JPH11319296A - 不正貸出判定方法及び不正貸出判定装置 - Google Patents

不正貸出判定方法及び不正貸出判定装置

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JPH11319296A
JPH11319296A JP12741298A JP12741298A JPH11319296A JP H11319296 A JPH11319296 A JP H11319296A JP 12741298 A JP12741298 A JP 12741298A JP 12741298 A JP12741298 A JP 12741298A JP H11319296 A JPH11319296 A JP H11319296A
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lending
pachinko
ball
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Application number
JP12741298A
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English (en)
Inventor
Masahiro Takeuchi
正博 竹内
Yoshio Wakana
芳生 若菜
Makoto Tayui
誠 田結
Hidekatsu Takeuchi
英勝 竹内
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Takeya Co Ltd
Original Assignee
Takeya Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技者が所持しているパチンコ球の数を正確
に把握することによって、不正なパチンコ球の貸し出し
を防止する不正貸出判定方法と、それを実現するための
不正貸出判定装置を提供する。 【解決手段】 まず、貸出球数及び賞品球数の和である
供給球和から、アウト球数の差を計数して、遊技者の持
球の数を正確に把握する。そして、持球数が貸出上限値
xよりも多いか否かを判定し(S30)、貸出要求の有
無を判定する(S31)。そして、何れも肯定判定され
た場合は、直ちに発射装置(S32)、及び貸出装置
(S33)の作動を禁止している。従って、遊技者が貸
出上限値x以上の持球を所有しているとき貸出要求を行
うと、パチンコ球の貸し出しが禁止されるので、不正に
パチンコ球が貸し出されてたとしても、損害を最小限に
抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技者による貸出
球の不正な貸出要求の有無を判定する不正貸出判定方法
及び不正貸出判定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、偽造プリペイドカードを使っ
たパチンコ球の不正な貸し出し行為の横行により、パチ
ンコ店が多大な損害を被ることが問題となっていた。そ
して、その問題解決のため、例えば、高額なプリペイド
カードの使用を禁止したり、偽造の難しいプリペイドカ
ードを開発したり、あるいはパチンコ店内に設置される
監視カメラを増設して監視システムを強化する等の対策
がなされてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
様々な対策がなされているにも関わらず、いずれの対策
も、偽造プリペイドカードによる貸出球の不正な貸し出
しを防止するための有効な手立てになっていないのが実
状である。
【0004】そこで、本発明は、偽造プリペイドカード
等によるパチンコ球の不正な貸し出し行為を有効に防止
する不正貸出判定方法と、それを実現するための不正貸
出判定装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】ところ
で、パチンコ台の遊技域に打ち出したパチンコ球が遊技
域に設けられた入賞口に入賞し、いわゆる大当たりする
などして、遊技者がパチンコ球を多く所有していると
き、その遊技者がプリペイドカード等を使ってパチンコ
球の貸出要求を行うことは稀である。
【0006】なぜなら、遊技者は、多くのパチンコ球を
所有しているので、わざわざプリペードカード等を使
い、代金を払ってパチンコ球を貸り出すまでもなく、所
有しているパチンコ球でパチンコ遊技を行えるからであ
る。一方、偽造プリペイドカード、偽札あるいは偽コイ
ンにより不正にパチンコ球を貸り出そうとする不正遊技
者は、大当り等によりパチンコ球が手元に多くある時
に、不正にパチンコ球を貸り出すことが多い。
【0007】なぜなら、大当たり等により不正遊技者の
手元にパチンコ球が大量にある時貸出しを行えば、不正
に借り出したパチンコ球は手元にあるパチンコ球にまぎ
れてしまうため、不正遊技者の手元にあるパチンコ球が
多少増えても、不正遊技者が不正を行なっているか否か
周囲の遊技客や店員等には分からないからである。
【0008】従って、パチンコ球が遊技者の手元に多く
ある時行われる貸出要求は不正行為である可能性が高
く、このような時の不正遊技者の貸し出し行為を防止す
れば、上記目的を達成できる。そこで、請求項1記載の
発明では、各パチンコ台毎に備えられ、遊技者の貸出要
求に応じてパチンコ球を貸し出す貸出装置に対し、不正
な前記貸出要求が行われたか否かを判定する不正貸出判
定方法であって、遊技者が所持しているパチンコ球であ
る持球の数を表す持球数を算出し、該持球数が予め定め
られた貸出上限値以上であるとき、予め定められた回数
の前記貸出要求があると、該貸出要求は不正であると判
定している。
【0009】つまり、この請求項1記載の不正貸出判定
方法では、パチンコ球の不正な貸出要求があるか否かの
判定を行うにあたり、遊技者が所持している持球の数が
貸出上限値以上であるとき、パチンコ球の貸出要求が予
め定められた回数以上あったらこれを不正であると判定
しているのである。
【0010】ここで、予め定められた回数の貸出要求が
あった場合不正と判断するのは、誤って貸出要求を行っ
てしまう可能性がある場合、例えば、貸出装置の操作ボ
タンの配置等により、誤って操作ボタンを押下する可能
性があるときなどに、このような誤操作までを不正と判
定しないようにするためである。ただし、請求項1記載
の発明における「予め定められた回数」は、予め定めた
複数回ばかりでなく1回でもよいし、予め定められた連
続回、又は所定時間内の複数回等、パチンコ店の諸事情
に応じて決めればよい。
【0011】また、上記発明の判定の基準となる貸出上
限値は、遊技者がある個数以上の持球を所有しているた
め、通常貸出球を貸り出す必然性がないとして、経験則
等に基づいて任意に定められる値であり、例えば、50
〜100個である。従って、この請求項1記載の不正貸
出判定方法を実行し、例えば、不正な貸出要求があった
とき持球の貸し出しを禁止したり、警報等を発するよう
にすれば、不正行為を確実に阻止できる。また、仮に偽
造プリペイドカードにより不正にパチンコ球が貸し出さ
れても、損害を最小限に押さえることができる。
【0012】そして、このような不正貸出判定方法を実
現するには、請求項2記載の発明のように、各パチンコ
台毎に備えられ、遊技者の貸出要求に応じてパチンコ球
を貸し出す貸出装置に対し、不正な前記貸出要求が行わ
れたか否かを判定する不正貸出判定装置であって、遊技
者が所持しているパチンコ球である持球の数を表す持球
数を算出する持球計数手段と、該持球計数手段で算出し
た前記持球数が予め定められた貸出上限値以上であると
き、予め定められた回数の前記貸出要求があると、該貸
出要求は不正であると判定する不正判定手段とを備える
ことを特徴とする不正貸出判定装置を用いればよい。
【0013】ところで、上述した持球数は、基本的に
は、貸出装置から貸し出されたパチンコ球である貸出球
の数を表す貸出球数と、遊技域に設けられた入賞口に入
賞することによって賞品として貸し出された賞品球の数
を表す賞品球数との和から、遊技域に打ち込んだパチン
コ球であるアウト球の数を表すアウト球数を引いた数で
ある。
【0014】しかし、パチンコ店によっては、あるパチ
ンコ台で獲得した持球を他のパチンコ台で使用するいわ
ゆる台移動を許可する場合があり、獲得したパチンコ球
