JPH11321640A - 鉄道先頭車両の車体形状 - Google Patents

鉄道先頭車両の車体形状

Info

Publication number
JPH11321640A
JPH11321640A JP10128422A JP12842298A JPH11321640A JP H11321640 A JPH11321640 A JP H11321640A JP 10128422 A JP10128422 A JP 10128422A JP 12842298 A JP12842298 A JP 12842298A JP H11321640 A JPH11321640 A JP H11321640A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cross
sectional area
tunnel
vehicle body
stage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10128422A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4243658B2 (ja
Inventor
Yorio Yamagami
順雄 山上
秀樹 ▲高▼瀬
Hideki Takase
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Heavy Industries Ltd filed Critical Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority to JP12842298A priority Critical patent/JP4243658B2/ja
Publication of JPH11321640A publication Critical patent/JPH11321640A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4243658B2 publication Critical patent/JP4243658B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T30/00Transportation of goods or passengers via railways, e.g. energy recovery or reducing air resistance

Landscapes

  • Devices Affording Protection Of Roads Or Walls For Sound Insulation (AREA)
  • Aerodynamic Tests, Hydrodynamic Tests, Wind Tunnels, And Water Tanks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄道車両がトンネル内に突入する場合に、ト
ンネルと車両によって発生する微気圧波を低減するため
の鉄道先頭車両の特に先頭部の車体形状を提供する。 【解決手段】 車体11 の先端部を曲面状に上方に立ち
上げて1段目の横断面積変化領域2を形成したのち、上
面を後方へほぼ水平に平坦面状に延ばし、車体11 の前
後方向の中間位置付近で再び後方へ上向きに傾斜させて
立ち上げ2段目の横断面積変化領域3を形成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速走行する新幹
線等の鉄道車両のうち先頭車両に好適な車体形状に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】時速270km/hあるいはそれ以上の
高速性能が要求される鉄道車両では、特に先頭車両の車
体先頭部の形状にいわゆる高速走行時の走行抵抗を減少
させる形状とともに、トンネルに突入した際に生じる微
気圧波を低減させる形状が要求される。特に高速の鉄道
車両がトンネルに突入する場合に、トンネル内の限られ
た空間に存在する空気を先頭車両が押し込むように圧縮
し、これが圧縮波となってトンネル内をほぼ音速で前方
へ伝播される。この圧縮波はトンネルの出口に到達した
ときに出口で反射されるが、一部は爆発音(パルス状の
圧力波)となってトンネル出口から外部へ放射される。
このパルス状の圧力波のことを微気圧波(トンネル微気
圧波)と言い、トンネルの出口付近では爆発音とともに
微振動等が生じ、周辺の環境に影響を及ぼすことがあ
る。
