JP2002189464A - 画像表示装置および画像表示システム - Google Patents

画像表示装置および画像表示システム

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JP2002189464A
JP2002189464A JP2000389171A JP2000389171A JP2002189464A JP 2002189464 A JP2002189464 A JP 2002189464A JP 2000389171 A JP2000389171 A JP 2000389171A JP 2000389171 A JP2000389171 A JP 2000389171A JP 2002189464 A JP2002189464 A JP 2002189464A
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Toshiki Ishino
俊樹 石野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 観察者が表示画像を注視しているか否かにか
かわらず高い画像表示仕様で画像を表示すると、無駄な
電力消費を生じたり、外界を見ている観察者に煩わしさ
を感じさせたりする。 【解決手段】 画像表示素子104に表示された画像を
光学系105を通して観察者の眼110に導く画像表示
装置において、画像表示に関する状態(解像度、表示輝
度、フレームレート、表示画像の大きさ)を、画像観察
のために設定又は調節された第1の状態とこの第1の状
態よりも表示性の低い第2の状態とに切り換えるための
状態切換手段108を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、観察者の頭部ある
いは顔面に装着され、観察者の眼に画像を投写する頭部
装着型の画像表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ヘッドマウントディスプレイ等と称され
る上記画像表示装置は、テレビ、ビデオをはじめ、パー
ソナルコンピュータやDVDプレーヤー等からの画像を
観察者の眼の前に表示できる装置として使用されてい
る。
【0003】ここで、図11および図12を用いて、従
来の画像表示装置について説明する。図11には、観察
者の片目側に画像を表示するヘッドマウントディスプレ
イ(以下、HMDという)1101の全体を示してい
る。観察者は、HMD1101を頭部あるいは顔面に装
着し、外界像とともにLCD等の画像表示素子に表示さ
れた画像を観察することが可能となる。
【0004】HMD1101には、これを装着した観察
者に対して音声を出力するヘッドホン部1102が設け
られており、画像表示部1103はヘッドホン部110
2に回動可能に取り付けられている。
【0005】観察者は、HMD1101を装着し、画像
表示部1103の位置を調整して見易い位置に配置し、
表示される画像を観察する。
【0006】また、画像表示部1103に表示される画
像を観察しない場合は、画像表示部1103を上に移動
させ、観察者の眼前から退避させる。
【0007】図12には、他の形態のHMDである。こ
のHMD1201は、本体上部に入力された画像情報を
表示する画像表示素子1202と、この画像表示素子1
202をバックライト照明するための照明部材1203
とを有している。画像表示素子1202に表示された画
像は、ハーフミラー1204で反射され、観察者の眼に
導かれる。
【0008】観察者は、ハーフミラー1204で反射さ
れた画像表示素子1202の画像とと、ハーフミラー1
204を透過した外界像とを重ね合わせて観察すること
が可能である。
【0009】観察者が画像表示素子1202の表示画像
を観察しない場合には、ハーフミラー1204を上に折
り畳み、観察者の眼前から退避させる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した画像表示装置
は、画像表示部を観察者の眼前から退避させることによ
って表示画像を見えなくする構成であり、このような場
合に、画像観察時と同様の状態(高解像度、高輝度、高
フレームレート等)で画像を表示すると、電力を無駄に
消費することになる。
【0011】また、画像表示部を観察者の眼前に配置し
