JPH11327460A - 頭部装着型表示装置 - Google Patents

頭部装着型表示装置

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Publication number
JPH11327460A
JPH11327460A JP10142223A JP14222398A JPH11327460A JP H11327460 A JPH11327460 A JP H11327460A JP 10142223 A JP10142223 A JP 10142223A JP 14222398 A JP14222398 A JP 14222398A JP H11327460 A JPH11327460 A JP H11327460A
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JP
Japan
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observer
head
display device
unit
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Application number
JP10142223A
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English (en)
Inventor
Hisashi Tento
久 天藤
Ryutaro Nasu
竜太郎 那須
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】観察者の効き目や目の状態に応じて画像の形成
位置を選択でき、観察者の視野が狭められるのを防止
し、コストを低減できる頭部装着型表示装置を提供す
る。 【解決手段】駆動用信号生成部14からの信号に応じて駆
動される表示器11から出射される画像表示光を光学系13
により観察者2の一方の目に導く表示ユニット4が、保
持部3を介して観察者2の頭部に装着可能とされてい
る。その表示ユニット4は保持部3に観察者2の頭部の
右方側と左方側の何れにおいても着脱可能とされる。そ
の表示器11は、その表示ユニット4と保持部3との連結
位置の前方であって、正面を見る観察者2の視軸から径
方向に離れた位置から前方に向かい表示光を出射するよ
うに配置される。その光学系13は、その表示器11の前方
であって、その視軸から径方向に離れた位置に配置され
る。その駆動用信号生成部14は、観察者2の頭部の側方
であって、その表示器11の後方に配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、観察者の頭部に装
着される表示装置に関し、小型軽量の表示器を用いて簡
便に各種情報を確認するのに適する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】画像の表
示光を出射する表示器と、その表示光を観察者の一方の
目に導くため光路変更する光学系と、その表示器の駆動
用信号生成部とを有する表示ユニットが、保持部を介し
て観察者の頭部に装着可能とされている頭部装着型表示
装置が用いられている。
【0003】そのように画像表示光が観察者の一方の目
に導かれる単眼視タイプの頭部装着型表示装置において
は、その表示ユニットは観察者の頭部の右方側と左方側
の何れか一方にのみ配置されていた。そのため、左目専
用の表示ユニットと右目専用の表示ユニットが必要とさ
れ、量産によるコスト低減効果が阻害されていた。
【0004】また、表示器を観察者の頭部の側方から前
方に向かい表示光を出射するように配置し、その表示器
に光学系がアームを介して観察者の目の前方に位置する
ように取り付けられる単眼視タイプの頭部装着型表示装
置が提案されている。しかし、この場合は正面を見る観
察者の視軸上に光学系が配置されるため、その光学系と
アームが観察者の視野範囲に入り邪魔になる。
【0005】本発明は、上記問題を解決することのでき
る頭部装着型表示装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、画像の表示光
を出射する表示器と、その表示光を観察者の一方の目に
導くため光路変更する光学系と、その表示器の駆動用信
