JPH113169A - タッチ操作情報出力装置 - Google Patents

タッチ操作情報出力装置

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JPH113169A
JPH113169A JP15654497A JP15654497A JPH113169A JP H113169 A JPH113169 A JP H113169A JP 15654497 A JP15654497 A JP 15654497A JP 15654497 A JP15654497 A JP 15654497A JP H113169 A JPH113169 A JP H113169A
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JP
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light
optical axis
touch operation
operation information
optical
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JP15654497A
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English (en)
Inventor
Yoshimasa Kunimatsu
嘉昌 國松
Minoru Morikawa
実 森川
Shigeru Hayashi
茂 林
Sadao Kokubu
貞雄 国分
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Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Publication date
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F3/00Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
    • G06F3/01Input arrangements or combined input and output arrangements for interaction between user and computer
    • G06F3/03Arrangements for converting the position or the displacement of a member into a coded form
    • G06F3/041Digitisers, e.g. for touch screens or touch pads, characterised by the transducing means
    • G06F3/042Digitisers, e.g. for touch screens or touch pads, characterised by the transducing means by opto-electronic means
    • G06F3/0421Digitisers, e.g. for touch screens or touch pads, characterised by the transducing means by opto-electronic means by interrupting or reflecting a light beam, e.g. optical touch-screen

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外乱光或いは異物の存在による影響にもかか
わらず操作面へのタッチ操作を確実に検出できるように
する。 【解決手段】 タッチトレーサ1には入力パッド3への
タッチ位置を検出するためのLED及びフォトトランジ
スタが縦方向及び横方向のそれぞれに並列光軸を形成す
るように配置されている。ここで、LEDとフォトトラ
ンジスタは光軸方向が隣接する光軸と反対方向となるよ
うに交互に配置されている。また、フォトトランジスタ
の前面は対向するLEDとの間のみ光軸を形成するため
の孔部を除いて閉鎖されていると共に、その孔部は上下
に遮光フィルムにより分割されている。これにより、フ
ォトトランジスタは隣接するLEDからの光干渉による
影響を受けることがないと共に、日光の入射による影響
を遮光フィルムにより防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、操作面に対するタ
ッチ範囲を光学的に検出してタッチ操作情報を出力する
タッチ操作情報出力装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来より、例えば車両
においては、タッチ操作機能付きのディスプレイ装置を
備えたものが供されている。この種のディスプレイ装置
の一例としては、表示画面に対するタッチ位置を光セン
サにより検出するように構成している。
【0003】具体的には、表示画面の縦方向及び横方向
に対応して複数の並列光軸を形成するように投光素子と
受光素子とを配設し、表示画面を指でタッチすることに
より投光素子から受光素子に至る光軸が遮断されること
に基づいてタッチ範囲の中心位置を検出してその座標デ
ータを出力するように構成されている。
【0004】従って、例えばエアコン用画面が表示され
ている場合には、そのエアコン用画面に表示されている
ボタン表示部をタッチ操作することにより車室内の空調
を任意に調整することができる。
【0005】このようなタッチ操作機能付きのディスプ
レイ装置を用いることにより、エアコン、オーディオ、
