JPH11319244A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JPH11319244A
JPH11319244A JP10134965A JP13496598A JPH11319244A JP H11319244 A JPH11319244 A JP H11319244A JP 10134965 A JP10134965 A JP 10134965A JP 13496598 A JP13496598 A JP 13496598A JP H11319244 A JPH11319244 A JP H11319244A
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JP
Japan
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game
ball
display
area
screen
Prior art date
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Application number
JP10134965A
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English (en)
Inventor
Shoji Sato
昭治 佐藤
Shigeyoshi Fukai
栄美 深井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TAIYO ELECTRIC CO
Taiyo Elecs Co Ltd
Original Assignee
TAIYO ELECTRIC CO
Taiyo Elecs Co Ltd
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Publication date
Application filed by TAIYO ELECTRIC CO, Taiyo Elecs Co Ltd filed Critical TAIYO ELECTRIC CO
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Abstract

(57)【要約】 【課題】大画面の表示体にて画面分割を行い画面分割後
の表示領域を大とし、視認性に優れた分割表示を行う。 【解決手段】画面の分割要件は、(1)遊技中であって
大当りとなること、又は(2)遊技中であって大当り以
外の通常遊技において画面分割オンオフスイッチ26を
オンしたことである。この分割要件が成立していないと
き、表示体の画面の全体が一画面として使用され(図1
9参照)、この分割要件が成立したとき、画面180が
第1表示領域190と第2表示領域200とに分割され
る(図20参照)。第1表示領域190には、弾球遊技
に関わる遊技画像が表示され、第2表示領域200に
は、TV放送の画像等が表示される。これにより、弾球
遊技をしても、なかなか大当りがでない場合など、野球
中継等のTV放送を表示することにより、表示内容に変
化を与えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弾球遊技機に関
し、特に大型中央表示装置に備えられた表示体にて画面
分割を行う技術に特徴を有するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のパチンコ機ではリーチ発生時等に
は通常の遊技中とは異なる表示が行われることがある
が、多くの時間は変化の少ない変動停止態様の表示に使
用されている。このため、表示の単調化を防止できる技
術が要求されている。これに応えたものとして、特開平
9−56874号がある。ここには2つの表示領域を設
定し、各々に異なる遊技を表示する技術が開示されてい
る。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】しかし、表示領域の分割に伴って各表示領
域の寸法は全体の表示領域に比べて半分程度に縮小され
るため、単に分割することは視認性の低下を招くと考え
られる。近年はOA機器やTV受像器において一画面を
多数の領域に分割することが行われているが、弾球遊技
機において画面分割を行う場合は、遊技者が停止図柄な
どの遊技に関わる情報を間違えなく明確に識別できるこ
とが要求される。
【0004】そこで、請求項記載の発明の課題は、大画
面の表示体にて画面分割を行い画面分割後の表示領域を
大とし、視認性に優れた分割表示を行うことができるよ
うにすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題に鑑み請求項1
記載の発明はなされたものであり、遊技領域が形成され
た遊技盤と、前記遊技領域のほぼ中央に配置され外形寸
法がその上方、左側方、右側方の遊技領域のうち少なく
ともいずれかの領域への入球口の配置を制約する程度に
大型に設定され、少なくとも当否判定に伴う当否表示を
行うことができる表示体を備えた中央表示手段と、所定
分割要件が成立すると、前記表示体にて画面分割を行う
画面分割手段と、を具備する弾球遊技機である。これに
より大画面の表示体にて画面分割を行っているので、分
割後の表示領域を大とすることができ、視認性に優れた
分割表示を行うことができる。
【0006】ここにいう中央表示手段とは、LCD、L
ED、CRT等により構成された画像表示装置が例示さ
れる。またその外周形状は横長、縦長、角型、丸型、小
判型、楕円型等各種の形状が含まれる。「上方、左側
方、右側方の遊技領域のうち少なくともいずれかの領
域」であるから、様々な組み合わせが考えられる。例え
ば中央表示手段の左側方及び右側方の遊技領域が制約さ
れる程度の横長のものが挙げられる。これにより遊技領
域を最大限に利用した大型の画像表示装置の搭載が実現
できるのである。また、中央表示手段の左側方、右側方
の遊技領域を遊技球が通過できるもの、できないもの両
方の遊技盤が含まれる。具体的には、画像表示部材(例
えば液晶表示部)単体のもの、画像表示部材に遊技球流
通部材(例えばセンター役物等)を組み合わせたもの等
様々なものが挙げられる。また、画像表示装置の画面は
四角形、丸形等各種のものが挙げられるし、遊技球流通
部材は枠形状、非枠形状、或いは、四角形、長円形、丸
形等各種のものが挙げられ、画像表示装置と遊技球流通
部材は、その形態を様々に組み合わせることができる。
これにより、視認性の向上や、図柄表示と遊技球の遊技
態様との組合せによる趣向性の向上などが可能となり、
遊技の趣向を高めることができる。さらに、例示的に
は、10インチの液晶画面を備えた液晶表示装置、8イ
ンチの液晶画面を備えた液晶表示装置にセンター役物が
取付けられたもの、10インチの液晶画面を備えた液晶
表示装置にセンター役物が取付けられたものが例示され
る。液晶表示画面は四角形状、丸形状等が好適であるが
限定されるものではなく、また、横長状態、縦長状態、
傾斜状態いずれにも配置が可能である。遊技の趣向性を
高めるため、液晶表示画面の周囲にはそれに適合させた
形態のセンター役物を配置することが好ましい。このセ
ンター役物は枠体が好ましいが、その周囲が連続してい
なくとも良いし、また、一体でなく分割されていても良
い。
【0007】「所定分割要件」としては、遊技中である
かどうか、大当り中であるかどうか、客待ち中であるか
どうか、分割スイッチのオンオフ等、様々な要件が挙げ
られる。また、分割の態様は、左右分割、上下分割等、
様々な態様が挙げられる。分割された領域の数は問わな
いが、画面の2分割が視認性に優れる。画面をあまりに
多く分割すると画面が小さくなり視認性が悪くなる場合
がある。分割された領域に表示される内容は、主とし
て、弾球に起因するもの、例えば、当否決定に伴う変動
停止表示である。その他、非遊技中においては、例え
