JPH11316478A - 画像形成装置の駆動装置 - Google Patents

画像形成装置の駆動装置

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JPH11316478A
JPH11316478A JP10137531A JP13753198A JPH11316478A JP H11316478 A JPH11316478 A JP H11316478A JP 10137531 A JP10137531 A JP 10137531A JP 13753198 A JP13753198 A JP 13753198A JP H11316478 A JPH11316478 A JP H11316478A
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image forming
support
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clutch
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JP10137531A
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English (en)
Inventor
Takefumi Adachi
猛文 足立
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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  • Gear Transmission (AREA)
  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の画像形成要素を1つのモータで回転す
る駆動装置を容易に画像形成装置本体に組付けることが
できるようにする。 【解決手段】 モータ30と、このモータ30の回転を
各画像形成要素に伝達する多数の歯車を、支持体29に
組付けてその全体を一体的なユニット32とし、このユ
ニット32を、画像形成装置本体1の本体フレーム22
に組付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の画像形成要
素を回転駆動する画像形成装置の駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写記、プリンタ、ファクシミリ或いは
これらの少なくとも2つの機能を備えた複合機などとし
て構成される画像形成装置は、回転駆動される多数の画
像形成要素を有し、これらを駆動することによって記録
媒体上に画像を形成している。このように、複数の画像
形成要素を回転駆動する駆動装置は、モータと、そのモ
ータの回転を各画像形成要素に伝達する伝動要素とを有
しており、従来は、そのモータや各伝動要素が画像形成
装置本体の本体フレームにそれぞれ別々に組付けられ、
その全体によって駆動装置が構成されていた。
【0003】ところが、かかる従来の駆動装置による
と、画像形成装置の製造時に、組立ラインにおいて、モ
ータと個々の伝動要素をそれぞれ画像形成装置本体の本
体フレームに組付けなければならないため、その組付作
業が煩雑となり、高い作業性を期待することはできなか
った。また伝動要素として、歯車のほかに無端ベルトも
多用されているが、かかる無端ベルトを用いると、画像
形成装置の製造時に無端ベルトの張り状態を調整しなが
ら、そのベルトを取付けなければならず、これによって
もその組付性が低下し、さらに無端ベルトの張りを調整
するテンションローラなどを用いなければならないた
め、駆動装置全体のコストが上昇する欠点を免れなかっ
た。
【0004】また、駆動装置を修理したり、その伝動要
素を交換する作業も容易でなく、特に無端ベルトを交換
したときは、その張り状態を再度調整する必要があるた
め、不慣れな者は、その交換作業を行うことすら不可能
であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
した従来の欠点を除去した画像形成装置の駆動装置を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、モータと、該モータの回転を複数の画像形
成要素のそれぞれに伝達する複数の歯車列を有し、前記
モータと、複数の歯車列を構成する各歯車とを支持体に
組付けて一体的なユニットを構成し、少なくとも1つの
歯車列中に、該歯車列を介して回転駆動される画像形成
要素への回転の伝達の断続を制御するクラッチを設け、
該クラッチを前記支持体に対して着脱可能に装着して成
る画像形成装置の駆動装置を提案する(請求項1)。
【0007】その際、画像形成要素の1つが、表面にト
ナー像の形成される像担持体より成り、前記モータの回
転を前記像担持体に伝達する歯車列が、前記モータの出
力歯車とこれに噛み合う2段目の歯車を含み、該出力歯
車は、その自由端側が前記支持体に支持されていないフ
リー状態となっており、該出力歯車以外の全ての歯車の
各支持軸は、その軸線方向各端部が、前記支持体にそれ
ぞれ支持され、前記出力歯車の自由端よりも、その軸線
方向における根元側に寄った出力歯車部分に前記2段目
の歯車が噛み合っていると有利である(請求項2)。
【0008】また、上記請求項2に記載の画像形成装置
の駆動装置において、前記モータの回転を像担持体に伝
達する歯車列の互いに噛み合う各歯車対の噛み合い率が
3以上に設定されていると有利である(請求項3)。
【0009】さらに、上記請求項1乃至3のいずれかに
記載の画像形成装置の駆動装置において、互いに噛み合
う歯車同士の噛み合い周波数が全て異なるように各歯車
