JPH11324520A - 風切り音防止型ルーバー - Google Patents

風切り音防止型ルーバー

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Publication number
JPH11324520A
JPH11324520A JP12751998A JP12751998A JPH11324520A JP H11324520 A JPH11324520 A JP H11324520A JP 12751998 A JP12751998 A JP 12751998A JP 12751998 A JP12751998 A JP 12751998A JP H11324520 A JPH11324520 A JP H11324520A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
louver
wind noise
blades
wind
blade
Prior art date
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Pending
Application number
JP12751998A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuichi Takakura
秀一 高倉
Oaki Aoki
大明 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hazama Corp
Original Assignee
Hazama Gumi Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hazama Gumi Ltd filed Critical Hazama Gumi Ltd
Priority to JP12751998A priority Critical patent/JPH11324520A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 風が吹付けた際に発生する風切り音を低減す
ることができるルーバーを提供すること。 【解決手段】 複数の羽板26をほぼ平行に所定間隔で
固定し、複数の羽板の風上側の隙間27に網部材31,
35を設けた。また羽板下面26bの風上側先端26c
から中央までの範囲において、羽板ごとに異なる箇所で
軸方向に凸部41a,41bを延設した複数種類の羽板
と、凸部を備えない複数の羽板とを、ランダムな順序で
ほぼ平行に所定間隔で固定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はルーバーに関し、さ
らに詳細には、風が吹付けた際に発生する風切り音を低
減するルーバーに関する。
【0002】
【従来の技術】倉庫等の建物には換気をとる目的で、複
数の羽板をほぼ平行に所定間隔で備えてなるルーバーが
設けられることがある。また建物の屋上には空調機器等
が設置されており、美観上の理由から、この外周をルー
バーで囲むことがある。このようなルーバーが特定の大
きさ以上の耳障りな風切り音を発生し、その建物や近隣
の居住者に多大な不快感を与えている。この風切り音
は、ルーバーに吹付けた風がその羽板表面から剥離し、
そのときに発生するカルマン渦に起因するものであり、
また羽板間を吹き抜ける風で起こる笛吹き現象によるも
のである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来のル
ーバーの問題点に着目し、これを解決せんとしたもので
あり、その課題は、風が吹付けた際に発生する風切り音
を低減することができるルーバーを提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記本発明の課題を解決
するために、本発明は、複数の羽板をほぼ平行に所定間
隔で固定し、該複数の羽板の風上側の隙間に網部材を設
けたことを特徴とする風切り音防止型ルーバーを提供す
る。本発明では、羽板の風上側の隙間に網部材を設けた
ので、羽板に吹き付けた風は隙間の入口で網部材を通過
し、この網部材により速度が著しく低減されると共に、
通過時に整流作用を受け、カルマン渦や笛吹き現象の発
生が抑制される。
【0005】ここで、前記網部材は、複数の羽板の風上
側全面に設けるか、あるいは隣合う羽板の隙間部分のみ
に設ければ良い。この網部材を羽板の隙間のみに設ける
場合には、網部材は、羽板の隙間の幅に形成した長尺の
網と、前記長尺の網を前記羽板の風上側に固定するため
に、羽板の隙間を通って羽板の風下側まで延長する固定
部材とから形成することができる。
【0006】また本発明では、羽板下面の風上側先端か
ら中央までの範囲において、羽板ごとに異なる箇所で軸
方向に凸部を延設した複数種類の羽板と、該凸部を備え
ない複数の羽板とを、ランダムな順序でほぼ平行に所定
間隔で固定したことを特徴とする風切り音防止型ルーバ
ーを提供する。本発明では、凸部を備えない羽板と、凸
部を異なる箇所に備えた複数種類の羽板とを、ランダム
に並設したので、隙間を通過する風の流れが乱されて、
カルマン渦の発生を抑制すると共に、その発生周期を変
化させることにより、風切り音の発生を低減する。
【0007】本発明の風切り音防止型ルーバーは、新設
のルーバーとして構造物に設置するものに加え、風切り
