JPH11325875A - 釣り用リールの糸長計測装置 - Google Patents

釣り用リールの糸長計測装置

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JPH11325875A
JPH11325875A JP13889098A JP13889098A JPH11325875A JP H11325875 A JPH11325875 A JP H11325875A JP 13889098 A JP13889098 A JP 13889098A JP 13889098 A JP13889098 A JP 13889098A JP H11325875 A JPH11325875 A JP H11325875A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 下巻糸等を使用しても、糸長検出器を用いる
ことなく簡単に糸長とスプール回転数との関係を学習で
きるようにする。 【解決手段】この電動リールのリール制御装置30は、
単位回転当たりの糸長とスプールの回転数との相関関係
を一次直線に近似して記憶し、下巻糸を巻き付けてから
釣り糸を巻き付けるときには、下巻モードにおいて、所
定の操作により切片のデータを下巻径に変更してから学
習を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、糸長計測装置、特
に、釣り用リールのスプールから繰り出されるあるいは
スプールに巻き取られる釣り糸の長さを計測するための
釣り用リールの糸長計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】両軸受リールや片軸受リール等の釣り用
リールにおいて、スプールから繰り出された釣り糸の長
さにより仕掛けの水深を表示する水深表示装置を備えた
ものが知られている(特開平2−107908号)。こ
の水深表示装置を設けることで仕掛けを正確に同じ棚位
置に下ろしたり、投げ釣り時に仕掛けの飛距離を表示で
きる。
【0003】この種の水深表示装置は、スプール回転時
のスプールから繰り出された糸長を計測する糸長計測部
と、糸長計測部で計測された糸長により水深を表示する
たとえば液晶ディスプレイからなる水深表示部とを有し
ている。糸長計測部は、スプールの回転数から糸長を算
出している。なお、スプールの糸巻径は、スプールへの
巻き初めからの回転数や糸の太さに応じて変化し、スプ
ール1回転あたりの糸長は糸巻径により変化する。した
がって、従来、スプール回転数や糸の太さを考慮してス
プール回転数から糸長を算出するようにしている。
【0004】具体的には、スプールの釣り糸巻取部分の
外周に接触する糸長検出器をリールに装着し、釣り糸を
スプールに巻き付けるときに、糸長検出器で計測された
実際の糸長とスプール回転数との関係を学習し、その関
係を装置内部のメモリに記憶している。そして、魚釣り
時には、糸長検出器を外し、スプール回転数と糸長との
関係をメモリから読み出しスプール回転数から糸長を算
出している。
【0005】一方、スプールの径は、リールの大きさに
応じて設定されたサイズの釣り糸を販売される単位であ
る100m単位で巻き付け可能に設定されている。たと
えば、6号の釣り糸を300m巻き付けると、スプール
のフランジ部の縁まで釣り糸が巻き付けられる。しか
し、それより細い、たとえば4号の釣り糸を巻き付ける
と、スプールのフランジ部の縁まで巻き付けると420
mのように端数が出てしまうことがある。端数が出た場
合に、その分よけいに釣り糸を購入するのは不経済であ
る。そこで、このように設定されたスプールに端数が出
るような釣り糸を巻き付ける場合、予め下糸をスプール
に適当に巻き付けたり、エコノマイザと呼ばれる筒体を
スプールに装着した後、たとえば300mの釣り糸を巻
き付けることが通常行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の構成では、
スプール回転数と糸長との関係を学習するための糸長検
出器を装着する必要がある。この糸長検出器は、スプー
ルへの巻き付け開始から巻き付け終了までスプールの糸
巻取り部分の外周に接触して糸長計測している。そし
て、学習が終了すると糸長検出器を外している。このた
め、糸長検出器を用いて学習する構成では、学習の際の
糸長検出器の着脱が煩わしい。
【0007】そこで、スプールの単位回転当たりの糸長
がスプール回転数の一次関数に近似できることに着目し
て、糸長検出器を用いずに糸長とスプール回転数との関
係を算出する技術が提案されている。ここでは、巻終わ
りの所定長での糸長とスプール回転数とを学習し、巻終
わりのスプール総回転数と所定長と巻き付け開始径と所
定長でのスプール回転数により一次関数の傾きを求め、
切片を巻き付け開始径から求めて、求められた傾きと切
片とから一次関数を決定している。そして、この一次関
数を巻き初めから現在までのスプール回転数で積分処理
することで糸長、つまり水深を算出できる。
【0008】このような構成の糸長計測装置では、糸長