が構成されていると有利である(請求項4)。
【0010】また、上記請求項1乃至4のいずれかに記
載の画像形成装置の駆動装置において、前記クラッチの
支持軸は、その軸線方向各端部が、前記支持体の各支持
板にそれぞれ形成された取付孔に嵌合した軸受を介して
回転自在に支持され、少なくとも一方の軸受は、その軸
線まわりに180°より小なる角度範囲を回転可能な状
態で前記取付孔に嵌合していると有利である(請求項
5)。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
に従って詳細に説明する。
【0012】図1は電子複写機として構成された画像形
成装置の外観を示す概略斜視図であり、図示していない
オペレータは、通常、図1に符号Fで示す側に立って画
像形成装置を操作する。このようにオペレータが通常位
置する側が、画像形成装置本体1の前側ないしは手前側
であり、その反対側、すなわち符号Rで示す側が、画像
形成装置本体1の後側ないしは奥側である。
【0013】図2は、画像形成装置の内部構造を画像形
成装置本体の奥側Rから見たときの様子を示す部分断面
概略図である。画像形成装置本体の内部には、像担持体
の一例であるドラム状の感光体2が画像形成装置本体の
本体フレーム(図3)に対して回転自在に支持され、画
像形成動作時に、この感光体2は図2における時計方向
に回転駆動される。このとき、帯電装置の一例である帯
電ローラ3によって感光体表面が所定の極性に帯電さ
れ、その帯電面にレーザ光学装置4より成る露光装置か
ら出射する光変調されたレーザ光Lが照射され、感光体
上に静電潜像が形成される。帯電ローラ3は感光体2の
表面に当接し、感光体2の回転に従動しながら回転す
る。レーザ光学系4は画像形成装置本体の本体フレーム
に不動に支持され、帯電ローラ3は他の要素と共にユニ
ット化され、その帯電ユニットが本体フレームに支持さ
れる。
【0014】また感光体2には現像装置5が対向配置さ
れ、ここに示した現像装置5は、トナーとキャリアを有
する二成分系の現像剤を収容した現像ケース6と、図2
における反時計方向に回転駆動される現像ローラ7と、
同じく反時計方向に回転駆動されて現像ローラ7に現像
剤を供給する汲み上げローラ8とを有し、現像ローラ7
に供給された現像剤は、その現像ローラ7の表面に担持
されて搬送され、現像剤中のトナーが前述の静電潜像に
静電的に移行し、これによって静電潜像がトナー像とし
て可視像化される。感光体2の表面にトナー像が形成さ
れるのである。
【0015】汲み上げローラ8と現像ローラ7は、現像
ケース6に回転自在に支持され、これらは図示していな
い歯車を介して駆動連結され、現像ローラ7の回転に伴
って汲み上げローラ8が従動回転する。現像装置5は本
体フレームに着脱可能に支持されている。
【0016】一方、画像形成装置本体の下部には、給紙
ローラ11を有する給紙ユニット9が設けられ、給紙カ
セット10には記録媒体の一例である転写紙Pが収容さ
れていて、その転写紙Pは給紙ローラ11が時計方向に
回転することによって1枚ずつ給紙カセット10から矢
印A方向に送り出される。このようにして送り出された
転写紙は、本体フレームに回転自在に支持された一対の
レジストローラ12,12Aの回転によって所定のタイ
ミングで、感光体2と、転写装置の一例である転写ロー
ラ13の間の転写部に送り込まれ、このとき感光体2上
に形成されたトナー像が転写紙上に転写される。転写ロ
ーラ13は、感光体2の回転に従動して回転し、しかも
他の要素と共にユニット化され、その転写ユニットが本
体フレームに支持されている。
【0017】トナー像転写後に感光体上に付着する転写
残トナーは、本体フレームに支持されたクリーニング装
置14によって除去され、次いでその感光体表面は、同
じく本体フレームに不動に支持された除電ランプ15か
らの光を照射され、その表面電位が初期化される。
【0018】転写部を通過した転写紙は、本体フレーム
に支持された定着ユニット24の定着ローラ17と加圧
ローラ18の間を通り、このとき熱と圧力の作用により
転写紙上のトナー像が定着される。定着ローラ17と加
圧ローラ18は定着ユニット24の筐体(図示せず)に
回転自在に支持され、定着ローラ17が後述するように
回転駆動され、加圧ローラ18はその定着ローラ17の
回転に従動して回転する。
【0019】定着ローラ17と加圧ローラ18の間を通
過した転写紙は、対をなした排紙ローラ19,20の間
を通り、排紙トレイ21上に排出される。この例では上
側の排紙ローラ19が回転駆動され、下側の排紙ローラ
20は上側の排紙ローラ19の回転に従動して回転す
る。これらの排紙ローラ19,20も他の要素と共にユ
ニット化され、その排紙ユニットが画像形成装置本体の
本体フレームに支持されている。
【0020】上述のように、図2に示した画像形成装置
においては、給紙ローラ11、レジストローラ12、感
光体2、現像ローラ7、定着ローラ17及び排紙ローラ
19より成る各画像形成要素がそれぞれ回転駆動され
る。その際、先にも説明したように、従来の画像形成装
置においては、その各画像形成要素を駆動するモータ
と、そのモータにより回転駆動される伝動要素が、画像
形成装置本体の本体フレームにそれぞれ別々に支持され
ていたため、前述の如き不具合を免れなかった。
【0021】これに対し、本例の画像形成装置の駆動装
置は、以下に説明するようにモータとこれにより駆動さ
れる歯車が、その支持体と共に1つのユニットを構成し
ている。
【0022】図3は、画像形成装置本体1の本体フレー
ム22を構成する後側板23を、画像形成装置本体の斜
め手前側から見たときの概略斜視図であり、この図で
は、後側板23を簡略化して示してある。また図4は、
この駆動装置を画像形成装置本体の後側から見た図であ
