JPH11269749A - ポリエステル複合素材成型体およびその製造方法 - Google Patents

ポリエステル複合素材成型体およびその製造方法

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JPH11269749A
JPH11269749A JP11003296A JP329699A JPH11269749A JP H11269749 A JPH11269749 A JP H11269749A JP 11003296 A JP11003296 A JP 11003296A JP 329699 A JP329699 A JP 329699A JP H11269749 A JPH11269749 A JP H11269749A
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polyester
composite material
polyester fiber
angle
yarn
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JP11003296A
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Yukihiro Maeda
行弘 前田
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】良好な成型性と反発性を兼ね備え、かつ優れた
柔軟性および厚み感を有するポリエステル複合素材成型
体を提供する。 【解決手段】ポリエステル繊維は小角X線散乱像が層線
状散乱像を呈し、かつ写真上の子午線あるいは赤道から
散乱像の中心までの距離rにより式J=λ/2sin
[{tan-1(r/R)}/2]で求められるJ値が1
5nm以下であり、(R:カメラ半径、λ:X線の波
長、J:長周期)密度が1.350〜1.395であ
り、広角X線回折測定から得られた結晶サイズが、面指
数(010)において2.0nm〜4.0nm、面指数
(100)において2.0nm〜4.0nm、面指数
(1バア05以下105と記載)において1.5nm〜
4.2nmであり、広角X線回折測定から得られた面指
数(010)の結晶配向度が65%〜80%であり、偏
光蛍光法による非晶配向度が0.150〜0.350で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた風合いを有
するポリエステル複合素材成型体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ナイロンやポリエステルなど
の合成繊維は、高性能を有することから、衣料用あるい
は産業用分野に広く用いられている。ナイロンやポリエ
ステルからなる繊維シートは、衣服用芯地、ブラジャ
ー、胸や肩のパットなど、立体形状製品として多く用い
られている。
【0003】しかし、ナイロンは水分を吸うと伸び、乾
燥すると収縮するという乾湿時における寸法安定性が著
しく劣り、寸法安定性を重視する分野には使いずらい素
材である。そのため、近年、衣服用繊維としては、ほと
んどがポリエステルに置替わりつつある。
【0004】一方、ポリエステルは乾湿時の寸法安定性
が良好である反面、反発性が弱く、繰り返し屈曲に対し
てヘタリやすい欠点を有している。そのため、一般にポ
リマコストがナイロン6やナイロン66に比し安価にも
かかわらず、歯ブラシや人工芝生、カーペットなどの用
途には殆ど使用されていない。
【0005】また、特開平2−139320号公報では
繊維シートを用いた物品の保護方法、特公昭59−18
11号公報では成型用繊維シートが開示されている。
【0006】しかし、従来のポリエステル繊維を用いた
成型体は良好な成形加工性と反発性や厚み感などの良好
な風合いの両立は難しかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のポリエステル繊
維をもちいた成型体では、良好な成型性と反発性を兼ね
備えたもの、あるいはそれに加えて優れた柔軟感と厚み
感を有する製品は得難いのが現状である。
【0008】本発明は、上記の欠点を解決し、良好な成
型性と反発性を兼ね備え、かつ優れた柔軟感と厚み感を
有するポリエステル複合素材成型体を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成する本
発明のポリエステル複合素材成型体は、次の通りの構成
をとるものである。すなわち、下記(1)〜(5)の特
性を満足する部分を有するポリエステル繊維を構成素材
に含み、該ポリエステル繊維と成型体を構成する他の繊
維との間に糸長差を有することを特徴とするポリエステ
ル複合素材成型体。
【0010】(1)小角X線散乱写真撮影によって得ら
れた散乱像が層線状散乱像を呈し、かつ該写真上の子午
線あるいは赤道から散乱像の中心までの距離rにより下
記式1で求められるJ値が15nm以下であり、 J=λ/2sin[{tan-1(r/R)}/2] …<式1> ここで、R:カメラ半径、λ:X線の波長、J:長周期 (2)密度が1.350〜1.395であり、(3)広
角X線回折測定から得られた結晶サイズが、面指数(0
10)において2.0nm〜4.0nm、面指数(10
0)において2.0nm〜4.0nm、面指数(1バア
05以下105と記載)において1.5nm〜4.2n
mであり、(4)広角X線回折測定から得られた面指数
(010)の結晶配向度が65%〜80%であり、
(5)偏光蛍光法による非晶配向度が0.150〜0.
