JPH11325200A - ロープ巻掛け伝動装置 - Google Patents

ロープ巻掛け伝動装置

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JPH11325200A
JPH11325200A JP17202998A JP17202998A JPH11325200A JP H11325200 A JPH11325200 A JP H11325200A JP 17202998 A JP17202998 A JP 17202998A JP 17202998 A JP17202998 A JP 17202998A JP H11325200 A JPH11325200 A JP H11325200A
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JP
Japan
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winding drum
rope
pin
groove
winding
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Pending
Application number
JP17202998A
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English (en)
Inventor
Kenji Ito
謙二 伊藤
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Individual
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】巻胴の表面にV溝を設け、ロープが巻胴に堅固
に接触し、ガイドローラに滑らかに通過させロープの損
傷を少なくしてロープの耐久性を向上させること。ま
た、巻胴と主軸との連結を堅固に連結するため、巻胴と
主軸の間をピンを使用した。ピンの両端に穴を空け、ポ
ンチで穴を拡大し、巻胴に食い込ませ容易にピンが抜け
なくしたものである。 【解決手段】巻胴1にV溝を設置し、ガイドローラ5の
外側をV溝を設け、ロープ3が巻胴にすべること無く堅
固に且つ滑らかに走行できる構造にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、避難用緩降機,荷物
用リフト,ウインチ,クレーン等に利用が可能である。
【0002】
【従来の技術】特許2114394号において従来は、
巻胴の外周は、平らであった。ゆえに、ロープに張力が
加わると、ロープが装置から出ていく側のロープは、ロ
ープ間のピッチが狭くなっており、ロープが入って来る
側のロープ間のピッチが大きくなっていた。つまり、ロ
ープが巻胴の軸方向に滑りが生じていた。また、ロープ
の巻胴側の極一部の狭い範囲で巻胴に接していたため、
ロープの巻胴に接している部分のみで巻胴に回転力を伝
えていた。故に、ロープの巻胴に接している部分の単位
面積当たりの負荷が大きいため、ロープの破損が激し
く、短時間の使用でロープが毛羽立を生じ、長時間の使
用は困難であった。主軸と巻胴の連結は、一般的にはキ
ーを使用する。緩降装置等の巻胴の軽量化を要求する場
合、巻胴の重量を減らすために、アルミ等の軽金属を使
用する。しかし、軽金属にキー溝を彫り、主軸と連結す
ると、巻胴の回転方向に振動がある場合、金属のキー溝
がへたり、塑性変形をし、キーとキー溝の間に隙間がで
き、長時間の使用で巻胴が破損を生じていた。従来、ガ
イドローラーには隣接するロープ同志が重なり合うこと
を防止するため、各ロープの間に鍔を入れていたが、鍔
の外周にロープが擦れ、ロープを損傷していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】巻胴1の外周を掛け回
る隣接するロープ3のピッチを強制的に一定にすればロ
ープ3が巻胴1の軸方向に強制的にずれ込み移動するす
ることによるロープ3の損傷が少なくなる。強制的にピ
ッチを一定にさせる方法として、巻胴1の外周部に一定
間隔のV溝A6を設けることが最良の手段である。さら
にV溝A6にすれば楔効果で摩擦抵抗が増加する。ロー
プ3は、巻胴1のV溝A6に二箇所以上接することとな
り、ロープ3の接触面の面積が増加し、ロープ3の損傷
が減少する。巻胴1のキー溝の損傷,変形を防止するた
めに、巻胴1の材質を硬い鉄又は鋳物等を使用し、かつ
巻胴1の軸方向の長さを長くして使用していた。しか
し、鉄は重いため巻胴1の軽量化には壁があった。ガイ
ドローラ5は鍔状よりV溝B10にするとロープ3が滑
らかにガイドローラ5に出入りし易い。鍔状であると、
鍔の外周でロープ3が傷つき易い。
【0004】
【発明が解決するための手段】1.ロープ3が巻胴1の
円周方向において、滑りを無くする。 2.ロープ3が巻胴1の軸方向において、滑りを無くす
る。 3.ロープ3が巻胴1,ガイドローラ5を通過すると
き、ロープ3の損傷を少なくする。 4.巻胴1からの主軸2に力を伝達するとき、回転方向
の衝撃トルクが連続して繰り返される場合、巻胴1の耐
久性の向上を計る。 5.上記4において巻胴1と主軸2を連結するピン8が
回転方向の振動で抜けないようにする。
【0005】
【作用】次に本発明の作用を述べる。巻胴1の外周にV
溝A6を造るとロープ3が巻胴1に接するロープ単位長
さ当たりの圧力をFとすると、図6のごとく F=2R(sinα+fcosα) 摩擦角をφとすると f=μR=Rtanφ F=2R(sinα+tanφcosα)=2Rsin
(φ+α)/cosφ ∴R=Fcosφ/2sin(φ+α) となる。RはV溝A6の両側にあるので、ロープ3はV
溝A6に2Rの負荷が加わることとなる。ロープ3が巻
胴1に伝達する回転力は、2μRである。巻胴1にV溝
A6が無い場合、ロープ3が巻胴1に伝達する回転力
は、μFである。αの値は、Vベルト車のみぞ部の形状
および寸法(JISB1854−1965)のデータを
参考にすると、17〜19゜である。μの値は、巻胴の
材質をアルミニウムの表面にアルマイト処理加工をした
物,ロープはナイロンを使用した場合、機械工学便覧
[第4版]第3編第5章摩擦,第5表 金属の室温,大
気中の運動固体摩擦係数 同種金属どうし 軟鋼−軟鋼
で0.35〜0.40,第6表 非金属の室温,大気中
の固体摩擦係数 摩擦片ナイロン−摩擦面 ナイロンで
0.15〜0.25のデータから0.25〜0.33位
であると推測できる。2Rは上式,上記αの値,μの値
からFより大きいため、巻胴1の回転伝達力は、増加す
る。ここで注意をしなければならないことは、ロープ3
がV溝A6から自然に抜けなければならない。そのため
の条件は、α>φである。しかも、ロープ3が巻胴1に
接触する面積が増加するため、ロープ3の損傷が減少
し、ロープ3の寿命を長くすることができる。 巻胴1
と主軸2の中心を貫通するピン8を巻胴1の軸方向に数
本挿入すると、キーと違って主軸2,巻胴1の回転上の
遊びが無くなるため、巻胴1の内径と、主軸2の外周と
の境界のピン8にせん断力が加わる。
【0006】
【実施例】図1〜図4のごとく、巻胴1の外周にロープ
3径より大きいピッチで断面がV溝A6を有する凸凹を
造り、ロープ3を一定間隔で巻胴1に掛け回り、巻胴1
上のV溝A6に食い込ませ、楔効果で摩擦抵抗を増加さ
せたこと。巻胴1と主軸2の各々の中心を通る幾つかの
ピン8で連結することで、回転方向に遊びの無い堅固に
連結し、巻胴1と主軸2の間のせん断力を向上し、回転
トルクを向上したことを特徴とする。上記ピン8の両端
には穴9を空け、ピン8を巻胴1に挿入した後、図5の
ようにピン8の両端の穴9をポンチで叩き、ピン8の先
端を拡げ、ピン8の先端を軽金属でできた巻胴1の中に
食い込ませ、絶対に抜けないようにしたこと。ガイドロ
ーラ5の形状は、巻胴1の外周の凸凹に合わせて巻胴1
の凹の部分はガイドローラ5を凸にし、互いにぶつから
ないようにし、軸方向の凹凸の形状は複数のV溝B10
を用い、ロープ3がV溝B10に挟まった状態で通過す
る。
【0007】
【効果】巻胴1の外周にV溝A6を彫り、V溝A6にロ
ープ3を通すと、ロープ3が巻胴1上において円周方
向,軸方向において滑りがなくなっただけでなくロープ
3の損傷が激減した。巻胴1と主軸2の中心を通るピン
8を使用すると、巻胴1,主軸2の回転方向のガタ,間
隙が無いため、ピン8周辺の塑性変形が無いため、耐久
性,伝達トルクが向上した。巻胴1,主軸2に強い振動
があると回転方向の振動でピン8が抜けて危険な状態に
遭遇したが、図5のようにピン8の両端を外側に拡げ、
巻胴1に食い込ませると、ピン8の抜けは無くなった。
【図面の簡単な説明】
【第1図】巻胴とガイドローラにロープを巻いた正面の
B−B断面図
【第2図】巻胴とガイドローラにロープを巻いた図1の
A−A断面図
【第3図】巻胴とガイドローラにロープを巻いた図2の
C−C断面図
【第4図】巻胴とガイドローラにロープを巻いたロープ
の出入口から見たD−D断面図
【第5図】ピンを巻胴に食い込ませた断面拡大図
【第6図】ロープがV溝に接触した時の力の関係を表示
した図
【符号の説明】
1・・・巻胴 2・・・主軸 3・・・ロープ 4・・・本体 5・・・ガイドローラ 6・・・V溝A 7・・・カラー 8・・・ピン 9・・・穴 10・・・V溝B