ば、客待ち状態表示と、遊技情報表示とを表示すること
もある。
【0008】
【発明の実施の形態】まず、本発明の実施形態であるパ
チンコ機1は、フィーバー機、或いは第1種と呼ばれる
機種である。 (パチンコ機1の前面構造)図1に示す通り、このパチ
ンコ機1の表面側には、遊技盤2が着脱自在に装着され
ている。遊技盤2には発射された打球を誘導するための
誘導レール3(図3参照)がほぼ円弧状に植立され、こ
の誘導レール3で区画された領域が遊技領域4(図4参
照)を構成している。この遊技領域4は、第1レール部
材3a、第2レール部材3b、返しゴム3c及び装飾部
材3d(図3参照)により区画されている領域である。
遊技領域4の左半面に在る第1レール部材3aと第2レ
ール部材3bの間隙を通過して遊技領域4へ遊技球が誘
導される。装飾部材3dの左側先頭部分には返しゴム3
cが装着され、遊技球が遊技領域4の中央部へ反射され
るようになっている。本実施形態では、第1レール部材
3aが返しゴム3cに到達し、装飾部材3dが第2レー
ル3bに組合されることにより遊技領域4を設定してい
る。遊技領域4を設定する態様はこれ以外にも様々な構
造のものが挙げられるが説明は省略する。また、左上端
部に逆流防止装置3eが設けられている。
【0009】中央表示装置5下方の中央部には、開閉駆
動可能な始動入球口7が設けられ、その下側にアタッカ
−8が設けられている。この始動入球口7に遊技球が受
け入れられると、液晶表示盤5a(図3参照)に表示さ
れる特別図柄が変動を開始し、これが特定の表示態様、
例えば777の3桁同一の数字で停止表示されると、特
別遊技状態となりアタッカ−8が所定回数(例えば16
回)開放し、遊技球を受け入れるように構成されてい
る。また、アタッカー8の左右に入球口9乃至入球口1
2が集約的に設けられ、始動入球口7及びアタッカー8
とともに入球口群N(図3参照)を構成している。この
入球口群Nを配置可能な領域は、センター役物6の下端
より下部であり、遊技領域4の高さL(図4参照)に対
して概ね3分の1の高さである(図3では27%であ
る)。ここで、入球口群Nを構成する各入球口7〜12
は、賞球払出しの契機として用いられている。また、ア
タッカー8は開放時のみに入球を可能にする。遊技盤2
の最下方には(第2レール部材3bの最下点)、アウト
球を受け入れるアウト口13、センター役物6の下部左
右に風車14が設けられている。
【0010】さらに、遊技盤2の前面を覆うガラス枠1
5が前面枠16に開閉自在に設けられている。遊技盤2
のすぐ下側には、ヒンジ(図示略)により開閉可能な上
皿部17と開閉不可能な下皿部18とが位置しており、
これらが前面枠16に装着されている。上皿部17の左
下側には遊技状態に応じた効果音を発生させるスピーカ
20が設けられている。また、下皿部18の右側には、
発射ハンドル21が設けられ、これが上皿部17から供
給される遊技球を遊技領域4に対して弾発する遊技球発
射装置ユニット117(図14参照)と接続されてい
る。発射ハンドル21にはタッチスイッチ21aが、発
射ハンドル21の左上方近辺には発射停止スイッチ21
bが設けられている。
【0011】下皿部18の詳細について、図2を参照し
て説明する。この下皿部18は、左端に灰皿22、中央
に下皿23、右端に表示操作部24が設けられている。
この表示操作部24は、情報の種別(例えば、TV放送
又は遊技機情報)の選択をする選択スイッチ25、分割
表示の有無を設定する画面分割オンオフスイッチ26、
TV放送(例えば、競馬中継、野球中継、ニュース等)
のチャンネルを切り替えるチャンネルスイッチ27、音
声のボリュ−ムスイッチ28から構成されている。画面
分割オンオフスイッチ26は、液晶表示盤5aで分割表
示が行われていないときに押すと、画面分割が実行さ
れ、一方、分割表示中に押すと、画面分割が中止される
ものである。つまりボタンの押し下げに応答して、一画
面表示と2分割画面とを交互に切り換えるスイッチであ
る。
【0012】(中央表示装置5の構成)中央表示装置5
は、図3に示す通り、遊技領域4のほぼ中央に配置さ
れ、外形寸法がその左側方及び右側方の遊技領域4の領
域への入球口の配置を制約する程度に大型に設定されて
いる。分割画面の視認性を向上させるためである。こう
して大型に設定されたことに伴い、裏面構造も変更され
ている。中央表示装置5の上方の遊技領域4への入球口
の配置は可能であるものの、本実施形態では、遊技球の
移動の障害となるため、一般的には入球口は設けていな
い。この中央表示装置5(特別図柄を表示することから
特別図柄表示装置と呼ばれることもある)は、10イン
チサイズの液晶表示盤5aと、この液晶表示盤5aの周
囲に配置されたセンター役物6(図6〜図9参照)、特
別図柄制御基板160(図16参照)等を含み構成され
たものであり、横長形状となっている。センター役物6
の外周形状は、横長の略小判形状ないし略楕円形状(最
大高さと最大横幅の比である縦横比が、概ね1.1ない
し1.7、好ましくは概ね1.3ないし1.7、特に好
ましくは概ね1.3ないし1.4)に形成されている。
センター役物6の外形寸法は、遊技球の流通条件によっ
ては適宜変更される場合もあり得る。液晶表示盤5aを
大型CRT、LED等の他の表示体に置換えたりするこ
とが可能である。また、本実施形態においては、中央表
示装置5にセンター役物6を含んで構成されてはいる
が、必ずしもセンター役物6が含まれているとは限らな
い。
【0013】前述した10インチの大型の液晶画面を有
する液晶表示盤5a及びセンター役物6を遊技盤2に搭
載した場合、例えば、6インチ画面を採用した場合に比
べて、中央表示装置5の周囲に残される部分の遊技領域
4の面積は減少することとなる。すなわち、図3に示す
通り、センター役物6左右の遊技領域4の領域幅である
センター役物左右球通過領域Jの幅はW=33mm
(以下、センター役物左右球通過領域幅Wという)程
度であり、また、センター役物6上部の遊技領域4の誘
導樋球受口領域高さH=70mm程度となっている。
【0014】例えば仮に入球口を中央表示装置5の左
右、例えばセンター役物左右球通過領域J(図3参照)
付近に配置するとした場合、通常、単品の入球口は球受
部の幅が20mm程度、取付ベースを含めると入球口の
全幅は40mm程度となり、入球口の設置が困難となっ
ている。そのため、入球口を遊技盤2の裏面側から装着
し、遊技盤2の前面側に入球口の球受部のみを突出させ
たとしても、球受部の幅は20mm程度であるから、残
りのスペースは13mm程度となり、結局、障害釘や入
球口の配置は可能ではあるものの遊技球を流下させるこ
とは難しい。
【0015】また、中央表示装置5の上方の遊技領域4
へは入球口の設置は可能ではあるものの、この入球口に
入球した遊技球を遊技盤2の裏側で下方に導く樋(図示
略)を中央表示装置5の裏部品(液晶表示盤5aのケー
スや表示制御基板など)を避けて配置しなければなら
ず、設置は可能であるものの構造上好ましくないことが
ある。中央表示装置5は、遊技領域4の下方に入球口や
アタッカー等の配置の自由度を確保するためには、でき
る限り遊技領域4の上方に配置するのが好ましく、中央
表示装置5を更に上方に配置すれば遊技領域4の下方の
有効スペースは拡大されるが、上方には入球口は配置で
きなくなる関係が成立している。したがって、こうした
関係を考慮した設計が望ましい。
【0016】さらに、図3においてセンター役物6の上
方には複数の障害(障害釘等)からなる案内部75(図
7及び図8参照)が配置されており、誘導樋球受口領域
幅W の横幅内に落下してきた遊技球はワープ樋入口6
1a,61b(図6ないし図8参照)に入球し易くなる
ように構成されている。そしてワープ樋入口61a,6
1bに入球した遊技球は、ワープ樋62a,62b(図
6参照)を経てステージ68上に流下され、始動入球口
7の上方に集められるので、始動入球口7に入球する可
能性が高くなる。ところで、従来の弾球遊技機(図示
