JPH11320736A - 不織布積層シ―ト - Google Patents

不織布積層シ―ト

Info

Publication number
JPH11320736A
JPH11320736A JP68299A JP68299A JPH11320736A JP H11320736 A JPH11320736 A JP H11320736A JP 68299 A JP68299 A JP 68299A JP 68299 A JP68299 A JP 68299A JP H11320736 A JPH11320736 A JP H11320736A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nonwoven fabric
fiber
sheet
laminated sheet
long
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP68299A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4200571B2 (ja
Inventor
Shingo Horiuchi
真吾 堀内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chisso Corp filed Critical Chisso Corp
Priority to JP00068299A priority Critical patent/JP4200571B2/ja
Publication of JPH11320736A publication Critical patent/JPH11320736A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4200571B2 publication Critical patent/JP4200571B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 引き裂き強度や引っ張り強度等が優れ、しか
も軽量性、可とう性、断熱性等に優れた不織布積層シ−
トを提供する。 【解決手段】 熱可塑性繊維が融着された目付け10〜
1000g/m2の不織布と空隙率85〜99%の発泡
樹脂シ−トが多層構造に積層され、且つその積層面で融
着され、且つ引裂強度が縦横何れも0.2kgf以上あ
り、引張強度が縦横何れも0.7kg/5cm以上であ
り、且つ可とう性を有する不織布積層シ−トによる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は不織布と発泡樹脂シ
−トが多層構造に積層された軽量性や可とう性等に富む
シ−トに関する。更に詳しくは熱融着された不織布と発
泡樹脂シ−トが多層構造に積層され且つその積層面で融
着一体化された、引裂強度や引張強度等が優れた多層構
造のシ−トに関する。
【0002】
【従来の技術】発泡ポリエチレンシ−トや発泡ポリプロ
ピレンシ−ト等は軽量性、嵩高性、断熱性等が優れ、各
種包装材料や建築用断熱材等に使用されている。しかし
この発泡樹脂シ−トは微小発泡セルがランダム且つ多量
に存在するので、引裂強度や引張強度等が小さいという
問題がある。特に該発泡樹脂シ−トは熱可塑性樹脂を溶
融製膜化の工程で機械方向に延伸されるので、縦方向に
裂け易く、横方向の強力が低いという問題がある。引裂
強度や引っ張り強力等を改良する手段として、シ−トの
厚みを大にしたり、発泡倍率を低くする事も行われてい
るが、軽量性、嵩高性等が劣り、しかも可とう性が悪化
し、ロ−ル巻き不可能になるという問題がある。
【0003】特開平7−68689号公報には、発泡樹
脂シ−トの両面にガラス繊維とポリプロピレン繊維から
なるニ−ドルパンチ不織布を積層したシ−トが開示され
ている。又特開平7−178859号公報には、発泡樹
脂シ−トに、熱可塑性樹脂がコ−テイングされたガラス
繊維、または炭素繊維等が積層され、その両層を熱融着
したシ−トが開示されている。前記に開示されたいずれ
の技術にあつても、ガラス繊維が使用されているので、
積層シ−トの曲げ強度や曲げ弾性率等が高くなるが、反
面軽量性や可とう性等が劣るという問題がある。従って
このような不織布積層シ−トはロ−ル巻等をし長尺状で
保存し、建設現場や、各種機材の包装現場等でそれぞれ
の屈曲部に適合すように施工したり、又はロ−ル巻きの
シ−トを所望の大きさに切断等をし使用出来ないという
課題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記課題を解
決するためになされたものであり、軽量性、可とう性、
嵩高性等に優れた不織布と、発泡樹脂シ−トの積層シ−
トを提供する事にある。又縦横何れの方向も、引裂強度
や引張り強度等が改善された不織布積層シ−トを提供す
る事にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のもとに研
究し、その課題を解決したものであり、下記の構成から
なる。 (1) 熱可塑性繊維が融着された目付け10〜100
0g/m2の不織布と空隙率85〜99%の発泡樹脂シ
−トが多層構造に積層され、その積層面で融着され、引
裂強度が縦横何れも0.2kgf以上であり、引張り強
度が縦横何れも0.7kgf/5cm以上であり、且つ
可とう性を有する不織布積層シ−ト。 (2) 不織布が長繊維不織布である(1)項に記載の
不織布積層シ−ト。 (3) 不織布が長繊維不織布で且つ該長繊維が、融点
