JPH11324638A - 排気系バルブの弁体組み付け方法と排気系バルブ - Google Patents

排気系バルブの弁体組み付け方法と排気系バルブ

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JPH11324638A
JPH11324638A JP10123076A JP12307698A JPH11324638A JP H11324638 A JPH11324638 A JP H11324638A JP 10123076 A JP10123076 A JP 10123076A JP 12307698 A JP12307698 A JP 12307698A JP H11324638 A JPH11324638 A JP H11324638A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弁体の支軸が挿着される軸穴の位置精度によ
らずバルブ閉時に高いガスシール性を安定して得ること
ができる排気系バルブの弁体組み付け方法と排気系バル
ブを提供すること。 【解決手段】 弁体1に形成したシール球面11と弁座
2に形成したシールテーパ面21との接触によりバルブ
シール面を構成し、弁体1の第1軸支持部1cには支軸
3の径に略一致する径の軸穴4を開穴し、弁座2の第2
軸支持部2cにはパイプ軸方向の径が支軸3の径に略一
致しパイプ軸直交方向の径が支軸3の径よりも長い長穴
5を開穴し、弁座2に弁体1を設定し、その後、支軸3
を長穴5と軸穴4に挿入し、さらに、弁体1と弁座2の
シール面密着を保った状態で支軸3の両端部を弁座2の
第2軸支持部2cの長穴5に溶接固定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マフラ内排気パイ
プの端部等に設けられる排気系バルブの弁体組み付け方
法と排気系バルブの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、マフラ内排気パイプの端部に設け
られる排気系バルブとしては、例えば、平成7年5月1
8日に国際公開された国際公開番号WO95/1346
0号公報に記載のものが知られている。
【0003】この公報には、バルブ閉による消音性能と
バルブ開による出力向上性能を両立させるため、図5に
示すように、マフラ内排気パイプの開口端部にシールテ
ーパ面が形成された弁座が設けられ、マフラ内排気パイ
プに固定された支柱に対し支軸により開閉可能に弁体が
支持され、該弁体にはバネによる付勢力を受けながら弁
座のシールテーパ面と密着することによりバルブ全閉状
態を得るシールテーパ面が形成された排気系バルブが記
載されている。尚、マフラ内排気パイプを流れる排気ガ
スによる流体力がバネ力を上回ると、支軸を中心に弁体
が回動しバルブが開く。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の排気系バルブにあっては、弁座と弁体とのシールテ
ーパ面が互いに面接触することによりガスシール性を確
保する構造としているため、支柱と弁体との各々の支軸
穴の中心位置にずれがあると、シールテーパ面の面接触
が確保されず、ガスシール性が悪化する。
【0005】これに対し、製造上、支柱と弁体にはそれ
ぞれ別々に設計位置に支軸の径と略一致する径の軸穴が
開穴されるため、支軸を挿入して組み付けた時、組み合
わせによる個々のバラツキを吸収することができず、軸
穴の中心位置が多少ずれてしまうのを許容せざるを得な
い状況にあり、この軸穴の中心位置ずれによりバルブ閉
時にシールテーパ面の面接触による安定したガスシール
性が得られず、その結果、この排気系バルブが採用され
るマフラの消音性能もそれに伴ってバラツキが生じると
いう問題があった。
【0006】本発明が解決しようとする課題は、弁体の
支軸が挿着される軸穴の位置精度によらずバルブ閉時に
高いガスシール性を安定して得ることができる排気系バ
ルブの弁体組み付け方法と排気系バルブを提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】(解決手段1)上記課題
の解決手段1(請求項1)は、排気パイプの端部に設け