検出器を用いる必要がないので、学習が容易である。し
かし、前述したように、スプールに下巻やエコノマイザ
を装着してから釣り糸を巻き付ける場合、釣り糸の巻き
付け開始時の糸巻径がわからないため、一次直線を決定
できない。本発明の課題は、下巻糸等を使用しても、糸
長検出器を用いることなく簡単に糸長とスプール回転数
との関係を学習できるようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】発明1に係る釣り用リー
ルの糸長計測装置は、釣り用リールのスプールから繰り
出されるあるいはスプールに巻き取られる釣り糸の長さ
を計測するための装置であって、回転位置データ検出手
段と、関係記憶手段と糸長算出手段と、関数変更手段と
を備えている。回転位置データ検出手段は、スプールの
回転位置データを検出する手段である。関係記憶手段
は、スプールの単位回転当たりの糸長と回転位置データ
との関係を所定の糸巻径における釣り糸の単位回転当た
りの糸長を切片とする一次関数で記憶する手段である。
糸長算出手段は、回転位置データ検出手段により検出さ
れた回転位置データと関係記憶手段に記憶された一次関
数に基づき、釣り糸の長さを求める算出である。切片入
力手段は、関係記憶手段に記憶される一次関数の切片を
入力するための手段である。
【0010】この糸長計測装置では、関係記憶手段に一
次関数の形で記憶されたスプールの単位回転当たりの糸
長と回転位置データとの関係に基づき、釣り糸の長さが
算出される。そして、下巻をした後に釣り糸を巻き付け
たときには、切片をスプールの糸巻胴径ではなく下巻径
にするために切片の入力を行う。たとえば、スプールに
所定の目印をつけておき、そこまで下糸を巻いておく。
そして、切片入力が受け付けられると、切片を所定の値
(たとえば、目印の糸巻径)に設定する。そして、入力
された切片と学習結果により一次関数を決定する。ここ
では、切片を入力できるように構成したので、下巻して
も一次直線を容易に決定でき、下巻糸等を使用して巻き
付け開始時の糸巻径が変動しても糸長検出器を用いるこ
となく簡単に糸長とスプール回転数との関係を学習でき
るようになる。
【0011】発明2に係る釣り用リールの糸長計測装置
は、発明1に記載の装置において、スプールに釣り糸を
巻き付ける際に略最終巻き付け部分での釣り糸の所定長
さと回転位置データ検出手段の検出結果との測定関係を
学習する関係学習手段と、測定関係に基づき、スプール
の単位回転当たりの糸長と回転位置データとの関係を求
める関係算出手段とをさらに備え、記憶手段には関係算
出手段により算出された前記関係が記憶される。
【0012】この場合には、スプールに釣り糸を巻き付
けたときに、略最終巻き付け部分での釣り糸の所定長さ
と回転位置データ検出手段の検出結果との測定関係、つ
まり最終巻き付け部分での糸巻径に対するスプールの単
位回転当たりの糸長を学習し、この測定関係に基づき、
巻き初めから徐々に太くなる糸巻径に対するスプールの
単位回転当たりの糸長と回転位置データとの関係を求
め、この関係が関係記憶手段に記憶される。そして、こ
の相関関係を読み出してスプールの回転位置データによ
り糸長が算出される。ここでは、略最終巻き付け部分の
短い所定長さでの学習だけで糸巻径により変化するスプ
ールの回転位置データと糸長との関係を算出することが
できるので、糸長検出器を装着することなく、糸長を計
測することができる。しかも、学習により糸長を算出し
ているので、釣り糸の種類に限定されることなく糸長を
計測できる。
【0013】発明3に係る釣り用リールの糸長計測装置
は、発明2に記載の装置において、関係学習手段は、巻
き付終了後所定長さ分釣り糸を繰り出したとき又はさら
に巻き取ったときに回転位置データ検出手段により検出
されたスプールの第1回転位置データを受け付ける第1
回転位置データ受付手段を有し、関係算出手段は、スプ
ールへの釣り糸の巻き付け開始時から巻き付け終了時ま
での回転位置データ検出手段により検出されたスプール
の第2回転位置データを受け付ける第2回転位置データ
受付手段と、巻き付け開始時のスプールの糸巻径を受け
付ける糸巻径受付手段と、第1及び第2回転位置データ
と所定長さと糸巻径とにより前記関係を一次関数に近似
する直線近似手段とを有する。
【0014】この場合には、スプールへの釣り糸の巻き
付けが終了した後所定長さ釣り糸を繰り出した又は巻き
取ったときの第1回転位置データにより最終巻き付け部
分近傍での糸巻径に対するスプールの単位回転当たりの
糸長を求める。そして、スプールの単位回転当たりの糸
長とスプール回転位置データとの関係が巻き付け開始時
の糸巻径による糸長を切片とする一次直線に回帰するこ
とに着目して、巻き付け開始から巻き付け終了までの第
2回転位置データ、つまりスプールの総回転数と、第1
回転位置データと、所定長さと、巻き付け開始時の糸巻
径とにより一次直線の傾きを算出して単位回転当たりの
糸長とスプール回転位置データとの相関関係を一次直線
に近似する。そして、この一次直線を巻き付け開始時か
ら回転位置データが示す部分まで積分することで回転位
