JPH11323671A - 紡機のスピンドル制動装置 - Google Patents
紡機のスピンドル制動装置Info
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- JPH11323671A JPH11323671A JP13027098A JP13027098A JPH11323671A JP H11323671 A JPH11323671 A JP H11323671A JP 13027098 A JP13027098 A JP 13027098A JP 13027098 A JP13027098 A JP 13027098A JP H11323671 A JPH11323671 A JP H11323671A
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- Japan
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- spindle
- brake
- lever
- spindle rail
- brake lever
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 機台の運転に伴う制動レバーの微振動でスピ
ンドルレールにフレッチングが発生するのを防止する。 【解決手段】 スピンドル1を回転可能に支持するボル
スタ2は、スピンドルレール3に所定ピッチで形成され
た孔3aに軸部2aが嵌挿され、ナット5により締付け
固定されている。制動レバー9はボルスタ2のフランジ
部2bにピン14により回動可能に支持され、その前端に
嵌着されたブレーキシュー10がスピンドルワーブ11と係
合可能な制動位置と、スピンドルワーブ11と係合不能な
待機位置とに配置可能となっている。制動レバー9には
スピンドルレール3の前面3bと対向する位置に防振ゴ
ム製の摩耗防止部材16が着脱可能に取り付けられてい
る。制動レバー9の待機状態において、スピンドルレー
ル3の前面3bに摩耗防止部材16が当接し、突部12aが
スピンドルレール3の上面から浮き上がった状態とな
る。
ンドルレールにフレッチングが発生するのを防止する。 【解決手段】 スピンドル1を回転可能に支持するボル
スタ2は、スピンドルレール3に所定ピッチで形成され
た孔3aに軸部2aが嵌挿され、ナット5により締付け
固定されている。制動レバー9はボルスタ2のフランジ
部2bにピン14により回動可能に支持され、その前端に
嵌着されたブレーキシュー10がスピンドルワーブ11と係
合可能な制動位置と、スピンドルワーブ11と係合不能な
待機位置とに配置可能となっている。制動レバー9には
スピンドルレール3の前面3bと対向する位置に防振ゴ
ム製の摩耗防止部材16が着脱可能に取り付けられてい
る。制動レバー9の待機状態において、スピンドルレー
ル3の前面3bに摩耗防止部材16が当接し、突部12aが
スピンドルレール3の上面から浮き上がった状態とな
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はリング精紡機、リン
グ撚糸機等の紡機のスピンドル制動装置に関するもので
ある。
グ撚糸機等の紡機のスピンドル制動装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】リング精紡機、リング撚糸機等の紡機の
スピンドルは、ボビンを支持するスピンドルがボルスタ
に回転自在に支持され、スピンドルワーブに圧接された
状態で走行するベルトにより回転駆動されるようになっ
ている。ベルトを使用したスピンドルの駆動方式にはタ
ンゼンシャルベルト駆動方式及びチンプーリ駆動方式が
ある。
スピンドルは、ボビンを支持するスピンドルがボルスタ
に回転自在に支持され、スピンドルワーブに圧接された
状態で走行するベルトにより回転駆動されるようになっ
ている。ベルトを使用したスピンドルの駆動方式にはタ
ンゼンシャルベルト駆動方式及びチンプーリ駆動方式が
ある。
【0003】この種の紡機では、各錘毎に制動装置が設
けられ、糸切れが発生した場合は当該錘用に装備された
制動装置を作動させてスピンドルの回転を強制的に停止
させ、その状態で糸継ぎ作業を行う。制動装置としては
一般にニーブレーキと呼ばれる装置が使用されている。
例えば、特開平7−324229号公報には、図9に示
すように、スピンドルレール41に形成された孔41a
に挿通されるとともにナット42を介して締付け固定さ
れたボルスタ43のフランジ部43aに回動可能に支持
されたニーブレーキ44が開示されている。このニーブ
レーキ44はスピンドルワーブ45のフランジ部45a
に当接可能なブレーキシュー46を備えている。そし
て、ニーブレーキ44は自由状態では図9に示すよう
に、その一部がスピンドルレール41の上面と係合し
て、ブレーキシュー46がフランジ部45aと離間した
待機位置に保持される。回転中のスピンドル47を停止
させる場合、作業者はニーブレーキ44の下端の操作部
44aを膝で押し上げる。その操作により、ニーブレー
キ44が支軸48を中心に図9の時計方向に回動され、
ブレーキシュー46がフランジ部45aに当接してスピ
ンドル47の回転を強制的に停止させる。この形式のニ
ーブレーキは一般にチンプーリ駆動方式により駆動され
るスピンドルの制動装置として使用されている。
けられ、糸切れが発生した場合は当該錘用に装備された
制動装置を作動させてスピンドルの回転を強制的に停止
させ、その状態で糸継ぎ作業を行う。制動装置としては
一般にニーブレーキと呼ばれる装置が使用されている。
例えば、特開平7−324229号公報には、図9に示
すように、スピンドルレール41に形成された孔41a
に挿通されるとともにナット42を介して締付け固定さ
れたボルスタ43のフランジ部43aに回動可能に支持
されたニーブレーキ44が開示されている。このニーブ
レーキ44はスピンドルワーブ45のフランジ部45a
に当接可能なブレーキシュー46を備えている。そし
