機器の電源のオン/オフなどによるノード数の増減など
によって変化が生じて、新たなネットワーク構成を認識
する必要があるときは、その変化を検知した各ノードは
バス上にバスリセット信号を送信して、新たなネットワ
ーク構成を認識するモードに入る。このときのネットワ
ーク構成の変化の検知方法は、1394ポート基板上で
のバイアス電圧の変化を検知することによって行われ
る。
【0041】あるノードからバスリセット信号がネット
ワークに伝達されて、各ノードのフィジカルレイヤ81
1が、このバスリセット信号を受ける。これと同時にリ
ンクレイヤ812にバスリセットの発生を伝達し、かつ
他のノードにバスリセット信号を伝達する。こうして最
終的に全てのノードがバスリセット信号を検知した後バ
スリセットが起動される。
【0042】このバスリセットは、先に述べたようなケ
ーブルの抜挿や、ネットワーク異常等をハードウェアに
より検出することにより起動される場合と、ホストから
プロトコルによる制御などによってフィジカルレイヤ8
11に直接命令を出すことによっても起動される。ま
た、このバスリセットが起動されると、ネットワークで
のデータ伝送は一時中断され、この間のデータ伝送が待
たされる。そして、このバスリセットの終了後、新しい
ネットワーク構成の下でのデータ伝送が再開される。以
上がバスリセットのシーケンスである。
【0043】<ノードID決定のシーケンス>前述した
バスリセットの後、各ノードは新しいネットワーク構成
を構築するために、各ノードにIDを与える動作に入
る。このときの、バスリセットからノードIDの決定ま
での一般的なシーケンスを図12〜図14のフローチャ
ートを参照して説明する。
【0044】図14のフローチャートは、バスリセット
の発生からノードIDが決定し、データ伝送が行えるよ
うになるまでの一連のバスの作業を示している。
【0045】まずステップS101では、ネットワーク
においてバスリセットが発生したかどうかを常時監視し
ており、ここで、あるノードの電源ON/OFFなどに
よりバスリセットが発生するとステップS102に進
む。ステップS102では、ネットワークがリセットさ
れた状態から、新たなネットワークの接続状況を知るた
めに、互いに直接接続されている各ノード間において親
子関係の宣言がなされる。次にステップS103に進
み、全てのノード間で親子関係が決定するまでステップ
S102の親子関係の宣言を行い、またルートも決定さ
れない。そしてステップS103で全てのノード間で親
子関係が決定するとステップS104に進み1つのルー
トが決定する。
【0046】こうしてステップS104で1つのルート
が決定されるとステップS105に進み、各ノードにI
Dを与えるノードIDの設定作業を行う。こうして所定
のノードの順序で各ノードへのID設定が行われ、全て
のノードにIDが与えられるとステップS106からス
テップS107に進み、新しいネットワーク構成が全て
のノードにおいて認識されたので、ノード間のデータ伝
送が行える状態となりデータ伝送が開始される。このス
テップS107の状態になると、再びバスリセットが発
生するかどうかを監視するモード(S101)に入り、
バスリセットが発生したらステップS101からステッ
プS106までの設定作業が繰り返し行われる。
【0047】以上が図12のフローチャートの説明であ
るが、この図12のフローチャートのバスリセットから
ルート決定(S104)までの部分と、ルート決定後か
らID設定終了までの手順を、図13及び図14を参照
してより詳しく説明する。
【0048】図13はバスリセットからルート決定まで
の手順を示すフローチャートである。
【0049】ステップS201でバスリセットが発生す
るとステップS202に進み、ネットワーク構成は、一
旦リセットされる。なお、ステップS201では、バス
リセットが発生するのを常に監視している。ステップS
202では、リセットされたネットワークの接続状況を
再認識する作業の第一歩として、各機器にリーフ(ノー
ド)であることを示すフラグを立てておく。次にステッ
プS203に進み、各機器が、自分の持つポートの内の
いくつが他ノードと接続されているのかを調べる。こう
して他の機器と接続されているポート数を確認するとス
テップS204に進み、このポートの数に応じて、これ
から親子関係の宣言を始めていくために未定義(親子関
係が決定されてない)ポートの数を調べる。バスリセッ
トの直後はポート数=未定義ポート数であるが、親子関
係が決定されていくに従って、ステップS204で検知
される未定義ポートの数が減少する。
【0050】まず、バスリセットの直後において、はじ
めに親子関係の宣言を行えるのはリーフに限られてい
る。リーフであるかどうかはステップS203のポート
数を確認することで知ることができる。リーフは、ステ
ップS205において、自機に接続されているノードに
対して、「自分は子、相手は親」と宣言して動作を終了
する。
【0051】ステップS203でポート数が複数確認さ
れてブランチと認識したノードでは、バスリセットの直
後はステップS204で未定義ポート数>1であるため
ステップS206へ進み、まずブランチというフラグを
立て、次にステップS207でリーフからの親子関係宣
言で「親」の宣言を受け付けるために待つ。リーフが親
子関係の宣言を行うことにより、ステップS207でそ
の宣言を受けたブランチは、再度ステップS204に戻
って未定義ポート数を確認し、その未定義ポート数が
“1”になっていればステップS205に進み、残って
いるポートに接続されているノードに対して「自分が
子」である宣言をすることが可能になる。なお、ステッ
プS206,S207の実行後、2度目以降でもステッ
プS204で未定義ポート数が2以上あるブランチで
は、再度ステップS206,ステップS207に進み、
リーフ又は他のブランチからの「親」の宣言を受け付け
るために待つ。
【0052】こうして最終的にステップS204で、い
ずれか1つのブランチ、又は例外的にリーフ(「子」宣
言を行えるのにすばやく動作しなかったため)が未定義
ポートの数が“0”になると、これによりネットワーク
全体の親子関係の宣言が終了したことになる。こうして
未定義ポートの数が“0”(すべて「親」のポートとし
て決定)になった唯一のノードは、ステップS208で
ルートのフラグが立てられ、ステップS209でルート
として認識される。このようにして、図13に示したバ
スリセットからネットワークの全てのノード間における
親子関係の宣言が終了したことになる。
【0053】つぎに、図14のフローチャートを参照し
て、ルート決定後からID設定終了までの手順を詳しく
説明する。
【0054】まず、前述したシーケンスで、リーフ、ブ
ランチ、ルートという各ノードのフラグの情報が設定さ
れているので、これを基にして、ステップS301で、
そのフラグ(FL)の状態を調べ、そのフラグに応じて
それぞれ分類する。各ノードにIDを与える作業とし
て、最初にIDの設定を行うことができるのはリーフか
らである。ここでは、(リーフ)→(ブランチ)→(ル
ート)の順で、若い番号(ノード番号=0〜)からID
が設定されていく。ステップS302では、ネットワー
ク内に存在するリーフの数をN(Nは自然数)を設定す
る。この後ステップS303に進み、各リーフがルート
に対してIDを与えるように要求する。この要求が複数
ある場合には、そのルートはステップS304としてア
ービトレーション(1つに調停する作業)を行う。この
後ステップS305に進み、その調停により勝った方の
1つのノードにID番号を与え、負けたノードには失敗
の結果通知を行う。この結果通知により、ステップS3
06でIDの取得が失敗したリーフはステップS303
に戻り、再度ID要求を出し、前述と同様の作業を繰り
返す。
【0055】こうしてIDが取得できたリーフではステ
ップS306からステップS307に進み、そのノード
のID情報をブロードキャストで、そのネットワークの
全ノードに伝送する。こうして1つのノードIDのブロ
ードキャストが終了するとステップS308に進み、リ
ーフ数を計数しているカウント値(N)が1つ減らされ
る。そしてステップS309で、カウント値(N)が1
以上である時はステップS303に進み、再度、ID要
求の作業から繰り返し行う。こうして最終的に全てのリ
ーフがID情報をブロードキャストするとステップS3
09においてN=0となり、次にステップS310以降
のブランチのID設定に移る。
【0056】このブランチのID設定も、前述のリーフ
のID設定時と同様に行われる。
【0057】まずステップS310で、ネットワークに
存在するブランチの数M(Mは自然数)を設定する。こ
の後、ステップS311で、各ブランチがルートに対し
て、IDを与えるように要求する。これに対してルート
はステップS312でアービトレーションを行い、勝っ
たブランチから順にリーフに与え終った次の若い番号か
ら与えていく。ステップS313では、ルートはその要
求を出したブランチにID情報又は失敗結果を通知し
(S313)、ステップS314で、そのID取得が失
敗に終わったブランチはステップS311で再度ID要
求を出力し、前述と同様の作業を繰り返す。
【0058】こうしてIDを取得できたブランチからス
テップS315で、そのノードのID情報をブロードキ
ャストで全ノードに伝送する。1つのノードID情報の
ブロードキャストが終わるとステップS316に進み、
ブランチの数を計数しているカウンタ(M)が1つ減ら
される。ステップS317で、この残りのブランチの数
が1以上である時(M>1)はステップS311に進
み、ID要求の作業からを繰り返し、これらの処理が最
終的に全てのブランチがID情報をブロードキャストす
るまで行われる。こうして全てのブランチがノードID
を取得するとステップS317でM=0となり、ブラン
チのID取得モードを終了する。これにより、最終的に
ID情報を取得していないノードはルートのみとなり、
ステップS318で、IDとして与えていない番号の内
で、最も若い番号を自分のID番号として設定する。そ
してステップS319に進み、そのルートのID情報を
ブロードキャストする。以上説明したように、各ノード
間での親子関係が決定した後、全てのノードのIDが設
定されるまでの手順が終了する。
【0059】次に、図15を参照して、実際のネットワ
ークにおける動作を説明する。
【0060】図15において、(ルート)ノードBの下
位にはノードAとノードCが直接接続されており、更に
ノードCの下位にはノードDが直接接続されており、更
にノードDの下位にノードEとノードFが直接接続され
た階層構造になっている。この階層構造やルートノー
ド、ノードIDを決定する手順を以下で説明する。
【0061】バスリセットがされた後、まず各ノードの
接続状況を認識するために、各ノード同士が直接接続さ
れているポート間において、親子関係の宣言がなされ
る。この親子とは、「親」が階層構造で上位となり、
