JPH11322372A - 飛散防止機能付き反射防止性ガラス - Google Patents
飛散防止機能付き反射防止性ガラスInfo
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- JPH11322372A JPH11322372A JP10303974A JP30397498A JPH11322372A JP H11322372 A JPH11322372 A JP H11322372A JP 10303974 A JP10303974 A JP 10303974A JP 30397498 A JP30397498 A JP 30397498A JP H11322372 A JPH11322372 A JP H11322372A
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- Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
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- Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 無反射ガラスの安全性を高めるために、反射
防止機能とともに飛散防止機能を有するガラスを提供す
ること。 【解決手段】 ガラスの少なくとも片方の面に、接着剤
層、プラスチックフィルム層及び反射防止膜をこの順序
で有し、接着剤層がポリ炭酸エステル、ペンタエリスリ
トールテトラ(3−メルカプトプロピオネート)及び光
重合開始剤を含有する光硬化性組成物から成ることを特
徴とする飛散防止機能付き反射防止性ガラス。
防止機能とともに飛散防止機能を有するガラスを提供す
ること。 【解決手段】 ガラスの少なくとも片方の面に、接着剤
層、プラスチックフィルム層及び反射防止膜をこの順序
で有し、接着剤層がポリ炭酸エステル、ペンタエリスリ
トールテトラ(3−メルカプトプロピオネート)及び光
重合開始剤を含有する光硬化性組成物から成ることを特
徴とする飛散防止機能付き反射防止性ガラス。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスプレイ、建
材、レンズ、自動車部品、家具などのガラスとして有用
な、飛散防止機能と反射防止機能とを併有するガラスに
関する。
材、レンズ、自動車部品、家具などのガラスとして有用
な、飛散防止機能と反射防止機能とを併有するガラスに
関する。
【0002】
【従来の技術】ガラスは、古くから様々な製品の透明部
分に使用されている材料であり、その光学的特性、力学
的性質、耐久性などの優れた特性から広く我々の生活に
密着した形で活用されている。近年、電気製品、光学製
品、建材などのガラス部分に、フッ化マグネシウム薄膜
などの金属酸化物を蒸着あるいはスパッタリングで付着
させた無反射ガラスが用いられるようになってきて、そ
の視認性の向上が図られてきた。
分に使用されている材料であり、その光学的特性、力学
的性質、耐久性などの優れた特性から広く我々の生活に
密着した形で活用されている。近年、電気製品、光学製
品、建材などのガラス部分に、フッ化マグネシウム薄膜
などの金属酸化物を蒸着あるいはスパッタリングで付着
させた無反射ガラスが用いられるようになってきて、そ
の視認性の向上が図られてきた。
【0003】しかしながら、無反射ガラスは、多くの用
途において必然的にその表面が常に外界に露出してい
る。例えば、建材、特に高層建築物に無反射ガラスを用
いる場合は、地震などでガラスが破損し、落下すること
で人体に対して非常に危険な状態となる。また、屋内に
おける用途、例えば、電気製品のディスプレイ、家具な
どに使用されている場合は、不慮の事故などでガラスが
割れて怪我をすることがある。さらに、工場内の大型機
械設備に使用された場合、些細なガラスの破損も甚大な
事故につながることがあり、危険度は、さらに増すこと
になる。
途において必然的にその表面が常に外界に露出してい
る。例えば、建材、特に高層建築物に無反射ガラスを用
いる場合は、地震などでガラスが破損し、落下すること
で人体に対して非常に危険な状態となる。また、屋内に
おける用途、例えば、電気製品のディスプレイ、家具な
どに使用されている場合は、不慮の事故などでガラスが
割れて怪我をすることがある。さらに、工場内の大型機
械設備に使用された場合、些細なガラスの破損も甚大な
事故につながることがあり、危険度は、さらに増すこと
になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、無反射ガラ
スの安全性を高めるために、反射防止機能とともに飛散
防止機能を有するガラスを提供することを目的とする。
スの安全性を高めるために、反射防止機能とともに飛散
防止機能を有するガラスを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、普通のガラス
に反射防止機能を付与したフィルムを貼り合わせる際
に、特定の接着剤を用いることによって上記課題を解決
したものである。すなわち、本発明の飛散防止機能付き
反射防止性ガラスは、ガラスの少なくとも片方の面に、
接着剤層、プラスチックフィルム層及び反射防止膜をこ
の順序で有し、接着剤層が、(A)一般式(I) R−O−CO−〔−O−R1 −O−CO−〕n −O−R ・・・(I) 〔式中、Rは不飽和基を表し、R1 は2価の脂肪族又は
芳香族基を表し、nは1〜9の数を表す〕で示されるポ
リ炭酸エステル、(B)一般式(II) R2 −(−SH)m ・・・(II) 〔式中、R2 は多価の有機基を表し、mは2以上の整数
を表す〕で示されるポリチオール及び(C)光重合開始
剤を含有する光硬化性組成物から成ることを特徴とす
る。
に反射防止機能を付与したフィルムを貼り合わせる際
に、特定の接着剤を用いることによって上記課題を解決
したものである。すなわち、本発明の飛散防止機能付き
反射防止性ガラスは、ガラスの少なくとも片方の面に、
