JPH1131904A - 誘電体フィルター - Google Patents

誘電体フィルター

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JPH1131904A
JPH1131904A JP20250997A JP20250997A JPH1131904A JP H1131904 A JPH1131904 A JP H1131904A JP 20250997 A JP20250997 A JP 20250997A JP 20250997 A JP20250997 A JP 20250997A JP H1131904 A JPH1131904 A JP H1131904A
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JP
Japan
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substrate
sub
base substrate
dielectric filter
dielectric
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Application number
JP20250997A
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English (en)
Inventor
Narikazu Ishikawa
成和 石川
Hideshi Miura
英志 三浦
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Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 結合容量が小さく、また、通過帯域の挿入損
失が小さく、その上、高周波帯域での減衰量を確保でき
る誘電体フィルターを提供すること。 【解決手段】 複数の同軸型誘電体共振器11と、この
共振器11を電気的に結合するための電気結合素子とし
てのコンデンサー15,16,17と、共振器11を実
装したベース基板12と、片面に回路パターンを形成
し、コンデンサー15,16,17を実装したサブ基板
24とで構成し、サブ基板24にスルーホール18を設
け、ベース基板12に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体通信等に用
いられる誘電体フィルターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の誘電体フィルターとして、同軸型
誘電体共振器を2個用いたバンドパスフィルターの構造
を図5に示す。図5に示すように、同軸型誘電体共振器
11は、ベース基板12上に半田付けされ、その内部導
体13には、端子ピン51が接続されている。複数個の
同軸型誘電体共振器11を結合するための電気結合素子
としてのコンデンサー15,16,17は、ベース基板
12上に形成された導体回路パターン53に半田付け等
の手段で電気的に接続されている。このフィルターの回
路構成は、図7で示される。
【0003】また、通過帯域の挿入損失の、より小さい
バンドパスフィルターを実現するのに、回路パターンと
アースの間に生じる結合容量を小さくするために、基板
を、誘電体共振器が実装されたベース基板と、片面(表
面)に回路パターンが形成され、裏面にパターンを形成
していない面実装用基板(サブ基板)に分けた構造があ
る。その例を図6に示す。
【0004】図6に示すように、従来の他の例の誘電体
フィルターは、ベース基板12に同軸型誘電体共振器1
1を半田付けし、サブ基板14のハーフスルーホール1
9とベース基板12の回路パターンを半田付けした構造
である。同軸型誘電体共振器11の内部導体13に半田
付けされた端子ピン51は、サブ基板14の回路パター
ン52に半田付けされている。この回路構成も、上記の
従来例と同様に図7で示される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、複数の同軸型
誘電体共振器を結合させるための電気結合素子は、ベー
ス基板上に形成された導体回路パターンに電気的に接続
していたため、基板上の導体回路パターンと裏面のパタ
ーン、あるいは個々の導体回路パターン間で結合容量が
生じ、結果的に設計と異なる回路構成となるという問題
があった。
【0006】また、結合容量を極力小さくするために、
サブ基板を用いた場合にも、ベース基板にサブ基板を重
ねハーフスルーホールにて半田付けすることにより、回
路パターンの引き回しによるロス(損失)が生じる。
【0007】これらの影響により、通過帯域の挿入損失
が要求特性を満足できないという問題があった。
【0008】さらに、ベース基板のQ値が低い場合に
は、導体回路パターン間で形成された結合容量部分での
損失が発生する。
【0009】一方、通過帯域の中心周波数Fに対して、
高周波帯域において、例えば、2Fの周波数で減衰量が
要求される場合には、同軸型誘電体共振器2素子のバン
ドパスフィルターだけでは要求特性が満足できないとい
う問題があった。
【0010】本発明は、結合容量が小さく、また、通過
帯域の挿入損失が小さく、その上、高周波帯域での減衰
量を確保できる誘電体フィルターを提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の同軸型