置データにより糸長を求める。ここでは、前記関係が一
次直線に回帰することに着目して演算処理により回転位
置データから糸長を算出しているので、演算処理が容易
であり回転位置データから瞬時に糸長を計測できる。
【0015】発明4に係る釣り用リールの糸長計測装置
は、発明3に記載の装置において、切片入力手段は、切
片入力を受け付けるための切片入力受付手段と、切片入
力が受け付けられると、糸巻径を予め設定された糸巻径
に変更する糸巻径変更手段とを有し、直線近似手段は、
切片入力が受け付けられた後関係学習手段で得られた第
1回転位置データと、第2回転位置データと、所定長さ
と、変更された糸巻径とを用いて前記関係を一次関数に
近似する。この場合には、関係記憶手段に記憶される切
片を入力したのちに前記関係が算出されるので、下巻等
により巻き付け開始時の糸巻径が変動しても一次関数を
簡単に決定できる。
【0016】発明5に係る釣り用リールの糸長計測装置
は、発明1に記載の装置において、関係記憶手段には、
予め前記関係が記憶されている。この場合には、学習す
ることなく相関関係が記憶手段に記憶されるので、記憶
する手間を省くことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1に示す本発明の一実施形態を
採用した電動リールは、糸繰り出し長さ(又は糸巻取り
長さ)により水深を表示する水深表示部を有するリール
である。電動リールは、釣り竿Rに装着されるリール本
体1と、リール本体1の側方に配置されたスプール回転
用のハンドル2と、ハンドル2のリール本体1側に配置
されたドラグ調整用のスタードラグ3とを主に備えてい
る。
【0018】リール本体1は、左右1対の側板7a,7
bとそれらを連結する複数の連結部材8とからなるフレ
ーム7と、フレーム7の左右を覆う左右の側カバー9
a,9bとを有している。ハンドル2側(図1の右側)
の側カバー9bには、ハンドル2の回転軸が回転自在に
支持され、ハンドル2と逆側(図1の左側)の側カバー
9aには、外部電源PS接続用の電源コード18を接続
するためのコネクタ19が設けられている。
【0019】リール本体1の内部には、ハンドル2に連
結されたスプール10が回転自在に支持されている。ス
プール10の内部には、スプール10を糸巻き上げ方向
に回転駆動する直流駆動のモータ12が配置されてい
る。また、リール本体1のハンドル側側面には、ハンド
ル2及びモータ12とスプール10との駆動伝達をオン
オフするクラッチ(図示せず)の操作レバー11が配置
されている。このクラッチをオンすると、仕掛けの自重
による糸繰り出し中に、糸繰り出し動作を停止できる。
【0020】また、リール本体1の内部には、図2及び
図3に示すように、スプール10に連動して動作するレ
ベルワインド機構13やスプール10に連動して回転す
る磁石ホイール14やハンドル2の回転をスプール10
に伝達する伝達機構(図示せず)等が設けられている。
磁石ホイール14は、図3に示すように、リール本体1
の側板7aに回転自在に支持されている。磁石ホイール
14には、ギア部14aとギア部14aに隣接して磁石
部14bとが形成されている。この磁石部14bには1
80度間隔を隔てて2つの磁石14cが装着されてい
る。ギア部14aは、中間ギア(図示せず)を介してス
プール10に形成されたスプールギア(図示せず)に噛
み合っている。この結果、磁石ホイール14は、スプー
ル10に連動してスプール10と同方向に回転する。
【0021】リール本体1の上部には、図1及び図2に
示すようにカウンタケース4が固定されている。カウン
タケース4は、図3に示すように、リール本体1の上部
に配置され上面に表示窓20aが下面に第1開口20b
がそれぞれ形成されたケース本体20と、ケース本体2
0の第1開口20bを閉塞する底蓋部材21とを有して
いる。
【0022】ケース本体20は、たとえば6ナイロンを
ガラス繊維で補強した合成樹脂成型品であり、リール本
体1の上部に連続して湾曲した滑らかな外周面を有して
いる。表示窓20aは透明樹脂製の表示窓22により閉
塞されている。ケース本体20の内部には箱状の空間を
形成し得る角筒状の壁部20cが形成されており、その
底部が第1開口20bとなっている。
【0023】底蓋部材21は、たとえばアルミニウム合
金等の導電金属を成型して得られた板状の部材であり、
ネジによりケース本体20に取り付けられている。底蓋
部材21は、左右に間隔を隔てて形成された第2及び第
3開口21a,21bを有している。底蓋部材21の両
開口21a,21bの間の領域には、下方に突出した突
出部21cが形成されている。第2開口21aは、図1
に示すように円形の開口であり、円形の蓋部材23で閉
塞されている。第3開口21bは、磁石ホイール14に
対向した位置に形成された矩形の開口であり、矩形の蓋
部材24により閉塞されている。これらの両蓋部材2
3,24は、いずれも合成樹脂製の部材であり、ネジに
より内側から底蓋部材21に取り付けられている。
【0024】底蓋部材21とケース本体20の第1開口
