JPH11316520A - 感光体の摩耗低減 - Google Patents

感光体の摩耗低減

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JPH11316520A
JPH11316520A JP11070033A JP7003399A JPH11316520A JP H11316520 A JPH11316520 A JP H11316520A JP 11070033 A JP11070033 A JP 11070033A JP 7003399 A JP7003399 A JP 7003399A JP H11316520 A JPH11316520 A JP H11316520A
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JP
Japan
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photoreceptor
clutch
drum
electrophotographic
drive train
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JP11070033A
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English (en)
Inventor
H Korodojii Rian
リアン・エイチ・コロドジー
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HP Inc
Original Assignee
Hewlett Packard Co
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/50Machine control of apparatus for electrographic processes using a charge pattern, e.g. regulating differents parts of the machine, multimode copiers, microprocessor control
    • G03G15/5008Driving control for rotary photosensitive medium, e.g. speed control, stop position control

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】フ゜リンタの駆動列から感光体ト゛ラム切り離すことを
可能とする、既存のフ゜リンタに安価に後付け可能な装置を
提供する。 【解決手段】感光体磨耗低減システムは、感光体ト゛ラム・クラッチ
(30)とクラッチ(30)を制御するための制御回路(60)を備え
る。感光体ト゛ラム(2)の磨耗は、印刷シ゛ョフ゛の終わりにおけ
る駆動列(24)がまだ回転している間に、感光体ト゛ラム(2)
を電子写真式フ゜リンタ(1)の駆動列(24)から機械的に切り離
すことによって低減される。感光体ト゛ラム・クラッチ(30)の第1
の態様では、感光体ト゛ラム(2)を駆動列に機械的に結合す
るために、電力を供給することが必要である。感光体ト゛
ラム・クラッチ(30)の第2、及び第3の態様では、感光体ト゛ラム・クラ
ッチ(30)は、電力を供給されずに、感光体ト゛ラム(2)を駆動
列(24)に機械的に結合する。感光体ト゛ラム・クラッチ(30)への
電力の供給は、感光体ト゛ラム(2)を駆動列(24)から機械的
に分離するために必要とされる。従って、感光体ト゛ラム・ク
ラッチ(30)の第2または第3の態様を使用することにより、
第1の態様よりもエネルキ゛ーを節約することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真式印刷シ
ステムに関するものであり、とりわけ、電子写真式印刷
システムにおいて用いられる感光体ドラムの摩耗を低減
する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真式プリンタまたは電子写真式コ
ピー機のような多くの電子写真印刷システムにおいて、
感光体ドラムが、後でトナーで現像される静電潜像の発
生に用いられる。印刷プロセス中に、感光体ドラムの表
面が、印刷媒体及び電子写真式印刷システムの他の構成
部分に接触する。例えば、回転している間に、転写ロー
ラに接触する。印刷プロセスによる接触の結果、感光体
ドラムの表面に摩耗が生じる。この摩耗によって、感光
体ドラムの有効寿命が制限される。
【0003】一般に、電子写真式印刷システムの場合、
印刷媒体は、回転感光体ドラムと転写ローラまたは支持
ローラの間を通過する。一般に、電子写真式印刷システ
ムの場合、印刷ジョブにおける最後の印刷媒体シートの
後縁が、感光体ドラムと転写ローラまたは支持ローラの
間のニップ領域を通り抜けた後、感光体ドラムは、数回
にわたって印刷媒体通過後回転をさせられる。この数回
にわたる印刷媒体通過後の回転は、感光体ドラムの摩耗
の一因となる。
【0004】印刷が主として単一ページのジョブで実施
される場合、結果として生じる摩耗速度は、ページ当た
りの通過後回転数が、複数ページのジョブの場合よりか
なり多くなるので、複数ページのジョブの場合より非常
に速くなる。例えば、電子写真式プリンタについて考察
することにする。電子写真式プリンタの場合、感光体ド
ラムは、一般に、印刷媒体経路の全ての部分に用いられ
るローラを駆動する歯車列の一部として歯車駆動され