略)では、遊技球が始動入球口(図示略)に入球し易い
位置に発射させるために、遊技者が発射装置(図示略)
の発射力を調整して発射させているが、発射装置(図示
略)の発射力が一定となるように調整(固定)させたと
しても発射力のバラツキによって調整に反した発射力に
なる虞が有る。そのため、場合によっては遊技者の意に
反して始動入球口(図示略)に入球する可能性が極めて
低い位置に遊技球(図示略)が発射され、遊技者に不利
益を齎す虞がある。これに対し、本実施形態のパチンコ
機1では、比較的に幅の広い誘導樋球受口領域幅W
幅内の遊技領域4に遊技球が発射されれば、前述した通
り遊技球がワープ樋入口61a,61bに集められるの
で、遊技球がワープ樋入口61a,61bに入球し易く
なり、結果として始動入球口7に入球する可能性が高ま
る。したがって、発射装置(図示略)の発射力のバラツ
キや遊技者の技量等が、遊技球の始動入球口7への入球
に影響を与える可能性は極めて低くなるという優れた効
果を有する。
【0017】遊技盤2の寸法関係について図3を参照し
て説明する。遊技領域4の面積計測(CAD上にて)を
行うと約123,988mmとなる。遊技領域4の縦
寸法(L=396mm)を直径とする真円の面積が約1
23,163mmであり、面積計測の結果にほぼ等し
くなるため、実施形態では遊技領域4の面積を直径Lの
真円で近似して算出している。この採寸法Lは遊技領域
4の最下点から最上点までの垂直距離とする。また、実
施形態における各部材の面積は以下の通りである。 センター役物6(10インチ用) 約58,463mm センター役物6(8インチ用) 約37,416mm 液晶表示盤5aの10インチ画面 約30,426mm なお、8インチ用のセンター役物(図示略)の面積は、
単純に実施形態の図示されているセンター役物6の縮尺
を0.8倍(面積比0.64)して算出している。しか
し、ワープ樋62a,62b各部の概ねの寸法は遊技球
の直径や樋壁の板厚に基づいて自ずと決定され、8イン
チの表示体を採用しても、遊技球が通過できる寸法を確
保しなければならないため、センター役物の各樋の縦横
寸法や樋を覆う装飾品等の外形寸法は10インチの場合
と大きくは変わらないと考えられる。したがって、実際
に8インチの表示体を用いる場合、センター役物の実際
の面積は、前掲の8インチ用センター役物の算出値より
も実際には大きくなると考えられる。以上のことから、
10インチの液晶表示盤5aとセンター役物6(10イ
ンチ用)を採択した中央表示装置5の場合、そのときの
遊技領域4に対する中央表示装置5の面積の割合は、4
7%となる。また、8インチの液晶表示盤5aとセンタ
ー役物6(8インチ用)を用いて採択した中央表示装置
5の場合、そのときの遊技領域4に対する中央表示装置
5の面積の割合は、30%となる。10インチの液晶表
示盤5aにセンター役物6を用いず単独で採択した場合
に中央表示装置5の面積は、液晶表示盤5aの面積と等
しくなり、そのときの遊技領域4に対する中央表示装置
5の面積の割合は、25%(約4:1)、かつ、中央表
示装置5の面積が最小面積となる。以上の通り、中央表
示装置5は、遊技領域4の表面積の概ね25%(4分の
1)以上、好ましくは概ね30%以上、特に好ましくは
概ね47%以上を占めることを特徴とする。8インチ表
示体を単体で用いる場合の面積の割合は約16%とな
り、入球口設置の際の制約が緩やかになると考えられ
る。なお、ここでの面積は投影面積を意味する。遊技領
域4の遊技領域中央横線は、実施形態では、液晶表示盤
5aの中央横線とほぼ一致している。入球口群Nは遊技
領域中央横線よりも下方の領域に中央表示装置5を避け
て集約的に配置されている。すなわち、入球口群Nの配
置される領域の高さは、遊技領域4の最下部からセンタ
ー役物6の下端部までの高さとし、配置される領域の左
右は一杯までとする。なお、センター役物6のステージ
68に入球口を別途増設することもある。
【0018】なお、実施形態は10インチ画面の液晶表
示盤5aとこれに適合するセンター役物6を用いた場合
であるが、10インチ画面よりも小型の表示体を用いた
場合などには、中央表示装置5が占める面積が減少し、
中央表示装置5の左右、或いは上部の余地は増加する。
例えば、一般に多く採用されているサイズ(4〜6イン
チ)よりも若干大型な8インチ程度の表示体を用い、実
施形態のセンター役物6をそれに合わせて単に小型化し
た場合には、センター役物左右球通過領域幅W (遊技
球が流下可能な領域)の幅寸法は、図3の画面幅寸法の
差に基づいて算出すると、20.75mmと計算され、
左右各々に約20mm増加する。したがって、実施形態
における10インチ画面サイズの中央表示装置5のセン
ター役物左右球通過領域幅Wが約33mmであるの
で、画面サイズを8インチとした場合には、左右領域の
それぞれの幅寸法は約53mm(=33+20)とな
る。この領域に単品の入球口(図示略:例えば幅寸法が
約20mmの小型のもの)を配置した場合には入球口
(図示略)の両側に約16.5mm(=(53−20)
/2)の余地を確保できるが、遊技球の直径が11mm
であるため、入球口から逸れた遊技球は左右に2.75
mm(=(16.5−11)/2)ずつしか経路変更で
きない。このため、入球口から逸れた遊技球はほぼ直下
のみにしか流下できず、遊技球の挙動に十分な変化を与
えて趣向性を高めることは難しい。さらに、入球口の総
数は遊技規則で規定されており規定数以上の総入球口数
(総入賞口数)を保たなければならないため、中央表示
装置5の大型化に伴って入球口の数を安易に減らすこと
はできない。したがって、入球口の総数を減らすことな
く中央表示装置5を現状よりも大型化するためには、入
球口の配置の問題を解決することが不可欠である。その
ため、センター役物左右球通過領域Jには入球口を設置
せず、入球口群Nを前述の通りの領域に集約して配置し
ているのである。また、現在の遊技規則によれば、総入
球口数は、可動式役物が動作しない通常の遊技状態にお
いて5個以上となるよう規定されており、始動口の数は
その三分の一(小数点以下切り捨て)以上でなければな
らない。本実施形態は総入球口数が5個、始動口が1個
でありこの規則を満足している。総入球口数がそれより
多くなると、入球口の配置変更等が適宜必要となること
がある。
【0019】図4は遊技領域4の投影面を斜線で示す。
図中のTは、遊技領域4の中心縦線であり、Tは役
物配置の中心縦線である。両中心線は一致しておらず、
はTに対して右側に偏倚するとともに、オフセッ
ト量は4mmに設定されている。水平線Sは遊技領域4
の下限を示すものである。
【0020】図5の斜線は中央表示装置5の投影面を斜
線で示す。この投影面中の2つの2点鎖線枠(横長四角
形)は、8インチ及び10インチの液晶表示盤5aの輪
郭を示している。また、8インチの液晶表示盤5aに適
合するセンター役物6は2点鎖線の曲線で示している。
入球口群Nを配置できる領域の高さMの取り得る範囲
は、図5の場合、10インチの液晶表示盤5a単体の場
合、遊技領域の高さL(図3参照)の概ね25%ないし
60%、8インチの液晶表示盤5aとそのセンター役物
6の場合、概ね25%ないし55%、10インチの液晶
表示盤5aとそのセンター役物6の場合、概ね25%な
いし35%である。また、10インチの液晶表示盤5a
単体の場合、センター役物左右球通過領域幅Wの遊技
領域の最大横幅W14(図4参照)に対する割合の取り
得る範囲は、概ね0ないし25%であり、8インチの液
晶表示盤5aとそのセンター役物6の場合、概ね0%な
いし15%、10インチの液晶表示盤5aとそのセンタ
ー役物6の場合、概ね0%ないし10%である。なお、
上記において、0%というのは、液晶表示盤5aを片側
に偏倚させた場合(の狭い側)、或いはセンター役物6
を左右領域一杯まで拡張した場合である。
【0021】(センター役物6の構成)センター役物6
について図6〜図9を参照して説明する。このセンター
役物6は、図6に示す通り、液晶表示盤5aを可視可能
