JPH11327699A - 個人認証機能付き情報処理装置及びこの情報処理装置に用いられるシステム起動方法 - Google Patents

個人認証機能付き情報処理装置及びこの情報処理装置に用いられるシステム起動方法

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JPH11327699A
JPH11327699A JP10128881A JP12888198A JPH11327699A JP H11327699 A JPH11327699 A JP H11327699A JP 10128881 A JP10128881 A JP 10128881A JP 12888198 A JP12888198 A JP 12888198A JP H11327699 A JPH11327699 A JP H11327699A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】個人の指の特徴情報を用いた個人認証方式にお
いて、システムオフ時の消費電力を抑えて指照合処理を
行うことができ、また、指照合に必要な構成部品を削減
してコストの低減化を図る。 【解決手段】指認証用のセンサ19を用いて指の接近ま
たは接触を検出し、その指検出信号に基づいて電源制御
回路2により主電源をシステム各部に供給してシステム
起動状態とする。この状態でCPU11がBIOS R
OM3に記憶されたIPL内の指照合プログラムを実行
し、センサ19によって検出される被認証者の指の特徴
情報に基づいて指照合処理を行う。これにより、システ
ムオフ時の消費電力を抑えて指照合処理を行うことがで
き、指照合処理をシステム側で行うことで、指照合に必
要な構成部品を削減してコストの低減化を図ることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、個人の指の凹凸パ
ターンを特徴情報として検出し、その指の凹凸パターン
に基づいて個人認証を行う個人認証機能付き情報処理装
置と、この情報処理装置に用いられるシステム起動方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のパーソナルコンピュータ(以下、
PCと称す)の普及により、各個人が自分のPCを使用
して各種の業務を行うようになってきた。これに伴い、
例えばPCに住所録やスケジュールなどの個人情報を記
録するようになり、そのためPC本体に対するセキュリ
ティの確保も製品を提供する上で重要な課題となってき
ている。
【0003】PC本体にセキュリティを施す手段として
は、PC本体に個人認証の仕組みを設けるものがもっと
も多い。現状では、パスワードなどのソフトウェアによ
るセキュリティを用いるのが一般的ではあるが、パスワ
ードを忘れてしまうなどの事故も少なくない。このた
め、個人の指の特徴情報を用いた個人認証方式が注目さ
れている。
【0004】個人の指の特徴情報を用いた個人認証方式
としては、例えば特願平7−168930号公報(以
下、文献1と称す)や特願平9−068550号公報
(以下、文献2と称す)、特願平9−076776号公
報(以下、文献3と称す)などに開示されているよう
に、平行に設置された複数の線状電極によって、人間の
指(間接部分を含む)の凹凸パターンを読み取り、予め
登録された複数のパターンと照合することで、その指を
持つ人間を識別し、機密保持などに応用するものがあ
る。
【0005】文献1では、電極と指とが接触したときに
生じる電極間の電気抵抗値を利用して、指の凹凸パター
ンを読み取る技術が開示されている。文献2では、指と
電極の間の電気容量を利用して、指の凹凸パターンを読
み取る技術が開示されている。
【0006】文献3では、文献1の認証方式を応用した
情報機器の起動方式に関する技術が開示されている。上
記文献1において、センサ部は指の方向と直角の方向
に、複数の細い線状電極が多数設置されている。電極と
指とは直接接触し、隣り合う電極間の抵抗値がサンプリ
ングされて、指のパターンの入力データとなる。この場
合、指の凹凸によって電極と指との接触圧が違うため、
それぞれの隣り合う電極間の抵抗値が異なり、そのサン
プリングデータのパターンが個人毎の指特徴を示すデー
タとなる。
【0007】また、予め各ユーザの指パターンを登録し
ておき、入力された指パターンと登録パターンとを照合
し、入力パターンに近いものが登録パターンの中にあれ
ば、その登録した人の指であると判定する。
【0008】上記文献2において、センサ部は指の方向
と直角の方向に、複数の細い線状電極が多数設置されて