350である。
【0011】あるいは、下記(1)〜(5)の特性を満
足する部分を有するポリエステル繊維を構成素材に含
み、該ポリエステル繊維と成型体を構成する他の繊維と
の間に糸長差を有することを特徴とするポリエステル複
合素材成型体。
【0012】(1)小角X線散乱写真撮影によって得ら
れた散乱像が層線状四点散乱像を呈し、かつ、該写真上
から求めた長周期のDm値が8nm〜15nmであり、
De値が15nm〜35nmであり、(2)密度が1.
350〜1.395であり、(3)広角X線回折測定か
ら得られた結晶サイズが、面指数(010)において
2.0nm〜4.0nm、面指数(100)において
2.0nm〜4.0nm、面指数(105)において
1.5nm〜4.2nmであり、(4)広角X線回折測
定から得られた面指数(010)の結晶配向度が65%
〜80%であり、(5)偏光蛍光法による非晶配向度が
0.150〜0.350である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、さらに詳しく本発明につい
て説明をする。
【0014】本発明は次に述べる特性値を有するポリエ
ステル複合素材成型体によって良好な反発性と寸法安定
性を兼ね備えかつ優れた形状保持性および表面品位を有
する製品を提供できることを見出したものである。
【0015】本発明の一態様は、下記(1)〜(5)の
特性を満足する部分を有するポリエステル繊維を構成素
材に含み、該ポリエステル繊維と成型体を構成する他の
繊維との間に糸長差、好ましくは5%以上、さらに好ま
しくは10%〜30%の糸長差を有することを特徴とす
るポリエステル複合素材成型体である。
【0016】(1)小角X線散乱写真撮影によって得ら
れた散乱像が層線状散乱像を呈し、かつ該写真上の子午
線あるいは赤道から散乱像の中心までの距離rにより下
記の式1で求められるJ値が15nm以下、好ましく8
〜12nmであり、 J=λ/2sin[{tan−1(r/R)}/2] …<式1> ここで、R:カメラ半径、λ:X線の波長、J:長周期 (2)密度が1.350〜1.395であり、好ましく
は1.370〜1.390である。
【0017】(3)広角X線回折測定から得られた結晶
サイズが、面指数(010)において2.0nm〜4.
0nm、好ましくは2.5nm〜3.8nmであり、面
指数(100)において2.0nm〜4.0nm、好ま
しくは2.5nm〜3.8nmであり、面指数(10
5)において1.5nm〜4.2nmであり、好ましく
は2.0nm〜3.5nmである。
【0018】(4)広角X線回折測定から得られた面指
数(010)の結晶配向度が65%〜80%であり、好
ましくは70%〜80%である。
【0019】(5)偏光蛍光法による非晶配向度が0.
150〜0.350であり、好ましくは0.200〜
0.320である。
【0020】また、本発明の他の態様は、下記(1)〜
(5)の特性を満足する部分を有するポリエステル繊維
を構成素材に含み、該ポリエステル繊維と成型体を構成
する他の繊維との間に糸長差、好ましくは5%以上、さ
らに好ましくは10%〜30%の糸長差を有することを
特徴とするポリエステル複合素材成型体である。
【0021】(1)小角X線散乱写真撮影によって得ら
れた散乱像が層線状四点散乱像を呈し、 かつ、該
写真上から求めた長周期のDm値(繊維の場合は繊維軸
方向の結 晶/非結晶格子の1単位周期)8nm〜
15nmであり、好ましくは10 nm〜13nm
であり、De値(繊維の場合は繊維断面方向の結晶/非
結 晶格子の1単位周期)が15nm〜35nmで
あり、好ましくは15nm 〜25nmであって、
(2)密度が1.350〜1.395であり、好ましく
は1.370〜1.390である。
【0022】(3)広角X線回折測定から得られた結晶
サイズが、面指数(010)において2.0nm〜4.
0nm、好ましくは2.5nm〜3.8nmであり、面
指数(100)において2.0nm〜4.0nm、好ま
しくは2.5nm〜3.8nmであり、面指数(10
5)において1.5nm〜4.2nmであり、好ましく
は2.5nm〜4.0nmである。
【0023】(4)広角X線回折測定から得られた面指
数(010)の結晶配向度が65%〜80%であり、好
ましくは70%〜80%である。
【0024】(5)偏光蛍光法による非晶配向度が0.
