JPH11326057A - 三次元物体の計測方法及び装置 - Google Patents

三次元物体の計測方法及び装置

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JPH11326057A
JPH11326057A JP10138054A JP13805498A JPH11326057A JP H11326057 A JPH11326057 A JP H11326057A JP 10138054 A JP10138054 A JP 10138054A JP 13805498 A JP13805498 A JP 13805498A JP H11326057 A JPH11326057 A JP H11326057A
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measurement
light
color
measuring
dimensional
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JP10138054A
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English (en)
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Nobutoshi Kojima
伸俊 小島
Koji Minami
浩治 南
Tomoumi Ishii
智海 石井
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 三次元物体の形状と色を同期させて計測する
計測装置において、表面反射光と内部拡散光とを区別し
て計測することにより、色も正確に計測できるようにす
る。また、これにより三次元物体の色彩値、分光反射率
を得、また光沢度も評価できるようにする。 【解決手段】 レンジファインダ20等の三次元形状の
計測装置と測色装置40からなり、互いの計測値を同期
させて出力する三次元物体の計測装置1Aにおいて、測
色装置40を、測定対象物2に偏光を照射する偏光照射
部41、その偏光の測定対象物2からの反射光を偏光フ
ィルタ42を通して受光する受光器43から構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、測定対象物の三次
元形状と色とを同期させて計測する三次元物体の計測方
法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】人は、物体の三次元形状とその色とを同
時に認識する。このため、物体の見え方を機械的客観的
に把握するためには、物体の形状と色とを同期させた状
態で計測することが必要となる。
【0003】物体の形状は、物体表面の位置情報であ
り、その計測には種々の実用的距離計測システムがあ
る。また、色は、物体表面の反射特性であり、その計測
には、カラーTVカメラやカラースキャナ等が使用でき
る。また、これらを同期させた状態で三次元物体を計測
する装置としては、図7に示した計測装置1が提案され
ている(NTT R&D,Vol.42,No.4,465(1993))。図6は、
この計測装置1の光学系の説明図である。
【0004】この計測装置1は、人の顔等の測定対象物
2を固定するセンターテーブル3と測定対象物2の周囲
を回転移動し、測定対象物2の形状と色とを計測するデ
ィジタイザユニット10からなっている。ディジタイザ
ユニット10内には、レーザ光を発する形状計測用光源
21、レーザ光を垂直スリット光に変化させるレンズ系
22及び白黒CCDカメラ23が組み込まれており、こ
れらは公知のスリット光投影法により測定対象物2の三
次元形状を計測するレンジファインダ20を構成する。
また、ディジタイザユニット10内には、測色用ノンフ
リッカ光源31及びカラーCCDカメラ(カラーTVカ
メラ)32も組み込まれており、これらは測色装置30
を構成する。
【0005】この計測装置1において、レーザ光源21
から発せられたレーザビームは、レンズ系22によって
垂直スリット光に変化し、測定対象物2上に投影され
る。そして、白黒CCDカメラ23でこのスリット光を
観測することにより測定対象物2の当該表面部位の距離
が計測され、さらにこれを矢印Aの周方向に走査するこ