を貯蓄し、他の営業日に使用することを許可する場合も
ある。これら台移動したとき持ち運ぶパチンコ球である
移動球の数を表す移動球数や、貯蓄したパチンコ球であ
る貯球の数を表す貯球数は、予め指定された記憶媒体に
記憶され、通常、遊技前に記憶媒体から移動球数や貯球
数を読み取る読取装置等に読み取られ、遊技者の返却要
求に応じて移動球や貯球を返却している。
【0015】このような返却を行う場合、読取装置等に
読み取られた移動球数を基本となる持球数に積算して持
球数とし、その積算した持球数が貸出上限値以上である
か否かを判定してもよい。すなわち、読取装置に読み取
られた移動球数として表される移動球の数を持球数に積
算し、不正貸出判定を行ってもよい。また、読取装置に
読み取られた移動球数の範囲内で、返却要求に応じて返
却した移動球の数を基本となる持球数に積算し、同様の
判定を行ってもよい。
【0016】また、貯球数についても同様に、その貯球
数を基本となる持球数に積算し、あるいは、返却要求に
応じて返却した貯球の数を基本となる持球数に積算し、
同様の判定を行ってもよい。但し、貯球については、そ
の貯球数を交換率等で補正した後、基本となる持球数に
積算するほうが好ましい。
【0017】尚、以上の説明では、貸出球数と賞品球数
との和からアウト球数を引いた数を基本的な持球数とし
て説明しているが、持球数は、投入口が設けられ、この
投入口に投入されたパチンコ球を計数するいわゆるカウ
ンタで計数されたものでもよい。
【0018】ところで、パチンコ店の中には、カウンタ
がパチンコ台に対し1対1で対応している店舗がある。
このような店舗で台移動する場合、パチンコ遊技終了時
にカウンタに持球を投入してその数を計数し、その計数
値を記録媒体に記録し、移動先のパチンコ台では、その
カウンタで計数された計数値を読み込み、その読み込ん
だ計数値に基づいて、パチンコ球を返却している。
【0019】しかし、台移動する際、遊技者は、持ち運
びできる程度のパチンコ球を手に持ち、残りのパチンコ
球をカウンタに計数させ、その計数値をIDカード等の
記憶媒体に記憶させて移動することがままある。このよ
うな場合、記録媒体には、遊技者が直接持って移動する
パチンコ球の数と、記憶媒体に記録して移動するパチン
コ球の数とを分けて記憶するとよい。そして、直接持っ
て移動したパチンコ球については、遊技開始時点から持
球として計数するほうが好ましい。
【0020】尚、以下、カウンタに投入したパチンコ球
を預球、預球の数を預球数、カウンタに投入していない
持球であって、手元にある持球を手元球、手元球の数を
手元球数とよぶ。次に、持球計数手段により基本的な持
球数を把握する具体的な手段としては、請求項3記載の
発明のような不正貸出判定装置が好適である。
【0021】この請求項3記載の不正貸出装置は、請求
項2記載の不正貸出判定装置において、前記持球計数手
段は、遊技者に貸し出されたパチンコ球である供給球の
数を表す供給球数を算出する供給球積算手段と、前記パ
チンコ台の遊技域に打ち込まれたパチンコ球であるアウ
ト球の数を表すアウト球数を算出するアウト球積算手段
とを備え、前記供給球数から前記アウト球数を差し引い
た値を前記持球数として算出するものである。
【0022】そして、請求項3記載の不正貸出判定装置
のうち供給球積算手段としては、請求項4記載の不正貸
出判定装置が好適である。この請求項4記載の不正貸出
判定装置は、請求項3記載の不正貸出判定装置におい
て、前記供給球積算手段は、前記貸出装置から貸し出さ
れたパチンコ球である貸出球の数を表す貸出球数を算出
する貸出球積算手段と、前記パチンコ台の遊技域に設け
られた入賞口にパチンコ球が入賞し、該入賞に対する賞
品として、遊技者に貸し出されるパチンコ球である賞品
球の数を表す賞品球数を算出する賞品球積算手段とを備
え、前記貸出球数及び前記賞品球数の和を前記供給球数
として算出するものである。
【0023】尚、請求項3,4記載の不正貸出判定装置
を用いて持球を計数すれば、従来他の目的でアウト球、
賞品球、貸出球を計数していた装置を流用できるので、
特別な装置等を設けることなく、低コストで持球の数を
正確に把握し、不正貸出を判定することができる。
【0024】次に、移動球を持球に積算し不正貸出判定
を行う場合は、請求項5記載の不正貸出判定装置のよう
に、請求項2〜4何れか記載の不正貸出判定装置におい
て、遊技終了時に、台移動して遊技するためのパチンコ
球である移動球の数を表す移動球数として、前記持球計
数手段で計数した前記持球数を、予め決められた記憶媒
体に記憶し、遊技開始時あるいは遊技中に、該記憶媒体
から前記移動球数を読み込む第1記憶読込手段と、第1
前記記憶読込手段にて読み込まれた前記移動球数のう
ち、少なくとも前記移動球数に基づいて返却された前記
移動球の数を、前記持球計数手段が計数する前記持球数
に積算する第1積算手段とを備えることを特徴とする不
正貸出判定装置を用いる。
【0025】次に、貯球を持球に積算し不正貸出判定を
行う場合は、請求項6記載の不正貸出判定装置のよう
に、請求項2〜5何れか記載の不正貸出判定装置におい
て、少なくとも、貯蓄したパチンコ球である貯球の数を
表す貯球数が記憶された記憶媒体から前記貯球数を読み
込む第2記憶読込手段と、前記第2記憶読込手段にて読
み込まれた前記貯球数のうち、少なくとも前記貯球数に
基づいて返却された前記貯球の数を、前記持球計数手段
が計数する前記持球数に積算する第2積算手段とを備え
ることを特徴とする不正貸出判定装置を用いる。
【0026】次に、請求項7記載の不正貸出判定装置
は、請求項2〜6いずれか記載の不正貸出判定装置にお
いて、各パチンコ台で遊技する遊技客を識別する遊技者
識別手段を備えることを特徴とする。この、請求項7記
載の不正貸出判定装置のように、遊技者識別手段を備え
ている場合、不正行為をした遊技者を的確に把握するこ
とができるので好適である。
【0027】また、遊技者識別手段あるいは記録手段と
しては、遊技者のIDを記録したIDカードが好適であ
る。ところで、以上述べた請求項1〜7記載の不正貸出
判定方法及び不正貸出判定装置のように、持球全般につ
いて判定するのではなく、請求項8以下に記載の不正貸
出判定装置のように、個々のパチンコ球、例えば、預
球、手持球、貯球及び移動球に着目して判定してもよ
い。
【0028】このような点に着目したのは、すべてのパ
チンコ台に対して一様に不正貸出判定を行うとコストが
嵩むので、機種等の様々なパラメータによってパチンコ
台毎に異なる不正貸出の態様に応じて必要な不正貸出判
定を行うためである。例えば、預球の返却を要求するた
めのボタンと、貸出球を貸り出すためのボタンとが隣接
して配置され、返却または貸し出されるパチンコ球が同
じルート(例えば台間球貸機)から排出されている場
合、どちらのボタンを押してパチンコ球を排出されてい
るか周囲の遊技客等には区別がつかない。つまり、この
ような場合、預球の返却をするフリをして、貸出球を貸
り出すといったことが考えられる。従って、預球が多く
ある時に不正貸出が行われる可能性が高い。
【0029】そこで、このような場合、預球について不
正貸出判定を行うには、請求項8記載の不正貸出判定方
法を行うことが好ましい。この請求項8記載の不正貸出
判定方法は、各パチンコ台毎に備えられ、遊技者の貸出
要求に応じてパチンコ球を貸し出す貸出装置に対し、不
正な前記貸出要求が行われたか否かを判定する不正貸出
判定方法であって、遊技者が所持しているパチンコ球で
ある持球のうち、パチンコ球の数を直接計数するカウン
タに投入された前記持球を預球とし、該預球の数を表す
預球数を算出し、該預球数が予め定められた貸出上限値
以上であるとき、予め定められた回数の前記貸出要求が
あると、該貸出要求は不正であると判定することを特徴
とする。
【0030】そして請求項8記載の不正貸出判定方法に
好適な装置は、請求項9記載の不正貸出判定装置であ
る。この請求項9記載の不正貸出判定装置は、各パチン
コ台毎に備えられ、遊技者の貸出要求に応じてパチンコ
球を貸し出す貸出装置に対し、不正な前記貸出要求が行
われたか否かを判定する不正貸出判定装置であって、遊
技者が所持しているパチンコ球である持球のうち、パチ
ンコ球の数を直接計数するカウンタに投入された前記持
球を預球とし、該預球の数を表す預球数を算出する預球
計数手段と、該預球数が予め定められた貸出上限値以上
であるとき、予め定められた回数の前記貸出要求がある