る。歯車列は、印刷媒体が感光体ドラムを通り過ぎた
後、回転を続けて、印刷媒体を、電子写真式印刷プロセ
スにおける残りのステップを通過させて、取り出しトレ
イまで移動させなければならない。従って、印刷媒体
が、感光体ドラムの通過後、取り出しトレイに向かって
移動するに従い、感光体ドラムは回転し続ける。この余
計な回転のために、感光体ドラムの表面に不要な摩耗が
生じ、このため、感光体ドラムの有効寿命がいたずらに
短縮される。
【0005】印刷媒体経路を通過する印刷媒体の移動方
向に平行な印刷媒体の寸法に比べて、長い印刷媒体経路
を備えた電子写真式プリンタの場合、感光体ドラムの有
効寿命の短縮は、特に厳しいものになる。感光体ドラム
の有効寿命の短縮は、プリンタの主たる用途が、単一ペ
ージのジョブの印刷である場合、複数ページの印刷ジョ
ブを利用して同じページ数を印刷した場合よりも、感光
体ドラムの回転数がかなり多くなるので、とりわけ厳し
いものになる。比較的長い印刷媒体経路を備えた電子写
真式プリンタの中には、印刷媒体に現像されたイメージ
を転写するために必要な感光体ドラムの回転数の3倍の
回転数を、単一ページのジョブを印刷するのに必要とす
るものもある。
【0006】印刷媒体経路が印刷媒体経路を通過する印
刷媒体の移動方向に平行な印刷媒体の寸法に比べて長く
ない、電子写真式プリンタの中にも、感光体ドラムの有
効寿命が依然としてかなり短くなる可能性のあるものが
ある。このタイプの電子写真式プリンタの中には、感光
体ドラムを回転させる歯車列の制御を、印刷媒体経路を
通る印刷媒体が、常にプリンタが取り扱うことの可能な
最長タイプの印刷媒体であると予め想定して実施するも
のもある。あたかも印刷媒体が最長タイプであるかのよ
うにプリンタが動作するようにプリンタを設計すること
によって、ページ終端を検出する必要がなくなり、この
結果、プリンタのコストが下がる。こうしたタイプのプ
リンタの場合、プリンタの印刷媒体経路が比較的短い場
合であっても、レターサイズの印刷媒体の単一ページの
ジョブによって、やはり、不要な摩耗の量がかなりのも
のになる可能性がある。この不要な摩耗は、印刷媒体を
可能な最長タイプの印刷媒体とみなして取り扱うことに
よって必要とされる、感光体ドラムの増分回転数に起因
するものである。
【0007】従来技術では、クラッチを使用して、電子
写真式プリンタの駆動列から感光体ドラムを切り離す電
子写真式プリンタが開示されている。開示されている実
施例の場合、感光体ドラムから電子写真式プリンタの駆
動列を切り離すために使用される手段は、電子写真式プ
リンタの駆動列の一部である。しかし、駆動列の一部と
して駆動列から感光体ドラムを切り離す手段を設計する
ことは、顧客が所有する電子写真式プリンタに、この能
力を後から組み込む能力に制限を課すことになる。いく
つかの電子写真式プリンタについては、顧客が既に所有
している電子写真式プリンタの感光体ドラムの摩耗を低
減する能力を実装することが所望される場合もある。駆
動列を切り離す手段を駆動列内に組み込むことによっ
て、この能力を実装するのは、多くの場合、法外に高く
つくことになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、プリ
ンタの駆動列から感光体ドラムを切り離すことを可能と
する、現場のプリンタに安価に後付け可能な装置を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】従って、電子写真式印刷
システムに用いられる感光体摩耗低減システムによれ
ば、電子写真式印刷システムの駆動列から光導電体(こ
こでは感光体)を機械的に切り離す能力が得られる。感
光体摩耗低減システムは、感光体と、感光体に取り付け
られたクラッチを備える。感光体摩耗低減システムは、
さらに、クラッチ及び電子写真式印刷システムに結合さ
れた制御回路を備える。制御回路は、クラッチの作動を
制御して、印刷ジョブの最終単位の印刷媒体が感光体を
通過した後、駆動列がまだ動作中に、感光体が駆動列か
ら機械的に切り離されるようにする。
【0010】電子写真式印刷システムは、感光体と、感
光体に取り付けられたクラッチを備える。クラッチ及び
電子写真式印刷システムに結合された制御回路は、クラ
ッチを作動させるために用いられる。クラッチは、感光
体を電子写真式印刷システムに含まれる駆動列に選択的
に機械的に結合することによって、印刷ジョブの最終単
位の印刷媒体が感光体を通過した後、駆動列がまだ動作
中に、感光体を駆動列から機械的に切り離すようにする
ために使用される。
【0011】感光体、感光体に取り付けられたクラッ
チ、駆動列、及び、クラッチに結合された制御回路を備
える、印刷媒体に印刷を行うための電子写真式印刷シス
テムにおいて、感光体の摩耗を低減するための方法に
は、制御回路を用いて、印刷ジョブにおける最終単位の
印刷媒体が感光体を通過した時点を判定するステップ
と、次に、クラッチを作動させることによって、駆動列
から感光体を切り離すステップが含まれる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下の詳細な説明を、添付の図面
を参照しつつ考察することにより、本発明全体をよりよ
く理解することができる。
【0013】本発明は、本明細書に記載した例示の特定
の実施例に制限されるものではない。感光体摩耗低減シ
ステムの好ましい実施態様に関する説明が、電子写真式
プリンタ用感光体ドラムに関連して行われるが、この開
示を理解することによって、当業者には明らかになるよ
うに、感光体摩耗低減システムは、電子写真式コピー機
のような他の電子写真式印刷システムにおける感光体ド
