JPH11325652A - 空調装置の殺菌機構 - Google Patents

空調装置の殺菌機構

Info

Publication number
JPH11325652A
JPH11325652A JP10155233A JP15523398A JPH11325652A JP H11325652 A JPH11325652 A JP H11325652A JP 10155233 A JP10155233 A JP 10155233A JP 15523398 A JP15523398 A JP 15523398A JP H11325652 A JPH11325652 A JP H11325652A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
evaporator
soluble substance
antibacterial
antibacterial agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10155233A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoto Hayashi
直人 林
Shinichi Hara
慎一 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Zexel Corp filed Critical Zexel Corp
Priority to JP10155233A priority Critical patent/JPH11325652A/ja
Priority to PCT/JP1999/002508 priority patent/WO1999059832A1/ja
Publication of JPH11325652A publication Critical patent/JPH11325652A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で安価に殺菌する。 【解決手段】 櫛形の抗菌用部材10を、エバポレータ
5のフィンの隙間に歯を挿入することで装着する。櫛の
歯の先端には、抗菌剤を含む水溶性物質が配置されてお
り、エバポレータの結露水に水溶性物質が溶けること
で、抗菌剤が混入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調装置のエバポ
レータ及びその周辺の殺菌を行うことを目的とした殺菌
機構に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、空調装置のエバポレータの表面
は湿潤状態にあることが多いため、カビや細菌等の微生
物が繁殖しやすい状態にある。これらの微生物は、その
生理作用により様々な代謝物を生成し、空調装置の悪臭
の原因となっている。
【0003】従来、エバポレータの殺菌技術としては、
種々のものが提案され、開示されている。例えば、特開
平6−117797号公報には、エバポレータの表面を
抗菌処理することが開示されている。また、特開平5−
147437号公報には、銅イオンを溶出含有させた水
を、噴射ノズルによりエバポレータに噴射して、エバポ
レータ表面を殺菌することが開示されている。
【0004】ところが、前者の技術は、エバポレータそ
のものの殺菌にはある程度の効果が上がるものの、周辺
の結露水の貯まるところの殺菌までは行き届かず、結
局、周辺の水の貯まるところに菌が繁殖する問題が残さ
れていた。また、後者の技術はそのような問題について
もある程度クリアできるが、装置が大がかりになるので
実現が難しいという別の問題があった。
【0005】実際に菌が繁殖する場所を調べてみると、
エバポレータの結露水が貯まる部分がいちばん菌の繁殖
の可能性が高いことがわかり、その部分を含めた殺菌技
術の確立が必要であることがわかった。
【0006】そこで、実現容易な技術として、エバポレ
ータのケースを成形する際に、成形材料中に抗菌剤を混
ぜて成形することにより、エバポレータのケース全体に
抗菌作用を持たせることが考えられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、エバポレータ
はもちろん、ブロアやヒータも収容できるような一体型
の大きな空調ユニットケースの場合、抗菌の不要な部分
(ブロアやヒータの周辺部分)をも、抗菌剤を混ぜた成
形材料で作ることになり、不経済でコストアップになる
という問題があった。
【0008】本発明は、上記事情を考慮し、菌の繁殖し
やすい場所のみを効率良く殺菌することができ、簡単な
構成で、しかも、安価且つ極めて容易に実現することの