と、該貸出要求は不正であると判定する不正判定手段と
を備えることを特徴とする。
【0031】次に、手元球については、請求項10記載
の不正貸出判定方法が好ましい。この請求項10記載の
不正貸出判定方法は、各パチンコ台毎に備えられ、遊技
者の貸出要求に応じてパチンコ球を貸し出す貸出装置に
対し、不正な前記貸出要求が行われたか否かを判定する
不正貸出判定方法であって、遊技者が所持しているパチ
ンコ球である持球の数を表す持球数を算出し、パチンコ
球の数を直接計数するカウンタに遊技途中に投入した前
記持球を預球とし、該預球の数を表す預球数を算出し、
遊技者の手元にあるパチンコ球である手元球の数を表す
手元球数を、前記持球数から前記預球数の差として算出
し、該手元球数が予め定められた貸出上限値以上である
とき、予め定められた回数の前記貸出要求があると、該
貸出要求は不正であると判定することを特徴とする。
【0032】そしてそのような不正貸出判定方法に好適
な装置は、請求項11記載の不正貸出判定装置である。
この請求項11記載の不正貸出判定装置は、各パチンコ
台毎に備えられ、遊技者の貸出要求に応じてパチンコ球
を貸し出す貸出装置に対し、不正な前記貸出要求が行わ
れたか否かを判定する不正貸出判定装置であって、遊技
者が所持しているパチンコ球である持球の数を表す持球
数を算出する持球計数手段と、パチンコ球の数を直接計
数するカウンタに遊技途中に投入した前記持球を預球と
し、該預球の数を表す預球数を算出する預球計数手段
と、遊技者の手元にあるパチンコ球である手元球の数を
表す手元球数を、前記持球数から前記預球数の差として
算出する手持球算出手段と、該手元球数が予め定められ
た貸出上限値以上であるとき、予め定められた回数の前
記貸出要求があると、該貸出要求は不正であると判定す
る不正判定手段とを備えることを特徴とする。
【0033】次に、貯球については、請求項12記載の
不正貸出判定方法が好ましい。この請求項12記載の発
明は、各パチンコ台毎に備えられ、遊技者の貸出要求に
応じてパチンコ球を貸し出す貸出装置に対し、不正な前
記貸出要求が行われたか否かを判定する不正貸出判定方
法であって、前記パチンコ台は、少なくとも、貯蓄した
パチンコ球である貯球の数を表す貯球数が記憶された記
憶媒体から前記貯球数を読み込む第2記憶読込手段を備
え、該第2記憶読込手段にて読み込まれた前記貯球数
が、予め定められた貸出上限値以上であるとき、予め定
められた回数の前記貸出要求があると、該貸出要求は不
正であると判定することを特徴とする。
【0034】そしてそのような不正貸出判定方法に好適
な装置は、請求項13記載の不正貸出判定装置である。
この請求項13記載の不正貸出判定装置は、各パチンコ
台毎に備えられ、遊技者の貸出要求に応じてパチンコ球
を貸し出す貸出装置に対し、不正な前記貸出要求が行わ
れたか否かを判定する不正貸出判定装置であって、少な
くとも、貯蓄したパチンコ球である貯球の数を表す貯球
数が記憶された記憶媒体から前記貯球数を読み込む第2
記憶読込手段と、第2記憶読込手段にて読み込まれた前
記貯球数が、予め定められた貸出上限値以上であると
き、予め定められた回数の前記貸出要求があると、該貸
出要求は不正であると判定する不正判定手段とを備える
ことを特徴とする。
【0035】次に、移動球については、請求項14記載
の不正貸出判定方法が好ましい。この請求項14記載の
発明は、各パチンコ台毎に備えられ、遊技者の貸出要求
に応じてパチンコ球を貸し出す貸出装置に対し、不正な
前記貸出要求が行われたか否かを判定する不正貸出判定
方法であって、遊技終了時に、台移動して遊技するため
のパチンコ球である移動球の数を表す移動球数として、
遊技者が所持しているパチンコ球である持球の数を表す
持球数を算出する持球計数手段で計数した前記持球数
を、予め決められた記憶媒体に記憶し、遊技開始時ある
いは遊技中に、該記憶媒体から前記移動球数を読み込む
第1記憶読込手段にて読み込まれた前記移動球数が、予
め定められた貸出上限値以上であるとき、予め定められ
た回数の前記貸出要求があると、該貸出要求は不正であ
ると判定することを特徴とする。
【0036】そしてそのような不正貸出判定方法に好適
な装置は、請求項15記載の不正貸出判定装置である。
この請求項15記載の不正貸出判定装置は、各パチンコ
台毎に備えられ、遊技者の貸出要求に応じてパチンコ球
を貸し出す貸出装置に対し、不正な前記貸出要求が行わ
れたか否かを判定する不正貸出判定装置であって、遊技
者が所持しているパチンコ球である持球の数を表す持球
数を算出する持球計数手段と、遊技終了時に、台移動し
て遊技するためのパチンコ球である移動球の数を表す移
動球数として、前記持球計数手段で計数した前記持球数
を、予め決められた記憶媒体に記憶し、遊技開始時ある
いは遊技中に、該記憶媒体から前記移動球数を読み込む
第1記憶読込手段と、該第1記憶読込手段にて読み込ま
れた前記移動球数が、予め定められた貸出上限値以上で
あるとき、予め定められた回数の前記貸出要求がある
と、該貸出要求は不正であると判定する不正判定装置と
を備えることを特徴とする。
【0037】ところで、最近では、上述したようないわ
ゆる貯球をすることができるパチンコ店があるが、この
ようなパチンコ店では、遊技途中、遊技者の意志で預球
数を貯球数に自由に変換することができる場合がある。
このような場合、預球数が貸出上限値以上あるときに不
正な貸出要求があるか否かだけの判定を行うと、不正に
貸出球を貸り出そうとする不正遊技者は、預球数が貸出
上限値以上になったら預球数を貯球数に変換し、不正判
定がなされるのを避けた上で不正な貸出要求を行うこと
がある。
【0038】このような不正が行われるのは、一般に、
返却される預球と貸出球とが同じルート(例えば台間球
貸機)から排出されることが多いので、周囲の遊技客や
店員にとって、そのルートから排出されるパチンコ球が
返却された預球なのか貸出球なのか判別がつかないこと
が要因と成っている。つまり、カウンタにパチンコ球を
預ける遊技者は、いわゆる大当りが発生して手元に持球
がいっぱいになったときに持球をカウンタに預けている
ため、その遊技者の手元の持球が無くなくなり預球を返
却することは、周囲の遊技客や店員にとって自然なこと
のように見えるからである。
【0039】つまり、不正遊技者は、カウンタに預けた
預球についてはすべて貯球に変換してしまい、預球を返
却するフリをして貸出球を貸り出すことがあるのであ
る。すなわち、この様な場合は、預球ばかりでなく貯球
についても不正判定を行うと、不正な貸出要求を効果的
に防止することができるのである。
【0040】従って、請求項1、8、10、12及び1
4の不正貸出判定方法、あるいは、請求項2、9、1
1、13及び15の不正貸出判定装置を夫々単独で行っ
てもよいが、パチンコ店の実状に合わせて、請求項1、
8、10、12及び14の不正貸出判定方法、あるいは
請求項2、9、11、13及び15の不正貸出判定装置
を複合的に組み合わせて、不正判定を行えば、より有効
に不正行為を防止することができる。
【0041】
【発明の実施の形態】本件発明が適用される実施例を以
下に示す。図1は、パチンコ台及びその周辺機器の外観
斜視図、図2はパチンコ台を設置するパチンコ島台の斜
視図である。
【0042】まず、本実施例で行われる不正貸出判定処
理は、図1に示すように、パチンコ台1と、遊技者の貸
出要求に応じてパチンコ球を貸し出す台間玉貸機2と、
投入されたパチンコ球を積算して、その積算値を表示す
るカウンタ3とを組み合わせた遊技機aに適用されるも
のである。
【0043】この遊技機aは、図2に示すように、通常
パチンコ島台7に複数台設置され、このうち台間玉貸機
2がパチンコ台1の左側に隣接して配置され、またカウ
ンタ3が台間玉貸機2及びパチンコ台1の下方に隣接し
て配置されている。以下、遊技機aを構成する各装置の
構成について個別に説明する。
【0044】ここで、図3はパチンコ台1、台間玉貸機
2及びこれらに直結し、パチンコ島台7に取り付けられ
た各種装置の概略正面図、図4はカウンタ3の外観斜視
図、図5及び図7はカウンタ3上に玉箱4を設置したと
きのカウンタ3と玉箱4の断面図、図6はカウンタ3上
に玉箱4を設置した様子を示す斜視図である。
【0045】尚、以下、遊技者と対向する側の各装置の
面を正面とよぶ。まず、パチンコ台1は、図3に示すよ
うに、正面側に備えられ、パチンコ球が打ち込まれる遊
技域10と、該遊技域10の下部に取り付けられ、パチ