られた弁座に対し支軸を介して開閉可能に弁体を組み付
ける排気系バルブの弁体組み付け方法において、前記弁
体に形成したシール球面と前記弁座に形成したシールテ
ーパ面との接触によりバルブシール面を構成し、前記弁
体の第1軸支持部には支軸の径に略一致する径の軸穴を
開穴し、前記弁座の第2軸支持部にはパイプ軸方向の径
が支軸の径に略一致しパイプ軸直交方向の径が支軸の径
よりも長い長穴を開穴し、前記弁座に弁体を設定し、そ
の後、支軸を長穴と軸穴に挿入し、さらに、弁体と弁座
のシール面密着を保った状態で支軸の両端部を弁座の第
2軸支持部の長穴に溶接固定したことを特徴とする。
【0008】(解決手段2)上記課題の解決手段2(請
求項2)は、排気パイプの端部に設けられた弁座に対し
支軸を介して開閉可能に設けられた弁体を備えた排気系
バルブにおいて、前記弁体に形成されたシール球面と、
前記弁体の第1軸支持部に開穴され、支軸の径に略一致
する径に設定された軸穴と、前記弁座に形成されたシー
ルテーパ面と、前記弁座の第2軸支持部に開穴され、パ
イプ軸方向の径が支軸の径に略一致しパイプ軸直交方向
の径が支軸の径よりも長く設定された長穴と、前記弁体
と弁座のシール面密着を保った位置にて支軸の両端部と
弁座の第2軸支持部の長穴とを溶接固定する溶接部とを
有することを特徴とする。
【0009】(解決手段3)上記課題の解決手段3(請
求項3)は、排気パイプの端部に設けられた弁座に対し
支軸を介して開閉可能に弁体を組み付ける排気系バルブ
の弁体組み付け方法において、前記弁体の第1軸支持部
には支軸の径に略一致する径の軸穴を開穴し、前記弁座
の第2軸支持部には支軸の径より大径の大径穴を開穴
し、前記弁座に弁体を設定し、両端部に大径穴の径より
さらに大径の介在板を設けた支軸を用い、弁体と弁座の
シール面密着を保った状態で支軸の両端部の介在板と弁
座の第2軸支持部に開穴した大径穴とを溶接固定したこ
とを特徴とする。
【0010】(解決手段4)上記課題の解決手段4(請
求項4)は、排気パイプの端部に設けられた弁座に対し
支軸を介して開閉可能に設けられた弁体を備えた排気系
バルブにおいて、前記弁体の第1軸支持部に開穴され、
支軸の径に略一致する径に設定された軸穴と、前記弁座
の第2軸支持部に開穴され、支軸の径より大径に設定さ
れた大径穴と、前記支軸の両端部に設けられ、前記大径
穴の径よりさらに大径に設定された介在板と、前記弁体
と弁座のシール面密着を保った位置にて支軸の両端部の
介在板と弁座の第2軸支持部に開穴した大径穴とを溶接
固定する溶接部とを有することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)実施の形態1は
請求項1と請求項2に記載の発明に対応する排気系バル
ブの弁体組み付け方法と排気系バルブである。
【0012】[排気系バルブの弁体組み付け方法につい
て]図1は実施の形態1の排気系バルブの弁体組み付け
方法の説明図で、1は弁体、1aは本体部、1bはシー
ル部、1cは第1軸支持部、11はシール球面、2は弁
座、2aはパイプ部、2bはシール部、2cは第2軸支
持部、21はシールテーパ面、3は支軸、4は軸穴、5
は長穴、7は溶接部、X1は弁体軸心、X2は弁座軸心
である。
【0013】実施の形態1の排気系バルブの弁体組み付
け方法は、図外のマフラ内排気パイプの端部に設けられ
た弁座2に対し支軸3を介して開閉可能に弁体1を組み
付ける方法であり、バルブ閉時のバルブシール面は、弁
体1に形成したシール球面11と弁座2に形成したシー
ルテーパ面21との線接触による。
【0014】前記弁体1は、図1(イ) に示すように、プ
レス成形により一体成形された本体部1aとシール部1
bと第1軸支持部1cにより構成され、シール部1bに
はシール球面1aが形成され、第1軸支持部1cには支
軸3の径に略一致する径の軸穴4が開穴されている。
【0015】前記弁座2は、図1(ロ) に示すように、プ
レス成形により一体成形されたパイプ部2aとシール部
2bと第2軸支持部2cにより構成され、シール部2b
にはシールテーパ面21が形成され、第2軸支持部2c
にはパイプ軸方向の径が支軸3の径に略一致しパイプ軸
直交方向の径が支軸3の径よりも長い長穴5が開穴され
ている。
