JPH11320492A - 刃交換の際に刃を調節する方法及び刃交換装置を備えた切断機械 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 簡単な様式及び方法で刃の正確な調節が可能
な、刃交換の際にその下降した位置における刃を調節す
る方法を提供する。 【解決手段】 刃１２は、刃支持体に取り外し可能に取
付けられ、刃支持体から外された刃は、これに対して相
対的に上昇及び下降可能に保持されており、かつ刃の調
節のために、切断物の支持平面５内に配置された少なく
とも１つの支持部分１９，２０上に下降可能である。刃
交換の際に、切断台４から切断縁１７を取り除き、刃の
調節のために支持部分を無効位置から有効位置に動か
し、刃をその持ち上げた位置においてゆるく収容する刃
支持体を下側端部位置に下降し、刃を有効位置にある支
持部分上に下降し、かつこの位置において刃支持体に固
定的に結合し、刃支持体を持ち上げ、支持部分を無効位
置に動かし、切断縁を切断台に挿入する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、まず紙、厚紙等を
切断する機械における刃交換の際に下降した位置におけ
る刃を調節する方法に関する。この方法において刃は、
上昇−及び下降可能な刃支持体に取り外し可能に取付け
られており、その際、支持体から外された刃は、刃支持
体において上昇−及び下降可能に保持されており、かつ
刃支持体を下降した際に、刃は、刃の調節のために、切
断物の支持平面内に配置された少なくとも１つの支持部
分上に下降可能である。この方法において利用される機
械は切断縁を備えた切断台を有する。

【０００２】

【従来の技術】前記のような切断機械は、多くの数にお
いて周知である。これらは、機械フレームを有し、この
機械フレーム内において、刃支持体は、ここに取付けら
れた刃とともに、切断のために下降可能であり、かつ初
期位置に動かすために上昇可能である。切断の際の刃の
運動は、通常揺動切断において行なわれ、すなわち刃
は、同時に下方及び側方に動き、その際、なお追加的に
揺動運動を行なうので、刃の切断エッジは、作業行程の
最後に初めて、切断台の平らな対向片に平行になり、か
つ接触する。この対向片において、通常切断台に挿入さ
れた合成物質、例えばＰＶＣ又はポリプロピレンからな
る切断縁が問題になり、シート積み重ね物の下のシート
も完全に切断されることを保証するために、下死点にお
いて刃は、多かれ少なかれこの切断縁内に侵入する。

【０００３】切断縁上に刃を載せることによって、刃交
換の際の刃の予備調節を行なうことは、周知である。刃
交換の際の刃の細部調節は、あらゆる場合に、刃支持体
の回転中心における偏心を介して、又は刃支持体の駆動
系列内にある連接棒の中心深さ調節を介して行なわれ
る。ただし切断縁における刃の整列は、欠点を伴う。刃
リフトにより刃支持体内に保持された刃は、まず刃にゆ
るくしか結合されていない。刃支持体は、その下側端部
位置に下降し、かつそれから刃は、刃リフトによって切
断縁に載るまで下降され、その際、この刃は、自重及び
その下側のくさび形に基づいて、部分的に切断縁内に潜
り込む。続いて刃は、ねじによって刃支持体に固定的に
結合される。その際、刃は、切断平面に対して垂直に刃
ビームの方向に引っ張られ、その結果、切断縁内に潜り
込んだ硬い刃尖端は、切断平面に対して垂直にせん断力
にさらされている。このことは、刃尖端が欠け落ち、し
たがって挿入すべき刃が初めから使用できないことに通
じる。

【０００４】このような刃交換の際、とくに切断すべき
物品が、直接切断台上にではなく、切断下敷き上に載っ
ているとき、前記のように刃を切断縁に整列することは
できない。なぜならさもないと切断の際に、切断下敷き
を通して切断してしまうからである。

【０００５】さらに本発明は、刃が取り外し可能に結合
されかつ内部に支持された上昇−及び下降可能な刃支持
体を備えた支持フレーム、及び切断物及び刃交換の際に
刃を調節する調節装置を収容する台を有する、とくに積
み重ね物の形の紙、厚紙等を切断する機械に関する。

