JPH1131924A - 直接ディジタル周波数シンセサイザ、位相同期形周波数シンセサイザ及び送受信装置 - Google Patents

直接ディジタル周波数シンセサイザ、位相同期形周波数シンセサイザ及び送受信装置

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JPH1131924A
JPH1131924A JP9186766A JP18676697A JPH1131924A JP H1131924 A JPH1131924 A JP H1131924A JP 9186766 A JP9186766 A JP 9186766A JP 18676697 A JP18676697 A JP 18676697A JP H1131924 A JPH1131924 A JP H1131924A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低スプリアスで小形な直接ディジタル周波数
シンセイザ等を得ることを目的とする。 【解決手段】 この直接ディジタル周波数シンセサイザ
(DDS)100Cは、入力した周波数設定データを累
算し累算結果を位相データ(θ1+θ2)として出力する
位相アキュムレータ10と、前記位相データの上位ビッ
ト(θ1)に基づき正弦波の振幅データ(sin(2π
θ1))を出力するメモリ21B、前記位相データの上
位ビット(θ1)及び下位ビット(θ2)に基づき振幅補
正値(cos(2πθ1)・(2πθ2))を演算出力す
る振幅補正値演算手段24、並びに前記正弦波の振幅デ
ータ(sin(2πθ1))及び前記振幅補正値(co
s(2πθ1)・(2πθ2))を加算出力する加算器2
3を有する位相・振幅変換手段20Cとを備えた。 【効果】 メモリの容量を縮小することができ、小型化
及び低コスト化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、無線通信システ
ムの送受信装置に用いられる直接ディジタル周波数シン
セサイザ(Direct Digital Frequency Synthesizer、以
下「DDS」と略記する。)に関するものである。特
に、小形化及び低スプリアス化を実現したDDSに関す
るものである。また、上記DDSを基準発振器として使
用した位相同期形周波数シンセサイザ(以下、「PLL
シンセサイザ」と略記する。)に関するものである。さ
らに、上記DDSあるいはPLLシンセサイザを基準発
振器として使用した送受信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下の説明では位相データを表す記号と
して「Θ」、あるいは「θ」を用いる。この「Θ」ある
いは「θ」は0から1までの範囲の離散値である。
【0003】従来のDDS(直接ディジタル周波数シン
セサイザ)について図15、図16及び図17を参照し
ながら説明する。図15は、例えば、1981年5月に
開催されたIEEE 35th. Ann. Frequency Control Sympos
iumの論文集の406ページから414ページに掲載されたA.
L.Bramble, "Direct Digital Frequency Synthesis"に
示された従来のDDSの構成を示すブロック図である。
また、図16は、位相データの打ち切りによる誤差とス
プリアスの関係を示す図である。さらに、図17は、位
相データのワード長に対するスプリアスレベル、メモリ
の容量の関係を示す図である。
【0004】図15において、100はDDS(直接デ
ィジタル周波数シンセサイザ)、200は基準クロック
(fck)、300は周波数設定データ設定手段である。
【0005】また、同図において、10は位相アキュム
レータ、20は位相・振幅変換手段、30はディジタル
-アナログ変換器(Digital-Analog Converter、以下「D
AC」と略記する。)である。さらに、一般に、位相・
振幅変換手段20には、位相データをアドレスとし、正
弦波の振幅データが格納されている正弦波用メモリ21
が使用されている。
【0006】このDDS100では、まず位相アキュム
レータ10において周波数設定デ−タk(ワード長Lビ
ット)を累算する。この累算結果(ワード長Lビット)
の上位Mビットを位相データΘとし出力する。つぎに、
この正弦波用メモリ21において正弦波の振幅デ−タs
in(2πΘ)(ワード長Nビット)に変換する。そし
て、DAC30においてアナログ波形に変換する(出力
周波数fd)。以上のディジタル演算は基準クロック2
00に同期して実施される。
【0007】図15に示すDDS100の出力周波数f
dは次の式(1)で与えられる。ただし、fckは基準ク
ロック200の出力周波数である。
【0008】 fd=k・fck/2L ・・・式(1)
【0009】式(1)からも明らかなように、このDD
S100では周波数設定データkのワード長を多ビット
化することにより、他の特性の劣化をきたさずに容易に
高周波数分解能が得られる。また、DDS100では、
ディジタル演算により出力波を生成するため、高速に周
波数を変化できる利点がある。
【0010】このようなDDS100のメモリ21の容
量Sは次の式(2)で与えられる。ただし、Mは位相デ
ータΘのワード長、Nは正弦波の振幅デ−タのワード長
である。
【0011】 S=2M・N(bits) ・・・式(2)
【0012】例えば、M=14ビット、N=12ビット
とすると、S≒197kbitになる。従い、DDS1
00のチップサイズに対しメモリ21が支配的となる。
そのためチップサイズを縮小しコストを低減するために
は、メモリ21の容量Sを縮小する必要がある。
【0013】このようなメモリ21の容量Sの縮小のた
め、DDS100では(位相データΘのワード長M)<
(周波数設定データkのワード長L)としている。その
結果、図16(a)に示すような位相データΘの打ち切
り誤差が生じる。そして、図16(b)に示すような打
ち切り誤差に起因するスプリアスが生じる。図17に位
相データΘのワード長Mに対するスプリアスレベルとメ
モリの容量との関係を示す。図17からわかるように、
スプリアスレベルとメモリの容量とは相反する関係があ
り、これらを考慮して位相データΘのワード長Mが決定
される。
【0014】このスプリアスを緩和しかつメモリ21の
容量を抑制する手法の1つが1984年8月に開催され
たIEEE Journal of Solid State Circuitsの論文集の49
7ページから505ページに掲載されたD.A.Sunderland, "C
MOS/SOS Frequency Synthesizer LSI Circuit for Spre
ad Spectrum Communications"に記載されている。本手
法では、正弦波の90゜毎の対称性の関係を用いること
でメモリの容量の圧縮を図っている。図18に本手法を
用いた他の従来のDDSの構成を示す。
【0015】図18において、100AはDDS(直接
ディジタル周波数シンセサイザ)、300は周波数設定
データ設定手段である。
【0016】また、同図において、10は位相アキュム
レータ、20Aは位相・振幅変換手段、30はDAC、
40及び50は1の補数演算手段である。図中、図15
と同一ないしは相当部分には同一符号を付している。
【0017】さらに、位相・振幅変換手段20Aのメモ
リには0から90゜の位相に対応する振幅データが格納
されており、0から360゜の位相に対応する振幅デー
タが格納されている図15のメモリ21に対し、メモリ
の容量は1/4となる。
