JPH11323615A - 婦人用胸部カップ材およびその製造方法 - Google Patents

婦人用胸部カップ材およびその製造方法

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JPH11323615A
JPH11323615A JP7004899A JP7004899A JPH11323615A JP H11323615 A JPH11323615 A JP H11323615A JP 7004899 A JP7004899 A JP 7004899A JP 7004899 A JP7004899 A JP 7004899A JP H11323615 A JPH11323615 A JP H11323615A
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JP
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women
elongation
polyester fiber
angle
ray
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JP7004899A
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Yukihiro Maeda
行弘 前田
Setsuo Taguchi
節男 田口
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】良好な成形性と反発感を兼ね備え、かつ優れた
柔軟性および厚み感を有する婦人用胸部カップ材を提供
する。 【解決手段】次の特性を満足する婦人用胸部カップ材。
(1)小角X線散乱写真撮影による散乱像が層線状散乱
像を呈し、かつ、該写真上の子午線あるいは赤道から散
乱像の中心までの距離rにより次式で求められるJ値が
15nm以下。J=λ/2sin[{tan-1(r/
R)}/2]。R:カメラ半径、λ:X線の波長、J:
長周期。(2)密度1.350〜1.395g/cm3
(3)広角X線回折測定による結晶サイズが、面指数0
10で2.0〜4.5nm、面指数100で2.0〜
4.5nm、面指数105で1.5〜4.5nm。
(4)広角X線回折測定による面指数010の結晶配向
度が65〜90%。(5)偏光蛍光法による非晶配向度
が0.1〜0.5。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた風合いを有
する婦人用胸部カップ材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ナイロンやポリエステルなど
の合成繊維は、高性能を有することから、衣料用あるい
は産業用分野に広く用いられている。ナイロンやポリエ
ステルからなる繊維シートは、衣服用芯地、ブラジャ
ー、胸や肩のパットなど、立体形状製品として多く用い
られている。
【0003】しかし、ナイロンは水分を吸うと伸び、乾
燥すると収縮するという乾湿時における寸法安定性が著
しく劣り、寸法安定性を重視する分野には使いずらい素
材である。そのため、近年、衣服用繊維としては、ほと
んどがポリエステルに置替わりつつある。
【0004】一方、ポリエステルは乾湿時の寸法安定性
が良好である反面、反発感が弱く、繰り返し屈曲に対し
てヘタリやすい欠点を有している。そのため、一般にポ
リマコストがナイロン6やナイロン66に比し安価にも
かかわらず、歯ブラシや人工芝生、カーペットなどの用
途には殆ど使用されていない。
【0005】また、特開平2−139320号公報では
繊維シートを用いた物品の保護方法、特公昭59−18
11号公報では成形用繊維シートが開示されている。
【0006】しかし、従来のポリエステル繊維を用いた
成形体は良好な成形加工性と反発感や厚み感などの良好
な風合いの両立は難しかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のポリエステル繊
維をもちいた成形体では、良好な成形性と反発感を兼ね
備えたもの、あるいはそれに加えて優れた柔軟感と厚み
感を有する製品は得難いのが現状である。
【0008】本発明は、上記の欠点を解決し、良好な成
形性と反発感を兼ね備え、かつ優れた柔軟感と厚み感を
有する婦人用胸部カップ材を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成する本
発明の婦人用胸部カップ材は、次の通りの構成をとるも
のである。下記(1)〜(5)の特性を満足する部分を
有するポリエステル繊維を含む2種類以上の繊維を構成
素材に含み、繊維間の糸長差を実質的に有することを特
徴とする婦人用胸部カップ材。 (1)小角X線散乱写真撮影によって得られた散乱像が
層線状散乱像を呈し、かつ該写真上の子午線あるいは赤
道から散乱像の中心までの距離rにより下記式で求めら
れるJ値が15nm以下であり、 J=λ/2sin[{tan-1(r/R)}/2] ここで、R:カメラ半径、λ:X線の波長、J:長周期 (2)密度が1.350〜1.395g/cm3 であ
り、(3)広角X線回折測定から得られた結晶サイズ
が、面指数(010)において2.0〜4.5nm、面
指数(100)において2.0〜4.5nm、面指数
(1バア05、以下105と記載)において1.5〜
4.5nmであり、(4)広角X線回折測定から得られ