【0003】そこで、近年いくつかの微気圧波を低減さ
せる先頭車両の車体形状が提案されている。たとえば、
特開平7−89439号公報に記載の発明があるが、こ
の発明は、横断面積が一定の胴部に接合する接合部から
最先端に至る先頭領域を尖らせ、先頭領域の上面側へ突
出する運転室窓部(キャノピー)の前後の長さを、先頭
領域の前後長さより短くし、運転室窓部の突設根元部に
連接する上方肩部の横断面積を、上方肩部に隣接する隣
接肩部の横断面積より小さくし、前記先頭領域における
最先端寄りの横断面積急変域を除く領域のスカート部ま
たは仮想スカート部を含む横断面積を、接合部から最先
端へ向かっていく程に正比例に減少させた構造に先頭部
の車体を構成するものである。
【0004】また特開平8−198105号公報に記載
の発明があるが、この発明は車体先端から車体前後方向
における車体横断面積が増大する先頭部を有した鉄道車
両において、先頭部を先端領域と中間領域とから構成
し、先端領域は最大車体横断面積の半分の断面積に相当
する位置よりも先端側とし、中間領域は該先端領域より
も車体長手方向他端側とし、前記中間領域は一定の断面
積変化率によって車体横断面積が変化し、かつ前記先端
領域の断面積変化率を中間領域の断面積変化率よりも大
きくするものである。この発明においては、前記中間領
域に運転室を配置しており、この運転室部前面窓の傾斜
角度を前方注視に支障のない角度としており、前記運転
室前面窓の両側方部分より下方に凹み部を形成してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載の2つの発明は、つぎのような点で大きな課題
を有する。すなわち、第1に、いずれの発明も先頭部の
横断面積の変化が先頭車両の車体先端から後方の接合部
(一般断面部あるいは最大横断面積部との接合部)にか
けて車体横断面積が連続して緩やかに増大するように、
先端から後方にかけてやや上方に傾斜する曲面形状に形
成するとともに、その傾斜曲面部分が車体の前後方向に
できるだけ長くなるように先端部をノーズ状に延ばして
いる。このため、実際の車体形状の製作に際しては、骨
組みに溶接等により張り付ける板金を、ハンマー等で打
ち出すことによって凹凸部などの複雑な形状を形成して
いるので、作業に熟練を要することはもとより、多大な
時間がかかって生産性が非常に低く、製造コストが極め
て高くなるうえに、車体先頭部の車体前後方向において
占める長さが長くなるため、車室が制限され、乗車定員
が減少するという問題がある。
【0006】第2に、いずれの発明も先頭部の横断面積
の変化が先頭車両の車体先端から後方の接合部にかけて
直線的(正比例)に連続している。このため、鉄道車両
がトンネル内に突入したときの、トンネル内のある位置
における圧力変化(横軸を時間とし縦軸を圧力とする)
は、圧力勾配が緩やかになっているとしても漸次高くな
っている。一方、トンネル内を伝播する圧縮波の速度
(音速に近い)は、圧力が上昇するのにしたがって速く
なるから、トンネルの距離がある程度長くなると、せっ
かく車体の先頭部形状を工夫したことによって圧縮波の
圧力を分散したにも拘わらず、分散された圧力がトンネ
ルの出口では集合されて一度に大きな圧力のパルス状圧
力波(微気圧波)となって外部へ放射され、トンネルの
出口周辺において大きな爆発音が発生したり、振動等が
生じたりするおそれがある。
【0007】本発明は上述の点に鑑みなされたもので、
鉄道車両がトンネル内に突入する場合に、トンネルと車
両によって発生する微気圧波を分散させて低減するため
の鉄道先頭車両の車体形状を提供することを目的として
いる。
【0008】また、分散させて低減した圧縮波がトンネ
ル内を車両が通過するまでに、つまりトンネル出口で集
合されにくく、トンネル微気圧波を有効に低減でき、し
かも外形形状を簡素化して車体の製作を容易にすること
も目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために本発明に係る車体形状は、鉄道先頭車両の車体の
先端より一般断面部(最大横断面積部)に至る横断面積
分布において、横断面積が変化(増大)する領域を車体
の前後方向に沿って複数箇所に分けて設けている。
【0010】また、請求項2に記載のように、前記車体
の先端部分をやや後方に傾斜させて上方に立ちあげるこ
とにより1段目の横断面積変化領域を形成したのち、横
断面積をほぼ一定に保ってほぼ水平に後方に延設したの
ち、再びやや後方に傾斜させて上方に立ちあげることに
より2段目の横断面積変化領域を形成することができ
る。
【0011】上記構成を有する請求項1又は2記載の発