り、図5は駆動装置を画像形成装置本体の斜め後側から
見たときの斜視図である。
【0023】これらの図から判るように、ここに示した
駆動装置は、第1の支持板25、第2の支持板26、第
3の支持板27及び第4の支持板28を一体的に連結し
て成る支持体29と、第3の支持体27に固定支持され
たモータ30(図3)と、支持体29に回転自在に支持
された複数の歯車を有し、これらが一体的に組付けられ
て駆動ユニット32が構成されている。図3に示すよう
に、第3の支持体27が画像形成装置本体1の後側板2
3に形成された開口31を覆った状態で、その第3の支
持板27が複数のねじ33によって後側板23に固定さ
れ、これによって駆動ユニット32の全体が後側板23
に支持される。このとき、第1の支持板25が一番奥側
に位置し、第2の支持板26がその手前側に、第3の支
持板27がさらにその手前側に位置し、第4の支持板2
8が一番手前側に位置していて、モータ30はそのハウ
ジング34が手前側に露出した状態で位置している。図
6は第1の支持板25を取り外したときの状態を示す図
であり、図7はさらに第2の支持板26と一部の歯車を
取り外し、第2の支持板26と第3の支持板27との間
に配置された歯車の様子を明らかにした図である。また
図8は図4のVIII−VIII線断面図である。
【0024】駆動装置の歯車は、前述の複数の画像形成
要素のそれぞれにモータ30の回転を伝達する歯車列を
構成しており、以下にその各歯車列の詳細を明らかにす
る。
【0025】図8に示したように、モータ30はそのハ
ウジング34が第3の支持板27に固定され、その出力
軸35が第3の支持板27に形成された孔36を貫通し
て第2の支持板26と第3の支持板27の間の空間に突
出し、その出力軸35自体に歯が形成され、これによっ
てモータ30の出力歯車37が構成されている。出力軸
35に、これとは別の歯車を固定し、その歯車によって
出力歯車を構成してもよい。
【0026】図4及び図7から明らかなように、出力歯
車37には、2段目の第1の歯車38が噛み合い、この
歯車38と同心で一体に第2の歯車39が第3の歯車4
0に噛み合い、この歯車40と同心で一体の第4の歯車
41が第5の歯車42に噛み合い、さらにこの歯車42
と同心で一体の第6の歯車43が第7の歯車44に噛み
合っている。第1乃至第7の歯車38〜44は、第2の
支持板26と第3の支持板27の間に配置され、これら
のうちの第1乃至第6の歯車38〜43は、第2及び第
3の支持板26,27に固定された各支持軸に回転自在
に支持されている。また第7の歯車44は、図5に示す
ように、第2の支持板26と第3の支持板27にそれぞ
れ軸受45,46を介して回転自在に支持された感光体
駆動軸47より成る支持軸に固定されている。このよう
に第1乃至第7の歯車38乃至44の支持軸は全て、そ
の軸線方向各端部が支持体29の第2及び第3の支持板
26,27にそれぞれ支持されている。
【0027】前述のように第3の支持板27を画像形成
装置本体1の奥側の後側板23にねじ33で固定する
際、これに先立って、感光体駆動軸47用の一方の軸受
46を、図3に示すように後側板23に形成された孔に
嵌着し、これによって駆動ユニット32を画像形成装置
本体1に対して位置決めし、しかる後、ねじ33によっ
てその支持体29を後側板23に固定する。
【0028】感光体駆動軸47は、図3、図5及び図6
から明らかなように、第3の支持板27よりも画像形成
装置本体手前側に突出し、その先端部が図2に示した感
光体2のフランジ部材48の中心孔49に嵌入し、これ
らに設けられた図示していない歯が互いに係合し、これ
によって感光体駆動軸47の回転が感光体2に伝えられ
るように構成されている。
【0029】モータ30が作動して、その出力歯車37
が図4における時計方向に回転すると、前述の第1乃至
第7の歯車38乃至44は、図4に矢印を付した方向に
それぞれ回転し、これによって感光体2が図2における
時計方向に回転駆動される。このように、出力歯車37
と第1乃至第7の歯車38〜44は、モータ30の回転
を、感光体2より成る画像形成要素に伝達する歯車列を
構成している。
【0030】一方、図4及び図7に示すように、出力歯
車37には、第8の歯車50が噛み合い、この歯車50
と同心で一体の第9の歯車51が第10の歯車52に噛
み合い、さらにこの歯車52と同心で一体の第11の歯
車53が第12の歯車54に噛み合い、続けてこの第1
2の歯車54と同心で一体の第13の歯車55が第14
の歯車56に噛み合っている。さらに、第14の歯車5
6と同心で一体の第15の歯車57が、第16の歯車5
8に噛み合い、この第16の歯車58には、第17の歯
車59と第18の歯車60がそれぞれ噛み合い、第18
の歯車60には、第19の歯車61が噛み合っている。
第8乃至第13の歯車50〜55は、第2及び第3の支
持板26,27に固定された各支持軸にそれぞれ回転自
在に支持され、第14乃至第19の歯車56〜61は、
第3の支持板27と第4の支持板28に固定された各支
持軸にそれぞれ回転自在に支持されている。このよう
に、第8乃至第19の歯車50乃至61の各支持軸も、
その軸線方向各端部が支持体29に支持されている。
【0031】図2及び図4に鎖線で示すように、排紙ユ
ニットの排紙ローラ19には、これと同心の排紙歯車1
9Aが固定され、この歯車19Aに上述の第17の歯車
59が噛み合っている。また定着ユニット24の定着ロ
ーラ17にも、これと同心の定着歯車17Aが固定さ
れ、この歯車17Aに上述の第19の歯車61が噛み合
っている。
【0032】モータ30の作動によって、出力歯車37
が図4における時計方向に回転することにより、第8乃
至第19の歯車50〜61と、排紙歯車19A及び定着
歯車17Aは、それぞれ図4に矢印で示す方向に回転
