JPH11324803A - エンジン本体及び気化器間の断熱構造 - Google Patents

エンジン本体及び気化器間の断熱構造

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JPH11324803A
JPH11324803A JP12449598A JP12449598A JPH11324803A JP H11324803 A JPH11324803 A JP H11324803A JP 12449598 A JP12449598 A JP 12449598A JP 12449598 A JP12449598 A JP 12449598A JP H11324803 A JPH11324803 A JP H11324803A
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JP
Japan
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heat insulating
carburetor
insulating member
engine body
heat
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JP12449598A
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English (en)
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Sei Watanabe
生 渡邉
Yoshikazu Yamada
義和 山田
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 気化器の支持剛性を低下させることなく断熱
部材の長さの増加を可能にして,断熱性に優れたエンジ
ン本体及び気化器間の断熱構造を提供する。 【解決手段】 エンジン本体1と気化器2との間に断熱
部材30を介裝した断熱構造において,断熱部材30を
第1ボルト37によりエンジン本体1に固着すると共
に,この断熱部材30に気化器2を第2ボルト38によ
り固着し,断熱部材30の外周面に,その軸方向に延び
る多数の放熱フィン35を一体に突設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,エンジン本体と,
これに取付けられる気化器との間に,エンジン本体の吸
気ポート及び気化器の吸気道間を連通する吸気路を有す
る断熱部材を介裝して,エンジン本体の熱による気化器
の加熱を防止するようにした,エンジン本体及び気化器
間の断熱構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】かゝるエンジン本体及び気化器間の断熱
構造は,例えば,特開昭57−171062号公報に開
示されているように,既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かゝるエンジン本体及
び気化器間の断熱構造において,その断熱性を向上させ
るには,断熱部材の長さを増加させることが有効である
が,断熱部材の長さが長くなると,エンジン本体からの
気化器のオーバハングが大きくなって,気化器の支持剛
性が低下し,気化器が振動し易くなる。
【0004】本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたも
ので,気化器の支持剛性を低下させることなく断熱部材
の長さの増加を可能にして,断熱性に優れた前記エンジ
ン本体及び気化器間の断熱構造を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,本発明は,エンジン本体と,これに取付けられる気
化器との間に,エンジン本体の吸気ポート及び気化器の
吸気道間を連通する吸気路を有する断熱部材を介裝して
なる,エンジン本体及び気化器間の断熱構造において,
前記断熱部材を第1ボルトによりエンジン本体に固着す
ると共に,この断熱部材に気化器を第2ボルトにより固
着し,前記断熱部材の外周面に,その軸方向に延びる多
数の放熱フィンを突設したことを第1の特徴とする。
【0006】この第1の特徴によれば,断熱部材はエン
ジン本体及び気化器間のみならず,第1及び第2ボルト
間にも介在すること,及び断熱部材外周の多数の放熱フ
ィンの放熱作用で断熱部材が冷却されることによって,
エンジン本体から気化器への熱伝導を効果的に抑制する
ことができる。また,前記多数の放熱フィンは,断熱部