ている場合でも、表示画像を注視しておらず、透過した
外界像を主に見る場合もある。このような場合に、画像
観察時と同様の状態で画像を表示すると、電力を無駄に
消費することになるとともに、外界を見ている観察者に
とって表示画像が煩わしく感じられることがある。
【0012】なお、観察者が画像表示を必要としない場
合に、装置の電源をオフして画像表示を停止させてしま
うことも考えられるが、例えば画像表示部を観察者の眼
前に配置しているが外界像を主に見ている間でも表示画
像を漠然と見ていたい場合もあるので、画像表示を停止
してしまうとこのような要求を満たすことができない。
【0013】また、画像表示装置が観察者の視線移動の
みによって表示画像の注視観察と外界の観察とを選択的
に行えるように配置されているような場合に、電源のオ
ン・オフが頻繁に行われることも考えられ、電子機器と
しての画像表示装置自体にとって好ましいことではな
い。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、本発明では、画像表示素子に表示された画像を光
学系を通して観察者の眼に導く画像表示装置において、
画像表示に関する状態を、画像観察のために設定又は調
節された第1の状態とこの第1の状態よりも表示性が低
い第2の状態とに切り換えるための状態切換手段を設け
ている。
【0015】具体的には、例えば、観察者の操作(スイ
ッチ操作等)に応じて画像表示に関する状態を切り換え
たり、観察者が表示画像を注視しているか否かを判別す
る判別手段を設け、この判別手段により表示画像を注視
していると判別したときは第1の状態を設定し、注視し
ていないと判別したときは第2の状態を設定するように
したりする。
【0016】これにより、観察者が表示画像を注視観察
しているときには第1の状態(高解像度、高輝度、高フ
レームレート、大きなサイズ)での画像表示を行う一
方、表示画像を漠然と見ていたり全く観察していなかっ
たりする非注視観察時には、表示性の低い第2の状態
(第1の状態に比べて低解像度、低輝度、低フレームレ
ート、小さなサイズ等)での画像表示を行うので、注視
観察時には高画質ないし高品位の画像を観察させること
が可能である一方、非注視観察時には無駄な電力消費を
抑えるとともに、外界を見ながら表示画像もある程度見
たい観察者の要求に対応することが可能となる。
【0017】しかも、電源のオン・オフが頻繁に繰り返
し行われる場合のように、電子機器としての画像表示装
置にダメージを与えることもない。
【0018】なお、観察者が表示画像を注視しているか
否かを判別する判別手段として、観察者の視線を検出す
る視線検出手段を用いてもよい。
【0019】このような判別手段を用いて画像表示に関
する状態を自動的に切り換えることにより、観察者の手
を煩わせることなく上記効果を得ることが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1には、本発
明の第1実施形態である画像表示装置を示している。こ
の画像表示装置の本体101は、観察者が使用する眼鏡
(又は眼鏡型の頭部装着用フレーム)に取り付けられ、
観察者の片目の眼前に配置される。
【0021】例えば、眼鏡102のフレーム103にク
リップのような部材を用いて本体101を固定してもよ
いし、吸盤を用いて眼鏡102のレンズに固定してもよ
い。
【0022】但し、本体101を眼鏡102に対して取
り外し可能とすることで、取り付ける位置を、観察者の
見易い眼の方に選択することができる。
【0023】本体101に画像信号を送る信号処理ユニ
ット107は、本体101にケーブルにより接続されて
いる。なお、本体101と信号処理ユニット107との
間の信号のやり取りは、ケーブル以外に、無線あるいは
赤外線を用いて行うようにしてもよい。
【0024】この信号処理ユニット107は、テレビ、
ビデオ、パーソナルコンピュータ、DVDプレーヤ等の
不図示の画像情報供給装置から画像情報の供給を受け、
所定の変換処理等を行って本体101に画像信号を供給
する。
【0025】また、この画像表示装置は、信号処理ユニ
ット107とは別に、本体101の各種機能をコントロ
ールするためのコントロールユニット108を有してい
る。このコントロールユニット108には、本体101
における画像表示に関する状態のうちコントラスト、色
合い、色の濃さ、シャープネス、ブライトネス、ホワイ