或いはカーナビ等の車両用機器のスイッチを省略するこ
とができるので、インストルメントパネルをスッキリと
させることができる。
【0006】しかしながら、上記構成の光学式のタッチ
操作機能付きのディスプレイ装置を車室内に設置した場
合には、照度の大きな日光が受光素子に入光することが
ある。このような場合、受光素子が指により遮光されて
いるにもかかわらず受光状態となってしまうことから、
受光素子の受光状態に基づくタッチ操作の検出が不確実
となってしまう虞がある。
【0007】また、表示画面に例えばゴミが付着してい
た場合には、ゴミにより光軸が遮光されてしまうことが
あるので、このような場合も表示画面に対するタッチ操
作の検出が不確実となってしまう。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、操作面のタッチ操作を光学的に検出し
てそのタッチ操作情報を出力する構成において、外乱光
或いは異物の存在による影響にもかかわらず操作面への
タッチ操作を確実に検出することができるタッチ操作情
報出力装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、操作面上に縦
方向と横方向との夫々に複数の並列光軸からなる縦方向
光軸群及び横方向光軸群を形成するように複数の投光素
子及び受光素子を配設し、上記各光軸群の遮光状態に基
づいて上記操作面へのタッチ操作情報を出力するタッチ
操作情報出力装置において、前記受光素子の前面を遮光
するように設けられ当該受光素子に対向する投光素子と
の間のみに光軸を形成するための孔部を有した遮光部材
を設け、この遮光部材の孔部内に前記操作面に沿うよう
に設けられ当該孔部内を分割する無光沢の遮光スリット
部材を設けたものである(請求項1)。
【0010】このような構成によれば、操作面にタッチ
されると、縦方向光軸群及び横方向光軸群において操作
面にタッチされた部位に対応する光軸が遮光状態となる
ので、その座標データを出力することにより、外部機器
においては操作面へのタッチ位置を確認することができ
る。
【0011】ここで、光軸を形成するための受光素子の
前面には遮光部材が設けられ、その遮光部材に対向する
投光素子との間のみに光軸を形成するための孔部が形成
されているので、隣接した光軸から受光素子に入射する
干渉光による影響を防止することができる。
【0012】また、遮光部材の孔部に日光が入射するに
しても、孔部には操作面に沿って孔部内を分割する遮光
スリット部材が設けられており、孔部に入射した日光は
遮光スリット部材で吸収されてしまうので、孔部に入射
した日光が孔部内で反射して受光素子に到達してしまう
ことを防止することができる。
【0013】上記構成において、前記遮光部材の孔部の
内底面に光軸に沿って凹部を形成するようにしてもよい
(請求項2)。このような構成によれば、孔部に入射し
た日光が孔部の内底面に到達するにしても、内底面には
光軸に沿って凹部が形成されているので、日光は凹部で
反射することにより遮光スリット部材で吸収されるよう
になるので、孔部に入射した日光が受光素子に入射して
しまうことを確実に防止することができる。
【0014】本発明は、操作面上に縦方向と横方向との
夫々に複数の並列光軸からなる縦方向光軸群及び横方向
光軸群を形成するように複数の投光素子及び受光素子を
配設し、上記各光軸群の遮光状態に基づいてタッチ操作
されたと判断したときは上記操作面へのタッチ操作情報
を出力する出力手段を備えたタッチ操作情報出力装置に
おいて、前記光軸群を構成する投光素子及び受光素子
は、投光素子から受光素子に至る光軸方向が隣接する光
軸と互いに反対方向となるように交互に配置されている
と共に、前記受光手段は、前記光軸群において光軸が1
つおきに遮光状態となっている間欠遮光光軸群が存在し
ていたときは当該間欠遮光光軸群における入光光軸を遮
光光軸とみなすようにしたものである(請求項3)。
【0015】このような構成によれば、受光素子には投
光素子が隣接して配置されているので、受光素子が隣接
した投光素子からの光を入光して干渉を生じてしまうこ
とを防止することができる。
【0016】この場合、日光の影響により一方側に配置
された複数の受光素子が操作面へのタッチ操作により非
受光状態であるべきにもかかわらず受光状態となってし
まった場合、他方側に配置された複数の受光素子は操作
面へのタッチ操作により非受光状態となっているので、
光軸群において光軸が1つおきに遮光状態となっている
間欠遮光光軸群が存在していたときは当該間欠遮光光軸
群における入光光軸を遮光光軸とみなすことにより、出
力手段は、日光の影響を受けることなく確実に操作面の
タッチ位置を検出して出力することができる。
【0017】本発明は、操作面上に縦方向と横方向との
夫々に複数の並列光軸からなる縦方向光軸群及び横方向
光軸群を形成するように複数の投光素子及び受光素子を
配設し、上記各光軸群の遮光状態に基づいてタッチ操作
されたと判断したときは上記操作面へのタッチ操作情報
を出力する出力手段を備えたタッチ操作情報出力装置に
おいて、前記出力手段は、光軸群に複数の遮光光軸が存
在していた場合においてそれらの遮光光軸が連続し且つ
それらの遮光光軸数が予め設定された所定数であるとき
はタッチ操作されたと判断すると共に、それらの遮光光
軸が入光光軸を飛び越して存在していたときは最初の遮
光光軸から最後の遮光光軸までの最大幅に含まれる光軸
数が予め設定された所定数で且つその最大幅に含まれる
入光光軸数が予め設定された所定数以下であるときにタ
ッチ操作されたと判断するものである(請求項4)。
【0018】このような構成によれば、操作面にタッチ
されることにより複数の光軸が遮光されたときは、それ
らの遮光光軸が連続すると共にそれらの遮光光軸数は指