できる空調装置の殺菌機構を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、エバ
ポレータの結露水の流下経路上に、抗菌剤を含む水溶性
物質を保持した抗菌用部材を配置したことを特徴とす
る。
【0010】請求項1の発明の殺菌機構では、エバポレ
ータの結露水が流下する際に、結露水が抗菌剤を含む水
溶性物質に触れることで、水溶性物質が溶け出して、抗
菌剤が結露水に混入する。従って、結露水の流下経路の
下流域の水の貯まる場所全体が抗菌剤によって殺菌さ
れ、菌の繁殖が効率よく抑制される。この場合、水溶性
物質に抗菌剤を含ませてあるので、水溶性物質の溶解に
伴って、少しずつ抗菌剤が結露水中に混じってゆく。よ
って、長期間に亘って持続的に抗菌作用を発揮すること
ができる。また、抗菌剤を含ませた水溶性物質を抗菌用
部材に保持させているので、抗菌機能を発揮する手段
を、一つの簡単な構造の固形部品として取り扱うことが
でき、エバポレータあるいはその周辺の任意な位置に容
易に配置することができる。
【0011】請求項2の発明は、請求項1において、前
記抗菌用部材が、エバポレータのフィンの隙間に歯を挿
入することでエバポレータに装着される櫛形をなしてお
り、櫛の歯の先端に抗菌剤を含む水溶性物質が配置され
ていることを特徴とする。
【0012】請求項2の発明の殺菌機構では、抗菌用部
材を櫛形に形成しているので、エバポレータのフィンの
隙間に櫛形の抗菌用部材の歯を挿入することにより、エ
バポレータに抗菌用部材を簡単に装着することができ
る。また、歯の先端に、抗菌剤を含んだ水溶性物質を保
持させているので、フィン間の隙間を通って流れ落ちる
結露水が、歯の先端の水溶性物質に触れ、水溶性物質が
溶け出して、抗菌剤が、流れ落ちる結露水に混じる。従
って、結露水に溶けやすい状態で水溶性物質を配置する
ことができる。また、櫛形の抗菌用部材の歯の先端に水
溶性物質を保持させるには、水溶性物質を溶解させた液
に一連の歯を一緒に浸して持ち上げ、乾燥させるだけで
よいので、製作が簡単である。
【0013】請求項3の発明は、請求項1において、前
記抗菌用部材が、エバポレータより滴下する結露水を受
ける受け皿状をなしており、結露水の滴下位置に抗菌剤
を含む水溶性物質が配置されていることを特徴とする。
【0014】請求項3の発明の殺菌機構では、受け皿状
の抗菌用部材を用いているので、結露水を洩れなく受け
ることができ、更に下流に流れる結露水に対して抗菌剤
を混入させることができる。また、結露水の滴下位置
に、抗菌剤を含む水溶性物質を配置しているので、結露
水中に水溶性物質を効率よく溶かし込むことができ、抗
菌剤を滞りなく混入させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は実施形態の殺菌機構を含んだ
車両用空調装置の説明図である。図において、1は空調
ユニットであり、(a)図に示すように車両の前部に配
置されている。空調ユニット1自体の構成は、(b)図
に示すように、空気流路3を構成するユニットケース2
に、上流側から順にブロア4、エバポレータ5、ヒータ
6を組み付けたものである。下流側にはドア類7が配置
され、エバポレータ5の前段には集塵フィルタ9が配置
されている。8はエバポレータ5の結露水を外部に排出
するためのドレンパンである。
【0016】この空調ユニット1では、エバポレータ5
の出口側に抗菌用部材10を装着している。図2はエバ
ポレータ5と抗菌用部材10の関係を示し、図3は抗菌
用部材10の構成を示している。図2、図3に示すよう
に、この抗菌用部材10は櫛形をなしており、櫛の歯1
3の先端部分に、無機系の抗菌剤を含んだ水溶性物質1
5を固着させている。そして、櫛形の抗菌用部材10の
各歯13を、エバポレータ5のフィンの隙間5aに挿入
することで、エバポレータ5に抗菌用部材10を装着し
ている。
【0017】抗菌材としてはゼオライト(沸石)を用
い、これを水溶性物質である水ガラスに溶かし込んで固
化させたものを、櫛形の抗菌用部材の本体11の歯13
の先端に配置している。
【0018】作り方は次の通りである。まず、櫛形の本
体11を製作する。本体11の材料は、ポリプロピレン
等の樹脂や金属、セラミックス、不織布等、何でもよい
が、親水性のある材料を用いるのが望ましい。この場
合、手で持てるように取っ手12を付けておく。
【0019】次いで、抗菌剤であるゼオライトを溶かし
込んだ水ガラスの溶液を用意する。そして、図4(a)
に示すように、水ガラスの溶液20に、櫛形の本体11
の歯13の先端を浸す。水ガラスの溶液20の温度は常
温でも良いが、歯13への担持量を増やすため、温度を
