JPH11323287A - 感熱性接着剤および感熱性接着シート - Google Patents

感熱性接着剤および感熱性接着シート

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JPH11323287A
JPH11323287A JP12701598A JP12701598A JPH11323287A JP H11323287 A JPH11323287 A JP H11323287A JP 12701598 A JP12701598 A JP 12701598A JP 12701598 A JP12701598 A JP 12701598A JP H11323287 A JPH11323287 A JP H11323287A
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JP
Japan
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heat
sensitive adhesive
ethylene
vinyl acetate
gel fraction
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JP12701598A
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Hiroyuki Iida
博之 飯田
Toshihiko Hoshino
俊彦 星野
Keiichi Sato
馨一 佐藤
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Toyo Ink Mfg Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、耐ブロッキング性を低下させずに
難接着面への接着性を向上させた感熱性接着剤および感
熱性接着シートの提供を目的とする。 【解決手段】 ゲル分率10%以下のエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、ゲル分率40%以上のエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、粘着付与剤および固体可塑剤を含有する
ことを特徴とする感熱性接着剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、常温では非粘着性
であるが加熱により粘着性が発現し、しかも粘着性発現
後、加熱源を取り去ってもしばらく粘着性が持続する感
熱性接着剤および感熱性接着シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の感熱性接着剤は、塗布・乾燥後に
おいて粘着性を有しないようにするために、水分散型接
着剤が使用される場合が多い。例えば、「接着便覧」
(第12版、昭和55年、高分子刊行会発行)に記載されて
いるように、組成として、熱可塑性樹脂、粘着付与剤お
よび固体可塑剤を基本骨格とする水分散型接着剤が使用
される。組成のうち、熱可塑性樹脂は、粘着力・接着力
の根源となるものである。熱可塑性樹脂としては、アク
リル、スチレン−アクリル、スチレン−ブタジエン、ス
チレン−ブタジエン−アクリル、エチレン−酢酸ビニ
ル、エチレン−酢酸ビニル−塩化ビニル、エチレン−酢
酸ビニル−アクリル、エチレン−酢酸ビニル─アクリル
酸エステル、酢酸ビニル、酢酸ビニル−アクリル、エチ
レン−アクリル、ブタジエン、ウレタン、スチレン−イ
ソプレン、イソプレン、アクリロニトリル−ブタジエ
ン、イソブチレン等の重合体が挙げられ、単独あるい
は、混合して使用されてきた。特に、アクリル、スチレ
ンーアクリル、スチレン−ブタジエン、およびエチレン
−酢酸ビニルの重合体が良く利用される。
【0003】また、固体可塑剤は、基本的には、常温で
は固体であるため樹脂に可塑性を与えず、加熱により溶
融して樹脂を膨潤あるいは軟化させることによって、常
温では非粘着性の感熱性接着剤に、加熱することによっ
て粘着性を発現させる機能を担う。この際、粘着付与剤
が存在していると、粘着性が一層顕著に現れ、実用特性
が向上する。
【0004】感熱性接着剤は、上質紙、コート紙、アー