「子」が下位となると言うことができる。
【0062】図15の例では、バスリセットの後、最初
に親子関係の宣言を行なったのはノードAである。基本
的に、そのノードの1つのポートにだけ他のノードが接
続されているノード(リーフと呼ぶ)から親子関係の宣
言を行なうことができる。これは、そのノードが自機に
は1つのポートでのみ接続されていることを知ることが
できるため、まず自機がネットワークの端であることを
認識し、その中で早く動作を行なったノードから親子関
係が決定されていくようにするためである。こうして親
子関係の宣言を行なった側(A−B間ではノードA)の
ポートが「子」として設定され、相手側(ノードB)の
ポートが「親」として設定される。こうして、ノードA
−B間では「子」−「親」、ノードE−D間で「子」−
「親」、ノードF−D間で「子」−「親」と決定され
る。
【0063】更に1階層上がって、今度は複数個接続ポ
ートを持つノード(ブランチと呼ぶ、ここではノード
B,C,D)のうち、他ノードからの親子関係の宣言を
受けたものから順次、更に上位(「親」として)に親子
関係の宣言を行なっていく。図15では、まずノードD
においてD−E間、D−F間で親子関係が決定した後、
ノードCに対して親子関係の宣言を行っている。その結
果、ノードD−C間で「子」−「親」として決定されて
いる。ここでノードDからの親子関係の宣言を受けたノ
ードCは、もう1つのポートに接続されているノードB
に対して親子関係の宣言を行なう。これによってノード
C−B間で「子」−「親」というように決定される。こ
のようにして、図15に示すような階層構造が構成さ
れ、最終的に接続されている全てのポートにおいて、親
となったノードBがルートノードとして決定される。
尚、このようなルートは、1つのネットワーク構成中に
一つしか存在しないものである。
【0064】また図15において、ノードBがルートノ
ードと決定されたが、これはノードAから親子関係宣言
を受けたノードBが、他のノードに対して親子関係宣言
を早いタイミングで行なっていれば、このルートにおけ
るルートノードはノードB以外の他のノードに移ってい
たこともあり得る。即ち、ノード間で伝達される信号の
タイミングによっては、どのノードもルートノードとな
る可能性があり、また同じネットワーク構成でも、ルー
トノードは一定とは限らないことになる。
【0065】このようにしてルートノードが決定される
と、次は各ノードIDを決定するモードに入る。ここで
は全てのノードが、決定した自分のノードIDを他のす
べてのノードに通知する(ブロードキャスト機能)もの
とする。
【0066】各ノードのIDは、自機のノード番号、接
続されている位置の情報、有しているポート数、接続さ
れているポートの数、各ポートの親子関係の情報等を含
んでいる。ノードIDの割り振りの手順としては、まず
1つのポートにのみ接続があるノード(リーフ)から起
動することができ、この中から順にノードID=0,
1,2,…というように割り当てられる。こうしてノー
ドIDを獲得したノードは、ノードIDを含む情報をブ
ロードキャストで各ノードに送信する。これによって、
各ノードはそのIDが既に『割り当て済み』であること
が認識される。
【0067】全てのリーフがノードIDを取得し終る
と、次にブランチにおけるノードID設定処理に移り、
リーフに割当てられて番号に続くノードIDが各ノード
に割り当てられる。ここではリーフの場合と同様に、ノ
ードIDが割り当てられたブランチから順次、そのノー
ドIDをブロードキャストし、最後にルートノードが、
自機のノードIDをブロードキャストする。即ち、常に
1つのルートは、そのルートに含まれる最大ノード数に
相当するノードIDを所有することになる。以上のよう
にして、階層構造のノード全体のノードIDの割り当て
が終わり、ネットワーク構成が再構築され、バスの初期
化作業が完了する。
【0068】<アービトレーション>1394シリアル
バスでは、データ伝送に先立って必ずバス使用権のアー
ビトレーション(調停)を行なう。この1394シリア
ルバスは、個別に接続された各機器が、伝送された信号
をそれぞれ中継することによって、ネットワークの全て
の機器にその伝送された信号を伝えるように構成された
論理的なバス型ネットワークである。このため、パケッ
トの衝突を防ぐ意味でアービトレーションが必要とな
る。これによってある時間には、たった1つのノードの
みが伝送を行なうことができる。
【0069】このアービトレーションを説明するための
図として図16(a)にバス使用権の獲得を要求する例
を示し、図16(b)にバス使用が許可される例を示
す。
【0070】アービトレーションが開始されると、1つ
もしくは複数のノードが親ノード(図ではノードB)に
向かってそれぞれバス使用権の獲得要求を発する。図1
6(a)のノードCとノードFが、このバス使用権の獲
得要求を発しているノードである。この要求を受けた親
ノード(図16ではノードA)は、更に親ノード(ノー
ドB)に向かって、バス使用権の獲得要求を発する(中
継する)。この使用権の獲得要求は最終的に調停を行な
うルートノードに届けられる。
【0071】このバス使用権の獲得要求を受けたルート
ノード(ノードB)は、どのノードにバスを使用させる
かを決める。この調停作業はルートノードのみが行なえ
るものであり、調停によって勝ったノードにバスの使用
許可を与える。図16(b)の例では、ノードCに使用
許可が与えられ、ノードFのバス使用が拒否されてい
る。このアービトレーションに負けたノード(ノード
F)に対しては、DP(data prefix)パケットを送
り、そのバス使用要求が拒否されたことを知らせる。こ
うしてバスの使用が拒否されたノード(ノードF)のバ
ス使用要求は、次回のアービトレーションまで待たされ
る。以上のようにして、アービトレーションに勝ってバ
スの使用権を得たノードは、以降、データの伝送を開始
できる。
【0072】図17は、アービトレーション処理の流れ
を示すフローチャートである。
【0073】ノードがデータ伝送を開始できるために
は、バスがアイドル状態であることが必要である。先に
行われていたデータ伝送が終了して、現在バスが空き状
態であることを認識するために、各伝送モードで個別に
設定されている所定のアイドル時間ギャップ長(例えば
サブアクション・ギャップ)の経過を判別することによ
って、各ノードは自機よりのデータ伝送が開始できると
判断する。
【0074】まずステップS401で、非同期(Asyn
c)データ、Isoデータ等のそれぞれの伝送するデータ量
に応じた所定のギャップ長が得られたかを判断する。所
定のギャップ長が得られない限り、伝送を開始するため
に必要なバス使用権の獲得要求を発行できないので、所
定のギャップ長が得られるまで待つ。このステップS4
01で所定のギャップ長が得られたらステップS402
に進み、伝送すべきデータがあるか否かを判断し、伝送
データがある場合はステップS403に進み、そのデー
タを伝送するためにバスを確保するようにバス使用権の
獲得要求をルートに対して発行する。このバス使用権の
獲得要求を表す信号の伝達は、図16(a)に示したよ
うに、ネットワークの各機器(ノード)を中継しなが
ら、最終的にルートノードに届けられる。尚、ステップ
S402で伝送するデータがない場合は、再度ステップ
S401に戻る。
【0075】次にステップS404に進み、ステップS
403で発行されたバス使用要求を1つ以上受信する
と、そのルートノードはステップS405で、その使用
要求を発行したノードの数を調べる。ステップS405
で、使用権の獲得要求を発行したノードの数が1つであ
ればステップS408に進み、そのノードにバス使用許
可が与えられることとなる。一方、ステップS405の
判定で、獲得要求を発行したノード数が1以上(使用要
求を出したノード数が複数)であればステップS406
に進み、ルートノードは、そのバスの使用許可を与える
ノードを1つに決定する調停作業を行う。この調停作業
は公平なものであり、毎回同じノードばかりが許可を得
るようなことはなく、平等に獲得権を与えていくような
構成となっている。
【0076】次にステップS407に進み、ステップS
406で使用要求を発行した複数ノードの中から、ルー
トノードが調停して使用許可を得た1つのノードと、敗
れたノード(使用権が獲得されなかったノード)とに分
ける選択を行う。ここで、調停されて使用許可を得た1
つのノード、またはステップS405において、使用要
求ノード数が“1”で調停無しに使用許可を得たノード
には、ステップS408で許可信号を送る。この許可信
号を得たノードは、それを受け取った直後に伝送すべき
データ(パケット)の伝送を開始する。また、ステップ
S406の調停で敗れてバス使用権が認められなかった
ノードには、ステップS409で、ルートノードからア
ービトレーションの失敗を示すDP(data prefix)パ
ケットが送られる。このDPを受け取ったノードは、再
度データ伝送を行うためのバス使用要求を出すためステ
ップS401の処理に戻り、所定ギャップ長が得られる
まで待機する。以上が、アービトレーションの流れの説
明である。
【0077】<Asynchronous(非同期)伝送>このアシ
ンクロナス伝送は非同期伝送である。図18は、このア
シンクロナス伝送における時間的な遷移状態を示す図で
ある。図18における最初のサブアクション・ギャップ
(subaction gap)は、バスのアイドル状態を示すもの
である。このアイドル時間が所定値になった時点で、デ
ータの伝送を希望するノードはそのバスが使用できると
判断して、バス獲得のためのバス使用権の獲得要求を発
行する。
【0078】これにより複数の要求が発行された場合に
アービトレーションが実行され、このアービトレーショ
ンによりバスの使用許可を得ると、次にデータの伝送が
パケット形式で実行される(パケット伝送)。このデー
タ伝送後、そのパケットを受信したノードは、その伝送
されたデータに対して受信結果のack(受信確認用返送
コード)をアック・ギャップ(ack gap)という短い時
間の後、返送して応答するか、或は応答パケットを送る
ことによってデータ伝送が完了する。尚、このackは4
ビットの情報と4ビットのチェックサムとからなり、デ
ータ伝送成功か、受信側がビジー状態か、ペンディング
状態であるかといった情報を含み、すぐに送信元ノード
に返送される。
【0079】図19は、アシンクロナス伝送におけるパ
ケットデータのフォーマットの一例を示す図である。
【0080】パケットデータには、データフィールド1
900及び誤り訂正用のデータCRC1901の他にヘ
ッダ部1902があり、そのヘッダ部1902には図1
9に示したような、目的ノードID、ソースノードI
D、伝送データ長さや各種コード(extended tcode)な
どが書き込まれてデータ伝送が行なわれる。また、アシ
ンクロナス伝送は、自己ノードから相手ノードへの1対