た面指数(010)の結晶配向度が65〜90%であ
り、(5)偏光蛍光法による測定から得られた非晶配向
度が0.1〜0.5である。
【0010】あるいは、下記(1)〜(5)の特性を満
足する部分を有するポリエステル繊維を含む2種類以上
の繊維を構成素材に含み、繊維間の糸長差を実質的に有
することを特徴とする婦人用胸部カップ材。 (1)小角X線散乱写真撮影によって得られた散乱像が
層線状四点散乱像を呈し、かつ該写真上から求めた長周
期のDm値が8〜15nmであり、De値が15〜35
nmであり、 J=λ/2sin[{tan-1(r/R)}/2] ここで、R:カメラ半径、λ:X線の波長、J:長周期 (2)密度が1.350〜1.395g/cm3 であ
り、(3)広角X線回折測定から得られた結晶サイズ
が、面指数(010)において2.0〜4.5nm、面
指数(100)において2.0〜4.5nm、面指数
(105)において1.5〜5.0nmであり、(4)
広角X線回折測定から得られた面指数(010)の結晶
配向度が65〜90%であり、(5)偏光蛍光法による
測定から得られた非晶配向度が0.1〜0.5である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、さらに詳しく本発明につい
て説明をする。
【0012】本発明は次に述べる特性値を有する婦人用
胸部カップ材によって良好な反発感と寸法安定性を兼ね
備えかつ優れた形状保持性および表面品位を有する製品
を提供できることを見出したものである。
【0013】本発明の一態様は、下記(1)〜(5)の
特性を満足する部分を有するポリエステル繊維を含む2
種類以上の繊維を構成素材に含み、繊維間の糸長差、好
ましくは最も短い繊維の糸長を100%とした場合、最
も長い繊維との糸長差が5%以上、さらに好ましくは1
0%〜30%の糸長差を実質的に有することを特徴とす
る婦人用胸部カップ材である。なお、糸長差については
5cm程度の長さで判断したものである。 (1)小角X線散乱写真撮影によって得られた散乱像が
層線状散乱像を呈し、かつ該写真上の子午線あるいは赤
道から散乱像の中心までの距離rにより下記の式1で求
められるJ値が15nm以下、好ましく8〜12nmで
あり、 J=λ/2sin[{tan-1(r/R)}/2] …<式1> ここで、R:カメラ半径、λ:X線の波長、J:長周期 (2)密度が1.350〜1.395g/cm3 であ
り、好ましくは1.370〜1.390g/cm3 であ
る。 (3)広角X線回折測定から得られた結晶サイズが、面
指数(010)において2.0〜4.5nm、好ましく
は2.5〜3.8nmであり、面指数(100)におい
て2.0〜4.5nm、好ましくは2.5〜3.8nm
であり、面指数(105)において1.5〜4.5nm
であり、好ましくは2.0〜3.5nmである。 (4)広角X線回折測定から得られた面指数(010)
の結晶配向度が60〜90%であり、好ましくは65〜
80%である。 (5)偏光蛍光法による非晶配向度が0.1〜0.5で
あり、好ましくは0.15〜0.4であり、さらに好ま
しくは0.15〜0.3である。
【0014】また、本発明の他の態様は、下記(1)〜
(5)の特性を満足する部分を有するポリエステル繊維
を含む2種類以上の繊維を構成素材に含み、繊維間の糸
長差、好ましくは最も短い繊維の糸長を100%とした
場合、最も長い繊維との糸長差が5%以上、さらに好ま
しくは10%〜30%の糸長差を実質的に有することを
特徴とする婦人用胸部カップ材である。なお、糸長差に
ついては5cm程度の長さで判断したものである。 (1)小角X線散乱写真撮影によって得られた散乱像が
層線状四点散乱像を呈し、かつ、該写真上から求めた長
周期のDm値(繊維の場合は繊維軸方向の結晶/非結晶
格子の1単位周期)8〜15nmであり、好ましくは1
0〜13nmであり、De値(繊維の場合は繊維断面方
向の結晶/非結晶格子の1単位周期)が15〜35nm
であり、好ましくは15〜25nmであって、 (2)密度が1.350〜1.395g/cm3 であ
り、好ましくは1.370〜1.390g/cm3 であ
る。 (3)広角X線回折測定から得られた結晶サイズが、面
指数(010)において2.0〜4.5nm、好ましく
は2.5〜3.8nmであり、面指数(100)におい
て2.0〜4.5nm、好ましくは2.5〜3.8nm
であり、面指数(105)において1.5〜5.0nm
であり、好ましくは2.5〜4.0nmである。 (4)広角X線回折測定から得られた面指数(010)
の結晶配向度が65〜90%であり、好ましくは70%
〜85%である。 (5)偏光蛍光法による非晶配向度が0.1〜0.5で
あり、好ましくは0.15〜0.4であり、さらに好ま
しくは0.15〜0.3である。
【0015】本発明において、本発明者らが行った各種
特性の測定方法および条件は下記のとおりである。 (1)密度:JIS−L1013 7.14.2密度勾
配管法に準じた。 (2)広角X線回折 試料調整 ;試料の長さを4cmに切り揃え、20m
gの試料両端をエナメル線で結束して測定試料とした。
【0016】a.広角X線回析(透過法) X線発生装置;理学電機社(株)製 CN4032A2 X線源 :CuKα線(Niフィルター使用) 出力 :40KV 20mA ゴニオメータ;理学電機社(株)製 Model PMG-A2 CN
2155D1 スリット径:2mmφピンホールコリメータ 1°−1° 検出器 :シンチレーションカウンター 計数記録装置;RAD−C、オンライン・データ処理シ