し、これによって定着ローラ17と排紙ローラ19が図
2に矢印で示す方向に回転し、前述の所定の動作を実行
する。
【0033】上述のように、出力歯車37と、第8乃至
第17の歯車50〜59は、排紙歯車19Aと協働し
て、モータ30の回転を排紙ローラ19より成る画像形
成要素に伝達する歯車列を構成する。また出力歯車37
と、第8乃至第16の歯車30〜58と、第18及び第
19の歯車60,61は、定着歯車17Aと協働して、
モータ30の回転を定着ローラ17より成る画像形成要
素に伝達する歯車列を構成している。
【0034】また、図4に示すように、前述の第9の歯
車51には、第20の歯車62が噛み合い、この歯車6
2と同心で一体の第21の歯車63には、第22の歯車
64が噛み合い、さらにこの歯車64には第23の歯車
65が、さらにこれには第24の歯車66が順次噛み合
っている。そして、この第24の歯車66には、図2に
も示すように、給紙ユニット9の第1給紙歯車67が噛
み合い、これに第2給紙歯車68が噛み合い、さらにこ
の第2給紙歯車68は、図2に示すように、給紙ローラ
11に同心で一体に固定された給紙ローラ歯車11Aに
噛み合っている。また第24の歯車66には、図2にも
示すようにレジストローラ12を固定支持する支持軸6
9に支持されたレジスト歯車70が噛み合っている。
【0035】第20の歯車62は第2の支持板26と第
3の支持板27の間に位置し、この歯車62と一体の第
21の歯車63は第1の支持板25と第2の支持板25
の間に位置していて、これらの歯車62,63は第1の
支持板25と第3の支持板27に固定された支持軸に回
転自在に支持されている。また図6から明らかなよう
に、第22乃至第24の歯車64〜66は、第1の支持
板25と第2の支持板26の間に位置し、これらの支持
板25,26に固定された各支持軸に回転自在に支持さ
れている。このように、第20乃至第24の歯車62〜
66の支持軸も、その軸線方向各端部が支持体29に支
持されている。
【0036】また給紙ユニットに設けられた第2給紙歯
車68と、これを回転可能に支持する支持軸71との間
には、図示していない電磁クラッチが介設され、同様に
レジスト歯車70とこれを回転可能に支持する支持軸6
9との間にも図示していない電磁クラッチが介設されて
いる。
【0037】モータ30の作動により出力歯車37が図
4における時計方向に回転することによって、第8の歯
車50、第9の歯車51、及び第20乃至第24の歯車
62乃至66が図4に矢印で示した方向にそれぞれ回転
し、このとき上述の給紙ユニット9の電磁クラッチが作
動(オン)すると、第24の歯車66の回転が第1及び
第2給紙歯車67,68を介して給紙ローラ9に伝えら
れ、その給紙ローラ9が図2における時計方向に回転し
て転写紙Pを給送する。同様にレジストローラの電磁ク
ラッチが作動(オン)すると、第24の歯車66の回転
がレジスト歯車70を介してレジストローラ12に伝え
られ、これが、図2における時計方向に回転して、転写
紙を転写部に給送する。これらの電磁クラッチの非作動
(オフ)時には、給紙ローラ9とレジストローラ11,
12は停止したままである。
【0038】上述のように、出力歯車37、第8の歯車
50、第9の歯車51及び第20乃至第24の歯車62
〜66は、第1及び第2給紙歯車67,68と協働し
て、モータ30の回転を、給紙ローラ9より成る画像形
成要素に伝達する歯車列を構成する。同様に上記歯車3
7,50,51,62乃至66は、レジスト歯車70と
協働して、モータ30の回転を、レジストローラ12よ
り成る画像形成要素に伝達する歯車列を構成している。
【0039】また、図4に示すように、出力歯車37に
は第25の歯車72が噛み合い、この歯車72と同心で
一体の第26の歯車73には第27の歯車74が噛み合
い、さらにこの第27の歯車74は第28の歯車75が
噛み合っている。第25、第26及び第27の歯車7
2,73,74は、第2の支持板26と第3の支持板2
7の間に位置し、これらの支持板26,27に固定され
た各支持軸に回転自在に支持されている。
【0040】これに対し、第28の歯車75は、図9に
示すように、軸受76,77を介して第3の支持板27
と第1の支持板25とに回転自在に支持された支持軸7
8に固定支持されている。各軸受76,77は、第3の
支持板27と第1の支持板25とに形成された取付孔8
7,89に回転不能に嵌合し、これらの軸受76,77
に、支持軸78の各端部が回転自在に嵌合している。
【0041】またこの支持軸78には第29の歯車79
が回転自在に支持され、この支持軸78と第29の歯車
79の間にはクラッチ、この例では電磁クラッチ80が
介設されている。第29の歯車79は支持軸78から抜
け出ることのないように組付けられ、支持軸78、歯車
75,79及び電磁クラッチ80は一体的に組付けられ
たクラッチユニット86を構成し、第2の支持板26に
は、クラッチユニット86との干渉を避けるための孔1
6が形成されている。
【0042】上記第29の歯車79は、図4及び図6か
ら明らかなように、第30の歯車81に噛み合い、この
歯車81には、第31の歯車82が噛み合っている。こ
れらの歯車81,82は第1の支持板25と第2の支持
板26の間に位置し、第30の歯車81は、これらの支
持板25,26に固定支持された支持軸に回転自在に支
持されている。また第31の歯車82は、第2の支持板
26と第3の支持板27に軸受を介して回転自在に支持
された現像ローラ駆動軸83より成る支持軸に固定され
ている。このように、第25乃至第31の歯車72〜7
5,81,82の各支持軸も、その軸線方向各端部が支
持体29に支持されている。
【0043】図3に示すように、現像ローラ駆動軸83
は、第3の支持板27よりも画像形成装置本体の手前側