150〜0.350であり、好ましくは0.200〜
0.320である。
【0025】本発明において、本発明者らが行った各種
特性の測定方法および条件は下記のとおりである。
【0026】(1)密度:JIS−L1013 7.1
4.2密度勾配管法に準じた。
【0027】(2)広角X線回折 試料調整 ;試料の長さを4cmに切り揃え、20m
gの試料両端をエナメル線で結束して測定試料とした。
【0028】 a.広角X線回析(透過法) X線発生装置;理学電機社(株)製 CN4032A2 X線源 :CuKα線(Niフィルター使用) 出力 :40KV 20mA ゴニオメータ;理学電機社(株)製 Model PMG-A2 CN2155D1 スリット径:2mmφピンホールコリメータ 1°−1° 検出器 :シンチレーションカウンター 計数記録装置;RAD−C、オンライン・データ処理システム 赤道線及び子午線方向; スキャン方式(2θ/θ):ステップ 赤道線方向スキャン範囲:10〜55° 子午線方向スキャン範囲:10〜55° 計数ステップ:0.02° 積算時間 :1秒 繊維試料測定装置; FS-3 CN2411B1 円周方向(β)スキャン; 測定範囲 90〜270°:(010)面、(100)面 0〜180°:(105)面 計数ステップ:0.2° 積算時間 :1秒 b.広角X線回折プレート写真撮影 X線発生装置;理学電機社(株)製 CN4032A2 X線源 :CuKα線(Niフィルター使用) 出力 :40KV 20mA スリット径:1mmφピンホールコリメータ 撮影条件; カメラ半径:約40mm 露出時間 :20分 フイルム :Kodak DEF−5 *結晶サイズ算出 PETの場合、透過法により得られた(010)、(100)、(105) の各面のピークの半値幅から下記のScherrerの式を用い計算した。
【0029】L(hkl)=Kλ/β0 cosθB ただし、 L(hkl):微結晶の(hkl)面に垂直な方向の平
均の大きさ K :1.0(定数) λ :X線の波長(0.15418nm ) β0 :(βE 2 −βI 2 1/2 、 βE :見掛けの半値幅(測定値) βI :装置補正角(1.047×10-2ラジアン) θB :ブラッグ角 *結晶配向度算出 PETの場合、赤道線方向にスキャンして2θ=17.
8°付近に観測される(010)、2θ=25.8°付
近に観測される(100)、子午線方向にスキャンして
2θ=43.1°付近に観測される(105)の各面を
円周方向にスキャンして得られた強度分布のピークの半
値幅から下記式により算出した。
【0030】結晶配向度(%)=[(180−H)/1
80]×100 ただし、 H:強度分布の半値幅(°) (3)小角X線散乱写真(写真法:Kiessig C
amera) 試料調整 ;試料の長さを4cmに切り揃え、40m
gの試料両端をエナメル線で結束して測定試料とした。
【0031】 X線発生装置;理学電機社(株)製 RU−200型 X線源 :CuKα線(Niフィルター使用) 出力 :50kV 200mA スリット径 :1.0mmφ 撮影条件; カメラ半径 :400mm 露出時間 :60分 フイルム :Kodak DEF−5 (4)結晶化度 DSC測定より次式から求めた。
【0032】結晶化度(%)=100×{[融解熱量−
冷結晶化熱量]/140} ただし、融解熱量、冷結晶化熱量および140の単位は
Jg-1 a.装 置:TA Instruments社製DS
C2920 加熱温度;0〜300℃(RCS冷却法) 温度較正;高純度イリジウムおよびスズの融点 昇温速度;10℃/min 試料重量;約5mg 試料容器;アルミニウム製開放型容器(約26mg) (5)偏光蛍光法による非晶配向度 装 置:日本分光工業製FOM−1 光学系:透過法(励起光波長:365nm、蛍光波長:
420nm) 測定系:偏光子‖検光子、および偏光子〓検光子で回転
して、面内の偏光蛍光強度(I‖、I〓)の角度分布を
得た。
【0033】ここで、‖は平行を示し、〓は垂直を示
す。
【0034】非晶配向度は下記式からの一軸配向係数f
2 で求めた。
【0035】f2 =3/2[{I‖(0)+2I〓