20bとの間には、両者の間からカウンタケース4内に
水が侵入するのを防止するためにたとえばゴム製のパッ
キン25が装着されている。また、第2開口21a及び
第3開口21bと両蓋部材23,24との間にも同様な
目的でパッキン26,27がそれぞれ装着されている。
これらのパッキン25〜27によりカウンタケース4の
内部は外部に対して水密に封止されている。
【0025】カウンタケース4の上面には、図4に示す
ように、表示窓22を介して仕掛けの水深や棚位置を水
面からと底からとの2つの基準で表示するための液晶デ
ィスプレイからなる水深表示部5が臨んでおり、水深表
示部5の周囲には操作キー部6が設けられている。水深
表示部5は、中央に配置された4桁の7セグメント表示
の水深表示領域5aと、その下方に配置された3桁の底
水深表示領域5bと、水深表示領域5aの図4右側に配
置された変速段数表示領域5cとを有している。また、
水深表示部5には、「底から」、「学習」、「指定」、
「下巻」、「修正」、「入力」、「糸送止」、「0セッ
ト」の8つの文字を表示可能である。「底から」の文字
は、水深表示モードが底からモードの時に表示される。
底からモードとは、仕掛けの水深を底基準で表示するモ
ードである。なお、通常は、仕掛けの水深は水面基準
(上からモード)で表示される。また、「学習」〜「入
力」までの文字は、糸巻モードの種類を示しており、い
ずれかが択一的に選択されると選択された糸巻モードの
文字が表示される。
【0026】操作キー部6は、水深表示部5の図1右側
に上下に並べて配置された変速キーSK及びモータキー
PWと、右側に上下に並べて配置された底メモキーSM
及びモードキーMDとを有している。モータキーPW
は、モータ12をオンオフするとともに、オン時間によ
りモータ12を増速するためのトグルスイッチである。
【0027】変速キーSKは、駆動されたモータ12を
増減速するためのキーであり、上下の2つのスイッチと
中立位置とを有するシーソー型のスイッチである。この
変速キーSKの上スイッチを押すと増速し下スイッチを
押すと減速する。また、モータ12を駆動していないと
きに上スイッチを所定時間以上押すと表示モードを「上
から」と「底から」との間で切り替えできる。また、下
スイッチを所定時間以上押すと糸送りモード(繰り出し
時にクラッチを切った状態でモータ12を駆動させて糸
送り速度を速くするモード)をオンオフできる。
【0028】底メモキーSMは、仕掛けが底に到達した
ときに押されるスイッチであり、そのときの水深が底と
して設定される。この底メモキーSMを所定時間以上押
すと、釣り糸が切れたときになどに水深表示の0点を新
たな位置にセットできる。モードキーMDは、5種の糸
巻モードを設定するためのスイッチであり、たとえばこ
れを1回押すと学習モードに設定され、2回連続して押
すと指定モード、3回連続して押すと下巻モード、4回
連続して押すと修正モード、5回連続して押すと入力モ
ードにそれぞれ糸巻モードが設定される。ここで、学習
モードは、糸径や長さが未知の釣り糸をスプールに10
に巻き付ける際に使用される糸巻モードであり、糸巻き
付け最終部分でのスプール回転数とスプール1回転当た
りの糸長との相関関係を学習して釣り糸全長にわたるス
プール回転数と1回転当たりの糸長との関係を求めるた
めに使用されるモードである。指定モードは、記憶部4
3内に用意された号数及び長さの釣り糸をスプールに巻
き付けるときに使用されるモードである。下巻モード
は、あらかじめ指定された糸巻径まで下糸を巻いた後に
未知の釣り糸を巻き付ける際に使用されるモードであ
る。この下巻モードは、糸巻径が異なるだけで基本的に
は学習モードと同じ考えで学習を行う。修正モードは、
テンションなどにより表示がずれたときにずれを補正す
るために使用されるモードであり、学習モードで得られ
た一次直線全体の傾きを再計算できるように構成された
モードである。入力モードは、スプール総回転数と所定
距離繰り出し距離を任意に編集できるように構成された
モードである。
【0029】カウンタケース4内の上部には、図2に示
すように、水深表示部5と、表示制御及びモータ制御を
行うリール制御部30とが配置されている。カウンタケ
ース4内の下部にはモータ12をPWM駆動するPWM
駆動回路31が配置されている。またカウンタケース4
内の下部には、ブザー40とスプールセンサ41とが配
置されている。
【0030】リール制御部30は、カウンタケース4内
に配置されたCPU,RAM,ROM,I/Oインター
フェイス等を含むマイクロコンピュータを含んでいる。
リール制御部30は、制御プログラムに従って水深表示
部5の表示制御やモータ駆動制御等の各種の制御動作を
実行する。リール制御部30には、図5に示すように、
操作キー部6の各種のキーとスプール10の回転方向及
び回転数(回転位置データ)を検出するためのスプール
センサ41とスプールカウンタ42とが接続されてい
る。また、リール制御部30には、ブザー40とPWM
駆動回路31と水深表示部5と記憶部43と他の入出力
部とが接続されている。