に突出し、その先端部にカップリング84が付設され、
このカップリング84が、図2に示した現像ローラ7の
中心軸に付設された相手カップリング(図示せず)に係
合し、現像ローラ駆動軸83の回転が現像ローラ7に伝
えられるように構成されている。
【0044】モータ30の作動により出力歯車37が図
4における時計方向に回転することによって、第25乃
至第28の歯車72〜75は、それぞれ図4に矢印で示
す方向に回転し、これによってその第28の歯車75の
支持軸78も、その歯車75と同じ方向に回転する。
【0045】ここで、図2に示した現像装置5の現像動
作を停止すべきときは、電磁クラッチ80は非作動(オ
フ)状態にあり、従って支持軸78と第29の歯車79
は連結されず、支持軸78の回転が第29の歯車79に
伝達されず、その歯車79は停止している。
【0046】これに対し、現像装置5において現像動作
を実行すべきときは、その作動開始信号によって、電磁
クラッチ80が作動(オン)状態となり、これによって
第29の歯車79と支持軸78が連結され、支持軸78
の回転が第29の歯車79に伝えられ、これが第28の
歯車75と同じ方向に回転する。これによって第30及
び第31の歯車81,82がそれぞれ図4に矢印で示し
た方向に回転し、現像ローラ7が図2における反時計方
向に回転駆動される。このようにして前述の現像動作が
実行される。
【0047】上述のように、出力歯車37、第25乃至
第31の歯車72〜75,79〜82は、モータ30の
回転を現像ローラ7より成る画像形成要素に伝達する歯
車列を構成している。
【0048】ここで、上述の電磁クラッチ80が故障し
又は寿命となったようなとき、次に説明するように、そ
の電磁クラッチ80を支持体29から外し、新たな電磁
クラッチを支持体29に組付けることができる。
【0049】先ず、図6に示すように、第1の支持板2
5を、第22の歯車64、第24の歯車66及び第30
の歯車81の支持軸に固定しているねじ85を外し、そ
の第1の支持板25を第2の支持板26の側から離脱す
る。これによってクラッチユニット86の支持軸78用
の軸受77も、第1の支持板25の取付孔89から外れ
る。このようにしてクラッチユニット86が外部に露出
するので、このユニット86を図10に示すように画像
形成装置本体の後方側、すなわち図10に矢印Bで示す
方向に引き抜けば、このクラッチユニット86を支持体
29から取り外すことができる。
【0050】新たなクラッチユニットは、上述した操作
と逆の手順で支持体29に組付けることができる。すな
わち、図11に示すように、第3の支持板27に形成さ
れた小判形の取付孔87に、同じく小判形に形成された
軸受76の嵌合部76Aを矢印Bと反対の矢印C方向に
挿入して嵌合し、嵌合部76Aと一体の大径部76Cを
第3の支持板27に当接させる。これにより、軸受76
は第3の支持板27に対して回転不能状態に嵌着され
る。次いでクラッチユニット86を、同じ方向Cに挿入
し、その支持軸78の先端を軸受76の中心孔76Bに
挿入し、引き続き第1の支持板25を図5に示すように
取付け、その小判形の取付孔89に、これと同じく小判
形に形成された軸受77を嵌合させる。次いでねじ85
を各支持軸にねじ込んで、第1の支持板25を第2の支
持板26に対して固定する。
【0051】上述のように駆動ユニット32の全体を画
像形成装置本体の後側板23から外すことなく、クラッ
チ80を交換することができる。従って、クラッチ80
が寿命となったようなとき、そのクラッチ80、本例で
はクラッチユニット86を交換すればよく、駆動ユニッ
ト32の全体を交換する必要はない。これにより、メン
テナンス上のコストを低減でき、しかも極めて簡単にク
ラッチ80の交換作業を行うことができる。
【0052】図示した例では、モータ30の回転を現像
ローラ7に伝える歯車列中にクラッチ80を設けたが、
必要に応じて、他の歯車列中に、又は複数ないしは全て
の歯車列中にクラッチを介設することもできる。この場
合も、上述したところと同様に簡単にそのクラッチを着
脱できる。
【0053】以上のように、本例の画像形成装置の駆動
装置は、モータ30と、そのモータ30の回転を複数の
画像形成要素のそれぞれに減速して伝達する複数の歯車
列を有し、上記モータ30と、複数の歯車列を構成する
各歯車とが、支持体29に組付けられて一体的なユニッ
ト32を構成している。このように駆動装置の構成要素
をまとめてユニット化したため、画像形成装置の製造時
に、モータや個々の伝動要素を別々に本体フレームに組
付ける必要はなく、ユニット32を一度に本体フレーム
22に取付けるだけでよく、組立ラインでの組付作業性
を従来よりも格段と向上させることができ、その組付け
に要するコストも低減できる。しかも、駆動ユニット3
2は無端ベルトより成る伝動要素を含まないため、画像
形成装置の製造時にその無端ベルトの張り状態の調整な
どの煩雑な作業は不要であり、しかもテンションローラ
も不要であるため、駆動装置のコストを低減できる。
【0054】さらに駆動装置のメンテナンスも容易に行
うことができ、特に無端ベルトの張り状態の再調整は全
く不要であるため、不慣れな作業者でもその作業を容易
かつ確実に遂行することができる。
【0055】また駆動ユニット32の少なくとも1つの
歯車列中に、その歯車列を介して回転駆動される画像形
成要素、図の例では現像ローラ7への回転の伝達の断続
を制御するクラッチ80が設けられているが、このクラ
ッチ80は、支持体29に対して着脱可能に装着される
ので、前述のように、そのクラッチ80を容易に交換し
たり、補修することができる。
【0056】ところで、図8に示したように、モータ3
0の出力軸35に設けられた出力歯車37は、その自由