の大きさに対応した所定数となるので、このような場合
は、出力手段は、操作面にタッチ操作されたと判断し
て、遮光光軸群の中心位置を示す座標データを出力する
ことにより操作面に対するタッチ位置を出力することが
できる。
【0019】ところで、本来ならタッチ操作により非受
光状態となるべき受光素子が外乱光などの影響により受
光状態となることがあり、このような場合、出力手段
は、操作面へのタッチ操作を検出できなくなってしま
う。
【0020】ここで、出力手段は、遮光光軸が入光光軸
を飛び越して存在していたときは最初の遮光光軸から最
後の遮光光軸までの最大幅に含まれる光軸数が予め設定
された所定数で且つその最大幅に含まれる入光光軸数が
予め設定された所定数以下であるときは前記操作面にタ
ッチ操作されたと判断して上記最大幅の中心位置を示す
座標データを出力する。これにより、外乱光などの影響
を受けることなく確実にタッチ操作の中心位置を示す座
標データを出力することができる。
【0021】上記構成において、前記出力手段は、光軸
群に複数の遮光光軸が存在していない場合にタッチ操作
されていないと判断したときは、前回の検出タイミング
から移動していない遮光光軸を取除いた状態でタッチ操
作の判断を再実行するようにしてもよい(請求項5)。
【0022】このような構成によれば、操作面にゴミな
どが付着していることにより遮光光軸が存在している場
合にタッチ操作されたときは、最初の遮光光軸から最後
の遮光光軸までの最大幅が指に対応する幅よりも大きく
なることから、タッチ操作されているにもかかわらずタ
ッチ操作されていないと判断してしまうことになる。こ
こで、出力手段は、光軸群に複数の遮光光軸が存在して
いる場合にタッチ操作されていないと判断したときは、
前回の検出タイミングから移動していない遮光光軸を取
除いた状態でタッチ操作の判断を再実行するので、ゴミ
などによる遮光光軸の存在を無効化してタッチ操作位置
を確実に検出することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明を車両用ディスプレ
イシステムに適用した一実施例を図面を参照して説明す
る。図1はシステムの全体構成を示している。この図1
において、タッチトレーサ(タッチ操作情報出力装置)
1は運転者が車両の運転状態で容易に操作可能な例えば
運転席ドアの肘掛部に設けられるものであって、タッチ
操作に応じてタッチ操作情報を出力するようになってい
る。
【0024】また、車両の例えばダッシュボードにはデ
ィスプレイ装置2が配置されており、タッチトレーサ1
からのタッチ操作情報に応じて所定の画面を表示するよ
うになっている。
【0025】上記タッチトレーサ1について詳述する。
図2はタッチトレーサ1の正面を示している。この図2
において、タッチトレーサ1の中央には入力パッド3
(50×70mm)が配置されている。
【0026】ここで、入力パッド3の表面の所定位置に
は線状の突条部4a,4bが形成されている。この突条
部4a,4bは入力パッド3上に16カ所設定されてお
り、中央部に位置する4カ所の突条部4aは「+」字状
に形成され、他の突条部4bは「T」字状或いは「L」
字状に形成されている。従って、入力パッド3の突条部
4a,4bに触れるだけでタッチ位置を確認することが
できるので、ブラインド操作が可能となっている。
【0027】尚、突条部4a,4bの位置は、ディスプ
レイ装置2に表示されるボタン表示部の位置に対応して
おり、ブラインド操作により任意のボタン表示部をオン
することができる。
【0028】本体5の上面において入力パッド3の周囲
となる位置には各種モード選択ボタンが配置されてい
る。これらのモード選択ボタンとしては、現在地ボタン
6、目的地ボタン7、メニューボタン8、エアコンボタ
ン9、オーディオボタン10、画質ボタン11が設けら
れている。
【0029】図3はタッチトレーサ1の一部を破断にし
て示す正面図、図4は横断面図を示している。これらの
図3及び図4において、本体5内の底面にはプリント配
線基板12が配置され、その上方にプリント配線基板1
3が配置されている。プリント配線基板13の中央にタ
ッチ用スイッチ14が搭載されていると共に、当該タッ
チ用スイッチ14を囲繞するように圧縮コイルバネ15
が配設されており、その圧縮コイルバネ15により入力
パッド3が下方から付勢されている。
【0030】ここで、プリント配線基板13上には枠状
の係合部材16が立設されており、その係合部材16の
下面に入力パッド3の外周部が係止されている。また、
入力パッド3の周縁部にはひだ状のパッキン部3aが突
出しており、そのパッキン部3aが係合部材16の上面
に接触することにより本体5内部への防水性が図られて
いる。
【0031】一方、プリント配線基板13上には光セン
サユニット17が搭載されている。この光センサユニッ
ト17は、センサブロック18(遮光部材)上に複数の
LED19(投光素子)とフォトトランジスタ20(受
光素子)とを並列光軸を形成するように対向配置すると
共に、それらのLED19及びフォトトランジスタ20
をプリント配線基板13の電気回路に接続してなる。
【0032】また、プリント配線基板13の周縁部には
複数の操作用スイッチ21が搭載されており、上記各操
作ボタン6〜11に対する操作に応じて対応する操作用
スイッチ21がオンするようになっている。
【0033】図5は光センサユニット17において特に
フォトトランジスタ20を主体とする受光部の詳細を示
している。即ち、センサブロック18においてフォトト
ランジスタ20の前側には当該フォトトランジスタ20
の光軸に沿って溝部22が形成されていると共に、その
溝部22の中間部には光軸に沿って凹部23が形成され
ている。また、センサブロック18上には図6に示すポ
リエステルフィルム(厚さ寸法は0.05mmで黒色の