ラムの摩耗の低減にも適用可能である。さらに、感光体
ドラムに関連して摩耗の低減が説明されるが、感光体摩
耗低減システムの利用は、感光体ベルトを用いる電子写
真式印刷システムにおける摩耗の低減にも適用可能であ
るということが認知されるべきである。さらに、感光体
摩耗低減システムは、印刷媒体が印刷媒体経路を通過す
る際に、「不要な」回転をさせられる、印刷媒体経路内
に配置された任意の電子写真式の構成部品に対しても有
効である。
【0014】図1を参照すると、電子写真式印刷プロセ
スを解説するため、感光体ドラム2(感光体ドラム・ク
ラッチの実施態様を利用しているが、図1には示されて
いない)を含む典型的な電子写真式プリンタ1の略断面
図が示されている。感光体ドラム2の表面を所定の電圧
まで充電するため、充電ローラ3が利用される。レーザ
スキャナ4の内部のレーザダイオード(不図示)によっ
て、レーザビーム5が放射され、それが感光体ドラム2
の表面を掃引する際、パルス化されてオン/オフを生
じ、感光体ドラム2の表面を選択的に放電させる。感光
体ドラム2は、矢印6で示す時計廻り方向に回転する。
感光体ドラム2の表面電圧を選択的に放電させた後、現
像ローラ7を使用して、感光体ドラム2の表面に存在す
る静電潜像が現像される。電子写真式印刷カートリッジ
10のトナーホッパ9に蓄えられたトナー8が、トナー
ホッパ9内の位置から現像ローラ7に移動する。現像ロ
ーラ7内に配置された磁石が、トナー8を現像ローラ7
の表面に磁気的に吸着する。現像ローラ7が、反時計廻
り方向に回転すると、放電した感光体ドラム2の表面領
域に向かい合って位置する、現像ローラ7の表面のトナ
ーが、感光体ドラム2の表面と現像ローラ7の表面との
間のギャップを移動して、静電潜像を現像する。
【0015】印刷媒体11が、ピックアップローラ13
によって、用紙トレイ12から電子写真式プリンタ1の
用紙経路内に装填される。印刷媒体11は、感光体ドラ
ム2の下方への印刷媒体11の前縁の到着と、印刷媒体
11の前縁に対応する静電潜像を有する感光体ドラム2
の表面領域の回転とが同期するように、駆動ローラ14
を介して移動する。感光体ドラム2が、時計廻り方向の
回転を続行すると、その放電領域にトナー8が付着した
感光体ドラム2の表面が、転写ローラ15によって充電
された印刷媒体11に接触し、感光体ドラム2の表面か
らトナー粒子が吸引されて、印刷媒体11の表面に付着
することになる。感光体ドラム2の表面から印刷媒体1
1の表面へのトナー粒子の転写は、100パーセントの
効率で生じることはなく、従って、トナー粒子の一部
は、感光体ドラム2の表面に残留する。感光体ドラム2
が回転を続行すると、その表面に付着したままのトナー
粒子が、クリーニングブレード16によって除去され、
廃棄トナーホッパ17に堆積する。
【0016】印刷媒体11が用紙経路を移動して、感光
体ドラム2を通過すると、コンベアベルト18が、印刷
媒体11を融着装置20への入口ガイド19に送り出
す。印刷媒体11は、融着装置20と加圧ローラ21の
間を通過する。加圧ローラ21は、融着装置20の上に
印刷媒体11を引っ張る駆動力を生じ、印刷媒体11を
融着装置20の表面に押しつける。融着装置20は、印
刷媒体11を加熱して、印刷媒体11の表面にトナー粒
子を融着させる。融着工程から抜け出た後、送り出しロ
ーラ22が、印刷媒体11を取り出しトレイ23に押し
込む。その一部が図1に示されている駆動列24が、感
光体ドラム2、並びに、電子写真式プリンタ1の他の回
転アセンブリの駆動に使用される。電子写真式プロセス
に関するこれ以上の詳細については、1984年にWile
y-Interscience Publication of John Wiley & Sonsか
ら刊行された、Edgar M.Williamsによるテキスト「The
Physics and Technology of Xerographic Processes」
において見い出すことができ、その開示内容は、参考と
して本明細書に組み込まれている。
【0017】感光体摩耗低減システムの実施例には、電
子写真式プリンタの駆動列を感光体ドラムに接続し、及
び感光体ドラムから切断するための機械的手段が含まれ
ている。電子写真式プリンタの駆動列には、ステップモ
ータから、感光体ドラム、融着装置、及び、印刷媒体駆
動ローラのような電子写真式プリンタ内の各種回転アセ
ンブリに機械的動力を伝達するために用いられる歯車が
備わっている。さらに、感光体摩耗低減システムは印刷
媒体の有無を検出して、駆動列に対する感光体ドラムの
接続及び切断を制御することができなければならない。
印刷媒体の有無を検出する能力は、感光体摩耗低減シス
テムの一部として組み込むこともできるし、あるいは、
その外部に設けることも可能である。
【0018】図2には、感光体摩耗低減システムに利用
可能な感光体ドラムのクラッチ30の第1の実施態様を
示す断面図が示されている。感光体ドラムのクラッチ3
0は、感光体ドラム2の内側表面にはまるフランジ31
を備えている。フランジ31は、感光体ドラム2の内側
表面に対して締まりばめを形成することもできるし、あ
るいは、代替的に、感光体ドラム2の内側表面に接着す
ることも可能である。フランジ31には、電気コイル3
2が取り付けられている。フランジ31は、電気コイル
32の一部として一体成形することもできるし、あるい
は、例えばスポット溶接によって電気コイル32に取り
付けることも可能である。電気コイル32は、ホール3
3を備えている。ホール33にはシャフト34が挿入さ
れている。シャフト34は、ギア(以下では歯車)36