【０００６】調節装置を有する刃交換装置を備えたこの
ような機械は、ドイツ連邦共和国特許出願公開第１９５
１６３４７号明細書によって公知である。ここでは刃の
整列を切断縁に関してではなく、刃支持体に関して行な
うために、刃支持体に調節装置が設けられている。特に
刃支持体内における調節装置の配置に基づいて刃と刃支
持体との間の公差は、刃の予備調節がまさしく不正確で
あり、かつ調節の過程が１次的に刃支持体の回転中心の
偏心に又は連接棒の中心の深さ調節に移されることを引
起こす。この機械において設けられかつ刃支持体に揺動
可能に取付けられたレバーに、大体において刃をその取
付け位置に維持するという役割が与えられる。

【０００７】ドイツ連邦共和国特許出願公開第２０３９
１２８号明細書によれば、紙、厚紙等のための切断機械
における刃を調節する装置が公知であり、ここでは刃
は、通過穴を通り抜ける刃取付けねじによって刃ビーム
に取付けられ、かつ刃の磨耗は、刃ビームの引っ張り棒
の長さの調節によって補償することができる。刃の調節
のために、切断台又は機械本体に例えば取り外し可能な
ゲージが設けられており、これらのゲージの支持板は、
刃切断の必要な高さ位置を暗示している。その代わり
に、刃切断の必要な高さ位置を暗示するために、とくに
下降したプレスビームにおいて刃切断の調節すべき高さ
位置を暗示する光マークを利用することが提案される。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、簡単
な様式及び方法で刃の正確な調節が可能な、刃交換の際
にその下降した位置における刃を調節する方法を提供す
ることにある。加えて簡単な構造手段によって最適な基
準面、切断物の支持平面内における刃の正確な調節を保
証する切断機械を提供するようにする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】この課題は、初めに述べ
た方法によって解決され、この方法は、次の別の方法ス
テップを特徴としている： ａ．切断台から切断縁を取り除き、 ｂ．刃の調節のために支持部分を無効位置から有効位置
に動かし、 ｃ．刃をその持ち上げた位置においてゆるく収容する刃
支持体を下側端部位置に下降し、 ｄ．刃を有効位置にある支持部分上に下降し、かつこの
位置において刃支持体に固定的に結合し、 ｅ．刃支持体を持ち上げ、 ｆ．支持部分を無効位置に動かし、 ｇ．切断縁を切断台に挿入する。

【００１０】本発明による方法の重要な特徴は、刃交換
の際に切断縁が切断台から取り除かれ、かつその代わり
に少なくとも１つの支持部分が作用位置に動かされ、こ
の支持部分がこの位置において、刃をその調節位置に支
持するために使われるという点にある。その際、刃は、
目的に合うように互いに離れた位置の範囲に、とくに両
方の刃端部の範囲において下から支持され、その際、こ
の場合、少なくとも２つの支持部分が必要である。これ
らの支持部分を有効にすることができるようにするため
に、刃が動作において有効にならない範囲から、刃が動
作において下降するその位置において占める範囲にこれ
らの支持部分を動かすだけでよい。１つ又は複数の支持
部分は、水平に侵入することができる。ただし１つ又は
複数の支持部分が、その有効でない位置において、刃を
収容するために使われるその面に関して切断物の支持平
面の下に配置されており、かつその有効な位置におい
て、大体においてこの切断物の平面に配置されているこ
とは、有利とみなされる。このことは、１つ又は複数の
支持部分が切断台に揺動可能に支持されていることによ
って、とくに簡単に実行することができる。刃が支持部
分上に支持することによって調節され、かつ続いて刃支
持体に固定的に結合され、かつ刃支持体が持ち上げられ
た後に、切断縁は、再び切断台に挿入することができ
る。支持部分がここにおいてその有効位置にあり、その
際、通常のように切断台において切断縁が位置決めされ
ているかぎり、明らかに１つ又は複数の支持部分が再び
その無効位置に引っ込められたときに初めて、切断縁の
取付けが行なわれる。