【0018】次に、図18のDDS100Aの動作につ
いて説明する。この図18のDDS100Aは図15の
DDS100と同様に、位相アキュムレータ10におい
て周波数設定デ−タk(ワード長Lビット)を累算す
る。そして、この累算結果(ワード長Lビット)の上位
ビットΘ(ワード長Mビット)を出力する。このΘの上
位2ビットΘ''を1の補数演算手段40と1の補数演算
手段50とにそれぞれ出力する。
【0019】1の補数演算手段40においては、Θの下
位ビットΘ'(=Θ−Θ'')とΘ''の最下位ビット(L
SB)とより、図18の時間波形2から時間波形3への
変換を行う。つぎに、位相・振幅変換手段20Aにおい
て、Θ'を正弦波の振幅デ−タsin(2πΘ')(ワー
ド長N−1ビット)に変換する。そして、1の補数演算
手段50において、正弦波の振幅デ−タsin(2π
Θ')とΘ''の最上位ビット(MSB)より、図18の
時間波形4から時間波形5への変換を行う。この変換後
のデータをDDS100Aの出力データとし、DAC3
0においてアナログ波形に変換する。図18に示しては
いないが、以上のディジタル演算は基準クロック200
に同期して実施される。
【0020】また、D.A.Sunderlandの文献の手法では正
弦波の近似式を用いることにより、スプリアスの発生を
抑制しつつ位相・振幅演算手段に用いるメモリの容量の
さらなる縮小を行っている。図19に正弦波の近似式を
用いた場合の別の他の従来のDDSの構成を示す。
【0021】図19において、100BはDDS(直接
ディジタル周波数シンセサイザ)、300は周波数設定
データ設定手段である。
【0022】また、同図において、10は位相アキュム
レータ、20Bは位相・振幅変換手段、30はDAC、
40及び50は1の補数演算手段である。図中、図15
及び図18と同一ないしは相当部分には同一符号を付し
ている。
【0023】さらに、同図において、21Aはθ1とθ2
とをアドレスとし、正弦波の振幅データsin(2πθ
1+2πθ2)が格納されている正弦波用メモリ、22は
θ1とθ3とをアドレスとし、振幅補正データcos(2
πθ1)・sin(2πθ3)が格納されている振幅補正
値用メモリ、23は加算器である。
【0024】つぎに、図19のDDS100Bで用いて
いる正弦波の近似式を示す。1の補数演算手段40の出
力における位相データΘ'(ワード長M−2ビット)の
上位ビットをθ1(ワード長M1ビット)、中位ビットを
θ2(ワード長M2ビット)、下位ビットをθ3(ワード
長M3ビット)とするとθ1≫θ2≫θ3の関係であるた
め、正弦波sin(2πΘ')は次の式(3)で近似で
きる。図19に示す位相・振幅演算手段20Bでは、こ
の近似条件を用いメモリの容量を削減している。
【0025】 sin(2πΘ')=sin(2πθ1+2πθ2+2πθ3) ≒sin(2πθ1+2πθ2)+cos(2πθ1)・si n(2πθ3) ・・・式(3)
【0026】つぎに、図19示す位相・振幅演算手段2
0Bの動作について説明する。まず、1の補数演算手段
40の出力データΘ'の上位M1ビット、中位M2ビッ
ト、下位M3ビットを位相データθ1、θ2、θ3とし、正
弦波用メモリ21Aと振幅補正値用メモリ22にそれぞ
れ出力する。つぎに、正弦波用メモリ21Aにおいて、
θ1とθ2を正弦波の振幅デ−タsin(2πθ1+2π
θ2)(ワード長Nビット)に変換する。さらに、振幅
補正値用メモリ22において、θ1とθ3とを振幅補正値
の振幅データcos(2πθ1)・sin(2πθ3
(ワード長Nビット)に変換する。そして、加算器23
において、sin(2πθ1+2πθ2)とcos(2π
θ1)・sin(2πθ3)とを加算し、加算したデータ
を1の補数演算手段50に出力する。図19に示しては
いないが、以上のディジタル演算は基準クロック200
に同期し実施される。
【0027】つぎに、図19の構成によるメモリの縮小
の効果の計算例を述べる。このときの位相データの打ち
切りに起因するスプリアスのレベルの最大値を−72d
Bc程度となるよう図15と図19に示す構成のDDS
を設計する。図15のDDS100の場合では、M=1
2ビット、N=10ビットでメモリは≒41kbitと
なる。一方、図19のDDS100Bの場合では、M1
=4ビット、M2=4ビット、M3=4ビット、N=10
ビットでメモリは≒5.1kbitとなる。従って、図
19のDDS100Bでは図15のDDS100と比較
してメモリの容量は1/8となる効果がある。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】図19のDDS100
Bは、図15のDDS100よりメモリの容量を1/8
に縮小することができる。しかし、位相データの打ち切
り誤差に起因するスプリアスの更なる抑制を図るために
位相データΘのビット数を増やすと、メモリ21Aとメ
モリ22のアドレスのビット数もあわせて増える。従っ
て、メモリ21Aとメモリ22の容量は2のべきじょう
に比例して大きくなるという問題点があった。
【0029】また、正弦波を生成する他の手法としてC
ORDICアルゴリズムなどのディジタル演算を用いる
手法がある。この手法を用いるとメモリの容量の縮小化
を図ることが可能である。しかし、低スプリアス化を図
るために位相データΘを多ビット化すると、演算回路の
規模が増えるとともに演算量が増加するためDDSの処
理時間が増大するという問題点があった。
【0030】この発明は、前述した問題点を解決するた
めになされたもので、回路の規模を縮小することができ
るとともにスプリアスを低くすることができる直接ディ
ジタル周波数シンセサイザ、位相同期形周波数シンセサ
イザ及び送受信装置を得ることを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】この発明に係る直接ディ
ジタル周波数シンセサイザは、入力した周波数設定デー
タを累算し累算結果を位相データ(θ1+θ2)として出
力する位相アキュムレータと、前記位相データの上位ビ
ット(θ1)に基づき正弦波の振幅データ(sin(2
πθ1))を出力するメモリ、前記位相データの上位ビ
ット(θ1)及び下位ビット(θ2)に基づき振幅補正値
(cos(2πθ1)・(2πθ2))を演算出力する振
幅補正値演算手段、並びに前記正弦波の振幅データ(s
in(2πθ1))及び前記振幅補正値(cos(2π
θ1)・(2πθ2))を加算出力する加算器を有する位
相・振幅変換手段とを備えたものである。
【0032】また、この発明に係る直接ディジタル周波
数シンセサイザは、前記振幅補正値演算手段が、前記位
相データの上位ビット(θ1)に基づき振幅補正値(c
os(2πθ1))を演算出力する余弦波の演算手段
と、前記位相データの下位ビット(θ2)に基づき振幅
補正値(2πθ2)を演算出力する2πθ2演算手段
と、前記振幅補正値(cos(2πθ1))及び前記振
幅補正値(2πθ2)を乗算する乗算器とを含むもので
ある。
【0033】また、この発明に係る直接ディジタル周波
数シンセサイザは、前記余弦波の演算手段が、前記位相
データを分割した区間で余弦波を直線近似した複数の余
弦波近似手段と、前記位相データの上位ビット(θ1
に基づき前記複数の余弦波近似手段の中から特定の余弦
波近似手段を選ぶセレクタとを含むものである。
【0034】また、この発明に係る直接ディジタル周波
数シンセサイザは、前記セレクタが、前記複数の余弦波
近似手段のいずれかを選択するスイッチと、前記位相デ
ータの上位ビット(θ1)の上位ビットを出力する下位
ビット打ち切り手段と、前記位相データの上位ビット