ンコ球を貯留し、貯留したパチンコ球をパチンコ台1内
に内蔵された後述する発射装置に導く上皿12と、上皿
12の下部に取り付けられ、上皿12から溢れたパチン
コ球を貯留する下皿14と、下皿14の右側に回動自在
に取り付けられ、回動すると発射装置を駆動することが
できる発射ハンドル16とを備えている。
【0046】このうち、遊技域10上には、図示しない
複数の釘と、遊技域10に打ち込まれたパチンコ球を入
賞可能に構成された複数の入賞口100とが散点状に配
置され、また、遊技域10に打ち込まれたパチンコ球の
うち、入賞口100に入賞しなかったパチンコ球を回収
する回収口102が最下部に設けられている。
【0047】また、上皿12の正面には、ボタンスイッ
チで構成される貸出ボタン120及びカード返却ボタン
122と、パチンコ球を貸しだし可能な金額等をデジタ
ル表示する残金表示部124とが設けられている。この
うち、貸出ボタン120は遊技者がパチンコ球の貸出要
求を行うとき押下するボタンであり、カード返却ボタン
122はプリペイドカードの返却要求を行うとき押下す
るボタンである。
【0048】次に、台間玉貸機2は、図3に示すよう
に、その正面に、上部から、硬貨を投入可能に開口する
硬貨投入口20と、台間玉貸機2から上皿12へパチン
コ球を導く導通路22と、プリペイドカードを挿入可能
に開口する挿入口24とを備えている。
【0049】次に、パチンコ島台7は、その内部かつ遊
技機aの上部に、パチンコ台1及び台間玉貸機2に供給
するパチンコ球を貯留する貯留タンク70を備えてい
る。また、この貯留タンク70は、その下部に、後述す
る入賞情報を入力すると、予め定められた数のパチンコ
球を計数しながらパチンコ台1へ供給する賞品球供給装
置76と、後述する貸出許可情報あるいは一部返却情報
を入力すると、各情報に応じた予め定められた数のパチ
ンコ球を計数しながら台間玉貸機2へ供給する供給装置
74を備えている。
【0050】そして、貯留タンク70からパチンコ台1
へ供給されたパチンコ球は、パチンコ台1の内部を通
り、上皿12へ供給される。一方、貯留タンク70から
台間玉貸機2へ供給されたパチンコ球は、導通路22を
介して上皿12へ供給される。尚、本実施例では、賞品
として遊技者に貸し出されるパチンコ球とその他のパチ
ンコ球とを明確にするため、貯留タンク70からパチン
コ台1及び台間玉貸機2に供給して、別々のルートから
上皿12に排出したが、全てのパチンコ球をパチンコ台
から上皿12に供給するようにしてもよいし、台間玉貸
機2から供給してもよい。
【0051】また、パチンコ島台7は、その内部かつ遊
技機aの下部に、パチンコ台1の遊技域10に打ち込ま
れ、入賞口100及び回収口102を介してパチンコ台
1から回収されたパチンコ球を検知するアウト球センサ
72を備えている。次に、カウンタ3は、図4に示すよ
うに、平板状に形成され、後述する玉箱を下皿14との
間に載置することができるテーブル状の本体30を備え
ている。そして、その本体30の厚み方向の上部であっ
て、前記下皿14の直下には、パチンコ球を投入可能に
開口する投入口31を備え、投入口31の左方であって
台間玉貸機2の近傍には、後述する預球数をデジタル表
示する預球数表示部32と、ボタンスイッチで構成され
る一部返却ボタン33及び清算ボタン34と、0〜9ま
での数字等が表示され、それぞれ個別に押下可能な複数
のボタン部からなるテンキー部35とを備えている。こ
のうち、一部返却ボタン33は、投入口31に投入され
た後述する預球の一部返却を要求するとき押下するボタ
ンであり、清算ボタン34は、パチンコ遊技を終了する
とき押下するボタンであり、テンキー部35は、暗唱番
号を入力するものである。
【0052】また、テンキー部35の近傍における、本
体30の正面側であって、その厚み方向中央には、後述
するIDカードをカウンタ3内に挿入可能に開口する挿
入口36が設けられている。さらに、カウンタ3の内部
には、図5に示すように、投入口31に投入されたパチ
ンコ球を導く誘導路37と、誘導路37の途中に配置さ
れ、パチンコ球を1つずつ検知する預球センサ38とが
設けられている。
【0053】尚、カウンタ3内に挿入されるIDカード
は、ICチップを埋め込んだリードライト可能なカード
であり、IDカード所有者の識別番号であるIDデータ
が記憶されており、そして、遊技終了時には後述する移
動球数情報を記憶するものである。ただし、本実施例で
はICチップを埋め込んだICカードを用いたが磁気カ
ード等IDデータを記憶し、移動球数情報をリードライ
トできるものであればどのようなものでもよい。
【0054】次に、玉箱4は、図6に示すように、直方
体状に形成され、その上面が開口した本体40と、玉箱
4をカウンタ3の上に載置したとき、本体40の底面で
あって、投入口31(図4参照)に対向する位置に設け
られ、本体40内に貯留されたパチンコ球を排出可能に
開口する流出口42と、本体40の底面に対して平行に
摺動して、流出口42を開閉するスライド板44と、ス
ライド板44を操作して、流出口42を開閉する、スラ
イド板44と一体に構成された取手46とからなる。
【0055】このように構成された玉箱4からカウンタ
3内にパチンコ球を投入するには、玉箱4を本体30の
上に載置し、取手46を手前に引けばよい。すると、図
7に示すように、取手46とスライド板44は一体に成
型されているので、スライド板44が摺動して流出口4
2が開口する。そして、流出口42が開口すると玉箱4
内に貯留されていたパチンコ球が流出し、投入口31か
ら誘導路37内に導かれるのである。
【0056】以上のように構成されたパチンコ台1、台
間玉貸機2、カウンタ3、パチンコ店内に設置されてい
る後述するホールコンピュータ5及びパチンコ島台7の
内部に備えられ、本実施例の不正貸出判定処理を実行す
るために必要な各装置について、以下詳細に説明する。
【0057】ここで、図8は、パチンコ台1、台間玉貸
機2、カウンタ3、ホールコンピュータ5及びパチンコ
島台7の内部に備えられた各装置及びこれらを結ぶバス
6を示すブロック図である。まず、パチンコ台1は、各
入賞口100に取り付けられ、入賞口100に入賞した
パチンコ球を1つずつ検知し、入賞情報を出力する入賞
口センサ100aと、発射ハンドル16が回動される
と、上皿12から導かれたパチンコ球を遊技域10に打
ち込む発射装置16aを備えている。
【0058】また、パチンコ台1は、上皿12に取り付
けられた貸出ボタン120が押下されると貸出情報を出
力する貸出ボタン制御部120a、カード返却ボタン1
22が押下されるとカード返却情報を出力するカード返
却ボタン制御部122aを備えている。
【0059】さらに、パチンコ台1は、後述する残金情
報を入力すると、その残金情報に応じた金額を残金表示
部124に表示する残金表示制御部124aを備えてい
る。尚、パチンコ台1は、パチンコ台1の各種情報の制
御を行うマイクロコンピュータaと、他の装置との各種
情報の入出力を行うI/O19とを備えている。
【0060】また、以下、入賞口100に入賞したパチ
ンコ球を入賞球とよぶ。次に、台間玉貸機2は、硬貨投
入口20から投入された硬貨を識別して、その硬貨の種
類に応じた投入情報を出力する投入硬貨識別センサ20
bと、挿入口24から挿入されたプリペイドカードに記
憶されている残金情報を読み書きするリードライタ24
bとを備えている。
【0061】また、台間玉貸機2は、パチンコ台1のカ
ード返却ボタン制御部122aからカード返却情報を入
力すると、プリペイドカードを台間玉貸機2から排出す
る排出装置28を備えている。さらに、台間玉貸機2
は、台間玉貸機2の各種情報の制御を行うマイクロコン
ピュータbと、他の装置との各種情報の入出力を行うI
/O29とを備えている。
【0062】尚、プリペイドカードが台間玉貸機2に挿
入口24から挿入されたとき、リードライタ24bはプ
リペイドカードに記憶された残金情報を読み込み、その
残金情報はマイクロコンピュータbに記憶され、さらに
残金表示制御部124aにも出力される。
【0063】そして、マイクロコンピュータbは、貸出
ボタン制御部120aから貸出情報を入力すると前記残
金情報を更新し、更新した新しい残金情報をリードライ
タ24bと残金表示制御部124aとに出力し、後述す
る供給装置74に貸出許可情報を送信する処理を行って
いる。そして、リードライタ24bではプリペイドカー