【0031】PWM駆動回路31は、モータ12を駆動
するための駆動素子としてのFET32を含んでいる。
PWM駆動回路31は、リール制御部30によりデュー
ティ比が制御されてモータ12の速度を可変に駆動す
る。スプールセンサ41は、図1に示すように前後に並
べて配置された2つのリードスイッチ41a,41bか
ら構成されている。リードスイッチ41a,41bは、
図3に示すように蓋部材24に面して配置されている。
リードスイッチ41a,41bは、磁石ホイール14に
装着された2個の磁石14c,14cを検出する。この
検出パルスをスプールカウンタ42で計数することでリ
ールの回転数を検出できる。また、いずれのリードスイ
ッチ41a,41bが先に検出パルスを発したかにより
スプール10の回転方向を検出できる。
【0032】スプールカウンタ42は、スプールセンサ
41のオンオフ回数を計数するカウンタであり、この計
数値SPによりスプール回転数に関する回転位置データ
が得られる。スプールカウンタ42は、スプール10が
正転(糸繰り出し方向の回転)すると計数値が減少し、
逆転すると増加する。記憶部43はたとえばEEPRO
M等の不揮発メモリからなり、学習結果のデータや糸長
算出時に使用する各種のデータ等が記憶されている。
【0033】次に本実施形態における糸長算出方法の概
略を説明する。本発明では、スプール1回転当たりの糸
長Yとスプール回転数Xとの関係を一次直線に近似させ
ることができることを利用して糸長Lを算出している。
太さと全長が不明な釣り糸を糸巻径Bmmからスプール
10に層状に巻き付けていき、c回転で全ての釣り糸を
巻き終わったとする。次に、その状態からSmm釣り糸
を繰り出したとき、スプール10がd回転したとする。
【0034】いま、スプール回転数Xとスプール1回転
当たりの糸長Yとの関係を、横軸にスプール回転数X
を、縦軸にスプール1回転当たりの糸長をとると、一次
直線で定義できるので、傾きをAとすると、下記式で表
せる。 Y=AX+Bπ (1) したがって、スプール回転数Xとスプール1回転当たり
の糸長Yとの関係を示すグラフは、図6に示すようにな
る。
【0035】いま、スプール10がc回転したときのス
プール1回転当たりの糸長をY(c),c回転の巻き取
り後、所定長さS繰り出してd回転したときのスプール
1回転当たりの糸長をY(c−d)とすると、これらは
以下のように表せる。 Y(c)=A・c+Bπ (2) Y(c−d)=A・(c−d)+Bπ (3) 図6に示すグラフでは、ハッチングで示す台形の面積が
巻き付け終了後の糸繰り出し長さSに相当しているの
で、糸繰り出し長さSは以下のように表せる。
【0036】 S=d・{Y(c)+Y(c−d)}/2 (4) (4)式に(2),(3)式を代入すると、 S=d・{A・c+Bπ+A・(c−d)+Bπ}/2 =d・{A・(2c−d)+2Bπ}/2 (5) (5)式を傾きAについて解くと以下のようになる。
【0037】 A=2(S−Bπd)/d(2c−d) (6) したがって、4つのデータS,B,c,dを(6)式に
代入することにより一次直線の傾きAを求めることがで
きることがわかる。たとえば、スプール10が巻き初め
から2000回転で巻終わり、そこから10m繰り出し
たときにスプールが60回転した場合、スプール10の
糸巻胴径(糸巻径)が30mmであったとすると、一次
直線の傾きAは下記のようになる。
【0038】 A=2(10000−94.2*60)/60(2*2000−60) =0.0368 そして、傾きA,切片Bπの近似の一次直線が決定でき
れば、算出された傾きAと切片Bπと総回転数cと現在
回転数における糸長と0セットの回転数(最初は総回転
数と同じ)を記憶部43に記憶する。そして実釣り時に
スプール10が回転すると、所定のタイミング(たとえ
ばスプール20回転毎に)に、記憶されたデータを読み
出し一次直線を積分処理(面積算出処理)することでそ
のときの糸長LNを求めることができる。そして求めた
糸長LNに基づいて仕掛けの水深(釣り糸先端の水深)
を水深表示部5に表示する。
【0039】次に、リール制御部30によって行われる
具体的な制御処理を、図7以降の制御フローチャートに
従って説明する。電動リールが電源コード18を介して
外部電源PSに接続されると、ステップS1において初
期設定を行う。この初期設定ではスプールカウンタ42
の計数値をリセットしたり、各種の変数やフラグをリセ
ットしたり、水深表示モードを上からモードに設定す
る。
【0040】次にステップS2では表示処理を行う。表
示処理では、水深表示等の各種の表示処理を行う。ここ
で、上からモードのときには、水深表示領域5aに水面
基準の水深が表示される。また、底メモキーSMにより
底位置がセットされていると底位置が底水深表示領域5
bに表示される。ステップS3では、操作キー部6のい
ずれかのキーが押されたか否かを判断する。またステッ
プS4ではスプール10が回転しているか否かを判断す
る。この判断は、スプールセンサ41の出力により判断
する。ステップS5ではその他の指令や入力がなされた
か否かを判断する。