つや消しが印刷されている)からなる遮光フィルム24
(遮光スリット部材)を介して固定ブロック25(遮光
部材)が固定されている。この場合、図6に示すように
遮光フィルム24の所定位置には矩形状の切欠部24a
が形成されており、その切欠部24aにセンサブロック
18上に配置されたLED19及びフォトトランジスタ
20が挿入されている。
【0034】また、上記固定ブロック25には光軸に沿
って溝部26が形成されており、固定ブロック25がセ
ンサブロック18に固定された状態では、フォトトラン
ジスタ20の前面に溝部22,26からなる孔部27が
光軸に沿って形成されると共に、その孔部27を上下方
向に2分割するように遮光フィルム24が配置されるこ
とになる(図7参照)。
【0035】図8はLED19及びフォトトランジスタ
20の配列状態を示している。この図8において、図示
縦方向光軸(以下、Xラインと称する)として15本が
設定されていると共に、図示横方向光軸(以下、Yライ
ン)として11本が設定されている。この場合、Xライ
ンとYラインとの夫々においてLED19とフォトトラ
ンジスタ20とは交互に並列配置されている。また、並
列配置されたLED19及びフォトトランジスタ20に
おいて、フォトトランジスタ20は隣接するLED19
よりも後方に配設されており、これによりXラインの光
軸ピッチは3mm、Yラインの光軸ピッチは4mmと低
寸法化が図られている。
【0036】一方、図9に示すようにXラインを構成す
るLED19及びフォトトランジスタ20はAブロック
とBブロックとに2分割されており、各ブロックを構成
するLED19及びフォトトランジスタ20にAブロッ
ク制御用ライン28及びBブロック制御用ライン29が
接続されている。また、Yラインを構成するLED19
及びフォトトランジスタ20はCブロックとDブロック
とに2分割されており、各ブロックを構成するLED1
9及びフォトトランジスタ20にCブロック制御用ライ
ン30及びDブロック制御用ライン31が接続されてい
る。
【0037】この場合、Xラインを構成するLED19
及びフォトトランジスタ20をX#、XA、……、X
Y、X$で表わし、Yラインを構成するLED19及び
フォトトランジスタ20をY#、YA、……YQ、Y$
で表わしており、所定のブロック制御用ライン28〜3
1の何れかをアクティブとすることにより対応するブロ
ックを構成するLED19及びフォトトランジスタ20
が動作するようになっている。
【0038】図10はタッチトレーサ1の電気的構成を
示している。この図10において、バッテリの電圧はレ
ギュレータ32で所定の定電圧に安定化された状態でマ
イクロコンピュータ33(出力手段)に給電されると共
に、発振子34からのパルス信号に応じてマイクロコン
ピュータ33は動作するようになっている。また、マイ
クロコンピュータ33のリセット端子にはウォッチドッ
グタイマ35が接続されており、マイクロコンピュータ
33が暴走したときはウォッチドッグタイマ35により
強制的にリセットされるようになっている。そして、マ
イクロコンピュータ33は、タッチ用スイッチ14及び
各操作用スイッチ21からのオンオフ信号を入力するよ
うに接続されている。
【0039】各LED19はトランジスタ36と接続さ
れており、マイクロコンピュータ33からの通電により
トランジスタ36がオンした状態でLED19に通電さ
れて当該LED19が発光するようになっている。ま
た、マイクロコンピュータ33は、各フォトトランジス
タ20からの出力電圧を入力するように接続されてい
る。この場合、マイクロコンピュータ33は、図9に示
したAブロック、Bブロックの順にLED19を点灯し
てから、YラインのCブロック、Dブロックの順にLE
D19を点灯すると共に、その点灯されているブロック
のフォトトランジスタ20からの出力電圧を入力するよ
うになっている。
【0040】そして、マイクロコンピュータ33は、各
種スイッチ14、21及びフォトトランジスタ20のオ
ンオフ状態に基づいて後述するようにスイッチのオンオ
フデータ並びに入力パッド3に対する指のタッチ位置を
示す座標データを通信IC37を介して後段回路に出力
するようになっている。この場合、マイクロコンピュー
タ33は、50ms間隔で9600bpsの速度でもっ
てデータを出力するように設定されている。
【0041】次に、上記構成の作用のうち入力パッド3
に対するタッチ操作時の作用をマイクロコンピュータ3
3の動作に基づいて説明する。尚、図11に示すように
イグニッションスイッチがオンされることにより電源が
投入された状態ではナビゲーション機能が初期機能とし
て動作するようになっており、ディスプレイ装置2には
初期画面として図12に一例として示すような現在位置
を示す地図画面38が表示される。このとき、地図画面
の隅部の8カ所にはナビゲーション機能選択用のボタン
表示部38aが表示されている。このボタン表示部38
aは、入力パッド3の突条部4のうち両側に位置する8
カ所の突条部4bの位置に対応しており、それらの突条
部4bによりボタン表示部38aに対するブラインド操
作が可能となっている。
【0042】また、入力パッド3の周囲に配置されたモ
ード選択ボタン6〜11の何れかを押圧操作することに
より、図11に示すように地図画面表示モードから選択
されたモードに切換わると共に、そのモードに応じた画
面がディスプレイ装置2に表示されるようになってい
る。この場合、何れのモード画面であっても、他のモー
ド選択スイッチを押圧操作することによりそのモード画
面を直接表示することができる。
【0043】さて、マイクロコンピュータ33のメイン
動作を示す図13において、マイクロコンピュータ33
は、イグニッションスイッチがオンされることにより電
源が投入されたときは初期設定を実行してから(S