明によれば、図7に横断面積変化領域を車体の前後方向
に沿って少なくとも2カ所に分けて設けた複数段(請求
項2では2段式)車体形状と、横断面積を直線的に変化
させて設けた、いいかえれば横断面積変化領域を分けず
に連続して設けた車体形状との圧力変化の比較を示すよ
うに、トンネル入口から所定距離(61m)の位置で鉄
道車両がトンネル内に突入する際の圧力変化から明らか
に、本発明に係る複数段式(2段式)車体形状の方が圧
力変化の状態が緩やかで、しかも少なくとも2段に分散
されて段階的に最大車体横断面積の部分がトンネル内に
入るまでの圧力(最大圧力)に達する。図7における線
図Aは詳しくは、図6に示すところの車体の形状を先端
部分でやや後方に傾斜させて上方に立ちあげたのち水平
に後方に延ばして1段目の横断面積変化領域を形成し、
車体の後端寄り(前後方向の中間位置よりやや後方)で
再びやや後方に傾斜させて上方に立ちあげ2段目の横断
面積変化領域を形成した車体モデルについて、圧力変化
を求めたものである。ここで、計算条件について詳しく
説明すると、 非定常、軸対称、圧縮性および非粘性を仮定した数
値流体解析(CFD解析)を用いた。
【0012】 構造格子を使用したTVD型風上法・
有限体積法で陽解法を適用した。
【0013】 車体の先頭部を同一断面積を有する軸
対称物体に、またトンネルを円形横断面からなる円筒形
にそれぞれ置き換えたうえで、車体がトンネルに突入す
るシミュレーションを実施している。ただし、トンネル
と鉄道車両(列車という)の間に相対的な運動が発生す
るため、計算領域を図9のようにトンネルを含む領域1
と列車を含む領域2との2つに分割し、それらを相対的
に移動させて計算を進めた。
【0014】 計算上において列車の初期位置をトン
ネルの入口から20m外方(手前)の周辺に障害物のな
い(いわゆる明かり区間)で、その初期位置における時
間をt=0と設定した。
【0015】 圧力変化の観測点×は、トンネル入口
から内側61mの地点のトンネル内壁上にした。
【0016】 図7・図8(図7の圧力変化を時間で
微分した線図)の線図を求めるための計算条件は、列車
速度:275km/h(マッハ数0.225)、トンネ
ル開口断面積:63.4m2 、列車の2段目(最大)横
断面積:11.4m2 、1段目横断面積:7.9m2
(図12参照) この結果から、先頭車両の車体先頭部がトンネルに突入
する際に生じる圧縮波(圧力上昇)は、車体12 の横断
面積変化領域を2段階に分散して設けたことによって低
減され、この低減分の圧力が最大車体横断面積の部分が
トンネルT内に突入するまで有効であり、車体12 の2
段目の横断面積変化領域がトンネルT内に突入したとき
に従来の車体1の最大車体横断面積(一般断面部)の部
分がトンネルT内に突入したときの圧力と等しくなる。
【0017】また、第1段の圧力上昇値から最終段(図
7では2段)の圧力上昇値までの時間差は、1段目横断
面積変化領域と2段目横断面積変化領域との距離L(図
6の線図A)/V(走行速度m/s)にほぼ等しい。こ
のため、図6の車体例では11/16(約2/3)に低
減された微気圧波が生じたのち、図7に示すように遅れ
て5/16(約1/3)に低減された微気圧波が生じる
ことになる。したがって、トンネルTの出口での爆発音
は小さくなるか一切鳴らなくなるかに低減され、また周
辺での家屋等の振動なども低減される。なお、請求項3
については後述するが、圧縮波の伝播速度は音速に近
く、圧力が高くなるほど伝播速度は速くなるので、1段
目横断面積変化領域と2段目横断面積変化領域との距離
Lは、トンネル出口までの間に後続(2段目)の圧縮波
が1段目の圧縮波に追いついて1段目と2段目の圧縮波
が集合された微気圧波が生じるか否かを決定することに
なるため、重要な要素である。
【0018】さらに、微気圧波のパルスの強さ(爆音の
大きさ)が圧縮波の時間変化率に比例することから、図
8に示すように、従来例(線図B)では最大変化率が1
0000Pa/sであるのに対し、本発明例(線図A)
では最大変化率が6000〜7000Pa/sであるか
ら、本発明例は従来例の2/3程度に微気圧波による爆
発音を低減できると推測される。
【0019】加えて、本発明に係る車体形状によれば、
車体の横断面積変化領域を少なくとも2カ所に分けて設
けることにより微気圧波低減の作用が有効に生じるか
ら、上記後方に記載の従来技術に係る車体形状に比べて
車体の設計はもとより製作が容易になる。
【0020】請求項3に記載のように、前記1段目横断
面積/前記2段目横断面積の面積比が0.6以上で、前
記1段目と前記2段目の横断面積変化領域の間隔を15