て、ニーブレーキ44は自由状態では図9に示すよう
に、その一部がスピンドルレール41の上面と係合し
て、ブレーキシュー46がフランジ部45aと離間した
待機位置に保持される。回転中のスピンドル47を停止
させる場合、作業者はニーブレーキ44の下端の操作部
44aを膝で押し上げる。その操作により、ニーブレー
キ44が支軸48を中心に図9の時計方向に回動され、
ブレーキシュー46がフランジ部45aに当接してスピ
ンドル47の回転を強制的に停止させる。この形式のニ
ーブレーキは一般にチンプーリ駆動方式により駆動され
るスピンドルの制動装置として使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】チンプーリ駆動方式を
採用した紡機機台で使用されているニーブレーキは、そ
の一部がスピンドルレール41の上面と当接した状態で
待機位置に保持される構造となっている。そして、機台
の運転中は、スピンドル47の回転による微振動が常時
ニーブレーキ44に作用し、ニーブレーキ44がスピン
ドルレール41の当接部に繰り返し打撃を加えることに
なる。ニーブレーキ44は鉄製のため、前記繰り返し打
撃が騒音原因となるだけでなく、長期間の使用によりニ
ーブレーキ44又はスピンドルレール41にフレッチン
グが発生し、耐久性が低下し部品交換時期が早まるとい
う問題もある。
採用した紡機機台で使用されているニーブレーキは、そ
の一部がスピンドルレール41の上面と当接した状態で
待機位置に保持される構造となっている。そして、機台
の運転中は、スピンドル47の回転による微振動が常時
ニーブレーキ44に作用し、ニーブレーキ44がスピン
ドルレール41の当接部に繰り返し打撃を加えることに
なる。ニーブレーキ44は鉄製のため、前記繰り返し打
撃が騒音原因となるだけでなく、長期間の使用によりニ
ーブレーキ44又はスピンドルレール41にフレッチン
グが発生し、耐久性が低下し部品交換時期が早まるとい
う問題もある。
【0005】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は機台の運転に伴う制動レバーの
微振動でスピンドルレールにフレッチングが発生するの
を防止することができる紡機のスピンドル制動装置を提
供することにある。
のであって、その目的は機台の運転に伴う制動レバーの
微振動でスピンドルレールにフレッチングが発生するの
を防止することができる紡機のスピンドル制動装置を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、スピンドルレールに形
成された孔に嵌挿されてスピンドルを回転自在に支承す
るボルスタに形成されたフランジ部に回動可能に支持さ
れ、前記スピンドルのスピンドルワーブと係合可能な制
動位置と、前記スピンドルワーブと係合不能な待機位置
とに配置可能な制動レバーを備えた紡機のスピンドル制
動装置であって、前記制動レバーをその待機状態におい
て、前記スピンドルレールとの間に摩耗防止部材を介在
させた状態でスピンドルレールと当接するように配設し
た。
め、請求項1に記載の発明では、スピンドルレールに形
成された孔に嵌挿されてスピンドルを回転自在に支承す
るボルスタに形成されたフランジ部に回動可能に支持さ
れ、前記スピンドルのスピンドルワーブと係合可能な制
動位置と、前記スピンドルワーブと係合不能な待機位置
とに配置可能な制動レバーを備えた紡機のスピンドル制
動装置であって、前記制動レバーをその待機状態におい
て、前記スピンドルレールとの間に摩耗防止部材を介在
させた状態でスピンドルレールと当接するように配設し
た。
【0007】請求項2に記載の発明では、前記摩耗防止
部材は防振ゴムで形成されている。請求項3に記載の発
明では、請求項1又は請求項2に記載の発明において、
前記摩耗防止部材は前記制動レバーに取り付けられてい
る。
部材は防振ゴムで形成されている。請求項3に記載の発
明では、請求項1又は請求項2に記載の発明において、
前記摩耗防止部材は前記制動レバーに取り付けられてい
る。
【0008】請求項4に記載の発明では、請求項3に記
載の発明において、前記摩耗防止部材はスピンドルレー
ルの前面と対向する位置に取り付けられている。請求項
5に記載の発明では、請求項3又は請求項4に記載の発
明において、前記摩耗防止部材は着脱可能に取り付けら
れている。
載の発明において、前記摩耗防止部材はスピンドルレー
ルの前面と対向する位置に取り付けられている。請求項
5に記載の発明では、請求項3又は請求項4に記載の発
明において、前記摩耗防止部材は着脱可能に取り付けら
れている。
【0009】請求項1に記載の発明では、制動レバーは
スピンドルレールに固定されたボルスタのフランジ部に
回動可能に支持される。制動レバーは自由状態において
は、スピンドルワーブと係合不能な待機位置に保持され
る。制動時には制動レバーが上方へ回動されてスピンド
ルワーブと係合して制動作用がなされる。制動レバーは
摩耗防止部材が介在する状態でスピンドルレールと当接
するため、機台の運転中に、スピンドルの回転により制
動レバーが常時微振動しても、スピンドルレール又は制
動レバーの早期摩耗が防止される。
スピンドルレールに固定されたボルスタのフランジ部に
回動可能に支持される。制動レバーは自由状態において
は、スピンドルワーブと係合不能な待機位置に保持され
る。制動時には制動レバーが上方へ回動されてスピンド
ルワーブと係合して制動作用がなされる。制動レバーは
摩耗防止部材が介在する状態でスピンドルレールと当接
するため、機台の運転中に、スピンドルの回転により制
動レバーが常時微振動しても、スピンドルレール又は制
動レバーの早期摩耗が防止される。
【0010】請求項2に記載の発明では、前記摩耗防止
部材が防振ゴムで形成されているため、制動レバーの微
振動が吸収され前記摩耗防止効果が向上する。請求項3
に記載の発明では、請求項1又は請求項2に記載の発明
において、前記摩耗防止部材は前記制動レバーに取り付
けられているため、スピンドルレールを改造せずに既設
の機台に取り付けることができる。