とにより測定対象物2の三次元形状が計測される。一
方、ディジタイザユニット10内に備えられたカラーC
CDカメラ(カラーTVカメラ)32は、測色用ノンフ
リッカ光源31から発せられた光の測定対象物2からの
反射光を受光し、カラー情報を与える。したがって、こ
の計測装置1によれば、測定対象物2の三次元形状と色
とを完全に同期させたフルカラー円筒投影画像を得るこ
とが可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図9に示す
ように、一般に皮膚S等の物体に自然光Lが入射する
と、その一部は表面で反射し(表面反射光L1)、他は
物体内部へ入射し、散乱と吸収を繰り返し、再度表面か
ら射出する(内部拡散光L2)。ここで、表面反射光L1
は皮膚表面の小じわや毛穴等の凹凸情報を持ち、内部拡
散光L2は、シミ、そばかす、色むら等の色に関する情
報をもつ。そのため、物体の表面凹凸形状に関わらず、
色自体を計測する場合には、その物体の内部拡散光L2
を計測することが必要となる。
【0007】しかしながら、図6及び図7に示した計測
装置1では、色の計測に本来必要とされる内部拡散光の
他に表面反射光も使用しているため、測定対象物2の色
を正確に測定することができない。そのため、例えば顔
を測定対象物2とした場合に得られるフルカラー円筒投
影画像では、陰影による暗さと皮膚自体の色の暗さとが
区別されにくくなり、図8に示すように、陰の部分S1
が、暗い肌色を有する部分のように計測されることとな
る。
【0008】本発明は以上のような従来技術の課題に対
し、三次元物体の形状と色を同期させて計測する計測装
置において、表面反射光と内部拡散光とを区別して計測
し、色を正確に計測できるようにすることを目的とす
る。また、さらにこの計測値に基づいて色彩値や分光反
射率を得、光沢の評価も行えるようにすることを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、測定対象
物の三次元形状の計測と色の計測とを同期させて行うに
あたり、色の計測を表面反射光と内部拡散光とを区別し
て行うことにより上記の目的を達成できることを見出
し、本発明を完成した。
【0010】即ち、本発明は、測定対象物の三次元形状
の計測と測色とを同期させて行う三次元物体の計測方法
において、測色用照射光に偏光を使用し、その偏光の測
定対象物からの反射光を偏光フィルタを通して受光する
ことにより、測定対象物の測色を内部拡散光又は表面反
射光に基づいて行うことを特徴とする三次元物体の計測
方法を提供する。
【0011】また、本発明は、三次元形状の計測装置と
測色装置からなり、互いの計測値を同期させて出力する
三次元物体の計測装置において、測色装置が、測定対象
物に偏光を照射する偏光照射部、その偏光の測定対象物
からの反射光を偏光フィルタを通して受光する受光器か
らなり、受光器で検出された偏光の検出値に基づいて、
測定対象物の内部拡散光又は表面反射光の計測値を出力
することを特徴とする三次元物体の計測装置を提供す
る。
【0012】ここで、測色とは測定対象物の三刺激値
(XYZ)、色彩値(L***、L***、色相、明
度、彩度等)だけでなく、測定対象物の表面凹凸状態が
大きく寄与する光沢、質感、凹凸感等も含む広い意味で
ある。
【0013】本発明の計測装置によれば、互いに出力値
を同期させることのできる三次元形状の計測装置と測色
装置とからなるので、物体の三次元形状と色との情報を
併せ持った計測値を容易に得ることができる。さらにこ
の場合、測色装置が、測定対象物の内部拡散光を計測す
るようにした場合には、表面凹凸の影響を受けることな
く、測定対象物の三次元形状を構成する任意の表面部位
について、内部拡散光に基づいた測色結果を正確に得る
ことが可能となる。また、この内部拡散光に基づく測色
結果をRGB値で得た場合、そのRGB値に基づいて三
刺激値(XYZ)、色彩値(L***、L**
*等)、分光反射率特性も正確に得ることが可能とな
る。
【0014】一方、測色装置が測定対象物の表面反射光
を計測するようにした場合には、任意の表面部位につい
て光沢等の表面の凹凸状態や質感に関する評価を行うこ
とが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の三次元物体の計測
方法及び装置を図面に基づいて詳細に説明する。なお、