材の軸方向に延びて,該部材の曲げ剛性を強化するの
で,断熱部材の断熱性を高めるべく,その長さを増加さ
せるたとき,エンジン本体からの気化器のオーバハング
が大きくなっても,気化器の支持剛性を充分に確保し,
その振動を防ぐことができる。
【0007】また本発明は,上記特徴に加えて,前記断
熱部材に,その外周面から半径方向外方に張り出す遮熱
フランジをエンジン本体側に偏倚して一体に形成し,こ
の遮熱フランジより気化器側の前記断熱部材の外周面に
前記放熱フィンを突設すると共に,これを前記遮熱フラ
ンジに結合したことを第2の特徴とする。
【0008】この第2の特徴によれば,断熱部材の遮熱
フランジによりエンジン本体の輻射熱を遮って,その輻
射熱による気化器の加熱を防ぐことができると共に,遮
熱フランジと放熱フィンとの結合により,断熱部材の曲
げ剛性を効果的に強化することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を,添付図面
に示す本発明の一実施例に基づいて,以下に説明する。
【0010】図1は本発明のエンジン本体及び気化器間
の断熱構造を備えた空冷エンジンの一使用例を示す斜視
図,図2はそのエンジンの縦断正面図,図3は図2の3
−3線断面図,図4は図3の要部拡大図,図5は上記断
熱構造の断熱部材の正面図,図6は同背面図,図7は図
5の7−7線断面図である。
【0011】先ず,図1に示すように,空冷エンジンE
はハンドヘルド型に構成されて,例えば動力トリマTの
駆動部に取付けられる。動力トリマTは,その作業状態
によりカッタをあらゆる方向へ向けて使用されるので,
その都度エンジンEも大きく傾けられ,あるいは逆さに
され,その運転姿勢は一定しない。
【0012】図2及び図3において,上記空冷エンジン
Eのエンジン本体1には,その前後に気化器2及び排気
マフラ3がそれぞれ取付けられ,気化器2の吸気道入口
にエアクリーナ4が装着される。またエンジン本体1の
下面には燃料タンク5が取付けられる。気化器2は,エ
ンジンEの吸気脈動を利用して燃料タンク5から燃料を
汲み上げ,余剰燃料を該タンク5に還流させるダイヤフ
ラムポンプを備えており,どのような姿勢でも吸気道に
燃料を噴出し得るようになっている。
【0013】エンジン本体1は,ヘッド一体型のシリン
ダブロック6と,このシリンダブロック6の下端面に接
合されるクランクケース7からなっており,シリンダブ
ロック6は,ピストン8を収容するする単一のシリンダ
9を中心部に備え,その外周には多数の冷却フィン10
を備えている。
【0014】クランクケース7は,上下一対のケース半
体7a,7bを相互にボルト結合してなるもので,ピス
トン8にコンロッド11を介して連接するクランク軸1
2は,両ケース半体7a,7b間に支承される。
【0015】クランクケース7の一端部には,クランク
室13に隣接する油溜室14が形成され,該室14に貯
留される潤滑油を攪拌してオイルミストを生成するオイ
ルスリンガ15がクランク軸12に固着される。この油
溜室14で生成されたオイルミストは,エンジンEの各
部に潤滑のために供給される。
【0016】クランク軸12の一端には,フライホイー
ルマグネトー19の冷却ファン20付きロータ21が固
着され,このロータ21と作業機用駆動軸22との間に
遠心クラッチ23が介裝される。したがって,クランク
軸12の回転数を所定値以上上昇させると,遠心クラッ
チ23の自動接続により,クランク軸12から駆動軸2
2を回転駆動することができる。
【0017】エンジン本体1には,上記ロータ21及び
シリンダブロック6の周囲を覆う導風板24と,燃料タ
ンク5の下面を覆う下部カバー25とが取付けられ,こ
れらによりエンジンEの下部からロータ21周りを経て
排気マフラ3の周囲に至る冷却風通路26が形成され,
それの入口26iは下部カバー25の周壁に設けられ
る。而して,クランク軸12によりロータ21が回転駆
動されると,冷却ファン20の回転により,入口26i
に吸入された外気,即ち冷却風が冷却風通路26を流れ
て,燃料タンク5,エンジン本体1,気化器2及び排気
マフラ3を順次冷却する。
【0018】図4ないし図7に示すように,前記エンジ
ン本体1及び気化器2間には,フェノールレジン等の断
熱性材料で成形された断熱部材30が介裝される。この
断熱部材30は,エンジン本体1の吸気ポート1a及び
気化器2の吸気道2a間を連通する吸気路30aを中心
部に有する胴部31と,この胴部31のエンジン本体1
側に偏倚した位置で,その外周面に一体に形成されて半
径方向外方に延びる方形の遮熱フランジ32と,この遮