m以上にすることが好ましい。
【0021】この構成により、微気圧波が図7の線図A
に示すように少なくとも2段階に分散され低減されて生
じるとともに、微気圧波のパルスの強さが圧縮波の時間
変化率に比例するが、図8の線図Aに示すように最大変
化率が本発明例では従来例の2/3程度に低減されるこ
とから、微気圧波によるトンネル出口での爆発音の大き
さを有効に低減することができる。一方、圧縮波の伝播
速度は音速に近く、圧力が高くなるほど伝播速度は速く
なるが、1段目と2段目の横断面積比が0.6以上で、
1段目と2段目の横断面積変化領域の間隔を15m以上
離しているので、たとえば図12〜図14の線図から明
らかなように、列車最大横断面積が11m2 の場合に、
列車速度が240km/hでトンネルの距離が15k
m、列車速度が270km/hでトンネルの距離が11
km、列車速度が300km/hでトンネルの距離が8
kmまでは、トンネル出口までの間に後続(2段目)の
圧縮波が1段目の圧縮波に追いつくことが阻止され、微
気圧波は1段目と2段目とに分散された状態で生じる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る鉄道先頭車両
の車体形状の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0023】図1は本発明の第1実施例に係る先頭車両
の車体形状を示すもので、図1(a)は平面図、図1
(b)は側面図である。本例の車体11 は、図1(a)に示
すとおり平面視では従来の新幹線用先頭車両の車体1
(図5)と同じような略弾丸形の流線形状からなってお
り、車体11 の上面を2段階に変化させることにより、
横断面変化領域を2カ所に分けて設けている。すなわ
ち、車体11 の先端部を曲面状に上方に立ち上げて1段
目の横断面積変化領域2を形成したのち、上面を後方へ
ほぼ水平に平坦面状に延ばし、車体11 の前後方向の中
間位置付近で再び後方へ上向きに傾斜させて立ち上げ2
段目の横断面積変化領域3を形成している。後述する
が、図6は本例の車体11 形状に基づく計算上の車体モ
デルである。
【0024】図2は本発明の第2実施例に係る先頭車両
の車体形状を示すもので、図2(a)は平面図、図2(b)
は側面図である。本例の車体12 は、図2(a)に示すと
おり平面視では従来の新幹線用先頭車両と同じような略
弾丸形の流線形状からなっており、車体12 の上面を3
段階に変化させることにより、横断面変化領域を3カ所
に分けて設けている。すなわち、車体の先端部を曲面状
に上方に立ち上げて1段目の横断面積変化領域2を形成
したのち、上面を後方へほぼ水平に平坦面状に延ばし、
車体12 の前後方向の中間位置付近で後方へ上向きに傾
斜させて立ち上げ2段目の横断面積変化領域3を形成し
ている。さらに、上面を後方へほぼ水平に平坦面状に延
ばし、車体12 の前後方向の中間位置より後端寄りで後
方へ上向きに傾斜させて立ち上げ3段目の横断面積変化
領域4を形成している。
【0025】図3は本発明の第3実施例に係る先頭車両
の車体形状を示すもので、図3(a)は平面図、図3(b)
は側面図である。本例の車体13 は、平面視では従来の
先頭車両の車体1(図5)と同じような略弾丸形の流線
形状からなっており、車体1 の下面を2段階に変化させ
ることにより、横断面変化領域を2カ所に分けて設けて
いる。すなわち、車体13 の先端部を曲面状に上方に立
ち上げるとともに下面先端部を底上げして水平に後方へ
延ばして1段目の横断面積変化領域2を形成したのち、
車体13 の前後方向の中間位置付近で下面を後方へ下向
きに傾斜させて降下させて2段目の横断面積変化領域3
を形成している。
【0026】図4は本発明の第4実施例に係る先頭車両
の車体形状を示すもので、図4(a)は平面図、図4(b)
は側面図である。本例の車体14 は第1実施例に係る車
体1 の変形例で、車体14 の先端部(1段目横断面積変
化領域2)の立ち上げを小さくし、図4(c)のように正
面より見て円形断面の車体14 の中心より下方に円形断
面の先頭部1Aを偏心させて配置している。
【0027】さて、上記に本発明の車体構造について4
つの実施例を挙げたが、いずれの実施例についても下記
のような共通の作用、つまり微気圧波の低減作用があ
る。この低減作用が生じる根拠を、計算に基づいて作成
した圧力変化あるいは圧力時間変化率にて本発明例と従
来例との比較により説明する。
【0028】図6に示すように、車体1の先頭部(先端
から約6mの位置まで)を後方へ上向きに傾斜するよう
に立ち上げて1段目横断面積変化領域2(7.9m2