(θ1)の上位ビットに基づき前記スイッチを制御する
スイッチの制御手段とを含むものである。
【0035】また、この発明に係る直接ディジタル周波
数シンセサイザは、前記セレクタが、前記複数の余弦波
近似手段のいずれかを選択するスイッチと、前記位相デ
ータの上位ビット(θ1)をアドレスとしてそのアドレ
スの内容である区間データを出力するメモリと、前記区
間データに基づき前記スイッチを制御するスイッチの制
御手段とを含むものである。
【0036】また、この発明に係る直接ディジタル周波
数シンセサイザは、前記2πθ2演算手段が、前記位相
データの下位ビット(θ2)に基づき(8・θ2)を演算
出力する8θ2演算手段と、前記演算出力(8・θ2
の上位ビットをそれぞれ出力する複数の下位ビット打ち
切り手段と、前記複数の下位ビット打ち切り手段の出力
を加算する加算器とを含むものである。
【0037】また、この発明に係る直接ディジタル周波
数シンセサイザは、前記乗算器が、前記振幅補正値(2
πθ2)の上位ビットを出力する複数の下位ビット打ち
切り手段と、前記振幅補正値(cos(2πθ1))に
基づき前記振幅補正値(2πθ2)の上位ビットを通過
もしくは遮断する複数のスイッチと、前記複数のスイッ
チを通過した前記振幅補正値(2πθ2)の上位ビット
を加算する加算器とを含むものである。
【0038】さらに、この発明に係る直接ディジタル周
波数シンセサイザは、前記乗算器が、前記振幅補正値
(cos(2πθ1))の上位ビットを出力する複数の
下位ビット打ち切り手段と、前記振幅補正値(2π
θ2)に基づき前記振幅補正値(cos(2πθ1))の
上位ビットを通過もしくは遮断する複数のスイッチと、
前記複数のスイッチを通過した前記振幅補正値(cos
(2πθ1))の上位ビットを加算する加算器とを含む
ものである。
【0039】この発明に係る位相同期形周波数シンセサ
イザは、電圧制御発振器と可変分周器と位相比較器とル
ープフィルタとを備えた位相同期形周波数シンセサイザ
において、基準発振器として、上記のいずれかの直接デ
ィジタル周波数シンセサイザを備えたものである。
【0040】この発明に係る送受信装置は、高周波数帯
である受信波を受信用アンテナで受信しその受信波を受
信用ミクサを用いて中間周波数帯に周波数変換するとと
もに、中間周波数帯の送信波を送信用ミクサで高周波帯
に周波数変換し送信用アンテナで送信する送受信装置に
おいて、前記受信用ミクサ及び前記送信用ミクサの基準
発振器として、上記のいずれかの直接ディジタル周波数
シンセサイザを備えたものである。
【0041】さらに、この発明に係る送受信装置は、高
周波数帯である受信波を受信用アンテナで受信しその受
信波を受信用ミクサを用いて中間周波数帯に周波数変換
するとともに、中間周波数帯の送信波を送信用ミクサで
高周波帯に周波数変換し送信用アンテナで送信する送受
信装置において、前記受信用ミクサ及び前記送信用ミク
サの基準発振器として、上記の位相同期形周波数シンセ
サイザを備えたものである。
【0042】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.この発明の実施の形態1について図1を
参照しながら説明する。図1は、この発明の実施の形態
1に係る直接ディジタル周波数シンセサイザ(DDS)
の構成を示すブロック図である。なお、各図中、同一符
号は同一又は相当部分を示す。
【0043】図19に示す従来の構成によるDDS10
0Bにおいては、正弦波の振幅補正値cos(2π
θ1)・sin(2πθ3)≪正弦波sin(2πθ1
2πθ2)となることに着目する。すなわち、振幅補正
値cos(2πθ1)・sin(2πθ3)は正弦波si
n(2πθ1+2πθ2)より十分小さな値であり、正弦
波sin(2πθ1)の振幅データの精度に対しては大
きく寄与しない。
【0044】そこで、この実施の形態1では、振幅補正
値の演算をより粗く近似することにより、簡易な構成の
ディジタル演算手段を用いて、DDSに用いるメモリの
容量の縮小を図る。つまり、この実施の形態1は、図1
9の位相・振幅変換手段20Bの簡素化についての発明
である。
【0045】図1において、100CはDDS(直接デ
ィジタル周波数シンセサイザ)、300は周波数設定デ
ータ設定手段である。
【0046】また、同図において、10は位相アキュム
レータ、20Cは位相・振幅変換手段、30はDACで
ある。
【0047】さらに、同図において、21Bは正弦波用
メモリ、23は加算器、24は振幅補正値演算手段であ
る。また、25は余弦波の演算手段、26は2πθ2演
算手段、27は乗算器である。
【0048】つぎに、図1に示すDDS100Cで用い
ている正弦波の近似式を示す。位相アキュムレータ10
の出力データの上位ビットをθ1(ワード長M1ビット)
と、下位ビットをθ2(ワード長M2ビット)とすると、
1>θ1≫θ2であり、正弦波sin(2πθ1+2π
θ2)は次の式(4)で近似できる。ここで、cos
(2πθ2)≒1、およびsin(2πθ2)≒2πθ2
の近似を用いている。
【0049】 sin(2πθ1+2πθ2)=sin(2πθ1)・cos(2πθ2)+co s(2πθ1)・sin(2πθ2) ≒sin(2πθ1)+cos(2πθ1)・(2 πθ2) ・・・式(4)
【0050】つぎに、この実施の形態1の動作について
説明する。DDS100Cでは、まず、位相アキュムレ
ータ10において、周波数設定デ−タk(ワード長Lビ
ット)を累算する。この累算結果(ワード長Lビット)
の上位M1ビットをθ1、下位ビットM2ビットをθ2
し、位相・振幅変換手段20Cの正弦波用メモリ21B
と振幅補正値演算手段24とにそれぞれ出力する。
【0051】次に、この正弦波用メモリ21Bにおい
て、θ1を入力データとし、正弦波の振幅デ−タsin
(2πθ1)(ワード長Nビット)に変換する。また、
振幅補正値演算手段24の余弦波の演算手段25におい
て、θ1を余弦波の振幅データcos(2πθ1)(ワー
ド長Nビット)に変換する。また、振幅補正値演算手段
24の2πθ2演算手段26において、θ2を(2π
θ2)(ワード長Nビット)に変換する。
【0052】そして、振幅補正値演算手段24の乗算器
27において、cos(2πθ1)と(2πθ2)を乗算
し、この乗算結果である振幅補正値cos(2πθ1
・(2πθ2)を加算器23に出力する。つぎに、加算
器23において、sin(2πθ1)とcos(2π
θ1)・(2πθ2)とを加算し、DDS100Cの出力
データとし出力する。最後に、DAC30において、ア
ナログ波形に変換する。図1に示してはいないが、以上
のディジタル演算は基準クロック200に同期して実施
される。
【0053】つぎに、図1の構成によるメモリの縮小の
効果の計算例を述べる。このときの位相データの打ち切
りに起因するスプリアスのレベルの最大値を−72dB
c程度となるよう図1に示す構成のDDS100Cを設
計する。図1に示すDDS100Cの振幅補正値演算手
段24をディジタル演算で行った場合、メモリは約1
0.2kビットである。これは正弦波の90゜毎の対称
性関係を用いていないときの図19のDDS100Bの
メモリの1/2となる効果がある。従って、低コストと
なる効果がある。
【0054】なお、図1では正弦波の90゜毎の対称性
の関係を用いていないが、適用することは可能である。
その場合、図1の位相・振幅変換手段20Cを図19の
位相・振幅変換手段20Bに置き換えればよい。置き換
えにより従来と同様、メモリの容量は1/4となる効果
がある。
【0055】なお、以上の説明は、余弦波の演算手段2