接着剤層、プラスチックフィルム層及び反射防止膜をこ
の順序で有し、接着剤層が、(A)一般式(I) R−O−CO−〔−O−R1 −O−CO−〕n −O−R ・・・(I) 〔式中、Rは不飽和基を表し、R1 は2価の脂肪族又は
芳香族基を表し、nは1〜9の数を表す〕で示されるポ
リ炭酸エステル、(B)一般式(II) R2 −(−SH)m ・・・(II) 〔式中、R2 は多価の有機基を表し、mは2以上の整数
を表す〕で示されるポリチオール及び(C)光重合開始
剤を含有する光硬化性組成物から成ることを特徴とす
る。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、本発明を図面を参照してさ
らに詳細に説明する。図1は、本発明の飛散防止機能付
き反射防止性ガラスの断面図である。本発明の飛散防止
機能付き反射防止性ガラスは、ガラス1の片面あるいは
両面に接着剤層2、プラスチックフィルム層3及び反射
防止膜4をこの順序で有するものである。本発明に用い
るガラスは、その形状、材質などにおいて全く制限はな
い。
らに詳細に説明する。図1は、本発明の飛散防止機能付
き反射防止性ガラスの断面図である。本発明の飛散防止
機能付き反射防止性ガラスは、ガラス1の片面あるいは
両面に接着剤層2、プラスチックフィルム層3及び反射
防止膜4をこの順序で有するものである。本発明に用い
るガラスは、その形状、材質などにおいて全く制限はな
い。
【0007】本発明の飛散防止機能付き反射防止性ガラ
スにおいては、接着剤として、上記のように前記の
(A)成分であるポリ炭酸エステル、(B)成分である
ポリチオール及び(C)成分である光重合開始剤を含有
する光硬化性組成物を用いる。(A)成分として用いる
ポリ炭酸エステルは、上記の一般式(I)で示されるポ
リ炭酸エステルであり、一般式(I)中、Rは1価の不
飽和基であり、例えば、ビニル基、1−プロペニル基、
アリル基、イソプロペニル基、1−ブテニル基、2−ブ
テニル基、2−ペンチニル基、エチニル基などである。
また、R1 は、2価の脂肪族又は芳香族基を表し、その
具体例としては、トリメチレングリコール、テトラメチ
レングリコール、ペンタメチレングリコール、ヘキサメ
チレングリコール、デカメチレングリコール、ジエチレ
ングリコール、p−キシリレングリコール等の脂肪族ジ
オールを構成する2価の脂肪族炭化水素基又はビス(4
−オキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−オキシ
フェニル)エタン、1,1−ビス(4−オキシフェニ
ル)ブタン、1,1−ビス(4−オキシフェニル)イソ
ブタン、1,1−ビス(4−オキシフェニル)シクロヘ
キサン、2,2−ビス(4−オキシフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(4−オキシフェニル)ブタン等の芳
香族ジオールを構成する2価の芳香族炭化水素基が挙げ
られる。一般式(I)で示されるポリ炭酸エステルのう
ち、トリメチレングリコールビスアリルカーボネート及
びジエチレングリコールビス(アリルカーボネート)が
好ましい。
スにおいては、接着剤として、上記のように前記の
(A)成分であるポリ炭酸エステル、(B)成分である
ポリチオール及び(C)成分である光重合開始剤を含有
する光硬化性組成物を用いる。(A)成分として用いる
ポリ炭酸エステルは、上記の一般式(I)で示されるポ
リ炭酸エステルであり、一般式(I)中、Rは1価の不
飽和基であり、例えば、ビニル基、1−プロペニル基、
アリル基、イソプロペニル基、1−ブテニル基、2−ブ
テニル基、2−ペンチニル基、エチニル基などである。
また、R1 は、2価の脂肪族又は芳香族基を表し、その
具体例としては、トリメチレングリコール、テトラメチ
レングリコール、ペンタメチレングリコール、ヘキサメ
チレングリコール、デカメチレングリコール、ジエチレ
ングリコール、p−キシリレングリコール等の脂肪族ジ
オールを構成する2価の脂肪族炭化水素基又はビス(4
−オキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−オキシ
フェニル)エタン、1,1−ビス(4−オキシフェニ
ル)ブタン、1,1−ビス(4−オキシフェニル)イソ
ブタン、1,1−ビス(4−オキシフェニル)シクロヘ
キサン、2,2−ビス(4−オキシフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(4−オキシフェニル)ブタン等の芳
香族ジオールを構成する2価の芳香族炭化水素基が挙げ
られる。一般式(I)で示されるポリ炭酸エステルのう
ち、トリメチレングリコールビスアリルカーボネート及
びジエチレングリコールビス(アリルカーボネート)が
好ましい。
【0008】(B)成分としては一般式(II)で示さ
れるポリチオールを用いるが、これらのうち、一般式
(III)
れるポリチオールを用いるが、これらのうち、一般式
(III)
【0009】
【化1】
【0010】〔式中、R3 は2価の有機基を表し、R4
は多価の有機基を表し、mは2以上の整数を表す〕で示
される化合物が、重合物の耐衝撃性、染色性などの点で
好ましい。この化合物は、ポリチオールのエステルであ
り、その具体例としては、エチレングリコールビス(チ
オグリコレート)、エチレングリコールビス(3−メル
カプトプロピオネート)、トリメチロールプロパントリ
ス(チオグリコレート)、トリメチロールプロパントリ
ス(3−メルカプトプロピオネート)、ペンタエリスリ
トールテトラ(メルカプトアセテート)、ペンタエリス
リトールテトラ(チオグリコレート)、ペンタエリスリ
トールテトラ(3−メルカプトプロピオネート)などが
挙げられる。
は多価の有機基を表し、mは2以上の整数を表す〕で示
される化合物が、重合物の耐衝撃性、染色性などの点で
好ましい。この化合物は、ポリチオールのエステルであ
り、その具体例としては、エチレングリコールビス(チ
オグリコレート)、エチレングリコールビス(3−メル
カプトプロピオネート)、トリメチロールプロパントリ
