JPH11325944A - ナビゲーションシステムの設定方法とこれを実施したナビゲーションシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 車外で設定可能な車内外共用ナビゲーション
システムの提供。 【解決手段】 車外のナビゲーションシステム１０と、
車内のナビゲーションシステム２０の双方に共通に使用
出来、ルートの設定の手順を記憶できる機能を持ったリ
モートコントローラ３０を使用して、車外のナビゲーシ
ョンシステム１０上でルート等の設定を行い、その操作
手順をリモートコントローラ３０に記憶させておき、リ
モートコントローラに記憶させたの操作手順を車内のナ
ビゲーションシステム２０に設定するようにした設定方
法とこれを実施したナビゲーションシステムを実現。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ルート等の設定を
容易に行なえるようにしたナビゲーションシステムの設
定方法とこれを実施したナビゲーションシステムに関す
る。本発明のナビゲーションシステムの設定方法とこれ
を実施したナビゲーションシステムは、操作の手順を記
憶できるリモコンを使用して、車外のシステム上でルー
ト等の設定を行い、そのリモコンを車内に持ち込んで、
その操作手順を車内のナビゲーションに設定出来るよう
にしたものである。

【０００２】

【従来の技術】ＧＰＳ衛星からの電波を受信し、位置の
測定を行なうＧＰＳ受信装置を使用したナビゲーション
システムは、正確な位置情報を容易に得られるために、
自動車、船舶、飛行機等において広く使用されている。
自動車、船舶、飛行機等の移動体の中で使用されるナビ
ゲーションシステムでは、その設定等にキーボードある
いはポインティングデバイスを直接操作することは移動
体の中では不便であり、危険も伴うという問題があっ
た。このような問題を解決するためにの技術が各種提案
されている。例えば、ＧＰＳ受信装置に、受光制御手段
を設けて光を使用したリモートコントローラによりＧＰ
Ｓ受信装置を操作できる構成としたものが開発されてい
る。これにより、移動体の中でキーボードやポインティ
ングデバイスを直接操作する必要が無く、また、利き手
でない方の手でも容易に操作が可能であるなどの操作の
向上が図られている。

【０００３】又、ＰＣカード等のカード型メモリーをナ
ビゲーションシステムとパーソナルコンピュータなどの
情報処理装置の情報交換媒体として使用して、ＧＰＳ衛
星の電波を受信して得られる位置情報を、携帯型パーソ
ナルコンピュータなどで使用できるデータに変換する技
術も開示されている。このようなＰＣカードを情報交換
媒体として使用したナビゲーションシステムでは、パー
ソナルコンピュータなどの情報処理装置で設定したルー
ト等のデータをカード型メモリーに記憶させておいて、
他のナビゲーションシステムに設定するようにしたシス
テムも開示されている。しかしながら、従来のルート等
をカード型メモりに記憶させて他のナビゲーションシス
テムに設定するシステムでは、ルート等の設定データ自
体を移動させているために、大きな容量のメモリーを必
要とするだけでなく、それぞれの装置にカード型メモリ
ーの読み取りや書き込みの手段を設けることが必要なた
めに、装置の構成が複雑になりコストが高くなるという
問題があった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記のように、最新の
技術を使用した車載ナビゲーションシステムにおいて
も、ナビゲーションのルート設定機能を利用して、車で
どこかの目的地に行く場合には、現状では出発する前に
運転席に座ってナビゲーションシステムを操作してルー
トの設定を行なうことが必要である。ナビゲーションシ
ステムを使用する場合は、目的地が不慣れな場合である
から、その目的地の検索やそのルートを確認するには時
間が必要である。これらの操作は運転中は安全装置が働
いてルート探索等の情報検索が出来ないので、出発前の
アイドリング状態の車で行わなければならず時間が大い
に無駄である。

【０００５】このような問題に対して、目的地へのルー
トをナビゲーションシステムが自動的に設定する方法も
あるが、探索時間は早いが、通りたくない、あるいは通
らなければならない道路／文差点や高速道路の使用の可
否などの運転者の希望や、運転者経験による道路状況な
どは勘案されずにルートの設定が自動的に行われるた
め、これを修正する時間が必要となるが、急いでいる場
合には修正の時間が取れず実用的ではない。出発前のル
ートの設定の時間の節約を行なうために、事前に設定を
しておくことはできるが、その前日にわざわざ車まで赴
いて設定をする手間をかけなければならないので、この
ような方法を実行する人もまれである。このような理由
により、自宅と駐車場が離れているユーザーが翌朝早く
遠出する場合などの場合には、時間の節約から使用しづ
らいものとなっている。本発明は、このような従来の車
載ナビゲーションシステムの問題点を解決し、設定操作
の容易なナビゲーションシステムを実現することにあ
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、車内に搭載さ
れたナビゲーションシステムと同じナビゲーションシス
テムを、車外の家等に設置しておきこれをを使用して、
事前に車外でルートの設定や修正を行なえるようにした
ものである。本発明は、車外のナビゲーションシステム
と、車内のナビゲーションシステムの双方に共通に使用
出来、その設定の手順を記憶できる機能を持ったリモー
トコントローラを使用して、車外のナビゲーションシス
テム上でルート等の設定を行い、その操作手順をリモー
トコントローラに記憶させておき、リモートコントロー
ラに記憶させたの操作手順を車内のナビゲーションシス
テムに設定するようにした設定方法とこれを実施したナ
ビゲーションシステムを実現して、問題の解決を図った
ものである。