【0016】前記支軸3は、図1(ハ) に示すように、丸
棒材を一定の長さに分断しただけの軸部材である。
【0017】これら部材1,2,3による弁体組み付け
方法を説明すると、まず、弁座2に弁体1を設定し、そ
の後、支軸3を長穴5と軸穴4に挿入し、さらに、図1
(ニ)に示すように、長穴5による調整余裕代の範囲で弁
体1の弁体軸心X1と弁座2の弁座軸心X2とが一致す
るように弁体1を調整移動させ、弁体1と弁座2のシー
ル面密着を保った状態とする。そして、シール面密着を
保った位置にて支軸3の両端部を弁座1の第2軸支持部
2cの長穴5に溶接固定する。
【0018】[排気系バルブについて]図2は実施の形
態1の排気系バルブの軸支持部を示す断面図で、1bは
シール部、1cは第1軸支持部、2bはシール部、2c
は第2軸支持部、3は支軸、4は軸穴、5は長穴、6は
ブッシュ、7は溶接部である。
【0019】実施の形態1の排気系バルブは、図外のマ
フラ内排気パイプの端部に設けられた弁座2に対し支軸
3を介して開閉可能に設けられた弁体1を備えたバルブ
で、図1(ニ) 及び図2に示すように、弁体1に形成され
たシール球面11と、弁体1の第1軸支持部1cに開穴
され、支軸3の径に略一致する径に設定された軸穴4
と、弁座2に形成されたシールテーパ面21と、弁座2
の第2軸支持部2cに開穴され、パイプ軸方向の径が支
軸3の径に略一致しパイプ軸直交方向の径が支軸3の径
よりも長く設定された長穴5と、弁体1と弁座2のシー
ル面密着を保った位置にて支軸3の両端部と弁座2の第
2軸支持部2cの長穴5とを溶接固定する溶接部7とを
有する。
【0020】この排気系バルブでは、弁座2の第2軸支
持部2cに固定された支軸3を中心としてブッシュ6を
介した弁体1が回動することによりバルブ開閉動作が行
なわれるもので、バルブ閉時には、弁体1と弁座2のシ
ール面密着により高いガスシール性が発揮される。尚、
図示していないが、従来技術のように、弁体1をバルブ
閉方向に付勢するバネが支軸3の周りに設けられる。
【0021】[作用効果について]バルブ閉時に高いガ
スシール性を安定して得るには、弁体1と弁座2のシー
ル面密着を個体差なく常に確保する必要がある。
【0022】これに対し、実施の形態1での弁体1と弁
座2のシール面は、従来技術のように面接触(テーパ面
とテーパ面)ではなく、線接触(球面とテーパ面)によ
るものであるため、二次元(平面)の位置関係で弁体1
の弁体軸心X1と弁座2の弁座軸心X2とが一致すれ
ば、線接触が確保される。つまり、弁体1に対し二次元
の位置設定自由度を持たせれば良いということになる。
【0023】この弁体1の位置設定自由度に対しては、
弁座2の第2軸支持部2cに長穴5を形成しているた
め、支軸3と長穴5との隙間余裕により、図1(ニ) の矢
印に示すように、弁体1の調整移動代ができるし、ま
た、左右の二箇所に設けられた長穴5の位置において、
支軸3とに位置関係をずらすことで、支軸3を斜めに設
定することもできる。つまり、弁体1に対しては二次元
の位置設定自由度が与えられる。
【0024】よって、実施の形態1の排気系バルブの弁
体組み付け方法と排気系バルブのように、弁体1と弁座
2のシール面密着を保った状態にて支軸3の両端部を弁
座1の第2軸支持部2cの長穴5に溶接固定すること
で、弁体1の支軸3が挿着される軸穴4の位置精度によ
らずバルブ閉時に高いガスシール性を安定して得ること
ができる。
【0025】(実施の形態2)実施の形態2は請求項3
と請求項4に記載の発明に対応する排気系バルブの弁体
組み付け方法と排気系バルブである。
【0026】[排気系バルブの弁体組み付け方法につい
て]図3は実施の形態2の排気系バルブの弁体組み付け
方法の説明図で、1は弁体、1aは本体部、1bはシー
ル部、1cは第1軸支持部、11はシール球面、2は弁
座、2aはパイプ部、2bはシール部、2cは第2軸支
持部、21はシールテーパ面、3は支軸、4は軸穴、6
はブッシュ、7は溶接部、8は大径穴、9は介在板であ
る。
【0027】実施の形態2の排気系バルブの弁体組み付
け方法は、実施の形態1と同様に、図外のマフラ内排気
パイプの端部に設けられた弁座2に対し支軸3を介して
開閉可能に弁体1を組み付ける方法であり、バルブ閉時
のバルブシール面は、弁体1に形成したシール球面11