ス(チオグリコレート)、トリメチロールプロパントリ
ス(3−メルカプトプロピオネート)、ペンタエリスリ
トールテトラ(メルカプトアセテート)、ペンタエリス
リトールテトラ(チオグリコレート)、ペンタエリスリ
トールテトラ(3−メルカプトプロピオネート)などが
挙げられる。
【0011】本発明に接着剤として用いる光硬化性組成
物においては、上記のような(A)成分のポリ炭酸エス
テルと(B)成分のポリチオールとを、当量比で2:1
〜1:3、好ましくは1.2:1〜1:1.3の割合で
配合する。この当量比範囲より(A)成分の量が多くな
ると、重合が完結せず、また、(B)成分の量が多くな
ると、重合後、モノマー臭の強い重合物となる。なお、
本発明に用いる光硬化性組成物は、本発明の目的を損な
わない範囲で上記の(A)成分及び(B)成分以外の単
量体を含んでいてもよい。含有しうる単量体としては、
アクリル系化合物、スチレン系化合物、エポキシ化合物
などが挙げられる。
物においては、上記のような(A)成分のポリ炭酸エス
テルと(B)成分のポリチオールとを、当量比で2:1
〜1:3、好ましくは1.2:1〜1:1.3の割合で
配合する。この当量比範囲より(A)成分の量が多くな
ると、重合が完結せず、また、(B)成分の量が多くな
ると、重合後、モノマー臭の強い重合物となる。なお、
本発明に用いる光硬化性組成物は、本発明の目的を損な
わない範囲で上記の(A)成分及び(B)成分以外の単
量体を含んでいてもよい。含有しうる単量体としては、
アクリル系化合物、スチレン系化合物、エポキシ化合物
などが挙げられる。
【0012】本発明に用いる光硬化性組成物は、(C)
成分として光重合開始剤を含有する。光重合開始剤は、
重合性組成物中に0.005〜10重量%の割合で含ま
れるように添加するのが好ましい。光重合開始剤の量が
0.005重量%未満であると、硬化に充分な重合反応
が起こらず、密着性が不充分となり、また、10重量%
を超えると、光重合開始剤を添加した後、急激に反応が
起き、溶液としての安定性が損なわれてしまう。こうし
た場合、製造装置の重大なトラブルの原因にもなる。
成分として光重合開始剤を含有する。光重合開始剤は、
重合性組成物中に0.005〜10重量%の割合で含ま
れるように添加するのが好ましい。光重合開始剤の量が
0.005重量%未満であると、硬化に充分な重合反応
が起こらず、密着性が不充分となり、また、10重量%
を超えると、光重合開始剤を添加した後、急激に反応が
起き、溶液としての安定性が損なわれてしまう。こうし
た場合、製造装置の重大なトラブルの原因にもなる。
【0013】光重合開始剤としては、特に制限はなく、
各種のものを用いることができ、例えば、ベンゾイン、
ベンジル、ベンゾインメチルエーテル、アセトフェノ
ン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパ
ン−1−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2
−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、4−
(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−(2−ヒドロキ
シ−2−プロピル)ケトン、1−ヒドロキシシクロヘキ
シルフェニルケトン、2,2−ジメトキシ−2−フェニ
ルアセトフェノン、2−メチル−1−〔4−(メチルチ
オ)フェニル〕−2−モルホリノプロパン−1−オン、
2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホ
リノフェニル)−ブタン−1−オン、ベンゾフェノン、
4,4’−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン、
4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、
N,N−ジメチルアミノアセトフェノン、2−メチルア
ントラキノン、2−エチルアントラキノン、1−クロロ
アントラキノン、2,4−ジエチルチオキサントン、
2,4−ジイソプロピルチオキサントン、2,4,6−
トリクロロメチル−s−トリアジン、2−(p−クロロ
フェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−
トリアジン、2−(p−トリル)−4,6−ビス(トリ
クロロメチル)−s−トリアジン、2,4−ビス(トリ
クロロメチル)−4’−メトキシフェニル−s−トリア
ジン、2−(4−メトキシ−ナフト−1−イル)−4,
6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−
p−メトキシスチリル−4,6−ビス(トリクロロメチ
ル)−s−トリアジン、2−(2’,4’−ジメトキシ
スチリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−
トリアジン、2,2’−ビス(o−クロロフェニル)−
4,4’,5,5’−テトラフェニルビスイミダゾリ
ル、2,2’−ビス(o−クロロフェニル)−4,
4’,5,5’−テトラ−(p−メトキシフェニル)ビ
スイミダゾリル、2,4,6−トリメチルベンゾイルジ
フェニルホスフィンオキサイド、ビスアシルホスフィン
オキサイド、トリフェニルホスフィン、トリフェニルホ
スファイト、トリラウリル−トリチオホスファイト、ビ
ス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−ト
リメチルペンチルホスフィンオキサイド、(η5 〜2,
4−シクロペンタジエン−1−イル)〔(1,2,3,
4,5,6−η)−(1−メチルエチル)ベンゼン〕−
アイアン(1+)−ヘキサフルオロホスフェイト(1
−)などが挙げられ、これらを単独で又は2種類以上を
組み合わせて用いることができる。これらのうち、殊
に、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパ
ン−1−オン及びビスアシルホスフィンオキサイドを組
み合わせて用いるのが好ましい。さらに、このような光
重合開始剤をN,N−ジメチルアミノ安息香酸エチルエ
ステル、N,N−ジメチルアミノ安息香酸イソアミルエ
ステル、トリエタノールアミン、2−メルカプトベンゾ
チアゾール、2−メルカプトベンゾオキサゾール、2−
メルカプトベンゾイミダゾール、2−メルカプト−5−
メチルチオ−1,3,4−チアゾールなどの公知の光増
感剤の1種又は2種類以上と併用することもできる。
各種のものを用いることができ、例えば、ベンゾイン、
ベンジル、ベンゾインメチルエーテル、アセトフェノ
ン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパ
ン−1−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2
−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、4−
(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−(2−ヒドロキ
シ−2−プロピル)ケトン、1−ヒドロキシシクロヘキ
シルフェニルケトン、2,2−ジメトキシ−2−フェニ
ルアセトフェノン、2−メチル−1−〔4−(メチルチ
オ)フェニル〕−2−モルホリノプロパン−1−オン、
2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホ
リノフェニル)−ブタン−1−オン、ベンゾフェノン、
4,4’−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン、
4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、
N,N−ジメチルアミノアセトフェノン、2−メチルア
ントラキノン、2−エチルアントラキノン、1−クロロ
アントラキノン、2,4−ジエチルチオキサントン、
2,4−ジイソプロピルチオキサントン、2,4,6−
トリクロロメチル−s−トリアジン、2−(p−クロロ
フェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−
トリアジン、2−(p−トリル)−4,6−ビス(トリ
クロロメチル)−s−トリアジン、2,4−ビス(トリ
クロロメチル)−4’−メトキシフェニル−s−トリア
ジン、2−(4−メトキシ−ナフト−1−イル)−4,
6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−
p−メトキシスチリル−4,6−ビス(トリクロロメチ
ル)−s−トリアジン、2−(2’,4’−ジメトキシ
スチリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−
トリアジン、2,2’−ビス(o−クロロフェニル)−
4,4’,5,5’−テトラフェニルビスイミダゾリ
ル、2,2’−ビス(o−クロロフェニル)−4,
4’,5,5’−テトラ−(p−メトキシフェニル)ビ
スイミダゾリル、2,4,6−トリメチルベンゾイルジ
フェニルホスフィンオキサイド、ビスアシルホスフィン
オキサイド、トリフェニルホスフィン、トリフェニルホ
スファイト、トリラウリル−トリチオホスファイト、ビ
ス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−ト
リメチルペンチルホスフィンオキサイド、(η5 〜2,
4−シクロペンタジエン−1−イル)〔(1,2,3,
4,5,6−η)−(1−メチルエチル)ベンゼン〕−
アイアン(1+)−ヘキサフルオロホスフェイト(1
−)などが挙げられ、これらを単独で又は2種類以上を
組み合わせて用いることができる。これらのうち、殊
に、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパ
ン−1−オン及びビスアシルホスフィンオキサイドを組
み合わせて用いるのが好ましい。さらに、このような光
重合開始剤をN,N−ジメチルアミノ安息香酸エチルエ
ステル、N,N−ジメチルアミノ安息香酸イソアミルエ
ステル、トリエタノールアミン、2−メルカプトベンゾ
チアゾール、2−メルカプトベンゾオキサゾール、2−
メルカプトベンゾイミダゾール、2−メルカプト−5−
メチルチオ−1,3,4−チアゾールなどの公知の光増
感剤の1種又は2種類以上と併用することもできる。
【0014】本発明に用いる光硬化性組成物には、必要
に応じて、紫外線吸収剤を0.01〜3.0重量%の量
で添加することができる。紫外線吸収剤の添加量が0.
01重量%未満であると、充分な紫外線吸収効果が得ら
れず、3.0重量%を超えると、紫外線吸収剤が飽和し
て溶解しない。紫外線吸収剤としては、モノマーの一方
又は両方に溶解するものであれば、特に制限はなく、各
種のものを使用することができ、例えば、2−ヒドロキ
シベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノ
ン等のベンゾフェノン系、フェニルサリチレート等のサ
リチレート系、(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾト
リアゾール、(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2,2−メチレンビス〔4−
(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2H
−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール〕等のベ
ンゾトリアゾール系、エチル−2−シアノ−3,3−ジ
フェニルアクリレート等のシアノアクリレート系の紫外
線吸収剤が挙げられ、これらを単独で又は2種類以上を
組み合わせて用いることができる。
に応じて、紫外線吸収剤を0.01〜3.0重量%の量
で添加することができる。紫外線吸収剤の添加量が0.
