JP3683718B2 - 液晶表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示装置の高輝度化に係り、特に偏光変換効率の高い液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、液晶表示装置、特にカラー液晶表示装置の技術進歩は目覚ましく、CRTに劣らぬ表示品質のディスプレイが数多く見られるようになった。さらに、ノート型パーソナルコンピュータが普及し、照明装置としてバックライト無しでは、ディスプレイとしての態をなさず、従って、バックライトは直視型カラー液晶表示装置における必須デバイスである。
【0003】
液晶表示装置は、大別してTFT(薄膜トランジスタ)を用いたアクティブマトリクス駆動によるTN(ツイストネマチック)液晶表示装置と、マルチプレックス駆動のSTN(スーパーツイステッドネマチック)液晶表示装置との2方式がある。いずれも液晶層をガラス基板で保持した素子の両側に偏光板を配置し、直線偏光の偏光状態を変調して表示を行うものである。
【0004】
これらの液晶表示装置に要求される輝度レベルはその用途によって様々であるが、特にノート型パーソナルコンピュータでは要求輝度だけでなく薄型、軽量、低消費電力は至上命題である。さらには、デスクトップコンピュータやワークステーション等の表示装置としての大画面ディスプレイの期待は高く、低消費電力で高輝度の表示が要求されている。
【0005】
そこで、明るさ向上を実現するために、コレステリック液晶を用いた偏光変換について特開平2−45906号公報に開示されている。また、コレステリックフィルタを直視型バックライトに適用した構成が特開平7−36032号公報に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術は、反射型偏光板として作用するコレステリック液晶を用いて、反射光を再利用することにより高輝度化を図るものである。また、ノート型パーソナルコンピュータ用の液晶ディスプレイには、低消費電力で正面輝度を向上させるために光路変換素子が適用されている。最も一般的に使用されている光路変換素子はBEF(3M社の商品名)が挙げられる。この光路変換素子は、照明装置に指向性を具備し、低消費電力で高輝度な表示を得るために適用されている。
【0007】
しかしながら、上記従来技術においては、これらの光路変換素子を適用し、正面輝度向上を図った時の偏光変換効率については何ら触れられていない。さらには、光路変換素子を用いた時の偏光変換効率向上ができる構成についても何ら触れられていない。
【0008】
光路変換素子は、断面が三角形のストライプ状のフィルム(PET:ポリエチレンテレフタレート)が一般に使用されており、2軸の複屈折性を有する。従って、入射する直線偏光と、その光学軸とがずれると偏光状態が変化し、その結果、偏光変換効率の低下を招くことが分かった。この光路変換素子の光学軸を直交して2枚適用すると、偏光変換効率がさらに低下することが分かった。
【0009】
本発明の目的は、低消費電力で正面輝度を向上させるために光路変換素子を適用した時の光路変換素子と偏光板との最適な軸配置を規定し、偏光変換効率の高い高輝度な液晶表示装置の提供にある。
【0010】
さらに、本発明の他の目的は、反射型偏光板からの反射光の偏光を維持し、かつ、指向性を向上した導光体を用いて、光利用効率および正面輝度の向上を実現した液晶表示装置の提供にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の要旨は次のとおりである。
【0012】
〔1〕 偏光を制御する液晶表示素子と該液晶表示素子の背面に照明装置を配置した液晶表示装置において、前記照明装置に反射手段を、前記液晶表示素子と前記照明装置間に光路変換手段と反射型偏光選択手段とを具備し、前記反射型偏光選択手段の透過光と、前記反射型偏光選択手段からの反射光が前記反射手段により反射されて再び前記反射型偏光板に入射する反射光の偏光状態が略同一になるように、前記光路変換手段の光路変換軸と反射型偏光選択手段の偏光透過軸との成す角度が0〜30度または60〜90度である液晶表示装置。
【0013】
〔2〕 前記光路変換手段の背面に複屈折媒体を配置した前記の液晶表示装置。
【0014】
〔3〕 前記光路変換手段の背面に複屈折媒体を配置し、該複屈折媒体の偏光軸を前記反射型偏光選択手段からの反射光の偏光方向と略45度に配置した前記の液晶表示装置。
【0015】
〔4〕 前記光路変換手段の背面に配置した複屈折媒体が略1/4波長板として機能するものである前記の液晶表示装置。
【0016】
〔5〕 前記光路変換手段の光路変換軸と反射型偏光選択手段の偏光透過軸の成す角度が略平行または直交である前記の液晶表示装置。
【0017】