5の具体的ハードウェア構成について限定していない
が、論理回路やメモリによるハードウェアであっても、
DSPやCPUなどのソフトウェアをベースにした処理
であってもよく同様の効果を奏する。
【0056】実施の形態2.この発明の実施の形態2に
ついて図2、図3及び図4を参照しながら説明する。図
2は、この発明の実施の形態2に係る直接ディジタル周
波数シンセサイザ(DDS)の構成を示すブロック図で
ある。また、図3は、この実施の形態2に係る余弦波の
近似法を説明するための図である。さらに、図4は、こ
の実施の形態2に係る位相データと近似式の1対応例を
示す図である。
【0057】図1に示す実施の形態1の振幅補正値演算
手段24では、位相データθ1とθ2の全範囲(0から
1)に応じた振幅補正値cos(2πθ1)・(2π
θ2)の演算を行っている。そのため振幅補正値cos
(2πθ1)・(2πθ2)を精度良く計算するために
は、テイラー展開や多項次の級数展開を行う必要があ
る。すなわち、振幅補正値演算手段24の演算の処理量
を増やす必要がある。
【0058】そこで、この実施の形態2では、θ1を複
数の区間に分割し、その区間で余弦波を直線近似するこ
とによる余弦波cos(2πθ1)の演算の簡素化の一
手段について示す。
【0059】ここでは分割されたθ1の各区間に対応す
る余弦波cos(2πθ1)の近似手段を設ける。θ1
各区間では直線などの粗い近似を用い余弦波の演算を行
う。すなわち、多項の級数展開を用いなくても精度の良
い計算が可能となる。また、ここで述べる近似は、1例
として位相データθ1に対する1次の近似(cos(2
πθ1)≒a0+a1・θ1、a0とa1は任意の係数)
としている。
【0060】図2において、100DはDDS(直接デ
ィジタル周波数シンセサイザ)、300は周波数設定デ
ータ設定手段である。
【0061】また、同図において、10は位相アキュム
レータ、20Dは位相・振幅変換手段、30はDACで
ある。
【0062】さらに、同図において、21Bは正弦波用
メモリ、23は加算器、24Aは振幅補正値演算手段で
ある。また、25Aは余弦波の演算手段、26は2πθ
2演算手段、27は乗算器である。
【0063】さらに、同図において、28は余弦波co
s(2πθ1)の近似手段29を選ぶセレクタ、29
(29a、・・・、29p、・・・、29z)は余弦波
cos(2πθ1)の近似手段である。
【0064】つぎに、この実施の形態2の動作を説明す
る。振幅補正値演算手段24Aにおける余弦波の演算手
段25Aでは、セレクタ28により、位相データθ1
対応する余弦波cos(2πθ1)の近似手段29a〜
29zのうち、いずれかを選択する。選択された余弦波
cos(2πθ1)の近似手段29により、位相データ
θ1を余弦波cos(2πθ1)の振幅データに変換す
る。
【0065】図2では、余弦波の近似手段29pを選択
した例を示している。また、2πθ2演算手段26で
は、位相データθ2を2πθ2の振幅データに変換する。
そして、乗算器27では、cos(2πθ1)と(2π
θ2)とを乗算し出力データcos(2πθ1)・(2π
θ2)とする。図2に示してはいないが、以上のディジ
タル演算は基準クロック200に同期して実施される。
【0066】つぎに、余弦波の演算手段25Aの具体的
な動作の1例について説明する。図3に、位相データθ
1に対する余弦波cos(2πθ1)とθ1を5区間に分
割した場合の余弦波の近似についての一例を示す。図
中、点線は近似を行う前の余弦波の振幅波形、実線は近
似を行った後の余弦波の振幅波形である。
【0067】図3に示した位相データθ1と近似手段2
9に用いる余弦波cos(2πθ1)の近似式との対応
の一例を図4に示す。例えば、位相データが0の場合に
は、cos(2πθ1)≒1の近似手段29を用いて余
弦波cos(2πθ1)の計算を実施し、余弦波の振幅
データを出力する。このように、θ1に対する直線近似
を行っているため、簡易な演算により余弦波を生成でき
る。
【0068】つぎに、図2の構成によるメモリの縮小の
効果の計算例を述べる。このときの位相データの打ち切
りに起因するスプリアスのレベルの最大値を−72dB
c程度となるよう図2に示す構成のDDS100Dを設
計する。図2に示すDDS100Dの振幅補正値演算手
段24Aをディジタル演算で行った場合、メモリは約1
0.2kビットである。これは正弦波の90゜毎の対称
性関係を用いていないときの図19のDDS100Bの
メモリの1/2となる効果がある。従って、低コストと
なる効果がある。
【0069】なお、図3では、θ1の分割した区間の数
を5つとしたが、この区間の数が大きいほど、より精度
の高い余弦波を得ることができる。従って、θ1の分割
する範囲の数を5つ以上(最大2M1−1)としてもよ
く、同様ないしはそれ以上の効果を奏する。
【0070】また、以上の説明では、余弦波の近似を1
次近似としているが、これを多項近似としても同様ない
しはそれ以上の効果が得られる。
【0071】さらに、以上の説明は、余弦波の演算手段
25Aの具体的ハードウェア構成について限定していな
いが、論理回路やメモリによるハードウェアであって
も、DSPやCPUなどのソフトウェアをベースにした
処理であってもよく同様の効果を奏する。
【0072】実施の形態3.この発明の実施の形態3に
ついて図5及び図6を参照しながら説明する。図5は、
この発明の実施の形態3に係る直接ディジタル周波数シ
ンセサイザ(DDS)のセレクタの構成を示すブロック
図である。また、図6は、この実施の形態3に係るセレ
クタに用いる位相データと信号線の1対応例を示す図で
ある。
【0073】上記実施の形態2の余弦波の演算手段25
Aでは、複数の区間に分割した位相データθ1に対応し
た余弦波cos(2πθ1)の近似手段29をセレクタ
28で選択している。このセレクタ28の制御には、位
相データθ1が16ビットのワード長である場合、16
ビットのデータ(約66000データ)が用いられてい
る。しかし、実際の区間の分割数はもっと少ない。
【0074】この実施の形態3では、位相データθ1
上位ビットを用いて余弦波cos(2πθ1)の近似手
段29を選定するセレクタとすることにより、セレクタ
の簡素化を図るものである。
【0075】図5において、28Aは余弦波の演算手段
内の、余弦波cos(2πθ1)の近似手段29(29
a、・・・、29p、・・・、29z)を選ぶセレクタ
である。
【0076】また、同図において、28aは下位ビット
打ち切り手段、28bはスイッチの制御手段、28cは
スイッチである。
【0077】つぎに、この実施の形態3の動作を説明す
る。この実施の形態3のセレクタ28Aでは、下位ビッ
ト打ち切り手段28aにおいて、位相データθ1を入力
データとし、θ1の上位ビットをスイッチの制御手段2
8bに出力する。このスイッチの制御手段28bにおい
て、位相データθ1の上位ビットに応じたスイッチ28
cの制御を行う。そして、スイッチ28cが選択した信
号線a、・・・、p、・・・、zからθ1が出力され
る。
【0078】図6に、位相データθ1、位相データθ1
上位ビット、及び信号線との対応の一例を示す。図5に
示してはいないが、以上のディジタル演算は基準クロッ
ク200に同期して実施される。
【0079】位相データθ1の上位ビットを用いて余弦
波cos(2πθ1)の近似手段29の選定を行うこと
により、セレクタ28Aの簡素化が可能となる。例え
ば、位相データθ1のワード長が16ビットの場合、セ
レクタ28で取り扱うデータの数は約66000データ
である。しかし、θ1の下位13ビットを打ち切った場