いる。電極の上には絶縁シートが設置されており、それ
ぞれの電極と指との間の電気容量がサンプリングされ
て、指のパターンの入力データとなる。以後の照合方法
は上記文献1と同様である。
【0009】上記文献3において、バックアップ電源に
よって指パターンの入力部、認証制御部などに電源が供
給される。その際、システムの起動前に指照合演算処理
を行い、照合に合格した場合にシステムを起動する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記したような個人の
指の特徴情報を用いた個人認証方式では、指パターンの
入力部、認証制御部など、指認証動作に必要な部分に対
する電源供給は、すべてシステムの主電源とは別のバッ
クアップ電源によってなされていた。このため、ある程
度容量の大きなバックアップ電源が必要となり、バック
アップ電源の電力消費も大きかった。
【0011】なお、上記文献3では、バックアップ電源
として、内蔵の時計用の電源を用いる例も開示されてい
るが、いずれにしても、システムの主電源とは別のバッ
クアップ電源で指認証動作を行う必要があり、電力消費
が大きいといった問題がある。
【0012】また、従来、指認証制御部(指照合演算
部)をシステムの主制御装置とは別の制御回路として構
成し、これをバックアップ電源で駆動していたため、バ
ックアップ電源の電力消費が大きいだけでなく、構成部
品の増加によりコストがかかるなどの問題もあった。
【0013】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたもので、個人の指の特徴情報を用いた個人認証方式
において、システムオフ時の消費電力を抑えて指照合処
理を行うことができ、また、指照合に必要な構成部品を
削減してコストの低減化を図ることのできる個人認証機
能付き情報処理装置及びこの情報処理装置に用いられる
システム起動方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の情報処理装置
は、装置本体に設けらたれ指認証用のセンサによって被
認証者の指の特徴情報を検出して指照合処理を行うもの
であって、システムオフ時に上記センサを用いて指の接
近または接触を検出し、その指検出信号に基づいてシス
テムを起動し、システム起動後に上記センサを用いた本
来の指照合処理を実行することを特徴とする(請求項
1)。
【0015】このような構成によれば、指認証用のセン
サが電源スイッチとしての役割をなし、このセンサによ
って指の接近または接触が検出されたときにシステムが
起動され(主電源が供給され)、そのシステム起動の下
で指照合処理が実行される。したがって、システムオフ
時の消費電力を抑えて指照合処理を行うことができる。
また、指照合処理をシステム側で行うことで、指照合に
必要な構成部品を削減してコストの低減化を図ることが
できる。
【0016】また、システムオフ時に上記指照合手段に
電源を供給せず、システム起動後に上記指照合手段に電
源を供給することで(請求項2)。システムオフ時にお
ける指照合のための電力消費を防ぐことができる。
【0017】また、上記指照合手段による指照合処理を
システムブートプログラムによって実行することで(請
求項3)、OS起動前の早い段階で指照合処理を実行す
ることができる。これにより、利用者が照合結果を早期
に知ることができ、利用者の心理的負担を軽減できる。
【0018】また、システム起動開始の早い段階で上記
センサによって検出される被認証者の指の特徴情報を読
み込み、システム起動処理が終了した時点で当該指の特
徴情報に基づく指照合処理を行うことで(請求項4)、
例えば辞書パターンが登録されたHDD周りの初期化な
ど、システム起動開始から実際の指照合処理が実行され
るまでの時間がかかる場合でも、利用者は最初に指をセ
ンサに触れるだけでよい。したがって、照合結果がでる
まで指をセンサに置いておく必要がなくなり、操作性が
向上する。また、一定の期間毎に上記センサの所定の電
極を駆動して指検出動作を行うことで(請求項5)、非
動作期間での消費電力を抑えることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態を説明する。図1は本発明の一実施形態に係る
個人認証機能付き情報処理装置のシステム構成を示すブ
ロック図である。なお、本装置は、例えば磁気ディスク
等の記録媒体に記録されたプログラムを読み込み、この
プログラムによって動作が制御されるコンピュータによ
って実現される。
【0020】図1において、CPU11はプログラムの