〔6〕 前記液晶表示素子が、一対の透明基板間に挟持された液晶層、前記透明基板上に形成された液晶配向制御用電極、前記透明基板の少なくとも表示面側透明基板上に偏光板を有し、該偏光板の偏光軸が前記反射型偏光選択手段の偏光透過軸と略平行または略直交するよう配置されている前記の液晶表示装置。
【0018】
〔7〕 前記照明装置が板状の導光体と、その周辺に配置された光源を有し、前記光源から出射された光が前記導光体内を伝搬して導光体の光出射面から出射されるよう構成されており、前記導光体の裏面が微細な傾斜面を有する多数の凹、凸または段差で構成された反斜面を備え、該反斜面は少なくとも前記傾斜面が鏡面化されており、該導光体の裏面に直接または空気層を介して反射板が設けられている前記の液晶表示装置。
【0019】
〔8〕 前記光路変換手段が、等方性媒体または一軸性複屈折媒体で構成されている前記の液晶表示装置。
【0020】
〔9〕 液晶表示装置からの白表示時の出射特性が、水平方向では正面輝度の1/2になる角度範囲である半値幅が60度以下、垂直方向では40度以下である前記の液晶表示装置。
【0021】
つまり、反射型偏光板からの反射光が照明装置内で偏光が崩れないようにして偏光変換効率を高め、かつ、少なくとも一軸方向の指向性を高め、光路変換素子を併用することで全方位の指向性を高め、正面輝度向上の手段として、前記照明装置が板状の導光体と、その周辺に配置された光源から出射された光が前記導光体内を伝搬して導光体の光出射面から出射されるよう構成され、前記導光体の光出射面の裏面に微細な傾斜面を有する多数の凹,凸または段差で構成された反斜面を備え、該反斜面は少なくとも前記傾斜面部分が鏡面化されており、該導光体の裏面に直接もしくは空気層を介して反射板を設ける。
【0022】
また、導光体上に配置される拡散板は、透過光の偏光状態を維持した散乱特性を有するもの、例えば、ホログラム拡散板で構成されている。
【0023】
【発明の実施の形態】
前記照明装置(バックライト)は大別して2種に分類され、直下型とエッジライト型がある。直下型は、光源が照光面の内側にある方式で、エッジライト型は、光源が照光面の外側に配置され、照光面である導光体が透明なアクリル樹脂等からなり、その1辺若しくは2辺に蛍光ランプ(冷陰極放電管または熱陰極放電管)等の円柱状発光体を配置し、その外側に反射体からなるランプカバーを設けて、導光体内に光を導入する方式である。
【0024】
薄型が要求される液晶ディスプレイには、エッジライト型バックライトが有効であり、また、軽量で額縁の小さいことが要求される液晶ディスプレイには、直下型バックライトが有効である。
【0025】
従来の液晶表示装置ではエッジライト型バックライトが主流で、面内の均一性を得るために、導光体裏面には白色インクを形成している。また、光利用効率を向上させるために反射型偏光板を適用している。
【0026】
反射型偏光板としては、USP5,486,949やSID92ダイジェストpp427に開示された誘電体多層膜による偏光分離器と、特開平7−36032号公報や、アジアディスプレイ95ダイジェストpp735に開示されたコレステリックフィルム+1/4波長板がある。ここで、前者を反射型偏光板タイプ1、後者を反射型偏光板タイプ2と呼ぶことにする。
【0027】
ここで、偏光状態を示すS偏光は入射面(入射面とは、入射光線と境界面にたてた入射法線が成す平面)に垂直な偏光であり、P偏光は入射面に平行な偏光である。
【0028】
一般に、屈折率N0の透明媒体と屈折率N1の透明媒体の界面において、N0媒体からN1媒体へ光が入射するとき、入射する光の入射角をθとすると、入射角θの正接がN1/N0に等しい(tanθ=N1/N0)とき、P偏光の反射成分はなく、全て反射光はS偏光となり、透過光は残りのS偏光とP偏光であることが知られている。
【0029】
このときの入射角θをブリュースタ角と云う。このブリュースタ角を利用して、屈折率の異なる媒体を積層し、その積層膜厚を波長オーダで制御することで各偏光の位相を制御し、P偏光のみを透過し、S偏光を反射する反射偏光板を作製できる。
【0030】
反射型偏光板タイプ1の一例を図5に示す。プリスム状の形状に屈折率の異なる2種の透明媒体を交互に積層した構造である。反射型偏光板タイプ1の作用は、無偏光140の内、P偏光141のみを透過し、それに直交するS偏光142を反射する。
【0031】
この反射されたS偏光142は、散乱反射や、偏光解消子として位相差板を使用すると、その位相差板により楕円偏光(直線偏光、円偏光を含む)になり、再び反射偏光板に入射しP偏光成分のみが透過し、S偏光成分は反射され導光体へ戻る。これを繰り返すことにより、殆ど全ての光がP偏光141に変換され出射される。従って、好ましくは、反射されたS偏光142が、全てP偏光141に変換されるよう、往復透過後1/2波長になるように1/4波長板として作用する位相差板を設定することが好ましい。
【0032】