【０００７】

【発明の実施の形態】

【実施例】図１は、本発明のナビゲーションシステムの
ルート等の設定方法とこれを実施した装置の構成を説明
するための図である。図１において、１０は、第一のナ
ビゲーションシステムである。第一のナビゲーションシ
ステム１０は、車内とは別の場所に設置されたナビゲー
ションシステムで、このシステムは、車内のものと同し
システムでも良いし、又はパーソナルコンピュータ等で
同等の機能を実現してもよい。第一のナビゲーションシ
ステム１０は、たとえば家屋内等に設置しておいてルー
トの設定が出来れば良いので、ＧＰＳ部分は必ずしも必
要ない。第一のナビゲーションシステム１０は、地図等
の画像データを表示するための情報処理端末機能を有
し、情報処理端末機能への画像データの表示制御を操作
するためのリモートコントローラからの光信号を受信す
るリモートコントロール信号の受信手段１１を有する。

【０００８】２０は、第二のナビゲーションシステムで
ある。第二のナビゲーションシステム２０は、車に搭載
されている車内のナビゲーションシステムである。第二
のナビゲーションシステム２０は、ＧＰＳ衛星からの電
波を受信しするアンテナ２３と、アンテナ２３の受信信
号から位置情報を計算するＧＰＳ位置情報計算手段２２
と、地図等の画像データを表示するための情報処理端末
手段を有し、情報処理端末手段への画像データの表示制
御を操作するためのリモートコントローラの光信号を受
信するリモートコントロール信号の受信手段２１を有す
る。第一のナビゲーションシステム１０と第二のナビゲ
ーションシステム２０は、原則的に同しナビゲーション
システムである。ただしナビゲーションシステム１０の
ほうはルート設定が可能であれば良いのでＧＰＳ機能を
持つ必再はなが、ルート設定操作手順が同じであること
や、リモコンが受信できることは絶対必要条件である。

【０００９】３０は、リモートコントローラである。リ
モートコントローラ３０は、第一のナビゲーションシス
テム１０と、第二のナビゲーションシステム２０の両方
を操作することのできる共通の機能を持ったリモートコ
ントローラである。リモートコントローラ３０は、第一
のナビゲーションシステム１０と第二のナビゲーション
システム２０の両ナビゲーションシステムに対して、ま
ったく同一のデータと同一の処理システム（アルゴリズ
ム）を持つている。リモートコントローラ３０は、現在
の一般に使用されているナビゲーション用リモコンの機
能の設定キー３１に加えて、操作手順を記憶するメモリ
ー機能を持ち、メモリー機能の設定を行なうための、”
操作手順記憶開始“と”操作手順記憶終了“と”操作手
順送信”の３つの機能のキー３２，３３，３４が付加さ
れている。

【００１０】このように構成された本発明のナビゲーシ
ョンシステムの動作について説明する。リモートコント
ローラ３０は、機能の設定キーにより、ナビゲーション
システムの制御を行うための制御情報を光信号により出
力する。第一のナビゲーションシステム１０の受光制御
手段１１と、第二のナビゲーションシステム２０の受光
制御手段２１は、リモートコントローラ３０から発せら
れた光信号を受けてこれを電気信号に変換し、電気信号
から制御情報を再生して各ナビゲーションシステムの制
御を行う。第二のナビゲーションシステム２０の位置情
報計算手段２２は、アンテナ２３が受信したＧＰＳ衛星
からの電波の信号を使用して位置情報を計算する。第二
のナビゲーションシステム２０の情報処理端末手段は、
位置情報計算手段２２の位置情報と、あらかじめＣＤ又
はハードディスクに記憶されている地図情報とから車の
現在位置を示す画像データを作成して表示する。

【００１１】第一のナビゲーションシステム１０と第二
のナビゲーションシステム２０の制御を行なう、リモー
トコントローラ３０の構成について説明する。図２はリ
モートコントローラ３０の構成を示す説明図である。図
２において、３１は、通常のリモートコントローラが備
えている操作キーである。操作キー３１は、オペレータ
からの操作により画像データの表示制御を行うための表
示制御情報であるコマンド信号を発する。３２は”操作
手順記憶開始“の指示を行なうキー、３３は”操作手順
記憶終了“の指示を行なうキー３４は”操作手順送信”
の指示を行なうキー、３５は操作手順を記憶するメモリ
ーである。