(0)}/K−1/3] 但し、K={I‖(0)+4I〓(0)+8/3I‖
(90)} I‖(0):‖測定での軸方向の相対偏光蛍光強度 I‖(90):‖測定での上記と直交方向の相対偏光蛍
光強度 I〓(0):〓測定での軸方向の相対偏光蛍光強度 (6)非晶密度 以下の式により非晶密度(da)を求めた。
【0036】da(g/cm3 )=[d−dc×{(Xc/dc)/(100/
d)}]/[ 1−{(Xc/dc)/(100/d)}] d :密度(g/cm3 ) dc :1.501 (g/cm3 ) Xc :結晶化度(%) (7)荷重伸長曲線 ここでいう荷重伸長曲線とは、JIS−L1013
7.5(引張強さ及び伸び率)の試験法に準じて測定し
たものをいう。本発明において、本発明者らが行った条
件は下記の通りである。
【0037】試長(チャック間距離):5cm 初期加重(繊維) :0.1g/d(フィルムにつ
いては試長あたりの重量をデニール換算した。) 引張り速度 :100mm/分 チャート速度 :100mm/分 温度 :20℃±2 湿度 :65%RH±5 試験機 :オートグラフ(島津製作所) データ整理 :タテ軸応力、ヨコ軸伸度(第
一象限) (8)NMR測定 NMR測定により、HT1、HT1ρ値を求めた。
【0038】 HT1 :プロトンのT1 HT1ρ:プロトンのT1ρ a.装置 ;Chemagnetics社製 CMX−300 温度 ;室温 基準物質 ;HMB(17.35ppm) Siゴム(1.56ppm ) 測定核 ;75.1910MHz パルス幅 ;3.5μsec パルスくり返し時間;ACQTM 0.076 sec PD=12 sec データ点 ;POINT 8192 SAMPO 2048 スペクトル幅 ;27.027kHz コンタクトタイム ;1.5msec 前記特定の構造を有するポリエステル繊維の結晶化度が
25〜45%であることは好ましい態様であり、より好
ましくは30〜40%であることである。
【0039】前記特定の構造を有するポリエステル繊維
のNMR測定によるHT1値が2.0〜2.7secか
つHT1ρ値が11〜18msecであることは好まし
い態様であり、より好ましくはHT1値が2.1〜2.
5secかつHT1ρ値が13〜16msecであるこ
とである。
【0040】前記特定の構造を有するポリエステル繊維
の非晶密度が1.30以上であることは好ましい態様で
あり、より好ましくは1.31以上、さらに好ましくは
1.32以上であることである。
【0041】また、前記特定の構造を有するポリエステ
ル繊維において、広角X線回折測定から得られた結晶サ
イズが次の式0.5x≦y≦1.5xを満足することは
好ましい態様であり、より好ましくは0.6x≦y≦
1.3x、さらに好ましくは0.7x≦y≦1.2xを
満足することである。
【0042】 ただし、x:面指数(010)の結晶サイズ y:面指数(105)の結晶サイズ 前記特定の構造を有するポリエステル繊維の面指数(1
05)の結晶配向度は35%〜85%であることは好ま
しい態様であり、より好ましくは35%〜80%、さら
に好ましくは35%〜70%である。
【0043】前記特定の構造を有するポリエステル繊維
が、面指数(105)の結晶配向度が面指数(010)
の結晶配向度以下であることは好ましい態様である。
【0044】前記特定の構造を有するポリエステル繊維
において、面指数(105)の子午線方向に対する傾斜
配向角度が、10°以上であることは好ましい態様であ
り、15°〜35°であることはより好ましく、20°
〜25°であることはさらに好ましい。
【0045】本発明の前記特定の構造を有するポリエス
テル繊維の引張強伸度を測定した荷重伸長曲線におい
て、破断伸度が50%以上であることが好ましく、さら
には60%以上であることがより好ましく、80%以上
であることがさらには好ましい。また、初期応力変曲点
の伸度が8%以上であることが好ましく、さらには13
%以上であることがより好ましく、17%以上であるこ
とがさらに好ましい。
【0046】ここで、初期応力変曲点とは、図1に示す
ように、加重伸張曲線において、立ち上がりに観察され