1の通信である。このため、伝送元ノードから伝送され
たパケットは、ネットワーク中の各ノードに送られる
が、各ノードでは自分宛てのアドレス以外のパケットを
無視するので、宛先の1つのノードだけが、そのパケッ
トを受取って読込むことになる。以上がアシンクロナス
伝送の説明である。
【0081】<Isochronous(同期)伝送>このアイソ
クロナス伝送は同期伝送である。1394シリアルバス
の最大の特徴であるともいえるこのアイソクロナス伝送
は、特にビデオ映像データや音声データといったマルチ
メディアデータなど、リアルタイムでの伝送を必要とす
るデータの伝送に適した伝送モードである。また前述し
たアシンクロナス伝送(非同期)が1対1のノード間で
のデータ伝送であったのに対し、このアイソクロナス伝
送はブロードキャスト機能によって、1つの伝送元のノ
ードから、そのネットワークの他の全てのノードへ一斉
に伝送する。
【0082】図20は、このアイソクロナス伝送におけ
る時間的な遷移を示す図である。
【0083】このアイソクロナス伝送は、バス上で一定
時間毎に実行される。この時間間隔をアイソクロナス・
サイクルと呼ぶ。このアイソクロナス・サイクルの周期
は125μsである。この各アイソクロナス・サイクル
の開始時間を示し、各ノードの時間調整を行なう役割を
担っているのがサイクル・スタート・パケット2000
である。このサイクル・スタート・パケット2000を
送信するのは、サイクル・マスタと呼ばれるノードであ
り、1つ前のサイクルにおけるデータ伝送終了後、所定
のアイドル期間(サブアクションギャップ)2001を
経た後、次のサイクルの開始を告げるサイクル・スター
ト・パケット2000を送信する。従って、このサイク
ル・スタート・パケット2000が送信される時間間隔
が125μsとなる。
【0084】また図20において、チャネルA、チャネ
ルB、チャネルCで示したように、それぞれのチャネル
IDが与えられることによって、1サイクルで複数種の
パケットを区別して伝送できる。これによって同時に複
数ノード間でのリアルタイムな伝送が可能となり、また
これらパケットを受信するノードでは、自ノードが欲し
いチャネルIDのデータのみを取り込む。尚、このチャ
ネルIDは送信先のアドレスを表すものではなく、送信
データに対する論理的な番号を与えているに過ぎない。
よって、1つのノードから送信されたパケットは、その
ネットワークの他の全てのノードに送られ、これにより
ブロードキャストで伝送されることになる。
【0085】尚、このアイソクロナス伝送でのパケット
の送信に先立って、アシンクロナス伝送の場合と同様
に、複数のバス使用要求が発行されるとアービトレーシ
ョンが行われる。しかし、アシンクロナス伝送のように
1対1の通信ではないので、アイソクロナス伝送におい
ては、ack(受信確認用返信コード)は存在しない。
【0086】また、図20に示した iso gap(アイソク
ロナスギャップ)とは、アイソクロナス伝送を行なう前
にバスが空き状態であると認識するために必要なアイド
ル期間を表している。この所定のアイドル期間を経過す
ると、アイソクロナス伝送を行ないたいノードはバスが
空いていると判断し、伝送前のアービトレーションを行
なうことができる。
【0087】図21は、アイソクロナス伝送におけるパ
ケットフォーマットの一例を示す図である。
【0088】図20のチャネルA〜チャネルCで示され
るように各チャネルに分かれた各種のパケットにはそれ
ぞれデータフィールド2100及び誤り訂正用のデータ
CRC2101の他にヘッダ部2102があり、そのヘ
ッダ部2102には図21に示したような、伝送データ
長やチャネルNo、その他各種コード(tCode, sy)及
び誤り訂正用のヘッダCRCなどが書き込まれており、
これらが伝送される。このようにしてアイソクロナス伝
送が行われる。
【0089】<バス・サイクル>実際の1394シリア
ルバス上のデータ伝送では、アイソクロナス伝送とアシ
ンクロナス伝送とが混在できる。その時のアイソクロナ
ス伝送とアシンクロナス伝送とが混在した、バス上の伝
送状態の時間的な遷移の様子を図22に示す。
【0090】図22に示すように、アイソクロナス伝送
はアシンクロナス伝送より優先して実行される。その理
由は、サイクル・スタート・パケット(CSP)の伝送
後、アシンクロナス伝送を起動するために必要なアイド
ル期間のギャップ長(サブアクションギャップ)よりも
短いギャップ長(アイソクロナス・ギャップ:isochron
ous gap)で、アイソクロナス伝送を起動できるからで
ある。従って、アシンクロナス伝送よりもアイソクロナ
ス伝送が優先して実行されることとなる。
【0091】図22に示した、一般的なバスサイクルに
おいて、サイクル#mのスタート時にサイクル・スター
ト・パケット(CSP)がサイクル・マスタから各ノー
ドに伝送される。これによって、各ノードで時刻調整を
行ない、所定のアイドル期間(アイソクロナス・ギャッ
プ)の経過を待ってからアイソクロナス伝送を行うノー
ドはアービトレーション(複数の要求ノード有り)を行
い、パケット伝送に入る。図22の例では、チャネルe
(ch e)とチャネルs(ch s)とチャネルk(ch k)が
順にアイソクロナス伝送されている。このアービトレー
ションからパケット伝送までの動作を、与えられている
チャネル分繰り返し行なった後、サイクル#mにおける
アイソクロナス伝送が全て終了したら、次にアシンクロ
ナス伝送が開始される。
【0092】アイソクロナス伝送における最後のパケッ
トの送信後のアイドル時間が、アシンクロナス伝送が可
能なサブアクション・ギャップに達することによって、
アシンクロナス伝送を行いたいノードは、アシンクロナ
ス伝送のためのアービトレーションの実行に移れると判
断する。但し、このアシンクロナス伝送が行えるのは、
アイソクロナス伝送終了後から、次のサイクル・スター
ト・パケットを伝送すべき時間(cycle synch)までの
間に、アシンクロナス伝送を起動するためのサブアクシ
ョン・ギャップが得られた場合に限られる。
【0093】図22のサイクル#mでは、3つのチャネ
ル分のアイソクロナス伝送と、その後のアシンクロナス
伝送(含むack)が2パケット(パケット1、パケット
2)伝送されている。このアシンクロナスパケット2の
後、次のサイクル(#m+1)を開始すべき時間(cycl
e synch)に到るので、サイクル#mでのアシンクロナス
伝送はここで終了する。但し、非同期(アシンクロナ
ス)または同期(アイソクロナス)伝送動作中に次のサ
イクル・スタート・パケット(CSP)を送信すべき時
間(cycle synch)に至ると、強制的にそのデータ伝送
を中断することなく、そのデータ伝送が終了した後のア
イドル期間を待ってから次のサイクルのサイクル・スタ
ート・パケット(CSP)を送信する。即ち、1つのサ
イクルが125μs以上続いたときは、その分 次のサ
イクルは基準の125μsより短縮されたとする。この
ようにアイソクロナス・サイクルは125μsを基準に
超過したり、或は短縮し得るものである。しかし、アイ
ソクロナス伝送はリアルタイム伝送を維持するために、
各サイクル毎に実行される必要があれば必ず実行される
ようにし、アシンクロナス伝送は、そのサイクル時間の
残り時間が短縮されたことによって次以降のサイクルに
まわされることもある。こういった遅延情報も含めて、
サイクル・マスタによって、各サイクルでのデータ伝送
が管理される。以上が、IEEE1394シリアルバス
に関する説明である。
【0094】次に、本発明の実施の形態1について説明
する。この実施の形態1では、図2に示すように、13
94シリアルバスケーブルで各機器が接続されている場
合で説明する。図2のバス構成では、実線で描いた13
94シリアルバスでプリンタ装置101とVTR(カメ
ラ一体型デジタルビデオ)102とが1対1に接続され
ており、VTR102よりの映像データを直接プリンタ
装置101によりプリント可能である。
【0095】また、その他の接続例として、破線で示し
た1394シリアルバスで接続されたように、プリンタ
装置101を経てPC103と、PC103に接続され
たスキャナ104等を含んだバス構成であっても良い。
また、このPC103を介して映像データ等を各機器に
も伝送可能である。なお、この図2のネットワーク構成
はあくまでも一例を示す機器群であって、これ以外に更
に、PC103やスキャナ104よりも先に機器が接続
された構成であっても構わない。また、接続されている
機器も、ハードディスクなどの外部記憶装置や、CDド
ライブ、DVDドライブ装置等のように、1394シリ
アルバスで接続されてネットワークが構成できる機器な
ら何であってもよい。
【0096】図2に示すバス構成を背景とした本発明の
実施の形態1の動作に関する説明を図1を参照して行な
う。図1は、VTR(デジタルビデオ)102とプリン
タ装置101との概要を示すブロック図である。
【0097】図1において、VTR102はその再生系
を中心に示しており、3は磁気テープ、4は記録/再生
ヘッド、5は再生処理回路である、この再生処理回路5
で再生された映像信号は映像復号化回路6で復号され
て、デジタル画像データに変換される。この画像データ
はD/Aコンバータ7でアナログ信号に変換され、EV
F8に表示されたり、或は外部出力端子9を介してモニ
タなどの他の機器に出力される。また、復号化回路6で
復号された画像データは、フレームメモリ12に送られ
て記憶される。10は操作部で、各種キースイッチやズ
ームなどの操作スイッチを設け、オペレータによる操作
に応じて、その指示を入力している。11はVTR10
2のシステムコントローラで、VTR102全体の動作
を制御している。13はVTR102の1394インタ
ーフェース(I/F)部で、1394ケーブルを介して
データの入出力を制御している。14はデータセレクタ
で、システムコントローラ11の制御の下にデータの流
れを切り換え、フレームメモリ12に記憶された画像デ
ータをプリンタ装置101に出力したり、1394イン
ターフェース部13より入力されるデータを表示画像生
成部15に出力したりしている。この表示画像生成部1
5は、EVF8にメッセージを表示するための画像情報
を生成している。16は映像合成器である。
【0098】次にプリンタ装置101の構成を説明す
る。17はプリンタ装置101の1394インターフェ
ース(I/F)部、18はプリントする画像を形成処理
する画像処理回路である。19は画像データをプリント
画像に形成して記憶するためのメモリである。20はプ
リントヘッド、21はプリントヘッド20の駆動や、プ
リントヘッドの走査及び紙送り等を行なうモータを駆動
するためのドライバである。22はプリンタ装置101
の操作部で、オペレータにより操作される各種キースイ
ッチ等を備えている。23はプリンタ装置101の動作
を制御するプリンタ・コントローラである。24はプリ