号生成部とを有する表示ユニットが、保持部を介して観
察者の頭部に装着可能とされている頭部装着型表示装置
に適用される。本発明においては、その表示ユニットは
保持部に、観察者の頭部の右方側と左方側の何れにおい
ても着脱可能とされ、その表示器は、その表示ユニット
と保持部との連結位置の前方であって、正面を見る観察
者の視軸から径方向に離れた位置から前方に向かい表示
光を出射するように配置され、その光学系は、その表示
器の前方であって、その視軸から径方向に離れた位置に
配置され、その駆動用信号生成部は、観察者の頭部の側
方であって、その表示器の後方に配置されていることを
特徴とする。本発明の構成によれば、表示器から出射さ
れる画像表示光は、正面を見る観察者の視軸から径方向
に離れた位置から前方に向かった後に光学系により光路
変更され、観察者の目に導かれる。これにより観察者に
画像が視認される。その表示ユニットを保持部に観察者
の頭部の右方側において連結することで画像表示光を観
察者の右目に導くことができ、頭部の左方側において連
結することで画像表示光を観察者の左目に導くことがで
きる。これにより、観察者の効き目や目の状態に応じ
て、観察対象の画像を右目の視認範囲と左目の視認範囲
の何れにも形成できる。その駆動用信号生成部は観察者
の頭部の側方に配置され、その表示器と光学系は駆動用
信号生成部の前方に配置されるので、装置の重量が観察
者にアンバランスに作用するのを防止できる。また、そ
の表示器と光学系は正面を見る観察者の視軸から径方向
に離れた位置に配置されるので観察者の視野が狭められ
るのを低減できる。なお、その駆動用信号生成部から送
られる信号により表示器を駆動するための回路を必要と
する場合、その駆動装置、例えば表示器としてバックラ
イト付液晶表示パネルを採用した場合の液晶表示素子を
駆動するドライバーは、表示器と一体化されてもよい
し、駆動用信号生成部と一体化されてもよいし、両者と
別体とされてもよい。また、その駆動用信号生成部から
送られる信号により表示器から出射される画像表示光の
光源を点灯するための回路を必要とする場合、その点灯
用回路、例えば表示器としてバックライト付液晶表示パ
ネルを採用した場合のバックライトの点灯用回路は、表
示器と一体化されてもよいし、駆動用信号生成部と一体
化されてもよいし、両者と別体とされてもよい。
【0007】頭部の右方に配置される時の前記表示器の
上下は、左方に配置される時の逆とされ、その表示器に
より表示される画像の上下反転が可能とされているのが
好ましい。頭部の右方に配置される時の表示器の上下
が、左方に配置される時の逆とされることで、表示器
は、保持部に頭部の右方において連結されるものと左方
において連結されるものとを同一とすることができる。
その表示器により表示される画像の上下反転が可能とさ
れていることで、表示器の上下が逆にされても同一画像
を表示できる。
【0008】その表示器は液晶表示装置により構成さ
れ、その表示器により表示される画像の輝度およびコン
トラストの少なくとも一方が調節可能とされているのが
好ましい。その表示器が液晶表示装置により構成される
場合、観察者の目に至る画像表示光の光路と表示器の画
像表示面とのなす角度が、表示ユニットを頭部の右方に
配置した時と左方に配置した時とで変化すると、その変
化に応じて観察者に視認される画像の輝度とコントラス
トが変化する。よって、その輝度とコントラストの少な
くとも一方が調節可能とされることで、表示ユニットの
配置を変化させても画像の輝度とコントラストの少なく
とも一方が損なわれるのを防止できる。
【0009】その表示器と光学系は前記視軸の直下に配
置されるのが好ましい。これにより、観察者の視野が表
示器、光学系、表示器と光学系の連結部材により狭めら
れるのを低減できる。この場合、その表示器と光学系は
観察者の顔面に可及的に近接して配置するのが好まし
い。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図1に示す頭部装着型表示装置1
は、観察者2の頭部に装着可能な保持部3と、この保持
部3を介して観察者2の頭部に装着される表示ユニット
4とを有する。
【0011】本実施形態では、その保持部3は観察者2
の頭部を弾力により挟み込むバンド状の本体3aと、こ
の本体3aに上下位置調節可能に取り付けられる左右支
持部材3b、3b′とを有する。その保持部3の頭部に
