JPH09148928A - 周波数シンセサイザ - Google Patents

周波数シンセサイザ

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JPH09148928A
JPH09148928A JP7299494A JP29949495A JPH09148928A JP H09148928 A JPH09148928 A JP H09148928A JP 7299494 A JP7299494 A JP 7299494A JP 29949495 A JP29949495 A JP 29949495A JP H09148928 A JPH09148928 A JP H09148928A
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frequency
signal
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synthesizer
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JP7299494A
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Nobuhiko Ideta
伸彦 出田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置のコスト上昇を伴うこと無く全てのチャ
ネルの高速切換えが可能な周波数シンセサイザを提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 数値制御発振器8は、周波数データを加
算して位相データを得るカウンタ9と、位相データを振
幅データに変換する記憶部10と、振幅データを振幅信
号に変換するD/Aコンバータ11と、振幅信号の高調
波を取り除くフィルタ12とを有し、PLLシンセサイ
ザ13は、制御電圧で制御される電圧制御発振器16
と、電圧制御発振器16の出力周波数fを分周して分周
信号dを出力する分周器17と、フィルタ12の出力信
号Rと分周信号dとの位相の比較を行って位相比較信号
を出力する位相比較器14と、位相比較信号の高調波を
取り除いて制御電圧を出力するループフィルタ15とを
有することにより、低価格、チャネル切換え高速、全チ
ャネル出力可能な周波数シンセサイザが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線チャネル切換
え等のために可変周波数の信号を発生する周波数シンセ
サイザに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、社会の各方面で携帯電話等の移動
体通信が広く利用されるようになってきた。その中で、
無線チャネル切換の技術として周波数シンセサイザが使
用されるようになってきた。
【0003】従来、周波数シンセサイザとしては、図3
に記載されたものが知られている。図3において、PL
Lシンセサイザ1は位相比較器2、ループフィルタ3、
電圧制御発振器4および分周器5から成り、位相比較器
2は基準信号発振器6から出力される基準信号rと分周
器5から出力される分周された信号(以下、「分周信
号」という)dとの位相比較を行って位相比較結果であ
る位相比較信号を出力し、ループフィルタ3は位相比較
器2から出力される位相比較信号の高調波を取り除き、
電圧制御発振器4はループフィルタ3の出力電圧(制御
電圧)の値に応じて出力信号aの周波数(出力周波数)
fを変化させ、分周器5は電圧制御発振器4の出力周波
数fを分周する。分周器5における分周は、分周比Mの
可変分周である。
【0004】以上のように構成された周波数シンセサイ
ザについて、その動作を説明する。まず、位相比較器2
は、基準信号発振器6から出力される基準信号rと分周
器5から出力される分周信号dとの位相比較を行い、分
周信号dが基準信号rよりも位相が進んでいる場合、す
なわち分周信号dの周波数が基準信号rの周波数よりも