にする大開口部60を有する略四角型の遊技球が入るこ
とができる程度の幅を備えた枠形状に形成され、取付基
板60aを備えたものである。この取付基板60aの裏
面に液晶表示盤5aがねじ等で着脱可能に取付けできる
ようにされている。また、センター役物6の最上面には
誘導樋球受口領域K(図7及び図8参照)が形成され、
それは誘導樋球受口領域幅Wに対応する長さの部分か
ら構成されたものである。センター役物6の上部には、
第1の球受口としての一対のワ−プ樋入口61a,61
bが左右に間隔を置いて配置され、ワ−プ樋入口61
a,61bと連通する一対のワ−プ樋62a,62bが
センター役物6の内部にL字形状に屈曲して水平に外側
に延び、さらに逆L字形状に屈曲し垂直下方に延び、大
開口部60に面した内側壁60c(図8参照)の下部の
両端部に設けた一対のワ−プ樋出口63a,63bに各
々連通している。つまり、ワープ樋62a,62bは取
付基板60aの背面側において、大開口部60の周縁に
沿って延びてワープ樋出口63a,63bに達している
(図9(b)参照)。ワ−プ樋62a,62bの左右中
間部の外側部分に隣接して、第2の球受口としての始動
通過口64a,64bが形成され、始動通過口64a,
64b内には普通図柄作動ゲート通過検知スイッチ65
a,65bが設置されて、遊技球Cの通過を検知できる
ようにされ、その通過した遊技球Cは始動通過口64
a,64bと連通する通過樋66a,66bから落下で
きるようにされている(図6参照)。センター役物6の
左右前面の最下部両端部には、中央に球を誘導するため
のR(アール)をなすカーブ面を備えた球誘導部67
a,67bが左右対称に突設されている(図7参照)。
大開口部60の内側底面には、ワ−プ樋出口63a,6
3bから排出される遊技球Bを受けるための球遊動部と
してのステージ68が設けられている。本実施形態で
は、図9(a)に示す通り、ステージ68の前後方向の
幅Aは概ね20mmに設定されている。なお、ステージ
68の前後方向の幅は概ね20mmないし100mm以
上確保できる。集合盤が省略されるとともに入球口群N
が遊技盤2の下方に配置されており、遊技盤2の背面側
における設計の制限が少ないためである。
【0022】また、遊技球Bをステージ68の中央から
遊技球を流下させる球誘導溝69がセンター役物6の下
部中央に形成されている。なお、ステージ68の高さ、
長さ、位置等も図示のものに限定されるわけではなく、
様々な改変を施すことができる。遊技球Bは球誘導溝6
9に進路を制約されて落下するが、球誘導溝69から落
下した場合には下方の始動入球口7に入球し易くなるよ
うに球誘導溝69は段部及び傾斜を備えている。これに
より、遊技者は常にステージ68上の遊技球Bが始動入
球口7に入球する期待感が持て、常時、スリルに富んだ
遊技を楽しむことができるのである。尚、本実施形態に
おいては、球誘導溝69は1つであるが、数に限定はな
いし、また、形状も遊技球を誘導するものであれば制限
はない。さらに大開口部60の上部の中央部には普通図
柄表示装置70が設置されるとともに、その下側近辺に
は4個の保留ランプ71a〜71dが設置されている。
【0023】ワ−プ樋入口61a,61bに入球した遊
技球Bはワ−プ樋62a,62bを通過してワ−プ樋出
口63a、63bから排出され、ステージ68へ流れ出
る。大部分の遊技球Bは、球誘導溝69を通過してセン
ター役物6の外に排出され、始動入球口7、入球口9〜
12の在る領域へ落下する(図3参照)。一方、始動通
過口64a,64bに入球した遊技球Cは、普通図柄作
動ゲート通過検知スイッチ65a,65bで検知され、
通過樋66a,66bを通過して下方の遊技領域4に落
下する。本実施形態においては、遊技球Cが普通図柄作
動ゲート通過検知スイッチ65a,65bに検知される
と普通図柄表示装置70の数字が可変表示され、停止し
た数字が予め定められた数字(例えば7)であると、始
動入球口7の羽根部材を所定時間(例えば0.5秒)開
放するように構成されている。
【0024】さらに、センター役物6は、図6に示す通
り、左右対称の形状とし遊技盤2から前方に突出するカ
バー部材兼用装飾部材である一体成形された突出部72
を備えている。この突出部72は、左突出部72a、中
央突出部72b、右突出部72cを備えている。左突出
部72a及び右突出部72cの表面には波形の装飾が施
され、上面には、左突出部72aには左下がり、右突出
部72cには右下がりにカーブし、1個程度の遊技球が
通過できる程度の狭い所定幅に形成された細長の球誘導
面73a,73bがそれぞれ設けられている(図7参
照)。左突出部72a及び右突出部72cの下側部の内
部には、前述の始動通過口64a,64b、普通図柄作
動ゲート通過検知スイッチ65a,65b、通過樋66
a,66bが設けられている(図6参照)。また、中央
突出部72bは、中央に上方に凸な円弧状に成形された
仕切部74を備え、その仕切部74両側には前述の2つ
のワープ樋入口61a,61bを備え、これらが隔てら
れている。仕切部74は遊技球をワープ樋入口61a,
61bに案内するものである。ワープ樋入口61a,6
1bの外側端部には、内側へ低く傾いた、小さな傾斜面
61c,61d(図7参照)が形成されて、ワープ樋6
2a,62bへの案内を円滑にしている。誘導樋球受口
領域幅Wは、2つのワープ樋入口61a,61bの開
口幅と仕切部74の幅を足し合わせた寸法を表す。実施
形態では平面から見たワープ樋入口61a,61bの各
開口幅が22mm、仕切部74の幅が46mmであり、
誘導樋球受口領域幅Wは90mmに設定されている。
なお、本実施形態のように2つのワープ樋入口61a,
61bを設ける場合、誘導樋球受口領域幅Wの最小寸
法は、24mmとなると考えられる。この寸法値はワー
プ樋入口61a,61bの開口幅を各々11mm(合計
22mm)とし、仕切部74の幅を2mmとし、これら
を合計することにより得られる。一般には、遊技球が1
1mmの直径に正負の公差(例えば0.05mm)をも
って製造されるため、ワープ樋入口61a,61bの開
口幅は正の公差を考慮して11mmよりも若干大きく設
定される。また、上述した仕切部74の幅の2mmは、
両ワープ樋入口61a,61bを一枚の樹脂製板により
仕切る場合に、樹脂成型を良好に行うために必要とされ
る最小の板厚である。
【0025】(案内部75の構成)案内部75を図7及
び図8を参照して説明する。この案内部75は複数の障
害釘から構成されたものである。案内部75の中央部分
は、山形に配置された3つの釘群からなる流出規制部7
6からなり、この流出規制部76が誘導樋球受口領域K
の上部を囲うように配置され三角形状のスペースを形成
しており、また流出規制部76には、誘導樋球受口領域
Kに遊技球を導入する導入口77a,77b(釘の隙
間)がそれぞれ形成されている。遊技球がセンター役物
左右球通過領域幅Wへ流下することを案内部75が妨
げ、ワープ樋入口61a,61bへ導入される確率を高
めることで遊技の興趣を確保することができる。また、
遊技球を中央に寄せるために流出規制部76の両側にも
障害釘が左右対称に傾斜して配列されており、球誘導面
73a,73bへ遊技球を円滑に誘導することとする。
これら球誘導面73a,73bの働きにより、遊技球は
ここを滑落して、始動通過口64a,64b付近の障害
釘に反射されて始動通過口64a,64bに入球する確
率が高まることがある。
【0026】誘導樋球受口領域Kの作用を図7及び図8
を参照して説明する。上述の導入口77a,77bを通
って、一旦、誘導樋球受口領域Kに達した遊技球は、こ
の領域外に流出しにくいという効果がある。ところで、
従来は、遊技球発射装置(図示略)発射力のバラツキの
問題に加えて、中央表示装置5の大型化に伴い、始動入
球口7への入球が困難になることや、遊技が単調になる
ことの問題が生じている。つまり、過度に多くの遊技球
が中央表示装置5を避けて遊技領域4の左右両側を流下