起動により動作し、本装置全体の制御を行うものであ
る。このCPU11には、システムバス10を介してメ
モリ等の各種のデバイスが接続されている。DRAM1
2は、主メモリとして使用されるリード/ライト可能な
メモリであり、プログラムなど、本装置の動作に必要な
各種の情報が格納される。
【0021】LCD(液晶ディスプレイ)13は、本装
置の表示装置として設けられているものであり、データ
の表示を行う。LCDコントローラ14は、VRAM1
5の内容をLCD13に表示するための表示制御を行
う。VRAM15は、LCD13に表示する内容を保持
するためのメモリである。
【0022】キーボード16およびマウス17は、本装
置の入力装置として設けられているものであり、データ
の入力やファンクションの指示を行う。HDD(ハード
ディスク装置)18は、本装置の補助記憶装置として用
いられるものであり、アプリケーションプログラムやフ
ァイルなど、各種の情報を保持している。
【0023】以上は、一般的なPCの構成と同様であ
り、その詳細な構成については説明を省略する。ここ
で、本装置は、指の凹凸パターンを個人の特徴情報とし
て検出し、その凹凸パターンに基づいて個人認証を行う
機能を備えている。センサ19は、この指認証を行うた
めのものであり、シート状で透明な材料で形成され、L
CD13の表示画面上に重ねて配置されている。センサ
制御回路20は、センサ19の駆動制御と信号処理を行
う。このセンサ制御回路20は、指検出回路も兼ねてお
り、指がセンサ19に接近または接触したことを検出す
る回路でもある。
【0024】また、本装置には、バッテリ1が設けられ
ており、システムオフ時であっても、このバッテリ1の
電源が電源制御回路2を介してセンサ制御回路20へ供
給されるようになっている。電源制御回路2は、バッテ
リ1あるいはAC電源を駆動源として、システム各部の
電源供給を制御する。
【0025】また、BIOS ROM3は、システムを
初期起動するためのIPL(Initial Program Loader)
などのプログラムを記憶している。図2および図3にセ
ンサ19とセンサ制御回路20の具体的な構成を示す。
【0026】図2はセンサ19とセンサ制御回路20の
概略構成を示すブロック図、図3はセンサ19に指を置
いたときの側面図とそのときに得られる投影信号の波形
図である。
【0027】センサ19は、被認証者の指30の長手方
向に沿って所定間隔で配設された複数の出力電極21
と、被認証者の指30の長手方向に沿った端部に配設さ
れた単一の入力電極22とからなる。出力電極21と入
力電極22は、ITOなどの透明な材質で形成されてい
る。
【0028】センサ制御回路20は、スイッチ回路2
3、発振器24、タイミングパルス発生器25、検波回
路26、A/D変換器27、終端抵抗28によって構成
されている。
【0029】スイッチ回路23は、出力電極21と発振
器24との間に介在されており、タイミングパルス発生
器25から出力されるタイミングパルス信号によってオ
ン/オフ動作し、各出力電極21を順次切り替える。発
振器24は、出力電極21に印加する交流信号を発生す
る。
【0030】タイミングパルス発生器25は、システム
バス10を介して入力される制御信号に基づいてスイッ
チ回路23の切り替えと、A/D変換器27の標本化タ
イミングを制御するためのパルス信号を発生する。この
場合、例えばパルス信号の立ち下がりでスイッチ回路2
3の切り替えが行われ、立ち上がりでA/D変換器27
のA/D変換が行われるものとする。
【0031】検波回路26は、入力電極22に接続され
ており、この入力電極22で検出された信号を増幅する
増幅回路とその信号から必要な信号成分を取り出すフィ
ルタ回路からなる。A/D変換器27は、タイミングパ
ルス発生器25から発生されるパルス信号に基づいて、
検波回路26によって得られたアナログの信号をデジタ
ル信号に変換してシステムバス10に出力する。
【0032】また、入力電極22は終端抵抗28を介し
て接地されており、この終端抵抗28は入力電極22に
生じる信号を電圧に変換する。ここで、本実施形態にお
いて、図3に示すように、センサ19はLCD13の表
示画面上の一部または全面に重ねて設置されている。こ
の場合、センサ19は透明な材質(ITO)で形成され
ているため、下のLCD13の視認性に問題はない。
【0033】センサ19を構成する出力電極21および
入力電極22は電気的絶縁体としての絶縁体薄膜31、
32で被覆されている。この絶縁体薄膜31、32も透
明な材質(ITO)で形成されており、これで出力電極