端側が支持体29に支持されていないフリー状態となっ
ている。これは、出力軸35がモータ30のハウジング
34内において、その軸線方向に異なる2個所において
支持されているので、かかる出力軸35の自由端をさら
に支持体29によって回転可能に支持すると、出力軸3
5は3個所で支持されることになり、その自由端の支持
精度を極めて高いものとしないとその支持安定性が得ら
れなくなるためである。出力歯車37の支持精度を高め
れば、これに要するコストが高くつき、駆動装置全体の
コストが上昇する欠点を免れない。このような理由で、
出力歯車37の自由端側をフリー状態としたのである。
【0057】ところが、このように出力歯車37を支持
すると、その作動時に、出力歯車37の自由端側がわず
かに振れ動き、これが振動するおそれがある。かかる振
動が、歯車列を介して感光体2に伝えられると、その表
面に形成されるトナー像の画質が劣化する。
【0058】そこで、本例の駆動装置においては、図8
に示すように、モータ30の回転を感光体2に伝達する
歯車列の第2段目の第1の歯車38を、出力歯車37の
自由端37Aよりも図8にDで示す距離だけ、その出力
歯車37の軸線方向における根元側に寄った部分に噛み
合せている。出力歯車37の回転時に、これが振動した
場合、その自由端37Aでの振幅が大きくなったとして
も、これよりもハウジング34に近い根元側の出力歯車
部分の振幅は極く小さいか、又は実質的に振動すること
はない。このような出力歯車部分に第1の歯車38を係
合させ、感光体2に振動が伝えられる不具合を防止し、
感光体表面に形成されるトナー像の画質劣化を阻止する
のである。
【0059】出力歯車37には、他の画像形成要素に回
転を伝える歯車50,72も噛み合っており、これらの
歯車も出力歯車37の根元側部分に係合させることが好
ましいが、これらの歯車50,72を介して回転を伝達
される画像形成要素に多少振動が伝わっても、これが画
質劣化に大きな影響を与えることはない。従ってスペー
ス的に余裕のないときは、これらの歯車50,72を、
歯車38よりも出力歯車37の自由端側の部位に係合さ
せるようにしてもよい。画質に直接影響を与える歯車3
8を優先的に出力歯車37の根元側に係合させるのであ
る。
【0060】また、先に説明したように、モータ30の
出力歯車37以外の駆動ユニットの全ての歯車の支持軸
は、その軸線方向各端部が支持体29にそれぞれ支持さ
れている。各支持軸の両端が支持体29に支持されてい
るのである。このように各歯車を支持することによっ
て、歯車同士の歯が片当りして偏摩耗し、これにより異
音が発生する不具合を防止できる。
【0061】上述のように、本例の画像形成装置の駆動
装置においては、これにより駆動される画像形成要素の
1つが、表面にトナー像の形成される像担持体、図の例
では感光体2より成り、モータ30の回転をその像担持
体に伝達する歯車列が、モータ30の出力歯車37とこ
れに噛み合う2段目の第1の歯車38を含み、該出力歯
車37は、その自由端側が支持体29に支持されていな
いフリー状態となっており、その出力歯車37以外の全
ての歯車の各支持軸は、その軸線方向各端部が、支持体
29にそれぞれ支持され、出力歯車37の自由端37A
よりも、その軸線方向における根元側に寄った出力歯車
部分に上述の2段目の第1の歯車38が噛み合ってい
る。かかる構成によって、前述の各種の作用効果を奏す
ることができる。
【0062】また、前述の説明からも理解されるよう
に、感光体2の回転にむらが生じたり、その回転が円滑
に行われなくなると、その表面に形成されるトナー像の
画質が劣化する。そこで、本例の駆動装置においては、
モータ30の回転を感光体2より成る像担持体に伝達す
る歯車列の互いに噛み合う各歯車対の噛み合い率が3以
上に設定されている。すなわち、出力歯車37と、第1
乃至第7の歯車38〜44とにより構成される歯車列の
各歯車が3以上の噛み合い率で互いに噛み合っているの
である。
【0063】これを実現するため、図示した例では、上
述の出力歯車37と第1乃至第7の歯車38〜44を全
てはすば歯車により構成している。具体的に例示する
と、第2の歯車39を、歯数35枚、ねじれ角20度、
モジュール0.6、歯幅12とし、これに噛み合う第3
の歯車40を、歯数57枚、ねじれ角20度、モジュー
ル0.6、歯幅12とする。これらの歯車をやまば歯車
によって構成しても3以上の噛み合い率を確保できる。
【0064】上述のように、感光体2に回転を伝達する
歯車の噛み合い率を大きく設定することによって、その
各歯車間の回転の伝達が円滑となり、感光体2の回転む
らをなくし、その表面に形成されるトナー像の画質を高
めることができる。
【0065】これに対し、感光体以外の画像形成要素に
は、感光体のような高い回転むらに対する要求は課せら
れない。また歯車をはすば歯車によって構成すると、そ
の回転時に、そのスラスト方向に力がかかり、動力のロ
スが発生しやすくなる。このような観点から、本例の駆
動装置においては、感光体以外の画像形成要素に回転を
伝える歯車列の出力歯車37とこれに噛み合う歯車5
0,72以外の歯車については、その噛み合い率を3よ
り小さく設定し、図示した例では、これらの歯車を平歯
車によって構成してある。これにより伝達ロスを最小限
に抑え、各画像形成要素に効率よく回転を伝えることが
できる。
【0066】さらに、本例の駆動ユニット32において
は、互いに噛み合う歯車同士の噛み合い周波数が全て異
なるように各歯車が構成されている。ここで、噛み合い
周波数とは、一対の歯車が噛み合いながら回転すると
き、一方の歯車の1つの歯が、1秒間に、他方の歯車の
歯に噛み合う回数(Hz)である。かかる噛み合い周波
数が全て同一となると、各歯車同士の噛み合い時に生じ
る脈動が一致し、これによって大きな振幅の振動が発生