若干上げておいた方がよい。
【0020】ある程度の時間だけ浸したら、本体11を
引き上げて、乾燥させる。そうすると、図4(b)に示
すような、歯13の先端に抗菌剤を含んだ水ガラス(水
溶性物質15)を保持した構造の櫛形の抗菌用部材10
が出来上がる。なお、乾燥温度や乾燥時間は製品により
適宜決めればよいが、温度は150℃程度にするのが望
ましい。
【0021】もし親水性のあまりない材料で櫛形の本体
11を作る場合には、櫛の歯13の先端に、図5(a)
に示すように孔13aを開けたり、図5(b)に示すよ
うに毛細管現象で水ガラスを吸い上げることができるよ
うに細い溝13bを設けたりすると、確実に水ガラス1
5を本体11の歯13の先端に付着させることができ
る。
【0022】このようにエバポレータ5に抗菌用部材1
0を装着したことにより、結露水の流下経路の途中に、
抗菌剤を含んだ水溶性物質15が存在することになるの
で、フィンの隙間を通って流れ落ちる結露水が水溶性物
質15に触れることで、水溶性物質15が溶け出し、水
溶性物質に含まれている抗菌剤が、流れ落ちる結露水に
混入する。その結果、結露水の流下経路の下流域の水の
貯まる場所(例えばドレンパン8)の全体が抗菌剤によ
って殺菌され、菌の繁殖が効率よく抑制され、悪臭の原
因が取り除かれることになる。
【0023】この場合、水溶性物質15に抗菌剤を含ま
せてあるので、水溶性物質15の溶解に伴って少しずつ
抗菌剤が結露水中に混じってゆくことになり、長期間に
亘って持続的に抗菌作用を発揮することができる。従っ
て、空調装置の寿命が訪れるまで抗菌用部材10の交換
の必要がない。
【0024】また、この実施形態では、抗菌剤を含ませ
た水溶性物質15を櫛形の抗菌用部材10に保持させて
いるので、一つの簡単な構造の固形部品として取り扱う
ことができ、エバポレータ5に容易に装着することがで
きる。
【0025】なお、抗菌用部材10を配置する位置は、
エバポレータ5の結露水に確実に触れる位置で、しか
も、できるだけエバポレータ5の上部であるのがよい。
但し、エバポレータ5の通風抵抗をできるだけ増大させ
ない位置であるのがよい。そうすることにより、抗菌用
部材10が結露水の流下経路上の上流部に位置すること
になり、それよりも下流側の全域に対して殺菌効果を発
揮することができる。また、エバポレータ5の出口側ば
かりでなく、図1(b)の10Bで示す入口側に配置し
てもよい。
【0026】次に本発明の第2実施形態を図6、図7を
参照して説明する。この実施形態では、図6に示すよう
に、エバポレータ5の下側に、受け皿状で且つ下に結露
水が流れる構造の抗菌用部材30を配置している。この
抗菌用部材30は、図7(a)、(b)、(c)に示す
ように、箱形(受け皿状)の本体31の底壁に、スリッ
ト状の2本の開口32、32を平行に開けて水が下に流
れ落ちるようにし、2本の開口32、32の間の細棒部
分33に、抗菌剤を含んだ水ガラス(水溶性物質35)
を保持させたものである。この場合、箱形の本体35の
底部を水ガラスの溶液に浸すことで、細棒部分33を水
ガラス(水溶性物質35)が包み込んでいる。
【0027】エバポレータ5の下側にこの抗菌用部材3
0を配置するときには、水ガラスのある部分がちょうど
結露水の滴下する位置に来るように配置する。
【0028】このように、受け皿状の抗菌用部材30を
用いた場合、抗菌用部材30で結露水を洩れなく受ける
ことができ、更に下流に流れる結露水に対して、抗菌剤
を混入させることができる。従って、抗菌用部材30に
結露水がたまった場合その貯まった結露水に対してはも
ちろん、下流域の全域の結露水に対して殺菌効果を発揮
することができる。また、結露水の滴下位置に、抗菌剤
を含む水溶性物質を配置しているので、結露水中に水溶
性物質を効率よく溶かし込むことができ、抗菌剤を滞り
なく結露水中に混入させることができる。
【0029】なお、第1実施形態の抗菌用部材10と第
2実施形態の抗菌用部材30は単独で用いても効果があ
るが、併用すれば一層の殺菌効果が期待できる。
【0030】また、上記実施形態では、水溶性物質とし
て水ガラスを使用し、抗菌剤としてゼオライトを使用し
た場合を示したが、それら以外の水溶性物質及び抗菌剤
を使用してももちろんよい。但し、抗菌剤としては、有
機系のものより無機系のものを使用した方が好ましい。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、エバポレータ周辺の水の貯まるところを重点的
に殺菌することができ、空調装置からの悪臭の発生の問
題を解決することができる。しかも持続的な殺菌作用を
発揮することができる。また、ユニットケースの大小に