各図中、同一符号は同一又は同等の構成要素を表してい
る。
【0016】図2は、本発明の三次元物体の計測装置1
Aの外観図であり、図1は、その光学系の説明図であ
る。
【0017】この計測装置1Aは、図6及び図7に示し
た従来の計測装置1と同様に、人の顔等の測定対象物2
を固定するセンターテーブル3と測定対象物2の周囲を
矢印Aのように回転移動するディジタイザユニット10
Aからなっている。
【0018】ディジタイザユニット10Aには、三次元
形状の計測装置として公知のスリット光投影法により測
定対象物2の三次元形状を測定するレンジファインダ2
0と、測色装置40とが内蔵されている。このレンジフ
ァインダ20は、レーザ光を発する形状計測用光源2
1、形状計測用光源21から発せられたレーザ光を垂直
スリット光に変化させ、測定対象物2上に投影するレン
ズ系22及びこのスリット光を測定対象物2が切断する
際の断面形状を画像解析するために使用する白黒CCD
カメラ23からなっている。なお、この白黒CCDカメ
ラ23に代えてカラーCCDカメラを設けてもよい。
【0019】また、レンジファインダ20は、ディジタ
イザユニット10Aを測定対象物2の周りに矢印A方向
に回転移動させて測定対象物2の検出部位を走査したと
きの白黒CCDカメラ23の出力に基づいて測定対象物
2の三次元形状を算出する演算手段(図示せず)を、デ
ィジタイザユニット10A外に有している。
【0020】一方、ディジタイザユニット10A内の測
色装置40は、この計測装置1Aに特徴的な装置であ
り、測定対象物2に偏光を照射する偏光照射部41、偏
光照射部41から発せられた偏光の測定対象物2からの
反射光を偏光フィルタ42を通して受光する受光器43
からなっている。また、測色装置40は、受光器43で
検出された偏光の検出値に基づいて測定対象物2の内部
拡散光又は表面反射光の計測値を出力する演算手段(図
示せず)を、ディジタイザユニット10A外に有してい
る。
【0021】測色装置40の偏光照射部41は、光源4
4及び偏光フィルタ45からなっており、この光源44
としては、ハロゲンランプ、キセノンランプ、フリッカ
ーフリー蛍光灯等を使用することができる。偏光フィル
タ45としては、市販品を特に制限なく使用することが
できる。
【0022】受光器43の前面の偏光フィルタ42とし
ては、偏光照射部41の偏光フィルタ45と同様のもの
を使用することができるが、測定対象物2の内部拡散
光、表面反射光又はこれら双方のいずれを検出するかに
応じて、受光器43の前面の偏光フィルタ42と偏光照
射部41の偏光フィルタ45の互いの偏光方向のなす角
度が適宜直角又は同一方向となるようにする。即ち、測
定対象物2の色を正確に計測するために内部拡散光を選
択的に検出するには、受光器43の前面の偏光フィルタ
42と偏光照射部41の偏光フィルタ45の偏光方向が
直角になるようにして、表面反射光が偏光フィルタ42
を通過しないようにする。また、測定対象物2の表面反
射光を選択的に検出するには、受光器43の前面の偏光
フィルタ42と偏光照射部41の偏光フィルタ45の偏
光方向が同一となるようにし、測定対象物2に入射した
光の偏光方向が維持されている表面反射光が偏光フィル
タ42を透過できるようにする。
【0023】受光器43としては、カラーCCDカメラ
等を使用することが好ましい。受光器43としてカラー
CCDカメラを使用した場合に、そのRGBの出力値に
基づいて測定対象物2の内部拡散光又は表面反射光の計
測値を出力する方法は、公知の方法によることができる
(特開平2−206426号公報、特開平7−7562
9号公報等)。ただしこの場合、受光器43から得られ
た測定対象物2の内部散乱光のRGBの出力値をそのま
ま使用するのではなく、レンジファインダ20で計測さ
れた測定対象物2の三次元形状に基づいてRGBの出力
値を次のように照度補正し、補正後のR'G'B'を使用
することが好ましい。
【0024】
【数1】R'=R/cosθ G'=G/cosθ B'=B/cosθ (式中、θは、測定対象物2の各点の法線ベクトルと光
源方向とがなす角度(各点に入射する照明光の入射角
度)である。)
【0025】この補正後の出力値R'G'B'は、必要に
応じて、公知の方法により三刺激値(XYZ)や色彩値
(L***、L***等)に変換することができる。
さらに、測定対象物2の反射光の主成分スペクトルを測