トバランス等を、観察者が表示画像を見易くするために
任意に調節又は設定できるボリュームやボタン類(図示
せず)が設けられているとともに、表示画像の注視観察
時と非注視観察時とで画像表示に関する状態を切り換え
るためのスイッチ109が設けられている。
【0026】ここで、注視観察時と非注視観察時とで切
り換える画像表示に関する状態としては、画像の解像
度、表示輝度およびフレームレート等が挙げられる。
【0027】そして、スイッチ109がオンされたとき
は、コントロールユニット108は、表示画像の観察に
適した高画質ないし高品位の画像を表示するために高解
像度、高輝度および高フレームレート(第1の状態)で
の画像表示を本体101に行わせ、スイッチ109がオ
フのときは、それらよりも表示性の低い状態、つまりは
表示画像を適正に観察させるための表示状態ではないが
ある程度の画像確認を可能とする状態である低解像度、
低輝度および低フレームレート(第2の状態)での画像
表示を本体101に行わせる。この制御の詳しい説明は
後述する。
【0028】図2には、上記画像表示装置の本体101
の光学的構成を示している。104は入力された画像信
号を表示する画像表示素子であり、本実施形態では、透
過型の液晶表示素子(以下、LCDという)を用いてい
る。
【0029】106はLCD104をバックライト照明
するための発光素子(照明手段)である。この発光素子
としては、LED、平面蛍光管あるいはEL(エレクト
ロルミネッサンス)素子等が考えられる。
【0030】105はLCD104に表示された画像を
拡大し、観察者の眼110に画像光を導く光学系を構成
するプリズムである。
【0031】発光素子106から射出した照明光は、本
体101の前側内面に設けられた反射面106aで反射
して、LCD104に入射する。LCD104に入射し
た照明光は、画像信号に応じて駆動されたLCD104
内で変調され、画像情報を含む光線(画像光)としてL
CD104から射出する。
【0032】LCD104から射出した画像光は、プリ
ズム105の第1の面105aを透過してプリズム10
5内に入射し、第2の面105bで反射した後、さらに
第3の面105cで反射し、第2の面105bを透過し
てプリズム105から射出することによって観察者の眼
110に導かれる。
【0033】プリズム105を構成する第1〜第3の面
105a〜105cは、拡大光学系を構成するための面
形状を有しており、これにより、LCD105に表示さ
れた画像の拡大虚像が観察者によって観察される。
【0034】なお、第1〜第3の面105a〜105b
は回転非対称形状を有しており、諸収差が良好に補正さ
れる。
【0035】図3には、画像表示装置(本体101)の
眼鏡102に対する取り付け姿勢を示している。本体1
01は、観察者が水平方向を観察している視線よりも下
向きに視線を転じたときに最もクリアに画像観察できる
ように眼鏡102に取り付けられる。
【0036】この場合、水平方向に対して8°以上下向
きに視線を向けたときに最もクリアに画像観察できるよ
うに本体101を配置すると、観察者が水平方向の外界
を見ているときと、画像表示装置の表示画像を観察して
いるときとで、互いの他方の像が邪魔になりにくい。
【0037】次に、図4から図6のフローチャートを用
いて、本実施形態の画像表示装置(コントロールユニッ
ト108)における画像表示に関する状態切換えの動作
を説明する。
【0038】まず、図4において、ステップ401にて
画像表示装置の電源が投入されると、ステップ402に
て、画像表示装置の本体101に画像を表示させる。こ
のとき、初期設定として所定の低解像度で画像を表示さ
せる。
【0039】例えば、LCD104の解像度がSVGA
(800×600ピクセル)対応のものであれば、QV
GA(320×240ピクセル)のレベルの表示でよ
い。QVGAレベルで画像が表示されていれば、表示性
なして視認性は低くなるが大雑把な画像を観察者は確認
でき、画像の情報量としても少ないので、外界を見てい
る(表示画像を注視していない)観察者にとっても煩わ
しさを感じさせない。また、SVGAレベルの画像を表
示する場合に比べて画像の情報量が6分の1以下である
ため、駆動電力も少なくて済む。
【0040】次に、ステップ403では、スイッチ10
9の状態を検出する。観察者が画像表示装置により表示
される画像を注視し、より高解像度の画像が必要である