大きい場合、その出力電圧である位相比較信号の電圧を
下げる。逆に、分周信号dが基準信号rよりも位相が遅
れている場合、すなわち分周信号dの周波数が基準信号
rの周波数よりも小さい場合、その出力電圧である位相
比較信号の電圧を上げる。位相比較器2からの出力電圧
はループフィルタ3で高調波を取り除かれて電圧制御発
振器4の制御電圧となる。電圧制御発振器4は、入力さ
れる制御電圧が上がると出力周波数fが上がり、制御電
圧が下がると出力周波数fが下がるため、分周信号dの
周波数が基準信号rの周波数よりも大きくなる、すなわ
ち制御電圧が下がると、電圧制御発振器4の出力周波数
fは下がる。逆に、分周信号dの周波数が基準信号rの
周波数よりも小さくなる、すなわち制御電圧が上がる
と、電圧制御発振器4の出力周波数fは上がる。電圧制
御発振器4の出力信号aはPLLシンセサイザ1の出力
信号aとして出力される。また、電圧制御発振器4の出
力信号aは分周器5で分周されて分周信号dとなり、位
相比較器2に入力される。分周器5の分周比Mを変える
と出力周波数fも変わる。これにより、無線通信のチャ
ネルを変えることができる。
【0005】上記位相比較器2、ループフィルタ3、電
圧制御発振器4、分周器5のループにより、分周信号d
が基準信号rに対して位相が進んでいる場合すなわち周
波数が大きい場合、電圧制御発振器4の出力周波数fを
小さくするように制御がかかり、逆に、分周信号dが基
準信号rに対して位相が遅れている場合すなわち周波数
が小さい場合、電圧制御発振器4の出力周波数fを大き
くするように制御がかかる。よって、このループによ
り、位相比較器2に入力される基準信号rと分周信号d
とが同じ周波数および同じ位相になるように制御がかか
る。これにより、PLLシンセサイザ1の出力信号aは
分周器5で分周比Mの分周を受けているため、PLLシ
ンセサイザ1の出力周波数fは基準信号rの周波数のM
倍となる。
【0006】無線通信のチャネルを変える場合は、分周
器5の分周比Mを変えて行うが、ここでは、小さい周波
数のチャネルから大きい周波数のチャネルに変える場合
における周波数シンセサイザの動作について説明する。
この場合、電圧制御発振器4の出力周波数fを小さい周
波数から大きい周波数に変えるため、分周器4の分周比
を大きくする。すると、位相比較器2に入力される分周
信号dの周波数が基準信号rの周波数に対して小さくな
るため、位相比較器2の出力電圧は上がり、電圧制御発
振器4の出力周波数fを上げるように制御がかかり、電
圧制御発振器4の出力周波数fは、分周信号dと基準信
号rとの周波数および位相が同じになるまで、大きくな
っていく。このようにPLLシンセサイザ1のPLLル
ープが動作することにより、PLLシンセサイザ1の出
力周波数fは小さい周波数から大きい周波数に切り換え
られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の周波数シンセサイザでは、無線通信のチャネルを切
り換える場合、分周器5の分周比Mを変えてPLLシン
セサイザ1のPLLループを回すことでPLLシンセサ
イザの周波数の切換えを行っているために、周波数の切
換時間がPLLシンセサイザのループフィルタ3の帯域
によって制限され、周波数の切換時間を短くすることが
できない。周波数の切換時間を短くするためにはループ
フィルタ3の帯域を大きくすれば良いが、このために
は、分周器5の分周比Mを小さくして位相比較器2の比
較周波数を大きくする必要がある。しかし、比較周波数
を無線通信のチャネル間隔の周波数以上に大きくする
と、全てのチャネルを出力することができなくなるた
め、比較周波数の最大値はチャネル間隔の周波数とな
る。通常、比較周波数はチャネル間隔の周波数と等しく
している。従って、従来の周波数シンセサイザでは比較
周波数は無線通信のチャネル間隔の周波数によって制限
されるため、周波数の切換時間を短くすることができな
いという問題点を有していた。例えば、デジタル移動体
通信の基地局等に使用する周波数シンセサイザには高速