ステム 赤道線及び子午線方向; スキャン方式(2θ/θ):ステップ 赤道線方向スキャン範囲:10〜55° 子午線方向スキャン範囲:10〜55° 計数ステップ:0.02° 積算時間 :1秒 繊維試料測定装置; FS-3 CN2411B1 円周方向(β)スキャン; 測定範囲 90〜270°:(010)面、(100)
面 0〜180°:(105)面 計数ステップ:0.2° 積算時間 :1秒 b.広角X線回折プレート写真撮影 X線発生装置;理学電機社(株)製 CN4032A2 X線源 :CuKα線(Niフィルター使用) 出力 :40KV 20mA スリット径:1mmφピンホールコリメータ 撮影条件; カメラ半径:約40mm 露出時間 :20分 フイルム :Kodak DEF−5 *結晶サイズ算出 PETの場合、透過法により得られた(010)、(1
00)、(105)の各面のピークの半値幅から下記の
Scherrerの式を用い計算した。
【0017】 L(hkl)=Kλ/β0 cosθB ただし、 L(hkl):微結晶の(hkl)面に垂直な方向の平
均の大きさ K :1.0(定数) λ :X線の波長(0.15418nm ) β0 :(βE 2 −βI 2 1/2 、 βE :見掛けの半値幅(測定値) βI :装置補正角(1.047×10-2ラジアン) θB :ブラッグ角 *結晶配向度算出 PETの場合、赤道線方向にスキャンして2θ=17.
8°付近に観測される(010)、2θ=25.8°付
近に観測される(100)、子午線方向にスキャンして
2θ=43.1°付近に観測される(105)の各面を
円周方向にスキャンして得られた強度分布のピークの半
値幅から下記式により算出した。
【0018】結晶配向度(%)=[(180−H)/1
80]×100 ただし、 H:強度分布の半値幅(°) (3)小角X線散乱写真(写真法:Kiessig C
amera) 試料調整 ;試料の長さを4cmに切り揃え、40m
gの試料両端をエナメル線で結束して測定試料とした。
【0019】X線発生装置;理学電機社(株)製 RU
−200型 X線源 :CuKα線(Niフィルター使
用) 出力 :50kV 200mA スリット径 :1.0mmφ 撮影条件; カメラ半径 :400mm 露出時間 :60分 フイルム :Kodak DEF−5 (4)結晶化度 DSC測定より次式から求めた。
【0020】結晶化度(%)=100×{[融解熱量−
冷結晶化熱量]/140} ただし、融解熱量、冷結晶化熱量および140の単位は
Jg-1 a.装 置:TA Instruments社製DS
C2920 加熱温度;0〜300℃(RCS冷却法) 温度較正;高純度イリジウムおよびスズの融点 昇温速度;10℃/min 試料重量;約5mg 試料容器;アルミニウム製開放型容器(約26mg) (5)偏光蛍光法による非晶配向度 装 置:日本分光工業製FOM−1 光学系:透過法(励起光波長:365nm、蛍光波長:
420nm) 測定系:偏光子‖検光子、および偏光子〓検光子で回転
して、面内の偏光蛍光強度(I‖、I〓)の角度分布を
得た。
【0021】ここで、‖は平行を示し、〓は垂直を示
す。
【0022】非晶配向度は下記式からの一軸配向係数f
2 で求めた。
【0023】f2 =3/2[{I‖(0)+2I〓
(0)}/K−1/3] 但し、K={I‖(0)+4I〓(0)+8/3I‖
(90)} I‖(0):‖測定での軸方向の相対偏光蛍光強度 I‖(90):‖測定での上記と直交方向の相対偏光蛍
光強度 I〓(0):〓測定での軸方向の相対偏光蛍光強度 (6)非晶密度 以下の式により非晶密度(da)を求めた。
【0024】da(g/cm3 )=[d−dc×[(Xc/dc)/(100/
d)]]/[ 1−[(Xc/dc)/(100/d)]] d :密度(g/cm3 ) dc :1.501 (g/cm3 ) Xc :結晶化度(%) (7)荷重伸長曲線 ここでいう荷重伸長曲線とは、JIS−L1013
7.5(引張強さ及び伸び率)の試験法に準じて測定し
たものをいう。本発明において、本発明者らが行った条
件は下記の通りである。
【0025】試長(チャック間距離):5cm 初期加重(繊維) :0.1g/d(フィルムにつ
いては試長あたりの重量をデニール換算した。) 引張り速度 :100mm/分 チャート速度 :100mm/分 温度 :20℃±2 湿度 :65%RH±5 試験機 :オートグラフ(島津製作所) データ整理 :タテ軸応力、ヨコ軸伸度(第
一象限) (8)NMR測定 NMR測定により、HT1、HT1ρ値を求めた。
【0026】HT1 :プロトンのT1 HT1ρ:プロトンのT1ρ a.装置 ;Chemagnetics社製 CMX−300 温度 ;室温 基準物質 ;HMB(17.35ppm) Siゴム(1.56ppm ) 測定核 ;75.1910MHz パルス幅 ;3.5μsec パルスくり返し時間;ACQTM 0.076 sec PD=12 sec データ点 ;POINT 8192 SAMPO 2048 スペクトル幅 ;27.027kHz コンタクトタイム ;1.5msec 前記特定の構造を有する部分のポリエステル繊維の結晶
化度が25〜45%であることは好ましい態様であり、
より好ましくは30〜40%であることである。
【0027】前記特定の構造を有する部分のポリエステ
ル繊維のNMR測定によるHT1値が2.0〜2.7s
ecでかつHT1ρ値が11〜18msecであること
は好ましい態様であり、より好ましくはHT1値が2.