すると、遊技球が始動入球口7から遠く離れ、始動入球
口7に入球し難くなる。また、遊技球が始動入球口7に
集まり易くなるよう障害釘を配設することも可能である
が、遊技球を中央表示装置5の左右から始動入球ロ7へ
向けて横断させることになるため、遊技球の挙動が単調
で不自然になり易い。したがって、こうした不都合を解
消すべく、より多くの遊技球を中央表示装置5に通して
入球口群Nに導くことにより、中央表示装置5にて遊技
球の挙動に多様性を持たせることが可能となり、遊技球
の挙動が単調になることを防止できるのである。
【0027】(センター役物6の変形例)図6〜図8に
示すセンター役物6は、あくまで好適な一例を示すもの
であって、結果として遊技球がセンター役物6に入って
始動入球口7に入球する可能性が高まることができるよ
うな範囲で適宜変更が可能である。例えば、変形例とし
て、2つのワープ樋入口61a,61bを1つの入口に
まとめても良いし、3個以上設けても良い。また、それ
らの位置を左右に偏倚させる等、適宜変更が可能であ
る。また、センター役物6を図10及び図11に示す通
りのセンター役物6’とすることもできる。以下の説明
では、センター役物6とセンター役物6’の共通する構
成は、番号にダッシュを付することとし、主として、異
なる構成及び効果を説明する。この変形例が前述の図7
及び図8のものとは異なっている点は、第一に、センタ
ー役物6’の奥行きを増大させることで、ステージ6
8’上において遊技球に前後方向の挙動を許すことがで
き、遊技球を複雑に遊動させることである。第二に、複
数の傾斜面を備えた球誘導溝69’が中央にステージ6
8’の直交方向に横断的に一つ設けられ、先に行くほど
溝幅が狭くなっていることである。第三に、球誘導凸部
67’が一本の長尺の凸条67d’と、この凸条67
d’と遊技球B’の幅程度の間隔を置いてそれと平行か
つ前側に配置され、さらに球誘導溝69’を挟んで左右
に分離された二本の短尺の凸条67c’とから構成さ
れ、断面凹状の遊技球通路が形成されていることであ
る。これにより、ワープ樋出口63a’,63b’から
ステージ68’に流れ落ちる遊技球B’が、大開口部6
0’に設置されるべき液晶表示盤5a’に衝突して損傷
させるのを防ぐことができる。また、ワープ樋出口63
a’,63b’から排出されてきた遊技球B’は、球誘
導凸部67’により球誘導溝69’に直線的に誘導され
る。そして、この球誘導溝69’で前面方向に進行方向
を変えられて、最終的にはセンター役物6’下方に落下
される。したがって、平坦なものと全く異なり、両側の
ワープ樋出口63a’,63b’の各々から排出されて
きた遊技球B’が衝突する可能性は少なくなり、ステー
ジ68’上の遊技球B’の流れが円滑になる。例えば、
構造によっては、一方のワープ樋出口63a’,63
b’から排出されてきた遊技球B’が勢い余って他方の
ワープ樋出口側の球誘導凸部67’内に進入し、他方の
ワープ樋出口63a’,63b’から排出されてきた遊
技球B’と衝突する虞もある。しかしながら、それでも
遊技球B’は一方の球誘導凸部67’と他方の球誘導凸
部67’との間を往復して勢いが弱まる。そして、最終
的には球誘導溝69’を経てセンター役物6’下方に落
下される。したがって、遊技球B’同士の衝突により遊
技球B’が球誘導溝69’外に弾かれる可能性は少なく
なり、遊技球B’をステージ68’の中央に形成されて
いる球誘導溝69a’に円滑に導くことができる。これ
により、遊技者は常にステージ68’上の遊技球B’が
始動入賞口7’に入球する期待感が持て、常時スリルに
富んだ遊技を楽しむことができるのである。なお、この
変形例において、球誘導凸部67c’は一条でも良い
し、その高さ、長さ、位置等も図示のものに限定される
わけではなく、様々な改変を施すことができる。また、
球誘導溝69’を複数溝に増設し、これと球誘導凸部6
7’とを様々に組み合わせれば、趣向性を一層向上させ
ることができる。また、球誘導凸部67’は必ずしも直
線状である必要はなく、カーブさせたり、波のように高
低差をつけたりして変化に富んだ興趣を提供することも
できる。さらに、球誘導凸部67’によりガイド溝を形
成したが、これに代えて、ステージ68’に凹溝を設け
て遊技球を案内することも無論可能である。この場合に
は、ステージ68’には突出する部分はなく外観が向上
するととも、凹溝を深くすれば遊技球B’の脱線が確実
に防止できる。さらに、本変形例では、図11に示す通
り、ステージ68’の前後方向の幅Aは概ね50mm、
凸条67d’の前後方向の幅Bは概ね5mm、凸条67
d’の高さCは概ね3mm、凸条67c’の高さDは概
ね3mm、凸条67c’の前後方向の幅Eは概ね2mm
に設定されている。
【0028】(各種基板、スイッチ等の構成)図12に
示す遊技盤2に取り付けられている各種基板について説
明する。センター役物6の内部側に特別図柄保留表示LE
D30及び普通図柄保留表示LED31を備えた普通図柄表
示装置基板32、表示枠左上ランプ33を備えた表示枠
左上ランプ基板34、表示枠右上ランプ35を備えた表
示枠右上ランプ基板36、表示枠左LED37を備えた
表示枠左LED基板38、表示枠右LED39を備えた表
示枠右LED基板40が設けられている。又、アタッカー
8の内部側に左下入賞口LED41を備えた左下入賞口
LED基板42、及び右下入賞口LED43を備えた右下
入賞口LED基板44が設けられている。入球口9の内部
側に左入賞口LED45を備えた左入賞口LED基板46
が設けられている。入球口11の内部側に右入賞口LE
D47を備えた右入賞口LED基板48が設けられてい
る。アウト口13の下部にバック球防止装置53が設け
られている。
【0029】遊技盤2の裏側の球経路とスイッチ等の配
置について図13を参照して説明する。遊技盤2の中央
部にセンター役物取付用貫設穴49、その左右下側に右
入賞口取付用貫設穴50及び左入賞口取付用貫設穴5
1、その下側に大入賞口取付用貫設穴52が各々設けら
れている。又センター役物6の裏側の左右に左普通図柄
作動ゲート通過検知スイッチ65a及び右普通図柄作動
ゲート通過検知スイッチ65bが設けられている。アタ
ッカー8の裏側の中央上部に第一種始動口(普通電動役
物)ソレノイド82、その下側に第一種始動口(普通電
動役物)入賞検知スイッチ83、アタッカー8の裏側の
左右に大入賞口ソレノイド84及び特定領域開閉ソレノ
イド85、大入賞口ソレノイド84の右側にカウント検
知スイッチ86、特定領域開閉ソレノイド85の左側に
カウント検知及び特定領域通過検知スイッチ87が各々
設けられている。遊技盤2の裏側の下方には、セーフ球
集合樋88及びアウト球集合樋89が設けられている。
セーフ球集合樋88の下端部に入賞球排出ソレノイド9
0、入賞球検知レバー91、入賞球検知スイッチ92が
設けられている。
【0030】(遊技盤の裏面構造)パチンコ機1の裏側
構造について、図14を参照して説明する。前面枠16
は本体枠54にヒンジ100により開閉自在に支持され
ている。前面枠16の表面側に遊技盤2が着脱自在に固
定されている。前面枠16にはヒンジ101により裏機
構盤102が着脱自在に固定されている。このヒンジ1
01の上部左側にタンク球切れ検知スイッチ103を備
えた賞球タンク104、及びタンクレール105が備え
られている。このタンクレール105の右端に球抜きレ
バー106、その下側に補給球切れ検知スイッチ10
7、その下側に賞球払出装置108が設けられている。
賞球払出装置108の下側に振分け部109が設けられ
ている。タンクレール105の下側に中央表示装置5を
格納した裏蓋110、又、裏蓋110の下側に主制御基
板111が各々設けられている。主制御基板111の下
側に裏パック112が設けられている。主制御基板11
1の左側に発射装置制御基板113、タッチ感度調整つ
まみ114、球飛び強弱調整つまみ115、発射制御集
合中継基板116が各々設けられている。裏機構盤10