ンタ装置101の動作状況をプリンタ情報として生成す
るプリンタ情報生成回路で、ここで生成されたプリンタ
情報はデータセレクタ25、1394インターフェース
部を介してVTR102に送られる。このデータセレク
タ25は、プリンタコントローラ23の指示に基づいて
VTR102よりの画像データの入力と、VTR102
へのプリンタ情報の出力を制御している。そして26は
プリンタ装置101の表示部(液晶インジケータ等)で
ある 。
【0099】次に、以上の構成に基づく動作を順を追っ
て説明する。
【0100】まず、磁気テープ3に記録されている映像
信号を記録再生ヘッド4で読み出し、その読み出した映
像信号に対して再生処理回路5で再生処理を行なう。こ
の映像信号は、家庭用デジタルビデオ等で用いられてい
る帯域圧縮方法であるDCT(離散コサイン変換)及び
VLC(可変長符号化)に基づいた所定の圧縮方式で符
号化されて記録されているので、復号化回路6で所定の
復号化処理を行ってデジタル画像データに変換する。更
にこのデジタル画像データは、D/Aコンバータ7によ
りアナログ信号に変換された後、EVF8に表示され、
または外部出力端子9から外部装置(ディスプレイ等)
に出力される。
【0101】また、1394シリアルバスを用いて、所
望の画像データを他のノードに伝送するときは、この復
号化回路6で復号化された後の画像データをフレームメ
モリ12に一時蓄えた後、データセレクタ14を介して
1394I/F部13に出力され、1394ケーブルを
介してプリンタ装置101に伝送される。この伝送され
た画像データがダイレクトプリント用であるときは、プ
リンタ装置101はこの画像データをプリンタ装置10
1に取り込む。
【0102】VTR102での映像信号の記録、再生等
の各種動作の指示入力は、操作部10から行なわれる。
また操作部10からの指示入力に従って、システムコン
トローラ11は、各部の動作制御を行なう。また指示入
力によっては、表示画像生成回路15に対して特定の警
告用のメッセージを出力するよう制御したり、またダイ
レクトプリント時に画像データのサブデータやコマンド
データ等を発生して、それら制御データとしてデータセ
レクタ14を経て1394I/F部13からプリンタ装
置101に伝送することができる。
【0103】また、1394シリアルバスを介してプリ
ンタ装置101より送られてくる、プリンタの動作状況
等のプリンタ情報データは、1394I/F部13から
データセレクタ14を経て表示画像生成回路15に送ら
れ、システムコントローラ11の制御の下に画像情報に
変換されてEVF8に表示される。即ち、表示画像生成
回路15の出力は、現在、EVF8に表示中の映像と合
成されて表示するように映像合成器16で映像信号に合
成され、EVF8にメッセージとして表示される。また
は、映像合成器16でなく、スイッチ回路を設けること
によって、映像とプリンタ情報の表示を選択式に切り換
えて表示するような構成をとってもよい。
【0104】また、プリンタ装置101の操作部22か
ら入力されたVTR102の動作に対する要求は、プリ
ンタコントローラ23により制御コマンドに変換され、
1394シリアルバスを通してVTR102の1394
I/F部13に伝送される。そして、VTR102にお
いてデータセレクタ14を経てシステムコントローラ1
1でVTR102の各部の動作制御に用いられる。VT
R102におけるデータセレクタ14及びプリンタ装置
101のデータセレクタ25は、入力又は出力するデー
タを選択するものであり、順次、各データがデータ種毎
に切り分けられて所定のブロック単位で入出力される。
【0105】次に、プリンタ装置101の動作について
説明する。
【0106】1394I/F部17に入力されたデータ
の内、データセレクタ25で各データの種類毎に分類さ
れたプリントすべきデータは画像処理回路18に入力さ
れ、この画像処理回路18でプリントに適した画像処理
が施される。こうして画像処理が施されたプリント画像
データは、プリンタコントローラ23の制御の下にメモ
リ19に記憶され、或はメモリ19から読み出される。
このプリント画像データはプリントヘッド20に出力さ
れ、所望の画像がプリントされる。このプリントヘッド
駆動や紙送り等の駆動は、プリンタコントローラ23の
制御の下にドライバ21を介して行なわれる。
【0107】プリンタ操作部22は、紙送りや、リセッ
ト、インクチェック、プリンタ動作のスタンバイ/開始
/停止等の動作指示を入力するためのものであり、その
指示入力に応じてプリンタコントローラ23による制御
が行なわれ、プリンタ装置101の各部が制御される。
また、この操作部22は、VTR102に対するデータ
伝送開始指令や、プリント画像の指定に基づいた磁気テ
ープ3のサーチ指令などのような、VTR102に対す
る各種の制御データの入力手段としても用いられる。
【0108】次に、1394・I/F部17に入力され
たデータが、VTR102等から発せられたサブデータ
やプリンタ装置101に対するコマンドを示す制御デー
タであったときは、データセレクタ25からプリンタコ
ントローラ23に制御コマンドとして、その旨が伝達さ
れる。これにより、プリンタコントローラ23によって
情報に対応したプリンタ装置101の各部の制御がなさ
れる。
【0109】また、プリンタ情報生成部24では、プリ
ンタ装置101の動作状況をプリンタ情報としてデータ
セレクタ25に入力した後、1394・I/F部17か
ら外部の接続機器に出力することができる。この出力さ
れたプリンタ情報を基にして、先に説明したように、V
TR102において、プリンタ情報をEVF8に表示で
きる画像情報に変換して表示することができる。
【0110】またプリンタ装置101の表示部26で
は、プリンタコントローラ23の制御の下に、プリンタ
装置101の動作状況を表示したり、あるいはVTR1
02での動作も含んだダイレクト・プリント実行時の動
作状況の表示等を行い、プリンタ装置101の操作部2
2と合わせたユーザインターフェースを実現できる。
【0111】図5(a)は、プリンタ装置101の表示
部26において、ダイレクトプリント動作時に主として
表示されるメッセージ例を示す図で、ここでは5つのパ
ターン、即ち、「プリント画の確認」、「プリント処理
中」、「プリント終了」、「(VTR)サーチ中」また
は「画像検索中」、「画面選択(決定)」を示してい
る。尚、この表示部26に表示されるメッセージとして
はこれ以外にあってもよい。また、これらメッセージ
は、プリンタ装置101の動作状況や、ダイレクトプリ
ント時におけるプリンタ装置101とVTR1022の
動作進行状況や確認すべき情報を表示するものである。
これら表示部26へのメッセージ表示と、プリンタ装置
101の操作部22とを組み合わせることによって、ユ
ーザによるプリンタ装置101への動作指示、またダイ
レクトプリント時のVTR102に対する各種の動作指
示の入力を操作部22から円滑に行うことができる。
【0112】一例として、図5(b)に、プリンタ装置
101の操作部22のキー構成例を示す。
【0113】ここでは、表示されたメッセージに対し
て、ユーザが入力すべき操作部22の各キーを図5
(a)のように表示することで、より指示入力が容易に
なる。また、操作部22と表示部26とを組み合わせた
構成として、表示部26を、所謂タッチパネルの構成と
し、表示部26より指示入力を行なえるように構成して
もよい。
【0114】このように、プリンタ装置101に表示部
26と操作部22を設け、これらによりVTR102に
対する指示入力を可能とした構成を備えることにより、
ダイレクトプリント動作時等にVTR102に対して、
画像データのサブデータ、磁気テープ3に記録されてい
るサブコードやITIのトラック情報等を用いた所定映
像の検索指示、テープ送り(サーチ)指示、プリントす
る映像の選択指示、データ伝送指示等をプリンタ装置1
01より送信することができる。このように、プリンタ
装置101での操作及び制御指示の入力により、VTR
102の動作制御をも可能にすることができる。これ
は、VTR102が液晶表示部等を持ち合わせていない
機器であった場合などに、表示部26を備えているプリ
ンタ装置101からの制御により円滑にプリント処理を
実行できるという利点がある。
【0115】尚、前述したように、ダイレクトプリント
時においても、VTR102とプリンタ装置101間を
接続した1394シリアルバスには画像データや各種の
コマンドデータなどが適宜伝送されている。
【0116】1394シリアルバスによりVTR102
から伝送する各データの伝送形式は、前述した1394
シリアルバスの仕様に基づいて行われる。即ち、画像デ
ータ(及び音声データ)はIsoデータとしてアイソクロ
ナス伝送方式で1394シリアルバス上を伝送され、そ
の他の制御コマンドデータなどはAsyncデータとしてア
シンクロナス伝送方式で伝送されるものとする。しか
し、ある種のデータによっては、場合によってアイソク
ロナス伝送するよりアシンクロナス伝送方式で送った方
が都合が良いこともあるので、そのようなときはアシン
クロナス伝送方式を用いる。
【0117】また、プリンタ装置101から伝送される
プリンタ情報データ、及びVTR102に対する制御コ
マンドデータは、主としてAsyncデータとしてアシンク
ロナス伝送方式で伝送される。
【0118】前述した図1のような構成をとることによ
り、VTR102からプリンタ装置101への画像デー
タを送信してダイレクトプリントを実現する際、本実施
の形態1では、VTR102の操作部10から入力され
る、ダイレクトプリント動作を妨げる所定の指示入力を
ソフト的に禁止するか、或は、そのような指示入力を無
効又は無視することにより、ダイレクトプリント時にお
ける種々の誤動作及び誤操作を減らすことができる。こ
こで、VTR102の操作部10から入力されるダイレ
クトプリントを妨げる指示入力とは、例えばデータ伝送
処理中に出力源であるメモリ12の画像データの書き換
えを実行するコマンドや、ダイレクトプリントのモード
を変更するコマンド等が考えられる。
【0119】このようなダイレクトプリント時、プリン
タ装置101にプリント画像データの1画像分以上のデ
ータを記憶できるバッファメモリを設けていない場合
は、プリンタ装置101におけるプリント処理の進行状
況に応じてVTR102のフレームメモリ12からプリ
ンタ装置101に適宜画像データを伝送しなければなら
ない。従って、このプリント動作中にVTR102でメ
モリ12の内容が書き換えられるような処理がなされる
と、プリンタ装置101へのプリント映像のデータ伝送
が正常に行なわれなくなってしまう。また同様に、VT
R102よりプリンタ装置101への画像データの伝送
中に、ダイレクトプリントモードから他のモード、例え
ば記録モードや再生モード、またはプリンタ装置101
以外の他のノードに伝送するモード等に切り換えるとい
った動作も、プリント処理の誤動作を招く。こういった