を形成したのち、横断面積を一定に保って後方へ延長
し、再び後方へ上向きに傾斜するように(先端から約2
1mの位置から約25mの位置まで)立ち上げて2段目
横断面積変化領域3(11.4m2 )を形成した形状が
本発明例であり、一方、従来例は車体1の先頭部(先端
から約10mの位置まで)を後方へ上向きに傾斜するよ
うに立ち上げて最大横断面積(11.4m2 )まで連続
的に横断面積変化領域を形成した形状(図6の点線表
示)にした。
【0029】計算条件は、次のとおりである。すなわ
ち、図9において、 非定常、軸対称、圧縮性および非粘性を仮定した数
値流体解析(CFD解析)を用いた。
【0030】 構造格子を使用したTVD型風上法・
有限体積法で陽解法を適用した。
【0031】 車体の先頭部を同一断面積を有する軸
対称物体に、またトンネルを円形横断面からなる空洞、
つまり円筒形にそれぞれ置き換えたうえで、車体1がト
ンネルTに突入するシミュレーションな運動が発生する
ため、計算領域を図17のようにトンネルを含む領域1
と列車を含む領域2との2つに分割し、それらを相対的
に移動させて計算を進めた。
【0032】 計算上において列車の初期位置をトン
ネルTの入口から20m外方(手前)の周辺に障害物の
ない(いわゆる明かり区間)で、その初期位置における
時間をt=0と設定した。
【0033】 圧力変化の観測点×は、トンネルTの
入口から内側61mの地点のトンネル内壁上にした。
【0034】 図7・8の線図を求めるための計算条
件は、列車速度:275km/h(マッハ数0.22
5)、トンネル開口断面積:63.4m2 、列車の最大
横断面積:11.4m2 、1段目断面積:7.9m2
(図7参照) この結果から、先頭車両の車体先頭部がトンネルに突入
する際に生じる圧縮波(圧力上昇)は、車体11 の横断
面積変化領域を2段階に分散して設けたことによって低
減され、この低減分の圧力が最大車体横断面積の部分が
トンネルT内に突入するまで有効であり、車体11 の2
段目の横断面積変化領域がトンネルT内に突入したとき
に従来の車体1の最大車体横断面積(一般断面部)の部
分がトンネルT内に突入したときの圧力と等しくなる。
また、第1段の圧力値(1100Pa)から最終段(図
7では2段)の圧力値(1600Pa)までの時間差
(約0.23sec)は、第1段目変化領域2と第2段目変
化領域との距離L(図6の線図A上に表示:約18m)
/V(走行速度:75m/s)にほぼ等しい。このた
め、図6の車体例では11/16(約2/3)に低減さ
れた微気圧波が生じたのち、図7の線図Aに示すように
遅れて5/16(約1/3)に低減された微気圧波が生
じることになる。したがって、図7の線図Bに示すよう
にトンネルTの出口に圧力1600Paの圧縮波が伝播
され、大きな圧力の微気圧波が生じる従来例の車体1
(図5)に比べて、本発明例の車体11 によればトンネ
ル出口で外部に放射される微気圧波が分散されることに
より爆発音が小さくなるか一切鳴らなくなるかまで低減
され、また周辺での家屋等の振動なども低減される。
【0035】また、図8は図7の圧力変化線図を時間
(s)で微分して求めた線図で、時間に対する圧力の変
化率を表している。
【0036】さらに、微気圧波のパルスの強さ(爆音の
大きさ)が圧縮波の時間変化率に比例することから、図
8に示すように、従来例(線図B)では最大変化率が1
0000Pa/sであるのに対し、本発明例(線図A)
では最大変化率が6000〜7000Pa/sであるか
ら、本発明例は従来例の2/3程度に微気圧波による爆
発音を低減できると推測される。
【0037】ところで、上記したとおり圧縮波の伝播速
度は音速に近く、圧力が高くなるほど伝播速度は速くな
るので、トンネルの長さによっては、トンネルの入口に
列車が突入する際に発生した最初(1段目)の圧縮波に
トンネル出口までの間に後続(2段目)の圧縮波が追い
ついてしまい、横断面積変化領域を複数に分断した作用
効果が期待できないおそれがあるので、これに関連する
要素である1段目と2段目の横断面積比および1段目と
2段目の間隔(距離)などと有効なトンネル長さの関係
について説明する。
【0038】まず、計算式について説明すると、図10
に示すように、1段目列車横断面積2をS1(m2),2
段目列車横断面積3をS2(m2)、トンネル横断面積を
t(m2)とし、1段目と2段目の間隔をL
train(m)とする。一方、図11に示すように列車が
トンネル内に突入する際の1段目の圧縮波による圧力上
昇を△p1(Pa)、2段目の圧縮波による圧力上昇を
△p2(Pa)とし、トンネルT内における圧縮波の1