2の左下側に発射装置ユニット117が設けられてい
る。裏機構盤102の右側に枠状態表示器118を備え
た枠制御基板119が設けられている。枠状態表示器1
18は、補給球詰まり、下皿部満タン、主電源電圧異
常、発射停止、主基板通信異常、賞球モータ異常などを
7セグメントLED表示器を用いて表示するものであ
る。裏機構盤102の右上端部にヒューズボックス12
0、電源スイッチ121、電源ターミナル基板122、
及び大当り、発射装置制御、球切れ、扉開放、賞球、球
貸し用等の遊技機枠用外部接続端子を備えた端子基板1
23が設けられている。枠制御基板119から接続ケー
ブル124が上方に延び出し、電源ケーブル125を備
えたプリペイドカードユニット55に接続されている。
裏機構盤102の下側に下皿用球通路部材126が設け
られている。
【0031】(電子制御装置130の構成)図15に示
す本実施形態のパチンコ機1の電子制御装置130を説
明する。電子制御装置130は、主制御基板111、枠
制御基板119、主制御基板111と一方向通信を行う
特別図柄制御基板160を含み構成されている。主制御
基板111は、8ビットの処理容量を備え、CPU14
1、RAM142、ROM143、入出力インタフェー
ス144、及びカウンタ146がバス145により相互
に接続されたものであり、パチンコ機1の遊技を司って
いるものである。カウンタ146は、カウント値が0〜
249まで微少時間毎に繰り返し昇順に変動するもので
あり、通常時には大当りカウント値は「7」だけであ
り、高確率時には、例えば、「1」、「3」、「7」、
「9」、「11」、「13」、「17」、「19」、
「21」、「23」が大当りカウント値となる。したが
って、通常時と高確率時とで、大当り確率は異なり、通
常時の大当り確率は1/250、高確率時の大当り確率
は、1/25に設定されている。端子基板123には、
タッチスイッチ21a、発射停止スイッチ21b、右普
通図柄作動ゲート通過検知スイッチ65b、左普通図柄
作動ゲート通過検知スイッチ65a、アタッカー8への
入賞球のうち特定領域に導かれた入賞球を検知するカウ
ント検知スイッチ86、アタッカー8への入球のうち特
定領域に入った遊技球を検知するカウント検知及び特定
領域通過検知スイッチ87、発射ハンドル21の回動操
作量に応じて発射装置ユニット117における遊技球の
弾発力を変化させるヴォリュームスイッチ93、タンク
球切れ検知スイッチ103及び補給球切れ検知スイッチ
107が夫々接続されている。端子基板123の出力端
子は主制御基板111の入出力インタフェース144に
接続されている。第一種始動口(普通電動役物)入賞検
知スイッチ7a及び入賞球検知スイッチ8a〜12a
は、入出力インタフェース144に接続され、入賞球検
知スイッチ8a〜12aは、枠制御基板119にも接続
されている。枠制御基板119は、4ビットの処理容量
を備えた論理演算回路を含み構成されたワンチップマイ
コン(詳細は図示略)を有し、その入力端子が入出力イ
ンタフェース144と接続するとともに、その出力端子
は枠飾りランプ基板57、各種ランプ基板34,36、
各種LED基板38,40,42,44,46,48、音
量スイッチ基板58、普通図柄表示装置基板32、各種
ソレノイド82,84,85、入賞球排出ソレノイド9
0、サウンドジェネレータ94、賞球払出装置108、
発射装置制御基板113と接続している。更に、主制御
基板111の入出力インタフェース144は電源ターミ
ナル基板122、特別図柄制御基板160及び受像制御
装置170とも接続している。受像制御装置170は、
バス171を介して主制御基板111と接続され、ま
た、バス172を介して特別図柄制御基板160と接続
されている。受像制御装置170は、アンテナ(図示
略)に繋がるチューナ(図示略)、音声制御部(図示
略)、画像制御部(図示略)等を備えている。受像制御
装置170は、アンテナ(図示略)からの画像信号や音
声信号を受け入れて、デジタル信号に変換し、主制御基
板111と特別図柄制御基板160とデータの授受を行
うものである。図示したものは一例であり、その他、様
々な構成例が考えられる。なお、パチンコ機1の各部に
電源を供給する電源回路等の構成は周知であるから、図
示及び説明は割愛する。
【0032】主制御基板111は、第一種始動口(普通
電動役物)入賞検知スイッチ83、カウント検知スイッ
チ86、カウント検知及び特定領域通過検知スイッチ8
7等の検知結果に基づいて、当否判定などの遊技状態を
判断し、中央表示装置5に表示すべき特別図柄や背景な
どの指示を特別図柄制御基板160へ逐一送信する。
【0033】主制御基板111から枠制御基板119へ
は、特別図柄の変動・停止態様、リーチ発生の有無、リ
ーチ態様(種別、全回転、コマ送り、逆進、図柄の拡大
・縮小など)、特別遊技、及び遊技モード(確率変動、時
短など)等の遊技態様に応じて各種信号が出力される。
これにより、枠飾りランプ基板57等の各種ランプやサ
ウンドジェネレータ94は、枠制御基板119により制
御されることとなる。
【0034】(特別図柄制御基板160の構成)図16
に示す特別図柄制御基板160を説明する。特別図柄制
御基板160はCPU161、RAM162、ROM1
63、入出力ポート164、VDP(Video Display
Processor)165、それらを相互に接続するバス16
6、VDP165からの出力信号を受けるD/A変換器
167、このD/A変換器167からの信号を中央表示
装置5に出力する液晶表示盤用出力ポート168から構
成されている。特別図柄制御基板160は図柄決定やリ
ーチ決定などのためアクセス可能なRAM162を有し
ている。バス169が主制御基板111と入出力インタ
フェース164とを接続している。
【0035】(パチンコ機1の動作)パチンコ機1の動
作を図17乃至図23を参照して説明する。電子制御装
置130が遊技の制御を司り、パチンコ機1の動作を支
配する。まずパチンコ機1が電源に接続されると、電源
部(図示略)から各回路に電源が供給され、CPU14
1は、フラグやカウンタを初期値「0」に設定する等の
一連の初期設定を行い、図17のメイン処理を実行し、
図18に示す表示分割処理等がハードウェア割り込み等
の手法により微小時間ごとに定期的に実行されるように
なっている。また、遊技盤2に向けて発射された遊技球
が、始動入球口7、アタッカー8、入球口9乃至12に
入賞すると、それぞれ設定された数の遊技球が賞球とし
て払出される。
【0036】メイン処理について図17を参照して説明
する。以下、ステップを単にSと略する。また、図面の
煩雑化を避けるため、メイン処理における各処理を直列
的に配列して図示しているが一般的な弾球遊技機のメイ
ン処理と同時に各処理は並列的に処理される。 (a)飾り処理(S1)では、各種装飾用LED制御の
ためのデータ入出力や作成が行われる。 (b)乱数処理(S2)では、当否判定や図柄決定等の
ための乱数値作成が行われる。 (c)データ作成処理(S3)では、表示データ、音楽
デ一タ、及び、音声データなどの作成が行われる。 (d)スイッチ読込み処理(S4)では、各種のスイッ
チの出力に基づき、入賞球数の確認や更新が行われる。 (e)エラー処理(S5)では、断線、短絡、球詰まり
等の各種エラーの監視を行う。 (f)特別図柄処理(S6)では、始動入賞の確認、中
央表示装置5に表示される図柄の変動停止、図柄の停止
準備態様の設定、リーチ態様の設定、及び、大当り前か
ら大当り後までの表示態様の設定などが行われる。 (g)普通図柄処理(S7)では、普通図柄作動ゲート
通過検知スイッチ65a、65bの通過確認や、普通図
柄表示装置70の表示態様の設定などが行われる。 (h)ソレノイド処理(S8)では、各種ソレノイド制
御のためのデータ入出カや作成が行われる。 (i)表示分割処理(S9)では、図18に示す表示分
割処理が実行される。 (j)TV処理(S10)では、アンテナ(図示略)か