熱フランジ32のエンジン本体1側で胴部31の外周面
に一体に形成されると共に,吸気路30aを挟んで配置
される一対の第1ボス33と,胴部31の全長にわた
り,その外周面に一体に形成されると共に,吸気路30
aを挟んで配置される一対の第2ボス34とからなって
おり,遮熱フランジ32より気化器2側の胴部31の外
周面には,胴部31の軸方向に延び且つ遮熱フランジ3
2に結合する多数の放熱フィン35が一体に形成され
る。各第2ボス34の,エンジン本体1側の端面には,
六角形断面のボルト頭部回り止め凹部36が形成され
る。
【0019】エンジン本体1の,断熱部材30に対向す
る端面には,第1ボルト37が植設されており,これら
を上記第1ボス33に挿通して,それらの先端にナット
39を螺合,緊締することにより,断熱部材30はエン
ジン本体1に固着される。第2ボス34には,第2ボル
ト38が挿通され,その六角頭部38aがボルト頭部回
り止め凹部36に嵌込まれる。頭部38aはエンジン本
体1から熱伝導を受けないよう,該本体1に接触させな
い。第2ボルト38は,断熱部材30に隣接する気化器
2のみならず,気化器2の入口側に隣接するエアクリー
ナ4のクリーナケース42の端壁をも貫通するもので,
その先端にナット40を螺合,緊締することにより,気
化器2及びクリーナケース42が断熱部材30に共締め
される。
【0020】クリーナケース42にはクリーナエレメン
ト43が装着されると共に,該ケース42の開放端にク
リーナカバー44が結合される。
【0021】而して,エンジンEの作動中,エアクリー
ナ4の吸入口4iに流入した空気は,クリーナケース4
2及びクリーナカバー44間の環状通路45からクリー
ナエレメント43を通過しながら濾過され,気化器2の
吸気道2aへと吸入される。吸気道2aに吸入された空
気は,スロットル弁16により流量を制御され,図示し
ない燃料ノズルからの噴出燃料と混合気を生成しつゝ,
断熱部材30の吸気路30aを経て,エンジン本体1の
燃料室に供給される。
【0022】エンジンEの運転中は,前述のように,冷
却ファン20の回転により冷却風通路26に冷却風を生
起させ,気化器2やエンジン本体1等を強制的に冷却す
るので,エンジン本体1の熱による気化器2の加熱は元
々起こり難い。
【0023】しかしながら,エンジンEの運転が停止す
ると,冷却ファン20の回転も停止するため,それまで
エンジン本体1に蓄積された熱が気化器2側に伝達しよ
うとするが,エンジン本体1及び気化器2間には比較的
長い断熱部材30が介在してその熱伝達を遅らせるこ
と,断熱部材30の外周の多数の放熱フィン35の放熱
作用により断熱部材30の冷却を促進すること,及び断
熱部材30の外周にエンジン本体1側へ偏倚して形成さ
れた遮熱フランジ32がエンジン本体1からの輻射熱を
遮断して,気化器2に作用させないこと等によって,エ
ンジン本体1から気化器2への熱伝導を効果的に抑える
ことができる。したがって,気化器2の過熱によるベー
パロックは回避されるので,エンジンEの高温状態での
再始動も的確に行うことができる。
【0024】また断熱部材30をエンジン本体1に結合
する第1ボルト37と,断熱部材30に気化器2を結合
する第2ボルト38との間には断熱部材30が介在する
ことになるから,これらボルト37,38間での熱伝導
も断熱部材30により抑制され,したがってこれらボル
ト37,38を経由してのエンジン本体1から気化器2
への熱伝導を防ぐことができる。
【0025】ところで,比較的長い断熱部材30の採用
によれば,エンジン本体からの気化器2のオーバハング
が大きくなるが,断熱部材30の外周の多数の放熱フィ
ン35は,該部材30の軸方向に延びて遮熱フランジ3
2に結合するので,遮熱フランジ32と協働して断熱部
材30の曲げ剛性を効果的に強化することができる。そ
の結果,気化器2の支持剛性が強化され,オーバハング
の大きい気化器2でも振動が生じ難くなり,安定した性
能を確保することができる。
【0026】また多数の上記放熱フィン35は,断熱部
材30の座屈強度をも強化するので,断熱部材30は第
2ボルト38の締めつけ力にも充分耐えることができ,
気化器2及びエアクリーナ4を強固に支持することがで
きる。
【0027】本発明は,上記各実施例に限定されること
なく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可
能である。例えば,放熱フィン35は,断熱部材30の
胴部31に,その全長にわたり形成することもできる。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の特徴によれ