誤動作、誤操作を未然に防ぐべく、本実施の形態1で
は、ダイレクトプリント時には、VTR102の操作部
22からの所定の指示入力を無効とするものである。
【0120】VTR102におけるダイレクトプリント
動作中かどうかの判断は、メモリ12からの画像データ
の伝送の進捗状況、またプリンタ装置101からVTR
102に伝送されるプリンタ情報データによるプリンタ
の動作状況、及びプリンタコントローラ23から送られ
る制御データ等により、システムコントローラ11が判
断することにより行われる。そして、ダイレクトプリン
ト動作中と判断すると操作部10からのモード変更等の
所定の指示入力を無効にし、或はその入力を無視するな
どして、操作部10からの入力を受け付けなくするよう
に制御する。
【0121】またこの時、システムコントローラ11
は、操作部10からの指示入力が禁止されている間、及
び操作部10からの指示入力が禁止されている間に、ユ
ーザによって誤って操作部10に指示入力がなされた場
合には、表示画像生成回路15からそれぞれ所定の警告
メッセージを出力するように制御する。
【0122】なお、ダイレクトプリント動作開始時にお
けるVTR102とプリンタ装置101間の相互認識
は、プリンタ装置101の操作部22からユーザによっ
て入力されたデータ伝送(プリント)開始指示や、プリ
ント画像指定等のコマンドに応じて制御データを伝送す
ることにより行われる。他にはVTR102の操作部1
0に対する指示入力に基づく制御データ、または直接、
VTR102からプリンタ装置101に画像データを伝
送してダイレクトプリントを開始するように設定しても
よい。
【0123】ダイレクトプリントモードは、上記した動
作開始を告げるコマンドデータの送受信に始まり、VT
R102から映像データが伝送し終って1画像がプリン
ト終了したのを認識するか、または画像データ伝送およ
びプリント処理終了後、終了を告げる制御データを相手
側装置に伝送するか、またはVTR102とプリンタ装
置101間を結ぶ1394シリアルバスの接続が解除さ
れたとき、またはどちらからのノードから強制中断を示
すコマンドが入力されたときに、VTR102のシステ
ムコントローラ11及びプリンタ装置101のプリンタ
コントローラ23でダイレクトプリントモードを終了す
るように制御する。なお、1394シリアルバスの接続
が解除されたことは、1394シリアルバスのバスリセ
ットの発生及び新しいバス構成の構築によってプリンタ
装置101が自動判別することが出来る。
【0124】次に、ダイレクトプリント動作時はVTR
102の操作部10から所定の指示入力を無効にして、
かつ所定の警告メッセージ表示するというシーケンス
を、VTR102とプリンタ装置101のダイレクトプ
リント時の動作の流れも含めて図6のフローチャートを
参照して説明する。
【0125】図6は本実施の形態1のVTR102とプ
リンタ装置101におけるダイレクトプリント処理を示
すフローチャートである。
【0126】まずステップS1で、ユーザはプリンタ装
置101の操作部22からVTR102における所望の
映像を指定し、VTR102にその映像データを検索す
るように指示を出す。これによりステップS2で、VT
R102は磁気テープ3に記録された映像をサーチし、
その指示された映像を選択し、その映像信号を磁気テー
プ3から再生しフレームメモリ12に画像データとして
記憶する(ステップS3)。またプリンタ装置101
で、ステップS1で指定した映像を変更したいときは、
ステップS4で映像の変更指示を入力することによりス
テップS1でその変更された映像がVTR102に対し
て指示される。こうしてプリント対象の映像を変更する
ことが可能である。
【0127】こうして所望の映像が選択されるとステッ
プS5に進み、プリンタ装置101の表示部26の表示
に基づいてスタンバイ完了を確認し、VTR102から
の画像データの伝送およびプリント開始指令を操作部2
2から入力する。これにより、ダイレクトプリントの開
始指示が入力されたことになる。
【0128】VTR102では、ステップS6で、この
伝送/プリント指示を入力するとステップS7に進み、
メモリ12から対応する画像データを断続的に読み出
し、1394シリアルバスを介してプリンタ装置101
に、アイソクロナス(又はアシンクロナス)によりパケ
ットを伝送を開始する。またステップS7で、この伝送
の開始と同時に、VTR102の操作部10からの、ダ
イレクトプリントのモード変更を含むデータ伝送の妨げ
となる所定の指示入力を禁止、無効にするためソフト的
な設定変更禁止制御が開始される。但しこの時、ダイレ
クトプリント処理の強制中断等の必要なコマンドは入力
可能としておく。
【0129】次にステップS8に進み、VTR102の
操作部10からの指示入力の禁止の旨を伝える表示
(例えば「プリント中...」等)をEVF8に表示して
ユーザへの注意を与えるとともに、動作状況を伝える。
この設定変更禁止と、表示の表示は一連の動作が終了
するまで継続して行われる。
【0130】このステップS8に引き続いてステップS
9で、VTR102のメモリ12からプリント対象の画
像データを1度に、または断続的に読み出して、139
4シリアルバスを介して、プリンタ装置101へのアイ
ソクロナス(またはアシンクロナス)パケットによるデ
ータ伝送を開始する。
【0131】こうしてプリンタ装置101が、1394
シリアルバスをパケット伝送された画像データを受信し
たならばステップS10に進み、所定の手順で、順次プ
リント処理を開始する。この際、プリンタ装置101
は、画像データが断続的に伝送されてくる場合は、その
伝送された所定画像データ単位毎にプリントを実行し、
ステップS11で、プリント処理の中断指令が入力され
るか、或はステップS12で1画像分のプリント処理が
終了するまで、VTR102からの画像データの伝送
と、プリンタ装置101におけるプリント処理とが繰り
返し実行される。
【0132】一方、VTR102ではステップS13
で、操作部10からの指示入力があるかどうかを調べ、
このダイレクトプリント時、即ち、画像データの伝送開
始からプリント終了までの間で禁止されている無効な指
示入力やモード変更の指示入力がなされたかどうかをみ
る。その様な無効入力があったときはステップS14に
進み、EVF8に警告のための警告表示(例えば「コ
マンド入力不可!」等)を表示する。これにより、ユー
ザに対して現在の動作状況を認知する上でより有効とな
り、誤操作を防止できるような表示を行うことができ
る。尚、このステップS14で表示された警告表示
は、ステップS15で訂正入力がなされ、その訂正が有
効である場合にステップS16に進み、その警告表示
を消去する。
【0133】尚、ステップS13における操作部10か
らの無効な指示入力の検知は、ダイレクトプリントの一
連の動作終了まで、即ち、ステップS17で、プリンタ
装置101からVTR102に送信されるプリント終了
情報を、ステップS18で受信するまで続けるものとす
る。ステップS18で、プリンタ装置101からのプリ
ンタ処理の終了が未受信のときはステップS19に進
み、画像データが送信済みかどうかを調べ、そうでない
時はステップS9に、そうであればステップS13に進
む。こうして、VTR102からプリンタ装置101へ
の画像データの伝送が続行中のときは伝送動作を行いつ
つ操作部102からの無効な指示入力を検知し、画像デ
ータが伝送済みであって、プリンタ装置101でプリン
ト中であるときはステップS13で無効な指示入力を検
知することが繰り返し行われる。
【0134】またプリンタ装置101では、ステップS
11でプリンタ処理の中断が指示されるか、或はステッ
プS12で、VTR102からの画像データの受信が終
了し、1画像分のプリント処理が終了したと判断すると
ステップS17に進み、プリント終了情報をVTR10
2に伝送する。これによりVTR102の処理はステッ
プS18からステップS19に進み、操作部10からの
変更指示入力の禁止を解除し(ステップS16)、次に
ステップS20で、前述のEVF8の表示を消去して
ダイレクトプリント処理を終了する。
【0135】また、プリンタ装置101では、ステップ
S17でプリントの終了情報を伝送した後ステップS2
1に進み、他の映像をプリントしたいときはステップS
1まで戻り、再びプリントする映像の指定処理から前述
の処理を繰り返す。以上が、図6のフローチャートの説
明である。
【0136】また、ダイレクトプリントモード中に何ら
かの理由でVTR102とプリンタ装置101とを接続
している1394シリアルバスのケーブルが切り離され
たときは、先に述べたようにバスリセットの発生及び新
規のネットワーク構成により、プリンタ装置101が自
動的にVTR102が接続されていないことを判断でき
る。従って、そのような場合は、プリンタ装置101
は、現在行なっているプリント動作の終了後に、そのダ
イレクトプリント動作を終了する。但し、1394シリ
アルバスの切断確認後、その直後に再度、そのケーブル
が接続された場合には、そのデータ伝送が中断した時点
からのデータ伝送を再開して、引き続きプリント処理を
行うように設定してもよい。
【0137】本発明の実施の形態は、VTR102だけ
でなく、例えばデジタルカメラを用いた場合でも実施で
きるので、ここでデジタルカメラとプリンタ装置101
とを1394シリアルバスを用いて1対1で接続して、
ダイレクトプリントを実施する場合で説明する。
【0138】図4は、本実施の形態1のプリンタ装置1
01とデジタルカメラ105とを接続した構成を示すブ
ロック図である。尚、プリンタ装置101の構成は前述
の実施の形態1の構成とほぼ同様であるが、プリンタ装
置101内のデータセレクタ25と画像処理回路18間
に、デジタルカメラ61の画像符号化/復号化回路65
で符号化された画像データを復号するための復号化回路
27を設けた構成となっている。
【0139】105はデジタルカメラ本体を示し、62
は画像撮像部、63はA/Dコンバータで、撮像したア
ナログ映像信号をデジタル信号に変換している。64は
画像処理部で、デジタル画像データに対して画像処理を
施している。65は画像符号化/復号化回路、66は画
像を記録再生するメモリ記録再生部である。67はD/
Aコンバータで、画像処理部64で処理されたデジタル
画像データ、或は表示画像生成部73で生成された画像
データを入力してアナログ信号に変換し、表示部である
EVF68に出力して表示している。69はデジタルカ
メラの操作部、70はデジタルカメラのシステムコント
ローラで、本実施の形態1のデジタルカメラ105全体
の動作を制御している。71はデータセレクタ、72は
デジタルカメラの1394I/F部、73は表示画像生
成回路、74は映像合成器である。なお、このデジタル
カメラ105の画像符号化/復号化回路65は、静止画
像を符号化する際に、例えば周知のJPEG方式で符号