としてスイッチ109をオンにすると、ステップ404
に進んで、上記所定の低解像度から所定の高解像度(例
えば、SVGAレベル)で画像を表示させる。
【0041】また、スイッチ109がオフであれば、ス
テップ402に戻り、低解像度での画像表示を続行す
る。
【0042】次に、図5において、ステップ501で画
像表示装置の電源が投入されると、ステップ502に
て、本体101に画像を表示させる。このとき、初期設
定として所定の低輝度で画像を表示させる。この低輝度
状態は、発光素子106の明るさを低く設定することで
行う。例えば、発光素子106としてLEDを使用して
いる場合には、印加する電圧を所定の低電圧に設定す
る。
【0043】これにより、ぼんやりとして表示性ないし
視認性は低くなるが観察者は画像を確認でき、画像の明
るさも暗いので、外界を見ている観察者にとっても煩わ
しさを感じさせない。また、発光素子106への供給電
力も低いので、消費電力も少なくて済む。
【0044】次に、ステップ503では、スイッチ10
9の状態を検出する。観察者が画像表示装置により表示
される画像を注視し、より高輝度の画像が必要であると
してスイッチ109をオンにすると、ステップ504に
進んで、上記所定の低輝度から所定の高輝度で画像を表
示できるよう、発光素子106の明るさを増加させる。
【0045】また、スイッチ109がオフであれば、ス
テップ502に戻り、低輝度での画像表示を続行する。
【0046】次に、図6において、ステップ601で画
像表示装置の電源が投入されると、ステップ602に
て、本体101に画像を表示させる。このとき、初期設
定として所定の低フレームレートで画像を表示させる。
この低フレームレートとしては、2Hz〜5Hz程度で
もよい。パソコンの表計算ソフトやワープロソフトを用
いる場合、この程度にフレームレートを落としても、も
ともと表示画像はほとんど静止画であり、実用上問題は
ない。
【0047】また、動画表示を行っているときでも、紙
芝居のように表示画像が変化することで動画としての表
示性ないし視認性が低くなるが、何が表示されているか
の確認は十分に可能である。
【0048】このようにフレームレートを低くすること
で、画像信号を作成するサンプリングのタイミングを減
らすことができ、消費電力の軽減効果が期待できる。
【0049】次に、ステップ603では、スイッチ10
9の状態を検出する。観察者が画像表示装置により表示
される画像を注視し、より高輝度の画像が必要であると
してスイッチ109をオンにすると、ステップ604に
進んで、上記所定の低フレームレートから所定の高フレ
ームレートで画像を表示する。このときのフレームレー
トとしては、一般的な60Hzとすればよい。
【0050】また、スイッチ109がオフであれば、ス
テップ602に戻り、低フレームレートでの画像表示を
続行する。
【0051】以上のように、観察者のスイッチ操作に応
じて、表示する画像の解像度、輝度およびフレームレー
トを切り換えることで、注視している表示画像をクリア
に見たかったり、外界を主に見たいが表示画像も漠然と
見たかったりする観察者の意思に沿った画像表示が可能
になることとともに、消費電力の低減効果が期待でき
る。
【0052】さらに、スイッチ操作に応じて装置の電源
のオン・オフが繰り返されるわけではないので、画像表
示装置にとっても好ましい。
【0053】なお、図4〜図6に示した画像表示に関す
る状態の切換えは、1つの状態についてのみ行ってもよ
いし、複数組み合わせて行ってもよい。
【0054】(第2実施形態)図7には、本発明の第2
実施形態である画像表示装置の光学的構成を示してい
る。なお、本実施形態において第1実施形態の画像表示
装置と共通する構成要素には同符号を付して説明に代え
る。
【0055】701は画像表示装置の本体である。70
2は観察者の眼110に視線検出のための検出光を投光
する検出光源であり、ここでは観察者が観察できない赤
外光を投光する赤外LEDを用いている。
【0056】703は検出光源702から投光された検
出光の、観察者の眼110による反射像(眼球像)を受
光するための受光レンズであり、704はその眼球像を
受像するためのエリアセンサである。これら検出光源7
02,受光レンズ703およびエリアセンサ704によ
り視線検出装置が構成される。
【0057】視線の検出方法としては、検出光源702