差が10℃以上ある低融点樹脂と高融点樹脂からなり且
つ該低融点樹脂が繊維表面の少なくとも一部を形成する
複合長繊維である(1)項に記載の不織布積層シ−ト。 (4) 複合長繊維が鞘芯形複合繊維又は並列形複合繊
維である(3)項に記載の不織布積層シ−ト。 (5) 複合長繊維が複合スパンボンド法長繊維である
(4)項に記載の不織布積層シ−ト。 (6) 不織布が長繊維不織布で且つ該長繊維が、融点
差が10℃以上である低融点長繊維10〜90重量%と
高融点長繊維90〜10重量%が混繊された混繊長繊維
である(1)項に記載の不織布積層シ−ト。 (7) 混繊長繊維が、低融点長繊維30〜70重量%
と高融点長繊維70〜30重量%からなる混繊繊維であ
る(6)項に記載の不織布積層シ−ト。 (8) 混繊長繊維が混繊スパンボンド法長繊維である
(6)項に記載の不織布積層シ−ト。 (9) 発泡樹脂シ−トが、ポリオレフイン系樹脂から
なるシートである(1)〜(8)項の何れに記載の不織
布積層シ−ト。 (10) 不織布と発泡樹脂シ−トの界面での融着が少
なくとも片方の樹脂の熱融着である(1)〜(9)項の
何れかに記載の不織布積層シ−ト。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の不織布積層シ−トは、ト
−タル厚みやト−タル目付け等は特に限定されない。し
かし、不織布積層シ−トの引裂強度、可とう性、軽量
性、経済性等の点で、ト−タル厚みが後記発泡樹脂シ−
ト単体の厚みに積層した不織布単体の厚みだけ大きい物
が使用される。不織布単体の厚みを考慮するとト−タル
厚みが0.03〜90mmであれば良い。又ト−タル目
付けは、軽量性、経済性、可とう性等の点で、可能な限
り少ない方が好ましいが20〜3000g/m2であれ
ば良い。
【0007】又本発明の不織布積層シ−トは引裂強度が
縦横何れも0.2kgf以上で、引張り強度が縦横何れ
も0.7kgf/5cm以上ある物である。なおこの物
性は目付けが20g/m2に換算した時の値である。引
裂強度は好ましくは0.2kgf以上、更に好ましくは
0.25kgf以上である。引裂強度が0.2kgf未
満の場合、建築用断熱材として施工する際、或いは凸部
等が複雑にある物品等の包装材料等として用いた場合該
凸部近傍で裂け易い。又引張強度は好ましくは0.7k
g/5cm以上、更に好ましくは0.8kgf/5cm
以上である。引張強度が0.7kgf/5cm未満の場
合、建築用断熱材等として壁や屋根裏等に施工する際、
わずかのテンションでシ−トが破断しやすい。物品等を
テンションをかけて物品に密着した状態で包装する事が
困難である。
【0008】本発明で用いられる不織布は、熱可塑性繊
維が融着された目付け10〜1000g/m2の不織布
である。この熱可塑性繊維として、熱可塑性樹脂を繊維
化したレギュラ−繊維や複合繊維等が使用できる。また
熱可塑性繊維同士の混繊繊維や熱可塑性繊維と他の繊維
の混合繊維等何れも使用できる。又この繊維は繊維長3
〜130mmの短繊維や実質的にエンドレスの長繊維等
何れも使用できる。しかし本発明の場合、引裂強度等の
物性の向上を図るため、長繊維が好ましく用いられる。
該長繊維はトウやスパンボンド法長繊維等が例示出来
る。とりわけ複合スパンボンド法長繊維不織布や、混繊
スパンボンド法長繊維不織布等が、縦方向、横方向の引
裂強度等の物性をバランスよく改善出来るので好ましく
使用出来る。
【0009】又、繊度に特別な制限はないが、不織布と
後記発泡樹脂シ−トとの積層化後の不織布積層シ−ト
が、引裂強度、引張強度、可とう性、等を改良するとい
う目的で、繊度が0.1〜100d/fの繊維が使用出
来る。とりわけ繊度が0.2〜10d/fの繊維を用い
た不織布が不織布積層シ−トの可とう性等が良い物が得
られる。
【0010】熱可塑性繊維に使用される熱可塑性樹脂は
溶融紡糸可能な熱可塑性樹脂であれば特別な制限はな
い。例えば、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレ
ン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、プロピ
レンと他のαオレフインとの二〜三元共重合体、ナイロ
ン−6、ナイロン−66、ポリエチレンテレフタレ−
ト、ポリブチレンテレフタレ−ト、ポリ(エチレンテレ
フタレ−ト−co−イソフタレ−ト)、ポリエステルエ
ラストマ−、フッソ系樹脂、ポリフエニレンサルフアイ
ド等、及び前記樹脂の混合樹脂等が使用出来る。
【0011】不織布がレギュラ−繊維からなる場合、上
記熱可塑性樹脂をスパンボンド法等で長繊維を紡糸し、
ウエブを熱融着処理等をし不織布化した物が使用でき
る。とりわけポリプロピレンスパンボンド法長繊維不織
布やポリエチレンスパンボンド法長繊維不織布、ポリエ
チレンテレフタレ−トスパンボンド長繊維不織布不織布
等が、繊維同士の熱融着性、不織布の軽量性、不織布の
可とう性等の点で好ましく使用できる。
【0012】不織布が複合長繊維からなる場合、前記熱
可塑性樹脂の各種組み合わせによる複合長繊維不織布が
使用できる。特に繊維同士の熱融着性及び、不織布と後
記発泡樹脂シ−トとの熱融着性等の点で、融点差が10
℃以上あるような二種以上の熱可塑性樹脂の組み合わせ
で、且つ低融点樹脂が繊維表面の少なくとも一部を形成
する複合長繊維からなる不織布が好ましい。このような
不織布は後記複合スパンボンド法で製造できる。該複合
長繊維は鞘芯形、並列形、偏心鞘芯形、海島形、多分割
形等の繊維が何れも使用出来る。複合長繊維の熱可塑性
樹脂の組み合わせは、少なくとも二種あれば良い。例え