1〜2.5secでかつHT1ρ値が13〜16mse
cであることである。
【0028】前記特定の構造を有する部分のポリエステ
ル繊維の非晶密度が1.30以上であることは好ましい
態様であり、より好ましくは1.31以上、さらに好ま
しくは1.32以上であることである。
【0029】また、前記特定の構造を有する部分のポリ
エステル繊維において、広角X線回折測定から得られた
結晶サイズが次の式0.5x≦y≦1.5xを満足する
ことは好ましい態様であり、より好ましくは0.6x≦
y≦1.3x、さらに好ましくは0.7x≦y≦1.2
xを満足することである。 ただし、x:面指数(010)の結晶サイズ y:面指数(105)の結晶サイズ 前記特定の構造を有する部分のポリエステル繊維の面指
数(105)の結晶配向度は35%〜85%であること
は好ましい態様であり、より好ましくは35%〜80
%、さらに好ましくは40%〜80%である。
【0030】前記特定の構造を有する部分のポリエステ
ル繊維において、面指数(105)の子午線方向に対す
る傾斜配向角度が、10°以上であることは好ましい態
様であり、15°〜35°であることはより好ましく、
20°〜25°であることはさらに好ましい。
【0031】本発明の前記特定の構造を有する部分のポ
リエステル繊維の引張強伸度を測定した荷重伸長曲線に
おいて、破断伸度が50%以上であることが好ましく、
さらには60%以上であることがより好ましく、80%
以上であることがさらには好ましい。また、初期応力変
曲点の伸度が8%以上であることが好ましく、さらには
13%以上であることがより好ましく、15%以上であ
ることがさらに好ましい。
【0032】ここで、初期応力変曲点とは、図1に示す
ように、加重伸張曲線において、立ち上がりに観察され
るほぼ傾きが一定の領域(a)から、より傾きの小さい
ほぼ傾きが一定の領域(b)へ変化する点をいい、
(a)の曲線の漸近線と(b)の曲線の漸近線の交点を
指す。なお、ここでいう荷重伸長曲線とは、JIS−L
1013 7.5(引張強さ及び伸び率)の試験法に準
じて測定したものをいう。本発明において、本発明者ら
が行った条件は下記の通りである。
【0033】 試長(チャック間距離):5cm 初期加重(繊維) :0.1g/d (フィルムについては試長あたりの重量をデニール換算した。) 引張り速度 :100mm/分 チャート速度 :100mm/分 温度 :20℃±2 湿度 :65%RH±5 試験機 :オートグラフ(島津製作所) データ整理 :タテ軸応力、ヨコ軸伸度(第一象限) また、本発明の前記特定の構造を有する部分のポリエス
テル繊維において、見掛ヤング率が2000N/mm2
以下であることは好ましく、100〜1500N/mm
2 であることはより好ましく、150〜1000N/m
2 であることはさらに好ましい。
【0034】ここで、見掛ヤング率は、初期応力変曲点
を求めるために測定した荷重伸長曲線から、JIS−L
1013 7.10(初期引張引抵抗度)に準じて求め
た。
【0035】本発明の婦人用胸部カップ材は、前記特定
の構造を有さないポリエステル繊維、ポリアミド繊維、
ポリアクリル繊維、アラミド繊維、ポリウレタン繊維、
獣毛、絹、綿、レーヨン、麻のうち、少なくとも1種類
以上の素材と混用することは好ましい態様である。混合
素材中の前記特定の構造を有する部分を持つポリエステ
ル繊維の重量パーセントは、20%〜95%が好まし
く、40%〜90%がより好ましく、60%〜80%が
さらに好ましい。
【0036】また、高強度、高弾性、防縮性を得る観点
からは、ポリエステルの極限粘度(オルソクロロフェノ
ール、30℃)が0.55〜1.00であることが好ま
しい。また、染色を容易にする観点からは、ポリエステ
ルが、ポリエチレンテレフタレートにポリアルキレング
リコールが共重合された共重合体であって、90℃〜1
10℃で分散染料可染であることが好ましい。このポリ
エステルを用いたポリエステル繊維の場合、天然繊維と
混用して染色することもできる。さらにまた、濃色、鮮
明な染色をする観点からは、ポリエステルが5−ナトリ
ウムスルホイソフタル酸が共重合されたカチオン染料可
染型ポリエステルであることが好ましい。
【0037】また、ポリエステル繊維として、主成分と
してポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート若しくはその共重合ポリエステル、他の成分と
してポリスチレン系重合体、またはポリエチレンテレフ
タレート、ポリブチレンテレフタレート若しくはその共
重合ポリエステルに硼酸または硼素化合物が添加された
ポリエステル重合体を用いてなる複合繊維を用いると、
引取速度が4000m/分を超える高速であっても、他
の成分に紡糸応力が主としてかかるため、主成分である
ポリエステルの配向を抑制したポリエステル繊維とする
ことができる。こうした複合繊維を用いることは、40
00m/分を越える生産性を持つ繊維を用いて本発明の
婦人用胸部カップ材を得ることができ好ましい態様の一
つである。この場合、芯成分に用いるポリマーとして硼
酸または硼素化合物等をポリエチレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレートまたはその共重合ポリエス
テルに添加して増粘させたポリエステル重合体を用いる
ことができる。なお、ここでいう芯成分と鞘成分とが反
対の構成であっても差し支えないが、主成分が鞘成分と
なる方が、染色性、フロスティング、フィブリル化等の
観点から主成分の特性をより発揮することができるので
好ましい。
【0038】本発明の婦人用胸部カップ材に用いられる
繊維において、繊維の好ましい太さは用途によって異な
るため、特に限定されないが、婦人用胸部カップ材に柔
軟感を求める場合は単糸繊度が1デニール以下であるこ
とは好ましい態様であり、より好ましくは0.5デニー
ル以下であることであり、さらに好ましくは0.1デニ
ール以下であることである。一方、婦人用胸部カップ材
にしっかり感を求める場合には単糸繊度が2デニール以
上であることは好ましい態様であり、より好ましくは5
デニール以上であることであり、さらに好ましくは10
デニール以上であることである。もちろん、その組み合
わせは特に限定されるものではなく、単糸繊度の細い繊
維と太い繊維の双方を用いることは柔軟性と反発感のバ
ランスを取る上で好ましい態様の一つである。前記特定
の構造を有する部分を持つポリエステル繊維の単糸繊度
が他の繊維の単糸繊度よりも大きいことは、良好な反発
感を得る上で好ましい態様である。
【0039】本発明の婦人用胸部カップ材に用いられる
繊維の断面形状は、用途によって異なるため特に限定さ
れるのもではなく、丸断面、三角断面などの多角形型断
面、中空断面、扁平断面、櫛形断面などやそれらを複合
した異形断面であることは好ましい態様である。また、
ポリエステル繊維成形用シートに膨らみ感を与えるため
に、異なる断面形状の繊維を複数用いることは好ましい
態様の一つである。
【0040】本発明の婦人用胸部カップ材は、織物類、
編物類、不織布類、ネット類、リボン・テープ類など種
々の態様を含む。また、これらを多層構造の一部に用い
る態様、複数の部材よりなる製品の一部の部材に用いる
態様が含む。婦人用胸部カップ材を構成する素材が互い
に交絡していることは好ましい態様である。
【0041】本発明の婦人用胸部カップ材が複合糸から
なることは好ましい態様の一つである。複合糸の形状は
特に限定されるものではないが、撚糸、仮撚糸、ループ
加工糸、インターレース糸、毛羽糸などであることは好
ましい態様である。
【0042】本発明の婦人用胸部カップ材において、2
種類以上の繊維が混在している部分で、繊維間に糸長差
を有することは柔軟な風合いを得る上で好ましい態様で
ある。より高い成形性を得るためには、前記特定の構造
を有する部分を持つポリエステル繊維の糸長がそれ以外
の繊維の糸長以下であることはより好ましい態様であ
る。
【0043】織物においては、前記特定の構造を有する
部分を持つポリエステル繊維またはそれを含む繊維を経
糸あるいは緯糸の一方だけに用いることや、経糸と緯糸
に含まれる前記特定の構造を有する部分を持つポリエス
テル繊維の単糸繊度など種類を変えることは、織物の
経、緯に著しい異方性を与えることが出来るため好まし
い態様の一つである。さらに好ましくは、緯糸にだけ前
記特定の構造を有する部分を持つポリエステル繊維また
はそれを含む繊維を用いることは、製織時に受ける応力
