JPH11321331A - 車両用ルーフの開閉装置 - Google Patents

車両用ルーフの開閉装置

Info

Publication number
JPH11321331A
JPH11321331A JP12722298A JP12722298A JPH11321331A JP H11321331 A JPH11321331 A JP H11321331A JP 12722298 A JP12722298 A JP 12722298A JP 12722298 A JP12722298 A JP 12722298A JP H11321331 A JPH11321331 A JP H11321331A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
guide pipe
cut
raised
pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12722298A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanobu Otsu
雅信 大津
Tsutomu Aihara
勉 相原
Katsuhiro Shibata
勝弘 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OI SEISAKUSHO CO Ltd
Mitsui Kinzoku ACT Corp
Original Assignee
OI SEISAKUSHO CO Ltd
Ohi Seisakusho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by OI SEISAKUSHO CO Ltd, Ohi Seisakusho Co Ltd filed Critical OI SEISAKUSHO CO Ltd
Priority to JP12722298A priority Critical patent/JPH11321331A/ja
Publication of JPH11321331A publication Critical patent/JPH11321331A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】コストを低減し、異音の発生を防止することが
できる車両用ルーフの開閉装置を提供する。 【解決手段】切起し部62で案内パイプ50をかしめれ
ば、切起し部62のカール部64が案内パイプ50の膨
出部56を抱持し、切起し部62のビード部66が案内
パイプ50の膨出部56に嵌着するようにし、車両の走
行中などの振動で、案内パイプ50と支持ブラケット6
0とが相互に移動しようとする場合に、切起し部62の
カール部64が案内パイプ50をパイプ軸に直交する方
向へ移動不能にし、ビード部66が案内パイプ50をパ
イプ軸方向へ移動不能にし、案内パイプ50が支持ブラ
ケット60に対してガタつかないようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のルーフに開
口部が開設されており、該開口部を開閉可能な開閉体を
設け、該開閉体へ動力部から駆動ケーブルを延ばして、
該駆動ケーブルの先端部を前記開閉体に連結し、前記動
力部により前記駆動ケーブルを押し引きして前記開閉体
を駆動可能にして成る車両用ルーフの開閉装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用ルーフの開閉装置として
は、例えば、図6に示すようなものがある。すなわち、
支持ブラケット1に駆動部2が支持され、支持ブラケッ
ト1の支持面1aに沿って一対の駆動ケーブル(図示省
略)が配索されていて、駆動部2を構成するピニオン
(図示省略)に噛合している。支持ブラケット1にプレ
ート部材3がビス止めされ、支持ブラケット1の支持面
1aとプレート部材3とにより、駆動ケーブルを案内す
るための案内パイプ4が挟持されている。また、プレー
ト部材3にはスリット(図示省略)が設けられ、プレー
ト部材3のスリットは、案内パイプ4の先端部のラッパ
形状の膨出部4aに嵌合して、案内パイプ4をパイプ軸
方向へ移動不能に拘束している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術は、案内パイプ4をプレート部材3およ
びビスを用いて、支持ブラケット1に組み付ける構造で
あるため、組付作業性が良くないとともに、部品点数が
多くなりコストが嵩む。
【0004】また、案内パイプ4が主に、プレート部材
3からの摩擦抵抗力で固定されているため、車両走行中
の振動により、ビスが弛んだりすると、案内パイプにガ
タつきが生じ、異音が発生したりして、品質が良くない