と弁座2に形成したシールテーパ面21との線接触によ
る。
【0028】前記弁体1は、図3(イ) に示すように、実
施の形態1の弁体1と同様の構成であり、プレス成形に
より一体成形された本体部1aとシール部1bと第1軸
支持部1cにより構成され、シール部1bにはシール球
面1aが形成され、第1軸支持部1cには支軸3の径に
略一致する径の軸穴4が開穴されている。
【0029】前記弁座2は、図3(ロ) に示すように、プ
レス成形により一体成形されたパイプ部2aとシール部
2bと第2軸支持部2cにより構成され、シール部2b
にはシールテーパ面21が形成され、第2軸支持部2c
には支軸3の径より大径の大径穴8が開穴されている。
【0030】前記支軸3は、図3(ハ) に示すように、丸
棒材を一定の長さに分断した軸部材の両端部に大径穴8
の径φdよりさらに大径φDの介在板9,9がカシメ等
により設けられている。
【0031】これら部材1,2,3による弁体組み付け
方法を説明すると、まず、弁体1に介在板9,9を両端
部に有する支軸3を挿着しておく。そして、弁座2に支
軸3及び介在板9,9を有する弁体1を設定し、支軸3
と大径穴8の径差による調整余裕代の範囲で弁体1の弁
体軸心X1と弁座2の弁座軸心X2とが一致するように
弁体1を調整移動させ、弁体1と弁座2のシール面密着
を保った状態とする。そして、シール面密着を保った位
置にて介在板9,9を弁座1の第2軸支持部2cの大径
穴8に溶接固定する。
【0032】[排気系バルブについて]図3(ニ) は実施
の形態2の排気系バルブの支軸部を示す断面図で、1c
は第1軸支持部、2cは第2軸支持部、3は支軸、4は
軸穴、6はブッシュ、7は溶接部、8は大径穴、9は介
在板である。
【0033】実施の形態2の排気系バルブは、図外のマ
フラ内排気パイプの端部に設けられた弁座2に対し支軸
3を介して開閉可能に設けられた弁体1を備えたバルブ
で、図3(ニ) 及び図3(ホ) に示すように、弁体1に形成
されたシール球面11と、弁体1の第1軸支持部1cに
開穴され、支軸3の径に略一致する径に設定された軸穴
4と、弁座2に形成されたシールテーパ面21と、弁座
2の第2軸支持部2cに開穴され、支軸3の径より大径
の大径穴8と、支軸3の両端部に設けられ、大径穴8の
径φdよりさらに大径φDに設定された介在板9,9
と、弁体1と弁座2のシール面密着を保った位置にて支
軸3の両端部の介在板9,9と弁座2の第2軸支持部2
cに開穴した大径穴8とを溶接固定する溶接部7とを有
する。
【0034】この排気系バルブでは、弁座2の第2軸支
持部2cに固定された支軸3を中心としてブッシュ6を
介した弁体1が回動することによりバルブ開閉動作が行
なわれるもので、バルブ閉時には、弁体1と弁座2のシ
ール面密着により高いガスシール性が発揮される。尚、
図示していないが、従来技術のように、弁体1をバルブ
閉方向に付勢するバネが支軸3の周りに設けられる。
【0035】[作用効果について]バルブ閉時に高いガ
スシール性を安定して得るには、弁体1と弁座2のシー
ル面密着を個体差なく常に確保する必要がある。
【0036】これに対し、実施の形態2での弁体1と弁
座2のシール面は、従来技術のように面接触(テーパ面
とテーパ面)ではなく、線接触(球面とテーパ面)によ
るものであるため、二次元(平面)の位置関係で弁体1
の弁体軸心X1と弁座2の弁座軸心X2とが一致すれ
ば、線接触が確保される。つまり、弁体1に対し少なく
とも二次元の位置設定自由度を持たせれば良いというこ
とになる。
【0037】この弁体1の位置設定自由度に対しては、
弁座2の第2軸支持部2cに大径穴8を形成し、この大
径穴8と第2軸支持部2cとを溶接固定するために介在
板9,9を設定しているため、支軸3と大径穴8との隙
間余裕により、図3(ニ) の矢印に示すように、上下及び
左右さらに斜めをも含む弁体1の調整移動代ができ、支
軸3とに位置関係を調整することで、支軸3を傾斜配置
等により自由に設定することができる。つまり、弁体1
に対しては三次元の位置設定自由度が与えられる。
【0038】よって、実施の形態2の排気系バルブの弁
体組み付け方法と排気系バルブのように、弁体1と弁座
2のシール面密着を保った状態にて支軸3の両端部の介