るほぼ傾きが一定の領域(a)から、より傾きの小さい
ほぼ傾きが一定の領域(b)へ変化する点をいい、
(a)の曲線の漸近線と(b)の曲線の漸近線の交点を
指す。
【0047】本発明の前記特定の構造を有するポリエス
テル繊維の初期弾性率が、4000N/mm2 以下であ
ることは好ましい態様であり、より好ましくは1500
N/mm2 以下、さらに好ましくは50〜1000N/
mm2 である。
【0048】本発明のポリエステル複合素材成型体は、
前記特定の構造を有さないポリエステル繊維、ポリアミ
ド繊維、ポリアクリル繊維、アラミド繊維、ポリウレタ
ン繊維、獣毛、絹、綿、レーヨン、麻のうち、少なくと
も1種類以上の素材と混用することは好ましい態様であ
る。混合素材中の前記特定の構造を有するポリエステル
繊維の重量パーセントは、20%〜95%が好ましく、
40%〜90%がより好ましく、60%〜80%がさら
に好ましい。
【0049】また、高強度、高弾性、防縮性を得る観点
からは、ポリエステルの極限粘度(オルソクロロフェノ
ール、30℃)が0.55〜1.00であることが好ま
しい。また、染色を容易にする観点からは、ポリエステ
ルが、ポリエチレンテレフタレートにポリアルキレング
リコールが共重合された共重合体であって、90℃〜1
10℃で分散染料可染であることが好ましい。このポリ
エステルを用いたポリエステル繊維の場合、天然繊維と
混用して染色することもできる。さらにまた、濃色、鮮
明な染色をする観点からは、ポリエステルが5−ナトリ
ウムスルホイソフタル酸が共重合されたカチオン染料可
染型ポリエステルであることが好ましい。
【0050】また、ポリエステル繊維として、主成分と
してポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート若しくはその共重合ポリエステル、他の成分と
してポリスチレン系重合体、またはポリエチレンテレフ
タレート、ポリブチレンテレフタレート若しくはその共
重合ポリエステルに硼酸または硼素化合物が添加された
ポリエステル重合体を用いてなる複合繊維を用いると、
引取速度が4000m/分を超える高速であっても、他
の成分に紡糸応力が主としてかかるため、主成分である
ポリエステルの配向を抑制したポリエステル繊維とする
ことができる。こうした複合繊維を用いることは、40
00m/分を越える生産性を持つ繊維を用いて本発明の
ポリエステル複合素材成型体を得ることができ好ましい
態様の一つである。この場合、芯成分に用いるポリマー
として硼酸または硼素化合物等をポリエチレンテレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレートまたはその共重合
ポリエステルに添加して増粘させたポリエステル重合体
を用いることができる。なお、ここでいう芯成分と鞘成
分とが反対の構成であっても差し支えないが、主成分が
鞘成分となる方が、染色性、フロスティング、フィブリ
ル化等の観点から主成分の特性をより発揮することがで
きるので好ましい。
【0051】本発明において用いられるポリエステル繊
維の場合、繊維の好ましい太さは複合製品の用途によっ
て異なるため、特に限定されないが、複合製品に柔軟性
を求める場合は単糸繊度が1デニール以下であることは
好ましい態様であり、より好ましくは0.5デニール以
下であることであり、さらに好ましくは0.1デニール
以下であることである。一方、複合製品に高い反発性を
求める場合には単糸繊度が2デニール以上であることは
好ましい態様であり、より好ましくは5デニール以上で
あることであり、さらに好ましくは10デニール以上で
あることである。
【0052】なお、本発明でいうポリエステル複合素材
成型体とは、立体的な形状を持つものであり、人間の体
形や椅子の座面に沿った形状などである。胸パット、肩
パット、肘・膝パット、尻パット、帽体、椅子の座面・
背もたれ、自動車の内装材、靴用材やそれらの一部とし
て用いることは好ましい態様である。
【0053】なお、本発明でいうポリエステル複合素材
成型体とは、織物、編物、不織布、繊維材料、ネット
類、リボン、シート状物など種々の態様を含む。また、