ドに記憶されている残金情報を書き換え、残金表示制御
部124aでは残金表示部124の表示を切り替えてい
る。
【0064】また、マイクロコンピュータbは、前記残
金情報を更新した際、残金が0になると、さらに、カー
ド返却情報を排出装置28に出力している。すなわち、
排出装置28は、残金が0になり、カード返却情報を入
力すると、プリペイドカードを台間玉貸機2から排出す
る。
【0065】尚、マイクロコンピュータbでは、記憶さ
れた残金情報を更新したとき貸出許可情報を出力してい
るので、残金情報が記憶されていないかあるいは残金情
報が0のとき、すなわち、更新する残金情報がないとき
は、貸出情報を入力しても、貸出許可情報の出力を許可
しないよう処理している。すなわち貸出ボタン120を
押下してもパチンコ球は貸出装置2から貸出されない。
【0066】次に、パチンコ島台7は、入賞口100に
パチンコ球が入賞し、入賞口センサ100aから入賞情
報を入力すると、予め定められた個数ずつ計数しながら
貯留タンク70(図3参照)からパチンコ台1にパチン
コ球を供給する賞品球供給装置76を備えている。ま
た、このパチンコ島台7は、貸出ボタン120が押下さ
れマイクロコンピュータbから貸出許可情報、あるいは
硬貨投入口20に硬貨が投入され、投入硬貨識別センサ
20bから投入情報を入力すると、各情報に応じて予め
定められた数のパチンコ球を貯留タンク70から台間玉
貸機2に供給し、また、後述するカウンタ3に設けられ
た一部返却ボタン制御部33cから一部返却情報を入力
すると予め定められた数のパチンコ球を貯留タンク70
から台間玉貸機2に供給する供給装置74を備えてい
る。
【0067】ここで、貸出許可情報、あるいは投入情報
に応じて貯留タンク70から排出されるパチンコ球、す
なわち代金と引き換えに遊技者に貸し出されるパチンコ
球を貸出球、賞品として遊技者に貸し出されるパチンコ
球を賞品球とよぶ。また、遊技者が所有しているパチン
コ球を持球と、そしてその持球のうちカウンタ3に預け
入れた持球を預球とよぶ。また、一部返却情報に応じて
貯留タンク70から排出されるパチンコ球、すなわち遊
技客の返却要求に応じて返却された預球を一部返却球と
よぶ。さらに、遊技域10に打ち出されたパチンコ球を
アウト球とよぶ。
【0068】また賞品球供給装置76で計数された賞品
球の数は賞品球情報として出力され、供給装置74で計
数された貸出球あるいは一部返却球の数は、貸出球情報
あるいは返却球情報として出力される。また、パチンコ
島台7は、パチンコ台1の遊技域10に打ち出され入賞
口100及び回収口102から回収されたアウト球を1
つずつ検知し、アウト球情報を出力するアウト球センサ
72を備えている。
【0069】さらに、パチンコ島台7は、マイクロコン
ピュータeと、他の装置との各種情報の入出力を行うI
/O79とを備えている。尚、前記賞品球排出装置76
及び供給装置74は、貸出球、一部返却球及び賞品球と
を区別して台間玉貸機2あるいはパチンコ台1に供給で
きるのであれば、同じ装置であってもよい。
【0070】また、これら各装置(72,74,76)
は、パチンコ台1に取り付けられていてもよい。次に、
カウンタ3は、前記預球センサ38(図7参照)を備
え、誘導路37を通過するパチンコ球を1つ1つ検知
し、その検知した情報を預球情報として出力している。
【0071】また、一部返却ボタン33が押下される
と、一部返却情報を出力する一部返却ボタン制御部33
cと、清算ボタン34が押下されると、清算情報を出力
する清算ボタン制御部34cとを備え、テンキー部35
が操作されると、暗唱番号を表すテンキー情報を出力す
るテンキー制御部35cとを備えている。
【0072】さらに、挿入口36から挿入され、カウン
タ3内に収納されたIDカードからIDデータを読み込
み、また、IDカードに記憶された移動球数情報及び貯
球数情報を記憶及び読込自在な記憶読込装置362と、
後述するIDカード排出情報を入力すると、カウンタ3
内に収納されたIDカードを排出するIDカード排出装
置364とを備えている。
【0073】また、後述する預球数情報を入力すると、
その預球数情報で表される預球の数を預球数表示部32
に表示する預球数表示制御部320を備えている。尚、
カウンタ3の内部には、カウンタ3の各種情報の制御を
行うマイクロコンピュータcと、他の装置との各種情報
の入出力を行うI/O39とを備えている。
【0074】ここで、移動球とは、いわゆる台移動を行
なうとき、先にパチンコ球技を行なっていたパチンコ台
で獲得した持球であり、移動球数はその数を表し、移動
球数情報は、移動球数を表す信号である。また、貯球と
は、営業日を越えて貯蓄可能な持球であり、貯球数はそ
の数を表し、貯球数情報は貯球数を表す信号である。
【0075】次に、ホールコンピュータ5には、前記I
Dデータと照合を行うための照合用IDデータを記憶し
た照合用IDデータ記憶手段50を備えている。尚、ホ
ールコンピュータ5の内部には、各種情報の制御を行う
マイクロコンピュータdと、他の装置との各種情報の入
出力を行うI/O59とを備えている。
【0076】以上のように構成され、本件発明を適用す
るパチンコ台1、台間玉貸機2、カウンタ3、ホールコ
ンピュータ5及びパチンコ島台7において行われる不正
貸出判定処理について、図9〜図12のフローチャート
を参照して説明する。ここで、図9は遊技前処理、図1
0は持球数計数処理、図11は不正判定処理、図12は
遊技終了処理を説明するためのフローチャートである。
【0077】本実施例の不正貸出判定処理は、遊技前処
理、持球数計数処理、不正判定処理及び遊技終了処理の
総称である。まず、パチンコ遊技を開始するためIDカ
ードを挿入口36に挿入すると、カードリーダ362に
よりIDデータが読み込まれ、遊技環境を整えるための
遊技前処理(S1)が実行される。
【0078】そして、遊技中は、遊技者の持球を把握す
るための持球数計数処理(S2)と、不正な貸し出しが
行われているか否かを判定する不正判定処理(S3)と
が行われ、清算ボタン34が押下され清算情報が出力さ
れると、遊技終了処理(S4)が行われる。
【0079】以下、各処理について詳細に説明する。ま
ず、遊技前処理(S1)が開始されると、まず、図9に
示すように、カウンタ3のマイクロコンピュータcで、
挿入口36からカウンタ3内にIDカードが収納され、
カードリーダ362によりIDデータが読み込まれたか
否かを判定し(S10)、次に、テンキー部35が操作
され、テンキー制御部35cから、遊技者の暗証番号が
テンキー情報として出力されたか否かを判定する(S1
1)。
【0080】そして、これらの判定(S10,S11)
の内何れかで否定判定されれば、再び同処理(S10,
S11)を繰り返す。一方、これらの判定(S10,S
11)で何れも肯定判定されれば、IDデータ及びテン
キー情報を、ホールコンピュータ5に出力する。する
と、ホールコンピュータ5のマイクロコンピュータd
が、照合用IDデータ記憶手段50に記憶されている照
合用IDデータ中に、入力されたIDデータが存在する
か否か、及び入力されたIDデータとテンキー情報が正
当な組合せか否かを照合する(S12)。
【0081】該照合(S12)の結果、何れか一方でも
否定判定された場合は、不正なIDカードが使用されて
いると判断し、カウンタ3のマイクロコンピュータcが
IDカード排出情報を生成して、IDカード排出装置3
64に出力して動作させ、IDカードをカウンタ3外に
排出し(S13)、本処理S1を終了する。
【0082】一方、肯定判定された場合は、以下、パチ
ンコ台1のマイクロコンピュータaが発射装置16aの
作動を許可し(S14)、台間玉貸機2のマイクロコン
ピュータbが供給装置74による貸出球の台間玉貸機2
への供給を許可して(S15)、遊技機aをパチンコ遊
技ができる環境に整える。そして、カウンタ3のマイク
ロコンピュータcがカードリーダ362を動作させ、I
Dカードに記憶された移動球数情報を読み込み、該記移
動球数情報をパチンコ島台7のマイクロコンピュータe
に出力して(S16)、本処理S1を終了する。
【0083】次に、遊技前処理(S1)によりパチンコ
遊技が可能な状況になったパチンコ台で遊技中に行われ
る処理について説明する。遊技中は、持球数計数処理
(S2)と、不正判定処理(S3)が行われる。まず、
持球数計数処理(S2)について、図10を用いて説明