が小さく、性能を発現しやすいために好ましい態様の一
つである。また、前記特定の構造を有する部分を持つポ
リエステル繊維を含む繊維を用いた糸の繊度が、用いて
いない方の糸よりも大きな方が異方性が大きくなるため
より好ましい態様である。
【0044】編物においては、前記特定の構造を有する
部分を持つポリエステル繊維またはそれを含む繊維を挿
入糸にだけ用いることは、編物に著しい異方性を与える
ことが出来るため好ましい態様の一つである。
【0045】本発明の婦人用胸部カップ材に多層構造の
素材を用いる場合、前記特定の構造を有する部分を持つ
ポリエステル繊維を多層構造の全体に使用すること、片
面・表層・中間層など特定の層のみに使用すること、多
層構造の部分によって前記特定の構造を有する部分を持
つポリエステル繊維の存在比率や単糸繊度などを変化さ
せることなどは、求める成形性や風合いによって異なっ
てくるため、特に限定されるものではない。例えば、前
記特定の構造を有する部分を持つポリエステル繊維を多
層構造全体に用いることは、高い成形性を得られること
から好ましい態様の一つである。また、多層構造の特定
の層のみに用いる場合、前記特定の構造を有する部分を
持つポリエステル繊維を中間層に用いることは、婦人用
胸部カップ材の表面繊維の強度や風合いが前記特定の構
造を有する部分のポリエステル繊維の強度や風合いに左
右されないためを好ましい態様の一つである。
【0046】ポリエステル繊維の場合、前記特定の構造
を有する部分を持つポリエステル繊維を含むことを要件
とするが、他の成分、例えばナイロンやポリオレフィン
などが複合された従来公知の複合繊維といわれるもの、
たとえば分割型、菊花型、海島型などの繊維も適用可能
であり、用途に応じてその方が好ましい場合がある。
【0047】なお、本発明でいう婦人用胸部カップ材と
は、立体的な形状を持ち、婦人の乳房形状にフィットす
る形状のものであり、水着のカップ材、ブラジャーやボ
ディスーツのカップ材などは好ましい態様である。
【0048】本発明の婦人用胸部カップ材を用いた水
着、ブラジャー、ボディスーツ、フィットネスウェア、
Tシャツ、ドレスなどの婦人用衣料は、耐湿潤安定性に
優れた柔らかい着用感を与えるため好ましい態様であ
る。
【0049】また、本発明は、ポリエチレンテレフタレ
ートを主成分とする繊維の引張強伸度を測定した荷重伸
長曲線において、降伏応力点と、該降伏応力点の応力よ
り低い応力で伸長される定応力伸長領域を有し、かつ、
該降伏応力点から該定応力伸長領域終了点までの伸度が
100%未満であるポリエステル繊維を含むポリエステ
ル複合素材を150℃以下の湿熱および/または乾熱で
収縮を伴う熱処理を施した後、それ以上の温度で成形す
ることを特徴とする婦人用胸部カップ材の製造方法であ
る。
【0050】このポリエチレンテレフタレートを主成分
とする繊維において、2500m/min〜3500m
/minの速度で紡糸された実質的に100%ポリエチ
レンテレフタレートである繊維を用いることは好ましい
態様である。
【0051】熱処理条件は婦人用胸部カップ材の要求特
性に応じて選ぶものであるが、熱処理において収縮させ
ることは婦人用胸部カップ材の厚みを得る上で好まし
く、収縮率を規制しながら熱処理を行うことは、婦人用
胸部カップ材の厚みをコントロールする上で好ましい態
様である。
【0052】熱処理温度は婦人用胸部カップ材の厚みや
熱処理時間によって左右されるが、70℃〜140℃で
あることは好ましい態様であり、80℃〜130℃はよ
り好ましい態様である。成形温度も婦人用胸部カップ材
の厚みや熱処理時間によって左右されるが、140℃〜
230℃であることは好ましい態様であり、より好まし
くは150℃〜210℃、さらに好ましくは160℃〜
200℃である。
【0053】
【実施例】ポリエチレンテレフタレート(IV=0.6
8)を、引取速度3100m/分で溶融紡糸し、80デ
ニール、24フィラメント、三角断面の原糸Aを得た。
この原糸の荷重伸長曲線は図2のとおりであり、降伏応
力点βを有しそれを越えると低応力で伸長されて定応力
伸長領域終了点γに至る曲線を示した。原糸Aの強度は
2.3g/d、伸度170%であった。
【0054】ポリエチレンテレフタレート(IV=0.