からの光束を観察者の眼球へ投射し、角膜あるいは水晶
体からの反射像であるプルキンエ像の結像状態を利用し
て視線方向を検出する方法等を用いることができる。
【0058】そして、視線検出装置によって観察者がこ
の画像表示装置による表示画像を注視していると判別さ
れたときは、コントロールユニット108は、表示画像
の観察に適した高画質ないし高品位の画像を表示するた
めに高解像度、高輝度および高フレームレート(第1の
状態)での画像表示を本体701に行わせ、観察者がこ
の画像表示装置による表示画像を注視していないと判別
されたときは、それらよりも表示性の低い状態、つまり
は表示画像を適正に観察させるための表示状態ではない
がある程度の画像確認を可能とする状態である低解像
度、低輝度および低フレームレート(第2の状態)での
画像表示を本体701に行わせる。この制御の詳しい説
明は後述する。
【0059】図8から図10には、本実施形態の画像表
示装置における画像表示に関する状態(モード)の切換
え動作を説明する。
【0060】まず、図8において、ステップ801にて
画像表示装置の電源が投入されると、ステップ802に
て、画像表示装置の本体701に画像を表示させる。こ
のとき、初期設定として所定の低解像度で画像を表示さ
せる。
【0061】例えば、LCD104の解像度がSVGA
(800×600ピクセル)対応のものであれば、QV
GA(320×240ピクセル)のレベルの表示でよ
い。QVGAレベルで画像が表示されていれば、表示性
ないし視認性は低くなるが大雑把な画像を観察者は確認
でき、画像の情報量としても少ないので、外界を見てい
る観察者にとっても煩わしさを感じさせない。また、S
VGAレベルの画像を表示する場合に比べて画像の情報
量が6分の1以下であるため、駆動電力も少なくて済
む。
【0062】次に、ステップ803では、視線検出装置
を通じて観察者が表示画像を注視しているか否かを判別
する。例えば、観察者の視線が水平レベルから8°程度
下側の範囲を向いているか否かを判別する。
【0063】観察者が画像表示装置により表示される画
像を注視しているときは、ステップ804に進んで、上
記所定の低解像度から所定の高解像度(例えば、SVG
Aレベル)で画像を表示させる。
【0064】また、観察者の視線が水平レベルに近い範
囲にあり、外界を主に見ていると判断できるときは、ス
テップ802に戻り、低解像度での画像表示を続行す
る。
【0065】次に、図9において、ステップ901で画
像表示装置の電源が投入されると、ステップ902に
て、本体101に画像を表示させる。このとき、初期設
定として所定の低輝度で画像を表示させる。この低輝度
状態は、発光素子106の明るさを低く設定することで
行う。例えば、発光素子106としてLEDを使用して
いる場合には、印加する電圧を所定の低電圧に設定す
る。
【0066】これにより、ぼんやりとして表示性ないし
視認性は低くなるが、観察者は画像を確認でき、画像の
明るさも暗いので、外界を見ている観察者にとっても煩
わしさを感じさせない。また、発光素子106への供給
電力も低いので、消費電力も少なくて済む。
【0067】次に、ステップ903では、視線検出装置
を通じて観察者が表示画像を注視しているか否かを判別
する。
【0068】観察者が画像表示装置により表示される画
像を注視しているときは、ステップ904に進んで、上
記所定の低輝度から所定の高輝度で画像を表示できるよ
う、発光素子106の明るさを増加させる。
【0069】また、観察者が外界を主に見ていると判断
できるときは、ステップ902に戻り、低輝度での画像
表示を続行する。
【0070】次に、図10において、ステップ1001
で画像表示装置の電源が投入されると、ステップ100
2にて、本体101に画像を表示させる。このとき、初
期設定として所定の低フレームレートで画像を表示させ
る。この低フレームレートとしては、2Hz〜5Hz程
度でもよい。パソコンの表計算ソフトやワープロソフト
を用いる場合、この程度にフレームレートを落として
も、もともと表示画像はほとんど静止画であり、実用上
問題はない。
【0071】また、動画表示を行っているときでも、紙
芝居のように表示画像が変化して動画としての表示性な
いし視認性は低くなるが、何が表示されているかの確認
は十分に可能である。
【0072】このようにフレームレートを低くすること
で、画像信号を作成するサンプリングのタイミングを減