という問題点があった。
【0005】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、コストを低減し、案内パイプのガ
タつきを抑えて、異音の発生を防止することができる車
両用ルーフの開閉装置を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存
する。 [1]車両のルーフに開口部(12)が開設されてお
り、該開口部(12)を開閉可能な開閉体を設け、該開
閉体へ動力部(30)から駆動ケーブル(40)を延ば
して、該駆動ケーブル(40)の先端部を前記開閉体に
連結し、前記動力部(30)により前記駆動ケーブル
(40)を押し引きして前記開閉体を駆動可能にして成
る車両用ルーフの開閉装置において、駆動ケーブル(4
0)用の案内パイプ(50)および、支持ブラケット
(60)を備え、前記案内パイプ(50)は、前記駆動
ケーブル(40)を挿通可能に案内し、パイプ外周を外
方へ膨らませて成る膨出部(56)を有しており、前記
支持ブラケット(60)は、切起し部(62)を有して
おり、前記切起し部(62)は、前記案内パイプ(5
0)を間にして向き合うように配されていて、カール部
(64)とビード部(66)とを有しており、前記切起
し部(62)のカール部(64)は、前記案内パイプ
(50)の膨出部(56)を両側から抱持し、前記切起
し部(62)のビード部(66)は、凹溝断面形状に形
成されていて、前記案内パイプ(50)の膨出部(5
6)に嵌着していることを特徴とする車両用ルーフの開
閉装置。
【0007】[2]車両のルーフに開口部(12)が開
設されており、該開口部(12)を開閉可能な開閉体を
設け、該開閉体へ動力部(30)から駆動ケーブル(4
0)を延ばして、該駆動ケーブル(40)の先端部を前
記開閉体に連結し、前記動力部(30)により前記駆動
ケーブル(40)を押し引きして前記開閉体を駆動可能
にして成る車両用ルーフの開閉装置において、駆動ケー
ブル(40)用の案内パイプ(50)および、支持ブラ
ケット(60)を備え、前記案内パイプ(50)は、前
記駆動ケーブル(40)を挿通可能に案内し、パイプ外
周を外方へ膨らませて成る膨出部(56)を有してお
り、前記支持ブラケット(60)は、一対の切起し部
(62)を有しており、前記一対の切起し部(62)
は、前記案内パイプ(50)を間にして向き合うように
配されていて、カール部(64)とビード部(66)と
を有しており、前記一対の切起し部(62)のカール部
(64)は、前記案内パイプ(50)の膨出部(56)
を両側から抱持し、前記一対の切起し部(62)のビー
ド部(66)は、凹溝断面形状に形成されていて、前記
案内パイプ(50)の膨出部(56)に嵌着しているこ
とを特徴とする車両用ルーフの開閉装置。
【0008】[3]車両のルーフに開口部(12)が開
設されており、該開口部(12)を開閉可能な開閉体を
設け、該開閉体へ動力部(30)から駆動ケーブル(4
0)を延ばして、該駆動ケーブル(40)の先端部を前
記開閉体に連結し、前記動力部(30)により前記駆動
ケーブル(40)を押し引きして前記開閉体を駆動可能
にして成る車両用ルーフの開閉装置において、駆動ケー
ブル(40)用の案内パイプ(50)および、支持ブラ
ケット(60)を備え、前記案内パイプ(50)は、前
記駆動ケーブル(40)を挿通可能に案内し、パイプ外
周を外方へ膨らませて成る膨出部(56)を有してお
り、前記支持ブラケット(60)は、一組の切起し部
(62)を有しており、前記一組の切起し部(62)
は、前記案内パイプ(50)のパイプ軸方向に離間して
配されており、前記一組の切起し部(62)は、カール
部(64)とビード部(66)とを有しており、前記一
組の切起し部(62)のカール部(64)は、該カール
部(64)の曲げ中心が前記案内パイプ(50)のパイ
プ軸にほぼ一致していて、前記案内パイプ(50)の膨
出部(56)を回動可能に抱持しており、前記各切起し
部(62)のビード部(66)は、凹溝断面形状に形成
されていて、前記案内パイプ(50)の膨出部(56)
に嵌着していて、前記案内パイプ(50)をパイプ軸方
向へ移動不能に支持していることを特徴とする車両用ル
ーフの開閉装置。
【0009】[4]前記案内パイプ(50)は、並行す
るように一対配されており、前記一対の案内パイプ(5
0)をそれぞれ抱持する切起し部(62)は、前記案内
パイプ(50)のパイプ軸方向に対してずれた位置に配
されていることを特徴とする[1]、[2]または
[3]項に記載の車両用ルーフの開閉装置。
【0010】次に、前記各項に記載された発明の作用を
説明する。本発明の一の構成では、案内パイプ(50)
を支持ブラケット(60)に組み付ける前は、切起し部
(62)はほぼ起立した状態に成っている。また、この