のホール35にも挿入されている。シャフト34は、金
属部分34aと非金属部分34bを備えている。歯車3
6は、電子写真式プリンタの駆動列の歯車とかみ合う。
歯車36は、歯を備える、熱可塑性プラスチックのよう
な硬質の材料からなる環状リングから形成される。歯車
36の内側部分36aは、内側部分36aとプラスチッ
ク部分38の間、及び内側部分36aとクラッチプレー
ト37の間に、強い摩擦接触をおこすことができるゴム
のような材料から形成される。クラッチプレート37
は、歯車36が電気コイル32とクラッチプレート37
の間に位置するように、シャフト34に取り付けられて
いる。
【0019】電気コイル32に電力を供給すると、クラ
ッチプレート37が歯車36の内側表面36aに引きつ
けられて、歯車36はプラスチック部分38とクラッチ
プレート37の間で圧縮されることになる。歯車36の
内側部分36aを形成する部材によって、プラスチック
部分38と歯車36の間に機械的結合が生じ、これによ
って感光体ドラム2がプリンタの駆動列に機械的に結合
される。電気コイル32に電力が供給されないときは、
バイアスバネ39によって、シャフト34が感光体ドラ
ム2から押し出され、クラッチプレート37が、電気コ
イル32の面に引き込まれなくなるので、感光体ドラム
2は歯車36から機械的に切り離される。
【0020】感光体ドラム・クラッチ30の第1の実施
態様では、電気コイル32に電力を供給して、感光体ド
ラム2と電子写真式プリンタの駆動列を機械的に結合す
ることが要求される。電子写真式印刷カートリッジに内
蔵されるように設計された感光体摩耗低減システムの実
施例の場合、潜在的な難題は、感光体ドラム・クラッチ
30の第1の実施態様を作動させるために必要とされる
電力である。印刷ジョブの間、印刷ジョブの処理に必要
な時間の大部分にわたって、感光体ドラム2と電子写真
式プリンタの駆動列を機械的に結合しなければならな
い。これを実施するためには、印刷ジョブの処理に必要
な時間の大部分にわたって、電気コイル32に電力を供
給しなければならない。このため、第1の感光体ドラム
・クラッチ30の第1の実施態様は、感光体ドラム2の
不要な摩耗を阻止するために、感光体ドラム2が電子写
真式プリンタの駆動列から切り離される、印刷ジョブの
終了間近の時間期間だけしか電力の供給を必要としな
い、感光体ドラム・クラッチの実施態様ほど電力効率が
よくない。感光体ドラム・クラッチのさらに電力効率の
よい実施例では、電子写真式印刷カートリッジに内蔵さ
れる感光体摩耗低減システムのコストが下がる。
【0021】図3には、感光体摩耗低減システムに利用
可能な感光体ドラム・クラッチ30の第2の実施態様に
関する断面図が示されている。感光体ドラム・クラッチ
30のこの第2の実施態様は、第1の実施態様と構造的
に密接に関連している。しかし、感光体ドラム・クラッ
チ30の第2の実施態様は、電力を供給せずに、感光体
ドラム20と電子写真式プリンタの駆動列を機械的に結
合するという点に、重要な相違がある。感光体ドラム・
クラッチ30の第2の実施態様は、感光体ドラム2の内
側表面にはまるフランジ31を備える。フランジ31
は、感光体ドラム2の内側表面に対して締まりばめを形
成するか、代わりに、フランジ31を感光体ドラム2の
内側表面に接着することも可能である。フランジ31に
は、電気コイル32が取り付けられている。フランジ3
1は、電気コイル32の一部として一体成形することも
できるし、あるいは、例えばスポット溶接によって電気
コイル32に取り付けることも可能である。電気コイル
32は、ホール33を備えている。ホール33にはシャ
フト34が挿入されている。シャフト34は、歯車36
のホール35にも挿入されている。シャフト34は、金
属部分34aと非金属部分34bを備えている。歯車3
6は、電子写真式プリンタの駆動列の歯車とかみ合う。
歯車36は、歯を備える、熱可塑性プラスチックのよう
な硬質の材料からなる環状リングから形成される。歯車
36の内側部分36aは、内側部分36aとプラスチッ
ク部分38の間、及び内側部分36aとクラッチプレー
ト37の間に、強い摩擦接触をおこすことができるゴム
のような材料から形成される。クラッチプレート37
は、歯車36が電気コイル32とクラッチプレート37
の間に位置するように、シャフト34に取り付けられて
いる。
【0022】電気コイル32に電力を供給せずに、クラ
ッチプレート37が歯車36の内側部分36aに引きつ
けられて、歯車36がプラスチック部分38とクラッチ
プレート37の間で圧縮される(押しつけられる)こと
になる。プラスチック部分38とクラッチプレート37
の間で歯車36を圧縮する力は、バイアスバネ39によ
って与えられる。この圧縮によって、プラスチック部分
38と歯車36の間に機械的結合が生じて、感光体ドラ
ム2がプリンタの駆動列に機械的に結合される。感光体
ドラム・クラッチ30の第2の実施態様におけるバイア
スバネ39の位置によって、電気コイル32に電力を供
給することなく、感光体ドラム2と電子写真式プリンタ
の駆動列の間の機械的結合が可能になる。電気コイル3
2に電力を供給すると、その結果として生じる磁界によ
って、シャフト34の金属部分34aが電気コイル32
に引き寄せられて、バイアスバネ39が圧縮されること
になる。このシャフト34の移動によって、クラッチプ
レート37と歯車36が分離され、この結果、感光体ド
ラム2が電子写真式プリンタの駆動列から機械的に切り
離される。
【0023】図4には、感光体ドラム・クラッチ30の
第3の望ましい実施態様が示されている。感光体ドラム
・クラッチ30のこの実施態様は、その電力消費が比較