らの音声信号及び画像信号の受信、受信信号の変換、表
示処理等が実行される。 (k)遊技機情報処理(S11)では、遊技機情報の表
示等が実行される。
【0037】上述した表示分割処理S9の概略を図18
乃至図23を参照して説明する。本実施形態における画
面の分割要件は、(1)遊技中であって大当りとなるこ
と、又は(2)遊技中であって、大当り以外の通常遊技
であって画面分割オンオフスイッチ26をオンしたこと
である。分割要件が成立していないとき、表示体の画面
の全体が一画面として使用され(図19参照)、分割要
件が成立したとき、画面180が第1表示領域190と
第2表示領域200とに分割される(図20参照)。第
1表示領域190には、弾球遊技に関わる遊技画像が表
示され、第2表示領域200には、TV放送の画像等が
表示される。これにより、弾球遊技をしても、なかなか
大当りがでない場合など、野球中継等のTV放送を表示
することにより、表示内容に変化を与えることができ
る。一般にTV放送の画面の縦横比は共通化(7:10
或は9:16等)されているため、第2表示領域200
のTV画像表示領域210にTV放送の画像全体を収め
ることにより余り領域が生じる。この余り領域は表示サ
イズ調整領域220,230として設定され、この領域
には製造業者名などの付加情報が表示される。第2表示
領域200には、TV放送の画像表示と選択的に遊技機
情報の表示が行われる(図21(a)(b))。遊技機
情報としては、弾球遊技機のその日の稼動情報や大当り
情報などが考えられる。稼動情報としては、現在までの
始動数の累積値や大当り発生回数の累積値などが考えら
れる(図21(a)参照)。また、大当り情報として
は、連続大当り(連チャン)の発生の有無、大当りの連
続数、確率変動突入回数などが考えられる(図21
(b)参照)。分割中において、第1表示領域190と
第2表示領域200の画面サイズに大小差を設定するこ
とは、遊技者にとって視認し易い表示を行う点で有効で
ある。例えば、本実施形態では、大当り中においては、
動画、ラウンド数、カウント値などが表示される第1表
示領域190を相対的に大に設定し、変化の少ない遊技
機情報が表示される第2表示領域200を相対的に小に
設定している。これにより、第1表示領域190の表示
を強調でき、遊技者が表示内容を把捉することが容易に
なる。本実施形態では、画面180の表示領域の分割比
は、大当り中では6:4、大当り以外では5:5であ
る。なお、弾球遊技が行われているときに分割操作は有
効となる。分割操作は画面分割オンオフスイッチ26に
よる。前述の通り、一画面表示中に画面分割オンオフス
イッチ26を押すと分割が許可され、分割表示中に画面
分割オンオフスイッチ26を押すと分割が中止される。
また、本具体例では画面分割に伴って遊技画像の縦横比
を第1表示領域190のサイズに合わせるために、遊技
画像が伸縮され、縦横比が変更されている。この他に
も、例えば縦横比を保ったまま遊技画像を縮小し、図2
0の第2表示領域200と同様に表示サイズ調整領域を
設定すること、或は、図柄のサイズは変更せずに表示領
域のみ変更することなど、種々の技術の採用が可能であ
る。
【0038】(客待ち処理)弾球遊技が行われていない
とき(S20:NO、図18参照)、図示せぬ別途の処
理で客待ち処理が行われる。この場合、分割表示を開始
させるための操作をしても、分割表示は不許可となり、
何らの処理も行うことなくリターンに抜け、いわゆる客
待ち表示についての一画面表示が行われる。
【0039】(弾球遊技処理)遊技者が発射ハンドル2
1を握り、これを回動すると弾球遊技が行われる。始動
入球口7に遊技球が入賞しない状態では、電子制御装置
130において抽選処理(当否判定)は実行されず、そ
の結果表示はされない。始動入球口7に遊技球が入賞す
ると、特別図柄が変動を開始し、電子制御装置130に
おいて抽選処理(当否判定)が実行され、その結果(当
たり外れ)を示す特別図柄が画面180に表示される。
本実施形態では特別図柄は9つの特別図柄が一度に変動
停止表示される9分割表示となっている(図19参
照)。図19では大当り図柄が例示されている。特定表
示態様以外で停止表示されると、アタッカー8は開放せ
ず、特定表示態様(例えば777)で停止表示される
と、アタッカー8が開放して特別遊技が実行されるよう
に構成されている(図17のS6参照)。また、普通図
柄作動ゲート通過検知スイッチ65a,65bを遊技球
が通過することに応答して、普通図柄表示装置70が普
通図柄の変動を開始し、これが所定の表示態様、例えば
7の数字で停止表示されると、始動入球口7の羽根部材
が所定時間(例えば0.5秒)開放(拡幅)され、始動
入球口7への入球確率が高められ、所定時間経過に伴い
羽根部材が閉じることとなり、一方、所定の表示態様以
外で停止表示されると羽根部材は開放せず始動入球口7
への入球確率はそのままとなる(図17のS7参照)。
なお、始動入球口7に代えて、これを始動通過ゲート
(図示略)に置換し、これを遊技球が通過することに起
因して特別図柄が変動及び停止をすることもできる。
【0040】上述の特別遊技は、公知の第1種と呼ばれ
るパチンコ機と同様であるが、簡単に説明する。開閉板
8b(図3参照)を倒して、アタッカー8をきわめて入
賞しやすい状態にする。そして、アタッカー8を開放し
てから約30秒を経過するか、アタッカー8への入賞球
が10球に達したなら開閉板8bを起こして開閉板8b
を閉鎖する。その際に、今回開放中の入賞球のいずれか
がアタッカー8のV領域(図示略)を通過していたなら、
アタッカー8を再び開放し、前述と同様に閉鎖させるこ
とを繰り返す。アタッカー8の開放中に入賞した遊技球
中でV領域(図示略)を通過したものがない場合、或い
はアタッカー8の開放回数が規定数(本実施例では16
回)に達した場合には、アタッカー8の再開放は行われ
ず、特別遊技は終了となる。
【0041】なお、大当たり後に大当たりの種類によっ
て所定数の時短機能が付加されることもある。すなわ
ち、特別図柄は変動時間の短縮がなされ、普通図柄表示
装置70に表示される普通図柄も変動時間の短縮がなさ
れ、さらに普通図柄が当たりの場合、始動入球口7の開
放時間が例えば4秒延長される。時短回数は、一般的な
種々の技術に従って設定することが可能であり、例えば
時短回数を一定としたり、或は、条件に応じて変化させ
たりすることが考えられる。
【0042】(通常遊技における表示分割処理) (1)弾球遊技中であって大当りが発生していないとき
に(S22:NO)、一画面表示中であり(S24:N
O)、かつ、分割ONの操作(即ち分割オンオフスイッ
チ26の押下)がされている状態にあれば(S26:Y
ES)、第1表示領域190と第2表示領域200との
画面サイズ比が5:5とされた分割設定が行われ(S2
8)、リターンに抜ける。この設定がTV処理(図1
7:S10)と遊技機情報処理(図17:S11)にて
参照され、遊技画像が第1表示領域190に、TV画像
(或は遊技機情報画像)が第2表示領域200に表示さ
れる(図20参照)。つまり、通常遊技中の一画面表示
中では、画面分割オンオフスイッチ26が押されて初め
て分割画面となるのであって、自動的に分割画面に移行
することはない。また、分割ONの操作がされていない
状態にあれば(S26:NO)、画面分割は行われない
ので一画面表示は継続され、そのままリターンに抜け
る。 (2)分割表示中であって(S24:YES)、分割O
Nの操作がされている状態にあり(S34:YES)、
さらに選択スイッチ25が押されると(S36:YE
S)、フラグがセットされ(S38)、このフラグの状
態がTV処理と遊技機情報処理にて参照され、第1表示
領域190にTV画像、第2表示領域200の表示の切
換えが行われ、遊技機情報画像が表示される。また一
方、分割ONの操作がされていない状態にあるとき(S
34:NO)、或いは、分割ONの操作がされてはいる
が選択切換操作がされていない状態にある(S36:N