とき、案内パイプ(50)の膨出部(56)と切起し部
(62)のビード部(66)とを対応させておく。
【0011】次に、切起し部(62)により案内パイプ
(50)をかしめて案内パイプ(50)を支持ブラケッ
ト(60)に固定する。案内パイプ(50)をかしめた
状態では、切起し部(62)のカール部(64)が案内
パイプ(50)の膨出部(56)を抱持するようにな
る。また、切起し部(62)のビード部(66)が案内
パイプ(50)の膨出部(56)に嵌着するようにな
る。
【0012】それにより、車両の走行中などの振動で、
案内パイプ(50)が支持ブラケット(60)に対して
移動しようとする場合に、切起し部(62)のカール部
(64)が案内パイプ(50)をパイプ軸に直交する方
向へ移動不能にし、ビード部(66)が案内パイプ(5
0)をパイプ軸方向へ移動不能にするため、案内パイプ
(50)が支持ブラケット(60)に対してガタつかな
いで、異音の発生を防止することができる。
【0013】このように、支持ブラケット(60)に形
成された切起し部(62)により、案内パイプ(50)
をかしめて固定するようにしたので、組付が容易になる
とともに、組付用の部材が不要になる。動力部(30)
が作動すると、駆動ケーブル(40)が押し引きされ
て、駆動ケーブル(40)に連結された開閉体が駆動
し、それにより、ルーフの開口部(12)が開閉可能に
なる。
【0014】また、本発明の別の構成では、案内パイプ
(50)を支持ブラケット(60)に組み付ける前は、
一対の切起し部(62)はほぼ起立した状態に成ってい
て、一対の切起し部(62)の間に案内パイプ(50)
を挿入する。このとき、案内パイプ(50)の膨出部
(56)と切起し部(62)のビード部(66)とを対
応させておく。
【0015】次に、一対の切起し部(62)により案内
パイプ(50)をかしめて案内パイプ(50)を支持ブ
ラケット(60)に固定する。案内パイプ(50)をか
しめた状態では、一対の切起し部(62)の各カール部
(64)が案内パイプ(50)の膨出部(56)を両側
から抱持するようになる。また、一対の切起し部(6
2)のビード部(66)が案内パイプ(50)の膨出部
(56)に嵌着するようになる。
【0016】それにより、車両の走行中などの振動で、
案内パイプ(50)が支持ブラケット(60)に対して
移動しようとする場合に、一対の切起し部(62)のカ
ール部(64)が案内パイプ(50)をパイプ軸に直交
する方向へ移動不能にし、一対の切起し部(62)のビ
ード部(66)が案内パイプ(50)をパイプ軸方向へ
移動不能にするため、案内パイプ(50)が支持ブラケ
ット(60)に対してガタつかないで、異音の発生を防
止することができる。
【0017】このように、支持ブラケット(60)に形
成された一対の切起し部(62)により、案内パイプ
(50)をかしめて固定するようにしたので、組付が容
易になるとともに、組付用の部材が不要になる。さら
に、本発明の別の構成では、一組の切起し部(62)の
カール部(64)により、案内パイプ(50)の膨出部
(56)をカシメるようにして、案内パイプ(50)を
支持ブラケット(60)に固定する。それにより、切起
し部(62)のカール部(64)が案内パイプ(50)
をパイプ軸に直交する方向へ移動不能にする。また、切
起し部(62)のビード部(66)が案内パイプ(5
0)をパイプ軸方向へ移動不能にする。それにより、案
内パイプ(50)が支持ブラケット(60)に対してガ
タつかないで、異音の発生を防止することができる。
【0018】このとき、一組の切起し部(62)のカー
ル部(64)は、そのカール部(64)の曲げ中心が案
内パイプ(50)のパイプ軸にほぼ一致しているため
に、カール部(64)は、案内パイプ(50)の膨出部
(56)を回動可能に抱持するようになる。
【0019】それにより、例えば、案内パイプ(50)
の先端部の位置が許容範囲から外れた場合に、案内パイ
プ(50)をパイプ軸回りに回動させれば、案内パイプ
(50)の先端部が振れて、許容範囲内に収まるように
なり、案内パイプ(50)の取付位置を容易に調整する
ことができる。
【0020】さらに、本発明の別の構成では、各切起し
部は、並行するように配された一対の案内パイプを抱持
している。このとき、各切起し部(62)は、案内パイ
プ(50)のパイプ軸方向に対してずれた位置に配され
ているため、切起し部(62)となるべき支持ブラケッ
ト(60)の部分が相互に重ならないで、各切起し部
(62)を十分に長くすることができ、十分な長さの切
起し部(62)が案内パイプ(50)を抱持するので、
十分な抱持力を確保することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の一実
施の形態を説明する。各図は本発明の一実施の形態例を