対するずれを防止するため、その本体3aは頭部にパッ
ド類を介して押し付けられてもよい。その保持部3は、
観察者2の頭部に装着できれば形態は限定されず、例え
ばヘルメット状のものであってもよい。なお、本発明に
おいて頭部とは、顔面を含む頸部から上の部分を言う。
【0012】その表示ユニット4は、その観察者2の前
方に向かい画像表示光を出射する表示器11と、この表
示器11の下部から観察者2の前方に向かい延びる連結
部材12と、この連結部材12の先端に取り付けられる
光学系13と、その表示器11を駆動する駆動用信号生
成部14と、この駆動用信号生成部14を覆うハウジン
グ15と、支持アーム3cとを有する。
【0013】図2に示すように、その表示器11は、透
過型液晶表示パネル21と、バックライト22と、図1
に示すカバー24とを有する液晶表示装置により構成さ
れている。その液晶表示パネル21に、駆動用信号生成
部14から送られる駆動用信号に応じて液晶表示素子を
駆動するX軸ドライバーとY軸ドライバーとが一体化さ
れている。そのバックライト22として、本実施形態で
は蛍光管が用いられ、その蛍光管に高圧電圧を印加する
ための点灯用回路がバックライト22に一体化されてい
る。その点灯用回路は、主にスイッチング回路及び昇圧
用のトランスから成るインバータ23により構成されて
いる。そのカバー24の前面は画像表示光の出射口とさ
れている。
【0014】その光学系13は、例えばコンバイナや全
反射ミラー等の光学素子によって構成され、上記液晶表
示パネル21から出射される画像表示光を観察者2の一
方の目に導くため光路変更する。その光学系13をコン
バイナにより構成する場合、前方からの光を透過させて
観察者2の目に導くことができ、観察者2は画像と前方
の実在物の双方を視認できる。そのコンバイナは、ハー
フミラーやホログラム素子によって構成でき、ハーフミ
ラーを用いる場合は反射により画像表示光の光路を変更
し、ホログラム素子を用いる場合は回折により画像表示
光の光路を変更する。画像を観察者2の目から遠方に離
した位置にボケなく形成するために、その光学素子13
の反射曲面を非球面とするのが好ましい。なお、その光
学系13を複数の光学素子により構成してもよい。
【0015】図1、図8に示すように、その表示ユニッ
ト4は保持部3に、観察者2の頭部の右方側と左方側の
何れにおいても着脱可能とされている。すなわち、各支
持部材3b、3b′に、前後方向に沿う通孔3d、3
d′が形成され、各通孔3d、3d′に表示ユニット4
の支持アーム3cが引抜き可能に挿入されている。その
支持アーム3cの支持部材3b、3b′に対する前後位
置調節が可能とされることで、表示ユニット4の保持部
3に対する前後位置調節が可能とされている。なお、そ
の支持アーム3cの外周と各通孔3d、3d′の内周と
の間に適度な摩擦が生じるものとされ、その支持アーム
3cは容易に抜けることがないものとされる。
【0016】表示ユニット4が観察者2の頭部の右方に
配置される時の前記表示器11の上下は、左方に配置さ
れる時の逆とされる。この際、駆動用信号生成部14と
ハウジング15の上下も、表示ユニット4が観察者2の
頭部の右方に配置される時と左方に配置される時とで逆
とされる。
【0017】一方、その表示器11から前方に向かい延
びる連結部材12と光学系13の上下は、表示ユニット
4が観察者2の頭部の左右何れに配置される時も変化し
ないものとされている。そのため、表示ユニット4が観
察者2の頭部の左右何れに配置される時も、その連結部
材12は表示器11の上下部それぞれに着脱可能とされ
ている。すなわち、図1、図7、図8、図9に示すよう
に、その連結部材12は、第1部材12aと第2部材1
2bとから構成される。その第1部材12aは、前部側
が前後方向に沿い、後部側が左右方向に沿う平面視T字
形状とされ、その前端に形成された凹部12a′に光学
系13がはめ込まれ、後端から後方に突出する左右一対
の突出部12a″を有する。その第1部材12aの後端
下面に板状の第2部材12bの前部が固定され、この第
2部材12bにおける後部側の上面に凸部12b″が一
体形成されている。その表示器11のカバー24におけ
る前面の上下位置それぞれに、左右一対の支持孔24′
が形成され、そのカバー24における上下面それぞれに
凹部24″が形成される。各左右一対の支持孔24′に