部材が防振ゴムで形成されているため、制動レバーの微
振動が吸収され前記摩耗防止効果が向上する。請求項3
に記載の発明では、請求項1又は請求項2に記載の発明
において、前記摩耗防止部材は前記制動レバーに取り付
けられているため、スピンドルレールを改造せずに既設
の機台に取り付けることができる。
【0011】請求項4に記載の発明では、請求項3に記
載の発明において、摩耗防止部材の一部が、制動レバー
とスピンドルレールの前面との間に存在する隙間に収容
されるように摩耗防止部材を取り付けることにより、制
動レバーの待機位置におけるスピンドルとの間隔が従来
装置とほぼ同様に設定される。この場合、制動レバーを
従来装置と同様に操作して、所定の制動力が得られる。
載の発明において、摩耗防止部材の一部が、制動レバー
とスピンドルレールの前面との間に存在する隙間に収容
されるように摩耗防止部材を取り付けることにより、制
動レバーの待機位置におけるスピンドルとの間隔が従来
装置とほぼ同様に設定される。この場合、制動レバーを
従来装置と同様に操作して、所定の制動力が得られる。
【0012】請求項5に記載の発明では、請求項3又は
請求項4に記載の発明において、前記摩耗防止部材は着
脱可能に取り付けられているため、摩耗防止部材の取付
けや、摩耗防止部材が劣化した場合の交換作業が容易に
なる。
請求項4に記載の発明において、前記摩耗防止部材は着
脱可能に取り付けられているため、摩耗防止部材の取付
けや、摩耗防止部材が劣化した場合の交換作業が容易に
なる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態を図1〜図4に従って説明する。図1及び図4に
示すように、スピンドル1を回転可能に支持するボルス
タ2は、スピンドルレール3に所定ピッチで形成された
孔3aに軸部2aが嵌挿され、フランジ部2bとスピン
ドルレール3との間に座金4が介装された状態でナット
5により締付け固定されている。フランジ部2bにはス
ピンドル1のスピンドルブレード1a(図4に図示)に
嵌着されたボビンBを抜き取る際に、スピンドル1がボ
ルスタ2から抜けるのを防止するストッパ6がボルト7
により固定されている。
の形態を図1〜図4に従って説明する。図1及び図4に
示すように、スピンドル1を回転可能に支持するボルス
タ2は、スピンドルレール3に所定ピッチで形成された
孔3aに軸部2aが嵌挿され、フランジ部2bとスピン
ドルレール3との間に座金4が介装された状態でナット
5により締付け固定されている。フランジ部2bにはス
ピンドル1のスピンドルブレード1a(図4に図示)に
嵌着されたボビンBを抜き取る際に、スピンドル1がボ
ルスタ2から抜けるのを防止するストッパ6がボルト7
により固定されている。
【0014】スピンドル制動装置としてのニーブレーキ
8を構成する制動レバー9は、鋼板のプレス加工により
側面ほぼS字状に形成されている。図1及び図3に示す
ように、制動レバー9のほぼ中央部より上側の左右両側
にはリブ9aが形成され、ほぼ中央部より下側の中央に
は補強用の突部9bが形成されている。また、図3
(a)に示すように、制動レバー9の上側中央にはほぼ
長方形状の孔9cが軽量化を図る目的で形成されてい
る。図2に示すように、制動レバー9の前端は円弧状に
形成されるとともに、制動部としてのブレーキシュー1
0が嵌着されている。ブレーキシュー10はスピンドル
ワーブ11のフランジ部11aと広い面積で当接可能と
するために、フランジ部11aの周面とほぼ同じ曲率の
円弧状に形成されるとともに断面が長方形に形成されて
いる。また、ブレーキシュー10はその左右両側の下部
前側が一部切り欠かれている。
8を構成する制動レバー9は、鋼板のプレス加工により
側面ほぼS字状に形成されている。図1及び図3に示す
ように、制動レバー9のほぼ中央部より上側の左右両側
にはリブ9aが形成され、ほぼ中央部より下側の中央に
は補強用の突部9bが形成されている。また、図3
(a)に示すように、制動レバー9の上側中央にはほぼ
長方形状の孔9cが軽量化を図る目的で形成されてい
る。図2に示すように、制動レバー9の前端は円弧状に
形成されるとともに、制動部としてのブレーキシュー1
0が嵌着されている。ブレーキシュー10はスピンドル
ワーブ11のフランジ部11aと広い面積で当接可能と
するために、フランジ部11aの周面とほぼ同じ曲率の
円弧状に形成されるとともに断面が長方形に形成されて
いる。また、ブレーキシュー10はその左右両側の下部
前側が一部切り欠かれている。
【0015】制動レバー9の前側には一対の支持片12
が下方に延設され、各支持片12の下部前端には孔13
が形成されている。孔13には支軸としてのピン14が
嵌着されている。ピン14は大径部14aが支持片12
の内側に位置するように嵌着されている。制動レバー1
2は、ボルスタ2の前記両平面部2cに形成された係合
凹部15(図3(a)に図示)にピン14の大径部14
aが収容された状態で、フランジ部2bに回動可能に支
持されている。係合凹部15は側方及び下方が開放さ
れ、大径部14aと同じ曲率の円弧面と、大径部14a
の径と同じ幅で下方へ延びる壁面を備えている。そし
て、制動レバー9はブレーキシュー10がスピンドルワ
ーブ11と係合可能な制動位置(図4に示す位置)と、
スピンドルワーブ11と係合不能な待機位置(図1に示
す位置)とに配置可能となっている。
が下方に延設され、各支持片12の下部前端には孔13
が形成されている。孔13には支軸としてのピン14が
嵌着されている。ピン14は大径部14aが支持片12
の内側に位置するように嵌着されている。制動レバー1
2は、ボルスタ2の前記両平面部2cに形成された係合
凹部15(図3(a)に図示)にピン14の大径部14
aが収容された状態で、フランジ部2bに回動可能に支
持されている。係合凹部15は側方及び下方が開放さ
れ、大径部14aと同じ曲率の円弧面と、大径部14a
の径と同じ幅で下方へ延びる壁面を備えている。そし
て、制動レバー9はブレーキシュー10がスピンドルワ