ト紙、蒸着紙等の紙、あるいは合成紙、ポリエチレン、
ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、またはポリ
エチレンテレフタレートに代表されるポリエステル系樹
脂等の基材上に塗布し、感熱性接着シートとし、係る感
熱性接着シートを金属、ガラス、あるいはプラスチック
等の面にラベル等として貼り付け使用される。食品包装
用途には、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレ
フィン系樹脂、また飲料ビン、調理品、医薬ビン用途に
はポリエチレンフタレートに代表されるポリエステル系
樹脂といった表面自由エネルギーが低い、いわゆる難接
着性のプラスチック容器が使用されることが多い。これ
らの分野でのラベルには通常の接着剤、感圧性接着剤、
グルー糊あるいは感熱性接着剤が用いられている。しか
しながら、従来の感熱性接着剤では、ポリオレフィン系
やポリエステル系樹脂に対して、接着し難いという問題
点があり、接着性の改良が強く望まれてきた。また、滑
剤を有するプラスチック成型物に従来の感熱性接着シー
トを貼付した場合には、詳しい原因はまだ分かってはい
ないが、貼り付け後早期に被着体からシートが剥離する
という問題があった。該滑剤は、プラスチックを成形加
工する際、プラスチックと加工機械との接触面やポリマ
ー相互間の摩擦を低下させ、プラスチックの流動性や離
型性を改善し、その加工性を向上とする目的で添加され
る薬剤であり、添加の方法としてはプラスチックに予め
練り込んだり、表面に塗布したりする。滑剤の例として
は、流動パラフィン等の炭化水素系、脂肪酸系、脂肪酸
アミド系、エステル系、アルコール系および金属石鹸等
が挙げられる。これら、滑剤の成型物表面への移行が、
上記のような早期剥離の原因の1つではないかと考えら
れている。
【0005】この問題点を解決するためには、単純に、
感熱性接着剤に含有されている熱可塑性樹脂のガラス転
移温度を下げる方法が考えられるが、ガラス転移温度を
下げると耐ブロッキング性が悪くなるという問題が新た
に発生する。そのため、さらに、耐ブロッキング性を改
善する方策を取る必要があり、その方法として、ワック
スをさらに配合した感熱性接着剤が、特公昭62-21835号
公報に開示されている。しかし、耐ブロッキング性への
要求が益々厳しくなってきている今日、ワックスを配合
するだけでは、係る要求に応えられなくなってきてい
る。さらに耐ブロッキング性を向上させるために、シー
ト上に感熱性接着剤を塗布する際、塗布面の平滑度をあ
る数値範囲に入れる方法が特開昭 63-172784号公報に開
示されているが、塗布面の平滑度を所望の範囲にコント
ロールすることは、実用上難しい。
【0006】すなわち、従来の感熱性接着剤は、以下の
ような欠点を有していた。 1)ポリオレフィン系またはポリエステル系樹脂の様な
難接着面に接着し難い。 2)被着体が、滑剤を有するプラスチック成型物である
場合は貼り付け後早期に被着体からの剥離が生じる。 3)1)および2)の改善を行うと耐ブロッキング性が
悪くなる。 耐ブロッキング性が悪くなると、感熱性接着剤を塗布し
て作製した感熱性接着シートを巻重ねてまたは積み重ね
て保管する場合に、感熱性接着剤が接触する面と接着し
てしまう危険性がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、耐ブロッキ
ング性を低下させずに難接着面への接着性を向上させた
感熱性接着剤および感熱性接着シートの提供を目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、第1の発明
は、ゲル分率10%以下のエチレン−酢酸ビニル共重合
体、ゲル分率40%以上のエチレン−酢酸ビニル共重合
体、粘着付与剤および固体可塑剤を含有することを特徴
とする感熱性接着剤である。
【0009】第2の発明は、ゲル分率が10%以下のエ
チレン−酢酸ビニル共重合体およびゲル分率が40%以
上のエチレン−酢酸ビニル共重合体のガラス転移温度が
共に−25℃以上0℃以下であることを特徴とする第1
の発明記載の感熱性接着剤である。
【0010】第3の発明は、ゲル分率が10%以下のエ
チレン−酢酸ビニル共重合体100重量部に対し、ゲル