チャネル切換えが要求されるため、従来の周波数シンセ
サイザを使用する場合においては、全てのチャネルを出
力するためには2つの周波数シンセサイザを切り換えて
使用する必要があり、装置のコストアップとなってい
た。
【0008】この周波数シンセサイザは、周波数の切換
時間を短縮することができると共に、その短縮により装
置のコストアップとならないことが要求されている。
【0009】本発明は、装置のコスト上昇を伴うこと無
く全てのチャネルの高速切換えが可能な周波数シンセサ
イザを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、基準信号を発生する基準信号発振器と、第
1の可変周波数の信号を出力する数値制御発振器と、第
2の可変周波数の信号を出力するPLLシンセサイザと
を有する周波数シンセサイザであって、数値制御発振器
は、基準信号を基準クロックとして外部設定の周波数デ
ータを加算して位相データを得るカウンタと、位相デー
タを振幅データに変換する記憶部と、振幅データをアナ
ログの振幅信号に変換するD/Aコンバータと、振幅信
号の高調波を取り除いて第1の可変周波数の信号を出力
するフィルタとを有し、PLLシンセサイザは、制御電
圧の値に応じて周波数が可変となる信号である第2の可
変周波数の信号を出力する電圧制御発振器と、電圧制御
発振器の出力信号の周波数を分周して分周信号を出力す
る分周器と、フィルタの出力信号と分周信号との位相の
比較を行って比較結果を示す位相比較信号を出力する位
相比較器と、位相比較信号の高調波を取り除いて制御電
圧を出力するループフィルタとを有するように構成した
ものである。
【0011】これにより、装置のコスト上昇を伴うこと
無く全てのチャネルの高速切換えが可能な周波数シンセ
サイザが得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、基準信号を発生する基準信号発振器と、第1の可変
周波数の信号を出力する数値制御発振器と、第2の可変
周波数の信号を出力するPLLシンセサイザとを有する
周波数シンセサイザであって、数値制御発振器は、基準
信号を基準クロックとして外部設定の周波数データを加
算して位相データを得るカウンタと、位相データを振幅
データに変換する記憶部と、振幅データをアナログの振
幅信号に変換するD/Aコンバータと、振幅信号の高調
波を取り除いて第1の可変周波数の信号を出力するフィ
ルタとを有し、PLLシンセサイザは、制御電圧の値に
応じて周波数が可変となる信号である第2の可変周波数
の信号を出力する電圧制御発振器と、電圧制御発振器の
出力信号の周波数を分周して分周信号を出力する分周器
と、フィルタの出力信号と分周信号との位相の比較を行
って比較結果を示す位相比較信号を出力する位相比較器
と、位相比較信号の高調波を取り除いて制御電圧を出力
するループフィルタとを有することとしたものであり、
位相比較器の比較周波数を大きくしても、全てのチャネ
ルが出力されるという作用を有する。
【0013】請求項2に記載の発明は、基準信号を発生
する基準信号発振器と、第1の可変周波数の信号を出力
する数値制御発振器と、第2の可変周波数の信号を出力
するPLLシンセサイザとを有する周波数シンセサイザ
であって、数値制御発振器は、基準信号を基準クロック
として外部設定の周波数データを加算して位相データを
得るカウンタと、位相データを振幅データに変換する記
憶部と、振幅データをアナログの振幅信号に変換するD
/Aコンバータと、振幅信号の高調波を取り除いて第1
の可変周波数の信号を出力する第1のフィルタとを有
し、PLLシンセサイザは、制御電圧の値に応じて周波
数が可変となる信号である第2の可変周波数の信号を出
力する電圧制御発振器と、電圧制御発振器の出力信号と
第1のフィルタの出力信号とを合成して和と差の周波数
の信号を出力するミキサと、和と差の周波数の信号から
差の周波数の信号を取り出す第2のフィルタと、第2の
フィルタの出力信号の差の周波数を分周して分周信号を
出力する分周器と、基準信号と分周信号との位相の比較