らすことができ、消費電力の軽減効果が期待できる。
【0073】次に、ステップ1003では、視線検出装
置を通じて観察者が表示画像を注視しているか否かを判
別する。
【0074】観察者が画像表示装置により表示される画
像を注視しているときは、ステップ1004に進んで、
上記所定の低フレームレートから所定の高フレームレー
トで画像を表示する。このときのフレームレートとして
は、一般的な60Hzとすればよい。
【0075】また、観察者が外界を主に見ていると判断
できるときは、ステップ1002に戻り、低フレームレ
ートでの画像表示を続行する。
【0076】以上のように、観察者の視線を検出して表
示する画像の解像度、輝度およびフレームレートを切り
換えることで、表示画像をクリアに見たかったり、外界
を主に見たいが表示画像も漠然と見たかったりする観察
者の意思に沿った画像表示が可能になることとともに、
消費電力の低減効果が期待できる。
【0077】しかも、第1実施形態のように、観察者の
スイッチ操作を待たなくても自動的に状態が切り換わる
ため、観察者の手を煩わせなくて済む。
【0078】さらに、視線移動に応じて装置の電源のオ
ン・オフが繰り返されるわけではないので、画像表示装
置にとっても好ましい。
【0079】なお、図8〜図10に示した画像表示に関
する状態の切換えは、1つの状態についてのみ行っても
よいし、複数組み合わせて行ってもよい。
【0080】また、上記各実施形態にて説明した、解像
度、表示輝度、フレームレートの切換え以外に、画像表
示素子に表示させる画像のサイズ(大きさ)を切り換え
るようにしてもよい。
【0081】具体的には、観察者が表示画像を注視して
いるときは表示画像のサイズを大きくしてクリアかつ高
画質の画像を表示し、観察者が表示画像を注視していな
いときは表示画像のサイズを小さくして表示性ないし視
認性を低くする。
【0082】また、上記各実施形態では、画像表示装置
の本体を観察者の視線の水平レベルから傾けて配置する
ことにより、表示画像の観察と外界観察とを行えるよう
にした場合について説明したが、本発明は、画像表示素
子に表示された画像を観察者の眼に導く光学系を、観察
者の眼前に対して進退させることにより表示画像の観察
と外界観察とを行える画像表示装置や、観察者の眼前に
配置されたままの光学系を透過した外界の観察が可能な
画像表示装置にも適用することができる。
【0083】さらに、上記各実施形態では、いわゆる片
眼タイプの画像表示装置について説明したが、本発明は
両眼タイプの画像表示装置にも適用することができる。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
観察者が表示画像を注視観察しているときには第1の状
態(高解像度、高輝度、高フレームレート、大きな表示
サイズ等)での画像表示を行う一方、表示画像を漠然と
見ていたり全く観察していなかったりする非注視観察時
には表示性の低い第2の状態(第1の状態に比べて低解
像度、低輝度、低フレームレート、小さな表示サイズ
等)での画像表示を行うので、注視観察時には高画質な
いし高品位の画像を観察させることができる一方、非注
視観察時には無駄な電力消費を抑えるとともに、外界を
見ながら表示画像もある程度見たい観察者の要求に対応
することができる。
【0085】しかも、電源のオン・オフが頻繁に繰り返
し行われる場合のように、電子機器としての画像表示装
置にダメージを与えることも防止できる。
【0086】なお、観察者が表示画像を注視しているか
否かを判別し、この判別結果に応じて自動的に上記状態
を切り換えるようにすれば、観察者の手を煩わせること
なく上記効果を確実に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である画像表示装置の斜
視図。
【図2】上記第1実施形態の画像表示装置の断面図。
【図3】上記第1実施形態の画像表示装置の側面図。
【図4】上記第1実施形態の画像表示装置の動作を示し
たフローチャート。
【図5】上記第1実施形態の画像表示装置の動作を示し
たフローチャート。
【図6】上記第1実施形態の画像表示装置の動作を示し
たフローチャート。
【図7】上記第2実施形態の画像表示装置の断面図。
【図8】上記第2実施形態の画像表示装置の側面図。
【図9】上記第2実施形態の画像表示装置の動作を示し
たフローチャート。