O)ときには、画面分割は継続し、そのままリターンに
抜ける。
【0043】(大当りにおける表示分割処理) (1)一方、遊技中であって(S20:YES)、大当
りが発生、即ち、特別図柄が特定の表示態様、例えば7
77の3桁同一の数字で停止表示され、(S22:YE
S)、既に分割表示中であれば(S30:YES)、画
面分割の必要はないので、そのまま分割表示が継続され
る(図20参照)。そして、第2表示領域200の表示
内容が自動的にその日の大当り情報を示す画像に切り換
えられる(図21(b)参照)。これにより、それまで
TV放送を見ていた遊技者に対しては、特別遊技への集
中を促すことができる。 (2)一画面表示のときには(S30:NO)、分割操
作の状態にかかわらず、自動的に分割表示となる(S3
2:図20参照)。また第1表示領域190と第2表示
領域200との画面サイズ比が6:4に設定され(S3
2)、リターンに抜ける。この場合、第2表示領域20
0の表示内容はその日の大当り情報に設定される。
【0044】以上のように構成されたパチンコ機1によ
れば、10インチサイズの大画面の液晶表示盤5aにて
画面の左右2分割を行っているので、分割後の表示領域
を従来のものよりも格段に増大させることができ、視認
性に優れた分割表示を行うことができる。また、分割領
域の表示面積増大により、表示内容の自由度が向上し、
多彩な情報を盛り込むことができる。
【0045】なお、本実施形態の変形された実施形態と
しては、以下のものが考えられる。 (1)弾球遊技が行われていない場合(いわゆる客待ち
状態にある場合など)に分割表示してもよい(図22
(a),(b)参照)。例えば、第2表示領域200に
遊技機情報や大当り情報を表示することにより、遊技客
がこれらの情報を台選びの参考として利用できる。図2
2(a),(b)においては、第1表示領域180に一
般的な客待ち表示が行われている。また、一画面表示に
て遊技情報表示を行うこととしても良い。この場合、一
般的な客待ち状態の表示と所定時間(例えば数分)毎に
いわゆる客待ち状態の表示との切換えを行うことが好ま
しい。 (2)大当り発生の際、画面分割を中止して遊技画像の
みを表示してもよい。 (3)大当り中の分割表示に関しても、通常時と同様に
遊技者が選択操作を行えるようにしてもよい。 (4)画面分割を上下分割(図23参照)とすることも
できる。即ち、上部領域に第1表示領域290、下部領
域に第2表示領域300を配置することもできる。第2
表示領域300は、中央にTV画像表示領域310、そ
の両側に、TV画像表示領域310より面積が小さな同
一サイズの表示サイズ調整領域320,330をそれぞ
れ配置したものである。 (5)第1表示領域290を3桁表示(図23参照)と
することもできる。即ち、左図柄表示領域291、中図
柄表示領域292、右図柄表示領域293を一行で表示
するものである。図23では、リーチ表示状態である。 (6)画面分割比を遊技状態に対応させて、きめこまか
く変化させるように構成することもできる。例えば、大
当りでも、確率変動中は、第1表示領域190、290
をさらに拡大することもできる。この場合、さらに付加
情報を表示できるようにしても良い。 (7)単純な分割ではなく、分割の態様を別にすること
もできる。例えば、第1表示領域190の内部或いは隅
部に第2表示領域200を表示させること、逆に、第2
表示領域200の内部或いは隅部に第1表示領域190
を表示させることも可能である。 (8)画面分割オンオフスイッチ26に代えて、画面分
割オンスイッチとし、スイッチによる分割中止ができな
いように構成することができる。
【0046】以上、本実施形態を説明したが、本発明の
技術的思想を逸脱しない範囲において本発明の構成を適
宜改変できることは当然であり、このような改変も、本
発明の技術的範囲に属するものである。例えば、液晶表
示盤5aの画面寸法は、8インチないし10インチが好
適ではあるが、この範囲に限らず、発明の趣旨からそれ
以外の範囲も含まれる場合がある。例えば、中央表示装
置5の分割表示形態は様々に変形でき、当業者であれば
種々なる分割態様が実施できる。
【0047】さらに、本発明は、いわゆる羽根物、権利
物、一般電役等と呼ばれている機種、アレンジボール遊
技機、時短機能、確率変動機能をもった機種等の種々の
弾球遊技機にも適用が可能である。
【0048】
【発明の効果】以上述べた請求項1記載の発明によれ
ば、大画面の表示体にて画面分割を行っているので、分
割後の表示領域を大とすることができ、視認性に優れた
分割表示を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施形態の弾球遊技機の正面図である。
【図2】同弾球遊技機の下皿部の平面図である。
【図3】本発明実施形態の弾球遊技機遊技盤の正面図で
ある。
【図4】同遊技盤の遊技領域の投影面積を示す説明図で
ある。
【図5】同遊技盤の中央表示装置の投影面積を示す説明
図である。
【図6】同中央表示装置のセンター役物の正面図であ
る。
【図7】同中央表示装置のセンター役物及び案内部の斜
め上方から見た斜視図である。
【図8】同中央表示装置のセンター役物及び案内部の斜
め右側から見た斜視図である。
【図9】(a)は図8のIXA−IXA線断面の部分
図、(b)は図8のIXB−IXB線断面図である。
【図10】センター役物の変形例の斜視図である。
【図11】図11のXI−XI線に沿って切断した断面
部分図である。
【図12】遊技盤に取付けられる各役物の基板の配置を
示す説明図である。
【図13】同遊技盤裏面の遊技球経路とスイッチ取付を
示す説明図である。
【図14】本発明実施形態のパチンコ機の裏面図であ
る。
【図15】同パチンコ機の電子制御装置のブロック図で
ある。
【図16】同電子制御装置の特別図柄制御基板の主要構
成と周辺機器とを示すブロック図である。
【図17】同電子制御装置において実行される「メイン
処理」のフローチャートである。
【図18】同電子制御装置において実行される「表示分
割処理」のフローチャートである。
【図19】通常表示状態(全画面表示)における中央表
示装置の正面図である。
【図20】分割表示状態の一表示例における中央表示装
置の正面図である。
【図21】(a)は分割表示状態の他の表示例を示す正
面図、(b)は同じく分割表示状態における他の表示例
を示す正面図である。
【図22】(a)は客待ち分割表示状態の表示例を示す
正面図、(b)は同じく客待ち分割表示状態における他
の表示例を示す正面図である。
【図23】図20の変形例を示す中央表示装置の正面図
である。
【符号の説明】
1・・・パチンコ機 2・・・遊技盤 4・・・遊技領域 5・・・中央表示装置 6・・・センター役物 7・・・始動入球口 8・・・アタッカー J・・・センター役物左右球通過領域 K・・・誘導樋球受口領域 N・・・入球口群 H・・・ 誘導樋球受口領域高さ W・・・センター役物左右球通過領域幅 W・・・誘導樋球受口領域幅 T・・・遊技領域中心縦線 T・・・役物配置中心縦線 S・・・水平線 180 画面 190、290 第1表示領域 200、300 第2表示領域 210、310 TV画像表示領域 220、320 表示サイズ調整領域 230、330 表示サイズ調整領域

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技領域が形成された遊技盤と、前記遊技
    領域のほぼ中央に配置され外形寸法がその上方、左側
    方、右側方の遊技領域のうち少なくともいずれかの領域
    への入球口の配置を制約する程度に大型に設定され、少
    なくとも当否判定に伴う当否表示を行うことができる表
    示体を備えた中央表示手段と、所定分割要件が成立する
    と、前記表示体にて画面分割を行う画面分割手段と、 を具備する弾球遊技機。
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