的少ないので望ましい。感光体ドラム・クラッチ30の
第2の実施態様が必要とする電力は、第1の実施態様に
比べて大幅に少ない。感光体ドラム・クラッチ30の第
3の実施態様が必要とする電力は、第2の実施態様に比
べてさらに少ない。感光体ドラム・クラッチ30の第3
の実施態様は、ドラムハブ51が挿入されるホールを有
する歯車50を備えている。歯車50は、電子写真式プ
リンタ1の駆動列の歯車とかみ合う。感光体ドラム2内
部に配置されたドラムハブ51の一部が、コイルバネ5
2の中に挿入されている。コイルバネ52には、歯車5
0のシャンクも挿入されている。コイルバネ52は、図
4に示すように、ドラムハブ51のノッチに挿入される
第1のタング53と、第2のタング54を備えている。
第1のタング53がドラムハブ51のノッチに挿入され
ると、コイルバネ52の一方の端部が、所定位置に保持
される。ソレノイド55は、電気コイル56とソレノイ
ドプランジャ57を備えている。電気コイル56に電力
を供給せずに、バイアスバネ58によって、ソレノイド
プランジャ57を電気コイル56から押し出し、ソレノ
イドプランジャ57が第2のタング54と係合しないよ
うにする。ソレノイドプランジャ57が第2のタング5
4に係合しないようにして、コイルバネ52によって、
ドラムハブ51と歯車50を機械的に結合することによ
り、感光体ドラム2と電子写真式プリンタの駆動列が機
械的に結合されることになる。
【0024】感光体ドラム・クラッチ30の第3の実施
態様は、電気コイル56に電力を供給せずに、感光体ド
ラム2が電子写真式プリンタの駆動列に機械的に結合さ
れるように設計されている。駆動列から感光体ドラム2
を機械的に切り離すには、電気コイル56に対する電力
の供給が必要になる。電気コイル56に電力を供給する
と、ソレノイドプランジャ57が第2のタング54に係
合する位置に移動する。コイルバネ52のコイルは、ソ
レノイドプランジャ57が第2のタング54に係合する
と、コイルバネ52のコイルが解け、この結果、ドラム
ハブ51が歯車50から機械的に切り離されることにな
るような方向に、ドラムハブ51及び歯車50のまわり
に巻きつけられている。
【0025】感光体摩耗低減システム内には、印刷ジョ
ブの最終単位の印刷媒体11の後縁が、印刷媒体経路に
おいて感光体ドラム2を通り過ぎた後、電子写真式プリ
ンタの駆動列から感光体ドラム2を切り離すのに必要な
電子制御装置も含まれている。電子写真式プリンタの駆
動列から感光体ドラム2を機械的に切り離す感光体ドラ
ム・クラッチ30の第2と第3の実施態様の場合、印刷
媒体11の後縁が感光体ドラム2を通過した後、電気コ
イル32または電気コイル56に電力を供給しなければ
ならない。印刷媒体11の後縁が感光体ドラム2を通過
した後、駆動列がまだ回転している時間期間だけ、感光
体ドラム2を電子写真式プリント駆動列から切り離さな
ければならない。電子写真式プリンタの駆動列が回転を
停止するとすぐに、電気コイル32または電気コイル5
6に対する電力供給を終了して、感光体ドラム2が歯車
36または歯車50と機械的に結合するようにすること
が可能である。
【0026】感光体摩耗低減システムは、光源と光検出
器を備える。適切な時間に電子写真式プリンタの駆動列
から感光体ドラム2を切り離すためには、印刷媒体経路
の移動中に、印刷媒体11が感光体ドラム2を通過した
ことを判定する何らかの方法がなければならない。感光
体摩耗低減システムの望ましい実施態様の場合、光検出
器を用いて、感光体ドラム2の前方にある印刷媒体の存
在が検出される。光検出器は、電子写真式印刷カートリ
ッジに隣接して配置された、印刷媒体11の表面を照射
する光源からの反射光を測定して、信号を発生する。こ
の信号は、充電ローラ3に供給されるACバイアスから
得られる信号と共に、感光体ドラム・クラッチ30の動
作を制御するために利用される。
【0027】図5には、感光体ドラム・クラッチ30の
第2と第3の実施態様のいずれかに対する電力供給の適
正なタイミングをとって、感光体の摩耗を低減するのに
有効な、典型的な電子回路60が示されている。もちろ
ん、いくつかの異なる回路を利用して、感光体ドラム・
クラッチ30に対して必要な制御を実施することも可能
である。例えば、印刷媒体の存在を検出するために利用
される光検出器からトリガされる、また、充電ローラに
供給されるACバイアスによってトリガされる、ワンシ
ョット回路として構成された555のタイマを利用する
回路によって、感光体ドラム・クラッチ30を適切に作
動させるのに必要な制御信号を発生することが可能であ
る。
【0028】図5の回路60は、発光ダイオード61a
及び光検出器61bを利用して、印刷媒体経路内におけ
る、感光体ドラム2の直前の印刷媒体11の有無を検出
する。光検出器61bの出力は、感光体ドラム・クラッ
チ30の作動を制御する論理信号として利用するために
調整される。さらに、図5の回路は、充電ローラ3に供
給されるACバイアスに結合される。充電ローラ3に供
給されるACバイアスには、感光体ドラム・クラッチ3
0の作動を制御する論理信号として利用するため、整
流、減衰、及び、フィルタリングが施される。
【0029】電子写真式プリンタ1は、印刷媒体経路を
通る印刷媒体11の移動を制御し、充電ローラ3に対す
るACバイアスの供給を制御する。充電ローラ3に対す
るACバイアスの供給は、印刷媒体11がすぐに感光体
2に到達することを表している。複数ページの印刷ジョ
ブの場合、電子写真式プリンタ1によって供給されるA
Cバイアスは、一般に、ページ間においてオフになり、
もちろん、印刷ジョブの完了直後にオフになる。回路6