【0041】キー入力がなされた場合にはステップS3
からステップS6に移行してキー入力処理を実行する。
またスプール10の回転が検出された場合にはステップ
S4からステップS7に移行する。ステップS7では各
動作モード処理を実行する。その他の指令あるいは入力
がなされた場合にはステップS5からステップS8に移
行して他の処理を実行する。
【0042】ステップS6のキー入力処理では、図8の
ステップS11で糸巻モードが設定されたか否かを判断
する。この判断は、モードキーMDが押されたか否かに
より判断する。ステップS12では、モータキーPWが
押されているか否かを判断する。ステップS13では、
変速キーSKの上スイッチが押されているか否かを判断
する。ステップS14では、変速キーSKの下スイッチ
が押されているか否かを判断する。ステップS15で
は、他のキーが操作されたか否かを判断する。この他の
キーの操作には底メモキーSMの他に各キーの所定時間
以上の操作も含んでいる。
【0043】モードキーMDが押されるとステップS1
1からステップS16に移行する。ステップS16で
は、糸巻モードを実行する。この糸巻モードは、前述し
たように学習モード、指定モード、下巻モード、修正モ
ード、入力モードである。モータキーPWが押されると
ステップS12からステップS17に移行する。ステッ
プS17では、モータ制御処理を実行する。このモータ
制御処理では、モータ12が回転していないときには、
モータキーPWが押されるとモータ12をオンしそのモ
ータキーPWのオン時間だけデューティ比を徐々に大き
くしてモータ12の回転を増加させる。モータ12が回
転しているときにはモータ12をオフする。なお、モー
タキーPWは、モータ12回転中に手を離すとそのとき
の回転を維持する。このことは変速キーSKでも同様で
ある。
【0044】変速キーSKの上スイッチが押されると、
ステップS13からステップS18に移行する。ステッ
プS18では、そのオン時間だけデューティ比を徐々に
大きくしてモータ12の回転を増加させる。変速キーS
Kの下スイッチが押されると、ステップS14からステ
ップS19に移行する。ステップS19では、そのオン
時間だけデューティ比を徐々に小さくしてモータ12の
回転を減少させる。
【0045】他のキー入力がなされると、ステップS1
5からステップS20に移行し、たとえば、現在の水深
の底棚値にセットするなどの操作されたキー入力に応じ
た他のキー処理を行う。ステップS16の糸巻モード処
理では、図9のステップS21で学習モードが否かを判
断する。ステップS22では修正モードか否かを判断す
る。ステップS23では下巻モードか否かを判断する。
ステップS24での判断が「NO」の場合にはステップ
S24に移行し、指定モードや入力モード等の他の糸巻
モードを実行する。
【0046】学習モードと判断すると、ステップS21
からステップS31に移行し、糸巻取りを開始したか否
かを判断する。この判断は、スプールセンサ41により
スプール10が回転を開始したことを検出したことによ
り判断する。ステップS32では、糸巻取りが終了した
か否かを判断する。この判断は、所定のキー操作(たと
えば底メモキーSMの所定時間以上の操作)がなされた
か否かにより判断する。糸巻取りが終了した後、たとえ
ば10m釣り糸を繰り出してスプール回転数とスプール
1回転当たりの糸長との関係を学習するのであるが、ス
テップS33では、その10mの繰り出しが終了したか
否かを判断する。この判断も所定のキー操作がなされた
か否かにより判断する。なお、釣り糸にたとえば10m
毎に異なる色づけがなされている場合には、上記繰り出
し操作が行えるが、釣り糸によっては色づけがなされて
いない場合がある。このような場合には、10mの釣り
糸を先端に結んでさらに10m釣り糸を巻き取って学習
処理してもよい。繰り出しが終了していない場合には、
ステップS31に戻る。
【0047】糸巻取りが開始されるとステップS31か
らステップS34に移行する。ステップS34では、ス
プール回転数Xをスプールカウンタ42の値に応じて増
加させる。たとえば、スプールセンサ41がスプール1
回転当たり10パルス出力し、スプールカウンタ42が
スプール1回転当たり10ずつ増加するときには、スプ
ールカウンタ42が10増加するとスプール回転数Xを
1増加する。
【0048】糸巻取りが終了してスプール10の回転が
停止するとステップS32からステップS35に移行す
る。ステップS35では、巻き取り完了したときのスプ
ール回転数Xを総回転数cにセットする。ステップS3
6では、釣り糸の繰り出しにに応じてスプール回転数X
を減じていく。この減算もステップS34と同様にたと
えばスプールカウンタ42が10ずつ減じていくとスプ
ール回転数Xを1減少させる。
【0049】糸繰り出しが終了するとステップS33か
らステップS37に移行する。ステップS37では、ス
プール総回転数cから繰り出しにより減少したスプール
回転数Xを減算し、減算値を繰り出し回転数dにセット
する。この繰り出し回転数dが10m釣り糸を繰り出し