分率が40%以上のエチレン−酢酸ビニル共重合体を5
〜100重量部配合することを特徴とする第1または第
2の発明記載の感熱性接着剤である。
【0011】第4の発明は、ゲル分率が10%以下のエ
チレン−酢酸ビニル共重合体およびゲル分率が40%以
上のエチレン−酢酸ビニル共重合体の合計100重量部
に対して、粘着付与剤10〜200重量部および固体可
塑剤50〜500重量部を含むことを特徴とする第1な
いし第3の発明いずれか記載の感熱性接着剤である。
【0012】第5の発明は、第1ないし第4の発明いず
れか記載の感熱性接着剤を基材上に塗工してなる感熱性
接着シートである。
【0013】第6の発明は、第5の発明記載の感熱性接
着シートを貼付してなる滑剤を有するプラスチック成型
物である。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明により、熱可塑性樹脂とし
てゲル分率が10%以下のエチレン−酢酸ビニル共重合
体とゲル分率が40%以上のエチレン−酢酸ビニル共重
合体とを使用することによって、耐ブロッキング性を損
なうことなく、ポリオレフィン系またはポリエステル系
の樹脂、あるいは滑剤を含有するプラスチック成型物等
の難接着面への接着性を向上させることができる。すな
わち、感熱性接着剤中の熱可塑性樹脂として、ゲル分率
が10%以下のエチレン−酢酸ビニル共重合体を使用す
ることによってポリオレフィン系またはポリエステル系
の樹脂、あるいは滑剤等を有するプラスチック成型物等
の難接着面への濡れ性を向上させ、さらに、ゲル分率が
40%以上のエチレン−酢酸ビニル共重合体を使用する
ことによって、感熱性接着剤の凝集力を向上させ、滑剤
を有するプラスチック成型物へ貼り付けた後、早期に被
着体から感熱性接着シートが剥離することを防ぐことが
できる。本発明において、ゲル分率が10%以下のエチ
レン−酢酸ビニル共重合体は、ゲル分率が10%以下で
あることが重要であり、ゲル分率が1〜5%であること
が好ましい。また、ゲル分率が40%以上のエチレン−
酢酸ビニル共重合体は、ゲル分率が40%以上であるこ
とが重要であり、ゲル分率が50〜75%であることが
好ましい。
【0015】また、ゲル分率が10%以下のエチレン−
酢酸ビニル共重合体、およびゲル分率が40%以上のエ
チレン−酢酸ビニル共重合体は、共にガラス転移温度が
−25℃以上0℃以下であることが好ましい。ガラス転
移温度が−25℃よりも低いと耐ブロッキング性が不良
となり易く、ガラス転移温度が0℃よりも高いと初期の
接着力が不十分となり易い。
【0016】さらに、本発明においてはゲル分率が10
%以下のエチレン−酢酸ビニル共重合体100重量部に
対して、ゲル分率が40%以上のエチレン−酢酸ビニル
共重合体を5〜100重量部配合することが望ましく、
10〜50重量部であることがより望ましい。ゲル分率
が40%以上のエチレン−酢酸ビニル共重合体が5重量
部未満では、滑剤を含有するプラッスチック成型物等へ
貼り付けた際、早期に被着体から剥離が生じ、100重
量部よりも多いと、ポリオレフィン系またはポリエステ
ル系樹脂等の難接着面への濡れ性が低下し、初期の接着
力が不十分となり易い。
【0017】感熱性接着剤の粘着性能を向上させる粘着
付与剤としては、従来公知のものが使用できるが、軟化
温度が低いものは、耐ブロッキング性が不良になるた
め、軟化温度が80℃以上のものが好ましい。粘着付与
剤の例としては、テルペン樹脂、脂肪族系石油樹脂、芳
香族系石油樹脂、クマロン−インデン樹脂、スチレン系
樹脂、フェノール樹脂、テルペン−フェノール樹脂、ロ
ジン誘導体(ロジン、重合ロジン、水添ロジンおよびそ
れらのグリセリン、ペンタエリスリトール等とのエステ
ル、樹脂酸ダイマー等)が挙げられるが、中でもロジン
誘導体が望ましく、特にロジンエステル系が好ましく、
これら粘着付与剤は、1種あるいは2種類以上を混合し
て使用することができる。すなわち、テルペン樹脂およ
び脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂およびクマロン
−インデン樹脂、スチレン系樹脂およびフェノール樹
脂、テルペン−フェノール樹脂およびロジン誘導体、テ
ルペン樹脂およびロジン誘導体、脂肪族系石油樹脂およ