音防止手段を備えない既存のルーバーを改修する際にも
適用可能であり、この場合、既存ルーバーに網部材又は
凸部を上述のように設けることで、風切り音防止型ルー
バーを形成することができる。
【0008】
【実施例】以下、添付図面に基づいて実施例を説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。図1(a)
は建物の屋上に設置された従来型のルーバーを示す断面
図であり、図1(b)は図1(a)を外側から見た正面図であ
る。図2(a)は本発明の風切り音防止型ルーバーを示す
断面図であり、図2(b)は図2(a)における一点鎖線IIb
−IIb方向から見た部分拡大図である。また図3(a)は図
2とは異なる実施例の断面図であり、図3(b)は図3(a)
における一点鎖線IIIb−IIIb方向から見た部分拡大図で
あり、図3(c)は網部材の断面図である。さらに、図4
は、図2及び図3と異なる実施例の断面図である。ま
た、図5は風洞実験における、従来型ルーバーと網部材
を備えた風切り音防止型ルーバーとの騒音レベルを比較
したグラフであり、図6は風洞実験における、従来型ル
ーバーと凸部を備えた風切り音防止型ルーバーとの騒音
レベルを比較したグラフである。
【0009】図1(a)(b)において、従来型ルーバー20
では、建物の屋上10の外周を囲むように設置され、そ
れぞれ上下に離隔して水平に延設した横枠材21a,2
1bと、この横枠材21a,21bを連結するように所
定間隔で垂直に配置した縦枠材22とでフレームが形成
され、このフレームの横枠材21bが屋上のパラペット
10a上にボルトやアンカー(図示せず)で固定され、
縦枠材22の所定位置にボルト24で控材23の上端が
連結され、この控材23の下端が根固め材25にボルト
24で固定されている。そして、複数の羽板26は、所
定間隔で上記フレームの縦枠材22に並設されており、
外側11から吹き付ける風は羽板26,26間の隙間2
7を通って内側12へ抜け、このとき、風切り音を発生
する。
【0010】次に、本発明の実施例であるルーバー30
を図2に示した。このルーバー30では、上記ルーバー
20の構成に加えて羽板26,26間に網部材30を設
ける。ここで、網部材31を構成する材料としては、ス
テンレス、合成樹脂、合成繊維又は天然繊維等を用いる
ことができて、例えば、これら材料の太さ1mm程度のも
のを縦横に15mm間隔に編んだ網、又は太さ2mm程度の
ものを縦横に10mm間隔に編んだ網を使用し、この網を
羽板26,26の隙間27よりも若干広い巾で長尺に形
成し、その上下端部31a,31bを羽板先端26cの
下面26bと上面26aとに固定する。この上下端部3
1a,31bの固定は、溶接またはビス等により行う。
なお、本発明のルーバー30は、既存の従来型ルーバー
に上述の如く網部材31を設けて形成しても良い。
【0011】また図3でも、本発明の実施例としてのル
ーバー34を示した。このルーバー34は、図2のルー
バー30と同様に長尺の網部材35を羽板先端26c,
26cの間に設けるものであるが、固定のための手段が
図2とは異なる。すなわち、長尺の網36の上下端の所
定箇所には固定部材37,37を設け、この固定部材3
7,37は合成樹脂や金属等の材料により、隣合う羽板
26,26のそれぞれ上下面26a,26bに沿って、
羽板先端26cから縦枠材22まで延長するように形成
し、その後端を曲折してここに孔38を設け、羽板26
を縦枠材22に固定するためのボルト28を、この孔3
8に通して固定する。なお、図3では網部材35を1ヶ
所のみに設けた状態を示したが、網部材35は全ての羽
板26,26間に設ける。
【0012】さらに、図4では、図2及び図3と異なる
実施例を示した。このルーバー40では、上記ルーバー
20の構成に加えて、複数の羽板26のうち幾つかの羽
板26に凸部41a,41bを設け、この凸部41a,
41bが設けられた羽板26と、凸部が設けられない羽
板26とを、図4に示したようにランダムな順序で並設
する。ここで、凸部41a,41bとしては、アルミニ
ウム、発泡スチロール又は合成樹脂からなる線状の材料
で、その断面が羽板26の厚さ程度の大きさの半円状の
材料を使用して、凸部41aは羽板下面26bの先端の
軸方向に延設し、一方、凸部41bは凸部41aから凸
部の高さの5倍程度離れた風下側、つまり、羽板下面2
6bのほぼ中央で軸方向に延設する。なお、図4におい
て、凸部は、羽板26の2つの異なる箇所(中央と先
端)のうち一箇所に設けるものを示したが、この凸部の
設置箇所は上記2箇所に限定されず、羽板下面の風上側
先端から中央までの範囲において適宜定めることができ
る。
【0013】次に、本発明の風切り音防止型ルーバーに
ついて行った風洞実験について説明する。図5は、従来
型ルーバーと、網部材を備えた風切り音防止型ルーバー
とを風洞実験装置内に設置して測定した騒音レベルを、
周波数ごとに示したグラフである。風洞実験において、
従来型ルーバーは、縦×横=1590×1590mmのフ
レームに、厚さが20mmで巾が180mmの羽板を9枚、
それぞれ角度45°で170mm間隔に取付けたものを使
用し、一方、風切り音防止型ルーバーとしては、従来型
ルーバーの風上側の全面に、太さ1mmで縦横の間隔が1
5mmの網を設けたものを使用した。また風洞実験装置内
の風速は、風切り音の騒音レベルが最大になる風速7.