一方、反射型偏光板タイプ2の一例を図6に示す。Asia Display 95 Digest p735に記載されるコレステリック液晶高分子を、可視波長域で特性反射を示すようピッチの異なるコレステリック液晶高分子(22)を積層し、無偏光143の内のある回り(右回りまたは左回り)の円偏光を透過、逆回り(左回りまたは右回り)の円偏光145を反射させ、その上に1/4波長板23を積層し、ある一方向の直性偏光144を透過するものである。
【0033】
反射型偏光板タイプ2の作用は、右回り(または左回り)の円偏光のみを透過し、左回り(または右回り)の円偏光を反射し、透過した円偏光は、1/4波長板で一方向の直線偏光となる。
【0034】
一方、反射された左回り(または右回り)円偏光は、鏡面反射板で反射されて右回り(または左回り)の円偏光となり反射偏光板タイプ2を透過し、1/4波長板で一方向の直線偏光となり全ての光が直線偏光に変換される。反射板が鏡面反射板でない場合でも、反射光は楕円偏光(直線偏光、円偏光を含む)になり、再び反射偏光板に入射し右回り(または左回り)の円偏光のみが透過し、左回り(または右回り)の円偏光は反射され導光体へ戻る。
【0035】
これを繰り返すことにより、殆ど全ての光が右回り(または左回り)の円偏光のみに変換され、その後1/4波長板で一方向の直線偏光となり出射される。
【0036】
従って、反射板には少なからず光の吸収が存在するため、反射された左回り(または右回り)の円偏光が、全て右回り(または左回り)の円偏光に変換されるように、完全鏡面反射板であることが好ましい。
【0037】
本発明の液晶表示装置の構成および効果と、従来のそれとの相違を明確にするために、まず、従来の液晶表示装置について、図11、13、15、16を用いて説明する。
【0038】
図15に示すように、従来のエッジライト型バックライトは、1枚の透明なアクリル樹脂からなり、裏面に白色インクを有する導光体65の裏面に反射板64を、導光体65側面の少なくとも一方に光源62を配置し、さらに導光体65の出射面に拡散板66が配置されている。さらに、正面輝度を上げるために、光路変換素子30が光源62の長辺と平行もしくは直交するように配置されている。
【0039】
また、光路変換素子30は、図に示すような三角断面を有するストライプ形状のものである。
【0040】
液晶表示素子10は、最も一般的なモードとして90度捩じれを有するTNモードが適用され、この時の下側偏光板の偏光透過軸11と上側偏光板の偏光透過軸12とが、直交するように配置されたいわゆるノーマリーホワイトモードである。従って、反射型偏光板20の偏光透過軸21は、下側偏光板の偏光透過軸11と平行に配置される。つまり、光路変換素子30のストライプ方向31(以下このストライプ方向31、つまり、光路が変換されない一定の方向を光路変換素子の光路変換軸と呼ぶ)は、反射型偏光板20の偏光透過軸21と45度で交差する。
【0041】
反射型偏光板20として反射型偏光板タイプ1を適用した場合、上記構成では、図13に示すように、無偏光である導光体からの出射光120は、一方の直線偏光透過光121が透過し、他方の直交する直線偏光は反射型偏光板20で反射され反射光122となる。
【0042】
一般に、光路変換素子30の複屈折性の光軸が光路変換軸31の方向にあることが判明した。この時、直線偏光である反射光122は、その偏光軸方向が光路変換素子30と角度45度を成すために、光路変換素子30の複屈折性により、偏光が維持できず直線偏光が楕円偏光になる。また、導光体65裏面の白色インクおよび拡散板66の光拡散により無偏光になり、反射板64で反射され無偏光123になる。従って、反射型偏光板20の偏光透過軸に平行な成分のみ透過し、透過光121と同一偏光である直線偏光透過光121Aとなる。該透過光121Aの直線偏光と直交する反射された直線偏光の反射光122Aは、反射無偏光123と同様な過程を経て無偏光123Aとなる。そして、直線偏光透過光121、121Aと同一偏光である直線偏光透過光121Bとなる。
【0043】
さらに、反射光122Bは、反射光122,122Aと同様の過程を経て無偏光123Bとなる。以上の過程を繰り返すことで、原理的には全ての光が同一の直線偏光に変換されて、出射されることになる。
【0044】
ところが、実際に液晶表示装置からの出射光の効率を測定すると、反射型偏光板20の有無で、高々30%程度光束量が増加するのみであった。理想的には、無偏光が全て一方向の直線偏光に変換されて光利用効率が100%になる訳である。
【0045】
この効率低下の直接要因は、反射板64、導光体65、白色インクおよび拡散板66等の吸収、さらには、反射型偏光板20の不完全性による不要偏光の透過である。つまり、各部材における光吸収は1回の透過反射では僅かではあるが、従来の構成では、1回の反射で効率良く偏光変換ができないために多数回の反射・透過で偏光変換を行われ、その結果、吸収が増大する。
【0046】
上記の根本原因は、図15における光路変換素子30の光路変換軸31と反射型偏光板20の偏光透過軸21が45度で交差しているために、その複屈折性により直線偏光が楕円偏光に変換されることによる。これにより、1回の反射で効率良く偏光変換されずに、多数回の反射により偏光変換されるために各部材の光吸収の影響を大きく受けて偏光変換効率が低下するのである。
【0047】
また、反射型偏光板22として反射型偏光板タイプ2を適用した場合、上記構成では図11に示すように、無偏光である導光体からの出射光130は、一方の円偏光が透過し位相差板23で直線偏光131となり透過する。また、他方の円偏光である反射光132は反射型偏光板22で反射される。
【0048】
この時、円偏光である反射光132は、光路変換素子30の複屈折性により、偏光が維持されず楕円偏光になる。また、導光体65裏面の白色インクおよび拡散板66の光拡散により無偏光になり、反射板64で反射され無偏光133になる。従って、反射型偏光板22により一方の円偏光は透過し、位相差板23で直線偏光131と同一の直線偏光131Aとなり、他方の逆回り円偏光である反射光132Aは反射され、反射光132と同様の過程を経て無偏光133Aとなる。同様にして、直線偏光131B、反射光132B、無偏光133Bとなる。
【0049】
従って、原理的には、全ての光が同一の直線偏光に変換されることになるが、反射型偏光板タイプ1を用いた場合と同様に、光利用効率向上は高々30%程度向上するのみである。この要因は、反射型偏光板タイプ1の時と同様に多数回の反射による光吸収損失であるが、この反射型偏光板タイプ2の場合は円偏光が反射されるために、光路変換素子30を複屈折性のない等方性媒体を用いるか、光路変換素子30へ反射光が入射する前に光路変換軸31と直交もしくは平行になるように位相差板を配置することが好ましい。
【0050】
従来から正面輝度をさらに向上させるために、図16に示すように光路変換素子30、32のそれぞれの光路変換軸31,33を直交するよう配置させる構成が適用されている。これにより、1枚では一軸方向(水平または直交方向)に指向性を持たせていたものを、略全方位に指向性を持たせて正面輝度を上げることができる。
【0051】
従来のエッジライト型バックライトは、1枚の透明なアクリル樹脂からなり、裏面に白色インクを有する導光体65の裏面に反射板64を、導光体65の側面の少なくとも一方に光源62を配置し、さらに導光体65の出射面に拡散板66が配置されている。
【0052】
さらに、光源62の長辺と平行もしくは直交して配置されている。液晶表示素子10は、最も一般的なモードとして90度捩じれを有するTNモードが適用されている。この時、下側偏光板の偏光透過軸11と上側偏光板の偏光透過軸12が、直交するように配置されたいわゆるノーマリーホワイトモードである。従って、反射型偏光板20の偏光透過軸21は下側偏光板の偏光透過軸11と平行に配置される。つまり、光路変換素子30,32のストライプ方向、即ち、光路変換軸31,33は、反射型偏光板20の偏光透過軸21と平行または直交する。
【0053】
この構成においても、図15と同様に反射型偏光板の適用により光利用効率が僅かに30%程度向上したのみであった。この構成において、反射型偏光板20として、反射型偏光板タイプ2を用いた時には、光路変換素子30の直前に位相差板を配置して直線偏光にする必要があるが、反射型偏光板タイプ1を使用しても高々30%程度の光利用効率の向上であった。
【0054】
その原因として、光路変換素子30、32は2軸異方性媒体であり、その光学軸の射影成分が、入射する直線偏光と平行もしくは直交にあっても偏光状態の変化を招くためである。その偏光状態の変化の作用が1枚の時には小さいが、2枚となることで増強されたためである。この増強される原因は、光路変換素子30の頂角を90度とした時、垂直に入射した光は全反射され出射されないために、2枚使用することで多重反射を繰り返し、偏光状態の変化を大きく受けて効率が低下する。
【0055】
上述のように光利用効率向上および正面輝度向上のために反射型偏光板および光路変換素子を用いた場合、多数回の反射により光利用効率が向上できないことが分かった。そこで、本発明の1回の反射で効率良く反射光を再利用する原理について図12、14を用いて説明する。
【0056】
まず、反射型偏光板20として反射型偏光板タイプ1を適用した時の作用を図14に示す。導光体からの出射光である無偏光120の内一方の直線偏光121が透過し、透過光121と直交する他方の直線偏光122は、反射型偏光板20で反射され、1/4波長板として作用する複屈折媒体40により円偏光124に変換される。また、円偏光124は、反射板61で鏡面反射され124とは逆回りの円偏光125となる。円偏光125は、複屈折媒体40で透過光121と同一の直線偏光126となり、反射型偏光板20を透過し透過光121Cとなる。この過程により一回の反射で全ての光が同一の直線偏光に変換され効率のより偏光変換が達成できる。
【0057】
また、反射型偏光板22として反射型偏光板タイプ2を適用した時の作用を図12に示す。導光体から無偏光である出射光130の内、一方の円偏光が透過し、1/4波長板として作用する複屈折媒体40により、直線偏光131となる。一方、反射された他方の円偏光132は、反射板61により鏡面反射され円偏光132と逆回りの円偏光136となる。円偏光132は、反射型偏光板22を透過し、複屈折媒体23により131と同一の直線偏光131Cとなり出射される。
【0058】
この過程により一回の反射で全ての光が同一の直線偏光に変換され効率のより偏光変換が達成できる。このタイプ2の反射型偏光板を用いる時には、光路変換素子に入射する前に直線偏光の変換するか、光路変換素子を少なくても1軸異方性さらには等方性媒体を適用することが好ましい。光路変換素子として一軸異方性媒体を使用する場合は、直線偏光が透過後円偏光になるように1/4波長板として働くようにすることが好ましい。
【0059】
上記のように、1回の反射で効率良く偏光変換を行うためには、光路変換素子の配置を複屈折性の影響を受けないような配置にする必要がある。また、導光体、拡散板等も偏光を維持するようにすることが効率向上には最適である。つまり、反射型偏光板を使用する時には拡散板の偏光維持性能が重要になり、特に偏光が崩れない拡散板としてホログラム拡散板を用いることが好ましい。例えば、SID93ダイジェストpp29のホログラム拡散板やSPIEvol1536(1991)pp138のライトコントロールフィルムを使用できる。また、全方位で指向性を高め、正面輝度向上を図る場合、従来、光路変換素子30を2枚用いていたが、2枚使用すると多重反射で効率が低下することがわかった。そこで、光路変換軸方向は導光体で指向性を高めることが有効である。
【0060】
導光体の一例を図7、8に示す。反射型偏光板からの反射光の偏光を維持したまま再び液晶表示素子側に反射させるために、図7において導光体60裏面に微細な鏡面反射の傾斜面60Aとフラットな鏡面部60Bとを設け、導光体の裏面に鏡面反射板61を設ける。このとき、傾斜面はフラット部に比べて面積比率を小さくする。また、傾斜面は導光体から光を出射させるための面で、鏡面反射面で、フラット部は、導光体内を全反射して伝搬させるためのものである。傾斜面およびフラット面を金属反射面にしてもよいが、導光体内を伝搬す時の反射回数は多数になるために、反射率の最も高い全反射を利用することが好ましい。また、図8に示すように傾斜部60Cと若干傾斜したフラット部60Dを設けることもできる。この構成により、反射型偏光板から反射された光の殆どは導光体裏面のフラット部を透過し、裏面に配置された反射板で偏光状態を略維持したまま再び導光体から出射れる。これにより、液晶表示素子の入射側偏光板による吸収が殆どなく効率良く光を利用でき明るさ向上を図ることができる。
【0061】
光源からの入射光153(163)が導光体60裏面のフラット部60B(60D)に入射した場合は全反射光154(164)は、導光体60中を伝搬し、微細な鏡面部60A(60C)へ入射したときのみ導光体より出射光156(166)として出射されるか、または、導光体中を伝搬し伝搬光151(161、162)となる。また、導光体上面でも全反射光152,155(164)となる。
【0062】
導光体60の表面において、導光体の屈折率によって定まる全反射角θc以上の入射角の光が全反射し、導光体内を伝搬する。全反射角θc未満の入射角の光が導光体の上面で屈折し出射される。例えば、空気(屈折率n=1)とアクリル、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリスチレン等の透明樹脂(屈折率n=1.5程度)の界面における全反射角θcは、θc=sin~1(1/n)=42°で与えられる。導光体へ入射した光θは、−(90°−θc)≦θ≦+(90°−θc)内の光となるために、導光体の上面または下面のフラット部では全反射する。
【0063】
さらに、本発明の重要な構成は、一軸方向は導光体で、それに直交する方向は、光路変換素子で正面輝度を向上させる点にある。図9に光路変換素子の光路変換軸31と、反射型偏光板の偏光透過軸31Aおよびその成す角31Bを示す。
【0064】
光路変換素子30が一軸の複屈折媒体で、垂直入射において略1/4波長板として作用する時、この成す角度による偏光変換効率200の変化およびその変化率201の一例を図10に示す。
【0065】
図10より、その成す角度が45度において偏光変換効率が最も低く、かつ、その変化が急峻であることが分る。従って、成す角度が45度の時には、偏光板の配置角度のずれや液晶ラビング角度のずれにより大きく効率が変化することになる。製造マージンを考慮すると上記の成す角45度は最悪の条件である。光路変換素子は複屈折性を有し、その光学軸が光路変換軸方向に存在する。従って、この光路変換素子の複屈折性による偏光状態の変化を少なくするために、光路変換軸方向と反射偏光板からの反射光偏光方向の成す角度を45度にならないように配置する。
【0066】
光路変換軸方向と反射型偏光板からの反射光偏光方向との成す角度が0度〜30度もしくは60度〜90度とするのが望ましく、さらに、好ましくは光路変換軸方向と反射型偏光板からの偏光方向が直交もしくは平行に配置することである。
【0067】
図12,14で説明したように、光路変換素子30が複屈折性を有しない場合は、効率よく変換が実現できる。しかし、光路変換素子30は一般的に複屈折媒体である。
【0068】
そこで、光路変換素子30を、一軸の複屈折媒体で略1/4波長板として作用し、光路変換素子30の光路変換軸31と反射型偏光板の偏光透過軸31Aとの成す角度31Bを45度にした時、反射型偏光板で反射された偏光は、裏面の反射板で反射され2回光路変換素子を透過する。これにより位相変化を受けて所望の直線偏光から90度ずれ、一回の反射では全く再利用できないことになる。従って、図10に示すように光利用効率が低下する。
【0069】
しかしながら、上記の光路変換軸31と反射型偏光板の偏光透過軸31Aとの成す角度31Bを、0度または90度とした時、反射型偏光板からの反射光が一回の反射で効率良く再利用できる。
【0070】
また、効率の変化率を0.5以下にすれば、光路変換素子30の複屈折性の面内ばらつきに対して視認できない程度であることが分かった。この効率の変化率を0.5以下にするためには、上記の成す角度31Bを0〜30度、または、60〜90度にする必要がある。
【0071】
以上により、偏光変換効率が高く、正面輝度向上を実現した光利用効率の高い液晶表示装置を得ることができる。
【0072】
【実施例】
以下、本発明の液晶表示装置について詳細に説明する。
【0073】
本発明の液晶表示装置の一実施例を表す模式斜視図を図1に示す。本実施例は、エッジライト型照明装置を用いて、透明なアクリル樹脂からなる導光体60を用いて、一方の側面に長さに対応した発光長を有する冷陰極蛍光ランプ62と、それをカバーし光を導光体側に反射するランプカバー(図示省略)とを端面に設けた。導光体60の裏面には、反射板61を配置した。
【0074】
光源62としては、管径が2.6mmで、長さが約290mm(紙面の奥行き方向)を使用した。ランプカバーとしては、冷陰極蛍光ランプを包み込むような円筒形あるいは楕円筒形の反射板を、また、導光体60としては、屈折率1.49で大きさ290mm×225mm×3.5mmのものを使用した。
【0075】
導光体60の裏面に微細な溝を形成し、その溝のピッチを変えることで均一性を保持した。また、導光体60の出射側に偏光を崩さないホログラムで作製した拡散板63を配置した。また、ポリカーボネートで作製されたリタデーションが130nmの位相差板41をその延伸軸41Aが光路変換素子30の光路変換軸31と45度を成すように配置した。
【0076】
また、反射型偏光板20としては、反射型偏光板タイプ2を使用し、その偏光透過軸21を光路変換軸31と直交させて配置した。
【0077】
また、液晶表示素子10は、90度ツイストのTN液晶を使用し、その偏光板の透過軸をそれぞれ裏面11、表面12が直交するように配置した。光路変換素子30として2軸の複屈折性を有し、その光学軸の射影成分が光路変換軸31と平行であった。
【0078】
液晶表示素子10は、図2の模式断面図に示す構成のものを用いた。内側に透明電極13A,13Bを、それ上にラビング処理を施した配向膜14A,14Bとを形成した上下基板12A,12B間に液晶層15を挟持し、その両側に偏光透過軸が直交するように配置したノーマリーホワイトモードの液晶表示素子である。ここで、液晶表示モードは、偏光を変調する表示モードであれば限定されない。
【0079】
上記構成とすることで、図3に示すように導光体60への入射光100は、導光体裏面の微細構造に入射すると、その傾斜角で出射され出射光101となり略法線方向から出射される。無偏光である出射光101は、反射型偏光板20により一方の直線偏光透過光102のみ透過し、直線偏光透過光102に直交する直線偏光は反射されて、反射光104となる。
【0080】
該反射光104は、光路変換素子30により偏光状態の変化を受けずに、複屈折媒体40により円偏光103に変換され、導光体60の裏面に配置された反射板61で反射される。反射された反射光105は、円偏光103とは逆回りの円偏光になり再び複屈折媒体40に入射する。1/4波長板として作用する複屈折媒体40を透過した光106は、透過光102と同一直線偏光になり反射型偏光板20を透過し、出射光107となる。このように、1回の反射で効率良く偏光変換が行われので光利用効率を大幅に向上できる。
【0081】
次に、見方を変えて、図3を光路変換素子30の光路変換軸31に直交する方向から見た場合の模式断面図を図4に示す。
【0082】
導光体60からの入射光111は、光路変換素子30により垂直方向に指向されて透過光112となる。無偏光である透過光112は、反射型偏光板20で一方の直線偏光のみ透過し、直線偏光透過光113となる。
【0083】
反射光114は、上記透過光113と直交する直線偏光となり、再び光路変換素子30へ入射する。その結果、透過光115は、複屈折媒体40を斜めに透過することになるが、複屈折媒体40がこの光路において1/4波長板として作用する。
【0084】
透過光115は円偏光になり、反射板61で反射され透過光115とは逆回りの円偏光116になり、再び、複屈折媒体40を透過して、上記透過光113と同一の直線偏光117になる。その結果、反射型偏光板20を透過し、直線偏光透過光113と同一の直線偏光透過光118になる。
【0085】
以上のように、1回の反射で効率良く偏光変換が行われ、指向性による正面輝度の向上と、光利用効率の向上が実現できる。その結果、従来の光利用効率向上が反射型偏光板を用いることにより約30%向上にしたのに対し、本実施例では約60%向上した。さらに、光路変換素子を一軸異方性媒体であるポリカーボネートを適用したところ、さらに光利用効率が向上した。
【0086】
次に、反射型偏光板20として、コレステリックフィルムと1/4波長板からなる反射型偏光板タイプ2を適用した場合、上記と同一の効果を得るために、ココレステリックフィルムの下部にも1/4波長板を配置した。それ以外は上記と同様の構成である。その結果、従来の光利用効率の向上が反射型偏光板を用いることにより約30%の向上に対して、本実施例では約50%向上した。
【0087】
また、上記構成で面内均一性90%(最大輝度に対する最小輝度比)を達成した。さらにまた、出射光の広がりは、正面輝度に対して明るさが1/2になる明るさの角度範囲を測定した結果、光源62の長軸に平行な方向では約±30度、光源63に直交する方向では約±20度であった。従って、一枚の光路変換素子で全方位で指向性を強めることができ、正面輝度が飛躍的に向上した。
【0088】
本発明に使用したコレステリックフィルムは、コレステリック液晶高分子を用いた特性反射を利用したもので、コレステリック液晶高分子は、特性反射が可視領域で発現されるように、ピッチの異なる層を積層したものが好ましい。
【0089】
実験的には、少なくとも2層以上が必要なことが確認できた。1層でもコレステリック液晶高分子のピッチが層内で変化するものであったり、Δn(屈折率異方性)が十分大きければ問題はない。
【0090】
また、コレステリック液晶高分子上に1/4波長板として作用する位相差板を配置した。これにより、無偏光の入射光は、コレステリック液晶高分子と同じ回りの円偏光成分は反射され、逆回りの円偏光成分は透過し、位相差板で直線偏光となり出射される。従って、光吸収損失の無い偏光板が作製でき、反射された円偏光は、例えば金属反射で逆回りの円偏光として再利用し、光利用効率を向上できる。
【0091】
上記実施例では、導光体の側面に光源ランプを配置した構成である。また、導光体裏面の微細構造は、ピッチ、角度、高さは一定としたが、光源ランプからの距離に応じて変化させることも可能である。
【0092】
上記について検討した結果、ピッチは500μm以下、角度は30〜50度、高さは50μm以下が好ましい。また、微細構造は凹凸いずれでも可能で、さらには、微細構造が曲面であってもよい。
【0093】
上記実施例では、TN液晶層の縦電界を印加する表示モードを例に説明したが、偏光を制御する表示モードであれば、横電界印加のTN液晶、STN液晶、MVA方式等表示モードには特定されない。
【0094】
【発明の効果】
偏光を制御する液晶表示素子と該素子の背面に照明装置を備えた液晶表示装置の前記照明装置に反射手段を、前記液晶表示素子と照明装置との間に光路変換手段と反射型偏光選択手段とを配し、前記反射型偏光選択手段の透過光とそれからの反射光とが再び前記反射型偏光板に入射する時に、略同一の偏光状態になるように、前記光路変換手段の光路変換軸の方向と反射型偏光選択手段の偏光透過軸とを規定することで、低消費電力で正面輝度の高い液晶表示装置を実現することができる。
【0095】
特に、光路変換手段の光路変換軸方向と反射型偏光選択手段からの反射光偏光方向との成す角度が0度〜30度もしくは60度〜90度とするのが望ましく、好ましくは光路変換軸方向と反射光偏光方向が直交または平行になるよう配置したことで、低消費電力で正面輝度の高い液晶表示装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶表示装置の一実施例を示す模式斜視図である。
【図2】本発明に適用する液晶表示素子の一実施例を示す模式断面図である。
【図3】本発明の液晶表装置の一実施例を示す模式断面図である。
【図4】本発明の液晶表装置の一実施例を示す模式断面図である。
【図5】本発明に適用する反射型偏光板の一実施例を示す模式断面図である。
【図6】本発明に適用する反射型偏光板の一実施例を示す模式断面図である。
【図7】本発明に適用する照明装置の一実施例を示す模式断面図である。
【図8】本発明に適用する照明装置の一実施例を示す模式断面図である。
【図9】本発明の構成の一部を説明する図である。
【図10】本発明の偏光方向と航路変換素子の成す角度に対する光効率との関係を示すグラフである。
【図11】従来の液晶表示装置の光の偏光状態を示す模式図である。
【図12】本発明の液晶表示装置の光の偏光状態を示す模式図である。
【図13】従来の液晶表示装置の光の偏光状態を示す模式図である。
【図14】本発明の液晶表示装置の光の偏光状態を示す模式図である。
【図15】従来の液晶表装置の一例を示す模式断面図である。
【図16】従来の液晶表装置の一例を示す模式断面図である。
【符号の説明】
10…液晶表示素子、11…下側偏光板の偏光透過軸、12…上側偏光板の偏光透過軸、11A,11B…偏光板、12A,12B…基板、13A,13B…透明電極、14A,14B…配向膜、15…液晶層、20,22…反射型偏光板、21…偏光透過軸、23…位相差板、24…誘電体多層膜、25…反射型偏光板(タイプ1)、26…反射型偏光板(タイプ2)、30,32…光路変換素子、31,33…光路変換素子の光路変換軸、31A…反射型偏光板の偏光透過軸、40…複屈折媒体、41…位相差板、41A…延伸軸、60,65…導光体、60A,60C…鏡面部、60B,60D…フラット部、61,64…反射板、62…光源、63,66…拡散板、100,111,120,130,150,153,160,163…入射光、103,116,124,125,136,145…円偏光、101,107,156,166…出射光、102,113,118,121,121A,121B,144…直線偏光透過光、104,105,114,122,122A,122B…反射光、112,115…透過光、123,123A,123B140,143…無偏光、117,126…直線偏光、131,131A,131B,131C,106…直線偏光、132,132A,132B…反射光、133,133A,133B…無偏光、151,161,162…伝搬光、152,154,155,164,165…全反射光。

Claims (8)

  1. 偏光を制御する液晶表示素子と該液晶表示素子の背面に照明装置を配置した液晶表示装置において、
    前記照明装置に反射手段を、前記液晶表示素子と前記照明装置間に光路変換手段と反射型偏光選択手段とを具備し、前記光路変換手段が一軸性屈折媒体で構成され、かつ前記反射型偏光選択手段の透過光と、前記反射型偏光選択手段からの反射光が前記反射手段により反射されて再び前記反射型偏光板に入射する反射光の偏光状態が略同一になるように、前記光路変換手段の光路変換軸と反射型偏光選択手段の偏光透過軸との成す角度が0〜30度または60〜90度であることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記光路変換手段の背面に複屈折媒体を配置した請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記光路変換手段の背面に複屈折媒体を配置し、該複屈折媒体の偏光軸を前記反射型偏光選択手段からの反射光の偏光方向と略45度に配置した請求項1に記載の液晶表示装置。
  4. 前記光路変換手段の背面に配置した複屈折媒体が略1/4波長板として機能するものである請求項2または3に記載の液晶表示装置。
  5. 前記光路変換手段の光路変換軸と反射型偏光選択手段の偏光透過軸の成す角度が略平行または直交である請求項1〜4のいずれかに記載の液晶表示装置。
  6. 前記液晶表示素子が、一対の透明基板間に挟持された液晶層、前記透明基板上に形成された液晶配向制御用電極、前記透明基板の少なくとも表示面側透明基板上に偏光板を有し、該偏光板の偏光軸が前記反射型偏光選択手段の偏光透過軸と略平行または略直交するよう配置されている請求項1〜5のいずれかに記載の液晶表示装置。
  7. 前記照明装置が板状の導光体と、その周辺に配置された光源を有し、前記光源から出射された光が前記導光体内を伝搬して導光体の光出射面から出射されるよう構成されており、前記導光体の裏面が微細な傾斜面を有する多数の凹、凸または段差で構成された反斜面を備え、該反斜面は少なくとも前記傾斜面が鏡面化されており、該導光体の裏面に直接または空気層を介して反射板が設けられている請求項1〜5のいずれかに記載の液晶表示装置。
  8. 液晶表示装置からの白表示時の出射特性が、水平方向では正面輝度の1/2になる角度範囲である半値幅が60度以下、垂直方向では40度以下である請求項1〜5のいずれかに記載の液晶表示装置。
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