示している。図1〜図5に示すように、車体のルーフに
は開口部12が形成され、開口部12を開閉可能な開閉
体(図示省略)が設けられている。
【0022】図1および図2に示すように、開口部12
の側縁部には、駆動ケーブル用の案内レール15が一対
配設され、一対の案内レール15には、前スライド部材
21および後スライド部材22をそれぞれ前後方向に案
内可能なガイドレール25が一体的にそれぞれ形成され
ている。ガイドレール25の前端部には、動力部用の支
持レール17が架設され、ガイドレール25の後部に
は、図示省略した天井部材をつり下げる際の梁となる梁
部材18が架設されている。
【0023】ガイドレール25には、開口部12の後縁
を車室内側から臨む前進位置と退避した後退位置とにド
レン部材23が前後方向へ移動可能に支持されている。
前スライド部材21にはリッドブラケット24の前端部
が回動可能に枢着され、リッドブラケット24の後端部
がリンク部材19の上端部に回動可能に支持されてい
る。
【0024】開閉体(図示省略)は、リンク部材19お
よびリッドブラケット24を介して、開口部12を完全
に閉じる全閉位置と、開閉体の後端部がルーフ(図示省
略)の面より下がるスライド位置と、開閉体の後端部が
ルーフの面より上がるチルト位置とに変位可能に車体に
支持されている。また、リッドブラケット24の後端部
には、ドレン部材23が連結されている。
【0025】動力部用の支持レール17の両側方向の中
央部には、動力部30が支持ブラケット60を介して装
着されている。動力部30は、駆動モータ31、ハウジ
ング32、ハウジング32内の減速機構33および出力
ピニオン(図示省略)により構成されている。出力ピニ
オンを覆うカバー部材の挿通孔(図示省略)を通って動
力部30の内部に、一対の駆動ケーブル40がそれぞれ
取り込まれており、駆動ケーブル40が前後から出力ピ
ニオンにそれぞれ係合している。
【0026】一対の駆動ケーブル40は出力ピニオンを
間にして並行するように配索されている。一対の駆動ケ
ーブル40を挿通案内可能な一対の案内パイプ50が、
同じく、並行するように配されている。
【0027】各案内パイプ50は、カバー部材の挿通孔
の出入口(4箇所)にそれぞれ接続されている。4つの
案内パイプ50は、支持ブラケット60および動力部用
の支持レール17に沿って側方へ延び、途中で大きく後
方へ折曲して、その延設端が案内レール15に連結され
ている。各案内パイプ50は、パイプ外周を外方へ膨ら
ませて成る略V字形断面形状の膨出部56を有してい
る。
【0028】図1および図3〜図5に示すように、支持
ブラケット60には、4つの案内パイプ50に対して一
組の切起し部62が配設されている。一組の切起し部6
2は、案内パイプ50のパイプ軸方向に離間して配され
ている。また、相互に並行する案内パイプ50をそれぞ
れ支持するための各組の切起し部62は、案内パイプ5
0のパイプ軸に対して、相互にずれた位置に配されてい
る。
【0029】各組の切起し部62は、一対に成ってお
り、一対の切起し部62は、案内パイプ50を間にして
向き合うように配されている。各切起し部62は、カー
ル部64とビード部66とを有している。一対の切起し
部62の各カール部64は、案内パイプ50の膨出部5
6を両側から抱持している。
【0030】また、各組の切起し部62においては、各
切起し部62のカール部64の曲げ中心が案内パイプ5
0のパイプ軸にほぼ一致していて、案内パイプ50の膨
出部56を回動可能に抱持している。各切起し部62の
ビード部66は、凹溝断面形状に形成されている。ビー
ド部66は案内パイプ50の膨出部56に嵌着してい
て、案内パイプ50をパイプ軸方向へ移動不能に支持し
ている。
【0031】次に作用を説明する。支持ブラケット60
上を案内パイプ50が互いに並行するように配されてお
り、並行する案内パイプ50を支持すべき各切起し部6
2は、支持ブラケット60に形成される際に、各切起し
部62が、案内パイプ50のパイプ軸方向に対してずれ
た位置に配されるようにする。
【0032】それにより、切起し部62となるべき支持
ブラケット60の部分が相互に重ならずに済み、各切起
し部62を十分な長さにすることができる。十分な長さ
の切起し部62が案内パイプ50に巻き付けて抱持する
ようにすれば、十分な抱持力を得ることができる。
【0033】案内パイプ50を支持ブラケット60に組
み付ける前は、図4に示すように、一対の切起し部62
はほぼ起立した状態(カール部64は成形されていない
状態)に成っている。起立した状態の切起し部62およ
び、切起し部62に形成されるビード部66は、プレス
型により成形される。
【0034】各案内パイプ50を支持ブラケット60に
組み付けるには、例えば、かしめ型上に、支持ブラケッ