01重量%未満であると、充分な紫外線吸収効果が得ら
れず、3.0重量%を超えると、紫外線吸収剤が飽和し
て溶解しない。紫外線吸収剤としては、モノマーの一方
又は両方に溶解するものであれば、特に制限はなく、各
種のものを使用することができ、例えば、2−ヒドロキ
シベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノ
ン等のベンゾフェノン系、フェニルサリチレート等のサ
リチレート系、(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾト
リアゾール、(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2,2−メチレンビス〔4−
(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2H
−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール〕等のベ
ンゾトリアゾール系、エチル−2−シアノ−3,3−ジ
フェニルアクリレート等のシアノアクリレート系の紫外
線吸収剤が挙げられ、これらを単独で又は2種類以上を
組み合わせて用いることができる。
【0015】さらに、光硬化性組成物(接着剤)の粘度
調整、各成分の均一混合の目的で各種の溶剤を用いるこ
とができる。使用しうる溶剤については、特に制限はな
く、例えば、n−ヘキサン、n−デカン、シクロヘキサ
ン等の炭化水素系溶剤、ベンゼン、トルエン、キシレン
等の芳香族炭化水素系溶剤、ブチルアセテート、ベンジ
ルアセテート等のエステル系溶剤、メチルセロソルブ、
エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、メチルカルビト
ール、エチルカルビトール、ブチルカルビトール、メチ
ルセロソルブアセテート、エチレングリコール、ジエチ
レングリコール等のアルコール系及びその誘導体などが
挙げられる。上記の光硬化性組成物には、さらに必要に
応じて硬化促進剤、カップリング剤、消泡剤、レベリン
グ剤、顔料、分散染料などを添加することができる。上
記の光硬化性組成物は、光の照射によって硬化するの
で、上記の各配合成分を暗所で混合することが必要であ
る。
調整、各成分の均一混合の目的で各種の溶剤を用いるこ
とができる。使用しうる溶剤については、特に制限はな
く、例えば、n−ヘキサン、n−デカン、シクロヘキサ
ン等の炭化水素系溶剤、ベンゼン、トルエン、キシレン
等の芳香族炭化水素系溶剤、ブチルアセテート、ベンジ
ルアセテート等のエステル系溶剤、メチルセロソルブ、
エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、メチルカルビト
ール、エチルカルビトール、ブチルカルビトール、メチ
ルセロソルブアセテート、エチレングリコール、ジエチ
レングリコール等のアルコール系及びその誘導体などが
挙げられる。上記の光硬化性組成物には、さらに必要に
応じて硬化促進剤、カップリング剤、消泡剤、レベリン
グ剤、顔料、分散染料などを添加することができる。上
記の光硬化性組成物は、光の照射によって硬化するの
で、上記の各配合成分を暗所で混合することが必要であ
る。
【0016】本発明においては、接着剤層の膜厚は、通
常1〜100μm、好ましくは10〜90μmである。
接着剤層の膜厚が1μm未満であると、充分な接着力を
発揮できず、100μmを超えると、接着剤層の平滑性
が悪くなってしまう。
常1〜100μm、好ましくは10〜90μmである。
接着剤層の膜厚が1μm未満であると、充分な接着力を
発揮できず、100μmを超えると、接着剤層の平滑性
が悪くなってしまう。
【0017】また、プラスチックフィルム層には、例え
ば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンテ
レフタレート−イソフタレート共重合体等のポリエステ
ル系、ポリアクリル系、ポリウレタン系、トリメチルペ
ンテン等のポリオレフィン系、ポリアミド系、ポリカー
ボネート系、トリアセチルセルロース、ジアセチルセル
ロース、アセテートブチレートセルロース等のアセチル
セルロース系、ポリエーテルサルホン、ポリスルホン、
ポリエーテル、ポリエーテルケトン、ポリ(メタ)アク
リロニトリル等のフィルムが用いられる。これらのフィ
ルムは、一般には無色透明で用いられるが、本発明の飛
散防止機能付き反射防止性ガラスの用途によっては着色
されていても、また模様付きでもよい。
ば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンテ
レフタレート−イソフタレート共重合体等のポリエステ
ル系、ポリアクリル系、ポリウレタン系、トリメチルペ
ンテン等のポリオレフィン系、ポリアミド系、ポリカー
ボネート系、トリアセチルセルロース、ジアセチルセル
ロース、アセテートブチレートセルロース等のアセチル
セルロース系、ポリエーテルサルホン、ポリスルホン、
ポリエーテル、ポリエーテルケトン、ポリ(メタ)アク
リロニトリル等のフィルムが用いられる。これらのフィ
ルムは、一般には無色透明で用いられるが、本発明の飛
散防止機能付き反射防止性ガラスの用途によっては着色
されていても、また模様付きでもよい。
【0018】また、プラスチックフィルム層の厚さは、
通常10〜500μm、好ましくは50〜450μmで
ある。この厚さが10μm未満であると、飛散防止機能
付き反射防止性のガラスとしての平滑性が得にくくな
り、500μmを超えると、プラスチックフィルム自体
のフレキシビリティ(柔軟性、曲げやすさ)が損なわ
れ、ハンドリング(取扱い)が困難となってしまう。
通常10〜500μm、好ましくは50〜450μmで
ある。この厚さが10μm未満であると、飛散防止機能
付き反射防止性のガラスとしての平滑性が得にくくな
り、500μmを超えると、プラスチックフィルム自体
のフレキシビリティ(柔軟性、曲げやすさ)が損なわ