化するものとする。また、このデジタルカメラ105の
データセレクタ71、1394I/F部72、表示画像
生成回路73、映像合成器74のそれぞれは、前述のV
TR102のデータセレクタ14、1394I/F部1
3、表示画像生成回路15、映像合成器16のそれぞれ
に対応している。
【0140】以上の構成に基づく動作を以下に説明す
る。
【0141】まず、デジタルカメラ105による記録
時、撮像部62で撮像された映像信号はA/Dコンバー
タ63でデジタル信号に変換され、表示に適した画像デ
ータとなるよう画像処理部64でデータ処理がなされ
る。この画像処理部64の出力の一方は、撮像中の映像
としてD/Aコンバータ67に送られてアナログ信号に
戻され、EVF68に表示される。もう一方の画像デー
タ出力は、符号化回路65でJPEG方式で符号化さ
れ、メモリ記録再生部66でメモリに記録される。
【0142】この画像データの再生時は、メモリ記録再
生部66でメモリから所望の画像データが読み出され
る。この時、所望の画像データの選択は、操作部69か
ら入力されたコマンドまたは、プリンタ装置101の操
作部22から入力されたコマンドを基にしてなされ、シ
ステムコントローラ70の制御の下にメモリから読み出
される。こうしてメモリから読み出された所望の画像デ
ータは、復号化回路65でJPEG圧縮から復号化さ
れ、画像処理部64、D/Aコンバータ67での処理を
経てEVF68に表示することが可能である。
【0143】また、メモリから所望の画像データが読み
出され、それをプリンタ装置101によりダイレクトプ
リントするときは、その読み出された符号化された画像
データはデータセレクタ71を経て、1394I/F部
72、1394シリアルバスを介して伝送される。この
場合、メモリ記録再生部66から読み出された画像デー
タは、JPEG方式で符号化されたデータのままプリン
タ装置101に出力され、ダイレクトプリントのときに
はプリンタ装置101の復号化回路27で復号されて、
プリント画像データに変換される。
【0144】この実施の形態1のプリンタ装置101に
おける基本的な動作は、前述の実施の形態1と同様であ
るので省略するが、ここでは復号化回路27について説
明する。
【0145】前述したように、デジタルカメラ105よ
り伝送されてきた画像データは符号化データであるた
め、プリンタ装置101では、復号化回路27で、その
JPEG圧縮データを復号化する。この復号化回路27
は、ROMにJPEG復号化プログラムファイルを保持
していて、ソフトウェア的に処理するもの、或はデジタ
ルカメラ106から圧縮画像データと共に伝送されてく
る復号用データを用いるなどして、プリンタ装置101
の回路で、あるいはCPUによるソフトウェア処理を行
って復号化処理する。このように、デジタルカメラ10
5からJPEG方式で圧縮された画像データをプリンタ
装置101に伝送し、プリンタ装置101で復号化する
ようにしたことにより、デジタルカメラ105にいて非
圧縮データに変換してから伝送するよりも伝送効率が良
くなる。また、JPEG復号化はソフトウェアでのデコ
ードが可能であるので、プリンタ装置101に復号化回
路27を設けても、コストの上昇を抑えることができ都
合が良い。また復号化回路27をハード的な復号化回路
として、JPEGデコード回路(ボード)を設ける構成
でも可能である。
【0146】また、デジタルカメラ105の各部への指
示入力は操作部69から行なわれる。この操作部69か
らの指示入力に基づき、システムコントローラ70は、
デジタルカメラの記録再生部66の制御を始めとする各
動作部の制御を行なう。また所定の指示入力によって
は、表示画像生成回路73に対して特定の警告用のメッ
セージを出力するよう制御したり、またはダイレクトプ
リント時に映像データと、サブデータやコマンドデータ
等を発生し制御データとしてデータセレクタ71を経て
1394I/F部72からプリンタ装置101に伝送す
る。
【0147】プリンタ装置101の操作部22より入力
され、デジタルカメラ105に伝送されたデジタルカメ
ラ61に対する動作制御データ(コマンド)は、システ
ムコントローラ11に入力され、デジタルカメラ61の
各部の制御に用いられる。
【0148】また、1394シリアルバスを介してプリ
ンタ装置101より送られてくる、プリンタの動作状況
等のプリンタ情報データは、1394I/F部72から
データセレクタ71を経て表示画像生成回路73に入力
され、システムコントローラ70の制御の下に、EVF
68に表示可能な画像情報に変換処理される。この表示
画像生成回路73の出力は、EVF68に現在表示中の
映像と合成して表示するよう映像合成器74で合成さ
れ、EVF68にメッセージとして表示される。また映
像合成器74でなくスイッチ回路を設けることによっ
て、映像表示とコマンド表示とを選択式に切り換えて表
示するような構成をとってもよい。この場合、データセ
レクタ71は順次各データがデータ種毎に区別されて所
定のブロックに入出力するようにセレクトする。
【0149】デジタルカメラ105からプリンタ装置1
01に伝送される各データの伝送形式は、先に述べた1
394シリアルバスの仕様に基づいて行われる。即ち、
主として画像データはIsoデータとしてアイソクロナス
伝送方式で1394シリアルバスを伝送され、コマンド
データはAsyncデータとしてアシンクロナス伝送方式で
伝送されるものとする。しかし、場合によってはアイソ
クロナス伝送するよりアシンクロナス伝送方式で送った
方が都合が良いこともあるので、そのようなときはアシ
ンクロナス伝送方式を用いる。以上が図4のブロックの
説明である。
【0150】このような構成を採用することによって、
デジタルカメラ105からプリンタ装置101への画
像データのダイレクトプリントを行う際、前述の実施の
形態1の場合と同様に、画像データの伝送開始からプリ
ント終了までのダイレクトプリント動作中において、デ
ジタルカメラ105の操作部69から入力されるダイレ
クトプリントモードの変更等データ伝送の妨げとなる所
定の指示入力をソフト的に禁止、又は無効、或は無視す
る。これにより、ダイレクトプリント時の画像データの
伝送エラー等の種々の誤動作を減らすことができる。こ
のためには、ダイレクトプリント動作時、デジタルカメ
ラ105からプリンタ装置101に伝送される画像デー
タやサブデータ、コマンドデータ等の伝送状態、またプ
リンタ装置101からデジタルカメラ105に伝送され
るプリンタ情報データおよび制御データの伝送などによ
り、デジタルカメラ105のシステムコントローラ70
が状況を判断し、ダイレクトプリントモードでの動作中
であると判断すると、デジタルカメラ105の操作部6
9からのモード変更等の所定の指示入力を受け付けない
ように制御する。
【0151】この時、デジタルカメラ105の操作部6
9における指示入力が禁止されている間、及び操作部6
9が指示入力禁止の間に、ユーザによって誤って操作部
69から、その禁止されている指示入力がなされた場合
には、表示画像生成回路73が、それぞれ所定の警告メ
ッセージを出力するための表示データを発生し、それに
基づいてシステムコントローラ70がそのメッセージを
EVF68に表示するように制御する。
【0152】プリンタ装置101のシステム的な動作、
及び本実施の形態のダイレクトプリント時のデジタルカ
メラ105とプリンタ装置101とのシステム動作は、
前記したVTR102に関して説明したものと同様であ
り、前述の図6のフローチャートで示したものと同様で
あるため、ここでの説明は省略する。ここまでが実施の
形態1の説明である。
【0153】<実施の形態2>本発明の実施の形態2で
は、図23に示したように、プリンタ装置101とカメ
ラ一体型デジタルVTR(以下VTR)101とを13
94シリアルバスケーブルで1対1で接続し、VTR1
07から伝送される映像データをプリンタ装置101で
ダイレクトプリントできるものとする。この際、VTR
102の表示部8及び操作部10がユーザ・インターフ
ェースを受け持ち、プリンタ装置101も含めたダイレ
クトプリント動作の制御をVTR102で行なうとき
に、本発明の実施の形態を用いてダイレクトプリント動
作時に、VTR102の操作部10からの所定の指示入
力を禁止、無効にする場合で説明する。この実施の形態
2で用いるプリンタ装置101とVTR102との構成
は、前述の図1のプリンタ装置101とVTR102と
同様であるので、その説明を省略する。但し、本実施の
形態2で補足する事項として、VTR102の操作部1
0は、VTR102の各部の動作に対する指示入力を行
なう他、システムコントローラ11からプリンタ装置1
01に対する制御データを発生させ、更にはプリンタ装
置101に対しての指示入力も行なえるものである。ま
た、EVF8は再生された映像及びダイレクトプリント
時に表示される各メッセージ等が分かり易いように、大
型の液晶等で構成されたものであれば、ユーザに理解さ
れやすいのでより有効である。
【0154】このような構成によって、VTR102か
らプリンタ装置101への映像(画像)データのダイレ
クトプリントを実現したとき、そのダイレクトプリント
での動作時、VTR102の操作部10からのダイレク
トプリント動作を妨げることになる所定の指示入力をソ
フト的に禁止する、あるいは無効、無視することによ
り、ダイレクトプリント時における種々の誤動作及び誤
操作を減らすことができる。ここで、操作部10からの
ダイレクトプリントを妨げる所定の指示入力としては、
例えば、画像データの伝送処理中に、その出力源である
VTR102のフレームメモリ12の画像データを書き
換えるコマンドや、ダイレクトプリントのモードを変更
するコマンド等の入力がある。
【0155】ここで、VTR102の操作部10での入
力が禁止される指示入力の具体例として、図24にVT
R102の操作部10の1つであるモード選択用スイッ
チの一例を示して説明する。
【0156】図24に示すスイッチにより、“ダイレク
トプリント”、“再生”、“撮影”および“電源OF
F”の各モードが設定でき、“PUSH”ボタンを押す
ことにより、画像データの伝送開始等の指示入力ができ
る。スイッチのマーク2400を“ダイレクトプリン
ト”モード位置に合わせて“PUSH”ボタンを押すこ
とにより、再生した画像データをプリンタ装置101に
伝送することができる。ダイレクトプリントを行なって
いる間は、マーク2400は“ダイレクトプリント”の
位置にセットされたままで各動作が行なわれるものと
し、ダイレクトプリント動作時には、この位置から他の
モード位置へのマーク2400の移動(スイッチの回
転)を禁止、または無効にする。またこの他にも、他の
スイッチキーを用いて、メモリ12の内容を書き換えて
しまうような新規、再生等のコマンド指示入力を禁止ま
たは無効にするように設定する。
【0157】また、操作部10による指示入力が禁止さ