ト60を載置し、起立した状態の一対の切起し部62の
間に案内パイプ50を挿入する。このとき、案内パイプ
50の膨出部56と切起し部62のビード部66とを対
応させておく。
【0035】次に、かしめ型により、切起し部62によ
り案内パイプ50をかしめて、案内パイプ50を支持ブ
ラケット60に固定する。図5に示すように、案内パイ
プ50をかしめた状態では、切起し部62のカール部6
4が案内パイプ50の膨出部56を両側から抱持するよ
うになる。また、切起し部62のビード部66が案内パ
イプ50の膨出部56に嵌着するようになる。
【0036】それにより、車両の走行中などの振動によ
り、案内パイプ50と支持ブラケット60とが相対的に
移動しようとする場合に、切起し部62のカール部64
が案内パイプ50をパイプ軸に直交する方向へ移動不能
にし、切起し部62のビード部66が案内パイプ50を
パイプ軸方向へ移動不能にする。それにより、案内パイ
プ50と支持ブラケット60とが相互にガタつかない
で、異音の発生を防止することができる。
【0037】このように、支持ブラケット60に切起し
部62をプレス成形し、例えば、かしめ型を用いて、切
起し部62により、案内パイプ50をかしめて固定する
ようにしたので、組付が容易になるとともに、例えば、
組付プレートやビスなどの組付用の部材が不要になる。
また、一組の切起し部62のカール部64の曲げ中心が
案内パイプ50のパイプ軸にほぼ一致しているために、
カール部64は、案内パイプ50の膨出部56を回動可
能に抱持するようになり、案内パイプ50は、パイプ軸
回りに回動可能に支持される。
【0038】それにより、例えば、案内パイプ50の先
端部の位置が許容範囲から外れ、案内パイプ50の先端
部がカバー部材の挿通孔の出入口に接続し難くなった場
合に、案内パイプ50をパイプ軸回りに回動させれば、
案内パイプ50の先端部が振れて、案内パイプ50の先
端部の位置が許容範囲内に収まるようになり、案内パイ
プ50の先端部の簡易な位置調整により、案内パイプ5
0の先端部を容易にカバー部材の挿通孔の出入口に接続
することができる。
【0039】動力部30の駆動モータ31が作動し、ピ
ニオン(図示省略)が回転すると、案内パイプ50に案
内されて、一対の駆動ケーブル40が押し引きされて、
駆動ケーブル40に連結された開閉体がガイドレール2
5に案内されて前後方向へ移動し、それにより、ルーフ
開口12が開閉可能になる。
【0040】なお、前記実施の形態においては、支持ブ
ラケット60に互いに対向する一対の切起し部62を設
けた、一対の切起し部62の各カール部64が案内パイ
プ50を両側から抱持するようなものを示したが、これ
に限らず、単一の切起し部62のカール部64が、案内
パイプ50を片側から抱持するようにしてもよい。
【0041】また、案内パイプ50の膨出部56は、一
箇所の切起し部62に対して1つ設けたものを示した
が、2以上であってもよく、また、膨出部56は、案内
パイプ50の外周を外方へ連続的に膨らませて成るもの
を示したが、案内パイプの外周に円周上に一または二以
上の凸部を設けて成るものであってもよい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の一の構成
によれば、切起し部で案内パイプをかしめれば、切起し
部のカール部が案内パイプの膨出部を抱持し、切起し部
のビード部が案内パイプの膨出部に嵌着するようにした
ので、車両の走行中などの振動で、案内パイプと支持ブ
ラケットとが相互に移動しようとする場合に、切起し部
のカール部が案内パイプをパイプ軸に直交する方向へ移
動不能にし、ビード部が案内パイプをパイプ軸方向へ移
動不能にするため、案内パイプが支持ブラケットに対し
てガタつかないで、異音の発生を防止することができ
る。また、支持ブラケットに形成された切起し部によ
り、案内パイプをかしめて固定するようにしたので、組
付が容易になるとともに、組付用の部材が不要になる。
【0043】また、本発明の別の構成によれば、一対の
切起し部により案内パイプをかしめて案内パイプを支持
ブラケットに固定し、案内パイプをかしめた状態では、
一対の切起し部の各カール部が案内パイプの膨出部を両
側から抱持し、一対の切起し部のビード部が案内パイプ
の膨出部に嵌着するようにしたので、車両の走行中など
の振動で、案内パイプが支持ブラケットに対して移動し
ようとする場合に、一対の切起し部のカール部が案内パ
イプをパイプ軸に直交する方向へ移動不能にし、一対の
切起し部のビード部が案内パイプをパイプ軸方向へ移動
不能にするため、案内パイプが支持ブラケットに対して
ガタつかないで、異音の発生を防止することができる。
また、支持ブラケットに形成された一対の切起し部によ
り、案内パイプをかしめて固定するようにしたので、組