たときのスプール10の回転数である。ステップS38
では、記憶部43から糸巻径Bπ及び繰り出し長さSを
読み出す。この2つのデータは、あらかじめ記憶部43
に書き込まれている。 図10のステップS41では、
得られた4つのデータc,d,Bπ,Sにより上記
(6)式により近似一次直線の傾きAを求め、近似一次
直線を算出する。これにより、糸径及び長さが未知の釣
り糸の全長にわたる、スプール1回転長さYとスプール
回転数Xとの相関関係が決定される。
【0050】ステップS42では、得られた一次直線を
総回転数cの時点で積分処理して巻き初めから巻終わり
までの糸長LNを算出する。そして、糸長LNを水深0
にセットする。ステップS43では、総回転数c,切片
Bπ,得られた傾きA及び糸長LNを記憶部43に記憶
する。これらの処理が終了するとキー入力ルーチンに戻
る。
【0051】修正モードと判断されると、ステップS2
2からステップS35に移行し、そのときのスプール回
転数Xを総回転数cにセットし、ステップS36以降の
処理を実行する。これにより前述した処理が実行され、
張力の作用等により先に学習された相関関係がずれて
も、釣り糸全体にわたる学習を行うことなく最終部分の
みの学習で一次直線の傾きを補正できる。
【0052】下巻モードと判断されるとステップS23
からステップS25に移行する。ステップS25では、
切片Bπの値をB1πに変更する。糸巻径B1は、図2
に示すようにスプール10のフランジ部10aにリング
状にマークされており、この糸巻径B1まで下糸を巻く
と、通常の釣り糸より細い径の釣り糸を指定長さ巻き付
けることができる。たとえば、8号の釣り糸を200m
糸巻胴部に巻き付けるとフランジ部10aの縁部まで釣
り糸が巻き付けられるスプール10において、糸巻径B
1まで下糸を巻き付けると6号の釣り糸をフランジ部1
0aの縁部まで200m巻き付けることができる。切片
をB1πに変更するとステップS31に移行して巻取開
始を待つ。この下巻処理では、指定された糸巻径まで下
糸を巻き付けた後切片を変更して異なる径の釣り糸を学
習するときに使用される。
【0053】ステップS7の各動作モード処理では、図
11のステップS51でスプール10の回転方向が糸繰
り出し方向か否かを判断する。この判断は、スプールセ
ンサ41のいずれのリードスイッチ41a,41bが先
にパルスを発したか否かにより判断する。スプール10
の回転方向が糸繰り出し方向と判断するとステップS5
1からステップS52に移行する。ステップS52で
は、スプール回転数Xを1ずつ減少させる。このステッ
プは、図9のステップS36と同様である。ステップS
53では、減少する毎にスプール回転数Xから記憶部4
3に記憶されたデータを読み出し、水深LXを算出す
る。この水深がステップS2の表示処理で表示される。
ステップS53では、得られた水深LXが底位置に一致
したか、つまり、仕掛けが底に到達したか否かを判断す
る。底位置は、前述したように仕掛けが底に到達したと
きに底メモキーSMを押すことで記憶部43にセットさ
れる。ステップS54では、他のモードか否かを判断す
る。他のモードではない場合には、各動作モード処理を
終わりメインルーチンに戻る。
【0054】水深が底位置に一致するとステップS53
からステップS55に移行し、仕掛けが底に到達したこ
とを報知するためにブザー40を鳴らす。他のモードの
場合には、ステップS54からステップS56に移行
し、指定された他のモードを実行する。スプール10の
回転が糸巻取り方向と判断するとステップS51からス
テップS57に移行する。ステップS57では、スプー
ル回転数を1ずつ増加させる。ステップS58では、増
加する毎にスプール回転数Xから記憶部43に記憶され
たデータを読み出し、水深LXを算出する。この水深が
ステップS2の表示処理で表示される。ステップS59
では、水深が船縁停止位置に一致したか否かを判断す
る。船縁停止位置まで巻き取っていない場合にはメイン
ルーチンに戻る。船縁停止位置に到達するとステップS
59からステップS60に移行する。ステップS60で
は、仕掛けが船縁にあることを報知するためにブザー4
0を鳴らす。ステップS61では、モータ12をオフす
る。これにより魚が釣れたときに取り込みやすい位置に
魚が配置される。この船縁停止位置は、たとえば水深6
m以内で所定時間以上スプール10が停止しているとセ
ットされる。
【0055】ここでは、未知の釣り糸のスプール回転数
き糸長との関係を補正するための学習を釣り糸の略最終
糸巻部分の短い糸長でのみ行っているので、糸長検出器
を装着することなく、糸長を計測することができる。し
かも、釣り糸に張力が作用して表示と実際の水深とがず
れても簡単な演算で表示された水深を正しい値に補正で
きる。また、下巻モードを使用すれば、たとえば100
単位で販売された細い釣り糸でもスプールの所定位置ま
で確実に巻き付けできる。
【0056】〔他の実施例〕 (a) 電動リールに代えて、水深表示機構を有する手
巻きリールにも本発明を適用できる。 (b) 両軸受リールに代えて片軸受リールにも本発明