合、セレクタ28Aで取り扱うデータ数は8データとな
る。このようにセレクタ28Aの簡素化が可能となり、
低コスト化を図ることができる。
【0080】なお、以上の説明は、ディジタル演算の具
体的ハードウェア構成について限定していないが、論理
回路やメモリによるハードウェアであっても、DSPや
CPUなどのソフトウェアをベースにした処理であって
もよく同様の効果を奏する。
【0081】実施の形態4.この発明の実施の形態4に
ついて図7及び図8を参照しながら説明する。図7は、
この発明の実施の形態4に係る直接ディジタル周波数シ
ンセサイザ(DDS)のセレクタの構成を示すブロック
図である。また、図8は、この実施の形態4に係るセレ
クタのメモリの内容を示す図である。
【0082】上記実施の形態2の余弦波の演算手段25
Aでは、複数の区間に分割した位相データθ1に対応し
た余弦波cos(2πθ1)の近似手段29をセレクタ
28で選択している。このセレクタ28の制御には、位
相データθ1が16ビットのワード長である場合、16
ビットのデータ(約66000データ)が用いられてい
る。しかし、実際の区間の分割数はもっと少ない。
【0083】この実施の形態4では、位相データθ1
区間データを用いて余弦波cos(2πθ1)の近似手
段29の選定するセレクタとすることにより、セレクタ
の簡素化を図るものである。
【0084】図7において、28Bは余弦波の演算手段
内の、余弦波cos(2πθ1)の近似手段29(29
a、・・・、29p、・・・、29z)を選ぶセレクタ
である。
【0085】また、同図において、28bはスイッチの
制御手段、28cはスイッチ、28dは位相データθ1
の区間データを格納したメモリである。
【0086】つぎに、この実施の形態4の動作を説明す
る。この実施の形態4のセレクタ28Bでは、メモリ2
8dにおいて、位相データθ1をアドレスとし、θ1の区
間データ(メモリの内容)をスイッチの制御手段28b
に出力する。このスイッチの制御手段28bにおいて、
位相データθ1の区間データに応じたスイッチ28cの
制御を行う。そして、スイッチ28cが選択した信号線
a、・・・、p、・・・、zからθ1が出力される。
【0087】図8に、位相データθ1(メモリのアドレ
ス)、位相データθ1の区間データ(メモリの内容)、
及び信号線との対応の一例を示す。図7に示してはいな
いが、以上のディジタル演算は基準クロック200に同
期して実施される。
【0088】位相データθ1の区間データを用い余弦波
cos(2πθ1)の近似手段29の選定を行うことに
より、セレクタ28Bの簡素化が可能となる。例えば、
位相データθ1のワード長が16ビットの場合、セレク
タ28で取り扱うデータの数は約66000個である。
しかし、θ1の区間の分割数が8である場合、セレクタ
28Bで取り扱うデータ数は8個となる。このようにセ
レクタ28Bの簡素化が可能となり、低コスト化を図る
ことができる。
【0089】なお、以上の説明は、ディジタル演算の具
体的ハードウェア構成について限定していないが、論理
回路やメモリによるハードウェアであっても、DSPや
CPUなどのソフトウェアをベースにした処理であって
もよく同様の効果を奏する。
【0090】実施の形態5.この発明の実施の形態5に
ついて図9を参照しながら説明する。図9は、この発明
の実施の形態5に係る直接ディジタル周波数シンセサイ
ザ(DDS)の2πθ2演算手段の構成を示すブロック
図である。
【0091】上記実施の形態2のDDSの2πθ2演算
手段26では、θ2に2πを乗算している。一般に乗算
器での演算の処理量は多いため、シンセサイザを高速に
動作させることが難しくなる。
【0092】この実施の形態5は係る問題点を解決する
ものである。この実施の形態5では、2πの近似を行う
ことにより演算の処理量を低減した2πθ2演算手段に
ついて示す。以下に、この実施の形態5で用いる2πの
近似式を示す。
【0093】 2π・θ2≒8・{(θ2/2)+(θ2/4)+(θ2/32) +(θ2/256)+(θ2/4096)} ・・・式(5)
【0094】図9において、26Aは振幅補正値演算手
段内の、2πθ2演算手段である。
【0095】また、同図において、26aは8θ2演算
手段、26b、26c、26d、26e、26fは下位
ビット打ち切り手段、26gは加算器である。
【0096】つぎに、この実施の形態5の動作を説明す
る。実施の形態5に係るDDSの2πθ2演算手段26
Aでは、8θ2演算手段26aにおいて、位相データθ
2を入力データとし、出力データ8θ2を下位ビット打ち
切り手段26b〜26fに出力する。これらの下位ビッ
ト打ち切り手段26b〜26fでは8θ2の下位ビット
の打ち切りを行い、8θ2の上位ビットを加算器26g
に出力する。この加算器26gでは下位ビット打ち切り
手段26b〜26fの出力データを加算する。図9に示
してはいないが、以上のディジタル演算は基準クロック
200に同期して実施される。
【0097】本構成のシンセサイザでは、下位ビット打
ち切り手段26b〜26fや加算器26gなど複雑な演
算処理を行わない演算回路を用いるため、2πθ2演算
手段26Aの回路規模、及び演算の処理量の最適化を図
れる利点がある。従って、低コストとなる効果がある。
また、メモリなどを用いないため、小形化となる効果も
ある。
【0098】なお、以上の説明は、ディジタル演算の具
体的ハードウェア構成について限定していないが、論理
回路やメモリによるハードウェアであっても、DSPや
CPUなどのソフトウェアをベースにした処理であって
もよく同様の効果を奏する。
【0099】実施の形態6.この発明の実施の形態6に
ついて図10を参照しながら説明する。図10は、この
発明の実施の形態6に係る直接ディジタル周波数シンセ
サイザ(DDS)の乗算器の構成を示すブロック図であ
る。
【0100】図1に示すDDS100Cの振幅補正値演
算手段24には、余弦波の演算手段25と正弦波の演算
手段(2πθ2演算手段26)とともに乗算器27が設
けられている。一般に乗算器27での演算の処理量は多
いため、シンセサイザを高速に動作させることが難しく
なる。
【0101】この実施の形態6は係る問題点を解決する
ものである。この実施の形態6では、下位ビット打ち切
り手段や加算器などを用いて演算の処理量を低減した乗
算器について示す。
【0102】つぎに、この実施の形態6で用いる乗算の
計算式を示す。ただし、cn-1〜c0はcos(2π
θ1)を2進数で表したときの係数(0または1)であ
る。ここでは、まず、cos(2πθ1)を2進数で表
し、そして、式(6)の第2行目のように書き直す。こ
の式(6)より、cos(2πθ1)の振幅データをス
イッチの制御信号として用い、下位ビットを打ち切った
2πθ2を加算することで、下位ビット打ち切り手段や
加算器などを用いた乗算器を構成できる。
【0103】 cos(2πθ1)・(2πθ2)≒(cn-1・2n-1+cn-2・2n-2+・・・ +c1・2+c0)・(2πθ2)/2n =cn-1・(2n-1・2πθ2/2n)+・・・ +c1・(2・2πθ2/2n)+c0・(2πθ2/2n) ・・・式(6)
【0104】図10において、27Aは振幅補正値演算
手段内の、乗算器である。
【0105】また、同図において、27a(27aa、
・・・、27az)は下位ビット打ち切り手段、27b
(27ba、・・・、27bz)はスイッチ(SW)、
27cは加算器である。
【0106】つぎに、この実施の形態6の動作を説明す
る。この実施の形態6に係るDDSの乗算器27Aで
は、下位ビット打ち切り手段27aa〜27azにおい