上記連結部材12の左右一対の突出部12a″が抜き差
し可能とされ、各凹部24″に上記連結部材12の凸部
12b″が抜き差し可能とされている。その支持孔2
4′に対する突出部12a″の抜き差しと、凹部24″
に対する凸部12b″の抜き差しは、図9に示すよう
に、カバー24の下面により第2部材12bの後部側を
押し下げて弾性変形させることで許容される。これによ
り、表示ユニット4が観察者2の頭部の左右何れに配置
される時も、連結部材12と光学系13の上下が変化し
ないように、その表示器11の下部側に連結部材12を
連結することが可能とされている。
【0018】図2に示すように、上記駆動用信号生成部
14は、上記ハウジング15に固定される基板31と、
この基板31上に設けられる信号処理回路とにより構成
され、その信号処理回路は液晶表示パネル21とインバ
ータ23にケーブル27、28を介して接続され、ま
た、映像信号発生源(図示省略)にケーブル29を介し
て接続される。そのハウジング15は上下2部材15
A、15Bを連結することで構成される。その映像信号
発生源は、映像信号を発生可能であれば特に限定され
ず、例えば映像信号を出力するコンピュータにより構成
できる。
【0019】その信号処理回路は、本実施形態ではアナ
ログRGB信号と同期信号を処理する。図3は駆動用信
号生成部14の機能ブロック図を示し、映像信号を構成
するR信号(赤色)、G信号(緑色)、B信号(青信
号)はビデオレシーバ41にて適切な信号振幅に変換さ
れ、画質調整回路42にてコントラスト、輝度、ガンマ
補正等の調整が行われる。その画質調整回路42に輝度
調整ボリューム71とコントラスト調整ボリューム72
が接続され、図1に示すように上記ハウジング15から
外部に突出することで操作可能とされている。その輝度
調整ボリューム71の操作量に応じて信号振幅を調整す
ることで、表示器11により表示される画像の輝度が調
節可能とされている。また、そのコントラスト調整ボリ
ューム72の操作量に応じて表示器11により表示され
る画像のコントラストが調節可能とされている。また、
映像信号を構成する水平、垂直同期信号はシンクレシー
バ43にて適切な信号電圧(H−Sync、V−Syn
c)に変換された後にタイミングジェネレータ44に入
力される。そのタイミングジェネレータ44において
は、PLL回路45から出力されるドットクロックを基
準として、映像信号反転クロック(Video Inv
ert Clock)、サンプリングパルス(Samp
ling Pulse)、バックライト点灯パルス(B
L Pulse)、液晶表示パネル21の駆動用クロッ
クが生成される。上記画質調整回路42から出力された
RGB信号は、RGBドライバ46にて、タイミングジ
ェネレータから入力される映像反転クロックに応じて、
液晶表示パネル21への入力用の信号振幅に変換され、
その後サンプルホールド回路47にてサンプリングパル
スに応じて相展開されて液晶表示パネル21に入力され
る。なお、その相展開は、一般的に液晶表示パネルの映
像の書き込み特性に応じて行われ、例えば高解像度の映
像信号を表示する液晶表示パネルでは4相〜6相に展開
される場合が多く、NTSC等の比較的低解像度の映像
信号を表示する液晶表示パネルでは相展開は不必要で、
この場合サンプルホールド回路も不要になる。そのタイ
ミングジェネレータ44から、液晶表示パネル21の駆
動用クロックとして、X軸ドライバーに送られるX軸ド
ライブ信号(X−Drive Clock)とY軸ドラ
イバーに送られるY軸ドライブ信号(Y−Drive
Clock)とが出力される。それらX軸ドライブ信
号、Y軸ドライブ信号、および相展開されたRGB信号
が、液晶表示パネル21のX軸ドライバーとY軸ドライ
バーに入力され、それらドライバーにより液晶表示パネ
ル21の液晶表示素子が駆動されることにより画像が表
示される。そのタイミングジェネレータ44から出力さ
れるバックライト点灯パルスは、点灯パルス調整回路4
8にて、バックライト22の設定輝度に応じて適切なパ
ルスデューティ或いはパルス周期(点灯、消灯の周期)
に変換され、インバータ23に入力される。これにより
バックライト22が点灯され、液晶表示パネル21から
画像表示光が出射される。すなわち駆動用信号生成部1
4は、表示器11の駆動用信号として液晶表示パネル2