する。
【0084】この持球数計数処理(S2)は、パチンコ
島台7のマイクロコンピュータeで行われ、遊技者が所
有する持球の数を正確に把握するための処理である。ま
ず持球計数処理(S2)では、遊技前処理(S1)のS
12で遊技機aでパチンコ遊技が許可されたか否かが判
定され(S20)、その判定で肯定判定されるまで、以
下の処理を待つ。そしてその判定(S20)で肯定判定
されると、次に移動球数情報が入力されたか否かを判定
する(S21)。この判定(S21)で肯定判定される
と、以下の処理で持球の計数値である持球数を積算する
場合、持球数として移動球数を積算する(S22)よう
設定する。一方、否定判定された場合は、当該設定を行
なわずに以下の処理を行なう。
【0085】そして、以下持球を積算する処理として
は、まず、供給装置74から出力された貸出球情報をマ
イクロコンピュータeが入力して、貸出球の数を積算
し、その積算値である貸出球数を算出する貸出球数積算
処理(S23)を行う。また、賞品球供給装置76から
出力された賞品球情報をマイクロコンピュータeが入力
して賞品球の数を積算し、その積算値である賞品球数を
算出する賞品球数積算処理(S24)を行い、さらに、
アウト球センサ72からアウト球情報を入力して、アウ
ト球の数を積算し、その積算値であるアウト球数を算出
するアウト球数積算処理(S25)を行っている。
【0086】そして、計数処理(S26)では、貸出球
数及び賞品球数の和である供給球和から、アウト球数を
引いた差を計数し、その計数値を持球数として算出する
処理が行われる。このとき、先に述べたように、移動球
数が設定されている場合は、さらにこの移動球数が積算
される。
【0087】そして最後に、これら貸出球数積算処理
(S23)から計数処理(S26)までは、清算ボタン
34が押下され、清算ボタン情報が清算ボタン制御部3
4cから出力されるまで、繰り返し行われる(S2
7)。尚、カウンタ3のマイクロコンピュータcでは、
カウンタ3に持球が投入され、預球センサ72から預球
情報を入力すると、カウンタ3に投入された持球を預球
として積算し、預球の積算値である預球数を表す預球数
情報を、預球数表示制御部320に出力して、預球数を
預球数表示部32に表示する処理を行っている。
【0088】また、パチンコ島台7のマイクロコンピュ
ータeに、カウンタ3の一部返却ボタン制御部33cか
ら出力された一部返却情報が入力されると、供給装置7
4は、予め定められた数の預球の一部を台間玉貸機2を
介して上皿12に返却する。その際、供給装置74から
は返却球情報が出力され、パチンコ島台7のマイクロコ
ンピュータeでは、返却球情報に基づき一部返却した預
球の数を積算した積算値である一部返却球数を算出す
る。そして算出した一部返却球数に関する情報をカウン
タ3に出力し、カウンタ3のマイクロコンピュータcで
は、記憶している預球数情報を、一部返却球情報を差し
引いた新たな預球数情報に書き換え、その新しい預球数
情報を預球数表示制御部32cに出力し、預球数表示部
32に表示されている預球数を新たな預球数に切り替え
る処理を行っている。
【0089】次に、不正判定処理(S3)について図1
1を用いて説明する。この不正判定処理(S3)は、カ
ウンタ3のマイクロコンピュータcで行われ、遊技者が
貸出上限値以上の持球を手元に所有しているにも関わら
ず、パチンコ球の貸出要求を行ったとき、その貸出要求
を不正行為であると判定する処理である。
【0090】この不正判定処理(S3)を開始すると、
まず、持球数計数処理(S2)で計数された持球数が貸
出上限値xよりも多いか否かが判定される(S30)。
次に、この判定(S30)で肯定判定されると、次に貸
出要求があったか否か、つまり貸出ボタン制御部120
aから貸出情報が出力されているか否かを判定する(S
31)。
【0091】そして何れの判定でも、肯定判定された場
合は、不正なパチンコ球の貸出要求が行われたと判定さ
れ、パチンコ台1及び台間玉貸機2へ、発射装置16a
(S32)、及び供給装置74(S33)の作動の禁止
する情報を出力する。尚、この不正判定処理S3は、パ
チンコ遊技中常時行われる。
【0092】また、S31の判定では、複数回連続して
貸出情報が入力されたり、所定期間内に複数回の貸出要
求があった場合に不正な貸出要求があったと判定して、
肯定判定するようにしてもよい。次に、遊技終了処理S
4について図12を用いて説明する。
【0093】この遊技終了処理S4は、カウンタ3のマ
イクロコンピュータcで行われ、遊技者が遊技を終了す
るときに行う処理である。この遊技終了処理S4では、
まず、遊技者がパチンコ遊技を終了し、持球をカウンタ
3に投入した後、清算ボタン34が押下され、清算ボタ
ン制御部34cから清算情報が出力されたか否かを判定
する処理(S40)を行う。
【0094】そして、この判定(S40)で肯定判定が
なされると、パチンコ台1及びパチンコ島台7へ、発射
装置16aの作動を禁止し(S41)、供給装置74の
作動を禁止する(S42)ことを命令する情報を出力す
る処理を行う。そして、持球数計数処理(S2)で計数
された持球数情報をカードリーダ362に出力し、ID
カードに持球数情報を移動球数情報として書き込む処理
(S43)を行なう。そしてさらに、IDカード排出情
報をIDカード排出装置364に出力して、IDカード
をカウンタ3の外部に排出し(S44)、持球計数処理
S2で算出されている貸出球数等の算出値を0クリアす
る処理(S45)を行う。
【0095】尚、遊技者が持球を持っていないときも、
遊技者は清算ボタン34を押下する。すなわち、持球を
所有している場合もしていない場合も清算ボタン34を
押下することによって、遊技を終了する。
【0096】このように、持球を所有している場合もし
ていない場合も遊技者に清算ボタン34を押下させてい
るのは、清算ボタン34の押し忘れを防止するためであ
る。つまり、パチンコ遊技を終了したとき、このように
構成されていなければ、持球を所有していない遊技者
は、IDカードだけ持って席を立ってしまい、清算ボタ
ン34が押下されない可能性があるからである。すなわ
ち、清算ボタン34を押下してはじめてIDカードをカ
ウンタ3内から取り出せるようにすれば、IDカードを
取り忘れる場合以外は、必ず清算ボタン34が押下され
るからである。
【0097】以上説明した不正貸出判定処理を実行する
と以下のような効果がある。まず、持球数計数処理(S
2)において持球数を正確に把握し、不正判定処理(S
3)において貸出上限値x以上の持球を遊技者が所有し
(S30)、しかもパチンコ球の貸出要求が行われたと
き(S31)、パチンコ球の貸し出しを禁止し(S3
3)、供給装置74を停止している(S34)ので、仮
に偽造プリペイドカードにより不正にパチンコ球が貸し
出されても、損害を最小限に押さえることができる。
【0098】ここで、上記発明の判定の基準となる貸出
上限値xは、遊技者が、ある個数以上の持球を持ってい
るため、通常パチンコ球を貸り出す必然性がないとし
て、経験則等に基づいて任意に定められる値であり、例
えば、50〜100個である。次に、遊技前処理S1に
より、カウンタ3に挿入されたIDカードが適正なもの
か否を、暗証番号と適正な組合せか否かを判定して(S
10〜S12)、遊技者の身元を確実に把握できるの
で、不正判定処理S3により不正行為があると判定され
た場合、その不正行為を行った遊技者を特定し、再犯を
防止することができる。
【0099】尚、本実施例では、IDカードに持球数を
移動球数として記憶したが、移動球数をホールコンピュ
ータ5等にIDデータと関連付けて記憶しておき、不正
判定処理S3を行うときに、カウンタ3に収納されてい
るIDカードのIDデータと関連付けられている移動球
数を読みだすようにしてもよい。
【0100】尚、上記実施例では、アウト球は、アウト
球センサ72で検知して計数したが、回収口102にセ
ンサを取り付け、該センサで検知されたパチンコ球を入
賞口センサ100aで検知されたパチンコ球と共に計数
して、その計数値をアウト球数としてもよい。
【0101】また、不正判定処理(S3)では、不正行
為を防止するため発射装置を停止する等の処理(S3
2,S33)を行っているが、そのほか警報等を鳴らす
などの不正行為を防止するため措置を禁止するものでは
なく、その他あらゆる措置を行ってもよい。
【0102】さらに、上記実施例では、従来遊技状態を