【００１２】３６はエンコーダで、操作キー３１からの
コマンド信号を受信してデータビットパルスを生成す
る。３７は変調回路で、エンコーダ３６からのデータビ
ットパルスを受信して変調信号を作成する。３８は赤外
線出力回路で、変調回路３７の変調信号を赤外線に変え
て出力する。赤外線出力回路３８は、発光ダイオードＤ
と、スイッチングトランジスタＴｒから成る。スイッチ
ングトランジスタＴｒのコレクタ端子に発光ダイオート
Ｄのカソードが接続され、発光ダイオードＤのアノード
には電源が接続される。スイッチングトランジスタＴｒ
のベース端子には変調回路３７の変調信号が加えられて
いる。

【００１３】このように構成されたリモートコントロー
ラ３０の動作は次の通りである。通常のルートなどの設
定を行なう場合には、操作キー３１を操作することによ
り、操作キー３１から操作情報であるコマンド信号がエ
ンコーダ３６に供給される。エンコーダ３６は、コマン
ド信号の操作情報に応じたデータビットパルスを生成
し、変調回路３７に出力する。変調回路３７は、エンコ
ーダ３６から受信したデータビットパルスを変調して、
赤外線出力回路３８に供給する。赤外線出力回路３８
は、変調回路３７から出力された交調信号を用いて、ス
イソチングトランジスタＴｒのオン／オフの制御を行
う。これにより発光ダイオードＤから変調信号に応じた
光信号を出力する。

【００１４】操作手順の記憶を行なう場合には、操作の
開始に当たって先ず、”操作手順記憶開始“の指示を行
なうキー３２を押す。キー３２を押すことにより、こに
後行われる操作の手順は、操作手順を記憶するメモリー
３５に記憶される。キー３２を押した後に、操作キー３
１を操作して上記と同様の方法によりルートの設定を行
なう。ルートなどの設定が終了した後に、”操作手順記
憶終了“の指示を行なうキー３３を押すことにより、操
作手順の記憶を終了する。これにより、今までに行われ
たルートの設定の手順は操作手順を記憶するメモリー３
５に記憶される。ルートの設定の手順の記憶されたメモ
リー３５の内容を、車載のナビゲーションシステム２０
に設定する場合には、リモートコントローラ３０により
車載のナビゲーションシステムに対して、”操作手順送
信”の指示を行なうキー３４を押すことにより、ルート
の設定の手順の記憶されたメモリー３５の内容が送信さ
れ、自動的にルートの設定が行われる。

【００１５】次に、上記のような構成の第一のナビゲー
ションシステム１０と第二のナビゲーションシステム２
０リモートコントローラ３０を使用してルートの設定を
行なう操作について説明する。 １．リモートコントローラ３０を利用して、第一のナビ
ゲーションシステム１０でルート設定を行うために、最
初にリモートコントローラ３０の”操作手順記憶開始
“キー３２を押す。 ２．この後に、現在のナビゲーションシステムと同じ操
作で、操作キー３１を操作してルートの設定を行い、そ
の確認、修正をする。 ３．目的のルート設定や情報検索が終了し、第一のナビ
ゲーションシステム１０における設定が完了したら、”
操作手順記憶終了“の指示を行なうキー３３を押すこと
により操作完了の設定を与えて操作手順の記憶を終了す
る。これにより、今までに行われたルートの設定の手順
は操作手順を記憶するメモリー３５に記憶される。

【００１６】４．ルートの設定の手順の記憶されたリモ
ートコントローラ３０を車内に携行し、車内の第二のナ
ビゲーションシステム２０に対して、同しルートを設定
する。このために、車のエンジンをかけて車内の装置２
が動作状態になった後、リモートコントローラ３０によ
り車載のナビゲーションシステムに対して、”操作手順
送信”の指示を行なうキー３４を押すことにより、ルー
トの設定の手順の記憶されたメモリー３５の内容が送信
され、自動的にルートの設定が行われ、家屋内ナビゲー
ションシステム１０で設定したすべての状態が，車内ナ
ビゲーションシステムに再現される。本発明のナビゲー
ションシステムの設定方法とこれを実施したナビゲーシ
ョンシステムでは、設定されたルート等のデータそのも
のを送信するのではなく，操作手順だけを送信すので、
データは従来のコード形態であるため簡単なメモリーに
より処理を行なうことが出来る。又、受信するナビゲー
ションシステムも通常のリモコンコードなのでこのため
に特別なハード／ソフトは必要ない。このために、既に
販売されているナビゲーションシステムにも、操作手順
の記憶機能を有するリモコンを利用することにより対応
が可能である。