付が容易になるとともに、組付用の部材が不要になる。
【0044】さらに、本発明の別の構成によれば、一組
の切起し部のカール部は、そのカール部の曲げ中心が案
内パイプのパイプ軸にほぼ一致するようにしたので、案
内パイプの膨出部が回動可能に抱持され、例えば、案内
パイプの先端部の位置が許容範囲から外れた場合に、案
内パイプをパイプ軸回りに回動させれば、案内パイプの
先端部が振れて、許容範囲内に収まるようになり、案内
パイプの取付位置を容易に調整することができる。
【0045】さらに、本発明の別の構成によれば、並行
するように配された一対の案内パイプをそれぞれ抱持す
べき各切起し部が、案内パイプのパイプ軸方向に対して
ずれた位置に配されているので、切起し部となるべき支
持ブラケットの部分が相互に重ならないで、各切起し部
を十分に長くすることができ、十分な長さの切起し部が
案内パイプを抱持するので、十分な抱持力を確保するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す車両のサンルーフ
装置の部分平面図である。
【図2】本発明の一実施の形態を示す車両のサンルーフ
装置の斜視図である。
【図3】本発明の一実施の形態を示す案内パイプと切起
し部との部分断面図である。
【図4】本発明の一実施の形態を示す案内パイプと切起
し部との作用説明図である。
【図5】図1のV−V線断面図である。
【図6】従来例を示す車両のサンルーフ装置の部分平面
図である。
【符号の説明】
12…開口部 21…前スライド部材 22…後スライド部材 23…ドレーン部材 24…リッドブラケット 25…ガイドレール 30…動力部 31…駆動モータ 32…ハウジング 35…カバー部材 40…駆動ケーブル 50…案内パイプ 56…膨出部 60…支持ブラケット 62…切起し部 64…カール部 66…ビード部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両のルーフに開口部が開設されており、
    該開口部を開閉可能な開閉体を設け、該開閉体へ動力部
    から駆動ケーブルを延ばして、該駆動ケーブルの先端部
    を前記開閉体に連結し、前記動力部により前記駆動ケー
    ブルを押し引きして前記開閉体を駆動可能にして成る車
    両用ルーフの開閉装置において、 駆動ケーブル用の案内パイプおよび、支持ブラケットを
    備え、 前記案内パイプは、前記駆動ケーブルを挿通可能に案内
    し、パイプ外周を外方へ膨らませて成る膨出部を有して
    おり、 前記支持ブラケットは、切起し部を有しており、 前記切起し部は、カール部とビード部とを有しており、 前記切起し部のカール部は、前記案内パイプの膨出部を
    抱持し、 前記切起し部のビード部は、凹溝断面形状に形成されて
    いて、前記案内パイプの膨出部に嵌着していることを特
    徴とする車両用ルーフの開閉装置。
  2. 【請求項2】車両のルーフに開口部が開設されており、
    該開口部を開閉可能な開閉体を設け、該開閉体へ動力部
    から駆動ケーブルを延ばして、該駆動ケーブルの先端部
    を前記開閉体に連結し、前記動力部により前記駆動ケー
    ブルを押し引きして前記開閉体を駆動可能にして成る車
    両用ルーフの開閉装置において、 駆動ケーブル用の案内パイプおよび、支持ブラケットを
    備え、 前記案内パイプは、前記駆動ケーブルを挿通可能に案内
    し、パイプ外周を外方へ膨らませて成る膨出部を有して
    おり、 前記支持ブラケットは、一対の切起し部を有しており、 前記一対の切起し部は、前記案内パイプを間にして向き
    合うように配されていて、カール部とビード部とを有し
    ており、 前記一対の切起し部のカール部は、前記案内パイプの膨
    出部を両側から抱持し、 前記一対の切起し部のビード部は、凹溝断面形状に形成
    されていて、前記案内パイプの膨出部に嵌着しているこ
    とを特徴とする車両用ルーフの開閉装置。
  3. 【請求項3】車両のルーフに開口部が開設されており、
    該開口部を開閉可能な開閉体を設け、該開閉体へ動力部
    から駆動ケーブルを延ばして、該駆動ケーブルの先端部
    を前記開閉体に連結し、前記動力部により前記駆動ケー
    ブルを押し引きして前記開閉体を駆動可能にして成る車
    両用ルーフの開閉装置において、 駆動ケーブル用の案内パイプおよび、支持ブラケットを
    備え、 前記案内パイプは、前記駆動ケーブルを挿通可能に案内
    し、パイプ外周を外方へ膨らませて成る膨出部を有して
    おり、 前記支持ブラケットは、一組の切起し部を有しており、 前記一組の切起し部は、前記案内パイプのパイプ軸方向
    に離間して配されており、 前記一組の切起し部は、カール部とビード部とを有して