管理するため用いていたデータを流用したため、貸出球
及び賞品球を別々に計数したが、貸出球数及び賞品球数
は供給球数としてまとめて計数してもよい。次に、本実
施例では、IDカードを挿入しないとパチンコ遊技を始
めることができず(S10〜S12)、IDカードに移
動球数情報が記憶されていれば、移動球数を積算して持
球数を計数している(S2)。従って、台移動を許可す
るパチンコ店で、本実施例の不正貸出判定処理(S1〜
S4)を実行すれば、台移動を行っても、移動先のパチ
ンコ台では、移動前のパチンコ台で獲得した持球も含め
て積算し、その積算値である持球数が貸出上限値以上で
あるか否かの判定を行っているので(S3)、持球を持
って移動した移動先のパチンコ台でも不正な貸出要求を
防止することができる。
【0103】ところで、本実施例の供給装置74は、本
件発明の貸出装置に該当する。また、本実施例の不正判
定処理(S3)のS30及びS31は、本件発明の不正
判定手段に該当する。また、実施例の持球数計数処理
(S2)は、本件発明の持球計数手段に該当する。ま
た、本実施例の貸出球積算積算処理(S23)及び賞品
球積算処理(S24)は、本発明の供給球積算手段に、
一方、アウト球積算処理(S25)は、本発明のアウト
球積算手段に該当する。また、本実施例のIDカード
は、本件発明の記憶媒体及び遊技者識別媒体に該当す
る。また、本実施例のS21、S22及びS22は、本
件発明の第1積算手段に該当する。
【0104】尚、上記実施例では、IDカードに記憶さ
れた移動球数情報から移動球数を持球数に積算している
が(S26)、移動球数情報に基づいて遊技客の返却要
求に応じて返却した移動球の数を積算してもよい。ま
た、IDカードに記憶されている貯球数情報で表される
貯球数を積算してもよいし、貯球数情報に基づいて遊技
客の返却要求に応じて返却した貯球の数を積算してもよ
い。
【0105】但し、貯球数を積算する場合、貯球数を交
換比率等で補正して積算することが望ましい。また、上
記実施例では、持球の数が貸出上限値以上であるとき貸
出要求があると不正であると判定している(S30,S
31)が、カウンタ3に投入した預球が貸出上限値以上
あるとき貸出要求があると、不正であると判定してもよ
いし、手元にある持球(以下「手元玉」という。)が貸
出上限値以上あるとき、貸出要求があると不正であると
判定してもよい。このとき、手元玉は持球数計数処理
(S2)で計数した持球数から、カウンタ3で計数した
預球数を差し引いて求めることができる。
【0106】さらに、カードリーダ362で読み込まれ
たIDカードに記憶されていた貯球数情報で表される貯
球数あるいは移動球が貸出上限値以上あるとき貸出要求
があると、不正であると判定してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例のパチンコ台及びその周辺機器の外
観斜視図である。
【図2】 本実施例のパチンコ台を設置する設置土台の
斜視図である。
【図3】 本実施例のパチンコ台及び台間玉貸機の概略
正面図である。
【図4】 本実施例のカウンタの外観斜視図である。
【図5】 本実施例のカウンタ上に玉箱を設置したとき
のカウンタと玉箱の断面図である。
【図6】 本実施例のカウンタ上に玉箱を設置する様子
を示す斜視図である。
【図7】 本実施例のカウンタ上に玉箱設置したときの
カウンタと玉箱の断面図である。
【図8】 本実施例のパチンコ台、台間玉貸機、カウン
タ、ホールコンピュータ及びパチンコ島台の内部構成と
これらを結ぶバスを示すブロック図である。
【図9】 本実施例の遊技前処理のフローチャートであ
る。
【図10】 本実施例の持球数計数処理のフローチャー
トである。
【図11】 本実施例の不正判定処理のフローチャート
である。
【図12】 本実施例の遊技終了処理のフローチャート
である。
【符号の説明】
1…パチンコ台、2…台間玉貸機、3…カウンタ、4…
玉箱、5…ホールコンピュータ、6…バス、7…パチン
コ島台、10…遊技域、12…上皿、14…下皿、16
…発射ハンドル、16a…発射装置、19…I/O、2
0…硬貨投入口、20b…投入硬貨識別センサ、22…
導通路、24…挿入口、24b…リードライタ、28…
排出装置、29…I/O、30…テーブル部、30…本
体、31…投入口、32…預球数表示部、33…一部返
却ボタン、33c…一部返却ボタン制御部、34…清算
ボタン、34c…清算ボタン制御部、35…テンキー
部、35c…テンキー制御部、36…挿入口、37…誘
導路、38…預球センサ、39…I/O、40…本体、
42…流出口、44…スライド板、46…取手、50…
照合用IDデータ記憶手段、59…I/O、70…貯留
タンク、72…アウト球センサ、74…供給装置、76
…賞品球供給装置、79…I/O、100…入賞口、1
00a…入賞口センサ、102…回収口、120…貸出
ボタン、120a…貸出ボタン制御部、122…カード
返却ボタン、122a…カード返却ボタン制御部、12
4…残金表示部、124a…残金表示制御部、126…
終了ボタン、320…預球数表示制御部、362…記憶
読込装置、364…IDカード排出装置

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各パチンコ台毎に備えられ、遊技者の貸
    出要求に応じてパチンコ球を貸し出す貸出装置に対し、
    不正な前記貸出要求が行われたか否かを判定する不正貸
    出判定方法であって、 遊技者が所持しているパチンコ球である持球の数を表す
    持球数を算出し、 該持球数が予め定められた貸出上限値以上であるとき、
    予め定められた回数の前記貸出要求があると、該貸出要
    求は不正であると判定することを特徴とする不正貸出判
    定方法。
  2. 【請求項2】 各パチンコ台毎に備えられ、遊技者の貸
    出要求に応じてパチンコ球を貸し出す貸出装置に対し、
    不正な前記貸出要求が行われたか否かを判定する不正貸
    出判定装置であって、 遊技者が所持しているパチンコ球である持球の数を表す
    持球数を算出する持球計数手段と、 該持球計数手段で算出した前記持球数が予め定められた
    貸出上限値以上であるとき、予め定められた回数の前記
    貸出要求があると、該貸出要求は不正であると判定する
    不正判定手段とを備えることを特徴とする不正貸出判定
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の不正貸出判定装置におい
    て、 前記持球計数手段は、 遊技者に貸し出されたパチンコ球である供給球の数を表
    す供給球数を算出する供給球積算手段と、 前記パチンコ台の遊技域に打ち込まれたパチンコ球であ
    るアウト球の数を表すアウト球数を算出するアウト球積
    算手段と、 を備え、 前記供給球数から前記アウト球数を差し引いた値を前記
    持球数として算出することを特徴とする不正貸出判定装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の不正貸出判定装置におい
    て、 前記供給球積算手段は、 前記貸出装置から貸し出されたパチンコ球である貸出球
    の数を表す貸出球数を算出する貸出球積算手段と、 前記パチンコ台の遊技域に設けられた入賞口にパチンコ
    球が入賞し、該入賞に対する賞品として、遊技者に貸し
    出されるパチンコ球である賞品球の数を表す賞品球数を
    算出する賞品球積算手段とを備え前記貸出球数及び前記
    賞品球数の和を前記供給球数として算出することを特徴
    とする不正貸出判定装置。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4何れか記載の不正貸出判定
    装置において、 遊技終了時に、台移動して遊技するためのパチンコ球で
    ある移動球の数を表す移動球数として、前記持球計数手
    段で計数した前記持球数を、予め決められた記憶媒体に
    記憶し、遊技開始時あるいは遊技中に、該記憶媒体から
    前記移動球数を読み込む第1記憶読込手段と、 第1前記記憶読込手段にて読み込まれた前記移動球数の
    うち、少なくとも前記移動球数に基づいて返却された前
    記移動球の数を、前記持球計数手段が計数する前記持球
    数に積算する第1積算手段とを備えることを特徴とする