5m/秒に設定した。図5からは、網部材を備えた風切
り音防止型ルーバーの騒音レベルが、全ての周波数で従
来型ルーバーを下回ることが判る。また周波数ごとに分
けないオールパスでの騒音レベルは、従来型ルーバーで
94dBであったが、風切り音防止型ルーバーでは54dB
であり、このことからも本発明のルーバーの風切り音低
減効果が顕著であることが判る。
【0014】また図6では、従来型ルーバーと、凸部を
備えた風切り音防止型ルーバーとを風洞実験装置内に設
置して測定した騒音レベルを、周波数ごとに示した。風
洞実験において、従来型ルーバーは、上記実験と同様の
ものを使用し、一方、風切り音防止型ルーバーとして
は、凸部を従来型ルーバーに図4で示したような配置で
設けたものを使用した。また風洞実験装置内の風速は
7.5m/秒に設定した。図6からは、凸部を備えた風
切り音防止型ルーバーの騒音レベルが、ほとんどの周波
数で従来型ルーバーを下回ることが判る。またオールパ
スでの騒音レベルは、従来型ルーバーで94dBであった
が、風切り音防止型ルーバーでは70dBであり、このこ
とからも本発明のルーバーが風切り音低減に有効である
ことが判る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は従来型ルーバーを示す断面図であり、(b)
は(a)の正面図である。
【図2】(a)は本発明の風切り音防止型ルーバーの断面
図であり、(b)は(a)における一点鎖線IIb−IIb方向から
見た部分拡大図である。
【図3】(a)は図2と異なる実施例の断面図であり、(b)
は(a)における一点鎖線IIIC−IIIC方向から見た部分拡
大図であり、(c)は網部材の断面図である。
【図4】図2及び図3と異なる実施例の断面図である。
【図5】風洞実験により得られた、従来型ルーバーと網
部材を備えた風切り音防止型ルーバーとの騒音レベルを
比較したグラフである。
【図6】風洞実験により得られた、従来型ルーバーと凸
部を備えた風切り音防止型ルーバーとの騒音レベルを比
較したグラフである。
【符号の説明】
11 風上側 26 羽板 26b 羽板下面 27 隙間 31,35 網部材 41a,41b 凸部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の羽板をほぼ平行に所定間隔で固定
    し、少なくとも該複数の羽板の風上側の隙間には、網部
    材を設けたことを特徴とする風切り音防止型ルーバー。
  2. 【請求項2】 前記網部材が、羽板の隙間の幅に形成し
    た長尺の網と、前記長尺の網を前記羽板の風上側に固定
    するために、羽板の隙間を通って羽板の風下側まで延長
    する固定部材とを備えたことを特徴とする請求項1記載
    の風切り音防止型ルーバー。
  3. 【請求項3】 羽板下面の風上側先端から中央までの範
    囲において、羽板ごとに異なる箇所で軸方向に凸部を延
    設した複数種類の羽板と、該凸部を備えない複数の羽板
    とを、ランダムな順序でほぼ平行に所定間隔で固定した
    ことを特徴とする風切り音防止型ルーバー。
JP12751998A 1998-05-11 1998-05-11 風切り音防止型ルーバー Pending JPH11324520A (ja)

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JPH11324520A true JPH11324520A (ja) 1999-11-26

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JP (1) JPH11324520A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009041320A (ja) * 2007-08-10 2009-02-26 Taisei Corp 外装材付属物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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