1)、タッチ操作情報読取り処理を実行する(S2)。
【0044】図14はタッチ操作情報読取り処理ルーチ
ンを示している。この図14において、マイクロコンピ
ュータ33は、まず、タッチ用スイッチ14のオンオフ
状態を読込む。具体的には、図15に示すようにタッチ
用スイッチ14のオンオフ状態を1msの間に2回読取
り、その論理積で確定するようにしている。
【0045】続いて、XラインにおけるAブロックのL
ED19を点灯すると同時にAブロックのフォトトラン
ジスタ20のオンオフ状態を読込む。ここで、フォトト
ランジスタ20の読込み動作を具体的に説明する。つま
り、図16に示すようにAブロック制御用ライン28を
ハイレベルからローレベルに切換えることによりAブロ
ックを構成するLED19を点灯すると共に、その点灯
状態で2ms経過後にAブロックのフォトトランジスタ
20のオンオフ状態を読取ると同時にAブロック制御用
ライン28をハイレベルに切換える。
【0046】以後、同様にして、Bブロック制御用ライ
ン29、Cブロック制御用ライン30、Dブロック制御
用ライン31を順にハイレベルからローレベルに切換え
ることにより、Bブロック、Cブロック、Dブロックの
フォトトランジスタ20のオンオフ状態を順に読取る。
【0047】以上の各ブロックに対する1回分の制御動
作により、Xライン及びYラインを構成する全てのフォ
トトランジスタ20のオンオフ状態を読取ることができ
る。つまり、Xラインの入遮光状態を15ビットに対応
させることができると共に、Yラインの入遮光状態を1
1ビットに対応させることができる。
【0048】この場合、各Xライン、Yラインの各ブロ
ックにおいて同一ブロックに属し且つ隣接する一対の光
軸は、LED19からフォトトランジスタ20に至る光
軸方向が互いに反対方向に設定されているので、隣接す
る光軸間で光干渉を生じることを防止することができ
る。
【0049】また、XラインとYラインとは異なるブロ
ックに設定されて同時に動作することはないので、例え
ばXラインを構成するLED19から投光されて指で反
射された光をYラインを構成するフォトトランジスタ2
0が受光してしまうことはない。
【0050】ここで、Xライン、Yラインをなす各光軸
には、後述する計算処理に使用する便宜上から、以下に
示すような重みづけが与えられている。 X#,Y#=−1 XA,YA= 1 XC,YC= 3 : : XQ,YQ=17 XS,YS=19 XU =21 XW =23 XY =25 X$ =27 この場合、Xライン、Yラインにおける重みづけの最小
値を−1に設定しているのは、後述するようにタッチ操
作した指の中心位置を示す座標データの演算値の最小値
を1に近付けるための工夫である。
【0051】図13に戻って、マイクロコンピュータ3
3は、上述のようにしてタッチ操作情報の読取り処理を
実行した後は、タッチ操作されたか否かを判断し(S
3)、タッチされていない場合は前回の出力データを再
度出力する(S8)。尚、電源投入直後からタッチ操作
されるまでの間は、タッチされていないことを示す初期
データを出力する。従って、ディスプレイ装置2は、タ
ッチトレーサ1はタッチ操作されていないと判断して地
図画面の表示を継続する。
【0052】ところで、タッチトレーサ1に対するタッ
チ操作は、入力パッド3の所望の位置にタッチしてから
当該入力パッド3を押圧操作して行なうのが通常である
ことから、ディスプレイ装置2は、タッチトレーサ1か
らのタッチ操作情報が同時押しであることを示していた
ときは、異常な操作或いは落下物によるものであると判
断して、入力した座標データを無視することにより誤表
示を防止するようにしている。
【0053】さて、運転者が図12に示す地図画面38
のボタン表示部38aが示す所望のナビゲーション機能
を動作させるためにタッチトレーサ1の入力パッド3に
タッチしたときは、遮光光軸が存在するようになるの
で、タッチ操作されたと判断して(S3:YES)、指
判断処理を実行する(S4)。
【0054】図17は指判断処理ルーチンを示してい
る。この図17において、マイクロコンピュータ33
は、まず、くし歯フィルタ処理を実行する。このくし歯
フィルタ処理とは、車室内に入射した日光による影響を
防止する処理である。
【0055】つまり、車室内に入射した日光がタッチト
レーサ1に照射されるときは、一方向からであるので、
例えばXラインを構成するフォトトランジスタ20のう
ち一方側に配置されたフォトトランジスタ20に日光が
入射するようになる。この結果、Xラインにおいて指に
よる遮光光軸が存在することにより一方側のフォトトラ
ンジスタ20は非受光状態であるべきにもかかわらず受
光状態となってしまって、指を正確に検出することがで
きなくなってしまう。
【0056】この場合、Xラインにおいて指による遮光
光軸を構成する他方側のフォトトランジスタ20は日光
の影響を受けることなく非受光状態となるので、Xライ
ンにおいては遮光光軸が入光光軸を挟んで1つおきに存
在するようになる。
【0057】そこで、マイクロコンピュータ33は、X
ライン、Yラインにおいて遮光光軸が1つおきに存在し
ていた場合は、日光による影響であると判断して、遮光
光軸に挟まれて間欠的に存在する入光光軸を遮光光軸と
みなす。これにより、日光による影響を防止して指によ
る実際の遮光光軸を検出することができる。
【0058】続いて、Xライン,Yラインにおける遮光
光軸間の最大幅Wx,Wyを夫々計算する。この場合、
最大幅WX は最初の遮光光軸Xmin と最後の遮光光軸X
maxの幅で規定されていると共に、最大幅WY は最初の
遮光光軸Ymin と最後の遮光光軸Ymax の幅で規定され
ており、以下の計算式で求めることができる。
【0059】 WX =(Xmax −Xmin )/2+1 WY =(Ymax −Ymin )/2+1 但し、Xmax ,Xmin ,Ymax ,Ymin は上記した重み