ーブ11と係合可能な制動位置(図4に示す位置)と、
スピンドルワーブ11と係合不能な待機位置(図1に示
す位置)とに配置可能となっている。
【0016】両支持片12の下部後側には突部12a形
成されている。突部12aは支持片12の下縁より下方
に座金4の厚さとほぼ同じ量だけ突出している。制動レ
バー9にはスピンドルレール3の前面3bと対向する位
置に摩耗防止部材16が取り付けられている。この実施
の形態では摩耗防止部材16として防振ゴムが使用され
ている。防振ゴム16の材料としては例えば、天然ゴ
ム、ブチルゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム等が使
用される。摩耗防止部材16は制動レバー9に着脱可能
に取り付けられている。摩耗防止部材16はほぼ四角ブ
ロック状に形成されるとともに嵌合溝が形成され、制動
レバー9の孔9cより下側の部分を挟持する状態で取り
付けられている。摩耗防止部材16の厚さは、制動レバ
ー9がその待機状態において、摩耗防止部材16がスピ
ンドルレール3の前面3bに当接し、かつ支持片12の
突部12aがスピンドルレール3の上面から若干浮き上
がった状態となるように設定されている。
成されている。突部12aは支持片12の下縁より下方
に座金4の厚さとほぼ同じ量だけ突出している。制動レ
バー9にはスピンドルレール3の前面3bと対向する位
置に摩耗防止部材16が取り付けられている。この実施
の形態では摩耗防止部材16として防振ゴムが使用され
ている。防振ゴム16の材料としては例えば、天然ゴ
ム、ブチルゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム等が使
用される。摩耗防止部材16は制動レバー9に着脱可能
に取り付けられている。摩耗防止部材16はほぼ四角ブ
ロック状に形成されるとともに嵌合溝が形成され、制動
レバー9の孔9cより下側の部分を挟持する状態で取り
付けられている。摩耗防止部材16の厚さは、制動レバ
ー9がその待機状態において、摩耗防止部材16がスピ
ンドルレール3の前面3bに当接し、かつ支持片12の
突部12aがスピンドルレール3の上面から若干浮き上
がった状態となるように設定されている。
【0017】次に前記のように構成されたニーブレーキ
8の作用を説明する。ニーブレーキ8をボルスタ2に取
り付ける場合は、ナット5を弛めてフランジ部2bの下
面と座金4の上面との間にピン14の大径部14aの径
より大きな隙間が開く状態にボルスタ2を持ち上げる。
その状態で両ピン14の大径部14aを下方から係合凹
部15内に挿入する。このときブレーキシュー10がフ
ランジ部2bと干渉するのを避けるため、制動レバー9
を後方に傾けた状態で大径部14aが係合凹部15に挿
入される。ブレーキシュー10が全長にわたって同じ長
方形断面の場合は、ブレーキシュー10の左右両側の前
側下部がフランジ部2bと干渉するが、当該部分が切り
欠かれているため、干渉が回避される。
8の作用を説明する。ニーブレーキ8をボルスタ2に取
り付ける場合は、ナット5を弛めてフランジ部2bの下
面と座金4の上面との間にピン14の大径部14aの径
より大きな隙間が開く状態にボルスタ2を持ち上げる。
その状態で両ピン14の大径部14aを下方から係合凹
部15内に挿入する。このときブレーキシュー10がフ
ランジ部2bと干渉するのを避けるため、制動レバー9
を後方に傾けた状態で大径部14aが係合凹部15に挿
入される。ブレーキシュー10が全長にわたって同じ長
方形断面の場合は、ブレーキシュー10の左右両側の前
側下部がフランジ部2bと干渉するが、当該部分が切り
欠かれているため、干渉が回避される。
【0018】大径部14aが係合凹部15に挿入された
後、フランジ部2bが座金4と当接する位置までボルス
タ2を下げる。そして、ボルスタ2がスピンドルレール
3と垂直となるように座金4の位置を調整した後、ナッ
ト5を締付けてボルスタ2をスピンドルレール3に締付
け固定することにより、ニーブレーキ8の取付けが完了
する。
後、フランジ部2bが座金4と当接する位置までボルス
タ2を下げる。そして、ボルスタ2がスピンドルレール
3と垂直となるように座金4の位置を調整した後、ナッ
ト5を締付けてボルスタ2をスピンドルレール3に締付
け固定することにより、ニーブレーキ8の取付けが完了
する。
【0019】スピンドル1はボルスタ2に回転自在に支
持されるとともに、スピンドルワーブ11のワーブ部1
1bに巻き掛けられたベルト17の走行に伴って回転さ
れる。
持されるとともに、スピンドルワーブ11のワーブ部1
1bに巻き掛けられたベルト17の走行に伴って回転さ
れる。
【0020】ニーブレーキ8は制動レバー9がピン14
を中心に回動可能であり、自由状態では図1に示すよう
に、摩耗防止部材16がスピンドルレール3の前面3b
と当接する待機位置に保持されている。この状態ではブ
レーキシュー10はスピンドルワーブ11のフランジ部
11aと係合不能な状態に配置されている。また、支持
片12の下縁は座金4及びスピンドルレール3と係合不
能な位置に保持される。従って、スピンドル1の回転に
よる微振動が常時制動レバー9に作用しても、支持片1
2が座金4のテーパ面4aやスピンドルレール3に接触
して傷を付ける虞がない。
を中心に回動可能であり、自由状態では図1に示すよう
に、摩耗防止部材16がスピンドルレール3の前面3b
と当接する待機位置に保持されている。この状態ではブ
レーキシュー10はスピンドルワーブ11のフランジ部
11aと係合不能な状態に配置されている。また、支持
片12の下縁は座金4及びスピンドルレール3と係合不
能な位置に保持される。従って、スピンドル1の回転に
よる微振動が常時制動レバー9に作用しても、支持片1
2が座金4のテーパ面4aやスピンドルレール3に接触
して傷を付ける虞がない。
【0021】スピンドル1の回転により制動レバー9に
作用する微振動は摩耗防止部材16を介してスピンドル
レール3の前面3bに伝達される。しかし、鋼板製の制
動レバー9がスピンドルレール3に直接当接するのでは