を行って比較結果を示す位相比較信号を出力する位相比
較器と、位相比較信号の高調波を取り除いて制御電圧を
出力するループフィルタとを有することとしたものであ
り、位相比較器の比較周波数を大きくしても、全てのチ
ャネルが出力されるという作用を有する。
【0014】以下、本発明の実施の形態について、図
1、図2を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の一実施の形態による周
波数シンセサイザを示すブロック図である。図1におい
て、基準信号発振器7は基準信号rを発生し、数値制御
発振器8は基準信号rを入力する。数値制御発振器8は
カウンタ9、記憶部10、D/Aコンバータ11および
フィルタ12から成る。カウンタ9は基準信号発振器7
から供給された基準信号rを基準クロックとして周波数
データの加算を行い、加算結果としての位相データを出
力する。記憶部10はカウンタ9から出力される位相デ
ータを振幅データに変換する。D/Aコンバータ11は
記憶部10から出力されるデジタルの振幅データをアナ
ログの振幅信号に変換する。フィルタ12はD/Aコン
バータ11から出力されるアナログの振幅信号の高調波
を取り除いて出力信号Rを出力する。カウンタ9で加算
される周波数データはクロック毎に加算する位相データ
を意味し、数値制御発振器8の出力信号Rの周波数Fを
決定するデータであり、外部から設定される。PLLシ
ンセサイザ13は位相比較器14、ループフィルタ1
5、電圧制御発振器16および分周器17から成り、位
相比較器14はフィルタ12の出力信号Rと分周器17
から出力される分周信号dとの位相比較を行って位相比
較結果である位相比較信号を出力し、ループフィルタ1
5は位相比較器14から出力される位相比較信号の高調
波を取り除き、電圧制御発振器16はループフィルタ1
5の出力電圧(制御電圧)の値に応じて出力信号aの周
波数(出力周波数)fを変化させ、分周器17は電圧制
御発振器16の出力周波数fを分周する。
【0015】以上のように構成された周波数シンセサイ
ザについて、その動作を説明する。まず数値制御発振器
8についての動作を説明する。数値制御発振器8のカウ
ンタ9は、基準信号発振器7から出力される基準信号r
を基準クロックとして、周波数データをクロック毎に加
算していく。このようにしてカウンタ9は加算された位
相データを出力する。この位相データは記憶部10で位
相データから振幅データに変換され、出力される。記憶
部10には、各位相に対応する正弦波の振幅が記憶され
ており、カウンタ9から位相データが入力されると、こ
の位相データに対応する正弦波の振幅データを出力す
る。記憶部10から出力されたデジタルの振幅データは
D/Aコンバータ11でアナログの振幅信号に変換さ
れ、出力される。D/Aコンバータ11から出力された
アナログの振幅信号はフィルタ12で高調波を取り除か
れて出力され、PLLシンセサイザ13の位相比較器1
4の出力信号Rとなる。
【0016】次に、PLLシンセサイザ13についての
動作を説明する。位相比較器14は、数値制御発振器8
のフィルタ12から出力される出力信号Rと分周器17
から出力される分周信号dとの位相比較を行い、分周信
号dが出力信号Rよりも位相が進んでいる場合、すなわ
ち分周信号dの周波数が出力信号Rの周波数Fよりも大
きい場合、その出力電圧である位相比較信号の電圧を下
げる。逆に、分周信号dが出力信号Rよりも位相が遅れ
ている場合、すなわち分周信号dの周波数が出力信号R
の周波数Fよりも小さい場合、その出力電圧である位相
比較信号の電圧を上げる。位相比較器14からの出力電
圧はループフィルタ15で高調波を取り除かれて電圧制
御発振器16の制御電圧となる。電圧制御発振器16
は、入力される制御電圧が上がると出力周波数fが上が
り、制御電圧が下がると出力周波数fが下がるため、分
周信号dの周波数が出力信号Rの周波数Fよりも大きく
なる、すなわち制御電圧が下がると、電圧制御発振器1
6の出力周波数fは下がる。逆に、分周信号dの周波数
が出力信号Rの周波数Fよりも小さくなる、すなわち制