れ、ハンドリング(取扱い)が困難となってしまう。
【0019】本発明の飛散防止機能付き反射防止性ガラ
スは、プラスチックフィルム層の上、すなわち、最外層
に反射防止膜を有する。この反射防止膜は、特に制限は
なく、例えば、酸化チタン、フッ化マグネシウム、酸化
アルミニウム、酸化珪素、酸化タンタル、五酸化二アン
チモン、酸化インジウム、酸化イットリウム、酸化イッ
テルビウム、酸化ジルコニウム、フッ化セリウム、酸化
セリウム、フッ化ランタン、酸化ランタン、酸化第二ス
ズ等の無機物質の1種又は2種以上を蒸着することによ
り形成するか、フッ素系化合物、シラン系化合物等の有
機物質を薄膜として付着させ、そのまま反射防止膜とし
て用いるか、又は電子線、紫外線、熱などによって硬化
させて反射防止膜を形成する。反射防止膜は、前記物質
を単層で形成しても多層で形成してもよく、膜厚は、ガ
ラスや各層の構成などによって異なるが、可視光の波長
と同じ厚さあるいはその半分以下の厚さに設計するのが
好ましい。
スは、プラスチックフィルム層の上、すなわち、最外層
に反射防止膜を有する。この反射防止膜は、特に制限は
なく、例えば、酸化チタン、フッ化マグネシウム、酸化
アルミニウム、酸化珪素、酸化タンタル、五酸化二アン
チモン、酸化インジウム、酸化イットリウム、酸化イッ
テルビウム、酸化ジルコニウム、フッ化セリウム、酸化
セリウム、フッ化ランタン、酸化ランタン、酸化第二ス
ズ等の無機物質の1種又は2種以上を蒸着することによ
り形成するか、フッ素系化合物、シラン系化合物等の有
機物質を薄膜として付着させ、そのまま反射防止膜とし
て用いるか、又は電子線、紫外線、熱などによって硬化
させて反射防止膜を形成する。反射防止膜は、前記物質
を単層で形成しても多層で形成してもよく、膜厚は、ガ
ラスや各層の構成などによって異なるが、可視光の波長
と同じ厚さあるいはその半分以下の厚さに設計するのが
好ましい。
【0020】本発明の飛散防止機能付き反射防止性ガラ
スを製造するには、予め反射防止膜を付けたプラスチッ
クフィルムを作製し、その後そのフィルムをガラスに接
着させてもよく、また、ガラスにフィルムを接着させた
後、そのフィルム上に反射防止膜を形成させてもよい。
このとき最外層は、常に反射防止膜でなければならな
い。ガラスとプラスチックフィルムを接着させる方法と
しては、ガラス面に接着剤を塗工し、その上にプラスチ
ックフィルムを圧着した後、接着剤を光硬化させる方法
と、プラスチックフィルムに接着剤を塗布したものをガ
ラス面に貼り付けた後、接着剤を光硬化させる方法があ
る。こうして作製された本発明のガラスは、飛散防止機
能を持ち、不慮の事故などでガラスが破損した場合に
も、硬化した接着剤がガラス及びプラスチックフィルム
に対して高い密着性を有するため、ガラスの破片がプラ
スチックフィルム層に保持されるため、人体等の安全が
確保される。
スを製造するには、予め反射防止膜を付けたプラスチッ
クフィルムを作製し、その後そのフィルムをガラスに接
着させてもよく、また、ガラスにフィルムを接着させた
後、そのフィルム上に反射防止膜を形成させてもよい。
このとき最外層は、常に反射防止膜でなければならな
い。ガラスとプラスチックフィルムを接着させる方法と
しては、ガラス面に接着剤を塗工し、その上にプラスチ
ックフィルムを圧着した後、接着剤を光硬化させる方法
と、プラスチックフィルムに接着剤を塗布したものをガ
ラス面に貼り付けた後、接着剤を光硬化させる方法があ
る。こうして作製された本発明のガラスは、飛散防止機
能を持ち、不慮の事故などでガラスが破損した場合に
も、硬化した接着剤がガラス及びプラスチックフィルム
に対して高い密着性を有するため、ガラスの破片がプラ
スチックフィルム層に保持されるため、人体等の安全が
確保される。
【0021】
【実施例】次に、実施例に基づいて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれによって制限されるもので
はない。なお、下記の実施例に使用するジエチレングリ
コールビス(アリルカーボネート)は、一般式(I)に
おいてR=−CH2 −CH=CH2 、R1 =−CH2 −
CH2 −O−CH2 −CH2 −の化合物であり、ペンタ
エリスリトールテトラ(3−メルカプトプロピオネー
ト)は、一般式(III)においてm=4、R3 =−C
H2 −CH2 −、R4 =
に説明するが、本発明はこれによって制限されるもので
はない。なお、下記の実施例に使用するジエチレングリ
コールビス(アリルカーボネート)は、一般式(I)に
おいてR=−CH2 −CH=CH2 、R1 =−CH2 −
CH2 −O−CH2 −CH2 −の化合物であり、ペンタ
エリスリトールテトラ(3−メルカプトプロピオネー
ト)は、一般式(III)においてm=4、R3 =−C
H2 −CH2 −、R4 =
【0022】
【化2】
【0023】の化合物である。 実施例1 (1)接着剤の製造 ジエチレングリコールビス(アリルカーボネート)10
5.8重量部、ペンタエリスリトールテトラ(3−メル
カプトプロピオネート)94.2重量部、光開始剤とし
て2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン
−1−オン(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ株式会
社製、商品名ダロキュア1173)0.2重量部及び紫
外線吸収剤として2,2−メチレンビス〔4−(1,
1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベン
ゾトリアゾール−2−イル)フェノール〕(共同薬品株
式会社製、商品名バイオソープ583)0.6重量部を
暗所で2時間攪拌混合して接着剤を得た。 (2)飛散防止機能付き反射防止性ガラスの作製 膜厚125μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
の片面に真空蒸着法で反射防止膜として酸化チタンをλ
/2、さらにその上にフッ化マグネシウムをλ/4(こ