ば、高密度ポリエチレン/ポリプロピレン、低密度ポリ
エチレン/ポリプロピレン、線状低密度ポリエチレン/
ポリプロピレン、プロピレン・エチレン共重合体/ポリ
プロピレン、プロピレン・エチレン・ブテン−1共重合
体/ポリプロピレン、線状低密度ポリエチレン/ポリエ
チレンテレフタレ−ト、プロピレン・エチレン共重合体
/ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリ(エチレンテレフ
タレ−ト−co−イソフタレ−ト)/ポリエチレンテレ
フタレ−ト等の組み合わせの繊維が例示できる。
【0013】該複合長繊維の低融点樹脂と高融点樹脂の
複合比は低融点樹脂が10〜90重量%高融点樹脂が9
0〜10重量%、好ましくは低融点樹脂が20〜80重
量%高融点樹脂が80〜20重量%、更に好ましくは低
融点樹脂が30〜70重量%高融点樹脂が70〜30重
量%である。該複合繊維の低融点樹脂が10重量%未満
の場合繊維同士の融着が不足し、後記積層不織布が引裂
強度等が優れた物が得られない。
【0014】不織布が混繊スパンボンド法長繊維不織布
の場合、繊維同士の熱融着性及び、不織布と後記発泡樹
脂シ−トとの熱融着性等の点で、融点差が10℃以上で
あるような樹脂を含む二種以上の熱可塑性繊維の組み合
わせからなる混繊長繊維からなる不織布が好ましく使用
できる。このような不織布は後記混繊スパンボンド法で
製造できる。混繊長繊維の熱可塑性繊維の組み合わせ
は、少なくとも二種あれば良い。例えば、前記複合スパ
ンボンド法長繊維不織布に例示したような各種熱可塑性
樹脂の組み合わせが何れも可能である。とりわけ高密度
ポリエチレン/ポリプロピレン、低密度ポリエチレン/
ポリプロピレン、線状低密度ポリエチレン/ポリエチレ
ンテレフタレ−ト、プロピレン・エチレン・ブテン−1
共重合体/ポリプロピレン等の組み合わせの混繊繊維が
例示出来る。混繊比は、低融点熱可塑性繊維が10〜9
0重量%、高融点熱可塑性繊維が90〜10重量%で、
好ましくは低融点熱可塑性繊維が20〜80重量%高融
点熱可塑性繊維が80〜20重量%、更に好ましくは低
融点熱可塑性繊維が30〜70重量%高融点熱可塑性繊
維が70〜30重量%である。該混繊繊維において、低
融点熱可塑性繊維が10重量%未満の場合繊維同士の融
着が不足し、後記積層不織布シ−トが引裂強度等の優れ
た物が得られない。又低融点熱可塑性繊維が90重量%
を超えると熱風循環法等で熱融着不織布を製造する際、
繊維が溶融膜状化或いは液滴化し、硬い不織布になり易
い。又、不織布に皺等が出来易い。又不織布と後記発泡
シ−トを積層後、両層を融着する熱処理で、繊維が溶融
膜状化し不織布積層シ−トが硬くなつたり、不織布積層
シ−トに皺が発生する等の問題がある。
【0015】本発明の積層不織布に使用される不織布は
目付けが10〜1000g/m2の物である。目付けが
10g/m2未満の場合、引裂強度や引張強度等が優れ
た積層シ−トが得られない。又1000g/m2を超え
ると、積層シ−トが柔軟性が劣り、ロ−ル巻き不可能に
なる、軽量性に劣る等の問題がある。又同様の理由及
び、軽量性、経済性等の点で目付けが15〜200g/
2の物が好ましく用いられる。不織布目付けが200
〜1000g/m2の物は建築用断熱材等に使用され
る。又不織布目付け20g/m2換算時の引裂強度が縦
横共に0.2kg以上あり、且つ引張強度が縦横共に
0.7kg/5cm以上ある不織布が好ましい。又不織
布は、繊維同士が融着された物であれば良い。融着処理
は熱風循環型加熱機、スル−エア−加熱機、エンボスロ
−ル熱圧着機、フラツトロ−ル熱圧着機、超音波熱処理
機、及びそれを組み合わせた装置等が使用できる。又こ
の不織布は単層構造の不織布のみならず、多層構造の不
織布も使用出来る。例えば第一層と第二層で繊度が異な
る不織布や目付け等が異なる不織布等の積層不織布等が
例示出来る。又第一層が複合スパンボンド不織布で、第
二層がカ−ド法短繊維不織布等のようにその層で不織布
の種類が異なるもの等が例示出来る。
【0016】本発明の積層不織布に使用される発泡樹脂
シ−トは、熱可塑性樹脂が発泡処理された空隙率85〜
99%のシ−トである。又熱可塑性樹脂に特別な制限は
ない。例えば前記不織布に例示したようなポリオレフイ
ン系樹脂、ポリエステル系熱可塑性樹脂、ポリアミド系
熱可塑性樹脂等の熱可塑性樹脂が使用出来る。とりわけ
ポリオレフイン系樹脂が軽量であるため好ましく使用で
きる。なお本発明では発泡樹脂シ−トの空隙率は後記不
織布との積層化後の空隙率を言う。この空隙率は使用す
る最終用途により異なり、包装材の場合85〜98%、
断熱材の場合85〜99%である。とりわけ空隙率86
〜99%のシ−トが各種用途に好ましく使用される。
【0017】該発泡樹脂シ−トは厚みが特に限定されな
い。しかし、不織布積層シ−トの引裂強度、可とう性、
軽量性、経済性等の点で厚みが0.02〜70mmであ
れば良い。該厚みは好ましくは0.10〜35mm、更
に好ましくは1.0〜30mmである。厚みが0.02
mm未満の場合、前記引裂強度が低いという問題以外更
に、発泡によりシ−トがフイブリル化したり、高空隙率
のシ−トが得られにくいという問題がある。又厚みが7
0mmを超えると、可とう性、経済性等の点で問題があ
る。
【0018】又発泡樹脂シ−トは発泡処理が、如何なる
製法で製造された物であつても良い。例えば溶融製膜時
に発泡剤を添加する方法、ガス圧入法、吸水性樹脂等を
添加する方法等がある。該発泡剤として、アゾジカルボ
ンアミド、トリヒドラジノトリアジン、アゾビスイソブ
チロニトリル、p−トルエンスルホニルセミカルバジ