て、2πθ2を入力データとし、2πθ2の上位ビットを
スイッチ27ba〜27bzに出力する。これらのスイ
ッチ27ba〜27bzは、cos(2πθ1)を制御
信号として用いている。そして、加算器27cでは、ス
イッチ27ba〜27bzの出力データを加算して出力
する。
【0107】本構成の乗算器27Aでは、(2πθ2
をスイッチ27ba〜27bzの制御信号に、余弦波c
os(2πθ1)を下位ビット打ち切り手段27aa〜
27azに入力しても同様の効果を得ることができる。
【0108】本構成のシンセサイザでは、下位ビット打
ち切り手段27aa〜27az、スイッチ27ba〜2
7bzや加算器27cなど複雑な演算処理を行わない演
算回路を用いるため、乗算器27Aの回路規模、及び演
算の処理量の最適化を図れる利点がある。従って、低コ
ストとなる効果がある。また、メモリやDSPなどを用
いないため、小形化となる効果もある。
【0109】なお、以上の説明は、ディジタル演算の具
体的ハードウェア構成について限定していないが、論理
回路やメモリによるハードウェアであっても、DSPや
CPUなどのソフトウェアをベースにした処理であって
もよく同様の効果を奏する。
【0110】実施の形態7.この発明の実施の形態7に
ついて図11及び図12を参照しながら説明する。図1
1及び図12は、この発明の実施の形態7に係る位相同
期形周波数シンセサイザの構成を示す図である。
【0111】図11において、400はDDS100C
(上記各実施の形態のDDS100D、・・・等でもよ
い。)を有する基準発振器、500は分周数設定データ
設定手段、600はPLLシンセサイザ(位相同期形周
波数シンセサイザ)である。
【0112】また、同図において、610は位相比較
器、620はループフィルタ、630は電圧制御発振器
(以下、「VCO」を略記する。)、640は可変分周
器である。
【0113】なお、図12に示すように、基準発振器と
して、DDS100C(100D、・・・)と、基準ク
ロック200と、局部発振器410と、ミクサ420
と、BPF430と、増幅器440とからなる基準発振
器400Aであってもよい。
【0114】次に、この実施の形態7の動作を説明す
る。図11に示す構成のPLLシンセサイザにおいて
は、可変分周器640によりN分周されたVCO630
の出力波と、DDS100Cを有する基準発振器400
の出力波との周波数が一致するようPLLシンセサイザ
600が動作する。このPLLシンセサイザ600の出
力周波数f0は次の式(7)で与えられる。ただし、N
は可変分周器640の分周数である。
【0115】 f0=N・fd ・・・式(7)
【0116】図11に示す構成によるシンセサイザにお
いては、PLLシンセサイザ600の出力周波数f0
DDS100Cの出力周波数fdのN倍(N・fd)とな
る。このPLLシンセサイザ600においては、分周数
設定データによる可変分周器640の分周数Nの変更に
よって、出力周波数をfdの間隔で周波数を切り換える
ことができる。また、このPLLシンセサイザ600に
おいては、DDS100Cの周波数設定データkの変更
によって、出力周波数fdを(N・fck/2L)の間隔で
周波数を切り換えることもできる。
【0117】また、一般に、PLLシンセサイザの出力
周波数を細かく設定するためには、基準発振器の出力周
波数を下げなければならない。それに伴い可変分周数N
が増加し、位相雑音が増大する問題がある。しかし、D
DS100Cを有する基準発振器400をPLLシンセ
サイザ600に用いると、DDS100Cの周波数設定
データの切り換えにより、出力周波数の細かな周波数設
定が可能となる。従って、図11に示す構成のPLLシ
ンセサイザを用いることにより、位相雑音を低減し、か
つ周波数切り換えを速める効果がある。また、PLLシ
ンセサイザ600を用いることによりDDS100Cで
出力し得ない高周波を生成することができる効果があ
る。
【0118】実施の形態8.この発明の実施の形態8に
ついて図13を参照しながら説明する。図13は、この
発明の実施の形態8に係る送受信装置の構成を示す図で
ある。
【0119】図13において、710、720はアンテ
ナ、711、721はRF帯増幅器、712、722は
RF帯帯域通過フィルタ(RFBPF)、713、72
3はミクサ、714、724はIF帯増幅器、715、
725はIF帯帯域通過フィルタ(IFBPF)であ
る。また、400はDDS100Cを有する基準発振器
である。
【0120】次に、この実施の形態8の動作を説明す
る。図13に示す構成の受信装置においては、高周波数
帯である受信波をアンテナ710で受信する。そして、
受信波をミクサ713を用いて中間周波数帯に周波数変
換する。
【0121】また、送信装置においては、中間周波数帯
の送信波をミクサ723で高周波帯に周波数変換する。
そして、アンテナ720で送信する。
【0122】図13に示す送受信装置では、DDS10
0Cを有する基準発振器400(400A)を用いて細
かな周波数変換を行うことができる。従って、送受信装
置の周波数チャネルステップを狭帯域化でき、周波数の
利用効率の面から考えて経済性が高くなる効果がある。
【0123】実施の形態9.この発明の実施の形態9に
ついて図14を参照しながら説明する。図14は、この
発明の実施の形態9に係る送受信装置の構成を示す図で
ある。
【0124】図14において、710、720はアンテ
ナ、711、721はRF帯増幅器、712、722は
RF帯帯域通過フィルタ(RFBPF)、713、72
3はミクサ、714、724はIF帯増幅器、715、
725はIF帯帯域通過フィルタ(IFBPF)であ
る。また、600はDDS100Cを有する基準発振器
400を備えたPLLシンセサイザである。
【0125】次に、この実施の形態9の動作を説明す
る。図14に示す構成の受信装置においては、高周波数
帯である受信波をアンテナ710で受信する。そして、
受信波をミクサ713を用いて中間周波数帯に周波数変
換する。
【0126】また、送信装置においては、中間周波数帯
の送信波をミクサ723で高周波帯に周波数変換する。
そして、アンテナ720で送信する。
【0127】図14に示す送受新装置では、DDS10
0Cを有する基準発振器400を備えたPLLシンセサ
イザ600を用いてるため、細かな周波数変換を行うこ
とができる。従って、送受信装置の周波数チャネルステ
ップを狭帯域化でき、周波数の利用効率の面から考えて
経済性が高くなる効果がある。
【0128】
【発明の効果】この発明に係る直接ディジタル周波数シ
ンセサイザは、以上説明したとおり、入力した周波数設
定データを累算し累算結果を位相データ(θ1+θ2)と
して出力する位相アキュムレータと、前記位相データの
上位ビット(θ1)に基づき正弦波の振幅データ(si
n(2πθ1))を出力するメモリ、前記位相データの
上位ビット(θ1)及び下位ビット(θ2)に基づき振幅
補正値(cos(2πθ1)・(2πθ2))を演算出力
する振幅補正値演算手段、並びに前記正弦波の振幅デー
タ(sin(2πθ1))及び前記振幅補正値(cos
(2πθ1)・(2πθ2))を加算出力する加算器を有
する位相・振幅変換手段とを備えたので、メモリの容量
を縮小することができ、小型化及び低コスト化を図るこ
とができるという効果を奏する。
【0129】また、この発明に係る直接ディジタル周波
数シンセサイザは、以上説明したとおり、前記振幅補正
値演算手段が、前記位相データの上位ビット(θ1)に
基づき振幅補正値(cos(2πθ1))を演算出力す
る余弦波の演算手段と、前記位相データの下位ビット