誘電体共振器と、該共振器を電気的に結合するための電
気結合素子と、前記共振器を実装したベース基板と、片
面に回路パターンを形成し、前記電気結合素子を実装し
たサブ基板とからなる誘電体フィルターであって、該サ
ブ基板にスルーホールを設け、前記ベース基板に接続し
たことを特徴とする誘電体フィルターである。
【0012】また、本発明は、上記誘電体フィルターに
おいて、平板部と凸部からなる2段重ね端子を用い、前
記ベース基板に前記平板部を面実装し、前記サブ基板の
スルーホールに前記凸部を通し、前記サブ基板と前記ベ
ース基板を接続したことを特徴とする誘電体フィルター
である。
【0013】また、本発明は、上記誘電体フィルターに
おいて、前記凸部にブロックを通した2段重ね端子を用
い、前記サブ基板と前記ベース基板を接続したことを特
徴とする誘電体フィルターである。
【0014】また、本発明は、上記誘電体フィルターに
おいて、前記ベース基板上の、前記サブ基板との間に形
成される空間の、前記ベース基板上に回路パターンを設
け、面実装部品を実装したことを特徴とする誘電体フィ
ルターである。
【0015】従って、誘電体フィルターにおいて同軸型
誘電体共振器を実装したベース基板と、コンデンサー等
の電気結合素子を実装し、スルーホールを設けたサブ基
板を2段重ね端子を用いて接続することにより、サブ基
板とベース基板を離して最短距離で半田付けしているの
で、基板による損失の影響を抑えることができる。ま
た、裏面にパターンがないサブ基板をベース基板から十
分に離した構造であるため、結合容量の影響も抑えるこ
とができ、通過帯域の挿入損失の極めて小さな誘電体フ
ィルターを実現することができる。
【0016】また、本構造によれば、特性面ばかりでな
く、サブ基板とベース基板の半田付けがスルーホールを
通しているので、安定した状態であり、強度も十分に確
保できる。さらに、樹脂や金属等によるブロックを通し
た2段重ね端子を用いれば、サブ基板とベース基板の半
田付けはさらに安定したものとなり、かつ距離も一定と
なるため、ばらつきの少ない特性が得られる。
【0017】また、2段重ね端子を用いることにより生
じたベース基板上のスペースに、回路パターンを設け、
ローパスフィルターを付加することにより、高周波帯域
での減衰量を確保することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】複数の同軸型誘電体共振器と、そ
れらを電気的に結合するための電気結合素子と、この共
振器を実装したベース基板と、金属ケースからなる誘電
体フィルターにおいて、片面にのみ回路パターンを形成
して電気結合素子を実装したサブ基板にスルーホールを
設けてベース基板と半田付け接続する。さらに、アース
との間に生じる結合容量を極力小さくするために、2段
重ね端子を用いてサブ基板のスルーホールを通してベー
ス基板とサブ基板を離して半田付けする。
【0019】また、2段重ね端子を用いることにより生
じたベース基板上のスペースに回路パターンを設けてロ
ーパスフィルターを付加する。
【0020】
【実施例】以下に、本発明の実施例について説明する。
【0021】(実施例1)図1に、本発明における第1
の実施例の誘電体フィルターの構造を示す。図1に示す
ように、同軸型誘電体共振器11と、サブ基板24と、
共振器11の内部導体13とサブ基板24の導体回路パ
ターンを接続するための端子ピン51及び共振器11を
実装するベース基板12と、電気結合素子であるコンデ
ンサー15,16,17と、これらを覆う金属ケース
(図示せず)とから構成されている。
【0022】サブ基板24は、ベース基板12に重ねて
スルーホール18により半田付け、接続されている。
【0023】本実施例では、同軸型誘電体共振器11の
共振周波数を1910MHz(誘電率:20、寸法:
9.8mm角)とし、コンデンサー15、17の容量を
0.6pF、コンデンサー16の容量を0.32pFとし
た。また、ベース基板12には、22mm×14mm×
1mmtのガラスエポキシ(ε=4.5)を用いた。
【0024】端子ピン51は、厚さ0.15mmの真鍮
導体であり、サブ基板24と半田付けされている。サブ
基板24は、18mm×4mm×1mmtのポリイミド
系ガラス(ε=4.0)を用いた。サブ基板24の比誘
電率は、ベース基板12より低くなっている。
【0025】(実施例2)図2に、本発明における第2
の実施例の誘電体フィルターの構造を示す。実施例1と
同じ部品構成で、サブ基板24をベース基板12から離
するために、平板部22と凸部23からなる2段重ね端
子21を用い、この2段重ね端子21の平板部22をベ
ース基板12に面実装し、凸部23をサブ基板24のス
ルーホール18に通して半田付けしている。
【0026】(実施例3)図3に、本発明における第3
の実施例の誘電体フィルターの構造を示す。実施例1と
同じ部品構成で、サブ基板24をベース基板12から離
すために、2段重ね端子21に樹脂のブロック32を付
けた2段重ね端子31をベース基板12に面実装し、サ
ブ基板24のスルーホール18に通して半田付けしてい
る。
【0027】(比較例1)図5に、比較例1の誘電体フ
ィルターの構造を示す。サブ基板がない以外は、実施例
1と同じ部品構成である。2個の同軸型誘電体共振器1
1の共振周波数を1910MHz(誘電率:20、寸
法:9.8mm角)とし、コンデンサー15、17の容
量を0.63pF、コンデンサー16の容量を0.36p
Fとした。また、ベース基板12は、22mm×14m