を適用できる。 (c) 前記実施形態では、学習された相関関係による
一次直線のデータが記憶部43に記憶されていたが、予
め設定された一次直線の傾き及び切片のデータを記憶部
43に記憶するようにしてもよい。そして、下巻すると
きにだけ学習により相関関係を変更するようにしてもよ
い。 (d) 前記実施形態では、巻き取り終了後に釣り糸を
繰り出していたが、前述したように巻き取り終了後にさ
らに所定距離の巻取を行って学習するようにしてもよ
い。
【0057】
【発明の効果】本発明に係る釣り用リールの糸長計測装
置では、切片を入力できるように構成したので、下巻し
ても一次直線を容易に決定でき、下巻糸等を使用して巻
き付け開始時の糸巻径が変動しても糸長検出器を用いる
ことなく簡単に糸長とスプール回転数との関係を学習で
きるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を採用した電動リールの平
面図。
【図2】その断面図。
【図3】そのカウンタケースの横断面図。
【図4】水深表示部の平面図。
【図5】制御系の構成を示すブロック図。
【図6】スプール回転数とスプール1回転当たりの糸長
との関係を示すグラフ。
【図7】メインルーチンを示すフローチャート。
【図8】キー入力サブルーチンを示すフローチャート。
【図9】糸巻モードサブルーチンを示すフローチャー
ト。
【図10】糸巻モードサブルーチンを示すフローチャー
ト。
【図11】各動作モードサブルーチンを示すフローチャ
ート。
【符号の説明】 10 スプール 30 リール制御部 41 スプールセンサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】釣り用リールのスプールから繰り出される
    あるいは前記スプールに巻き取られる釣り糸の長さを計
    測するための釣り用リールの糸長計測装置であって、 前記スプールの回転位置データを検出する回転位置デー
    タ検出手段と、 前記スプールの単位回転当たりの糸長と前記回転位置デ
    ータとの関係を所定の糸巻径における釣り糸の単位回転
    当たりの糸長を切片とする一次関数で記憶する関係記憶
    手段と、 前記回転位置データ検出手段により検出された回転位置
    データと前記関係記憶手段に記憶された前記一次関数に
    基づき、前記釣り糸の長さを求める糸長算出手段と、 前記関係記憶手段に記憶される前記一次関数の切片を入
    力するための切片入力手段と、を備えた釣り用リールの
    糸長計測装置。
  2. 【請求項2】前記スプールに釣り糸を巻き付ける際に略
    最終巻き付け部分での釣り糸の所定長さと前記回転位置
    データ検出手段の検出結果との測定関係を学習する関係
    学習手段と、 前記測定関係に基づき、前記スプールの単位回転当たり
    の糸長と前記回転位置データとの前記関係を求める関係
    算出手段とをさらに備え、 前記記憶手段には前記関係算出手段により算出された前
    記関係が記憶される、請求項1に記載の釣り用リールの
    糸長計測装置。
  3. 【請求項3】前記関係学習手段は、巻き付終了後所定長
    さ分前記釣り糸を繰り出したとき又はさらに巻き取った
    ときに前記回転位置データ検出手段により検出された前
    記スプールの第1回転位置データを受け付ける第1回転
    位置データ受付手段を有し、 前記関係算出手段は、前記スプールへの釣り糸の巻き付
    け開始時から巻き付け終了時までの前記回転位置データ
    検出手段により検出された前記スプールの第2回転位置
    データを受け付ける第2回転位置データ受付手段と、 前記巻き付け開始時の前記スプールの糸巻径を受け付け
    る糸巻径受付手段と、 前記第1及び第2回転位置データと前記所定長さと前記
    糸巻径とにより前記関係を一次関数に近似する直線近似
    手段とを有する、請求項2に記載の釣り用リールの糸長
    計測装置。
  4. 【請求項4】前記切片入力手段は、 切片入力を受け付けるための切片入力受付手段と、前記
    切片入力が受け付けられると、前記糸巻径を予め設定さ
    れた糸巻径に変更する糸巻径変更手段とを有し、 前記直線近似手段は、前記切片入力が受け付けられた後
    前記関係学習手段で得られた第1回転位置データと、前
    記第2回転位置データと、前記所定長さと、変更された
    前記糸巻径とを用いて前記関係を一次関数に近似する、
    請求項3に記載の釣り用リールの糸長計測装置。
  5. 【請求項5】前記関係記憶手段には、予め前記関係が記
    憶されている、請求項1に記載の釣り用リールの糸長計
    測装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111722773A (zh) * 2019-03-19 2020-09-29 株式会社岛野 钓鱼用电动渔线轮及其模式转换控制方法和程序

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