これらを多層構造の一部に用いる態様、複数の部材より
なる製品の一部の部材に用いる態様が含む。ポリエステ
ル複合素材成型体を構成する素材が互いに交絡している
ことは好ましい態様である。
【0054】本発明でいうポリエステル複合素材成型体
が複合糸からなることは好ましい態様の一つである。複
合糸の形状は特に限定されるものではないが、撚糸、仮
撚糸、ループ加工糸、インターレース糸、毛羽糸である
ことは好ましい態様である。
【0055】織物においては、前記特定の構造を有する
ポリエステル繊維またはそれを含む繊維を経糸あるいは
緯糸の一方だけに用いることは、織物の経、緯に著しい
異方性を与えることが出来るため好ましい態様の一つで
ある。さらに好ましくは、緯糸にだけ前記特定の構造を
有するポリエステル繊維またはそれを含む繊維を用いる
ことは、製織時に受ける応力が小さく、性能を発現しや
すいために好ましい態様の一つである。また、前記特定
の構造を有するポリエステル繊維を含む繊維を用いた糸
の繊度が、用いていない方の糸よりも大きな方が異方性
が大きくなるためより好ましい態様である。
【0056】編物においては、前記特定の構造を有する
ポリエステル繊維またはそれを含む繊維を挿入糸にだけ
用いることは、編物に著しい異方性を与えることが出来
るため好ましい態様の一つである。
【0057】多層構造の一部に用いる場合、前記特定の
構造を有するポリエステル繊維を中間層に用いること
は、ポリエステル複合素材成型体の表面繊維の強度や風
合いが前記特定の構造を有するポリエステル繊維の強度
や風合いに左右されないためを好ましい態様の一つであ
る。
【0058】ポリエステル繊維の場合、前記特定の構造
を有するポリエステル繊維を含むことを要件とするが、
他の成分、例えばナイロンやポリオレフィンなどが複合
された従来公知の複合繊維といわれるもの、たとえば分
割型、菊花型、海島型などの繊維も適用可能であり、用
途に応じてその方が好ましい場合がある。また、フィル
ムには、幅、長さに比べて厚さが小さいスリット状のも
の、リボン状のもの、テープ状のものを含む。
【0059】また、本発明は、ポリエチレンテレフタレ
ートを主成分とする繊維の引張強伸度を測定した荷重伸
長曲線において、降伏応力点と、該降伏応力点の応力よ
り低い応力で伸長される定応力伸長領域を有し、かつ、
該降伏応力点から該定応力伸長領域終了点までの伸度が
100%未満であるポリエステル繊維を含むポリエステ
ル複合素材を140℃以下の湿熱および/または乾熱で
収縮を伴う熱処理を施した後、それ以上の温度で成型す
ることを特徴とするポリエステル複合素材成型体の製造
方法である。
【0060】このポリエチレンテレフタレートを主成分
とする繊維において、2500m/min〜3500m
/minの速度で紡糸された実質的に100%ポリエチ
レンテレフタレートである繊維を用いることは好ましい
態様である。
【0061】熱処理条件はポリエステル複合素材成型体
の要求特性に応じて選ぶものであるが、熱処理において
収縮させることはポリエステル複合素材成型体の厚みを
得る上で好ましく、収縮率を規制しながら熱処理を行う
ことは、ポリエステル複合素材成型体の厚みをコントロ
ールする上で好ましい態様である。
【0062】熱処理温度はポリエステル複合素材成型体
の厚みや熱処理時間によって左右されるが、70℃〜1
40℃であることは好ましい態様であり、80℃〜13
0℃はより好ましい態様である。成型温度もポリエステ
ル複合素材成型体の厚みや熱処理時間によって左右され
るが、140℃〜230℃であることは好ましい態様で
あり、より好ましくは150℃〜210℃、さらに好ま
しくは160℃〜200℃である。
【0063】
【実施例】ポリエチレンテレフタレート(IV=0.6
8)を、紡糸温度285℃、引取速度3100m/分で
溶融紡糸し、80デニール、24フィラメントの原糸A
を得た。この原糸の荷重伸長曲線は図2のとおりであ
り、降伏応力点βを有しそれを越えると低応力で伸長さ
れて定応力伸長領域終了点γに至る曲線を示した。原糸
Aの強度は2.3g/d、伸度170%であった。
【0064】ポリエチレンテレフタレート(IV=0.