0の基本的な性能特性は、印刷媒体11が印刷媒体経路
において感光体ドラム2を通過し、電子写真式プリンタ
の駆動列がまだ動作中である、印刷ジョブ完了段階の短
い時間期間について、電子写真式プリンタの駆動列が感
光体ドラム2から機械的に切り離されるように、感光体
ドラム・クラッチ30を制御するということである。感
光体ドラム・クラッチ30をこのように制御することに
よって、感光体ドラム2の摩耗が最小限に抑えられ、同
時に、摩耗低減の実現に必要なエネルギーが最小限に抑
えられる。
【0030】図6には、調整済みの用紙検出信号80、
調整済みのACバイアス信号81、及び、クラッチ駆動
信号82の間の関係を示すタイミング図が示されてい
る。図5の回路60には、調整済みの用紙検出信号(調
整済みの用紙検出信号が高レベルの場合、これは、電子
写真式印刷カートリッジ10に印刷媒体11が存在しな
いことを示している)の立ち上がりエッジにおける回路
60の過渡応答を制御する第1のコンデンサ62及び第
1の抵抗器63が含まれている。第1のコンデンサ62
及び第1の抵抗器63の値は、印刷媒体経路を移動する
印刷媒体11の順次単位間におけるページ間ギャップに
おいて、感光体ドラム・クラッチ30が電子写真式プリ
ンタの駆動列から感光体ドラム2を機械的に切り離さな
いようにするのに必要な遅延を生じるように選択され
る。一方、遅延は、印刷媒体11の順次単位間で予測さ
れる最長時間遅延下において、感光体ドラム2が電子写
真式プリンタの駆動列から機械的に切り離されるのを阻
止するのにちょうど十分な長さになるように設計され
る。印刷ジョブの完了後における感光体ドラム2の摩耗
を最小限にとどめるには、第1のコンデンサ62及び第
1の抵抗器63によって生じる時定数が、ページ間ギャ
ップにおける感光体ドラム・クラッチ30の切り離しを
阻止するのに必要なだけの長さしかないようにするのが
重要である。第1のコンデンサ62と第1の抵抗器63
によって生じる時定数を最適化することによって、感光
体ドラム・クラッチ30による感光体ドラムの摩耗の最
小化、及びエネルギ使用量の最小化を達成することが可
能になる。
【0031】印刷ジョブの完了直後における電子写真式
印刷カートリッジ10には、用紙は存在しない。印刷ジ
ョブの最終単位の印刷媒体11が感光体ドラム2を通り
過ぎた直後に、電子写真式プリンタ1によって、充電ロ
ーラ3からACバイアスが除去される。ACバイアス
は、電子写真式プリンタ1が歯車列の駆動を停止するの
とほぼ同時に、充電ローラ3から除去される。従って、
ACバイアスの除去は、感光体ドラム2に不要な摩耗を
与えることなく、感光体ドラム2と電子写真式プリンタ
の駆動列を機械的に結合させることが可能な時間の標識
として役立つ。個々の電子写真式プリンタは、電子写真
式プリンタが歯車列の駆動を停止する時間を表示する、
それぞれに異なる信号を利用することが可能である。も
ちろん、適正な信号調整電子回路を使用することによっ
て、これら他の信号を利用して、感光体ドラム2と電子
写真式プリンタの駆動列の結合を制御することも可能で
ある。
【0032】印刷媒体11が、電子写真式印刷カートリ
ッジ10に存在しなければ、第1のコンデンサ62の電
圧は、第1のコンデンサ62及び第1の抵抗器63によ
って制御された速度で上昇を開始する。第1のコンデン
サ62の電圧が上昇して、NANDゲート65の論理し
きい値に達すると、NANDゲート65の出力は低レベ
ルとなる。従って、NANDゲート66の出力は高レベ
ルになる。NANDゲート66の出力が、印刷ジョブ完
了後、初めて高レベルになる時点において、ACバイア
ス信号はまだ加えられており、従って、NANDゲート
67の両方の入力が、両方とも高レベルにある。この場
合、NAND67の出力は低レベルになり、電流が電気
コイル56に流れて、この結果、感光体ドラム・クラッ
チ30が作動して、感光体ドラム2が電子写真式プリン
タの駆動列から機械的に切り離される。充電ローラ3に
対するACバイアスを除去すると、NANDゲート67
の対応する入力が低レベルになり、この結果、NAND
ゲート67の出力が高レベルになる。NANDゲート6
7の出力が低レベルから高レベルに変化すると、電気コ
イル56または電気コイル32の電流は、ゼロまで減衰
し(電気コイル56または電気コイル32に蓄えられた
エネルギーがダイオード68で消費される)、感光体ド
ラム・クラッチ30によって、感光体ドラム2が電子写
真式プリンタの駆動列に機械的に結合される。
【0033】印刷ジョブが開始されると、印刷媒体11
が、電子写真式プリンタ1の印刷媒体経路を移動して、
電子写真式印刷カートリッジ10に到達する時点より前
に、充電ローラ3にACバイアスが加えられる。充電ロ
ーラ3にACバイアスが加えられると、NANDゲート
69の対応する入力が、短時間で論理しきい値を超える
レベルまで上昇し(第3のコンデンサ64を介して調整
済みバイアス信号を結合することによって)、NAND
ゲート69の出力が駆動されて、低レベルになる。NA
NDゲート69の出力が駆動されて、低レベルになる
と、第1のコンデンサ62が急速に放電し、この結果、
感光体ドラム・クラッチ30によって、印刷媒体11に
対する印刷に備えた、感光体ドラム2と電子写真式プリ
ンタの駆動列の機械的結合が確実に行われることにな
る。
【0034】多くのタイプの電子写真式プリンタは、電
子写真式印刷カートリッジを利用しているが、このカー
トリッジは、摩耗のために最も頻繁な交換が必要になる
電子写真式印刷プロセスのコンポーネントを含んでい
る。感光体ドラム2は、かなりの摩耗率を生じるコンポ
ーネントの1つであるため、一般に、電子写真式印刷カ