1のX軸ドライバーとY軸ドライバーとインバータ23
に送られる信号を生成する。なお、そのX軸ドライバー
とY軸ドライバーを液晶表示パネル21と別体とし、あ
るいはインバータ23をバックライト22と別体とし、
ハウジング15内に配置してもよい。
【0020】上記タイミングジェネレータ44に画像反
転スイッチ73が接続される。この画像反転スイッチ7
3は、図1に示すように上記ハウジング15から外部に
突出することで操作可能とされている。この操作により
画像反転スイッチ73は第1ポジションと第2ポジショ
ンとに位置決め可能とされる。この画像反転スイッチ7
3が第1ポジションに位置される時にタイミングジェネ
レータ44が発生する映像信号反転クロックに応じてR
GB信号を変換した場合、表示ユニット4により表示さ
れる画像は、表示ユニット4を観察者2の頭部の左右一
方に配置すると正立状態になり、左右他方に配置すると
倒立状態になる。この画像反転スイッチ73が第2ポジ
ションに位置される時にタイミングジェネレータ44が
発生する映像信号反転クロックに応じてRGB信号を変
換した場合、表示ユニット4により表示される画像は、
表示ユニット4を観察者2の頭部の左右一方に配置する
と倒立状態になり、左右他方に配置すると正立状態にな
る。すなわち、その表示器11により表示される画像の
上下反転が可能とされている。
【0021】上記表示ユニット4は、観察者2の頭部の
側方において、保持部3に球面に沿って運動可能に連結
されている。すなわち、図4、図5に示すように、その
表示ユニット4は連結機構50を介して支持アーム3c
に連結されている。その連結機構50は、その支持アー
ム3cの先端に一体化されている受け部材52と、上記
ハウジング15に一体化されている接合部材53と、リ
テーナ54と、圧縮コイルバネ55と、バネ押さえ56
とを有する。
【0022】その受け部材52は、中央孔52aを有す
るリング状とされ、外周に上記支持アーム3cの先端が
一体化されている。この受け部材52の一側面は、球面
の一部からなる受け部材側第1摺動面52bとされてい
る。その球面の中心は、観察者2の頭部の左右間に位置
するものとされ、観察者2の一方の瞳に可及的に近接さ
れるのが好ましい。その受け部材52の他側面は、その
球面と同心の球面の一部からなる受け部材側第2摺動面
52cとされている。
【0023】その接合部材53は外周が円形で、ハウジ
ング15にボルト等の固定手段により固定され、表面は
前記球面と同心の球面の一部からなる接合部材側摺動面
53aとされている。その接合部材側摺動面53a上
に、円柱部53bが形成されている。この円柱部53b
の軸心は前記球面の中心を通るものとされている。
【0024】そのリテーナ54は外周が円形で、一側面
が上記球面と同心の球面の一部からなるリテーナ側摺動
面54aとされ、中央孔54bと、この中央孔54bを
囲むバネ挿入用凹部54cを有する。
【0025】そのバネ押さえ56は、円筒部56aと、
この円筒部56aの一端のフランジ部56bとを有す
る。
【0026】上記円柱部53bが、受け部材52の中央
孔52a、リテーナ54の中央孔54b、バネ押さえ5
6の円筒部56aに挿通される。その圧縮コイルバネ5
5は、リテーナ54のバネ挿入用凹部54cに挿入さ
れ、そのバネ押さえ56のフランジ部56bにより抜け
出しが防止される。そのバネ押さえ56はネジ58によ
り円柱部53bに固定される。その受け部材52の中央
孔52aの径は、バネ押さえ56の円筒部56aの径よ
りも、後述の球面運動を行えるように充分に大きくされ
ている。そのバネ55の弾力によって、リテーナ側摺動
面54aが受け部材側第2摺動面52cに押し付けら
れ、受け部材側第1摺動面52bが接合部材側摺動面5
3aに押し付けられることで、接合部材53は受け部材
52に各摺動面53a、52b、52c、54aを介し
て適度な摩擦力の作用下において相対的に球面運動可能
とされている。これにより、その表示ユニット4を観察
者2に対して、図4において矢印Pで示すように左右方
向周りのピッチ方向と、矢印Rで示すように前後方向周
りのロール方向と、矢印Yで示すように上下方向周りの
ヨー方向とに運動させることができる。
【0027】図6、図7に示すように、上記表示器11
のカバー24は、駆動用信号生成部14を覆うハウジン
グ15に、矢印Pで示すように観察者の左右方向回りの