拘わらず、取り扱いやすい抗菌用部材の形で簡単にエバ
ポレータ及びその周辺に付加的に配置できるので、コス
トアップを抑えることができる。
【0032】請求項2の発明によれば、抗菌用部材を櫛
形に形成しているので、エバポレータのフィンの隙間に
櫛形の抗菌用部材の歯を挿入することにより、エバポレ
ータに抗菌用部材を簡単に装着することができる。しか
も、結露水に溶けやすい状態で水溶性物質を配置するこ
とができる。また、抗菌用部材の製作に関しては、櫛の
歯を水溶性物質を溶解させた液に浸して持ち上げるだけ
でよいので、製作が簡単である。
【0033】請求項3の発明によれば、受け皿状の抗菌
用部材を用いているので、結露水を洩れなく受けること
ができ、下流に流れる結露水に対して効率良く抗菌剤を
混入させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の説明図で、(a)は実
施形態の殺菌機構を含んだ空調ユニット1を車両に搭載
した状態を示す側面図、(b)は実施形態の殺菌機構を
含んだ空調ユニット1の側断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態の殺菌機構の斜視図であ
る。
【図3】図2の殺菌機構に使用する抗菌用部材10の構
成図で、(a)は平面図、(b)は(a)図の部分拡大
図である。
【図4】図3の抗菌用部材10の作り方の概略説明図
で、(a)は水ガラスの溶液中に櫛形の抗菌用部材10
の本体を浸している状態を示す図、(b)は出来上がっ
た抗菌用部材10を示す図である。
【図5】第1実施形態の櫛形の抗菌用部材の歯の形状の
他の例を示す拡大図で、(a)は側面図、(b)は平面
図である。
【図6】本発明の第2実施形態の殺菌機構の斜視図であ
る。
【図7】図6の殺菌機構に使用する受け皿状の抗菌用部
材の構成図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、
(c)は(b)図のVIIc−VIIc矢視断面図であ
る。
【符号の説明】
1 空調ユニット 5 エバポレータ 5a 隙間 10 櫛形の抗菌用部材 11 櫛形の抗菌用部材の本体 13 歯 15 抗菌剤を含む水溶性物質 30 受け皿状の抗菌用部材 31 受け皿状の抗菌用部材の本体 35 抗菌剤を含む水溶性物質
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年8月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、エバポレー
タの結露水の流下経路上に、抗菌剤を含む水溶性物質を
保持した抗菌用部材を配置したことを特徴とする。この
場合、抗菌剤としては無機系抗菌剤を用い、水溶性物質
としては水ガラスを用いるのが望ましい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】この発明の殺菌機構では、エバポレータの
結露水が流下する際に、結露水が抗菌剤を含む水溶性物
質に触れることで、水溶性物質が溶け出して、抗菌剤が
結露水に混入する。従って、結露水の流下経路の下流域
の水の貯まる場所全体が抗菌剤によって殺菌され、菌の
繁殖が効率よく抑制される。この場合、水溶性物質に抗
菌剤を含ませてあるので、水溶性物質の溶解に伴って、
少しずつ抗菌剤が結露水中に混じってゆく。よって、長
期間に亘って持続的に抗菌作用を発揮することができ
る。また、抗菌剤を含ませた水溶性物質を抗菌用部材に
保持させているので、抗菌機能を発揮する手段を、一つ
の簡単な構造の固形部品として取り扱うことができ、エ
バポレータあるいはその周辺の任意な位置に容易に配置
することができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】この発明では、前記抗菌用部材が、エバポ
レータのフィンの隙間に歯を挿入することでエバポレー
タに装着される櫛形をなしており、櫛の歯の先端に前記
抗菌剤を含む水溶性物質が配置されていることが望まし
い。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】抗菌用部材を櫛形にした場合には、エバポ
レータのフィンの隙間に櫛形の抗菌用部材の歯を挿入す
ることにより、エバポレータに抗菌用部材を簡単に装着
することができる。また、歯の先端に、抗菌剤を含んだ
水溶性物質を保持させているので、フィン間の隙間を通
って流れ落ちる結露水が、歯の先端の水溶性物質に触
れ、水溶性物質が溶け出して、抗菌剤が、流れ落ちる結
露水に混じる。従って、結露水に溶けやすい状態で水溶
性物質を配置することができる。また、櫛形の抗菌用部