21および入力電極22を被覆することで、出力電極2
1および入力電極22と指30とは静電結合によっての
み接続されることになり、接触抵抗が無限大となる。し
たがって、発汗などの指30の表面の状態変化に影響さ
れずに、より安定した投影信号V(i) を得ることができ
る。
【0034】図2および図3の動作原理を以下に説明す
る。図中の出力電極21は細い線状の電極アレイで、電
極間隔は1/10mm〜1/3mm程度とする。出力電
極21の数、すなわち、線状電極アレイの指30の長手
方向の長さは、指30の先端から第2間接を完全に含む
長さとする。入力電極22はやや広い帯状の電極であ
り、指30の長手方向の長さが出力電極21よりも長く
形成されている。
【0035】このような構成において、出力電極21お
よび入力電極22に指30を電極配列方向に対して直交
方向に押し付ける。このとき、スイッチ回路23を指先
から指元方向へ順次切り替えて、発振器24の信号を出
力電極21に印加する。出力電極21に印加された信号
は、出力電極21と指30との間の電気容量を通して指
30に伝わる。指30は電気的には比較的抵抗値の小さ
い抵抗体と見なされるので、指30に伝わった信号は指
30と入力電極22との容量を通して入力電極22に伝
わる。
【0036】この入力電極22に伝わった信号を終端抵
抗28で電圧に変換し、検波回路26のバンドパスフィ
ルタで必要な信号成分(元の信号の周波数成分)を取り
出し、A/D変換器27にてデジタル信号に変換する。
【0037】この場合、出力電極21と指30との間の
容量の大きさは出力電極21と指30との間隔によって
異なり、間隔が大きいほど、容量が小さくなって出力電
極21から指30に伝わる信号が小さくなり、A/D変
換器27が出力するデジタル値も小さくなる。
【0038】スイッチ回路23による出力電極21の走
査に従ったタイミングでA/D変換器27の出力するデ
ジタル値を取り込めば、図3の上部に示すような、出力
電極21と指30との間隔に応じてレベルが変化する信
号V(i) が得られる。この信号V(i) は、被認証者の指
30の凹凸パターンに応じて変化する信号パターンであ
り、各個人で異なったパターンを示すため、個人認証デ
ータとして利用することができる。
【0039】このようなセンサ19を用いた個人認証処
理を以下に説明する。 (a)登録時 図4は登録時の個人認証処理を示すフローチャートであ
る。
【0040】登録モードが開始されると、センサ19に
よる信号検出が行われ(ステップA11)、上記のよう
にして取り込まれた被認証者の指の特徴を表す信号V
(i) が登録パターンとしてHDD18に格納される(ス
テップA12)。
【0041】(b)照合時 図5は照合時の個人認証処理を示すフローチャートであ
る。照合モードが開始されると、センサ19による信号
検出が行われ(ステップB11)、新たに取り込まれた
被認証者の指の特徴を表す信号V(i) がHDD18に格
納された登録パターンと照合される(ステップB1
2)。その結果、登録パターンとの差が一定の基準値よ
り小さければ(ステップB13のYes)、本人である
と判定する(ステップB14)。また、登録パターンと
の差が一定の基準値以上であれば(ステップB13のN
o)、本人でないと判定する(ステップB15)。
【0042】なお、入力パターンと辞書パターンとの差
の計算方法については公知であるため、ここでは具体的
な説明を省略する。次に、図2および図3を用いた指接
近・接触検出動作について説明する。
【0043】システムオフ時には、一定期間毎(例えば
2秒間隔)に発振器24が動作する。このとき、スイッ
チ回路23により、センサ19の持つ複数の出力電極2
1のうちの所定の数本の電極に同時に発振器24からの
信号が印加される。
【0044】ここで、指30がセンサ19に接近あるい
は接触すると、上記信号が指30と入力電極22を通し
て終端抵抗28に伝わり、電圧として現れる。その電圧
信号を検波回路26によって検波し、その出力レベルが
一定レベル以上であるとき、A/D変換器27から指検
出信号が出力される。
【0045】このようにして、システムオフ時におい
て、指30がセンサ19に接近あるいは接触したことが
検出される。なお、センサ制御回路20には、システム
オフ時であっても、電源制御回路2からバッテリ1の電
源が供給されているが、上記のように一定期間毎にセン
サ電極を駆動して指検出動作を行っているので、非動作
期間の消費電力を抑えることができる。
【0046】次に、センサ19をPCの電源スイッチと
して利用した場合でのシステム起動方法について説明す