ピッチ方向に揺動可能とされている。すなわち、そのハ
ウジング15の前端部は観察者2の左右方向に沿う軸心
を有する円筒形とされ、そのカバー24のハウジング1
5側の内周は円筒形に沿い、そのカバー24のハウジン
グ15側の内周に周溝24cが形成され、その周溝24
cにハウジング15の前端部の外周に形成された凸部1
5aが、適度な摩擦力の作用下において相対的に摺動可
能に嵌め合わされている。これにより、表示器11と光
学系13は、表示ユニット4と保持部3との連結位置の
前方において、駆動用信号生成部14に対して、観察者
2の左右方向回りのピッチ方向に揺動可能とされてい
る。なお、その周溝24cへの凸部15aの嵌め合わせ
を行うことができるように、カバー24は上下2部材2
4a、24bを接合することで形成される。
【0028】上記頭部装着型表示装置1を観察者2に装
着した状態では、図7に示すように、上記表示器11
は、表示ユニット4と保持部3との連結位置の前方であ
って、正面を見る観察者2の視軸Pから径方向に離れた
位置から前方に向かい表示光Lを出射するように、観察
者2の頭部の左右側面間において視軸Pの直下に配置さ
れる。上記光学系13は、その表示器11の前方に間隔
をおいて配置されると共に、観察者2の頭部の左右側面
間において視軸Pの直下で表示光Lの光路を変更する。
さらに、その表示器11と光学系13は観察者2の顔面
に可及的に近接して配置されている。上記ハウジング1
5に覆われる駆動用信号生成部14は、その視軸Pから
径方向に離れた観察者2の頭部の側方位置であって、そ
の表示器11から後方に間隔をおいた位置に配置され
る。
【0029】その表示器11から出射される画像表示光
Lは、前方に向かった後に光学系13により光路変更さ
れて観察者2の目に導かれる。これにより観察者2に画
像が視認される。本実施形態では、その画像表示光Lの
光路中心線と上記視軸Pとを含む面が鉛直面内に存在す
るものとされる。
【0030】上記構成によれば、表示ユニット4を保持
部3に観察者2の頭部の右方側において連結することで
画像表示光を観察者2の右目に導くことができ、頭部の
左方側において連結することで画像表示光を観察者2の
左目に導くことができる。これにより、観察者2の効き
目や目の状態に応じて、観察対象の画像を右目の視認範
囲と左目の視認範囲の何れにも形成できる。また、観察
者2の頭部の右方に配置される時の表示器11の上下
が、左方に配置される時の逆とされることで、表示器4
は、保持部3に頭部の右方において連結されるものと左
方において連結されるものとで同一とすることができ
る。その表示器4により表示される画像の上下反転が可
能とされていることで、表示器11の上下が逆にされて
も同一画像を表示できる。その表示器11により表示さ
れる画像の輝度およびコントラストが調節可能とされる
ことで、表示ユニット4の配置を変化させても画像の輝
度とコントラストが損なわれるのを防止できる。また、
表示ユニット4を保持部3に対して球面に沿って運動さ
せることで、表示器11と光学系13を球面に沿って運
動させることができる。これにより、観察者2に視認さ
れる画像を任意方向に変位させることができる。しか
も、その表示ユニット4と保持部3の連結構造は、球面
に沿う運動を可能にするだけでよいので簡単になり、小
型軽量化を図ることができる。その駆動用信号生成部1
4は観察者2の頭部の側方に配置され、その表示器11
と光学系13は駆動用信号生成部14の前方に配置され
るので、装置の重量が観察者2にアンバランスに作用す
るのを防止でき、また、その表示器11と光学系13は
正面を見る観察者2の視軸から径方向に離れた位置に配
置されるので観察者2の視野が狭められるのを低減でき
る。また、その表示器11と光学系13は前記視軸の直
下に配置されるので、観察者2の視野が表示器11、光
学系13、表示器11と光学系13の連結部材12によ
り狭められるのを低減できる。さらに、その表示器11
と光学系13は、その表示ユニット4と保持部3との連
結位置の前方において、その駆動用信号生成部14に対
して、観察者2の左右方向回りに揺動可能とされている
ので、画像形成位置の微調整が容易に行える。
【0031】なお、本発明は上記実施形態に限定されな
い。例えば、上記実施形態では、表示ユニットにより表
示される画像の輝度とコントラストは、スイッチ操作に
より調節可能とされたが、表示ユニットの保持部への連