    不正貸出判定装置。
  6. 【請求項6】 請求項2〜5何れか記載の不正貸出判定
    装置において、 少なくとも、貯蓄したパチンコ球である貯球の数を表す
    貯球数が記憶された記憶媒体から前記貯球数を読み込む
    第2記憶読込手段と、 前記第2記憶読込手段にて読み込まれた前記貯球数のう
    ち、少なくとも前記貯球数に基づいて返却された前記貯
    球の数を、前記持球計数手段が計数する前記持球数に積
    算する第2積算手段とを備えることを特徴とする不正貸
    出判定装置。
  7. 【請求項7】 請求項2〜6いずれか記載の不正貸出判
    定装置において、 各パチンコ台で遊技する遊技客を識別する遊技者識別手
    段を備えることを特徴とする不正貸出判定装置。
  8. 【請求項8】 各パチンコ台毎に備えられ、遊技者の貸
    出要求に応じてパチンコ球を貸し出す貸出装置に対し、
    不正な前記貸出要求が行われたか否かを判定する不正貸
    出判定方法であって、 遊技者が所持しているパチンコ球である持球のうち、パ
    チンコ球の数を直接計数するカウンタに投入された前記
    持球を預球とし、該預球の数を表す預球数を算出し、 該預球数が予め定められた貸出上限値以上であるとき、
    予め定められた回数の前記貸出要求があると、該貸出要
    求は不正であると判定することを特徴とする不正貸出判
    定方法。
  9. 【請求項9】 各パチンコ台毎に備えられ、遊技者の貸
    出要求に応じてパチンコ球を貸し出す貸出装置に対し、
    不正な前記貸出要求が行われたか否かを判定する不正貸
    出判定装置であって、 遊技者が所持しているパチンコ球である持球のうち、パ
    チンコ球の数を直接計数するカウンタに投入された前記
    持球を預球とし、該預球の数を表す預球数を算出する預
    球計数手段と、 該預球数が予め定められた貸出上限値以上であるとき、
    予め定められた回数の前記貸出要求があると、該貸出要
    求は不正であると判定する不正判定手段とを備えること
    を特徴とする不正貸出判定装置。
  10. 【請求項10】 各パチンコ台毎に備えられ、遊技者の
    貸出要求に応じてパチンコ球を貸し出す貸出装置に対
    し、不正な前記貸出要求が行われたか否かを判定する不
    正貸出判定方法であって、 遊技者が所持しているパチンコ球である持球の数を表す
    持球数を算出し、 パチンコ球の数を直接計数するカウンタに遊技途中に投
    入した前記持球を預球とし、該預球の数を表す預球数を
    算出し、 遊技者の手元にあるパチンコ球である手元球の数を表す
    手元球数を、前記持球数から前記預球数の差として算出
    し、 該手元球数が予め定められた貸出上限値以上であると
    き、予め定められた回数の前記貸出要求があると、該貸
    出要求は不正であると判定することを特徴とする不正貸
    出判定方法。
  11. 【請求項11】 各パチンコ台毎に備えられ、遊技者の
    貸出要求に応じてパチンコ球を貸し出す貸出装置に対
    し、不正な前記貸出要求が行われたか否かを判定する不
    正貸出判定装置であって、 遊技者が所持しているパチンコ球である持球の数を表す
    持球数を算出する持球計数手段と、 パチンコ球の数を直接計数するカウンタに遊技途中に投
    入した前記持球を預球とし、該預球の数を表す預球数を
    算出する預球計数手段と、 遊技者の手元にあるパチンコ球である手元球の数を表す
    手元球数を、前記持球数から前記預球数の差として算出
    する手持球算出手段と、 該手元球数が予め定められた貸出上限値以上であると
    き、予め定められた回数の前記貸出要求があると、該貸
    出要求は不正であると判定する不正判定手段とを備える
    ことを特徴とする不正貸出判定装置。
  12. 【請求項12】 各パチンコ台毎に備えられ、遊技者の
    貸出要求に応じてパチンコ球を貸し出す貸出装置に対
    し、不正な前記貸出要求が行われたか否かを判定する不
    正貸出判定方法であって、 前記パチンコ台は、少なくとも、貯蓄したパチンコ球で
    ある貯球の数を表す貯球数が記憶された記憶媒体から前
    記貯球数を読み込む第2記憶読込手段を備え、 該第2記憶読込手段にて読み込まれた前記貯球数が、予
    め定められた貸出上限値以上であるとき、予め定められ
    た回数の前記貸出要求があると、該貸出要求は不正であ
    ると判定することを特徴とする不正貸出判定方法。
  13. 【請求項13】 各パチンコ台毎に備えられ、遊技者の
    貸出要求に応じてパチンコ球を貸し出す貸出装置に対
    し、不正な前記貸出要求が行われたか否かを判定する不
    正貸出判定装置であって、 少なくとも、貯蓄したパチンコ球である貯球の数を表す
    貯球数が記憶された記憶媒体から前記貯球数を読み込む
    第2記憶読込手段と、 第2記憶読込手段にて読み込まれた前記貯球数が、予め
    定められた貸出上限値以上であるとき、予め定められた
    回数の前記貸出要求があると、該貸出要求は不正である
    と判定する不正判定手段とを備えることを特徴とする不
    正貸出判定装置。
  14. 【請求項14】 各パチンコ台毎に備えられ、遊技者の
    貸出要求に応じてパチンコ球を貸し出す貸出装置に対
    し、不正な前記貸出要求が行われたか否かを判定する不
    正貸出判定方法であって、 前記パチンコ台は、遊技終了時に、台移動して遊技する
    ためのパチンコ球である移動球の数を表す移動球数とし
    て、遊技者が所持しているパチンコ球である持球の数を
    表す持球数を算出する持球計数手段で計数した前記持球
    数を、予め決められた記憶媒体に記憶し、遊技開始時あ
    るいは遊技中に、該記憶媒体から前記移動球数を読み込
    む第1記憶読込手段を備え、 該第1記憶読込手段にて読み込んだ前記移動球数が、予
    め定められた貸出上限値以上であるとき、予め定められ
    た回数の前記貸出要求があると、該貸出要求は不正であ
    ると判定することを特徴とする不正貸出判定方法。
  15. 【請求項15】 各パチンコ台毎に備えられ、遊技者の
    貸出要求に応じてパチンコ球を貸し出す貸出装置に対
    し、不正な前記貸出要求が行われたか否かを判定する不
    正貸出判定装置であって、 遊技者が所持しているパチンコ球である持球の数を表す
    持球数を算出する持球計数手段と、 遊技終了時には、台移動して遊技するためのパチンコ球
    である移動球の数を表す移動球数として、前記持球計数
    手段で計数した前記持球数を、予め決められた記憶媒体
    に記憶し、遊技開始時あるいは遊技中には、該記憶媒体
    から前記移動球数を読み込む第1記憶読込手段と、 該第1記憶読込手段にて読み込まれた前記移動球数が、
    予め定められた貸出上限値以上であるとき、予め定めら
    れた回数の前記貸出要求があると、該貸出要求は不正で
    あると判定する不正判定装置とを備えることを特徴とす
    る不正貸出判定装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005304934A (ja) * 2004-04-23 2005-11-04 Samii Kk 回胴式遊技機及び回胴式遊技機における不正払出防止方法
JP2006051077A (ja) * 2004-08-10 2006-02-23 Daikoku Denki Co Ltd 遊技場用管理システム
JP2010162248A (ja) * 2009-01-16 2010-07-29 Sankyo Co Ltd 遊技用管理装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005304934A (ja) * 2004-04-23 2005-11-04 Samii Kk 回胴式遊技機及び回胴式遊技機における不正払出防止方法
JP2006051077A (ja) * 2004-08-10 2006-02-23 Daikoku Denki Co Ltd 遊技場用管理システム
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