【００１７】

【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
のナビゲーションシステムの設定方法とこれを実施した
ナビゲーションシステムは、車外のナビゲーションシス
テムと、車内のナビゲーションシステムの双方に共通に
使用出来、その設定の手順を記憶できる機能を持ったリ
モートコントローラを使用して、車外のナビゲーション
システム上でルート等の設定を行い、その操作手順をリ
モートコントローラに記憶させておき、リモートコント
ローラに記憶させたの操作手順を車内のナビゲーション
システムに設定するようにしたものである。

【００１８】このために、本発明により事前に車外でル
ートの設定や修正を行なうことが可能になるので、ナビ
ゲーションのルート設定機能を利用して車でどこかの目
的地に行く場合に出発する前に運転席に座ってナビゲー
ションを操作し設定する必要が無く出発前の時間の節約
ができる。又、目的地が不慣れな場合でも、途中までは
運転者の慣れたルートがあるときにはそのルートを利用
するようにルートの設定が出来る。ルート探索が事前に
ゆとりをもってできるようになるので操作が容易にな
り、その利用率があがるのでその商品価値が向上する。
又、本発明は既に販売されているナビゲーションシステ
ムにも、操作手順の記憶機能を有するリモコンを利用す
ることにより対応が可能である。等の多くの従来のシス
テムには無い効果を得ることが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明のナビゲーションシステムのルート等
の設定方法とこれを実施した装置の構成を説明するため
の図である。

【図２】 リモートコントローラの構成を示す説明図で
ある。

【符号の説明】

１０・・・第一のナビゲーションシステム， １１
・・・第一のナビゲーションシステム１０のリモートコ
ントロール信号の受信手段， ２０・・・第二のナ
ビゲーションシステム， ２３・・・ＧＰＳ衛星か
らの電波を受信しするアンテナ， ２２・・・アン
テナ２３の受信信号から位置情報を計算するＧＰＳ位置
情報計算手段， ２１・・・第二のナビゲーション
システム２０のリモートコントローラの光信号を受信す
るリモートコントロール信号の受信手段， ３０・
・・リモートコントローラ， ３１・・・通常のリ
モートコントローラが備えている操作キー， ３２
・・・“操作手順記憶開始“の指示を行なうキー，
３３・・・”操作手順記憶終了“の指示を行なうキ
ー， ３４・・・”操作手順送信”の指示を行なう
キー， ３５・・・操作手順を記憶するメモリー，
３６・・・エンコーダ， ３７・・・変調回
路， ３８・・・赤外線出力回路， Ｄ・・・
発光ダイオード，Ｔｒ・・・スイッチングトランジスタ

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】車外の第一のナビゲーションシステムと車
   内の第二のナビゲーションシステムに共通に使用出来、
   その設定の手順を記憶できる機能を持ったリモートコン
   トローラを使用して、前記第一のナビゲーションシステ
   ム上でルート等の設定を行い、その操作手順をリモート
   コントローラに記憶させておき、リモートコントローラ
   に記憶させたの操作手順を前記第二のナビゲーションシ
   ステムに設定するようにしたナビゲーションシステムの
   設定方法。
2. 【請求項２】請求項１において、車外の第一のナビゲー
   ションシステムはＧＰＳ等の位置測定機能を持たないナ
   ビゲーションシステムを使用したことを特徴とするナビ
   ゲーションシステムの設定方法。
3. 【請求項３】車外に設置された第一のナビゲーションシ
   ステムと、車内に設置された第二のナビゲーションシス
   テムと、前記第一のナビゲーションシステムと第二のナ
   ビゲーションシステムに共通に使用され、その設定の手
   順を記憶できるメモリー機能を持ったリモートコントロ
   ーラとよりなり、前記第一のナビゲーションシステム上
   で前記リモートコントローラを使用してルート等の設定
   を行い、その操作手順を前記リモートコントローラに記
   憶させておき、前記リモートコントローラに記憶させた
   の操作手順を前記第二のナビゲーションシステムに設定
   するようにしたナビゲーションシステム。
4. 【請求項４】請求項３において、車外の第一のナビゲー
   ションシステムはＧＰＳ等の位置測定機能を持たないナ
   ビゲーションシステムを使用したことを特徴とするナビ
   ゲーションシステム。
5. 【請求項５】請求項３において、設定の手順を記憶でき
   るメモリー機能を持ったリモートコントローラは、通常
   のリモートコントローラが備えている操作キーに加え
   て、操作手順記憶開始の指示を行なうキーと、操作手順
   記憶終了“の指示を行なうキーと、操作手順送信の指示
   を行なうキーとを有することを特徴とするナビゲーショ
   ンシステム。