段目と2段目の間隔をLwave(m)とし、1段目圧縮波
の伝播速度をU1(m/s)、2段目圧縮波の伝播速度
をU2(m/s)とする。そして、列車速度:V(m/
s)、圧縮波の影響がないところでの音速:c(m/
s)、圧縮波の影響がないところでの空気密度:ρ(k
g/m3)、空気の比熱比:γ、圧縮波の影響がないと
ころでの大気圧力:p0(Pa)とすると、 ○1段目の圧縮波による圧力上昇 △p1=1/2×ρV2×[1−(1−S1/St)2]/[(1−V/
c)×{V/c+(1−S1/St)}] ○2段目の圧縮波による圧力上昇 △p2=1/2×ρV2×[1−(1−S2/St)2]/[(1−V/
c)×{V/c+(1−S2/St)}] ○1段目圧縮波の伝播速度 U1=c×[{(γ+1)/(γ−1)}×{(1+△p1/p0)
(γ-1)/2γ −1}+1] ○2段目圧縮波の伝播速度 U2=c×[{(γ+1)/(γ−1)}×{(1+△p2/p0)
(γ-1)/2γ −1}+1] ○トンネル内における圧縮波の1段目と2段目の間隔 Lwave=(Ltrain×c)/V 続いて計算条件について説明すると、 ○列車速度:240km/h,270km/h,300
km/h ○列車最大横断面積:7m2,11m2,13m2 ○トンネル開口断面積:63.4m2(山陽新幹線のト
ンネルと同一) ○列車1段目断面積/2段目断面積(比):0.3,0.3
5,0.4,0.45,0.5,0.55,0.6,0.65,0.7,0.75,0.
8,0.85,0.9 ○列車1段目断面積/2段目断面積の間隔:5m,7.
5m,10m,15m,20m,25m 計算結果は図12〜図16に線図で示すとおりである。
これらの結果から、たとえば1段目と2段目の横断面積
比が0.6以上で、1段目と2段目の横断面積変化領域
の間隔を15m以上あければ、図12〜図14の線図に
示されるように、列車最大横断面積が11m2 の場合
に、列車速度が300km/hでトンネルの距離が8k
m、列車速度が270km/hでトンネルの距離が11
km、列車速度が240km/hでトンネルの距離が1
5kmまでは、トンネル出口までの間に後続(2段目)
の圧縮波が1段目の圧縮波に追いつかないことが確認さ
れる。また、列車速度が速くなるにつれて後続の圧縮波
が前方の圧縮波に追いつきやすくなること、列車最大横
断面積が増大するのにつれて後続の圧縮波が前方の圧縮
波に追いつきやすくなることが確認される。
【0039】したがって、車体形状の設計に際しては車
体先端から一般断面部(最大横断面積)にわたって横断
面積を段階的に複数に分けて増大させるとともに、それ
らの横断面積変化領域の間隔および各段目間の横断面積
比を、トンネル長さや列車速度等を考慮して決定する必
要がある。
【0040】上記に本発明に係る車体形状の実施例を示
したが、本発明は下記のように実施することができる。
すなわち、 車体の上面を後方へ上向きに横断面積が増大するよ
うに変化させるだけでなく、車体の両側面を後方へ外向
きに横断面積が増大するように変化させることができ
る。
【0041】 横断面積を段階的に変化(増大)させ
る領域は2カ所以上であれば、いくつでもよく、また各
変化領域間には横断面積が一定の領域を車体の前後方向
にできるだけ長く設けることが望ましい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明に係る車体形状によれば、下記のような優れた効
果がある。
【0043】(1) 請求項1の発明では、鉄道先頭車両の
車体の先端より一般断面部(最大横断面積部)に至る横
断面積分布において、横断面積が変化(増大)する領域
を車体の前後方向に沿って複数箇所に分けて設けている
ので、車体先端から一般断面部にかけて連続的に横断面
積を増大させた従来の車体形状に比べて、圧力変化の状
態が緩やかになり、しかも段階的に分散されて圧力が最
大に達するから、圧縮波の圧力勾配の時間変化率を低減
することができる。この結果、トンネル出口で発生する
トンネル微気圧波による爆発音を小さくしたり、出口周
辺での家屋の振動などを削減できる。また、上記公報に
記載の従来の車体形状に比べて本発明に係る車体形状は
単純であるから、車体の設計が簡単になるだけでなく、
製作が極めて容易になって、製作に要する期間の短縮を
図れる。
【0044】(2) 請求項2の発明では、車体の横断面積
変化領域を2カ所にするので、形状がより簡略化される
とともに、横断面積変化領域の間隔を大きくとりやすく
なるので、2段目の圧縮波が1段目の圧縮波に追いつく
ことを容易に阻止でき、トンネル出口から外部に放射さ