ド、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウム、Ba
−アゾジカルボキシレ−ト、N,N’−ジニトロソペン
タメチレンテトラミン等が例示できる。又水等を添加す
る事も可能である。又ポリビニルアルコ−ル、澱粉等を
添加する方法、水等を含浸させた多孔質無機物等を添加
する方法等がある。ガス圧入法では、ブタン、ペンタ
ン、炭酸ガス、空気、窒素等のガスが使用できる。又発
泡セルの直径や形状等は特に限定されない。発泡セルの
形状は、略球形、その両端部が丸みのある円柱形、その
断面が略楕円形等を有する物、何れであつても良い。又
この発泡セルが一個ずつ独立した物と他の発泡セルが複
雑な形状に連通した物等何れであつてもよく、又発泡セ
ルの一部がシ−トの表面に開裂した物等であつても良
い。この発泡セルは通常直径0.5μm〜5mm程度で
ある。又この発泡樹脂シ−トは、顔料、難燃剤、耐光
剤、酸化防止剤等の改質剤が混合及び又は処理されてい
ても良い。
【0019】本発明の不織布積層シ−トは、前記不織布
と発泡樹脂シ−トを積層し、熱処理し、少なくともその
一方を熱融着する事により得られる。又本発明の不織布
積層シ−トは、積層状態でかつ目付け20g/m2換算
の引裂強度や、引張強度等の物性が前述したような数値
のものであれば良い。
【0020】該積層構造は少なくとも二層構造であれば
良く、二〜六層であればよい。しかし大抵の用途には二
〜四層で十分である。例えば不織布/発泡樹脂シ−ト、
不織布/発泡樹脂シ−ト/不織布、発泡樹脂シ−ト/不
織布/発泡樹脂シ−ト等が例示出来る。又不織布や発泡
樹脂シ−トがそれぞれ複数枚使用された場合、その一方
の不織布や発泡樹脂シ−ト等が異なる種類の物を用いる
事が出来る。勿論、両方ともを複数種のものを用いても
よい。不織布が二層以上ある物や、発泡樹脂シ−トが比
較的空隙率が低い物等を積層した場合、引裂強度や引張
強度等が高くなる。又、積層時の熱処理条件を高温とす
る事により、引裂強度や引張強度等が高くなる。又熱処
理機は前記不織布の融着処理に用いられるいずれの装置
も使用できる。不織布の低融点繊維が融着する温度以上
の温度で加熱するか、又は発泡樹脂シ−トが融着する温
度以上で加熱し、その両層を融着するのである。
【0021】本発明の不織布積層シ−トは、その不織布
に用いられた熱可塑性繊維と発泡樹脂シ−トに用いられ
た熱可塑性樹脂で融点差が50℃以下の組み合わせから
なるシ−トの場合、両層が強く融着するので剥離しにく
い物が得られる。ここで融点差は、熱可塑性繊維と発泡
樹脂シ−トが実質的に融着に寄与する繊維や該繊維中の
低融点樹脂等の融点差をいう。長繊維がレギュラ−長繊
維の場合その繊維の融点で、融点差がある鞘芯形、並列
形等の複合長繊維の場合低融点樹脂の融点を言う。又融
点に差がある二種の熱可塑性樹脂からなる混繊長繊維の
場合、その低融点長繊維の融点を言う。このような具体
例として、不織布がポリエチレン/ポリプロピレン鞘芯
形複合スパンボンド法長繊維不織布を用いた場合、組み
合わせる発泡樹脂シ−トが、低密度ポリエチレン発泡樹
脂シ−トや、線状低密度ポリエチレン発泡樹脂シ−ト
や、高密度ポリエチレン発泡シ−トや、ポリプロピレン
発泡シ−ト、プロピレン・エチレン共重合体発泡シ−
ト、ポリスチレン発泡シ−ト等が例示出来る。
【0022】本発明の不織布積層シ−トは、スパンボン
ド法ウエブと発泡樹脂シ−トを積層し、熱処理し繊維同
士の熱融着及び不織布と発泡シ−トの融着が同時にされ
た物であっても良い。又一旦熱処理し繊維同士が融着さ
れ不織布状になつた物を、発泡樹脂シ−トの製造工程に
組み込んで、その両層を発泡樹脂の発砲の際の発熱で融
着しても良い。又スパンボンド法ウエブを、発泡樹脂シ
−トの製造工程に組み込んで、繊維同士の融着による不
織布化と両層の融着を同時にしても良い。要するに、積
層化後に、繊維同士が融着し不織布層を形成しているも
のであれば良い。
【0023】本発明のシートは引張強度、引裂強度が大
であるとともに断熱性、クッション性、軽量性等に優れ
たものである。従って、包装用材料、建設用材料、各種
断熱材、遮音材、農業用材料等として用いることができ
る。ロ−ル巻きされた物は、容易に持ち運び等が可能で
あり、使用すべき場所で巻き戻して使用可能である。こ
の積層シ−トはそのまま或いは所定の立体形状に成型し
包装材料として使用される。軽量であるので建設用断熱
材等として施工現場で所定のサイズに切断等をし、又
は、切断せずに、床、壁、他の部位等に施工し断熱材
や、遮音材、結露防止材等として使用できる。更にバツ
グ等の資材、農業用カバ−材等の資材等に使用される。
【0024】
【実施例】以下実施例で本発明を説明する。なお各例で
不織布等の物性の評価は以下の通りである。 引裂強度:5×25cmの試料を3枚採取し、短辺の中
央に片端から10cmの切れ目を入れ、引張強度試験機
を用い、試験片の各舌片をつかみ間隔10cmのクラン
プにつかみ、引っ張り速度10cm/分の条件で引き裂
き、その最大荷重を測定する。3個の平均値を算出す
る。それぞれ縦方向、及び横方向の引裂強度を測定した
(単位kgf)。
【0025】引張強度:5×20cmの試験片を5枚採
取し、引張強度試験機を用い、つかみ間隔10cm、引
っ張り速度10cmの条件で引っ張り、切断時の強さを
測定する。5個の平均値を算出する。それぞれ縦方向、
及び横方向の引張強度を測定した(単位kgf/5c
m)。
【0026】厚み:厚み測定機を用い、2g/cm2
荷重を加えた時の試験片の厚みを測定した(単位m
m)。