びロジン誘導体、芳香族系石油樹脂およびロジン誘導
体、クマロン−インデン樹脂およびロジン誘導体、スチ
レン系樹脂およびロジン誘導体、フェノール樹脂および
ロジン誘導体等の2種類を混合して使用しても良いし、
あるいはロジン誘導体、脂肪族系石油樹脂および芳香族
系石油樹脂等との3種類あるいはそれ以上の混合物で使
用することもできる。
【0018】本発明において用いられる固体可塑剤とし
ては、例えばフタル酸ジフェニル、フタル酸ジヘキシ
ル、フタル酸ジシクロヘキシル、テレフタル酸ジシクロ
ヘキシル、フタル酸ジヒドロアビエチル、イソフタル酸
ジメチル、安息香酸スクロース、二安息香酸エチレング
リコール、三安息香酸トリメチロールエタン、三安息香
酸グリセリド、四安息香酸ペンタエリトリット、八酢酸
スクロース、クエン酸トリシクロヘキシル、N-シクロヘ
キシル-p- トルエンスルホンアミド等が挙げられるが、
通常は、フタル酸ジシクロヘキシルが好適に使用され
る。固体可塑剤の粒径は、感熱性接着剤の塗布面の平滑
性にかなり影響を及ぼし、粒径が大きすぎると感熱性接
着剤の塗布面の平滑性が悪くなり、また熱活性時間が長
くなる等の影響があるため、最大粒径50μm以下に調
節することが好ましい。
【0019】本発明の感熱性接着剤は、ゲル分率が10
%以下のエチレン−酢酸ビニル共重合体およびゲル分率
が40%以上のエチレン−酢酸ビニル共重合体の合計1
00重量部に対して、粘着付与剤10〜200重量部、
固体可塑剤50〜500重量部を含むことが好ましく、
粘着付与剤は50〜150重量部、固体可塑剤は200
0〜400重量部含むことがより好ましい。
【0020】本発明の感熱性接着剤には、本発明の目的
を妨げない範囲でこの他にフィラー等も添加可能であ
り、例えば、酸化チタン、アルミナ、カオリン、タルク
等の無機物や、パラフィン、天然ワックス、合成ワック
ス、天然油脂等の有機物、樹脂粉末等を使用することが
できる。さらに、必要に応じて分散剤や消泡剤、増粘剤
等を使用することもできる。
【0021】本発明の感熱性接着剤は、水性エマルジョ
ン、水性分散液または有機溶剤溶液として、基材に塗布
し、感熱性接着シートとすることもできる。感熱性接着
剤は、グラビアコーター、エアドクターコーター、フロ
ーティングナイフコーター、ダイコーター、リップコー
ター等の種々の塗布装置を用いて基材上に塗布すること
ができる。また、感熱性接着剤は、基材全面に塗布して
も良いし、ストライプ状や格子状に塗布しても良い。基
材としては、従来公知の上質紙、コート紙、アート紙、
蒸着紙等の紙、あるいは合成紙、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレ
フタレートに代表されるポリエステル系樹脂等のプラス
チック基材等が挙げられる。また、基材の感熱性接着剤
を塗布しない方の面は、種々のインキを用いて印刷層を
設けることが一般的であり、感熱性接着剤の塗布と印刷
とはどちらが先であっても良い。感熱性接着剤を先に塗
布してから印刷する場合には、特にインキ乾燥時の熱で
感熱性接着剤が活性化しないように紫外線硬化型もしく
は電子線硬化型のインキを用いることが好ましい。
【0022】
【実施例】以下、実施例を挙げて、本発明を具体的に説
明する。ただし、本発明の範囲は、以下の実施例により
なんら限定されるものではない。例中、部とは重量部
を、%とは重量%をそれぞれ表わす。 〔実施例1〜10および比較例1〜4〕表1に示す処方
で、初めにボールミルポット中に固体可塑剤、マレイン
酸樹脂溶液および水を入れ、24時間粉砕後、粘着付与
剤、エチレン−酢酸ビニル共重合体および添加剤を添
加、5分間混合攪拌を行い、感熱性接着剤を調製した。
得られた感熱性接着剤を、両面コート紙の裏側に、乾燥
時の塗布量が12g/m2となるように塗布し、40℃で4
分間乾燥し、感熱性接着シートを得た。該シートは、乾
燥後の状態では粘着性はなかった。感熱性接着シートに
ついて、接着力および耐ブロッキング性の評価を行った
結果を表1に示す。
【0023】
【表1】 *1) 不揮発分 *2) トルエン不溶分 *3) ガラス転移温度 *4) 軟化温度
【0024】塗布物の接着力および耐ブロッキング性の
評価は、以下の方法によって行った。 接 着 力 ;感熱性接着シートを 150℃で30秒間加熱