れる微気圧波を低減させる効果を有効に発揮させられ
る。
【0045】(3) 請求項3の発明では、圧縮波が2段階
に分散されて低減されるととともに、1段目と2段目の
圧縮波の生じる距離が十分に離れ、かつ横断面積比が大
きいので、トンネルの距離が余程長くならない限り、ト
ンネル出口で分散された微気圧波が集合されて発生する
ことが阻止され、爆発音や振動等を大幅に低減すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る先頭車両の車体形状
を示すもので、図1(a)は平面図、図1(b)は側面図で
ある。
【図2】本発明の第2実施例に係る先頭車両の車体形状
を示すもので、図2(a)は平面図、図2(b)は側面図で
ある。
【図3】本発明の第3実施例に係る先頭車両の車体形状
を示すもので、図3(a)は平面図、図3(b)は側面図で
ある。
【図4】本発明の第4実施例に係る先頭車両の車体形状
を示すもので、図4(a)は平面図、図4(b)は側面図、
図4(c)は正面図である。
【図5】従来の一般的な先頭車両の車体構造を示すもの
で、図5(a)は平面図、図5(b)は側面図である。
【図6】本発明の第6実施例に係る段付き車体と段無し
車体の断面積分布を表す模式図である。
【図7】図9に示す条件に基づいて求めた本発明の段付
き車体モデルによる×位置で測定した圧力変化線図であ
る。
【図8】図7の圧力変化線図を時間(s)で微分して求
めた線図で、時間に対する圧力の変化率を表している。
【図9】本発明の実施例に係る段付き車体がトンネルに
突入する際の圧力変化線図を求めるための計算条件を示
す模式図である。
【図10】鉄道先頭車両の1段目列車横断面積と2段目
列車横断面積の大きさや間隔の関係を示す車体モデルの
模式図で、図6に対応するものである。
【図11】図10に示す車体モデルの列車がトンネル内
に突入する際の1段目の圧縮波による圧力上昇と2段目
の圧縮波による圧力上昇および両圧縮波の間隔の関係と
1段目圧縮波の伝播速度と2段目圧縮波の伝播速度の関
係を示す模式図である。
【図12】図12〜図16は、トンネルの入口に列車が
突入する際に発生した最初(1段目)の微気圧波にトン
ネル出口までの間に後続(2段目)の微気圧波が追いつ
いてしまい、横断面積変化領域を複数に分断した作用効
果が期待できないおそれがあるので、これに関連する要
素である1段目と2段目の横断面積比および1段目と2
段目の間隔(距離)などと有効なトンネル長さの関係に
ついて示す線図である。そして、図12は列車速度24
0km/h、列車一般部面積11m2 の場合を示す。
【図13】図12と同様な線図で、列車速度270km
/h、列車最大横断面積11m2の場合を示す。
【図14】図12と同様な線図で、列車速度300km
/h、列車最大横断面積11m2の場合を示す。
【図15】図12と同様な線図で、列車速度270km
/h、列車最大横断面積7m2 の場合を示す。
【図16】図12と同様な線図で、列車速度270km
/h、列車最大横断面積13m2の場合を示す。
【符号の説明】
1・12・13・14…車体(本発明例) 1…車体(従来例) 2〜4…横断面積変化領域 T…トンネル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄道先頭車両の車体の先端より一般断面
    部(最大横断面積部)に至る横断面積分布において、 横断面積が変化する領域を車体の前後方向に沿って複数
    箇所に分けて設けたことを特徴とする鉄道先頭車両の車
    体形状。
  2. 【請求項2】 前記車体の先端部分をやや後方に傾斜さ
    せて上方に立ちあげることにより1段目の横断面積変化
    領域を形成したのち、横断面積をほぼ一定に保ってほぼ
    水平に後方に延設したのち、再びやや後方に傾斜させて
    上方に立ちあげることにより2段目の横断面積変化領域
    を形成した請求項1記載の鉄道先頭車両の車体形状。
  3. 【請求項3】 前記1段目横断面積/前記2段目横断面
    積の面積比が0.6以上で、前記1段目と前記2段目の
    横断面積変化領域の間隔を15m以上にした請求項2記
    載の鉄道先頭車両の車体形状。
JP12842298A 1998-05-12 1998-05-12 鉄道先頭車両の車体形状 Expired - Lifetime JP4243658B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12842298A JP4243658B2 (ja) 1998-05-12 1998-05-12 鉄道先頭車両の車体形状