る。図6はシステム起動処理を示すフローチャートであ
る。
【0047】システムオフ時において、センサ制御回路
20にはバッテリ1の電源が供給されており、常に指の
接近あるいは接触を検出できる状態にある。また、指認
証制御部(指照合演算部)はシステム側に設けられてお
り、この部分はシステムオフ時には起動されていない。
【0048】ここで、センサ19によって指の接近ある
いは接触が検出されると(ステップC11のYes)、
センサ制御回路20から電源制御回路2に対して指検出
信号が出力される。電源制御回路2は、この指検出信号
を受けて、主電源をシステム各部に供給してシステム起
動状態とし、CPU11に対してリセット信号を出力す
る(ステップC12)。これにより、CPU11は、B
IOS ROM3に格納されたIPL(Initial Progra
m Loader:ブートプログラム)を起動して、以下のよう
な初期化処理を実行する。
【0049】すなわち、CPU11は、まず、DRAM
制御用のメモリコントローラの初期化を行って、DRA
M12を使用できる状態にする(ステップC13)。続
いて、CPU11は、センサ19およびセンサ制御回路
20を制御して、被認証者の指の凹凸パターンを読み込
み、そのデータをDRAM12に保存する(ステップC
14)。
【0050】また、CPU11は、IPLでHDD18
(およびその制御回路)や、その他の周辺回路を初期化
し、HDD18を含む周辺機器、回路を使用できる状態
にする(ステップC15)。
【0051】次に、CPU11は、IPL内の指認証プ
ログラムを実行し、DRAM12に格納された被認証者
の指パターンデータとHDD18に登録された辞書パタ
ーンデータとを照合する(ステップC16)。その結
果、被認証者の指パターンデータと辞書パターンデータ
とが一定の基準値内で一致した場合には(ステップC1
7のYes)、CPU11は本人であると判定し、HD
D18からDRAM12にOS(Operating System)を
読み込み、これを起動して後の処理を継続して実行する
(ステップC18)。
【0052】一方、被認証者の指パターンデータと辞書
パターンデータとが一定の基準値内で一致しない場合に
は(ステップC17のNo)、CPU11は本人でない
と判定し、直ちにシステム起動処理を中断し、システム
オフの状態にする(ステップC19)。これにより、不
正者がシステムを使用することを防止することができ
る。なお、その際に警告メッセージを表示するなどして
も良い。
【0053】このように、システムオフ時には、消費電
力が大きい指認証制御部(指照合演算部)には電源が供
給されておらず、指の接近・接触検出によりシステムが
起動されたときに始めて電源が供給されて指照合処理が
行われる。したがって、従来のように指認証制御部がシ
ステムと独立して存在し、常にセンサ部と共に電源供給
状態にあった場合と比べると、システムオフ時における
消費電力を大幅に低減させることができる。
【0054】また、指認証制御部(指照合演算部)は、
システム内に組み込まれているため、指認証のための特
別な制御回路を別に構築する必要がなく、その分、構成
部品を減らしてコストを低減できる。
【0055】また、システム起動のために用いられるセ
ンサは、指認証用としての指パターンの検出電極で兼用
されているため、新たにシステム起動用のセンサを設け
る必要がなく、その分、コストを低減できる。
【0056】また、システム起動開始の早い段階でセン
サによって検出される被認証者の指の特徴情報を読み込
み、システム起動処理が終了した時点で当該指の特徴情
報に基づく指照合処理を行っているため、例えば辞書パ
ターンが登録されたHDD周りの初期化など、システム
起動開始から実際の指照合処理が実行されるまでの時間
がかかる場合でも、利用者は最初に指をセンサに触れる
だけでよい。したがって、照合結果がでるまで指をセン
サに置いておく必要がなくなり、操作性が向上する。
【0057】ところで、上記実施形態では、指照合処理
をシステムブートプログラムによって実行する構成とし
ているため、OS起動前の早い段階で指照合処理を行う
ことができる。したがって、利用者は照合結果を早期に
知ることができ、利用者の心理的負担を軽減できる、と
いった利点がある。しかし、このような方法だと、予め
システムブートプログラム内に指照合プログラムを組み
込んでおかなければならないため、その指照合プログラ
ムを簡単に変更することができないなどの不具合があ
る。
【0058】このような不具合を解消するため、以下
に、一般のアプリケーションプログラムと同等の形式で