し粘着性を発現させた後、速やかにポリエチレン板およ
び滑剤を有するハイインパクトポリスチレン板(以下HI
PS板と略す。)に貼り付け、JIS Z-0237に準じて 180度
剥離により接着強度を測定し、以下の基準で判定した。
接着力は、貼り付け後、23℃-65%の環境下で1日または
10日放置し、測定を行った。ただし糊付け部は、長さ
100mm とした。 ◎・・・・・・500g/15mm 以上。 ○・・・・・・200g/15mm 以上、500g/15mm 未満。 ×・・・・・・200g/15mm 未満。
【0025】耐ブロッキング性;感熱性接着剤塗布面と
感熱性接着剤非塗布面とが対向するように感熱性接着シ
ートを重ね合わせ、該シートの感熱性接着剤非塗布面
に、1000g/ cm2の荷重をかけて、40℃に1時間保存後に
剥離し、以下の基準で評価した。 ◎・・・・・・剥離抵抗がほとんどなし。 ○・・・・・・剥離時に音がする。 ×・・・・・・剥離時に紙の繊維を引っ張るか、もしくはブロ
ッキングにより紙が破れる。
【0026】表1に示すように、熱可塑性樹脂としてゲ
ル分率が10%以下のエチレンー酢酸ビニル共重合体およ
びゲル分率が40%以上のエチレンー酢酸ビニル共重合体
とを併用する感熱性接着剤を塗布してなる感熱性接着剤
シートは、耐ブロッキング性を損なうことなく、難接着
面への接着力も良好である。
【0027】
【発明の効果】本発明により、従来の感熱性接着剤を塗
布してなる感熱性接着シートと比較して、耐ブロッキン
グ性を損なうことなく、ポリオレフィン系やポリエステ
ル系樹脂、滑剤を有するプラッスチック成型物の様な難
接着面への接着力も実用特性を満足することができる感
熱性接着シートが得られるようになった。省資源化、お
よび経済性の観点からも剥離紙の要らないラベル、テー
プ、包装物のシール等が得られるようになったことの産
業的意義は、極めて多大である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲル分率10%以下のエチレン−酢酸ビ
    ニル共重合体、ゲル分率40%以上のエチレン−酢酸ビ
    ニル共重合体、粘着付与剤および固体可塑剤を含有する
    ことを特徴とする感熱性接着剤。
  2. 【請求項2】 ゲル分率が10%以下のエチレン−酢酸
    ビニル共重合体およびゲル分率が40%以上のエチレン
    −酢酸ビニル共重合体のガラス転移温度が共に−25℃
    以上0℃以下であることを特徴とする請求項1記載の感
    熱性接着剤。
  3. 【請求項3】 ゲル分率が10%以下のエチレン−酢酸
    ビニル共重合体100重量部に対し、ゲル分率が40%
    以上のエチレン−酢酸ビニル共重合体を5〜100重量
    部配合することを特徴とする請求項1または2記載の感
    熱性接着剤。
  4. 【請求項4】 ゲル分率が10%以下のエチレン−酢酸
    ビニル共重合体およびゲル分率が40%以上のエチレン
    −酢酸ビニル共重合体の合計100重量部に対して、粘
    着付与剤10〜200重量部および固体可塑剤50〜5
    00重量部を含むことを特徴とする請求項1ないし3い
    ずれか記載の感熱性接着剤。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4いずれか記載の感熱性
    接着剤を基材上に塗工してなる感熱性接着シート。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の感熱性接着シートを貼付
    してなる滑剤を有するプラスチック成型物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008101205A (ja) * 2006-09-21 2008-05-01 Aica Kogyo Co Ltd 接着剤組成物
US20110159220A1 (en) * 2009-12-25 2011-06-30 Yupo Corporation Thermosensitive adhesive label and labeled container with the same

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