結位置が観察者の頭部の右方側か左方側かを検知するセ
ンサを設け、そのセンサの検知信号に基づき連結位置の
左右変更と同時に予め設定された値だけ調節されるよう
にしてもよい。あるいは、単一のスイッチ操作により輝
度とコントラスの双方が調節可能とされてもよい。ま
た、上記実施形態では表示ユニットにより表示される画
像の輝度とコントラストの双方が調節可能とされたが、
少なくとも一方が調節可能であればよい。この輝度調節
の際、上記実施形態では輝度調整ボリュームはR、G、
B信号の振幅を同時に調整するが、別々に調整可能な輝
度調整ボリュームを設けても良く、また、輝度調節をビ
デオレシーバとRGBドライバとの間の何れの回路で行
ってもよい。上記実施形態では、表示器により表示され
る画像はスイッチ操作により上下反転されるが、表示ユ
ニットの保持部への連結位置が観察者の頭部の右方側か
左方側かを検知するセンサを設け、そのセンサの検知信
号に基づき連結位置の左右変更と同時に上下反転される
ようにしてもよい。また、保持部や表示ユニットにおい
て観察者の耳に対向する部分の近傍に、スポンジやゴム
などのクッション部材を配置してもよい。また、正面を
見る観察者の視軸の上方に駆動用信号生成部を配置して
もよい。表示器を構成するバックライトを、点灯用回路
の必要な陰極管の他に、点灯用回路を必要としないLE
Dや電球などにより構成してもよい。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、観察者の効き目や目の
状態に応じて画像の形成位置を選択でき、観察者の視野
が狭められるのを防止し、コストを低減できる頭部装着
型表示装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の頭部装着型表示装置の平面
【図2】本発明の実施形態の頭部装着型表示装置の構成
説明用斜視図
【図3】本発明の実施形態の頭部装着型表示装置の機能
説明用ブロック図
【図4】本発明の実施形態の頭部装着型表示装置の要部
の分解斜視図
【図5】本発明の実施形態の頭部装着型表示装置の要部
の断面図
【図6】本発明の実施形態の頭部装着型表示装置の部分
断面図
【図7】本発明の実施形態の頭部装着型表示装置の作用
説明図
【図8】本発明の実施形態の頭部装着型表示装置の別の
状態での平面図
【図9】本発明の実施形態の頭部装着型表示装置の作用
説明図
【符号の説明】
1 頭部装着型表示装置 2 観察者 3 保持部 4 表示ユニット 11 表示器 13 光学系 14 駆動用信号生成部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像の表示光を出射する表示器と、その
    表示光を観察者の一方の目に導くため光路変更する光学
    系と、その表示器の駆動用信号生成部とを有する表示ユ
    ニットが、保持部を介して観察者の頭部に装着可能とさ
    れている頭部装着型表示装置において、 その表示ユニットは保持部に、観察者の頭部の右方側と
    左方側の何れにおいても着脱可能とされ、 その表示器は、その表示ユニットと保持部との連結位置
    の前方であって、正面を見る観察者の視軸から径方向に
    離れた位置から前方に向かい表示光を出射するように配
    置され、 その光学系は、その表示器の前方であって、その視軸か
    ら径方向に離れた位置に配置され、 その駆動用信号生成部は、観察者の頭部の側方であっ
    て、その表示器の後方に配置されていることを特徴とす
    る頭部装着型表示装置。
  2. 【請求項2】 頭部の右方に配置される時の前記表示器
    の上下は、左方に配置される時の逆とされ、 その表示器により表示される画像の上下反転が可能とさ
    れている請求項1に記載の頭部装着型表示装置。
  3. 【請求項3】 その表示器は液晶表示装置により構成さ
    れ、その表示器により表示される画像の輝度およびコン
    トラストの少なくとも一方が調節可能とされている請求
    項2に記載の頭部装着型表示装置。
  4. 【請求項4】 その表示器と光学系は前記視軸の直下に
    配置される請求項1〜3の中の何れかに記載の頭部装着
    型表示装置。
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