し、感光体2に形成されるトナー像の画質が劣化するお
それがあるが、本例の駆動装置のように、互いに噛み合
う歯車同士の噛み合い周波数を全て異ならせることによ
り、駆動装置全体の振動の振幅を小さく留め、トナー像
の画質劣化の発生を防止することができる。
【0067】ところで、図9を参照して先に説明したよ
うに、クラッチ80の支持軸78は、その軸線方向各端
部が、軸受76,77に回転自在に支持され、その各軸
受76,77が、第3の支持板27と第1の支持板25
に回転不能に、しかも着脱可能に嵌着されている。クラ
ッチユニット86を支持体29にセットするとき、先ず
軸受76を図11に示すように第3の支持板27に形成
された取付孔87に嵌め込むが、このときの嵌着作業が
煩しいものとなる。特に図示した例では、軸受76を、
図10に示したように第2の支持板26に形成された小
さな孔16を通して第2の支持板26と第3の支持板2
7の間にもたらし、次いでその軸受76の嵌合部76A
の向きを手作業で取付孔87の向きに合せ、当該軸受7
6を取付孔87に嵌着する必要があるため、その作業が
大変面倒なものとなる。
【0068】そこで、軸受76と取付孔87を図12及
び図13に示すように形成すると有利である。ここに示
した軸受76の嵌合部76Aは、その両円弧部88の中
心が軸受76の中心孔76Bの中心に一致し、当該両円
弧部88が両直線部189で結ばれた形状となってい
る。そして、その両円弧部88の半径をrとしたとき、
第3の支持板27に形成された取付孔87は、rよりも
わずかに大きな半径の円形に形成され、その半径方向に
対向する第3の支持板27の部分に、取付孔87の中心
に向く突部90がそれぞれ形成されている。各円弧部8
8の弧長S1は、両突部90の間の各取付孔円弧状部の
弧長S2よりも短かい。
【0069】取付孔87と軸受76を上述の如く構成す
れば、その軸受76を取付孔87に嵌着するとき、軸受
26の円弧部88が、取付孔円弧状部の範囲内にあれ
ば、その軸受76を取付孔87に嵌着することができ
る。このとき、その円弧部88の弧長S1は、取付孔円
弧状部の弧長S2よりも短かいので、極めて容易に軸受
76を取付孔87に嵌め込むことができる。この軸受7
6の中心孔76Bには、クラッチ80の支持軸78が嵌
合するが、この支持軸78が前述のように回転すれば、
軸受76はその支持軸78から摩擦力を受けるので、図
13に示すように軸受76の嵌合部76Aが一方の突部
90に当ったところで当該軸受76は停止し、軸受の機
能を支障なく果すことができる。
【0070】また図14及び図15に示す例では、軸受
76の嵌合部76Aが円筒状に形成され、その外周面に
はその軸線方向に延びる突起91が突設されている。ま
た第3の支持板27には、軸受76の円筒状の嵌合部7
6Aがガタ付くことなく回転可能に嵌合する円形の取付
孔87が形成され、この取付孔87には、その周方向の
所定の角度範囲に亘って切欠92が形成されている。そ
の切欠92の弧長S3は、突起29の軸受周方向幅S4
りも大きい。
【0071】この構成によっても、切欠92の範囲内に
突起91を挿入しさえすれば、軸受76を取付孔87に
嵌着することができ、容易に軸受76を取付けることが
できる。その取付後、軸受76の中心孔76Bに嵌合し
た支持軸78が回転すれば、図15に示すように軸受7
6は、その突起91が切欠92の端面に当って停止し、
軸受76はその本来の機能を支障なく果すことができ
る。
【0072】図16及び図17に示した例では、取付孔
87の周方向に形成された切欠92が、複数、図の例で
は3個に分割され、そのいずれかの切欠92に、軸受7
6の突起91を嵌合させることによって、軸受76を取
付孔87に嵌着できるように構成されている。他の構成
は、図14及び図15に示した例と変りはない。図16
及び図17に示した構成によっても、簡単に軸受76を
取付孔87に嵌着することができる。
【0073】図12乃至図17に示した軸受76は、こ
れが取付孔87に嵌合した状態で、その中心軸線のまわ
りに、θで示す角度範囲を回転可能であるが、この角度
θが180°以上となると、軸受76がガタ付いたり、
取付孔87から外れるおそれがある。このため、上述し
たいずれの例においても、角度θを180°より小さく
設定し、軸受76のガタ付きや、取付孔87からの離脱
を阻止するように構成する必要がある。
【0074】図12乃至図17に示した構成は、もう一
方の軸受77と取付孔89に対しても、また両軸受7
6,77と取付孔87,89に対しても適用できるもの
である。要するに、クラッチ80の支持軸78は、その
軸線方向各端部が、支持体29の各支持板27,25に
それぞれ形成された取付孔87,89に嵌合した軸受7
6,77を介して回転自在に支持され、少なくとも一方
の軸受は、その軸線まわりに180°より小なる角度範
囲を回転可能な状態で取付孔に嵌合していればよい。
【0075】本発明は、図示した形式以外の各種画像形
成装置の駆動装置にも適用でき、また図示した画像形成
要素以外の要素を駆動する駆動装置としても構成でき
る。また像担持体が、感光体に形成されたトナー像を転
写され、その転写されたトナー像を記録媒体に転写する
中間転写体であるときも、前述した各構成を採用するこ
とができる。
【0076】また、図示した例では、支持体29が、複
数の支持板25,26,27,28より成る支持部材に
よって構成されているが、1つの支持部材によって支持
体を構成することができる。さらに、或る支持部材を他
の支持部材に対して揺動可能に組付けて支持体を構成す
ることもできる。
【0077】また図12乃至図17に示した構成は、ク
ラッチの支持軸用の軸受に限らず、いかなる技術分野の
軸受と、これが嵌着される取付孔に対しても応用できる
ものである。
【0078】