【００１１】有利な方法順序によれば、順序ａないしｇ
で方法ステップを行なうことが考慮されている。方法ス
テップｄの前に、任意の順序で方法ステップａないしｃ
を行なうことは、同様に考えることができる。方法ステ
ップｅの後に、任意の順序で方法ステップｆ及びｇを行
なうこともできる。

【００１２】本発明による方法の有利な変形によれば、
切断台から切断縁を取り除く際に、支持部分を持ち上
げ、かつ切断台に切断縁を挿入する際に、支持部分を下
降することが考慮されている。したがって切断縁の取り
除き又は挿入の運動は、その有効又は有効でない位置へ
の１つ又は複数の支持部分の移行に連結されている。

【００１３】例えば切断下敷きに関して異なった高さに
刃を調節することができるようにするために、揺動可能
な支持部分の支持を偏心して調節可能にすることが考慮
されている。

【００１４】本発明によれば、刃交換装置を有する紙、
厚紙等を切断する初めに述べた本発明による機械は、次
の特徴を有する。すなわち調節装置が、台内に支持され
ており、かつ無効位置と有効位置との間において動かす
ことができ、その際、調節装置が、少なくとも１つの支
持部分を有し、この支持部分の刃のための支持面が、支
持部分の有効位置において、交換の際に下降した刃の切
断エッジの範囲における切断物の支持平面に配置され、
かつこの支持面が、無効位置において、切断物の支持平
面の下又は下降した刃の外に配置されている。１つ又は
複数の支持部分は、種々の様式及び方法で動かすことが
でき、とくに気圧、液圧、電気的であるが又は機械的に
動かすこともできる。とくに最後に挙げた様相におい
て、これらを有効な又は有効でない位置に移行するため
に１つ又は複数の支持部分を操作する機構を操作するた
め、台に挿入する際又は台から取出す際における切断縁
の運動を利用することが考慮できる。なるべく複数の支
持部分が設けられており、その際、刃交換の際に下降し
た刃は、刃の切断範囲の外において支持部分に接触す
る。支持部分が、硬い材料、例えば金属、セラミック、
硬質合成物質等からなる状況に関係なく、調節の際に硬
い刃の損傷が行なわれる恐れがある場合、損傷は、切断
を行なわない刃の範囲にしか起こらないので、このこと
は、過剰に大きな欠点ではない。とくに調節装置が、２
つの支持部分を有し、これらの支持部分が、台に挿入さ
れた切断縁の延長部に配置されていることが考慮されて
いる。それぞれの支持部分が、台に揺動可能に支持され
ていることは目的に合っている。このことは、刃のため
の支持部分の支持面が、支持部分の有効位置において切
断物の支持面と平面を形成するようになっている。その
際、平面の支持面は、台の表面によって形成することが
できるが、切断下敷きを利用する際に、切断物を収容す
るその表面が、支持部分の支持面と平面を形成すること
は、同様に考えることができる。

【００１５】支持部分自体は、基本的に硬く構成する必
要はない。要求に応じて交換することができる硬い挿入
体を持っていれば十分である。

【００１６】すでに前に暗示したように、支持部分が、
運動学によって同期して揺動可能であると、とくに有利
とみなされる。切断縁を台に挿入した際に、この切断縁
によって運動学の構成部分が、作用位置に移行し、かつ
支持要素が、その無効位置にあることが、とくに考えら
れている。なるべくばね手段が、支持要素にその有効位
置に初応力をかけ、かつ運動学が、引っ張り手段を有
し、これらの引っ張り手段が、ばね手段の力に抗して支
持要素に作用する。引っ張り手段において、例えばボー
デンケーブルを問題にすることができる。

【００１７】本発明のその他の特徴は、図の説明及び図
自体に示されており、その際、すべての個別特徴及び個
別特徴のすべての組合せは、本発明にとって重要であ
る。

【００１８】

【発明の実施の形態】図において本発明は、本方法にし
たがって動作する調節装置を有する切断機械の２つの構
成によって、これらの構成に限定されることなく、例と
して示されている。