(θ2)に基づき振幅補正値(2πθ2)を演算出力する
2πθ2演算手段と、前記振幅補正値(cos(2πθ
1))及び前記振幅補正値(2πθ2)を乗算する乗算器
とを含むので、メモリの容量を縮小することができ、小
型化及び低コスト化を図ることができるという効果を奏
する。
【0130】また、この発明に係る直接ディジタル周波
数シンセサイザは、以上説明したとおり、前記余弦波の
演算手段が、前記位相データを分割した区間で余弦波を
直線近似した複数の余弦波近似手段と、前記位相データ
の上位ビット(θ1)に基づき前記複数の余弦波近似手
段の中から特定の余弦波近似手段を選ぶセレクタとを含
むので、周波数切り換えを高速にでき、メモリの容量を
縮小することができ、小型化及び低コスト化を図ること
ができるという効果を奏する。
【0131】また、この発明に係る直接ディジタル周波
数シンセサイザは、以上説明したとおり、前記セレクタ
が、前記複数の余弦波近似手段のいずれかを選択するス
イッチと、前記位相データの上位ビット(θ1)の上位
ビットを出力する下位ビット打ち切り手段と、前記位相
データの上位ビット(θ1)の上位ビットに基づき前記
スイッチを制御するスイッチの制御手段とを含むので、
セレクタの回路規模を縮小でき、小型化及び低スプリア
ス化を図ることができるという効果を奏する。
【0132】また、この発明に係る直接ディジタル周波
数シンセサイザは、以上説明したとおり、前記セレクタ
が、前記複数の余弦波近似手段のいずれかを選択するス
イッチと、前記位相データの上位ビット(θ1)をアド
レスとしてそのアドレスの内容である区間データを出力
するメモリと、前記区間データに基づき前記スイッチを
制御するスイッチの制御手段とを含むので、セレクタの
回路規模を縮小でき、小型化及び低コスト化を図ること
ができるという効果を奏する。
【0133】また、この発明に係る直接ディジタル周波
数シンセサイザは、以上説明したとおり、前記2πθ2
演算手段が、前記位相データの下位ビット(θ2)に基
づき(8・θ2)を演算出力する8θ2演算手段と、前
記演算出力(8・θ2)の上位ビットをそれぞれ出力す
る複数の下位ビット打ち切り手段と、前記複数の下位ビ
ット打ち切り手段の出力を加算する加算器とを含むの
で、回路規模を縮小でき、高速化、小型化及び低コスト
化を図ることができるという効果を奏する。
【0134】また、この発明に係る直接ディジタル周波
数シンセサイザは、以上説明したとおり、前記乗算器
が、前記振幅補正値(2πθ2)の上位ビットを出力す
る複数の下位ビット打ち切り手段と、前記振幅補正値
(cos(2πθ1))に基づき前記振幅補正値(2π
θ2)の上位ビットを通過もしくは遮断する複数のスイ
ッチと、前記複数のスイッチを通過した前記振幅補正値
(2πθ2)の上位ビットを加算する加算器とを含むの
で、回路規模を縮小でき、高速化、小型化及び低コスト
化を図ることができるという効果を奏する。
【0135】さらに、この発明に係る直接ディジタル周
波数シンセサイザは、以上説明したとおり、前記乗算器
が、前記振幅補正値(cos(2πθ1))の上位ビッ
トを出力する複数の下位ビット打ち切り手段と、前記振
幅補正値(2πθ2)に基づき前記振幅補正値(cos
(2πθ1))の上位ビットを通過もしくは遮断する複
数のスイッチと、前記複数のスイッチを通過した前記振
幅補正値(cos(2πθ1))の上位ビットを加算す
る加算器とを含むので、回路規模を縮小でき、高速化、
小型化及び低コスト化を図ることができるという効果を
奏する。
【0136】この発明に係る位相同期形周波数シンセサ
イザは、以上説明したとおり、電圧制御発振器と可変分
周器と位相比較器とループフィルタとを備えた位相同期
形周波数シンセサイザにおいて、基準発振器として、上
記のいずれかの直接ディジタル周波数シンセサイザを備
えたので、出力周波数の分解能を高めることができ、高
速化を図ることができ、位相雑音を低くできるという効
果を奏する。
【0137】この発明に係る送受信装置は、以上説明し
たとおり、高周波数帯である受信波を受信用アンテナで
受信しその受信波を受信用ミクサを用いて中間周波数帯
に周波数変換するとともに、中間周波数帯の送信波を送
信用ミクサで高周波帯に周波数変換し送信用アンテナで
送信する送受信装置において、前記受信用ミクサ及び前
記送信用ミクサの基準発振器として、上記のいずれかの
直接ディジタル周波数シンセサイザを備えたので、出力
周波数の分解能を高めることができるという効果を奏す
る。
【0138】さらに、この発明に係る送受信装置は、以
上説明したとおり、高周波数帯である受信波を受信用ア
ンテナで受信しその受信波を受信用ミクサを用いて中間
周波数帯に周波数変換するとともに、中間周波数帯の送
信波を送信用ミクサで高周波帯に周波数変換し送信用ア
ンテナで送信する送受信装置において、前記受信用ミク
サ及び前記送信用ミクサの基準発振器として、上記の位
相同期形周波数シンセサイザを備えたので、出力周波数
の分解能を高めることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係るDDSの構成
を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態2に係るDDSの構成
を示すブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態2に係る余弦波の近似
法を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態2に係る位相データと
近似式の1対応例を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態3に係るDDSのセレ
クタの構成を示すブロック図である。
【図6】 この発明の実施の形態3に係るセレクタに用
いる位相データと信号線の1対応例を示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態4に係るDDSのセレ
クタの構成を示すブロック図である。
【図8】 この発明の実施の形態4に係るDDSのセレ
クタのメモリの内容を示す図である。
【図9】 この発明の実施の形態5に係るDDSの2π
θ2演算手段の構成を示すブロック図である。
【図10】 この発明の実施の形態6に係るDDSの乗
算器の構成を示すブロック図である。
【図11】 この発明の実施の形態7に係るPLLシン
セサイザの構成を示すブロック図である。
【図12】 この発明の実施の形態7に係るPLLシン
セサイザの構成を示すブロック図である。
【図13】 この発明の実施の形態8に係る送受信装置
の構成を示すブロック図である。
【図14】 この発明の実施の形態9に係る送受信装置
の構成を示すブロック図である。
【図15】 従来のDDSの構成を示すブロック図であ
る。
【図16】 従来のDDSに係る位相データの打ち切り
による誤差とスプリアを示す図である。
【図17】 従来のDDSに係る位相データのワード長
に対するスプリアスレベル、メモリの容量の関係を示す
図である。
【図18】 他の従来のDDSの構成を示すブロック図
である。
【図19】 別の他の従来のDDSの構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
10 位相アキュムレータ、20C、20D 位相・振
幅変換手段、30 DAC、21B 正弦波用メモリ、
23 加算器、24、24A 振幅補正値演算手段、2
5、25A 余弦波の演算手段、26、26A 2πθ
2演算手段、27、27A 乗算器、28、28A、2