御電圧が上がると、電圧制御発振器16の出力周波数f
は上がる。電圧制御発振器16の出力信号aはPLLシ
ンセサイザ13の出力信号aとして出力される。また、
電圧制御発振器16の出力信号aは分周器17で分周さ
れて分周信号dとなり、位相比較器14に入力される。
【0017】図3に示した従来例と同様、以上述べた位
相比較器14、ループフィルタ15、電圧制御発振器1
6、分周器17のループにより、位相比較器14に入力
される出力信号Rと分周信号dとが同じ周波数および同
じ位相になるように制御がかかる。これにより、PLL
シンセサイザ13の出力信号aは分周器17で分周比M
で分周されているため、PLLシンセサイザ13の出力
周波数fは出力信号RのM倍の周波数MFとなる。ここ
で、従来例とは異なり、PLLシンセサイザ13の位相
比較器14の比較周波数は無線通信のチャネル間隔の周
波数よりも大きい値とする。また、数値制御発振器8の
フィルタ12から位相比較器14に入力される出力信号
Rは固定の周波数の信号ではなく、周波数データに応じ
て周波数が変化する可変周波数Fの信号である。このた
め、PLLシンセサイザ13の出力周波数fすなわち周
波数シンセサイザの出力周波数fは数値制御発振器8か
ら出力される周波数可変の出力信号RのM倍の周波数M
Fとなる。
【0018】次に、無線通信のチャネルを変える場合に
ついて説明する。まずPLLシンセサイザ13では、周
波数を切り換える場合、分周器17の分周比Mを変えて
PLLシンセサイザ13のPLLループを回すことでP
LLシンセサイザ13の出力周波数fの切換えを行って
いるため、周波数の切換時間がPLLシンセサイザ13
のループフィルタ15の帯域によって制限され、その帯
域が小さい場合には周波数の切換え時間を短くすること
ができない。周波数の切換え時間を短くするためにはル
ープフィルタ15の帯域を大きくすれば良いので、本実
施の形態では位相比較器14の比較周波数を無線通信の
チャネル間隔の周波数よりも大きくする。これにより、
ループフィルタ15の帯域を大きくすることができ、周
波数の切換え時間が短くなる。しかし、このままでは、
比較周波数がチャネル間隔の周波数よりも大きいため、
全てのチャネルを出力できない。よって、PLLシンセ
サイザ13だけでは実現できない細かい周波数切換えは
数値制御発振器8で行うことにする。
【0019】数値制御発振器8では、周波数を切り換え
る場合、カウンタ9の周波数データを変えてクロック毎
にカウンタ9で加算する位相データを変えることによ
り、数値制御発振器8の周波数の切換えを行っているた
め、周波数の切換え時間を短くすることができる。よっ
て、数値制御発振器8の出力周波数Fは可変とし、細か
い周波数切換えに対応する。
【0020】周波数シンセサイザの出力周波数fを大き
く変える場合は、数値制御発振器8の周波数Fは固定と
し、PLLシンセサイザ13の分周器17の分周比Mを
変えてPLLループを回すことにより周波数の切換えを
行う。このとき、位相比較器14の比較周波数を大きく
しているため、ループフィルタ15の帯域が大きくな
り、PLLシンセサイザ13すなわち周波数シンセサイ
ザの周波数切換え時間を短くすることができる。また、
周波数シンセサイザで細かい周波数切換えを行う場合、
数値制御発振器8のカウンタ9の周波数データを変えて
周波数の切換えを行っているため、数値制御発振器8の
周波数切換え時間を短くすることができる。このとき、
数値制御発振器8からPLLシンセサイザ13の位相比
較器14に入力される出力信号Rの周波数Fが変わるた
め、PLLシンセサイザ13もPLLループを回すこと
によって周波数の切換えを行う。このときも上述と同
様、位相比較器14の比較周波数を大きくしているた
め、PLLシンセサイザ13すなわち周波数シンセサイ
ザの周波数切換え時間を短くすることができる。
【0021】以上のように本実施の形態1によれば、P
LLシンセサイザ13の比較周波数を大きくすることに
より、従来は比較周波数が小さいことにより時間のかか
っていた周波数の切換え時間を短くすることができる。