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12842298A JP4243658B2 (ja) 1998-05-12 1998-05-12 鉄道先頭車両の車体形状

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11321640A true JPH11321640A (ja) 1999-11-24
JP4243658B2 JP4243658B2 (ja) 2009-03-25

Family

ID=14984378

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12842298A Expired - Lifetime JP4243658B2 (ja) 1998-05-12 1998-05-12 鉄道先頭車両の車体形状

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4243658B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004155292A (ja) * 2002-11-06 2004-06-03 Kawasaki Heavy Ind Ltd 高速走行用の鉄道先頭車両
EP1566322A1 (fr) * 2004-02-20 2005-08-24 Alstom Transport S.A. Véhicule d'extrémité de transport de passagers et/ou de fret, avec un toit dont la hauteur est étagée.
WO2017167475A1 (de) * 2016-03-30 2017-10-05 Siemens Aktiengesellschaft Eisenbahn-triebfahrzeug mit dachübergangselement
JP2019199223A (ja) * 2018-05-18 2019-11-21 公益財団法人鉄道総合技術研究所 移動体の先頭部構造

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004155292A (ja) * 2002-11-06 2004-06-03 Kawasaki Heavy Ind Ltd 高速走行用の鉄道先頭車両
EP1566322A1 (fr) * 2004-02-20 2005-08-24 Alstom Transport S.A. Véhicule d'extrémité de transport de passagers et/ou de fret, avec un toit dont la hauteur est étagée.
AU2005200691B2 (en) * 2004-02-20 2011-05-19 Alstom Transport Technologies An end vehicle for transporting passengers and/or freight
WO2017167475A1 (de) * 2016-03-30 2017-10-05 Siemens Aktiengesellschaft Eisenbahn-triebfahrzeug mit dachübergangselement
US10994751B2 (en) 2016-03-30 2021-05-04 Siemens Mobility GmbH Railway traction vehicle with roof joint element
JP2019199223A (ja) * 2018-05-18 2019-11-21 公益財団法人鉄道総合技術研究所 移動体の先頭部構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP4243658B2 (ja) 2009-03-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20090146452A1 (en) Aerodynamic properties of ground vehicles
JPH11321640A (ja) 鉄道先頭車両の車体形状
JP4456557B2 (ja) 高速鉄道車両
US2685470A (en) Noise eliminating device for automobile windows
JP4243657B2 (ja) 鉄道先頭車両の車体構造
JP4371837B2 (ja) 鉄道先頭車両の車体構造
JP2007050746A (ja) 高速鉄道車両
CN105307917B (zh) 设置有流线型机头的高速轨道交通工具
KR101284021B1 (ko) 터널 내부의 압력파 및 터널 출구의 미기압파의 저감장치
CN108612541A (zh) 缓解隧道气动效应的变截面隧道结构及参数确定方法
JP2003063386A (ja) 高速鉄道車両の先頭部形状
JP2912178B2 (ja) 鉄道車両
JP3939218B2 (ja) 鉄道先頭車両用車体及びこれを用いた鉄道先頭車両
JP4201756B2 (ja) 鉄道先頭車両の車体構造
JP3626760B2 (ja) 鉄道車両
JP4076734B2 (ja) 高速鉄道車両
JP2005335512A (ja) 高速走行用の編成列車
JP4051364B2 (ja) 高速鉄道車両
JP2002173022A (ja) 鉄道車両の車体端部構造
CN104691630B (zh) 车辆后部的下端构造
Winslow et al. Influence of a scarfed portal on the compression wave generated by a high-speed train entering a tunnel
JPH05321592A (ja) 消音トンネル
JP2009196446A (ja) 鉄道先頭車両
JP2012158258A (ja) 列車先頭部形状の決定方法
JP2003048534A (ja) 空気振動を低減する鉄道車両設計方法及び設計された鉄道車両

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070820

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071002

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081202

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081202

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120116

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120116

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130116

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130116

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140116

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150116

Year of fee payment: 6

EXPY Cancellation because of completion of term