指照合プログラムを実現する場合のシステム起動方法に
ついて説明する。
【0059】図6は本発明の他の実施形態としてのシス
テム起動処理を示すフローチャートである。上記実施形
態と同様に、システムオフ時において、センサ制御回路
20にはバッテリ1の電源が供給されており、常に指の
接近あるいは接触を検出できる状態にある。また、指認
証制御部(指照合演算部)はシステム側に設けられてお
り、この部分はシステムオフ時には起動されていない。
【0060】ここで、センサ19によって指の接近ある
いは接触が検出されると(ステップD11のYes)、
センサ制御回路20から電源制御回路2に対して指検出
信号が出力される。電源制御回路2は、この指検出信号
を受けて、主電源をシステム各部に供給してシステム起
動状態とし、CPU11に対してリセット信号を出力す
る(ステップD12)。これにより、CPU11は、B
IOS ROM3に格納されたIPL(Initial Progra
m Loader:ブートプログラム)を起動して、以下のよう
な初期化処理を実行する。
【0061】すなわち、CPU11は、まず、DRAM
制御用のメモリコントローラの初期化を行って、DRA
M12を使用できる状態にする(ステップD13)。続
いて、CPU11は、センサ19およびセンサ制御回路
20を制御して、被認証者の指の凹凸パターンを読み込
み、そのデータをDRAM12に保存する(ステップD
14)。
【0062】また、CPU11は、IPLでHDD18
(およびその制御回路)や、その他の周辺回路を初期化
し、HDD18を含む周辺機器、回路を使用できる状態
にする(ステップD15)。
【0063】次に、CPU11は、HDD18からDR
AM12にOSを読み込み、これを起動する(ステップ
D16)。そして、このOSの起動時実行プログラムリ
ストファイルに従って、CPU11は当該ファイル中に
記述されている指認証プログラムをHDD18からBI
OS ROM3に読み込む(ステップD17)。
【0064】そして、CPU11は指認証プログラムを
実行し、DRAM12に格納された被認証者の指パター
ンデータとHDD18に登録された辞書パターンデータ
とを照合する(ステップD18)。その結果、被認証者
の指パターンデータと辞書パターンデータとが一定の基
準値内で一致した場合には(ステップD19のYe
s)、CPU11は本人であると判定し、そのまま後の
処理を継続して実行する。
【0065】一方、被認証者の指パターンデータと辞書
パターンデータとが一定の基準値内で一致しない場合に
は(ステップD19のNo)、CPU11は他人である
と判断し、直ちにシステム起動処理を中断し、システム
オフの状態にする(ステップD20)。これにより、不
正者がシステムを使用することを防止することができ
る。なお、その際に警告メッセージを表示するなどして
も良い。
【0066】このように、指照合処理をOSの下で実行
することで、一般のアプリケーションプログラムと同等
の形式で指照合プログラムを実現することができる。し
たがって、指照合プログラムの作成や変更を容易に行う
ことができる。
【0067】なお、上記実施形態では、指と電極との容
量結合を用いる指パターン検出方式において、指の接近
・接触検出と指の凹凸パターンの測定を行う場合の例を
示したが、例えば指と電極との接触抵抗を用いる指パタ
ーン検出方式であっても、指の接近・接触検出方法と指
の凹凸パターンの測定方法が異なるが、本発明の手法を
適用可能することができる。
【0068】また、上記実施形態では、LCD上にセン
サを設置する場合について説明したが、センサの設置位
置はLCD上に限定されるものではなく、要は装置本体
上で電源スイッチとして利用可能な部分であれば、どこ
でも良い。また、本発明はPC以外にも、個人認証が求
められる他の情報処理装置にも適用することができる。
【0069】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、指
認証用のセンサを用いて指の接近または接触を検出した
ときにシステムを起動し、そのシステム起動の下で指照
合処理を実行するようにしたため、システムオフ時の消
費電力を抑えて指照合処理を行うことができる。また、
指照合処理をシステム側で行うことで、指照合に必要な
構成部品を削減してコストの低減化を図ることができ
る。
【0070】また、指照合処理をシステムブートプログ
ラムによって実行することで、OS起動前の早い段階で
指照合処理を実行することができる。これにより、利用
者が照合結果を早期に知ることができ、利用者の心理的
負担を軽減できる。
【0071】また、指照合処理をOSによって実行する