また、細かい周波数切換えは、周波数切換え時間の短い
数値制御発振器8の出力信号Rの周波数Fを変えること
で行うことができる。これにより、全てのチャネルを出
力することが可能で周波数切換え時間の短い周波数シン
セサイザを実現することができ、従来装置に対して数値
制御発振器8を追加するだけで良いので、装置のコスト
上昇を伴うこと無く全てのチャネルの高速切換えが可能
な周波数シンセサイザを実現することができる。
【0022】(実施の形態2)図2は本発明の第2の実
施の形態による周波数シンセサイザを示すブロック図で
ある。図2において、基準信号発振器7、数値制御発振
器8、カウンタ9、記憶部10、D/Aコンバータ11
は図1と同様のものなので、説明は省略する。第1のフ
ィルタ112はD/Aコンバータ11から出力されるア
ナログの振幅信号の高調波を取り除いて出力信号Rを出
力する。PLLシンセサイザ18は位相比較器19、ル
ープフィルタ20、電圧制御発振器21、ミキサ22、
第2のフィルタ23および分周器24から成り、位相比
較器19は基準信号発振器7から出力される基準信号r
と分周器24から出力される分周信号dとの位相比較を
行って位相比較結果である位相比較信号を出力し、ルー
プフィルタ20は位相比較器19から出力される位相比
較信号の高調波を取り除き、電圧制御発振器21はルー
プフィルタ20の出力電圧(制御電圧)の値に応じて出
力信号aの周波数(出力周波数)fを変化させ、ミキサ
22は電圧制御発振器21からの信号aと数値制御発振
器8の第1のフィルタ112からの周波数fの出力信号
Rとを合成し、入力周波数の和および差((f+F)お
よび(f−F))の周波数の信号bを出力し、第2のフ
ィルタ23は上記和および差の周波数の信号bから差の
周波数の信号cを取り出し、分周器24は第2のフィル
タ23からの信号cの周波数(f−F)を分周する。
【0023】以上のように構成された周波数シンセサイ
ザについて、その動作を説明する。数値制御発振器8の
動作は図1の場合と同様であるので、その説明は省略
し、PLLシンセサイザ13についての動作を説明す
る。位相比較器19は、基準信号発振器7から出力され
る基準信号rと分周器24から出力される分周信号dと
の位相比較を行い、分周信号dが基準信号rよりも位相
が進んでいる場合、すなわち分周信号dの周波数が基準
信号rの周波数よりも大きい場合、その出力電圧である
位相比較信号の電圧を下げる。逆に、分周信号dが基準
信号rよりも位相が遅れている場合、すなわち分周信号
dの周波数が基準信号rの周波数よりも小さい場合、そ
の出力電圧である位相比較信号の電圧を上げる。位相比
較器19からの出力電圧はループフィルタ20で高調波
を取り除かれて電圧制御発振器21の制御電圧となる。
電圧制御発振器21は、入力される制御電圧が上がると
出力周波数fが上がり、制御電圧が下がると出力周波数
fが下がるため、分周信号dの周波数が基準信号rの周
波数よりも大きくなる、すなわち制御電圧が下がると、
電圧制御発振器21の出力周波数fは下がる。逆に、分
周信号dの周波数が基準信号rの周波数よりも小さくな
る、すなわち制御電圧が上がると、電圧制御発振器21
の出力周波数fは上がる。電圧制御発振器21の出力信
号aはPLLシンセサイザ18の出力信号aとして出力
され、この出力信号aが周波数シンセサイザの出力信号
となる。また、ミキサ22は、電圧制御発振器21の出
力信号aと数値制御発振器8の第1のフィルタ112か
らの出力信号Rとを合成し、2つの周波数の和と差
((f+F)および(f−F))の周波数の信号bを第
2のフィルタ23に出力する。第2のフィルタ23は信
号bのうち和の周波数の信号を取り除き、差の周波数の
信号cを出力する。分周器24は、周波数(f−F)の
信号cを分周し、分周信号dとして位相比較器19に出
力する。
【0024】以上述べた位相比較器19、ループフィル
タ20、電圧制御発振器21、ミキサ22、第2のフィ
ルタ23、分周器24のループにより、位相比較器19
に入力される基準信号rと分周信号dとが同じ周波数お