在板9,9を弁座1の第2軸支持部2cの大径穴8に溶
接固定することで、弁体1の支軸3が挿着される軸穴4
の位置精度によらずバルブ閉時に高いガスシール性を安
定して得ることができる。
【0039】[面接触シール面への対応について]図4
は実施の形態2の排気系バルブの他例を示す断面図で、
この例では、弁体1のシール部1bにシール球面11に
代えてシールテーパ面11’が形成されていて、弁体1
と弁座2のシール面は、従来技術と同様に、面接触(テ
ーパ面とテーパ面)である。
【0040】この場合にも、上記のように弁体1に対し
三次元の位置設定自由度が与えられるため、弁体1と弁
座2の面接触によるシール面密着を保った状態にて支軸
3の両端部の介在板9,9を弁座1の第2軸支持部2c
の大径穴8に溶接固定することで、弁体1の支軸3が挿
着される軸穴4の位置精度によらずバルブ閉時に高いガ
スシール性を安定して得ることができる。
【0041】(その他の実施の形態)実施の形態2で
は、介在板9,9を大径穴8の内側に設定する例を示し
たが、介在板を大径穴の外側から設けるようにしても良
い。この場合、弁体の組み付け工程では、実施の形態1
と同様に支軸を挿入し、その後、介在板を設定するとい
う作業の流れとなる。
【0042】
【発明の効果】請求項1記載の発明にあっては、排気パ
イプの端部に設けられた弁座に対し支軸を介して開閉可
能に弁体を組み付ける排気系バルブの弁体組み付け方法
において、弁体に形成したシール球面と弁座に形成した
シールテーパ面との接触によりバルブシール面を構成
し、弁体の第1軸支持部には支軸の径に略一致する径の
軸穴を開穴し、弁座の第2軸支持部にはパイプ軸方向の
径が支軸の径に略一致しパイプ軸直交方向の径が支軸の
径よりも長い長穴を開穴し、弁座に弁体を設定し、その
後、支軸を長穴と軸穴に挿入し、さらに、弁体と弁座の
シール面密着を保った状態で支軸の両端部を弁座の第2
軸支持部の長穴に溶接固定したため、弁体の支軸が挿着
される軸穴の位置精度によらずバルブ閉時に線接触シー
ル面の密着を保つ高いガスシール性を安定して得る排気
系バルブの弁体組み付け方法を提供することができる。
【0043】請求項2記載の発明にあっては、排気パイ
プの端部に設けられた弁座に対し支軸を介して開閉可能
に設けられた弁体を備えた排気系バルブにおいて、弁体
に形成されたシール球面と、弁体の第1軸支持部に開穴
され、支軸の径に略一致する径に設定された軸穴と、弁
座に形成されたシールテーパ面と、弁座の第2軸支持部
に開穴され、パイプ軸方向の径が支軸の径に略一致しパ
イプ軸直交方向の径が支軸の径よりも長く設定された長
穴と、弁体と弁座のシール面密着を保った位置にて支軸
の両端部と弁座の第2軸支持部の長穴とを溶接固定する
溶接部とを有するため、弁体の支軸が挿着される軸穴の
位置精度によらずバルブ閉時に線接触シール面の密着を
保つ高いガスシール性を安定して得る排気系バルブを提
供することができる。
【0044】請求項3記載の発明にあっては、排気パイ
プの端部に設けられた弁座に対し支軸を介して開閉可能
に弁体を組み付ける排気系バルブの弁体組み付け方法に
おいて、弁体の第1軸支持部には支軸の径に略一致する
径の軸穴を開穴し、前記弁座の第2軸支持部には支軸の
径より大径の大径穴を開穴し、弁座に弁体を設定し、両
端部に大径穴の径よりさらに大径の介在板を設けた支軸
を用い、弁体と弁座のシール面密着を保った状態で支軸
の両端部の介在板と弁座の第2軸支持部に開穴した大径
穴とを溶接固定したため、弁体の支軸が挿着される軸穴
の位置精度によらず、また、弁体と弁座のシール面が線
接触か面接触かに関わりなく、バルブ閉時にシール面の
密着を保つ高いガスシール性を安定して得る排気系バル
ブの弁体組み付け方法を提供することができる。
【0045】請求項4記載の発明にあっては、排気パイ
プの端部に設けられた弁座に対し支軸を介して開閉可能
に設けられた弁体を備えた排気系バルブにおいて、弁体
の第1軸支持部に開穴され、支軸の径に略一致する径に
設定された軸穴と、弁座の第2軸支持部に開穴され、支
軸の径より大径に設定された大径穴と、支軸の両端部に
設けられ、大径穴の径よりさらに大径に設定された介在
板と、弁体と弁座のシール面密着を保った位置にて支軸