なく、摩耗防止部材16を介して当接しているため、ス
ピンドルレール3にフレッチングを発生させるような繰
り返し打撃が加えられることが防止される。また、摩耗
防止部材16が防振ゴムで形成されているため、その作
用により制動レバー9の微振動が吸収されて騒音が低下
する。
作用する微振動は摩耗防止部材16を介してスピンドル
レール3の前面3bに伝達される。しかし、鋼板製の制
動レバー9がスピンドルレール3に直接当接するのでは
なく、摩耗防止部材16を介して当接しているため、ス
ピンドルレール3にフレッチングを発生させるような繰
り返し打撃が加えられることが防止される。また、摩耗
防止部材16が防振ゴムで形成されているため、その作
用により制動レバー9の微振動が吸収されて騒音が低下
する。
【0022】スピンドル1の回転を強制的に停止させる
場合は、制動レバー9の下部を作業者が膝で押し上げ
る。その結果、制動レバー9がピン14を中心に図1の
時計方向に回動され、図4及び図2に示すようにブレー
キシュー10がフランジ部11aに当接する制動位置に
配置される。そして、ブレーキシュー10がフランジ部
11aに圧接されてスピンドル1の回転が強制的に停止
される。
場合は、制動レバー9の下部を作業者が膝で押し上げ
る。その結果、制動レバー9がピン14を中心に図1の
時計方向に回動され、図4及び図2に示すようにブレー
キシュー10がフランジ部11aに当接する制動位置に
配置される。そして、ブレーキシュー10がフランジ部
11aに圧接されてスピンドル1の回転が強制的に停止
される。
【0023】膝による制動レバー9の押し上げ操作を解
除すると、制動レバー9が自重により図4の状態から反
時計方向に回動されて、摩耗防止部材16がスピンドル
レール3の前面3bに当接する図1に示す待機位置に復
帰する。
除すると、制動レバー9が自重により図4の状態から反
時計方向に回動されて、摩耗防止部材16がスピンドル
レール3の前面3bに当接する図1に示す待機位置に復
帰する。
【0024】摩耗防止部材16をスピンドルレール3の
上面と当接する位置に取り付ける場合は、支持片12の
突部12aに取り付けるか、突部12aを無くして支持
片12の下端に取り付けることになる。この場合は、支
持片12の加工が必要になる。しかし、この実施の形態
では、摩耗防止部材16を制動レバー9に対してスピン
ドルレール3の前面3bと対向する位置に取り付ける構
成のため、既設の制動レバー9を加工せずに摩耗防止部
材16を取り付けても、待機位置における制動レバー9
とスピンドル1との間隔を従来装置とほぼ同様に設定で
きる。
上面と当接する位置に取り付ける場合は、支持片12の
突部12aに取り付けるか、突部12aを無くして支持
片12の下端に取り付けることになる。この場合は、支
持片12の加工が必要になる。しかし、この実施の形態
では、摩耗防止部材16を制動レバー9に対してスピン
ドルレール3の前面3bと対向する位置に取り付ける構
成のため、既設の制動レバー9を加工せずに摩耗防止部
材16を取り付けても、待機位置における制動レバー9
とスピンドル1との間隔を従来装置とほぼ同様に設定で
きる。
【0025】従って、この実施の形態では以下のような
効果を得ることができる。 (1) 制動レバー9が待機位置において、スピンドル
レール3に対して摩耗防止部材16を介在させた状態で
当接するため、機台の運転に伴う制動レバー9の微振動
でスピンドルレール3にフレッチングが発生するのを防
止することができる。
効果を得ることができる。 (1) 制動レバー9が待機位置において、スピンドル
レール3に対して摩耗防止部材16を介在させた状態で
当接するため、機台の運転に伴う制動レバー9の微振動
でスピンドルレール3にフレッチングが発生するのを防
止することができる。
【0026】(2) 摩耗防止部材16が防振ゴムで形
成されているため、制動レバー9の微振動が摩耗防止部
材16に吸収されて騒音が低下する。 (3) 摩耗防止部材16が制動レバー9に取り付けら
れているため、スピンドルレール3を改造せずに既設の
機台に取り付けることができる。
成されているため、制動レバー9の微振動が摩耗防止部
材16に吸収されて騒音が低下する。 (3) 摩耗防止部材16が制動レバー9に取り付けら
れているため、スピンドルレール3を改造せずに既設の
機台に取り付けることができる。
【0027】(4) 摩耗防止部材16の一部が制動レ
バー9とスピンドルレール3の前面3bとの間に存在す
る隙間に収容されるように摩耗防止部材16を取り付け
ることにより、既設の制動レバー9に摩耗防止部材16
を取り付けても、待機位置におけるスピンドル1との間
隔を従来装置とほぼ同様に設定できる。この場合、制動
レバー9を従来装置と同様に操作して所定の制動力が得
られるため、制動操作時に膝の曲げ具合を変更する必要
がない。
バー9とスピンドルレール3の前面3bとの間に存在す
る隙間に収容されるように摩耗防止部材16を取り付け
ることにより、既設の制動レバー9に摩耗防止部材16
を取り付けても、待機位置におけるスピンドル1との間
隔を従来装置とほぼ同様に設定できる。この場合、制動
レバー9を従来装置と同様に操作して所定の制動力が得
られるため、制動操作時に膝の曲げ具合を変更する必要
がない。
【0028】(5) 摩耗防止部材16が着脱可能に取
り付けられているため、摩耗防止部材16の取付けや、
摩耗防止部材16が劣化した場合の交換作業が容易にな
る。 (6) 摩耗防止部材16を着脱可能に取り付ける方法
として、制動レバー9に形成された孔9cを利用してい
るため、取付け部を新たに形成する必要がない。
り付けられているため、摩耗防止部材16の取付けや、
摩耗防止部材16が劣化した場合の交換作業が容易にな
る。 (6) 摩耗防止部材16を着脱可能に取り付ける方法
として、制動レバー9に形成された孔9cを利用してい
るため、取付け部を新たに形成する必要がない。
【0029】なお、実施の形態は前記に限定されるもの
ではなく、例えば、次のように具体化してもよい。 ○ 図5及び図6に示すように、防振ゴム製の摩耗防止