定しておくことにより、主成分分析法を用いて三刺激値
XYZから分光反射率を計測することもできる(特開平
7−174631号公報、日本写真学会誌,57巻2号,78
(1994))。
【0026】例えば、補正後の出力値R'G'B'から三
刺激値XYZを求める方法としては、次式(I)のよう
に、出力値R'G'B'の2次の項までを使用してR'G'
B'と三刺激値XYZとの変換マトリクスMを求める。
【0027】
【数2】
【0028】より具体的には、測定対象物2を、受光器
43とするカラーCCDカメラで撮影してその出力値R
GBを得、さらに照度補正して補正後の出力値R'G'
B'を得る。一方、分光測色器でもその測定対象物2を
測色して三刺激値XYZを求める。そして、計測装置1
Aによる出力値R'G'B'を三刺激値XYZに変換する
変換マトリクスMを、その変換により求めた三刺激値X
YZと分光測色器により直接的に求めた三刺激値XYZ
との差が最小となるように重回帰分析により決定する。
なお、このように変換マトリクスMを求めるに際して
は、R'G'B'の少なくとも2次の項までを使用するこ
とが好ましいが、これに限られず、さらに高次の項を使
用してもよい。
【0029】変換マトリクスMを求めた後は、受光器4
3とするカラーCCDカメラで測定対象物2の出力値R
GBを得、さらに照度補正して補正後の出力値R'G'
B'を得、変換マトリクスMを使用して得られたR'G'
B'を三刺激値XYZに変換する。また、測定対象物2
の分光反射スペクトルを得る場合には、測定対象物2の
平均的な色をベースとして主成分分析する。
【0030】さらに、受光器43で計測されるRGBの
表面反射光量に基づいて光沢度を評価することもでき
る。
【0031】この計測装置1Aでは、以上のようにして
測色装置40で求められる内部拡散光又は表面反射光に
基づく計測値を、レンジファインダ20により求められ
る計測値と同期させて出力するので、測定対象物2の三
次元形状の各点ごとに正確に色彩、明度、分光反射率、
光沢、質感等の情報をもった画像を形成することができ
る。
【0032】したがって、例えば人の顔を測定対象物2
とした場合にこの計測装置1Aで得られるフルカラー円
筒投影画像は、図8に示した従来のフルカラー円筒投影
画像に比して、図3に示したように、陰影による暗さと
皮膚自体の色の暗さとが区別されたものとなる。
【0033】また、図6,図7に示した従来の計測装置
1によれば、測定対象物2が内部拡散光の他に表面反射
光を有する場合、従っておよそどんな物体を測定対象物
とする場合でも、内部拡散光に基づく色彩値や分光反射
率を計測することができず、表面反射光に基づく光沢度
も算出することができないが、本発明の計測装置1Aに
よれば、これらを求めることが可能となる。
【0034】さらに、この計測装置1Aによれば、測定
対象物2の三次元形状の各点における色彩、明度、分光
反射率、光沢、質感等のデータを得ることができ、これ
らのデータをデータベース化したものは、測定対象物の
見え方に関する研究に極めて有用なものとなる。また、
コンピュータグラフィックス技術を用いて、例えば、任
意の照明下における見え方の効果や、屋内と屋外での見
え方の差異等も容易に且つ正確にシミュレーションする
ことが可能となる。
【0035】以上、図1、図2に示した計測装置1A及
びそれを用いた計測方法について説明したが、この他、
本発明は種々の態様をとることができる。
【0036】例えば、上述の計測装置1Aにおけるスリ
ット光投影法のレンジファインダ20に代えて、パター
ン光を投影する方式のレンジファインダを使用してもよ
く、また、光レーダー法やその他種々のレンジファイン
ダを使用してもよい。
【0037】また、上述の計測装置1Aでは、測定対象
物2をセンターテーブル3に固定し、ディジタイザユニ
ット10Aを測定対象物2の周りに回転移動させ、測定
対象物2の計測部位を走査するが、このような計測部位
の走査に代えて、ディジタイザユニット10Aを固定
し、測定対象物2を固定したセンターテーブル3を回転
させ、測定対象物2の全面が計測部位として走査される
ようにしてもよい。また、測定対象物2の三次元形状の
計測と色の計測とを別個に行い、後に双方の計測値が同
期するように双方の計測値を合成してもよい。
【0038】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説