ことで、一般のアプリケーションプログラムと同等の形
式で指照合プログラムを実現することができ、そのプロ
グラムの作成や変更が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る個人認証機能付き情
報処理装置のシステム構成を示すブロック図。
【図2】センサとセンサ制御回路の概略構成を示すブロ
ック図。
【図3】センサに指を置いたときの側面図とそのときに
得られる投影信号の波形図。
【図4】登録時の個人認証処理を示すフローチャート。
【図5】照合時の個人認証処理を示すフローチャート。
【図6】システム起動処理を示すフローチャート。
【図7】他の実施形態としてのシステム起動処理を示す
フローチャート。
【符号の説明】
1…バッテリ 2…電源制御回路 3…BIOS ROM 11…CPU 13…LCD 19…センサ 20…センサ制御回路 21…出力電極 22…入力電極 23…スイッチ回路 24…発振器 25…タイミングパルス発生器 26…検波回路 27…A/D変換器 28…終端抵抗 31…絶縁体薄膜 32…絶縁体薄膜

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体に設けられた指認証用のセンサ
    と、 システムオフ時に上記センサを用いて指の接近または接
    触を検出する指検出手段と、 この指検出手段からの指検出信号に基づいてシステムを
    起動するシステム起動手段と、 このシステム起動手段によってシステムが起動された後
    に、上記センサによって検出される被認証者の指の特徴
    情報に基づいて指照合処理を実行する指照合手段とを具
    備したことを特徴とする個人認証機能付き情報処理装
    置。
  2. 【請求項2】 システムオフ時に上記指照合手段に電源
    を供給せず、システム起動後に上記指照合手段に電源を
    供給する電源制御手段を具備したことを特徴とする請求
    項1記載の個人認証機能付き情報処理装置。
  3. 【請求項3】 上記指照合手段による指照合処理は、シ
    ステムブートプログラムが実行することを特徴とする請
    求項1記載の個人認証機能付き情報処理装置。
  4. 【請求項4】 上記指照合手段は、システム起動開始の
    早い段階で上記センサによって検出される被認証者の指
    の特徴情報を読み込み、システム起動処理が終了した時
    点で当該指の特徴情報に基づく指照合処理を行うことを
    特徴とする請求項1記載の個人認証機能付き情報処理装
    置。
  5. 【請求項5】 上記指検出手段は、一定の期間毎に上記
    センサの所定の電極を駆動して指検出動作を行うことを
    特徴とする請求項1記載の個人認証機能付き情報処理装
    置。
  6. 【請求項6】 装置本体に指認証用のセンサを設け、 システムオフ時に上記センサを用いて指の接近または接
    触を検出し、 指の接近または接触があったときにシステムを起動し、 システム起動後、上記センサによって検出される被認証
    者の指の特徴情報に基づいて指照合処理を実行すること
    を特徴とするシステム起動方法。
  7. 【請求項7】 装置本体に指認証用のセンサを設け、 システムオフ時に上記センサを用いて指の接近または接
    触を検出し、 指の接近または接触があったときにシステムを起動し、 システムブートプログラム内の指照合プログラムの実行
    により、上記センサによって検出される被認証者の指の
    特徴情報に基づいて指照合処理を行い、 指照合処理の結果、本人であると判定された場合にOS
    を起動して後の処理を継続して実行し、本人でないと判
    定された場合にシステムをオフすることを特徴とするシ
    ステム起動方法。
  8. 【請求項8】 装置本体に指認証用のセンサを設け、 システムオフ時に上記センサを用いて指の接近または接
    触を検出し、 指の接近または接触があったときにシステムを起動し、 OSの起動時実行プログラムファイルに従って、このフ
    ァイル中に記述されている指照合プログラムの実行によ
    り、上記センサによって検出される被認証者の指の特徴
    情報に基づいて指照合処理を行い、 指照合処理の結果、本人であると判定された場合に後の
    処理を継続して実行し、本人でないと判定された場合に
    システムをオフすることを特徴とするシステム起動方
    法。
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