よび同じ位相になるように制御がかかる。これにより、
ミキサ22から出力される信号の差の周波数(f−F)
は基準信号rの周波数のM倍となる。また、ミキサ22
で数値制御発振器8の周波数Fの信号と電圧制御発振器
21の出力周波数fの信号とが合成され、第2のフィル
タ23で差の周波数の信号cが取り出されているため、
電圧制御発振器21の出力周波数fは、基準信号rの周
波数を(r)とすると、周波数(r)のM倍の周波数M
(r)と数値制御発振器8の周波数Fとの和となる。よ
って、この周波数(M(r)+F)がPLLシンセサイ
ザ18すなわち周波数シンセサイザの出力信号の周波数
となる。ここで、PLLシンセサイザ18の位相比較器
19の比較周波数は、無線通信のチャネル間隔の周波数
よりも大きい値とする。また、数値制御発振器8の第1
のフィルタ112からPLLシンセサイザ18のミキサ
22に入力される出力信号Rは固定の周波数ではなく、
周波数データに基づいて変換する可変の周波数Fであ
る。
【0025】次に、無線通信のチャネルを変える場合の
動作について説明する。本実施の形態におけるPLLシ
ンセサイザ18および数値制御発振器8単体の周波数切
換えの動作は第1の実施の形態と同様である。本実施の
形態2でも、PLLシンセサイザ18の比較周波数をチ
ャネル間隔の周波数よりも大きくしたため、PLLシン
セサイザ18だけでは全てのチャネルを出力できない。
よって、PLLシンセサイザ18だけでは実現できない
細かい周波数切換えは数値制御発振器8で行うことにす
る。周波数シンセサイザの周波数を大きく変える場合
は、数値制御発振器8の周波数Fは固定とし、PLLシ
ンセサイザ18の分周器24の分周比Mを変えて、PL
Lループを回すことによって周波数の切換えを行う。こ
のとき、位相比較器19の比較周波数を大きくしている
ため、PLLシンセサイザ18すなわち周波数シンセサ
イザの周波数切換え時間を短くすることができる。ま
た、周波数シンセサイザで細かい周波数切換えを行う場
合は、数値制御発振器8のカウンタ9の周波数データを
変えて周波数の切換えを行っている。このため数値制御
発振器8の周波数切換え時間を短くすることができる。
数値制御発振器8のカウンタ9の周波数データを変えて
周波数の切換えを行っているときは、PLLシンセサイ
ザ18のミキサ22に入力される出力信号Rの周波数F
が変わり、ミキサ22の信号bの周波数が変わるため、
PLLシンセサイザ18もPLLループを回すことによ
って周波数の切換えを行う。このときも同様に位相比較
器19の比較周波数を大きくしているため、PLLシン
セサイザ18すなわち周波数シンセサイザの周波数切換
え時間を短くすることができる。
【0026】以上のように本実施の形態によれば、PL
Lシンセサイザ13の比較周波数を大きくすることによ
り、従来は比較周波数が小さいことにより時間のかかっ
ていた周波数の切換え時間を短くすることができる。ま
た、細かい周波数切換えは、周波数切換え時間の短い数
値制御発振器8の出力信号Rの周波数Fを変えることで
行うことができる。これにより、全てのチャネルを出力
することが可能で周波数切換え時間の短い周波数シンセ
サイザを実現することができる。また、従来装置に対し
て数値制御発振器8とミキサ22、第2のフィルタ23
とを追加するだけで良いので、装置のコスト上昇を伴う
こと無く全てのチャネルの高速切換えが可能な周波数シ
ンセサイザを実現することができる。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明の周波数シンセサイ
ザによれば、数値制御発振器のみ又は数値制御発振器お
よび少数の部品を追加するだけで、周波数切換え時間の
短い数値制御発振器で周波数を細かく変え、PLLシン
セサイザで周波数を大きく変えるようにすることができ
るので、周波数の切換え時間を短くするためにPLLシ
ンセサイザの比較周波数を大きくしても全てのチャネル
を出力することができ、装置のコスト上昇を伴うこと無
く全てのチャネルの高速切換えが可能な周波数シンセサ