材の歯の先端に水溶性物質を保持させるには、水溶性物
質を溶解させた液に一連の歯を一緒に浸して持ち上げ、
乾燥させるだけでよいので、製作が簡単である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】また、この発明では、前記抗菌用部材が、
エバポレータより滴下する結露水を受ける受け皿状をな
し、この受け皿状をなす抗菌用部材の底壁に複数のスリ
ット状の開口が設けられ、スリット間の細棒部分に前記
抗菌剤を含む水溶性物質が配置され、前記細棒部分が結
露水の滴下位置に配置されていることが望ましい。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】抗菌用部材を受け皿状にした場合には、結
露水を洩れなく受けることができ、更に下流に流れる結
露水に対して抗菌剤を混入させることができる。また、
結露水の滴下位置に配置されたスリット間の細棒部分に
抗菌剤を含む水溶性物質を配置することにより、結露水
中に水溶性物質を効率よく溶かし込むことができ、抗菌
剤を滞りなく混入させることができる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、エバポレータ周辺の水の貯まるところを重点的に殺
菌することができ、空調装置からの悪臭の発生の問題を
解決することができる。しかも持続的な殺菌作用を発揮
することができる。また、ユニットケースの大小に拘わ
らず、取り扱いやすい抗菌用部材の形で簡単にエバポレ
ータ及びその周辺に付加的に配置することができるの
で、コストアップを抑えることができる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】抗菌用部材を櫛形にし、歯の先端に抗菌剤
を含む水溶性物質を配置した場合には、エバポレータの
フィンの隙間に櫛形の歯を挿入することにより、エバポ
レータに抗菌用部材を簡単に装着することができる。し
かも、結露水に溶けやすい状態で水溶性物質を配置する
ことができる。また、抗菌用部材の製作に関しては、櫛
の歯を水溶性物質を溶解させた液に浸して持ち上げるだ
けでよいので、製作が簡単である。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】抗菌用部材を受け皿状にし、結露水の滴下
位置に配置されたスリット間の細棒部分に抗菌剤を含む
水溶性物質を配置した場合には、結露水を洩れなく受け
ることができ、下流に流れる結露水に対して効率よく抗
菌剤を混入することができる。しかも、結露水中に水溶
性物質を効率よく溶かし込むことができ、抗菌剤を滞り
なく混入させることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C02F 1/50 520 C02F 1/50 520P 531 531J 540 540F 550 550H

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エバポレータの結露水の流下経路上に、
    抗菌剤を含む水溶性物質を保持した抗菌用部材を配置し
    たことを特徴とする空調装置の殺菌機構。
  2. 【請求項2】 前記抗菌用部材が、エバポレータのフィ
    ンの隙間に歯を挿入することでエバポレータに装着され
    る櫛形をなしており、櫛の歯の先端に前記抗菌剤を含む
    水溶性物質が配置されていることを特徴とする請求項1
    記載の空調装置の殺菌機構。
  3. 【請求項3】 前記抗菌用部材が、エバポレータより滴
    下する結露水を受ける受け皿状をなしており、結露水の
    滴下位置に前記抗菌剤を含む水溶性物質が配置されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の空調装置の殺菌機
    構。
JP10155233A 1998-05-15 1998-05-20 空調装置の殺菌機構 Pending JPH11325652A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10155233A JPH11325652A (ja) 1998-05-20 1998-05-20 空調装置の殺菌機構
PCT/JP1999/002508 WO1999059832A1 (fr) 1998-05-15 1999-05-14 Systeme de conditionnement d'air pour automobile