明する。
【0039】実施例1及び比較例1 図1及び図2に示した三次元物体の計測装置1Aを作製
した。この場合、レンジファインダ20は、Cyberware
製 Color 3D Digitizer 3030から構成した。
【0040】測色装置40は、光源44として直流型蛍
光灯を使用し、偏光フィルタ45としてPolaroid製 HN3
2を使用した。受光器43としてはカラーCCDカメラ
を使用し、その前面の偏光フィルタ42としてはPolaro
id製 HN32を使用した。
【0041】測定対象物2としては、メイクアップドー
ル(均一肌色の人形)を使用し、その頭部を測定範囲と
した。また、その測定範囲で鉛直方向及び回転方向から
それぞれ512画素をサンプリングした点を測定点とし
た。
【0042】各測定点について、受光器43により内部
拡散光の出力値RGBを求め、さらにその値を三次元形
状に基づいて照度補正することにより、補正後の値とし
てR'G'B'を求めた。一方、各測定点について、分光
測色器(CM1000,ミノルタ社製)で三刺激値XY
Zを求めた。そして、この計測装置1Aで得たR'G'
B'と分光測色器で得た三刺激値XYZとから前述の式
(I)によりR'G'B'とXYZとの変換マトリクスMを求
め、得られた変換マトリクスMを用いてR'G'B'から
XYZを求め、さらに明度L*求めた。そして、計測装
置1Aで得られた明度と分光測色計で得られた明度との
差の各測定点についての平均(△L*)を求めた(実施
例1)。この結果を図4に示す。
【0043】三次元物体の計測装置1Aのレンジファイ
ンダ20を動作させず、測色装置40だけを使用し、測
定対象物2の三次元形状に基づく照度補正をしなかった
ことの他は上述の実施例1と同様にして測定対象物2の
各測定点の明度L*を求め、得られた明度L*と分光測色
器で得られた明度との差の平均(△L*)を求めた(比
較例1)。この結果を図4に示す。
【0044】図4から、測定対象物2の三次元形状に基
づいて照度補正をすることにより、得られる明度が、分
光測色器で得られる明度とよく整合することがわかる。
【0045】実施例2 肌色領域のサンプルとして、色票60枚(マンセル表色
系の色相H=2YR〜8YR、明度V=5〜7、彩度C
=2〜5)を用意し、これを円筒に張り付けたものを測
定対象物2とした。
【0046】実施例1と同様の計測装置1Aを使用し、
受光器43による各色票の出力値RGBを求め、さらに
その出力値RGBに対して三次元形状に基づく照度補正
をして補正後のR'G'B'を求めた。一方、分光測色器
(CM1000,ミノルタ社製)で各色票の三刺激値X
YZを求めた。そして、計測装置1Aで得たR'G'B'
と分光測色器で得た三刺激値XYZとから前述の式(I)
によりR'G'B'とXYZとの変換マトリクスMを求
め、得られた変換マトリクスMを用いて各色票のR'G'
B'から対応するXYZを求め、さらにこうして求めた
各色票のXYZと分光測色器で求めた各色票のXYZと
から各々のL***を求め、両者の色差(△E*ab)
を求めた。
【0047】この結果を図5に示す。ここで、平均の色
差(△E*ab)は0.60であり、この計測装置1A
によれば分光測色器に極めて近い測色結果の得られるこ
とがわかる。
【0048】実施例3及び比較例2 実施例1と同様の計測装置1Aを使用し、人物顔を測色
対象物2とし、その内部拡散光を遮断して表面反射光の
みからフルカラー円筒投影画像を作成した(実施例
3)。また、この計測装置1Aから偏光照射部41の偏
光フィルタ45及び受光器43の前面の偏光フィルタ4
2をはずしたものを使用して、測定対象物の内部拡散光
と表面反射光の双方からなる画像を形成する以外は実施
例3と同様にして、人物顔のフルカラー円筒投影画像を
作成した(比較例2)。
【0049】得られたフルカラー円筒投影画像につい
て、光沢、毛穴、しわのそれぞれの見分け易さを対比し
た。この結果を表1に示す。
【0050】
【表1】
【0051】表1から、測定対象物の内部拡散光を遮断
し、表面反射光のみから作成した画像によると、測定対
象物の表面の凹凸形状の現れである光沢、毛穴、しわが
明瞭に観察できることがわかる。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、三次元物体の形状と色
を同期させて計測する計測装置において、表面反射光と