こでλは550nm)から成る2層反射防止膜を形成し
て反射防止機能付きプラスチックフィルムを得た。次
に、このフィルムの反射防止処理を施していない面に、
上記(1)で作製した接着剤をスロットダイ法で塗布
し、そのままガラスに貼り合わせて接着させ、メタルハ
ライドランプで紫外線を照射し、接着剤を硬化させて飛
散防止機能付き反射防止性ガラスを得た。
5.8重量部、ペンタエリスリトールテトラ(3−メル
カプトプロピオネート)94.2重量部、光開始剤とし
て2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン
−1−オン(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ株式会
社製、商品名ダロキュア1173)0.2重量部及び紫
外線吸収剤として2,2−メチレンビス〔4−(1,
1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベン
ゾトリアゾール−2−イル)フェノール〕(共同薬品株
式会社製、商品名バイオソープ583)0.6重量部を
暗所で2時間攪拌混合して接着剤を得た。 (2)飛散防止機能付き反射防止性ガラスの作製 膜厚125μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
の片面に真空蒸着法で反射防止膜として酸化チタンをλ
/2、さらにその上にフッ化マグネシウムをλ/4(こ
こでλは550nm)から成る2層反射防止膜を形成し
て反射防止機能付きプラスチックフィルムを得た。次
に、このフィルムの反射防止処理を施していない面に、
上記(1)で作製した接着剤をスロットダイ法で塗布
し、そのままガラスに貼り合わせて接着させ、メタルハ
ライドランプで紫外線を照射し、接着剤を硬化させて飛
散防止機能付き反射防止性ガラスを得た。
【0024】得られたガラスの特性を以下の方法で評価
し、評価結果を表1に示す。 1)光線透過率 紫外可視光光度計で550nmにおける透過率を測定し
た。 2)耐衝撃性試験 225gの鋼球を3mの高さから30cm×30cmの
試料の中央に落下させ、外観を調べる。ガラスが割れて
穴があいていないこと、ガラスが飛散していないこと、
ガラスとフィルム層が離れていないことを観察した。 3)耐温湿性試験 試料を温度70℃、相対湿度95%の環境下に120時
間放置した後、外観を調べた。
し、評価結果を表1に示す。 1)光線透過率 紫外可視光光度計で550nmにおける透過率を測定し
た。 2)耐衝撃性試験 225gの鋼球を3mの高さから30cm×30cmの
試料の中央に落下させ、外観を調べる。ガラスが割れて
穴があいていないこと、ガラスが飛散していないこと、
ガラスとフィルム層が離れていないことを観察した。 3)耐温湿性試験 試料を温度70℃、相対湿度95%の環境下に120時
間放置した後、外観を調べた。
【0025】実施例2 接着剤中の光重合開始剤として、2−ヒドロキシ−2−
メチル−1−フェニルプロパン−1−オンとビスアシル
ホスフィンオキサイドとの混合物(チバ・スペシャルテ
ィ・ケミカルズ株式会社製、商品名イルガキュア170
0)0.2重量部を用いた以外は、実施例1と同様にし
て飛散防止機能付き反射防止性ガラスを得た。得られた
ガラスの特性の評価結果を表1に示す。
メチル−1−フェニルプロパン−1−オンとビスアシル
ホスフィンオキサイドとの混合物(チバ・スペシャルテ
ィ・ケミカルズ株式会社製、商品名イルガキュア170
0)0.2重量部を用いた以外は、実施例1と同様にし
て飛散防止機能付き反射防止性ガラスを得た。得られた
ガラスの特性の評価結果を表1に示す。
【0026】実施例3 接着剤の成分中、(A)成分のポリ炭酸エステルとして
トリメチレングリコールビスアリルカーボネート100
重量部、(B)成分のポリチオールとしてペンタエリス
リトールテトラ(3−メルカプトプロピオネート)10
0重量部を用いた以外は、実施例1と同様にして飛散防
止機能付き反射防止性ガラスを作製し、その特性試験を
行い、結果を表1に示す。
トリメチレングリコールビスアリルカーボネート100
重量部、(B)成分のポリチオールとしてペンタエリス
リトールテトラ(3−メルカプトプロピオネート)10
0重量部を用いた以外は、実施例1と同様にして飛散防
止機能付き反射防止性ガラスを作製し、その特性試験を
行い、結果を表1に示す。
【0027】比較例1 実施例1において用いたのと同じガラスの片面に、直
接、実施例1と同様の蒸着処理を行い、反射防止膜を形
成した。得られたガラスの特性の評価結果を表1に示
す。
接、実施例1と同様の蒸着処理を行い、反射防止膜を形
成した。得られたガラスの特性の評価結果を表1に示
す。
【0028】
【表1】 光線透過率 耐衝撃性試験 耐温湿性試験 実施例1 99% 球の貫通なし 異常なし 実施例2 99% 球の貫通なし 異常なし 実施例3 99% 球の貫通なし 異常なし 比較例1 99.2% 球貫通、飛散あり 異常なし
【0029】
【発明の効果】本発明のガラスは、反射防止機能と飛散
防止機能を同時に保有するため、ディスプレイ、建材、
レンズ、自動車部品、家具などの従来ガラスを用いてい
る部分に対し、人体に対し安全性を保ちつつ、高透過率
を実現したものである。
防止機能を同時に保有するため、ディスプレイ、建材、
レンズ、自動車部品、家具などの従来ガラスを用いてい
る部分に対し、人体に対し安全性を保ちつつ、高透過率
を実現したものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の飛散防止機能付き反射防止性ガラスの
断面図である。
断面図である。
1 ガラス 2 接着剤層 3 プラスチックフィルム層 4 反射防止膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G02B 1/11 G09F 9/00 318A 1/10 C08G 75/04 G09F 9/00 318 G02B 1/10 A // C08G 75/04 Z