【図10】上記第2実施形態の画像表示装置の動作を示
したフローチャート。
【図11】従来の画像表示装置の斜視図。
【図12】従来の画像表示装置の側面図。
【符号の説明】
101 画像表示装置の本体 102 眼鏡 103 フレーム 104 画像表示素子 105 プリズム 106 バックライト素子 107 信号処理装置 108 コントロールユニット 109 スイッチ 701 画像表示装置の本体 702 検出光源 703 受光レンズ 704 エリアセンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 680 G09G 3/20 680A H04N 5/64 511 H04N 5/64 511A

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像表示素子に表示された画像を光学系
    を通して観察者の眼に導く画像表示装置であって、 画像表示に関する状態を、画像観察のために設定又は調
    節された第1の状態とこの第1の状態よりも表示性が低
    い第2の状態とに切り換えるための状態切換手段を有す
    ることを特徴とする画像表示装置。
  2. 【請求項2】 前記状態切換手段は、観察者の操作に応
    じて画像表示に関する状態を切り換えることを特徴とす
    る請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 【請求項3】 前記状態切換手段は、観察者が表示画像
    を注視しているか否かを判別する判別手段を有してお
    り、、 この判別手段により観察者が表示画像を注視していると
    判別したときは前記第1の状態を設定し、注視していな
    いと判別したときは前記第2の状態を設定することを特
    徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  4. 【請求項4】 前記判別手段が、観察者の視線を検出す
    る視線検出手段を有して構成されており、 前記状態切換手段は、前記視線検出手段により表示画像
    を注視する状態の視線が検出されたときは前記第1の状
    態を設定し、注視する状態の視線が検出されないときは
    前記第2の状態を設定することを特徴とする請求項3に
    記載の画像表示装置。
  5. 【請求項5】 外界を観察する観察者の主たる視線範囲
    から外れた視線範囲にて表示画像の注視を可能とするこ
    とを特徴とする請求項4に記載の画像表示装置。
  6. 【請求項6】 前記画像表示に関する状態が解像度であ
    り、 前記第1の状態の解像度よりも前記第2の状態の解像度
    が低いことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記
    載の画像表示装置。
  7. 【請求項7】 前記画像表示に関する状態が画像輝度で
    あり、 前記第1の状態の画像輝度よりも前記第2の状態の画像
    輝度が低いことを特徴とする請求項1から5のいずれか
    に記載の画像表示装置。
  8. 【請求項8】 前記画像表示素子は、照明手段から入射
    した照明光を変調して射出することにより観察可能な画
    像を表示するものであり、 前記第1の状態での前記照明手段の照明輝度よりも前記
    第2の状態での前記照明手段の照明輝度が低いことを特
    徴とする請求項7に記載の画像表示装置。
  9. 【請求項9】 前記画像表示に関する状態がフレームレ
    ートであり、 前記第1の状態のフレームレートよりも前記第2の状態
    のフレームレートが低いことを特徴とする請求項1から
    5のいずれかに記載の画像表示装置。
  10. 【請求項10】 前記画像表示に関する状態が表示画像
    の大きさであり、 前記第1の状態の大きさよりも前記第2の状態の大きさ
    が小さいことを特徴とする請求項1から5のいずれかに
    記載の画像表示装置。
  11. 【請求項11】 請求項1から10のいずれかに記載の
    画像表示装置と、前記画像表示素子に表示させる画像情
    報を供給する画像情報供給装置とを有して構成される画
    像表示システム。
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