【発明の効果】請求項1に記載の駆動装置によれば、モ
ータと歯車と支持体が一体的なユニットとして構成され
ているので、画像形成装置の製造時に、この駆動装置を
簡単に画像形成装置本体に組付けることができる。しか
も伝動要素として無端ベルトを用いたときのように、そ
の張りの調整作業などが不要であるため、一層簡単に駆
動装置を画像形成装置本体に組付けることができる。し
かも、駆動装置のメンテナンスも極めて簡単に行うこと
ができる。さらにこの駆動装置にはクラッチが組込まれ
ているが、そのクラッチは支持体に対して着脱可能に装
着されているので、駆動装置の全体を画像形成装置本体
から外さずとも、そのクラッチの交換作業などを行うこ
とができる。
【0079】請求項2に記載の駆動装置によれば、出力
歯車の自由端側がフリー状態となっているが、その振れ
による影響が像担持体に及ぼされず、高品質なトナー像
を像担持体表面に形成することができる。
【0080】請求項3に記載の駆動装置によれば、像担
持体を円滑に回転させ、その表面に形成されるトナー像
の画質を高めることができる。
【0081】請求項4に記載の駆動装置によれば、ジタ
ーの影響によるトナー像の画質劣化を防止できる。
【0082】請求項5に記載の駆動装置によれば、軸受
を支持板の取付孔に容易に取付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の概略外観斜視図である。
【図2】画像形成装置の内部構造を、画像形成装置本体
の後側から見たときの部分断面概略図である。
【図3】本体フレームの後側板と、これに装着された駆
動ユニットの概略を示す斜視図である。
【図4】駆動ユニットを画像形成装置本体の後側から見
たときの図である。
【図5】駆動ユニットを画像形成装置本体の斜め後側か
ら見たときの斜視図である。
【図6】第1の支持板を取り外したときの図5と同様な
斜視図である。
【図7】さらに第2の支持板と一部の歯車を取り外した
状態を示す、図4と同様な図である。
【図8】図4のVIII−VIII線断面図である。
【図9】図4のIX−IX線断面図である。
【図10】クラッチユニットを取り外したときの様子を
示す、図6と同様な斜視図である。
【図11】クラッチユニットと軸受を取り付けるときの
様子を示す斜視図である。
【図12】軸受と取付孔の他の例を示す斜視図である。
【図13】図12に示した軸受を取付孔に嵌合したとき
の断面図である。
【図14】軸受と取付孔のさらに他の例を示す斜視図で
ある。
【図15】図14に示した軸受を取付孔に嵌合したとき
の断面図である。
【図16】軸受と取付孔のさらに他の例を示す斜視図で
ある。
【図17】図16に示した軸受を取付孔に嵌合したとき
の断面図である。
【符号の説明】
25 支持板 27 支持板 29 支持体 30 モータ 32 ユニット 37 歯車 37A 自由端 38 歯車 39 歯車 40 歯車 41 歯車 42 歯車 43 歯車 44 歯車 50 歯車 51 歯車 52 歯車 53 歯車 54 歯車 55 歯車 56 歯車 57 歯車 58 歯車 59 歯車 60 歯車 61 歯車 62 歯車 63 歯車 64 歯車 65 歯車 66 歯車 76 軸受 77 軸受 78 支持軸 79 歯車 80 クラッチ 81 歯車 82 歯車 87 取付孔 89 取付孔 θ 角度

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータと、該モータの回転を複数の画像
    形成要素のそれぞれに伝達する複数の歯車列を有し、前
    記モータと、複数の歯車列を構成する各歯車とを支持体
    に組付けて一体的なユニットを構成し、少なくとも1つ
    の歯車列中に、該歯車列を介して回転駆動される画像形
    成要素への回転の伝達の断続を制御するクラッチを設
    け、該クラッチを前記支持体に対して着脱可能に装着し
    て成る画像形成装置の駆動装置。
  2. 【請求項2】 画像形成要素の1つが、表面にトナー像
    の形成される像担持体より成り、前記モータの回転を前
    記像担持体に伝達する歯車列が、前記モータの出力歯車
    とこれに噛み合う2段目の歯車を含み、該出力歯車は、
    その自由端側が前記支持体に支持されていないフリー状
    態となっており、該出力歯車以外の全ての歯車の各支持
    軸は、その軸線方向各端部が、前記支持体にそれぞれ支
    持され、前記出力歯車の自由端よりも、その軸線方向に
    おける根元側に寄った出力歯車部分に前記2段目の歯車
    が噛み合っている請求項1に記載の画像形成装置の駆動
    装置。
  3. 【請求項3】 前記モータの回転を像担持体に伝達する
    歯車列の互いに噛み合う各歯車対の噛み合い率が3以上
    に設定されている請求項2に記載の画像形成装置の駆動
    装置。
  4. 【請求項4】 互いに噛み合う歯車同士の噛み合い周波
    数が全て異なるように各歯車が構成されている請求項1
    乃至3のいずれかに記載の画像形成装置の駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記クラッチの支持軸は、その軸線方向
    各端部が、前記支持体の各支持板にそれぞれ形成された
    取付孔に嵌合した軸受を介して回転自在に支持され、少
    なくとも一方の軸受は、その軸線まわりに180°より
    小なる角度範囲を回転可能な状態で前記取付孔に嵌合し
    ている請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成装置
    の駆動装置。
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