Claims (7)
- 【請求項1】 ガラスの少なくとも片方の面に、接着剤
層、プラスチックフィルム層及び反射防止膜をこの順序
で有し、接着剤層が(A)一般式(I) R−O−CO−〔−O−R1 −O−CO−〕n −O−R ・・・(I) 〔式中、Rは不飽和基を表し、R1 は2価の脂肪族又は
芳香族基を表し、nは1〜9の数を表す〕で示されるポ
リ炭酸エステル、(B)一般式(II) R2 −(−SH)m ・・・(II) 〔式中、R2 は多価の有機基を表し、mは2以上の整数
を表す〕で示されるポリチオール及び(C)光重合開始
剤を含有する光硬化性組成物から成ることを特徴とする
飛散防止機能付き反射防止性ガラス。 - 【請求項2】 (A)成分と(B)成分とを、当量比で
2:1〜1:3の割合で含む請求項1記載の飛散防止機
能付き反射防止性ガラス。 - 【請求項3】 (A)成分と(B)成分とを、当量比で
1.2:1〜1:1.3の割合で含む請求項2記載の飛
散防止機能付き反射防止性ガラス。 - 【請求項4】 (C)成分を0.005〜10重量%の
割合で含む請求項1記載の飛散防止機能付き反射防止性
ガラス。 - 【請求項5】 さらに紫外線吸収剤を含む請求項1記載
の飛散防止機能付き反射防止性ガラス。 - 【請求項6】 (A)成分としてジエチレングリコール
ビス(アリルカーボネート)、(B)成分としてペンタ
エリスリトールテトラ(3−メルカプトプロピオネー
ト)を用いた請求項1記載の飛散防止機能付き反射防止
性ガラス。 - 【請求項7】 (A)成分としてトリメチレングリコー
ルビスアリルカーボネート、(B)成分としてペンタエ
リスリトールテトラ(3−メルカプトプロピオネート)
を用いた請求項1記載の飛散防止機能付き反射防止性ガ
ラス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10303974A JPH11322372A (ja) | 1997-12-08 | 1998-10-26 | 飛散防止機能付き反射防止性ガラス |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9-337322 | 1997-12-08 | ||
JP33732297 | 1997-12-08 | ||
JP10303974A JPH11322372A (ja) | 1997-12-08 | 1998-10-26 | 飛散防止機能付き反射防止性ガラス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11322372A true JPH11322372A (ja) | 1999-11-24 |
Family
ID=26563725
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10303974A Pending JPH11322372A (ja) | 1997-12-08 | 1998-10-26 | 飛散防止機能付き反射防止性ガラス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11322372A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007279554A (ja) * | 2006-04-11 | 2007-10-25 | Three M Innovative Properties Co | 液晶表示装置の保護ガラス用飛散防止膜 |
JP2007310417A (ja) * | 2007-08-06 | 2007-11-29 | Toshiba Corp | アクティブマトリクス型表示装置及びその製造方法 |
JP2008026910A (ja) * | 2007-08-06 | 2008-02-07 | Toshiba Corp | アクティブマトリクス型表示装置 |
WO2017014039A1 (ja) * | 2015-07-17 | 2017-01-26 | 昭和電工株式会社 | 活性エネルギー線硬化性組成物およびその用途 |
JP2017037923A (ja) * | 2015-08-07 | 2017-02-16 | 大日本印刷株式会社 | 太陽電池モジュール用の衝撃吸収型ガラス基板及び、それを用いてなる太陽電池モジュール |
-
1998
- 1998-10-26 JP JP10303974A patent/JPH11322372A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007279554A (ja) * | 2006-04-11 | 2007-10-25 | Three M Innovative Properties Co | 液晶表示装置の保護ガラス用飛散防止膜 |
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JP4550871B2 (ja) * | 2007-08-06 | 2010-09-22 | 株式会社東芝 | アクティブマトリクス型表示装置 |
JP4621713B2 (ja) * | 2007-08-06 | 2011-01-26 | 株式会社東芝 | アクティブマトリクス型表示装置 |
WO2017014039A1 (ja) * | 2015-07-17 | 2017-01-26 | 昭和電工株式会社 | 活性エネルギー線硬化性組成物およびその用途 |
JPWO2017014039A1 (ja) * | 2015-07-17 | 2018-04-26 | 昭和電工株式会社 | 活性エネルギー線硬化性組成物およびその用途 |
JP2017037923A (ja) * | 2015-08-07 | 2017-02-16 | 大日本印刷株式会社 | 太陽電池モジュール用の衝撃吸収型ガラス基板及び、それを用いてなる太陽電池モジュール |
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