れている間、及び操作部10における指示入力が禁止さ
れている間に、ユーザによって誤って操作部10からそ
のような指示入力がなされた場合には、表示画像生成回
路15は、それぞれ所定の警告メッセージを表す表示デ
ータを出力し、これに従ってシステムコントローラ11
がEVF8に、そのメッセージを表示するように制御す
る。
【0158】また、このダイレクトプリントの開始は、
VTR102では操作部10によるプリント用の画像デ
ータの伝送指令の入力、プリンタ装置101では画像デ
ータ(ダイレクトプリント開始を意味するコマンドデー
タも含む)の受信により起動される。そして、このダイ
レクトプリントの終了は、プリンタ装置101がVTR
102から画像データの伝送が終了し、1画像のプリン
トが終了したのを認識してプリント終了を告げる制御デ
ータをVTR102に伝送するか、またはVTR102
とプリンタ装置101間を結ぶ1394シリアルバスの
接続が解除されたとき、またはプリンタ装置101或は
VTR102から強制的な中断コマンドが発生したとき
に、システムコントローラ11、及びプリンタコントロ
ーラ23でダイレクトプリントモードを終了するように
制御することにより行われる。なお、1394シリアル
バスの接続が解除されたことは、1394シリアルバス
のバスリセットの発生及び新しいバス構成の構築によっ
てプリンタ機器が自動判別することが出来る。
【0159】次に、本発明の実施の形態2の動作につい
て、ダイレクトプリントの流れも含めて、図25のフロ
ーチャートを参照して説明する。
【0160】まずステップS30で、ユーザは磁気テー
プ3から映像を再生及びサーチしてプリントしたい映像
を選択して、その所望の映像に対応する画像データをフ
レームメモリ12に記憶し、かつEVF8に表示する。
ここで、選択された各映像について、ステップS31
で、画像データの伝送及びプリント処理を開始するため
のダイレクトプリント開始指令を受け付ける。ステップ
S31で画像データの伝送指令が入力されなかったとき
はステップS35に進み、他の映像を選択するかどうか
を問合せ、そうであればステップS30に戻り、前述の
映像の選択処理を繰り返す。ステップS35で他の映像
を選択する必要が無いときには、ここでこの処理を終了
する。
【0161】ステップS31で、所望の映像の画像デー
タの伝送指令が入力されるとステップS32に進み、メ
モリ12から対応する画像データを断続的或は一度に読
み出し、1394シリアルバスを介してプリンタ装置1
01にアイソクロナス(又はアシンクロナス)によるパ
ケット伝送を開始する。また、このステップS32にお
けるデータの伝送開始と同時に、VTR102は操作部
10からの、このダイレクトプリントのモード変更を含
む、プリンタ装置101へのデータ伝送の妨げとなる所
定の指示の入力を禁止或は無効するためソフト的な設定
変更禁止制御を開始する。この時も、強制中断等の必要
なコマンドは入力可能としておく。このステップS32
が実行されると、ステップS33で、指示入力禁止の旨
を伝える表示(例として「プリント中...」等)をE
VF8に表示してユーザへの注意を与えるとともに動作
状況を伝える。この設定変更禁止と表示の表示は一連
の動作が終了するまで継続して行われる。そしてステッ
プS34に進み、メモリ12に記憶されている画像デー
タをプリンタ装置101に伝送する。
【0162】ここでプリンタ装置101は、ステップS
37で、システムが起動したデータ受信スタンバイ状態
となっている。ここで、1394シリアルバス上をパケ
ット伝送された画像データを受信するとステップS38
に進み、所定の手順で順次プリント処理を行う。ここで
ステップS34で、VTR102から画像データが断続
的に伝送されてくるものならば、伝送された所定単位毎
に1画像分のプリントが終了するまで(ステップS4
0)、或はステップS39で中断指示が入力されるま
で、VTR102からの画像データの伝送とプリント処
理とが繰り返し行われる。
【0163】VTR102において、ステップS41
で、ダイレクトプリント時、すなわちデータ伝送開始か
らプリント終了までの間で、禁止されている無効な指示
入力やモード変更の指示入力が操作部10から入力され
たときはステップS42に進み、EVF8に警告のため
の警告表示(例として「コマンド入力不可!」等)を
表示する。これによって、よりユーザに対して現在の動
作状況を認知する上で有効となり、誤操作を防止できる
警告表示が行える。このステップS42で表示された表
示は、ステップS43で、ユーザが誤操作である無効
な指示入力を訂正するまで表示されるものとし、ステッ
プS43で無効な指示入力の訂正がなされたらステップ
S44に進み、その警告表示を消去する。
【0164】またステップS41で無効な指示入力でな
い時はステップS45に進み、VTR102からの画像
データの伝送処理の中断指示かどうかを調べ、そうであ
ればステップS46に進み、VTR102の再生動作を
停止してステップS49に進む。またステップS45で
VTR102の動作の中断指示でない時はステップS4
8に進み、プリンタ装置101よりのプリント終了情報
を受信しているかを調べ、そうでない時はステップS3
6に進み、残りの画像データがあればそれを送信し、残
りの画像データがないときはステップS41に進む。
【0165】プリンタ装置101において、ステップS
39でプリントの中断が指示されるか、或はステップS
40で、VTR102よりの画像データ伝送が終了し、
プリンタ装置101における1プリント画像分のプリン
ト処理が終了したことを判断するとステップS45に進
み、プリンタ装置101からVTR102にプリント終
了情報が伝送される。プリンタ装置101は、この後ス
テップS52に進んでスタンバイ状態になる。
【0166】一方、VTR102は、ステップS48
で、このプリント終了を告げるプリント終了情報を受信
するとステップS49に進み、それまで設定していた所
定指示入力の変更禁止を解除し、次にステップS50
で、前述の表示をEVF8から消去する。
【0167】また、VTR102において、他の映像を
プリントしたいときはステップS51からステップS3
0に戻り、再びプリントしたい映像の選択から繰り返
す。
【0168】このように、ステップS41で、ダイレク
トプリント処理中、VTR102の操作部10から無効
な指示入力がなされるとステップS42に進み、ダイレ
クトプリントの一連の動作終了まで、すなわちステップ
S48で、プリンタ装置101からプリント終了情報を
受信するまで、その無効入力の検知を行う。以上が図2
5のフローチャートの説明である。
【0169】また、ダイレクトプリント動作中に何らか
の理由でVTR102とプリンタ装置101とをつなぐ
1394シリアルバスのケーブルが外されたときは、先
に述べたようにバスリセットの発生及び新規のネットワ
ーク構成により、プリンタ装置101は自動的にVTR
102が接続されていないことを判断できる。従ってこ
のような場合は、現在行なっているプリント動作の終了
後、そのダイレクトプリント動作を終了する。ただし、
1394シリアルバスの切断確認後、直後に、その接続
が成された場合には、伝送が中断した所からデータ伝送
を再開し、引き続きダイレクトプリント動作を行うよう
にしてもよい。
【0170】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
【0171】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても達成される。
【0172】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0173】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク、ハードディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD
−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMな
どを用いることができる。
【0174】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれる。
【0175】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれる。
【0176】以上説明したように本実施の形態によれ
ば、VTR或はデジタルカメラなどのデータ源よりプリ
ンタ装置に画像データを直接出力して印刷するダイレク
トプリント動作中、印刷動作の不良を招きかねない、デ
ータ源でのコマンド入力を禁止することでダイレクトプ
リントが支障なく行なえる。
【0177】また、プリンタ装置からVTRなどのデー
タ源の制御をも含めたダイレクトプリントの制御を行な
えることにより、そのデータ源に適当な表示装置が設け
られていない場合にも、操作が容易なユーザ・インター
フェースを提供してダイレクトプリント制御が行なえ
る。また、VTRなどのデータ源の表示装置にダイレク
トプリントの動作状況と、さらには、その操作部から無
効な指示入力があった場合に、その指示と対応づけて警
告表示することにより、ユーザが現在のプリント動作の
状態をより的確に把握できる。
【0178】また、1394シリアルバスを用いたダイ
レクトプリントを行うことにより、PCを経由せずに、
直接データ源とプリンタ装置とを接続して画像データの
プリント出力のためのデータ伝送が行えるので、PCの
動作状況に影響されずに迅速な処理ができ、またプリン
トデータの処理のために生ずるPCの負荷をもなくすこ
とができる。
【0179】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、第
1のノードと第2のノードとを直接接続し、これら第1
のノードと第2のノードとの間で直接データのやり取り
を行うことができる。
【0180】また本発明によれば、インターフェースバ
スを介して、第1のノードより第2のノードにデータを
伝送中、その第1のノードにおける所定の指示入力を禁
止することにより、データ伝送中における不具合の発生
を防止できるという効果がある。
【0181】また本発明によれば、第1のノードより第
2のノードにデータを伝送中、その第1のノードにおけ
る所定の指示入力を禁止し、その所定の入力がなされた
時に警告表示を行うことにより、ユーザへの注意を喚起
できる。
【0182】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のVTRとプリンタ装置
との接続及びそれらの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1のネットワーク一例を示
した図である。
【図3】パーソナルコンピュータにデジタルカメラとプ