【００１９】図面において図６と７は、簡単化のため
に、調節装置の揺動レバーと支持部分の、異なった２つ
の面において有効な範囲を、それぞれの図に例示するの
で、これらの図に示されたボーデンケーブルは、転向し
て示さなければならない。

【００２０】図１は、初めに記載したような切断機械１
を示しており、この切断機械により揺動切断を行なうこ
とができる。機械は、支持フレーム２を有し、この支持
フレーム内に、刃支持体３が可動に支持されている。支
持フレーム２によって台４が収容され、この台は、図示
していない切断すべき又は切断された物品を収容するた
めに使われる。物品が静止した台表面は、参照符号５に
よって示されている。垂線に対して傾斜して台４の上及
び側方において支持フレーム２内に、２つの案内レール
６が支持されており、その際、それぞれの案内レール６
は、案内摺動台７を収容している。これは、刃支持体３
を揺動可能に収容するために支持ピン８を備えている。
さらに支持フレーム２内に、簡単化して破線の円によっ
て図示されたクランク９が支持されており、このクラン
クは、電動機によって駆動することができる。クランク
９に連接棒１０が結合されており、この連接棒は、刃支
持体３の支持ピン１１に揺動可能に結合されている。こ
の運動学的構成は、全円にわたるクランク９の運動の際
に、刃支持体３が、完全に上昇した位置から揺動切断に
おいて下降し、かつ再び完全に上昇するようにする。

【００２１】刃支持体３は、切断刃１２を収容するため
に使われる。この切断刃は、その全長にわたって多数の
ねじ穴１３を備え、これらのねじ穴の範囲において刃１
２は、刃支持体３に結合される。そのために刃支持体３
は、刃１２におけるねじ穴１３の数に相応して、大体に
おいて垂直に向けられた長穴を備え、これらの長穴は、
刃１２のねじ穴１３内にねじ込まれた図示しないねじピ
ンを収容するために使われる。

【００２２】図１は、刃交換の際に刃支持体を完全に持
ち上げた際の切断機械１を図解している。刃支持体３
に、従来の技術により周知の刃リフト１４が統合されて
おり、その際、刃リフト１４の上昇−及び下降可能な部
分の２つの突起１５が、切断刃１２の穴切り欠き内につ
るされている。刃リフトの部分が完全に下降した際に、
この中に挿入された切断刃１２が図示されている。続い
て刃１２を刃支持体３に対してその最大に上昇した位置
に動かすために、刃リフト１４の下降−及び上昇可能な
部分は、その完全に上昇した位置に移行する。この位置
において、刃１２と刃支持体３との間のゆるい結合が引
起こされるので、刃１２は、意図に反して刃支持体３か
ら落下することはない。このことは、少なくとも２つの
長穴１６とこれらに対応するねじ穴１３との範囲におい
て、ねじピンが部分的に刃内にねじ込まれることによっ
て達成される。したがって刃１２は、長穴１６をあらか
じめ与えることに相応して、いぜんとして刃支持体３に
対して相対的に、かつその上ゆるい取付けだけのために
刃の切断平面に対して垂直に可動である。

【００２３】刃交換の際の刃１２の調節は、刃支持体３
に関して上昇した前に説明した配置から出発して、図２
に示すように、刃支持体３をその完全に下降した位置に
動かし、かつここに停止することによって行なわれる。
この時、台４において切断刃１２の下に支持された切断
縁１７を台４における相応する溝１８から取り除いた後
に（図４及び５参照）、刃リフト１４によって刃支持体
３にゆるく取付けられた刃１２は、調節装置上に下降さ
れる。

【００２４】図２ないし５の表示から明らかなように、
調節装置は、２つの支持部分１９及び２０を有し、その
際、支持部分１９は、連接棒１０から離れた方の台の側
において、刃１３の下の台４のすぐ近くに配置されてお
り、かつ連接棒１０の方に向いた台４の側にある支持部
分２０は、この台に対して間隔を置いて配置されている
ので、支持部分１９及び２０は、刃１２の長さに関して
刃端部の範囲において、刃１２の切断エッジ２１に接触
することができる。