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】巻胴1の外周にロープ3径より大きいピッ
    チで断面がV溝A6を有する凹凸を造り、ロープ3を一
    定の間隔で巻胴1に掛け回し、巻胴1上においてロープ
    3が巻胴1上のV溝A6に食い込ませ楔効果で摩擦抵抗
    を増加させ、滑りを無くしたことを特徴とする。
  2. 【請求項2】巻胴1と主軸2を各々の中心を通過する幾
    つかのピン8で連結したことを特徴とする。
  3. 【請求項3】上記ピン8の両端には穴9が空いており、
    ピン8を巻胴1に挿入した後、ピン8の両端の穴9をポ
    ンチで叩き、ピン8の先端を広げ、ピン8の先端を巻胴
    1に杭込ませ、絶対に抜けないようにしたことを特徴と
    する。
  4. 【請求項4】ガイドローラ5の形状は算盤の玉のような
    断面形状にし、巻胴1の外周の凹凸に合わせて、巻胴1
    の凹の部分は、ガイドローラ5を凸にし、互いがぶつか
    らないようにし、ガイドローラー5の軸方向の凹凸の形
    状は、V溝B10を用し、ロープ3がV溝B10に挟ま
    った状態で通過することを特徴とする。
JP17202998A 1998-05-15 1998-05-15 ロープ巻掛け伝動装置 Pending JPH11325200A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001033109A1 (en) * 1999-10-29 2001-05-10 Boris Rogelja Improved pulley
WO2002074677A3 (en) * 2001-03-19 2003-05-30 Kone Corp Elevator and traction sheave of an elevator
JP2010023928A (ja) * 2008-07-15 2010-02-04 Toyota Industries Corp フォークリフトの配管装置
CN104455247A (zh) * 2014-11-28 2015-03-25 谢兴宝 拉动式绳传动装置及在自动升、降旗系统中的应用
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CN107435728A (zh) * 2017-07-27 2017-12-05 南通博旭时装有限公司 一种纺织设备滑轮组装置

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