8B セレクタ、29 余弦波cos(2πθ1)の近
似手段、100C、100D DDS(直接ディジタル
周波数シンセサイザ)、300 周波数設定データ設定
手段、400 基準発振器、500 分周数設定データ
設定手段、600 PLLシンセサイザ、710、72
0アンテナ、711、721 RF帯増幅器、712、
722 RF帯帯域通過フィルタ(RFBPF)、71
3、723 ミクサ、714、724 IF帯増幅器、
715、725 IF帯帯域通過フィルタ(IFBP
F)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池松 寛 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力した周波数設定データを累算し累算
    結果を位相データ(θ1+θ2)として出力する位相アキ
    ュムレータと、 前記位相データの上位ビット(θ1)に基づき正弦波の
    振幅データ(sin(2πθ1))を出力するメモリ、 前記位相データの上位ビット(θ1)及び下位ビット
    (θ2)に基づき振幅補正値(cos(2πθ1)・(2
    πθ2))を演算出力する振幅補正値演算手段、 並びに前記正弦波の振幅データ(sin(2πθ1))
    及び前記振幅補正値(cos(2πθ1)・(2π
    θ2))を加算出力する加算器を有する位相・振幅変換
    手段とを備えたことを特徴とする直接ディジタル周波数
    シンセサイザ。
  2. 【請求項2】 前記振幅補正値演算手段は、 前記位相データの上位ビット(θ1)に基づき振幅補正
    値(cos(2πθ1))を演算出力する余弦波の演算
    手段と、 前記位相データの下位ビット(θ2)に基づき振幅補正
    値(2πθ2)を演算出力する2πθ2演算手段と、 前記振幅補正値(cos(2πθ1))及び前記振幅補
    正値(2πθ2)を乗算する乗算器とを含むことを特徴
    とする請求項1記載の直接ディジタル周波数シンセサイ
    ザ。
  3. 【請求項3】 前記余弦波の演算手段は、 前記位相データを分割した区間で余弦波を直線近似した
    複数の余弦波近似手段と、 前記位相データの上位ビット(θ1)に基づき前記複数
    の余弦波近似手段の中から特定の余弦波近似手段を選ぶ
    セレクタとを含むことを特徴とする請求項2記載の直接
    ディジタル周波数シンセサイザ。
  4. 【請求項4】 前記セレクタは、 前記複数の余弦波近似手段のいずれかを選択するスイッ
    チと、 前記位相データの上位ビット(θ1)の上位ビットを出
    力する下位ビット打ち切り手段と、 前記位相データの上位ビット(θ1)の上位ビットに基
    づき前記スイッチを制御するスイッチの制御手段とを含
    むことを特徴とする請求項3記載の直接ディジタル周波
    数シンセサイザ。
  5. 【請求項5】 前記セレクタは、 前記複数の余弦波近似手段のいずれかを選択するスイッ
    チと、 前記位相データの上位ビット(θ1)をアドレスとして
    そのアドレスの内容である区間データを出力するメモリ
    と、 前記区間データに基づき前記スイッチを制御するスイッ
    チの制御手段とを含むことを特徴とする請求項3記載の
    直接ディジタル周波数シンセサイザ。
  6. 【請求項6】 前記2πθ2演算手段は、 前記位相データの下位ビット(θ2)に基づき(8・
    θ2)を演算出力する8θ2演算手段と、 前記演算出力(8・θ2)の上位ビットをそれぞれ出力
    する複数の下位ビット打ち切り手段と、 前記複数の下位ビット打ち切り手段の出力を加算する加
    算器とを含むことを特徴とする請求項2記載の直接ディ
    ジタル周波数シンセサイザ。
  7. 【請求項7】 前記乗算器は、 前記振幅補正値(2πθ2)の上位ビットを出力する複
    数の下位ビット打ち切り手段と、 前記振幅補正値(cos(2πθ1))に基づき前記振
    幅補正値(2πθ2)の上位ビットを通過もしくは遮断
    する複数のスイッチと、 前記複数のスイッチを通過した前記振幅補正値(2πθ
    2)の上位ビットを加算する加算器とを含むことを特徴
    とする請求項2記載の直接ディジタル周波数シンセサイ
    ザ。
  8. 【請求項8】 前記乗算器は、 前記振幅補正値(cos(2πθ1))の上位ビットを
    出力する複数の下位ビット打ち切り手段と、 前記振幅補正値(2πθ2)に基づき前記振幅補正値
    (cos(2πθ1))の上位ビットを通過もしくは遮
    断する複数のスイッチと、 前記複数のスイッチを通過した前記振幅補正値(cos
    (2πθ1))の上位ビットを加算する加算器とを含む
    ことを特徴とする請求項2記載の直接ディジタル周波数
    シンセサイザ。
  9. 【請求項9】 電圧制御発振器と可変分周器と位相比較
    器とループフィルタとを備えた位相同期形周波数シンセ
    サイザにおいて、 基準発振器として、請求項1から請求項8までのいずれ
    かに記載の直接ディジタル周波数シンセサイザを備えた
    ことを特徴とする位相同期形周波数シンセサイザ。
  10. 【請求項10】 高周波数帯である受信波を受信用アン
    テナで受信しその受信波を受信用ミクサを用いて中間周
    波数帯に周波数変換するとともに、中間周波数帯の送信
    波を送信用ミクサで高周波帯に周波数変換し送信用アン
    テナで送信する送受信装置において、 前記受信用ミクサ及び前記送信用ミクサの基準発振器と
    して、請求項1から請求項8までのいずれかに記載の直
    接ディジタル周波数シンセサイザを備えたことを特徴と
    する送受信装置。
  11. 【請求項11】 高周波数帯である受信波を受信用アン
    テナで受信しその受信波を受信用ミクサを用いて中間周
    波数帯に周波数変換するとともに、中間周波数帯の送信
    波を送信用ミクサで高周波帯に周波数変換し送信用アン
    テナで送信する送受信装置において、 前記受信用ミクサ及び前記送信用ミクサの基準発振器と
    して、請求項9記載の位相同期形周波数シンセサイザを
    備えたことを特徴とする送受信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100515411B1 (ko) * 2000-10-04 2005-09-15 매그나칩 반도체 유한회사 룩업 테이블의 크기를 줄인 직접 디지털 주파수 합성기
US7091895B2 (en) 2003-10-02 2006-08-15 Nec Corporation A/D converter, digital PLL circuit using the same, and information recording apparatus using the same
KR100771913B1 (ko) 2005-08-16 2007-11-01 엘에스산전 주식회사 알에프 아이디 리더기
JP2011097343A (ja) * 2009-10-29 2011-05-12 Mitsubishi Electric Corp 周波数シンセサイザ
JP2012109694A (ja) * 2010-11-16 2012-06-07 Mitsubishi Electric Corp 周波数シンセサイザおよび周波数シンセサイザ用の位相振幅変換方法

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