JPH11326887A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH11326887A
JPH11326887A JP11056612A JP5661299A JPH11326887A JP H11326887 A JPH11326887 A JP H11326887A JP 11056612 A JP11056612 A JP 11056612A JP 5661299 A JP5661299 A JP 5661299A JP H11326887 A JPH11326887 A JP H11326887A
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昌哉 足立
Makoto Tsumura
津村  誠
Katsumi Kondo
克己 近藤
Junichi Hirakata
純一 平方
Yuji Mori
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Abstract

(57)【要約】 【課題】広視野角な液晶表示装置を実現するために、偏
光板,カラーフィルタによる吸収損失を低減するため
に、反射型色選択層,反射型偏光選択板,光路変換素子
等の配置規定し、明るさを向上した高性能な表示の実
現。 【解決手段】液晶表示装置を、偏光を制御し画素の長軸
方向を照明装置からの直線偏光成分出射光の高い方向に
略平行になるように構成した液晶表示素子20と、液晶
表示素子の背面に配置した照明装置50と、照明装置の
裏面に配置した反射板54と、液晶表示素子と照明装置
間に配置した光路変換素子40、及び反射型偏光選択板
30と、液晶表示素子の前記照明装置とは反対側に配置
したスクリーン10により構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置の広
視野角化技術と、偏光変換・波長選択性を利用した光の
再利用による光利用効率向上技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年において、液晶表示装置(特にカラ
ー液晶表示装置)の技術進歩は目覚ましく、CRTの表
示品質に近いディスプレイが見られるようになってき
た。液晶ディスプレイは、薄型,軽量,低消費電力を特
長に市場を拡大しているが、表示性能の点で、動画表
示,視野角,色再現性はまだCRTに劣っており、ま
た、低コスト化の課題と共に表示性能向上の課題が残さ
れている。
【0003】現在の市場を占める直視型カラー液晶表示
装置は、大別してTFT(薄膜トランジスタ)を用いた
アクティブマトリクス駆動による液晶表示装置と、マル
チプレックス駆動のSTN(スーパーツイステッドネマ
チック)液晶表示装置との2方式がある。いずれの方式
による液晶表示装置も、液晶層をガラス基板で保持した
素子の両側に偏光板を配置し、直線偏光の偏光状態を変
調して表示を行うものである。
【0004】TFTを用いた液晶表示装置には代表的な
TN(ツイストネマチック)方式がある。しかし、T
N,STN方式共に視野角が狭く、階調表示,多色表示
をしたときの画像反転や、コントラスト比低下が問題と
なっている。
【0005】TFTを用いた広視野角方式としてVAN
(垂直配向ネマチック液晶)方式,IPS(横電界)方
式等の広視野角方式が用いられている。広視野角方式で
あるVAN,IPS方式では、視野角依存の階調反転は
ほとんど無いが、色変化,コントラスト比低下が生じ
る。
【0006】そこで、広視野角の表示を実現するための
従来技術として、PCT/US94/7369にコリメ
ート光源と液晶表示素子上に配置したスクリーンの構成
による技術が開示されている。また、広視野角のスクリ
ーン技術についてはUSP.2,378,252に開示されている技
術が知られている。
【0007】従来の液晶表示装置は、照明装置からの透
過光の偏光を制御して画像表示を行っている。カラー液
晶表示装置の光損失を見積ってみると、偏光板による光
損失は60%程度である。また、カラー表示を行う場
合、面分割したカラーフィルタを配置した表示装置で
は、カラーフィルタの損失は70%以上である。この偏
光板,カラーフィルタの配置により88%程度の光が損
失となっている。従って、他の原因に起因する光損失を
排除したとしても、偏光板及びカラーフィルタによる吸
収損失により、照明装置からの出射光のうち高々12%
程度しか利用できないことになってしまう。
【0008】一方、ノートパソコン用の液晶ディスプレ
イである液晶表示装置に対する要求は、薄型,軽量のみ
ならず低消費電力で高輝度の表示である。更に、デスク
トップコンピュータやワークステーション等のディスプ
レイとして低消費電力化の要求も高い。従って、液晶デ
ィスプレイに対する低消費電力化は、広視野角技術と共
に至上命題の一つである。
【0009】これに対して、偏光板,カラーフィルタに
よる吸収損失を無くし、明るさ向上を実現するための技
術が、特開平6−130424 号公報,特開平6−167718 号公
報に開示されている。この技術は、特定波長の光を効率
良く利用するために、特定波長の所定方向円偏光の反射
・透過をコレステリック液晶層により制御して、反射光
を再利用することにより光利用効率向上を行うというも
のである。
【0010】また、明るさ向上を実現するために、コレ
ステリック液晶を用いた偏光変換に関する技術として特
開平3−45906号公報に開示されているものがある。ま
た、コレステリックフィルタを直視型バックライトに適
用した構成が開示された従来技術として、特開平7−360
32号公報がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】PCT/US94/7
369の従来技術に開示される液晶ディスプレイの広視
野角化技術の構造を図32に示す。この技術は、コリメ
ート化構造,スクリンーン構造が複雑であるとともに、
スクリーンの透過率が低いために高輝度な表示を得るた
めにはバックライトの消費電力が大幅に増加するという
問題がある。また、液晶表示素子は、2枚の透明基板1
1A,11B間に液晶層13を挟持し、偏光板を両側に
配置した(図面では省略)構成に、表示面側に四角錐状
の透明部分とその隙間が黒色吸収体で覆われたスクリー
ン10AA、及び、導光体の両側にランプ51を備え、
導光体上に四角錐状の透明媒体65を接着配置したコリ
メート化された照明装置からなっている。この構造によ
る液晶表示装置は、スクリーン10AAによる広視野角
化及びコリメート化された照明装置により基板11Aの
厚みによる解像度低下が抑制されている。また、この従
来技術の構造により、高解像度を得るためには、透明基
板11Aの厚みと屈折率にもよるが、バックライトにか
なりの平行度が要求される。同時に、更なる低消費電力
化,広視野角,解像度向上が要求される。尚、ランプへ
の入力電力の増加は、消費電力が増大するばかりか、熱
による温度上昇により表示に悪影響を及ぼす(ランプの
寿命を低下させる)ことがわかっている。
【0012】光利用効率向上を図るために、前述した特
開平3−45906号公報,特開平7− 36032 号公報に開示
されている構成では、反射型偏光板として作用するコレ
ステリック液晶を用いて反射光を再利用している。一
方、ノートパソコン用の液晶ディスプレイには、低消費
電力で正面輝度を向上させるために光路変換素子が適用
されている。最も一般的に使用されている光路変換素子
は、3M社のBEF(商品名)が挙げられる。この光路
変換素子は、照明装置に指向性を持たせ、低消費電力で
高輝度な表示を得るために適用されている。しかしなが
ら、上記従来技術においては、これらの光路変換素子を
適用し正面輝度向上を図った時の偏光変換効率について
は何ら考慮されていない。更には、光路変換素子を用い
た時の偏光変換効率向上については何ら考慮されていな
い。
【0013】この光路変換素子については、断面が三角
形のストライプ状のフィルムが使用されている。材質
は、一般的にPET(ポリエチレンテレフタレート)が
使用されており、2軸の複屈折性を有している。従っ
て、入射する直線偏光と、その光学軸とがずれると偏光
状態が変化し、結果として偏光変換効率の低下を招くこ
とがわかった。更には、この光路変換素子を直交して2
枚適用すると偏光変換効率が低下してしまうことがわか
った。
【0014】更に、カラーフィルタにより吸収損失を低
減し、光利用効率向上を図るために、前述した特開平6
−130424 号公報,特開平6−167718 号公報における構
成がある。この構成の特徴は、それぞれ色選択層を基板
の外側及び内側に配置している点である。これらの従来
技術の構成を図37,図38に示す。図37は、ガラス
基板501,504間に液晶503を挟持し、出射側に
選択層500、入射側に色選択層であるコレステリック
層506及びフィルタ層505を配置しており、コレス
テリック層506の裏面に光源507及び反射板508
を配置した構造である。図37のように色選択層である
コレステリック層506がガラス基板504の外部に配置
された構成の場合、正面から見た出射光510は、コレ
ステリック層506と液晶503が同一の画素(同一の
色を表示する領域)を透過するために、表示色に混色等
の問題が生じない。しかしながら、斜め方向から見た場
合の斜め出射光509は、例えば赤(又は緑,青)の色
選択層506を透過した光が、隣の画素である緑(又は
青)の変調信号で透過光が制御されることになる。従っ
て、斜めから見た場合、基板504の厚み(通常ガラス
基板の厚みは1.1mm 又は0.7mm 、画素ピッチは10
0μm程度)のために、見る角度により正しい色が表示
されないことになる。
【0015】一方、このガラス基板504の厚みの影響
を無くすために、図38に示すように色選択層512及
び位相差板511を内蔵した構造も開示されている。そ
の他の構成は図37と同様である。しかしながら、光源
の特性に絡む斜め入射に対する問題については何ら考慮
されていない。この図38の構成では、色選択層512と
位相差板511により液晶層503への偏光状態を制御
し、その偏光状態を液晶層503で制御して表示を行っ
ている。しかしながら、色選択層512に用いているコ
レステリック液晶層は斜め入射に対して偏光度が悪いば
かりか、不必要な色の光漏れを生じる。つまり、斜め入
射に対しては、所望の偏光以外の偏光及び、所望の色以
外の色に漏れを生じ、コントラスト比,色再現性,視野
角特性の低下で代表される表示品質劣化を招く。また、
偏光を効率良く利用することについては何ら考慮されて
いない。
【0016】本発明の目的は、低消費電力で広視野角な
表示を行うことができる液晶表示装置を提供することに
ある。
【0017】本発明の他の目的は、正面輝度を向上させ
るために光路変換素子を適用した時の、光路変換素子と