68)を、紡糸温度285℃、引取速度3000m/分
で溶融紡糸し、250デニール、30フィラメントの原
糸Bを得た。原糸Bの強度は2.1g/d、伸度170
%であった。
【0065】原糸Aをさらに150℃の加熱ロールを通
して1.4倍に延伸し原糸Cを得た。
【0066】これらの原糸を用いて次の試験糸を準備し
た。
【0067】試験糸1:原糸Aに100T/mの撚りか
けたもの 試験糸2:原糸Bに100T/mの撚りかけたもの 試験糸3:原糸Aと原糸Cに100T/mの撚りかけて
合撚したもの 試験糸4:原糸Cに100T/mの撚りかけたもの これらの糸を用い、仕掛機でカールマイヤーHDR6
(8)EEW−ST 16Gauge.M.針釜間隔5
m/mに設定し、下記表1に示す条件でスペーサー地を
作製した。
【0068】
【表1】 各スペーサー地をネットコンベア上で90℃,3分の乾
熱処理を行った後、スペーサー地を190℃で凸型にプ
レスして成型を行った。
【0069】比較例4は実施例1と同じスペーサー地を
そのまま190℃で凸型にプレスして成型を行った。
【0070】実施例1および比較例1〜4のポリエステ
ル複合素材成型体の成型性、反発性、柔軟性、厚み感の
官能テストによる風合の評価結果を表2に示す。
【0071】
【表2】 実施例1のポリエステル複合素材成型体の糸を分解する
と、フィラメントA’とフィラメントC’を得た。フィ
ラメントA’とフィラメントC’の糸長差は20%であ
った。
【0072】*フィラメントA’:小角X線散乱写真撮
影によって得られた散乱像が層線状散乱像を呈し、かつ
J値が10nm、密度が1.386であり、広角X線回
折測定から得られた結晶サイズが、面指数(010)に
おいて3.3nm、面指数(100)において3.4n
m、面指数(105)において3.3nmであり、広角
X線回折測定から得られた面指数(010)の結晶配向
度が78%であり、面指数(105)の結晶配向度が7
6%であり、偏光蛍光法による非晶配向度が0.161
であり、結晶化度が32%、NMRによって得られたH
T1値が2.2sec、HT1ρ値が13.5msec
であった。
【0073】比較例4のポリエステル複合素材成型体の
糸を分解すると、フィラメントa’とフィラメントc’
を得た。フィラメントa’とフィラメントc’の糸長差
は7%だった。
【0074】*フィラメントa’:小角X線散乱写真撮
影によって得られた散乱像が層線状四点散乱像を呈し、
かつ、該写真上から求めた長周期のDm値が12nmで
あり、De値が18nmであり、密度が1.390であ
り、広角X線回折測定から得られた結晶サイズが、面指
数(010)において3.1nm、面指数(100)に
おいて3.1nm、面指数(105)において3.5n
mであり、広角X線回折測定から得られた面指数(01
0)の結晶配向度が82%であり、面指数(105)の
結晶配向度が86%であり、偏光蛍光法による非晶配向
度が0.390であり、結晶化度が33%、NMRによ
って得られたHT1値が2.8sec、HT1ρ値が1
0.0msecであった。
【0075】
【発明の効果】(1)良好な成型性と反発性を兼ね備え
かつ優れた柔軟性および厚み感を有するポリエステル複
合素材成型体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ポリエステル繊維の荷重伸長曲線の一例を示
す。
【図2】原糸Aの荷重伸張曲線を示す。
【符号の説明】
α:初期応力変曲点 β:降伏応力点 γ:定応力伸長領域終了点

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記(1)〜(5)の特性を満足する部分
    を有するポリエステル繊維を構成素材に含み、該ポリエ
    ステル繊維と成型体を構成する他の繊維との間に糸長差
    を有することを特徴とするポリエステル複合素材成型
    体。 (1)小角X線散乱写真撮影によって得られた散乱像が
    層線状散乱像を呈し、かつ該写真上の子午線あるいは赤
    道から散乱像の中心までの距離rにより下記式1で求め
    られるJ値が15nm以下であり、 J=λ/2sin[{tan-1(r/R)}/2] …<式1> ここで、R:カメラ半径、λ:X線の波長、J:長周期 (2)密度が1.350〜1.395であり、(3)広
    角X線回折測定から得られた結晶サイズが、面指数(0
    10)において2.0nm〜4.0nm、面指数(10
    0)において2.0nm〜4.0nm、面指数(1バア
    05以下105と記載)において1.5nm〜4.2n
    mであり、(4)広角X線回折測定から得られた面指数
    (010)の結晶配向度が65%〜80%であり、
    (5)偏光蛍光法による非晶配向度が0.150〜0.