部材16を制動レバー9の支持片12の下端に取り付け
る。摩耗防止部材16は支持片12の下端の突部12a
と対応する位置に、突部12aを挟持する状態で取り付
けられている。制動レバー9の待機位置におけるブレー
キシュー10とスピンドルワーブ11との間隔が前記実
施の形態と同様となるように、突部12aが前記実施の
形態のものより短く形成されている。そして、制動レバ
ー9は待機位置において、摩耗防止部材16がスピンド
ルレール3の上面に当接する状態に保持される。従っ
て、この実施の形態においても、前記実施の形態の
(1)〜(3)及び(5)の効果が得られる。また、制
動レバー9の待機位置におけるブレーキシュー10とス
ピンドルワーブ11との間隔を従来装置とほぼ同様に設
定しているので、制動レバー9を従来装置と同様に操作
して所定の制動力が得られる。従って、制動操作時に膝
の曲げ具合を変更する必要がない。
ではなく、例えば、次のように具体化してもよい。 ○ 図5及び図6に示すように、防振ゴム製の摩耗防止
部材16を制動レバー9の支持片12の下端に取り付け
る。摩耗防止部材16は支持片12の下端の突部12a
と対応する位置に、突部12aを挟持する状態で取り付
けられている。制動レバー9の待機位置におけるブレー
キシュー10とスピンドルワーブ11との間隔が前記実
施の形態と同様となるように、突部12aが前記実施の
形態のものより短く形成されている。そして、制動レバ
ー9は待機位置において、摩耗防止部材16がスピンド
ルレール3の上面に当接する状態に保持される。従っ
て、この実施の形態においても、前記実施の形態の
(1)〜(3)及び(5)の効果が得られる。また、制
動レバー9の待機位置におけるブレーキシュー10とス
ピンドルワーブ11との間隔を従来装置とほぼ同様に設
定しているので、制動レバー9を従来装置と同様に操作
して所定の制動力が得られる。従って、制動操作時に膝
の曲げ具合を変更する必要がない。
【0030】○ 摩耗防止部材16を制動レバー9に取
り付ける代わりにスピンドルレール3に取り付けてもよ
い。例えば、図7(a)に示すように、スピンドルレー
ル3の前側上部にスピンドルレール3の長手方向に延び
る段差部3cを形成し、当該部分に摩耗防止部材16を
取り付ける。摩耗防止部材16は帯状の防振ゴムで形成
され、接着剤によりスピンドルレール3に固着される。
この場合、各制動レバー9毎に摩耗防止部材16を取り
付ける構成に比較して、組み付けの手間が簡単になる。
また、制動レバー9として既存のものをなんらの改造を
せずに使用でき、制動レバー9の操作時に膝の曲げ具合
を変更せずに同じ制動力が得られる。
り付ける代わりにスピンドルレール3に取り付けてもよ
い。例えば、図7(a)に示すように、スピンドルレー
ル3の前側上部にスピンドルレール3の長手方向に延び
る段差部3cを形成し、当該部分に摩耗防止部材16を
取り付ける。摩耗防止部材16は帯状の防振ゴムで形成
され、接着剤によりスピンドルレール3に固着される。
この場合、各制動レバー9毎に摩耗防止部材16を取り
付ける構成に比較して、組み付けの手間が簡単になる。
また、制動レバー9として既存のものをなんらの改造を
せずに使用でき、制動レバー9の操作時に膝の曲げ具合
を変更せずに同じ制動力が得られる。
【0031】○ 図7(b)に示すように、スピンドル
レール3の前面3bに帯状の防振ゴム製の摩耗防止部材
16を接着剤により固着してもよい。この場合も各制動
レバー9毎に摩耗防止部材16を組み付ける構成に比較
して、組み付けの手間が簡単になる。また、スピンドル
レール3の上面に摩耗防止部材16を取り付ける前記実
施の形態の場合と異なり、スピンドルレール3に段差部
3cを形成する必要がなく、既設の紡機機台を改造せず
に摩耗防止部材16を取り付けることができる。この場
合、待機位置において制動レバー9がスピンドルレール
3の上面と当接しないように、突部12aが若干浮いた
状態となるように摩耗防止部材16の厚さが設定され
る。従って、既存の制動レバー9をそのまま使用する
と、待機位置におけるブレーキシュー10とスピンドル
ワーブ11との距離が小さくなる。その結果、制動レバ
ー9の操作時に膝の曲げ具合を同じにすると、制動力が
大きくなる。
レール3の前面3bに帯状の防振ゴム製の摩耗防止部材
16を接着剤により固着してもよい。この場合も各制動
レバー9毎に摩耗防止部材16を組み付ける構成に比較
して、組み付けの手間が簡単になる。また、スピンドル
レール3の上面に摩耗防止部材16を取り付ける前記実
施の形態の場合と異なり、スピンドルレール3に段差部
3cを形成する必要がなく、既設の紡機機台を改造せず
に摩耗防止部材16を取り付けることができる。この場
合、待機位置において制動レバー9がスピンドルレール
3の上面と当接しないように、突部12aが若干浮いた
状態となるように摩耗防止部材16の厚さが設定され
る。従って、既存の制動レバー9をそのまま使用する
と、待機位置におけるブレーキシュー10とスピンドル
ワーブ11との距離が小さくなる。その結果、制動レバ
ー9の操作時に膝の曲げ具合を同じにすると、制動力が
大きくなる。
【0032】○ 摩耗防止部材16をスピンドルレール
3に取り付ける場合、図7(c),(d)に示すように
スピンドルレール3の上面あるいは前面3bにアリ溝1
8を形成し、摩耗防止部材16をアリ溝18に嵌合する
状態で取り付けてもよい。この構成では摩耗防止部材1
6を接着剤を使用してスピンドルレール3に固着する必
要が無く、取付の手間が簡単になる。
3に取り付ける場合、図7(c),(d)に示すように
スピンドルレール3の上面あるいは前面3bにアリ溝1
8を形成し、摩耗防止部材16をアリ溝18に嵌合する
状態で取り付けてもよい。この構成では摩耗防止部材1
6を接着剤を使用してスピンドルレール3に固着する必
要が無く、取付の手間が簡単になる。
【0033】○ 図8に示すように、支持片12の下縁
に突部12aを形成しない構成のニーブレーキ8、即ち
摩耗防止部材16が存在しない従来装置では支持片12