ば,エンジン本体と,これに取付けられる気化器との間
に,エンジン本体の吸気ポート及び気化器の吸気道間を
連通する吸気路を有する断熱部材を介裝してなる,エン
ジン本体及び気化器間の断熱構造において,前記断熱部
材を第1ボルトによりエンジン本体に固着すると共に,
この断熱部材に気化器を第2ボルトにより固着し,前記
断熱部材の外周面に,その軸方向に延びる多数の放熱フ
ィンを突設したので,断熱部材はエンジン本体及び気化
器間のみならず,第1及び第2ボルト間にも介在するこ
と,及び断熱部材外周の多数の放熱フィンの放熱作用で
断熱部材が冷却されることによって,エンジン本体から
気化器への熱伝導を効果的に抑制することができる。ま
た,前記多数の放熱フィンは,断熱部材の軸方向に延び
て,該部材の曲げ剛性を強化するので,断熱部材の断熱
性を高めるべく,その長さを増加させるたとき,エンジ
ン本体からの気化器のオーバハングが大きくなっても,
気化器の支持剛性を充分に確保し,その振動を防ぐこと
ができる。
【0029】また本発明の第2の特徴によれば,前記断
熱部材に,その外周面から半径方向外方に張り出す遮熱
フランジをエンジン本体側に偏倚して一体に形成し,こ
の遮熱フランジより気化器側の前記断熱部材の外周面に
前記放熱フィンを突設すると共に,これを前記遮熱フラ
ンジに結合したので,断熱部材の遮熱フランジによりエ
ンジン本体の輻射熱を遮って,その輻射熱による気化器
の加熱を防ぐことができると共に,遮熱フランジと放熱
フィンとの結合により,断熱部材の曲げ剛性を効果的に
強化し,気化器の支持剛性の一層の強化を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエンジン本体及び気化器間の断熱構造
を備えた空冷エンジンの一使用例を示す斜視図。
【図2】上記エンジンの縦断正面図。
【図3】図2の3−3線断面図。
【図4】図3の要部拡大図。
【図5】上記断熱構造の断熱部材の正面図。
【図6】同背面図。
【図7】図5の7−7線断面図。
【符号の説明】
1・・・・・エンジン本体 1a・・・・吸気ポート 2・・・・・気化器 2a・・・・吸気道 30・・・・断熱部材 30a・・・吸気路 32・・・・遮熱フランジ 35・・・・放熱フィン 37・・・・第1ボルト 38・・・・第2ボルト E・・・・・エンジン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン本体(1)と,これに取付けら
    れる気化器(2)との間に,エンジン本体(1)の吸気
    ポート(1a)及び気化器(2)の吸気道(2a)間を
    連通する吸気路(30a)を有する断熱部材(30)を
    介裝してなる,エンジン本体及び気化器間の断熱構造に
    おいて,前記断熱部材(30)を第1ボルト(37)に
    よりエンジン本体(1)に固着すると共に,この断熱部
    材(30)に気化器(2)を第2ボルト(38)により
    固着し,前記断熱部材(30)の外周面に,その軸方向
    に延びる多数の放熱フィン(35)を一体に突設したこ
    とを特徴とする,エンジン本体及び気化器間の断熱構
    造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のものにおいて,前記断熱
    部材(30)に,その外周面から半径方向外方に張り出
    す遮熱フランジ(32)をエンジン本体(1)側に偏倚
    して一体に形成し,この遮熱フランジ(32)より気化
    器(2)側の前記断熱部材(30)の外周面に前記放熱
    フィン(35)を突設すると共に,これを前記遮熱フラ
    ンジに結合したことを特徴とする,エンジン本体及び気
    化器間の断熱構造。
JP12449598A 1998-05-07 1998-05-07 エンジン本体及び気化器間の断熱構造 Pending JPH11324803A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016205147A (ja) * 2015-04-15 2016-12-08 株式会社やまびこ 動力作業機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016205147A (ja) * 2015-04-15 2016-12-08 株式会社やまびこ 動力作業機

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