m×1mmtのガラスエポキシ(ε=4.5)を用い
た。
【0028】(比較例2)図6に、比較例2の誘電体フ
ィルターの構造を示す。サブ基板を用いた以外は、比較
例1と同じ部品構成とした。サブ基板14は、実施例1
と同寸法である。サブ基板14には、ハーフスルーホー
ル19が設けられている。サブ基板14は、ベース基板
12に重ねてハーフスルーホール19により半田付け接
続されている。
【0029】上記の実施例1〜3、比較例1、2の誘電
体フィルターの通過帯域の挿入損失(1900MHz)
を表1に示した。
【0030】
【0031】表1より、本発明である実施例1〜3にお
いて、挿入損失が小さいことがわかる。
【0032】(実施例4)図4に、本発明における第4
の実施例の誘電体フィルターの構造を示す。実施例3の
樹脂のブロックを付けた2段重ね端子を用いて、サブ基
板とベース基板を離した構造において、ベース基板上に
回路パターン34,35を形成し、面実装部品としての
コンデンサー26,27を実装することにより、ローパ
スフィルターを構成している。このフィルターの回路構
成は、図8で示される。
【0033】次に、ローパスフィルターがある場合(実
施例4)とない場合(実施例3)の通過帯域の挿入損失
の特性図を図9に示す。Aのローパスフィルターがある
場合は、高周波帯域3800MHzでの減衰量は、15
dBであり、Bのローパスフィルターがない場合に比
べ、効果が大きいことがわかる。
【0034】なお、以上の実施例では、電気結合素子に
コンデンサーを用いた場合を示しているが、コイル等の
その他の結合部品であってもよい。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、結合容量が小さく、ま
た、通過帯域の挿入損失が小さく、その上、高周波帯域
での減衰量を確保できる誘電体フィルターを提供するこ
とができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1の実施例の誘電体フィルタ
ーの構造を示す斜視図。
【図2】本発明における第2の実施例の誘電体フィルタ
ーの構造を示す説明図。図2(a)は、誘電体フィルタ
ーの構造を示す斜視図。図2(b)は、誘電体フィルタ
ーに用いられる2段重ね端子の構造を示す斜視図。
【図3】本発明における第3の実施例の誘電体フィルタ
ーの構造を示す説明図。図3(a)は、誘電体フィルタ
ーの構造を示す斜視図。図3(b)は、誘電体フィルタ
ーに用いられるブロックを付けた2段重ね端子の構造を
示す斜視図。
【図4】本発明における第4の実施例の誘電体フィルタ
ーの構造を示す斜視図。
【図5】従来の誘電体フィルターの構造を示す斜視図。
【図6】従来の他の例の誘電体フィルターの構造を示す
斜視図。
【図7】誘電体フィルターの回路図。
【図8】本発明における第4の実施例の誘電体フィルタ
ーにローパスフィルターを付加した場合の回路図。
【図9】本発明における第3及び第4の実施例の誘電体
フィルターの特性図。
【符号の説明】
11 (同軸型誘電体)共振器 12 ベース基板 13 内部導体 14,24 サブ基板 15,16,17,26,27 コンデンサー 18 スルーホール 19 ハーフスルーホール 21 2段重ね端子 22 平板部 23 凸部 31 (樹脂のブロックを付けた)2段重ね端子 32 ブロック 34,35 (ベース基板のローパスフィルター用)
回路パターン 51 端子ピン 52 (サブ基板の)回路パターン 53 導体回路パターン A ローパスフィルターがある場合(実施例4) B ローパスフィルターがない場合(実施例3)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の同軸型誘電体共振器と、該共振器
    を電気的に結合するための電気結合素子と、前記共振器
    を実装したベース基板と、片面に回路パターンを形成
    し、前記電気結合素子を実装したサブ基板とからなる誘
    電体フィルターであって、該サブ基板にスルーホールを
    設け、前記ベース基板に接続したことを特徴とする誘電
    体フィルター。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の誘電体フィルターにおい
    て、平板部と凸部からなる2段重ね端子を用い、前記ベ
    ース基板に前記平板部を面実装し、前記サブ基板のスル
    ーホールに前記凸部を通し、前記サブ基板と前記ベース
    基板を接続したことを特徴とする誘電体フィルター。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の誘電体フィルターにおい
    て、前記凸部にブロックを通した2段重ね端子を用い、
    前記サブ基板と前記ベース基板を接続したことを特徴と
    する誘電体フィルター。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載の誘電体フィルタ
    ーにおいて、前記ベース基板上の、前記サブ基板との間
    に形成される空間の、前記ベース基板上に回路パターン
    を設け、面実装部品を実装したことを特徴とする誘電体
    フィルター。
JP20250997A 1997-07-11 1997-07-11 誘電体フィルター Pending JPH1131904A (ja)

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