の下縁が座金あるいはスピンドルレールの上面に当接す
る構成のニーブレーキ8に適用してもよい。摩耗防止部
材16の取付位置は、図8に示すように制動レバー9側
であっても、あるいはスピンドルレール3側であっても
よい。摩耗防止部材16を制動レバー9に取り付ける場
合、取付位置は図8に示すスピンドルレール3の前面3
bと対向する位置に限らず、支持片12の下端に取り付
けてもよい。スピンドルレール3に取り付ける場合は、
前面又は上面に取り付ける。
に突部12aを形成しない構成のニーブレーキ8、即ち
摩耗防止部材16が存在しない従来装置では支持片12
の下縁が座金あるいはスピンドルレールの上面に当接す
る構成のニーブレーキ8に適用してもよい。摩耗防止部
材16の取付位置は、図8に示すように制動レバー9側
であっても、あるいはスピンドルレール3側であっても
よい。摩耗防止部材16を制動レバー9に取り付ける場
合、取付位置は図8に示すスピンドルレール3の前面3
bと対向する位置に限らず、支持片12の下端に取り付
けてもよい。スピンドルレール3に取り付ける場合は、
前面又は上面に取り付ける。
【0034】○ 摩耗防止部材16を制動レバー9に取
り付ける場合、着脱可能に取り付けずに接着剤で固着し
てもよい。その場合、摩耗防止部材16に溝を形成する
必要がなく、製造が簡単になる。
り付ける場合、着脱可能に取り付けずに接着剤で固着し
てもよい。その場合、摩耗防止部材16に溝を形成する
必要がなく、製造が簡単になる。
【0035】○ 摩耗防止部材16の材質としては防振
ゴムに限らず、合成樹脂を使用してもよい。この場合は
防振ゴムの場合と異なり、振動が吸収されずに摩耗防止
部材16がスピンドルレール3あるいは制動レバー9に
当接した状態で微振動が繰り返されるが、金属同士が衝
突するのではなく金属と樹脂が衝突する。従って、金属
製の制動レバー9やスピンドルレール3が摩耗せずに、
摩耗防止部材16が摩耗する。そして、摩耗防止部材1
6が有る程度摩耗したときに新しい摩耗防止部材16と
交換する。この場合、制動レバー9及びスピンドルレー
ル3が摩耗しないため、制動レバー9及びスピンドルレ
ール3を交換するよりコストが安く、手間も簡単にな
る。合成樹脂として例えばポリアセタール樹脂のように
比較的耐摩耗性に優れたものを使用するのが好ましい。
ゴムに限らず、合成樹脂を使用してもよい。この場合は
防振ゴムの場合と異なり、振動が吸収されずに摩耗防止
部材16がスピンドルレール3あるいは制動レバー9に
当接した状態で微振動が繰り返されるが、金属同士が衝
突するのではなく金属と樹脂が衝突する。従って、金属
製の制動レバー9やスピンドルレール3が摩耗せずに、
摩耗防止部材16が摩耗する。そして、摩耗防止部材1
6が有る程度摩耗したときに新しい摩耗防止部材16と
交換する。この場合、制動レバー9及びスピンドルレー
ル3が摩耗しないため、制動レバー9及びスピンドルレ
ール3を交換するよりコストが安く、手間も簡単にな
る。合成樹脂として例えばポリアセタール樹脂のように
比較的耐摩耗性に優れたものを使用するのが好ましい。
【0036】○ 制動レバー9をボルスタ2のフランジ
部2bに回動可能に支持する構成として、係合凹部15
にピン14を介して支持する代わりに、平面部2cに支
持穴を形成するとともに、支持片12の外側から支持穴
に嵌挿される支軸により制動レバー9を支持する構成と
してもよい。この場合は、ニーブレーキ8の取付けをボ
ルスタ2が所定の位置にナット5により締付け固定され
た後でも行うことができる。また、ブレーキシュー10
の一部を切り欠く必要がなくなる。
部2bに回動可能に支持する構成として、係合凹部15
にピン14を介して支持する代わりに、平面部2cに支
持穴を形成するとともに、支持片12の外側から支持穴
に嵌挿される支軸により制動レバー9を支持する構成と
してもよい。この場合は、ニーブレーキ8の取付けをボ
ルスタ2が所定の位置にナット5により締付け固定され
た後でも行うことができる。また、ブレーキシュー10
の一部を切り欠く必要がなくなる。
【0037】○ チンプーリ駆動方式に限らず、タンゼ
ンシャルベルト駆動方式のリング精紡機等に使用される
スピンドル制動装置に適用してもよい。前記各実施の形
態から把握できる請求項記載以外の技術的思想(発明)
について、以下にその効果とともに記載する。
ンシャルベルト駆動方式のリング精紡機等に使用される
スピンドル制動装置に適用してもよい。前記各実施の形
態から把握できる請求項記載以外の技術的思想(発明)
について、以下にその効果とともに記載する。
【0038】(1) 請求項1又は請求項2に記載の発
明において、前記摩耗防止部材はスピンドルレールに取
り付けられている。この場合、各制動レバー毎に摩耗防
止部材を取り付ける構成に比較して、組み付けの手間が
簡単になる。
明において、前記摩耗防止部材はスピンドルレールに取
り付けられている。この場合、各制動レバー毎に摩耗防
止部材を取り付ける構成に比較して、組み付けの手間が
簡単になる。
【0039】(2) (1)に記載の発明において、ス
ピンドルレールにその長手方向に沿って延びるアリ溝を
形成し、該アリ溝に摩耗防止部材を嵌合固定する。この
場合、摩耗防止部材をスピンドルレールの前面に取り付
ける場合でも、接着剤なしに固定することができる。
ピンドルレールにその長手方向に沿って延びるアリ溝を
形成し、該アリ溝に摩耗防止部材を嵌合固定する。この
場合、摩耗防止部材をスピンドルレールの前面に取り付
ける場合でも、接着剤なしに固定することができる。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1〜請求項5
に記載の発明によれば、機台の運転に伴う制動レバーの
微振動でスピンドルレールにフレッチングが発生するの
を防止することができる。
に記載の発明によれば、機台の運転に伴う制動レバーの
微振動でスピンドルレールにフレッチングが発生するの
を防止することができる。
【0041】請求項2に記載の発明によれば、摩耗防止