    おり、 前記一組の切起し部のカール部は、該カール部の曲げ中
    心が前記案内パイプのパイプ軸にほぼ一致していて、前
    記案内パイプの膨出部を回動可能に抱持しており、 前記各切起し部のビード部は、凹溝断面形状に形成され
    ていて、前記案内パイプの膨出部に嵌着していて、前記
    案内パイプをパイプ軸方向へ移動不能に支持しているこ
    とを特徴とする車両用ルーフの開閉装置。
  4. 【請求項4】前記案内パイプは、並行するように一対配
    されており、 前記一対の案内パイプをそれぞれ抱持する切起し部は、
    前記案内パイプのパイプ軸方向に対してずれた位置に配
    されていることを特徴とする請求項1、2または3に記
    載の車両用ルーフの開閉装置。
JP12722298A 1998-05-11 1998-05-11 車両用ルーフの開閉装置 Pending JPH11321331A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12722298A JPH11321331A (ja) 1998-05-11 1998-05-11 車両用ルーフの開閉装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12722298A JPH11321331A (ja) 1998-05-11 1998-05-11 車両用ルーフの開閉装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11321331A true JPH11321331A (ja) 1999-11-24

Family

ID=14954758

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12722298A Pending JPH11321331A (ja) 1998-05-11 1998-05-11 車両用ルーフの開閉装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11321331A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011168153A (ja) * 2010-02-18 2011-09-01 Yachiyo Industry Co Ltd サンルーフ装置のガイドパイプの保持構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011168153A (ja) * 2010-02-18 2011-09-01 Yachiyo Industry Co Ltd サンルーフ装置のガイドパイプの保持構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5531046A (en) Power sliding window assembly
US6615475B2 (en) Method for making vehicle door
US5669181A (en) Power sliding window assembly
JP2005526199A (ja) 車両ドアもしくは車両ゲートの可変旋回のための装置
JP2003082927A (ja) 車両用スライドドア装置
JPH11321331A (ja) 車両用ルーフの開閉装置
JP2008214987A (ja) 車両のパワーバックドア
JP3043589B2 (ja) 車両用ルーフの開閉装置
JP3458005B2 (ja) 自動車ドア用配線構造
JP3301021B2 (ja) 自動車用スライドドアの給電構造
JP2002019546A (ja) スライドドア用給電装置
JP2592723Y2 (ja) 可動屋根パネル駆動装置の取付構造
JPH08268350A (ja) 自動車
JP4803870B2 (ja) 車両用開閉体の開閉装置
JP3393746B2 (ja) 車両におけるテールゲートおよびリアバンパ支持構造
JPH11240333A (ja) サンルーフ装置
JP5012010B2 (ja) スライドドア駆動機構
JP3269946B2 (ja) 車両オートスライド扉用ワイヤーケーブル緊張装置
JP2965880B2 (ja) 車両のサンルーフ装置
KR100230061B1 (ko) 자동차용 도어 스피커 구조
KR200142560Y1 (ko) 자동차용 후드 힌지 어셈블리
JP4174933B2 (ja) サンルーフ装置の開閉駆動装置
JP3593824B2 (ja) パーキングブレーキカバーの組付構造
JP3186856B2 (ja) 自動車のドア構造
KR100273722B1 (ko) 자동차의 선루프 커버 결합구조