偏光板の最適化な軸配置を規定し、偏光変換効率の高い
高輝度な液晶表示装置を提供することにある。
【0018】本発明の他の目的は、反射型偏光板からの
反射光の偏光を維持でき、かつ、指向性を向上できる導
光体を用いて、光利用効率及び正面輝度の向上を実現す
ることができる液晶表示装置を提供することにある。
【0019】本発明の他の目的は、偏光板・カラーフィ
ルタによる吸収損失を無くし、光利用効率の向上を目指
すものであるが、従来技術では問題であったガラス基板
の厚みによる画質の劣化(不鮮明さ)及び、斜め方向で
の画質の劣化(コントラスト比低下,表示色の劣化)を
排除し、斜め方向から見た場合でも表示品質の高い広視
野角のカラー液晶表示装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明では以下の手段を用いる。
【0021】偏光を制御する液晶表示素子と前記液晶表
示素子の背面に照明装置を配置した液晶表示装置で、液
晶表示素子にスクリーンを、照明装置の裏面に反射板
を、液晶表示素子と照明装置間に光路変換素子と反射型
偏光選択板とを具備し、反射型偏光選択板の偏光透過軸
を照明装置からの出射光の偏光透過率が高くなるように
配置した構成とする。
【0022】更に、液晶表示素子の画素の長軸方向と反
射型偏光選択板の偏光透過軸とが略平行であり、偏光透
過軸と光路変換素子の光路変換軸とが略平行又は略垂直
であり、照明装置からの出射光が少なくとも画素の短軸
方向には指向性が高く、かつスクリーンが少なくとも画
素の短軸方向においては出射光を広げる働きをする構成
とする。
【0023】更には、スクリーンが外光を吸収し、照明
装置からの出射光を透過する構成とする。
【0024】更に、好ましくは、一方の直線偏光を透過
し、直交する他方の直線偏光を反射する反射型偏光選択
板を用い、光路選択層の背面に複屈折媒体を配置する構
成とする。
【0025】更に、複屈折媒体が略1/4波長板として
作用するように前記複屈折媒体を前記反射光の偏光方向
と略45°に配置した構成とする。
【0026】照明装置は、反射型偏光板からの反射光が
照明装置内で偏光が崩れないようにして偏光変換効率を
高め、かつ、少なくとも一軸方向の指向性を高め、光路
変換素子を併用することで全方位の指向性を高めた構成
とする。正面輝度を向上させるために、照明装置が板状
の導光体と、その周辺に近接配置された光源を有し、光
源から出射された光が前記導光体内を伝搬して導光体の
光出射面から出射されるよう構成され、導光体の光出射
面の裏面に微細な傾斜面を有する多数の凹面,凸面又は
段差で構成された反斜面を備え、反斜面は少なくとも傾
斜面部分が鏡面化されており、導光体の裏面に直接もし
くは空気層を介して反射板を設ける構成とする。
【0027】更に、光利用効率向上のための構成とし
て、液晶表示素子の画素に対応した反射型色選択層を配
置する。
【0028】更に、スクリーンの構成を、斜め入射光を
効率良く吸収し、垂直透過光は効率良く透過する構成と
する。特に、光の屈折により液晶表示素子からの平行透
過光が微小開口部を透過し、斜め透過光は吸収する。ま
た、スクリーンの構成は、表示面側から見ると外光をほ
とんど吸収する吸収体で覆われている構成となってい
る。
【0029】個々の作用について説明すると、導光体裏
面のストライプ溝からの反射光は、ストライプ方向の偏
光成分が高く、この方向を反射型偏光板や、液晶表示素
子の入射側偏光板の偏光軸方向に合わせることで効率を
向上できる。更には、光路変換素子のストライプ方向と
合わせることで更に透過率が向上できる。一般に光路変
換素子は、複屈折性が無いことが好ましいが、複屈折性
を有する場合でも、その光軸を偏光軸と合わせることや
その複屈折性を利用し波長板とし作用させることで効率
が向上できる。
【0030】電界印加手段により液晶層の配向状態を制
御し、液晶層を透過する偏光の偏光状態を制御すること
により表示を行う。吸収型偏光選択層は、例えば直交す
る一方の直線偏光を透過し、他方の直線偏光を吸収する
不要偏光を吸収する所謂直線偏光板、または、二つの円
偏光の内一方を透過し、他方の円偏光を吸収する不要偏
光を吸収する所謂円偏光板である。反射型偏光選択板
は、例えば直交する一方の直線偏光を透過し、他方の直
線偏光を反射する不要偏光を反射する直線偏光板、また
は、二つの円偏光の内一方を透過し、他方の円偏光を反
射する不要偏光を反射する円偏光板である。反射型色選
択層は、ある波長領域(例えば中心波長550nmに対
し±40nm程度)の直線偏光(又は円偏光)を透過
し、他の波長領域の直線偏光(又は円偏光)を反射する
不要波長領域の光を反射する所謂カラーフィルタであ
る。詳細は、実施例から明らかになるが、コレステリッ
クの選択反射や誘電体多層膜の特性を利用したものであ
る。一般に、このような選択反射や誘電体多層膜を用い
た色選択層は視野角依存性が大きいため、各所望の透過
光以外を吸収する色素を混入又は積層することもでき
る。
【0031】スクリーンは、入射光を拡散する例えば、
ビーズ,ロッドレンズを配置し、出射側は黒色吸収体で
覆われたものや、ホログラムや屈折率の不均一性を有す
る散乱媒体であり、好ましくは偏光を維持するものであ
り、照明装置からの平行度の高い光を液晶表示素子の出
射側で広げることにより広視野角化を果たす役割を示す
ものである。更には、外光を効率良く吸収する働きをす
る。照明装置とし出射光の平行度を高める手段として、
例えば、裏面にストライプ状の微細溝を有する楔型の導
光体及び導光体上に、光路変換素子としてストライプ溝
とは直交するストライプ状の三角形状を有するレンズシ
ートを配置する。これにより、導光体のストライプ微細
溝によりストライプ方向に垂直方向には平行度の高い出
射光が得られ、更に、レンズシートによりそれに直交す
る方向にも平行度を高めることができる。全方位に平行
度の高い照明装置を得ることができる。
【0032】照明装置の平行度が悪い場合、画像の不鮮
明さ,混色が生じる問題は、図37,図38の公知例で
示した通りであるが、照明装置の平行度が鮮明な画像を
得るためには重要になる。図39の液晶表示素子を用い
て、光源の必要な平行度について検討した。まず、本発
明では、出射側に吸収型偏光選択板14A,スクリーン
10を配置した透明基板11A,11B間に液晶層13
を配置し、入射側に反射側色選択層70である位相差板
71及びコレステリック層72を配置した構造である。
透明基板11A,11Bの厚み11At,11Btを共
にt、画素ピッチ13Aをd、液晶表示素子20への入
射光の入射角度430をθ1 、透明基板11Bへの入射
角度431をθ2 、透明基板11A,11Bの屈折率を
nとする。ここで、画素はRGBの3画素で1絵素とな
り、1画素は通常縦横比3:1であり、1画素の短辺を
画素ピッチdとした。また、斜め入射における透明基板
の厚みによる混色,不鮮明さは、ピーク輝度の1/2に
なる輝度の角度において、少なくても2画素分以内に収
めないと画像が不鮮明になる。従って、入射光の入射角
度θ1 は、下記を満足しなければならない。
【0033】
【0034】透明基板の屈折率n=1.53 ,厚みt=
700μm,画素ピッチd=100μmとすると、入射
光の入射角θ1は、24.9°以下でなければ、入射光が
他の色の画素と重なり、混色,不鮮明さ等の画質低下を
招く。従って、照明装置の平行度としては少なくて半値
幅(ピーク輝度の1/2になる輝度の角度範囲)で
(1)を満足す角度範囲にする必要があり、本実施例で
使用した透明基板、画素においては、24.9° 以下が
必要である。スクリーンが斜め入射光を効率良く吸収
し、解像度の低下を抑制することが好ましい。
【0035】
【発明の実施の形態】まず、照明装置について説明す
る。
【0036】照明装置はバックライトと呼ばれ、大別し
て直下型バックライトとエッジライト型バックライトの
2種類に分類される。直下型バックライトは光源が照光
面の内側にある構成のものである。一方、エッジライト
型バックライトは、光源が照光面の外側に配置され、照
光面である導光体が透明なアクリル樹脂等からなり、そ
の1辺若しくは2辺に蛍光ランプ(冷陰極放電管若しく
は熱陰極放電管)等の円柱状発光体を配置し、その外側
に反射体からなるランプカバーを設けて、導光体内に光
を導入する構成のものである。尚、薄型が要求される液
晶ディスプレイにはエッジライト型バックライトが有効
であり、軽量で額縁の小さいことが要求される液晶ディ
スプレイには直下型バックライトが有効である。
【0037】従来の液晶表示装置は、エッジライト型バ
ックライトが主流であり、面内の均一性を得るために導
光体裏面に白色インクが塗られている構成となってい
る。また、光利用効率を向上させるために、反射型偏光
板を適用しており、この反射型偏光板としては、USP.5,
486,949や“SID92ダイジェストpp.427”に開
示された誘電体多層膜による偏光分離器と、特開平7−3
6032号公報や“アジアディスプレイ95ダイジェストp
p.735”に開示されたコレステリックフィルム+1
/4波長板がある。以後、前者の誘電体多層膜による偏
光分離器を反射型偏光板タイプ1、後者のコレステリッ
クフィルム+1/4波長板を反射型偏光板タイプ2と呼
ぶことにする。
【0038】ここで、偏光状態を示すS偏光は入射面
(入射面とは、入射光線と境界面にたてた入射法線がな
す平面)に垂直な偏光であり、P偏光は入射面に平行な
偏光である。
【0039】一般に、屈折率N0の透明媒体と屈折率N1
の透明媒体の界面において、N0 媒体からN1 媒体へ光
が入射するとき入射する光の入射角をθとすると、入射
角θの正接がN1/N0に等しい(tanθ=N1/N0)と
き、P偏光の反射成分はなく、すべて反射光はS偏光と
なり、透過光は残りのS偏光とP偏光であることが知ら
れている。このときの入射角θをブリュースタ角とい
う。このブリュースタ角を利用して、屈折率の異なる媒
体を積層し、その積層膜厚を波長オーダーで制御するこ
とで、各偏光の位相を制御しP偏光のみを透過しS偏光
を反射する反射偏光板を作製することが可能である。
【0040】反射型偏光板タイプ1の一例を図10,図
11に示す。
【0041】図10は、屈折率異方性を有する一軸異方
性透明媒体31Aと等方性透明媒体31Bを31Aの光
軸を合わせて多層積層した反射型偏光板31である。こ
の反射型偏光板31への入射光である無偏光140は、
一方の直線偏光141のみ透過し、141に直交する直
線偏光142は反射される。
【0042】図11は、プリスム状の形状に屈折率の異
なる2種の透明媒体を交互に積層した構造である。反射
型偏光板32は、無偏光143の内、P偏光成分144
のみを透過し、それに直交するS偏光成分145を反射
する。
【0043】この反射された直線偏光は、偏光解消子と
しての散乱板や、偏光状態を変化させる位相差板を使用
すると、その位相差板により楕円偏光(直線偏光,円偏