68)を、引取速度3000m/分で溶融紡糸し、25
0デニール、30フィラメント、丸断面の原糸Bを得
た。
【0055】ポリエチレンテレフタレート(IV=0.
85)を、引取速度3000m/分で溶融紡糸し、15
0デニール、36フィラメント、丸断面の原糸Cを得
た。
【0056】原糸Aをさらに1.4倍に加熱延伸し原糸
Dを得た。これらの原糸を用いて次の試験糸を準備し
た。 試験糸1:原糸Aに150T/mの撚りかけたもの 試験糸2:原糸Bに150T/mの撚りかけたもの 試験糸3:原糸Aと原糸Cに150T/mの撚りかけて
合撚したもの 試験糸4:原糸Aと原糸Dに150T/mの撚りかけて
合撚したもの 試験糸5:原糸Dに150T/mの撚りかけたもの これらの糸を用い、仕掛機でカールマイヤーHDR6
(8)EEW−ST 16Gauge.M.針釜間隔5
m/mに設定し、下記表1に示す条件でダブルラッセル
編地を作製した。
【0057】
【表1】
【0058】各ダブルラッセル編地をネットコンベア上
で90℃,3分の乾熱処理を行った後、間に何も挟まず
にプレスした場合には金型の上型と下型間に隙間が無く
なるようにプレス機械を設定し、190℃・1分間のプ
レス成形を行った。比較例4は実施例2と同じダブルラ
ッセル編地をそのまま使用して、上記と同条件のプレス
成形を行った。
【0059】実施例1および比較例1〜4の婦人用胸部
カップ材の成形性と成形時の取扱性、反発感、柔軟感、
厚み感の官能評価および、それらを用いた水着の着用感
の官能評価の結果を表2に示す。
【0060】
【表2】
【0061】実施例1の婦人用胸部カップ材の糸を分解
すると、フィラメントA’とフィラメントC’を得た。
フィラメントA’の方が糸長が短く、フィラメントA’
とフィラメントC’の糸長差は約5%であった。 *フィラメントA’:小角X線散乱写真撮影によって得
られた散乱像が層線状散乱像を呈し、かつJ値が10n
m、密度が1.385g/cm3 であり、広角X線回折
測定から得られた結晶サイズが、面指数(010)にお
いて3.2nm、面指数(100)において3.4n
m、面指数(105)において3.3nmであり、広角
X線回折測定から得られた面指数(010)の結晶配向
度が78%であり、面指数(105)の結晶配向度が7
8%であり、偏光蛍光法による非晶配向度が0.25で
あり、非晶密度が1.33g/cm3 であった。 *フィラメントC’:小角X線散乱写真撮影では層線状
四点散乱像を呈し、かつ該写真上から求めた長周期のD
m値が11mであり、De値が22nmであり、密度が
1.38g/cm3 であり、広角X線回折測定から得ら
れた結晶サイズが、面指数(010)において3.2n
m、面指数(100)において3.3nm、面指数(1
05)において4.6nmであり、広角X線回折測定か
ら得られた面指数(010)の結晶配向度が85%であ
り、面指数(105)の結晶配向度が90%であり、偏
光蛍光法による非晶配向度が0.51であった。
【0062】実施例2の婦人用胸部カップ材の糸を分解
すると、フィラメントA#とフィラメントD#を得た。
フィラメントA#の方が糸長が短く、フィラメントA#
とフィラメントD#の糸長差は約15%であった。
【0063】比較例4の婦人用胸部カップ材の糸を分解
すると、フィラメントA$とフィラメントD$を得た。
フィラメントA$の方が糸長が短く、フィラメントA$
とフィラメントD$の糸長差はほとんどなかった。 *フィラメントA$:小角X線散乱写真撮影によって得
られた散乱像が層線状四点散乱像を呈し、かつ、該写真
上から求めた長周期のDm値が12nmであり、De値
が18nmであり、密度が1.37g/cm3 であり、
広角X線回折測定から得られた結晶サイズが、面指数
(010)において2.3nm、面指数(100)にお
いて1.9nm、面指数(105)において3.0nm
であり、広角X線回折測定から得られた面指数(01
0)の結晶配向度が83%であり、面指数(105)の
結晶配向度が82%であり、偏光蛍光法による非晶配向
度が0.45であり、非晶密度が1.29g/cm3
あった。
【0064】
【発明の効果】(1)良好な成形性と反発感を兼ね備え
かつ優れた柔軟性および厚み感を有する婦人用胸部カッ
プ材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ポリエステル繊維の荷重伸長曲線の一例を示
す。
【図2】原糸Aの荷重伸張曲線を示す。
【符号の説明】
α:初期応力変曲点 β:降伏応力点 γ:定応力伸長領域終了点

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記(1)〜(5)の特性を満足する部分
    を有するポリエステル繊維を含む2種類以上の繊維を構
    成素材に含み、繊維間の糸長差を実質的に有することを
    特徴とする婦人用胸部カップ材。 (1)小角X線散乱写真撮影によって得られた散乱像が
    層線状散乱像を呈し、かつ該写真上の子午線あるいは赤
    道から散乱像の中心までの距離rにより下記式で求めら