【００２５】図３ないし５の表示からとくに明らかなよ
うに、それぞれの支持部分１９又は２０は、軸線２２の
回りで揺動可能に支持フレーム２に支持されている。そ
れぞれの支持部分は、その上側端部の範囲に溝を備え、
この溝内に例えば金属、セラミック又は硬質合成物質か
らなる硬い挿入体２３が挿入されている。刃１２の切断
エッジ２１の方に向いた挿入体２３の表面２４は、図４
に示すように、支持部分１９又は２０の有効位置におい
て、台表面４とともに平面を形成するように配置されて
いる。

【００２６】刃１２の調節のためにこの刃は、両方の支
持部分１９及び２０の挿入体２３の上に下降され、その
際、この下降した位置は、図３及び４に示されている。
この位置において刃１２は、存在するすべての長穴１６
を利用し、かつこの範囲においてねじ結合を行なうこと
によって、刃支持体３に固定的に結合される。その際、
刃１２は、図４に矢印２５によって示すように、刃支持
体３の方向にもわずかに動かされる。刃１２を刃支持体
３に固定的に結合した後に、刃支持体は、図１に示した
上昇した位置に移される。調節装置による刃のこの予備
調節の後に、刃の細部調節は、刃支持体の回転中心にお
ける偏心を介して、又は連接棒の中心深さ調節を介して
行なうことができる。

【００２７】刃支持体３に取付けられた刃１２を上昇し
た後に、図５に示すように、それぞれの支持部分１９又
は２０は、これに関節状に作用する操作シリンダ２６に
よって揺動され、この操作シリンダは、支持フレーム２
内に支持されている。その際、例えば気圧シリンダを問
題にすることができ、この気圧シリンダは、２つの端部
位置の間において有効であり、したがって図４に示すよ
うに、それぞれの支持部分１９又は２０の有効位置、又
は図５に示すように、それぞれの支持部分の有効でない
位置をあらかじめ与える。図５は、台４における溝１８
の範囲から揺動された支持部分１９又は２０を示してお
り、その際、溝１８内に再び切断縁１７が挿入されてい
る。切断の際、図５に示すように、切断刃１２の切断エ
ッジ２１は、切断縁１７に接触し、かつ切断すべき物品
のいちばん下のシートの切断を保証するために、部分的
に切断縁１７内に侵入する。

【００２８】図４及び５において説明した構成におい
て、溝１８内への切断縁１７の挿入及び取出しは、それ
ぞれの支持部分の有効でない又は有効な位置への揺動に
関係なく行なわれる。

【００２９】図６及び７による構成は、切断縁１７を挿
入し又は取出す際の運動を有効でない又は有効なその位
置へのそれぞれの支持部分の揺動運動に連結することを
図解している。この構成において、引っ張りばね２７
は、それぞれの支持部分１９又は２０に、かつ支持フレ
ーム２に作用する。引っ張りばね２７の支持部分側の支
持点２８に、ボーデンケーブル２９が反対の作用方向に
作用し、このボーデンケーブルの他方の端部は、揺動レ
バー３１の自由端の範囲に作用する支持点３０に作用
し、この揺動レバーは、台４において軸線３２の回りで
揺動可能に支持されている。軸線３２を越えて突出した
揺動レバー３１の区間３４は、溝１８内に挿入された切
断縁１７のためのストッパの機能を有する。このストッ
パは、刃が絶えず連接棒１０又は支持部分２０の方向の
力成分を及ぼす揺動切断の際に、溝１８内における切断
縁１７のずれを阻止するために不可欠である。図６に示
すように、切断縁１７が溝１８内に挿入されていない際
に、圧縮ばね２７は、支持部分２０、及び図示しない別
のボーデンケーブルを介してこれに結合された別の支持
部分１９を有効位置に引っ張る。切断縁１７が溝１８内
に挿入され、かつその際にストッパ３４に向かって動か
されると、揺動レバー３１は、台４のストッパ縁３３に
おけるその最終位置に達するまで揺動し、その結果、揺
動レバー３１は、ボーデンケーブル２９を介して支持部
分２０を、かつこれは、図示しない別のボーデンケーブ
ルを介して別の支持部分１９を、ばね２７の力及び同様
に別の支持部分１９に配置された引っ張りばねの力に抗
して、図７に示した有効でない位置に引っ張る。簡単化
の理由により図６及び７に、図面における揺動レバー３
１と支持部分２０の異なった２つの平面において有効な
範囲が図解されている。このことは、これらの図面にお
いて示されたボーデンケーブル２９を、その作用点２８
と３０の間において転向するように予備設定しなければ
ならないことを表わしており、このことは、多重の転向
を表わす破線によって、簡単化して図面に暗示されてい
る。

【００３０】切断すべき物品を直接台表面５上にではな
く、切断下敷き上に載せて切断しようとする場合、切断
刃１２を一層高く調節することが必要である。このこと
は、図４ないし７に破線で示すように、支持部分１９又
は２０がその支持体２２の範囲において調節可能な偏心
突起３５を介して支持されていることによって、簡単な
様式及び方法で行なうことができる。この偏心の調節に
よって、それぞれの挿入体２３の表面２４は、台表面５
より上のレベルに位置決めできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】刃支持体を上昇しかつ刃リフト内において保持
された刃を下降した際の切断機械を示す正面図である。

【図２】刃支持体の下降した位置（調節位置）において
刃支持体に対して相対的に刃を上昇した際の図１におけ
る表示による切断機械を示す図である。

【図３】切断刃の調節位置における切断機械の垂直断面
図である。

【図４】第１の構成により動カシリンダによって揺動可
能な有効位置において示す支持部分を有する図３による
詳細“ａ”の図である。

【図５】無効位置にある支持部分に対して示した図４に
よる詳細図である。

【図６】第２の構成により機械的に揺動可能な有効位置
にある支持部分における図４による詳細図である。

【図７】無効位置にある支持部分における図６による詳
細図である。

【符号の説明】

１ 切断機械 ２ 支持フレーム ３ 刃支持体 ４ 台 ５ 台表面 １０ 連接棒 １２ 刃 １７ 切断縁 １９ 支持部分 ２０ 支持部分 ２１ 切断エッジ ２３ 挿入体 ２４ 支持面 ２７ ばね手段 ３１ 構成部分

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヘルムート・グロス ドイツ連邦共和国ホーフハイム／タウヌ ス・アム・ハーゼンベルク22 (72)発明者 アドルフ・ラツシユ ドイツ連邦共和国ヴイースバーデン・プフ アンガツセ９

Claims (15)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 刃が、上昇−及び下降可能な刃支持体に
   取り外し可能に取付けられており、刃支持体から外され
   た刃が、刃支持体において上昇−及び下降可能に保持さ
   れており、かつ刃支持体を下降した際に、刃が、刃の調
   節のために、切断物の支持平面内に配置された少なくと
   も１つの支持部分上に下降可能であり、その際、機械
   が、切断縁を備えた切断台を有する、紙、厚紙等を切断
   する機械における刃交換の際に下降した位置における刃
   を調節する方法において、 ａ．切断台から切断縁を取り除き、 ｂ．刃の調節のために支持部分を無効位置から有効位置
   に動かし、 ｃ．刃をその持ち上げた位置においてゆるく収容する刃
   支持体を下側端部位置に下降し、 ｄ．刃を有効位置にある支持部分上に下降し、かつこの
   位置において刃支持体に固定的に結合し、 ｅ．刃支持体を持ち上げ、 ｆ．支持部分を無効位置に動かし、 ｇ．切断縁を切断台に挿入する 方法ステップを特徴とする、紙、厚紙等を切断する機械
   における刃交換の際に下降した位置における刃を調節す
   る方法。
2. 【請求項２】 順序ａないしｇで方法ステップを行なう
   ことを特徴とする、請求項１に記載の方法。
3. 【請求項３】 方法ステップｄの前に、任意の順序で方
   法ステップａないしｃを行なうことを特徴とする、請求
   項１に記載の方法。
4. 【請求項４】 方法ステップｅの後に、任意の順序で方
   法ステップｆ及びｇを行なうことを特徴とする、請求項
   １又は３に記載の方法。
5. 【請求項５】 切断台から切断縁を取り除く際に、支持
   部分を持ち上げ、かつ切断台に切断縁を挿入する際に、
   支持部分を下降することを特徴とする、請求項１ないし
   ４の１つに記載の方法。
6. 【請求項６】 刃の調節のため、支持部分を下降した無
   効位置から上昇した有効位置に動かすことを特徴とす
   る、請求項１ないし５の１つに記載の方法。
7. 【請求項７】 刃（１２）が取り外し可能に結合されか
   つ内部に支持された上昇−及び下降可能な刃支持体
   （３）を備えた支持フレーム（２）、及び切断物及び刃
   交換の際に刃（１２）を調節する調節装置（１９，２
   ０）を収容する台（４）を有する、とくに積み重ね物の
   形の紙、厚紙等を切断する機械において、調節装置（１
   ９，２０）が、台（４）内に支持されており、かつ無効
   位置と有効位置との間において動かすことができ、その
   際、調節装置（１９，２０）が、少なくとも１つの支持
   部分を有し、この支持部分の刃（１２）のための支持面
   （２４）が、支持部分（１９，２０）の有効位置におい
   て、交換の際に下降した刃（１２）の切断エッジ（２
   １）の範囲における切断物の支持平面（５）に配置さ
   れ、かつこの支持面（２４）が、無効位置において、切
   断物の支持平面（５）の下又は下降した刃（１２）の外
   に配置されていることを特徴とする、とくに積み重ね物
   の形の紙、厚紙等を切断する機械。
8. 【請求項８】 複数の支持部分（１９，２０）が設けら
   れており、その際、刃交換の際に下降した刃（１２）
   が、刃（１２）の切断範囲の外において支持部分（１
   ９，２０）に接触することを特徴とする、請求項７に記
   載の切断機械。
9. 【請求項９】 ２つの支持部分（１９，２０）が設けら
   れており、これらの支持部分が、台（４）に挿入された
   切断縁（１７）の延長部に配置されていることを特徴と
   する、請求項８に記載の切断機械。
10. 【請求項１０】 それぞれの支持部分（１９，２０）
    が、台（４）に揺動可能に支持されていることを特徴と
    する、請求項９に記載の切断機械。
11. 【請求項１１】 それぞれの支持部分（１９又は２０）
    が、刃（１２）を収容する硬い挿入体（２３）を有する
    ことを特徴とする、請求項７ないし１０の１つに記載の
    切断機械。
12. 【請求項１２】 支持部分（１９，２０）が、運動学に
    よって同期して揺動可能であることを特徴とする、請求
    項７ないし１１の１つに記載の切断機械。
13. 【請求項１３】 切断縁（１７）を台（４）に挿入した
    際に、この切断縁によって運動学の構成部分（３１）が
    作用位置に移行し、かつ支持要素（１９，２０）がその
    無効位置にあることを特徴とする、請求項１２に記載の
    切断機械。
14. 【請求項１４】 ばね手段（２７）が、支持要素（１
    ９，２０）にその有効位置に初応力をかけ、かつ運動学
    が、引っ張り手段（２９）を有し、これらの引っ張り手
    段が、ばね手段（２７）の力に抗して支持要素（１９，
    ２０）に作用することを特徴とする、請求項１３に記載
    の切断機械。
15. 【請求項１５】 揺動可能なそれぞれの支持部分（１
    ９；２０）が、高さ調節のために偏心して台（４）内に
    支持されていることを特徴とする、請求項１０ないし１
    ４の１つに記載の切断機械。