づけ(Xラインは−1〜27、Yラインは−1〜19)
で示される数値である。
【0060】続いて、Xライン、Yラインにおける遮光
光軸数PX ,PY を求める。この遮光光軸数PX ,PY
は上記の最大幅WX ,WY に含まれる遮光光軸数と一致
しており、Xラインを構成するフォトトランジスタ20
がオフしている数、並びにYラインを構成するフォトト
ランジスタ20がオフしている数により求めることがで
きる。
【0061】続いて、Xライン,Yラインにおいて飛び
入光光軸数JX ,JY を求める。この飛び入光光軸数と
は、上記の最大幅WX ,WY に含まれる入光光軸数で、
以下の計算式で求めることができる。 JX =WX −PX JY =WY −PY
【0062】そして、マイクロコンピュータ33は、上
述した計算結果に基づいて指判断を行う。この場合、X
ライン、Yラインともに以下の条件を満たしたときに指
であると判断するようにしている。 最大幅WX ,WY が設定範囲内にある。つまり、遮光
領域が入力パッド3にタッチした指の大きさに対応した
領域であることが条件である。 飛び入光光軸数JX ,JY が設定値以下である。つま
り、外乱光、或いは電気的ノイズの影響が小さいことが
条件である。
【0063】この場合、を判断するための条件は以下
で示すことができる。 WX min ≦WX ≦WX max WY min ≦WY ≦WY max 但し、初期設定値は、WX min =3(2〜5の範囲で変
更可能)、WX max =8(5〜10の範囲で変更可
能)、WY min =3(2〜5の範囲で変更可能)、WY
max =8(5〜10の範囲で変更可能)に設定されてい
る。
【0064】また、を判断するための条件は以下で示
すことができる。 JX ≦3(2〜4の範囲で変更可能) JY ≦3(2〜4の範囲で変更可能)
【0065】上述した計算の結果、入力パット3に指が
タッチしていると判断したときは、その指の中心位置
(Xa,Ya)を以下の計算式により求める。 Xa=(Xmin +Xmax )/2 Ya=(Ymin +Ymax )/2 但し、Xmin は最大幅WX の最小値、Xmax は最大幅W
X の最大値、Ymin は最大幅WY の最小値、Ymax は最
大幅WY の最大値である。
【0066】以上の計算により、最大幅WX ,WY の中
心位置を求めることができる。この場合、上記したよう
にXライン,Yラインをなす各光軸の重みづけは2ずつ
増加する奇数であるので、遮光光軸数が奇数の場合は、
最大幅WX ,WY の中心に位置する光軸位置が指の中心
位置となる。また、遮光光軸数が偶数の場合は、最大幅
WX ,WY の中央に位置する2本の光軸間の中心位置が
指の中心位置となる。このとき、2本の光軸間に架空遮
光光軸を割当て、その架空遮光光軸の重みづけとして当
該架空遮光光軸の両側に位置する2本の光軸に与えられ
た奇数に挟まれた偶数を重みづけとして与える。
【0067】さて、運転者が地図画面38に表示された
ボタン表示部38aに対するタッチ操作により所望のナ
ビゲーション機能を動作させたり、地図をスクロールす
るために入力パッド3の中央部にタッチすると、上述し
たようにマイクロコンピュータ33は、入力パッド3に
指がタッチしていると判断してタッチ位置の座標データ
を出力する。これにより、ディスプレイ装置2は、入力
パッド3へのタッチ位置を表示するので、運転者は、現
在のタッチ位置を確認することができる。
【0068】そして、運転者がタッチトレーサ1の入力
パッドにおいて地図画面に表示されたボタン表示部38
aに対応した部位をタッチしたときは、タッチトレーサ
1からボタン表示部38の位置を示す座標データが出力
されるので、ディスプレイ装置2は、タッチされた部位
に対応するボタン表示部38aの表示を色を変化させて
表示する。これにより、運転者は所望のボタン表示部3
8aにタッチしたことを確認することができるので、所
望に応じて入力パッド3を押圧操作する。
【0069】すると、マイクロコンピュータ33は、タ
ッチ用スイッチ14がオンしたことを示すタッチ操作情
報を出力するので、ディスプレイ装置2は、タッチされ
た部位に対応するボタン表示部38aをあたかも凹んだ
ように表示すると共に表示色を変化させる、さらにブザ
ーを短時間駆動する。これにより、運転者は、ディスプ
レイ装置2に表示されている表示図柄に基づいて所望の
ボタン表示部38aを操作していることを確認すること
ができる。
【0070】ところで、上記構成のタッチトレーサ1は
車室内に配置されるものであるから、車室内への日光の
入射方向によっては、フォトトランジスタ20に日光が
入射して、指を正しく認識できなくなるので、図17に
示したクシ歯フィルタ処理によりる日光による影響を防
止するのに加えて、以下のような構造的な対策により日
光による影響を防止するようにしている。
【0071】即ち、フォトトランジスタ20の前面には
入力パッド3の上面に沿って遮光フィルム24が孔部2
7内を2分割するように配置されているので、孔部27
に斜め上方から入射した日光の上半分を遮光フィルム2
4に吸収してフォトトランジスタ20に入光してしまう
ことを阻止することができる。また、孔部27に入射し
た下半部の日光は孔部27の内底面で反射するようにな
るものの、孔部27の内底面には光軸に沿って凹部23
が設けられているので、孔部27の底面への入射光は凹
部23で乱反射することにより遮光フィルム24に最終
的に吸収されるようになる。
【0072】しかしながら、上述のようなソフト的或い
は構造的な工夫により日光による影響を極力防止するこ
とができるものの、入力パッド3上に異物が載っていた
ときは、指を正しく認識しなくなるので、次のようにし
てソフト的な工夫により指を正しく認識するようにして