ートリッジ10の一部として含まれている。電子写真式
印刷カートリッジに感光体ドラム・クラッチ30を実装
する場合、感光体ドラム・クラッチ30の作動に必要な
電力は、電子写真式印刷カートリッジ内に配置されたバ
ッテリ70から供給される。電気コイル56または電気
コイル32に電力を供給することなく、機械的な結合を
行うように感光体ドラム・クラッチ30を設計すること
によって、電気コイル56または電気コイル32に電力
を供給するために必要とされるバッテリ70のサイズ
が、感光体ドラム・クラッチ30の第1の実施態様にお
いて必要とされるサイズより小さくなる。このことは、
いくつかのタイプの電子写真式プリンタにおいて可能で
ある。なぜなら、印刷ジョブの終了時に、感光体ドラム
・クラッチ30を電子写真式プリンタの駆動列から機械
的に切り離さなければならない時間が、感光体ドラム2
が印刷ジョブを完了するために回転しなければならない
時間の比較的わずかな部分しか占めないからである。
【0035】電力を供給することなく、電子写真式プリ
ンタの駆動列を係合させる感光体ドラム・クラッチ30
を使用することによって生じる重要な他の利点があると
いうことが認識されるべきである。電子写真式印刷カー
トリッジ10のトナーを使い切る前に、バッテリ70が
放電する場合、電子写真式印刷カートリッジ10は利用
可能な状態のままである。感光体摩耗低減システムをこ
のように設計すると、バッテリ70の大きさを調整する
ことによって、電子写真式印刷カートリッジ10のトナ
ー9を使い切る時点において、感光体ドラム2の有効寿
命が尽きるようにするのにちょうど十分なだけ感光体ド
ラム2の寿命を延長することが可能になる。感光体摩耗
低減システムをこのように設計すると、バッテリサイズ
をできるだけ小さくすることによって、最低の増分コス
トで、最大の性能向上を実現することが可能になる。
【0036】電子写真式印刷カートリッジ10内に感光
体摩耗低減システムを完全に組み込むことによって、感
光体ドラム2外部にクラッチを備えた電子写真式印刷シ
ステムに比べて明確な利点が得られる。感光体ドラム2
内に感光体摩耗低減システムを組み込むことによって、
既に顧客に納品済みの電子写真式印刷システムに遡って
適合し得るように、摩耗改善の利点を実施することが可
能になる。感光体摩耗低減システムが、電子写真式プリ
ンタ1内において感光体ドラム2外部に配置されるよう
に実施される場合、既に顧客に納品済みの電子写真式印
刷システムにこの改良を施すのは、はるかに困難であ
る。
【0037】図7には、感光体摩耗低減システムを使用
して、電子写真式プリンタ1における感光体ドラム2の
摩耗を低減する方法が示されている。第1のステップに
は、電子写真式印刷カートリッジ10の印刷媒体挿入側
の近くに、印刷媒体がもはや存在しない場合、制御回路
60の光検出器61bを利用してこれを判定すること
(100)が含まれる。次に、制御回路60は、充電ロ
ーラ3に供給されるACバイアスをモニタして、ACバ
イアスが充電ローラ3に供給され、印刷媒体が、電子写
真式印刷カートリッジ10の挿入側に存在しない時間期
間を測定する(101)。次に、制御回路60の動作に
応答して、感光体ドラム・クラッチ30を作動させるた
めに、電気コイル32または56に電力を供給し(10
2)、こうして、感光体ドラム2を電子写真式プリンタ
1の駆動列24から機械的に切り離す。次に、制御回路
60は、ACバイアスが充電ローラ3に対してもはや供
給されていない状態を検出する(103)。最後に、制
御回路60は、電気コイル32または56から電力を除
去し(104)、これにより、感光体ドラム2を駆動列
24に機械的に結合する。
【0038】本発明のいくつかの実施態様について例示
し、その形態について解説してきたが、本発明の思想ま
たは特許請求の範囲を逸脱することなく、さまざまな修
正を加えることが可能であるということが、当業者には
容易に明らかになるであろう。
【0039】以下においては、本発明の種々の構成要件
の組み合わせからなる例示的な実施態様を示す。
【0040】1.電子写真式印刷システム(1)に用い
られる感光体摩耗低減システムであって、感光体(2)
と、感光体(2)に取り付けられたクラッチ(30)
と、クラッチ(30)及び電子写真式印刷システム
(1)に結合された制御回路(60)とからなる感光体
摩耗低減システム。
【0041】2.前記感光体が、感光体ドラム(2)を
備えていることと、前記クラッチ(30)の作動に電力
を供給することが必要であることとからなる上項1の感
光体摩耗低減システム。
【0042】3.駆動列からの前記感光体ドラム(2)
の機械的切り離しには、前記制御回路(60)に応答し
て、前記クラッチ(30)に電力を供給することが必要
とされる、上項2の感光体摩耗低減システム。
【0043】4.上項3の感光体摩耗低減システムにお
いて、前記制御回路(60)が、前記感光体に隣接した
印刷媒体の存在を検出するための光検出器(61b)を
備えることと、前記駆動列(24)からの前記感光体ド
ラム(2)の機械的切り離しが、前記光検出器(61
b)からの第1の信号(80)、及び、前記制御回路
(60)に結合された前記電子写真式印刷システム
(1)からの第2の信号(81)に応答して実施される
こと。
【0044】5.上項4の感光体摩耗低減システムにお
いて、前記駆動列(24)からの前記感光体ドラム
(2)の機械的切り離しが、前記第1の信号(80)が
印刷媒体(11)の不在を表示した後、前記第2の信号
(81)が、前記電子写真式印刷システム(1)からの
ACバイアスの存在を表示している間に実施されるこ
と。