の両端部の介在板と弁座の第2軸支持部に開穴した大径
穴とを溶接固定する溶接部とを有するため、弁体の支軸
が挿着される軸穴の位置精度によらず、また、弁体と弁
座のシール面が線接触か面接触かに関わりなく、バルブ
閉時にシール面の密着を保つ高いガスシール性を安定し
て得る排気系バルブを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の排気系バルブの弁体組み付け方
法の説明図である。
【図2】実施の形態1の排気系バルブの支軸部を示す断
面図である。
【図3】実施の形態2の排気系バルブの弁体組み付け方
法と排気系バルブを示す図である。
【図4】実施の形態2の排気系バルブの他例を示す断面
図である。
【図5】従来の排気系バルブを示す図である。
【符号の説明】
1 弁体 1a 本体部 1b シール部 1c 第1軸支持部 11 シール球面 11’ シールテーパ面 2 弁座 2a パイプ部 2b シール部 2c 第2軸支持部 21 シールテーパ面 3 支軸 4 軸穴 5 長穴 6 ブッシュ 7 溶接部 8 大径穴 9 介在板 X1 弁体軸心 X2 弁座軸心

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気パイプの端部に設けられた弁座に対
    し支軸を介して開閉可能に弁体を組み付ける排気系バル
    ブの弁体組み付け方法において、 前記弁体に形成したシール球面と前記弁座に形成したシ
    ールテーパ面との接触によりバルブシール面を構成し、 前記弁体の第1軸支持部には支軸の径に略一致する径の
    軸穴を開穴し、前記弁座の第2軸支持部にはパイプ軸方
    向の径が支軸の径に略一致しパイプ軸直交方向の径が支
    軸の径よりも長い長穴を開穴し、 前記弁座に弁体を設定し、その後、支軸を長穴と軸穴に
    挿入し、さらに、弁体と弁座のシール面密着を保った状
    態で支軸の両端部を弁座の第2軸支持部の長穴に溶接固
    定したことを特徴とする排気系バルブの弁体組み付け方
    法。
  2. 【請求項2】 排気パイプの端部に設けられた弁座に対
    し支軸を介して開閉可能に設けられた弁体を備えた排気
    系バルブにおいて、 前記弁体に形成されたシール球面と、 前記弁体の第1軸支持部に開穴され、支軸の径に略一致
    する径に設定された軸穴と、 前記弁座に形成されたシールテーパ面と、 前記弁座の第2軸支持部に開穴され、パイプ軸方向の径
    が支軸の径に略一致しパイプ軸直交方向の径が支軸の径
    よりも長く設定された長穴と、 前記弁体と弁座のシール面密着を保った位置にて支軸の
    両端部と弁座の第2軸支持部の長穴とを溶接固定する溶
    接部とを有することを特徴とする排気系バルブ。
  3. 【請求項3】 排気パイプの端部に設けられた弁座に対
    し支軸を介して開閉可能に弁体を組み付ける排気系バル
    ブの弁体組み付け方法において、 前記弁体の第1軸支持部には支軸の径に略一致する径の
    軸穴を開穴し、前記弁座の第2軸支持部には支軸の径よ
    り大径の大径穴を開穴し、 前記弁座に弁体を設定し、両端部に大径穴の径よりさら
    に大径の介在板を設けた支軸を用い、弁体と弁座のシー
    ル面密着を保った状態で支軸の両端部の介在板と弁座の
    第2軸支持部に開穴した大径穴とを溶接固定したことを
    特徴とする排気系バルブの弁体組み付け方法。
  4. 【請求項4】 排気パイプの端部に設けられた弁座に対
    し支軸を介して開閉可能に設けられた弁体を備えた排気
    系バルブにおいて、 前記弁体の第1軸支持部に開穴され、支軸の径に略一致
    する径に設定された軸穴と、 前記弁座の第2軸支持部に開穴され、支軸の径より大径
    に設定された大径穴と、 前記支軸の両端部に設けられ、前記大径穴の径よりさら
    に大径に設定された介在板と、 前記弁体と弁座のシール面密着を保った位置にて支軸の
    両端部の介在板と弁座の第2軸支持部に開穴した大径穴
    とを溶接固定する溶接部とを有することを特徴とする排
    気系バルブ。
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