【0027】発泡樹脂シ−トの空隙率:厚み、目付け等
を測定し、下記の式で算出した。 空隙率(%)={(V−W/ρ)/V}×100 V:発泡樹脂シ−ト1m2 の体積(ml) W:発泡樹脂シ−トの目付け(シート面積1m2当たり
の重量(g)) ρ:樹脂の密度(g/ml)
【0028】可とう性:不織布積層シ−トを、幅10c
m、長さ30cmに切りとる。この試験片を外径94m
mの紙製の円筒状の芯に人間が手で巻き付ける。この時
の巻易さを以下の基準で判定した。人間が片手で容易に
巻き付ける事が可能である場合、可とう性が「良」と判
定し、それ以外であつた場合「不良」と判定した。
【0029】実施例1 複合スパンボンド法長繊維不織布と発泡ポリエチレンシ
−トを積層した二層構造の積層シ−トを製造した。使用
した不織布は、鞘成分が線状低密度ポリエチレンで芯成
分がポリプロピレンからなる複合スパンボンド法長繊維
不織布であつた。長繊維は単糸繊度が3.5d/fであ
つた。この不織布は凸部面積16%のエンボスロ−ルで
熱圧着された目付け22g/m2の不織布であつた。こ
の不織布は熱圧着部以外も所々に繊維同士の融着がある
不織布であつた。
【0030】使用した発泡樹脂シ−トは、低密度ポリエ
チレンに発泡剤(アゾジカルボンアミド)が混合され、
溶融製膜化された発泡樹脂シ−トであつた。このシ−ト
は目付け25g/m2、厚み1.40mm、空隙率9
8.1%であつた。このシ−トは無数の発泡セルがあ
り、該発泡によりシ−トが白色状であつた。顕微鏡観察
によると、発泡セルは略楕円状で長径が0.1〜2.1
mmのセルが多数観察された。
【0031】前記不織布を熱風循環型加熱機を用い、温
度140℃で加熱し、直ちに前記発泡樹脂シ−トに積層
し、更に2個の金属フラツトロ−ル(温度120℃/2
6℃)の間でその不織布層を高温ロ−ル側とし圧着し、
その両層が融着し一体化した積層シ−トを得た。なおテ
フロン製剥離シ−トを不織布に積層し、熱圧着処理し
た。そのあと該テフロンシ−トは剥離除去した。該不織
布積層シ−トは、目付けが47g/m2であつた。又目
付け20g/m2換算時の物性が、引裂強度が縦方向
0.72kgf、横方向0.68kgf、引張強度が縦
方向3.21kgf/5cm、横方向3.01kgf/
5cmであつた。又積層後の発泡樹脂シ−トは積層前の
物に比べ、空隙率が若干下がり98.0%であつた。又
この不織布積層シ−トは可とう性が良であつた。又発泡
樹脂シ−ト単独の物に比べ引裂強度や引張強度等が格段
に向上した。この積層シ−トを手で揉んだところ剥離し
にくい物であつた。不織布、発泡樹脂シ−ト、不織布積
層シ−ト等の物性等を表1〜3に示す。
【0032】表1.不織布の物性等 上記表の記号等の説明 LLDPE:線状低密度ホ゜リエチレン HDPE:高密度ホ゜リエチレン PET:ホ゜リエチレンテレフタレ-ト PP:ホ゜リフ゜ロヒ゜レン
【0033】表2.発泡樹脂シ−トの物性 上記表の記号等の説明 LDPE:低密度ホ゜リエチレン、密度0.940g/cm3 HDPE:高密度ホ゜リエチレン、密度0.957g/cm3 引裂強度:単位kgf (目付け換算なし) 引張強度:単位kgf/5cm(目付け換算なし)
【0034】表3.積層シ−トの物性等 上記表の記号等の説明 空隙率は積層後の発泡樹脂シ−トの空隙率を示す。 引裂強度:単位kgf(目付け20g/m2換算値) 引張強度:単位kgf/5cm(目付け20g/m2
算値)
【0035】実施例2 複合スパンボンド法長繊維不織布と発泡ポリエチレンシ
−トを積層した二層構造の積層シ−トを製造した。使用
した不織布は、鞘成分が高密度ポリエチレン93重量%
とポリプロピレン7重量%の混合物で、芯成分がポリプ
ロピレンからなる複合スパンボンド法長繊維不織布であ
つた。長繊維は単糸繊度が3.0d/fであつた。この
不織布は凸部面積14%のエンボスロ−ルで熱圧着され
た目付け28g/m2、の不織布であつた。この不織布
は熱圧着部以外も所々に繊維同士の融着がある不織布で
あつた。
【0036】使用した発泡樹脂シ−トは、低密度ポリエ
チレンに発泡剤が混合され、溶融製膜化された発泡樹脂
シ−トであつた。このシ−トは目付け144g/m2
厚み2.35mm、空隙率93.6%であつた。このシ
−トは無数の発泡セルがあり、該発泡によりシ−トが白
色状であつた。顕微鏡観察によると、発泡セルは略楕円
状で長径が0.1〜3.4mmのセルが多数観察され
た。
【0037】前記不織布を前記実施例1同様熱風循環型
乾燥機を用い、温度146℃で加熱し、直ちに前記発泡
樹脂シ−トに積層し、更に金属フラツトロ−ルで圧着
し、その両層が融着し一体化した積層シ−トを得た。金
属フラツトロ−ルの温度は120℃/26℃であつた。
なおテフロンシ−トは除去した。該不織布積層シ−ト
は、目付けが172g/m2であつた。又目付け20g
/m2換算時の物性が、引裂強度が縦方向0.66kg
f、横方向0.54kgf、引張強度が縦方向3.05
kgf/5cm、横方向2.86kgf/5cmであつ
た。又積層後の発泡樹脂シ−トは積層前の物に比べ、空
隙率が若干下がり93.2%であつた。又この不織布積
層シ−トは可とう性が良であつた。又発泡樹脂シ−ト単
独の物に比べ引裂強度や引張強度等が格段に向上した。
この積層シ−トを手で揉んだところ剥離しにくい物であ
つた。不織布、発泡樹脂シ−ト、不織布積層シ−ト等の
物性等を表1〜3に示す。
【0038】実施例3 混繊スパンボンド法長繊維不織布と発泡ポリエチレンシ
−トを積層した二層構造の積層シ−トを製造した。使用
した不織布は、同一の紡糸口金に異なる成分の紡糸孔が