【0045】6.電子写真式印刷システムであって、感
光体と、前記感光体に取り付けられたクラッチ(30)
と、前記クラッチ(30)及び前記電子写真式印刷シス
テム(1)に結合された、前記クラッチ(30)を作動
させるための制御回路(60)と、前記感光体を駆動列
(24)に選択的に、機械的に結合させるための前記ク
ラッチ(30)を備える該駆動列(24)とからなる電
子写真式印刷システム。
【0046】7.上項6の電子写真式印刷システム
(1)において、該電子写真式印刷システム(1)が、
電子写真式プリンタを備えることと、前記感光体が、感
光体ドラム(2)を備えることと、前記駆動列(24)
からの前記感光体ドラム(2)の機械的切り離しには、
前記制御回路(60)に応答して、前記クラッチ(3
0)に電力を供給することが必要とされること。
【0047】8.上項7の感光体摩耗低減システムにお
いて、前記制御回路(60)が、前記感光体(2)に隣
接した印刷媒体の存在を検出するための光検出器(61
b)を備えることと、前記駆動列(24)からの前記感
光体ドラム(2)の機械的切り離しが、前記光検出器
(61b)からの第1の信号(80)、及び、前記制御
回路(60)に結合された前記電子写真式印刷システム
(1)からの第2の信号(81)に応答して実施される
ことと、前記駆動列(24)からの前記感光体ドラム
(2)の機械的切り離しが、前記第1の信号(80)が
印刷媒体(11)の不在を表示した後、前記第2の信号
(81)が、前記電子写真式印刷システム(1)からの
ACバイアスの存在を表示している間に実施されるこ
と。
【0048】9.感光体、該感光体に取り付けられたク
ラッチ(30)、駆動列(24)、及び、前記クラッチ
(30)に結合された制御回路(60)を備える、印刷
媒体(11)に印刷を行うための電子写真式印刷システ
ム(1)において、前記感光体の摩耗を低減するための
方法であって、前記制御回路(60)を用いて、印刷ジ
ョブにおける最終単位の印刷媒体(11)が前記感光体
(2)を通過した時点を判定するステップと、前記クラ
ッチ(30)を作動させることによって、前記駆動列か
ら前記感光体を切り離すステップとからなる方法。
【0049】10.上項9の方法において、前記判定ス
テップが、印刷媒体(11)の不在を検出し、前記電子
写真式印刷システム(1)によって供給されるACバイ
アスの存在を検出することを含むことと、前記切り離す
ステップが、前記制御回路(60)に応答して、電力を
供給することにより、前記クラッチ(30)を作動させ
ることを含むこと。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、電子写真式プリンタに
おいて、消費電力を節約しつつ、感光体ドラムの磨耗量
を低減することができる。また、印刷カートリッジに、
感光体ドラムクラッチを設けることによって、顧客に納
品済みのプリンタにも容易に、本発明による装置を組み
込むことができる。さらに、感光体ドラムクラッチに電
力を与えるための手段としてバッテリを使用することが
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子写真式プリンタの略断面図である。
【図2】感光体ドラム・クラッチの第1の実施態様を示
す断面図である。
【図3】感光体ドラム・クラッチの第2の実施態様を示
す断面図である。
【図4】感光体ドラム・クラッチの第3の実施態様を示
す断面図である。
【図5】感光体ドラム・クラッチの動作を制御するため
に使用可能な制御回路の実施態様を示す概略図である。
【図6】制御回路の動作に関連した信号のタイミング関
係を示すタイミング図である。
【図7】感光体ドラムの摩耗を低減する方法を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 電子写真式印刷システム 2 感光体ドラム 10 電子写真式印刷カートリッジ 11 印刷媒体 24 駆動列 30 感光体ドラム・クラッチ 60 制御回路 61b 光検出器 80 用紙検出信号 81 ACバイアス信号

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子写真式印刷システム(1)に用いられ
    る感光体摩耗低減システムであって、 感光体(2)と、 感光体(2)に取り付けられたクラッチ(30)と、 クラッチ(30)及び電子写真式印刷システム(1)に
    結合された制御回路(60)とからなる感光体摩耗低減
    システム。
JP11070033A 1998-03-16 1999-03-16 感光体の摩耗低減 Pending JPH11316520A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/044,071 US6032008A (en) 1998-03-16 1998-03-16 Photoconductor wear reduction
US044071 1998-03-16

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11316520A true JPH11316520A (ja) 1999-11-16

Family

ID=21930379

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11070033A Pending JPH11316520A (ja) 1998-03-16 1999-03-16 感光体の摩耗低減

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