いる。
【0073】即ち、図13のステップS5において指と
して認識しなかったときは(NO)、移動した遮光光軸
の抽出処理を実行する(S9)。図18は移動した遮光
光軸の抽出処理ルーチンを示している。この図18にお
いて、マイクロコンピュータ33は、Xライン、Yライ
ンにおけるn回目の入力ビットパターンXn,Ynと
(n−1)回目の入力ビットパターンXn-1 ,Yn-1 と
のEXOR(排他的論理和)を実行し、その論理結果を
変化ビット抽出パターンXXO、YXOとする。
【0074】具体的には、図19(a)に示すようにX
ラインの(n−1)回目の入力ビットパターンXn-1 が
「110001111100000」であるとする。こ
の場合、入力ビットパターンの各ビットは1番目から1
5番目の光軸の入遮光状態を示しており、入力ビットパ
ターンが示す0は入光光軸を示し、1は遮光光軸を示し
ている。また、最上位ビットからの2ビット(1番目の
光軸及び2番目の光軸)が示す1は入力パッド上の例え
ばゴミによる遮光光軸を示しているとする。このような
入力ビットパターンでは、指判断処理において求めた最
大幅WX は11であることから、指として判断されるこ
とはない。
【0075】ところで、入力パッド3に対するタッチ位
置を確定するまでは指を移動し続けることから、指によ
る遮光光軸は移動するのが通常であるのに対して、入力
パッド3に付着したゴミによる遮光光軸は移動すること
はない。従って、指による遮光光軸の移動により、Xラ
インのn回目の入力ビットパターンXn が図19(a)
に示すように「110000011110000」とな
ったとすると、Xラインの変化ビット抽出パターンXXO
は「000001100010000」となる。この場
合、変化ビット抽出パターンXXOが示す1は変化したビ
ット(遮光から入光若しくは入光から遮光となった光
軸)を示している。同様にして、Yラインの変化ビット
抽出パターンYXOを求める。
【0076】続いて、XXO、XYOにおいて最上位に位置
する1と最下位に位置する1との間の全てのビットを1
とすることにより、マスクビットパターンXmask、Yma
skとする。このマスクビットパターンXmask、Ymask
は、指が移動した領域に位置する全ての光軸を1で示し
ている。
【0077】続いて、マスクビットパターンXmask、Y
maskとn回目の入力ビットパターンXn,YnとのAN
D(論理積)をとり、移動遮光ビットパターンXmove、
Ymoveとする。この移動遮光ビットパターンXmove、Y
moveは、n回目の入力ビットパターンXnが示す遮光光
軸において移動した光軸、つまり指による遮光光軸を示
しており、ゴミによる遮光光軸を無効化している。
【0078】そして、移動遮光ビットパターンXmove、
Ymoveとn回目の入力ビットパターンXnとのEXOR
をとり、固定遮光ビットパターンXfit ,Yfit とす
る。この固定遮光ビットパターンXfit ,Yfit は、n
回目の入力ビットパターンにおいて1から変化しなかっ
たビット、つまり例えばゴミにより遮光された遮光光軸
を示している。
【0079】ここで、図13において、マイクロコンピ
ュータ33は、Xライン、Yラインの少なくとも一方に
移動する遮光光軸が存在していた場合は(S10:YE
S)、救済処理を実行する(S13)。この救済処理で
は、図20に示すようにXライン、Yラインにおいて、
移動遮光光軸が存在していたときは、新たなXライン、
YラインとしてXmove、Ymoveを設定すると共に、移動
遮光光軸が存在しなかったときは新たなXライン、Yラ
インとしてXn、Ynを設定する。つまり、入力ビット
パターンから固定ビットを無効化することにより指によ
る遮光光軸を求め、その遮光光軸に基づいて指か否かの
判断を再度行うのである。この救済処理は1回だけ行
い、2回目の救済処理を行わないことにより無駄な重複
動作を防止するようになっている(S14)。
【0080】一方、指の存在を検出できなかった場合
に、移動遮光光軸が存在していなかったとき、或いは移
動遮光光軸が存在しているものの、救済処理にかかわら
ず指と判断できなかった場合は(S10:NO)、遮光
物体による固定遮光光軸間の中心位置を求め(S1
1)、その座標データを異常座標データXb,Ybとし
てタッチ用スイッチ14のオンオフデータと共に出力す
る(S12)。
【0081】上記構成のものによれば、入力パッド3に
タッチされた指の位置を光学的に検出する構成におい
て、構造的及びソフト的に外乱光の影響を防止するよう
にしたので、光センサを単に並列配置した構成に比較し
て、日光による影響を回避して、入力パッド3へのタッ
チ操作を確実に検出して指の座標データを出力すること
ができる。
【0082】また、入力パッド3にタッチされた指のみ
を検出するようにソフト的に工夫するようにしたので、
入力パッド3に対するタッチ操作を確実に検出すること
ができる。
【0083】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はなく、次のように変形または拡張できる。遮光フィル
ム24を複数間隙を存した状態で積層するようにしても
よい。タッチトレーサ1からのデータを例えば赤外線に
よりディスプレイ装置2に出力するようにしてもよい。
タッチトレーサ1を取外し可能に設け、運転者の所望の
位置に装着可能としてもよい。
【0084】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のタッチ操作情報出力装置によれば、構造的及びソフト
的に工夫することにより外乱光或いは異物の存在による
影響を防止するようにしたので、操作面のタッチ操作を
光学的に検出してそのタッチ操作情報を出力する構成に
おいて、外乱光或いは異物の存在による影響にもかかわ