孔数比50/50で分散して穿孔された混繊紡糸口金か
ら異なる繊維が吐出し、紡糸直後に均一に繊維が混合す
るタイプの混繊型紡糸口金から得られた物であつた。こ
の不織布は線状低密度ポリエチレンが50重量%、ポリ
エチレンテレフタレ−トが50重量%均一に混繊された
不織布であつた。長繊維は単糸繊度が2.1d/f(2
種の平均値)であつた。この不織布は凸部面積14%の
エンボスロ−ルで熱圧着された目付け35g/m2の不
織布であつた。この不織布は熱圧着部以外も所々に融着
のある不織布であつた。
【0039】前記混繊スパンボンド法長繊維不織布を前
記実施例1同様熱風循環型加熱機を用い、温度135℃
で加熱し、直ちに前記実施例1に同じ発泡樹脂シ−トに
積層し、更に金属フラツトロ−ルで圧着処理し、その両
層が融着し一体化した積層シ−トを得た。金属フラツト
ロ−ルの温度は110℃/26℃であつた。なおテフロ
ンシ−トは除去した。該不織布積層シ−トは、目付けが
47g/m2であつた。又目付け20g/m2換算時の物
性が、引裂強度が縦方向0.39kgf、横方向0.2
9kgf、引張強度が縦方向2.25kgf/5cm、
横方向2.04kgf/5cmであつた。又積層後の発
泡樹脂シ−トは積層前の物に比べ、空隙率が若干下がり
97.9%であつた。又この不織布積層シ−トは可とう
性が良であつた。又発泡樹脂シ−ト単独の物に比べ引裂
強度や引張強度等が格段に向上した。この積層シ−トを
手で揉んだところ剥離しにくい物であつた。不織布、発
泡樹脂シ−ト、不織布積層シ−ト等の物性等を表1〜3
に示す。
【0040】実施例4 複合スパンボンド法長繊維不織布と発泡ポリエチレンシ
−トを積層した二層構造の積層シ−トを製造した。但し
本実施例では熱融着処理前の長繊維ウエブを使用した。
このウエブは、前記実施例1に同じ熱処理前の長繊維ウ
エブであつた。ウエブは単糸繊度が2.2d/fで、目
付け24g/m2、であつた。使用した発泡樹脂シ−ト
は、前記実施例1に同じ低密度ポリエチレン発泡シ−ト
であつた。
【0041】前記紡糸後の複合長繊維ウエブを熱風循環
型加熱機を用い温度138℃で加熱し、直ちに前記実施
例1に同じ発泡樹脂シ−トに積層し、更に金属フラツト
ロ−ルで圧着処理し、その両層が融着し一体化した積層
シ−トを得た。金属フラツトロ−ルの温度は105℃/
26℃であつた。なお複合長繊維ウエブ側を金属フラツ
トロ−ルの高温側とした。熱圧着処理後テフロンシ−ト
は除去した。この熱処理で繊維同士の融着、及び不織布
と発泡シ−トが融着により一体化した積層シ−トを得
た。該不織布積層シ−トは、目付けが49g/m2であ
つた。又目付け20g/m2換算時の物性が、引裂強度
が縦方向0.48kgf、横方向0.41kgf、引張
強度が縦方向2.46kgf/5cm、横方向2.01
kgf/5cmであつた。又積層後の発泡樹脂シ−トは
積層前の物に比べ、空隙率が同じで98.0%であつ
た。又この不織布積層シ−トは可とう性が良であつた。
又発泡樹脂シ−ト単独の物に比べ引裂強度や引張強度等
が格段に向上した。この積層シ−トを手で揉んだところ
剥離しにくい物であつた。不織布、発泡樹脂シ−ト、不
織布積層シ−ト等の物性等を表1〜3に示す。
【0042】実施例5 複合スパンボンド法長繊維不織布を中間層とし、発泡ポ
リエチレンシ−トをその外層とする三層構造の積層シ−
トを製造した。前記実施例2に同じ不織布を熱風循環型
加熱機を用い、温度140℃で加熱し、直ちにその両側
に前記実施例2に同じ発泡シ−トを積層し、その後金属
フラツトロ−ルで圧着処理しその両層が融着し一体化し
た積層シ−トを得た。金属フラツトロ−ルの温度は80
℃/80℃であつた。なおテフロンシ−トは使用しなか
つた。該不織布積層シ−トは、目付けが316g/m2
であつた。又目付け20g/m2換算時の物性が、引裂
強度が縦方向0.29kgf、横方向0.25kgf、
引張強度が縦方向2.16kgf/5cm、横方向1.
87kgf/5cmであつた。又積層後の発泡樹脂シ−
トは積層前の物に比べ、空隙率が若干小となり92.5
%であつた。又この不織布積層シ−トは可とう性が良で
あつた。又発泡樹脂シ−ト単独の物に比べ引裂強度や引
張強度等が格段に向上した。この積層シ−トを手で揉ん
だところ剥離しにくい物であつた。不織布、発泡樹脂シ
−ト、不織布積層シ−ト等の物性等を表1〜3に示す。
【0043】比較例1 繊維同士が融着していないニ−ドルパンチ不織布と発泡
樹脂シ−トを積層した二層構造の積層シ−トを製造し
た。使用した不織布は目付け38g/m2のレ−ヨンニ
−ドルパンチ不織布であつた。レ−ヨンは単糸繊度1.
5d/f、繊維長38mm、ジグザグ状の捲縮が19山
/25mmの繊維であつた。
【0044】レ−ヨン不織布と前記実施例1に記載した
物と同じ発泡樹脂シ−トを積層し、前記実施例1同様の
方法で熱圧着処理した。レ−ヨン不織布を熱風循環型加
熱機を用い温度135℃で加熱し、直ちに前記実施例1
に同じ発泡樹脂シ−トに積層し、更に金属フラツトロ−
ルで圧着処理し、その両層が融着し一体化した積層シ−
トを得た。金属フラツトロ−ルの温度は120℃/26
℃であつた。その両層が融着され一体化した積層シ−ト
を得た。なおテフロンシ−トは除去した。該不織布積層
シ−トは、目付けが63g/m2であつた。又目付け2
0g/m2換算時の物性が、引裂強度が縦方向0.09
kgf、横方向0.08kgf、引張強度が縦方向2.
16kgf/5cm、横方向1.87kgf/5cmで
あつた。又積層後の発泡樹脂シ−トは積層前の物に比
べ、空隙率が若干小となり96.1%であつた。又この
不織布積層シ−トは可とう性が良であつた。この不織布