イザを実現することができるという有利な効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による周波数シンセサイ
ザを示すブロック図
【図2】本発明の第2の実施の形態による周波数シンセ
サイザを示すブロック図
【図3】従来の周波数シンセサイザを示すブロック図
【符号の説明】
7 基準信号発振器 8 数値制御発振器 9 カウンタ 10 記憶部 11 D/Aコンバータ 12 フィルタ 13、18 PLLシンセサイザ 14、19 位相比較器 15、20 ループフィルタ 16、21 電圧制御発振器 17、24 分周器 22 ミキサ 23 第2のフィルタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基準信号を発生する基準信号発振器と、第
    1の可変周波数の信号を出力する数値制御発振器と、第
    2の可変周波数の信号を出力するPLLシンセサイザと
    を有する周波数シンセサイザであって、前記数値制御発
    振器は、前記基準信号を基準クロックとして外部設定の
    周波数データを加算して位相データを得るカウンタと、
    前記位相データを振幅データに変換する記憶部と、前記
    振幅データをアナログの振幅信号に変換するD/Aコン
    バータと、前記振幅信号の高調波を取り除いて前記第1
    の可変周波数の信号を出力するフィルタとを有し、前記
    PLLシンセサイザは、制御電圧の値に応じて周波数が
    可変となる信号である前記第2の可変周波数の信号を出
    力する電圧制御発振器と、前記電圧制御発振器の出力信
    号の周波数を分周して分周信号を出力する分周器と、前
    記フィルタの出力信号と前記分周信号との位相の比較を
    行って比較結果を示す位相比較信号を出力する位相比較
    器と、前記位相比較信号の高調波を取り除いて前記制御
    電圧を出力するループフィルタとを有する周波数シンセ
    サイザ。
  2. 【請求項2】基準信号を発生する基準信号発振器と、第
    1の可変周波数の信号を出力する数値制御発振器と、第
    2の可変周波数の信号を出力するPLLシンセサイザと
    を有する周波数シンセサイザであって、前記数値制御発
    振器は、前記基準信号を基準クロックとして外部設定の
    周波数データを加算して位相データを得るカウンタと、
    前記位相データを振幅データに変換する記憶部と、前記
    振幅データをアナログの振幅信号に変換するD/Aコン
    バータと、前記振幅信号の高調波を取り除いて前記第1
    の可変周波数の信号を出力する第1のフィルタとを有
    し、前記PLLシンセサイザは、制御電圧の値に応じて
    周波数が可変となる信号である前記第2の可変周波数の
    信号を出力する電圧制御発振器と、前記電圧制御発振器
    の出力信号と前記第1のフィルタの出力信号とを合成し
    て和と差の周波数の信号を出力するミキサと、前記和と
    差の周波数の信号から差の周波数の信号を取り出す第2
    のフィルタと、前記第2のフィルタの出力信号の差の周
    波数を分周して分周信号を出力する分周器と、前記基準
    信号と前記分周信号との位相の比較を行って比較結果を
    示す位相比較信号を出力する位相比較器と、前記位相比
    較信号の高調波を取り除いて前記制御電圧を出力するル
    ープフィルタとを有する周波数シンセサイザ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2007091516A1 (ja) * 2006-02-07 2009-07-02 三菱電機株式会社 フラクショナル−n方式の位相同期ループ形周波数シンセサイザ及び周波数変換機能付き移相回路
JP2017019296A (ja) * 2016-11-04 2017-01-26 セイコーエプソン株式会社 印刷装置および印刷方法

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