らず操作面へのタッチ操作を確実に検出することができ
るという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるシステム構成を示す
斜視図
【図2】タッチトレーサの正面図
【図3】タッチトレーサを破断して示す正面図
【図4】タッチトレーサの横断面図
【図5】光センサユニットを示す断面図
【図6】遮光フィルムを示す平面図
【図7】光センサユニットの孔部を示す正面図
【図8】LEDとフォトトランジスタとの配置関係を示
す図
【図9】ブロック化した光軸群を示す模式図
【図10】タッチトレーサの電気的構成を示す概略図
【図11】タッチトレーサへの操作に応じたディスプレ
イ表示画面の表示手順を示す図
【図12】ディスプレイ装置に表示された地図画面を示
す図
【図13】マイクロコンピュータのメインルーチンを示
すフローチャート
【図14】マイクロコンピュータのタッチ操作情報読取
り処理を示すフローチャート
【図15】タッチ用スイッチの読取りタイミングを示す
波形図
【図16】ブロック制御用ラインに対する制御タイミン
グを示す波形図
【図17】マイクロコンピュータの指判断処理を示すフ
ローチャート
【図18】マイクロコンピュータの移動した遮光光軸の
抽出処理を示すフローチャート
【図19】移動した遮光光軸の抽出処理の具体的な動作
をビットパターンで示す図
【図20】マイクロコンピュータの救済処理におけるラ
イン同士の対応関係を示す図
【符号の説明】
1はタッチトレーサ(タッチ操作情報出力装置)、2は
ディスプレイ装置、3は入力パッド(操作面)、14は
タッチ用スイッチ、17は光センサユニット、18はセ
ンサブロック(遮光部材)、19はLED(投光素
子)、20はフォトトランジスタ(受光素子)、23は
凹部、24は遮光フィルム(遮光スリット部材)、25
は固定ブロック(遮光部材)、27は孔部、28はAブ
ロック制御用ライン、29はBブロック制御用ライン、
30はCブロック制御用ライン、31はDブロック制御
用ライン、33はマイクロコンピュータ(出力手段)で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 国分 貞雄 愛知県丹羽郡大口町大字豊田字野田1番地 株式会社東海理化電機製作所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作面上に縦方向と横方向との夫々に複
    数の並列光軸からなる縦方向光軸群及び横方向光軸群を
    形成するように複数の投光素子及び受光素子を配設し、
    上記各光軸群の遮光状態に基づいて上記操作面へのタッ
    チ操作情報を出力するタッチ操作情報出力装置におい
    て、 前記受光素子の前面を遮光するように設けられ当該受光
    素子に対向する投光素子との間のみに光軸を形成するた
    めの孔部を有した遮光部材と、 この遮光部材の孔部内に前記操作面に沿うように設けら
    れ当該孔部内を分割する無光沢の遮光スリット部材とを
    備えたことを特徴とするタッチ操作情報出力装置。
  2. 【請求項2】 前記遮光部材の孔部の内底面には光軸に
    沿って凹部が形成されていることを特徴とする請求項1
    記載のタッチ操作情報出力装置。
  3. 【請求項3】 操作面上に縦方向と横方向との夫々に複
    数の並列光軸からなる縦方向光軸群及び横方向光軸群を
    形成するように複数の投光素子及び受光素子を配設し、
    上記各光軸群の遮光状態に基づいてタッチ操作されたと
    判断したときは上記操作面へのタッチ操作情報を出力す
    る出力手段を備えたタッチ操作情報出力装置において、 前記光軸群を構成する投光素子及び受光素子は、投光素
    子から受光素子に至る光軸方向が隣接する光軸と互いに
    反対方向となるように交互に配置され、 前記出力手段は、前記光軸群において光軸が1つおきに
    遮光状態となっている間欠遮光光軸群が存在していたと
    きは当該間欠遮光光軸群における入光光軸を遮光光軸と
    みなすことを特徴とするタッチ操作情報出力装置。
  4. 【請求項4】 操作面上に縦方向と横方向との夫々に複
    数の並列光軸からなる縦方向光軸群及び横方向光軸群を
    形成するように複数の投光素子及び受光素子を配設し、
    上記各光軸群の遮光状態に基づいてタッチ操作されたと
    判断したときは上記操作面へのタッチ操作情報を出力す
    る出力手段を備えたタッチ操作情報出力装置において、 前記出力手段は、光軸群に複数の遮光光軸が存在してい
    た場合においてそれらの遮光光軸が連続し且つそれらの
    遮光光軸数が予め設定された所定数であるときはタッチ
    操作されたと判断すると共に、それらの遮光光軸が入光
    光軸を飛び越して存在していたときは最初の遮光光軸か
    ら最後の遮光光軸までの最大幅に含まれる光軸数が予め
    設定された所定数で且つその最大幅に含まれる入光光軸
    数が予め設定された所定数以下であるときにタッチ操作
    されたと判断することを特徴とするタッチ操作情報出力
    装置。
  5. 【請求項5】 前記出力手段は、光軸群に複数の遮光光
    軸が存在している場合においてタッチ操作されていない
    と判断したときは、前回の検出タイミングから移動して
    いない遮光光軸を取除いた状態でタッチ操作の判断を再
    実行することを特徴とする請求項4記載のタッチ操作情
    報出力装置。
JP15654497A 1997-06-13 1997-06-13 タッチ操作情報出力装置 Pending JPH113169A (ja)

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