積層シ−トは引裂強度、引張強度等が何れも低い物であ
つた。又積層シ−トの不織布層が毛羽の多い物であつ
た。この積層シ−トを手で揉んだところ容易に剥離し
た。不織布、発泡樹脂シ−ト、不織布積層シ−ト等の物
性等を表1〜3に示す。
【0045】比較例2 繊維同士が融着していないニ−ドルパンチ不織布と発泡
樹脂シ−トを積層した二層構造の積層シ−トを製造し
た。使用した不織布は前記比較例1に記載した物と同じ
レ−ヨンを用いたニ−ドルパンチ不織布であつた。レ−
ヨン不織布と前記実施例2に記載した物と同じ発泡樹脂
シ−トを積層し、前記実施例1同様の方法で熱圧着処理
した。レ−ヨン不織布を熱風循環型加熱機を用い温度1
50℃で加熱し、直ちに前記実施例2に同じ発泡樹脂シ
−トに積層し、更に金属フラツトロ−ルで圧着処理し、
その両層が融着し一体化した積層シ−トを得た。金属フ
ラツトロ−ルの温度は125℃/26℃であつた。その
両層が融着され一体化した積層シ−トを得た。テフロン
シ−トは除去した。該不織布積層シ−トは、目付けが1
82g/m2であつた。又目付け20g/m2換算時の物
性が、引裂強度が縦方向0.08kgf、横方向0.0
7kgf、引張強度が縦方向0.61kgf/5cm、
横方向0.54kgf/5cmであつた。又積層後の発
泡樹脂シ−トは積層前の物に比べ、空隙率が若干下がり
92.2%であつた。又この不織布積層シ−トは可とう
性が良であつた。この不織布積層シ−トは引裂強度、引
張強度等が何れも低い物であつた。又積層シ−トの不織
布層が毛羽立ちの多い物であつた。この積層シ−トを手
で揉んだところ容易に剥離した。不織布、発泡樹脂シ−
ト、不織布積層シ−ト等の物性等を表1〜3に示す。
【0046】比較例3 発泡していない高密度ポリエチレンシ−トと発泡樹脂シ
−トを積層した二層構造の積層シ−トを製造した。使用
した発泡なしの高密度ポリエチレンシ−トは厚み2.0
mm、目付け2089g/m2のシ−トで、発泡樹脂シ
−トは前記実施例2に記載した物と同じシ−トであつ
た。前記実施例1同様の方法で熱圧着処理した。但し熱
風循環型加熱機は使用しなかつた。前記発泡なしの高密
度ポリエチレンシ−トと発泡樹脂シ−トを積層し、前記
実施例1に同じ金属フラツトロ−ル熱圧着装置を用い、
その両層が融着し一体化した積層シ−トを得た。金属フ
ラツトロ−ルの温度は135℃/26℃であつた。又高
温ロ−ル側を高密度ポリエチレンシ−ト側とし、テフロ
ン剥離シ−トを積層し、熱圧着処理した。その後テフロ
ンシートは除去した。該不織布積層シ−トは、目付けが
2233g/m2であつた。又引裂強度や引張強度等の
測定は中止した。又この不織布積層シ−トは軽量性に劣
りしかも可とう性が不良であつた。不織布、発泡樹脂シ
−ト、不織布積層シ−ト等の物性等を表1〜3に示す。
【0047】
【発明の効果】前述したように本発明の不織布積層シ−
トは、繊維同士の交点が融着された不織布と、発泡樹脂
シ−トを積層して得られたものであるため、引裂強度や
引張強度等が大であるとともに、可とう性のある積層シ
−トである。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性繊維が融着された目付け10〜
    1000g/m2の不織布と空隙率85〜99%の発泡
    樹脂シ−トが多層構造に積層され、その積層面で融着さ
    れ、引裂強度が縦横何れも0.2kgf以上であり、引
    張り強度が縦横何れも0.7kgf/5cm以上であ
    り、且つ可とう性を有する不織布積層シ−ト。
  2. 【請求項2】 不織布が長繊維不織布である請求項1に
    記載の不織布積層シ−ト。
  3. 【請求項3】 不織布が長繊維不織布で且つ該長繊維
    が、融点差が10℃以上ある低融点樹脂と高融点樹脂か
    らなり且つ該低融点樹脂が繊維表面の少なくとも一部を
    形成する複合長繊維である請求項1に記載の不織布積層
    シ−ト。
  4. 【請求項4】 複合長繊維が鞘芯形複合繊維又は並列形
    複合繊維である請求項3に記載の不織布積層シ−ト。
  5. 【請求項5】 複合長繊維が複合スパンボンド法長繊維
    である請求項4に記載の不織布積層シ−ト。
  6. 【請求項6】 不織布が長繊維不織布で且つ該長繊維
    が、融点差が10℃以上である低融点長繊維10〜90
    重量%と高融点長繊維90〜10重量%が混繊された混
    繊長繊維である請求項1に記載の不織布積層シ−ト。
  7. 【請求項7】 混繊長繊維が、低融点長繊維30〜70
    重量%と高融点長繊維70〜30重量%からなる混繊繊
    維である請求項6に記載の不織布積層シ−ト。
  8. 【請求項8】 混繊長繊維が混繊スパンボンド法長繊維
    である請求項6に記載の不織布積層シ−ト。
  9. 【請求項9】 発泡樹脂シ−トが、ポリオレフイン系樹
    脂からなるシートである請求項1〜8何れに記載の不織
    布積層シ−ト。
  10. 【請求項10】 不織布と発泡樹脂シ−トの界面での融
    着が少なくとも片方の樹脂の熱融着である請求項1〜9
    何れかに記載の不織布積層シ−ト。
JP00068299A 1998-03-10 1999-01-05 不織布積層シ−ト Expired - Fee Related JP4200571B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00068299A JP4200571B2 (ja) 1998-03-10 1999-01-05 不織布積層シ−ト