内部拡散光とを区別して計測するので、三次元物体の形
状だけでなく色も正確に計測することが可能となる。さ
らに、三次元物体の色彩値、分光反射率を得、また光沢
度を評価することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の三次元物体の計測装置の光学系の説明
図である。
【図2】本発明の三次元物体の計測装置の外観図であ
る。
【図3】本発明の三次元物体の計測装置で形成された画
像の説明図である。
【図4】実施例及び比較例で計測された明度と分光測色
器で計測された明度との差を示す図である。
【図5】実施例と分光測色器との色票に対する色差を示
す図である。
【図6】従来の三次元物体の計測装置の光学系の説明図
である。
【図7】従来の三次元物体の計測装置の外観図である。
【図8】従来の三次元物体の計測装置で形成された画像
の説明図である。
【図9】皮膚Sに自然光が入射した場合の表面反射と内
部反射の説明図である。
【符号の説明】
1 従来の三次元物体の計測装置 1A 本発明の三次元物体の計測装置 2 測定対象物 3 センターテーブル 10、10A ディジタイザユニット 20 レンジファインダ 21 光源 22 レンズ系 23 白黒CCDカメラ 30 測色装置 31 測色用光源 32 カラーCCDカメラ(カラーTVカメラ) 40 測色装置 41 偏光照射部 42 偏光フィルタ 43 受光器 44 光源 45 偏光フィルタ A ディジタイザユニットの回転方向 L 光 L1 表面反射光 L2 内部拡散光
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G06T 7/00 A61B 5/10 300B 1/00 300Q G06F 15/62 415 15/64 M 320C 15/66 310 15/70 310

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定対象物の三次元形状の計測と測色と
    を同期させて行う三次元物体の計測方法において、測色
    用照射光に偏光を使用し、その偏光の測定対象物からの
    反射光を偏光フィルタを通して受光することにより、測
    定対象物の測色を内部拡散光又は表面反射光に基づいて
    行うことを特徴とする三次元物体の計測方法。
  2. 【請求項2】 測定対象物の三次元形状の計測と測色に
    それぞれ使用する光源及び測定対象物からの反射光を受
    光する受光器を、測定対象物に対して同時に移動させ、
    測定対象物の三次元形状の計測部位と測色部位とを同時
    に走査することにより三次元形状の計測と測色とを同期
    させる請求項1記載の三次元物体の計測方法。
  3. 【請求項3】 照射した偏光の測定対象物からの反射光
    を、偏光フィルタを通してカラーCCDカメラで受光
    し、内部拡散光の測色値としてRGB値を出力するか、
    該RGB値を、測定対象物の三次元形状に基づいて照度
    補正し、照度補正後のRGB値に基づいて三刺激値XY
    Z、色彩値L***もしくは色彩値L***を出力す
    るか、又は照度補正後のRGB値に基づいて主成分分析
    法により算出した分光反射率を出力する請求項1又は2
    記載の三次元物体の計測方法。
  4. 【請求項4】 三次元形状の計測装置と測色装置からな
    り、互いの計測値を同期させて出力する三次元物体の計
    測装置において、測色装置が、測定対象物に偏光を照射
    する偏光照射部、その偏光の測定対象物からの反射光を
    偏光フィルタを通して受光する受光器からなり、受光器
    で検出された偏光の検出値に基づいて、測定対象物の内
    部拡散光又は表面反射光の計測値を出力することを特徴
    とする三次元物体の計測装置。
  5. 【請求項5】 三次元形状の計測装置と測色装置をそれ
    ぞれ形成する光源及び測定対象物からの反射光を受光す
    る受光器が、測定対象物に対して同時に移動し、測定対
    象物の三次元形状の計測部位と測色部位とを同時に走査
    することにより三次元形状の計測と測色とを同期させる
    請求項4記載の三次元物体の計測装置。
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