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10155233A JPH11325652A (ja) 1998-05-20 1998-05-20 空調装置の殺菌機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11325652A true JPH11325652A (ja) 1999-11-26

Family

ID=15601455

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10155233A Pending JPH11325652A (ja) 1998-05-15 1998-05-20 空調装置の殺菌機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11325652A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006138548A (ja) * 2004-11-12 2006-06-01 Daikin Ind Ltd 空気調和機
JP2010112674A (ja) * 2008-11-10 2010-05-20 Sanden Corp 熱交換器
KR20190037059A (ko) * 2017-09-28 2019-04-05 서울바이오시스 주식회사 광원 모듈을 포함하는 공조기 및 그것의 동작 방법
JP2020067253A (ja) * 2018-10-26 2020-04-30 三菱電機株式会社 抗菌剤保持具及び車両用空調装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006138548A (ja) * 2004-11-12 2006-06-01 Daikin Ind Ltd 空気調和機
JP4639762B2 (ja) * 2004-11-12 2011-02-23 ダイキン工業株式会社 空気調和機
JP2010112674A (ja) * 2008-11-10 2010-05-20 Sanden Corp 熱交換器
KR20190037059A (ko) * 2017-09-28 2019-04-05 서울바이오시스 주식회사 광원 모듈을 포함하는 공조기 및 그것의 동작 방법
JP2020067253A (ja) * 2018-10-26 2020-04-30 三菱電機株式会社 抗菌剤保持具及び車両用空調装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4118226A (en) Combination air filter and air treating device
JP2001259330A (ja) 空気浄化装置およびこれを備えた家電機器
JP4622372B2 (ja) 加湿装置
US6197262B1 (en) Device for the depuration and sanitization of air
JPH11325652A (ja) 空調装置の殺菌機構
CN100354013C (zh) 开放式凝胶传送装置
JP2009136305A (ja) ドライヤー
US6726749B2 (en) Apparatus and method for wet filtering machine exhaust
JPH11342729A (ja) エバポレータ用シール
JPH01114633A (ja) 脱臭および殺菌装置付エア・コンディショナー
JP3007078B1 (ja) 微生物を利用する脱臭装置
JPH0520745U (ja) 空気清浄器
CN113660960A (zh) 除污染装置和系统
US8061301B1 (en) Method and apparatus for reducing malicious odors from a cat litter receptacle
WO1999059832A1 (fr) Systeme de conditionnement d'air pour automobile
JPH0621368Y2 (ja) 整髪美容器
KR20200002738U (ko) 교체형 카트리지 방향제를 구비한 차량용 훈증 방향장치
JPH11351622A (ja) 空気処理装置
KR102429268B1 (ko) 지속적인 항균 기능을 위해 부직포 제조용 소재에 은을 코팅하는 방법
JPH0271821A (ja) 脱臭装置
JPH0567511U (ja) 空気調和装置の殺菌機構
JPH02206464A (ja) 消臭器
JPH069658Y2 (ja) 消臭装置
JP2006230868A (ja) 電気掃除機
JPH0894166A (ja) 換気装置