    350である。
  2. 【請求項2】下記(1)〜(5)の特性を満足する部分
    を有するポリエステル繊維を構成素材に含み、該ポリエ
    ステル繊維と成型体を構成する他の繊維との間に糸長差
    を有することを特徴とするポリエステル複合素材成型
    体。 (1)小角X線散乱写真撮影によって得られた散乱像が
    層線状四点散乱像を呈し、かつ、該写真上から求めた長
    周期のDm値が8nm〜15nmであり、De値が15
    nm〜35nmであり、(2)密度が1.350〜1.
    395であり、(3)広角X線回折測定から得られた結
    晶サイズが、面指数(010)において2.0nm〜
    4.0nm、面指数(100)において2.0nm〜
    4.0nm、面指数(105)において1.5nm〜
    4.2nmであり、(4)広角X線回折測定から得られ
    た面指数(010)の結晶配向度が65%〜80%であ
    り、(5)偏光蛍光法による非晶配向度が0.150〜
    0.350である。
  3. 【請求項3】請求項1〜2のいずれかにおいて、請求項
    記載の特性を有するポリエステル繊維の非晶密度が1.
    30以上であることを特徴とするポリエステル複合素材
    成型体。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかにおいて、広角X
    線回折測定から得られた結晶サイズが下記の式2を満足
    することを特徴とするポリエステル複合素材成型体。 0.5x≦y≦1.5x …<式2> x:面指数(010)の結晶サイズ y:面指数(105)の結晶サイズ
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかにおいて、請求項
    記載の特性を有するポリエステル繊維が、面指数(10
    5)の結晶配向度が面指数(010)の結晶配向度以下
    であることを特徴とするポリエステル複合素材成型体。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれかにおいて、請求項
    記載の特性を有するポリエステル繊維の引張強伸度を測
    定した荷重伸長曲線において、破断伸度が50%以上で
    あることを特徴とするポリエステル複合素材成型体。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれかにおいて、請求項
    記載の特性を有するポリエステル繊維の引張強伸度を測
    定した荷重伸長曲線において、初期応力変曲点の伸度が
    8%以上であることを特徴とするポリエステル複合素材
    成型体。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいずれかにおいて、請求項
    記載の特性を有するポリエステル繊維が繊維であり、そ
    の単糸デニールが2デニール以上であることを特徴とす
    るポリエステル複合素材成型体。
  9. 【請求項9】請求項1〜8のいずれかにおいて、複合糸
    からなることを特徴とするポリエステル複合素材成型
    体。
  10. 【請求項10】請求項9に記載の複合糸が、撚糸、仮撚
    糸、ループ加工糸、またはインターレース糸であること
    を特徴とするポリエステル複合素材成型体。
  11. 【請求項11】請求項1〜10のいずれかにおいて、胸
    パットまたは肩パットであることを特徴とするポリエス
    テル複合素材成型体。
  12. 【請求項12】請求項1〜11のいずれかにおいて、前
    記特定の構造を有するポリエステル繊維の結晶化度が2
    5〜45%であることを特徴とするポリエステル複合製
    品。
  13. 【請求項13】請求項1〜12のいずれかにおいて、前
    記特定の構造を有するポリエステル繊維のNMR測定に
    よるHT1値が2.0〜2.7sec かつHT1ρ値が1
    1〜18msecであることを特徴とするポリエステル複合
    製品。
  14. 【請求項14】ポリエチレンテレフタレートを主成分と
    する繊維の引張強伸度を測定した荷重伸長曲線におい
    て、降伏応力点と、該降伏応力点の応力より低い応力で
    伸長される定応力伸長領域を有し、かつ、該降伏応力点
    から該定応力伸長領域終了点までの伸度が100%未満
    であるポリエステル繊維を含むポリエステル素材に14
    0℃以下の湿熱および/または乾熱の熱処理を施した
    後、それ以上の温度で成型することを特徴とするポリエ
    ステル複合素材成型体の製造方法。
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