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7653598 1998-03-10
JP10-76535 1998-03-10
JP00068299A JP4200571B2 (ja) 1998-03-10 1999-01-05 不織布積層シ−ト

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11320736A true JPH11320736A (ja) 1999-11-24
JP4200571B2 JP4200571B2 (ja) 2008-12-24

Family

ID=26333701

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP00068299A Expired - Fee Related JP4200571B2 (ja) 1998-03-10 1999-01-05 不織布積層シ−ト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4200571B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003018306A1 (fr) * 2001-08-27 2003-03-06 Hagihara Industries Inc. Feuille pare-lumiere
JP2012057290A (ja) * 2009-02-06 2012-03-22 Nike Internatl Ltd 複合要素およびその製造方法
WO2014051062A1 (ja) * 2012-09-27 2014-04-03 大日本印刷株式会社 発泡積層シート
JP2014069571A (ja) * 2013-09-03 2014-04-21 Dainippon Printing Co Ltd 発泡積層シート
JP2016196130A (ja) * 2015-04-03 2016-11-24 旭化成建材株式会社 熱硬化型樹脂発泡板
US9579848B2 (en) 2009-02-06 2017-02-28 Nike, Inc. Methods of joining textiles and other elements incorporating a thermoplastic polymer material
US9732454B2 (en) 2009-02-06 2017-08-15 Nike, Inc. Textured elements incorporating non-woven textile materials and methods for manufacturing the textured elements
US11779071B2 (en) 2012-04-03 2023-10-10 Nike, Inc. Apparel and other products incorporating a thermoplastic polymer material

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003018306A1 (fr) * 2001-08-27 2003-03-06 Hagihara Industries Inc. Feuille pare-lumiere
US7265068B2 (en) 2001-08-27 2007-09-04 Hagihara Industries Inc. Light shielding sheet
AU2002330452B2 (en) * 2001-08-27 2007-11-22 Hagihara Industries Inc. Light shielding sheet
US10131091B2 (en) 2009-02-06 2018-11-20 Nike, Inc. Methods of joining textiles and other elements incorporating a thermoplastic polymer material
US10138582B2 (en) 2009-02-06 2018-11-27 Nike, Inc. Thermoplastic non-woven textile elements
US10982363B2 (en) 2009-02-06 2021-04-20 Nike, Inc. Thermoplastic non-woven textile elements
US9227363B2 (en) 2009-02-06 2016-01-05 Nike, Inc. Thermoplastic non-woven textile elements
US10982364B2 (en) 2009-02-06 2021-04-20 Nike, Inc. Thermoplastic non-woven textile elements
US9579848B2 (en) 2009-02-06 2017-02-28 Nike, Inc. Methods of joining textiles and other elements incorporating a thermoplastic polymer material
US9682512B2 (en) 2009-02-06 2017-06-20 Nike, Inc. Methods of joining textiles and other elements incorporating a thermoplastic polymer material
US9732454B2 (en) 2009-02-06 2017-08-15 Nike, Inc. Textured elements incorporating non-woven textile materials and methods for manufacturing the textured elements
US10625472B2 (en) 2009-02-06 2020-04-21 Nike, Inc. Methods of joining textiles and other elements incorporating a thermoplastic polymer material
JP2012057290A (ja) * 2009-02-06 2012-03-22 Nike Internatl Ltd 複合要素およびその製造方法
US10174447B2 (en) 2009-02-06 2019-01-08 Nike, Inc. Thermoplastic non-woven textile elements
US11779071B2 (en) 2012-04-03 2023-10-10 Nike, Inc. Apparel and other products incorporating a thermoplastic polymer material
WO2014051062A1 (ja) * 2012-09-27 2014-04-03 大日本印刷株式会社 発泡積層シート
RU2648083C2 (ru) * 2012-09-27 2018-03-22 Дай Ниппон Принтинг Ко., Лтд. Вспененный многослойный лист
JP2014069571A (ja) * 2013-09-03 2014-04-21 Dainippon Printing Co Ltd 発泡積層シート
JP2016196130A (ja) * 2015-04-03 2016-11-24 旭化成建材株式会社 熱硬化型樹脂発泡板

Also Published As

Publication number Publication date
JP4200571B2 (ja) 2008-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4302495A (en) Nonwoven fabric of netting and thermoplastic polymeric microfibers
JP4919881B2 (ja) 複合吸音材
KR101403302B1 (ko) 터프티드 부직포 및 본디드 부직포
EP1101855A1 (en) Cross laminated nonwoven fabric having intermediate layer
JP2002534616A (ja) 三次元構造化された繊維平面形成物およびその製造方法
WO2007059132A1 (en) Gypsum board liner providing improved combination of wet adhesion and strength
KR102601130B1 (ko) 적층 흡음재
JP4919852B2 (ja) 接着繊維シート及びその製造方法
JP4574262B2 (ja) 吸音性積層体およびその製造法
KR20190066019A (ko) 스펀본드 부직포 및 그의 제조 방법
KR20200102448A (ko) 적층 흡음재
JP4200571B2 (ja) 不織布積層シ−ト
JP2000229369A (ja) 不織布積層体及び自動車用内装材
JP6498454B2 (ja) 多層成形用シート及びシート成形体
JP6774042B2 (ja) 積層吸音材
US20220165243A1 (en) Laminated sound absorbing material
JP6751278B1 (ja) 積層吸音材
JP4377773B2 (ja) 電池セパレータおよび電池
JP3100317B2 (ja) 易伸展性不織布の製造方法
JPH08267636A (ja) 耐熱性強化積層体
JP6158117B2 (ja) 不織布断熱材
JP2001018314A (ja) 不織布積層体及び自動車用内装材
JP2835457B2 (ja) 熱接着性複合繊維
JP3545857B2 (ja) 断熱性複合体及びこの製造方法
JPH09223492A (ja) 電池セパレータおよびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 19990910

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 19990910

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20030306

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051227

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080623

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080701

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080827

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080916

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080929

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111017

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111017

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111017

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121017

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131017

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees