JPH11320134A - レーザトリミング加工装置および加工方法 - Google Patents

レーザトリミング加工装置および加工方法

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JPH11320134A
JPH11320134A JP10123477A JP12347798A JPH11320134A JP H11320134 A JPH11320134 A JP H11320134A JP 10123477 A JP10123477 A JP 10123477A JP 12347798 A JP12347798 A JP 12347798A JP H11320134 A JPH11320134 A JP H11320134A
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JP
Japan
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processing
laser
laser trimming
time
point
Prior art date
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JP10123477A
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English (en)
Inventor
Junji Takashita
順治 高下
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Canon Inc
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一地点の加工を1パルスだけで行なって一地
点での加工時間を大幅に短縮し、加工中に加工点のX方
向の無停止連続移動を行うことにより、また、1回の加
工範囲形状を移動と直交するY方向に長くして、Y方向
の停止・発進回数も減らすことにより、移動時間の大幅
短縮を図ったレーザトリミング加工装置および加工方法
を提供する。 【解決手段】 マスクを含む照明光学系にレーザビーム
を、加工面のX方向に縮小すると共に、YX方向に拡大
する光学系を含み、加工物テーブルをX、Y方向に移動
する手段と、テーブル位置を測定する手段と、加工位置
に同期してレーザ発振トリガー信号を発する手段を有す
る装置を用いて、加工位置を測定しつつ加工面をX方向
に連続無停止で移動し、加工位置に同期したトリガー信
号により、1つの位置ごとに1回のレーザショット加工
をする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大型で薄型のディ
スプレイの電子源パネルの枢要部である電子放出素子を
高速度で行う、レーザトリミング加工装置および加工方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明の対象とする面発光型ディスプレ
イは特許出願平6−305821に詳述されているが、
電子源からの放出電子により前面のパネルが発光するも
ので、当然ながらその発光量は素子ごとに均一性が要求
される。発光量は放出電子量により決まり、放出電子量
は電子源の面積により決まる。
【0003】素子形成工程を簡単に説明する。先ず、第
1の工程で、素子部にある2つの電極は、印刷法により
ガラス基板上に電極ポートとして塗布される。電極間の
距離は数10ミクロンで、印刷方法や条件を適正に選
び、正確な電極間距離が形成される。第2の工程で電極
間にPdOなどの電子源材料を塗布する。第3の工程は
フォーミングと称し、電子放出部において存在する微細
亀裂を電極間に平行に形成する。亀裂の長さは、電極間
に塗布された電子源材料の長さで決まり、例えば、長さ
約170μmに対し数ミクロンの誤差しか許容されな
い。それ以上の誤差は電子源毎の放出電子量の差とな
り、素子毎の輝度むらの原因になる。通常の印刷法で電
極間にそれだけの精度で電子源材料を塗布することは困
難である。
【0004】そこで前述の第2の工程において電極間に
大きめの面積に印刷塗布された電子源材料の不要部分を
除去し、素子毎の電子源塗布長を一定にするレーザート
リミング工程の実施が必要である。本発明は本工程に関
するものである。
【0005】レーザトリミングの方法には、集光された
ビームのスポットを塗布膜上を除去走査して寸法を決め
る方法と、マスク結像したパターンにおいて或る面積を
一括除去して寸法を決める方法がある。本発明は後者の
マスクパターン法に属する。
【0006】マスクパターン法で大面積のディスプレイ
パネルを効率よくトリミング加工するには、一括加工面
積を大きくとることが有効であるが、拡大光学系で一律
に相次形状に面積を広げると当然光量の低下を伴う。除
去エネルギー閾値から一度に加工できる面積に上限があ
り、加工すべき全面積が広い場合には、一回に加工でき
る範囲ごとに逐次移動する方法により全範囲を加工す
る。逐次移動する場合は、移動の高速化が加工の高能率
化にとって重要であるが、従来は次の課題の欄で述べる
ように、移動の高速化が困難であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】エキシマレーザはパル
ス発振レーザであり、発振周波数は高々200Hzであ
る。このため同一箇所で複数ショットの加工が必要な場
合は一個所の加工が終了するまでに、加工時間がmse
cのオーダでかかる。この間加工物は加工位置ずれを防
ぐために静止していなければならない。加工終了後、次
の加工点へ移動する。レーザのパルス時間は数ナノ秒程
度であるので、加工時間に比べ加工点の移動時間の方が
大幅に大きい。同一箇所で複数ショットの加工をする場
合、加工点を移動しようとしてもほんの僅かの速度でし
か移動できない。例えば、同一箇所で2ショット(=5
msec)の加工で無停止連続移動で全範囲を加工する
時に、加工中の加工点の移動量が1μmしか許容できな
いとすると、移動速度は1μm/5msec=0、2m
m/sec以下でなければならない。
【0008】以上のように、加工時に移動を一時停止し
たり減速したりすると、合計加工時間が長くなる。短時
間で加工を終了するには、加工基板の移動を速くするこ
とが重要であるが、高速移動ができなかった。
【0009】そこで、本発明の目的は、一地点の加工を
1パルスだけで行なって一地点での加工時間を大幅に短
縮し、加工中に加工点のX方向の無停止連続移動を行う
ことにより、また、1回の加工範囲形状を移動と直交す
るY方向に長くして、Y方向の停止・発進回数も減らす
ことにより、移動時間の大幅短縮を図ったレーザトリミ
ング加工装置および加工方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のレーザトリミン
グ加工装置は、平面矩形形状内に1辺X方向に一定ピッ
チで2次元状に多数配置された発光素子と、エキシマレ
ーザで照明したマスクとを、光学レンズで加工面に投影
・結像して、トリミングする加工装置において、マスク
を含む照明光学系にレーザビームを、加工面のX方向に
縮小すると共に、YX方向に拡大する光学系を含み、加
工物テーブルをX、Y方向に相対的に移動する手段と、
テーブル位置を測定する手段と、加工位置に同期してレ
ーザ発振トリガー信号を発する手段を有する装置であ
る。
【0011】本発明のレーザトリミング加工方法は、上
述のレーザトリミング加工装置を用いて、レーザトリミ
ング加工する方法であって、加工位置を測定しつつ加工
面をX方向に連続無停止で移動し、加工位置に同期した
トリガー信号により、1つの位置ごとに1回のレーザシ
ョット加工をする方法である。
【0012】なお、この加工方法は、1回に加工される
X方向の発光素子数が、加工に必要なショット数に等し
くなるように調節される加工方法であることが好まし
い。
【0013】エキシマレーザの1パルスの発振時間(パ
ルス幅)は5nsec程度である。したがって1地点で
1パルスの加工だけで次の加工点に移動すれば、加工点
のずれの許容値が前述の例と同様に1μmとして、加工
中の移動速度は1μm/5nsec=200mm/se
cへと1000倍に増速することが可能になる。
【0014】一地点の加工を1ショットで終らせるに
は、レーザ本体の出力を上げるのが簡便であるが限度が
あり、高出力にした上で、照射エネルギーを光学レンズ
で高めるのが有効である。X方向にシリンドリカルレン
ズで縮小すれば、Y方向の1回での加工素子数を減らす
ことなくエネルギー密度が高まる。
【0015】一回の加工範囲をY方向に長くするには、
2組の直交したシリンドリカルレンズでビームをY方向
に拡大し、更にエネルギー密度を下げないために、X方
向に縮小する。
【0016】また同一箇所で複数ショットの加工が必要
な場合、例えばレーザの1ショットのエネルギーが不安
定のため、必要エネルギーを分割し、複数ショットの合
計で加工してエネルギーの安定性を高める場合には、一
度に照射されるX方向素子数が、必要ショット数になる
ように光学レンズの縮小率で照射面積を調整し、1ショ
ット加工毎に1素子ピッチだけ加工点をずらせば合計で
必要ショット数の加工ができる。この場合もX方向の加
工点の移動は停止することなく、連続一定速度で行う。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態例につ
いて図面を参照して説明する。
【0018】図1(a)は、本発明のレーザトリミング
加工装置の一実施形態例の概略構成図、(b)は、
(a)の3つの地点A、B、Cにおけるレーザビームの
断面形状の推移を示す図、図2は、本発明のレーザトリ
ミング加工方法の一実施形態例を説明する図、図3は、
同じく加工方法の第2の実施形態例を説明する図であ
る。
【0019】図1(a)は、本発明による加工装置を示
すもので、KrFエキシマレーザ発振機1からでたレー
ザ光2はX、Y2つの方向のシリンドリカルレンズを組
み合わせたシリンドリカルコリメーターレンズ3に入
り、2つの方向に縮小と拡大をし、所望の断面形状に変
形した後、平行な光に変換される。図1(b)に示すよ
うに、A地点におけるビームの元断面形状は、第1のシ
リンドリカルレンズでX方向に縮小され(B地点)、第
2のシリンドリカルレンズでY方向に拡大される(C地
点)。その後、所望のトリミング形状の金属マスク4を
通過し、反射ミラー5を経て、投影レンズ6により加工
基板7の面上にマスク像が結像される。
【0020】加工基板7上のトリミング加工位置はあら
かじめ基板7上に印刷された原点マークで位置出しをし
て置く。基板7を置いたテーブル8をスケール9で位置
を正確に測定し、NCモータ10で連続移動しながらス
ケールに同期してレーザを発振すれば素子位置に合致し
てトリミングが行われる。
【0021】図2は、本発明による基板7上の素子電極
の第1の加工方法を示すもので、1素子の電極対20と
1回の加工範囲22が明治されている。加工範囲22が
X方向に移動し、X方向の素子ピッチP1毎にレーザを
照射・除去する。
【0022】図3は、本発明による基板7上の素子電極
の第2の加工方法を示すもので、1回の加工範囲54は
前述図2の第1の方法の場合と比べて形状がかなり異な
る。図2とはXY方向の拡大縮小率が異なる場合で、加
工ピッチP2を素子電極のX方向のピッチP1と同じに
すると、1素子に2回の加工が重ねられることになる。
【0023】さらに、具体的に数字を用いて実施例を説
明する。
【0024】基板上X方向480個(ピッチP1=0.
46mm、全長L1=221.26mm)、Y方向24
0個(ピッチP2=0.69mm、全長L2=166.
29mm)の素子を、1回にX方向2素子、Y方向30
素子の素子数ずつ加工を行う。X方向に速度10mm/
secで移動し、素子ピッチの0.46mm毎にレーザ
を発振照射する。X方向の加工の移動に22秒かかり、
次の加工に移るY方向の移動に2秒かかった。全面を加
工するのに、(22+2)秒×(240素子÷30素
子)回=176秒を要した。
【0025】従来の加工中に停止する方法ではX方向に
480回×(240素子÷30素子)=3840回の停
止発進を繰り返さなければならず、1回の停止発進に
0.5秒としても1920秒を要することとなる。
【0026】本発明の方法と従来の方法とを上述の結果
に基づいて比較すれば、 176秒/1920秒=0、09 すなわち、本発明の方法は、従来方に比し、時間が1/
10以下に大幅に短縮される。
【0027】
【発明の効果】以上の説明したように本発明は、マスク
を含む照明光学系にレーザビームを、加工面のX方向に
縮小すると共に、YX方向に拡大する光学系を含み、加
工物テーブルをX、Y方向に移動する手段と、テーブル
位置を測定する手段と、加工位置に同期してレーザ発振
トリガー信号を発する手段を有する装置を用いて、加工
位置を測定しつつ加工面をX方向に連続無停止で移動
し、加工位置に同期したトリガー信号により、1つの位
置ごとに1回のレーザショット加工をする方法を採るこ
とにより、加工時間を大幅に低減することが可能なレー
ザトリミング加工装置および加工方法を提供できる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明のレーザトリミング加工装置
の一実施形態例の概略構成図、(b)は、(a)の3つ
の地点A、B、Cにおけるレーザビームの断面形状の推
移を示す図である。
【図2】本発明のレーザトリミング加工方法の一実施形
態例を説明する図である。
【図3】本発明のレーザトリミング加工方法の第2の実
施形態例を説明する図である。
【符号の説明】
1 レーザ発振器 2 レーザ 3 シリンドリカルコリメーターレンズ 4 マスク 5 反射ミラー 6 投影レンズ(光学レンズ) 7 加工基板 8 テーブル 9 位置スケール 10 NCモータ 11 CPU 12 NC 20 素子電極 22,24 レーザによる一回の加工範囲 A,B,C 地点 X,Y 方向 X1,X2,Y1,Y2 1回の素子加工範囲長さ P1,P2 素子ピッチ P3 加工ピッチ L1,L2 素子範囲全長

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面矩形形状内に1辺X方向に一定ピッ
    チで2次元状に多数配置された発光素子と、エキシマレ
    ーザで照明したマスクとを、光学レンズで加工面に投影
    ・結像して、トリミングする加工装置において、 マスクを含む照明光学系にレーザビームを、加工面のX
    方向に縮小すると共に、Y方向に拡大する光学系を含
    み、加工物テーブルをX、Y方向に相対的に移動する手
    段と、テーブル位置を測定する手段と、加工位置に同期
    してレーザ発振トリガー信号を発する手段を有するレー
    ザトリミング加工装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のレーザトリミング加工装
    置を用いて、レーザトリミング加工する方法であって、 加工位置を測定しつつ加工面をX方向に連続無停止で移
    動し、加工位置に同期したトリガー信号により、1つの
    位置ごとに1回のレーザショット加工をする、レーザト
    リミング加工方法。
  3. 【請求項3】 1回に加工されるX方向の発光素子数
    が、加工に必要なショット数に等しくなるように調節さ
    れる、請求項2記載のレーザトリミング加工方法。
JP10123477A 1998-05-06 1998-05-06 レーザトリミング加工装置および加工方法 Pending JPH11320134A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010521821A (ja) * 2007-03-16 2010-06-24 エレクトロ サイエンティフィック インダストリーズ インコーポレーテッド 予測的パルストリガーの使用によるリンク加工における精度の向上
DE10295946B4 (de) * 2001-02-01 2013-09-26 Electro Scientific Industries, Inc. Verfahren zum Lasertrimmen eines Schichtwiderstandes

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