光を含む)になり、再び反射偏光板に入射し一方の直線
偏光成分のみが透過し、他方の直交する直線偏光成分は
反射され導光体へ戻る。理論的には、これを繰り返すこ
とにより、殆どすべての光が直線偏光に変換され出射さ
れることになる。
【0044】しかしながら、実際には各部の吸収等が存
在するために、反射された直線偏光が、全てそれに直交
する直線偏光に変換されるように、往復透過後1/2波
長板になるように1/4波長板として作用する位相差板
を設定することが好ましい。一方、反射型偏光板タイプ
2の一例を図12に示す。
【0045】図12の構成は、“アジアディスプレイ9
5ダイジェストpp.735”に記載されるコレステリ
ック液層高分子を可視波長域で選択反射を示すようにピ
ッチの異なるコレステリック液晶高分子33Bを積層
し、無偏光146の内ある回りの円偏光を透過,逆回り
の円偏光148を反射させ、その上に1/4波長板33A
を積層し、ある1方向の直性偏光147を透過するもの
である。
【0046】反射型偏光板タイプ2の作用は、右回り
(又は左回り)の円偏光のみを透過し、左回り(又は右
回り)の円偏光を反射し、透過した円偏光は、1/4波
長板で1方向の直線偏光となる。一方、反射された左回
り(又は右回り)円偏光は、鏡面反射板で反射されて、
右回り(又は左回り)の円偏光となり反射偏光板タイプ
2を透過し、1/4波長板で1方向の直線偏光となり全
ての光が直線偏光に変換される。反射板が鏡面反射板で
ない場合でも、反射光は、楕円偏光(直線偏光,円偏光
を含む)になり、再び反射偏光板に入射し右回り(又は
左回り)の円偏光のみが透過し、左回り(又は右回り)
の円偏光は反射され導光体へ戻る。これを繰り返すこと
により、殆どすべての光が右回り(又は左回り)の円偏
光のみに変換され、その後1/4波長板で1方向の直線
偏光となり出射される。従って、反射板には少なからず
光の吸収が存在するため、反射された左回り(又は右回
り)の円偏光が、全て右回り(又は左回り)の円偏光に
変換されるように、鏡面反射板であることが好ましい。
【0047】本発明の液晶表示装置の構成及び効果と、
従来のそれとの相違について明確にするために、まず、
従来の液晶表示装置について図33〜図36を用いて説
明する。
【0048】図35は、従来のエッジライト型バックラ
イトの構成を示す図である。
【0049】この構成によるエッジライト型バックライ
トは、1枚の透明なアクリル樹脂からなり裏面に白色イ
ンクを有する導光体53の裏面に反射板54を、導光体
53側面の少なくとも一方に光源51を配置し、更に導
光体53の出射面に拡散板56が配置されている。
【0050】また、正面輝度を上げるための構成とし
て、光路変換素子40が光源51の長辺と平行もしくは
垂直に配置されている。この光路変換素子40は、図に
示すような三角断面を有するストライプ形状である。ま
た、液晶表示素子20は最も一般的なモードとして90
°捩じれを有するTNモードが適用されている。尚、こ
の液晶表示素子20は、下側偏光板の偏光透過軸14B
Bと上側偏光板の偏光透過軸14AAが直交するように
配置された所謂ノーマリーホワイトモードである。従っ
て、反射型偏光選択板30の偏光透過軸31は、下側偏
光板の偏光透過軸14BBと平行に配置されている。つ
まり、光路変換素子40のストライプ方向41(以後、
この方向41に直交する光路が変換される方向を光路変
換素子の光路変換軸と呼ぶことにする)は、反射型偏光
選択板30の偏光透過軸31と45°で交差する構成とな
っている。
【0051】反射型偏光選択板30として反射型偏光板
タイプ1を適用した場合、上記のような構成では、図3
4に示すように、無偏光である導光体からの出射光19
4は、一方の直線偏光195が透過し、他方の直交する
直線偏光196は反射型偏光板31で反射される。ま
た、光路変換素子40の複屈折性の光軸が光路変換軸方
向にあることがわかったが、この時、直線偏光である反
射光196は、その偏光軸方向が光路変換素子40と4
5°角度を為すために、光路変換素子40の複屈折性に
より、偏光が維持できず直線偏光が楕円偏光になる。ま
た、導光体裏面の白色インク及び拡散板56の光拡散に
より無偏光になり、反射板54で反射され無偏光197
になる。従って、反射型偏光板31の偏光透過軸に平行
な成分のみ透過し、透過光195と同一偏光である直線
偏光透過光195Aとなる。透過光195Aの直線偏光
とは直交する反射された直線偏光196Aは、反射光1
96と同様な過程で無偏光197Aとなる。透過光19
5,195Aと同一偏光である直線偏光透過光195B
となる。更に、反射光196Bは、反射光196Aと同
様の過程で無偏光197Bとなる。
【0052】以上の過程を繰り返すことで、理論的には
すべての光が同一の直線偏光に変換されて出射されるこ
とになるが、実際に液晶表示装置からの出射光の効率を
測定すると、反射型偏光板31の有無で、高々30%程
度光束量が増加するのみであった。この効率低下の直接
要因は、反射板54,導光体,白色インク、及び拡散板
56等の吸収、更には、反射型偏光板31の不完全性に
よる不要偏光の透過であると考えられる。つまり、各部
材の吸収は1回の透過反射ではわずかであるが、従来の
構成では、1回の反射で効率良く偏光変換が行われない
ために多数回の反射・透過で偏光変換が行われるため各
部材による吸収が増大してしまっている。つまり、効率
低下の根本原因は、図35における光路変換素子40の
ストライプ方向41と反射型偏光選択板30の偏光透過
軸31が45°で交差しているために、その複屈折性に
より直線偏光が楕円偏光に変換されることによる。これ
により、1回の反射で効率良く偏光変換されずに、多数
回の反射により偏光変換されるため、各部材の吸収の影
響を大きく受け偏光変換効率が低下すると考えられる。
【0053】また、反射型偏光選択板30として反射型
偏光板タイプ2を適用した場合、上記構成では、図33
に示すように、無偏光である導光体からの出射光190
は、一方の円偏光が透過し位相差板33Aで直線偏光1
91となり透過する。また、他方の円偏光192は反射
型偏光板33で反射される。この時、円偏光である反射
光192は、光路変換素子40の複屈折性により偏光が
維持されず楕円偏光になる。また、導光体裏面の白色イ
ンク及び拡散板の光拡散により無偏光になり、反射板5
4で反射され無偏光193になる。従って、反射型偏光
板33により一方の円偏光は透過し、位相差板33Aで
191と同一の直線偏光191Aとなり、他方の逆回り
円偏光192Aは反射され、反射光192と同様の過程
で無偏光193Aとなる。同様の過程により、191
B,192B,193Bとなる。
【0054】従って、この構成でも、理論的にはすべて
の光が同一の直線偏光に変換されることになるが、反射
型偏光板タイプ1を用いた場合と同様に光利用効率向上
は高々30%程度向上するのみであった。この要因は、
反射型偏光板タイプ1の時と同様に多数回の反射による
吸収損失であると考えられる。この反射型偏光板タイプ
2の場合、円偏光が反射されるために、光路変換素子4
0を複屈折性のない等方性媒体を用いるか、光路変換素
子40へ反射光が入射する前に光路変換軸と直交もしく
は平行になるように位相差板を配置すればこの要因を緩
和できると考えられる。
【0055】従来から、正面輝度を更に向上させるため
の構成として、図36の示す光路変換素子40,42の
ように、それぞれの光路変換軸を直交するように光路変
換素子を配置させる構成が考えられている。この構成
は、一枚の光路変換素子では一軸方向(水平又は垂直方
向)のみに指向性を持たせていたものを、略全方位に指
向性を持たせて正面輝度を上げることができるというも
のである。
【0056】従来のエッジライト型バックライトは、1
枚の透明なアクリル樹脂からなり裏面に白色インクを有
する導光体53の裏面に反射板54を配置し、また導光
体53の側面の少なくとも一方に光源53を配置し、更
に導光体53の出射面に拡散板56が配置される構成と
なっている。更に、光路変換素子40,42の光路変換
軸は、光源51の長辺と平行もしくは垂直に配置されて
いる。
【0057】液晶表示素子20は、最も一般的なモード
として90°捩じれを有するTNモードが適用されてい
る。この例では下側偏光板の偏光透過軸14BBと上側
偏光板の偏光透過軸14AAが、直交するように配置さ
れた所謂ノーマリーホワイトモードとなっている。従っ
て、反射型偏光選択板30の偏光透過軸31は、下側偏
光板の偏光透過軸14BBと平行に配置される構成とな
っている。つまり、光路変換素子40,42のストライ
プ方向41,43は、反射型偏光選択板30の偏光透過
軸31と平行又は直交する構成となっている。
【0058】このように構成した液晶表示装置であって
も、図35と同様に反射型偏光板の適用により光利用効
率がわずかに30%程度向上したのみである。この構成
において、反射型偏光選択板30として、反射型偏光板
タイプ2を用いた時には、光路変換素子40の直前に位
相差板を配置して直線偏光にする必要があるが、反射型
偏光板タイプ1を使用しても高々30%程度の光利用効
率の向上である。この原因としては、光路変換素子4
0,42は異方性媒体であり、その光学軸の射影成分が
入射する直線偏光と平行もしくは垂直にあっても偏光状
態の変化を招くためであることがわかった。その偏光状
態の変化の作用が光路変換素子が一枚の時には小さい
が、二枚の時には一枚の時に比べ増強されたことによる
ことがわかった。このように増強される原因は、光路変
換素子40の頂角を90°とした時、垂直に入射した光
は全反射されて出射されないために、2枚使用すること
で多重反射を繰り返し、偏光状態の変化を大きく受け効
率が低下すると考えられる。
【0059】上述のように光利用効率向上及び正面輝度
向上のために反射型偏光板及び光路変換素子を用いた場
合、多数回の反射により光利用効率が向上できないこと
がわかってきた。また、光路変換素子の光路変換軸が偏
光透過軸と合わないために効率が向上できないことがわ
かってきた。
【0060】そこで、本発明による、1回の反射で効率
良く反射光を再利用する原理について、図13,図14
を用いて説明する。
【0061】まず、反射型偏光選択板30として反射型
偏光板タイプ1を適用した時の作用を図13により説明
する。
【0062】導光体からの出射光である無偏光160の
内、一方の直線偏光161が透過し、透過光161と直
交する他方の直線偏光162は反射型偏光板31で反射
され、1/4波長板として作用する複屈折媒体60によ
り円偏光163に変換される。また、円偏光163は、
反射板54で反射され163とは逆回りの円偏光164
となる。円偏光164は、複屈折媒体である光路変換素
子40で透過光161と同一の直線偏光165となり、
反射型偏光板31を透過し166となる。この過程によ
り一回の反射ですべての光が同一の直線偏光に変換され
効率のよい偏光変換が達成できるというものである。
【0063】また、反射型偏光選択板30として反射型
偏光板タイプ2を適用した時の作用を図14により説明
する。
【0064】導光体から無偏光170の内、一方の円偏
光171が透過し、1/4波長板として作用する複屈折
媒体33Aにより、直線偏光172となる。一方、コレ
ステリック層33Bで反射された他方の円偏光173
は、反射板54により鏡面反射され円偏光173と逆回
りの円偏光174となる。円偏光174は、コレステリ
ック層33Bを透過し、複屈折媒体33Aにより172
と同一の直線偏光176となり出射される。この過程に
より一回の反射ですべての光が同一の直線偏光に変換さ
れ効率のよい偏光変換が達成できる。このタイプ2の反
射型偏光板を用いる時には、光路変換素子に入射する前
に直線偏光の変換するか、光路変換素子を少なくても1
軸異方性更には等方性媒体を適用することが好ましい。
光路変換素子として一軸異方性媒体を使用する場合は、
直線偏光が透過後円偏光になるように1/4波長板とし
て働くようにすることが好ましい。
【0065】このように、1回の反射で効率良く偏光変
換を行うためには、光路変換素子の配置を複屈折性の影
響を受けないような配置にする必要がある。また、導光
体,拡散板等も偏光を維持するようにすることが効率向
上には最適であることがわかった。また、全方位で指向
性を高め、正面輝度向上を図る場合、従来、光路変換素
子40を2枚用いていたが、2枚使用すると多重反射で
効率が低下することがわかったので、一軸方向は導光体
で指向性を高め、直交方向は光路変換素子で指向性を高
める構成とすることが有効であると考えられることがわ
かった。
【0066】ここで、本発明による導光体の一例を図7
〜図9により説明する。
【0067】反射型偏光板からの反射光の偏光を維持し
たまま再び液晶表示素子側に反射させるために、図7に
おいて導光体53裏面に微細な鏡面反射の傾斜面53B
とフラットな鏡面部53Aとを設け、導光体53の裏面
に鏡面反射板54を設ける。このとき、傾斜面53Bは
フラット部53Aに比べて面積比率を小さくする。ま
た、傾斜面53Bは導光体53から光を出射させるため
の面で、鏡面反射面で、フラット部53Aは、導光体5
3内を全反射して伝搬させるためのものである。傾斜面
及びフラット面を金属反射面にしてもよいが、導光体内
を伝搬す時の反射回数は多数になるために、反射率の最
も高い全反射を利用することが好ましい。また、図8に
示すように傾斜部53Aと若干傾斜したフラット部53
Bを設けることも出来る。
【0068】この構成により、反射型偏光板から反射さ
れた光の殆どは導光体裏面のフラット部を透過し、裏面
に配置された反射板で偏光状態を略維持したまま再び導
光体から出射れる。これにより、液晶表示素子の入射側
偏光板による吸収が殆どなく効率良く光を利用でき明る
さ向上を図ることができる。また、図9に示すように傾
斜部53Aと階段状のフラット部53Bを設けることも
出来る。この構成により、反射型偏光板から反射された
光の殆どは導光体裏面のフラット部を透過し、裏面に配
置された反射板で偏光状態を略維持したまま再び導光体
から出射れる。これにより、液晶表示素子の入射側偏光
板による吸収が殆どなく効率良く光を利用でき明るさ向
上を図ることができる。
【0069】光源からの光120が導光体53裏面のフ
ラットな鏡面部53Aに入射した場合は全反射121
し、導光体53中を伝搬し、微細な鏡面反射面53Bへ
入射したときのみ導光体53より出射110Aされる。
又は、透過光は導光体53中を伝搬111する。また、
導光体53上面でも全反射する。導光体53の表面にお
いて、導光体の屈折率によって定まる全反射角θc以上
の入射角の光が全反射し、導光体内を伝搬する。全反射
角θc以下の入射角の光が導光体の上面で屈折し出射さ
れる。例えば、空気(屈折率n=1)と透明樹脂、例え
ば、アクリル,ポリカーボネート,ポリウレタン,ポリ
スチレン等のようなプラスチック(屈折率n=1.5程
度)の界面における全反射角θcは、θc=sin-1(1/
n)=42°で与えられる。導光体へ入射した光θは、
−(90°−θc)≦θ≦+(90°−θc)内の光と
なるために、導光体の上面及び下面のフラット部では全
反射する。
【0070】更に、図9においては、微細な鏡面反射面
53Bへ入射したときのみ導光体53より出射110A
されると同時に透過光も導光体53裏面の反射板で反射
され出射光11Aとなる。
【0071】本発明で最も重要である構成は、一軸方向
は導光体で、それに直交する方向は光路変換素子で実現
し、反射型偏光板を使用したときの再利用効率を向上さ
せるために光路変換軸を偏光方向と垂直にすることであ
る。液晶表示素子の画素の縦横比が3:1であることを
利用して、少なくとも画素の短軸方向の平行度を上げる
ことのできる図7〜図9の照明装置を用いる。これらの
照明装置は、ストライプの溝が裏面に形成されているた
め図面に垂直方向の偏光成分が大きい。そこで、更に光
利用効率を向上させるため、この偏光成分の大きいスト
ライプ溝方向と、液晶表示素子の偏光板の偏光透過軸を
合わせる構成とすることが考えられる。更に光利用効率
を大幅に向上させるため、光路変換素子の光路換軸と反
射型偏光板の偏光透過軸と略直交させる構成とする。更
に光利用効率を向上させるためには、平行化した照明装
置上に液晶表示素子を配置し、出射側偏光板に外側(又
は、偏光維持性能が高ければ内側へ)スクリーンを配置
する構成とする。この構成により、液晶表示素子透過光
を広げ視野角を拡大することができる。尚、このスクリ
ーンは、外光を吸収し液晶表示素子の垂直透過光を効率
良く透過し、斜め入射光を吸収するスクリーンを使用す
る。
【0072】さらに、吸収タイプのカラーフィルタの吸
収損失を低減し、光利用効率向上を図るために、反射型
の色選択層を適用する場合にも、上記構成と同様に偏光
方向を考慮して配置することが好ましい。
【0073】以下、本発明の具体的実施例について説明
する。
【0074】まず、本発明の実施例について図1を用い
て説明する。
【0075】本実施例では、図面の左右方向には特に指
向性の強い(平行度の高い)照明装置50,反射型偏光
選択板30として誘電体多層膜からなる図10の反射型
偏光板31を、また、液晶表示素子20,光路変換素子
40,複屈折媒体60,広視野角を図るスクリーン10
を用いた構成となっている。
【0076】本実施例に適用する照明装置50として
は、エッジライト型バックライト又は直下型バックライ
トを用いる。本実施例による照明装置50は、光源51
の出射光に少なくとも一軸方向に指向性を持たせるた
め、例えば、図1のように導光板53の裏面に図面垂直
方向には一定の微細な溝を設け、背面反射板54として
反射率の高い金属(アルミ・銀等)を配置する構成とな
っている。光源51からの出射光の内、導光板53の裏
面の左傾斜部に照射された成分は、反射され、指向性の
強い(図面左右方向)光として上部に出射される。一
方、右傾斜部に照射された成分は導光板53中を導光す
ることにより面内の均一性が図れる。また、本実施例の
ようにストライプ溝を形成した導光体により、図面に垂
直方向の偏光成分が大きくする。従って、導光体のスト
ライプ溝方向と平行に、液晶表示素子20の下側偏光板
14Bを配置すれば更に好ましい構成となる。尚、この
構成については後述する。
【0077】本実施例の照明装置は、光源51が図面に
垂直方向に長く、その回りには反射板52が配置され光
源51からの出射光110を導光板53に導くような構
成になっている。光源51には冷陰極蛍光ランプを用い
たがこれに限定されるものではない。また、表示面側に
スクリーン10を配置しているために、透過率の向上、
及び斜め入射に対する混色を無くす必要があり、少なく
とも図面左右方向には指向性を持たせることが必要であ
る。そこで、図7〜図9に示すように、本実施例による
照明装置50の透明アクリル樹脂からなる導光板53の
裏面は、微細な溝構造を形成することにより、導光板5
3からの出射光の少なくとも図面の左右方向に指向性を
持たせることのできる構成とした。
【0078】この構成では、導光板53への入射光11
0の内、微細溝の傾斜部53Bへ入射した光は、傾斜角
53Dにより反射され出射光110Aとして導光板53
から出射される。一方、微細構造のフラット部53Aに
入射した光は、全反射し、導光体53内を導光して図面
右方向へ伝播し、傾斜部へ入射した時のみ出射光110Aと
なり出射する。導光体53裏面の微細構造は、ピッチ5
3Cを200μm、傾斜角53Dを40度とした。但
し、ピッチ53Cは10μm〜1000μm程度、傾斜
角53Dは20度〜50度程度であれば良い。
【0079】図30により、本実施例で用いた照明装置
50の出射特性を示す。
【0080】図面垂直方向特性は25A、図面左右方向
特性は25Bであり、一軸方向に指向性の強い照明装置
を実現できた。更に、この照明装置50に、頂角が略9
0°でストライプ形状の光路変換素子40(3M製の商
品名BEF)を、導光体53のストライプ溝に直交する
ように適用した出射特性を図31に示す。図面垂直方向
特性は25C、図面左右方向特性は25Dであり、図面
垂直方向にも指向性の強い照明装置を実現できた。本実
施例では、指向性のより強い方向を液晶表示素子の画素
短軸方向に合わせた。
【0081】液晶表示素子20として、一対の透明基板
11A,11B間に液晶層13を挟持し、図面に垂直方
向にストライプ状のカラーフィルタ12,出射側基板1
1A及び入射側偏光板11Bに吸収型偏光板、及びスク
リーン10を配置する。ここで、液晶層13は、90度
捩じれを有するツイストネマチック層として、屈折率異
方性Δndを0.4μm とした。また、透明基板11
A,11Bはコーニング7059ガラス基板を使用し、
その厚みを0.7mm とした。スクリーン10は、吸収型
偏光選択板14Aの内側に配置する場合は偏光を維持す
ることが必要である。また、吸収型偏光板として日東電
工製の偏光板G1220DUを用いた。図1において
は、液晶を一定方向にならべるために配向膜、液晶層1
3に電界を印加するための電極,スイッチング素子,配
線等は省略している。また、一画素の大きさはRGB各
100μm×300μmとした。ここで、図面の垂直方
向に長軸を有する画素配置とした。液晶層13として、
初期配向(電圧無印加時)として、ホモジニアス配向,
ツイスト配向及びホメオトロピック配向を用いることが
でき、ホモジニアス配向・ツイスト配向は正の誘電異方
性を持つ液晶,ホメオトロピック配向は負の誘電異方性
を有する液晶を用いる。ツイスト配向としては、90度
ツイスト配向が代表的であるが限定されるものではな
い。
【0082】本実施例によるスクリーン10の詳細を図
2〜図4に示す。
【0083】スクリーン10は、球形状で、屈折率1.
7 のビーズ10A及び黒色吸収体10Bから構成され
ている。スクリーン10は、図4に示すようにビーズ1
0A,黒色吸収体10Bを最密構造になるように配置す
る。スクリーン10を出射側から見ると、10Cで示さ
れるわずかな開口部を有し、その他の領域は10Bの黒
色吸収体からなっている。このスクリーン10への平行
入射光101Aは、ビーズ10Aへの入射角及び屈折率
により開口部10Cへ集光され、スクリーン10から広
がって出射101Bされる。一方、スクリーン10への
斜め入射光102Aは、黒色吸収体10Bにより吸収さ
れ出射されない。従って、この構成により、画像の解像
度を低下させる斜め入射光は吸収できることとなる。ま
た、ディスプレイは、オフィス環境等の外光が存在する
環境で使用されるが、本スクリーン10は、図3,図4
に示すように表示面側から見た時はほとんどが吸収体1
0Bで覆われているために外光150Aはほとんどが吸
収され、開口部10Cの反射成分150Bがわずかに反
射されるのみである。従って、外光の存在する環境下に
おいても表示の黒輝度が上昇しコントラスト比を低下さ
せる事が無い構成とすることができる。本実施例では、
球状ビーズを配列したスクリーンを使用したが、半球の
マイクロレンズアレイとしても良い。更には、例えば、
少なくとも照明装置50の指向性の強い方向に視野角拡
大効果のあるストライプ状のロッドレンズアレイを配置
してもよい。
【0084】本実施例においては、導光体53のストラ
イプ溝方向と、光路変換素子40の溝方向を直交させ
て、導光体53のストライプ溝方向と反射型偏光選択板
30の偏光透過軸方向を合わせる構成とした。導光体5
3からの出射光110Aは、図面に垂直方向の偏光成分
が大きく、反射型偏光選択板30の偏光透過軸を合わせ
ているため効率良く透過110Bして液晶表示素子20
へ入射する。また、光路変換素子40の変換軸も合わせ
ているために、110Bに直交する直線偏光である反射
光110Cも複屈折媒体60で効率良く円偏光に変換さ
れ、反射板54で反射され再び複屈折媒体60を透過
し、110Bと同一の直線偏光110Dとなり、液晶表
示素子20への入射光110Eとなる。その結果、光の
利用効率を図39,図41の構成と比較して20%以上
向上することができる。また、本実施例の表示装置の解
像度も高く、視野角性能が従来の液晶表示素子には無い
全く階調間の反転が無く、色変化,コントラスト比変化
の視野角依存性がほとんど無い表示を得ることができ
た。
【0085】図1の実施例の詳細を図5,図6に示す。
【0086】本実施例では、照明装置50の微細ストラ
イプ溝方向と略45°になるように複屈折媒体60の延
伸軸61を配置し、光路変換素子40のストライプ溝方
向41を導光体53の微細ストライプ溝方向と略平行に
なるように配置して構成した。その結果、ストライプ溝
方向41には、平行度が高く、偏光透過軸14AA方向
に平行度を高めた照明装置50を実現することができ
た。尚、導光体53からの出射光がストライプ溝方向の
偏光成分の高いことから、複屈折媒体60を導光体53
と反射板54間に配置しても良い。また、液晶表示素子
20の入射側偏光板の偏光透過軸14BB,出射側偏光
板の偏光透過軸14AAを図示するように直交させ、反
射型偏光選択板30の偏光透過軸31を14BBと略平
行にし、更に、偏光透過軸31と光路変換素子40のス
トライプ溝方向41を略直交に配置して構成した。この
構成により、図6に示すように導光体53からの出射光
110Aは前述のように110C,110Dの過程を通
って、1回のパスで効率良く偏光変換が行われるような
出射光110B,110Eとなっている。光路変換素子
40が複屈折性を有する場合、光路変換素子40と複屈
折媒体60で1/4波長板として働くようにするか、光
路変換素子40の複屈折性が無視できるように光軸を直
線偏光方向と合わせることが好ましい。
【0087】図1の実施例では、反射型偏光選択板30
としてタイプ1である図10の31を用いたが、タイプ
2の反射型偏光板を含め、光路変換素子を用いた時の最
適構造と、その詳細な実施例を図15,図16に示す。
【0088】まず、図15に反射型偏光選択板30とし
てタイプ1の反射型偏光板31を用いた照明装置を示
す。
【0089】本実施例の断面図は、図1の断面方向とは
異なり、図1の断面方向の方位角を90°回転した方向
の断面図を示している。
【0090】図15の構成では、導光板の裏面に反射板
54を配置し、導光板上に複屈折媒体60,光路変換素
子40,反射型偏光板31を配置した構成である。
【0091】導光板から出射される出射光130は、図
面に平行方向の偏光成分が大きい出射光であり、光路変
換素子40により正面方向に指向され、反射型偏光板3
1を透過131する。一方、反射型偏光板31で反射さ
れた透過光131と直交する直線偏光132は、光路変
換素子を透過,屈折し、複屈折媒体60を透過し、円偏
光133となる。また、この時、複屈折媒体60は、斜
め入射に対して1/4波長板として作用する。反射板5
4で反射された円偏光134は、円偏光133と逆回り
の円偏光であり、複屈折媒体60で直線偏光となり、光
路変換素子40で屈折され、屈折光135は、反射型偏
光板31の偏光透過軸と同一となり出射光136にな
る。このように1回のパスで効率良く偏光変換が実現で
きる。
【0092】次に、図16に反射型偏光選択板30とし
てタイプ2の反射型偏光板33を用いた照明装置を示
す。
【0093】本実施例の断面図は、図15と同様に図1
の断面方向の方位角を90°回転した方向の断面図を示
している。導光板の裏面に反射板54を配置し、導光板
上に複屈折媒体61A,61B,光路変換素子40,反
射型偏光板33を構成する位相差板33A,コレステリ
ック層33Bを配置した構成である。
【0094】導光体から出射光180は、図面に平行方
向の偏光成分が大きい出射光であり、光路変換素子40
により正面方向に指向され、コレステリック層33Bを
透過181し、位相差板33Aで直線偏光に変換され
る。一方、コレステリック層33Bで反射された透過光
181と逆回りの円偏光182は、複屈折媒体61Aで
直線偏光184に変換され、光路変換素子40を透過,
屈折し、複屈折媒体61Bを透過し、円偏光185とな
る。また、この時、複屈折媒体61Bは、斜め入射に対
して1/4波長板として作用する。反射板54で反射さ
れた円偏光186は、円偏光185と逆回りの円偏光で
あり、複屈折媒体61Bで直線偏光となり、光路変換素
子40で屈折され、屈折光187は、複屈折媒体61A
で円偏光187になり、コレステリック層33Bを透過
し、円偏光189は、位相差板33Aで透過光182と
同一の直線偏光190となり出射される。このように、
1回のパスで効率良く偏光変換が実現できる。
【0095】次に、更に従来のカラーフィルタによる吸
収損失を無くし光利用効率を向上させ低消費電力で明る
い表示を得るための実施例について示す。
【0096】図17に示すようにコレステリック層7
3,反射型色選択層70としてコレステリック層73と
は逆捩じれの2層コレステリック層72と1/4波長板
として作用する位相差板71,液晶表示素子20の上部
側にスクリーン10とで構成される。その他の構成は、
図1と同様に図20に示された構成である。
【0097】図17において反射型色選択層70は、特
定波長の特定偏光を透過し、特定偏光のその他の波長を
反射する。例えば三原色(赤,緑,青)の内の一色を透
過し、他の色を反射する。また、コレステリック層73
は、少なくても可視波長領域で、一方の円偏光を透過
し、他方の円偏光を反射する。このように照明装置50
上にコレステリック層73,反射型色選択層70,液晶
表示素子20を配置することにより、前述のように各層
70,73からの反射光を再利用でき吸収損失の少ない
光利用効率の高い液晶表示装置を実現できる。
【0098】次に、図21に示される照明装置を用いた
液晶表示装置の実施例について図20により説明する。
【0099】本実施例による照明装置は、図21に示す
ように導光体53の裏面にはストライプ状微細溝を有
し、側面には光源51及びランプカバー52を備え、導
光体背面に反射板54を配置する構成である。
【0100】本実施例の照明装置50は、ストライプ溝
に直交する方向の出射特性は指向性が高く、ストライプ
溝に平行方向は出射特性に広がりのある特性で、定性的
には300,301で示される出射特性である。
【0101】ここで、図21の照明装置の出射特性を図
30に示す。
【0102】導光体53の微細ストライプ溝方向に平行
方向は25A、それに垂直方向は25Bのような特性に
なり、一軸方向は十分に平行度を高めることができた。
【0103】本照明装置50を適用した実施例を図20
に示す。
【0104】導光体53のストライプ溝方向と、光路変
換素子40の溝方向を直交させて、導光体53のストラ
イプ溝方向と反射型偏光選択板30の偏光透過軸方向を
合わせた。導光体からの出射光ストライプ溝に平行方向
の偏光成分が大きく、反射型偏光選択板30の偏光透過
軸を合わせているために効率良く透過し、液晶表示素子
20へ入射する。また、光路変換素子40の変換軸と反
射型偏光選択板30の偏光透過軸を略平行するように合
わせている構成である。この構成のより、導光体53か
らの偏光成分の高い方向を合わせているため効率良く偏
光変換が達成でき光利用効率を大幅に向上できる。ま
た、本実施例の表示装置の解像度も高く、視野角性能が
従来の液晶表示素子には無い全く階調間の反転が無く、
色変化,コントラスト比変化の視野角依存性がほとんど
無い表示を得ることができる。
【0105】次に、本発明による反射型色選択層70,
反射型偏光選択板73の作用について図18を用いて詳
細に説明する。
【0106】反射型色選択層70の一例として、コレス
テリックの選択反射を利用したコレステリック層72A
〜72Cと各波長に対して1/4波長として作用する位
相差板71を用いる。この位相差板71は、各色におい
て1/4波長として作用するようにコレステリック層7
2同様に各色毎に配置されていても良い。反射型偏光選
択板73として例えば、少なくても3原色に対して特性
反射を有するコレステリック層を用い、コレステリック
層72A〜72Cとは逆ねじりの層とする。反射型色選
択層70としてのコレステリック層72A〜72Cと位
相差板71及び反射型偏光選択板としてのコレステリッ
ク層を導光部と反射部からなる照明装置上に配置する。
【0107】この反射型偏光選択板73としてのコレス
テリック層を用いることは既に知られており、特開平3
−45906号公報,特開平6−324333 号公報に開示された
技術を適用することができる。コレステリック層による
選択反射波長λ=(no+ne)/2Pはコレステリック
の螺旋ピッチP,材料の常方向no,異常方向屈折率n
eで決まり、選択反射帯域Δλ=ΔnPは、屈折率異方
性Δn=ne−noと螺旋ピッチPで決まる。しかしな
がら、Δnは高々0.3 程度であり全可視域をカバーす
ることができないため、異なるピッチのコレステリック
層を積層あるいは、コレステリック層内でピッチを変化
させて対応する。また、反射型色選択層70としてのコ
レステリック層72A〜72Cは、反射型偏光選択板7
3と同様の材料を用いることができ、赤,緑,青の特性
反射をするようにそれぞれの層の螺旋ピッチを設定す
る。選択反射中心波長、選択反射帯域は限定されない
が、それぞれの中心波長を470nm,550nm,6
20nmとし、特性反射帯域を±35nm程度が好まし
い。
【0108】説明の都合上、コレステリック層72A〜
72Cは右捩じれ、反射型偏光選択板73として用いる
コレステリック層73は左捩じれとする。従って、コレ
ステリック層73は、可視領域で左円偏光を反射し、右
円偏光を透過する。また、コレステリック層72A〜7
2Cはそれぞれ、赤色の右円偏光,緑色の右円偏光,青
色の右円偏光を反射し、それ以外の色を透過する。
【0109】透明アクリル樹脂からなる導光部からの白
色無偏光である出射光200は、反射型偏光選択板であ
るコレステリック層73に入射し、透過光は白色の右円
偏光201に反射光は白色の左円偏光203となる。透
過光である白色の右円偏光201は、コレステリック層
72A,72Cに入射し、緑色の右円偏光202が透過
し、青色,赤色の右円偏光206は反射される。また、
透過した緑色の右円偏光は位相差板71により緑色の直
線偏光213になる。
【0110】一方、反射された白色の左円偏光203
は、導光部の裏面に配置された反射板54で反射され、
左円偏光207になり、コレステリック層73を透過す
る。コレステリック層73を透過した白色の右円偏光は
コレステリック層72B,72Cに入射し、赤色の右円偏
光205のみが透過し、残りの右円偏光211は反射さ
れる。透過した右円偏光205は、位相差板71により
緑色の直線偏光213と同一方向の赤色直線偏光214
に変換される。
【0111】反射された青色,赤色の右円偏光206は
反射板54で反射され青色,赤色の左円偏光207にな
り、コレステリック層73で左円偏光208のまま反射
され、再び反射板54で反射され右円偏光209にな
る。右円偏光209は、コレステリック層73を透過
し、コレステリック層72A,72Bへ入射し、青色右
円偏光210のみ透過し、残りは反射される。透過した
青色右円偏光210は、位相差板71で直線偏光21
3,214と同一方向の直線偏光215に変換される。
ここで、導光部53,反射板54に散乱による偏光解消
がない場合を例に挙げて説明したが、偏光解消がある場
合には、所望の偏光成分のみ透過し、不要の偏光成分は
反射されることを繰り返すことにより光の再利用が行わ
れる。
【0112】また、反射型色選択層であるコレステリッ
ク層からの反射光211,212は、上記と同様な現象
で再利用される。
【0113】次に、反射型色選択層70,反射型偏光選
択板73の作用について図19を用いて説明する。
【0114】反射型色選択層70の一例として、各色の
直交する一方の直線偏光を透過し、他方の直線偏光を反
射する誘電体多層膜74A〜74Cを利用する。反射型
偏光選択板として例えば、少なくても3原色に対して直
交する一方の直線偏光を透過し、他方の直線偏光を反射
する誘電体多層膜73Bとする。誘電体多層膜74A〜
74Cと誘電体多層膜73Bの偏光方向は略等しく配置
する。反射型色選択層70としての誘電体多層膜層74
A〜74C及び反射型偏光選択板としての誘電体多層膜
層73Bを導光部と反射板からなる照明装置上に配置す
る。好ましくは、各波長に対して1/4波長として働く
位相差板61Cを誘電体多層膜73Bと反射板54間に
配置する。更に好ましくは、反射型色選択層である層に
合わせてストライプ状にして各色に対して位相差を合わ
せた位相差板61Cとする。更に、好ましくは指向性を
高めるために光路変換素子40を配置しても良い。
【0115】この反射型偏光選択板としての誘電体多層
膜73Bを用いることは既に知られており、例えばWO
95/27919に開示された技術を適用することがで
きる。また、反射型色選択層70としての誘電体多層膜
層74A〜74Cは、反射型偏光選択板と同様の材料を
用いることができ、赤,緑,青の直交する直線偏光の一
方の直線偏光を透過し、他方の直線偏光を反射するよう
にそれぞれの層を設定する。
【0116】説明の都合上、図面に垂直方向の直線偏光
を+として、図面の左右方向の直線偏光を−として表記
する。透明アクリル樹脂からなる導光部からの白色無偏
光である出射光200Aは、反射型偏光選択板である誘
電体多層膜73Bに入射し、透過光は白色の+直線偏光
201Aに反射光は白色の−直線偏光203Aとなる。
透過光である白色の+直線偏光201Aは、誘電体多層
膜層74A,74Cに入射し、緑色の+直線偏光202
Aが透過し、青色,赤色の+直線偏光209Aは反射さ
れる。
【0117】一方、反射された白色の直線偏光203A
は、位相差板61Cで右円偏光204Aに変換され、導光部
53の裏面に配置された反射板54で反射され、左円偏
光205Aになり、再び位相差板61Cを透過して、+
直線偏光206Aに変換され、誘電体多層膜層73Bを
透過し、+直線偏光207Aになる。誘電体多層膜層7
3Bを透過した+直線偏光207Aは誘電体多層膜層7
4B,74Cに入射し、赤色の+直線偏光208Aのみ
が透過し、残りの+直線偏光218Aは反射され、同様
な原理で再利用される。
【0118】反射された青色,赤色の+直線偏光209
Aは、位相差板61Cで左円偏光210Aに変換され、
反射板54で反射され青色,赤色の右円偏光211Aに
なり、再び位相差板61Cに入射し、−直線偏光212
Aになり、誘電体多層膜層73Bで反射され反射された
−直線偏光213Aは、位相差板61Cを透過後右円偏
光214Aになり、反射板54で反射され左円偏光21
5Aになり、再び位相差板61Cを透過し+直線偏光2
16Aとなり、誘電体多層膜層73Bを透過する。透過
光である+直線偏光216Aは、誘電体多層膜層74
A,74Bに入射し、青色の+直線偏光のみが透過し、
残りが反射され反射光219Aとなり同様な原理で再利
用される。ここで、導光部,反射板54に散乱による偏
光解消がない場合を例に挙げて説明したが、偏光解消が
ある場合には、所望の偏光成分のみ透過し、不要の偏光
成分は反射されることを繰り返すことにより光の再利用
が行われる。
【0119】以上のように図18,図19で反射型色選
択層70と反射型偏光選択板73の作用について述べた
が、反射型色選択層70にコレステリック層,反射型偏
光層73に誘電体多層膜層を、反射型色選択層70に誘
電体多層膜層,反射型偏光選択板73にコレステリック
層を用いることもでき、これに限定されるものではな
い。
【0120】更には、図18,図19で説明した反射型
偏光選択板73の視野角特性は、一般的に吸収型偏光板
と比較すると悪い(斜め入射により所望の偏光状態から
ずれた偏光状態になる)ので、照明装置の平行度に合わ
せて必要であれば、液晶表示素子の入射面側に図26に
示すよう吸収型偏光選択板14Bを配置することが好ま
しい。更に、反射型色選択層70の視野角特性も一般に
悪く、斜め入射により偏光状態が所望の偏光状態からず
れるため、照明装置の平行度に合わせて、必要であれ
ば、液晶表示素子内に吸収型色選択層としてカラーフィ
ルタを配置することが好ましい。更には、反射型色選択
層70の視野角依存性を補償するために、斜め入射光を
吸収する図2〜図4に示すようなスクリーンを用いるこ
とが好ましい。また、反射型色選択層70の視野角依存
性を補償するために、所望の色以外を吸収する色素等を
混入又は積層することができる。
【0121】更には、反射型色選択層をストライプ状に
配置しそのストライプ方向に直交する方向に指向性を有
する照明装置を用い、表示面側でその指向性を有する方
向のみ拡散させることで反射型色選択層間の混色のない
広視野角な表示を得る。このように反射型色選択層をス
トライプ状に配置すれば、そのストライプ方向には指向
性を設けることなく画素(画素)間の混色による画質の
劣化を排除することができる。また、照明装置も一方向
にのみ平行度(指向性)を高めることにより、照明装置
自体の出射光量を増加させることができるばかりか、構
造も単純化することができる。例えば、上記照明装置の
ストライプ微細溝を反射型色選択層のストライプ方向と
略平行にし、導光体上部のレンズシートを省くことがで
きる。
【0122】更に、反射型色選択層の液晶層側に第2の
吸収型偏光選択層を配置することで、斜め入射に対する
反射型色選択層の特性変化(色変化,偏光変化)を補償
し、斜め入射光に対する色再現性の高い表示を得る。ス
トライプ方向には、光源の広がりが存在しても、ストラ
イプ方向は同色であるために混色等の問題がなくなるば
かりか、光の利用効率を劣化させることなく、指向性を
高めることができ光利用効率の高いカラー液晶表示装置
が実現できる。
【0123】更に好ましくは、反射型色選択層のストラ
イプ方向には視野角が広い液晶表示モードを用いること
で、表示面側の拡散板で拡散されない方向での斜め入射
光においても表示品質の高い表示を得る。更に好ましく
は、ランプの長手方向と該色選択層のストライプ方向が
略平行に配置することで照明装置の構成が容易になる。
【0124】上記手段を用いることで、従来問題であっ
た基板の厚みによる画質の劣化及び、斜め入射に対する
コントラスト比,表示色等の表示性能の劣化を防止で
き、吸収損失の少ない低消費電力で明るい表示装置を得
ることができる。つまり、光源の全方位での平行度を高
め、液晶表示素子の出射側に光拡散層を配置すること
で、反射型色選択層及び液晶層を透過する光を基板に略
垂直に透過させ、表示面側で光拡散させて広視野角を実
現する。このため、従来問題であった斜め入射に対する
問題は解決され、視野角による画質劣化のない広視野角
な表示装置を得ることができる。更には、反射型色選択
層及び反射型偏光選択板からの反射光を効率良く利用で
き光の再利用による効率向上も図れる。
【0125】次に、カラーフィルタによる吸収損失を低
減し、光利用効率を向上させ低消費電力で明るい表示を
実現するための反射型の色選択層を用いた実施例図17
の効果・作用について説明する。従来の照明装置では画
像の不鮮明さ,混色の問題が生じた。そこで、反射型色
選択層70は、液晶層13のピッチに合わせて図面に垂
直方向にストライプ状(画素(画素)に合わせてピッチ
100μm)の構造とした。本発明に用いた照明装置5
0は、図面の左右方向に指向性の強い、つまり、平行度
の高い出射光特性を有する。これにより、反射型色選択
層70のストライプに垂直方向は、平行度が高いため、
反射型色選択層70を透過した光が液晶表示素子の同一
の色に対応する画素を通過し、上部のスクリーン10に
より図面の左右方向に広げられ、画像の不鮮明さ,コン
トラスト比の低下,色純度の低下のない広視野角な表示
を得ることができた。一方、図面に垂直方向は、同一の
色を表示するために、必ずしも光源の平行度が高い必要
はなく、照明装置50からの出射光を広げずにそのまま
の表示を見るように、しかしながら、反射型色選択層7
0の視野角依存性を考慮して、照明装置の指向性をつけ
ることが必要である。照明装置50からの出射光におい
て指向性の強い方向は少なくても広げ、それに垂直方向
にはスクリーン10が必ずしも広げる必要がない。これ
により、少なくても反射型色選択層70のストライプに
垂直方向にのみ平行度を高めれば、ガラス基板の厚みに
よる混色を排除することができ、広視野角な表示が可能
となった。本実施例では、画像の混色が無く,コントラ
スト比も高い特性を得ることができた。
【0126】以上のように本実施例では、画像が不鮮明
になることなく、広視野角な表示が実現できた。また、
従来の偏光板,カラーフィルタによる吸収損失を低減で
き光利用効率が大幅に向上した。まず、導光体53から
の出射光は無偏光であるが、コレステリック層73で一
方の円偏光が透過し、他方の円偏光が反射される。透過
した円偏光は反射型色選択層72で色選択を受け所望の
色の円偏光のみ透過(異なる色は反射)し位相差板71
で直線偏光になり、液晶層13で偏光変調を受け吸収型
偏光選択板14Aで選択され画像信号に合わせた表示が
される。一方、コレステリック層73で反射された他方
の円偏光は、導光体裏面の反射板54で反射され逆回り
の円偏光となりコレステリック層73を透過し同様に表
示に利用される。同様に、反射された異なる色の反射光
は、導光体裏面の反射板54で反射を繰り返すうちに所
望の色選択層に入射した時に再利用される。従って、反
射板54や選択層72に若干の吸収損失があるが原理的
にはすべての光が再利用され光利用効率が大幅に向上で
きた。本実施例では、コレステリック層73及び色選択
層72が無い時と比較して光利用効率が約3.5 倍に向
上した。
【0127】次に、一軸及び全方位における平行度の高
い照明装置の実施例について説明する。これまで実施し
た照明装置は勿論用いることができるがそれ以外の実施
例を示す。
【0128】照明装置50Aの実施例として図22に示
す照明装置50上にストライプ状の三角断面形状を有す
る光路変換素子40としてレンズシートを用いて、図面
奥行き方向にも指向性を有する特性とした。本実施例で
は、頂角40Aを90度、ピッチを50μmとしたが、
限定されるものではない。その結果、左右方向出射特性
300A,垂直方向出射特性301Aに示すように全方
位で指向性を強めることができ平行度を向上できた。そ
の時の出射特性を図31に示すが、左右方向出射特性2
5Dはやや広がったが、垂直方向出射特性25Cの指向
性を高めることができた。この照明装置50Aを図17
に適用することで、指向性による正面輝度の向上と共
に、反射型色選択層のストライプ方向の斜め入射光を低
減でき視野角における色再現性が向上した。また、この
時スクリーン10として、図2,図3,図4に示すスク
リーンを配置することで、液晶層13の透過光を全方位
にわたり広げることができ、視野角特性が向上できた。
本実施例では、画像の混色が無い、コントラスト比の高
い特性を得ることができた。
【0129】レンズシートに代わり、図23に示すコリ
メートシート41を適用する照明装置50Bの実施例を
図24に示す。コリメートシート41としては、ストラ
イプ状の配置で底面が狭くなった透明アクリル樹脂から
なり、ピッチ4mm,高さ4mm,底面1mmの形状を用い
た。底面が狭く上面に近づくにしたがい広がる構造であ
れば、形状は限定されるものではない。この結果、この
コリメートシート41の底面に入射した光は、図面左右
方向にのみ指向性を向上した300Bのような特性にな
り、図面奥行き方向は301Bに示す入射光視野角特性
を反映した広がりのある特性となる。このコリメートシ
ート41のストライプ方向を照明装置50の溝方向と直
交するように配置して、導光板53とコリメートシート
41間は屈折率の略等しい透明媒体で接合した。この結
果、導光体53の裏面の微細傾斜溝部で反射された光の
み出射されるが、それ以外のコリメートシート41が無
いときには導光板54内で全反射され導光した光もコリ
メートシート41の底面に入射した光は出射される。従
って、左右方向の出射特性300Cは、導光体53裏面
の微細溝により平行光化され、垂直方向出射特性301
Cは、コリメートシート41により平行光化される。好
ましくは、コリメートシート41の接着部を底面全域で
は無く、導光板53裏面の微細溝に平行に一定間隔で接
着する。この照明装置50Bを図17に適用すると、指
向性による正面輝度の向上と共に、反射型色選択層70
のストライプ方向の斜め入射光を低減でき視野角におけ
る色再現性が向上した。
【0130】次に、液晶表示素子20の異なる実施例に
ついて説明する。
【0131】液晶表示素子20の実施例を図25に示
す。
【0132】照明装置50として図18と同等の構造を
用いたが、これまで実施した照明装置いずれも使用でき
る。図18の実施例と異なる点は、反射型色選択層7
0,反射型偏光選択板73を透明基板11Bの内側に配
置した点である。本実施例では、反射型色選択層70を
内部に配置することがポイントで、反射型偏光選択板7
3は、画素(画素)合わせが必要無いため透明基板11
Bの照明装置側に配置しても良い。図18においては、
透明基板11A,11Bの厚みが画像を不鮮明にする要
因である。つまり照明装置からの出射光の平行度が悪い
と反射型色選択層70と液晶層13の画素が異なる領域
を透過することになり混色等を生じる。本構成とするこ
とで、透明基板11Bの厚みの影響は無くなり照明装置
50の平行度が少なくても鮮明な画像を得ることができ
る。
【0133】液晶表示素子20の他の実施例を図26に
示す。
【0134】照明装置50として図18と同等の構造を
用いたが、これまで実施した照明装置いずれも使用でき
る。図18の実施例と異なる点は、吸収型偏光選択板1
4Bを透明基板14と反射型色選択層70間に配置し
た。吸収型偏光選択板14Bとして日東電工製の偏光板
G1220DU を用いた。本実施例では、反射型色選択層7
0,反射型偏光選択板73としてコレステリック層を用
いており、偏光度及び偏光の視野角依存性が吸収型偏光
選択層と比較して悪いのが現状である。従って、反射型
偏光選択板73,反射型色選択層70上に吸収型偏光選
択板14Bを配置することで、70層からの不要な偏光
を吸収型偏光選択板14Bで吸収することができ、透過
光の偏光特性が向上し、表示のコントラスト比が向上で
きる。
【0135】液晶表示素子20の他の実施例を図27に
示す。
【0136】照明装置50として図26と同等の構造を
用いたが、これまで実施した照明装置いずれも使用でき
る。図26の実施例と異なる点は、吸収型偏光選択板1
4Bを透明基板11Bと反射型色選択層70間に配置し
た。吸収型偏光選択板14Bとして日東電工製の偏光板
G1220DU を用いた。本実施例では、反射型色選択層7
0,反射型偏光選択板73としてコレステリック層を用
いており、偏光度及び偏光の視野角依存性が吸収型偏光
選択層と比較して悪いのが現状である。従って、反射型
偏光選択板73,反射型色選択層70上に吸収型偏光選
択板14Bを配置することで、70層からの不要な偏光
を吸収型偏光選択板14Bで吸収することができ、透過
光の偏光特性が向上し、表示のコントラスト比が向上で
きる。図26と比較してより鮮明な画像を得ることがで
きた。
【0137】また、本実施例では、吸収型色選択層であ
るカラーフィルタを除いた構成で説明したが、色純度あ
げるためにカラーフィルタを配置しても良い。カラーフ
ィルタを配置すると表示色の色再現性が向上できる。
【0138】次に、スクリーン10の更なる実施例につ
いて説明する。
【0139】スクリーン10Dの特性の一例を図28に
示す。前記実施例では、スクリーン10としては、左右
方向には302Aのように出射特性を有し、垂直方向に
は303Aに示すように広がりの無い特性を有する一軸
光拡散層として住友化学製のルミスティーを使用でき
る。本実施例においては、一軸散乱性を有するスクリー
ン10Dとして、図29に示すストライプ状のロッドレ
ンズアレイ(ピッチは約50μm)を使用した。本実施
例で使用した照明装置50は、左右方向に指向性の強い
ものであり、液晶層13透過後に一軸光散乱層として働
くスクリーン10Dで広げることで、鮮明で広視野角な
表示を実現できた。好ましくは、図2〜図4に示すよう
に出射側の吸収体を配置することが良い。
【0140】以上、一軸又は全方位平行度の高い照明装
置、一軸又は全方位出射光を広げるスクリーン,反射型
偏光板,光路変換素子,反射型色選択層を使用した液晶
表示装置の実施例を説明したが、それぞれ組み合わせて
適用することが可能である。また、本実施例は、液晶の
表示モードは限定されるものではない。
【0141】以上、本発明において、反射型の色選択
層,偏光選択層,光路変換素子,スクリーンを用いて広
視野角で光利用効率の高い液晶表示装置が実現できる。
正面輝度を向上させるために光路変換素子を適用した時
の光路変換素子と偏光板の最適化な軸配置を規定し、反
射型偏光板からの反射光の偏光を維持でき、かつ、指向
性を向上できる導光体を用いて、光利用効率及び正面輝
度の向上を実現することができる。
【0142】更には、偏光板・カラーフィルタによる吸
収損失を無くし、光利用効率の向上を目指すものである
が、従来技術では問題であったガラス基板の厚みによる
画質の劣化(不鮮明さ)及び、斜め方向での画質の劣化
(コントラスト比低下,表示色の劣化)を排除し、斜め
方向から見た場合でも表示品質の高い広視野角のカラー
液晶表示装置を得ることにある。
【0143】
【発明の効果】以上のような構成により、本発明によれ
ば低消費電力で広視野角な表示を行うことができる液晶
表示装置を提供するができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶表示装置の一実施例を示す断面図
である。
【図2】本発明の液晶表示装置に適用するスクリーンの
断面図である。
【図3】本発明の液晶表示装置に適用するスクリーンの
断面図である。
【図4】本発明の液晶表示装置に適用するスクリーンの
図である。
【図5】本発明の液晶表示装置の一実施例を示す断面図
である。
【図6】本発明の液晶表示装置の一実施例を示す断面図
である。
【図7】本発明の照明装置の一実施例を示す断面図であ
る。
【図8】本発明の照明装置の一実施例を示す断面図であ
る。
【図9】本発明の照明装置の一実施例を示す断面図であ
る。
【図10】本発明の液晶表示装置に適用する反射型偏光
板の断面図である。
【図11】本発明の液晶表示装置に適用する反射型偏光
板の断面図である。
【図12】本発明の液晶表示装置に適用する反射型偏光
板の断面図である。
【図13】本発明の液晶表示装置の作用を示す断面図で
ある。
【図14】本発明の液晶表示装置の作用を示す断面図で
ある。
【図15】本発明の液晶表示装置の作用を示す断面図で
ある。
【図16】本発明の液晶表示装置の作用を示す断面図で
ある。
【図17】本発明の液晶表示装置の一実施例を示す断面
図である。
【図18】本発明の液晶表示装置の作用を示す断面図で
ある。
【図19】本発明の液晶表示装置の作用を示す断面図で
ある。
【図20】本発明の液晶表示装置の一実施例を示す断面
図である。
【図21】本発明の照明装置の一実施例を示す断面図で
ある。
【図22】本発明の照明装置の一実施例を示す断面図で
ある。
【図23】本発明の照明装置の一実施例を示す断面図で
ある。
【図24】本発明の照明装置の一実施例を示す断面図で
ある。
【図25】本発明の液晶表示装置の一実施例を示す断面
図である。
【図26】本発明の液晶表示装置の一実施例を示す断面
図である。
【図27】本発明の液晶表示装置の一実施例を示す断面
図である。
【図28】本発明の液晶表示装置に適用するスクリーン
作用を示す断面図である。
【図29】本発明の液晶表示装置の一実施例を示す断面
図である。
【図30】本発明の照明装置の特性を示す図である。
【図31】本発明の照明装置の特性を示す図である。
【図32】従来の液晶表示装置を示す断面図である。
【図33】従来の液晶表示装置の作用を示す断面図であ
る。
【図34】従来の液晶表示装置の作用を示す断面図であ
る。
【図35】従来の液晶表示装置を示す断面図である。
【図36】従来の液晶表示装置を示す断面図である。
【図37】従来の液晶表示装置を示す断面図である。
【図38】従来の液晶表示装置を示す断面図である。
【図39】本発明の液晶表示装置の構成を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
10…スクリーン、20…液晶表示素子、30…反射型
偏光選択板、40…光路変換素子、50…照明装置、6
0…複屈折媒体、70…反射型色選択層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 克己 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 平方 純一 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所電子デバイス事業部内 (72)発明者 森 祐二 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所電子デバイス事業部内

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】照明装置と、 該照明装置の出射光側に配置した光路変換素子と、 該光路変換素子の上部に配置し、偏光透過軸を前記照明
    装置からの出射光の偏光透過率が高くなるようにした反
    射型偏光板と、 該反射型偏光板から出射された出射光の偏光を制御する
    液晶表示素子と、 該液晶表示素子の上部に配置したスクリーンと、を有す
    る液晶表示装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の液晶表示装置において、 前記反射型偏光板は、該反射型偏光板の偏光透過軸と前
    記液晶表示素子の画素の長軸方向とが略平行になるよう
    に配置する構成とした液晶表示装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の液晶表示装置において、 前記反射型偏光板は、さらに前記画素の短軸方向に指向
    性を持たせる構成とし、 前記スクリーンは、前記画素の短軸方向においては出射
    光を広げる構成とした液晶表示装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の液晶表示装置において、 前記反射型偏光板は、前記偏光透過軸と前記光路変換素
    子の光路変換軸とが略垂直になるように配置する構成と
    した液晶表示装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の液晶表示装置において、 前記スクリーンは、外光を吸収し前記照明装置からの出
    射光を透過する構成である液晶表示装置。
  6. 【請求項6】請求項1記載の液晶表示装置において、 前記照明装置と前記光路選択素子の間に複屈折媒体を有
    した液晶表示装置。
  7. 【請求項7】請求項1記載の液晶表示装置において、 前記液晶表示素子は、少なくとも一対の透明基板と、該
    透明基板間に挟持された液晶層と、前記一対の透明基板
    を挟持するように配置された一対の吸収型偏光板とを有
    する液晶表示装置。
  8. 【請求項8】請求項1記載の液晶表示装置において、 前記照明装置は、板状の導光体とその周辺に近接配置さ
    れた光源を有しており、該光源から出射された光が前記
    導光体内を伝搬して導光体の光出射面から出射されるよ
    う構成され、前記導光体の光出射面の裏面には、微細な
    傾斜面を有する多数の凹面,凸面又は段差で構成された
    反斜面を備え、該反斜面は前記傾斜面部分が鏡面化され
    ており、該導光体の裏面に直接もしくは空気層を介して
    反射板が設けられた構成である液晶表示装置。
  9. 【請求項9】請求項1〜8いずれかに記載の液晶表示装
    置において、 前記光路変換素子は、等方性媒体もしくは一軸性複屈折
    媒体である液晶表示装置。
  10. 【請求項10】請求項2又は3記載の液晶表示装置にお
    いて、 前記液晶表示素子の画素に対応して反射型色選択層を有
    している液晶表示装置。
  11. 【請求項11】請求項7記載の液晶表示装置において、 少なくともある方位における前記照明装置からの出射光
    半値幅θ1(ピーク輝度の1/2になる角度範囲)が前記
    透明基板の厚み、屈折率をそれぞれt,nとし、前記液
    晶表示素子の画素短辺の長さをdとすると、次式の関係
    を満足する液晶表示装置。
  12. 【請求項12】請求項10記載の液晶表示装置におい
    て、 少なくとも前記反射型色選択層のストライプ方向には視
    野角が広い方向になるように前記液晶層,前記反射型偏
    光選択板,前記吸収型偏光選択層,前記反射型色選択層
    を配置した液晶表示装置。
  13. 【請求項13】照明装置と、 該照明装置の出射光側に配置した光路変換素子と、 該光路変換素子の上部に配置した反射型偏光板と、 該反射型偏光板から出射された出射光の偏光を制御し、
    画素の長軸方向を前記照明装置からの直線偏光成分出射
    光の高い方向と略平行になるようにした液晶表示素子
    と、 該液晶表示素子の上部に配置したスクリーンと、を有す
    る液晶表示装置。
  14. 【請求項14】請求項13記載の液晶表示装置におい
    て、 前記照明装置と前記光路選択素子の間に、複屈折媒体を
    有する液晶表示装置。
  15. 【請求項15】請求項13記載の液晶表示装置におい
    て、 前記照明装置は、板状の導光体とその周辺に近接配置さ
    れた光源を有しており、該光源から出射された光が前記
    導光体内を伝搬して導光体の光出射面から出射されるよ
    う構成され、前記導光体の光出射面の裏面には、微細な
    傾斜面を有する多数の凹面,凸面又は段差で構成された
    反斜面を備え、該反斜面は前記傾斜面部分が鏡面化され
    ており、該導光体の裏面に直接もしくは空気層を介して
    反射板が設けられた構成である液晶表示装置。
  16. 【請求項16】請求項13〜15いずれかに記載の液晶
    表示装置において、 前記光路変換素子は、等方性媒体もしくは一軸性複屈折
    媒体である液晶表示装置。
  17. 【請求項17】請求項13〜16いずれかに記載の液晶
    表示装置において、 前記液晶表示素子の画素に対応して反射型色選択層を有
    している液晶表示装置。
  18. 【請求項18】請求項13〜17いずれかに記載の液晶
    表示装置において、 前記液晶表示素子は、少なくとも一対の透明基板と、該
    透明基板間に挟持された液晶層と、前記一対の透明基板
    を挟持するように配置された一対の吸収型偏光選択板と
    を有する液晶表示装置。
  19. 【請求項19】請求項18記載の液晶表示装置におい
    て、 少なくともある方位における前記照明装置からの出射光
    半値幅θ1(ピーク輝度の1/2になる角度範囲)が前記
    透明基板の厚み、屈折率をそれぞれt,nとし、前記液
    晶表示素子の画素短辺の長さをdとすると、次式の関係
    を満足する液晶表示装置。
  20. 【請求項20】照明装置と、 該照明装置の出射光側に配置した光路変換素子と、 該光路変換素子の上部に配置し、偏光透過軸を前記照明
    装置からの出射光の偏光透過率が高くなるようにした反
    射型偏光板と、 該反射型偏光板から出射された出射光の偏光を制御し、
    画素の長軸方向を前記照明装置からの直線偏光成分出射
    光の高い方向と略平行になるようにした液晶表示素子
    と、 該液晶表示素子の上部に配置したスクリーンと、を有す
    る液晶表示装置。
  21. 【請求項21】請求項20記載の液晶表示装置におい
    て、 前記照明装置は、裏面に反射板を有する液晶表示装置。
  22. 【請求項22】請求項20又は21記載の液晶表示装置
    において、 前記液晶表示素子は、少なくとも一対の透明基板と、該
    透明基板間に挟持された液晶層と、前記一対の透明基板
    を挟持するように配置された一対の吸収型偏光選択板と
    を有する液晶表示装置。
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