リンタを接続した従来のネットワーク構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】本発明の実施の形態1のプリンタ装置とデジタ
ルカメラとの接続及びそれらの構成を示すブロック図で
ある。
【図5】本実施の形態のプリンタ装置の表示部における
表示例(a)と操作部のキー配置例を示す図である。
【図6】本実施の形態のダイレクトプリント動作時にお
けるVTRとプリンタ装置の動作の流れを示すフローチ
ャートである。
【図7】1394シリアルバスを用いて接続されたネッ
トワーク構成の一例を示す図である。
【図8】本実施の形態の1394シリアルバスの構成要
素を表す図である。
【図9】本実施の形態の1394シリアルバスのアドレ
スマップを示す図である。
【図10】1394シリアルバスケーブルの断面図であ
る。
【図11】DS−Link符号化方式を説明するための
図である。
【図12】1394シリアルバスケーブルを介したネッ
トワークにおけるバスリセットからノードIDの決定ま
での処理の流れを示すフローチャートである。
【図13】1394シリアルバスケーブルを介したネッ
トワークにおけるバスリセットにおける親子関係決定の
処理の流れを示すフローチャートである。
【図14】1394シリアルバスケーブルを介したネッ
トワークにおけるバスリセットにおける親子関係の決定
後からノードIDの決定までの処理の流れを示すフロー
チャートである。
【図15】1394シリアルバスで各ノードのIDを決
定するためのトポロジ設定を説明するための図である。
【図16】1394シリアルバスでのアービトレーショ
ンを説明するための図である。
【図17】1394シリアルバスでのアービトレーショ
ンを説明するためのフローチャートである。
【図18】1394シリアルバスでバス上を伝送される
パケットの様子を示したバスサイクルの一例の図であ
る。
【図19】アシンクロナス伝送におけるパケットデータ
のフォーマットの一例を示す図である。
【図20】アイソクロナス伝送における時間的な遷移を
示す図である。
【図21】アイソクロナス伝送におけるパケットデータ
のフォーマットの一例を示す図である。
【図22】アシンクロナス伝送の時間的な状態遷移を説
明するための図である。
【図23】本発明の実施の形態2のネットワーク一例の
図である。
【図24】本実施の形態2のVTRに搭載したスイッチ
の一例を示す図である。
【図25】実施の形態2のダイレクトプリント処理を示
すフローチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 1/32 H04L 13/00 309Z 5/93 H04N 5/93 Z

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御信号とデータとを混在させて通信可
    能な通信制御バスを介して接続されたノード間での通信
    方法であって、 第1のノードから第2のノードへのデータ伝送中、前記
    第1のノードの指示入力部からの所定の指示入力を禁止
    するとともに前記第1のノードに、使用者に所定の表示
    を提示することを特徴とするデータ通信方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のデータ通信方法であっ
    て、前記データ伝送中、前記指示入力部から前記所定の
    指示入力があったときに前記第1のノードの表示部に更
    に警告表示を行うことを特徴とする。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のデータ通信方法
    であって、前記第1のノードは画像データの供給源で、
    前記第2のノードは前記画像データを受信して印刷する
    プリンタ装置であることを特徴とする。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    データ通信方法であって、前記通信制御バスはIEEE
    1394シリアルバスを含むことを特徴とする。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のデータ通信方法であっ
    て、更に、前記第2のノードから前記第1のノードに対
    して伝送するデータを指示する指示工程と、 前記第1のノードは前記指示工程で指示されたデータを
    検索し、当該選択されたデータを前記第1のノードから
    前記第2のノードに伝送する工程とを有することを特徴
    とする。
  6. 【請求項6】 制御信号とデータとを混在させて通信可
    能な通信制御バスを介して接続された第1のノードと第
    2のノードとの間で直接データ伝送を行うデータ通信方
    法であって、 前記第2のノードから第1のノードに対してデータの送
    信を要求する要求工程と、 前記要求工程で要求された前記第2のノードからの要求
    に応答し、前記第1のノードにおいて該当するデータを
    検索する検索工程と、 前記検索工程で検索されたデータを前記第2のノードに
    送信する送信工程と、 前記送信工程におけるデータ送信中、前記第1のノード
    における所定の指示情報の入力を禁止するとともに、所
    定の表示を使用者に提示する工程と、を有することを特
    徴とするデータ通信方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のデータ通信方法であっ
    て、前記データ伝送中、前記第1のノードで前記所定の
    指示情報が入力されると、前記第1のノードで更に警告
    表示を行う工程を更に有することを特徴とする。
  8. 【請求項8】 制御信号とデータとを混在させて通信可
    能な通信制御バスを介してネットワークに接続されるデ
    ータ通信装置であって、 オペレータにより操作されて指示情報を入力する指示情
    報入力手段と、 前記通信制御バスを介して第1のノードより伝送される
    コマンドを受信する受信手段と、 前記受信手段で受信したコマンドに応じたデータを前記
    第1のノードに伝送する伝送手段と、 前記伝送手段によるデータ伝送中、前記指示情報入力手
    段における所定の指示情報の入力を禁止するとともに、
    所定の表示を使用者に提示するように制御する制御手段
    と、を有することを特徴とするデータ通信装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のデータ通信装置であっ
    て、更に前記データ伝送中、禁止されている前記所定の
    指示情報が入力されたとき警告表示を行う警告手段を有
    することを特徴とする。
  10. 【請求項10】 請求項8に記載のデータ通信装置であ
    って、前記制御手段は更に前記第1のノードよりのデー
    タ出力処理の終了情報に応答して前記所定の指示情報の
    入力の禁止を解除することを特徴とする。
  11. 【請求項11】 請求項8乃至10のいずれか1項に記
    載のデータ通信装置であって、前記第1のノードはプリ
    ンタ装置で、前記通信制御バスはIEEE1394シリ
    アルバスを含むことを特徴とする。
  12. 【請求項12】 請求項8又は11に記載のデータ通信
    装置であって、前記データ通信装置は画像データの供給
    源であり、前記受信手段で受信されるコマンドは前記画
    像データを特定するための情報を含むことを特徴とす
    る。
  13. 【請求項13】 制御信号とデータとを混在させて通信
    可能な通信制御バスを介して接続された第1のノードと
    第2のノードとを含み、前記第1と第2のノード間で直
    接データ伝送を行うデータ通信システムであって、 前記第1のノードは、 オペレータにより操作されて指示情報を入力するための
    指示情報入力手段と、 前記第2のノードからのデータ要求に応答して該当する
    データを送信する送信手段と、 前記送信手段によるデータ送信中、前記指示情報入力手
    段における所定の指示情報の入力を禁止するとともに、
    所定の表示を使用者に提示するように制御する制御手段
    とを有し、 前記第2のノードは、 前記第1のノードに対してデータの供給を要求する要求
    手段と、 前記要求手段の要求に応答して前記第1のノードから送
    信されるデータを受信して出力する出力手段とを有する
    ことを特徴とするデータ通信システム。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載のデータ通信システ
    ムであって、前記第1のノードは更に、前記データ送信
    中、禁止されている前記所定の指示情報が前記指示情報
    入力手段から入力されると更に警告表示を行う表示手段
    を備えることを特徴とする。
  15. 【請求項15】 請求項13に記載のデータ通信システ
    ムであって、前記通信制御バスはIEEE1394シリ
    アルバスを含むことを特徴とする。
  16. 【請求項16】 請求項13に記載のデータ通信システ
    ムであって、前記第1のノードが画像データの供給源で
    あり、前記第2のノードはプリンタ装置であることを特
    徴とする。
  17. 【請求項17】 制御信号とデータとを混在させて通信
    可能な通信制御バスを介して接続されたノード間での通
    信方法を実行するプログラムを記憶した記憶媒体であっ
    て、 第1のノードから第2のノードへのデータ伝送中、前記
    第1のノードの指示入力部からの所定の指示入力を禁止
    するとともに前記第1のノードに、使用者に所定の表示
    を提示するためのプログラム・モジュールを有すること
    を特徴とする記憶媒体。
  18. 【請求項18】 制御信号とデータとを混在させて通信
    可能な通信制御バスを介して接続された第1のノードと
    第2のノードとの間で直接データ伝送を行うデータ通信
    方法を実行するプログラムを記憶した記憶媒体であっ
    て、 前記第2のノードから第1のノードに対してデータの送
    信を要求する要求工程モジュールと、 前記要求工程モジュールで要求された前記第2のノード
    からの要求に応答し、前記第1のノードにおいて該当す
    るデータを検索する検索工程モジュールと、 前記検索工程モジュールで検索されたデータを前記第2
    のノードに送信する送信工程モジュールと、 前記送信工程モジュールにおけるデータ送信中、前記第
    1のノードにおける所定の指示情報の入力を禁止すると
    ともに、所定の表示を使用者に提示する工程モジュール
    と、を有することを特徴とする記憶媒体。
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