    れるJ値が15nm以下であり、 J=λ/2sin[{tan-1(r/R)}/2] ここで、R:カメラ半径、λ:X線の波長、J:長周期 (2)密度が1.350〜1.395g/cm3 であ
    り、(3)広角X線回折測定から得られた結晶サイズ
    が、面指数(010)において2.0〜4.5nm、面
    指数(100)において2.0〜4.5nm、面指数
    (1バア05、以下105と記載)において1.5〜
    4.5nmであり、(4)広角X線回折測定から得られ
    た面指数(010)の結晶配向度が60〜90%であ
    り、(5)偏光蛍光法による測定から得られた非晶配向
    度が0.1〜0.5である。
  2. 【請求項2】下記(1)〜(5)の特性を満足する部分
    を有するポリエステル繊維を含む2種類以上の繊維を構
    成素材に含み、繊維間の糸長差を実質的に有することを
    特徴とする婦人用胸部カップ材。 (1)小角X線散乱写真撮影によって得られた散乱像が
    層線状四点散乱像を呈し、かつ該写真上から求めた長周
    期のDm値が8〜15nmであり、De値が15〜35
    nmであり、 J=λ/2sin[{tan-1(r/R)}/2] ここで、R:カメラ半径、λ:X線の波長、J:長周期 (2)密度が1.350〜1.395g/cm3 であ
    り、(3)広角X線回折測定から得られた結晶サイズ
    が、面指数(010)において2.0〜4.5nm、面
    指数(100)において2.0〜4.5nm、面指数
    (105)において1.5〜5.0nmであり、(4)
    広角X線回折測定から得られた面指数(010)の結晶
    配向度が65〜90%であり、(5)偏光蛍光法による
    測定から得られた非晶配向度が0.1〜0.5である。
  3. 【請求項3】請求項1〜2のいずれかにおいて、請求項
    記載の特性を満足する部分のポリエステル繊維の非晶密
    度が1.3g/cm3 以上であることを特徴とする婦人
    用胸部カップ材。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかにおいて、請求項
    記載の特性を満足する部分のポリエステル繊維の引張強
    伸度を測定した荷重伸長曲線において、破断伸度が50
    %以上であることを特徴とする婦人用胸部カップ材。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかにおいて、請求項
    記載の特性を満足する部分のポリエステル繊維の引張強
    伸度を測定した荷重伸長曲線において、初期応力変曲点
    の伸度が8%以上であることを特徴とする婦人用胸部カ
    ップ材。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれかにおいて、複合糸
    からなることを特徴とする婦人用胸部カップ材。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれかの婦人用胸部カッ
    プ材を用いてなることを特徴とする婦人用衣料。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいずれかにおいて、前記特
    定の構造を満足する部分のポリエステル繊維の結晶化度
    が25〜45%であることを特徴とするポリエステル複
    合製品。
  9. 【請求項9】請求項1〜8のいずれかにおいて、前記特
    定の構造を満足する部分のポリエステル繊維のNMR測
    定によるHT1値が2.0〜2.7secでかつHT1
    ρ値が11〜18msecであることを特徴とするポリ
    エステル複合製品。
  10. 【請求項10】ポリエチレンテレフタレートを主成分と
    する繊維の引張強伸度を測定した荷重伸長曲線におい
    て、降伏応力点と降伏応力点より低い応力で伸長される
    定応力伸長領域を有し、かつ、該降伏応力点から該定応
    力伸長領域終了点までの伸度が100%未満であるポリ
    エステル繊維を含むポリエステル素材に、150℃以下
    の湿熱および/または乾熱の熱処理を施した後、それ以
    上の温度で成形することを特徴とする婦人用胸部カップ
    材の製造方法。
JP7004899A 1998-03-18 1999-03-16 婦人用胸部カップ材およびその製造方法 Pending JPH11323615A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023117031A (ja) * 2022-02-10 2023-08-23 Mipox株式会社 再帰性反射布および衣類

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2023117031A (ja) * 2022-02-10 2023-08-23 Mipox株式会社 再帰性反射布および衣類

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