部材が防振ゴムで形成されているため、制動レバーの微
振動が防振ゴムに吸収されて騒音が低下する。請求項3
に記載の発明によれば、摩耗防止部材が制動レバーに取
り付けられているため、スピンドルレールを改造せずに
既設の機台に取り付けることができる。
部材が防振ゴムで形成されているため、制動レバーの微
振動が防振ゴムに吸収されて騒音が低下する。請求項3
に記載の発明によれば、摩耗防止部材が制動レバーに取
り付けられているため、スピンドルレールを改造せずに
既設の機台に取り付けることができる。
【0042】請求項4に記載の発明によれば、摩耗防止
部材の一部が制動レバーとスピンドルレールの前面との
間に存在する隙間に収容されるように摩耗防止部材を取
り付けることにより、既設の制動レバーに摩耗防止部材
を取り付けても、待機位置におけるスピンドルとの間隔
を従来装置とほぼ同様に設定できる。
部材の一部が制動レバーとスピンドルレールの前面との
間に存在する隙間に収容されるように摩耗防止部材を取
り付けることにより、既設の制動レバーに摩耗防止部材
を取り付けても、待機位置におけるスピンドルとの間隔
を従来装置とほぼ同様に設定できる。
【0043】請求項5に記載の発明によれば、摩耗防止
部材が着脱可能に取り付けられているため、摩耗防止部
材の取付けや、摩耗防止部材が劣化した場合の交換作業
が容易になる。
部材が着脱可能に取り付けられているため、摩耗防止部
材の取付けや、摩耗防止部材が劣化した場合の交換作業
が容易になる。
【図1】 一実施の形態のニーブレーキの側面図。
【図2】 同じく一部破断平面図。
【図3】 (a)はニーブレーキの背面図、(b)はボ
ルスタ及びスピンドルワーブを示す部分側面図。
ルスタ及びスピンドルワーブを示す部分側面図。
【図4】 ニーブレーキが制動位置に配置された状態を
示す側面図。
示す側面図。
【図5】 別の実施の形態のニーブレーキの側面図。
【図6】 同じく制動レバーの拡大断面図。
【図7】 摩耗防止部材をスピンドルレールに取り付け
た実施の形態の部分側面図。
た実施の形態の部分側面図。
【図8】 別の実施の形態の側面図。
【図9】 従来装置の側面図。
1…スピンドル、2…ボルスタ、2b…フランジ部、3
…スピンドルレール、3a…孔、3b…前面、8…ニー
ブレーキ、9…制動レバー、10…ブレーキシュー、1
1…スピンドルワーブ、11a…フランジ部、12…支
持片、14…支軸としてのピン、14a…大径部、16
…摩耗防止部材。
…スピンドルレール、3a…孔、3b…前面、8…ニー
ブレーキ、9…制動レバー、10…ブレーキシュー、1
1…スピンドルワーブ、11a…フランジ部、12…支
持片、14…支軸としてのピン、14a…大径部、16
…摩耗防止部材。
Claims (5)
- 【請求項1】 スピンドルレールに形成された孔に嵌挿
されてスピンドルを回転自在に支承するボルスタに形成
されたフランジ部に回動可能に支持され、前記スピンド
ルのスピンドルワーブと係合可能な制動位置と、前記ス
ピンドルワーブと係合不能な待機位置とに配置可能な制
動レバーを備えた紡機のスピンドル制動装置であって、 前記制動レバーをその待機状態において、前記スピンド
ルレールとの間に摩耗防止部材を介在させた状態でスピ
ンドルレールと当接するように配設した紡機のスピンド
ル制動装置。 - 【請求項2】 前記摩耗防止部材は防振ゴムで形成され
ている請求項1に記載の紡機のスピンドル制動装置。 - 【請求項3】 前記摩耗防止部材は前記制動レバーに取
り付けられている請求項1又は請求項2に記載の紡機の
スピンドル制動装置。 - 【請求項4】 前記摩耗防止部材はスピンドルレールの
前面と対向する位置に取り付けられている請求項3に記
載の紡機のスピンドル制動装置。 - 【請求項5】 前記摩耗防止部材は着脱可能に取り付け
られている請求項3又は請求項4に記載の紡機のスピン
ドル制動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13027098A JPH11323671A (ja) | 1998-05-13 | 1998-05-13 | 紡機のスピンドル制動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13027098A JPH11323671A (ja) | 1998-05-13 | 1998-05-13 | 紡機のスピンドル制動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11323671A true JPH11323671A (ja) | 1999-11-26 |
Family
ID=15030290
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13027098A Pending JPH11323671A (ja) | 1998-05-13 | 1998-05-13 | 紡機のスピンドル制動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11323671A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012001874A (ja) * | 2010-06-16 | 2012-01-05 | Oerlikon Textile Components Gmbh | 精紡スピンドルまたは撚糸スピンドルのためのロック装置 |
-
1998
- 1998-05-13 JP JP13027098A patent/JPH11323671A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012001874A (ja) * | 2010-06-16 | 2012-01-05 | Oerlikon Textile Components Gmbh | 精紡スピンドルまたは撚糸スピンドルのためのロック装置 |
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